111号

111
No.
愛 知 医 科 大 学
医学部父兄後援会
2014・12・20発 行
Contents
国試に向けてメッセージ…………………………2
医学教育への改革…………………………………3
指導教員との個人面談……………………………4
後輩に伝えたい………………………………6・7
卒業生の協力を得て学外実習………………10・11
西医体表彰と結果……………………………12・13
海外研修派遣………………………………………14
医大祭…………………………………………16・17
浅井前会長新聞掲載………………………………18
北海道大学古河記念講堂
JR札幌駅北口から徒歩約10分、北大の正門を入って奥に進むと、青空に真っ白な壁とエメラルドグリーンの屋根が映える建造物
が見える。国登録有形文化財であり、北大の保存建物として指定されている古河記念講堂である。内務大臣原敬が社会貢献のため
の出資を古河家に進言し、これを受けて古河財閥三代目当主・古河虎之助氏が東北帝国大学建設費として100万円の寄付を行った資
金の一部で林学教室として建設されたとのこと。
建築面積は約420㎡、左右の翼屋の二段勾配は、創案者であるフランス17世紀の建築家の名に因んでマンサード風とも或いは腰
折れ屋根とも呼ばれ、玄関ポーチや屋上中央の小塔など全体として統一のとれた様式美を専門家はフランス・ルネツサンス様式と
呼ぶ。(「札幌の文化遺産」より)
なお、講堂前南側には青銅製のクラーク博士の胸像が、後に建立されたさっぽろ羊ヶ丘展望台のそれとは趣を変えて立っている。
【第109回国家試験に向けて6年生及び父兄に対するメッセージ】
−弛まぬ努力と継続的な勉強を!−
医学教育センター 教授・センター長 福沢 嘉孝
平成26年5月25日(日)父兄
懇談会(国家試験対策懇談会)
が開催されました。その際にも
お話ししたことですが、第109
回国家試験を受験する6年生の
医学生及びその父兄の方々への
メッセージとして、以下に要点
を纏めましたので、参考にして
頂ければ幸甚に存じます。
1 第103回〜第108回までの出題形式と出題傾向の
分析について
1)国家試験出題基準から(ガイドライン)から幅
広く出題されています。2)実際のBSLやクリクラ
(CC)で体験したような臨床問題が出題されています。
この傾向は、第104回から顕在化しています。即ち、
医学生にも臨床医レベルの高い判断能力が要求されて
きていることが分かります。またプライマリーケア
(PC)や介護保険制度等に関する問題も出題されてい
ます。3)第108回を振り返ると、その合格ラインは、
一般問題65.3%、臨床問題66.2%、必修問題80%と何
れも60%を超えており、国家試験が相対評価になって
いることが分かります。この傾向は、今後も継続する
ものと考えられます。国の研修医予算と合格者数があ
る程度限定されているため、年々競争試験の様相を呈
するものと推測されます。既述の合格ラインを第107
回 と 比 較 し て み る と、 第107回 で は 各 々、69.5 %、
71.2%、80%と第108回より高くなっています。第108
回で低下した理由としては、a)専門医レベルの問題が
数題ほど出題されたこと、b)解答不能問題の頻度が増
加したこと、c)画像所見や病理標本等の情報のみで解
答する問題が増加したこと、などが影響していると思
われます。
2 本学の国家試験合格率について
第104回は最近としては非常に成績が悪く、新卒
83.3%全国ワースト4位(全国76位)と恥ずべき数字
でしたが、その後、学生内にも自覚と母校愛が目覚め、
教員・父兄後援会の皆様と共に種々努力(生講義、合
宿など)を重ね、第106回・第107回と一気に上昇し、
第108回は新卒93.1%、全国50位とほぼ真中位の成績
まで回復してきました。今後もこの傾向を維持しなが
ら、更なる進展を期待しています。可及的に、毎年私
立医大の上位を目指して頑張って欲しいものと思いま
す。
3 本学の卒試問題と国家試験問題との整合性につい
て
国家試験合格率と卒試得点率とを第106回、第107回、
第108回と3回に亘り比較すると、年々整合性が増加
していることが明確化しています(グラフが直線に近
似)
。
4 本学卒試と予備校模試(TECOM)との相関につ
いて
2
1)第1回〜第4回までのTECOMの得点と卒試の得
点を比較すると、回を重ねる毎にその相関係数も上昇
し、高い正相関を認めています。この事実は、医学教
育センター(AMEC)・教務委員会教員による総合試
験問題のブラッシュアップが功を奏しているものと考
えられます。即ち、より国家試験問題に近似している
ことを意味しています。
5 予備校模試(TECOM)とサボタージュの相関に
ついて
1)模試を1回でもサボった学生の所謂『もう1年率=
留年率+国試浪人率』は42%です。2)模試で全国偏
差値30未満を1回で取った学生の『もう1年率』は74%
と高率です。3)4回目模試で全国偏差値30未満を取っ
た学生の国試浪人率は85%と非常に高率です。4)1
〜 3回目模試で、学年順位下位10名に2回以上入った
学生の『もう1年率』は74%と高率です。
6 予 備校模試(第1回〜第4回)の全国平均と学内
平均の比較について
第107回〜第108回の傾向を見ると、3回目に全国平均
に追いつくか、数点超えるのですが、4回目には数点
下回る傾向を呈しています。これは、恐らく年末から
1月中旬(含正月)に掛けての気の緩みではないかと
考えています。従って、『卒業試験に合格した、嬉し
い!』からといって、決して安心せずに弛まぬ努力と
勉強の継続をお願いしたいと思います。
他の医科大学・医学部は、この期間にトップギアに入
れて絶えず勉強しているのだということをお忘れ無く
お願いします。
7 本学6年生全員への最終のメッセージ
1)最近の国家試験は、大学対抗の国家試験(競争試
験)に変貌しつつあるので、『大学全体で国家試験合
格を勝ち取るんだ!、乗り切るんだ!』という気迫で
臨んで欲しいと思います。2)BSL、クリクラで実習
(体験)したことを、もう一度復習して下さい。3)
勉強会グループから孤立せずに、協調しながら日々の
勉強会に出席して下さい(チームワークが大切)。4)
基礎的学習(例えば、解剖・生理・病態)及び画像診
断を何度も復習して下さい。5)真の勝負は、第2回
卒試直後から国家試験直前までと考え、例え卒業判定
で合格したとしても、決して手を抜かずにより一層頑
張ることが重要です。6)第1回〜第4回の予備校模
試の全てを受験(必須)し、自己の弱点を把握し、補
強に努めることが重要です。
以上、最後の追い込みのための要点のみを纏めまし
たが、まだ約4ヶ月も勉強する時間がありますので、
是非とも私のメッセージを参考にして、合格を掴み取
るまでは、弛まぬ努力と勉強の継続、3日間の長い試
験を乗り切るための体調管理(特にこれからの時期は
風邪・インフルエンザ等に留意)も呉々も宜しくお願
いします。
国際基準に対応した医学教育への改革
:愛知医科大学の取り組み:
医学部長 岡田尚志郎
歴史とともに医
生は知識があるだけでは通用しない」というゆえんで
学教育は常に変化
ある。
している。
しかし、
それでは愛知医科大学は、どのようにしてこのグ
戦後から平成10年
ローバル化の波に対応すれば良いのか? WFMEの国
頃まで続いてきた
際認証基準はその項目が大学の使命からカリキュラ
我が国の医学教育
ム、教員組織など多岐にわたり、また内容も、本学の
は、いくつかの改
現状について相当の変更、改善を迫るものである。し
正を経ているもの
かしながら、本学における医学教育のあり方を総点検
の、基本的には(1)
し、大きく改善する絶好の機会でもある。すなわち
「黒
講座縦割りの講義
船を宝船にできる」この機に新たなカリキュラムモデ
(2)見 学 型 臨 床 実
ルを確立していく必要がある。そのためには、入学か
習(3)評 価 法 と し
ら卒業までを貫く「縦糸」のテーマとして医療倫理や
ての大項目筆記試験に代表される知識詰め込み型の教
医療プロフェッショナリズム、国際化に対応できる外
育であった。それにも関わらず、日本の医学教育は一
国語教育の充実などが重要である。2020年にはわずか
番進んでいるとさえ信じられていた。ところが、平成
73日 を 要 す る だ け で2倍 に な る と 予 想 さ れ る ほ ど
11年に、欧州MC (General Medical Council) 視察団に
(Peter Densen, 2011)膨大になった医学知識・情報
よる日本各地の医科大学巡回は、
「日本に医科大学は
爆発時代が到来した現代にあって、断片的な知識のつ
存在しない」とまで厳しく評価されるショッキングな
めこみや習得から、好奇心や探究心、論理的思考や知
結果に終わった。米国オレゴン大学のゴードン・ノエ
識を追求する意欲を育てる教育への転換、内容の重複
ル教授は、この状況を「日本の医学教育はガラパゴス
を避け正常と異常、基礎科学・基礎医学と臨床医学の
化している」と喝破したのである。そこで文科省を中
関連づけや総合性のあるプログラムへの転換は必須の
心として「コア・カリキュラム」
、
「OSCE」および「新
要件である。中でも低学年、特に入学間もない1学年
臨床研修医制度」などが矢継ぎ早に導入され、ようや
次生へのアプローチは極めて重要な課題であり、臨床
く欧米並みへの医学教育改革が端緒についたのであ
医学への入門として、基本的医療手技・面接を含む早
る。 と こ ろ が さ ら に 平 成22年 9 月、 米 国ECFMG
期体験実習やシミュレーション実習などを取り入れた
(Educational Commission for Foreign Medical
新たな取り組みを進める必要がある。まさに「鉄は熱
Graduates) から、日本の諸機関に2023年までに国際
いうちに打て」である。
認証を取得するようにとの通告があった。すなわち、
これらの基本的な取り組みを通じて、愛知医科大学
日本の医学教育が世界医学教育連連盟(WFME)の
医学部の学生が、卒業時に6年間の教育成果として
「情
提案する国際認証を受け、国際的基準に合致したもの
緒と品格にあふれた良き医療人」となるよう、改革を
にするべきであるという宣言であり、大きく二点、(1)
進めてゆくことが強く求められる。
「参加型臨床実習の充実」(2)「アウトカム基盤
型医学教育」が医学教育の国際的な質保証に必
䛣䜜䛛䜙䛾་Ꮫ⏕䛿▱㆑䛜䛒䜛䛰䛡䛷䛿㏻⏝䛧䛺䛔
須であるというものである。最も重要な点は、
欧米型の臨床実習を実施する事であり、言い換
えれば卒業時に状況に応じて発揮される統合さ
れた臨床能力を習得していることにある。要す
るに教育成果であるアウトカムとして、
「卒業
DOSE
(Action)
時における一定の臨床能力」が設定されたわけ
ୡ
である。
したがって、
国際認証の持つ意義は、
「ア
ᶆ
‽
ウトカム基盤型医学教育がきちんと実施されて
いる保証」ということになる。1990年に発表さ
れたミラーのピラミッド(右図参照)に従えば、
最 低 で もSHOWS HOW (評 価 さ れ る 状 況 で
やってみせることができる)は達成されていな
ければならないわけである。
「これからの医学
䛄ᮏ 䛅 ᐇ㊶ຊ
ሙ䛷⾜ື䛧䛶䛔䜛
SHOWS HOW
(Performance)
᪥
ᮏ
KNOWS HOW
(Competence)
KNOWS
(Knowledge)
ホ౯䛥䜜䜛 ἣ䛷
䜔䛳䛶䜏䛫䜛䛣䛸䛜䛷䛝䜛
䛹䛖䛩䜜 䜘䛔䛛䜢
▱䛳䛶䛔䜛
▱㆑䛜䛒䜛
From Framework for clinical assessment
“Miller’s pyramid” 1990
3
指導教員と父兄との個人面談実施
恒例の指導教員と父兄との個人面談が、9月7日(日)と11月2日(日)に実施されました。11月の面談日は医
大祭の日程と重なっていますが、
この機会に家庭では見られないご子弟の一面を見ることができるのではないかと、
医大祭に合わせて設定されています。
これに先立って、三宅養三理事長、佐藤啓二学長(9月)、岡田尚志郎医学部長、今井裕一医学部長補佐からそ
れぞれの立場に立ったお話があり、大変意義があったと好評でした。最後に島田孝一法人本部長から、6月28日に
CBCテレビで放映された新病院開院ドキュメント番組(約1時間)のダイジェストによる紹介と、そのDVDを作
成した旨の説明があり、多くのご父兄がそれを持ち帰っていかれました。
その後昼食を挟んで個人面談が行われましたが、11月は原則として1~3年生のご父兄が対象のところ、4~6
年生指導教員のうち十数名がこちらに偏って出席者数が多くなり、本館と医心館だけでは面談室が足らず、研究棟
まで使用することになりました。また指導教員と懇談しながら行っていた昼食会も、今回は全員レストランに入り
きらず、指導教員には別の室で取っていただきました。
父兄出席者数
1学年次115名 4学年次46名
2学年次  96名 5学年次44名
3学年次  62名 6学年次59名
4
学年別父兄懇親会
平成19年度から開催されている学年別の会員父兄懇
出席者数
親会を、
指導教員との個人面談会の前夜, 9月6日(土)
1学年次父兄 29組38名 4学年次父兄 14組20名
に名古屋東急ホテルで(4~6年生)
、11月1日(土)
2学年次父兄 19組26名 5学年次父兄 22組26名
に名古屋国際ホテルで(1~3年生)それぞれ行いま
3学年次父兄 17組20名 6学年次父兄 15組21名
した。この会で1年ぶりに会ったり、数か月ぶりに会
うことができるのを楽しみにしておられるご父兄も多
くあり、北は福島から南は鹿児島まで東海3県以外か
らも多くの方が参加され、学年を越えた交流もあり和
やかに時間を過ごされました。
懇親会終了後は、
グルー
プに分かれてホテル内で楽しく二次会が催されていま
した。
また、当日受付のお手伝いをしてくれた4年、5年
国対委員の学生さんに、同学年の状況を聞かれたり、
共用試験や臨床実習のことなど、いろいろ質問をされ
ていました。
役員OB懇親会
9月27日(土)
、恒例の父兄後援会役員OB懇親会
状による赴任の突如の中止、そして祖父江先生の戦艦
が催され、23名の役員OBの方々が一堂に会して名古
大和からの突然の下船に見るお二人の強い力と運、愛
屋国際ホテルで行われました。三宅理事長、
佐藤学長、
知医科大学の創設・運営にこのお二人が関わられたと
岡田医学部長、そして祖父江逸郎先生(元学長)をお
いう素晴らしさを話されました。
招きし、また現役員である細川会長、戸田・土井両副
その後、愛知医科大学理事でもある渡辺俊也様の乾杯
会長にも出席を要請しました。
により懇親会が始まり、途中学長、医学部長、祖父江
OB会幹事の浅井富成様(25年度父兄後援会長)の
先生からもいろいろなお話しがありました。
挨拶の後、三宅理事長から中華民国の政治家汪兆銘の
出席された皆様は、1年ぶりの出会いに楽しい時間
名古屋帝大病院入院と客死、これに関わった太田元次
を過ごされ、会は盛大裡に終了しました。
氏(愛知医科大学
創設者・理事長)
とのエピソードと
サイパン島召集令
5
後輩に伝えたい
母校での研修生活と国家試験に向けての
アドバイス 竹内 一(平成26年卒)
今年の4月より、愛知医科大学病院で研修させてい
ります。自分で勉強することも多いですが、何よりも
ただいている竹内一と申します。研修もすでに半年が
学んでいる瞬間は同期や先輩研修医の先生方と話して
経過し、初期研修2年間の内、すでに4分の1余り過
いる経験症例です。互いの考えをディベートしながら
ぎました。とにかく、時間が過ぎるのは早いと感じま
答えを探ることで、知識の共有ができ、自分たちを成
すが、それだけ日々の研修が濃密であることを示して
長させてくれているのだと感じます。
いるのだと思います。
この記事が掲載されている時期は、6年生は病院選
びを「悩んで、悩んで」マッチング試験を受験し、い
つの間にか卒業試験を迎え、次に待ち受けるのは国家
試験だと思います。父兄後援会や5年生へのキャリア
プラン説明会でもお話ししていることですが、国家試
験に合格するためには「独り歩きしない勉強」です。
毎年約8,600人の受験生が国家試験を受けるわけです
が、その9割の学生が同じ予備校のビデオ講義や参考
書を使った勉強をしています。また、毎年の国家試験
の合格率は90%ほど。そのことからも少数派の勉強を
することは国家試験合格のことを考えれば、遠回りに
学ぶことは計り知れないほどある
なるわけです。とにかく、学年の国家試験対策委員が
愛知医科大学の研修は思った以上に濃密です。私は
予備校の方と打ち合わせし、情報収集した内容で安心
4月・5月に同期4人と救命救急科をローテーション
して勉強していただければと思います。
していました。学生から社会人になりたての「臨床」
カウントダウンが短くなったらリフレッシュを
や「社会」に対して無知な私たちを指導してくれたの
次に国家試験直前から当日のモチベーションの持ち
は、救命科の先生方と研修2年目の先輩方でした。旧
方です。まず、国家試験1か月前から詰め込み学習の
病棟で研修していた4月はひたすら先輩方を見て育ち
ような状態になることが多いです。国家試験に出題さ
ました。また、たくさんの質問に対して真剣に相談に
れる内容はとても多く、覚えることが多いです。もち
乗ってくれる先生・先輩が輝いて見えました。救命救
ろん国家試験予備校の講師がいう「病態から考える」
急科は研修医がPrimary careを学ぶ上で重要な科の一
が基本になりますが、覚えるしかない内容もたくさん
つで、この2か月の学びは研修医のスタートとして相
あります。その暗記項目をひたすら繰り返す時期にな
応しい期間でした。
ります。そのため、覚える作業に気持ちは疲れ、なお
6月・7月は総合診療科で、PCC(Primary Care
かつ国家試験までのカウントダウンが短くなってい
Center)での外来診療と、原因がはっきりしない患
き、焦りが出てくるかもしれません。そんな時は、
しっ
者さんや多様な合併症を持っている患者さんの入院治
かり時間を考えリフレッシュすることが大切です。多
療をしていました。PCCでは、患者さんの訴えに対し
くの時間を割いて遊びに行くことはできませんが、1
て鑑別診断を考えながら、どのような検査を行い診断
日は24時間あるので、その時間を勉強、睡眠、リフレッ
していくかを学ぶ場で、先生に対して患者さんのプレ
シュの時間の三つに分け計画的に発散するなど規則正
ゼ ン テ ー シ ョ ン を し て、 自 分 の 考 え に 対 し て
しい生活をしてみてください。国家試験は朝が早く、
Feedbackを頂いていました。この経験が現在当直で
思った以上に疲れます。ストレスをなるべく発散し、
行っている救急外来の考え方のベースになりました。
規則正しい睡眠リズムなどを1か月前から作り国家試
入院診療では、総合診療科の先生と専修医の先生とグ
験当日を迎えてほしいと思います。
ループになり、一緒に入院患者さんの治療方針を考え
とにかく、国家試験は最低条件として3日間受けな
診療していました。
ければ合格しません。最終日まであきらめずに最後の
8月・9月は外科ローテーション中で乳腺外科、血
ブロックまで受験してくださいね。もう1か月余りで
管外科で学ばせていただきました。各科で執刀症例も
す。体調に気を付けて勉強してください。
いただき外科手技の基本と創傷処置を勉強しながら多
くの患者さんと触れ合いました。
この半年で学んだことは多くありますが、医師とし
て、社会人として学ぶことはまだ計り知れないほどあ
6
研修6ヶ月を終えて
寺島佳奈江(平成26年卒)
研修医として勤め始めて、
はや半年以上経ちました。
りました。私は病院見学に言った際に、研修医の先生
去年の今頃を思い出すと、日々勉強に追われていた一
にいつも質問していることがありました。「先生はど
方で、学生最後の時間をいかに充実させるかというこ
うしてこの病院を選ばれたのですか?」その中で、印
とを考えていたかと思います。私は現在、名古屋市内
象的だった返答があったのです。「見学に来た時にこ
の中部ろうさい病院に勤めており、
私含め同期12人で、
の病院で働きたいって思ったと、自分が働いているイ
共に切磋琢磨する日々を送っています。研修病院の選
メージがとても湧いたんだよね」。応えてくださった
択や現在の研修について振り返り、今後の進路の参考
先生もまた、今の病院で勤めており、自分の中でまさ
にしていただけたら幸いです。
にこの通りの印象だったのがまた今の病院。病院を選
んだ理由を幾つか述べましたが、最終的には理由は後
付けで自分自身、第一印象で決めていたのではないか
と思います。ただ、行きたい病院を決めても一筋縄で
は行かないのが、マッチングシステム。病院と希望者
とのお見合いです。マッチングの順位を決めても、蓋
をあけてみないと自分がどこに行くかはわからないと
いうことに気付かされ、頭を抱えつつも最終的に運命
に身を任せるしかなかったのが、実情でした。幸運に
も、希望していた病院とご縁があり、それ自体がモチ
ベーションをあげていると思います。
まずは、現在の研修病院の選択について。私は市中
次に、研修生活について。4月1日これから一生の付
病院での研修を、病院見学を始めたころから希望して
き合いになるであろう同期と対面して、これからの研
いました。というのも、やはり大学病院では同期とい
修生活に期待を抱くなか、数日後には救急外来で自分
う面では、
学生時代から慣れ親しんだ友人たちが多く、
の無力さに絶望。見学学生さんの鋭い質問に未熟さを
学生生活の延長になってしまうのではないか、という
再確認し、ときどき感謝してくださる患者さんに、自
懸念があったからです。さらに言えば、単純に今まで
分の存在価値をちょっと見出す。どの研修医に聞いて
違う環境で過ごしてきた人たちと働くことで視野が広
も初めはこうだったようです。私自身何事もうまく
がるのではないかと期待したのです。そのため、複数
いっているわけではありませんが、一進一退を繰り返
の大学から研修にきている今の病院は間違っていな
しながら、少しずつ進めているのかな、と思っていま
かったと確信しています。他には市中病院でありなが
す。研修は病院ではなく、本人のやる気次第とも言わ
らも教育体制がしっかりしていること、さらにきれい
れます。確かに、ルーティンワークをこなしていくだ
で清潔感のある建物で、雰囲気があたたかいことなど
けで、何も考えず成長しないまま時間だけが過ぎてし
が、さらに興味を持った理由だと思います。
まった…、と反省することはあります。しかし、指導
病院を選ぶにあたって先輩方にお話を聞いていて
してくださる先生方も常に知識に貪欲であり、まさに
も、最終的に感じていたことは、自分自身で病院は決
医師という職業はいつでも知識が充分になることがな
めなくてはならない、ということでした。もちろんこ
い、学び続けるものだということに気付かされます。
れまでの人生で、自分自身で選択をしてこなかったわ
さらに当院では内部の勉強会だけでなく、外部講師を
けではないですが、家族や地元のことを考えつつも、
招いた講演会も多く、その度に刺激となっています。
自分の納得がいく道に進むことは重大な決断であると
学会発表の機会を頂いたり、仕事以外でも同期や先生
感じました。同じような専門に就きたくても、その過
方と食事に行ったり、非常に充実した日々を過ごせて
程はひとつだけではありません。初めから専門色が強
います。繰り返しになりますが、どの病院に進んでも、
い病院に勤めるのか、はたまた総合的に診れるように
どう転がるかは自分自身、と感じています。
なりたいのか。地元に近いところに勤め始めたとして
6年生の方々はマッチング、卒業試験と大きなイベ
も、医局などに所属すれば、結果離れることも珍しく
ントを乗り越えられ、最後の難関である国家試験に向
はありません。それでも初期研修というのは今後の医
けて日々努力されている頃かと思います。残りの僅か
師生活に大きく影響するような思いがあり、とても悩
な学生生活を大切にして下さい。そして、無事国家試
みました。
験に合格され、大きく羽ばたいてご活躍されることを
その中で、選択を決定するきっかけとなることがあ
願っています。
7
医 療 人 入 門
早期体験実習(消化器外科)
私は、今回の早期体
が痒いのか痛くはないかなどの確認がなかなか
験実習にあたって消化
できなかった。しかし、看護師の方は患者さん
器外科を見学、体験さ
の表情や癖からどうすれば良いかを判断してテ
せて頂いた。オリエン
キパキとこなされていたので感心した。他にも
テーションで師長の方
ベッドの頭を上げる時は、まず足の方を上げて
からあらかじめ病棟の
おいてから頭を上げると患者さんがずり落ちず
様子などは伺っていた
にすむなど、様々な工夫で患者さんに快適に過
が、実際の看護師の方々
ごしてもらえるように尽力されていた。このこ
の仕事がどのようなも
とから担当の看護師の方が仰っていた「看護師
のであるかはほとんど
の仕事は患者さんの生活をサポートすること
知らなかったので実習初日を迎えるまでは不安
で、その中の一つとして医療がある。
」という
と好奇心が入り混じっていた。
言葉がよく理解することができた。
初日を迎えると、指導して下さった看護師の
今回の実習を終えて自分が大きく変わったと
方から行っている作業の説明を詳しくして頂け
思う点は、一層医師になりたいと思えるように
たので、ある程度の仕事の内容と流れを把握す
なったことである。以前までは医療従事者の仕
ることができた。この時感じたことは、仕事が
事内容は本やインターネットなどで知識は得て
非常にシステマティックに管理されているとい
いたが、自分が働いているイメージを掴めては
うことであった。グループワーク表で患者さん
いなかった。しかし実際に体験したことで、具
へのその日の看護内容が見やすく管理されてい
体的にイメージをすることができたし、その仕
たのをみて、知らなかったことであったから少
事内容がどれだけ難しくどれだけやりがいがあ
し驚きを感じた。また電子カルテによって、医
るかということを理解することができた。言葉
師、看護師、薬剤師など、それぞれが同時に患
にすることは難しいが、
「人を救いたい」
、
「人
者の病状を記録・把握し、患者さんへの治療に
の役に立ちたい」という気持ちがとても強く
役立てているのを目の当たりにして、非常に効
なった。これからはより一層医師になるための
率的であると感じた。以前使用されていた紙の
勉強に励んでいきたいと思う。
カルテも見させて頂いたので、より電子カルテ
の利便性がわかった。電子カルテを使用してい
るのを見て、医療従事者全体が協力して患者さ
んへの治療を行っているのだと改めて感じられ
た。
患者さんに点滴を行うのを見学した際に、ま
ず看護師の方が二人で処方された薬を確認し、
点滴する前には患者さんの名前を再度確認され
ているのを見て、医療ミスをしないようにする
工夫を実際に目の前にすることができた。今回
は見学するだけでなく、検温や清拭を体験させ
て頂いた。実際に患者さんに相対して何かをす
るということが初めてであったので多少緊張し
た。患者さんの体を拭く前に声掛けをすること
を心がけたが、手術の影響で声を出すことがで
きない方と意思疎通を図ることは難しく、どこ
8
1年生 高橋 周治
学 外 体 験 実 習
介護老人保健施設 太陽の森
3年生 杉田 道久
今まで私たちは、病院な
で、ご家族との信頼関係にも繋がる事も頷けま
どの医療施設への実習をし
した。
てきました。そして、今回
また、看護業務として、褥瘡や水虫の処置を
は「介護老人保健施設」と
されている時に、病気・傷の予防や再発防止に
いう、医療を提供するより
気を付けている様子が見えました。
「看護師は
は生活に密着した施設で実
本格的な診断は出来ない。家にいる時に足の指
習をさせて頂きました。
の間が赤かったら、
水虫かもって思うでしょ?」
まず驚いた事は、入所者さんが出来る事は
と言われた時に、この施設にいると、より家の
しっかりと促して、その方自身にやってもらっ
中の生活という雰囲気が出る理由を実感しまし
ているという光景でした。ただ寝たきりの患者
た。病院ではあくまで治療の面に重点を置いて
さんを寝かせておくだけでなく、車椅子ででも
いるのに対し、この施設では本当に生活の面に
移動出来るなら入所者の方々が集まる広場に来
重点を置き、入所者の方々に自然体で楽しく過
てもらっていましたし、空き時間には自由に広
ごしてもらうという事を大切にしていたので
場でスタッフさんや他の入所者さんとお話した
す。この様に「患者さん本人の為を思い行動す
り部屋に戻ったりしていました。看護師さんが
る」という事は、きっと病院見学だけでは得ら
「自由を奪う事はしない。私たちでやってしま
れない、入院時のケアにとって非常に重要な事
うのは楽だけど、いかにその方が持っている機
項であると思います。そして、患者さんと接す
能を維持してもらえるかが重要だから。
」
とおっ
る機会が比較的少ない医師側にはまだまだ足り
しゃった事が印象的でした。病院では、医療事
ない視点であると思います。
故防止などの為に拘束をする事もあります。し
ある看護師さん曰く、昔この施設にいた医師
かし、この施設ではあくまで入所者の方々が生
の方は「医師は患者さんの治療や診断は出来る
活をしている場なので、工夫を凝らして自由に
けど、患者さん自身の事(性格や経歴など)は
いても問題が起きない様に努力されている事を
分からない事が多い。だからこそ、患者さん自
聞き、スタッフの方々がどれだけ考えてこの仕
身を見ている看護師や介護士の意見をしっかり
事に献身されているかが分かりました。
と聞いて欲しい。
」と実習生に話していたそう
次に感じた事は、入所者さん一人一人の差が
です。この実習を通して、いかに看護師や介護
大きい事でした。お話が出来る出来ない、自立
士の方々が患者さんの事を理解しながら接して
歩行から寝たきりまで、常食からキザミ食やミ
いるかを間近で見る事が出来ました。この実習
キサー食まで・・・本当に出来る事が様々な方々
中は、スタッフの方々の行動一つ一つがとても
が集まっている印象を受け、これだけの方々の
献身的で、
頭が上がらない気持ちになりました。
生活を管理されている事に驚きました。その管
また看護師さんからの視点を知る事で、チーム
理の秘密を知ったのが「ケアプラン会議」とい
医療の大切さをより学ぶ事が出来、医療の面に
う会議の見学の時でした。これは、ケアマネー
ついても考えさせられる非常に有意義な実習に
ジャーさんを筆頭に、看護師、介護士、療法士、
なりました。
栄養士、医師の6名が集まり、
「各職種が多面
最 後 に、
「 医 者 か、 大 し た も ん だ。 頑 張 れ
的に意見を出して、入所者さん一人一人に全員
よぉ!」と私たちに泣きながらおっしゃった入
統一で最善のケアを提供する」という事をして
所者さんの為にも、患者さんに信頼される良き
いるそうです。これだけ様々な視点から支えら
医師になれる様に日々精進していきたいと思い
れていたら、安心してこの施設の中で過ごす事
ます。三日間、実習をさせて頂き、有難う御座
が出来るなぁと感じました。情報共有の体系も
居ました。
しっかりとして安定した介護を受けられる事
9
卒業生の協力を得て学外実習
今年も多数の本学卒業生の協力を得て、院長又は代表を務める下表の病医院において学外実習が行われました。
1学年次と4学年次は見学実習、5学年次は臨床実習で、その体験記は本号に掲載しています。
施設あいうえお順
院長名又は
代表者名 住 所
1年
あおなみクリニック
長谷川恒雄
港 区
○
○
浅 井 医 院
浅井 富成
守山区
○
○
あさいクリニック
浅井 敬子
瀬戸市
○
荒 川 医 院
大輪 芳裕
東 区
○
荒川内科医院
荒川 隆志
中村区
○
○
猪子内科クリニック
猪子 哲朗
北 区
○
○
杁ヶ池 KIDS クリニック
片野 直之
長久手市
上野レディスクリニック
上野 直樹
北 区
うちだ内科クリニック
内田 淳夫
守山区
○
うわとこクリニック
上床 邦彦
北 区
○
おおたけニコニコクリニック
大竹 一生
瀬戸市
○
尾張旭クリニック
鈴木 聰
尾張旭市
○
かとう医院
加藤 真司
中村区
○
かわな病院
亀井 克典
昭和区
きくぞの内科在宅クリニック
山田 晴生
昭和区
ぐしけん整形外科クリニック
具志堅 勉
千種区
クリニックおかだ
服部満美子
港 区
○
K こどもクリニック
笠井 啓子
南 区
○
ごきそ長谷川胃腸科内科
長谷川辰雄
昭和区
○
○
ごきそレディスクリニック
小川 麻子
昭和区
○
○
ココカラウィメンズクリニック
伊藤加奈子
東 区
○
小林内科クリニック
小林 秀夫
名東区
佐井眼科クリニック
佐井 紹謙
中川区
○
サイ皮膚泌尿器科
佐井 紹徳
中村区
○
JA あいち健診センター
山田 晴生
長久手市
汐止クリニック
山田 大介
港 区
○
○
清 水 眼 科
若松 幸三
千種区
○
○
志水クリニック
志水 明浩
守山区
○
○
しんじょうアイクリニック
新城ゆかり
名東区
○
施 設 名
10
4年
5年
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
院長名又は
代表者名 住 所
1年
4年
森林公園通クリニック
佐久間正人
尾張旭市
○
○
すずかけクリニック
福智 寿彦
千種区
○
○
砂田橋クリニック
小澤 裕子
東 区
すみた整形外科リウマチクリニック
住田 秀介
名東区
○
せとぐち心療内科クリニック
山口 力
瀬戸市
○
滝川いきいきクリニック
池内 克彦
昭和区
○
中 央 病 院
青山 貴彦
瀬戸市
○
恒吉クリニック
恒吉 雅弘
中 区
○
○
つぼい整形外科・内科
壺井 朋哉
尾張旭市
○
とみやす整形外科クリニック
富安 聡
守山区
○
○
○
中井内科医院
中井 嘉雄
北 区
○
○
名古屋脳神経外科クリニック
玉井 清
長久手市
○
○
西堀形成外科
西堀 公治
名東区
丹 羽 内 科
丹羽 充彦
緑 区
○
○
野崎クリニック
野崎 宗信
中川区
○
○
橋本整形外科クリニック
橋本 晋平
北 区
○
○
はせがわ整形外科
長谷川貴雄
守山区
○
早川医院
早川 俊彦
東海市
○
林整形外科
林 浩之
東 区
○
坂野クリニック
坂野 俊彦
港 区
平竹クリニック
平竹 貫二
北 区
○
○
ふくしまファミリー内科
福嶋 俊郎
日進市
○
○
マリンクリニック
小長谷敏浩
中 区
○
名春中央病院
森 文美
北 区
○
○
安井眼科医院
安井 修
港 区
○
○
やすかわクリニック
安川 龍也
名東区
○
ヤトウ病院
箭頭 正倫
守山区
やまだレディスクリニック
山田 英史
守山区
○
○
山手クリニック
垣花 将史
瀬戸市
○
○
若葉通クリニック
新城 博之
北 区
○
施 設 名
5年
○
○
○
○
○
○
○
○
○
11
陸上競技市川さん堂々の四連覇
女子ゴルフ団体も優勝の栄誉 西医体
平成26年8月1日(金)から8月18日(月)まで、
1年生高橋周治君が100m2位と健闘し、来年以降に
金沢大学を主管校として第66回西日本医科学生総合体
期待が寄せられます。またゴルフ部門では女子団体が
育大会が開催され、総合成績は17位とこれまで続いて
見事優勝を勝ち取りました。結果は次頁のとおりです。
いた30位台を大きく上回りました。
11月19日(水)に、市川博子さんとゴルフ優勝の6
個人戦では陸上競技で5年生の市川博子さんが800
年生辻恵理さん、5年生寺内美紗さん、4年生松井真
mと1500mで4年連続個人優勝を飾りました。昨年本
実さん、3年生中村友梨香さんに対し、他の学生の模
誌で「6年の秋まで後悔のないよう走り続けたい」と
範となったとして佐藤啓二学長から表彰状等の授与が
語っていましたが、今回もやってくれました。男子も
行われました。
「左から松井さん、辻さん、市川さん、学長、医学部長、寺内さん、中村さん」
平成 26 年度マッチング結果
愛知医大病院の来年度研修医募集に対する試験が実
施され、65名が受験し28名がマッチしました。本学は
6年生25名、既卒者2名です。6年生東海3県のマッ
チ者数は72名になりました。
過去の推移は右表のとおりです。
年次
26 年度
25 年度
24 年度
23 年度
22 年度
定員 受験者数 マッチ数
32
65
28
33
80
30
38
55
24
39
65
25
42
72
26
最終研修医
―
29
21
20
23
新 任 教 授 紹 介
【採用】
麻酔科学 教授(特任)
藤田 義人(ふじた よしひと)
平成26年10月1日就任
〈略歴〉
平成元年3月 名古屋市立大学医学部卒業
平成15年12月 医学博士(名古屋市立大学)
平成25年10月 名古屋市立大学病院 病院教授
(麻酔・
危機管理医学)
【昇任】
臨床腫瘍センター 教授
三嶋 秀行(みしま ひでゆき)
平成26年12月1日就任
〈略歴〉
昭和59年3月 大阪大学医学部卒業
平成4年6月 医学博士(大阪大学)
平成24年5月 愛知医科大学病院臨床腫瘍センター教
授(特任)
12
救命救急科 教授(特任)
三木 靖雄(みき やすお)
平成26年12月1日就任
〈略歴〉
平成元年3月 愛知医科大学医学部卒業
平成12年3月 博士(医学)
(愛知医科大学)
平成24年4月 愛知医科大学病院 救命救急科准教授
(特任)
第 66 回西日本医科学生総合体育大会結果
開催期間:平成 26 年 8 月 1 日
(金)
~18 日
(月)
開催場所:石川県
代表主管校:金沢大学
※ 総合順位 17 位 (参考 第 65 回:33 位、
第 64 回:36 位、第 63 回:38 位、第 62 回:35 位、第 61 回:35 位、第 60 回:31 位)
競技種目
ゴルフ
試 合 結 果
男
団体戦:35校中4位
女 団体:優勝
団体戦:15校中1位
男
不参加
女
不参加
1回戦:勝戦(対富山大6- 1)
、2回戦:敗戦(対熊本大1- 4)
サッカー部
バスケットボール部
1回戦:敗戦(対川崎医大 3- 4)
準硬式野球
男
1回戦:シード、2回戦:勝戦(対山口大3- 2)
、3回戦:勝戦(対関西医大
3- 2)、4回戦:敗戦(対長崎大0- 3)
女
1回戦:勝戦(対産業医大3- 0)
、2回戦:勝戦(対神戸大2- 1)
、3回戦:勝
戦(対宮崎大3- 0)
、4回戦:敗戦(対長崎大0- 2)
男
団体戦:43校中14位
女
団体戦:41校中18位以下
男
個人戦:100m2位114066高橋周治
女
団体戦:39校中7位、個人戦:800m、1500m優勝110008市川博子
男
1回戦:敗戦(対三重大0- 2)
女
1回戦:敗戦(対近畿大1-2)
男
団体戦:1回戦:敗戦(対兵庫医大1- 5)
女
団体戦:1回戦シード、2回戦:勝戦(対富山大3- 2)
、3回戦:敗戦(対藤田
保健衛生大0- 4)
ソフトテニス
水 泳
陸上競技
バレーボール
硬式庭球部
バドミントン
剣道
男
団体戦:1回戦 敗戦(対広島大 1- 3)
女
団体戦:シード,2回戦 勝戦(対徳島大 2- 1)3回戦 敗戦(対琉球大 0- 2)
男
団体戦:予選リーグ敗戦(対長崎大:敗戦、対久留米大:敗戦、対佐賀大:敗戦)
女
団体戦:予選リーグ敗戦(対奈良県立医大:敗戦、対長崎大:敗戦、対金沢大:敗
戦)
ラグビーフットボール
名古屋市立大と
1回戦:敗戦(対三重大5-19)
の合同チーム
ハンドボール
弓 道
決勝トーナメント:1回戦:敗戦(福井大19-24)
男
団体戦:36校中36位
女
団体戦:36校中25位
第 29 回全国医科学生アーチェリー全国大会
開催期間:平成 26 年 8 月 1 日
(金)
~3日
(日)
開催場所:富岡総合公園
(横浜市)
参加大学:8校
アーチェリー
男 新人戦
個人:グリーン5位
女 新人戦
個人:グリーン4位
13
コンケン大学留学記
5学年次 谷口
今回、タイ東北部にあるコンケン大学医学部に2週
テ記載を基本とし,レジデントが改めて回診を行いま
す。またその際,オペ後の傷口の処置や尿道カテーテ
間留学させていただきました。
一時期は政治的情勢が悪化し,どうなることかと
ルの抜管など簡単な処置は指示を受けた学生が,学生
思っていましたが,実際現地に行った頃には落ち着い
だけで行います。ローテーションする期間の違いはあ
ていて特に実害はありませんでした。また,相当暑い
りますが,学生が行うことができる医療行為の幅はと
だろうと覚悟していきましたが,
タイの8月は雨季で,
ても広かったと感じています。
日差しの強さはあっても夕方はスコールでむしろ涼し
く,気温自体は日本と大差ないように感じました。
外来では学生が初診の患者の問診をとり,その後医
師と一緒に所見をとっていましたが,エコーやCTを
病院での実習は産婦人科で行わせていただきまし
ほとんど使わず,身体診察のみで大概の診断をつけて
た。私はまだ日本でも産婦人科の実習を行っていない
いました。背景には患者さんに金銭的余裕がないこと
ため,すべての体験が初めてで,とても新鮮に感じま
があるそうですが,その状況で学生が行う疾患の鑑別
した。
が正確であることにとても驚きました。
実習はほとんどすべてコンケン大学医学部の4年生
実習の中で最も印象深かったのは、自然分娩に参加
と共に行いました。タイでは3年生までに座学を終了
させていただいたことです。週に1度,分娩室での待
し,4年生から病院実習を開始します。産婦人科は3
機があり,機会があって私が助手として子どもをとり
か月間,いくつかの提携病院を渡り歩いて実習を行う
あげることになりました。自然分娩を見たことがない
ということで,班員はすでに2か月の実習を行ってい
と言ったら他の学生が気を利かせてくれたようで,突
ました。当然産婦人科の知識は豊富な上,タイ語の教
然連れて行かれた先がまさに生まれる直前だったり,
科書や医療に関する用語が少ないという背景から多く
手洗いやオペ着が日本とは勝手が違ったりして戸惑い
の病気を英語で学んでいます。症例検討会を(おそら
ましたが,無事とりあげることができ,また,そのあ
く私のために)英語で行い,また外来でのタイ語のや
との処置にも実際に参加することができました。いろ
り取りも先生や学生が逐一翻訳してくれたため,とて
いろな面で大変有意義な経験をさせていただき,とて
も助かるとともに驚きました。班員の中には,数人留
も嬉しく思っています。
学経験のある学生がおり,彼らが非常に流暢に英語を
また,驚いたことといえば,タイでは救急車で運ば
話すため,英語でのコミュニケーションには不自由し
れてくる高熱患者はデング熱かインフルエンザだそう
ませんでした。一方,英語での日常会話は不得手な学
です。日本に帰国するとちょうどデング熱の国内感染
生でも前述の理由から医療英語に精通しており,英語
例の報告がニュースになっており,とても不思議な気
での症例発表やディスカッションは難なくこなしてい
分になりました。気候の変化により,日本も熱帯の国々
た印象が強いです。行く前は不安しかなかった2週間
の事例を参考にする機会が今後増えるかもしれず,興
の実習がとても楽しく,あっという間に終わってし
味深く感じました。
まったことは,私のかかわった全てのタイ人が忍耐強
コンケン大学医学部の学生については,とにかく面
く,まじめで,そして親切だったということから,ほ
倒見がよく,実習が早く終わった日や週末は食事や
とんどすべて説明できると思います。
マーケットに連れて行ってくれました。伝統的なタイ
(筆者右端手前 産婦人科実習班と勉強)
タイの医学
東北部の料理に始まり,北部の料理やお隣のベトナム
生と日本の医
料理,日本料理など,挑戦した料理の種類は多様でし
学生の大きな
た。現地の学生曰く,辛く厳しい戦時下の名残でタイ
違 い と し て,
人は何でも残さず食べる国柄だそうで,とんでもなく
実習がそのま
辛い物や酸っぱい物,いわゆるゲテモノもしばしば屋
ま医療行為で
台に並んでおり,一部ではありますがそれを好んで食
あるという点
べる人々は確かに存在していました。幸いなことにお
が挙げられま
腹は壊さなかったので,私たちも屋台のものに挑戦し
す。タイでは
ていきましたが,とんでもなく辛い物以外は総じてと
深刻な医師不足から,多くの学生が医師免許を取得し
14
奈都希
ても美味しかったです。
てすぐ即戦力として地方の病院に送られます。した
今回の留学に関わったすべての方にこの場を借りて
がって,学生のうちに日本の研修医レベルの技能と知
お礼申し上げます。日本では決してできない貴重な体
識の習得が求められます。例えば,産婦人科の実習は
験をさせていただくことができました。どうもありが
朝の回診から始まりますが,事前に学生が行ったカル
とうございました。
平成 26 年度医学部解剖慰霊祭
- 3 年生 久徳綾香さん礼辞-
平成26年度の医学部解剖慰霊祭が10月24日(金)、
と向かい合った時の身の引き締まる思いは今も忘れる
覚王山日泰寺(名古屋市千種区)において執り行われ
ことができません。そして実習を終えた現在では、他
ました。
では得難い経験をさせて頂き、無限ともいえる学びを
慰霊祭には350名余りのご遺族が参列され、岡田尚
得られたことを感じ、感謝の気持ちで一杯です。
」と
志郎医学部長、解剖学の中野教授、病理学の佐賀教授
礼辞を述べ、御霊に深い感謝と尊崇の念を捧げました。
ほか関係者約30名、医学部からは2学年次の119名が
この後、読経が響きわたる中、医学部長、中野教授、
参列しました。
佐賀教授に続き、学生を代表して3学年次福井隆彦さ
祭儀は、岡田医学部長及び北村直哉不老会理事長の
んがそれぞれ焼香し、献体者のご冥福を祈りました。
慰霊の辞に続いて、学生代表として3学年次 久徳綾
午後3時に慰霊祭は終了、学生が境内の通路に左右
香さん(円内写真)が「実習が始まり、初めて御遺体
に整列し、参列者を見送りました。
愛知医科大学不老会会員の集い
-3学年次 李 麗佳さん体験報告-
平成26年度愛知医科大学不老会会員の集いが、11月
医学のより専門的な内容を学んでいますが、どの分野・
8(土)に愛知医科大学「たちばなホ-ル」において
疾患においても、正常な機能や構造を基にして考える
開催され、愛知医科大学に献体の登録をされている不
ため、解剖学の講義や実習で学んだことがここに生き
老会の会員及び役員と各地区代表の方々 96名が出席
てくるのだ、ということを痛感しております。医師を
されました。大学関係者は岡田尚志郎医学部長、解剖
目指すため、たくさんの方々に支えられているという
学講座中野隆教授、そして医学部学生25名の参加があ
ことを改めて自覚するとともに、尊いご意志をしっか
りました。
り受継ぎ日々努力をしていく所存です。」と感謝を込
学生代表として3学年次 李麗佳さんが「解剖学実
め、体験発表が述べられました。
習が始まり、
実際に自分の目で見て手で触れることで、
会員の集い終了後は、場所を大学本館1階レストラ
言葉や図では捉えることのできなかった人体の立体的
ン「オレンジ」に移動し、出席者と医学生及び教職員
な構造を学ぶことができました。実習では、五感をす
との昼食・懇談が行われ、献体登録者との懇談は、学
べて働かせて、ご遺体と向き合うことで、解剖学の理
生にとって貴重な時間になったようです。
解がより一層深まりました。私たちは3年生となり、
15
第 41 回医大祭を終えて
実行委員長 4 年生 吉川 馨介
松木安太郎氏「負けてたまるかサッカー人生」
16
今年で41回を迎えた医大祭は、11月1日、2日の2
中心に大盛り上がりでした。毎年恒例の健康チェック
日間にわたり開催されました。今年のテーマは「Do
では、体の様々なデータを専用の機械で測定してお知
you enjoy?」でした。一人ひとりが医大祭の意義を考
らせする取り組みをしました。今年は健康に深い関わ
えながら、人間としての幅を広げ、成長し、協力し合
りがある血圧、メタボ、ストレス、肌年齢の四つを用
い、結果として楽しんでほしいという思いが込められ
意してその項目にちなんだ実行委員からのアドバイス
ています。このテーマを掲げて今までとは一味違った
を行いました。講堂ではサッカー解説者の松木安太郎
医大祭にするためにも、医大祭にむけて色々な案を出
氏による講演会が行われたりと初日にしては非常に豪
し合ったり、より良い医大祭にするために実行委員を
華な内容が盛りだくさんでした。雨が降り天候には恵
中心に団結して準備して参りました。以下に2日間の
まれませんでしたが、トラブルもなく無事1日目を終
医大祭の様子を報告させていただきます。
え快調なスタートダッシュを切りました。
1日目
2日目
期待と不安を迎えた医大祭初日。
部活ごとの模擬店、
雨の心配をしながら迎えた医大祭2日目。1日目に
学生イベント、サッカー大会、バスケ大会、は学生を
引き続き模擬店やソフトボール大会など学生も盛り上
村中亮彦トーク&ライブ
ジャンピングバルーン
がりを見せつつ、1番のメインイベントであるリサイ
でき、今回のテーマである「Do you enjoy?」に沿っ
クルマーケットは多くの人で賑わいました。感謝の気
た素晴らしい医大祭となりました。この医大祭を通じ
持ちを込めて日々のご恩を地域の方々に少しでも還元
て、「Do you enjoy?」を少しでも意識して、医大祭を
できる様なイベントであるビンゴ大会、リンゴ格安販
きっかけに人として成長して将来医師、看護師になる
売、鬼饅頭配布などを行いました。本館一階で行われ
糧となれていればと思います。私自身委員長として医
たジャンピングバルーン、スタンプラリーはお子様連
大祭を終えた今、大きく成長することができました。
れのお客様に大変人気でした。医大祭が終了に近づく
それも周りの支えがあったこそであり、委員を始めと
頃、雨がぱらついてきたものの天気がもちこたえてく
する多くの仲間に感謝しています。そしてこの仲間達
れたおかげで、フリーマーケットを無事開催できたり
とともに協力しあってひとつのものを作り上げた経験
と2日目も熱気あふれ、最高の医大祭として締めくく
は一生の宝物であり、医大祭によって生まれた多くの
ることができました。
人との出会いや関わりをこれからも大切にしていきた
2日間の医大祭もあっという間に過ぎ去ってしまい
いです。
ました。今年の医大祭は今までと大きく変わったもの
最後になりましたが、父兄後援会の皆様には毎年多
になったと思います。それでも新しいイベントを企画
大なご協力を賜っております。この場をお借りして厚
したりと今年の医大祭を新しい形で充実させることが
く御礼申し上げます。
NWSサックス奏者による四重奏ユニット
盲目の立木早絵さん引き語り
17
浅井前会長新聞掲載
―AED の普及にメディカルプロレスを通じて―
9月5日(金)中日新聞夕刊に、浅井富成25年度父兄後援会長の記事が掲載されました。
(中日新聞社許諾済)
18
今後の行事予定 学年暦など
月
父兄後援会行事予定
1月 ○運営調整会議 24日(土) 医学部関係の主な行事・学年暦
○平成27年度一般入学試験一次 20日(火)
会長、副会長、会計及び (大学本館)
二次 29日(木)
、30日(金)
常任幹事(6~4年生) ○5学年次臨床実習試験 5日(月)
○南イリノイ大学短期留学(~4月)
(6学年次強化合宿 5日(月)~9日(金)
)
2月
○第3回運営委員会
21日(土)
○平成27年度センター利用入学試験二次 13日(金)
○大学役職者との懇談会
終了後
○4学年次共用試験OSCE 28日(土)
○国試直前宿泊(3泊4日)
(医師国家試験 7日(土)~9日(月)
)
3月
○卒業証書・学位記授与式 7日(土)
(卒業生謝恩会 同日夜)
○平成27年度地域特別枠入学試験二次 10日(火)
○進級発表
(医師国試合格者発表 18日(水)
)
)
(5学年次強化合宿 20日(金)~ 23日(月)
4月
○新入生歓迎会
4日(土)12:00
○入学式 4日(土)10:00
○平成26年度会計監査
○新入生ガイダンス
○第4回運営委員会
○1学年次合宿研修
25日(土)
○学生定期健康診断
○会報112号発行
19
☆ お 知 ら せ と お 願 い ☆
◇ 卒業証書・学位記授与式と謝恩会 ◇
卒業証書・学位記授与式は、3月7日(土)に本学で挙行されます。
当日夜は、名古屋市内の東急ホテルで卒業生による謝恩会が行われます。1月に入って父
兄後援会から案内状をお送りしますので、万障お繰り合わせの上ご出席ください。
◇ 平成27年度入学式 ◇
4月4日(土)午前10時から本学で挙行されます。
◇ 医 師 国 家 試 験 ◇
いよいよ医師国家試験が2月7日(土)から9日(月)にかけて行われます。3日間の集
中は大変厳しいですが、体調に気をつけて頑張ってほしいです。合格発表は3月18日(水)
です。朗報を期待しています。
◇ 住所変更等の連絡についてお願い ◇
ご父兄あるいは保証人について、次のような場合は、速やかに医学部学生課までご連絡く
ださいますようお願いします。
○ 保証人を変更するとき。
○ 住所又は連絡先を変更したとき。(住居表示が変更されたとき)
○ ご不幸があったとき。
編 集 後 記
☆ 東北薬科大学(仙台)に医学部新設が決まったと
報道された。
かつては医師過剰の懸念から定員の抑制が始ま
り、一時7,625人まで減少されたものの、研修医マッ
行った3年生杉田君。看護師さんを始めとするス
タッフの声に耳を傾け、動きを目で追って、さまざ
まなことを考えさせられた貴重な体験良かったです
ね。同時に、この施設の患者さんの生活面に重きを置
いたケアの様子が見えるような気がします。(9頁)
チングシステム以後医師不足が問題になって平成20
☆ 毎年書いていることですが、この時期はやはり卒
年から一転新医師確保の方針が打ち出され、26年度
業と国試の話題を避けることができません。わずか
現在の定員総数は9,069人、更に27年度は国公私立
1か月余りの国試に向けて、医学教育センターの福
18大学で65名増(地域枠64名)が計画されていると
沢教授と26年度卒業生の竹内先生に心の在りような
のこと。
(愛知医科大学もこれまで10人増の110人、
27年度は更に3名増が予定されている。
)それでな
お医学部新設か?
どを含めた国試対策を語っていただきました。
まず、6年生全員が卒業してほしい、そして新卒、
既卒、すべての卒業生が国試合格を勝ち取り、信頼
しかし、新設の結果教員確保のため数百人の医師
される医師になって患者さんを救うようになってほ
引抜きによる医師不足の加速、果たして震災被災地
しい、と願って2014年を締め括ります。皆様良いお
宮城を始め東北に卒業生が定着してくれるのかな
年を。
ど、私立医大協を始めとして懸念する声は多い。
絶対数が不足しているんだ!という関係者の話も
愛知医科大学医学部父兄後援会会報 第110号
聞くが、特に問題なのは小児、お産、麻酔、救急、
発 行 平成 26 年 12 月 20 日
病理など特定の専門領域医の不足と、過疎地の医師
発 行 人 細川 秀一
不足だったのではないか。それに、定員を増やして
も国試合格者総数は増えていない。今後10年以上先
を待つしかないが、定員増ラッシュによって、この
問題がどこまで解決されているか興味を持って見て
いきたい。
☆ 「スタッフの方々がどれだけ考えてこの仕事に献
身されているかが分かりました」
。名古屋市守山区
20
にある介護老人保健施設「太陽の森」で体験実習を
編集委員 杉江昌樹 松原徹夫 坂野俊彦
柳澤行徳 伊藤雄介 林 浩之
連 絡 先 愛知医科大学医学部父兄後援会
( 0 5 6 1 )6 2 - 3 3 1 1 電話 内線 1 1 3 9 0・1 1 3 9 1
E-mail: [email protected]