設計仕様書(PDF:5.4 MB)

角型U字溝
ポリエチレン製
設計仕様書
鳥居化成株式会社
ご 注
意
本設計仕様書に記載する製品の仕様・性能数値は、当該製品の一般的な条件下
での使用を前提としております。従って一般的な使用条件を外れて当該製品をご
使用される場合には、事前に弊社と技術的な打合せを必要とします。この手続き
を経ずに、物的・人的損害が発生しても、弊社はその責任を負いかねます。ま
た、本設計仕様書に記載する情報は、誤りの訂正、不十分な内容の補足・改善、
設計変更、製品の生産中止等、弊社が必要とする事由により、予告なく改定され
ます。従って、本設計仕様書で製品選定の際には、必要に応じて、最新版である
か弊社までご確認ください。
. 角型U字溝の特長及び用途………………………………………1
1-1 特 長……………………………………………………………… 1
1-2 用 途……………………………………………………………… 1
. 角型U字溝の寸法…………………………………………………2
2-1 寸法規格…………………………………………………………… 2
2-2 補強材料の寸法…………………………………………………… 3
2-3 接続材料の寸法…………………………………………………… 4
. 角型U字溝の品質規格……………………………………………5
. 角型U字溝の参考資料……………………………………………5
4-1 耐薬品性……………………………………………………………
4-2 ZAMについて ……………………………………………………
4-3 耐候性………………………………………………………………
4-4 耐摩耗性……………………………………………………………
5
5
6
6
. 角型U字溝の接続方法と接続部材………………………………7
5-1 接続手順…………………………………………………………… 7
5-2 接続部材表………………………………………………………… 8
5-3 長さ調整方法……………………………………………………… 9
. 角型U字溝の施工上の注意事項……………………………… 10
6-1 掘削・埋戻し ……………………………………………………
6-2 周囲の土の安定 …………………………………………………
6-3 角型U字溝の浮上に対する対策 ………………………………
6-4 寒冷地における施工上の留意事項 ……………………………
10
10
11
12
. 角型U字溝の部品 ……………………………………………… 13
7-1 BOX型自在エルボ …………………………………………… 13
7-2 自在エルボ……………………………………………………… 13
7-3 自在エルボの施工上の留意事項……………………………… 14
7-4 小段用上向きエルボ・下向きエルボ300…………………… 15
7-5 小段用エルボの小段幅調整方法……………………………… 15
7-6 加工部品…………………………………………………… 16∼18
7-7 耐雪ストラット………………………………………………… 19
7-8 KUウイープ …………………………………………………… 20
. 角型U字溝の水理設計 …………………………………………21
8-1 流速・流量 ………………………………………………………… 21
8-2 角型U字溝の流速・流量早見表 ………………………………… 21
. 土圧計算………………………………………………………… 22
9-1 土圧 ……………………………………………………………
9-2 地表面に加わる等分布荷重 …………………………………
9-3 安全性の確認 …………………………………………………
9-4 設計計算例 ……………………………………………………
22
22
24
25
. 基礎実験………………………………………………………… 26
. 角型U字溝の施工例 …………………………………………… 28
. 角型U字溝の布設歩掛り……………………………………… 30
角型U字溝は材質がポリエチレン製であり軽量なことから、慢性的な過湿地や集中豪雨などで地下水位が
高くなった場合においては浮力の発生により浮き上がりが発生することがあります。
浮上がり
地下水位の上昇
地下水位の上昇
また、角型U字溝設置後の地山すりつけが不良で、埋め戻し面が角型U字溝の縁部より低くなるような箇
所では、雨水等がU字溝側部に流入してU字溝を浮き上がらせることがあります。
側部への水の流入
側部への水の流入
浮上がり
角型U字溝には底部アングルが施されていますが、あくまで浮上し難くさせることを目的としているもの
であり、異常浮力の発生に対してはU字溝の浮き上がりを防ぎきれるものではありません。浮き上がりに対
しては『第6章施工上の注意事項』を参考の上、施工されるようお願い致します。
1
特長及び用途
角型U字溝
ダイポリン角型U字溝は、発売以来30余年。排水を目的としたわが国初のポリエチレン製開水路として
発売されて以来、法面(小段)・農地・軟弱地盤・酸性土壌・山間地など多くの場所でお使い頂いており
ます。軽くて強いポリエチレン製角型U字溝を更に改良し、1200㎜まで直壁タイプにてシリーズ化致しま
した。
1−1 特 長
⑴ 軽 量:他種のU字溝に比べ非常に軽く、小運搬及び布設作業がきわめて容易です。
⑵ 施工性:1200㎜まで直壁タイプとなり、従来の斜壁タイプより接続作業が簡単で埋め戻し作業が容
易です。また、角型U字溝本体部を切断することで現場での長さ調整が可能です。
⑶ 耐食性:本体素材はポリエチレンであることから耐酸性・耐アルカリ性に優れています。
また補強部材はすべてZAM※(高耐食溶融めっき鋼板)製であることから後めっきと同等以
上の耐食性能を示します。
※詳しくは4-2 ZAMについてを御覧下さい。
⑷ 耐候性:カーボンブラックの分散により紫外線の透過を防ぎ耐候性の向上を図っております。
1−2 用 途
⑴ 農業排水路
⑵ 工業排水路
⑶ 一般土木排水路
⑷ 軟弱地盤、酸性土壌、山間地での排水路
1
寸法
2
角型U字溝
平 面 図
接続部
上部補強アングル
本体部
流れ方向
正 面 図
渡しアングル
W2
W1
側 面 図
【KU-240∼800】
流れ方向
H
底部アングル
(浮上抑止)
h
P
L2(有効長)
W3
L1(全長)
【KU-1000、1200】
流れ方向
P
L2(有効長)
L1(全長)
呼 称
断面積 参考総重量
寸 法(㎜)
W1
W2
W3
H
h
L1
L2
P
KU-240
240
300
650
300
25
2180
2040
50
0.072
13.0
KU-300
300
380
750
375
30
2200
2040
80
0.113
21.5
KU-400
400
480
900
500
30
2200
2040
80
0.200
27.0
KU-500
500
600
1100
500
50
2300
2000
125
0.250
45.0
KU-600
600
700
1200
600
50
2300
2000
125
0.360
53.0
KU-700
700
830
1400
700
60
2300
2000
125
0.490
63.0
KU-800
800
930
1500
800
60
2300
2000
125
0.640
72.0
KU-1000
1000
1150
1900
1000
70
2300
2000
125
1.000
98.0
KU-1200
1200
1350
2000
1200
70
2300
2000
125
1.440
116.0
注
注
注
注
注
(㎡) (㎏/枚)
1.寸法の許容差は、W1,Hは±4%、L2は−0、+4%とし、その他は参考値とします。
2.角型U字溝は可とう性ですので、積み重ねや埋戻しによる側圧等によって規格寸法に若干の誤差が生じます。
3.接続ボルトは溶融亜鉛めっきボルトです。
4.参考総重量には、アングル類の重量を含んでいます。
5.仕様については予告なく変更することがあります。
2
①渡しアングル
2−2 補強材料の寸法
②上部補強アングル
流れ方向
③底部アングル
(㎜)
①渡しアングル
渡しアングル
P
t×W×L
数
270
2×30×300
340
3×40×380
440
3×40×480
550
4×50×600
2
650
4×50×700
750
4×50×800
850
4×50×900
1050
4×50×1100
1260
4×50×1320
サイズ
W
240用
300用
400用
500用
600用
700用
800用
1000用
1200用
t
P
L
②上部補強アングル
接続ボルト
M8×20
P1
P2
t
W
L
P3
流れ方向
P4
渡しアングル取付位置
渡しアングル取付位置
サイズ
240用
300用
400用
500用
600用
700用
800用
1000用
1200用
ナット(溶接済)
L
3×40×2,010
18
262 1,417 1,994
4×50×2,020
55
443 1,717 1,977
4×50×2,000
60
441 1,710 1,963
※上部補強アングルは、U字溝本体に附属されております。
③底部アングル(浮上抑止)
P
上 部 補 強アングル
t×W×L
P1
P2
P3
P4
18 225 1,310 2030
2×30×2,050
サイズ
240用
300用
400用
500用
600用
700用
800用
1000用
1200用
3
厚×幅×L
2×30×650
3×40×750
3×40×900
4×50×1100
4×50×1200
4×50×1400
4×50×1500
4×50×1900
4×50×2000
底部アングル
P
数
185
135
220
380
2
460
540
630
630
830
(㎜)
数
2
(㎜)
接続ボルト
M8×40
M8×50
上部補強アングル
2−3 接続・材料の寸法
ボルト固定
流れ方向
KU-1000、1200のみ
上部下部2ヶ所ボルト固定
止水パッキン
(㎜)
①−1 上部固定プレート
サイズ
A
B
W
240用
t
300用
P
400用
L
上部固定プレート
t×W×L
P
2×30×100
54
3×40×130
70
①−2 上部固定アングル
サイズ
t
W
A
B
C
P
L
500用
600用
700用
800用
1000用
1200用
②パッキン
t
W
4
B
10
30
上部固定アングル
P A B C
3×53×185
110 10 30 25
240用
300用
400用
500用
600用
700用
800用
1000用
1200用
数
接続ボルト
2
M8×30
20
t×W×L
サイズ
L
A
(㎜)
数 接続ボルト
2
M8×30
パッキン
t×W×L
10×30×840
10×40×1050
10×40×1400
10×40×1570
10×40×1880
10×40×2190
10×40×2520
10×40×3130
10×40×3730
(㎜)
品質規格
3
試験項目
角型U字溝
試験 方 法
規 格 値
外 観・形 状
目視による
良好のこと
寸
法
製品図による
許容差以内
引 張 試 験
JIS K 7161
13.7MPa以上
4
参考資料
角型U字溝
4−1 耐薬品性
薬 品 名
酸
塩 酸35%
硫 酸60%
〃 95%
〃 98%
硝 酸95%
〃 50%
〃 70%
〃 95%
燐 酸50%
〃 90%
〃 95%
酢 酸60%
〃 100%
ク
ロ
ム
酸
蟻
酸
蓚
酸
乳
酸
ベンゼンスルフォン酸
オ レ イ ン 酸
マ レ イ ン 酸
ス テ ア リ ン 酸
氷
酢
酸
過 酸 化 水 素
温 度
20℃ 60℃
◎
◎
○
○
◎
○
○
×
◎
◎
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
×
○
◎
◎
×
◎
◎
◎
×
×
◎
×
×
×
◎
×
×
◎
○
◎
◎
◎
◎
×
×
◎
◎
×
◎
温 度
温 度
薬 品 名
20℃ 60℃
20℃ 60℃
ア ル カ リ
ベ
ン
ゼ
ン
×
×
◎
◎
アンモニ ア 水 溶 液
メチ ル エ チ ル ケトン
○
×
◎
◎
苛 性 ソ ー ダ
四 塩 化 炭 素
×
×
◎
◎
苛
性
カ
リ
ク ロ ロ ホ ル ム
×
×
塩 基
酢 酸 ブ チ ル
○
×
◎
◎
水 酸 化カルシウム
二 硫 化 炭 素
×
×
◎
◎
重 クロム 酸 カリウム
ア セト ア ル デ ヒド
○
×
◎
◎
過マンガン酸カリウム
ガ
ソ
リ
ン
×
×
◎
◎
過 酸 化 水 素
石 油 エ ー テ ル
×
×
◎
◎
炭 酸 カ ル シ ウ ム
グ リ セ リ ン
◎
◎
◎
◎
塩 化 第 二 鉄
四 エ チ ル 鉛
◎
◎
◎
◎
塩 化 バ リュー ム
ホ ル マ リ ン
◎
◎
◎
◎
硫
安
ト
ル
エ
ン
×
×
ガ ス
◎
◎
尿
素
×
×
潤
潰
油
亜 硫 酸 ガ ス
◎
◎
○
×
植
物
油
炭
酸
ガ
ス
◎
◎
◎
◎
金
属
石
鹸
天
然
ガ
ス
◎
◎
有 機 薬 品
一 酸 化 炭 素
◎
×
○
×
エチルアルコール40%
塩
素
ガ
ス
×
×
そ の 他
×
〃 100%
×
メチルアルコール60%
◎
×
写 真 現 像 液
◎
◎
〃 100%
○
×
化 学 洗 浄 剤
◎
◎
ア
セ
ト
ン
×
×
澱 粉 糖 溶 液
◎
◎
ア
ニ
リ
ン
○
×
海
水
◎
◎
◎…全く侵食されない ○…若干侵食される ×…侵食される
薬 品 名
4−2 ZAMについて
ZAMはJIS H 8641に定められている溶融亜鉛めっき処理で防食した鋼材(HDZ55)と比較して
同等以上の耐食性を有すると技術審査証明された鋼板です。
亜鉛−アルミニウム 6%−マグネシウム 3%のめっき層をもつ高耐食溶融めっき鋼板です。
めっき層に含有されるMgとAlの効果により、時間の経過とともに緻密で付着性の強い二層構造の
保護被膜をめっき表面ならびに切断面に形成し、腐食を抑制するため、優れた耐食性を発揮します。
【切断端面部の防食機構】
暴露初期(∼数週間)めっき層 暴露中期(数週間∼数年)
鋼素地
切断端面の鋼素地露出部が
酸化
暴露長期(1年以上)
鋼素地
だれ部から流れた緻密なMg
含有Zn系保護被膜が端面部
を覆う。
→徐々に灰色∼灰黒色に変化
鋼素地
⑴Mg含有Zn系保護被膜の
鋼素地保護作用
⑵端面近傍のめっき層によ
る犠牲防食作用
→高耐食めっき層により犠
牲防食作用が長時間持続
5
審査機関:㈶日本建築センター
:㈶土木研究センター
ZAMは日新製鋼㈱の登録商標です。
4−3 耐候性
角型U字溝は、耐候性を向上させるため、マスターバッチ(カーボンブラック)を適量配合し、均一に
引張破断伸び(%)
引張強度(㎏/㎠)
分散されております。
300
200
ポリエチレン(カーボンブラック添加2.5%)
100
0
ポリエチレン(添加なし)
10
20
30
10
20
30
40
50
60
70
80
40
50
60
70
80
1,000
800
600
400
200
0
露出時間(ヶ月)
4−4 耐摩耗性
○テーバー式摩耗試験結果
JIS K 7204:1999による
材 料
摩耗質量
(㎎)
ポリエチレンを1とした場合
ポ リ エ チ レ ン
13
1
硬 質 塩 化 ビ ニ ル
117
9
炭
337
25.9
1,540
118.5
素
鋼
コ ン ク リ ー ト
試験数
試験時の荷重
試験片の回転速度
N=3
9.8N
60±2/min
試験環境
回転数
摩耗輪の種類
23±2℃
500回転
H18
(試験者)長野県工業技術総合センター
6
接続方法と接続部材
5
角型U字溝
5−1 接続手順
手順⑤
手順④
手順③
手順②
手順①
水の流れ方向に注意し渡しアングルを
ボルト固定します。
手順①
使用工具
インパクトレンチ
ラチェットレンチ
メガネレンチ 等
手順⑥
手順②
U字溝を持上げ、底部アングルを差し入れ
U字溝内側よりボルト固定します。
ボルト
渡しアングル
対辺13㎜(M8用)
手順③
接続部の中央の山にパッキンを
貼付けます。パッキンは均等に
貼付けてください。
上部補強アングル
接続部
流れ
方向
ボルト
ナット
ワッシャー
丸パッキン
ナット
(アングルに取付け済)
手順④
下流側U字溝の接続部に上流側U字溝
を重ね合わせます。
底部アングル
(浮上抑止)
手順⑤
上部固定プレートを用いて上流側U字溝
と下流側U字溝の上部補強アングルをボ
ルト固定します。
パッキン
流れ
手順⑥
U字溝の側面をボルト固定します。
KU-1000、1200は、片側側面に
2ヶ所固定します。 ボルト
ワッシャー
丸パッキン
ボルト
KU-240∼800の場合、
上部のみボルト固定。
ワッシャー
方向
上部固定プレート
流れ
丸パッキン
ワッシャー
ナット
方向
上部補強アングル
ナット
接続部
7
KU-1000、1200のみ
上部下部2ヶ所ボルト固定。
ボルト
ワッシャー
丸パッキン
丸パッキン
ワッシャー
ナット
5−2 接続部材表
角型U字溝の接続に使用します部材は以下の通りです。
⑤
①渡しアングル
②
②底部アングル
③上部固定プレート
(KU−500以上は、アングル形状となります)
④パッキン
⑤ボルトセット
(サイズにより、部材の形状等が異なります)
④
使用箇所
渡しアングル
底部アングル部
上 部 固 定 部
サイド固定部
接 続 部
③
①
部材名
240
300
400
500
600
700
800
1000
1200
渡しアングル(①)
2本
ボルト
M8×L20×4本
ナット
M8×4個
底部アングル(②)
2本
丸パッキン
φ28×t5×M8用×4枚
ボルト
M8×L50×4本
ワッシャー
M8×φ18×4本
上部固定プレート(③)
2枚
ボルト
M8×L30×4本
ナット
M8×4個
ワッシャー
M8×φ18×4枚
丸パッキン
φ28×t5×M8用×8枚
16枚
ボルト
M8×L50×4本
8本
ナット
M8×4個
8個
ワッシャー
M8×φ18×8枚
16枚
パッキン(④)
1枚
8
5−3 長さ調整方法
角型U字溝の長さ調整は以下の要領にて行います。
なお、作業には切削・穿孔作業が伴います。作業に当たっては保護メガネ・防じんマスク・皮手袋等の
安全保護具を着用し、使用する機械の注意事項を必ず守ってください。
上部固定用
L
上流側
端面を基準
必要長
H
サイド固定用
カットライン
山頂部
①必要長を測定し、カットラインをケガキます。カットする
位置は必ず山頂部として下さい。
※必要長はU字溝上流側(接続部)を基準に計測してくだ
さい。
②サイド固定用穴位置(H)及び上部固定用穴位置(L)を
実測し、同様の箇所をケガキます。
サイド固定用穴位置は、カットラインから数えて1谷目と
2谷目にケガキます。また、上部固定用穴位置はU字溝本
体の端面を基準に測定します。
③カットラインに沿って角型U字溝本体及び上部補強アング
ルを切断します。
切断工具:ディスクグラインダー(切断用砥石)
・ジグソー
・丸ノコなど
※砥石タイプの切断治具の場合、摩擦熱によりポリエチレ
ン樹脂が溶けて切断しにくい場合があります。
④サイド固定用(4箇所)及び上部固定用(2箇所)の穴を
開けます。
⑤切断・穿孔作業が終了した後、P7の接続手順に従って接
続作業を行います。
⑥完了。
(必要に応じて渡しアングル位置をずらして下さい。)
ドリルキリ:φ10㎜又はφ11㎜
9
施工上の注意事項
6
角型U字溝
基床
基床
またU字溝の縁部は、予め沈下を想定して下図のようにU字溝上部より高く縁部に勾配をつけて仕上げるこ
とを基準とします。
(㎜)
呼 称
H
W2
裏込め
L2
L1
L2
寸法(㎜)
W2
H
L1
L2
KU-240
300
325
1100
400
KU-300
380
405
1180
400
KU-400
480
530
1280
400
KU-500
600
550
1400
400
KU-600
700
650
1500
400
KU-700
830
760
1620
400
KU-800
930
860
1720
400
KU-1000 1150 1070 1940
400
KU-1200 1350 1270 2150
400
トラック荷重
角型U字溝は輪荷重や偏圧が発生するよう
°
な現場で設置すると変形が生じることがあり
45
ますので軽減する様な処置を施すようお願い
します。
10
6−3 角型U字溝の浮上に対する対策
角型U字溝の底部アングルは、浮上をし難くさせることを目的としていますが、角型U字溝体積分の浮
力を抑えるものではありません。
地下水位の上昇や経年的な水の浸透・湧水などにより浮力が考慮される場合には、角型U字溝に作用す
る外水圧を低減させ、水路の浮き上がりの防止を図る目的で地下水排除工(アンダードレンφ100∼φ150)
の設置や水抜工(通水孔)の設置をお勧めいたします。また、雨水などのU字溝側部への流入による埋め
戻し部の浸蝕を防ぐため、角型U字溝頂部両端の保護と流入口の養生が重要となります。
①浮力抑止方法
【水抜きによる浮上抑止】
A)アンダードレン設置
U字溝の基床部にアンダー
ドレンを設置する。
B)サイドドレン設置
U字溝の両側部にアンダー
ドレンを設置する。(特に湧水
などが大きい場合に有効)
C)通水孔設置
底部より約1/3の位置に通水孔
を設ける。
通水孔
D)ウィープホール(オプション)設置
U字溝受口部にある台座にウィープ
ホール(オプション)を取付ける。
ウィ―プホール ※1 アンダードレン
φ100∼φ150
【抑え(重し)による浮上抑止】※2 E)土のうアンカ―設置
G)丸太設置
F)コンクリート設置
H)丸太(複数)設置
底部アングルの上に土のうを置く。
底部アングルの上に丸太等を置く。
底部アングルの上にコンクリート
底部アングルの上に丸太等並べて
またアンカーと併用する。
を打つ。
設置する。
土のう
丸太
コンクリート
アンカー
※1 一般的なウイープホールは取付出来ません。弊社オプション品「KUウイープ」を取付願います。(KUウイープは弊社工場で予め取付け致します。)
※2 E∼Hの方法につきましては、浮力が小さい場合に有効となります。U字溝体積分の浮力が作用するような場合、浮力が底部アングル固定部に集中する
場合があります。
U字溝本体の材質及び固定方法をご理解頂いたうえ底部アングル固定部分に荷重が集中しないような処置(アンダードレンを設置し外水圧を低減するなど)
を施すようお願い致します。
②角型U字溝の縁の保護
A)コンクリート養生
U字溝の両縁に、幅200㎜
以上でコンクリートを打つ。
B)芝養生
U字溝頂部の両縁に芝など
を貼る。
コンクリート
芝など
11
C)植生土のう養生
U字溝頂部の両縁に植生土
のうを設置する。
植生土のう
③流入口の保護
A)コンクリートますとの取り付け
ポリエチレンは、コンクリートと接着しないため、角型U字溝とコンクリートの隙間に水が流入したり、角型U字溝の
設置具合が不十分になる恐れがあります。
これらを防ぐために、下図のように角型U字溝をコンクリートマスにアンカーで固定する処置をお願いします。
◇SUS製取付け用平鋼(オプション)
コンクリートマス
平鋼板
アンカー
2
※取付け箇所1箇所当り3枚(サイド部固定用
×2枚、底部固定用×1枚)が必要となります。
B)沢などからの流入口
沢などから角型U字溝に水が流入する場合は、特に流入口の養生を施し、角型U字溝周囲に水が回り込まないようにし
てください。工事途中の養生も同様としてください。
6−4 寒冷地における施工上の留意事項
①降雪地における冬季間の施工での埋戻しは良質土を用いて行うようお願い致します。凍土、雪混じり土
で埋戻しを行なうと、土中の氷雪が溶けて埋戻し部分が沈下する恐れがあります。
また、積雪の多い場所に角型U字溝を設置する場合は『耐雪ストラット』
(P19参照)の使用をお勧め
します。(耐雪ストラットはオプションとなります。)
②寒冷地での施工に際しての凍上対策として、下図に施工例を示します。
基床部は、不凍結材料(砕石)に置き換えて、有孔管(φ150)を布設し、角型U字溝頂部両端は、
水の侵入を防止するためコンクリートまたは、粘性土を用いて防水処理を施します。
100
500
コンクリート
粘性土(100∼150厚)
埋戻し土
200
砕石(C-40)
200
有孔管φ150
12
部品
7
角型U字溝
7−1 BOX型自在エルボ(適用サイズ:KU-240・300・400)
最大曲げ角度は平面左右90°
、縦断上下45°の施工が可能です。
(㎜)
平面図
自在エルボ
□□□
呼 称
W1
W2
H1
H2
KUB-240
300
240
370
300
1295 1190
KUB-300
380
300
455
375
1445 1285
KUB-400
480
400
580
500
1445 1285
°
90
L1
L2
90
°
□□□
流れ方向
□□□
W1
W2
側面図
45°
H1
H2
流れ方向
L2(有効長)
L1(全長)
7−2 自在エルボ(適用サイズ:KU-500・600)
最大曲げ角度は平面左右30°
、縦断上下25°の施工が可能です。
また、自在エルボを側圧から補強するため、U-リングが付属しております。
平面図
U-リング
呼 称
流れ方向
30°
30°
正面図
自在エルボ
W1
W2
H
h
L1
L2
KUF-500
700
500
500
100
1325 1075
KUF-600
800
600
600
100
1325 1075
自在部分
側面図
25°
流れ方向
25°
W1
W2
h
H
U-リング
(㎜)
L2(有効長)
L1(全長)
◇U-リング
U-リングには亜鉛メッキ処理を
施してあります。自在エルボ1枚に
つき2本を標準とします。
U-リング
H
D
W
13
(㎜)
呼 称
W
H
D
UR-500
690
590
16
UR-600
790
690
16
7−3 自在エルボの施工上の留意事項
⑴床掘り
自在エルボは自在部分の波付け高さが角型U字溝本体部に比べて高くなっております。自在エルボを
設置する箇所においてはその高さ分を考慮した床掘りが必要となります。
上流側U字溝
自在エルボ
(㎜)
下流側U字溝
床面段差 H
50
KU-600
50
H
流れ方向
サイズ
KU-500
自在エルボ部床面
角型U字溝本体部床面
⑵自在エルボの補強方法
自在エルボは側圧から補強する事を目的にU-リングを装置しておりますが、その他の補強例を紹介
します。
①アンカーピンを使用した補強方法
◇アンカーピン(オプション)
アンカーピン
AN-16
※アンカーの本数は現場状況に応じて
割り増ししてください。
コンクリート打ち
約3
00
②コンクリートによる補強
※深さはサイズにより決定してください。
14
7−4 小段用下向きエルボ・上向きエルボ300
小段用エルボは33.7°∼45°の法面小段に対応した曲げが可能です。小段部分は1.2m、1.5m、2.0m
の小段幅に調整可能です。(小段用エルボはサイズ300用のみです。)
◇小段用下向きエルボ:KUDF−300
◇小段用上向きエルボ:KUUF−300
流
流れ方向
0
50
50
1000
方
向
0
∼4
7°
3 3.
1000
れ
∼4
7°
3 3.
5°
5°
7−5 小段用エルボの小段幅調整方法
小段用上向きエルボの小段部分をカットすることで、1.2m、1.5m、2.0mの小段幅に対応した長さ調
整が可能です。カットの方法はP9 5-3長さ調整方法を御参照ください。
815㎜カット
小段用下向きエルボ
490㎜カット
小段用上向きエルボ
約815㎜カット
1200㎜
[小段幅 1.2mに対応]
約490㎜カット
1500㎜
[小段幅 1.5mに対応]
15
カットしない場合
2000㎜
[小段幅 2.0mに対応]
7−6 加工部品
加工部品は布設現場の角度にあわせて1°毎の加工を致します。なお、加工部品はご注文の都度製造致
しますので、納期に時間がかる場合があります。予めご了承下さい。
θ°
◇上向きエルボ(θ≦45°)
(㎜)
流
れ
方
向
L1
L2
呼 称
L1
(上流)
L2
(下流)
KUUEθ°
-240
860
860
KUUEθ°
-300
810
810
KUUEθ°
-400
760
760
KUUEθ°
-500
630
630
KUUEθ°
-600
630
630
KUUEθ°
-700
590
590
KUUEθ°
-800
590
590
KUUEθ°
-1000
540
540
KUUEθ°
-1200
450
450
※呼称について、角型U字溝240用上向き45°
エルボの場合は
KUUE45-240 となります。
◇下向きエルボ(θ≦45°)
(㎜)
流れ方向
L1
θ°
L2
呼 称
L1
(上流)
L2
(下流)
KUDEθ°
-240
990
990
KUDEθ°
-300
980
980
KUDEθ°
-400
980
980
KUDEθ°
-500
760
770
KUDEθ°
-600
760
770
KUDEθ°
-700
940
940
KUDEθ°
-800
940
940
KUDEθ°
-1000
930
1030
KUDEθ°
-1200
900
1030
※呼称について、角型U字溝240用下向き45°
エルボの場合は
KUDE45-240 となります。
16
◇左曲りエルボ・右曲りエルボ(平面エルボ)
平面エルボには方向性があります。ご注文の際は右曲り、左曲りをご指定下さい。
左曲りエルボ
L3
左曲りエルボ
流れ方向
θ
2°
°
θ1
L2
L2
流れ方向
L1
L1
右曲りエルボ
右曲りエルボ
L1
L1
L2
流れ方向
θ
2°
L3
θ1
°
L2
流れ方向
(㎜)
呼 称
KULEθ°
-240
(KUREθ°
)
KULEθ°
-300
(KUREθ°
)
KULEθ°
-400
(KUREθ°
)
KULEθ°
-500
(KUREθ°
)
KULEθ°
-600
(KUREθ°
)
KULEθ°
-700
(KUREθ°
)
KULEθ°
-800
(KUREθ°
)
KULEθ°
-1000
(KUREθ°
)
KULEθ°
-1200
(KUREθ°
)
θ1≦45°
46°
≦θ2≦90°
L1(上流) L2(下流) L1(上流) L2(中央) L3(下流)
910
910
890
260
890
900
900
860
320
860
840
840
800
400
800
760
770
760
500
770
760
770
760
500
770
830
680
830
500
680
830
680
830
500
680
780
640
770
620
630
730
600
730
670
600
※呼称について
左曲りエルボ⇒KULEθ°
右曲りエルボ⇒KUREθ°
例)角型U字溝240用左曲り45°エルボの呼称は KULE45-240 となります。
17
◇チーズ
流れ方向
流れ方向が下図の状況と異なる場合は、ご注文の際に流れ方向をご指示下さい。
流れ方向
L2
流れ方向
L1
L1
(㎜)
呼 称
L1
L2
KUT-240
1020
650
KUT-300
1020
690
KUT-400
1020
740
KUT-500
1000
800
KUT-600
1000
850
KUT-700
1000
910
KUT-800
1000
960
KUT-1000
1000
1070
KUT-1200
1000
1170
◇クロス
流れ方向が下図の状況と異なる場合は、ご注文の際に流れ方向をご指示下さい。
流れ方向
(㎜)
流れ方向
流れ方向
L2
L2
流れ方向
L1
L1
18
呼 称
L1
L2
KUX-240
1020
650
KUX-300
1020
690
KUX-400
1020
740
KUX-500
1000
800
KUX-600
1000
850
KUX-700
1000
910
KUX-800
1000
960
KUX-1000
1000
1070
KUX-1200
1000
1170
7−7 耐雪ストラット
設計積雪深さ5m※まで対応可能な耐雪ストラットをご用意しております。耐雪ストラット
をご使用に当たりましては、弊社までお問い合わせ下さい。
※積雪の単位体積重量を3.5kN/㎥として算出した場合
向
方
れ
⇦
流
t
W
◇KU-240∼400
P
L
W
耐雪ストラット
φ10
(㎜)
サイズ
耐雪ストラット
t×W×L
P
240用
3×45×300
270
300用
4×50×380
340
400用
4×65×480
440
数
取付けボルト
2
M8×20
[設置状況]
◇KU-500∼KU1000
t
P
L
流
W1
φ10
耐雪ストラット
(㎜)
サイズ
耐雪ストラット
t×W1×W2×H×L
P
500用
4×50×25×55×600
550
600用
4×55×30×65×700
650
700用
4×60×35×70×800
750
800用
4×65×40×75×900
850
数 取付けボルト
2
M8×30
1000用 4×80×45×90×1100 1050
19
[設置状況]
向
方
れ
H
t
W2
⇦
7−8 KUウイ―プ(KU-240∼KU-400)
KUウイープはU字溝の周囲の水を内部に取込む働きがあります。
※KUウイープはU字溝本体1枚
に1個取付け可能です。
・KUウイープを取付けた場合の施工例
KUウイープを取付けた場合、U字溝周囲の水を取込み易くするため、
基床部に砕石層を設けて下さい。
角型U字溝本体
50
転圧
裏込め
KUウイープ
砕石
20
水理設計
8
角型U字溝
8−1 流速・流量
流速・流量は、次のマニング式によって算出されます。
2
1
−
−
1
3
2
V= ・R
・I Q=A・Ⅴ
−
n
ここに
V=平均流速(m/
)
n=粗度係数=0.016
H
R=径深=A/L(m)
h
I =動水勾配
Q=流量(m3/
h=H×0.8
)
A=流積(m )
2
8−2 角型U字溝の流速・流量早見表(水深=80%のとき)
呼 称
水深 h(m)
流積 A(㎡)
潤辺 L(m)
径深 R(m)
2/3
R 勾配(%) 流速・流量
V(m/ )
0.1
Q(㎥/ )
V(m/ )
0.2
Q(㎥/ )
V(m/ )
0.3
Q(㎥/ )
V(m/ )
0.4
Q(㎥/ )
V(m/ )
0.5
Q(㎥/ )
V(m/ )
0.6
Q(㎥/ )
V(m/ )
0.7
Q(㎥/ )
V(m/ )
0.8
Q(㎥/ )
V(m/ )
0.9
Q(㎥/ )
V(m/ )
1.0
Q(㎥/ )
V(m/ )
2.0
Q(㎥/ )
V(m/ )
3.0
Q(㎥/ )
V(m/ )
4.0
Q(㎥/ )
V(m/ )
5.0
Q(㎥/ )
V(m/ )
6.0
Q(㎥/ )
V(m/ )
7.0
Q(㎥/ )
V(m/ )
8.0
Q(㎥/ )
V(m/ )
9.0
Q(㎥/ )
V(m/ )
10.0
Q(㎥/ )
240
300
400
500
600
700
800
1000
0.240
0.300
0.400
0.400
0.480
0.560
0.640
0.800
0.96
0.0576
0.0900
0.1600
0.200
0.288
0.392
0.512
0.800
1.152
0.720
0.900
1.200
1.300
1.560
1.820
2.080
2.600
3.12
0.080
0.100
0.133
0.1538
0.1846
0.2154
0.2462
0.3077
0.3692
0.185
0.215
0.260
0.287
0.324
0.359
0.393
0.456
0.515
240
0.3676
0.0212
0.5199
0.0299
0.6367
0.0367
0.7352
0.0423
0.8220
0.0473
0.9005
0.0519
0.9726
0.0560
1.0398
0.0599
1.1028
0.0635
1.1625
0.0670
1.6440
0.0947
2.0135
0.1160
2.3250
0.1339
2.5994
0.1497
2.8475
0.1640
3.0757
0.1772
3.2880
0.1894
3.4875
0.2009
3.6761
0.2117
300
0.4249
0.0382
0.6009
0.0541
0.7360
0.0662
0.8499
0.0765
0.9502
0.0855
1.0409
0.0937
1.1243
0.1012
1.2019
0.1082
1.2748
0.1147
1.3438
0.1209
1.9003
0.1710
2.3274
0.2095
2.6875
0.2419
3.0047
0.2704
3.2915
0.2962
3.5552
0.3200
3.8007
0.3421
4.0313
0.3628
4.2493
0.3824
400
0.5158
0.0825
0.7295
0.1167
0.8935
0.1430
1.0317
0.1651
1.1535
0.1846
1.2636
0.2022
1.3648
0.2184
1.4590
0.2334
1.5475
0.2476
1.6313
0.2610
2.3069
0.3691
2.8254
0.4521
3.2625
0.5220
3.6476
0.5836
3.9957
0.6393
4.3159
0.6905
4.6139
0.7382
4.8938
0.7830
5.1585
0.8254
500
0.5672
0.1134
0.8022
0.1604
0.9825
0.1965
1.1345
0.2269
1.2684
0.2537
1.3894
0.2779
1.5008
0.3002
1.6044
0.3209
1.7017
0.3403
1.7938
0.3588
2.5367
0.5073
3.1069
0.6214
3.5875
0.7175
4.0109
0.8022
4.3938
0.8788
4.7458
0.9492
5.0735
1.0147
5.3813
1.0763
5.6723
1.1345
600
0.6464
0.1844
0.9056
0.2608
1.1091
0.3194
1.2807
0.3688
1.4319
0.4124
1.5686
0.4518
1.6942
0.4879
1.8112
0.5216
1.9211
0.5533
2.0250
0.5832
2.8638
0.8248
3.5074
1.0101
4.0500
1.1664
4.5280
1.3041
4.9602
1.4285
5.3576
1.5430
5.7276
1.6495
6.0750
1.7496
6.4036
1.8442
700
0.7095
0.2781
1.0034
0.3933
1.2290
0.4818
1.4191
0.5563
1.5866
0.6219
1.7380
0.6813
1.8773
0.7359
2.0069
0.7867
2.1286
0.8344
2.2438
0.8796
3.1731
1.2439
3.8863
1.5234
4.4875
1.7591
5.0172
1.9667
5.4960
2.1544
5.9364
2.3271
6.3463
2.4877
6.7313
2.6387
7.0954
2.7814
800
0.7767
0.3977
1.0985
0.5624
1.3453
0.6888
1.5535
0.7954
1.7368
0.8892
1.9026
0.9741
2.0550
1.0522
2.1969
1.1248
2.3302
1.1931
2.4563
1.2576
3.4737
1.7785
4.2543
2.1782
4.9125
2.5152
5.4923
2.8121
6.0166
3.0805
6.4986
3.3273
6.9473
3.5570
7.3688
3.7728
7.7673
3.9769
1000
0.9012
0.7210
1.2746
1.0197
1.5610
1.2488
1.8025
1.4420
2.0153
1.6122
2.2076
1.7661
2.3845
1.9076
2.5491
2.0393
2.7037
2.1630
2.8500
2.2800
4.0305
3.2244
4.9363
3.9490
5.7000
4.5600
6.3728
5.0982
6.9810
5.5848
7.5404
6.0323
8.0610
6.4488
8.5500
6.8400
9.0125
7.2100
1200
1.0179
1.1726
1.4395
1.6583
1.763
2.031
2.0357
2.3451
2.276
2.622
2.4932
2.8722
2.693
3.1023
2.8789
3.3165
3.0536
3.5177
3.2188
3.7081
4.552
5.2439
5.575
6.4224
6.4375
7.416
7.1973
8.2913
7.8843
9.0827
8.516
9.8104
9.104
10.4878
9.6563
11.1241
10.1786
11.7257
21
1200
9
土圧計算
角型U字溝
9−1 土圧
角型U字溝に作用する土圧は壁面に働く分布荷重とし、荷重強度は次の土圧公式を使用します。
引用:道路橋示方書・同解説 Ⅰ共通編 Ⅳ下部構造編(社団法人 日本道路協会)
Q
Ho
q
H
図9−1
PA=KA・γ・H+KA・q………………………(9.1式)
ここに PA:深さHにおける土圧強度(kN/m2){㎏f/㎝2}
KA:ランキンの土圧係数
1−sinφ
KA=̶̶̶̶̶̶̶̶̶
1+sinφ
φ :土の内部摩擦角(°)
γ :土の単位体積重量(kN/m3){㎏f/㎝3}
H :U字溝壁面の土被り深さ(m)
q :地表面に加わる等分布荷重(kN/m2){㎏f/㎝2}
q=qw+qQ
9−2 地表面に加わる等分布荷重(q)
角型U字溝壁背面の台形盛土・自動車荷重・群集荷重等は壁背面上の等分布荷重に換算して荷重を計
算します。それぞれの載荷重の換算はフリューリッヒの地盤応力の理論を応用し、次のモーメント換算
により求めます。
引用:土地改良事業計画設計基準 設計「水路工」(農林水産省農村振興局)
(1)台形盛土荷重(qw)
台形盛土による荷重は、換算等分布荷重として次式により求めます。
qw=γ・Ho・Ⅰw………(9.2式)
22
ここに qw:盛土荷重の換算等分布荷重(kN/㎡){㎏f/㎠}
γ :土の単位体積重量(kN/㎥){㎏f/㎤}
Ho:台形盛土分の盛土高さ(m)
Ⅰw:換算等分布荷重係数
X
2
X
X
2 X
Ⅰw=1+
(−)2−−{1+(−)2}tan-1(−)−−(−)……………(9.3式)
H
π
H
H
π H
※tan-1の計算はラジアン単位にて計算
H :U字溝壁面の土被り深さ(m)
X :仮想距離(m)
1
X=X1+̶X2
2
X
X1
X2
Ho
qw
H
図9−2
(2)活荷重及び群集荷重(qq)
活荷重はT荷重を車両占有面積で除した等分布荷重を載荷して、等分布換算係数に換算して求
めます。
qQ=Q・Ⅰw………………………………(9.4式)
ただし、XQ≧(H+HO)のときはqQ=0(kN/㎡)とする。
ここに qQ:活荷重又は群集荷重による換算等分布荷重(kN/㎡){㎏f/㎠}
Q :T荷重/車両占有面積 又は 群集荷重(kN/㎡){㎏f/㎠}
<表9−1>参照
Ⅰw:換算等分布荷重係数<9.3式による>
H :U字溝壁面から荷重の作用する位置までの距離(m)
XQ=X1+X2
表9−1
荷 重
Q(kN/㎡)
T-25
10
T-14
7
T-10
5
群集荷重
5
23
9−3 安全性の確認
設計条件に対する安全性については、角型U字溝の5%側圧偏平強度〈試験値〉に対して安全率S=2
を見込んだ許容側圧強度以下であることを確認します。
表9−2 角型U字溝側圧強度
5%側圧偏平強度
許容側圧強度※
〈試験値〉
P0
(kN/㎡)
(kN/㎡)
KU-240
61.20
30.60
KU-300
77.26
38.63
KU-400
58.17
29.08
KU-500
98.10
49.05
KU-600
86.16
43.08
KU-700
96.39
48.19
KU-800
89.57
44.78
KU-1000
100.66
50.33
KU-1200
147.00
73.50
24
※許容側圧強度は、試験値に対して安全率2を見込ん
だ荷重です。実際には試算以上の土圧強度や偏圧が
角型U字溝側面に作用するケースもあり得ることと、
角型U字溝本体がポリエチレン製であり地形・気象・
土質など使用環境により強度が低下することも考え
られますので安全を見込んだ設計をお願いします。
9−4 設計計算例
(1)設計条件
サイズ:角型U字溝300
U字溝壁面の土被り深さ(H):0.405(m)
土の単位体積重量(γ):18(kN/㎥)
H
土の内部摩擦角(φ):20(°)
(2)土圧の計算
(9.1式より)
1−sinφ 1−sin20°
KA=̶̶̶̶̶̶̶̶̶=̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶=0.49
1+sinφ 1+sin20°
PA=KA・γ・H=0.49×18×0.405
=3.572(kN/㎡)
(3)結果の確認
PA=3.572(kN/㎡) < Po=38.63(kN/㎡)……………… OK
従って、本設計は使用条件を満足します。
○同様にしてKU−240∼1200まで計算を行うと以下の通りになります。
表9−3 計算結果一覧
土圧強度
許容側圧強度
PA
P0
(kN/㎡)
(kN/㎡)
KU-240
3.867
30.60
OK
KU-300
3.572
38.63
OK
KU-400
4.675
29.08
OK
KU-500
4.851
49.05
OK
KU-600
5.733
43.08
OK
KU-700
6.703
48.19
OK
KU-800
7.585
44.78
OK
KU-1000
9.437
50.33
OK
KU-1200
11.201
73.50
OK
呼 称
25
判 定
基礎実験
10
角型U字溝
弊社では、各種基礎実験を実施し、角型U字溝の品質向上に努めております。
◆水密試験
〈試験結果〉
接続個所の漏水の有無を確認する。
呼 称
漏水の有無
KU-240
KU-300
KU-400
KU-500
KU-600
KU-700
一ヶ月間
漏水無し
KU-800
KU-1000
KU-1200
※水深80%
◆側圧強度試験
角型U字溝側面を内幅Wの5%、10%まで偏平し側圧強度を確認する。
載荷板
〈試験結果〉
呼 称
5%偏平
10%偏平
KU-240
61.20
110.87
KU-300
77.26
143.24
KU-400
58.17
113.73
KU-500
98.10
171.46
KU-600
86.16
150.99
KU-700
96.39
163.78
KU-800
89.57
149.28
KU-1000
100.66
166.34
KU-1200
147.00
289.70
W
ロードセル
正面図
側面図
〈試験方法〉
載荷板:幅50㎜×製品全長分
載荷位置:製品側面中央
圧縮速度:12.5㎜/min
側圧強度:測定荷重を載荷板接触面積にて除する
KU−400
26
側圧強度(kN/㎡)
◆接続部引張強度試験
接続部分を含む角型U字溝の引張試験を行い接続部の強度を確認する。
〈試験結果〉
2t吊り秤
引張荷重
(kg)
接続部
KU−300
状 況
KU-300
1000
異常なし
KU-600
1200
異常なし
KU−600
◆底部アングル引張強度試験
底部アングルの引張試験を行い固定部分の強度を確認する。
〈試験結果〉
2t吊り秤
引張荷重
(kg)
底部アングル
KU−300
KU-300
200
異常なし
KU-600
900
異常なし
KU−600
27
状 況
11
施工例
角型U字溝
28
29
12
布設歩掛り
呼 称
角型U字溝
トラック
布設枚数
接続箇所 布設作業員 10m当り歩掛 クレーン
損料10m当
(枚/日) (箇所/日) (人)
(人)
(H)
KU-240
26
25
2
0.377
−
KU-300
24
23
2
0.408
−
KU-400
24
23
2
0.408
−
KU-500
23
22
2
0.435
−
KU-600
23
22
2
0.435
−
KU-700
23
22
3
0.652
−
KU-800
22
21
3
0.682
−
KU-1000
21
20
4
0.952
1.4
KU-1200
19
18
6
1.469
1.7
(注)⑴ 1日実働7時間
⑵ 本表は平坦地での標準歩掛りです。以下のような条件下では割増を考慮してください。
・傾斜地
・寒冷地並びに冬期(気温が低いと接続し難い場合があります。)
⑶ 掘削、埋戻し、小運搬費は含みません。
⑷ 作業効率は使用機械により大きく左右されますが、本歩掛表では、原則としてトラック
クレーンを使用する程度とし、それ以上の施工機械は考慮しないものとします。
クレーンの能力は、U字溝重量及び作業半径により選定するものとします。
⑸ 歩掛りの算定
布設作業員
(人)
(m)
・10m当り歩掛り(人/10m当り)=̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶×10
布設枚数
(枚/日)
×製品有効長
(m/枚)
⑹ 本表の職種は普通作業員とします。
30
MEMO
31
MEMO
32
MEMO
33
使用上の注意事項
用 途
● 角型U字溝は、雨水等の自然排水を原則として設計しています。水以外の流体を搬送する場合には、弊社までお問い合わ
せください。
● 角型U字溝は、原則として埋設用です。空中配管での使用の場合には、弊社までお問い合わせください。
● 角型U字溝は、輪荷重に対する安全性を考慮した製品ではありません。
また、周囲の土が安定した状態での使用をお願いします。
● 角型U字溝は、地すべり等で周囲の土が移動すると、土圧が大きくなり変形や破壊の危険性がありますので、周囲の土が
安定した状態での使用をお願いします。
取扱い及び保管上の注意
● 製品を取扱う際は、軍手等の保護具を着用してください。
● 角型U字溝は傷つきやすいので、放り投げたり、引きずったりしないでください。
● 車での運搬に際しては、荷台などの角に角型U字溝が直接当たらないように保護し、運搬中に動かないようにしっかり固
定してください。
● 保管は平面な場所とし、荷崩れが起きないようにしてください。
● 保管されている角型U字溝の付近での火気の使用は行わないでください。火災の危険が有るばかりでなく、変形や劣化の
原因になります。
● パッキンは、使用前に濡れると貼りつけにくくなり、作業性や機能が低下する恐れがありますので、雨水の当たらない場
所に保管してください。
JW
J W0308017 一般用ポリエチレン管
日本工業規格表示許可工場
●本 社 長野県長野市豊野町浅野1864番地 TEL. 026-257-3211
〒 389-1195
FAX. 026-257-3153
⃝
●東 京 支 店 東京都千代田区内神田1丁目3番5号 TEL. 03-5217-2751
〒 101-0047 〈野村ビル4F〉 FAX. 03-3293-7070
⃝
●大阪営業所 大阪府大阪市淀川区宮原5丁目1-18 TEL. 06-6150-6500
〒 532-0003〈新大阪サンアールセンタービル2F202号〉 FAX. 06-6150-6501
⃝
●広島営業所 広島県広島市安佐南区西原9丁目6-18 TEL. 082-850-0515
〒 731-0113 FAX. 082-850-0514
⃝
●名古屋営業所 愛知県名古屋市中区栄5丁目28番12号 TEL. 052-249-3301
〒 460-0008 〈名古屋若宮ビル8F〉FAX. 052-249-3303
⃝
●仙台営業所 宮城県仙台市泉区大沢3丁目5番地の6 TEL. 022-374-3811
〒 981-3137
FAX. 022-374-3812
⃝
●信濃町工場 長野県上水内郡信濃町大字平岡171 TEL. 026-255-4908
〒 389-1315
FAX. 026-255-2244
⃝
代 理 店
H22.8
改版
H28.7 印刷 1,000