エンタープライズIT総合誌 月刊ビジネスコミューニケーション(Webサイトへ) ビキタスオフィス実現に向けたNTTソフトウェアの モバイルセントレックスソリューション 「ProgOffice」 NTTソフトウェアは、独自開発の無線制御技術を搭載したモバイルセントレックスソリューション「ProgOffice(プロ グオフィス)」の販売を9月1日から開始している。同社では、内線数 500 までの中規模企業をターゲットとして ProgOfficeを展開。今後3年間で15億円の売上を目指すとしている。 モバイルセント 業務システムとの連携を指向 レックス分野への 参入について同社 NTT ソフトウェアは8月 30 日、 常務取締役 伊土誠 独自開発の無線制御技術を搭載した 一氏は、「オフィス モバイルセントレックスソリューシ 内では携帯電話を ョン「ProgOffice(プログオフィス) 」 内線として利用し、 の販売を9月1日から開始すると発 オフィス外では同 表した。 端末を通常の携帯 ProgOffice(Progressive+Office) 電話として利用す ProgOffice について発表する NTT ソフトウェアの 伊土誠一常務取締役(左)と寺中勝美取締役(右) は、無線通信環境における問題点を るといった音声インフラとしてのモ ックスを牽引している IP-PBX ベン 他社に先駆けて解決し、無線LAN環 バイルセントレックスを第1フェー ダではなく、システムインテグレー 境でも安定した通話を実現できるほ ズとすれば、私どもが提供する タの役割。さらに、私どもは通信シ か、独自開発しているため新機能追 ProgOffice は、業務システムと連携 ステムと業務アプリケーションの双 加や業務システムとの連携など顧客 するコミュニケーションインフラと 方に経験の深いことが、他のシステ の導入計画・形態にあわせたカスタ しての第2フェーズのモバイルセン ムインテグレータに対する優位性に マイズが可能で、高い拡張性を持つ。 トレックスを指向したソリューショ なります。 」と述べている。 ンです。音声系と、 グループウェアや SFA、CRM、 ERPをはじめとす スライド 1 66 第 1 フェーズと第 2 フェーズのイメージ 独自開発の高度な無線制御技術に よる高接続性が最大の特長 るさまざまな業務 ProgOffice は、市販のハードウェ アプリケーション ア、Linux、PBX 機能パッケージを システムを十分に ベースに、キャリアグレードのサー 連携できる仕組み バシステム、及び第1フェーズの課 を作り、ユビキタ 題を解決した無線LANシステムを実 スオフィスを実現 現したもの。中核となるのは SIP サ するのは、現在の ーバソフトウェアと無線アクセスコ モバイルセントレ ントローラで、前者はNTTのネット ビジネスコミュニケーション 2006 Vol.43 No.10 エンタープライズIT総合誌 月刊ビジネスコミューニケーション(Webサイトへ) 無線アクセス・ コントローラ (冗長構成) SIPサーバ (冗長構成) ルータ ひ か り 電 話 網 認証/DHCPサーバ (冗長構成) O N U ・・・・・ 給電機能付スイッチングHUB INSネット1500 INSネット 64 も利用可能 スライド 2 無線アクセス ポイント ProgOffice の優位性 ワークサービスシステム研究所で開 接続する機能 発されたものを利用し、後者は完全 や、端末が無線 に自社で独自開発している。 LAN のエリア ProgOffice の優位性として、①無 移動機 固定機 図 1 ProgOffice のシステム構成例 外に出たことを短時間のうちに自動 代表発着信機能、保留機能、転送 線アクセス・コントローラに無線 検知し、転送する自動圏外転送機能、 機能、留守番電話、電話会議、ワン LAN 上で接続性を向上する工夫が 各端末の電波状態をより良く維持す ナンバーシェアリングなどのサービ 盛り込まれていること、② SIP サー るために接続するアクセスポイント スが実現できるほか、ひかり電話コ バの可用性や信頼性が高いこと、③ を自動制御する機能、無線アクセス ンバータ内蔵、FOMA SIP プロト 自社開発であるためカスタマイズや ポイント間で接続端末の偏りを平準 コルコンバータ内蔵、IP FAX 対応 機能追加が柔軟にできること、④さ 化する機能なども搭載しています。 」 も基本仕様に盛り込まれている。 らに端末についてはマルチベンダに と説明した。 図1に ProgOffice のシステム構 対応すること、の4点をあげている 成例を示すが、基本仕様は次のとお (スライド2参照) 。 特に無線アクセス・コントローラ りである。 価格は、最小構成(N900iL × 40 台、固定 IP 電話× 10 台)で約 650 万円となっている。 直販に加え、NTT グループの法 について、同社取締役 モバイル& 内線仕様は、最大収容端末数 500 人営業経由や、パートーナー企業経 セキュリティ・ソリューション事業 端末、接続可能端末は NTT ドコモ 由で販売。保守は東電通など、全国 グループ長 寺中勝美氏は、「無線 N900iL のほか、固定 IP 電話、ソフ 規模の保守サービス網を持つ企業と 制御技術を利用した機能を独自開 トフォン。接続可能アクセスポイン 提携して提供していくという。 発、携帯電話を内線利用したときの ト数は 32 個(拡張可能)、無線部は “音声が途切れる”や“電話がかか 暗号化、端末認証、RF 監視、負荷 らない”などの通話品質の課題を解 分散、輻輳制御を備える。 決しています。例えば、無線 IP 電 外線仕様としては、ひかり電話ビ 話の電波状態やアクセスポイントの ジネスタイプ、INS ネット 64、INS 利用状況を把握し、通話に適したア ネット 1500 に接続可能。ゲートウ クセスポイントに自動的に迂回して ェイの最大収容数は 64まで。 ビジネスコミュニケーション 2006 Vol.43 No.10 ●お問い合せ先● NTT ソフトウェア㈱ ProgOffice 担当 吉場/森広 Tel : 03-5782-8683 E-mail : [email protected] URL:http://www.ntts.co.jp/ products/progoffice/index.html 67
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