映 画 と ト ー ク Nuclear NationⅡ [第二部] 【トーク・ゲスト】 ■大沼勇治(双葉町出身、原発標語考案者、現在自営業)昼 の 部 ■金子 勝(経済学者、慶應義塾大学教授)夜 の 部 ■舩橋 淳(本作品監督) 夜 の 部 【昼の部】14:00~【夜の部】17:30~ ★各回、資料代500円 2015年 6月13日 (土)会場:谷中防災コミュニティセンター 多目的ホール 突然 住む場所を追われて3年。 「故郷から離れる」という決断、そして「故郷に戻ろう」とする決断。 新旧2人の町長の姿から原発避難の現実を描く。 2011年3月12日の東京電力福島第一原発事故により全面立入禁止となった双葉町の住民1,400人が、 250km離れた埼玉県の廃校へ役場ごと避難した。長い避難生活で町民の間に不満が噴出する中、町議 会と町長が対立する。2013年2月には井戸川克隆町長が辞任に追い込まれ、避難先での町長選挙とい う異常事態の末、当選した伊沢史朗町長の新方針により、役場は福島県いわき市に再移転する。双葉 町はほとんどの地域が帰宅困難地域に指定、さらに中間貯蔵施設の建設計画も持ちあがるなど、現在 も町民たちはさまざまな問題を突きつけられている。いまだに混乱の続く双葉町の姿を通して原発行 政が抱える矛盾をあぶり出すとともに、町民たちの現在の暮らしや思いをありのままに描く。 『フタバから遠く離れて』 (2012年) 続編。 公式サイト http://nuclearnation.jp/jp/part2/ (監督:舩橋淳/テーマ音楽:坂本龍一/2014年/114分) プログラム 【昼の部】 13:30 開場 14:00~16:00 上映 16:10~16:40 大沼勇治さんのお話 【夜の部】 17:00 開場 17:30~19:30 上映 19:40~20:30 金子勝さん・舩橋淳監督対談 *各回、定員100名/事前のお申し込みをお願いします ゲスト・プロフィール ■大沼勇治(おおぬま ゆうじ) 1976年福島県双葉町生まれ。小学6年生だった1988年、原発PR標語の募集に「原子力 明るい 未来のエネルギー」で入選。この標語は現在も町の中心街入り口の看板に掲げられている。今 年、看板撤去方針を示した双葉町に対して「負の遺産として残すべき」と訴えて署名活動をし ている。福島原発事故後は、当時妊娠中だった妻と各地を転々、避難生活の中で、原発と共に 町が発展する未来を信じてきた自らを悔い、現在永住の地に選んだ茨城県古河市で太陽光発電 事業を営む。 ■金子勝(かねこ まさる) 1952年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部教授。専門は、制度経済学、財政学、地方財政論。 3.11以前から脱原発を主張し、テレビ、新聞、全国講演会で、経済的な観点から原発の不要性 を訴え、原発に頼らない社会のあり方を訴え続けている。著書に『新・反グローバリズム 金融 資本主義を超えて』(岩波現代文庫)、『「脱原発」成長論 新しい産業革命へ』(筑摩書房)、『原 発は不良債権である』 (岩波ブックレット)、『資本主義の克服「共有論」で社会を変える』(集 英社新書)『儲かる農業論 エネルギー兼業農家のすすめ』(集英社新書)など多数。 ■舩橋淳(ふなはし あつし) 1974年大阪生まれ。映像作家。東京大学教養学部表象文化論分科卒後、ニューヨークで映画制 作を学ぶ。『フタバから遠く離れて』は世界40カ国で上映され、2012年キネマ旬報文化映画ベ ストテン第7位。最新作は「小津安二郎・没後50年隠された視線」。劇場用映画作品に、『桜並 木の満開の下に』(2013年)、『フタバから遠く離れて(NUCLEAR NATION)』(2012年)、『谷 中暮色 (Deep in the Valley)』 (2010年)、 『BIG RIVER』 (2006年)、 『echoes』 (2001年)。 著書に、『フタバから遠く離れてII――原発事故の町からみた日本社会』 (岩波書店)他。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・映画へのコメントより・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◇坂本龍一 原発事故のために複雑に分断された村、町、郷土。 美しい映像を通して、全ての日本人に見てほしい映画です。 ◇小出裕章(京都大学原子炉実験所助教) 食べること、寝ることの積み重ねに生きた歴史がある。その町が根こそぎ破壊された。 国が破綻してでも、地域ごと移住させるべきなのに、捨てられ、分断され、被害者を泣き寝入りさせ、自分たちは 逃れようとしている。本当に何という国なのだろうと思います。 ◇吉田喜重(映画監督) 私たちはこの作品を観て理解するだけでは違うだろう。観て理解するドキュメンタリーではなく、皆で背負ってい かざるを得ないという作品だと思います。舩橋さんは口を閉ざした映画です。つまり、受けとめ方は観客の自由で あるわけで、それだけ開かれた映画だということです。 会場アクセス 申込み方法 1.申込みフォームから 「地域から未来をつくる・ひがし広場」HP (http://www.jtgt.info/) 」内 2.メール [email protected] *件名を「フタバから遠く離れて2申込み」と して、参加者氏名(全員分)、参加内容(昼の部 ・夜の部)を明記してください。 3.電話 090-9492-0075(西川) 、 または、090-1265-0097(植松) 谷中防災コミュニティセンター 多目的ホール (東京都台東区谷中5-6-5)JR日暮里駅より徒歩8分、 東京メトロ千代田線 千駄木駅より徒歩6分 主催 月1原発映画の会(地域から未来をつくる・ひがし広場内) http://www.jtgt.info/
© Copyright 2024 Paperzz