守山市下水道事業企業会計システム導入業務仕様書 1 目的 現行の下水道事業の会計制度は特別会計を採用しているが、平成 28 年度からの下 水道事業の地方公営企業法適用に伴い、新たに公営企業会計システムの導入を行う。 2 パッケージソフトの活用 本システムには、他自治体や公共機関等において運用実績のあるパッケージソフト を活用し、システムの安定稼動を確保するとともに、構築・保守・運用管理にかかる コストを削減するものである。ただし、ソフトのカスタマイズの要望があれば対応で きること。 3 業務期間 平成 27 年契約日から平成 28 年3月 31 日まで 4 ソフトウェアの範囲 (1) 日次・月次・決算に関する会計処理 (2) 予算編成に関する処理 (3) 固定資産に関する処理 (4) 企業債に関する処理 (5) 決算統計に関する処理 5 ソフトウェアの運用形態 システムを利用する端末は同時稼働台数4台で運用するものとする。 6 ソフトウェアの仕様 機能の詳細については、別添「公営企業会計システム機能要求項目一覧表」を参照 することする。 7 稼動時期 平成 28 年度当初予算編成処理(平成 27 年 10 月頃)から予算編成システム稼働。 平成 28 年4月1日から本稼動。 予算編成システムの稼動以降の業務期間中は、別途費用は発生しないこと。 8 機器仕様 (1) 基本方針 ア 計画停電など特別な場合を除き 24 時間 365 日稼働可能な環境であること。 イ 調達する機器等(ハードウェアおよびミドルウェア等)は原則5年以上利用可能な 機器を選定すること。 ウ 構築後の保守を行うこと。 エ 安定したサービスが提供可能な構成であり、 運用負担の軽減も実現できる構成であ ること。 (2) 業務委託の前提条件・制約条件 ア サーバでの設定や稼働しているアプリケーションがどの業者でも一般的な知識で 構築可能で、構築後の保守を行うこと。 (ア) ハードウェア構成 a サーバ要件 当市にて構築済みの仮想環境(VMWare 社 ESXi5.5)を原則利用すること。 利用できない場合に調達する機器等(ハードウェアおよびミドルウェア等)は 原則5年以上利用可能な機器を選定すること。また必要に応じ保守を含むこと。 以下に提供する標準的なサーバ構成を記載しておく。 メモリ :4GB ディスク容量 :200G CPU個数 :1(Xeon E5-2640 v2 2.00GHz) 仮想環境では windows server 2012 datacenter edition を導入している。 仮想環境を利用するに当たっては、必要となるサーバ台数、メモリ、ディスク 容量(5年間の利用想定した容量) 、CPU 数および OS を事前に質問事項として確 認し、提案すること。 なお、仮想マシンの作成を現保守業者にて実施する。作業費用として一台当た り 13 万円であり、 必要となるサーバ台数分の金額を本市にて提案金額に追加し、 評価を行う。 契約業者は決定後、詳細な設定の打ち合わせをする。なお、仮想マシンの作成 は以下の作業を想定している。 ・必要なリソース(CPU、メモリ、ディスク容量、NIC 数)の割り当て ・OS の導入(テンプレートに存在しない OS は要相談。) ・ネットワーク設定、windows update 実施、ウィルス対策 ・仮想マシンバックアップおよび監視設定 仮想環境上で構築ができない場合は、理由を明記の上、必要となる機材を提案 すること。 b 無停電電源装置要件(仮想環境上で構築ができない場合) 提案する機器を収容しても問題ない電源容量(最大出力容量(VA):750、1,500、 3,000 など) 、台数(余剰や不足がない適切な台数)の無停電電源装置および電 源管理ソフトを提案すること。 c ネットワーク要件 本市既存のネットワークを利用し、業務を遂行できること。 (インターネット 利用可) d クライアント要件 通常業務で利用する端末を利用して業務を遂行できること。 OS は windows vista 以降すべてに対応していること。 Internet Explorer 8 以降すべてに対応していること。 (イ) ソフトウェア構成 提案する機器で使用するソフトウェア・ライセンスとして以下の要件を満たすこ と。必要と判断されるソフトウェア・ライセンスについては提案すること。 a 提案する機器の構成で必要となるソフトウェアおよびライセンスを、 必要数導 入すること。 b Microsoft 社のソフトウェアおよびライセンスについては Government Open License での購入を基本とする。また、将来的に OS のライセンス等が追加で必 要になった場合に、その費用が最小限となるように提案すること。 c Windows サーバについては Microsoft Windows Server 2012 の最新バージョン で構築すること。 d Linux サーバについては Red Hat Enterprise Linux 6 の動作確認ができてい る最新バージョンで構築すること。 e ウイルス対策ソフトは、「TRSL ウイルスバスターCorp. Plus」のライセンスを 本市で調達済みであるため、本調達からは除外すること。 イ システム機能 (ア) バックアップ要件 a 必要と考えられるバックアップについて提案すること。 b 物理障害、論理障害発生時は、業務に影響が出ない状態に速やかに復元できる こと。 ・目標復旧時点(RPO)は最長1日とすること。 ・目標復旧時間(RTO)は最長2時間とすること。 (イ) 当市のバックアップ環境 以下の環境でバックアップを行っており、利用することができる。 a データのバックアップに CA ARCserve Backup r16.5 を利用し、ファイルサー バのフォルダおよびファイルのバックアップを行っている。 b 仮想マシンは週次でバックアップを行っている。(ライセンス不要。) c 物理障害、論理障害発生時は、次のとおり業務に影響が出ない状態に復元する 体制をとっている。 ・目標復旧時点(RPO)は最長1日とすること。 ・目標復旧時間(RTO)は最長2時間とすること。 9 システムの保守 (1) ハードウェアの保守は、障害時に対応する保守を実施すること。(オンサイト保守) (2) ソフトウェア保守は、システムの問い合わせ対応による保守と障害対応における 訪問保守を実施すること。 (3) システム稼動後は、システム使用者が適正かつ円滑に事務遂行できるように、シ ステムの操作方法や毎日の会計業務(経理の処理方法や実務内容など)の問い合わ せに対応すること。 (4) 上記の保守は、業務期間終了後以降別途契約するものとする。 10 サポート体制 (1) 公営企業財務会計システムの専任で、コンピュータにおけるシステムエンジニア によりソフトウェアの保守業務を行うこと。 (2) システムの操作方法や毎日の会計業務(経理の処理方法や実務内容など)の問 い合わせに対応できるように、システムに精通した者や公営企業会計の経理や実 務に精通した者によるサポートがあること。 (3) 関係協会に加入するなど制度改正、法律改正等の情報を早急に入手し、システ ムへの対応が行える体制があること。 11 導入支援 システム導入時は、本市と十分に協議を行い、円滑にシステム利用が可能となるよ う操作研修などの導入支援を行うこと。導入年(平成 28 年4月~平成 28 年6月)に ついては、日次・月次・決算・決算書作成の時期などに立ち会い、指導を行うこと。 12 データ移行およびデータ設定 下記の項目について新システムへ移行すること。 移行対象データは紙ベースもしくは電子データで提供する。ただし、債権(債務) 者情報については、本業務に現行財務会計システムから過去に下水道事業で使用した 履歴のある対象者を抽出する作業を含むものとする。また必要と思われるデータ設定 についても行うこと。 【データ移行項目】 ・ 予算科目、勘定科目 (約 900 件) ・ 債権(債務)者情報(約 500 件) ※現行システム ジャパンシステム株式会社製「FAST財務会計」 ・ 企業債 (約 600 件) ※現行システム 株式会社ぎょうせい製「起債管理システム」 ・ 固定資産台帳 (約 2,500 件) ※資産調査は現在調査を実施しているため、資産調査会社と協議の上、企 業会計システム導入業者が指定するフォーマットでデータ取り込みを 実施すること。 13 成果物 (1) 公営企業会計システム 一式 (2) 公営企業会計システム操作マニュアル 印刷物3部 14 その他 (1) 導入スケジュールについては、本市関係課と十分に協議し、スケジュールどおり に作業を進めること。 (2) 個人情報を取り扱う際には、当市個人情報保護条例等を遵守し、情報の漏洩に細 心の注意を払うこと。 (3) この仕様書に定めのない事項については、双方協議の上、決定するものとする。
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