アビスパ福岡×福岡大学 アビノミクス

アビスパ福岡×福岡大学
アビノミクス
概要
アビスパ福岡とは福岡のプロサッカーチームであり、現在 J2 に所属している。2013 年 1 月期 1 億 5800 万円の赤字を計上。
この経営危機に瀕しているアビスパ福岡の救援 signal を見逃さず、私達は立ち上がった!
経緯
3月
大塚社長に依頼をし、アビスパ福岡再建プロジェクト発足→「若年層の集客」を課題として頂く
4 月~7月
調査・再建プロジェクトに向けてのプレゼン準備
8月
大塚社長、アビスパ社員にプレゼン
10 月
ホームゲーム(10 月 20 日ガイナーレ鳥取戦)で立案した施策実施
課題
①若年層、特に大学生の観戦が少ない
②チームと選手の認知度が低い
③チケットが高い(大学生以上の学割がない)
提案
「団体での盛り上がりを売る」
「一体感を売る」
CRM(Customer Relationship Management)を Community Relationship Management に置き換え、節目需要を使った団体集
客を提案(現状枠組みの課題:CRM 主要文献※1~3は 1to1 ベースであり、集団・団体を対象としていない。米プロスポーツ(MLB、
MLS、NBA)、国内プロ野球、J リーグでも数チームが団体プログラムを既に導入済。
)
→10 月 20 日のホームゲームにて「学生デー」を提案
実施施策
①
アビスパ福岡や選手に対する学生の認知度を上げるために実施したこと
・アビスパ福岡公式 LINE アカウントを作成
・福岡大学ジャック(福岡大学内売店、学食等におけるチームや選手情報の掲示)
LINE アカウント告知フライヤー
②
福岡大学内の売店・店内の様子
10 月 20 日学生デーに向けての学生集客のために実施したこと
・事前:ポスター制作→福岡の各大学(福岡大学、中村学園大学、福岡女子大学、九州大学、久留米大学、
福岡教育大学、福岡女学院大学、純心学園大学)、市の公共施設(体育館、市営地下鉄等)、コンビニに掲示
facebook イベントページを開設→情報を発信、拡散
新聞、Ustream、Twtter での PR
西日本新聞 2013/10/17
ゼミ・団体への声掛け(20 団体以上に「学生 DAY」を紹介)
市営地下鉄
掲示板への掲示
Facebook ページ
・当日: 先着での団体写真
応援を盛り上げる為に手作りの旗、応援動画に繋がる QR コードを載せた歌詞カード配布
等身大ポスターや記者会見ブースなどの特設コーナーを設置
スタジアムに選手の等身大ポスターや、特設コーナーを設置
団体写真撮影風景
等身大ポスター
歌詞カード
成果
445 名の学生の集客を達成!!!内、252 名が大学生!!!
アビスパ福岡さん側の大学生 150 人という予想を大きく上回った!!
facebook ページ「アビスパ福岡学生デー」は 1000 人単位でアビスパの情報を発信できるツールとして確立!
メディアからの取材を受ける!(TV 番組取材、西日本新聞、読売新聞、スポーツニッポン)
Twtter 告知は当日までに 221 リツイート!
応援で盛り上がる学生達の姿
RKB 毎日放送 今日感テレビ
2013/10/21
事後アンケート
西日本新聞
2013/10/25
「学生 DAY」チケット購入者に配布、試合後に 112 人から回収
・また来たいかという問いに対して 92%の人が「はい」と答えた。
・親睦の場としてアビスパ福岡を利用したいかという問いに対して 88%の人が「利用してもよい」と答えた。
試合観戦に来た学生の反応
・「友達誘っていきました!!この企画のおかげです!!また機会がありましたらよろしくお願いします。
」
・「ゼミみんなで行きました!初めての試合観戦でしたが、歌詞カードのおかげで歌って飛び跳ねて楽しく応援できました!」
・「他団体とも一緒に応援をして親睦も深めることができ、とても楽しかったです!」
・「巨大ポスターなど、いつも来ているサポーターも楽しめるアイディアもいっぱいでよかったです。本当にありがとう!」
今後の提案
■福岡大学とアビスパ福岡の連携・「節目需要」の確保
→新入生歓迎、留学生交流イベントとしてアビスパ福岡観戦を導入し、学校の行事化。
■大学生のフリーパスと団体価格の提案
■facebook へ定期的な更新→アビスパ福岡を常に近い存在として試合情報、イベント情報など発信。
参考文献
※1
村山徹・三谷宏治・アクセンチュア(2001)
「CRM-顧客はそこにいる」
,東洋経済新報社.
※2
ロバートブラットバーグ/ゲイリーゲッツ/ジャクリーントーマス (2002)「顧客資産のマネジメント」
,ダイヤモンド社.
※3
ドンペパーズ/マーサロジャース (1997)「ONEtoONE 企業戦略」
,ダイヤモンド社.