Large Scale NAT Deployment Guide

導入ガイド
導入ガイド:
ラージスケール NAT 実現の
ための Citrix NetScaler の
導入と設定
IPv4 アドレス枯渇問題に対処する通信事業者向けの
実績あるソリューション
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導入ガイド
ラージスケール NAT
目次
ラージスケール NAT(LSN)とキャリアグレード NAT(CGN)とは .............................................. 3
NetScaler による LSN のサポート ..................................................................................................... 3
LSN の導入トポロジー ...................................................................................................................... 4
簡単な LSN の設定 ............................................................................................................................ 5
NetScaler の基本的な設定 ............................................................................................................. 6
初期設定 ..................................................................................................................................... 6
NSVLAN の設定.......................................................................................................................... 7
⾼可⽤性の設定 .......................................................................................................................... 7
データ VLAN の設定 ................................................................................................................... 8
VLAN の監視............................................................................................................................... 8
リンクアグリゲーションの設定 ................................................................................................. 8
L2/L3 パケット転送モードの設定 ............................................................................................... 8
ライセンスファイルのインストール .............................................................................................. 9
LSN の設定 .................................................................................................................................... 9
LSN グローバルパラメータの設定 ............................................................................................. 9
簡単な LSN クライアントと LSN プールの設定 ....................................................................... 9
ACL を使⽤して加入者を識別、パブリック NAT IP の範囲を指定........................................... 10
複数のクライアントネットワークと NAT IP プールを使⽤した LSN の設定 ........................... 10
設定の確認................................................................................................................................ 10
⾼度な LSN 機能の設定 ................................................................................................................... 11
Deterministic NAT......................................................................................................................... 11
EIM/EIF ........................................................................................................................................ 11
ユーザークォータ ........................................................................................................................ 12
ヘアピニング................................................................................................................................ 12
静的マッピング ............................................................................................................................ 12
IP プーリング ............................................................................................................................... 14
ロギングの設定................................................................................................................................ 14
LSN ロギングの有効化................................................................................................................. 15
設定 .............................................................................................................................................. 15
ベストプラクティス ........................................................................................................................ 16
まとめ .............................................................................................................................................. 16
付録 ................................................................................................................................................. 17
コマンドリファレンス ................................................................................................................. 17
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ラージスケール NAT
ラージスケール NAT(LSN)は、キャリアグレード NAT(CGN)とも呼ば
れ、IPv4 アドレスの寿命を引き延ばすために世界中の通信事業者やイン
ターネットサービスプロバイダーが実装しているテクノロジーです。従来
的な NAT は LSN と目的は同じですが、その規模には制限がありました。
LSN は、通常、通信事業者/サービスプロバイダー環境における非常に⼤規
模なネットワーク向けに設計されています。
この文書では、LSN を実現するための Citrix® NetScaler®の導入および設定方法について説明しま
す。本書では、通信事業者の運⽤に特化したユースケースを取り上げるほか、NetScaler のロギング
機能や一般的なロギングインフラストラクチャートポロジーについても説明します。また、
NetScaler の LSN 機能を実装するために必要となるすべての設定コマンドも紹介します。
ラージスケール NAT(LSN)とキャリアグレード NAT(CGN)とは
現在、ほとんどの地域で IPv4 アドレスは完全に枯渇しています。インターネットへの接続を必要と
している新しいエンティティやデバイスに割り当てることのできる新しい IPv4 はもはや存在しま
せん。その一方で、オンライン状態になるデバイスの数は日々確実に増加しています。また、IoT
(Internet of Things:物のインターネット)のような新しいテクノロジーの出現により、新しい IP
アドレスに対するニーズは将来飛躍的に増加することが予想されます。このような理由から IPv6 が
作成されました。
すべての旧式の IPv4 ネットワークおよびエンドポイントを IPv6 へと移⾏するには時間がかかりま
す。このような移⾏作業においては、制限された既存の IPv4 アドレスの集合を活⽤することによ
り、これらのネットワークやエンドポイントを介した接続を可能にする必要があります。制限され
た数の IPv4 アドレスの集合を使⽤して多くのユーザーが接続できるようにするには、複数のユー
ザーによる IPv4 アドレスの共有が必須となります。
通信事業者とサービスプロバイダーは、このような要件を満たすために LSN を開発しました。LSN
を使⽤すると、単一のパブリック IPv4 アドレスを多数の内部ネットワークまたはプライベートネッ
トワークの加入者間で共有させることができます。LSN の仕様は、以下に示す RFC を通じて徹底
的に討議されました。
• RFC 6888(LSN の共通要件)
• RFC 5382(TCP における NAT
• RFC 5508(ICMP における NAT
• RFC 4787(UDP における NAT
作に関する要件)
作に関する要件)
作に関する要件)
Citrix NetScaler は上記のすべての仕様をサポートしているほか、最適化、セキュリティ、可⽤性に
関する既存の機能を提供します。
NetScaler による LSN のサポート
NetScaler は、データセンターや企業が抱えているニーズを満たす、最も先進的なアプリケーション
デリバリーコントローラー(ADC)です。NetScaler は、⻑年にわたって業界をリードする最新のテ
クノロジーを数多く提供しているほか、比類のない性能を実現しています。今回、NetScaler は、通
信事業者やサービスプロバイダーにとってのコアテクノロジーとなっている LSN のサポートを開
始しました。NetScaler TriScale®テクノロジーを使⽤することで、顧客はインフラストラクチャー
を更新する際に⾼い柔軟性を享受できます。NetScaler による LSN のサポートに関する詳細を以下
に示します。
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ラージスケール NAT
LSN をサポートする NetScaler の機能は、
10.5-51.1017.e 以降のビルドより提供されます。この LSN
機能セットを使⽤する顧客は、NetScaler の Enterprise または Platinum エディションをライセンス
する必要があります。LSN 機能セットは、物理(MPX)
、仮想(VPX)
、マルチテナントプラットフォー
ム(SDX)からなる NetScaler のすべてのフォームファクターでサポートされています。
LSN 機能はスタンドアロンで使⽤することもできれば、負荷分散、監査ロギング、トラフィックド
メインのようなその他の NetScaler 機能と組み合わせて使⽤することもできます。
LSN の導入トポロジー
通信事業者やサービスプロバイダーが使⽤する一般的な LSN のトポロジーを下記の図に示します。
このトポロジーは、加入者、通信事業者のコアネットワーク、インターネットという 3 つの主なセ
クションから構成されています(図 1 を参照)
。サブスクライバーのトラフィックは、通信事業者の
コアネットワークを通過した後に、インターネットへと到達します。インターネットからの応答は、
逆方向のパスを通じてサブスクライバーへと到達します。
ラージスケール NAT の導入トポロジー
図 1:LSN の導入トポロジー
加入者セクションには、無線モード(RAN など)および有線モード(ブロードバンドなど)を通じ
て通信事業者のネットワークに接続するすべてのエンドユーザーが含まれています。インターネッ
トセクションには、DNS インフラストラクチャー、Web サービス、クラウドベースのサービス、コ
ンテンツプロバイダー/OTT アプリケーションなどの既知の要素が含まれています。
上記のトポロジーの中心となるセクションは通信事業者のコアネットワークであり、これはコント
ロールプレーンとデータプレーンという 2 つのサブセクションに分割されます。コントロールプ
レーンは、コアネットワークを通じて加入者のトラフィックを制御するために必要となるすべての
管理機能から構成されています。これらの機能には、課⾦、トラフィック管理、ロギング、加入者
のプロファイル管理などが含まれています。データプレーンは、ルーティングデバイス、DSLAM、
P-GW などのトラフィック送信機能およびサービスから構成されています。このレイヤは、コント
ロールプレーンから入⼒を受け取り、サブスクライバーのトラフィックをどのように処理するかを
決定します。
NetScaler はデータプレーン内に配置され、LSN 機能を実施します。
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ラージスケール NAT
簡単な LSN の設定
LSN の簡単なユースケースは、サブスクライバーのトラフィックに関して NAT 操作を実⾏し、加
入者がインターネット上のサービスと通信できるようにすることです。LSN 導入環境内にある
NetScaler 上での NAT 操作の設定は、3 つのステップで簡単に⾏えます。本書では、NetScaler での
完全なレイヤ 2/3 の⾼可⽤性と LSN の設定を取り上げます。
注:設定に進む前に、以下に示す LSN 関係の⽤語の意味を正しく理解しておいてください。
• LSN クライアント:通信事業者のプライベートネットワーク上に存在する加入者の集合を指す
エンティティです。LSN 操作は、LSN クライアントエンティティを使⽤して特定される加入者
のトラフィックに関して実⾏されます。
• LSN プール:NetScaler 上で利⽤可能なパブリック NAT IP アドレスの集合を定義するエンティ
ティです。NetScaler は、LSN プールで定義されているパブリック IP アドレスを使⽤して NAT
操作を実⾏します。
• NAT IP:LSN デバイス上のパブリック IP アドレスです。これらのパブリック IP アドレスは通信
事業者が所有しているものであり、インターネットでの通信に使⽤されます。
• LSN グループ:LSN クライアントと LSN プールを表すエンティティです。いくつかのパラメー
タをグループレベルで定義できます。グループレベルのパラメータについては「⾼度な LSN 機
能の設定」を参照してください。
• LSN マッピング:加入者のプライベート IP アドレス/ポート情報と、パブリック IP アドレス/ポー
ト情報との関連付けを表します。マッピングには 的マッピングと静的マッピングがあります。
• LSN セッション:加入者のアクティブなマッピングと、当該セッションで利⽤可能なすべての関
連パラメータ(タイムアウトなど)を表します。宛先タプル(IP、ポート)はセッション情報の
一部です。
• LSN トラフィックプロファイル:各種プロトコル(TCP、UDP、ICMP)のタイムアウトや制限
を定義するために使⽤されます。トラフィックプロファイルを LSN グループにバインドするこ
とにより、同プロファイル内に記述したパラメータにより当該グループ内のすべての加入者のト
ラフィック 作を定義できます。
• LSN アプリケーションプロファイル:指定のプロトコルまたは一連の宛先ポートごとに LSN マッ
ピングと LSN フィルタリング制御を定義します。アプリケーションプロファイルも LSN グルー
プにバインドできます。
これらの設定エンティティ間の関係と、推奨される設定順を図 2 に示します。
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ラージスケール NAT
図 2:NetScaler 上での LSN 設定エンティティ
NetScaler の基本的な設定
NetScaler の LSN 機能の設定を⾏う前に、NetScaler アプライアンスの基本的な設定を⾏う必要が
あります。基本設定には、管理 IP および VLAN の設定、アップストリームおよびダウンストリーム
切り替えデバイスのためのリンクアグリゲーション、⾼可⽤性、パケット転送の設定が含まれてい
ます。
初期設定
新しい NetScaler 上で管理 IP およびサブネット IP(SNIP)を設定するには、デバイスの電源を入
れます。その後、シリアルコンソール経由で設定コマンドラインインターフェイスにアクセスし、
次のコマンドを実⾏します。
ns> set ns config –ipAddress <management-ip> -netmask <subnet-mask>
ns> add ns ip <ip-address> <netmask> -type <type>
ns> set system user <username> -password <password>
ns> save ns config
ns> reboot
注:サブネット IP(SNIP)とは、サーバーサイドネットワークとの通信を開始する場合に使⽤され
る NetScaler 上の IP アドレスです。例えば、ログサーバーとの通信を開始する場合、SNIP が
NetScaler のソース IP アドレスとして使⽤されます。
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ラージスケール NAT
NSVLAN の設定
NSVLAN とは、NetScaler 管理 IP(NSIP)アドレスのサブネットがバインドされる VLAN です。
NSIP サブネットは、NSVLAN に関連付けられているインターフェイス上でのみ利⽤できます。デ
フォルトで NSVLAN は VLAN-1 となりますが、
別の VLAN を NSVLAN に指定することも可能です。
別の VLAN を NSVLAN に指定した場合、その変更を有効にするには NetScaler アプライアンスを
リブートする必要があります。リブート後に、NSIP サブネットのトラフィックが新しい NSVLAN
に対して制限されることになります。
ns> set ns config –nsvlan <vlan-id> -ifnum <slot/port> [-tagged (Yes/No)]
ns> save ns config
ns> reboot
⾼可用性の設定
NetScaler は、⾼可⽤性(HA)設定でアクティブ-パッシブモードをサポートしています。NetScaler
は LSN 導入環境内におけるクリティカルパス上で 作するため、NetScaler を HA モードでインス
トールすることが強く推奨されます。
HA 設定では、2 つの NetScaler ノード(プライマリおよびセカンダリ)がハートビートを交換する
ことで、お互いのステータスを監視します。使⽤しないインターフェイス上ではすべてハートビー
トを無効にする必要があります。
ns> add HA node <id> <ip-address-of-the-peer-HA-node>
ns> set interface <id> -haMonitor OFF [on all interfaces not used for HA
heartbeat exchange]
ns> show HA node
HA の前提条件は次の通りです。
•
対称 RSS キー
•
RSS キーがセカンダリノード上で同期された場合、同期を強制(推奨)した後、セカンダ
リノードのウォームリブートを実⾏する必要があります。
対称 RSS および同期の設定は次の通りです。
1. プライマリノード上で以下を実⾏します。
a. RSS キーを対称に設定
b. フェイルオーバーを強制
c. ノードの設定 –hasync を無効化
d. 設定の保存(Saveconfig)/リブート
/* この時点で、対称キーを持った状態でプライマリノードが起
2. プライマリノードの起
される */
後、セカンダリノード上で以下を実⾏します。
a. フェイルオーバーを強制
3. プライマリノード上で以下を実⾏します。
a. ノードの設定 –hasync を有効化
b. NetScaler の LSN 機能を有効化
c. 同期を強制
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ラージスケール NAT
/* セカンダリ上で N1 の対称キーの同期が⾏われる */
4. セカンダリノード上で以下を実⾏します。
a. 設定の保存(Saveconfig)/リブート
/* 対称キーが N2 に適⽤される */
データ VLAN の設定
LSN の導入環境において、
NetScaler は事業者のコアネットワークの境界にインストールされます。
NetScaler のインターネットに面した側は BGP ノードのピアであり、インターネットにパケットを
ルーティングします。一方、NetScaler の内側(事業者コアネットワーク)に面した側は、インター
ネットに到達するために LSN 機能を必要とするすべての加入者のトラフィックを搬送します。
NetScaler は、これらの両方の側にそれぞれ VLAN を必要とします。NetScaler 上で、VLAN は L3VLAN として機能します。これはサブネット IP も VLAN にバインドできることを意味します。
ns> add vlan <id> [-aliasName <string>]
ns> bind vlan <id> -ifnum <slot/port>
ns> bind vlan <id> -IPAddress <IPAddress> <netmask>
注:HA の設定で、両方のデバイスで同じインターフェイスの番号付けを⾏っていることを確認しま
す。これは、 VLAN 設定が HA ペア間で同期されるためです。
VLAN の監視
VLAN の設定を確認する場合や、VLAN トラフィックに関連する統計量をチェックする場合、次の
コマンドを使うと便利です。
ns> show vlan
ns> stat vlan
リンクアグリゲーションの設定
LSN の導入環境において、NetScaler は非常に⼤量のトラフィックを処理します。このため、単一
インターフェイスではなく、リンクアグリゲーションを使⽤する方がより役⽴ちます。NetScaler は
LACP や⼿ チャネル設定を使⽤することでリンクアグリゲーションをサポートします。LACP は
ほとんどすべてのスイッチ/ルータデバイスでサポートされているため、LACP を使⽤してアグリ
ゲーションを実現します。
NetScaler 上で LACP を設定するには、 LACP チャネルの一部となるすべてのインターフェイス上
で次のコマンドを実⾏します。
ns> set interface <id> [-lacpMode <lacpMode>] [-lacpKey<positive_integer>] [lacpPriority<positive_integer>] [-lacpTimeout (LONG | SHORT)]
ns> show interface <id>
注:HA の設定では、LACP 設定の伝搬や同期はどちらも⾏われません。
L2/L3 パケット転送モードの設定
NetScaler は様々なパケット転送モードをサポートしています。NetScaler は同モードの設定に基づ
いて単なるスイッチまたはルータとして機能します。LSN の導入環境では、パケット転送モードを
次のように設定する必要があります。
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ラージスケール NAT
ns> disable ns mode l2
ns> enable ns mode l3
ns> disable ns mode mbf
ns> enable ns mode USNIP
ライセンスファイルのインストール
NetScaler ADC は、Standard、Enterprise、Platinum という 3 種類のライセンスエディションをサ
ポートしています。ライセンスエディションごとに、 NetScaler ADC 上で利⽤できる機能セットが
異なっています。各ライセンスエディションで利⽤できる機能セットの詳細については、NetScaler
のデータシートをご覧ください。
(
http://www.citrix.com/content/dam/citrix/en_us/documents/products-solutions/netscalerdatasheet.pdf)
LSN 機能は、NetScaler の Enterprise エディションおよび Platinum エディションで利⽤できます。
NetScaler 上にライセンスファイルをインストールする⼿順はすべてのエディションで同じです。
LSN の設定に進む前に、NetScaler 上にライセンスファイルをインストールします。ライセンスファ
イルを/nsconfig/license/ディレクトリにコピーした後、当該デバイスをリブートする必要がありま
す。
ns> shell
root@ns# cd /nsconfig/license/
root@ns# cp <license-file-location> /nsconfig/license/
root@ns# reboot
LSN の設定
NetScaler 上で LSN 機能を設定する⼿順は非常に簡単です。LSN モジュールは、一連のグローバル
パラメータから構成されています。
「グローバル」とは、これらのパラメータが NetScaler デバイス
を通過するすべての LSN トラフィックに適⽤されることを意味します。一方、特定の加入者、アプ
リケーション、またはプロトコルの集合に関して LSN の 作を定義する LSN クライアントと LSN
プールも存在します。
特定の加入者やプロトコルの集合ごとの 作を微調整するには、
LSN プロファ
イル(トラフィックプロファイルまたはアプリケーションプロファイル)を使⽤します。
LSN グローバルパラメータの設定
必要に応じて、グローバルレベルでメモリ制限やセッション同期の
プは、以下に説明するすべてのユースケースで必要となります。
作を設定できます。このステッ
ns> set lsn parameter [-memLimit <MBytes>] [-sessionSync ( ENABLED |
DISABLED )]
簡単な LSN クライアントと LSN プールの設定
1 つの加入者ネットワークと 1 つのパブリック NAT IP が存在する場合、1 つの LSN クライアント
と 1 つの LSN プールを設定します。
ns> add lsn client <client-name>
ns> add lsn client <client-name> -network <IPAddress> -netmask <netmask>
ns> add lsn pool <pool-name>
ns> bind lsn pool <pool-name> <public-NAT-IP>
ns> add lsn group <group-name> -clientname <client-name>
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ラージスケール NAT
ns> bind lsn group <group-name> -poolname <pool-name>
ACL を使用して加入者を識別、パブリック NAT IP の範囲を指定
加入者ネットワークは、NetScaler 上でアクセス制御リスト(ACL)を使⽤することによっても識
別できます。ACL は IP、VLAN、インターフェイス、およびその他のパラメータを使⽤した識別を
サポートしているため、ACL を使⽤すると⾼い柔軟性が提供されます。
ns> add ns acl <acl-name> ALLOW –srcIP <startIP-endIP>
ns> apply acl
ns> add lsn client <client-name>
ns> bind lsn client <client-name> -aclname <acl-name>
ns> add lsn pool <pool-name>
ns> bind lsn pool <pool-name> <NATIP1-NATIPx>
ns> add lsn group <group-name> -clientname <client-name>
ns> bind lsn group <group-name> -poolname <pool-name>
複数のクライアントネットワークと NAT IP プールを使用した LSN の設定
アプリケーションプロファイルとトランスポートプロファイルを使⽤すると、プロトコルやアプリ
ケーションごとに LSN の 作を制御できます。アプリケーションプロファイルまたはトランスポー
トプロファイルは LSN グループにバインドできます。これを⾏うと、当該グループ内のすべての
LSN クライアントが、対応するプロファイル内の設定に従うことになります。
次の例では、リソース(プールの IP)を共有する方法と、サブスクライバーの巨⼤な集合を LSN ク
ライアントに追加する方法も示します。
ns> add lsn client <client-name>
ns> bind lsn client <client-name> -network 192.0.4.0 -netmask 255.255.255.0
ns> bind lsn client <client-name> -network 192.0.5.0 –netmask 255.255.255.0
ns> bind lsn client <client-name> -network 192.0.6.0 –netmask 255.255.255.0
ns> add lsn pool <pool-name>
ns> bind lsn pool <pool-name> 200.100.50.10-200.100.50.20
ns> bind lsn pool <pool-name> 200.100.50.40-200.100.50.50
ns> bind lsn pool <pool-name> 200.100.50.80-200.100.50.100
ns> add lsn group <group-name> -clientname <client-name>
ns> bind lsn group <group-name> -poolname <pool-name>
設定の確認
NetScaler 上で実⾏されるすべての LSN 設定を確認するには、以下に示すコマンドを使⽤します。
リブート後にも変更を保持するには、確認した後に設定を保存します。
ns> show lsn parameter
ns> show lsn client [<client-name>]
ns> show lsn pool [<pool-name>]
ns> show lsn group [<group-name>]
ns> show lsn appsprofile
ns> show lsn transportprofile
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ラージスケール NAT
⾼度な LSN 機能の設定
NetScaler では、Deterministic NAT、EIM/EIF、ヘアピニング、ユーザークォータ、ALG など、いく
つかの⾼度な LSN 機能がサポートされています。 これらのユースケースのそれぞれで必要となる
設定について以下に説明します。
Deterministic NAT
NetScaler は NAT IP を加入者に割り当てる方法として、 的および Deterministic(決定論的)とい
う 2 種類の割り当て方法をサポートしています。デフォルトの割り当て方法は 的です。
Deterministic NAT は、ロギング情報を減らしたい場合に使⽤すると便利です。これは、加入者から
NAT IP/ポートへのマッピングは事前に決定済みであるためです。
Deterministic NAT オプションを選択する場合、管理者は以下に示す設定を⾏います。
ns> add lsn client <client-name>
ns> bind lsn client <client-name> -network <IPaddress> -netmask <netmask>
ns> add lsn pool <pool-name> -nattype DETERMINISTIC
ns> bind lsn pool <pool-name> <NATIP1-NATIPx>
ns> add lsn group <group-name> -clientname <client-name> -nattype DETERMINISTIC
–portblocksize 1000
ns> bind lsn group <group-name> -poolname <pool-name>
注:"DETERMINISTIC NAT"タイプは、“add lsn pool”コマンドでも指定できます。
EIM/EIF
EIM
(Endpoint Independent Mapping:エンドポイント独⽴マッピング)と EIF(Endpoint Independent
Filtering:エンドポイント独⽴フィルタリング)は、LSN の非常に重要な機能です。EIM は LSN マッ
ピングの 作を制御します。各 EIM オプションに関する簡単な説明を以下に示します。
ENDPOINT-INDEPENDENT:現在の LSN マッピングが、同じ加入者 IP アドレス/ポート(X:x)
から任意の外部 IP アドレス/ポートへと送信されるトラフィックに対して使⽤されます。
ADDRESS-DEPENDENT:現在の LSN マッピングが、同じ加入者 IP アドレス/ポート(X:x)か
ら同じ外部 IP アドレス(Y)へと送信されるトラフィックに対して使⽤されます。
ADDRESS-PORT-DEPENDENT:現在の LSN マッピングが、同じ加入者 IP アドレス/ポート
(X:x)から同じ外部 IP アドレス/ポート(Y:y)へと送信されるトラフィックに対して使⽤され
ます。
注:デフォルトの設定は ADDRESS-PORT-DEPENDENT です。
EIF は、既存のマッピングセッションを使⽤して、外部ホストが任意の内部ホストにアクセスする
方法を制御します。EIF も上記のすべてのオプションをサポートします。
ns> add lsn client <client-name>
ns> bind lsn client <client-name> -network <IPAddress> -netmask <mask>
ns> add lsn pool <pool-name>
ns> bind lsn pool <pool-name> <NATIP1-NATIPx>
ns> add lsn group <group-name> -clientname <client-name>
ns> bind lsn group <group-name> -poolname <pool-name>
ns> add lsn appsprofile <apps-profile-1-name> TCP –mapping ENDPOINT-INDEPENDENT
ns> bind lsn appsprofile <apps-profile-1-name> <port-range>
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ラージスケール NAT
ns> add lsn appsprofile <apps-profile-2-name> TCP –filtering ADDRESS-DEPENDENT
ns> bind lsn group <group-name> -appsprofilename <apps-profile-1-name>
ns> bind lsn group <group-name> -appsprofilename <apps-profile-2-name>
ユーザークォータ
ユーザークォータを使うと、管理者は、各加入者が利⽤できる同時 NAT セッションの最⼤数を制限
できます。これにより、加入者ベース全体を通じたリソースの公平な分配を維持できます。
クォータは 2 つの方法で定義できます。1 つは、各加入者が利⽤できるポート数を制限することで
あり、もう 1 つは、各加入者に許可されている同時 NAT セッションの総数を制限することです。
ns> add lsn client <client-name>
ns> bind lsn client <client-name> -network <IPAdress> -netmask <mask>
ns> add lsn pool <pool-name>
ns> bind lsn pool <pool-name> <NATIP1-NATIPx>
ns> add lsn group <group-name> -clientname <client-name>
ns> bind lsn group <group-name> -poolname <pool-name>
ns> add lsn transportprofile <transport-profile-1-name> TCP –portquota 1000
ns> bind lsn group <group-name> -transportprofilename <transport-profile-1name>
ns> add lsn transportprofile <transport-profile-2-name> UDP –portquota 20
ns> bind lsn group <group-name> -transportprofilename <transport-profile-2name>
ns> add lsn transportprofile <transport-profile-3-name> TCP –sessionquota 50
ns> bind lsn group <group-name> -transportprofilename <transport-profile-3name>
管理者はポートのクォータをどうやって決定するのでしょうか?例えば、LSN デバイスを X 名の加
入者ベースで使⽤し、Y 個の利⽤可能なパブリック IP アドレスが存在するとします。この場合、各
加入者が利⽤できる論理的なポート数は次の式で計算できます。
(65535 * Y) / (X)
注:任意の IP 上でのウェルノウンポート(1〜1024)は、加入者⽤には使⽤されません。このため、
管理者はこれらのポートを利⽤可能な範囲から除外する必要があります。
ヘアピニング
ヘアピニング機能は、2 名の内部加入者または 2 台の内部ホスト間での NATIP を使⽤した通信を可
能にします。この機能は NetScaler 上ではデフォルトで有効になっており、無効化できません。
静的マッピング
NetScaler は静的マッピング機能をサポートしています。顧客は、加入者の「IP:port」と NAT の
「IP:port」間の静的な⼿ マッピングを提供することを選択できます。この設定を⾏うと、特定の
加入者の IP アドレス/ポートからのトラフィックが、常に同じ NAT の IP/ポートを取得することを
保証できます。また、加入者が内部ネットワーク上で任意のサービスをホスティングする場合にも
静的マッピングを使⽤できます。この設定を⾏うことで、インターネットホストが当該内部サービ
スに到達できるようになります。
ns> add lsn static <static-map-name> <TCP/UDP> <subscrIP> <subscrPort> <natIP>
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ラージスケール NAT
[<natPort>]
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ラージスケール NAT
IP プーリング
IP プーリングは、NATIP を加入者のトラフィックに割り当てる方法を決定します。IP プールングに
は以下に示す 2 つのオプションがあります。
1.
paired:特定加入者のすべてのセッションで同じ NATIP を使⽤します。この NATIP 上で利⽤可
能なポートが存在しない場合、当該加入者からの新しい接続は破棄されます。
2.
random:NATIP は、利⽤可能な IP のプールからランダムに割り当てられます。
IP プーリングのデフォルト方式はランダムです。この方式を paired に変更する場合、LSN
Appsprofile を使⽤します。
ns> add lsn client <client-name>
ns> bind lsn client <client-name> -network <IPAddress> -netmask <mask>
ns> add lsn pool <pool-name>
ns> bind lsn pool <pool-name> <NATIP1-NATIPx>
ns> add lsn group <group-name> -clientname <client-name>
ns> bind lsn group <group-name> -poolname <pool-name>
ns> add lsn appsprofile <apps-profile-1-name> TCP –ippooling paired
ns> bind lsn group <group-name> -appsprofilename <apps-profile-1-name>
ロギングの設定
NetScaler は、内部および外部ログサーバーの両方におけるすべての LSN アクティビティのロギン
グをサポートしています。通信事業者は、運⽤ログをローカルログサーバーに送信し、セッション
関係のログやトラフィック関係のログを外部ログサーバーに送信することを選択できます。
NetScaler は、TCP プロトコルに基づく Auditlog フレームワークをサポートしています。Auditlog
で は 、 サ ー バ ー コ ン ポ ー ネ ン ト も NetScaler に よ っ て 提 供 さ れ 、 同 コ ン ポ ー ネ ン ト を
Windows/Linux/FreeBSD/Mac プラットフォーム上にインストールできます。
Auditlog フレームワークはクライアント-サーバーモデルです。サーバーコンポーネントは外部ログ
サーバー上で実⾏されます。同コンポーネントの auditlog.conf ファイル内に、NetScaler の IP アド
レスを指定する必要があります。こうすると、サーバーコンポーネントは、その NetScaler に対す
る TCP 接続を確⽴します。
同様に NetScaler 上で、
Auditlog のアクションおよびポリシーを設定し、
ログサーバーの IP、ログレベル、ログセキュリティなどを指定する必要があります。
NetScaler 上でのロギングの設定に必要となるステップは次の通りです。
1.
NetScaler 上で Auditlog のアクションとポリシーを設定します。
2.
Auditlog ポリシーをグローバルレベルにバインドします。
3.
Auditlog アクションで指定した外部ログサーバー上に Auditlog サーバーコンポーネントを指定
します。
4.
NetScaler をポイントするように Auditlog サーバーを設定します。
5.
Auditlog サーバーが NetScaler と通信できることを確認します。
6.
LSN トラフィックを開始し、すべてのセッションが外部ログサーバー上でロギングされること
を確認します。
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導入ガイド
ラージスケール NAT
LSN ロギングの有効化
NetScaler は、各 LSN グループで生成または削除された LSN マッピングエントリと LSN セッショ
ンをログに記録します。特定の LSN グループの LSN 情報のロギングを制御するには、その LSN グ
ループのロギングパラメータおよびセッションロギングパラメータを使⽤します。これらはグルー
プレベルのパラメータであり、デフォルトで表示されます。NetScaler ADC は、ロギングパラメー
タとセッションロギングパラメータの両方が有効化されている場合にのみ LSN セッションのロギ
ングを実施します。
LSN マッピングエントリに関するログメッセージには次の情報が含まれています。
• NetScaler ADC の NSIP アドレス
• タイムスタンプ
• エントリタイプ(MAPPING)
• 当該 LSN マッピングエントリの作成または削除の成否
• 加入者の IP アドレス、ポート、トラフィックドメイン ID
• NAT IP アドレスとポート
• プロトコル名
• 以下の条件に従って、宛先 IP アドレス、ポート、トラフィックドメイン ID がロギングされます。
-
EIM の場合、宛先 IP アドレスとポートはロギングされません。
-
ADDRESS-DEPENDENT マッピングの場合、宛先 IP アドレスのみがロギングされます。
ポートはロギングされません。
-
ADDRESS-PORT-DEPENDENT マッピングの場合、宛先 IP アドレスとポートがロギング
されます。
LSN セッションに関するログメッセージには次の情報が含まれています。
• NetScaler ADC の NSIP アドレス
• タイムスタンプ
• エントリタイプ(SESSION)
• LSN セッションの作成または削除の成否
• サブスクライバーの IP アドレス、ポート、トラフィックドメイン ID
• NAT IP アドレスとポート
• プロトコル名
• 宛先 IP アドレス、ポート、トラフィックドメイン ID
設定
ns> add lsn group <group-name> -clientname <client-name> [-logging ( ENABLED |
DISABLED )][-sessionLogging ( ENABLED | DISABLED )]
ns> set audit nslogparams –lsn ENABLED
ns> add audit nslogAction <name> <log-server-ip> -logLevel <level> -lsn ENABLED
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導入ガイド
ラージスケール NAT
ベストプラクティス
シトリックスが推奨している NetScaler に関するベストプラクティスと、LSN 設定に進む前に考慮
すべき点を以下に示します。
• EIM と EIF はデフォルトでは無効化されています。シトリックスは、VoIP アプリケーションや
P2P(peer-to-peer)アプリケーションを正しく機能させるためには、これらのオプションを有効
化することを推奨しています。
• NetScaler ADC が非常に多数(百万単位)の LSN ログエントリを生成する場合、LSN 情報を
NetScaler ADC 上ではなく外部ログサーバー上でロギングすることにより、同 ADC 上で最適な
性能を実現できます。
• シトリックスは、すべての LSN セッションに関して中断のないシームレスな運⽤を実現するた
めに、2 台の NetScaler ADC からなる HA 環境で LSN 機能を設定することを推奨しています。
-
すべての HA 関係の通信を
タを設定します。
当する 1 つの VLAN を設置するよう SYNC VLAN パラメー
-
プライマリノードの対称 RSS キーをセカンダリノードに同期させることで、多数の LSN
マッピングおよびセッションのステートフルな同期を実現します。
• LSN は RNAT よりも優先されます。指定の LSN 加入者からのパケットが RNAT ルールにも一致
する場合、同パケットは LSN 設定に従って変換されます。
• LSN セッションにのみ関連するパケットの転送は、NetScaler ADC のルーティングテーブルに
基づきます。
• サブネット IP アドレスとは異なり、加入者の接続における LSN NAT IP アドレスの選択は、宛先
IP アドレスのルーティングエントリには基づきません。
• インバウンドパケットの場合、静的 LSN マッピングが
的マッピングよりも優先されます。
• アウトバウンドパケットの場合、LSN アプリケーションプロファイル内の設定が静的マッピング
よりも優先されます。
• 負荷分散仮想サーバーの L2 接続パラメータは、LSN 機能では使⽤できません。
• MAC ベースの転送(MBF)は、LSN セッションのみに関連するパケットには適⽤できません。
• LSN 機能に割り当てられるアクティブなメモリ量を減らすには、構成済みメモリの設定を変更し
た後、NetScaler ADC をウォームリスタートする必要があります。ウォームリスタートを⾏わな
い場合、アクティブなメモリ量の増加だけが可能です。
まとめ
差し迫った IPv4 アドレスの枯渇と IPv6 を採⽤することの困難さを理由として、制限された IPv4 ア
ドレスの利⽤を拡張するための⼤きなニーズが存在しています。IPv4 アドレスの利⽤を拡張するこ
とにより最も⼤きな影響を受けるのは通信サービスプロバイダーです。なぜなら、IPv4 アドレスの
利⽤を拡張できれば、通信サービスプロバイダーは数百万人の加入者をインターネットに接続でき
るようになるためです。規模が⼤きいため、IPv4 アドレスの利⽤を拡張するソリューションは堅牢
でなければなりません。また、⾼い安定性、⾼性能、俊敏性を実現すると同時に、必要な機能を提
供しなければなりません。
世界で最も先進的な ADC である Citrix NetScaler は、今回、通信サービスプロバイダーが各自の
IPv4 アドレス空間を有効活⽤できるようにする LSN 機能の総合的なセットを提供することになり
ました。NetScaler は、LSN 導入環境で必要とされるすべての機能をサポートしており、比類のな
い性能を提供します。また、NetScaler は非常に成熟したテクノロジーであり、卓越した安定性と 3
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導入ガイド
ラージスケール NAT
次元的なスケーラビリティを提供します。全体的に⾒て、NetScaler は、IPv6 への移⾏時期におい
て加入者のニーズを満たすために通信事業者やサービスプロバイダーが必要とする LSN 機能を提
供する最良のソリューションです。
付録
コマンドリファレンス
> set lsn parameter [-memLimit <MBytes>] [-sessionSync ( ENABLED | DISABLED )]
> add lsn client <clientname>
> bind lsn client <clientname> ((-network <ip_addr> [-netmask <netmask>] [-td
<positive_integer>]) |-aclname <string>)
> add lsn pool <poolname> [-nattype ( DYNAMIC | DETERMINISTIC )] [portblockallocation ( ENABLED | DISABLED )] [-portrealloctimeout <secs>] [maxPortReallocTmq <positive_integer>]
> bind lsn pool <poolname> <lsnip>
> add lsn appsprofile <appsprofilename> <transportprotocol> [-ippooling
( PAIRED | RANDOM )][-mapping <mapping>] [-filtering <filtering>] [-tcpproxy
( ENABLED | DISABLED )] [-td <positive_integer>]
> bind lsn appsprofile <appsprofilename> <lsnport>
> add lsn transportprofile <transportprofilename> <transportprotocol> [sessiontimeout <secs>][-finrsttimeout <secs>] [-portquota <positive_integer>]
[-sessionquota <positive_integer>][-portpreserveparity ( ENABLED | DISABLED )]
[-portpreserverange ( ENABLED | DISABLED )][-syncheck ( ENABLED | DISABLED )]
> add lsn group <groupname> -clientname <string> [-nattype ( DYNAMIC |
DETERMINISTIC )][-portblocksize <positive_integer>] [-logging ( ENABLED |
DISABLED )] [-sessionLogging ( ENABLED | DISABLED )] [-sessionSync ( ENABLED |
DISABLED )] [-snmptraplimit <positive_integer>] [-ftp (ENABLED | DISABLED )]
> bind lsn group <groupname> (-poolname <string> | -transportprofilename
<string> | -appsprofilename <string>)
> add lsn static <name> <transportprotocol> <subscrIP> <subscrPort> [-td
<positive_integer>][<natIP> [<natPort>]] [-destIP <ip_addr> [-dsttd
<positive_integer>]
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ホワイトペーパー
Large-Scale NAT
Citrix について
Citrix Systems, Inc.(NASDAQ:CTXS)は、新しい快適なワークスタイルを実現する仮想化、ネットワーキング、クラウドイン
フラストラクチャのリーディングカンパニーです。多くの企業および組織の IT 部門やサービスプロバイダーが、仮想化、モバ
イル化されたワークスペースの構築、管理、セキュリティ確保のために、シトリックスのソリューションを利⽤しています。仮
想化、モバイル化されたワークスペースでは、デバイス、ユーザー、利⽤するネットワークやクラウドを問わず、アプリケーショ
ン、デスクトップ、データ、サービスをシームレスに利⽤することができます。シトリックスは今年、創設 25 周年を迎えます
が、今後も革新に取り組み、モバイルワークスタイルにより IT をさらにシンプルにするとともに生産性の向上に貢献していき
ます。シトリックスの 2013 年度の年間売上⾼は 29 億ドルで、その製品は世界中の 33 万以上の企業や組織において、1 億人以
上の人々に利⽤されています。シトリックスの詳細については www.citrix.co.jp をご覧ください。
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録商標であり、米国の特許商標局およびその他の国に登録されています。その他の商標や登録商標はそれぞれの各社が所有権を
有するものです。
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