老齢保障プログラム実施に関する政令2015年第46号

老齢保障プログラム実施に関する
政令 2015 年第 46 号
唯一神のご加護により、
インドネシア共和国大統領は、
国家社会保障システムに関する法律 2004 年第 40 号の第 37 条(5)項、第 38 条(3)項の規
定を実施するために、年金保障プログラム実施に関する政令を定める必要があることを考慮
し、
1. 1945 年憲法第 5 条(2)項
2. 国家社会保障システムに関する法律 2004 年第 40 号(官報 2004 年 150 号、官報追記
4456 号)
を鑑み、
以下を決定した:
老齢保障プログラム実施に関する政令を定める。
第1章
総則
第1条
政令の中で、
1. 老齢保障とは、被保険者が老齢満期年齢、死亡、或いは恒久的全身障害となった時点で一時金
として支払われる現金給付のことである。
2. 雇用者とは、給料、賃金、或いは他の形態の報酬を支払って労働者を雇用する個人、法人、経
営者、その他の機関、或いは公務員を雇用する国政機関のことである。
3. 老齢保障被保険者とは、6 か月以上働く外国人を含め、保険料を支払い済みの各人のことであ
る。
4. 労働者とは、賃金或いは他の形態の報酬を受け取って働く各人のことである。
5. 保険料とは、被保険者と雇用者がきちんと支払う金銭のことである。
6. 賃金とは、実施済み或いは実施予定の業務及び/或いは役務に対し、労働者とその家族のため
の手当を含め、雇用契約、合意或いは法規に基づき定められ、労働者に対して雇用者から支払
われる、報酬として金銭の形で受け取り示される労働者の権利のことである。
7. 労働社会保障実施機関(BPJS Ketenagakerjaan、以後「労働 BPJS」)とは、社会保障実施機
関に関する法律 20011 年第 24 号に基づき設立された公共法人のことである。
8. 労働 BPJS 加入カードとは、全社会保障プログラムに適用される単一 ID を有する労働 BPJS 加
入証カードのことである。
9. 労働監督職員とは、法規に基づき労働監督官専門職員として任命され派遣された文民公務員の
ことであり、以後、労働監督官と称する。
10. 大臣とは、労働分野を管轄する大臣のことである。
第2章
加入と登録手順
第1部
加入
本資料は、インドネシア語の原文を参考までに和訳したものですが、定訳ではなくあくまでも仮訳であり、内容の正確
性・ 完全性については保証致しかねます。正確な理解のため、原文も必ず参照されることをお勧めいたします。また、
ジャカルタ・パンクラブは本資料に起因して生ずるいかなる業務上の責をも負うものではでありせん。
第2条
(1) 国政者以外の雇用者は、加入ステップに基づき、労働 BPJS で自らと労働者を老齢保
障プログラムに登録する義務を負う。
(2) 労働をする各人は、法規に基づき、労働 BPJS で自らの老齢プログラムに登録する義
務を負う。
第3条
雇用者が国政者の場合の被保険者向けの老齢保障プログラムの実施は、別途政令で定める。
第2部
加入
第4条
(1) 被保険者は下記から構成される:
a. 国政者以外の雇用者のもとで働く労働者、及び
b. 非賃金受領者
(2) (1)項 a に規定の賃金受領者である被保険者に含まれるのは:
a. 企業の労働者
b. 個人のもとにいる労働者、及び
c. 6 か月以上インドネシアで働く外国人
(3) (1)項 b に規定の非賃金受領者に含まれるのは:
a. 雇用者
b. 雇用関係外にいる労働者或いは自立労働者、及び
c. 賃金を受領せず b に含まれない労働者
第5条
第 4 条(2)項 a に規定の国政者以外の雇用者のもとで働く賃金労働者が複数の企業で働く
場合、加入ステップに基づき、各社の雇用者が老齢保障プログラムに加入させる義務を負う。
第6条
第 4 条(3)項 a に規定の国政者以外の雇用者が 2 社以上の会社を保有する場合、各社にお
いて老齢保障プログラムに加入する義務を負う。
第3部
登録手順
第1節
国政者以外の雇用者のもとで働く賃金受領者が被保険者の場合
第7条
(1) 第 4 条(1)項 a に規定の国政者以外の雇用者が自らと全労働者を登録する際、労働
BPJS から登録書式を受け取ってから 30 営業日以内に、本人と労働者及びその家族の
データを含め、不備なく記入した登録書式を労働 BPJS に提出する義務を負う。
本資料は、インドネシア語の原文を参考までに和訳したものですが、定訳ではなくあくまでも仮訳であり、内容の正確
性・ 完全性については保証致しかねます。正確な理解のため、原文も必ず参照されることをお勧めいたします。また、
ジャカルタ・パンクラブは本資料に起因して生ずるいかなる業務上の責をも負うものではでありせん。
(2) 労働 BPJS は、登録書式が不備なく正しく受理され、最初の保険料が労働 BPJS に支払
われてから 1 営業日以内に加入番号を発行する義務を負う。
(3) 労働 BPJS への加入は、労働 BPJS が加入番号を発行以降、有効となる。
第8条
(1) 労働 BPJS は、登録書式が不備なく正しく受理され、最初の保険料が労働 BPJS に支払
われてから 7 営業日以内に国政者以外の雇用者に労働 BPJS 加入カードを発行する。
(2) 国政者以外の雇用者は、労働 BPJS から労働 BPJS 加入カードを受け取ってから 3 営業
日以内に各被保険者にカードを渡すこと。
第9条
(1) 転職する被保険者は、保有する労働 BPJS 加入カードを示したうえで、新たな職場の
雇用者に老齢保障プログラムへの加入について通知する義務を負う。
(2) 新たな職場の雇用者は、労働者が新たな職場の雇用者のもとで働き始めて以降、労働
BPJS 加入カードを報告し、労働 BPJS に老齢保障保険料を支払うことで労働者の加入
を引き継ぐ義務を負う。
(3) (2)項に規定の雇用者が報告と老齢保障保険料の支払いをまだ行っておらず、労働
者に老齢保障給付の権利が発生した場合には、雇用者は本政令の規定に応じた労働者
の権利を与える義務を負う。
第 10 条
(1) 被保険者は、被保険者と家族のデータに変更が生じた場合、国政者以外の雇用者に対
し不備なく正しくデータの変更を伝える義務を負う。
(2) 国政者以外の雇用者は(1)項に規定のデータ変更を受けてから 7 営業日以内に労働
BPJS にその変更を通知する義務を負う。
(3) 賃金、労働者数、事務所の住所、及び老齢保障プログラム実施に関連するデータの変
更が生じた場合、変更が生じてから 7 営業日以内に国政者以外の雇用者は労働 BPJS
に通知する義務を負う。
第 11 条
(1) 国政者以外の雇用者が明らかに老齢保障プログラムへの労働者の登録を怠った場合、
加入ステップで義務付けられたプログラムに応じ、労働者は労働 BPJS に対し社会保
障プログラムを自ら登録する権利を有する。
(2) (1)項に規定の登録は、当該労働者が下記を添付した上で、所定の登録書式を記入
してこれを行う:
a. 雇用契約、任命決定書或いは労働者であることを示すその他の証拠
b. 住民証カード、及び
c. 家族カード(Kartu Keluarga)
(3) 労働 BPJS は(1)項と(2)項に規定の登録に基づく登録が行われてから 7 営業日以
内に国政者以外の雇用者に確認を行う。
(4) (3)項に規定の確認の結果、明らかに国政者以外の雇用者の怠慢であった場合、国
政者以外の雇用者は労働 BPJS に対し、加入ステップの中で義務付けられたプログラ
ムに応じて国政者以外の雇用者の義務となっている保険料を支払う義務を負う。
(5) 労働 BPJS は(1)項に規定の登録に基づき、登録と最初の保険料の受理から 1 営業日
以内に加入番号を発行する義務を負う。
(6) (5)項に規定の労働 BPJS の加入は、労働 BPJS が加入番号を発行以降有効となる。
本資料は、インドネシア語の原文を参考までに和訳したものですが、定訳ではなくあくまでも仮訳であり、内容の正確
性・ 完全性については保証致しかねます。正確な理解のため、原文も必ず参照されることをお勧めいたします。また、
ジャカルタ・パンクラブは本資料に起因して生ずるいかなる業務上の責をも負うものではでありせん。
第 12 条
(1) 労働 BPJS 加入カードは、第 11 条に規定の老齢保障への登録と最初の保険料が労働
BPJS に受理されてから 7 営業日以内に発行される。
(2) 雇用者は労働 BPJS から労働 BPJS 加入カードを受け取ってから 3 営業日以内に各被保
険者にカードを渡す義務を負う。
(3) 労働者が第 11 条(1)項に規定の通り自ら登録を行ったが、国政者以外の雇用者が第
11 条(4)項に規定の最初の保険料を労働 BPJS に完納していない場合、労働者に対
するリスクは国政者以外の雇用者の責任となる。
第2節
賃金受領者以外が被保険者の場合
第 13 条
(1) 第 4 条(3)項に規定の賃金受領者以外の被保険者は、加入ステップに応じて労働
BPJS に自らを老齢保障プログラムに登録する義務を負う。
(2) (1)項に規定の被保険者が 2 つ以上の事業或いは仕事を有している場合、被保険者
は最高 2 業種まで、当該事業或いは仕事を登録書式に記載する義務を負う。
(3) 労働 BPJS への加入登録は、登録書式を記入した上で、被保険者が個別、受け皿経由、
或いは被保険者が結成した特定のグループを通じて実施が可能。
(4) 労働 BPJS は、(2)項に規定の登録に基づき、登録書式が不備なく正しく受理され、
最初の保険料が労働 BPJS に支払われてから 1 営業日以内に加入番号を発行する義務
を負う。
(5) (3)項に規定の受け皿或いは被保険者が結成する特定のグループの結成手順の詳細
は大臣が定める。
第 14 条
(1) 登録書式が不備なく正しく受理され、最初の保険料が労働 BPJS に支払われてから 7
営業日以内に労働 BPJS 加入カードを発行する。
(2) 労働 BPJS は、被保険者に直接、受け皿経由或いは被保険者が結成した特定のグルー
プを通じて(1)項に規定の労働 BPJS 加入カードを渡す義務を負う。
(3) 第 13 条(4)項に規定の労働 BPJS の老齢保障プログラムへの加入は、労働 BPJS が加
入番号を発行以降、有効となる。
第 15 条
(1) 第 13 条に規定の被保険者と家族のデータ、事業活動や仕事の変更が生じた場合、変
更が生じてから 7 営業日以内に労働 BPJS にその変更を不備なく正しく通知する義務
を負う。
(2) (1)項に規定のデータの変更は、労働 BPJS に直接、受け皿経由或いは被保険者が結
成した特定のグループを通じて通知が可能。
第3章
保険料の額と支払い手順
第1部
国政者以外の雇用者にもとで働く賃金受益者が被保険者の場合の老齢保障の保険料
本資料は、インドネシア語の原文を参考までに和訳したものですが、定訳ではなくあくまでも仮訳であり、内容の正確
性・ 完全性については保証致しかねます。正確な理解のため、原文も必ず参照されることをお勧めいたします。また、
ジャカルタ・パンクラブは本資料に起因して生ずるいかなる業務上の責をも負うものではでありせん。
第 16 条
(1) 国政者以外の雇用者にもとで働く賃金受益者が被保険者の場合の保険料は、賃金の
5.7%とする。ただし:
a. 2%を労働者が負担、及び
b. 3.7%を雇用者が負担
(2) 国政者以外の雇用者にもとで働く賃金受益者が被保険者の場合の保険料の額は定期的
に少なくとも 3 年で評価を行い、政令で定める。
第 17 条
(1) 国政者以外の雇用者にもとで働く賃金受益者が被保険者の老齢保障の保険料の支払い
根拠となる賃金は、1 か月の賃金である。
(2) (1)項に規定の国政者以外の雇用者にもとで働く賃金受益者の 1 か月の賃金は、基
本給と固定手当から構成される。
(3) 賃金が日払いの場合、老齢保障保険料支払い根拠としての 1 か月の賃金は 1 日の賃金
に 25 をかけたものを計算する。
(4) 賃金が請負或いは成果単位で支払われる場合、老齢保障保険料支払い根拠としての 1
か月の賃金は、過去 3 か月の平均賃金から計算する。
(5) 賃金が請負ベースで天候に依存する仕事の場合、老齢保障保険料支払い根拠としての
1 か月の賃金は、過去 12 か月の平均賃金から計算する。
第2部
賃金受領者以外の被保険者の老齢保障の保険料
第 18 条
(1) 賃金受領者以外の被保険者の老齢保障の保険料は、本政令と切り離すことのできない
一部である添付書類に記載のリストに定められた被保険者の所得に応じた一定額に基
づく。
(2) (1)項に規定の保険料リストは各被保険者の所得に応じて被保険者が選択する。
(3) 賃金受領者以外の被保険者の死亡保障の保険料は、定期的に少なくとも 3 年で評価を
行い、政令で定める。
第3部
保険料支払い手順
第1節
国政者以外の雇用者のもとで働く賃金受領者が被保険者の場合
第 19 条
(1) 国政者以外の雇用者は、第 16 条に規定の、義務となっている老齢保障の保険料を労
働 BPJS に納める義務を負う。
(2) 国政者以外の雇用者は、全労働者と自らのデータを添付した上で、(1)項に規定の
保険料を毎月、当該保険料月の翌月 15 日までに支払う義務を負う。
(3) (2)項に規定の 15 日が休日の場合、保険料は翌営業日に支払う。
第 20 条
本資料は、インドネシア語の原文を参考までに和訳したものですが、定訳ではなくあくまでも仮訳であり、内容の正確
性・ 完全性については保証致しかねます。正確な理解のため、原文も必ず参照されることをお勧めいたします。また、
ジャカルタ・パンクラブは本資料に起因して生ずるいかなる業務上の責をも負うものではでありせん。
(1) 国政者以外の雇用者の保険料支払いの遅滞には、遅滞月あたり国政者以外の雇用者が
支払うべき保険料の 2%の罰金が適用される。
(2) (1)項に規定の保険料の支払い遅滞にともなう罰金は、その 100%が国政者以外の
雇用者の負担となり、翌月の保険料の納付と一括で支払う。
(3) (1)項に規定の遅滞金は社会保障基金のその他の収入となる。
第2節
賃金受領者以外の被保険者が被保険者の場合
第 21 条
(1) 賃金受領者以外の被保険者は、労働 BPJS に対し第 18 条に規定の義務となっている保
険料を支払う義務を負う。
(2) (1)項に規定の保険料の支払いは、個別、受け皿経由、或いは被保険者が結成した
特定のグループを通じて実施が可能。
(3) (2)項に規定の保険料の支払いは、当該保険料月の 15 日までに毎月支払う。
(4) (3)項に規定の 15 日が休日の場合、保険料は翌営業日に支払う。
第4章
給付と支払い手順
第1部
老齢保障給付
第 22 条
(1) 老齢保障給付は、被保険者が 56 才、死亡或いは恒久的全身障害となった場合に支払
われる現金である。
(2) 老齢保障給付の額は、被保険者の個人口座に記録された、納付済みの保険料の積み立
て分に運用益を足したものである。
(3) (1)項に規定の老齢保障給付は一時金として支払われる。
(4) 被保険者が 10 年以上の加入年数を有する場合、定年に入る準備として、(3)項に規
定の老齢保障給付の一部を特定の限度までの範囲で供与することが可能。
(5) (4)項に規定の特定の限度まででの老齢保障給付の受け取りは、住宅所有を目的と
して老齢保障額の 30%まで、或いは定年に入る準備に応じたその他のニーズのため
に 10%までとする。
(6) (5)項に規定の老齢保障給付の受け取りは、被保険者となって以降 1 度に限り可能。
(7) 労働 BPJS は 1 年に 1 度、老齢保障と運用益の残高を通知する義務を負う。
第 23 条
(1) 被保険者が死亡の場合、老齢保障給付は正当な相続人に供与される。
(2) (1)項に規定の相続人に含まれるのは:
a. 寡婦
b. 寡夫、或いは
c. 子
(3) (2)項に規定の寡婦、寡夫、子がいない場合、老齢保障は下記の下記の順序に応じ
て供与される:
a. 第 2 親等までの血族
本資料は、インドネシア語の原文を参考までに和訳したものですが、定訳ではなくあくまでも仮訳であり、内容の正確
性・ 完全性については保証致しかねます。正確な理解のため、原文も必ず参照されることをお勧めいたします。また、
ジャカルタ・パンクラブは本資料に起因して生ずるいかなる業務上の責をも負うものではでありせん。
b. 実の兄弟
c. 義理の両親、及び
d. 労働者が遺言状で指名した者
(4) (3)項 d に規定の労働者の遺言状で指名された者がいない場合、老齢保障は法規に
基づき、Balai Harta Peninggalan(訳注:法務人権省管轄の機関)に戻される。
第 24 条
国政者以外の雇用者が第 19 条の規定に基づかない賃金を報告したために老齢保障給付の支
払い不足が発生した場合、国政者以外の雇用者は、本政令に基づく老齢保障給付の不足分を
支払う義務を負う。
第 25 条
(1) 第 22 条(1)項と(2)項に規定の老齢保障給付の他に、被保険者は住宅融資便宜の
形での追加サービス給付及び/或いはその他の給付を受ける。
(2) (1)項に規定の追加サービス給付は、法規に基づく老齢保障投資資金で賄う。
(3) (1)項に規定の給付の供与、要件、種類に関する詳細規定は大臣規程で定める。
第2部
老齢保障支払い手順
第 26 条
(1) 老齢保障給付は、下記に該当する場合に被保険者に支払うことが義務付けられる:
a. 被保険者が老齢満期年齢に達した
b. 被保険者が恒久的全身障害になった
c. 被保険者が死亡した、或いは
d. 被保険者が永久にインドネシアを離れた
(2) 老齢満期年齢に達した被保険者の老齢保障給付は、被保険者が老齢満期年齢に達した
時点で供与される。
(3) 老齢満期年齢前に解雇となった或いは仕事を辞めた被保険者の老齢保障給付は、56
歳に達した時点で支払われる。
(4) 被保険者が恒久的全身障害になった場合、老齢保障給付の権利が被保険者に与えられ
る。
(5) 老齢満期年齢に達する前に被保険者が死亡した場合、老齢保障給付の権利は第 23 条
(2)項に規定の相続人に与えられる。
(6) 外国人労働者或いはインドネシア人の被保険者が永久にインドネシアを離れる場合、
老齢保障給付は当該被保険者に供与される。
注)政令 2015 年第 60 号(政令 2015 年第 46 号の改正令)により、第 26 条は下記のと
おり改正されています。
(1) 老齢保障給付は、下記に該当する場合に被保険者に支払うことが義務付けられる:
a. 被保険者が老齢満期年齢に達した
b. 被保険者が恒久的全身障害になった、或いは
c. 被保険者が死亡した
(2) (1)項 a.に規定の老齢満期年齢に達した被保険者の老齢保障給付は、被保険者
に供与される。
本資料は、インドネシア語の原文を参考までに和訳したものですが、定訳ではなくあくまでも仮訳であり、内容の正確
性・ 完全性については保証致しかねます。正確な理解のため、原文も必ず参照されることをお勧めいたします。また、
ジャカルタ・パンクラブは本資料に起因して生ずるいかなる業務上の責をも負うものではでありせん。
(3) (1)項 b.に規定の恒久的全身障害になった被保険者の老齢保障給付は、法規に
基づき被保険者に供与される。
(4) (1)項 c.に規定の老齢満期年齢に達する前に被保険者が死亡した場合、老齢保
障給付は第 23 条(2)項に規定の相続人に与えられる。
(5) (1)項に規定の老齢保障給付の支払い手順と要件の詳細は、大臣規程で定める。
注)政令 2015 年第 60 号の解説
第 26 条(1)項a.
「老齢満期年齢に達した」とは、仕事を辞めた被保険者を含む。
第 27 条
(1) 第 22 条(2)項に規定の労働 BPJS が被保険者に供与する老齢保障プログラムの運用
益は、年次財務報告書に基づく老齢保障プログラムの運用益に基づく。
(2) (1)項に規定の被保険者に供与される老齢保障プログラムの運用益は前月の月次財
務報告書に基づき定められる。
(3) (1)項と(2)項に規定の運用益は少なくとも 1 年ものの政府系銀行の定期預金金利
のカウンターレート平均額とする。
(4) (1)項、(2)項、(3)項に規定の各被保険者に対する老齢保障プログラムの運用
益の決定と配分メカニズムの詳細規定は労働 BPJS 規程で定める。
第 28 条
国政者以外の雇用者が老齢保障プログラムに労働者をまだ加入させていない場合には、国政
者以外の雇用者は本政令の規定に基づき義務となっている老齢保障給付の支払い義務を負う。
第 29 条
被保険者が老齢満期年齢時に働いており、56 才での老齢保障給付の受給を先延ばしにする
ことを選択し、引き続き被保険者となり保険料を支払う場合、老齢保障給付の支払いは被保
険者が働くのをやめた時点で実施が可能。
第 30 条
労働 BPJS は、被保険者が老齢満期年齢に達する 30 日前までに老齢保障額を定め、被保険者
に通知する義務を負う。
第 31 条
(1) 第 26 条に規定の老齢保障給付を受ける権利を有する被保険者或いは相続人は、労働
BPJS 加入カードと労働 BPJS が定めた必要書類を添付した上で、労働 BPJS に対し老
齢保障給付の支払い申請を行う義務を負う。
(2) 労働 BPJS は(1)項に規定の申請に基づき、被保険者或いは被保険者が死亡の場合に
は相続人に対し老齢保障給付の支払いを一括で行う。
(3) (2)項に規定の支払いは、労働 BPJS が申請と必要書類を不備なく正しく受理してか
ら 5 営業日以内に行う。
第 32 条
本政令に定める老齢保障の権利は、譲渡、質入れ、或いは裁判所の判決の執行としての没収は不可。
本資料は、インドネシア語の原文を参考までに和訳したものですが、定訳ではなくあくまでも仮訳であり、内容の正確
性・ 完全性については保証致しかねます。正確な理解のため、原文も必ず参照されることをお勧めいたします。また、
ジャカルタ・パンクラブは本資料に起因して生ずるいかなる業務上の責をも負うものではでありせん。
第5章
行政罰
第 33 条
(1) 第 6 条、第 7 条(1)項、第 9 条(2)項、第 10 条(2)項と(3)項、第 11 条(4)
項、第 19 条(1)項と(2)項、第 24 条の規定に違反する国政者以外の雇用者には行
政罰が適用される。
(2) (1)項に規定の行政罰の形は:
a. 書面による勧告
b. 罰金、及び/或いは
c. 特定の公共サービスを受けられない
(3) (2)項 a と b に規定の国政者以外の雇用者に対する書面による注意及び/或いは罰金の
適用は、法規に基づき労働 BPJS が行う。
(4) (2)項 c に規定の国政者以外の雇用者に対する特定のサービスを受けられない罰の適
用は、政府、州政府、或いは県/市の政府機関の特定公共サービスユニットが行う。
第 34 条
(1) 第 33 条(4)項に規定の国政者以外の雇用者に対する特定の公共サービスが受けられな
い罰に含まれるのは:
a. 事業関連許可
b. プロジェクトの入札への参加に必要な許可
c. 外国人労働者雇用許可
d. 人材派遣会社許可、或いは
e. 建設許可
(2) 第 33 条に規定の行政罰の適用と取り消し手順、罰則の適用と取り消しのための調整
メカニズムに関する規定は大臣規程で定める。
第6章
監督
第 35 条
(1) 国政者以外の雇用者に第 33 条(2)項に規定の行政罰が適用されたものの保険料及びそ
の他の義務の支払いに応じない場合、労働 BPJS は法規に基づき、政府、州政府及び/
或いは県/市政府の労働分野を管轄する機関の労働監督官に対し従わない旨を報告す
る義務を負う。
(2) (1)項に規定の報告に基づき労働分野を管轄する機関の労働監督官は法規に基づき国
政者以外の雇用者に対する検査を行う。
(3) (2)項に規定の報告に基づく以外に、労働分野を管轄する機関の労働監督官は、法
規に基づき国政者以外の雇用者に対する検査を行うことが可能。
第7章
クレーム処理
第 36 条
(1) 被保険者が労働 BPJS の提供する老齢保障プログラムサービスに不満の場合、労働
BPJS に苦情を伝えることが可能。
本資料は、インドネシア語の原文を参考までに和訳したものですが、定訳ではなくあくまでも仮訳であり、内容の正確
性・ 完全性については保証致しかねます。正確な理解のため、原文も必ず参照されることをお勧めいたします。また、
ジャカルタ・パンクラブは本資料に起因して生ずるいかなる業務上の責をも負うものではでありせん。
(2) (1)項に規定の苦情処理のために、労働 BPJS は地域事務所及び/或いは支店にサービ
ス品質管理・苦情処理ユニットを結成する。
(3) 被保険者が(1)項に規定の苦情処理に不満の場合、労働分野を管轄する現地の機関
及び/或いは国家社会保障審議会に苦情を伝えることが可能。
(4) (1)項と(2)項に規定の苦情の通知と処理の手順に関する詳細規定は労働 BPJS 規程で
定める。
(5) (3)項に規定の苦情の通知と処理の手順に関する詳細規定は大臣規程で定める。
第8章
結びの規定
第 37 条
本政令は 2015 年 7 月 1 日に発効開始となる。
全ての人に知らしめるため、本政令をインドネシア共和国官報に記載する。
2015 年 6 月 30 日、ジャカルタにて制定
インドネシア共和国大統領
ジョコ・ウィドド
2015 年 6 月 30 日、ジャカルタにて法制化
法務人権大臣
ヤソナ・H・ラオリ
本資料は、インドネシア語の原文を参考までに和訳したものですが、定訳ではなくあくまでも仮訳であり、内容の正確
性・ 完全性については保証致しかねます。正確な理解のため、原文も必ず参照されることをお勧めいたします。また、
ジャカルタ・パンクラブは本資料に起因して生ずるいかなる業務上の責をも負うものではでありせん。