1 GIS 利用の白地図作成-手引要約 2 使用ソフトウェアとデータの流れ

GIS 利用の白地図作成-要約
GIS 利用の白地図作成-手引要約
21 世紀ふるさとクラブ会員 土居 稔昌
白地図作成解説書を要約し、慣れた方が手引書として使えるように編集したものです。
A4-2 面を両面印刷 1 枚でご利用ください。
2 使用ソフトウェアとデータの流れ-ソフトは検索して新バージョンを確認
GIS データ → [GIS ソフト] → DXF 形式ファイル → [CAD ソフト] → 汎用の
PDF 形式ファイル → [PDF リーダー] → [プリンタ]
(1)GIS ソフト「VectorMapMaker」
(2)CAD ソフト「DWG TrueView」 32 bit 版(64 bit 版もある)
(3)PDF リーダー「Adobe-Reader」
文中の略号
・vmm:VectorMapMaker
・D TV:DWG TrueView
・CAD ソフトには D TV も含む
・Box:コマンド実行で開くダイアログボックス
3 操作の要点
作業は①GIS ソフトで作図と修正、②CAD ソフトで確認、の①②の反復で進め、③CAD
ソフトで、利用し易いように簡単編集、④PDF 出力をリーダーで確認の③④の反復、場合
によっては①~④の連続操作となる。
3.1 GIS ソフト「VectorMapMaker」(Ver.5.1)
操作は vmm のマニュアル(VectorMapMakerManual.pdf)に従うが、以下の要点を念
頭に進める。" "付きはマニュアル記述の項目である。
"2 準備"
"(イ) 地図データの準備" (利用者登録制となり、ID・パスワードが必要)でダウンロードしたデー
タに「新規および差替」などが出ることもあるので後日の利用時はチェックを推奨。都市部
にはハイレベルのデータが有るので、◆"8 精密な地図を描く" の指示に従って[縮尺レ
ベル2500]のデータもダウンロード。
◆マニュアル記述の"「‥データ¥25000」" の指定時に 「‥データ¥2500」 を選択する
が、[縮尺レベル 2500]のデータが存在しない地域では「‥データ¥25000」 にする。
"3 作成" “(ア)とにかく作ってみる”
◆"⑥ 座標系の選択"では、ドロップダウンメニューから [第4座標系高知県] を選択す
る。
◆"⑦ 描画範囲指定" は[地図で指定] で範囲選択後、[処理開始] する。
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CAD ソフトで結果を見て vmm の描画範囲を修正-[処理開始] (結果を上書き)を繰り
返す。
出力ファイルは vmm システムフォルダの "[‥¥地図]" に「名称.dxf」で保存されて
いる。
"4 標高データの入手"
◆“(イ) 標高データのダウンロード” は10mメッシュの必要なデータのみをダウンロード。
◆“(エ) 10m メッシュ標高図の作成”
“① 地理院標高フォルダの設定”
「VectorMapMaker¥地理院標高¥10m」を指定する。
"6 設定方法"
"(ア) 基本項目の設定"
◆"⑦ プリンタ" (D TV で変更可能)
◆"⑨ 用紙サイズ" と "⑩ 用紙方向" は作成する地図に合わせる。
◆"⑪ ペン割当て" (D TV で変更可能)
・「aclt.ctb」・「acad.ctb」・「none」はカラー出力
・「monochrome」・「Grayscale」はCADソフトではカラー表示、印刷は白黒画像となる。
"(イ) 描画範囲の設定"
◆"① 地図名" 出力されるファイル名で、適切な名前を付ける。漢字も OK
◆"② 座標系" 「第 4 座標系高知県」を選択。
◆"③ 地図で指定" は "3 作成" で述べたように試行-修正で決定。
"(ウ) レイヤーの設定"(レイヤーは D TV では画層と表現)
画面右の[国土地理院 GML]の欄に記載されている項目毎にその色(右クリックで変更可、
DTV でも変更可)でレイヤーが作成される。 推奨するのは行政区画、海岸線、水域線、道
路縁、軌道中心線、建物 A(縮尺レベル 25000)・L(縮尺レベル 2500)。次の標高メッシュ
と標高線は1ライン毎にレイヤーが作成される。
"(エ) 標高設定"
◆"④ 凡例数" "⑤ 間隔・最下面自動設定"
標高間隔の自動設定は描画範囲内の標高最上を凡例数で除した近似値が使われてい
るようである。
"(オ) 標高メッシュの設定" (等高線間に色をつける)□Mesh 10m にチェックを入れる。
"(カ) 等高線の設定" (等高線を引く)□Mesh 10m にチェックを入れる。
◆等高線が不要の場合は全てチェックを外す。(チェックの入った□を再度クリックする)
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3.2 CAD ソフト「DWG TrueView」(Ver.2012)
一般的な起動は OS のスタートメニューの Autodesk フォルダから行うが、vmm の“処理
開始”で起動して地図画像を開くこともできる。
(1)初期設定
■タイトルバーアイコン右端の▼マークをクリックして「メニューバーを表示」を選択。
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・[ナビゲーションバー]で掌アイコンをクリックして画面をドラッグ。[ESC]キーで解除。
(3)編集(この節ではレイヤーに代えて「画層」を用いる)
編集結果の保存は PDF 出力を利用する。
○画層の編集操作 (vmm のレイヤーは変わらない)
・パネルタイトル(第2図④のバー)の[画層]をポイント、上左端のアイコンをクリックする
と[画層プロパティ管理]Box が開く
・色編集:変更したい画層名の色をクリックして開く Box で色を選択する。
変更例:海岸線(No5 blue)、道路線(No7 white;白背景では黒線)、建物 A・L(No8 灰)
・線の太さ編集:変更したい画層名の線の太さをクリック、開いた Box で線を選択する
第2図 CAD ファイルを開いた後の4本のバー
○以下、dxf ファイルが開いてからの初期設定
■メニューバーの[ツール]の[リボンを表示/非表示(R)]クリックで表示にする。
■リボンバー(第2図の③)の [ホーム]タブ右端の▼マークをクリックして [すべてを循
環] を選択後、アイコンをクリックして好みのパネル表示にする。本書はパネルタイト
ル表示(第2図の④)で記述
■ナビゲーションバー(第 2 図⑤)は リボンの[ナビゲーション]機能のクイックバーである。
見えない時に表示するには、リボンの[ウインドウ]-[ユ-ザーインターフェース]で
[□ ナビゲーションバー]にチェックを入れる。
■コマンドライン、テキストウインドウの非表示などはツールメニューにある。
(2)ビューア表示の操作
(ア) 更新(二通り)
その1.vmm の "処理開始" または処理終了Box で「はい(Y)」を選ぶ前に D TV のタ
イトルバーより下のバーの右端[×]閉じるボタンでファイルを終了する。
その2.ファイル終了をせずに vmm の上書き更新を行ったときは D TV で開いている
ファイルを終了してから[ファイル]-[開く]で同じ dxf ファイルを指定する。
(イ) 拡大と画面移動 (ホイール付きのマウスは快適な操作あり。記述省略)
○表示の拡大・縮小の中心にポインタを置く
・[ナビゲーションバー] の 2D ホイールのズーム機能を使う。
・全画面に戻すには、[ナビゲーション]で[オブジェクト範囲ズーム]を選択。
○表示面の位置移動(マウスポインターの地図画面上の通常マークは大きな十字)
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(4)出力
編集した白地図の保存や印刷を行う。詳しくは[印刷]Box のヘルプを参照。
(ア)出力の準備
・D TVのパネルタイトル(第2図④のバー)の[出力]をポイントし[印刷]をクリックし、[印
刷]Boxを開く。下右の(>)をクリックして拡大し、「□変更をレイアウトに保存(V)」にチェッ
クを入れる。
・vmm で行った"⑦ プリンタ"、"⑨ 用紙サイズ"、"⑩ 用紙方向"、"⑪ ペン割当て"等の
設定は引き継がれて来ているが適宜変更出来る。
(イ)PDF 出力(編集結果のベクター画像保存)
・プリンタ/プロッタ 名前[ vmmで指定したプリンタ ]を[ DWG To PDF pc3 ]に変更。
・[OK]をクリックすると[印刷ファイルを参照]Box が開く。
「保存先(I):とファイル名(N):」 は変更しない時もメモ。
(ウ)XPSファイルに変換(くっきり印刷。OSや機種に依存するかも知れない。CubePDFでも出来そう)
・D TVやPDFファイルからの出力先を[Microsoft XPS Document Writer]にする。こ
の出力ファイル(拡張子.xps)をダブルクリックすればXPSファイルの表示・印刷ができる。
(エ)部分拡大出力(印刷)など
○[印刷]Box の「印刷領域-印刷対象(W):-[レイアウト▼]」の▼をクリックし、[窓]を選択。
・範囲選択画面で範囲対角線の両端をクリック→[印刷]Box 表示へ戻る。
・Box の「縮小プレビュー」に選択範囲の小さな表示は、「印刷尺度-□用紙にフィット(I)」
にチェックで広がる。「□印刷の中心(C)」 や右下方の「図面の方向」も選択可。
・[OK]クリックで「プリンタ/プロッタ 名前」のデバイスに出力される。
3.3 PDF リーダー:Adobe Reader でレイヤーファイルだがレイヤー選択が出来ない時
[表示メニュー]-[ナビゲーションパネル]-[レイヤー]を選択。バーの切替 [F8]・[F9]
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