WirelessLANのすすめ Control Frame 2 Controlフ レ ー ム Control フ レ ー ム の Frame Control フ ィ ー ル ド の サ ブ フ ィ ー ル ド は 、 図 の よ う に 定 義 さ れ 、Typeフ ィ ー ル ド に は 01 が 設 定 さ れ ま す 。 Controlフ レ ー ム は 、 Dataフ レ ー ム や 管 理 フ レ ー ム の 送 受 信 を コ ン ト ロ ー ル す る た め に 使 用され、レガシタイプには左表の8種類の Subtypeが 定 義 さ れ て い ま す (bitsは Subtype値 )。 Block Ack Requestフ レ ー ム や RTSフ レ ー ム は 、ペ ア と な る Block Ackフ レ ー ム や CTSフ レ ー ム を リ クエストするために使用されます。 PS-Pollフレームは、PSモードのノードがAPでバッフ ァ さ れ て い る MSDUの 送 信 を リ ク エ ス ト す る 時 に 使 用されます。 CF-End フ レ ー ム と CF-End+CF-Ack フ レ ー ム は 、 CFPの 終 了 を ア ナ ウ ン ス す る 時 に 使 用 さ れ ま す 。 ACK は 、 フ レ ー ム の 送 受 信 で 非 常 に 重 要 な 機 能 を提供します。 WLAN 環 境 の 最 も 一 般 的 な ア ク セ ス 方 式 は DCF 方 式 で す 。 こ の 環 境 で は 1 Data フ レ ー ム に 1 ACK と い う ス ト ッ プ ・ ア ン ド ・ ウ ェ イ ト 方 式 が 基 本 と な っ て い ま す 。 そ の 理 由 は WLAN で は コ リ ジ ョ ン を 検 出 で き な い こ と に あ り ま す 。 ACK は こ の 点 を カ バ ー す る た め に 送 信 が 義 務 づ け ら れ 、 コ リ ジ ョ ン 検 出 機 能 を WLANに 提 供 し ま す 。 以 下 に そ れ ぞ れ の Controlフ レ ー ム の フ ォ ー マ ッ ト と 特 徴 を 解 説 し ま す 。 2 . RTSフ レ ー ム (1011)と CTSフ レ ー ム (1100) RTSフ レ ー ム の フ レ ー ム フ ォ ー マ ッ ト は 、図 の よ う な 構 成 に な り ま す (20 オ ク テ ッ ト )。 RTSフ レ ー ム の RAフ ィ ー ル ド は 、フ レ ー ム を 直 接 受 信 す る ノ ー ド の ア ド レ ス が 設 定 さ れ 、TA フ ィ ー ル ド に は RTSフ レ ー ム を 送 信 す る ノードのアドレスが設定されます。 Duration に 設 定 す る 値 は 、 次 の そ れ ぞ れの条件により変わります。 non-QoS ノ ー ド に よ り 送 信 さ れ る RTS フレームの場合 Durationは、ペンディング中のDataまたは管理 フレーム+CTSフレーム+1ACKフレーム+3 SIFSインターバル(us)に設定されます。 EDCA方 式 下 の ノ ー ド に よ り 送 信 さ れ る RTSフ レ ー ム の 場 合 a ) NAVプ ロ テ ク シ ョ ン が TXOP の 最 初 の フ レ ー ム 、 ま た は 唯 一 の フ レ ー ム に 必 要 と される時 Durationは 、ペ ン デ ィ ン グ 中 の フ レ ー ム +1 CTSフ レ ー ム +1 ACKフ レ ー ム (必 要 な ら )+3 SIFS イ ン タ ー バ ル に 必 要 な 時 間 (us)に 設 定 さ れ ま す 。 1/3 WirelessLANのすすめ Control Frame 2 b) こ の 条 件 以 外 Durationは 、TXOPの 残 っ て い る Durationに 設 定 さ れ ま す 。 HCCA方 式 下 の ノ ー ド に よ り 送 信 さ れ る RTSフ レ ー ム の 場 合 a) ペ ン デ ィ ン グ 中 の フ レ ー ム が 最 後 の フ レ ー ム の 時 Durationは 、ペ ン デ ィ ン グ 中 の フ レ ー ム +1 CTSフ レ ー ム +1 ACKフ レ ー ム (必 要 な ら )+3 SIFS イ ン タ ー バ ル に 必 要 な 時 間 (us)に 設 定 さ れ ま す 。 b) ペ ン デ ィ ン グ 中 の フ レ ー ム が TXOPの 最 後 の フ レ ー ム 以 外 の 時 Durationは 、現 在 の TXOPの 残 っ て い る Durationに 設 定 さ れ ま す 。 CTS フ レ ー ム の フ レ ー ム フ ォ ー マ ッ ト は 、 図 の よ う な 構 成 に な り ま す (14 オ ク テ ッ ト )。 CTS フ レ ー ム が RTS フ レ ー ム の 応 答 で 送 信 さ れ る 時 、 CTS フ レ ー ム の RA フ ィ ー ル ド は 直 前 の RTS フ レ ー ム の TA フ ィ ー ル ド か ら コ ピ ー さ れます。 CTS フ レ ー ム が 最 初 の フ レ ー ム で あ る 時 (CTS-to-self) 、 RA フ ィ ー ル ド は 送 信 元 の M AC アドレスに設定されます。 Durationに 設 定 す る 値 は 、次 の そ れ ぞ れ の 条 件 に よ り 変 わ り ま す 。 RTSフ レ ー ム へ の 応 答 と し て 送 信 さ れ る CTSフ レ ー ム の 場 合 Durationは 、直 前 の RTSフ レ ー ム の Durationフ ィ ー ル ド 値 - CTSフ レ ー ム と そ の SIFSイ ン タ ー バ ル に 必 要 と さ れ る 時 間 (us)に 設 定 さ れ ま す 。 non-QoSノ ー ド に よ り 送 信 さ れ る CTSフ レ ー ム が CTS-to-selfの 場 合 a) ペ ン デ ィ ン グ 中 の Data、 ま た は 管 理 フ レ ー ム が ACKを 必 要 と す る 時 Durationは 、 ペ ン デ ィ ン グ 中 の Data、 ま た は 管 理 フ レ ー ム + 2 SIFSイ ン タ ー バ ル + 1 ACK フ レ ー ム に 必 要 と さ れ る 時 間 (us)に 設 定 さ れ ま す 。 b) 同 様 な 条 件 で ACKを 必 要 と し な い 時 Duration は 、 ペ ン デ ィ ン グ 中 の Data 、 ま た は 管 理 フ レ ー ム + 1 SIFS イ ン タ ー バ ル に 必 要 な 時 間 (us)に 設 定 さ れ ま す 。 EDCA方 式 下 の ノ ー ド に よ り 最 初 の フ レ ー ム と し て 送 信 さ れ る CTS-to-selfフ レ ー ム a) NAVプ ロ テ ク シ ョ ン が TXOPの 最 初 、あ る い は 唯 一 の フ レ ー ム だ け に 必 要 と さ れ る 時 ペ ン デ ィ ン グ 中 の フ レ ー ム +1 SIFSイ ン タ ー バ ル +レ ス ポ ン ス フ レ ー ム (ACKか Block Ack)+ 追 加 の SIFSイ ン タ ー バ ル (レ ス ポ ン ス が あ る な ら )に 必 要 と す る 時 間 (us)に 設 定 さ れ ま す 。 b) レ ス ポ ン ス フ レ ー ム が 必 要 と さ れ な い 時 ペ ン デ ィ ン グ 中 の フ レ ー ム +1 SIFSイ ン タ ー バ ル に 必 要 な 時 間 (us)に 設 定 さ れ ま す 。 c) 上 の 条 件 に 該 当 し な い 時 Durationは 、 TXOPの 残 っ て い る Durationに 設 定 さ れ ま す 。 HCCA方 式 下 で 送 信 さ れ る CTSフ レ ー ム a) ペ ン デ ィ ン グ 中 の フ レ ー ム が TXOPの 唯 一 の フ レ ー ム で あ る 時 ペ ン デ ィ ン グ 中 の フ レ ー ム + 1 SIFS イ ン タ ー バ ル + レ ス ポ ン ス フ レ ー ム (ACK ま た は Block Ack)+ 追 加 の SIFS イ ン タ ー バ ル ( レ ス ポ ン ス が あ る な ら ) に 必 要 な 時 間 (us) に 設 定 されます。 b) レ ス ポ ン ス フ レ ー ム が 必 要 と さ れ な い 時 ペ ン デ ィ ン グ 中 の フ レ ー ム +1 SIFSイ ン タ ー バ ル に 必 要 な 時 間 (us)に 設 定 さ れ ま す 。 c) ペ ン デ ィ ン グ 中 の フ レ ー ム が TXOPの 最 後 の フ レ ー ム 以 外 の 時 Durationは 、 現 在 の TXOPの 残 っ て い る Durationに 設 定 さ れ ま す 。 2/3 WirelessLANのすすめ Control Frame 2 3 . CF-Endフ レ ー ム (1110)と CF-End+CF-Ackフ レ ー ム (1111) CF-Endフ レ ー ム は 図 の よ う に 構 成 さ れ ま す (20 オ ク テ ッ ト )。 CF-EndフレームとCF-End+CF-Ackフレームは、CFPを終了する時にAPが送信するフレームです。 CF-End+CF-Ack フ レ ー ム は 、 AP が フ レ ー ム 送 信 の 前 に ACK を 送 信 す べ き フレームを受信している時に送信し ま す 。 CF-End フ レ ー ム は そ の よ う な フレームが無い時に送信します。 BSSID フ ィ ー ル ド は 、 AP の ア ド レ ス が 設 定 さ れ 、 RA フ ィ ー ル ド に は ブ ロードキャストグループアドレスが 設定されます。 Duration は 0 に 設 定 さ れ ま す 。 CF-End+CF-Ack フ レ ー ム は 、 CF-End フ レ ー ム の 構 成 と 同 様 と な り 、 異 な る 点 は Frame Controlフ ィ ー ル ド の Subtypeが CF-End+CF-Ackフ レ ー ム に 設 定 さ れ る 点 に あ り ま す 。 4 .PS-Pollフ レ ー ム (1010) PS-Pollフ レ ー ム は 、 図 の よ う に 構 成 さ れ ま す (20 オ ク テ ッ ト )。 PS-Poll フ レ ー ム は 、 PS モ ー ド に あ る ノ ー ド が AP で バ ッ フ ァ さ れ て い る MSDU の 送 信 を リ ク エ ス ト す る 時 に 使用します。 また、このリクエストに対して、APがすぐ にフレームを送信できない時にもPS-Poll フレームを 送信します。リクエスト され たMSDUは後で送信されます。 PS モ ー ド に あ る ノ ー ド は 、 AP が 自 身 宛 の MSDU を バ ッ フ ァ し て い る こ と を Beaconフ レ ー ム の TIM エ レ メ ン ト の 情 報 か ら 知 る こ と が で き ま す 。 BSSID に は AP の ア ド レ ス が 設 定 さ れ 、TAフ ィ ー ル ド は フ レ ー ム を 送 信 す る ノ ー ド の ア ド レ ス が 設 定 さ れ ま す 。 AID は 、 Association レ ス ポ ン ス フ レ ー ム で AP か ら ノ ー ド に 割 り 当 て ら れ た 値 が 設 定 さ れ ま す 。 AID値 の 上 位 2 ビ ッ ト は 常 に 1 に 設 定 さ れ 、そ の 後 に AIDが 記 入 さ れ ま す 。 5 . ACKフ レ ー ム (1101) ACKフ レ ー ム は 、 図 の よ う に 構 成 さ れ ま す (14 オ ク テ ッ ト )。 ACKフ レ ー ム の RA フ ィ ー ル ド は 、 直 前 に 受 信 し た Data 、 管 理 フ レ ー ム 、 Block Ack Request 、 Block Ack 、 ま た は PS-Poll コ ン ト ロ ー ル フ レ ー ム の Address 2 フ ィ ー ル ド か ら コ ピ ー さ れ ま す 。 直 前 に 受 信 し た Data 、 管 理 フ レ ー ム の Frame Control フ ィ ー ル ド の More Fragment ビ ッ ト が 0 に 設 定 さ れ て い る ケ ー ス で は 、 non- QoS ノ ー ド が 送 信 す る ACKフ レ ー ム の Durationは 0 に 設 定 さ れ ま す 。 そ の 他 の A CK フ レ ー ム の Duration は 、 直 前 に 受 信 し た Data 、 管 理 、 PS-Poll 、 Block Ack Request、あ る い は 、Block Ackフ レ ー ム の Duration- ACKフ レ ー ム と そ の SIFSイ ン タ ー バ ル に 必 要 と さ れ る 時 間 (us)に 設 定 さ れ ま す 。 Control frame1 レ ポ ー ト へ 澤 敬一 3/3
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