pdf / 2.8 MB - 熊本大学生命資源研究・支援センター

平成16年度
活動報告書
国立大学法人熊本大学
生命資源研究・支援センター
はじめに
生命資源研究・支援センター長
佐谷
秀行
生命資源研究・支援センターは、熊本大学における研究資源および研究資源情報の利用
等を通して、諸科学分野の教育研究の総合的推進に資することを目的として、平成15年
4月に発足いたしました。本センターは従来の動物資源開発研究センター、遺伝子実験施
設、アイソトープ総合センター、3つのRI事業所、及び機器分析センターを統合し機能
的に再編したものであり、学内はもちろんのこと地域、国内、そして国外に対して生命科
学研究の支援と研究資源の供給を行うために、有機的に連携しながら研究及び業務を遂行
いたしております。元々設立の動機や運営体制が異なる組織を統一して、より強力な組織
として生まれ変わるためには、センター内の他の部門や施設の活動を把握し、それぞれの
長所を取り入れながら相乗的に発展する必要があります。本書は、平成16年度に行った
研究活動および研究支援活動を総括し、その内容について自己点検及び評価を行ったもの
であり、本センターがより高度な研究と支援を行うための指針となる重要な報告書であり
ます。私共が記載いたしました種々の活動に関する報告、そしてそれらの活動に対する自
己点検をお読みいただき、忌憚のないご意見をいただければ幸いに存じます。
1
目次
ページ
1
2
7
はじめに
目次
(1)自己点検評価概要
(2)センター概要
9
(3)構成
9
(4)運営
(4−1)平成15年度 生命資源研究・支援センター 運営委員会 委員名簿
(4−2)平成15年度 生命資源研究・支援センター 代議員会 委員名簿
(4−3)平成15年度 生命資源研究・支援センター 広報委員会 委員名簿
(4−4)平成16年度 生命資源研究・支援センター 運営委員会
遺伝子改変動物等データベース管理運用専門委員会 委員名簿
(4−5)平成16年度 生命資源研究・支援センター 運営委員会
動物資源開発研究部門研究支援推進専門委員会 委員名簿
(4−6)センター職員名簿
10
10
10
10
(5)各委員会の平成16年度活動内容
(5−1)生命資源研究・支援センター 運営委員会
(5−2)生命資源研究・支援センター 代議員会
(5−3)生命資源研究・支援センター 広報委員会
(5−4)平成16年度 生命資源研究・支援センター 運営委員会
遺伝子改変動物等データベース管理運用専門委員会
(5−5)平成16年度 生命資源研究・支援センター 運営委員会
動物資源開発研究部門研究支援推進専門委員会
15
15
15
15
(6)動物資源開発研究部門の平成16年度活動内容
(6−1)病態遺伝分野
1. 研究開発に関して
1) 研究活動の概略
2) 論文発表
3) 学会発表
4) 研究費などの資金獲得
5) 特許申請
2. 研究支援に関して(微生物学的品質管理状況)
1) 新館
2) 本館
3. 社会貢献に関して
1) 学外での役員等
2) 海外研究機関(広東省医学実験動物中心)との部局間協定締結
3) 海外との学術交流・指導・情報交換等
4) 外国人客員教授の招聘
5) 海外の大学等への客員教授等就任
6) 日韓実験動物懇談会の開催
4. 教育に関して
1) 病態遺伝分野スタッフ(勉強会)
2) 病態遺伝分野スタッフ(英文論文抄読会)
16
16
16
16
16
16
17
18
18
18
20
22
22
23
23
23
23
24
24
24
27
2
10
11
12
15
15
3)
4)
5)
6)
学内(学部学生・大学院生 講義)
学内(利用者講習会)
学外(九州地区実験動物技術研修会)
学外(平成16年度実験動物関係教職員高度技術研修)
27
28
28
29
(6−2)技術開発分野
1.研究開発に関して
1) 研究・教育の概略
2) 論文発表
3) 学会発表
4) 研究費などの資金獲得
2.研究支援に関して(遺伝子改変マウス作出、遺伝子ノックアウト
マウス作成業務)
3.社会貢献に関して
1) 学外での役員等
2) 国内での学術交流・指導・情報交換等
3) 海外での学術交流・指導・情報交換等
4) 海外から共同研究、情報交換、及びセミナーのための研究者招待等
5) 新規遺伝子導入法ソノポレーション講習
4.教育に関して
1) 学内(学部学生・大学院生 講義)
2) 学外(学部学生・大学院生 講義)
30
30
30
31
32
34
34
(6−3)資源開発分野
1.研究開発に関して
1) 研究・教育の概略
2) 著書
3)論文発表
4)学会発表
5)特許申請
6)研究資金
7)科学研究費補助金以外の研究資金
8)所属学会
9)学内拠点メンバー
2.研究支援に関して
1)寄託
2)品質管理
3)CARD R-BASE
4)IMSR へのデータの転送
5)CARD R-BASE の閲覧
6)供給
7)病原微生物のクリーニング
3.社会貢献に関して
1)学内での役員等
2)学外での役員等
3)海外研究機関との部局間協定締結
4)海外との学術交流・指導・情報交換等
5)外国人客員教授の招聘
6)海外の大学等への客員教授就任
7)生殖工学マニュアル CD
8)メールニュース
39
39
39
39
39
40
42
43
43
43
44
44
44
44
44
45
45
45
45
46
46
46
46
46
47
47
47
47
3
35
35
35
35
36
36
37
37
38
9)海外への供給体制の確立
10)マウス胚・精子のデータ管理ソフトの開発
11)企業との共同研究
12)受託研究
13)共同研究員数
4.教育に関して
1)学内(学部学生・大学院生 講義)
2)修士論文指導
3)学外(平成 16 年度実験動物関係教職員高度技術研修)
4)国外
(6−4)バイオ情報分野
1. 研究開発に関して
1)研究開発活動の概略
2)論文発表
3)学会発表
4)研究費などの資金獲得
5)学内拠点メンバー
2. 研究支援に関して
1)研究支援活動の概略
2)P- Stoc k の開設
3)『シーケンス受託』事業の開始
4)EGT C 公開
3. 社会貢献に関して
1)社会貢献の概略
2)ホームページによる生命資源情報提供
3)オープンハウス『DNA博物館』
4)理科教員を対象とした組換えDNA実験教育研修会
5)「組換えDNA実験指針」の法制化への対応
4. 教育に関して
1)教育活動の概略
2)最前線の生命科学C
3)組換えDNA実験安全教育講習会
4)セミナー等の開催
(7)資源解析部門の平成16年度活動内容
(7−1)機器分析分野
1.研究開発に関して
1) 研究・教育の概略
2) 論文発表
3) 学会発表
4) 特許申請
5) 研究費などの資金獲得
2.研究支援に関して
1) 依頼分析
2) 機器の貸出し
3) センター利用者実験室の設置機器の利用
4) 他大学の機器分析センターの設置機器利用の仲介
3.社会貢献に関して
1) 共同研究
2) 企業からの依頼測定
4
48
48
48
54
54
55
55
55
56
57
59
59
59
59
59
60
61
63
63
64
64
65
66
66
66
67
67
71
72
72
72
73
74
75
75
75
75
75
75
75
75
76
76
76
76
76
77
77
77
3) 企業及び他大学への本施設機器の紹介及び説明
4) 学内での役員活動
4.教育に関して
1) 学内(薬学部 2 年生 講義)
2) 学内(卒業研究及び卒業論文の指導、2 名)
3) 研究生の指導(1 名)
4) 卒論生に対する英語の指導(2 名)
5) 4 年生及び大学院生に対するデータの解析及び研究指導
(7−2)RI実験分野
1.研究開発に関して
1) 研究開発活動の概略
2) 論文発表
3) 学会発表
4) その他の発表
5) 特許申請
2.研究支援に関して
1) 研究支援の概略
2) 研究支援状況概略
3.社会貢献に関して
1) 社会貢献の概略
2) 学内での役員活動
3) 学外での役員活動
4.教育に関して
1) 教育活動の概略
2) 学内(学部学生 講義)
3) 学外講義
4) 施設利用者向け講習会
5) 研修会
77
77
78
78
78
78
79
79
80
80
80
80
81
81
82
82
82
82
82
82
83
83
84
84
84
84
85
86
(8)動物資源開発研究施設の平成16年度活動内容
1. 主要設備
2. 利用状況
3. 行事・活動状況
4. 動物資源開発研究施設を利用して発表された研究成果
(9)遺伝子実験施設の平成16年度活動内容
1.主要設備
2.利用状況
1) 施設利用登録者数
2) 利用者負担金
3) 主な設備機器の利用状況
4) 受託業務
5) 利用者負担金一覧
3.行事・活動状況
1) 遺伝子実験施設セミナー
2) 遺伝子技術講習会
3) 遺伝子実験施設・利用者説明会および各種機器使用説明会
4) アクティブボード
5) オン・ライン・ニュース
6) 遺伝子実験施設ホームページ
5
87
87
91
94
98
105
105
105
105
106
107
108
108
110
110
110
111
112
114
119
7) オープンハウス『DNA博物館』
8) 理科教員を対象とした組換えDNA実験教育研修会
4.その他
1) 組換えDNA実験に関する教育訓練講習会
2) 規制法について
3) 生命資源研究・支援センターシンポジウム
5.遺伝子実験施設を利用して発表された研究成果
122
123
123
123
124
124
125
(10)機器分析施設の平成16年度活動内容
1.主要設備
2.利用状況
1) 設置機器の利用件数・利用時間
2) 学部・研究科・研究センター別利用状況
3) 利用者延べ人数
4) エネルギー使用量(電気)
3.行事・活動状況
1) 講習会
2) 職員研修
3) センター会議等
4) 環境「ISO14001」認証取得
4.機器分析施設を利用して発表された研究成果
133
133
134
134
135
136
137
138
138
138
138
138
139
(11)アイソトープ総合施設の平成16年度活動内容
1.主要設備
1) アイソトープ総合施設
2) 黒髪地区アイソトープ施設
3) 本荘地区アイソトープ施設
4) 大江地区アイソトープ施設
2.利用状況
1) 各RI施設の放射線取扱者登録数
2) 研究・教育テーマ数
3) 管理区域に立ち入った放射線取扱者延べ人数
4) 受け入れたRI線源の核種別数量
5) 使用したRI線源の核種別数量
6) 放射性廃棄物の引渡数量
3.行事・活動状況
1) 放射線取扱者教育訓練
2) 施設利用説明会
3) 施設利用者への情報発信
4) 放射線体験セミナーの開催
5) 電離放射線障害防止規則への対応
6) 文部科学省による立入検査
7) 放射線関係の集会への参加
4.その他
1)全学的放射線安全管理への実務面での貢献
5.平成16年度中に発表されたアイソトープ総合施設利用者の研究成果
143
143
143
143
143
143
144
144
145
145
145
146
146
147
147
147
147
147
147
147
147
148
148
149
6
(1)自己点検評価概要
本センターは動物資源開発研究センター、遺伝子実験施設、アイソトープ総合センター、3つのRI事業
所、及び機器分析センターを統合した組織であることから、それぞれの分野あるいは施設によってその活動
内容は大きく異なる。そこで研究分野別に、1)研究開発、2)研究支援、3)社会貢献、4)教育、に関
して平成16年度の成果を示し、それぞれの項目について厳格に自己点検と評価を行った。また、各研究支
援施設に関しては利用者に対してどのようなサービスが施されたかについて記載し、その点検と評価も行っ
た。従って各項目についての詳細な自己点検・評価に関しては、報告書のそれぞれの部分を参照されたい。
ここでは本センター全体としての本年度の活動を総括し、その評価を記載する。
1.研究開発に関して
本年度の研究に関する成果としては、論文発表40報、学会発表123件、特許申請3件、特許取得1件
であった。また、センターの専任教官は21世紀COEプログラム、拠点形成研究A及び拠点形成研究Bの
メンバーとして、本学の拠点形成研究推進に貢献した。本センターのメンバーが支援面のみならず研究面で
も本学の中心的な役割を果たすことが出来たことは極めて喜ばしいことである。センター発足時は、支援業
務と研究とのバランスの難しさが懸念された。しかしながら、センター内のメンバーの努力により、支援業
務に必要な技術の開発や改善を行うことで、基礎研究の重要な分野の創出・推進を実現できることが明らか
となった。今後多くの研究成果が期待できるものと思われる。また、支援業務を充実させながら研究開発を
更に推進するためには、大学院生やポスドク及び若手スタッフなど基礎的研究を支える人々が多く参加でき
る体制作りを行うべきである。そのためには教育・研究の質の向上を図り、外部資金を獲得し、特任教官シ
ステムなどスタッフを充実させるシステムの改善を行うことで、活気ある研究環境作りを行うことが重要と
考える。
また本年度は、マウス研究の国際的総本山であるジャクソン研究所(米国・メーン州)と部局間学術協定
を締結することが出来、本学のみならず我が国の遺伝子改変マウス研究の向上に大きな貢献を果たした。ま
た逆に本センターが持つ世界最高水準のマウス胚凍結技術を世界に広めることが可能となり、国際的な貢献
も大きいと思われる。更に中国上海の中国科学院上海実験動物中心、広東省医学実験動物センターとの部局
間協定も本年度成立し、生殖工学技術や動物の微生物学的検査法の国際的標準化に寄与し、今後日中更には
アジアの学術交流に多大な貢献をもたらすものと期待している。
2.研究支援に関して
主な研究支援業務の種類と件数は以下の通りである。
動物資源開発研究部門
①実験動物の維持管理(12 種合計 1817 万匹)、②病原微生物検査(4 種合計 4,335 件)、③トランスジェ
ニックマウス作製(44 件)
、④ノックアウトマウス作製(14 件)、⑤マウス胚/精子凍結保存(寄託:116
件 、 供 給 : 国 内 48 件 、 海 外 9 件 )、 ⑥ 胚 バ ン ク デ ー タ ベ ー ス [ CARD-R-BASE ] の 維 持 管 理 、 ⑦
International Mouse Strain Resources (IMSR)への胚バンクデータベースの転送、⑧GTC On Line
News 配 信 ( 101 通 )、 ⑨ ポ ス タ ー 発 表 [ ア ク テ ィ ブ ボ ー ド ]( 36 人 )、 ⑩CARD メ ー ル ニ ュ ー ス
(cardnews)配信
資源解析部門
①分析機器による依頼分析(3,964 件)
、②放射線業務従事者受け入れ人数(1,145 名)、③RI使用課題
受入数(110 件)、④受入RI数量(15.36 GBq)、⑤使用RI数量(7.13 GBq)
、⑥管理区域立入り延人
数(22,247 名)、⑦放射性廃棄物の引渡数量(233 本/50 リットル換算)
研究支援に関しては、その質の向上に努めたことから、概ね各施設で利用者の増加をみている。動物資源
開発研究部門では、微生物学的モニタリング・クリーニングシステムの充実から感染事故が皆無であり、ま
たその管理における評価の高さから、外部機関からも多くの微生物検査の依頼があり、質の高い研究支援を
行うことが出来た。またマウス胚、精子の凍結保存、遺伝子改変マウス作製といった、本センター特有の支
援事業も充実し、多くの依頼を得ることが出来た。またバイオ情報分野においても「プラスミドストック」
「シーケンス受託」「可変型遺伝子トラップクローンデータベース公開」など各種新規支援事業を立ち上げ、
7
学内の研究活動をサポートしている。全国的にRIを用いる実験が減少していることから、RI利用者数は
横這いであったが、管理の質の高さは多くの研究者から評価いただいているので、堅実にサービスの向上を
行い、利用者の獲得に努めたい。
3.社会貢献に関して
学内外の研究者に対する支援業務のみならず、本センターは社会に対する貢献も重要な任務の一つとして
位置付けている。特に本年は海外に対する貢献も大きく、国際的支援組織として成長するための礎を築くこ
とが出来たと考えている。本年度行った主な社会貢献項目を以下に示す。
①ホームページによる生命資源情報提供、②生殖工学技術マニュアル(和文及び英文)作成、③生殖工学技
術マニュアルCDの配布、④共同研究員の受け入れ(12 名)、⑤実験動物関係教職員高度技術研修(生殖工
学)、⑥実験動物と動物実験関連の法律等改正案の提示(環境省・文部科学省等)、⑦情報公開法に基づく開
示請求への対応、⑧国立大学動物実験施設協議会及び実験動物関連学協会への対応、⑨オープンハウス『D
NA博物館』、⑩理科教員を対象とした組換えDNA実験教育研修会、⑪「組換えDNA実験指針」の法制
化への対応、⑫最先端機器を用いた試料分析、⑬電離放射線障害防止規則への対応、⑭文部科学省による立
入検査、⑮放射線体験セミナーの開催、⑯オープンキャンパスにおける総合研究棟内本荘RI施設見学会
本センター教官は動物、遺伝子、放射線などの取り扱いに関する各種安全委員会において中核的な役割を
果たしており、学内の安全管理に対する貢献度はきわめて大きい。申請された実験を詳細に検討し、その安
全管理に対して的確な指導を行ってきたことから、本年度は安全面での問題は皆無であった。その他特記す
べき貢献事業としては、ジャクソン研究所と部局間交流協定を締結したことでマウスに関する国際的データ
ベースIMSRに参画することが出来、本センターが保有している遺伝子改変マウスを世界の研究者に供給
可能となったこと、更には本センターが開発した新規遺伝子導入法ソノポレーションを海外の研究者に直接
技術提供することが出来たことである。今後は「地域から世界まで」の貢献事業を戦略的に展開できるよう
に、ホームページの充実を図り、社会との接点を拡げていきたい。
4.教育に関して
学生に対する講義のみならず、様々な技術講習会を主催し、教育に関しても熱意を持って臨んだ。以下に
主な教育活動を列挙する。
①放射線取扱者教育訓練(講習 10 回、RI実習 14 回)、②組換え DNA 実験安全教育訓練、③動物資
源開発研究施設利用者講習会、④実験動物関係教職員高度技術研修(生殖工学、2 回、12 名;実験動物の
系統維持と遺伝検査、21 名)
、⑤九州地区実験動物技術研修会、⑥CARDセミナー(29 回)、⑦遺伝子実
験施設セミナー、⑧遺伝子技術講習会(13回)、⑨各種機器使用説明会、⑩医学教育部講義、⑪薬学教育部
講義、⑫教養課程講義、⑬RI学生実験・実習(工学部、理学部、薬学部、医療技術短大部)
本センター教官は多くの時間を研究及び支援事業に費やしているため、教育を担当する時間は少ないが、
今後センターの特色を生かした教育を実施できるように、教育体制の見直しを図りたい。
5.総評
本年度は予算が大幅に削減されたために、運営に大きな支障をきたすことが懸念されたが、本学執行部の
ご助力、本センターの構成員の努力により、多くの経費を獲得することが出来、昨年に比べてセンター全体
の活動は格段に活性化した。また、支援事業に必要な技術について改善努力を行うことで、結果的にかなり
コストダウンできたことも、運営を円滑化できた大きな要因となっている。更に、専任教官(中潟教授)が
長期にジャクソン研究所に出張し、部局間協定締結を始めとする多くの成果を挙げて帰国したことはセンタ
ーの国際化を飛躍的に推進し、また中潟教授不在中センターの各種事業を分担して支えた他の教官の努力も
センター全体の活性化に貢献した。17年度はバイオ情報分野に新たに教授を迎えることにより、バイオイ
ンフォーマティクスに関する研究、支援、教育の強化を図り、本学の目玉となる組織として、更なる発展を
遂げたいと考えている。
本年度の活動を省みて、来年度以降特に強化したいと考えるのは、センター内における若手研究者・技術
者の育成と、センター自身から発進する研究の質の更なる向上である。外部資金に基づく特任教官システム
の導入、ポスドクの雇用、大学院生の増加などを政策的に行い、これら2点について強化を行う所存である。
8
(2)センター概要
生命資源研究・支援センターは、熊本大学における研究資源および研究資源情報の利用等を通して、諸科
学分野の教育研究の総合的推進に資することを目的として、平成15年度に発足いたしました。
このセンターは従来の動物資源開発研究センター、遺伝子実験施設、アイソトープ総合センター、3つの
RI事業所、及び機器分析センターを統合し機能的に再編したものであり、学内はもちろんのこと地域、国
内、そして国外に対して生命科学研究の支援と研究資源の供給を行うために、有機的に連携しながら研究及
び業務を遂行しています。
組織としては、教育及び研究活動を行う2つの部門と、研究支援及び地域貢献活動を行う4つの共同利用
施設から構成されます。
主な業務としては、1)遺伝子改変動物をはじめとする実験動物の作製、開発、保存、供給、データベー
スの構築、解析及びバイオインフォマティクスに関すること、2)動物実験、遺伝子実験 、アイソトープ
実験及び機器分析実験に係わる研究、教育、啓発、情報提供並びに技術指導などを実施しています。
(3)構成
熊本大学
生命資源研究・支援センター
動物資源開発研究部門
病態遺伝分野
←
旧動物資源開発研究センター病態遺伝分野
スタッフ
技術開発分野
←
旧動物資源開発研究センター技術開発分野
スタッフ
資源開発分野
←
旧動物資源開発研究センター資源開発分野
スタッフ
バイオ情報分野
←
旧遺伝子実験施設
機器分析分野
←
旧機器分析センター
RI実験分野
←
旧アイソトープ総合センター及び各地区RI施設スタッフ
スタッフ
資源解析部門
動物資源開発研究施設
遺伝子実験施設
機器分析施設
アイソトープ総合施設
本荘地区アイソトープ施設
黒髪地区アイソトープ施設
大江地区アイソトープ施設
9
スタッフ
(4)運営
(4−1)平成16年度 生命資源研究・支援センター
委員長
部局
生命資源研究・支援センター
生命資源研究・支援センター
生命資源研究・支援センター
生命資源研究・支援センター
生命資源研究・支援センター
生命資源研究・支援センター
大学院医学薬学研究部
大学院医学薬学研究部
大学院医学薬学研究部
大学院医学薬学研究部
文学部
教育学部
法学部
理学部
工学部
大学院自然科学研究科
医学部附属病院
エイズ学研究センター
発生医学研究センター
医療技術短期大学部
大学院医学薬学研究部
職名
センター長
教授
教授
教授
助教授
助教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
氏名
佐谷 秀行
浦野 徹
山田 源
中瀉 直己
城戸 裕
古嶋 昭博
児玉 公道
堀内 正公
遠藤 文夫
宇野 公之
刀根 辰夫
浄住 護雄
吉田
勇
今福 公明
野中 敬正
木田 建次
荒木 栄一
岡田 誠治
大久保 博晶
松本 政典
甲斐 広文
(4−2)平成16年度 生命資源研究・支援センター
委員長
部局
生命資源研究・支援センター
生命資源研究・支援センター
生命資源研究・支援センター
大学院医学薬学研究部
大学院医学薬学研究部
大学院医学薬学研究部
工学部
発生医学研究センター
職名
センター長
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
氏名
佐谷 秀行
浦野 徹
中瀉 直己
堀内 正公
宇野 公之
遠藤 文夫
木田 建次
大久保 博晶
(4−3)平成16年度 生命資源研究・支援センター
委員長
所属
バイオ情報分野
病態遺伝分野
技術開発分野
資源開発分野
機器分析分野
RI実験分野
職名
助教授
助教授
助手
助手
助手
助手
氏名
荒木 正健
大杉 剛生
竹田 直樹
金子 武人
田中 栄緒
島崎 達也
(4−4)平成16年度 生命資源研究・支援センター
運営委員会
代議員会
委員名簿
任期
15.4.17
15.4.17
15.4.17
15.4.17
15.4.17
15.4.17
15.4.17
15.4.17
広報委員会
任期
16.4.1
16.4.1
16.4.1
16.4.1
16.4.1
16.4.1
運営委員会
遺伝子改変動物等データベース管理運用専門委員会 委員名簿
所属
職名
氏名
10
委員名簿
任期
15.4.1 17.3.31
15.4.1 17.3.31
15.4.1 17.3.31
15.4.1 17.3.31
15.4.1 17.3.31
15.4.1 17.3.31
15.4.1 17.3.31
15.4.1 17.1.27
15.4.1 17.3.31
15.4.1 17.3.31
15.4.1 17.3.31
15.4.1 17.3.31
16.4.1 17.3.31
16.4.1 17.3.31
16.4.1 17.3.31
15.4.1 17.3.31
15.4.1 17.3.31
15.4.1 17.3.31
15.4.1 17.3.31
15.4.1 17.3.31
15.5.28 17.3.31
任期
17.3.31
17.3.31
17.3.31
17.1.27
17.3.31
17.3.31
17.3.31
17.3.31
委員名簿
17.3.31
17.3.31
17.3.31
17.3.31
17.3.31
17.3.31
委員長
生命資源研究・支援センター
病態遺伝分野
技術開発分野
資源開発分野
総合情報基盤センター
学外から
浜松医科大学
国立遺伝学研究所
センター長
教授
教授
教授
教授
佐谷
浦野
山田
中潟
杉谷
秀行
徹
源
直己
賢一
16.4.1
16.4.1
16.4.1
16.4.1
16.4.1
17.3.31
17.3.31
17.3.31
17.3.31
17.3.31
助教授
助教授
加藤
山崎
秀樹
由紀子
16.4.1
16.4.1
17.3.31
17.3.31
(4−5)平成16年度 生命資源研究・支援センター
委員長
動物資源開発研究部門研究支援推進専門委員会 委員名簿
部局
職名
氏名
生命資源研究・支援センター 部門長
浦野 徹
生命資源研究・支援センター 教授
山田 源
生命資源研究・支援センター 教授
中瀉 直己
大学院医学薬学研究部
教授
堀内 正公
大学院医学薬学研究部
教授
宇野 公之
エイズ学研究センター
教授
岡田 誠治
発生医学研究センター
教授
大久保 博晶
11
運営委員会
任期
15.10.30
15.10.30
15.10.30
15.10.30
15.10.30
15.10.30
15.10.30
17.3.31
17.3.31
17.3.31
17.1.27
17.3.31
17.3.31
17.3.31
(4−6)センター職員名簿
センター長(併任)
佐谷
秀行
(15.4.1
平成16年度客員教授
(1) 客員Ⅰ種;民間からの採用
(16.11.1 17.3.31)
授業科目:プロテオミクスの基礎
(株)島津製作所プロテオーム解析センター
17.3.31)
主任研究員
(2) 客員Ⅱ種;国立機関からの採用
(16.4.1 17.3.31)
研究課題:遺伝子改変マウスに関するデータベースの構築の研究指導
国立遺伝学研究所 生物遺伝資源情報総合センター
助教授
佐藤
山崎
孝明
氏
由紀子
氏
(3) 客員Ⅲ種;海外からの採用
(16.9.1 16.11.30)
研究課題:実験動物のウイルス性感染病に関する研究
中国、哈爾浜医科大学微生物学教室
教授
張
鳳民
氏
(4) 客員Ⅲ種;海外からの採用
(16.12.24 17.3.1)
研究課題:実験動物の微生物品質検査に関するハーモナイゼーション
韓国、ソウル大学校 獣医科大学 公衆衛生学教室
教授
李
栄純
氏
部門長
浦野
動物資源開発研究部門
徹
(15.4.1
副部門長
中潟
直己
(15.4.1
17.3.31)
17.3.31)
[病態遺伝分野]
電話:(096)373−6550
教授
浦野 徹
助教授
大杉 剛生
技術職員
松本 誠司
技術専門職員
野口 和浩
中村 直子
崎尾 昇
事務管理業務
井村 みさえ <1>
事務補佐員
藤
律子
微生物検査業務
吉住 正等美 <1>
動物飼育管理業務
藤本 利夫
<1>
重兼 弘法
<1>
松永 欣也
<1>
緒方 幸一
<1>
古島 志伸
<1>
徳富 貴行
<1>
竹内 敏子
<1>
辛川 賢介
<1>
清塘 幸廣
<1>
坂本 哲志
<1>
阿部 直美
<1>
佐伯 典昭
<1>
FAX:(096)373−6552
動物飼育管理業務
田中 義照
<1>
上羽 進
<1>
設備管理業務
釘山 勝
<2>
山口 浩二郎 <2>
西山 勝一
<2>
北野 康廣
<2>
衛生管理業務
吉本 和子
<3>
中山 勝子
<3>
粟津 富子
<3>
橋本 京子
<3>
山本 聖華
<3>
宮本 弘
<3>
田尻 優子
<3>
猪島 あさみ <3>
穂積 真由美 <3>
川口 礼子
<3>
井手口 恵美 <3>
奥山 美和
<3>
<1>:
(株)パナファーム・ラボラトリーズ
<2>:
(株)ファビルス
<3>:九動(株)
12
[技術開発分野]
電話:(096)373−6569 FAX:(096)373−6560
教授
山田 源
博士課程4年
尾木 秀直
<2>
助教授
鈴木 操
博士課程3年
太田 将
<3>
助手
竹田 直樹
佐藤 義彦
<3>
実験補助員(外注員)
黒田 和子
修士課程2年
境
愛子
技術補佐員
宮崎 智子
西田 尚代
技能補佐員(教授秘書) 北川 志保
修士課程1年
出口 俊夫
文部科研研究員
荻野 由紀子
学部生4年
乗越 悠
非常勤研究員
鈴木 堅太郎 <1>
三枝 愛子
原口 竜摩
<1>
学部生3年
松丸 大輔
徐 営(H17.1.20 退職)
三原 健一郎
上村 美佳
村嶋 亜紀
孫 明軍(H16.7.着任)
<1>:COE リサーチアソシエイト
研究員
加藤 洋教
<2>:医学研究科 歯科口腔外科
<3>:発生医学研究センター 臓器形成分野
[資源開発分野]
電話:(096)373−6570
教授
中潟 直己
助手
金子 武人
技官
土山 修治
技能補佐員
一美 奈緒子
凍結保存供給業務
山村 綾子
<1>
柳田 朋子
<1>
井手 幸恵
<1>
竹市 美和子 <1>
福本紀代子
<1>
町田 宏美
<1>
小川 真美
<2>
川辺 敏晃
<3>
研究員
西園 啓文
<1>
浦田 佳奈
<1>
成安 真帆
<1>
中村 香里
<1>
手島 可奈子 <1>
松尾 恵
<1>
中島 竜之
<3>
柳
美穂
<3>
坂本 亘
<3>
後藤 元人
<6>
FAX:(096)373−6570
研究員
中務 胞
<4>
江上 稔子
<4>
上田 直矢
<4>
中田 涼美
<4>
矢野 明日香 <4>
佐々木 美華 <4>
伊藤 一成
<4>
井上 岳人
<4>
小島 健太
<4>
田中 真由美 <4>
鈴木 君枝
<5>
修士課程1年
竹尾 透
研究生
三小田 伸之 <1>
新名谷 典朗 <6>
<1>:九動(株)
<2>:
(株)パナファーム・ラボラトリーズ
<3>:アーク・リソース(株)
<4>:
(株)トランスジェニック
<5>:
(株)三和化学研究所
<6>:
(株)スポック
13
[バイオ情報分野]
教授
助教授
助手
技能補佐員
技術補佐員
実験補助員
電話:(096)373−6501
未定
荒木 正健
吉信 公美子
岸
笑子
湊
理恵
<1>
慶田 貴子
今村 千賀子
上村 清美
FAX:(096)373−6502
実験補助員
伊藤 美陽
<2>
井手 深雪
<2>
リサーチアシスタント 三池 浩一郎 <3>
<1>:研究支援推進員
<2>:理学部 4年
<3>:発生医学研究センター 臓器形成分野
大学院医学教育部博士課程3年
資源解析部門
部門長
堀内
正公
(15.4.1
17.1.27)
副部門長
宇野
公之
(15.4.1
17.3.31)
[機器分析分野]
助教授
助手
技術専門職員
電話:(096)371−4808
城戸 裕
田中 栄緒
武田 勝士
入口 利之
FAX:(096)371−4809
技術職員
西山 麻砂美
学部生4年
市岡 勇季
馬場 裕成
研究生
飯島 伴典
[RI実験分野]
助教授
助手
技術専門職員
電話:(096)373−6512
古嶋 昭博
島崎 達也
三隅 凌
上村 実也
川原 修
FAX:(096)373−6510
技術職員(兼任)
高椋 光博
技術職員(兼任)
白石 善興
技能補佐員
松岡 由紀子
近藤 賢子
西本 真由美
14
(5)各委員会の平成16年度活動内容
(5−1)生命資源研究・支援センター 運営委員会
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
生命資源研究・支援センター運営委員会
生命資源研究・支援センター運営委員会
生命資源研究・支援センター運営委員会
生命資源研究・支援センター運営委員会
生命資源研究・支援センター運営委員会
生命資源研究・支援センター運営委員会
生命資源研究・支援センター運営委員会
平成16年 4月12日(月)
平成16年 5月31日(月)
平成16年10月 1日(金)
平成16年11月 9日(木)
平成17年 1月25日(火)
平成17年 2月21日(月)
平成17年 3月18日(金)
(5−2)生命資源研究・支援センター 代議員会
第1回 生命資源研究・支援センター代議員会
第2回 生命資源研究・支援センター代議員会
第3回 生命資源研究・支援センター代議員会
第4回 生命資源研究・支援センター代議員会
第5回 生命資源研究・支援センター代議員会
第6回 生命資源研究・支援センター代議員会
第7回 生命資源研究・支援センター代議員会
第8回 生命資源研究・支援センター代議員会
第9回 生命資源研究・支援センター代議員会
第10回 生命資源研究・支援センター代議員会
第11回 生命資源研究・支援センター代議員会
平成16年
平成16年
平成16年
平成16年
平成16年
平成16年
平成16年
平成17年
平成17年
平成17年
平成17年
4月22日(木)
5月19日(水)
5月28日(金)
6月25日(金)
7月22日(木)
8月26日(木)
9月30日(木)
1月28日(金)
2月16日(水)
3月 2日(水)
3月28日(月)
(5−3)生命資源研究・支援センター 広報委員会
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
生命資源研究・支援センター広報委員会
生命資源研究・支援センター広報委員会
生命資源研究・支援センター広報委員会
生命資源研究・支援センター広報委員会
生命資源研究・支援センター広報委員会
生命資源研究・支援センター広報委員会
平成16年 5月24日(月)
平成16年 9月 1日(水)
平成16年10月 5日(火)
平成16年12月 6日(月)
平成17年 2月 3日(木)
平成17年 3月10日(木)
自己評価:広報委員会は、センター長の強いリーダーシップの下で、実務作業を補佐する働きをしている。
ホームページの維持管理、パンフレットの作成、シンポジウムの開催等の広報活動だけでなく、6分野、4
施設がひとつになってセンターを発展させるためのハブの機能を果たしており、その活動は高く評価される。
(5−4)生命資源研究・支援センター
管理運用専門委員会
運営委員会
遺伝子改変動物等データベース
第1回 生命資源研究・支援センター運営委員会遺伝子改変動物等
データベース管理運用専門委員会
平成17年 1月28日(金)
(5−5)生命資源研究・支援センター 運営委員会
研究支援推進専門委員会
動物資源開発研究部門
第1回 生命資源研究・支援センター運営委員会動物資源開発研究部門
研究支援推進専門委員会
平成16年12月24日(金)
15
(6)動物資源開発研究部門の平成16年度活動内容
(6−1)病態遺伝分野
1.研究開発に関して
1)研究・教育の概略
病態遺伝分野では、適正な実験動物を用いて適切な動物実験を実施することをめざして、実験動物の環境
学的品質管理、微生物学的品質管理及び飼育管理の面から責務を果たしてきた。また、技術開発分野および
資源開発分野の業務である、遺伝子改変マウスの供給、生殖細胞の凍結保存を微生物モニタリングの面から
も責務を果たしてきた。動物実験を取り巻く環境の変化にともなう愛護運動の高まりに対応するため、全学
の動物実験計画書を総括し、洗練された動物実験の実施を支援するとともに、全国的には実験動物基準の改
正に向け、積極的に取り組んでいる。
実験動物の飼育および品質管理業務に付随する技術の改良は日々行われ、その成果は即、日常業務に反映
されている。微生物モニタリング分野では、実験動物感染症の新たな遺伝子診断法の開発を行っており、
我々が開発したマウス肝炎ウイルス(MHV)の迅速分類法はその由来を知る上でも、また簡便さからも有力な
手法であり、今後の展開が期待される。実験動物の正常細菌叢については腸内フローラの研究が主流であり、
各実験動物では詳細な検索が行われてきた。他の正常細菌叢についての報告は稀であったが、我々は腟内フ
ローラについて各実験動物について検索し、性周期および動物間でかなりの差がみられることを明らかにし
た。また、癌関連治療薬の評価モデルの開発を行っており、とくに九州で多発している成人 T 細胞白血病
(ATL)について力点をおいている。
教育面では、主として医薬学部の学生や大学院生及び研究者に対して実験動物関連の講義を行っている。
また、九州地区の次世代を担う実験動物技術者の育成のため、実験動物技術関連の講習会を毎年開催してい
る。さらに、中国の特に北京、上海及び広州の実験動物関係者との間で、精力的に技術交流や技術指導を行
っている。
2)論文発表
(1)Ohsugi,T., Yamaguchi,K., Kumasaka,T., Ishida,T., Horie,R., Watanabe,T., Sakio,N., Fujimoto,T.,
Sakamoto,N. and Urano,T.: Rapid tumor death model for evaluation of new therapeutic agents for
adult T-cell leukemia. Lab. Invest., 84, 263-266, 2004.
(2)Ohsugi,T., Kumasaka,T. and Urano,T.: Construction of a full-length human T cell leukemiia virus
type I genome from MT-2 cells containing multiple defective proviruses using overlapping
polymerase chain reaction. Analytical Biochem., 329, 281-288, 2004.
(3)Furushima,S., Matsunaga,K., Ohsugi,T. and Urano,T.: Survey and treatment of canine dominance
aggression in experimental dogs. J. Exp. Anim. Technol., 39, 2, 47-51, 2004.
(4)浦野 徹:適切な動物実験の実施をめざして. 日本実験動物学会ニュース、平成 16 年 5 月 15 日号、
4、2004.
(5)浦野 徹:動物実験と動物福祉(総説)、Organ Biology、Vol 11、No 4、295-301、2004.
(6) Noguchi,K., Tsukumi,K., Udono,T. and Urano,T.: Normal vaginal flora in chimpanzees (Pan
troglodytes): Qualitative and quantitative study. Comparative Medicine, 54, 705-712, 2004.
(7) Nakamura,N., Yoshizumi,S., Urano,T. and Ohsugi,T.: Differentiation of mouse hepatitis virus
genotypes by restriction fragment length polymorphism analysis. Lab. Anim., 39, 107-110, 2005.
3)学会発表
(1)藤本利夫、中村直子、大杉剛生、浦野 徹:パモ酸ピランテル添加飼料による Syphasia muris 駆除
の検討. 第 38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20、長崎.
(2)松永欣也、古島志伸、小糸 厚、大杉剛生、浦野 徹:フェレットの飼育管理経験. 第 38 回日本実
験動物技術者協会総会、2004.5.20、長崎.
(3)金子武人、土山修治、中潟直己、浦野 徹、山田 源、荒木正健、山崎由紀子、加藤秀樹、佐谷秀
行:熊本大学生命資源研究・支援センター 動物資源開発研究部門(CARD)のホームページについて. 第
38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20、長崎.
(4)釘山 勝、福島吉浩、山口浩二郎、西山勝一、大杉剛生、浦野 徹:熊本大学生命資源研究・支援セ
16
ンター、動物資源開発研究施設における空調管理. 第 38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20、
長崎.
(5)浦野 徹:我が国における動物愛護管理法及び実験動物基準の問題点と改正案. 日本実験動物科学・
技術ながさき 2004、2004.5.21、長崎.
(6)大杉剛生、山口一成、熊坂利夫、石田尚臣、堀江良一、渡邊俊樹、梅澤一夫、浦野 徹:新規 NF-kB
阻害剤の成人 T 細胞性白血病(ATL)マウスモデルにおける治療効果. 第 51 回日本実験動物学会総会、
2004.5.21、長崎.
(7)井手幸恵、山村綾子、小川真美、柳田朋子、竹市美和子、中島竜之、金子武人、中村直子、吉住正等
美、浦野 徹、中潟直己:種々の凍結法による凍結マウス胚の融解後の成績について. 第 51 回日本実験動
物学会総会、2004.5.21、長崎.
(8)野口和浩、浦野 徹:ラットの膣内細菌叢に及ぼす微生物コントロールの影響. 第 51 回日本実験動
物学会総会、2004.5.21、長崎.
(9)浦野 徹:実験動物と動物実験に係わる法律等の改正を技官の視点で考える、実験動物と動物実験に
係わる法律等の改正について. 第 30 回国立大学動物実験施設協議会第 10 回技術職員懇談会、2004.6.4、
犬山.
(10)浦野 徹:実験動物と動物実験に係わる法律等の改正を技官の視点で考える、「実験動物の飼養及び
保管等に関する基準」の改正について 1)日本実験動物医学会の改正案. 第 30 回国立大学動物実験施設
協議会第 10 回技術職員懇談会、2004.6.4、犬山.
(11)浦野 徹:サル類の研究利用と動物福祉の向上: サルを用いる実験遂行のための基本原則 の見直
し. 動愛法の見直しと動物実験の在り方. 第 20 回日本霊長類学会大会、2004.7.2、犬山.
(12)小原 徹、鈴木秀作、坂本 紘、浦野 徹:動物実験施設の環境統御 ─実験動物アレルギー防止
対策─. 第二回広東省実験動物学会及び日本国九州実験動物研究会学術交流会、2004.9.21、中国・広州.
(13)鵜口敏朗、大杉剛生、浦野 徹:イヌおよびネコのリンパ球幼若化試験. 平成 16 年度日本小動物
獣医学会第 53 回九州地区学会、2004.10.2、別府.
(14)浦野 徹:生命科学研究の最先端を担う遺伝子改変マウスを維持するための近代的な空調システム
と飼育装置の開発. 熊本大学研究シーズ公開シンポジウム、2004.10.8、熊本.
(15)大杉剛生、山口一成、熊坂利夫、石田尚臣、堀江良一、坂本哲志、田中義照、渡邊俊樹、梅澤一夫、
浦野 徹:新規 NF-kB 阻害剤 DHMEQ の成人 T 細胞白血病(ATL)細胞株接種マウスに対する抗腫瘍効果.
第 21 回日本疾患モデル学会総会、2004.11.12、京都.
(16)大杉剛生、浦野 徹:HTLV-1 感染性分子クローンにおける Tax 遺伝子のスプライシング. 第 52
回日本ウイルス学会学術集会総会、2004.11.21、横浜.
自己評価:論文発表及び学会発表の両者について、教員のみならず技術職員並びに外注職員による発表が行
われており、さらに発表内容もマウス肝炎ウイルスの感染症、human T cell leukemiia の疾患モデル動物及
び膣内細菌叢などの病態遺伝分野独自の研究テーマに関するものから、実験動物の倫理的な飼育管理方法や
法律面に至るものまで幅広く行われている。このうち、飼育管理については、実際にそれに携わっているス
タッフが、定められた手順に従って適切に飼育管理することは無論のこと、その中で常に問題意識をもちな
がら、特に重要と思われる問題についてはそれを解決するために検討を加え、成績としてまとめて適宜学会
発表し、さらに論文としてまとめ、それらを現場にフィードバックしている。以上の論文発表及び学会発表
の両者については高く評価される。
4)研究費などの資金獲得
(1) 日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(C):「成人T細胞白血病(ATL)治療薬効果検定のため
のマウスモデルの開発」、研究代表者:大杉剛生、分担者:浦野 徹、1,300,000 円.
(2) 日本学術振興会科学研究費補助金奨励研究:「ヒトと実験動物に係わる MRSA と MRSE の疫学調査」、
研究代表者:中村直子、840,000 円.
(3) 日本学術振興会科学研究費補助金奨励研究:「トランスジェニックマウスにおける導入遺伝子の新た
な検出法の開発」、研究代表者:崎尾 昇、650,000 円.
(4) 日本学術振興会科学研究費補助金奨励研究:「免疫不全マウスを用いた新たな成人T細胞白血病
(ATL)モデルマウスの作製」、研究代表者:野口和浩、840,000 円.
17
(5) 学術研究奨学寄附金:九動株式会社、寄附金額:500,000 円.
(6) 学長裁量経費:「遺伝子改変マウスの胚・精子の凍結保存」、プロジェクト責任者:佐谷秀行、浦野
徹、5,000,000 円.
(7) 学長裁量経費:
「遺伝子操作動物に関する中国・広東省医学実験動物中心との国際交流プロジェクト、
プロジェクト責任者:浦野 徹、450,000 円.
(8) 文部科学省特定領域 がん疫学「ATL 発症高危険群の長期追跡と発病予防の検討」
、
研究代表者:山口一成、分担者:大杉剛生、1,000,000 円.
自己評価:教員のみならず技術職員も日本学術振興会科学研究費補助金の申請を行っており、その一部の研
究については補助金を獲得できた。また、少額ではあるが企業からの寄附金も獲得できており、さらに学長
裁量経費の援助も受けることができたことから、研究費などの資金獲得については評価に値すると考えられ
る。今後さらに外部資金の獲得に教員が努力する必要があると判断している。
5)特許申請
平成 8 年に浦野徹が発明人となって出願した「特許願
して認証された。以下にその内容を示す。
(発明の名称)実験用動物飼育装置
(特許出願の番号)平成 8 年 特許願 第 152156 号
(起案日)平成 17 年 2 月 3 日
(特許庁審査官)坂田 誠 9318 2B00
(請求項の数) 2
(発明者)浦野 徹他
(特許出願人)株式会社精研(外 1 名)
第 152156 号」が平成 17 年 2 月 3 日に特許と
自己評価:実験動物を飼育する装置につき、我々の主たる守備範囲である微生物品質管理の面から工夫を加
えた内容で出願した特許が認証されたことは高く評価される。
2.研究支援に関して(微生物学的品質管理状況)
生命資源研究・支援センター 動物資源開発研究施設(CARD)は、1981 年 3 月竣工の本館(旧医学部
附属動物実験施設)と、新たに 2000 年 2 月に竣工された新館という2つの独立した建物で構成されてい
る。近年、遺伝子改変マウス群の飼育規模は CARD 内においても飛躍的に拡大しており、本館内における新
たなマウス飼育室の確保に苦慮していたが、新館竣工後は、CARD の業務である遺伝子改変マウスの作出・
供給・維持、さらにそれらのマウスを用いた実験のかなりの部分を新館内でおこなっている。従来から使用
している本館は、遺伝子改変マウスを含む各種マウスに加えて、ラット、モルモット、ウサギ、イヌ、サル
などの各種動物の飼育、実験区域として機能しているが、マウス飼育室の占める割合が日を追うごとに増加
している状況である。これら2つの独立した建物内への感染症の侵入などの事故防止、および人の入館制限
を目的として、指紋照合装置による入館管理をおこなっており、さらに新館の飼育区域の各所には監視カメ
ラが設置されている。CARD では、飼育者および実験者は、新館と本館いずれかひとつの施設だけの使用が
許可されているため、指紋照合装置により両者を区別している。飼育器材も、新館と本館どちらかの建物へ
の所属が決まっており、2つの建物の間で共有することはない。監視カメラにより撮影されたビデオテープ
は一定期間保存され、万一汚染事故が発生した場合の解析手段の一つとして活用される。以下に、CARD に
おける微生物学手品質管理状況および成績について述べる。
1)新館
(1 )飼育室での一般的な飼育形態
飼育形態は、新館では、給排気直結式飼育装置、自動給水装置、専用衣類・無塵衣・靴下、廊下専用履き
物、飼育室専用履き物、ディスポーザブルマスク・手袋、滅菌床敷、滅菌ケージ、未滅菌飼料、未滅菌飲水
を使用して準バリア飼育をおこなっている。給排気直結式飼育装置は、飼育ラックが給排気ダクトと直結し
18
た構造で、各ケージには高性能フィルタで処理された空気が直接給気され、いわゆるマイクロアイソレーシ
ョンケージに近いシステムである。本装置は一つの飼育室に 6 台設置してあり、微生物モニタリング用マウ
ス(モニターマウス)を収容するために、一台に 1 カ所ずつそれぞれの装置の排気の一部を分岐させて引き
込んだ個室が設けてある(モニターボックス)。モニターボックス内でモニターマウスを飼育することによ
り、全飼育室を対象にラック単位での微生物モニタリングが可能である。
(2 )微生物モニタリングの方法と項 目
新館内のすべてのマウス飼育室を対象にした微生物モニタリングは、毎月定期的に実施している。モニタ
ーマウスには、日本チャールスリバー、4 週令、雌の SPF ICR マウスを用い、表 1 の項目について実施して
いる。新館でのモニタリング期間は、2 ヶ月間としている。マウスに感染する病原微生物はを介して伝播す
るものが多いため、検出感度を上げることを目的として飼育中のすべてのケージから使用済み床敷および糞
を集め、ラックごとに設けたモニターマウスのケージに混入する工夫をおこなっている。微生物モニタリン
グは、(財)実験動物中央研究所が行う微生物検査項目および方法に準じて、CARD 内で行っている。検査
項目(表 1)は、実験動物の授受に関するガイドライン(国動協)又は、実験動物のモニタリングに関する
指針(公私立動協)にもほぼ準拠している。
(3 )マウスの搬入方法
信頼のおけるブリーダーからマウスを搬入する際は、毎月定期的に発行される検査成績を確認することに
より検疫をおこなっている。
これに対して、信頼のおけるブリーダー以外の機関からのマウスの搬入は、すべて以下の方法によりおこ
なう。すなわち、マウスを生きたまま CARD へ搬入することはなく、体外受精あるいは体内受精により得た
受精卵を SPF の偽妊娠雌マウス(仮親)の卵管へ移植し、直ちにビニールアイソレーターへ収容し、仔の
離乳後に 1 台のアイソレーターあたり 2 匹の仮親の SPF を確認した後に新館飼育室へ搬入する。
(4 )細胞を持ち込む際の検疫
CARD 内への胚性幹細胞(ES 細胞)を含む各種細胞の持ち込みは、CARD 検査室にて polymerase chain
reaction (PCR)を用いたマウス肝炎ウイルス検査で陰性が確認された後に許可される。ただし、業務で
おこなっている ES 細胞を用いたキメラマウス作製の場合は、作製したキメラマウス胚を移植した仮親は全
てビニールアイソレーター内で飼育されるため、用いた仮親の検査をもって ES 細胞の検疫に充てる(Ⅰ-61)参照)
。
(5 ) 遺 伝 子 改 変 マ ウ ス を 含 む 各 種 マウ ス の 胚 お よ び 精 子 の 凍 結 保 存 ( 胚 バン ク ) に お け る 微 生 物
学的品質管理
外部機関から送られてくる寄託マウス(遺伝子改変マウス、ミュータントマウス、近交系マウスなど各種
マウス)は、微生物学的グレードが不明であることが多いため、遺伝子改変マウスが飼育してある新館とは
別の建物である本館内の、さらに一般マウス飼育室とは完全に隔離された寄託マウスの専用飼育区域へ搬入
し、体外受精等の操作に供するまで飼育する。我々は、本館内の微生物検査室にてこれらのマウスから精巣
上体尾部あるいは卵管を採取し、滅菌シャーレに入れた状態で、資源開発分野スタッフへ渡す。これ以後は
資源開発分野スタッフによる作業となる。凍結した胚および精子は液体窒素タンク室内の液体窒素内にて凍
結保存される。これまでに CARD で蓄積された成績では、液体窒素内で凍結している胚および精子を融解さ
せて得られた産子から病原微生物は一度も検出されていない。そこで、我々は、現在、CARD 内で凍結した
胚および凍結精子に由来する胚を移植した受容雌に限定して、ビニールアイソレーターではなく新館の一般
飼育区域に凍結胚を移植した受容雌の専用飼育室(入室制限有り)を設けて出産哺育させ、凍結胚の産仔へ
の発生と、遺伝子のチェックをおこなっている。さらに、この飼育室にもモニターマウスを収容して毎月の
微生物モニタリングを実施して病原微生物の監視をおこなっており、モニターマウスからはこれまでいかな
る病原微生物も検出されていない。
(6 )C AR D からの遺伝子改変マウス(遺伝子導 入マウス及び E S 細胞を用いたキメラマウス)の 供
給方法
遺伝子改変マウスの作製に用いるマウスは、日本チャールスリバー、日本クレア、エスエルシー、九動い
ずれかのブリーダーより購入した SPF マウスを使用しており、供給方法は次の 4 つに大別される。
19
①遺伝子改変マウスの作製から供給に至るまで一貫してビニールアイソレーターで飼育し、産子が 4
週齢に成長した時点で、1 台のビニールアイソレーターあたり 2 匹の仮親を搬出して微生物モニタリングを
おこなって SPF を確認した後供給する。
②飼育室で飼育していた遺伝子改変マウスを供給する場合は、供給マウスの SPF を確実に保証する
ために、供給マウスを検査用の SPF 雌マウスと共にビニールアイソレーターで 40 日間隔離飼育して検査用
マウスの SPF を確認した後に供給する。
③供給を受ける側が 2)のビニールアイソレーターによる隔離飼育・検査方式まで必要としない場合
は、供給するマウスが確実に SPF である保証は出来ないマウスであることに対する同意書の発行を供給先
へ依頼し、同意書を確認した後に、毎月定期的に実施している飼育室単位の微生物モニタリングで成績を添
付して供給する。
実験者が飼育室の自らの所有マウスを他機関へ分与する際にも、3)や 4)が適用される。
④胚バンクからの供給の場合は、供給を受ける側からの依頼に応じて、凍結胚の状態のままで供給す
る場合と、凍結胚をマウス個体として供給する場合とがある。マウス個体として供給する場合は、胚を融解
後、偽妊娠マウスへ移植してアイソレーターへ搬入して飼育をおこない、産子が 4 週齢に成長した時点で、
1 台のビニールアイソレーターあたり 2 匹の仮親を搬出して微生物モニタリングをおこなっている。
(7 )動物業者からの偽妊娠雌マウス ・過排卵処理 マウスの入手
胚移植に使用する仮親の作製ならびに採卵用の過排卵処理雌マウスの入手に関しては、一部を動物業者へ
の外注に切り替えた。
(8 )供給マウスのビニールアイソレ ーター内での 飼育形態
無菌マウスの飼育方法に準じており、飼育器材、チップ、飲水はオートクレーブ滅菌し、飼料は 20kGy
ガンマ線照射飼料を用いて飼育されている。
(9 )微生物モニタリング成績( 表 1 、2 )
以上のような方法で遺伝子改変マウスの飼育をおこなってきた結果、2004 年 4 月から 2005 年 2 月ま
での間において、検査をおこなった全ての項目で陰性であった。また、CARD から供給した遺伝子改変マウ
スも、供給前のアイソレーター内の仮親の検査において問題となる病原微生物は検出されなかった。さらに
ES 細胞の検疫においても陽性ラインは摘発されていない。
2)本館
(1 )イヌ(表 1 、2 )
到着時の検疫において血液中のイヌ糸状虫のミクロフィラリアの検査および人獣共通感染症の起因菌であ
る Brucella canis の検査をおこなっている。2004 年 4 月から 2005 年 2 月のまで間に CARD 内に入荷し
たイヌは 28 頭であった。そのうち、1 頭のイヌだけが血液中のミクロフィラリア陽性であり、陽性率が例
年より大幅に低下した。この陽性率の低下は入荷数の激減に起因するものと考えられる。Brucella canis は、
この期間中一度も検出されなかった。
(2 )ウサギ
本館内へ搬入するウサギは、ブリーダーにおいてクリーンあるいは SPF のグレードでなければならない
ことが決定された。ブリーダーから定期的に微生物検査成績が送付されてくるため、到着時には性別の確認、
体重測定および外観の観察のみをおこなっている。コンベンショナルのウサギ搬入を停止したことにより、
過去に搬入時に問題となっていた鼻汁や、耳介の痂皮形成は全く観察されなかった。
(3 )サル(表 1 、2 )
搬入時に採血し、外部検査機関へ委託して人獣共通感染症の起因ウイルスのひとつである B ウイルスの抗
体検査をおこなっており、さらに、飼育中に下痢などの症状を示した場合に、Salmonella などの病原微生
物検査や寄生虫検査をおこなっている。本年度は新規のサル入荷はなかった。
20
(4 )マウス・ラット
①マウス・ラットの搬入方法
信頼のおけるブリーダーからマウス・ラットを搬入する際は、新館と同様に毎月定期的に発行される検査
成績を確認することにより検疫をおこなっている。
これに対して、信頼のおけるブリーダー以外の機関からのマウスの搬入は、以下の方法によりおこなう。
すなわち、搬入するマウスを到着後すぐにブリーダーから購入した SPF の ICR、6 週令、雌マウス(検査用
マウス)と共にビニールアイソレーターへ収容し、40 日間同居させた後に検査用マウスを微生物学的検査
に供し、SPF を確認した後に本館飼育室へ搬入する。検査の結果、何らかの寄生虫・病原微生物が検出され
た場合は、体外(体内)受精・胚移植によるクリーニングをおこなった場合のみ本館への搬入が許可される。
ラットの場合は、添付される成績を参考に搬入を決定する。
②細胞を持ち込む際の検疫
本館内へ細胞を持ち込みは、新館の場合と同様に CARD 検査室にて PCR を用いたマウス肝炎ウイルス検
査で陰性が確認された後、許可される。
③飼育室での一般的な飼育形態
マウス・ラットは、本館においてはラミナーフローラックあるいは一方向気流方式飼育装置内で飼育され、
自動給水装置、専用衣類、廊下専用履き物、飼育室専用履き物、滅菌床敷、滅菌ケージ、未滅菌飼料、未滅
菌飲水を使用して飼育をおこなっている。ヌードマウスおよびスキッドマウスの飼育は、ラミナーフローラ
ック、塩酸添加飲水(pH. 2.5 3.0)
、滅菌床敷、滅菌ケージ、30kGy のガンマ線照射飼料、フィルターキ
ャップを用いて飼育をおこなっている。本館においては、マスクやディスポーザブル手袋などは実験者が自
ら準備することになっている。
④飼育室で飼育していた遺伝子改変マウスの供給
実験者が飼育室で飼育していた遺伝子改変マウスを学外の機関へ供給する場合は、供給マウスの SPF を
確実に保証するために、供給マウスを検査用の SPF 雌マウスと共にビニールアイソレーターで 40 日間隔離
飼育して検査用マウスの SPF を確認した後に供給する。ビニールアイソレーターにおける飼育方法は新館
と同様である。ただし、供給を受ける側がビニールアイソレーターによる隔離飼育・検査方式まで必要とし
ない場合は、供給するマウスが確実に SPF である保証は出来ないマウスであることに対する同意書の発行
を供給先へ依頼し、同意書を確認した後に、毎月定期的に実施している飼育室単位の微生物モニタリングで
成績を添付して供給する。この場合は、供給するマウスが確実に SPF である保証は出来ない。
⑤微生物モニタリングの方法と項目(表 1、2)
本館内のすべてのマウス・ラット飼育室を対象にした微生物モニタリングは、毎月定期的に表 1 に示した
項目について実施している。モニターマウスには、日本チャールスリバー、4 週令、雌の SPF ICR マウスを、
モニターラットには日本チャールスリバー、4 週令、雌の SPF Wister ラットを毎月 3 匹ずつ導入しており、
本館でのモニタリング期間は、3 ヶ月間としている。ラミナーフローラック飼育室では、モニター動物を収
容したケージは、飼育室の排気口近くの床面に直接置いて飼育をおこなっており、一方向気流方式飼育装置
飼育室では、ラックの排気の一部を分岐させて引き込んだモニターボックスを装置ごとに設置しており、そ
の中で飼育をおこなっている。また、新館と同様に、検出感度を上げることを目的として、飼育中のすべて
のケージから使用済み床敷および糞を集めてモニター動物のケージに混入する工夫をおこなっている。
⑥微生物モニタリング成績(表 1、2)
以上のような方法で微生物モニタリングをおこなってきた結果、本館内の一部のマウス及びラット飼育室
において、ネズミ大腸蟯虫あるいはネズミ盲腸蟯虫の継続した汚染が確認されていた。これらの蟯虫の駆虫
をおこなうために、本館内のヌードマウスを除く全ての一般飼育室のマウス及びラットを対象として 0.6%
パモ酸ピランテル添加飼料を 2 ヶ月間給与して駆虫を試み、現在経過観察中である。
ラット飼育室においては、抗 Clostridium piliforme 抗体陽性モニターラットが検出されていたが、数
ヶ月陽性を示した後、新規動物の搬入停止や動物の隔離飼育などの対策を講じることがなくとも、陰性に転
じるというこれまでに経験した時と同じ様な消長をたどった。現在は全てのラット飼育室で陰性である。モ
ニターラットにおいて抗 Clostridium piliforme 抗体が陽性出会った期間中に、飼育中のラット、モニター
ラットに Clostridium piliforme に起因すると思われる病変は認められていない。他には、散発的に緑膿菌
の汚染が認められるものの、その他の病原微生物は陰性のまま今日まで維持されている。
(5 )遺伝子改変マウス胚および精子 の凍結保存用 寄託マウス
①飼育
21
外部機関からの寄託マウスは、微生物学的グレードが不明であることが多いため、その飼育及び取扱いは、
本館内の一般マウス飼育部門および胚操作部門に属さない者が担当し、使用済み飼育器材や実験器材、飼育
者の衣類等はすべてオートクレーブ滅菌後に処理している。
②凍結保存前の寄託マウスの微生物学的検査成績
寄託者から送付されてきた寄託マウスの検査をおこなったところ、MHV、Pasteurella pneumotropica 、
Pseudomonas aeruginosa と いったウイルスや微生物、 Aspiculuris tetraptera 、 Syphacia obvelata 、
Trichomonas spp.、Chilomastix spp.、Octomitus spp.、といった消化管内寄生虫が陽性であった。
自己評価:病態遺伝分野の研究分野である実験動物の感染症に関して、これまでに我々が研究してきた成果
も踏まえて、実験動物の中でも特に遺伝子改変マウスを含むマウス及びラットを対象にした微生物学的モニ
タリング・コントロール・クリーニングの面からのシステムを構築して現場で実施してきた。その結果、前
年度までの実績に引き続き平成 16 年度においても感染事故の発生もなく、specific pathogen free の状態
でマウス・ラットを適切に維持・供給することができたことは高く評価される。さらに、これらの微生物品
質管理に関する評価は対外的にも高く、その結果、外部機関から我々に対して微生物モニタリングを依頼し
たいという申し入れが生じてきた。そこで、平成 17 年度より「微生物品質検査」の受託事業を新たに展開
すべく準備を進めている。
3.社会貢献に関して
1)学外での役員等
(1)国立大学法人動物実験施設協議会 会長(浦野 徹)
(2)国立大学法人動物実験施設協議会 組織検討委員会委員(浦野 徹)
(3)国立大学法人動物実験施設協議会 技官委員会委員長(野口和浩)
(4)国立大学法人動物実験施設協議会 福祉・情報公開委員会副委員長
(浦野 徹)
(5)国立大学法人動物実験施設協議会 教育研修委員会委員(浦野 徹)
(6)日本実験動物学会 理事(浦野 徹)
(7)日本実験動物学会 動物福祉・倫理委員会委員(浦野 徹)
(8)日本実験動物学会 学術集会委員会委員(浦野 徹)
(9)日本実験動物学会 将来計画検討委員会委員(浦野 徹)
(10)日本獣医学会 評議員(浦野 徹)
(11)日本実験動物医学会 理事(浦野 徹)
(12)日本実験動物医学会 副会長(浦野 徹)
(13)日本実験動物医学会 基準検討委員会委員長(浦野 徹)
(14)日本実験動物医学会 学術集会委員会委員(浦野 徹)
(15)日本実験動物医学会 制度検討ワーキンググループ委員(浦野 徹)
(16)日本実験動物技術者協会 九州支部副支部長(野口和浩)
(17)日本実験動物技術者協会 九州支部顧問(浦野 徹)
(18)九州実験動物研究会 理事(浦野 徹)
(19)九州実験動物研究会 海外交流委員会委員長(浦野 徹)
(20)九州実験動物研究会 国内交流委員会委員(浦野 徹)
(21)九州実験動物研究会 若手優秀研究奨励賞検討委員会委員(中村 直子)
(22)三和化学研究所熊本霊長類パーク チンパンジー実験審査委員会委員、
(浦野 徹)
(23)実験動物科学・技術ながさき 2004 組織委員会委員長(浦野 徹)
(24)実験動物科学・技術ながさき 2004 対外調整委員会委員(浦野 徹)
(25)第 2 回広東省医学実験動物学会及び日本国九州実験動物学術交流会
学術委員会 副主任(浦野 徹)
22
自己評価:我が国の国立大学法人の動物実験施設における全国組織である国立大学法人動物実験施設協議会
を初めとして、日本実験動物学会や日本実験動物医学会などの全国規模の学会等において精力的な活動を展
開し、さらに地方学会での活動にも積極的に関与するなど、学外での活動実績は高く評価される。
2)海外研究機関(広東省医学実験動物中 心)と の部局間協定締結
平成 16 年 10 月 26 日に、中華人民共和国の広東省医学実験動物中心との間で学術交流に関する協定を
締結した。調印式は広東省医学実験動物中心で開催され、広東省医学実験動物中心からは潘甜美教授(主
任)、本学からは病態遺伝分野の浦野徹教授、事務関係者 2 人が出席して行われた。
3)海外との学術交流・指導・情報交換等
(1)広東省医学実験動物中心(中国・広州)
期間:平成 16 年 9 月
目的:実験動物及び動物実験関連技術の研究打ち合わせ及び情報交換
渡航者:浦野 徹
②期間:平成 16 年 10 月
目的:実験動物及び動物実験関連技術の研究打ち合わせ及び情報交換
渡航者:浦野 徹
(2)海南省科学技術省(中国・海南省)
①期間:平成 16 年 9 月
目的:実験動物及び動物実験関連技術の研究打ち合わせ及び情報交換
渡航者:浦野 徹
(3)中国医学科学院(中国・北京)
①期間:平成 16 年 10 月
目的:実験動物及び動物実験関連技術の研究打ち合わせ及び情報交換
渡航者:浦野 徹
(4)中国医科大学(中国・審陽)
①期間:平成 16 年 10 月
目的:実験動物及び動物実験関連技術の研究打ち合わせ及び情報交換
渡航者:浦野 徹
4)外国人客員教授の招聘
(1)張 鳳民
国籍:中華人民共和国
現職:中国ハルピン医科大学微生物学教室 教授
研究課題:実験動物のウイルス性感染病に関する研究
招聘期間:平成 16 年 9 月 1 日 平成 16 年 11 月 30 日
(2)李 榮純
国籍:韓国
現職:ソウル大学校獣医科大学 教授
研究課題:実験動物の微生物品質検査に関するハーモナイゼーション
招聘期間:平成 16 年 12 月 24 日 平成 17 年 3 月 1 日
5)海外の大学等への客員教授等就任
(1)浦野 徹
中国・広東省医学実験動物中心・顧問及び客員教授
(2)浦野 徹
中国・北京大学医学部実験動物科学部・客員教授
23
6)日韓実験動物懇談会の開催
(1)第 1 回日韓実験動物懇談会
内 容:実験動物の生産・供給について
演 者:李 榮純(韓国・ソウル大学・教授)
日 時:平成 17 年 1 月 13 日 15:00 16:00
場 所:熊本大学
世話役:浦野 徹
(2)第 2 回日韓実験動物懇談会
内 容:実験動物を用いた医薬品等の安全性試験について
演 者:李 榮純(韓国・ソウル大学・教授)
日 時:平成 17 年 1 月 26 日 14:00 16:00
場 所:パナファームラボラトリーズ
世話役:浦野 徹
(3)第 3 回日韓実験動物懇談会
内 容:実験動物界の将来像を語る
演 者:李 榮純(韓国・ソウル大学・教授)
日 時:平成 17 年 2 月 15 日 16:00 18:00
場 所:国立感染症研究所
世話役:浦野 徹
(4)第 4 回日韓実験動物懇談会
内 容:韓国における実験動物及び技術者について
演 者:李 榮純(韓国・ソウル大学・教授)
日 時:平成 17 年 2 月 18 日 17:30 19:00
場 所:熊本大学
世話役:浦野 徹
自己評価:海外の研究機関との交流については、特に中国を中心として部局間協定の締結、学術交流、外国
人客員教授の招聘及び浦野徹の中国・広東省医学実験動物中心等の客員教授就任など、さらには韓国との交
流も積極的に行っていることについては高く評価される。今後は中国及び韓国との交流で得られた実績を基
盤にして、さらにアジア全体に交流を拡大していくことが課題である。
4.教育に関して
1)病態遺伝分野スタッフ(勉強会)
(1)第 1 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 4 月 14 日
演題(1)
:生命資源研究・支援センターおよび国立大学独立法人化の概要
演者:野口和浩
演題(2)
:新館の概要
演者:松本誠司
(2)第 2 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 4 月 21 日
演題:微生物モニタリング(検査方法、ネズミ盲腸蟯虫および大腸蟯虫)
演者:中村直子
(3)第 3 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 4 月 28 日
演者:本館の概要(動物の飼育方法および廃棄物処理)
演者:崎尾 昇
24
(4)第 4 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 5 月 6 日
演題(1)
:熊本大学生命資源研究・支援センター、動物資源開発研究施設
(CARD)における空調管理
演者:釘山 勝
演題(2)
:フェレットの飼育管理経験 体重曲線、摂餌量、給水量、繁殖
について
演者:松永欣也
演題(3)
:パモ酸ピランテル添加飼料による Syphaca munis 駆除の検討
演者:藤本利夫
(5)第 5 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 5 月 12 日
演題(1)
:ラットの膣内細菌叢に及ぼす微生物コントロールの影響
演者:野口和浩
演題(2)
:成人 T 細胞白血病
演者:大杉剛生
(6)第 6 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 5 月 24 日
演題:動物の愛護および管理に関する法律の改正をする方向あたりその現
状 その 1
演者:浦野 徹
(7)第 7 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 6 月 2 日
演題:動物の愛護および管理に関する法律の改正をする方向あたりその現
状 その2
演者:浦野 徹
(8)第 8 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 6 月 16 日
演題:研究発表後の反省会
演者:藤本利夫、松永欣也、西山勝一、野口和浩、大杉剛生
(9)第 9 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 6 月 23 日
演題:ATP 法の発光測定原理、新館におけるゴキブリの発生状況及び遺伝子改変マウスの管理状況
演者:野口和浩、崎尾 昇、松本誠司
(10)第 10 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 7 月 7 日
演題:遺伝子改変マウスの管理状況
演者:緒方幸一
(11)第 11 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 7 月 14 日
演題:CARD 新館における発生状況
演者:崎尾 昇
(12)第 12 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 7 月 21 日
演題:動物実験施設内の飼育室およびその周辺環境の清浄度調査
̶ATP を指標としてー
演者:竹内敏子
(13)第 13 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 7 月 28 日
演題(1)
:熊本大学生命資源研究・支援センター新館(CARD の紹介)
演者:緒方幸一
25
演題(2)
:ATP(ルミスター)の使用方法
演者:竹内敏子
(14)第 14 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
平成 16 年8月4日
演題:CARD 新館におけるゴキブリの発生状況
演者:崎尾 昇
(15)第 15 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 8 月 11 日
演題:動物実験施設内の飼育室およびその周辺環境の清浄度調査
̶ATP を指標としてー 予備実験的なデーターによる解析
演者:竹内敏子
(16)第 16 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 8 月 18 日
演題(1)
:新規利用者のための CARD 動物施設の紹介
演者:緒方幸一
演題(2)
:フェレットのクッシング症候群
演者:松永欣也
(17)第 17 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 8 月 25 日
演者:CARD 新館における発生状況 1997年度のゴキブリの発生状況
演者:崎尾 昇
(18)第 18 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 9 月 8 日
演題:熊本大学生命資源研究・支援センター新館(CARD の紹介)
湿式サイクロン脱臭方式、給排気直結式ラック、気流可視化実験
演者:緒方幸一
(19)第 19 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 9 月 15 日
演者:ジャクソン研究所での研修報告
演題:小川 真美
(20)第 20 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 10 月 6 日
演題(1)
:熊本大学生命資源研究・支援センター新館(CARD の紹介)
演者:緒方幸一
演題(2)
:マウス飼育室を中心としたゴキブリの発生状況
演者:崎尾 昇
演題(3)
:動物実験施設内の飼育室およびその周辺環境の清浄度調査
̶ATP を指標としてー
演者:竹内敏子
(21)第 21 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 12 月 8 日
演題:フェレットの体重・摂取量および摂水量
演者:松永欣也
(22)第 22 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 12 月 15 日
演題:パモ酸ピランテル添加飼料によるマウスの蟯虫駆除
演者:坂本哲志
(23)第 23 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 12 月 22 日
演題:ATP を指標とした清浄度調査結果に基づく作業の見直し(案)及び
新館における今後の検討課題(案)
26
演者:野口和浩
(24)第 24 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 16 年 1 月 19 日(水) 勉強会
演題:新型ラックにおける諸問題に関する改善方法の検討
演者:徳富貴行
(25)第 25 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 17 年 2 月 9 日
演題:新型ラックにおける漏水および結露の状況
演者:徳富貴行
(26)第 26 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 17 年 2 月 18 日
演者:韓国における実験動物の現状
演者:李榮純
(27)第 27 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 17 年 2 月 23 日
演題:新型ラックにおける漏水および結露の状況
演者:徳富貴行
(28)第 28 回病態遺伝分野スタッフ勉強会
日時:平成 17 年 3 月 9 日
演題:制限酵素断片長型(RFLP)によるマウス肝炎ウイルス遺伝子型の
識別
演者:中村直子
2)病態遺伝分野スタッフ(英文論文抄読 会)
実験動物と動物実験に関連した最新の英語論文の内容を紹介する抄読会が、毎週木曜日に、病態遺伝
分野スタッフ有志の出席のもとに開催。
自己評価:病態遺伝分野のスタッフの知識と技術を高める教育は、出来る限り関連学会等に出席して自己研
鑽に励むことは無論のこと、さらに、「病態遺伝分野スタッフ勉強会」や「英文論文抄読会」のように定期
的に教育していくことも重要であり、そのことを確実に実施してきたことは高く評価される。
3)学内(学部学生・大学院生 講義)
(1)平成 16 年 4 月 8 日 9:00 12:00
対 象:大学院医学研究科博士課程、大学院医学研究課修士課程
内 容:大学院医学実験講座「動物実験の基礎」
担当者:浦野 徹
(2)平成 16 年 4 月 9 日 14:00 16:00
対 象:医学部 3 年生
内 容:実験動物と動物実験
担当者:浦野 徹・大杉剛生(病態遺伝分野)
(3)平成 16 年 4 月 26 日 10:30 12:00
対 象:大学院医学研究課修士課程
内 容:実験動物と動物実験概論
担当者:浦野 徹
(4)平成 16 年 4 月 27 日 10:30 12:00
対 象:大学院医学研究課修士課程
内 容:微生物学(細菌病)
担当者:浦野 徹
(5)平成 16 年 5 月 6 日 8:45 10:15
対 象:大学院医学研究課修士課程
内 容:微生物学(ウイルス病)
27
担当者:大杉剛生
(6)平成 16 年 5 月 10 日 10:30 12:00
対 象:大学院医学研究課修士課程
内 容:疾患モデル動物
担当者:大杉剛生
(7)平成 16 年 5 月 11 日 10:30 12:00
対 象:大学院医学研究課修士課程
内 容:動物実験手技
担当者:浦野 徹
(8)平成 16 年 6 月 21 日 13:15 14:45
対 象:医学部 1 年生
内 容:医学概論「動物実験の倫理」
担当者:浦野 徹
自己評価:学部学生及び大学院生を対象にした教育が適宜実施されたことについては評価されるが、教育を
行った時間数が必ずしも満足のいく状況ではなかった。ただし、講義時間数の不足については、我々だけの
問題ではなく医学部等のカリキュラムの組み方にもかかわってくるため、今後は医学部等の他部局との調整
が課題と判断される。
4)学内(利用者講習会)
実験者に対する実験動物と動物実験に関する教育については、「動物資源開発研究センター規則」の中の
第 3 条第 6 項で「センターは動物実験に関する教育、啓発及び情報提供に関する業務を行う」と唱ってお
り、これに基づく「利用者講習会」が、平成 16 年 4 月 8 日及び 11 月 18 日(2 時間 30 分/回)に開催し
ており、病態遺伝分野の浦野徹教授が担当している。教育内容は以下に示すごとくである。
(1)動物実験の概念
(2)動物実験の手順
(3)動物実験のプロトコールに記録しておきたい事項
(4)実験動物と動物実験に関連した我が国の主な法規及び学内規則等
(5)腎症候性出血熱感染から咬傷事故に至るまでの対策
(6)所蔵図書
(7)動物資源開発研究施設の概要
(8)その他
自己評価:動物資源開発研究施設を初めて利用する研究者に対する教育は適切に行われていると評価される。
今後は他のキャンパスで動物実験を行っている研究者に対する教育が課題と判断される。
5)学外(九州地区実験動物技術研修会)
九州地区実験動物技術研修会は、病態遺伝分野の浦野徹教授が中心となって、主に九州地区の新人及び再
教育希望の実験動物技術者を対象にして、平成 6 年度から毎年 1 回(2 日間)の割合で開催している初級
の実験動物技術の実技研修会である。現在は日本実験動物技術者協会九州支部会が主催し、熊本大学動物資
源開発研究センターが共催して、浦野徹教授が主任講師、野口和浩技術職員(病態遺伝分野)ほか数名が講
師となって行っている。以下に実施要項を示す。
日
時:平成 16 年 9 月 4 日(土) 5 日(日)
会
場:動物資源開発研究施設新館 5 階演習室
主任講師:浦野 徹(病態遺伝分野)
講
師:野口和浩(病態遺伝分野)他 3 名
研修内容:
9 月 4 日(土)
①開講式・オリエンテーション(8:30 8:45)
②概論講義(8:45 10:40)
⑴実験用動物の分類
28
⑵遺伝的統御による分類
⑶微生物統御による分類
⑷動物実験施設の環境条件の基準値
⑸動物福祉と代替
⑹実験動物と動物実験に関する法律の説明
③最新情報「動物愛護と実験動物」
(10:40 11:45)
④動物スライド供覧(11:45 12:00)
⑤関連機器類の説明(13:00 14:00)
⑥実技実習(14:00 17:00)
⑴検収・検疫
⑵手保定及び性別判定
⑶固定器による保定
⑷個体識別
9 月 5 日(日)
①実技実習(9:00 17:30)
⑴体重測定
⑵採尿法
⑶除毛法
⑷膣垢検査
⑸投与法
⑹採血
⑺麻酔法及び安楽死法
⑻解剖
②質疑応答、閉講式(17:30 18:30)
6)学外(平成 1 6 年度実験動物関係教職員高度 技術研修)
全国の国立大学法人動物実験施設協議会及び公私立大学動物実験施設協議会に関与している実験動物技術
者を対象にして、生殖工学技術などの実験動物関係教職員高度技術研修を、受講生 5 6 人/回に対して開
催している。
(1)第 1 回生殖工学技術:平成 16 年 5 月 14 日 10:40 12:00
内 容:遺伝子改変マウスの微生物学的品質管理
担当者:浦野 徹
(2)第 2 回生殖工学技術:平成 16 年 11 月 12 日 10:40 12:00
内 容:遺伝子改変マウスの微生物学的品質管理
担当者:浦野 徹
(3)平成 16 年度実験動物関係教職員高度技術研修(実験動物の系統維持と遺伝検
査)
平成 16 年 11 月 30 日 12 月 2 日に熊本大学動物資源開発研究施設が主催校の
ひとつとなり、病態遺伝分野の教職員も準備段階から実施に至るまで積極的に関
与した。
自己評価:学外の実験動物関係者に対する教育として、九州地区実験動物技術研修会及び実験動物関係教職
員高度技術研修について積極的に関与してきたことは高く評価される。
29
(6−2)技術開発分野
1.研究開発に関して
1)研究・教育の概略
遺伝子の個体内での働きについて の研究は、マウスなどモデル動物を用いた遺伝子などの働きに対す
る解明が必須である。こういった目的で主にマウスなどで遺伝子の働きを個体レベルで操作する、ある特定
の遺伝子を人工的に欠損や変化させることによって、その動物個体レベルにおいてその遺伝子の働きを調べ
るということが可能となり、現在非常な勢いで研究が進められている。
本生命資源研究・支援センター、技術開発分野においては、もともと熊本大学本荘キャンパスにおいて研
究が盛んに行われているのを受けて、このような遺伝子改変マウスを用いた研究を進める国内 core センタ
ーとして設立され稼働している。これまで全く未知であり、その原因について調べることが困難であった、
体作りという複雑な現象もこういった遺伝子レベルでの働きという観点で、近年解析が進むことが期待され
ている。
これまで高等動物の生殖系器官がどのような遺伝子プログラムによって規定されているかということに関
して、遺伝子の働きを個体レベルで遺伝子ノックアウトマウスを駆使して調べ、世界で初めて明らかにした
知見をこれまでいくつも見いだしてきた。
研究発表の方は以下申し述べるように、日本人として唯一トップクラスのアメリカの国際ミーティングに
シンポジストとして講演を行ったり、あるいは高いインパクトの論文を発表してきている。
高等哺乳類において外、内生殖器形成過程を解析するプロジェクトを行った。
この分野は、他の器官形成過程解析に比べてほとんど解明されておらず、一部のヒト先天性外性器異常症
の数例を除いて、どのような遺伝子群が外、内性器の形成に当たっているのか、それら発生プログラム如何
なる異常により尿道下裂やマイクロペニス等の重篤な外性器形成異常、ヒト先天性疾患を起こすのかほとん
ど分かっていなかった。
さらに本分野は、胎児外性器が形成される以前に、胎児体幹部の後方側の重要な構造である総排泄腔膜に
発現する細胞増殖因子 Shh(ソニックヘッジホッグ)遺伝子が重要であること、さらにそのような総排泄腔
膜における遺伝子発現に引き続いて、外性器原基が形成されるが、その際胎児原基先端の尿道上皮が外性器
の伸長や分化に極めて重要な働きをすることを見いだした。このような成果は新規であり、現在頻度の上昇
が懸念されているヒト外性器形成器、先天異常などの解明に今後取り組むに当たり社会的にも寄与しうるも
のと考えられた。
そもそも生殖器官、哺乳類外生殖器が遺伝子ネットワークによってその形作りが規定されているというこ
とすら分かっていなかったので、それらの説明をつけ、細胞増殖因子群の機能解析を成功させたということ
に要約される。
我々高等動物の体は管腔構造で満ちている。それらは消化関係、血管系、腹腔、胸腔、神経管、脳室、泌
尿生殖系、子宮など列挙に暇がない。それではそれらの管腔構造の形作りにはある種の似たような遺伝プロ
グラムが使われ、発生を制御していたのであろうか?こういったもっとも本質的な生物学、医学的質問にも
関連する形で我々の研究は進んだ。実際我々の解析によって世界で初めて消化管系などの管腔構造の形成に
効いている細胞増殖因子群が泌尿生殖系の形成過程においても重要であることが判明した。このことから研
究解析の局面として先に述べた体の中の基本器官形成プログラムの一種の類似性が浮かび上がってきたわけ
である。
これまで解析してきた遺伝子群にして 300 以上、遺伝子カスケードとしてその機能を徹底的に解析した
のが数十にも上っており、世界的に高く評価される publication となっている。
さらにこれらを解析する過程において、新規遺伝子導入法(ソノポレーション法)を開発した(Ohta et
al, Genesis. 37: 91-101, 2003)。特筆すべき事として、このソノポレーション法はまったく世界で新規
のものであり、実際それを反映してイギリス MRC やアメリカのトップクラスの研究所、ハーバード大学、
Salk 研究所、Stowers 研究所などから多くの研究者が我々のラボに今年度訪れ、技術を学んでいった(国
30
際遺伝子導入講習会)。またその滞在過程においてセミナーし、技術交流、情報交換を行った。このこと自
体が、世界的な高いレベルの中で突出した成果を挙げていることを具体的に証明している。
また、文部科学省の選定により先端的な研究、支援などを行う各施設に COE 設定のチャンスが与えられ
ている。すなわち熊本大学発生医学研究センター,大学院医学研究科脳・免疫統合科学系専攻,大学院薬学
研究科分子機能薬学専攻,医学部,生命資源研究・支援センターの教官各1名を加えた合計10教官による
申請課題(細胞系譜制御研究教育ユニットの構築)が、平成 14 年度文部科学省「21 世紀 COE プログラ
ム」に採択された。本センターの中では技術開発分野が熊本大学本荘地区 COE「細胞系譜制御研究教育ユ
ニットの構築」のメンバーとして活躍している。この COE 活動においては多数のリエゾンセミナー、及び
海外研究者を加えた COE 国際シンポジウム、また COE メンバーを中心としたリトリートセミナーなどを開
催してきており、本分野もこれらすべてに参加、特に COE 国際シンポジウムでは当分野が中心となって開
催してきている。これらによって本学生命科学領域の世界的な研究推進・人材育成への寄与が期待されてい
る。
COE の理念は研究、支援などに突出した成果を挙げることにあり、本荘地区の COE 活動として他の部局
と協力しながらますます本センターの評価を確立すべく努力しており、この点は高く評価されると考えてい
る。
本分野においては、大学院生をトップクラスの研究者に育てるための教育をこれまで継続して行ってきた。
このような実績を受けてこれまで本分野では大学院生出身者が井上学術奨励賞を受賞したほか、アメリカの
研究所に研究員として職を得たりしている。
本年度においては国際学会派遣として日韓シンポジウム(2004 年 7 月韓国において開催)に 1 名の大
学院生、及び 1 名のポスドク(非常勤研究員)を参加、発表させた。来年度以降においても引き続きこのよ
うな活動を継続し、若手研究者の育成を図り、世界に通用する人材を育てる方針である。
2)論文発表
(1) JB (review series for reproductive/urogenital tissue development) organized by Gen Yamada as
a guest Editor, in the process of printing
(2) Kamikawa-Miyado,M., Ogi,H., Ogino, Y., Katoh,H., Suzuki,K., Uemura,M., Kitoh,J., Oda,S. and
Yamada,G. The morphological and histological characters of the male external genitalia of the
house musk shrew, Suncus murinus. Zoolog Sci. 2005 in press
(3) Ogi,H., Suzuki,K., Ogino,Y., Kamimura,M., Miyado,M., Ying,X., Zhang,Z.,Shinohara,M., Chen,YP.
and Yamada,G. The ventral abdominal wall dysmorphogenesis of Msx1/Msx2 double-mutant
mice. Anatomical Record in press
(4) Kuroda,N., Mitani,T., Takeda,N., Ishimaru,N., Arakaki,R., Hayashi,.Y, Bando.,Y, Izumi,K.,
Takahashi,T., Nomura.,T, Sakaguchi,S., Ueno.T, Takahama,Y., Uchida,D., Sun,S., Kajiura,F.,
Mouri.,Y, Han,H., Matsushima,A., Yamada,G., and Matsumoto,M.
Development of
Autoimmunity against Transcriptionally Unrepressed Target Antigen in the Thymus of AireDeficient Mice. J.Immunology. in press
(5) Terada,K., Yomogida,K., Imai,T., Kiyonari,H., Takeda,N., Kadomatsu,T., Yano,M., Aizawa,S. and
Mori,M.
A type I DnaJ homolog, DjA1, regulates androgen receptor signaling and
spermatogenesis. EMBO J. 24: 611-22, 2005
(6) Alappat,SR., Zhang,Z., Suzuki,K., Zhang,X., Liu,H., Jiang,R., Yamada,G. and Chen,Y. The cellular
and molecular etiology of the cleft secondary palate in Fgf10 mutant mice. Dev Biol.
277:102-13, 2005.
(7) Ogino,Y., Katoh,H., Yamada,G. Androgen dependent development of a modified anal fin,
gonopodium, as a model to understand the mechanism of secondary sexual character
expression in vertebrates. FEBS Lett. 575:119-26, 2004.
(8) Satoh,Y.,
Haraguchi,R.,
Wright,T.J.,
Mansour,S.L.,
Partanen,J.,
Hajihosseini,M.K.,
Eswarakumar,V.P., Lonai,P., Yamada,G. Regulation of external genitalia development by
concerted actions of FGF ligands and FGF receptors. Anat Embryol (Berl). 208:479-86,
2004.
(9) Suzuki,K., Shiota,K., Zhang,Y., Lei,L., Yamada,G.
Development of the mouse external
31
genitalia: unique model of organogenesis.
Adv Exp Med Biol.545:159-72, 2004.
(10) Tucker,A., Watson,R.P., Lettice,L.A., Yamada,G. and Hill2, R.E. Bapx1 regulates patterning in
the middle ear: Altered regulatory role in the transition from the proximal jaw during vertebrate
evolution. Development 131, 1235-45, 2004.
(11) Takaoka,Y., Ohta,M,, Miyakawa,K., Nakamura,O., Suzuki,M., Takahashi,K., Yamamura,K. and
Sakaki,Y.
Cysteine 10 is a key residue in amyloidogenesis of human transthyretin
Val30Met. Am J Pathol. 164:337-45, 2004
(12) Kimura-Yoshida,C., Kitajima,K., Oda-Ishii,I., Tian,E., Suzuki,M., Yamamoto,M., Suzuki,T.,
Kobayashi,M., Aizawa,S. and Matsuo,I. Characterization of the pufferfish Otx2 cis-regulators
reveals evolutionarily conserved genetic mechanisms for vertebrate head specification.
Development. 131:57-71, 2004
(13) Gillmore,JD., Hutchinson,WL., Herbert,J., Bybee,A., Mitchell,DA., Hasserjian,RP., Yamamura,K.,
Suzuki,M., Sabin,CA. and Pepys,MB. Autoimmunity and glomerulonephritis in mice with targeted
deletion of the serum amyloid P component gene: SAP deficiency or strain combination?
Immunology. 112:255-64, 2004.
(14) Fuse,T., Kanai,Y., Kanai-Azuma,M., Suzuki,M., Nakamura,K., Mori,H., Hayashi,Y. and Mishina,M.
Conditional activation of RhoA suppresses the epithelial to mesenchymal transition at the
primitive streak during mouse gastrulation.Biochem Biophys Res Commun. 318:665-72, 2004.
(15) Abe,K., Hazama,M., Katoh,H., Yamamura,K. and Suzuki,M.
Establishment of an efficient
BAC transgenesis protocol and its application to functional characterization of the mouse
Brachyury locus. Exp Anim. 53:311-20, 2004.
(16) Hamada,H., Suzuki,M., Yuasa,S., Mimura,N., Shinozuka,N., Takada,Y., Suzuki,M., Nishino,T.,
Nakaya,H., Koseki,H. and Aoe,T. Dilated cardiomyopathy caused by aberrant endoplasmic
reticulum quality control in mutant KDEL receptor transgenic mice. Mol Cell Biol. 24:8007-17,
2004.
(17) Uchimura,K., Kadomatsu,K., El-Fasakhany,FM., Singer,MS., Izawa,M., Kannagi,R., Takeda,N.,
Rosen,SD. and Muramatsu,T. N-acetylglucosamine 6-O-sulfotransferase-1 regulates
expression of L-selectin ligands and lymphocyte homing. J Biol Chem. 279:35001-8, 2004.
(18) Shiina,T., Konno,A., Oonuma,T., Kitamura,H., Imaoka,K., Takeda,N., Todokoro,K. and
Morimatsu,M. Targeted disruption of MAIL, a nuclear IkappaB protein, leads to severe atopic
dermatitis-like disease. J Biol Chem. 279:55493-8, 2004.
(19) Itoh,H., Naganuma,S., Takeda,N., Miyata,S., Uchinokura,S., Fukushima,T., Uchiyama,S.,
Tanaka,H., Nagaike,K., Shimomura,T., Miyazawa,K., Yamada,G., Kitamura,N., Koono,M. and
Kataoka,H. Regeneration of injured intestinal mucosa is impaired in hepatocyte growth factor
activator-deficient mice. Gastroenterology. 127:1423-35, 2004.
(20) 鈴木堅太郎、神川真美、尾木秀直、原口竜摩、荻野由紀子、山田源. マウス外生殖器原基(生殖結
節)にみられる伸長制御メカニズム:BMP signaling の 機能解析. 細胞工学 23:208-209, 2004.
(21) 太田将、鈴木堅太郎、立花克郎、山田源. ソノポレーション法によるニワトリ胚への遺伝子導入. 細
胞工学. 23(1): 94-99, 2004.
(22) 西田尚代、鈴木堅太郎、荻野由紀子、尾木秀直、田代浩徳、山田源。
哺乳動物外生殖器の発生と
分化制御
化学と生物
42(10): 666-672, 2004
(23) 太田将、尾木秀直、山田源。 外生殖器
モデル動物の作成と維持 エル・アイ・シー 458-432
2004.7.10 発行
(24) 尾木秀直、宮戸真美、太田将、篠原正徳、大場隆、山田源。 生殖器 モデル動物の作成と維持 エ
ル・アイ・シー 911-913 2004.7.10 発行
(25) 尾木秀直、鈴木堅太郎、篠原正徳、山田源. 外生殖器の発生分化と異常. 別冊・医学のあゆみ(疾患モ
デル動物)(編集 山村研一) 123-127, 2004.1.25 発行.
3)学会発表
(1) Gen Yamada:The Chicken Genome, New Tools and Concepts, the Stowers Institute, 2004.5,
USA
32
(2) Kentaro Suzuki; Unique model of organogenesis: Role of Dlx5 and Dlx6 in the mouse external
genitalia development. The 3rd Korea-Japan Conference on Cellular Signaling for Young
Scientists 2004, 2004.7, Pohang, Korea
(3) Sho Ohta; Microbubble-Enhanced Sonoporation; Efficient Gene Transduction Technique for
Chick Embryos. The 3rd Korea-Japan Conference on Cellular Signaling for Young Scientists
2004, 2004.7, Pohang, Korea
(4) Kentaro Suzuki; Unique model of organogenesis: role of Dlx5 and Dlx6 in the mouse external
genitalia development. 2nd COE International Symposium, 2004.7. Kumamoto
(5) Kentaro Suzuki; New role of Dlx genes: Dlx5 and 6 are required for the proper development of
murine urogenital system. 3rd COE International Symposium, 2004.8, Kumamoto
(6) Gen Yamada, Ryuma Haraguchi. Hidenao Ogi, Yukiko Ogino, Yoshihiko Satoh, Peter Lonai, Sho
Ohta, Hisayo Nishida, Mika Kamimura, Giovanni Levi and Kentaro Suzuki; Molecular Analysis of
External Genitalia Formation: integration of growth factors and transcription factors for the
regulation of Murine Genital Tubercle (GT) Development. Mouse Molecular Genetics, CSH
Meeting, 2004.9, Cold Spring Harbor, USA
(7) Gen Yamada; Microbubble-Enhanced Sonoporation: Efficient Gene Transduction Technique for
Chick Embryos. 4th International Society for Therapeutic. 2004.9, Kyoto, Japan
(8) R.Haraguchi , Y.Sato, T.Tanaharu, M.Kamimura, S.Ohta, H.Nishida, A.Sakai, Y.Norikoshi,
T.Deguchi, Y.Monda, Y.Xu, A.Mieda, N.Takeda, M.Suzuki, H.Kato, H.Ogi, Y.Ogino, K.Suzuki and G.
Yamada: Molecular mechanisms of appendage formation; analysis of limb and external
genitalia development and its medical significance. Conference on Molecular Medicine,
2004.11. Soul Korea
(9) Gen Yamada; Molecular mechanisms of appendage formation; analyses of limb and external
genital formation. The Japan-China Cooperative Life Science Symposium in Kumamoto.
2004.11, Kumamoto, Japan
(10) 山田源、原口竜摩、荻野由紀子、竹田直樹、鈴木操、鈴木堅太郎:生殖器形成過程の解析;器官形成
遺伝子プログラムの定石を解明する.第 51 回日本実験動物学会、2004.5
(11) 山田源:外生殖器形成メカニズムの解明;その発生医学と先天性異常. 第 44 回日本先天異常学会学
術集会、2004.7、佐賀
(12) 世話人/座長 元山純、山田源(各シンポジスト:多羽田哲也、中野芳朗、Nandita Quaderi, 嶋村健
治、Chi-chung Hui、城石俊彦、Doug Epstein):ワークショップ;ヘッジホッグシグナルカスケード
研究の最前線.日本発生生物学会第 37 回大会、2004.6
(13) 世話人/座長 山田源:日本実験動物学会(Barbara Witham, the Jackson Labpratory)
(14) 世話人/座長 山田源:日本発生生物学会第 37 回大会
(15) 世話人/座長 山田源:第 27 回分子生物学会年会(バイオテクノロジーセミナー/JAX セミナープロ
グラム Barbara Witham, the Jackson Labpratory)
(16) 鈴木堅太郎、西田尚代、立花早苗、Olinda Alegria、尾木秀直、荻野由紀子、Fariel Dif、Giovanni、山
田源:胎生期精巣形成過程における Dlx 遺伝子の機能解析. 日本発生生物学会第 37 回大会、2004.6、
名古屋
(17) 原口竜摩、佐藤義彦、棚治隆史、元山純、Chi-Chung Hui、小椋利彦、山田竜一、高橋直樹、城石俊彦、
山田源:外生殖器及び腹壁下部領域の協調した発生過程についての考察. 日本発生生物学会第 37 回
大会、2004.6、名古屋
(18) 西田 尚代、鈴木堅太郎、荻野由紀子、山田源:精巣形成過程におけるホメオボックス遺伝子 Dlx の機
能解析. 第 9 回 Testis Workshop 精子形成・精巣毒性研究会、2004.10、大阪
(19) 鈴木堅太郎, 尾木秀直, 西田尚代, 三枝愛子, Chen Yiping, 山田源:外生殖器形成過程における Msx
遺伝子の機能解析. 第 27 回日本分子生物学会年会、2004.12、神戸
(20) 原口竜摩, 佐藤義彦, 棚治隆史, Chi-chung Hui, Maria Ros, Suzanne Mansour, Anne Moon, 山田源:
胎児外生殖器と尾芽の協調した形態形成プロセス. 第 27 回日本分子生物学会年会、2004.12、神戸
(21) 太田将, 鈴木堅太郎, 立花克郎, 山田源:ニワトリ胚の尾部形成過程における尾と後腸の協調した形成
機構の解析. 第 27 回日本分子生物学会年会、2004.12、神戸
(22) 荻野由紀子, 加藤洋教, 山田源:脊椎動物における androgen receptor 遺伝子の進化. 第 27 回日本
33
分子生物学会年会、2004.12、神戸
4)研究費などの資金獲得
(1) 文部省科学研究費特定領域、「外生殖器発生を制御する泌尿生殖系構築過程の解析」研究代表者:山田
源、18,600,000 円.
(2) 文部省科学研究費特定領域、「遺伝子操作動物の開発・維持の応用研究推進委員会」(分担研究課題:
遺伝子改変マウス作製および相同組換え技術講習)代表者:山村研一、分担者:山田源、
14,000,000 円.
(3) 文部省科学研究費特定領域研究(2)発生システム(公募)、「尾部形成と協調した内胚葉末端及び外
生殖器発生過程の解析」研究代表者:山田源、2,600,000 円.
(4) 日本学術振興会科学研究費萌芽研究、「ソノポレーションを用いた付属肢の分子発生学的解析」研究代
表者:山田源、1,800,000 円.
(5) 厚生省成育医療研究委託費「形態形成の分子遺伝学と関連疾患の発症機序の解明」(分担研究課題:外
性器形成機序の分子生物学的解析および催奇系因子作用機序の解析の試み)主任研究者:緒方勤、分
担代表者:山田源、2,200,000 円.
(6) 学術研究奨学寄付金:興和株式会社、寄付金額:3,000,000 円
(7) 学術研究奨学寄付金:ネッパジーン、寄付金額:2,000,000 円
2.研究支援に関して(遺伝子改変マウス作出、遺伝子ノックアウトマウス作成業務)
技術開発分野における業務;遺伝子改変マウス(トランスジェニックマウス;以下 Tg マウスと略記す
る)作出、遺伝子ノックアウトマウス(以下キメラマウスと略記する)作成業務に関しては、平成16年度
中に58件(トランスジェニックマウス44件、キメラ14件)を数え、多くの国内研究者によって研究成
果が達成されつつある。
Tg マウス作出、及びキメラマウス作成業務について、以下さらに解説する。
Tg マウスは依頼を受ける際、トランスジーン(DNA 断片)を依頼者に調整、それらを申請書とともに送
付してもらうことにより受付が成立する。状況として Tg マウス作製、供給は安定して高い受注、及び成功
実績を誇っている。
一方キメラマウス作製、供給の方は ES 細胞を依頼者に相同組換えを起こしたクローンとして確立してい
ただき、相同組換えクローンを送付、受付後当方でインジェクション用に同クローンを培養、増殖後にイン
ジェクションし、キメラマウスを作出する。このため ES 細胞という注意深い培養取り扱いを要する細胞ク
ローンの授受が前提となっている。
これらの遺伝子改変マウスを送付後、依頼者は分子医学、医科学、癌、免疫、分子発生学、病態モデルな
ど医生物学領域において同マウスを利用、応用し、それらは最先端研究のためにかかせない役割を果たして
きた。これらの遺伝子改変マウスを用いることにより、多くの cutting edge な業績が生み出されている。
これらは Cell, Development, Nature Genetics などトップクラスのインパクトを持つジャーナルを含んで
いる。
これらの業務件数は本センター開設後通算ですでに500件以上にも達しており、本邦最高であり、国際
的にも有数のものである。
34
3.社会貢献に関して
1)役員など
CMB (Editor; Paris, CMB association; Medline cited jounal)
BTER (Editorial board member; San Diego, Humana Press; Medline cited jounal)、Dev Dyn
(Editorial board member; Medline cited jounal)
日本学術振興会 審査会専門委員
第 28 回日本分子生物学会年会 実行委員
2)国内での学術交流・指導・情報交換等
1) 大阪大学
期 間:平成 16 年 10 月
目 的:竹田潤二先生研究室でセミナー
渡航者:山田源
2) 大阪大学
期 間:平成 16 年 10 月
目 的:山本亘彦先生研究室でセミナー
渡航者:山田源
3)海外での学術交流・指導・情報交換等
(1)
ユタ大学(アメリカ)
期 間:平成 16 年 5 月
目 的:Dr. Suzanne Mansour 研究室、Dr. Anne Moon 研究室にて fgf 系のダブルノックアウトマウ
ス、コンディショナルノックアウトマウスについて共同研究打ち合わせを行った。特に Dr. Anne
Moon との間では fgf8 の胎児におけるコンディショナルノックアウトマウスシステムの共同研究を展
開中である。
渡航者:山田源
(2)
Mayo Clinic(アメリカ)
期 間:平成 16 年 7 月
目 的:Dr.Junjie Chen 研究室にてセミナー講演
渡航者:山田源
(3)
National Cancer Institute(アメリカ)
期 間:平成 16 年 8 月
目 的:Dr.Mark Lewandoski 研究室にてセミナー講演、NCI においては fgf-bmp システムのクロス
トークについてコンディショナルノックアウトマウスを用いて胎児において研究中である。この点
我々も Suzuki et.al., Development131, 6209-6220, 2003.においてすでに発表しているので、こ
れらの知識を総合に持ち寄り、さらに研究展開を図るべく共同研究を進めている。
渡航者:山田源
(4)
University of Hohenheim(ドイツ)
期 間:平成 16 年 10 月
目 的:Dr. Martin Blum 研究室にてセミナー講演。Dr.Blum 研究室は左右軸の形成にあずかる制御
因子群の解析において世界のトップである。Dr.Blum 研究室とはすでに国際研究雑誌において数報の
共同研究をまとめている実績を有している。
渡航者:山田源
(5)
MPI(マックスプランク研究所)(ドイツ)
期 間:平成 16 年 10 月
目 的:Dr. Ahmed Mansouri 研究室にてセミナー講演。マックスプランク研究所とはすでに国際雑
誌の共同研究発表において実績を有している。今回信号伝達系において Btx 遺伝子の共同研究を推進
している。
渡航者:山田源
(6)
Academia Sinica(台湾)
期 間:平成 17 年 2 月
35
目 的:Dr. Bn-Chu Chung 研究室にてセミナー講演。ステロイド系、ホルモン系の胎児、及び生体
における発現制御について Academia Sinica との間の共同研究を進めている。
渡航者:山田源
4)海外から共同研究、情報交換、及びセ ミナー のための研究者招待など
(1)
Mr. Greg Dorholt
所属機関:Rich-Mar Corporation(アメリカ)
期
間:平成 16 年 4 月
目
的:世界で初めて我々が開発した超音波を用いた新規遺伝子導入法(ソノポレーション)につ
いて機械;ソノポレーション発信器の共同開発のため
(2)
Dr. Olivier Pourquie
所属機関:Stowers Institute for Medical Research(アメリカ)
期
間:平成 16 年 8 月
目
的:チックゲノムの解析のためには新規遺伝子導入法が必須である。ソノポレーション法をチ
ックゲノム全体の遺伝子機能解析に応用するため、議論、共同研究を進めている。
(3)
Dr. Paul Sharpe
所属機関:Kings College London(イギリス)
期
間:平成 16 年 8 月
目
的:歯の形成は頭部顔面形成過程の中の最も重要なプロセスの一つである。歯の形成過程にお
ける細胞増殖因子カスケードを解析するため。
(4)
Dr.Tatsuya Kobayashi
所属機関:Harvard University(アメリカ)
期
間:平成 16 年 11 月
目
的:骨形成過程に預かる細胞増殖因子群ネットワーク解明のため共同研究を行った。
(5)
Dr.Takahiro Fukumoto
所属機関:The Harvard Medical School, The Forsyth Institute(アメリカ)
期
間:平成 16 年 12 月
目
的:胎児左右軸形成に関与する細胞増殖因子群の共同研究展開のため
5)新規遺伝子導入法ソノポレーション講 習
我々自身が開発した新規遺伝子導入法ソノポレーション(超音波を用いた新規遺伝子導入法;Ohta et al,
Genesis. 37: 91-101, 2003)を最先端研究を行っている研究者を対象に技術提供している。この講習会
の最大の特徴は、海外のトップクラスの研究者からの依頼で、実際に来熊し、実際に技術を教えている点で
ある。これまでイギリス王立大学(Kings College London)、MRC、アメリカ Salk 研究所(カリフォルニ
ア)や Stowers 研究所から多くの研究者が訪れ、ソノポレーション法を実際に習熟して帰国した。
このように最先端技術を開発し、そして世界中の学会にインパクトを与えている点は、我々のセンターが
日本のみならず世界でも突出した成果を挙げていることを示している。
技術的には分子発生医学研究は形態形成における遺伝子の機能、遺伝子カスケードを解明するために分子
生物学的手法が用いられるようになってきている。
その一つの手法としてレトロウィルスなどを用いた胚への遺伝子導入法は有効な手段であり、発生生物学に
多大な貢献をしてきた。しかし、高力価のウィルス粒子の調製に多くの時間がかかり、また発現させる場所
と時期の調節が困難であるなどの問題点もある。そこで、胚へ時期と場所特異的に遺伝子を導入できるエレ
クトロポレーション法の開発によって形態形成に関わる遺伝子の機能をより一層深く理解する上で強力なツ
ールとなった。
しかし、エレクトロポレーション法は一般的に間葉組織よりも電気抵抗の低い外胚葉組織の方が遺伝子導
入されやすいという特徴があり、無論、特殊な電極を使用すれば間葉組織への遺伝子導入は可能であるもの
の、間葉組織への遺伝子導入はやや困難であるとの感は否めなかった。
さらに、電極の設置や導入条件等を含めた諸操作には熟練と厳密な検討を必要とし、条件が不適切な場合
には、過剰な負荷により組織を傷つけてしまう恐れがある。そこで、我々はより低ダメージで、そしてより
簡単に間葉組織へ遺伝子導入できるマイクロバブルと超音波照射を併用したソノポレーション法について開
36
発しこれを世界の学会、研究者に紹介、講習させてきたものである。
(1) 期
受
目
担
(2) 期
受
目
担
(3) 期
受
目
間:平成 16 年 4 月 4 日
講 者:田村宏治(東北大学生命科学研究科)
的:胎児肢芽形成メカニズム解明にソノポレーションを応用した。
当 者:山田源、太田将
間:平成 16 年 5 月 11 日
講 者:井関祥子(東京医科歯科大学大学院)
的:頭部骨形成メカニズム解明にソノポレーションを応用した。
当 者:山田源、太田将
間:平成 16 年 6 月 7 9 日
講 者:Nandita Quaderi(King's College London(イギリス))
的:哺乳類胎児の信号伝達系において極めて重要な働きを果たしている shh 信号伝達系に関す
る共同研究打ち合わせを行った。
担 当 者:山田源、太田将
(4) 期
間:平成 16 年 6 月 17 日
受 講 者:鈴木孝幸(東北大学加齢医学研究所)
目
的:哺乳類胎児の信号伝達系(shh-tbx)において極めて重要な働きを果たしている shh 信号伝
達系に関する共同研究打ち合わせを行った。
担 当 者:山田源、太田将
(5) 期
間:平成 16 年 8 月 2 6 日
受 講 者:Pascale Malapert(Stowers Institute for Medical Research(アメリカ))
目
的:哺乳類胎児において極めて重要なプロセスの一つである体節の形成メカニズムの共同研究を
行っている。特にソノポレーション法による遺伝子導入を体節の形成時期において適用する
目的がある。
担 当 者:山田源、太田将
(6) 期
間:平成 16 年 8 月 15 18 日
受 講 者:Susanne Dietrich(King's College London(イギリス))
目
的:先端的な研究を特に頭部顔面形成過程において行っている。顔面筋肉発生メカニズムのポイ
ントをさらに共同研究するため、ソノポレーション法を頭部形成解明のために応用する。
受 講 者:Frank R. Schubert (University of Portsmouth(イギリス)
)
目
的:ソノポレーション法を頭部神経系の遺伝子プログラム解明のために応用する。
担 当 者:山田源、太田将
4.教育に関して
1)学内(学部学生・大学院生 講義)
(1) 平成 16 年 5 月 17 日 3 限目:13:15 14:45
対 象:医学部 1 年生
内 容:医学概論:遺伝子とからだの器官づくり; 定石の遺伝子プログラムはあるか?
(2) 平成 16 年 4 月 20 日 4 限目 13:00 14:20
対 象:医学研究科大学院
内 容:医学実験講座:変異マウスの作成
(3) 平成 16 年 6 月 8 日 4 限目 15:00 16:30
対 象:医学部1年生(兼任:医学研究科修士過程)
内 容:分子細胞生物学:臓器から器官系そして個体へ(兼任:細胞生物学(基礎医科学特
論))
(4) 平成 16 年度
対 象:大学院薬学研究科博士前期課程
内 容:遺伝情報学
(5) 平成 16 年度
37
対 象:大学院薬学研究科博士前期課程
内 容:薬効評価解析学
(6) 平成 16 年度
対 象:大学院薬学研究科博士前期課程
内 容:病態遺伝子解析学特別実験 I
(7) 平成 16 年度
対 象:大学院薬学研究科博士前期課程
内 容:病態遺伝子解析学演習
(8) 平成 16 年度
対 象:大学院薬学研究科博士前期課程
内 容:遺伝子解析及び遺伝子改変動物作製実習
2)学外(学部学生・大学院生 講義)
(1) 平成 16 年 10 月 15 日
対 象:大阪大学医学系研究科修士課程内定者
内 容:修士課程内定者に対するオリエンテーション
(2) 平成 16 年 11 月 18、19 日
対 象:大阪大学大阪大学大学院生命機能研究科
内 容:集中講義(生物工学特論C)
38
(6−3)資源開発分野
1.研究開発に関して
1)研究・教育の概略
遺伝子改変マウスを中心とする様々なマウスの寄託、保存、データベースおよび供給システムを構築した。
また、国内外の研究所や大学との間で、各種系統のマウス凍結胚・精子の授受や情報交換を行った。特に、
2004 年 6 月から 10 月まで、外国人客員研究員としてジャクソン研究に滞在し、部局間協定の締結、英語
版生殖工学マニュアル CD の作製および生殖工学技術指導などを行い、ジャクソン研究所との密な研究協力
体制を築き上げた。研究においては、哺乳類の生殖工学に関する技術開発を主な研究テーマとして、様々な
研究を行ってきた。マウスにおいては、体外受精、胚・配偶子・卵巣の凍結保存およびクローンマウスの作
製などに関する研究開発に取り組でいる。また、私たちが開発したマウス精子の凍結保存は、遺伝子改変マ
ウスの系統保存技術として、もはや世界のスタンダードになっており、その他の生殖工学技術においても世
界中に広く普及しつつある。ラットにおいても、胚のみならず、不可能とされてきた精子の凍結保存にも成
功し、トランスジェニックラットの系統にも応用されつつある。さらに、大型霊長類であるチンパンジーの
生殖工学技術の開発にも精力的に取り組んでおり、体外受精、顕微授精、受精卵の体外培養法、さらには
ES 細胞株の樹立についても研究を行っている。一方、教育に関しては、本年度は、大学院医学研究科修士
課程において、発生・遺伝・育種繁殖およびマウスに関するデータベースなどについて講義を行った(実験
動物)。実験動物学のみならず生殖発生生物学、あるいは生殖医療などさまざまな分野にとって、今後極め
て重要となる生殖工学および生殖工学技術に関する研究開発と支援および教育に関して、精力的な活動を行
った。
2) 著書
(1) 中潟直己: 疾患モデル動物-病因解析での役割と限界-別冊・医学のあゆみ、山村研一 編、別冊・医学
のあゆみ、24-27, 2004.
3)論文発表
(1) Ito K, Hirao A, Arai F, Matsuoka S, Takubo K, Hamaguchi I, Nomiyama K, Hosokawa K, Sakurada K,
Nakagata N, Ikeda Y, Mak TW, Suda T.: Regulation of oxidative stress by ATM is required for selfrenewal of haematopoietic stem cells. Nature. 431(7011):997-1002.2004.
(2) Nitta Y, Yoshida K, Satoh K, Senba K, Nakagata N, Peters J, Cattanach BM.: Spontaneous and
Radiation-induced Leukemogenesis of the Mouse Small Eye Mutant, Pax6(Sey3H). J. Radiat. Res.
(Tokyo). 45(2): 245-251.2004.
(3) Suzuki K, Yoshimoto N, Shimoda K, Sakamoto W, Ide Y, Kaneko T, Nakashima T, Hayasaka I,
Nakagata N.: Cytoplasmic dysmorphisms in metaphase II chimpanzee oocytes. Reprod Biomed
Online. 9(1): 54-58. 2004.
(4) Nishizono H, Shioda M, Takeo T, Irie T, Nakagata N.: Decrease of fertilizing ability of mouse
spermatozoa after freezing and thawing is related to cellular injury. Biol Reprod. 71(3): 973-978.
2004.
(5) Nitta Y, Yoshida K, Nakagata N, Harada T, Ishizaki F, Nitta K, Torii M.: Effects of a hemizygous
deletion of mouse chromosome 2 on the hematopoietic and intestinal tumorigenesis. J Toxicol
Pathol. 17:105-112.2004.
(6) Kanato K, Hosen N, Yanagihara M, Nakagata N, Shirakata T, Nakazawa T, Nishida S, Tsuboi A,
Kawakami M, Masuda T, Oka Y, Oji Y, Ijpenberg A, Hastie ND, Sugiyama H.: The Wilms' tumor gene
WT1 is a common marker of progenitor cells in fetal liver. Biochem Biophys Res Commun.
28;326(4):836-43.2005.
(7) 中潟直己:熊大 CARD における生殖工学技術研修について Experimental Animal Technology (実験動
物技術). vol.39 No.2 120-124.2004.
(8) 金子武人:マウス精子の凍結乾燥 –新しいマウス精子保存法としての応用- 実験動物ニュース
vol.53 No.5 89. 2004.
自己評価:論文は8編であるが、特に、凍結融解精子の受精能が低い原因を究明したことは(論文④)、今
39
後のマウス精子の保存液の開発につながるものと、高く評価される。
4)学会発表
(1 )国際学会
(1) Kaneko T, Sakamoto W, Takeichi M, Ide Y, Nakashima N, Tomoguri T, Mori Y, Nagano K,
Teramoto M, Hayasaka I, Yoshikawa Y, Nakagata N. Cryopreservation of chimpanzee spermatozoa.
2004 Annual Conference: Society for Reproduction & Fertility 2004.4.5-7, Gehent,Belgium(The
Best Paper featuring cryopreservation 受賞).
(2) Kaneko T. and Nakataga N.: Developmental potential of freeze-dried mouse spermatozoa stored
at low or ambient temperature. Society for the study of reproduction (SSR), 2004.8.1-4,
Vancouver,Canada.
(3) Ward MA, Kaneko T, Whittingham DG, and Yanagimachi R.:Preservation of C57Bl/6 mouse
spermatozoa obtained from the uteri of mated females. Society for the study of reproduction (SSR),
2004.8.1-4, Vancouver,Canada.
(4) Kaneko T, Yamamura A, Ogawa M, Ide Y, Yanagita T, Takeichi M, Nakagata N.: Fertilization ability
of frozen mouse spermatozoa stored for over 10 years The International Conference "Conservation
of Genetic Resources" 2004.10.19-22. St.Peterberg, Russia.
(2 )国内学会
招待講演
(1) 中潟直己:遺伝子改変マウスの胚・精子バンクシステム
究会、2004.5.8、金沢(招待講演).
北陸実験動物研究会第 8 回総会・第 22 回研
シンポジウム・ワークショップ
(1) 中潟直己:熊大 CARD における生殖工学技術研修について 第 51 回日本実験動物学会総会、
2004.5.20-22.20-22、長崎.
(2) 金子武人:マウス精子の凍結乾燥 –新しいマウス精子保存法としての応用 第 51 回日本実験動物学会
総会、2004.5.20-22、長崎.
(3) 中潟直己:凍結マウス精子を用いた受精卵の作出̶透明帯穿孔卵子および ICSI を用いて̶第 3 回 RMB
(生殖工学・生物学)研究会シンポジウム、2005.1.15、東京.
(4) 中潟直己:マウスバンキングについての最近の動向 第 1 回生命資源研究・支援センターシンポジウ
ム、2005.2.28、遺伝子実験施設.
発表
(1) 金子武人、山村綾子、小川真美、井手幸恵、柳田朋子、竹市美和子、中島竜之、中潟直己:遺伝子改変
雄マウスを用いた体外受精と得られた胚の凍結保存および移植成績 第 45 回日本哺乳動物卵子学会、
2004.5.15-16.21、大津.
(2) 山村綾子、柳田朋子、竹市美和子、井手幸恵、小川真美、金子武人、中潟直己:10 年間凍結保存され
たマウス精子の受精能の検討 第 51 回日本実験動物学会総会、2004.5.20-22、長崎.
(3) 井手幸恵、山村綾子、小川真美、柳田朋子、竹市美和子、中島竜之、金子武人、中村直子、吉住正等美、
浦野 徹、中潟直己:種々の凍結法による凍結マウス胚の融解後の成績について 第 51 回日本実験動物学
会総会、2004.5.20-22、長崎.
(4) 小川真美、山村綾子、柳田朋子、井手幸恵、竹市美和子、中島竜之、金子武人、城石俊彦、中潟直己:
JF1/Ms の過排卵処理におけるホルモン濃度と週齢の検討 第 51 回日本実験動物学会総会、2004.5.2022、長崎.
(5) 柳田朋子、山村綾子、小川真美、井手幸恵、竹市美和子、金子武人、荒木喜美、中潟直己:ノックアウ
ト 血 清リ プ レ ー ス メン ト (KSR)を 用 い た ES 様 細 胞 の 樹立 検 討 第 51 回 日 本 実験 動 物 学 会 総会 、
2004.5.20-22、長崎.
(6) 金子武人、井手幸恵、坂本亘、中島竜之、下田耕司、吉本信彦、友栗徹士、早坂郁夫、吉川泰弘、中潟
直己:チンパンジー凍結射出精子からの受精卵の作出 第 51 回日本実験動物学会総会、2004.5.20-22、
長崎.
40
(7) 伊藤一成、中務 胞、田中真由美、中潟直己、山村研一:遺伝子破壊マウス用個体識別マイクロチップ
の開発 第 51 回日本実験動物学会総会、2004.5.20-22、長崎.
(8) 井上岳人、中務 胞、小野洋充、北村 薫、中潟直己、山村研一:マウスの再過排卵処理に関する研究
第 51 回日本実験動物学会総会、2004.5.20-22、長崎.
(9) 橋口朋代、中務 胞、佐々木美華、中田涼美、矢野明日香、早川郁子、大渕貴実子、中潟直己、山村研
一:PCR による遺伝子破壊マウス胚の遺伝的モニタリングシステム 第 51 回日本実験動物学会総会、
2004.5.20-22、長崎.
(10) 小林慎一、中務 胞、上田直矢、中潟直己、山村研一:トランスジェニック社における大規模遺伝子
破壊マウス作製について 第 51 回日本実験動物学会総会、2004.5.20-22、長崎.
(11) 松村 修、中務 胞、小林慎一、高田理恵、松隈豊和、松下恵子、水上洋介、中潟直己、山村研一:
リクロ ーニン グした ES 細 胞を 用いた キメ ラマウ ス作製 の試み 第 51 回日本 実験 動物学 会総 会、
2004.5.20-22、長崎.
(12) 上田直矢、中務 胞、中潟直己、山村研一:凍結キメラ胚を用いた遺伝子破壊マウスの作製 第 51
回日本実験動物学会総会、2004.5.20-22、長崎.
(13) 中田涼美、中務 胞、田中真由美、中潟直己、山村研一:ジーントラップ法により作製された遺伝子
破壊マウスの体外受精成績 第 51 回日本実験動物学会総会、2004.5.20-22、長崎.
(14) 中島竜之、小原めぐみ、清原友美、坂本 亘、柳 美穂、井上聖也、中務 胞、中潟直己:ラット精
子の凍結保存法の改良 第 51 回日本実験動物学会総会、2004.5.20-22、長崎.
(15) 柳 美穂、坂本亘、中島竜之、小原めぐみ、清原友美、井上聖也、中潟直己:透明帯穿孔卵子を用い
たマウス凍結融解精子の体外受精成績について 第 51 回日本実験動物学会総会、2004.5.20-22、長崎.
(16) 金子武人、土山修治、中潟直己、浦野徹、山田源、荒木正健、山崎由紀子、加藤英樹、佐谷秀行:熊
本大学生命資源研究・支援センター 動物資源開発研究部門(CARD)のホームページについて 第 38 回日
本実験動物技術者協会総会、2004.5.20-22、長崎.
(17) 土山修治、井手幸恵、山村綾子、小川真美、竹市美和子、佐々木美華、柳田朋子、中島竜之、金子武
人、中潟直己:マウスの生殖工学技術マニュアル(CD-ROM 版)作製 第 38 回日本実験動物技術者協会総
会、2004.5.20-22、長崎.
(18) 竹市美和子、山村綾子、小川真美、柳田朋子、井手幸恵、中島竜之、金子武人、中潟直己:マウスの
体外受精、凍結融解および胚移植成績と季節との相関について 第 38 回日本実験動物技術者協会総会、
2004.5.20-22、長崎.
(19) 江上稔子、中務胞、中田涼美、中潟直己、山村研一:ES キメラ胚作製に用いる受容胚の系統について
第 38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20-22、長崎.
(20) 高田理恵、中務胞、田中真由美、中潟直己、山村研一:ジーントラップ法におけるキメラ胚の移植成
績 第 38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20-22、長崎.
(21) 佐々木美華、中務 胞、橋口朋代、早川郁子、中田涼美、矢野明日香、大渕貴実子、中潟直己、山村
研一:トランスジェニック社で系統樹立した遺伝子破壊マウス凍結胚の品質管理 第 38 回日本実験動物技
術者協会総会、2004.5.20-22、長崎.
(22) 小島健太、中務胞、中潟直己、山村研一:交配用雄マウスと同居させる過排卵処置雌マウスの数と交
尾率について 第 38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20-22、長崎.
(23) 松下恵子、中務 胞、田中真由美、中潟直己、山村研一:ES キメラマウスの毛色と Germ-Line
Transmission との相関について −第 2 報− 第 38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20-22、
長崎.
(24) 松隈豊和、中務 胞、小林慎一、高田理恵、松下恵子、松村 修、中潟直己、山村研一:マウス 8 細
胞期胚の冷蔵保存 第 38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20-22、長崎.
(25) 大渕貴実子、中務 胞、橋口朋代、早川郁子、江上稔子、中潟直己、山村研一:遺伝子破壊マウスに
おける耳組織からの DNA 抽出 第 38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20-22、長崎.
(26) 矢野明日香、中務 胞、江上稔子、田中真由美、中潟直己、山村研一:トランスジェニック社におけ
るキメラマウス繁殖成績について 第 38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20-22、長崎.
(27) 中島竜之、小原めぐみ、清原友美、坂本亘、柳美穂、井上聖也、朱宮正剛、中務 胞、中潟直己:簡
易ガラス化法によるラット胚の凍結保存 第 38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20-22、長崎.
(28) 坂本 亘、金子武人、越本知大、篠原明男、大沢一貴、佐藤 浩、佐加良英治、坂本龍一郎、土屋公幸、
中潟直己:野生マウス精子の凍結保存 第 38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20-22、長崎.
41
(29) 下田 剛、香山敬志、川内 勝、福岡 真、大隈博俊、斉田 勝、中潟直己:体外受精に用いる雌マ
ウスの週齢別の排卵数および受精率について 第 38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20-22、長
崎.
(30) 香山敬志、下田 剛、川内 勝、福岡 真、大隈博俊、斉田 勝、中潟直己:体外受精に用いる雄マ
ウスの週齢別の受精率について 第 38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20-22、長崎.
(31) 小野洋充、河津明友、本田啓子、安川日出夫、北村薫、斉田勝、中務胞、中潟直己:マウス受容雌の
作製・里親作製と季節との相関について 第 38 回日本実験動物技術者協会総会、2004.5.20-22、長崎.
(32) 光永 佳奈枝、水崎 博文、諸橋 憲一郎、中潟 直己、Vincent Giguer、春名 享子、荒木 喜美、 山
村 研一:核内オーファンレセプター:ERR-β遺伝子の始原生殖細胞発生過程における発現・機能解析、
2004.6、名古屋.
(33) 鈴木君枝、吉本信彦、下田耕司、坂本亘、井手幸恵、中島竜之、金子武人、早坂郁夫、中潟直己:チ
ン パン ジ ー 成 熟( MII 期 ) 卵 に おけ る 細 胞 質の 形 態 異常 に つ い て 第 20 回日 本 霊 長 類学 会 大 会、
2004.7.2-4、名古屋.
(34) 土山修治、中潟直己:マウスの生殖工学技術マニュアル 第 22 回日本受精着床学会総会・学術講演
会、2004.9.2-4、旭川.
(35) 土山修治、中潟直己:マウスの生殖工学技術マニュアル作成と配布 第 97 回日本繁殖生物学会大会、
2004.9.16-18、広島.
(36) 西園啓文、竹尾透、中村香里、入江徹美、斉田勝、中潟直己:C57BL/6 マウス系統を含む様々なマ
ウス系統に適応可能な、受精効率に優れる新規マウス精子凍結保存液の開発 第 97 回日本繁殖生物学会大
会、2004.9.2-4、広島.
(37) 中潟直己: CARD マウス胚・精子バンク 第 27 回日本分子生物学会年会、2004.12.8-11、神戸.
(38) 金子武人:フリーズドライ技術を用いたマウス精子保存法の開発 第 3 回熊本大学研究シーズ公開シ
ンポジウム、2004.10.8、益城.
(39) 福本紀代子・川辺敏晃・町田宏美:リソースバンクが提供する生殖工学技術者支援システム開発への
取り組み 第 3 回熊本大学研究シーズ公開シンポジウム、2004.10.8、益城.
(40) 土山修治:マウス胚/精子バンクの運営と生殖工学技術研修及び CD-ROM によるマニュアルの作製に
ついて 第 3 回熊本大学研究シーズ公開シンポジウム、2004.10.8、益城.
(41) 中村香里・松尾恵:CARD における産官学研究 -精子凍結による遺伝子改変マウスの遺伝子資源保存第 3 回熊本大学研究シーズ公開シンポジウム、2004.10.8、益城.
(42) 川辺敏晃:簡易ガラス化法によるラット胚の凍結保存 第 3 回熊本大学研究シーズ公開シンポジウム、
2004.10.8、益城.
(43) 新名谷典朗:「ライフサイエンスの統合」を目指して 第 3 回熊本大学研究シーズ公開シンポジウム、
2004.10.8、益城.
(44) 後藤元人:ENUと生殖工学を用いたミュータントマウスの効率的生産技術開発への取り組み 第 3
回熊本大学研究シーズ公開シンポジウム、2004.10.8、益城.
(45) 後藤元人、喜田裕一郎、金子武人、新名谷典朗、中潟直己:ENUミュータジェネシスからの変異遺
伝子とコンピュータネットワーク構築の融 第22回九州実験動物研究会総会、2004.11.6-7、宮崎.
(46) 後藤元人、金子武人、新名谷典朗、中潟直己:ENU ミュータジェネシス ̶生殖工学を用いたミュー
タントマウスの効率的作出の試み̶第 16 回哺乳動物生殖工学研究会、2004.12.11、東京.
(47) 竹尾透、西園啓文、中村香里、中潟直己、森内宏志、入倉充、入江徹美:凍結精子における細胞傷害
と受精能低下の関係 第 21 回日本薬学会九州支部大会、2004.12.11、長崎.<優秀発表賞受賞>
自己評価:国内外を通じで総数56の学会発表を行ったことは、高く評価される。
5)特許申請
1件
中潟直己、西園啓文、中村香里、斉田勝、入江徹美、竹尾透 特願 2005-20355
「凍結精子用前培養培地」2005.1.27
本発明では、世界的に急速な整備が進む遺伝子改変マウスの収集保存事業の中で、最も低コストな保存方法
である精子凍結保存に関して、融解後の精子の受精率向上を図ることのできる精子前培養培地を開発した。
42
本発明の前培養培地を用いることにより、これまで凍結融解後に十分な受精率が得られなかった遺伝子改変
マウスの主要な系統である C57BL/6J マウスの凍結精子においても、比較的良好な体外受精率が得られる
ことが可能となった。
自己評価:この特許が取得できれば、全世界で凍結保存された遺伝子改変マウスの精子に応用可能であり、
その効果は、極めて大きい。
6)研究資金
(1)文部科学省科学研究費特定領域、「遺伝子操作動物の開発・維持の応用研究推進委員会」(分担研究
課題:配偶子 および胚 の凍結保 存と輸送 方法の開 発)代表者: 鶴尾隆、 分担者: 中潟直己 、
13,000,000 円.
(2)文部科学省科学研究費補助金基盤B「生殖工学を用いた効率的マウスバンク及び個体管理システム
に関するソフトウェア」6,200,000 円.
(3)日本学術振興会科学研究費補助金萌芽研究、「ラット精子の凍結乾燥に関する基礎的研究」研究代表
者:中潟直己、2,700,000 円.
(4)日本学術振興会科学研究費補助金若手A「凍結乾燥法による新しい精子保存法の開発」研究代表
者:金子武人、6,100,000 円
(5)厚生労働省科学研究費ヒトゲノム・再生医療等研究事業、「疾患関連遺伝子の機能解析のための実験
動物研究資源の基板整備に関する研究」(分担研究課題:遺伝子改変マウスの保存供給体制の確立)、
研究代表者:松田潤一郎、分担者:中潟直己、3,000,000 円
自己評価:1 年間で、約 3,200 万円の科学研究費を取得したことで、研究成果が大いに上がった。
7)科学研究費補助金以外の研究資金
(1)競争的資金の間接経費 中潟直己 231,000 円
(2)競争的資金の間接経費 金子武人 915,000 円
(3)拠点形成A 代表者:山村研一、分担者:中潟直己、840,000 円
(4)学術研究奨学寄付金 株式会社スポック 2,000,000 円
自己評価:科学研究費補助金以外で、総額 300 万円以上の研究資金が得られ、その予算で顕微鏡用デジタ
ルカメラ等を購入したことから、それら資金は有効に利用されたと思われる。
8)所属学会
(1)日本哺乳動物卵子学会
(2)日本実験動物学会
(3)日本繁殖生物学会
(4)日本受精着床学会
(5)日本野生動物医学会
(6)日本分子生物学会
(7)日本哺乳動物生殖工学研究会
(8)九州実験動物研究会
(9)日本希少動物人工繁殖研究会
(10)日本実験動物技術者協会
(11)東京動物園研究会
(12)奄美哺乳動物研究会
(13)Society for the Study of Reproduction
自己評価:計 13 の学会等に所属して、多くの学会発表を行うことができたことは、高く評価される。
43
9)学内拠点Aのメンバー
「遺伝子改変モデルを用いた難病医学の展開」
本拠点では、順遺伝学及び逆遺伝学を基盤に、マウスの発生・生殖工学の方法論を駆使し、作製したヒト
の疾患の遺伝子改変モデルマウスを用い、遺伝性難病と難治性感染症の病因・病態の解明や診断法の開発を
行い、その成果を先端医療や移植医療に直結させる「難病医学」の展開を行う。本プログラムでは、遺伝子
改変マウスを活用することにより遺伝難病及び難治性感染症にかかわる「難病医学拠点」を形成し、病気の
原因遺伝子の同定→遺伝子改変モデルマウスの作製→モデル動物による病因・病態の解明と治療法の開発→
ヒト患者における先端医療の開発を行うことのできるシステムを構築し、研究・教育を行うことを目的とす
る。この学内拠点 A の分担者として、遺伝子改変モデルマウス等の作製、それらの凍結保存・供給、表現
型解析体制を構築する。また、データベース構築と海外とのデータベースのネットワーク形成を通して、よ
り優れた研究環境を築くことを担当した。本年は、遺伝子改変マウスの作製・保存・供給等はできなかった
が、データベース構築と海外とのデータベースのネットワーク形成を重点的に行った。
自己評価:目的の半分しか達成できなかったが、海外とのデータベースのネットワーク形成は、意義がある
ものと思われる。
2.研究支援に関して
生命資源研究・支援センター 動物資源開発研究部門(CARD)資源開発分野では、センターに寄託さ
れたマウスの胚・精子の凍結保存、データベースの構築および供給業務を行っている。また、他施設から
センターに持ち込んだマウスについては、病原微生物のクリーニングも行っている。以下にその操作手順
と成績を述べる。
1) 寄託
まず、寄託者は、所定の手続きを行った後(マウス胚/精子の凍結保存依頼書、第三者へ供給すること
を承認した承諾書、組換 DNA 実験計画書作成のための情報、寄託マウスに関する情報およびプライマー
を CARD へ送付)、寄託マウスを CARD に輸送する。CARD では、輸送されたマウスを用いて体外受精を
行い、得られた 2 細胞期胚を 1 系統あたり 300 個以上凍結保存する。体外受精が上手く行かない系統に
関しては、過排卵処理を行った後、雄と交配し、交尾した雌の卵管から 2 細胞期胚を採取する。また、遺
伝子改変マウスに関しては、精子もストローに充填して約 10 本を凍結保存する。平成 16 年度の寄託件
数は 116 件である(表1)。
2) 品質管理
凍結保存した 2 細胞期胚のうち、約 40 個を融解し、仮親の卵管に移植して、産子へ発生するか否かに
ついてチェックを行う。続いて、生まれた産子の病原微生物モニタリングを行う(病体遺伝分野担当)。
さらに、それら産子について、PCR 検査を行い、導入遺伝子の確認を行う。以上、産子への発生、病原微
生物モニタリング、導入遺伝子のチェックについて品質管理を行った後、これらマウス系統の情報をホー
ムページで公開する。なお、凍結精子については、1 本のストローを融解し、その運動性をチェックする。
胚の品質管理は、極めて大変な作業であるが、現在、寄託系統数の約半数に当たる 253 系統について完
了し、寄託者に凍結保存完了通知を送付した。
3) CA RD R-B A SE
国立遺伝学研究所の山崎由紀子先生および浜松医科大学の加藤秀樹先生の協力の下に、CARD に寄託さ
れたマウスに関するデータベース(CARD R-BASE)を立ち上げ、その情報をホームページ(CARD R-BASE:
http://cardb.cc.kumamoto-u.ac.jp/transgenic/)に掲載している。検索は、系統名、遺伝子名、疾患
名、系統分類によるものの他に種々のターゲット検索が可能である。データとしては、系統名、遺伝子名、
遺伝子シンボル、寄託者、作成者および詳細な系統情報や遺伝子情報を掲載しており、使いやすい形式に
なっている。逐次、データの更新を行い(本年度は 23 回のデータ更新)、現在 427 系統が掲載されてい
る。
44
4) IMS R へのデータの転送
2004 年 7 月、米国のジャクソン研究所と英国の MRC が中心となって作成しているマウスに関する世
界 規 模 の ホ ー ム ペ ー ジ
IMSR
(International
Mouse
Strain
Resources:
http://www.informatics.jax.org/imsr/index.jsp に加入し、動物資源開発研究部門において公開して
いるマウスのデータの中から IMSR へデータを転送することが承諾されているものを転送、現在、209 件
の系統が IMSR 上で公開されている。
表1
生命資源研究・支援センターにおける寄託件数
平成 12 年
平成 13 年
平成 14 年
平成 15 年
平成 16 年
合計
144
97
67
89
116
513
寄託件数
5) CA RD R-B A SE の閲覧
CARD R-BASE は、2001 年に立ち上げ、毎月 400 500 人からのアクセスが成されていたが、上述し
たように、昨年 IMSR へデータを転送したことから、その数は急速に上昇し、現在、その約 3 倍に当たる
1200 人以上の国内外のユーザーから閲覧されている。
6)供給
マウスの供給を希望する者(供給依頼者)は、CARD R-BASE を閲覧し、希望するマウス系統を CARD
に依頼する。まず、マウス胚またはマウス個体の供給申請書を CARD に送付する。寄託者による条件付
きの場合は、供給依頼者が直接連絡をとり、寄託者からの文書による承諾書を得て、それを同時に送付す
る。CARD では書類を受領した後、その供給依頼に対して、順次、マウスの供給を行う。凍結胚の場合は
直ちに専用の輸送器にて依頼者へ送付するが、個体の場合は凍結胚から個体を作製し、病原微生物検査を
行った後(病体遺伝分野担当)、生後 4 6 週頃に依頼者へマウスを送付する。従って、個体での供給は
最低でも 2 3 ヶ月齢を要する。なお、凍結精子の供給は、原則として行わない。平成 16 年度の供給件
数は、国内 48 件、海外 9 件、計 57 件である(表2)。
7)病原微生物のクリーニング
マウスの寄託・供給業務以外に、学外から動物資源開発研究施設へ導入されるマウスについて、病原微
生物のクリーニングを行っている。すなわち、病原微生物に感染している(可能性があるものも含む)マ
ウスから、胚を作出して、クリーンな仮親の卵管へ移植して、産子が 4 週齢になるまでビニールアイソ
レータ内で飼育し、病原微生物モニタリングを行った後(病体遺伝分野担当)、飼育室へ動物を搬入して
いる。本年度は、100 件以上の依頼があり、すべてクリーニングに成功している。
自己評価:年間、マウス寄託数 105 件、供給数 57 件(国内 48 件、海外 9 件)および病原微生物のク
リーニング件数 100 件を行ったことは、極めて高く評価されるものと思われる。
表2
生命資源研究・支援センターにおけるマウス供給件数
※( )は海外からの供給依頼件数
平成 12 年
平成 13 年
平成 14 年
平成 15 年
平成 16 年
合計
個体
0
9
25
21
43 (5)
98
凍結胚
4
1
9
13
14(4)
41
計
4
10
34
34
57 (9)
139
45
3.社会貢献に関して
1)学内での役員等
(1)生命資源研究・支援センター動物資源開発研究部門 副部門長(中潟直己)
(2)生命資源研究・支援センター代議委員会 委員(中潟直己)
(3)生命資源研究・支援センター運営委員会 委員(中潟直己)
(4)バイオ情報分野担当教授選考委員会 副委員長(中潟直己)
(5)エイズ学研究センター代議員会 委員(中潟直己)
(6)エイズ学研究センター運営委員会 委員(中潟直己)
(7)生命資源研究・支援センター広報委員会 委員(金子武人)
自己評価:あまり、要職には就いていないが、バイオ情報分野担当教授選考委員会
選考に多少貢献できたと考えている。
副委員長として、教授
2)学外での役員等
(1)次世代技術シーズ検討委員会 戦略・次世代技術シーズ検討委員会員
(九州産業技術センター)(中潟直己)
(2)都市エリア産学官連携促進事業共同研究推進会(熊本県商工観光労働部
工業振興課)グループリーダー(中潟直己)
(3)文部科学省 科学技術・学術審議会 生殖細胞専門委員(中潟直己)
(4)熊本県 大学連携型起業家育成施設(熊本大学連携型バイオインキュ
ベータ)検討委員会委員(中潟直己)
(5)国立遺伝学研究所 生命遺伝資源委員会委員(中潟直己)
(6)株式会社トランスジェニック テクニカルアドバイザー(中潟直己)
(7)アーク・リソース株式会社 技術顧問(中潟直己)
(8)日本哺乳動物卵子学会 評議員(中潟直己)
(9)日本繁殖生物学会 評議員(中潟直己)
(10)哺乳動物生殖工学研究会 評議員(中潟直己)
(11)九州実験動物研究会 評議員(中潟直己)
自己評価:計 11 の役員を兼任し、多くの委員を務めたことは、高く評価される。
3)海外研究機関との部局間協定
(1)ジャクソン研究所
平成 16 年 10 月 26 日に、米国ジャクソン研究所との間で学術交流に関する協定を締結した。調印式
はジャクソン研究所で開催され、ジャクソン研究所からは、Richard P. Woychik 所長、本学からは資源
開発分野の中潟直己教授が出席して行われた。
(2)中国科学院上海実験動物センター
平成 16 年 10 月 20 日に、中国科学院上海実験動物センターとの間で学術交流に関する協定を締結し
た。調印式はまだ行われていないが、3 月末に、動物資源開発研究施設で開催される予定になっており、
中国科学院上海実験動物センターからは、徐平所長、本学からは佐谷秀行センター長が出席して行われ
る予定である。
自己評価:世界のマウスの総本山である米国のジャクソン研究所と部局間協定を締結したことは、極めて意
義のあることであり、高く評価される。
4)海外との学術交流・指導・情報交換等
(1)ジャクソン研究所(アメリカ)
①期 間:平成 16 年 6 月 10 月
目 的:マウス胚バンクおよび生殖工学技術に関する情報交換、
技術指導、部局間協定の締結
渡航者:中潟直己
46
②期 間:平成 16 年 7 月
目 的:マウス胚バンクおよび生殖工学技術に関する情報交換
渡航者:金子武人
(2)ハワイ大学
期 間:平成 16 年 8 月
目 的:マウス胚バンクおよび生殖工学技術に関する情報交換
渡航者:金子武人
(3)医学研究センター(MRC)
(イギリス)
期 間:平成 16 年 4 月
目 的:マウス胚バンクおよび生殖工学技術に関する情報交換
渡航者:中潟直己、金子武人
(4)中国科学院上海実験動物センター
期 間:平成 16 年 5 月
目 的:マウス胚バンクおよび生殖工学技術に関する情報交換
渡航者:中潟直己
(5)上海第二軍医科大学
期 間:平成 16 年 5 月
目 的:マウス胚バンクおよび生殖工学技術に関する情報交換
渡航者:中潟直己
自己評価:外国人客員研究員として、米国のジャクソン研究所に 5 ヶ月間滞在し、マウス胚バンクおよび生
殖工学技術に関する情報交換、技術指導、部局間協定の締結などを行ったことは、今後のセンターにとって
も極めて有用であったと思われる。
5)外国人客員教授の招聘
氏名:張 鳳民
国籍:中国
現職:哈爾浜医科大学微生物学教室 教授
研究課題:実験動物のウイルス性感染病に関する研究
招聘期間:平成 16 年 9 月 1 日 平成 16 年 11 月 30 日
自己評価:実際は、山村教授が招聘し、病体遺伝分野との共同研究であったので、資源開発分野は、あまり、
貢献しなかった。
6)海外の大学等への客員教授就任
(1)ジャクソン研究所 外国人客員研究員 (中潟直己)
(2)中国科学院上海実験動物センター 客員教授(中潟直己)
自己評価:ジャクソン研究所での功績は高く評価されるが、滞在が長かったため、中国科学院上海実験動物
センターの客員教授としては、あまり、貢献できなかった。
7)生殖工学マニュアルCD
マウスの生殖工学技術マニュアル CD を作製した。体外受精、胚・精子の凍結保存、透明帯切開術、精管
結紮雄の作製、卵管灌流(2 細胞期胚の採取)、経卵管壁卵管内移植および子宮内胚移植などの技術マニュ
アルの他に、培地組成表、試薬リストや器材リストなどが掲載されている。全国からたくさんのリクエスト
があり、現在までに 1,200 枚以上の CD を大学・研究所・企業の実験動物関係者に配布した。
自己評価:生殖工学技術の普及に大いに貢献したと自負している。
8)メールニュース
2005 年 2 月、メールニュース(cardnews)を立ち上げ、マウスのみならず、実験動物に関す様々な最新
47
情報を配信している。メールニュース配信希望者は、以下のアドレスから登録可能である。
http://chanko.lab.nig.ac.jp/list-touroku/cardnews-touroku.html
自己評価:まだ、スタートしたばかりであるが、今後、様々な情報を配信していく予定である。
9)海外への供給体制の確立
動物資源開発研究部門に寄託されているマウスの海外への供給体制が確立し、海外からのマウスの供給が
可能となった。現在までに、個体 5 件、凍結胚 4 件、計 9 件の供給依頼を受けている。
自己評価:まだ、軌道に乗っていない感があるが、今後は、スムーズな供給体制を築いていきたい。
10)マウス胚・精子のデータ管理ソフト の開発
きわめて効率的なマウスバンクシステムを構築することを目的に、マウス胚/精子の保存・供給に関する
様々なソフトを開発した。すなわち、1.マウス系統に関する基本的な情報(系統名、世代数、特徴など)、2.
体外受精あるいは体内受精により胚を作出するまでのデータ(過排卵処理、受精率、胚数など)、3.胚およ
び精子を凍結保存する作業に関するデータ(凍結胚数、凍結精子ストローなど)および 4.凍結胚・精子の
在庫に関する情報(凍結胚・精子ストローの融解した数、在庫数など)を網羅的に、円滑かつ効率的に管理
するためのソフトを構築した。このソフトにより、1.検索する手間が大幅に減少する(スケジュール機能に
よる一元管理)。2.システム導入前のワークフローに即したワークシート(依頼書)を使用するため、基本業
務の変更の負担が少なく、かつ、依頼番号という一意キーにより体外受精、卵管灌流、凍結胚の融解・移植、
胚・精子の凍結の情報が相互リンクすることで紙書類が激減するので事務処理自体が軽減される(依頼書番
号による個別情報の一元管理)。3.凍結保存した胚や精子が保管されているキャニスター情報をグラフィカ
ルに表示することにより、直感的な操作が可能となる(グラフィカルユーザーインターフェイスによる凍結
情報管理)ことから、マウス胚/精子の保存・供給に関する一連の作業が極めて効率的となった。今後、こ
のソフトの縮小版の配布を予定している。
自己評価:極めて使い勝手の良い データ管理ソフトが完成したと考えている。今後、さらに普及させたい。
11)企業との共同研究
① 文部省科学省都市エリア産学官連携促進事業(成果育成型)「生体情報分析・送受信
及び個体識別機能を持った生体適合型マイクロセンサー(スマートマイクロチップ)の
開発」研究統括:生野浩正、分担者:中潟直己、5,088,000 円.
遺伝子改変マウス用スマートマイクロチッ プの開 発
[目的]現在、トランスジェニックマウスやノックアウトマウスなどの遺伝子改変マウスが爆発的な勢いで
作製されており、同一飼育室で複数の系統の遺伝子改変マウスが飼育されているのが現状である。従って、
飼育時のマウスの取り違えや脱走などの観点から、正確な個体識別システムの開発が望まれている。そこで、
本研究では、私たちが開発したマイクロチップを用いて、実際にマウスの個体識別が可能か否かの検討を行
った。
[方法]実験には当社で作製された遺伝子破壊マウス(4 週齢)を用い、麻酔下で背側部皮下に個体識別用
マイクロチップ(4 4 1.5mm)を埋め込んだ。術後、マウスを個別飼育し、経時的に観察した。なお、
個体識別は、リーダーでマイクロチップを認識することにより行った。
[結果・考察]現在、私たちはこのシステムを用いて遺伝子破壊マウスの個体識別を行なうと同時に遺伝子
破壊マウスの系統、遺伝子、経過情報などの個体データ管理を行っている。本システムを用いることで正確
な個体識別が可能となり、リーダライターで認識すると同時にパソコン画面にその個体のデータが表示され、
また、データの入力も容易であることから、本システムは遺伝子破壊マウスを飼育管理する上で、きわめて
有効な手段となりうるものと考えられる。
48
② 株式会社トランスジェニック
究」7,540,000 円
「遺伝子破壊マウスの精子及び胚凍結方法に関する研
(1 )凍結キメラ胚を用いた遺伝子破 壊マウスの作 製
[目的]遺伝子破壊マウスは、ヒト遺伝子の機能解析の研究に欠かせないツールである。この遺伝子破壊マ
ウスを大規模かつ迅速に作製するためには効率的なキメラマウス作製方法の確立が必要である。そこで本研
究では、生産計画に基づいたキメラ胚の保存および輸送、移植日程ならびに仮親動物等の調整を容易にする
ために、アグリゲーション後凍結保存したキメラ胚でキメラマウス作製の可否を調べた。
[方法]エレクトロポレーションによりトラップベクターを TT2 に導入した 19 種類の ES 細胞を用い、ア
グリゲーション法にて、ES 細胞と透明帯を除去した ICR 系 8 細胞胚をブレンド培養液(KSOM:LIF 入り
ES 細胞培養用培地=1:1)で 4 時間共培養し、共培養後 KSOM の培養液に移した。翌日、桑実胚から胚
盤胞へ発生したもの(キメラ胚)を簡易ガラス化法により凍結保存を行った。融解したキメラ胚は子宮内に
移植した。コントロールには、共培養後 KSOM に移し、翌日、桑実胚から胚盤胞へ発生したものを子宮内
に移植した。本研究ではキメラマウス作製効率の指標として、凍結キメラ胚の融解成績、子宮移植後の分娩
産子数、分娩産子中のキメラマウス数及びキメラ率について調べた。さらに、Germ-line Transmission
(GT)について、成熟雄キメラマウスと ICR 系雌マウスを自然交配させ、得られた産子の DNA を採取し、
PCR を用いて導入遺伝子の確認も行った。
[結果・考察]全 19 系統で実施し凍結キメラ胚の融解成績は平均 85%であり、得られたキメラマウスの
毛色(TT2 由来 Agouti 色の占める割合)は、コントロールと比較し、数例低い系統がみられた。現在 2 系
統のマウスについて GT 陽性の個体が確認されている。他のキメラマウスに関して GT 判定を引き続き実施
している。本研究により凍結キメラ胚を用いる事によって、GT キメラマウス作製が可能であることが明ら
かになった。今後、生産計画に基づいたキメラマウス作製システム効率の安定化が期待される。
(2 )マウス 8 細胞期胚の冷蔵保存
[目的]現在、トランスジェニック社では、ES キメラ胚作製のための受容胚として、体内受精由来 2 細胞
期胚を体外培養して得られた 8 細胞期胚を用いているが、必ずしも、胚の発生ステージが同調しないため、
すべてを一度に ES 細胞と共培養することができず、一部の胚が無駄になっているのが現状である。そこで、
胚を短期間冷蔵保存することにより、胚の発生を停止させる試みを行った。
[方法]胚:PMSG と hCG により過排卵処理を行い雄と交配させた雌の卵管から hCG 投与後 46 時間に 2
細胞期胚を採取し、体外培養により 8 細胞期へ発生した胚を実験に用いた。胚の冷蔵:胚を冷蔵庫(4℃)
内で 12,24,36,48,60,72 および 84 時間保存後、その生存性と体外培養による発生能について検
討した。
[結果・考察]全ての試験区で 4℃保存後の胚は胚盤胞へ発生することが明らかになった。しかし、12 な
らびに 24 時間 4℃保存したものと比較し、36 時間以上 4℃保存した胚の胚盤胞までの発生に遅延が見ら
れた。以上の結果より、保存期間が長くなるにつれて、漸次胚の発生速度は遅延するものの、3 日程度であ
れば、8 細胞期胚の冷蔵保存が可能であることが示唆された。
③ アーク・リソース株式会社「遺伝子改変マウス精子の効率的な凍結保存及び個体作出
に関する共同研究」2,340,000 円.
(1 )透明帯穿孔卵を用いた凍結マウ ス精子の体外 受精
[目的]近年、遺伝子改変マウスの系統維持には、精子の凍結保存が注目されている。しかし凍結保存した
C57BL/6 系統のマウス精子において、融解後の運動性および受精能が極めて低いのが現状である。一般的
に、これら精子を用いて体外受精を行なう場合には、透明帯切開法(PZD)が用いられているが、一度に大
量の透明帯切開卵子を作製できないなどの問題がある。そこで本研究では、透明帯穿孔卵子を作製し、凍結
融解精子を用いて体外受精を行ない、得られた胚の産子への発生について検討を行なった。さらに、透明帯
穿孔卵子の凍結保存も行い、同様に検討した。
[方法]透明帯穿孔卵子の作製には、成熟した C57BL/6J 雌マウス(日本クレア)を用いた。過排卵処理
後、採取した未受精卵は、ヒアルロニダーゼにて卵丘細胞を除去後、レーザー装置を用いて透明帯に穿孔
(直径 12μm)を行なった。また作製した穿孔卵子の一部は、簡易ガラス化法を用いて凍結保存を行なっ
49
た。精子の凍結保存には、同系統の成熟雄マウスの精巣上体尾部より採取した精子を Nakagata の方法
(1992)を用いて行なった。透明帯穿孔卵子および凍結融解した透明帯穿孔卵子は、凍結融解した精子を用
いて体外受精を行なった。また得られた 2 細胞期胚は、偽妊娠第 1 日目の受容雌(ICR:日本クレア)の卵
管に移植した。なお、PZD を行い、同様に体外受精を行なったものを対照区とした。
[結果および考察]透明帯穿孔卵子と凍結融解精子間での体外受精率は、70.5%、産子への発生率は、
24.3%であり、対照区の PZD と比較しても大きな差は認められなかった。一方、凍結した透明帯穿孔卵子
の融解成績は、回収率 87.6%、生存率 53.3%と若干低い値を示したが、体外受精率は、69.1%、産子へ
の発生率は、23.1%であった。
以上より、透明帯穿孔卵子を用いた体外受精および個体作製は可能であり、凍結融解精子を用いた個体作出
における 1 つの手段となることが示唆された。
(2 )ラット精子の凍結保存法の改良
[目的]近年、各動物施設においてはラットの飼育コスト、スペースの問題が生じている。そのような状況
の中において、それらラット遺伝子の効率的な保存には、精子の凍結保存が重要である。しかしラット精子
の凍結方法は、煩雑かつ長時間を要し、凍結精子からの個体作出も低値であるのが現状である。そこで本研
究では、ラット凍結精子からの個体作製の効率化を目的として凍結保存液および凍結方法の改良を行った。
[方法]凍結精子作製には、Long-Evans および F344/Jcl 雄ラットより採取した精巣上体尾部精子を用い
た。採取した精巣上体尾部を室温下で凍結用保存液[Lacrose8%(v/v), Egg yolk 23%(v/v), Dibekacin
10mg/100 ml, 0.7% Equex Stm, 10% Tris 溶液で pH 7.4 に調製、12,000rpm 15 min の遠心処理後、
0.22μm のフィルターでろ過滅菌したもの]中で細切した。その後、5℃に 15 分間冷却し、プラスチェッ
クストローに充填し、液体窒素液面上に 10 分間放置後、液体窒素中に浸漬した(実験区)。なお、
Nakatsukasa らの方法 ( Reproduction, 2001 ) で凍結保存したものを対照区とした。凍結精液の融解は、
37℃の温水中に凍結ストローを 10 秒間浸漬することにより行なった。融解した精子は、希釈後、偽妊娠を
誘起した Wistar 系雌ラットの左右の子宮角上部に注入することにより、人工授精を行なった。また、凍結
保存液は褐色アンプル管に保存し、長期保存が可能であるかどうか検討した。
[結果および考察]実験区では対照区と比較して、妊娠率および産子への発生率に有意な増加が確認された。
また、1 ヶ月間アンプル管に保存した凍結保存液を用いた凍結精子を子宮内に注入することにより、正常な
産子が得られることが確認された。以上、本実験により、改良したラット精子保存液での凍結は可能であり、
凍結保存液のアンプル管での保存も可能であることが示唆された。凍結融解後のマウスやラットの精子から
効率的に個体を作出することを目的として、研究を行った。
(3 )簡易ガラス化法によるラット胚 の凍結保存
[目的]近年、トランスジェニックラットやミュータントラットの系統増加に伴い、各動物施設においては
ラットの飼育コスト、スペースの問題が生じている。そのような状況の中において、それらラット遺伝子の
維持や保存には、胚の凍結保存が重要であり、ラットの胚バンクシステムの構築も公的機関において行われ
ている。そこで本研究では、ラット胚の効率的な凍結保存を目的とし、マウス胚の凍結保存に使用されてい
る凍結保存液を用いてラット胚の凍結を行った。
[方法]凍結用の胚の作出には、市販の Wistar ラットと SD ラット、およびコンジェニックラットの計 3
系統を用いた。胚の作出には、自然交配後、膣栓が確認された雌ラットをト殺し、卵管および子宮の灌流に
より、胚の採取を行なった。得られた胚は、簡易ガラス化法(Nakao et al, 1997)にて凍結保存を行い、
融解後、形態的に正常な胚は、胚盤胞まで体外培養を行なった。
[結果および考察]計 3 系統のラット胚の凍結保存を行なった結果、融解後の胚は形態的に正常であり、胚
盤胞への発生率も高値を示した。よって本実験より、ラット胚は、マウス胚の凍結保存に用いられている凍
結保存液を用いて凍結保存が可能であることが示唆された。
④九 動株 式 会 社 「 精子 凍結 に よ る 新 規低 コ ス ト 遺 伝 子 改 変 マ ウ ス 維 持 法 の 開発」
3,760,000 円.
(1 )凍結精子における細胞傷害と受 精能低下との 相関
[目的]生命科学研究において遺伝子改変マウスは遺伝子機能解析や疾患モデルとして汎用されている。将
50
来的には 60 万系統の遺伝子改変マウスが作製されると予測されており、これらの膨大な数のマウスを効率
的に保存する技術の開発が求められている。現在、遺伝子改変マウス系統の効率的な保存法として、精子凍
結法が用いられているが、遺伝子改変マウスの主要系統である C57BL/6 マウスの凍結融解精子では、受精
能が極めて低い(0-20%)という問題を有している。そこで本研究では、凍結融解精子に認められる細胞
傷害に注目し、受精能低下との関係について検討を行った。
[方法]凍結融解精子において受精能低下が認められる系統; C57BL/6、BALB/c、受精能低下が認められ
ない系統; DBA/2N を用いて、新鮮精子、凍結融解精子の運動性、受精能、形態異常頻度の比較を行った。
形態学的観察は走査型及び透過型電子顕微鏡を用いた。また、先体に含有されるアクロシン(透明帯分解酵
素)が蛍光標識されて発現する acr3-EGFP-transgenic mouse を用いて、凍結融解精子のアクロシンの挙
動を蛍光顕微鏡下で観察した。C57BL/6 凍結融解精子では、透明帯通過能を確認するために透明帯除去卵
(zona-free)を用いた体外受精も行った。
[結果・考察]体外受精による受精率は、新鮮精子では 3 系統間に有意な差は認められなかったが、凍結融
解精子では DBA/2N(93.6%)を除く 2 系統(C57BL/6; 17.0%,BALB/c; 24.2%)で、新鮮精子に比べ
有意に受精率の低下が認められた。凍結融解精子の運動率は、全ての系統で新鮮精子に比べ低下
(C57BL/6; 67.6%, BALB/c; 43.4%,and DBA/2N; 60.0%)したが、系統間に差は認められなかった。
形態学的観察では、C57BL/6 凍結融解精子において高頻度(83.7%)に形態異常が認められた。細胞傷害
は主に精子の頭部で高頻度(81.2%)に発現しており、特に先体頂端部原形質膜に著しい損傷が観察され
た。一方、DBA/2N 凍結融解精子では、これらの形態異常は低頻度(10.2%)であった。acr3-EGFP
Transgenic mouse 凍結融解精子で、高頻度にアクロシンの消失(fresh; 14.7% vs. frozen-thawed;
50.9%)が認められた。また、zona-free assay により、C57BL/6 凍結融解精子の透明帯の通過障害が受
精率の低下(zona-intact; 17.0%, zona-free; 56.5%)に関与していることが示された。 以上の結果より、
C57BL/6 マウス凍結融解精子の受精能低下には、先体部分の原形質膜の傷害による酵素の漏出が関与して
いる可能性が示唆された。
(2 )マウス精子における新規凍結保 存液の開発
[目的]近年,遺伝子改変マウスが実験動物として普及するに伴い,その飼育スペースの枯渇や増大するコ
ストが大きな問題となってきている。この問題の一つの打開策として,遺伝子改変マウスの精子を凍結保存
する方法が挙げられるが,従来の中潟らの方法では,C57BL/6 系統をバックグラウンドにもつ遺伝子改変
マウス精子を効率的に保存することができない (Nakagata, 2000)。そこで本研究では,C57BL/6 系統を
も安定的かつ恒久的に保存することができる新規マウス精子凍結保存法の開発を行った。
[方法]今回の研究には,最も精子凍結が難しい C57BL/6 系統と,比較的容易な DBA/2 系統,その中間
の性質を示す BALB/c 系統のマウスを用いた。体外受精には我々の研究室で調製した HTF 培地を用い,媒
精 10 時間後に Whole-mount 標本を作製して,体外受精率を算出した。また,媒精 24 時間後に 2 cell
stage の胚を偽妊娠雌に移植した。
[結果・考察]凍結融解後の 体外受精率は,従来 法ではそれぞれ C57BL/6J; 10.8 4.5% (n=5),
DBA/2N; 82.2 10.7% (n=5),BALB/cA; 41.2 21.5% (n=5)であるのに対し,新規マウス精子凍結保
存 液 を 用 い た 場 合 は , そ れ ぞ れ C57BL/6J; 51.5 7.0%(n=5) , DBA/2N; 88.9 10.4% (n=5) ,
BALB/cA; 55.4 24.2% (n=5)であった。また,新規マウス精子凍結保存液を用いて凍結した C57BL/6
系統マウス精子由来受精卵の移植後の産仔率は,60.1%であった。
このように,本研究で開発した技術を用いることで C57BL/6 系統を含む様々な系統のマウス精子を安定的
かつ効率的に保存できることが明らかとなった。なお、本研究の成果については,特許出願済みである。
⑤株式会社三和化学研究所「チンパンジーの ES 細胞樹立に関する共同研究」920,000
円.
(1 )人工膣によるチンパンジー精液 の採取
[目的]チンパンジーは、遺伝学的にヒトに一番近い大型類人猿であることから、我が国では、主に認知科学
などの分野で盛んに研究が行われ、きわめて大きな成果を挙げている。また、近年においては、ウイルス性
肝炎研究、医薬品の評価研究、遺伝子・ゲノム関連の研究に用いられている。しかしながら、その一方では、
チンパンジーは絶滅に瀕している野生動物であるにもかかわらず、生殖生理学的な研究や生殖細胞の保存は、
51
あまり成されていないのが現状である。そこで、私たちは、現在までに 9 頭の雄チンパンジーから様々な方
法で精子を採取、凍結保存を行ってきた。本研究では、長期間の訓練により人工膣に馴らせ、これを用いて
採取した精子の凍結保存を試みた。
[方法]三和化学研究所熊本霊長類パークで飼育中の雄 3 頭から人工膣法により射出精液を採取した。すなわ
ち、人工膣には、羊・山羊用の人工膣(西川式 緬山羊人工膣:富士平工業)を用い、訓練を重ねることに
より、勃起したチンパンジーのペニスを 37℃に保温した人工膣内に導き、射精させた。採取した精液は、
等量の培養液で懸濁,37℃の輸送用容器を用いて約 1 時間かけて熊本大学まで輸送した。到着後,遠心
(400 g)することにより希釈液を除去した。精子は、Gabriel et al.の方法(2000)に従って凍結保存
した。融解は,約 1-4 週間後に行い,目視により運動精子の割合および活力を算出した。また,ハムスタ
ーテストを行ない,媒精後 24 時間のハムスター卵子を固定,染色することで侵入した精子を観察した。
[結果・考察]すべての個体において,融解後の精子活力は良好であった。また、すべての個体の凍結精子は、
ハムスター卵子へ進入可能であった。
以上のことから,チンパンジーを訓練することにより、人工膣を用いた精液の採取は可能であり、その射出
精子は良好に凍結保存できることが明らかとなった。今後、人工授精により、産子の作出を試みる予定であ
る。
(2 )チンパンジー凍結射出精子から の受精卵の作 出
[目的]チンパンジーは、遺伝学的にヒトにもっとも近く、人類の進化を知る上で非常に重要な類人猿であ
る。しかしながら現在、チンパンジーは野生環境下において世界的な絶滅の危機に瀕しており、その個体数
の保護が必要とされているのが現状である。このことから、チンパンジーにおける生殖工学技術の確立およ
び生殖生理学的研究は、野生動物としての保護への貢献につながるだけでなく、その個体数の増加によりヒ
トに関する遺伝学的基礎研究に大いに役立つと考えられる。私たちは、チンパンジー射出精子を凍結保存す
ることにすでに成功しており、現在それらの融解後の受精能について詳細に検討している。本実験では、凍
結射出精子をチンパンジー卵子と受精させることで、凍結射出精子の受精能および受精後の胚の発生能につ
いて検討した。
[方法]精子は、Gabriel ら(2000)の方法において凍結保存された射出精子および新鮮射出精子を用い
た。凍結精子は、37℃、10 分間湯温中で融解し、その後遠心洗浄した。卵子はホルモン投与により卵胞の
発育を誘起し、その後超音波画像診断装置を利用した経膣採卵法により採取された。得られた精子および卵
子は、体外受精および卵細胞質内精子注入法(ICSI)を用いて受精させた。授精後 15 17 時間に前核期卵
を確認、選別した。得られた胚は、その後も培養を続け胚盤胞期まで経時的に観察を行った。
[結果・考察]体外受精において受精させた卵子においては、新鮮精子および凍結精子ともに 80%以上の
卵子が前核期卵に発生した。さらに得られた前核期卵の約 60%が胚盤胞期まで発生した。ICSI により受精
させた卵子においては、精子導入後ほとんどの卵子が生存し、70%以上の卵子が前核期卵に発生した。こ
れらの胚を培養した結果、新鮮精子で約 50%、凍結精子で約 20%の胚が胚盤胞期にまで発生した。以上の
結果より、チンパンジー凍結射出精子は、融解後もその運動性および受精能を保持しており、体外での受精
が可能であることが示された。また、得られた胚においても体外で高率に発生することが示された。
(3 )チンパンジー成熟(M II 期)卵における細胞質の形態異常
[目的]胚性幹細胞の樹立に使用するため、GnRH アゴニスト(Lupron, 武田)と hMG(Humegon, オルガ
ノン)、hCG(Pregnyl, 同左)を併用した卵胞刺激法により採取された、チンパンジーの成熟(MII 期)未受精
卵 46 個(使用した雌チンパンジーは 5 頭、12 32 歳)について、細胞質の状態を光学顕微鏡的に評価し、
培養成績への影響を比較した。
[方法]受精卵は、顕微授精後 12−14 時間で前核を確認し、10%SPS(Serum Protein Substrate,SAGE
BioPharma)を添加した培地(Quinn s Advantage Cleavage Medium および Blastocyst Medium,同
上)にて胚盤胞まで培養した。気相条件は 5% CO2,5%O2, 90% N2 とした。細胞質形態の分類は、ヒト未
受精卵についての報告(Van Blerkom and Henry,1992)に準じて行った。
[結果・考察]5/46 は細胞質がほぼ均一な正常卵と思われ、3/5 が胚盤胞まで発生し、89%(41/46)は
軽度 重度の異常が見られ 9/41 が胚盤胞まで発生した。顕微授精による授精率は 74%(34/46)であった。
ヒトの場合と比較して、我々のチンパンジーでは高頻度に細胞質の異常が見られ、形態的にもヒトの体外受
精時の未受精卵に観察される所見と酷似していた。調査に使用した未受精卵数は限られたものであるが、ヒ
トと同様、こうした細胞質の所見は各卵母細胞および、各個体に特異的であり、胚盤胞への体外培養の結果
52
から、胚の発生能力の低下を示していると考えられる。ヒトとの類似性についてはさらに詳細な研究が必要
であるが、他の動物では未報告であり、おそらく過排卵刺激に対するヒトとチンパンジー卵巣の、類似した
生理的反応がこのような結果を起こすと考えられる。
(4 )チンパンジーの卵細胞質内精子 注入法(IC SI)について
[目的]チンパンジーは、遺伝学的にヒトに一番近い大型類人猿であることから、我が国では、主に認知科
学などの分野で盛んに研究が行われ、きわめて大きな成果を挙げている。また、近年においては、ウイルス
性肝炎研究、医薬品の評価研究、遺伝子・ゲノム関連の研究に用いられている。しかしながら、その一方で
は、チンパンジーは絶滅に瀕している野生動物であるにもかかわらず、生殖生理学的な研究や生殖細胞の保
存は、あまり成されていないのが現状である。そこで、本研究では、雄チンパンジーから精子を採取、凍結
保存を行い、融解後、ハムスターテストやチンパンジーの未受精卵を用いて顕微受精(ICSI)を行った。
[方法]精子の凍結は、採取した精液を等量の培養液で懸濁、遠心(400 g)することにより培養液を除
去し、Gabriel et al.の方法(2000)に従って行った。約 1 4 週間後に行い,目視により運動精子の割合
および活力を算出した。また、融解した精子を用いてハムスターテストを行ない、媒精後 24 時間のハムス
ター卵子を固定、染色することで侵入した精子を観察した。さらに、経膣法により雌のチンパンジーから採
取した未受精卵を用いて ICSI を行った。
[結果・考察]すべての個体において,融解後の精子活力は良好であり、すべての個体の凍結精子は、ハム
スター卵子へ進入可能であった。また、ICSI を行った卵子はほとんどが受精し、その一部は、胚盤胞まで発
生した。
(5 )ノックアウト血清リプレースメ ント(KS R) を用いた E S 様細胞の樹立検討
[目的]現在、私たちは、チンパンジーES細胞の樹立を試みているが、未だ、良好な結果が得られていな
い。そこで、本研究では、チンパンジーES細胞を樹立する基礎研究として、ノックアウト血清リプレース
メント(KSR)を用い、効率的かつ簡便に ES 細胞を樹立、培養できる方法についてマウスを用いて検討を行
った。
[方法]過排卵処理を施した C57BL/6J 雌マウス(4 週齢)と 129/SvJ 雄マウス(8 週齢以上)を交配し、
卵管灌流にて 2 細胞期胚を回収後、mWM にて培養(37℃、5%CO2)し、拡張または脱出胚盤胞まで発
生 し た も の を ES 様 細 胞 の 樹 立 に 使 用 し た 。 ES 様 細 胞 の 樹 立 に は 、 lymphocyte inhibitory factor
(LIF)(1100units/l)を含む Glasgow Minimum Essential Medium (G-MEM) に KSR およびウシ胎仔血清
(FBS)を添加した培地を使用した。KSR および FBS の濃度は A 区(7.5%KSR, 7.5%FBS)
、B 区(10%KSR,
5%FBS)、C 区(14%KSR, 1%FBS)
、D 区(15%KSR, 0%FBS)の 4 区を設定した。ES 様細胞の樹立は、
拡張または脱出胚盤胞を各試験区の培地(feeder 細胞なし、0.1%ゼラチンコート)にて 3 4 日間培養し、
形成した ES 様細胞コロニーを単離し、0.25%トリプシン処理後、feeder 細胞を播種した 48well dish にて
培養した。その後 feeder 細胞なし、0.1%ゼラチンコートを施した dish、すなわち 24, 12, 6 well dish の
順に ES 様細胞を増殖し、樹立した。
[結果・考察]拡張または脱出胚盤胞は全試験区において 80%以上が dish へ接着し、ES 様細胞コロニー
を樹立可能であった。また ES 様細胞樹立に要した期間、すなわち拡張または脱出胚盤胞の培養開始から ES
様細胞の樹立までは A, B, C および D 区で約 23、約 20、 約 21 および約 25 日を要した。本実験により
KSR による ES 様細胞の樹立が可能であると示唆された。今後、樹立した ES 様細胞の特性解析および本実
験の方法による様々なマウス系統の ES 細胞樹立の検討を行う予定である。
(6 )チンパンジーのES細胞株の樹 立
[目的]遺伝的にヒトと最も近縁の霊長類である、チンパンジー受精卵より ES 細胞を樹立し、細胞の研究
利用が現状では大きく制限されているヒト ES 細胞の代替として利用する。
[方法]ラパロスコープにより採取したチンパンジー卵細胞を、新鮮または採取後、凍結保存した精子を用
い、体外受精により受精卵を作製、胚盤胞まで培養を行った。続いて、得られた胚盤胞をマウス胎児繊維芽
細胞(フィーダー細胞)上で培養し、内部細胞塊に由来すると考えられる幹細胞様細胞が出現し、安定継代
できるまで培養を続けた。
[結果・考察]体外受精、体外培養による胚盤胞への発生率については、2004年での全採卵数に対して約
30%と、ヒトでの培養成績に近似した結果が得られた。しかしながら、次の段階であるマウスフィーダー
細胞上での培養では、胚盤胞がフィーダー細胞に接着し、数週間は細胞の増殖が見られるが、その後、増殖
53
停止または細胞の分化が起こり、継代可能な幹細胞様細胞の樹立には至らなかった。以上、チンパンジー卵
の体外受精、培養についてはヒト卵に用いられている方法を参考とすることにより、ヒトと比較しても平均
的な発生率を得ることができると考えられる。しかし、胚盤胞の培養から幹細胞様細胞を増殖させる点につ
いては、フィーダー細胞に接着後の細胞の状態が、近縁であるヒト胚性幹細胞の樹立時の培養経過と若干の
違いがあり、培養条件の改良と検討がさらに必要であると思われる。
⑥株式会社スポック「点突然変異マウスの大規模生産システムの開発」7,420,000 円.
(1 )E NU を使用したミュータントマウスの開発 及び効率的な生産方法の確立
[目的]ENU を使用したランダムミュータジェネシス作製法を高効率に実施するには、ENU の濃度、生殖
工学技術を用いた個体生産、表現型の解析、原因遺伝子の同定が重要である。業務システムと、コンピュー
タシステムを融合し、高効率であり、柔軟な統合システムの開発を行うために、本年度は、バックグラウン
ドの違いによる表現型の違い、ENU 投与後の回復時期と体外受精実施時期の検討を行った。
[方法]バックグラウンド系統に、C57BL/6J、C3H/HeJ を主に使用し、以下の項目について検討した。1.
各系統のオス個体に ENU を腹腔投与し、起源系統を作製。2.各系統で ENU 投与後の週齢を分け、別系統
との体外受精を行い、産仔を作出。3.産存を実施。4.表現型を持つ個体の子孫を作製し、遺伝性テスト
を施行。5.マイクロサテライトマーカー、SNP マーカーを使用し、ラフマッピングを実施。
[結果・考察]2005 年 3 月現在、27 系統のミュータントが作成され、遺伝性テストを実施している。
C57BL/6J への ENU 濃度は 85mg/ml の場合、精子形成回復時期は 12 週から 14 週であり、100mg/ml
の場合、16 週から 24 週であった。C3H/HeJ に同濃度の投与を行ったが、精巣の萎縮、突然死など、30
週経過後でも回復が見られなかった。C57BL/6J でのミュータント生産率は両濃度とも差がなく、精子形成
回復直後の家系からの生産率が高い傾向にあった。これらの結果より、C57BL/6J において、ENU 濃度
85mg/ml、体外受精時期 12 14 週での生産効率が良いことが分かった。表現型解析システムは、独立行
政法人 情報処理推進機構の「中小 IT ベンチャー支援事業」に採択され、
「ミュータントマウスの高効率で
あり、高生産を可能とするコンピュータシステム」を 2005 年 3 月に完成させた。本システムは表現型の
解析に重点を置いたシステムであり、2005 年 4 月より運用を開始する。
自己評価:企業から共同研究経費として約 2,500 万円が取得でき、これにより、共同研究が飛躍的に進
んだことは、大いに評価される。
12)受託研究
九動株式会社 「開発試作品(精子凍結保存液および前培養液)の大規模再現性試験の
委託」1,400,000 円.
九動株式会社と共同研究開発したマウス精子の新規凍結保存液および精子前培養液(特許出願済)の再現
性試験について、九動株式会社より受託研究の依頼があり、実施した。新規保存液および精子前培養液の
使用により、低受精能の凍結精子、特に C57BL/6J 系統のマウスの凍結精子の融解後の体外受精率が飛
躍的に向上した。本法による再現性は、極めて高く、今後、受精能の低い様々な遺伝子改変マウス精子の
保存に応用されるものと思われる。
自己評価:マウス精子凍結保存液および前培養液の再現性試験を行った結果、良好な成績が得られ、受託研
究の十分な成果が得られたと考えられる。
13 )共同研究員数
12 名
自己評価:企業からの共同研究員が 12 名と、熊本大学全体から見ても、その数は、突出しており、共同研
究の推進に大きく寄与した。
54
4.教育に関して
1)学内(学部学生・大学院生 講義)
(1)平成 16 年 4 月 19 日 10:30 12:00
対 象:大学院医学教育部医科学専攻(修士課程)
内 容:実験動物学(基礎医科学特論)
担当者:中潟直己(資源開発分野)
(2)平成 16 年 4 月 20 日 10:30 12:00
対 象:大学院医学教育部医科学専攻(修士課程)
内 容:実験動物学(基礎医科学特論)
担当者:中潟直己(資源開発分野)
(3)平成 16 年 4 月 22 日 8:30 10:30
対 象:大学院医学教育部医科学専攻(修士課程)
内 容:実験動物学(基礎医科学特論)
担当者:中潟直己(資源開発分野)
自己評価:学部の教官と異なり、本来の使命は技術開発と技術支援であるため、受け持つ授業数が少な
いが、授業数が 3 時間と、少々、物足りなさを感じた。
2)修士論文指導
生命薬科学専攻修士課程の学生 1 名の指導を行った。
「遺伝子改変マウス凍結・融解精子の受精能向上を目的とした精子培養培地の開発」生
命薬科学専攻 医療薬学講座(薬剤情報分析学分野) 竹尾 透
近年、遺伝子改変マウスの作製・供給・保管を行う施設として、マウスリソースバンクが世界各地に設
立され、国際協調的な研究支援体制が構築されている。今後、二十年間で 30 万系統の遺伝子改変マウ
スが作製されると予測されている。遺伝子改変マウスを効率的に保存する技術の開発は、これらの施設
にとって大きな課題である。精子凍結保存法は、低コストで恒久的な保存が可能であることから、有用
なマウス保存技術として期待されている。しかし、重大な問題点として、遺伝子改変マウスの主要な系
統である C57BL/6J系統の凍結・融解精子では、体外受精における受精能が新鮮精子に比べ著しく低
下 (0-20%) することが知られており、この問題を解決することが急務とされている。
そこで本研究では、遺伝子改変マウスの主要系統である C57BL/6J マウスの凍結・融解精子に認めら
れる著しい受精能の低下を改善することを目的として、現在、精子の受精能獲得を誘導する化合物とし
て知られている b-cyclodextrin (b-CyD) 誘導体を培養液中に添加することで、C57BL/6J マウス凍
結・融解精子の受精能獲得を効率的に誘導する精子培養培地の設計を行い、さらに、受精能の向上に適
した精子の培養条件、受精卵の発生能の検討を行った。以下に、本研究で得られた知見を要約する。
1)本研究で使用した b-CyD 誘導体の中で、Methyl-b-CyD (M-b-CyD)、
Hydroxypropyl-b-CyD (HP-b-CyD)、Maltosyl-b-CyD (G2-b-CyD) において、特定の濃度域で凍結・
融解精子の受精能を向上させる効果が認められ、その作用は濃度依存的であった。また、精子の受精能
を賦活するために必要な CyD 濃度は、M-b-CyD < HP-b-CyD ≒ G2-b-CyD の順に増加した。
2) BSA および b-CyD 誘導体への培養時間が凍結・融解精子の受精能に及ぼす作用は、いずれも時間
依存的な変化を示し、modified Krebs-Ringer 溶液に BSA を添加した培地では 60 分間、M-b-CyD を
添加した培地では、30 あるいは 45 分間培養したとき、受精能が 5 分間培養したときに比べ向上した。
中でも、0.75 mM M-b-CyD を添加した培地において 30 分間培養したとき、最も受精能が向上し、安
定的に約 50%の受精率を得ることに成功した。
3) 新鮮精子では、BSA を添加した培地と M-b-CyD を添加した培地において、90%の受精率が得ら
れ、受精能に差は認められなかった。しかし、受精能獲得が誘導されるまでの時間は、BSA では 60 分
であるのに対し、M-b-CyD では 15 分となり、M-b-CyD 添加培地において、その時間が短縮される傾
向が認められた。
55
4) 発生能に関しては、in vitro での胚盤胞までの発生に BSA 添加培地、M-b-CyD 添加培地の間に差
は認められず、さらに、いずれの培地を用いたときも胚移植により正常な産子を得ることができた。
本研究で得られた知見は、C57BL/6J マウスの凍結・融解精子の受精能低下を改善し、受精能を向上せ
しめる精子培養培地の研究に対する貴重な基礎資料を提供し、精子凍結保存を利用した効率的な遺伝子
改変マウスの作製の実現に多大な貢献を果たすものと考える。
自己評価:指導した学生が 1 名と少なかった。今後は、さらに学生数を増やし、教育活動も死力を尽く
したい。
3)学外(平成 1 6 年度実験動物関係教職員高 度技術研修)
生殖工学技術、すなわち、体外受精、胚・精子の凍結保存および胚移植などの技術研修(実験動物
関係教職員 高度技術研修(生殖工学))を平成 16 年 5 月と 11 月の 2 回(現在までに計 8 回)行
ない、計 12 名(6 名 2 回)が受講した。
(1)第 1 回生殖工学技術:平成 16 年 5 月 10 日 9:30 11:00
内 容:講義 生殖工学技術
担当者:中潟直己
(2)第 1 回生殖工学技術:平成 16 年 5 月 10 日 11:00 12:00
内 容:マウスピース・キャピラリー作製
担当者:金子武人
(3)第 1 回生殖工学技術:平成 16 年 5 月 10 日 13:00 15:30
内 容: 精子の凍結保存・融解
担当者:中潟直己
内 容:透明帯切開術・顕微受精(デモンストレーション)
担当者:金子武人
(4)第 1 回生殖工学技術:平成 16 年 5 月 10 日 15:30 17:00
内 容:卵管灌流
担当者:中潟直己
(5)第 1 回生殖工学技術:平成 16 年 5 月 11 日 9:00 12:00
内 容:体外受精
担当者:中潟直己
(6)第 1 回生殖工学技術:平成 16 年 5 月 11 日 13:00 15:00
内 容:精管結紮雄の作製
担当者:中潟直己
(7)第 1 回生殖工学技術:平成 16 年 5 月 11 日 15:00 17:00
内 容: 受精卵の洗浄・観察
担当者:中潟直己
(8)第 1 回生殖工学技術:平成 16 年 5 月 12 日 9:00 12:00
内 容:胚の凍結保存
担当者:中潟直己
(9)第 1 回生殖工学技術:平成 16 年 5 月 12 日 13:00 15:00
内 容:卵管内胚移植
担当者:中潟直己
(10)第 1 回生殖工学技術:平成 16 年 5 月 12 日 15:00 17:00
内 容:ES 細胞と 8 細胞期胚との共培養(デモンストレーション)
担当者:中潟直己
内 容:子宮内胚移植
担当者:中潟直己
(11)第 1 回生殖工学技術:平成 16 年 5 月 12 日 9:00 10:30
内 容:帝王切開
担当者:中潟直己
56
(12)第 2 回生殖工学技術:平成 16 年 11 月 8 日 9:30 11:00
内 容:講義 生殖工学技術
担当者:中潟直己
(13)第 2 回生殖工学技術:平成 16 年 11 月 8 日 11:00 12:00
内 容:マウスピース・キャピラリー作製
担当者:中潟直己
(14)第 2 回生殖工学技術:平成 16 年 11 月 8 日 13:00 15:30
内 容: 精子の凍結保存・融解
担当者:中潟直己
内 容:透明帯切開術・顕微受精(デモンストレーション)
担当者:金子武人
(15)第 2 回生殖工学技術:平成 16 年 11 月 8 日 15:30 17:00
内 容:卵管灌流
担当者:中潟直己
(16)第 2 回生殖工学技術:平成 16 年 11 月 9 日 9:00 12:00
内 容:体外受精
担当者:中潟直己
(17)第 2 回生殖工学技術:平成 16 年 11 月 9 日 13:00 15:00
内 容:精管結紮雄の作製
担当者:中潟直己
(18)第 2 回生殖工学技術:平成 16 年 11 月 9 日 15:00 17:00
内 容:受精卵の洗浄・観察
担当者:中潟直己
(19)第 2 回生殖工学技術:平成 16 年 11 月 10 日 9:00 12:00
内 容:胚の凍結保存・融解
担当者:中潟直己
(20)第 2 回生殖工学技術:平成 16 年 11 月 10 日 13:00 15:00
内 容:卵管内胚移植
担当者:中潟直己
(21)第 2 回生殖工学技術:平成 16 年 11 月 10 日 15:00 17:00
内 容:ES 細胞と 8 細胞期胚との共培養(デモンストレーション)
担当者:中潟直己
内 容:子宮内胚移植
担当者:中潟直己
(22)第 2 回生殖工学技術:平成 16 年 11 月 11 日 9:00 10:40
内 容:帝王切開
担当者:中潟直己
自己評価:実験動物関係教職員高度技術研修に関しては、最新の講義・実習を精力的に行い、生殖工学技術
の普及に大いに貢献した。
4)国外
(1)Training course
平成 16 年 8 月に、UCLA に出向き、教官、ポスドク、技官など 10 名を対象に、マウス胚および精子
の凍結保存の指導を行った。また、英語版生殖工学技術 CD を参加者に配布した。
(2)Workshop (Cryopreservation of Mouse Germplasm)
平 成 16 年 10 月 に 、 ジ ャ ク ソ ン 研 究 所 で 行 わ れ た Workshop (Cryopreservation of Mouse
Germplasm)において、参加者 16 名に、簡易ガラス化法によるマウス胚の凍結保存について技術指導
を行った。さらに、英語版生殖工学技術 CD を作成し、参加者およびジャクソン研究所のスタッフに配
布した。
57
自己評価:海外の研究者および技術者に CARD の生殖工学技術を指導したことは、極めて意義深いことと思
われる。
58
(6−4)バイオ情報分野
1.研究開発に関して
1) 研究開発活動の概略
研究活動のメインテーマは、『ジーントラップ法を用いた疾患関連遺伝子の探索』である。バイオ情報分
野は、発生医学研究センター臓器形成分野(山村研一教授)を中心とするジーントラッププロジェクトに参
加している。これまでに、可変型遺伝子トラップシステムを開発し、(株)ユージーンおよび(株)トラン
スジェニックという二つのバイオベンチャー企業の設立に貢献した。また、ジーントラップ法により樹立さ
れたマウスラインを用いて、発生・分化に関与する未知遺伝子の単離と、挿入変異による遺伝子の機能解析
を行っている。
平成16年度は、低分子量Gタンパク質 Rho ファミリーのメンバーである Rhoa 遺伝子が破壊されたマウ
スライン(Ayu17-52)の解析を主に行った。また、PHD Zn finger を持つタンパク質をコードする新規遺
伝子を破壊したマウスライン(Ayu8008)、およびショウジョウバエで発見された hyd 遺伝子のオルソロ
グである Edd 遺伝子を破壊したマウスライン(Ayu17-125)の解析も行った。
さらに、可変型遺伝子トラップシステムの改良にも取り組んでいる。新しいベクター;pU-21 と、TT2
ES 細胞をフィーダーフリー化した KTPU10 ES 細胞を用いて得られたトラップクローンのデータベースを
作成し、全世界に公開している。
可変型遺伝子トラップクローンデータベース
The Database for the Exchangeable Gene Trap Clones (EGTC).
[http://egtc.jp]
2)論文発表
(1) 豊田 直二、吉信 公美子、荒木 正健: RNA 干渉は鶏心筋の一次培養細胞の筋蛋白質トロポニンTの
発現を抑制した, 熊本学園大学論集『総合科学』第 11 巻第1号(通巻第 21 号), 63-74 (2004).
(2) Sakaguchi, N., Kimura, T., Matsushita, S., Fujimura, S., Shibata, J.,
Araki, M., Sakamoto, T., Minoda, C., and Kuwahara, K.: Generation of High-Affinity Antibody against T
Cell-Dependent., Antigen in Ganp Gene-Transgenic Mouse. J. Immunol. (in press).
(3) Taniwaki, T., Haruna, K., Nakamura, H., Sekimoto, T., Oike, Y., Imaizumi, T., Saito, F., Muta, M.,
Soejima, Y., Utoh, A., Nakagata, N., Araki, M., Yamamura, K., Araki, K.: Characterization of an
exchangeable gene trap using pU-17 carrying a stop codon-bgeo cassette.
Dev. Growth Differ., (in press).
自己評価:遺伝子改変マウスの解析は時間がかかるため、論文の数は多くないが、EGTC(可変型遺伝子ト
ラップクローンデータベース)の立ち上げにより、今後共同研究がより盛んになり、論文数にも反映されて
いくと期待している。
3)学会発表
(1) 荒木 正 健:可 変型 遺伝 子トラ ップ 法を 用い た RhoA 遺 伝子の 解析 。 三学会 合同 熊本 例会 、
2004.4.17、熊本。
(2) 吉信 公美子、荒木 喜美、岩村 智勝、齋藤 文代、山村 研一、荒木 正健:可変型ジーントラッ
プ法を用いた RhoA(ArhA)遺伝子の機能解析。 第37回日本発生生物学会、2004.6.4-6、名古屋。
(3) 作村 由美、春名 享子、鶴田 優子、牟田 真由美、荒木 正健、山村 研一、荒木 喜美:
Feeder free 化した TT2 細胞を用いた遺伝子トラップクローンの単離と変異マウスの樹立。第37回日本
発生生物学会、2004.6.4-6、名古屋。
(4) 松本 健一郎、仙波 圭、鈴木 操、阿部 訓也、荒木 正健、荒木 喜美、山村 研一:椎間板髄核
形成に異常を来す Sktgeo マウスと Sd マウスの解析。第37回日本発生生物学会、2004.6.4-6、名古屋。
(5) 大村谷 昌樹、荒木 喜美、荒木 正健、水島 昇、松井 誠、広田 昌彦、春名 享子、粂 昭苑、
竹屋 元裕、山村 研一:Autophagic Cell Death of Pancreatic Acinar Cells in Pancreatic Secretory
Trypsin Inhibitor Deficient Mice. 第37回日本発生生物学会、2004.6.4-6、名古屋。
(6) Araki, M., Yoshinobu, K., Iwamura, T., Haruna, K., Saito, F., Nakagata, N., Yamamura, K., and Araki,
K.: Functional analysis of mouse Rhoa gene by the exchangeable gene trap system.: Frontiers in
Genome Engineering: Building a Better Mouse, 2004.6.4-6 、 Vanderbilt University, Nashville,
59
Tennessee, USA.
(7) Araki, K., Araki, M., and Yamamura, K.: Alteration of a trap allele into four different alleles by
using Cre/mutant lox system.: International Gene Trap Workshop.: 2004.7.1-2, Sanger Institute,
Cambridge, UK,.
(8) 荒木 正健:『カルタヘナ議定書』を知っていますか? 2004.7.15、第128回 CARD セミナー、
2004.7.15、熊本。
(9) 荒木正健:可変型遺伝子トラップクローンデータベース(EGTC).第3回熊本大学研究シーズ公開
シンポジウム、2004.10.8、熊本
(10) 荒木 正健、鶴田 優子、作村 由美、伊藤 美陽、湊 理恵、吉信 公美子、岸 笑子、佐谷 秀
行、春名 享子、星居 孝之、神吉 将之、山村 研一、荒木 喜美:可変型遺伝子トラップクローンデー
タベース(EGTC)
。第27回日本分子生物学会、2004.12.8-11、神戸
(11) 荒木 喜美、鶴田 優子、春名 享子、荒木 正健、山村 研一:ジフテリア毒素 A fragment 遺伝
子を用いた高効率の RMCE (Recombinase Mediated Cassette Exchange)。第27回日本分子生物学会、
2004.12.8-11、神戸
(12) 星居 孝之、作村 由美、荒木 正健、山村 研一、荒木 喜美:GRP48変異マウスの示す毛包
と眼瞼における形成異常の解析。第27回日本分子生物学会、2004.12.8-11、神戸
(13) 神吉 将之、星居 孝之、尾池 雄一、中潟 直己、荒木 正健、山村 研一、荒木 喜美:可変型
遺伝子トラップ法により得られた Camta-1 変異マウスの解析。第27回日本分子生物学会、2004.12.811、神戸
(14) 伊藤 美陽、吉信 公美子、湊 理恵、慶田 貴子、山村 研一、荒木 喜美、荒木 正健:可変型
遺伝子トラップクローン Ayu17-125 の解析。第27回日本分子生物学会、2004.12.8-11、神戸
(15)牟田 真由美、春名 享子、作村 由美、荒木 正健、山村 研一、荒木 喜美:トラップアレルが
Germline Transmission しない 100%キメラマウスの解析。第27回日本分子生物学会、2004.12.8-11、
神戸
自己評価:日本発生生物学会と日本分子生物学会を中心に、活発な学会活動を行っている。また、The
International Gene Trap Consortium (IGTC)のメンバーとしてサンガー研究所で開催されたワークショッ
プにも参加し、E-mail での情報交換も行っている。さらに、Vanderbilt University で開催された Frontiers
in Genome Engineering: Building a Better Mouse に お い て は 、『 Efficient Site-Specific Cassette
Exchange Using Cre/mutant-lox System in ES Cells』というタイトルで招待講演を行った発生医学研究セ
ンターの荒木喜美助教授に同行し、可変型遺伝子トラップ法に関する研究発表を行った。Cre/mutant-lox
System は世界各国の研究者に利用されており、その有用性をアピールした可変型遺伝子トラップ法の一連
の発表は高く評価される。
4)研究費などの資金獲得
(1) 文部科学省平成16年度科学研究費補助金基盤研究C「Rho ファミリー遺伝子の生体内における機能互
換性の検討」研究代表者:荒木正健、1,600,000 円。
(2) 文部科学省平成16年度海外先進教育研究実践支援プログラム「大学院教育の高度化̶専門職業人教育、
新しいニーズに応える大学院等̶」取組担当者:吉信公美子、4,000,000 円(このうち平成16年度受入
額は 753,000 円)
(3) 学長裁量経費:平成16年度地域貢献特別支援事業費『理科教員のための組換え DNA 実験教育研修
会』事業担当者:荒木正健、300,000 円。
(4) 学長裁量経費:平成16年度広報活動経費『生命資源研究・支援センター広報事業』事業担当者:荒木
正健、500,000 円。
(5) 学長裁量経費:平成16年度教育研究重点化経費『学内限定 Ready to Use プラスミドバンク事業』事
業担当者:荒木正健、3,600,000 円。
自己評価:教員2人で文科省からの外部資金ふたつを獲得しているのは評価されるが、企業との連携も含め
て更なる外部資金の獲得が必要である。また、熊本大学の研究レベルを上げるためにはどの様な支援が効果
的かを常に研究しており、平成16年度は『P-Stock』および『シーケンス受託事業』をスタートさせた。
熊本大学 Ready to Use プラスミドバンク(熊RUP)事業に学内予算が配分されたのは、この様な取組が
60
高く評価されたものと理解している。熊RUPは、約半年間の準備期間を経て、平成17年3月にデータベ
ースの公開(学内限定)を開始した。
5)学内拠点メンバー
拠点形成研究B「新世代生命科学におけるプロテオミクス研究・教育システムの構築」のサブリーダーと
して、研究会や講習会の企画運営を行った。
拠点形成研究B「新世代生命科学におけるプロテオミクス研究・教育システムの構築」
<メンバー>
荒木 令江
大学院医学薬学研究部 腫瘍医学分野 講師(リーダー)
荒木 正健
生命資源研究・支援センター バイオ情報分野 助教授(サブリーダー)
荒木 喜美
発生医学研究センター 臓器形成分野 助教授
鈴
伸也
エイズ学研究センター 予防開発分野 講師
松川 昭博
大学院医学薬学研究部 機能病理学分野 助教授
入江 厚
大学院医学薬学研究部 免疫識別学分野 助手
五十嵐英哉
大学院医学薬学研究部 免疫学分野 助手
有馬 英俊
大学院医学薬学研究部 製剤設計学分野 助教授
井原 敏博
工学部 物質生命化学科 分子工学 助教授
<平成16年度活動内容>
(1) 「拠点形成研究B」第3回ミーティング
日
時:平成16年4月23日(金)14:30 16:00
場
所:医学部総合研究棟8回会議室(810室)
議
題:
(1)平成15年度の活動内容のまとめ
(2)平成16年度の活動方針について
(3)その他
*議事終了後、新たに導入された機器も含め、医学部総合研究棟見学
(2) 第44回遺伝子技術講習会 共催
テーマ:
『タンパク質の発現、可溶化、精製のヒント』
日 時:2004年 5月17日(月)15:00 17:00
場 所:生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
講 師:メルク株式会社ライフサイエンス部プロダクトマネージメント 川口 恵子
氏
(3) 「拠点形成研究B」第4回ミーティング
日
時:平成16年5月26日(水)10:00 12:00
場
所:生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設・6階・セミナー室(601)
議
題:
(1)メンバーの研究内容紹介;五十嵐英哉
(2)メンバーの研究内容紹介;松川 昭博
(3)その他
(4) 「拠点形成研究B」第5回ミーティング
日
時:平成16年 7月 7日(水)15:00 17:00
場
所:生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設・6階・セミナー室(601)
議
題:
(1)メンバーの研究内容紹介;井原 敏博
(2)メンバーの研究内容紹介;有馬 英俊
(3)事務局ヒアリング(6月11日)内容報告
(4)その他
61
(5) 第46回遺伝子技術講習会 共催
テーマ:
『プロテオミクスの進化̶タンパク質同定から機能解析へ』
日 時:2004年 7月22日(木)13:30 16:00
場 所:生命資源研究・支援センター遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
内 容:
13:30-14:50 『プロテオミクス研究における質量分析装置の基礎と応 用』
アプライドバイオシステムズジャパン(株)マーケティング
津幡 卓一
15:00-16:00 『機能的プロテオミクスを用いた血管病の原因シグナル 分子の探索』
山口大学医学部医学科器官制御医科学講座・分子細胞生理学 教授 小林 誠
(6) 「拠点形成研究B」第6回ミーティング
日 時:平成16年 9月21日(火)13:30 14:00
場 所:生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設 6階 セミナー室(601)
議 題:
(1)機器選定状況について
(2)その他
(7) 第46回遺伝子技術講習会 共催
テーマ:
『1日で終る2次元電気泳動』
日 時:2004年 9月21日(火)14:00 17:00
場 所:生命資源研究・支援センター遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
講 師:アトー株式会社 技術開発部 学術研究課
原山 武
氏
アトー株式会社 顧客部 製品戦略グループ
石田 由加 氏
(8)
日
場
講
第49回遺伝子技術講習会 共催
時:2004年10月 7日(木)13:30 15:30
所:生命資源研究・支援センター遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
師:イルミナ株式会社 営業部
浅岡 広彰 氏
(9) 「拠点形成研究B」第7回ミーティング
日 時:平成16年10月26日(火)13:30 15:30
場 所:生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設 6階 セミナー室(601)
議 題:
(1)メンバーの研究内容紹介;鈴 伸也
(2)機器導入状況について
(3)今年度のシンポジウムについて
(4)来年度のシンポジウム(!)について
(5)その他
(10) 「拠点形成研究B」第8回ミーティング
日 時:平成16年11月 9日(火)15:00 17:00
場 所:生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設 6階 セミナー室(601)
議 題:
(1)メンバーの研究内容紹介;荒木 正健
(2)来年度のシンポジウムについて
(3)その他
(11) 「拠点形成研究B」第9回ミーティング&バイオサイエンスシンポジウムワーキンググループ第1回
ミーティング
日 時:12月24日(金)14:00 16:00
62
場 所:生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設 6階 講義室(602)
議 題:
(1)メンバーの研究内容紹介;荒木 令江(Part 1)
(2)機器導入状況について
(3)今年度のシンポジウムについて
(4)来年度のシンポジウムについて
(5)その他
(12) 分子ネットワーク解析ソフト KeyMolet 講習会
日 時:平成17年 1月14日(月)10:00 15:00
場 所:医学部総合研究棟 5 階 514 号室
(13) レーザーマイクロダイセクション装置説明講習会
日 時:平成17年 1月18日(火) 1月19日(水)
場 所:医学部総合研究棟 5 階 515 号室
(14) 「拠点形成研究B」第10回ミーティング
日 時:平成17年 1月24日(月)14:00 16:00
場 所:生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設 6階 セミナー室(601)
議 題:
(1)メンバーの研究内容紹介;荒木 令江 (Part 2)
(2)今年度のシンポジウムについて
(3)来年度のシンポジウムについて
(4)今年度の予算について
(5)その他
(15) 「拠点形成研究B」第11回ミーティング
日 時:平成17年 2月15日(火)14:00 16:00
場 所:生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設6階 セミナー室(601)
議 題:
(1)今年度のシンポジウムについて
(2)今年度の予算について
(3)来年度のシンポジウムについて
(4)メンバーの研究内容紹介;荒木 令江(Part 3)
(5)その他
自己評価:拠点形成研究B「新世代生命科学におけるプロテオミクス研究・教育システムの構築」は、プロ
テオミクスに関して国内トップクラスである荒木令江先生を中心に、大変アクティブな活動を進めており、
高い評価を得ている。バイオ情報分野は、セミナーや研究会の運営を全面的にバックアップしており、貢献
度は大きい。
2.研究支援に関して
1)研究支援活動の概略
バイオ情報分野は、遺伝子実験施設の管理・運営を担当し、医学・薬学を含む生命科学分野の研究水準の
引き上げに貢献し、研究拠点形成の基盤を支えてきた。キャピラリーシーケンサーやフローサイトメーター
など、高機能を維持するために必要なメンテナンスを行うだけでなく、初心者の技術指導も適宜行っている。
平成16年度は、4月から新たに『プラスミドストック(GTC P-Stock)』事業および『シーケンス受
託』事業を開始し、学内外の注目を浴びている。また、可変型遺伝子トラップクローンデータベース(EG
TC)を8月から公開し、既にアメリカとフランスの研究グループから供給依頼があり、それぞれ共同研究
をスタートしている。
63
施設利用者全員を対象とした GTC On Line News に関しては、2004年4月から2005年2月末まで
に93通を配信し、その全文をホームページで公開している。その中で、2004年2月から施行された
『遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律』への対応のひとつとして、
『規制法について』というシリーズで解説を行っており、学外からの問い合わせも多い。その他に、各種機
器使用者を対象としたメーリングリストも活用している。
遺伝子実験施設6階廊下(講義室の前)に、学内の研究者がポスター発表を行うスペース(『アクティブ
ボード』
)を設置している。2004年4月から2005年2月末までに33人が研究発表を行った。
2)P- Stock の開設
平成16年4月から『プラスミドストック(GT C P- Stock )』事業(有料サービス)を開始した。これ
は、不特定多数の利用者に公開する事を目的とした、いわゆるプラスミドバンクではなく、学内各研究室の
「プラスミド管理の代行」を主な目的としている。
<登録について>
登録希望者は、「P- stock 申込書」に必要事項を記入し、プラスミド 10μg以上を 0.5 ml プラスチッ
クチューブに入れて、塩基配列情報、制限酵素地図などの関連情報とともに提出する。遺伝子実験施設は、
依頼されたプラスミド毎に「P- sto ck 登録証」交付する。大腸菌(XL-1Blue など)にプラスミドを導入し、
プラスミドを 200μg 以上に増やすと同時に、大腸菌のグリセリンストックも作製し、保管する。ファイル
メーカーでプラスミドリストを作成し、データを管理する。
<プラスミド供給について>
登録者から「P- st ock 供給依頼書」が提出された場合、プラスミド 50μgを分取し、データを付けて学
内便で送る。登録期間内であれば、回数は制限しない。プラスミドが不足した場合は、ストックを用いて増
やす。
<登録期間について>
登録期間は、申込日から1年間とする。特に連絡が無い場合、2年目以降は自動継続になる。
<登録料について>
登録料は、1検体 2,000 円とする。他の利用者負担金と同様に徴収する。
<発送代行について>
P-stock 登録者が共同研究者へプラスミドを発送したい場合、遺伝子実験施設が発送を代行する。登録者
は、「送付依頼書」に必要事項を記入して提出する。遺伝子実験施設は、シールバッグにプラスミド(1μ
g)を入れて郵送する。発送代行費は1件 1,000 円とする。発送代行費は、登録者から利用者負担金とし
て徴収する。この場合、発送先が1ヶ所であれば、同時に送るプラスミドが1種類でも10種類でも1件と
数える。
3)『シーケンス受託』事業 の開始
平成16年4月から『シーケンス受託』事業を開始した。 当面は学内限定のサービスとする。
<概要>
DNA の塩基配列に関する『シーケンス受託』事業である。A・B2種類のコースがあり、シーケンス反
応、電気泳動および解析結果の出力を行う。Aコースはキャピラリー式シーケンサーを用い、短時間で結果
が出るが割高である。Bコースは板ガラス式シーケンサーを用い、低コストでより正確に読めるが、結果が
出るまでに時間がかかる。目的に応じて選択してもらう。
<利用方法およびサービス内容>
(1)依頼者は、「シーケンス解析申込書」に必要事項を記入し、テンプレートになるプラスミド DNA(A
コース:500ng、B コース:4μg 以上)またはPCR産物(A コース:100ng、B コース:1μg 以上)
と共に提出する。遺伝子実験施設のプライマーリスト(シーケンス用)に載っていないプライマーを使用す
る場合は、プライマー(10pmol 以上)も持参する。
(2)Aコースでは、キャピラリー式シーケンサー[アプライド・バイオシステムズ、ABI PRISM 310]を
64
使用する。ショートキャピラリー(泳動時間約1時間)を使用し、同時に流せるのは1サンプルだけだが、
逆に依頼サンプルが1個しかなくても泳動する。また、ABI PRISM 310 が3台あるので、ある程度依頼が
多くても結果が出るまでにそれほど日数はかからないと予想される。反応キットは「Big Dye Terminator
Kit v1.1」を使用する。メーカーの推奨に基づき、反応溶液の希釈はしない。
(3)Bコースでは、板ガラス式シーケンサー[ファルマシア、DNA シークエンサーALFexpress ツインシ
ステム]を使用する。1枚のゲルで10サンプル泳動可能だが、必ずコントロールサンプルを同時に流すの
で、1回の泳動で解析出来るサンプル数は9個である。2枚同時に泳動すれば18サンプルを解析できる。
泳動時間はショートプレートが3時間、ロングプレートが12時間である。ショートプレートを基本とし、
6個以上サンプルが集まったら泳動する。また、逆に依頼が殺到し、解析能力を上回った場合は順番待ちに
なる。反応キットは、
「Thermo Sequenase Cy5 Dye Terminator Sequencing Kit」を使用する。
(4)受託価格は、Aコース1検体2000円、Bコース1検体1500円とする。他の利用者負担金と同
様に徴収する。コントロールサンプルについてきれいな解析結果が得られ、依頼サンプルについてきれいな
解析結果が得られなかった場合は、テンプレートまたはプライマーに問題があったと考えられるので、結果
が得られなくても1検体としてカウントする。
(5)Aコースについては、しばらくの間(1週間程度)反応サンプルを保存し、もう一度泳動することが
可能である。そこでオプションとして、ショートキャピラリーできれいに読めたサンプルについて依頼があ
れば、1検体プラス500円でロングキャピラリーの泳動を行う。
(6)Bコースについては、反応サンプルが泳動1回分しか得られない。そこで長く読みたいというリクエ
ストがあれば、オプションとして1検体2000円でロングプレートを用いた解析を行う。ただし、この場
合も6個以上サンプルが集まった場合に泳動する。
(7)解析結果は、プリントアウトした波形データとデータシートを学内便で送ると同時に、読めた塩基配
列情報をメールの本文に転記して送る。
4)E GT C 公開
遺伝子改変マウスは、個体レベルでの遺伝子機能解析を行うための大変有力なツールである。我々は、部
位特異的組換えシステムである Cre-lox システムを応用し、単なる遺伝子破壊型の変異を作り出すだけでは
ない『可変型遺伝子トラップ法』を開発し、様々な改良を加えてきた。今回、トラップクローンのデータベ
ースを構築し、一般公開を開始したので紹介する。
<概要>
遺伝子トラップ技術は、マウス発生に関与する遺伝子の解析や変異導入に有力なアプローチであるが、一
度樹立したマウスラインを、他の目的に使用できないという欠点があった。そこで我々は、Cre-mutant lox
system を応用したトラップベクターを作製し、トラップマウスラインを樹立した後に、レポーター遺伝子
を任意の遺伝子に自由に交換できるシステムを構築した。
この可変型遺伝子トラップベクター;pU-21 を用いて得られたトラップクローン(ES 細胞)において、
挿入されたベクターのコピー数が1個であるものを選択し、キメラマウスを作製した。100%キメラが得
られたクローンについて、トラップした遺伝子が何であるかを 5 -RACE という方法で解析した。マウスラ
インが樹立出来たものについては、CARD B-BASE に寄託している。この 5 -RACE で得られた塩基配列を
DDBJ に登録し、付随する情報と併せてデータベース(E GT C )を作成し、2004年8月から公開してい
る。
可変型遺伝子トラップクローンデータベース
The Database for the Exchangeable Gene Trap Clones (EGTC).
[ http://egtc.jp ]
<E GT C の特徴>
(1) PCRとサザンでトラップベクターのシングルコピーインテグレーションを確認している。
(2) 5 -RACE に用いたプライマーとは異なるプライマーで RT-PCR を行い、トラップした遺伝子を確認し
ている。
(3) キメラマウスを作製し、ジャームライントランスミッションも確認している。
(4) feeder free TT2 細 胞 ( KTPU10 ) を 使 用 し て い る の で 、 培 養 が 楽 で あ る だ け で な く 、 in vitro
differentiationの実験が組みやすい。
65
(5) プロモータートラップなので、トラップされた遺伝子はnullになっている可能性が高い。
(6) post-insertional modification が可能である。
<D DBJ への登録>
5 -RACEで得られた塩基配列は、SAKURA(D DB J が運用している WWW 経由の塩基配列データ登録
システム)を用いて、D DB J に登録している。その際、ジーントラップシーケンスタグは、GSS (genomic
survey sequence)というカテゴリーに入る。登録手続完了後、即日一般公開される様に指定している。
DDBJ に登録されたデータは、自動的にGenBankおよびEMBLにも登録される。
<データの検索>
E GT C に登録されているデータを検索する方法として、キーワード検索と塩基配列によるホモロジー検索
が出来るようにした。また、すべてのクローンを一覧表で見れるようにしている。一覧表の ID をクリック
すると詳細データのページが開き、5 -RACE で得られた塩基配列、塩基配列の長さ、Accession Number、
ホモロジーサーチ結果、マウスゲノム上の位置、染色体の番号、遺伝子の名前、Gene symbol および
CARD ID を知ることが出来る。
<トラップクローンの供給>
E GT C に登録しているトラップクローンについては、基本的にマウスラインを樹立して CARD R-BASE に
登録しているので、CARD R-BASE への供給依頼としてマウスまたは凍結胚を送ることにしている。トラッ
プクローンの使用は共同研究を前提としており、研究成果の発表については、第1報の著者に名前を入れて
もらうことにしている。また、2報目以降は謝辞に入れてもらうことにしている。
<CARD R-BASE との相互リンク>
詳細データのページの CARD ID をクリックすると、CARD R-BASE の該当するクローンのページに飛ぶよ
うにリンクを張っている。逆に、CARD R-BASE に記載されている EGTC ID をクリックすると、EGT C の詳
細データのページに飛ぶようにリンクが張られている。
自己評価:On Line News による情報発信や、アクティブボードの運営、各種セミナーの開催など、従来か
ら活発な研究支援活動を展開している。さらに平成16年度は、
『プラスミドストック(GTC P-Stock)』事
業および『シーケンス受託』事業を開始し、可変型遺伝子トラップクローンデータベース(EGTC)を8
月から公開するなど積極的な活動を行っており、非常に高く評価される。
3.社会貢献に関して
1)社会貢献の概略
バイオ情報分野は、発生医学研究センター臓器形成分野(山村研一教授)を中心とするジーントラッププ
ロジェクトに参加している。これまでに、可変型遺伝子トラップシステムを開発し、(株)ユージーンおよ
び(株)トランスジェニックというふたつのバイオベンチャー企業の設立に貢献した。特に、(株)トラン
スジェニックは、可変型遺伝子トラップベクター;pU-17 を用いて得られた情報を独占的に開示するビジ
ネスにより、平成14年12月、株式上場(東証マザーズ)に成功した。しかしながら、アカデミックユー
ザーへの情報公開は出来なかった。
そこで、新たな可変型遺伝子トラップベクター;pU-21 を中心に、プロジェクトのリニューアルを行い、
可変型遺伝子トラップクローンのデータベースを作成した。2004年8月から『EGT C 』という名前で、
全世界のアカデミックユーザーに公開している。
また、ホームページの内容を充実させ、様々な生命資源情報を提供している。
さらに、地域貢献事業として、「理科教員のための組換え DNA 実験教育研修会」やオープンハウス
『DNA 博物館』を開催し、遺伝子組換えに関する知識の一般社会への普及に貢献している。
2)ホームページによる生命資源情報提供
遺伝子実験施設のホームページの維持管理を行っている。「今月のお知らせ」というページを作成し、少
なくとも月に1度は更新するようにしている。セミナーや技術講習会の案内、アクティブボードの内容紹介、
66
遺伝子実験施設の設備・機器の紹介などの他に、『規制法のページ』や『夢の技術PCR』に関するページ
など、様々な生命資源情報を提供している。
3)オープンハウス『DNA博物館』
学園祭参加企画として、平成14年度からオープンハウス『DNA博物館』を開催している。
今年度は、小学生にも分かるイベントにしたいという学園祭実行委員の希望により、オープンハウス
『DNA ってなぁ に?』を、2004年10月30日に開催した。
3種類の実験を行う実験ツアー(1時間 X 4回)と、ポスター展示を行った。
実験その 1;
「人間はほ ぼ細胞で出来ています」
実験その2;「細胞は増えます」
実験その3;「DNA を見てみよう」
本九祭実行委員会メンバー GTC 班
阿南浩太郎、大田俊一郎、後藤裕樹、高木優樹、高倉孝二
井上由季子、田平真紀子
4)理科教員を対象とした組換えDNA実 験教育 研修会(17名)
<実施要項>
(1) 名称;平成16年度 理科教員のための組換えDNA実験教育研修会
(2) 趣旨;
平成14年3月に文部科学省の「組換えDNA実験指針」が改正され、中学・高等学校においても「教育
目的組換えDNA実験」が可能になった。指針では、組換えDNA実験を実施した経験を有する者が実験指
導者となることを求めていた。そこで熊本大学では、文部科学省「地域貢献特別支援事業」の一環として、
平成14年度から熊本県内の中学・高等学校の現職理科教員を対象としたトレーニングコースを開催してき
た。
平成15年6月に『遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律』(規制
法)が公布され、平成16年2月19日付けで施行された。これに伴って「組換えDNA実験指針」は廃止
された。規制法では、「教育目的組換えDNA実験」に対応する特別な規定は置かれていない。しかしなが
ら、P1レベルの拡散防止措置を執れば、中学・高等学校の理科教室で「特に安全性の高い実験」を行うこ
とが可能である。その際、取扱経験者の配置や取扱者の教育訓練に努めることが必要である。
従って熊本大学では、平成16年度も前記トレーニングコースを継続することにした。教育の現場に新し
い教材として組換えDNA実験を取り入れることで、遺伝子組換えに関する知識の一般社会への普及に役立
たせる機会とする。
(3) 主催;熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
(4) 共催;熊本県教育庁高校教育課 および 熊本県立教育センター
(5) 協力;熊本大学 総務課 地域共生戦略室
熊本大学 医学・薬学等事務部 総務課 研究センター係
(6) 期間;平成16年8月11日(水) 13日(金)
(7) 対象;熊本県内の中学・高等学校現職理科教員
(8) 受講者数;高等学校教師8名、中学校教師6名、養護学校教師1名、
小学校教師1名、その他3名
合計19名
(9) 会場;熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設 講義室(602)
(10) 研修内容;別紙日程表による
(11) 研修の経費;この研修に関する経費は熊本大学の負担とする。ただし、受講生の旅費(滞在費及び交
通費等)は、受講生の負担とする。
(12) 研修を修了した者には、所定の修了証書を交付する。
<研修日程>
8月11日(水)
10:00-10:30
10:30-10-45
10:45-11:25
受付
開講式及びオリエンテーション
参加者の自己紹介
67
11:30-12:10
13:10-13:50
13:55-14:45
14:55-15:55
16:00-17:00
17:00-18:00
8月12日(木)
09:30-10:20
10:25-11:15
11:20-12:10
13:10-14:00
14:05-14:50
15:00-17:00
17:00-18:00
8月13日(金)
09:30-10:50
11:00-12:00
13:00-13:30
13:35-15:05
15:05-15:45
15:45-16:00
16:00-
(研修1)講議「DNA と仲良くなろう!」
(研修2)講議「LMO(Living Modified Organism)の ABC」
(研修3)講議「遺伝子組換え作物・食品の現状について」
(研修4)講議と実習「DNA のエタノール沈澱」
(研修5)講議と実習「大腸菌の形質転換」
フリートークタイム
(研修6)講議と実習「大腸菌のコロニー観察」
(研修7)講議「病気と遺伝子」
(研修8)講議「遺伝性疾患の診断と治療-FAP を中心として-」
(研修9)講議「本能行動の分子生物学-体内時計と睡眠の遺伝子-」
(研修10)講議「教育現場への遺伝子実験導入について」
(研修11)講議と実習「PCR(Polymerase Chain Reaction)」
フリートークタイム
(研修12)講議と実習「PCR 産物の電気泳動」
(研修13)講議と実習「電気泳動結果の写真撮影」
(研修14)実習のまとめ
(研修15)グループ討論「先端生命科学の教育現場への導入
-その光と影-」
(研修16)総合討論と質疑応答
閉講式(修了証書授与及び写真撮影)
施設見学(希望者)
<講師等名簿>
佐谷 秀行
熊本大学生命資源研究・支援 センター長
[熊本大学 組換え DNA 実験安全委員会 委員長]
荒木 正健
熊本大学生命資源研究・支援センター バイオ情報分野 助教授
[熊本大学 組換え DNA 実験安全委員会 委員]
吉信 公美子
熊本大学生命資源研究・支援センター バイオ情報分野 助手
湊 理恵
熊本大学生命資源研究・支援センター バイオ情報分野 技能補佐員
子
熊本大学生命資源研究・支援センター バイオ情報分野 技術補佐員
熊本大学医学薬学研究部 分子遺伝学分野 教授
[熊本大学 組換え DNA 実験安全主任者]
安東 由喜雄
熊本大学大学院医学薬学研究部 病態情報解析学分野 講師
粂 和彦
熊本大学発生医学研究センター 幹細胞制御分野 助教授
荒木 喜美
熊本大学発生医学研究センター 臓器形成分野 助教授
三池 浩一郎
熊本大学発生医学研究センター 臓器形成分野 博士課程3年生
[生命資源研究・支援センター バイオ情報分野 リサーチアシスタント]
伊藤 美陽
熊本大学理学部生物科学科 4年生
井手 深雪
熊本大学理学部生物科学科 4年生
荒木 朋洋
九州東海大学農学部バイオサイエンス学科タンパク質化学研究室教授
崎村 奈央
久留米大学附設高等学校 非常勤講師
要 匡
琉球大学
慶田
貴
森
正敬
<研修内容>
(研修1)講義「DNA と仲良くなろう!」
熊本大学 生命資源研究・支援センター バイオ情報分野 助手 吉信 公美子
新聞やテレビなどで目にしたり耳にしたりする DNA の話題を挙げてみると・・・ヒトゲノム、DNA 鑑定、
68
DNA 診断、遺伝子治療、クローン、遺伝子組換え食品・植物。そして、あらゆる病気の原因が遺伝子と結
びつけて考えられ、個人の性格さえも遺伝子が関係していると言われています。このように DNA が日常に
浸透したのは、人間が DNA の性質や仕組みを詳しく知ることができたから、と言えます。DNA は、いわば
ATGC という 4 種類のヌクレオチドがつながった化合物、なのですが、大変複雑な機構で私たちの体を支え
ています。DNA の性質や仕組みとはどのようなものなのでしょうか?
(研修2)講義「LMO (Living Modified Organism)の ABC」
熊本大学 生命資源研究・支援センター バイオ情報分野 助教授 荒木 正健
平成14年3月に施行された『組換えDNA実験指針』において、「教育目的組換えDNA実験」という
カテゴリーが新たに導入され、中学・高等学校等 の学校教育機関はもちろん、博物館などの社会教育機関
でも組換えDNA実験を行うことが可能になりました。
さて、この『組換えDNA実験指針』が廃止され、今年2月に施行された『遺伝子組換え生物等の使用等
の規制による生物の多様性の確保に関する法律』(規制法)では、「遺伝子組換え生物」のことをLMO
(Living Modified Organism)と呼び、LMOに関する正しい知識・情報が重要とされています。そこで、
中学・高等学校等の理科実験室でも実施できるLMOの第 2 種使用(P1レベル)を中心に、規制法の内容
を具体的にご紹介します。
(研修3)講義「遺伝子組換え作物・食品の現状について」
九州東海大学 農学部 バイオサイエンス学科
タンパク質化学研究室 教授 荒木 朋洋
近年の遺伝子組換え技術の進歩により,食品利用目的の作物に対しても遺伝子組換えを利用して従来の植
物に無かった性質を付加する取り組みがなされています.これらの組換え作物は,組換え医薬品と違って健
康な人間が食することから,生産現場では大きなメリットを生み出すにも関わらず消費現場では様々な問題
点が指摘されています.本講では,組換え作物がどのような原理によって作り出されているのか,その生産
の現状と利用はどのようなものか,また,現在行政レベルで行われている安全対策についても紹介します.
さらに,現在問題となっているリスクを回避する最新の研究の取り組みについても紹介します.
(研修4)講義と実習「DNA のエタノール沈殿」
荒木 正健、吉信 公美子、湊 理恵、慶田 貴子、伊藤 美陽
井手 深雪、荒木 喜美、三池 浩一郎、崎村 奈央、要 匡
DNA を精製する方法として最も簡単で、最も頻繁に行われている「エタノール沈殿」を行い、DNA を肉
眼で確認する。短いプラスミド DNA と、長いマウスゲノム DNA の見え方の違いを観察する。
(研修5)講義と実習「大腸菌の形質転換」
荒木 正健、吉信 公美子、湊 理恵、慶田 貴子、伊藤 美陽
井手 深雪、荒木 喜美、三池 浩一郎、崎村 奈央、要 匡
中学校や高等学校の理科実験室でも実験できる、熊本大学発の実験キット"PIKARI キット"を使用して、
オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質(GFP)をコードする遺伝子を組み込んだプラスミド DNA を大腸菌に
導入し形質転換させる。キット付属のプロトコールに沿って操作方法を説明し、コロニーの出方や GFP 蛍
光の観察によって、遺伝子発現の仕組みや遺伝子組換えの意義を考える。
(研修6)講義と実習「大腸菌のコロニー観察」
荒木 正健、吉信 公美子、湊 理恵、慶田 貴子、伊藤 美陽
井手 深雪、荒木 喜美、三池 浩一郎、崎村 奈央、要 匡
37℃の恒温器(インキュベーター)で一晩培養した大腸菌コロニーを観察する。大腸菌、プラスミド
DNA および培養に用いた培地成分の組み合わせにより、ブラックライトで照らしたときのコロニーの見え
方の違いを比較する。
(研修7)講義「病気と遺伝子」
熊本大学 医学薬学研究部 分子遺伝学分野 教授 森 正敬
近年の遺伝子技術の進歩とそれに伴う生命科学の発展は目覚ましいものがある。分子生物学の誕生により、
69
生物の形を作るのに必要な全ての情報がDNA上の4種類の塩基の配列に書き込まれていることが明らかと
なった。この情報がいかにして子孫に伝えられ、また細胞内でいかにしてタンパク質に読みとられるかも明
らかになった。このような研究の過程で、DNAを切ったり、つないだりする組換えDNA技術が生まれた。
そしてこれらの技術は遺伝医学にも導入され、爆発的な発展を見せている。遺伝病の病因遺伝子を取り出し
て遺伝子異常を解析したり、DNA診断によって保因者診断や出生前診断をすることができるようになった。
さらに、遺伝病の根本的な治療を目指す遺伝子治療の研究が進んでいる。本講義では、分子遺伝学の進歩に
よって明らかになった生命の不思議と医学への応用についてお話したい。
(研修8)講義「遺伝性疾患の診断と治療 −FAP を中心として−」
熊本大学大学院 医学薬学研究部 病態情報解析学 講師 安東 由喜雄
アミロイドーシスとは、アミロイドとよばれる線維状の難溶性蛋白質が臓器に沈着することにより機能不
全を来す疾患単位である。沈着様式により全身性と限局性の 2 つに大別されるが、アルツハイマー病も脳局
所にアミロイド沈着を来たし、アミロイドーシスのひとつに分類される。FAP (Familial Amyloidotic
Polyneuropathy:家 族性 アミ ロイ ドポ リニ ュー ロパ チー )は 、遺 伝的 に変 異し たト ラン スサ イレ チン
(TTR)が全身の諸臓器にアミロイドを形成し、臓器障害を起こす常染色体優性遺伝の予後不良の疾患であ
る。本症は中年期に発症し、約 10 年の経過で、心、腎などの臓器障害や感染症で死にいたる難病である。
しかし、異型 TTR の主たる産生部位が肝臓であることから、これを移植により正常者のものと取り替える
ことにより、病気の進行が抑えられことから、世界各国で肝移植が行われるようになった。本邦でも 10 年
前から本治療が行われるようになり、ほとんどの肝移植患者が社会復帰を果たしている。わが国では、FAP
患者は脳死患者からの移植はほとんど望めないことから、親族から肝臓の一部の供給を受け移植を行う、部
分生体肝移植がそれに変わる治療法として定着してきている。
(研修9)講義「本能行動の分子生物学 −体内時計と睡眠の遺伝子−」
熊本大学 発生医学研究センター
幹細胞制御分野 助教授 粂 和彦
人間のような高等生物も、遺伝子情報を設計図として作られ、生命現象は物質の言葉で理解できる、とい
うのが、現代の生物学の考え方です。しかし、実際には、私たちが、なぜ、どのように意志や感情を持ち、
ある行動をするのか、というレベルの神経科学の問題は、まだまだ解けそうもありません。その中で、例え
ば、記憶・学習の仕組みなどの、一部の神経機能については、物質の言葉でかなり説明できるようになって
います。
さて、海外旅行の時に「時差ぼけ」を経験して、眠気と不眠に悩むのは、脳の中に体内時計があるためで、
それが外部の時計とずれるからだと、ご存知かと思います。この体内時計は、さまざまな本能行動を支配す
る大切な神経機能ですが、最近、その仕組みが分子レベルで解明されました。私たちに、とても身近な睡眠
と体内時計を題材に、分子生物学が本能行動を、どのように解明しつつあるかを、解説します。
(研修10)講義「教育現場への遺伝子実験導入について」
久留米大学附設高等学校 非常勤講師 崎村 奈央
生徒たちが「生物が好き。」「生物なんか嫌い。」というときの基準は何でしょうか。単にテストの点数だけ
でしょうか。授業のときに心がけなければいけないのは,生徒が「面白い!!」と感じることです。面白いと思
うのは考え方であり、論理的思考力を伸ばすことが必要です。自然の中にある現象にはそれぞれ意味があり,
そのほとんどが関係しています。できるだけ身近な話題を取り入れ,多方向からそれぞれの現象を分析する
ことができるようになれば,きっと面白くなります。今回のテーマである"遺伝子組換え"は、新聞やニュー
スで取り上げられることも多く,正確に内容や考え方を伝えることができれば,楽しさをつかむきっかけに
なるはずです。
前回行った研修会では実験キットが高すぎるという声が上がりました。そこで今年はより安価である熊本
大学オリジナルのキットを使用し、講義と実験を行いました。今回の講義ではその様子や、生徒が面白いと
思うポイントを紹介します。
(研修11)講義と実習「PCR (Polymerase Chain Reaction)」
荒木 正健、吉信 公美子、湊 理恵、慶田 貴子、伊藤 美陽
井手 深雪、荒木 喜美、三池 浩一郎、崎村 奈央、要 匡
PCR(Polymerase Chain Reaction;ポリメラーゼ連鎖反応)という技術は、生命工学の世界に驚異的な
70
進歩をもたらした。PCR を用いると、1分子の DNA 断片を数時間で何万倍にも増幅することができる。こ
の技術の原理を解説し、GFP 遺伝子を増幅する。
(研修12)講義と実習「PCR 産物の電気泳動」
荒木 正健、吉信 公美子、湊 理恵、慶田 貴子、伊藤 美陽
井手 深雪、荒木 喜美、三池 浩一郎、崎村 奈央、要 匡
研修 11 で PCR を行いましたが、目的の DNA 断片が増幅していることをどうやって確認するのでしょう
か?それは電気泳動という方法で可能になります。この原理について解説し、PCR 産物の電気泳動を行いま
す。
(研修13)講義と実習「泳動結果の写真撮影」
荒木 正健、吉信 公美子、湊 理恵、慶田 貴子、伊藤 美陽
井手 深雪、荒木 喜美、三池 浩一郎、崎村 奈央、要 匡
電気泳動後、ゲルに紫外線を照射することにより、DNA 断片を可視化する。PCR 産物(PCR で増幅した
DNA 断片)を検出する。
(研修14)実習のまとめ
荒木 正健、吉信 公美子、湊 理恵、慶田 貴子、伊藤 美陽
井手 深雪、荒木 喜美、三池 浩一郎、崎村 奈央、要 匡
(研修15)グループ討論
「先端生命科学の教育現場への導入−その光と影−」
熊本大学 生命資源研究・支援センター長 佐谷 秀行
生物の進化は遺伝子の変異と生死による選択、つまり自然淘汰という単純な繰り返し作業によって行われ
てきた。地球が誕生してから長きに渡り、その変異と選択のプロセスにはまったく意図的な作業は差し挟ま
れることはなく、生物と環境のバランスによってのみその生存と存続、そして死滅が支配されてきた。しか
し、ヒトという生物は、高度な精神活動能力を獲得したことにより、他の生物あるいは自身の遺伝子や細胞
をある種の意図を持って操作できる技術を手中にし、長い生命の歴史の中で初めて偶然や自然に支配されな
い組織や生物を人為的に作成することを可能にした。私達は技術を獲得することによって得られる恩恵と同
時に、その技術によって生じるあろう不利益を冷静に理解する必要があり、新たな発見や進歩だけを目指し
た科学から、哲学や倫理観に根ざした教育・研究を展開する必要がある。遺伝子組換え技術など先端生命科
学がもたらす恩恵と問題点について例を示し、教育者、研究者として持つべき姿勢を参加者と共に討論した
い。
(研修16)総合討論と質疑応答
熊本大学 生命資源研究・支援センター長
佐谷 秀行
5)「組換えDNA実験指針 」の法制化への対応
平成16年2月19日に施行された『遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関
する法律』に対応するために、熊本大学組換え DNA 実験安全委員会と協力して、学内規則の改定作業をサ
ポートした。また、遺伝子実験施設ホームページにおいて、『規制法について』というシリーズで解説を行
っており、啓蒙活動に貢献している。さらに、学内規則改定後の新しい「遺伝子組換え生物等第二種使用等
計画書」の記入方法の作成、及び『遺伝子組換え生物関係資料集』の作成をサポートした。
自己評価:ホームページによる情報発信、特に規制法に関する解説や生命科学の講義内容の公開など、遺伝
子組換え技術に関する啓蒙活動は高く評価される。また、理科教員を対象とした組換えDNA実験教育研修
会も3回目となり、内容がかなり充実してきた。中学・高校の理科教員だけでなく、小学校や養護学校の先
生も受講されるなど、これまで比較的限定的であった教育研修会の位置付けを、見直す必要も感じている。
可変型遺伝子トラップクローンのデータベースを作成し、『E GTC 』という名前で平成16年8月から全
世界のアカデミックユーザーに公開している。C AR D R-BA SE と連携し、熊本大学を代表するデータベー
スに発展する可能性があり、高く評価できる。
71
4.教育に関して
1)教育活動の概略
教育面では、一般教育・教養科目の「最前線の生命科学C」を担当しており、その講義内容をホームペー
ジで公開している。
[ http://gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp/staff/~masa/education.html ]
また、大学院医学教育部の講義(遺伝子実験学)と医学部保健学科の講義(生命工学概論)を担当してい
る。
さらに、組換え DNA 実験に関する相談や、各種機器の使用方法などに関する相談は、随時受け付けてい
る。
平成16年度は、単位としての卒業研究を選択しなかった理学部生物科学科の4年生(伊藤 美陽)の研
究指導を行った。共同研究を行っている発生医学研究センター臓器形成分野の大学院生の指導も行っている。
2)最前線の生命科学C
<シラバス(授業計画)>
科目分類:主題科目 II、授業科目:最前線の生命科学C、
講義題目:『夢の技術PCR』
、
時間割コード:52105、開講年次:1年、学期:後期、
曜日:水曜日、時限:4限、選択/必修:選択、単位数:2
〔授業形態〕:講義。
〔授業の目標〕
この授業が関わる21世紀目標:B、C、部分的にE
この授業の到達目標:
・遺伝子に関する基本的な用語を理解できる。
・PCRの原理を説明できる。
・ディベートで自分の考えを要領良くまとめて説明できる。
〔授業の内容〕
この授業の概要:
親子鑑定や犯人の同定など、遺伝子レベルで個人を識別出来る時代です。驚異的な
生命工学の進歩に貢献している夢の技術PCR(Polymerase Chain Reaction)の
世界を紹介します。
この授業の構成:下記の日程で授業を進めます。
・イントロダクション(1回)
・ビデオ鑑賞『被ばく治療83日間の記録』
(1回)
・遺伝子に関する基本的な用語の説明(2回)
・PCRの原理(1回)
・PCR開発前後のバイオテクノロジ−について(2回)
・身近な話題をテーマにしたディベート(7回)
・学期末試験
キーワード:DNA、RNA、遺伝子、細胞、PCR、生命倫理
テキスト:プリント。
参考文献:
・「あなたの中のDNA」中村桂子著、ハヤカワ文庫(¥485)
・「食卓の上のDNA」中村桂子著、ハヤカワ文庫(¥560)
・「遺伝子と夢のバイオ技術」野島博著、羊土社(¥1,600)
評価方法:
学期末試験(20%)
、学期末レポート類(20%)、普段の出席や報告の状況
(60%)の3つをもとに、総合的に評価します。
履修上の指導:
・2003年度以前入学者は、コア I に属す個別科目の「生命科学G」として登録す
72
ること。
・自分の頭で考える事が重要です。まず興味を持つところから始めて下さい。
事前学習:
生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設のホームページの中に、「生命科学
G・受講生へのお知らせ」というページを作成しました。チェックして下さい。
事後学習:
毎回講義終了後、E-mail([email protected])でレポートを提出
してもらいます。レポート提出が出席点になります。携帯電話から送信されても構
いません。メールが使用できない場合は、次の講義時間にプリント(手書き可)を
提出して下さい。
<レポートのテーマ>
第1回 中学高校における組換え DNA 実験について
第2回 『被ばく治療 83 日間の記録
東海村臨界事故 』を見て考えたこと
第3回 ゲノム科学に期待すること
第4回 人は誰でも20個以上の遺伝病の保因者だという事実について
第5回
==授業時間中に提出==
第6回
==授業時間中に提出==
第7回 あなたの住んでる町が久山町と同じ試みを始めたら参加しますか? その理由も
書いて下さい。
第8回 遺伝子組換え技術のペットへの応用に賛成か反対か
第9回 プリオンは生物か非生物か
第10回 クローン人間の誕生について
第11回 生命を合成することについて
第12回 出生前診断について
3)組換えDNA実験安全教育講習会
<実施要項>
平成16年度組換えDNA実験に関する教育訓練講習会
日時;平成16年6月14日(月)13:00 16:10
場所;生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設 6階講義室
受講対象者;本学において組換えDNA実験に従事している者
近い将来組換えDNA実験に従事予定の者
講習用資料;組換えDNA実験関係資料集(平成14年度作成)
( 当 日 配 布 );その他資料
講義内容等;
時
間
講
義
講
師
13:00~13:40
生命倫理フォーラム
組換えDNA実験安全委員会委員長
佐谷 秀行 教 授
13:40~14:20
組換えDNA実験とは
発生医学研究センター
大久保博晶
14:20~14:30
休
教
授
憩
14:30~15:30
遺伝子組換え生物等規制法と学
内手続き
生命資源研究・支援センター
荒木 正健 助教授
15:30~16:10
ウイルスベクターを含めた微生
物の安全取扱い
大学院医学薬学研究部
赤池 孝章
73
助教授
4)セミナー等の開催
2004年4月から2005年2月末までに、遺伝子実験施設セミナー(1回)、遺伝子技術講習会(1
2回)、各種機器使用説明会(7回)を主催した。また、広報委員会とともに、第1回生命資源研究・支援
センターシンポジウムの開催をサポートした。詳細は、遺伝子実験施設の活動 p124 参照。
自己評価:「最前線の生命科学C」については、E-mail によるレポート提出、E-mail およびホームページを
用いた次回の講義内容予告、ビデオや PowerPoint の活用、最新の話題提供などインタラクティブな講義を
試みており、高く評価される。
また、理学部生物科学科4年生(伊藤美陽)の研究指導に関しては、単位としての卒業研究は選択してい
なかったのだが、バイオ情報分野において行った研究内容を卒業研究発表会で報告し、すばらしい発表だっ
たと評価されている。
74
(7)資源解析部門の平成16年度活動内容
(7−1)機器分析分野
1.研究開発に関して
1)研究・教育の概略
機器分析施設(IAC)では、共同で利用可能な大型機器等を集中管理し、機器利用の効率化及び経済化
を図り、又、新規大型機器の導入及び分析技術の向上を心がけ、学内の教官、学生の研究を支援するとと
もに、機器を用いた新規生理活性物質の研究、開発に取り組んでいる。ICP-MS の測定も軌道に乗り、依
頼分析の測定技術の向上は日々行われている。研究、開発分野では、消毒剤、アクリノールの光による分
解物について、2つの新規生理活性物質を分離、精製し、分析機器を利用して構造を明らかとした。教育
面では、薬学部 2 年生に対して、機器分析、特に MS や NMR 等、構造解析に関する講義を行っている。
又、薬学部 4 年生(2 名)の卒業研究及び卒業論文の指導及び研究生(1 名)の研究指導を行っている。
2)論文発表(3 報)
(1)Tanaka, T., Iijima, T., Nakamoto, K., Kitaguchi, Y., Takeda, K., Tanaka, T., Y. Kido. : Acrinol
Degradation Products (ANDP-8), A Novel Acrinol Degradation Product by Light. J. Health Sci.,
50(5) 537-541. (2004)
(2)Iijima, T., Tanaka, T., Tomimasu, Y., Takeguchi, N., Kirino, M., Iriguchi, T., Tanaka, T., Kido, Y. :
ANDP-7, a Novel Acrinol Degradation Product by Light. J. Health Sci., 51(1), 16-20. (2005)
(3)Tanaka, T., Murayama, S., Tuda, N., Nishiyama, M., Nakagawa, K., Matsuo, Y., Isohama, Y., Y.
Kido. : Microbial Degradation of Disinfectants. A New Chlorhexidine Degradation Intermediate,
CHDI-C, Produced by Pseudomonas sp. Strain No. A-3. J. Health Sci ., (in press).
3)学会発表(なし)
4)特許申請(2件)
(1)2H-ピロロ[3,4-b]キノリン誘導体(ANDP-7)
(2)アクリジン誘導体(ANDP-8)
5)研究費などの資金獲得
(1)学術研究奨学寄附金:阿蘇製薬株式会社
500,000 円
自己評価 : 研究開発について、論文は 3 報だが、内 2 報(1、2)は新規の抗菌剤で、特許申請も行って
いる。又、消毒剤、アクリノールの光による分解に関する研究だけでなく、環境ホルモン、特にアルキルフ
ェノールの微生物分解に関する研究も進めていき、もっと学会発表を行わなければならない。論文発表につ
いては、もっとレベルの高い雑誌に投稿するよう努力する。
75
2.研究支援に関して
機器分析施設(IAC)は、従来、依頼分析として元素分析、核磁気共鳴、質量分析、フーリエ変換赤外
分光光度計等の分析を行って来ていたが、2001 年 12 月に導入された ICP 質量分析装置の依頼分析も
2002 年から開始し、少しずつ軌道にのってきた。又、利用者のため、機器の予約システムの構築、機器
の貸出し、センター利用者実験室の設置機器の開放、他大学の機器分析センターの設置機器利用の仲介等
を行っている。以下に、IAC における研究支援状況及び成果について述べる。
1)依頼分析
元素分析装置(1,035件)
核磁気共鳴装置(1,916件)
質量分析装置(781件)
ICP 質量分析装置(197件)
フーリエ変換赤外分光光度計(35件)
2)機器の貸出し
マイクロプレートリーダー(薬学部)
真空装置(薬学部)
フラクションコレクター(薬学部)
3)センター利用者実験室の設置機器 の利用
紫外可視分光光度計
真空ポンプ
エバポレーター
高速液体クロマトグラフィー
クリーンベンチ
オートクレーブ
恒温培養器
乾燥機
4)他大学の機器分析センターの設置 機器利用の仲 介
熊本大学工学部→九州工業大学
二プロ株式会社→九州工業大学
自己評価 : ICP 質量分析装置の利用を他学部などにもっと呼びかけねばならない。他大学や共同研究の
企業への依頼分析の PR をもっと活発に行わなければならない。
76
3.社会貢献に関して
企業との共同研究、企業からの依頼分析、及び企業や他大学による IAC 設置機器の利用等に貢献してい
る。
1)共同研究
アクリノールの光による分解に関する研究(阿蘇製薬株式会社)
奨学寄附金として 500,000 円
2)企業からの依頼測定
フーリエ変換赤外分光光度計 :
8 件(株式会社三和化学研究所)
2 件(阿蘇製薬株式会社)
3)企業及び他大学への本施設機器の紹介 及び説 明
製薬、化学部門の会社(財団法人化学及血清療法研究所、住友化学株式会社、株式会社三和化学研究所、
二プロ株式会社、森川健康堂、神田工業株式会社、崇城大学工学部)の方が本施設を訪問の際、設置機器
及び利用方法などを説明。
4)学内での役員活動
(1)生命資源研究・支援センター運営委員会委員
(2)大江事業場・安全衛生委員会委員 城戸
城戸
自己評価 : 共同研究や企業からの依頼測定をもっと増やさねばならない。現在、2 社(二プロ、森川健
康堂)との共同研究の話が進行中である。企業及び他大学からの測定が増加(上記以外に 崇城大学工学
部;元素分析 5 件、NMR1 件 神田工業;FT-IR18 件)しており、企業及び他大学からの測定に対して課
金できるように、会計事務と話し合わねばならない。
77
4.教育に関して
1)学内(薬学部 2 年生 講義)
(1)平成 16 年 10 月 7 日(木) 10:20 11:50
対 象 : 薬学部 2 年生
内 容 : 電磁波、赤外吸収スペクトル、旋光度、旋光分散、円偏光二色性
担当者 : 城戸 裕
(2)平成 16 年 10 月 14 日(木)
対 象 : 薬学部 2 年生
内 容 : 質量分析法
担当者 : 城戸 裕
10:20
11:50
(3)平成 16 年 10 月 21 日(木)
対 象 : 薬学部 2 年生
内 容 : 核磁気共鳴(1 H-NMR)
担当者 : 城戸 裕
10:20
11:50
(4)平成 16 年 10 月 28 日(木)
対 象 : 薬学部 2 年生
内 容 : 核磁気共鳴(13C-NMR)
担当者 : 城戸 裕
10:20
11:50
(5)平成 16 年 11 月 4 日(木) 10:20 11:50
対 象 : 薬学部 2 年生
内 容 : 核磁気共鳴(1 H-NMR の演習問題)
担当者 : 城戸 裕
(6)平成 16 年 11 月 11 日(木) 10:20 11:50
対 象 : 薬学部 2 年生
内 容 : 核磁気共鳴(13C-NMR の演習問題)
担当者 : 城戸 裕
(7)平成 16 年 11 月 18 日(木)
対 象 : 薬学部 2 年生
内 容 : 構造解析演習
担当者 : 城戸 裕
10:20
11:50
(8)平成 16 年 11 月 25 日(木)
対 象 : 薬学部 2 年生
内 容 : 分析化学Ⅵの試験
担当者 : 城戸 裕
10:20
11:50
11 月 29 日 12 月 1 日の答案返却のさい、解答及び質問に対して学生に解説。
不合格者についてはレポート提出及び口答質問を行った。
2)学内(卒業研究及び卒業論文の指 導、2 名)
テーマ ;
アクリノールの光による分解に関する研究
アクリノールの HPLC による定量法の確立
3)研究生の指導(1 名)
テーマ ;
アクリノールの光による分解に関する研究
78
環境ホルモン、特にアルキルフェノールの微生物分解に関する研究
4)卒論生に対する英語の指導(2 名)
隔週土曜日、英文論文 1 人 1 報ずつ紹介(和訳及び内容の解説)
5)4 年生及び大学院生に対するデータの解析及び 研究指導
FT-IR の使い方の指導(薬学部)
HPLC の使い方及び溶媒の検討(理学部大学院生)
IR データの解析(医学部大学院生)
NMR データの解析(理学部大学院生)
自己評価:卒論生に対するゼミの強化(毎週1回)しなければならない。
79
(6−2)RI実験分野
1.研究開発に関して
1)研究開発活動の概略
生命資源研究・支援センターRI実験分野および4つのRI施設(アイソトープ総合施設、本荘地
区アイソトープ施設、黒髪地区アイソトープ施設、大江地区アイソトープ施設)において研究に携わ
っている職員構成は、助教授1名、助手2名、技術職員4名(内2名は発生医学研究センター所属)
である。各教員、技術職員の主な研究分野は、放射線医学、核医学、放射線生物学、放射線計測学、
放射線医療技術学、放射線管理学などであり、平成16年度の研究プロジェクトは、以下のとおりで
ある。
Ⅰ.RIによる生体内機能解析のためのイメージング技術に関する研究
Ⅰ−1.動物用ガンマカメラによるRIイメージング撮像技術の研究
Ⅰ−2.核医学画像診断のために体内RI定量化法の開発
Ⅱ.培養細胞におけるストレス応答に関する研究
Ⅱ̶1.放射線による DNA 損傷と細胞内シグナル伝達機構
Ⅱ̶2.重粒子線に対する DNA 二重鎖切断修復欠損細胞の応答
Ⅲ.原爆放射線の再評価
Ⅲ̶1.歯のエナメルを用いた ESR 測定法による被ばく線量の評価
Ⅳ.RI実験教育のためのプログラム策定、教育指導・支援
Ⅳ−1.放射線取扱に関する web 版教育訓練システムの試作
Ⅴ.RI実験技術、安全管理技術、施設管理運営方法などの放射線安全管理に関する研究
Ⅴ−1.放射線施設における放射線安全管理に関するリスク評価
Ⅴ−2.作業環境場における空気中濃度測定技術
<研究資金>
(学内配分)
・ 教育研究経費 1,297 千円(内訳:助教授1名 839 千円、助手2名 458 千円)
・ 重点配分経費、「平成 16 年度地域貢献特別支援事業費:放射線の安全利用に関する研修会」、
島崎達也、215 千円
・ 工学部技術部奨励研究、
「工学部における放射線取扱に関するストリーミング版教育訓練システムの
試作」、上村実也、500 千円
(外部資金)
・ 文部科学省科学研究費基盤研究C、「SPECT とマルチスライス CT のフュージョンイメージングに
関する臨床的研究」、代表者:冨口静二、分担者:古嶋昭博、1,600 千円
・ 産学連携等研究費(受託研究)、「タリウム 201 イメージングにおける最適エネルギーウィンドウ設
定に関する研究」、第一ラジオアイソトープ研究所、担当者:古嶋昭博、直接経費 384 千円
2)論文発表
(1) Kojima, A., Tomiguchi, S., Kawanaka, K., Utsunomiya, D., Shiraishi, S., Nakaura, T., Katsuda, N.,
Matsumoto, M., Yamashita, Y., Motomura, N., Ichihara, T.: Attenuation correction using
asymmetric fan-beam transmission ct on two-head spect system. Ann. Nucl. Med., 18(4), 315322, 2004.
(2) Kojima, A., Kawanaka, K., Nakaura, T., Shiraishi, Utsunomiya, D., Katsuda, N., Tomiguchi, S.,
Yamashita, Y., Matsumoto, M., Motomura, N., Ichihara, T.: Attenuation correction using
combination of a parallel hole collimator and an uncollimated non-uniform line array source. Ann.
Nucl. Med., 18(5), 385-390, 2004.
(3) 森田直子、芦澤潔人、高村 昇、島崎達也、山下俊一、奥村 寛: 旧ソ連邦居住者の体内被曝の検討,
広島医学 Vol.57(4)、371-373、2004.
(4) Khuda. SE., Yoshida, M., Xing, Y., Shimasaki, T., Takeya, M., Kuwahara, K., Sakaguchi, N.: The
Sac3 homologue shd1 is involved in mitotic progression in mammalian cells., J. Biol. Chem., 279,
80
Issue 44, 46182-46190, 2004.
(5) Morita, N., Takamura, N., Ashizawa, K., Shimasaki, T., Yamashita, S., Okumura, Y.:
Measurement of the whole-body Cs-137 in residents around the chernobyl nuclear power plant.
Radiation Protection Dosimetry Advance Access published online on February 9, 2005 (in
Press).
3)学会発表
(国際学会、シンポジウムなど)
(1) Shimasaki, T., M., Kojima, A., Horiuchi, S., Miyamoto, E., Okumura, Y.: Determining radiation
exposure of Nagasaki atomic bomb survivors using dental enamel. 11th International Congress
of the International Radiation Protection Association, 2004.5.23-28, Madrid, Spain.
(2) Kojima, A., Tomiguchi, S., Katsuda, N., Matsumoto, M., Yamashita, Y., Noguchi, T., Takaki, A.:
Study on optimum setting of energy window for effective Tl-201 imaging. EANM 2004 Helsinki,
2004.9.4–8, Helsink, Finland.
(3) Matsuda, N., Shimasaki, T., Yoshida, M., Kojima, A., Takao, H., Kaneko, M., Shiraishi, Y., Horiuchi,
S., Okumura, Y.: Effect of pre-entry instruction as an additional part of radiation training
beginners course on reduction of radioactive contamination in two independent unsealed
radioisotope facilities., 3rd International Symposium on Radiation Education, 2004.8.22-26,
Nagasaki.
(4) 島崎達也、三根真理子、堀内正公、宮本英七、奥村 寛:歯エナメルを用いた長崎原爆被爆者の線
量評価̶診療 X 線の差し引きを中心に̶.第47回日本放射線影響学会、2004.11.25-27、長崎.
(国内学会、研究会など)
(1) 古嶋昭博、野口輝也、勝田 昇、冨口静二、山下康行、松本政典、高木昭浩:Tl-201 光電ピークに
おけるエネルギーウィンドウ設定に関する理論的考察.第 18 回日本核医学技術学会九州地方会、
2004.5.29-30、福岡.
(2) 古嶋昭博、野口輝也、勝田 昇、冨口静二、山下康行、松本政典、高木昭浩:Tl-201 シンチグラフ
ィにおける最適なエネルギーウィンドウ設定条件−理論的検討−.第 24 回日本核医学技術学会総会、
2004.7.24-25、千葉.
(3) 上村実也:DNA 解析システムおよび web 予約システムの紹介.熊本大学工学部技術部技術報告会、
2004.9.14、熊本.
(4) 上村実也:環境放射線レベルマップの作成.平成 16 年度機器・分析技術研究会、2004.9. 16-17、
佐賀.
(5) 西本真由美、島崎達也、白石善興、古嶋昭博、堀内正公:使用経験から得た「GM 管をチョット長持
ちさせるテクニック」
.平成 16 年度主任者部会年次大会、2004.11.4-5、盛岡.
(6) 島崎達也、白石善興、西本真由美、近藤賢子、古嶋昭博、堀内正公:市販ソフトウエアを用いた法
定帳簿の電子文書化と年報作成の省力化の試み.平成 16 年度主任者部会年次大会、2004.11.4-5、
盛岡.
(7)島崎達也、上村実也、白石善興、高椋光博、古嶋昭博、掘内正公:放射線施設における放射線安全管
理に関するリスク評価(第二報).日本放射線安全管理学会第 3 回学術大会、2004.12.1-3、札幌.
(8) 上村実也、島崎達也、古嶋昭博、三隅 凌、川原 修、高椋光博、白石善興、堀内正公:放射線取
扱に関する web 版教育訓練システムの試作.日本放射線安全管理学会第 3 回学術大会、2004.12.13、札幌.
(9)白石善興、島崎達也、松尾浩幸、古嶋昭博、堀内正公:作業環境の空気中濃度測定における諸条件の
一考察.日本放射線安全管理学会第 3 回学術大会、2004.12.1-3、札幌.
(10) 上村実也、川原修、谷口勝紀、大村悦彰、吉岡昌雄:放射線取扱に関する web 版教育訓練システ
ムの試作.大阪大学総合技術研究会、2005.3.3-4、吹田.
4)その他の発表
(1) 熊本大学生命資源研究・支援センター アイソトープ総合施設および研究紹介.第3回熊本大学研究
シーズ公開シンポジウム、2004.10.8、益城.
81
5)特許申請
な し
2.研究支援に関して
1)研究支援の概略
RI実験分野の4つのRI施設は、生命資源研究・支援センターへの統合以前より単独施設として
担ってきた研究支援体制をそれぞれ踏襲し、さらに施設間同士のコミュニケーションを密に図りなが
ら円滑なサポートを行っている。各RI施設における利用の特色は、アイソトープ総合施設では、生
命科学全般を中心としたRI実験支援,医学研究部と深く関わっている本荘地区アイソトープ施設で
は基礎医学や医療分野でのRI実験支援、薬学研究部と深く関わっている大江地区アイソトープ施設
では創薬関連のRI実験支援、理工学部と深く関わっている黒髪地区アイソトープ施設では鉱物試
料・素子材料・物性関連のRI実験支援を行っている。また、RI施設全体の特筆される設備として
は、RI実験者を育成する放射線教育や教育訓練のための専用講義室やRI実習室、高レベルRIト
レーサ実験室、遺伝子組み換えやエイズ等の病原微生物研究のためのバイオハザード対策を施したP
2・P3レベル実験室、生命体のRIによるイメージング(ガンマカメラ)室などを完備し、将来的
に PET のようなRIを利用した高度な研究に対応できるような機器を設置できる部屋も用意している。
また、タンパクの機能解析などの最先端RI実験に必要な実験機器なども完備している。
4つのRI施設は学内キャンパス毎に点在し、各キャンパス地区における放射線やRIの研究教育、
放射線安全管理の主たる窓口となってお互いが有機的に連携している。全学的に早くから導入が望ま
れていた「学内 LAN を用いた放射線取扱者個人管理システム」をアイソトープ総合施設が平成13年
度に整備し、研究者の放射線やRIの実験体制を迅速かつ確実に整えられるように全RI施設教職員
の協力の下に関係部局と連携を保ちながら円滑な運用を行っている。
2)研究支援状況概略
・ 放射線業務従事者受け入れ人数(1,145名)
・ RI使用課題受入数(110件)
・ 管理区域立入り延人数(22,247名)
・ 受入RI数量(15.37 GBq、274個)
・ 使用RI数量(7.14 GBq)
・ 放射性廃棄物の引渡数量(233本/50ℓドラム缶換算、7,169千円)
・ 放射線取扱者教育訓練(講習回数 10回/年 受講者 586名、RI実習回数
受講者 177名)
・ 施設利用説明会(48回/年 受講者 457名)
・ ホームページ・e-Mail リストによる放射線・RI関連情報の発信
・ 全学放射線取扱者個人管理システムの運用
・ web 機器予約システムの運用(黒髪RI)
15回/年
3.社会貢献に関して
1)社会貢献の概略
RI実験分野ならびに実務を担当するRI施設の使命のひとつは、RI施設利用者のみならず他の
放射線取扱者の放射線障害を未然に防止し、放射線やRIを有効利用することにより最大限の研究や
教育成果を上げることに貢献することであり、そのためには前身のアイソトープ総合センター設立当
初より掲げている「全学的なRIの安全管理指導、全学的な放射線安全取扱のための教育訓練の主導
的な実施、各RI施設における放射線安全管理」を誠実に遂行しなければならない(図1 学内にお
ける放射線安全管理体制)。
所属する教職員は、放射線に関する専門的知識や技能を有するだけでなく、放射線安全管理に必要
な資格(第1種・第2種放射線取扱主任者、エックス線作業主任者、第1種・第2種作業環境測定
82
士)を取得し、重責を果たしながらその任にあたっている。さらに、学内外でそれらを活かした社会
的な貢献を行っている。
2)学内での役員活動
(1) 放射性同位元素委員会委員 古嶋
(2) 放射線障害防止専門委員会委員
・ 調査点検部会
: 三隅(世話人)、島崎(世話人代理)、古嶋
・ 教育訓練企画部会
: 古嶋(世話人)、島崎、三隅
・ 健康管理部会
: 古嶋、島崎、三隅
・ 国際規制物資管理部会 : 古嶋、島崎、三隅
・ 主任者部会
: 古嶋(世話人)、島崎、三隅
(3) 生命資源研究・支援センター運営委員会委員 古嶋
(4) 本荘・大江地区動物実験委員会委員 古嶋
3)学外での役員活動
(1) 大学等放射線施設協議会常議員 古嶋
(2) 放射線取扱主任者部会 九州支部委員
島崎
rY6
!"#$%&'()*
!"+,-./01()*
ABCDEFGHI
JKL;6
23456
4R5R6
TU23456
!"+MNOPQ
789:;<=>?@
STJKL;
abcGdef
gh23
[\]^
ijgh?@
klgh?@
mngh?@
?@qPQ
!"+op23Q
!"+?@
XYYZ
[\]^
_`23
!"+MNQst23uvwxaryz{|f
!Y"Y+YMYNYQ
図1
学内における放射線安全管理体制
83
TUVW
4.教育に関して
1)教育活動の概略
RI実験分野に所属または関係する教職員は、放射線やRIに関する専門的知識や技能を有するた
めに学内あるいは学外における学部や機関から「放射線やRI教育」のための講師として依頼され、
講義や実験ならびに実習を担当している。また、全学の放射線取扱者教育訓練の講師となり、施設利
用者には十分な技術・技能供与ができるようなRI実験サポート支援体制を整えている。さらに、学
内外の放射線関連研修会からの依頼により放射線教育活動を積極的におこなっている。
平成16年度に関わった主な教育分野は、放射線医学、核医学、放射線生物学、放射線計測実験、
放射線医療技術、放射線管理学実験、放射化学実験などである。
2)学内(学部学生 講義)
(1) 平成 16 年4月 28 日 8:45 10:15、1回
対 象: 医学教育部 2年次生、40 名
内 容: 放射線基礎医学講義
担当者: 古嶋
(2) 平成 16 年4月 13 日 6月 22 日 12:50 16:00、9回
対 象: 医療技術短期大学部 診療放射線技術学科3年次生、45 名
内 容: 放射線計測学実験Ⅱ
担当者: 古嶋
(3) 平成 16 年 12 月6日 平成 17 年1月 31 日 12:50 16:00、10 回
対 象: 医療技術短期大学部 衛生技術学科3年次生、40 名
内 容: 放射性同位元素検査技術学実習
担当者: 古嶋
(4) 平成 16 年4月 16 日 6月 18 日 12:50 16:00、12 回
対 象: 医療技術短期大学部 診療放射線技術学科3年次生、45 名
内 容: 放射化学実験
担当者: 島崎
(5) 平成 16 年4月 16 日 6月 25 日 12:50 16:00、10 回
対 象: 医療技術短期大学部 診療放射線技術学科3年次生、45 名
内 容: 放射線管理学実験
担当者: 島崎
(6) 平成 16 年6月 29 日 7月7日 12:50 16:00、7回
対 象: 薬学教育部 3年次生、93 名
内 容: RI実習
担当者: 古嶋、島崎
(7) 平成 16 年6月 3 日 7月9日 8:40 17:40、12 回
対 象: 工学部 物質生命化学科 3年次生、104 名
内 容: RI実習(放射化学実験)
担当者: 上村
(8) 平成 16 年6月3日 6月 4 日 12:50 17:40、2 回
対 象: 理学部 理学科 2年次生、20 名
内 容: RI実習(生物学実験)
担当者: 百島(理学部)
、伊豆田(理学部)
、上村
3)学外講義
(1) 平成 16 年4月 16 日 6月4日 9:00 10:30、7回
対 象: 熊本総合医療福祉学院 救急救命学科1年生、41 名
内 容: 放射線医学講義
担当者: 古嶋
(2) 平成 17 年3月4日 15:00 17:00、1回
対 象: 熊本県消防学校 救急科学生、62 名
84
内 容: 外傷以外の外因性疾患(放射線事故)講義
担当者: 古嶋
4)施設利用者向け講習会
(1) 放射線取扱者教育訓練
・平成16年度第1回
<講習A>
4月 19 日(月) 13:00 17:00、総合研究棟3階講習室
講師: 冨口(医学薬学研究部)、古嶋、高椋、三隅、白石
4月 23 日(金) 13:00 17:00、工学部 2 号館 223 教室
講師: 島崎、古嶋、上村、白石
<講習B>
5月6日(木)、11 日(火) 14:00 15:00、工学部 2 号館 223 教室
講師: 古嶋、上村
5月7日(金)、12 日(水) 14:00 15:00、薬学部第3講義室
講師: 甲斐(医学薬学研究部)
5月 10 日(月)、13 日(木) 14:00 15:00、RI総合施設6階講義室
講師: 島崎
<実習R>
4月 26 日(月)、27 日(火)、28 日(水)、30 日(金) 13:30 16:00、
RI総合施設2階実習室
講師: 古嶋、島崎、西本、上村、三隅、高椋、白石
・平成16年度第2回
<講習A>
6月 25 日(金) 13:00 17:00、薬学部第1講義室
講師: 島崎、古嶋、國安(医学薬学研究部)、甲斐(医学薬学研究部)、上村
7月 12 日(月) 13:00 17:00、総合研究棟3階講習室
講師: 冨口(医学薬学研究部)、古嶋、三隅、高椋、白石
<実習R>
6月 29 日(火)、30 日(水)、7月1日(木)、2日(金)、5日(月)
、6日(火)
、7日(水)、
9日(金)、13 日(火) 13:30 16:00、RI総合施設2階実習室
講師: 古嶋、島崎、西本、上村、三隅、高椋、白石
・平成16年度第3回
<講習A>
10 月 18 日(月) 13:00 17:00、工学部2号館3階 234 教室
講師: 島崎、古嶋、上村、白石
10 月 19 日(火) 13:00 17:00、RI総合施設6階講義室
講師: 冨口(医学薬学研究部)、古嶋、高椋、三隅、白石
<実習R>
10 月21 日(木) 13:30 16:00、RI総合施設2階実習室
講師: 古嶋、島崎、西本、上村、三隅、高椋、白石
・平成16年度第4回
<講習A>
1月 26 日(水) 13:00 17:00、RI総合施設6階講義室
講師: 島崎、古嶋、高椋、上村、白石
<実習R>
1月 28 日(金) 13:30 16:00、RI総合施設2階実習室
85
講師: 古嶋、島崎、西本、上村、三隅、高椋、白石、川原
5)研修会
(学外)
(1) 平成 16 年5月6日、13:50 14:50、1 回
対 象: 放射線業務従事者及び予定者、68 名
内 容: 放射線業務従事者等のための教育訓練講習会「放射線とアイソトープの安全取扱の実際」
講義
場 所: 福岡リーセントホテル
担当者: 島崎
(2) 平成 16 年6月 13 日 11:30 12:30、1回
対 象: 熊本県放射線技師会員、100 名
内 容: 医療安全学セミナー「電離放射線施設での安全性(2)」講義
場 所: 国立病院機構熊本医療センター 地域医療研修センター
担当者: 古嶋
(3) 平成 16 年 7 月 30 日 9:00 12:00、1 回
対 象: 熊本県立西高等学校、理数科 2 年生、40 名
内 容: 高校生のための放射線実習セミナー(日本原子力文化振興財団)
場 所: 熊本県立西高等学校
担当者: 上村
(4) 平成 17 年1月 18 日 9:00 15:00、1 回
対 象: 熊本県立第二高等学校、理数科 2 年生、40 名
内 容: 高校生のための放射線実習セミナー(日本原子力文化振興財団)
場 所: 熊本県立第二高等学校
担当者: 上村
86
(7)動物資源開発研究施設の平成16年度活動内容
1.主要設備
本館工事概要
*建物位置
熊本市本荘2丁目2番1号(熊本大学本荘団地中地区)
*工
期
昭和55年3月 昭和56年3月
*基本設計及び工事監理
熊本大学施設部
*設
計
建
築:教育施設研究所
設備関係:末松設備総合コンサルタント
*施
工
建築工事:フジタ工業
設備工事:三建設備工業
電気工事:九州電気工事
昇降機工事:フジテック
焼却炉設備工事:サンレー冷熱
本館建築概要
*構
造
鉄筋コンクリート造(地下1階 地上4階)
*面
積
延べ面積 4254.20m2
(内訳) B階
972.58m2
1階
886.17m2
2階
896.98m2
3階
899.68m2
4階
532.78m2
R階
66.01m2
*外
装
コンクリート打放し砂壁状吹付壁(一部磁器質壁タイル二丁掛張り)
本館設備概要
1.空気調和設備
(1) 空気調和設備工事
動物飼育室系統 全外気単一ダクト方式:換気回数 20回/h 以上
実験室・手術室系統 全外気単一ダクト方式
居室系統 水熱源ヒートポンプパッケージ+新鮮空気ダクト方式
中央洗浄室他系統 オールフレッシュパッケージ方式
3階飼育室 空冷ヒートポンプパッケージ+新鮮空気ダクト方式
(2) 空調系統
1. 動物飼育室系統
図
2. 実験室・手術室系統
図
87
2.主要機器
冷凍機
ボイラ
冷却塔
ターボ冷凍機 125USRT 2台
貫流型 蒸発量 2.0t/h
2台
超低騒音型 250RT 1台(ターボ用)
超低騒音型 30RT 1台(オールフレッシュパッケージ用)
密閉型 25RT 1台(ヒートポンプ用)
貯油槽 地下式 20,000+
空調器 8台 動物飼育室系統4台 実験室・手術室系統4台
全熱交換器 4台 地階動物飼育室系統 2階動物飼育室系統
3階 動物飼育室系統 地階手術室・実験室系統4台
パッケージ空調機
オールフレッシュ型 30USRT 1台 空冷ヒートポンプパッケージ型
8650W 1台
水熱源天井埋込型ヒートポンプパッケージ型 2240 4700Kcal/h 30台
中央監視装置 遠隔発停 39点 状態監視 135点 警報監視 102点 計測 6点
3.給水排水ガス設備
【給水設備】
重力式給水設備 1m3 ステンレス製高架水槽(BS 動物飼育区域用)
給湯設備 蒸気加熱方式 3,000+ 貯湯槽
排水設備 1.生活排水→公共下水道
2.一般動物排水→貯溜槽→固液分離→公共下水道
3.有害物質排水→貯溜槽(5槽)→モニタ槽→公共下水道
4.感染物質系排水→排水連続滅菌装置→公共下水道
ガス 都市ガス
4.特殊設備
オートクレーブ設備
高圧蒸気滅菌装置
排水連続滅菌装置
酸化エチレンガス滅菌装置
コールドコンバータ CE・3型
1.110φ H960
液体窒素設備
液体窒素容器
エアシャワー
ケージウォッシャー
医療ガス設備 圧縮空気・吸引・酸素・笑気設備
冷
室 プレハブ室 4℃
中央集塵設備 インレット
エレベーター設備 750kg(11人乗り) 60m/r 4カ所停止
750kg 60m/min 5カ所停止
5.保安設備
消化設備
屋内消火栓
6.通信設備
ネットワーク設備
連結散水栓
電話設備
放送設備
自動火災報知設備
6台
1台
1台
1基
6台
2台
1台
1室
11個
1台
1台
煙感知連動防煙ダンバー
出入管理設備(指紋照合・電気錠)
88
避雷針設備
防火
7.焼却設備
焼却炉
動物死体・糞・床敷兼用焼却(モニタ装置付)
一般系171kg/h 重金属23kg/h
図
新館工事概要
*建物位置
熊本市本荘2丁目2番1号(熊本大学本荘団地中地区)
*工
期
平成10年12月 平成12年2月
*基本設計及び工事監理
熊本大学施設部
*設
計
㈱山下設計 九州支社
*施
工
建築工事:大林・鴻池・建吉特定建設工事共同企業体
設備工事:㈱協和エクシオ
電気工事:須賀・大橋特定建設工事共同企業体
昇降機工事:フジテック㈱
新館建築概要
*構
造
*面
積
*外
装
鉄骨鉄筋コンクリート造(地上10階)
延べ面積 4061.98m2
(内訳) R階 37.4m2
10階 498.18m2
9階 603.48m2
8階 603.48m2
7階 598.48m2
6階 600.48m2
5階 600.48m2
4階 44m2
3階
121m2
2階 146m2
1階 209m2
根巾木:御影石本磨き(ラステンバーグ)
下 部:磁器質100角割肌タイル
上 部:磁器質5 0二丁ラスタータイル
89
新館設備概要
1.空気調和設備
(1) 7階アイソレータ室及び8・9階飼育室北側系統
蒸気ボイラーB-1+冷凍機 RR-1 3+空気調和機 AHU-1・2+ダクト方式
循環方式 33,700CMH 給排気量(循環量の約30%)
図
(2)
7階検収室及び8・9階飼育室南側系統
蒸気ボイラーB-1+冷凍機 RR-1 3+空気調和機 AHU-3・4+ダクト方式
循環方式 33,000CMH 給排気量(循環量の約30%)
図
(3)
10階感染・隔離飼育室系統
蒸気ボイラーB-1+冷凍機 RR-1
全外気方式 12,680CMH
図
(4)
3+空気調和機 AHU-5・6+ダクト方式
居室系統
空冷ヒートポンプ式パッケージ型空気調和機 AM-1
90
16+全熱交換機 HEA-1
8
2.利用状況
(資料 2
5 参照)
資料 2:動物別入荷匹数
マウス
年 月
本館
新館
H.16. 4
441
4,650
5
391
3,188
6
649
7
ス
ニ
ハム
ナ
ヌード
ヌード モルモ ウサ サ イ ワ ヤ
ブ
スタ
ネ
ラット
マウス
ラット ット
ギ ル ヌ ト ギ
タ
ー
ズ
リ
ミ
221
6
2
3
4
250
10
10
23
4,327
4
298
24
775
3,179
32
285
6
10
1
8
390
4,076
374
18
10
1
9
244
3,920
26
125
6
12
2
10
375
3,254
12
94
28
5
2
11
495
3,082
11
345
50
30
12
533
2,889
16
122
6
7
H.17. 1
769
2,849
54
118
24
29
2
980
3,250
13
212
30
13
3
1,119
2,230
3
118
4
37
合 計
7,161 40,894
175 2,562
0
212 165 0 30 0
*単位:匹
91
フ
ェ
レ
ッ
ト
ス
カ
ン
エ
ク
ル
ス
42
1
0
0
3
0
0
0 42
資料 3:動物別飼育匹数
マウス
ヌー
(千匹)
年
ヌード
月
本館
新館
マウス
ラット
ハ
ニ
ド
モルモ
ラッ
ット
ウサギ
サル
イヌ
ト
ワ ブ 砂ネ
ト タ ズミ
リ
フェ カ ム
レッ エ ス
ト
ルタ
ー
H.16. 4
404 1,312 26,065 28,128
318
522 1,722
150 1,487
720
300
5
429 1,344 26,390 28,350
279
717 1,818
155 1,770
744
310
6
425 1,283 25,150 30,534
270 1,218 1,895
150 2,061
720
300
7
454 1,359 26,050 36,375
279 1,119 1,746
155 2,002
744
310
8
454 1,320 26,700 37,899
279
660 1,714
155 1,923
744
295
9
435 1,297 25,350 38,091
189 1,011 2,048
150 1,735
720
270
10
454 1,342 26,605 37,332
165 1,221 2,070
155 1,834
744
279 46
11
446 1,201 29,710 37,818
90 1,461 2,328
150 1,800
720
270 19
12
476 1,297 28,955 35,907
24 1,107 2,378
155 1,821
714
253
484 1,290 28,445 33,636
969 2,165
155 1,754
651
279
2
439 1,208 25,220 31,170
1,212 1,947
131 1,546
588
196
3
496 1,546 27,685 32,928
1,542 2,190
75 1,639
651
253
H.17. 1
合
2
ス
ヤン
ギク
ス
計 5,396 15,799 324,325 408,168 1,893 12,759 24,021 1,736 21,372 0 2 8,460 3,315 65 0 0 0
*マウスのみ千匹単位で表記、それ以外は単位:匹
資料 4:登録者数及び入館者数
延べ入館者数
実人数
施設登録者
36,515 人
312 人
312 人
92
資料 5:エネルギー使用量(電気、ガス、重油使用量)
電気・KWH
本館
1日
平均
新館
ガス・m3
1日
平均
重油・リットル
1日
1日
1日
本館 平均 新館 平均 ボイラー 平均
焼却炉
1日
平均
H16. 4
92,600 3,086
184,531 6,151
0
0
1
0 42,135 1,404
2,744
H16. 5
147,600 4,761
185,000 5,967
1
0
1
0 28,905
932
8,674 279
H16. 6
187,200 6,240
243,956 8,131
1
0
0
0 28,138
937 11,007 366
H16. 7
231,200 7,458
299,487 9,660
0
0
1
0 27,461
885 10,628 342
H16. 8
238,700 7,700
300,675 9,699
0
0
1
0 27,754
895 11,771 379
H16. 9
203,900 6,796
258,930 8,631
1
0
1
0 29,255
975
H16.10
139,500 4,500
210,180 6,780
2
0
1
0 32,076 1,034 10,358 334
H16.11
93,700 3,123
178,674 5,955
0
0
0
0 32,462 1,082
8,831 294
H16.12
90,400 2,916
172,599 5,567
1
0
1
0 38,685 1,247
7,483 241
H17. 1
93,700 3,022
172,418 5,561
0
0
1
0 46,990 1,515
7,679 247
H17. 2
83,900 2,996
155,563 5,555
1
0
1
0 42,005 1,500
5,223 186
H17. 3
89,100 2,874
173,808 5,606
0
0
1
0 42,187 1,360
合計 1,691,500 4,623 2,535,821 6,939
7
0
10
93
91
9,608 320
16
0
0 418,053 1,147 94,022 257
3.行事・活動状況
第 116 回 CA R D セミナー
演者:田村宏治先生(東北大学生命科学研究科生命機能科学専攻)
演題:異体類における視交差形成の左右性
−左右非対称形成研究の新しいシステムをめざして−
日時:2004 年 4 月 5 日(月曜日) 17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD セミナー室(新棟 2F)
第 117 回 CA R D セミナー
演者:伊藤 喜久治 先生(東京大学大学院農学生命研究科
演題:動物実験と腸内フローラ
日時:2004 年 4 月 13 日(火曜日) 13:00 14:20
場所:基礎研究棟 1 階 セミナー室
助教授)
第 118 回 CA R D セミナー
演者:Mr. Greg Dorholt (Director, Rich-Mar Corporation, USA)
演題:遺伝子導入法としてのソノポレーション(仮題)
日時:2004 年 4 月 12 日(月曜日) 16:30
場所:動物資源開発研究部門 新棟5F演習室
第 119 回 C AR D セミナー
演者:大田 浩 先生(理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター ゲノム・リプログラミング研究チー
ム)
演題:Male germ cell transplantation in mouse
日時:2004年5月7日(金)17:00
場所:エイズ学研究センター・動物資源開発研究施設2F セミナー室
第 120 回 CA R D セミナー
演者:宮川信一氏(総合研究大学院大学・生命科学研究科自然科学研究機構・岡崎統合バイオサイエンスセ
ンター)
演題:マウス膣上皮のエストロゲン非依存の細胞増殖と分化
日時:2004 年 4 月 23 日(金曜日) 17:00
場所:動物資源開発研究部門 新棟5F演習室
第 121 回 CA R D セミナー
演者:鈴木孝幸先生(東北大学加齢医学研究所神経機能情報研究分野)
演題:指の個性の決定と Tbx 遺伝子群
日時:2004 年 5 月 17 日(月曜日) 17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD セミナー室(新棟 2F)
第 122 回 CA R D セミナー
演者:井関祥子先生(東京医科歯科大学大学院分子発生学分野)
演題:頭蓋冠の発生-その由来と骨の成長について日時:2004 年 5 月 11 日(火曜日) 17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD セミナー室(新棟 2F)
第 123 回 CA R D セミナー
演者:Dr.Nandita Quaderi(MRC Centre for Developmental Biology, King s College London, UK)
演題:The role of MID1 during midline and left-right axis development: an intracellular
antagonist of the Hedgehog pathway?
日時:2004 年 6 月 7 日(月曜日) 17:00
94
場所:エイズ学研究センター・CARD セミナー室(新棟 2F)
第 124 回 CA R D セミナー
演者:近藤寿人先生(大阪大学大学院生命機能研究科)
演題:Sox2 の解析がベールをはぐ神経系誕生の姿
日時:2004 年 6 月 15 日(火曜日) 17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD セミナー室(新棟 2F)
第125回 CАRDセミナー
演者:池田啓子先生(自治医科大学分子病態治療研究センター)
演題:Na ポンプの周産期の神経系における新機能
日時:2004年7月2日(金)
17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD セミナー室(新棟 2F)
第126回 CАRDセミナー
演者:大谷 浩 先生(島根大学医学部解剖学講座発生生物学)
演題:Exo utero 法を用いた組織形成機構解析の試み
日時:2004年7月18日(日)
15:00
場所:エイズ学研究センター・CARD5F演習室(新棟 5F504
第127回 CАRDセミナー
演者:入江徹美先生(熊本大学大学院薬学教育部薬剤情報分析学)
演題:生殖分野における機能性糖質の有効利用
日時:2004年8月3日(火)
17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD セミナー室(新棟 2F)
第128回 CA R D セミナー
演者:荒木 正健 先生(熊本大学 生命資源研究・支援センター バイオ情報分野)
演題:「カルタヘナ議定書」を知っていますか?
日時:2004 年 7 月 15 日(木曜日) 17:00
場所:エイズ学研究センター・動物資源開発研究施設2F セミナー室
第129回 CАRDセミナー
演者:MS. Pascale Malapert(Stowers Institute for Medical Research, USA)
演題:Introduction on American research life
日時:2004年8月4日(水) 16:00
場所:エイズ学研究センター・CARD セミナー室(新棟 2F)
第130回 CАRDセミナー(第 3 回 COE 国際シンポジウムと共催)
Mechanisms of organogenesis
演者:Kentaro Suzuki (CARD, Kumamoto University)
演題:New role of Dlx genes: Dlx5 and 6 are required for the proper development of murine
urogenital system
演者:Susanne Dietrich (Department of Craniofacial Development, King's College London)
演題:Casting a smile and wagging the tail... how to make skeletal muscle in different areas of the
vertebrate embryo.
Mechanisms of Neurogenesis
演者:Takeshi Shimizu (IMEG, Kumamoto university)
演題:FGF2 signaling regulates proliferation and maintenance of multipotentiality of neural stem cells
via the glycogen synthase kinase3b pathway.
演者:Toshihiro Inoue (IMEG, Kumamoto university)
95
演題:Wnt signaling promotes proliferation of retinal progenitor cells.
演者:Frank R. Schubert (School of Biological Sciences, University of Portsmouth)
演題:Transcriptional control of early nuclei formation in the embryonic midbrain.
日時:2004 年 8 月 20 日(金)
9:00 12:00
場所:エイズ学研究センター・CARD セミナー室(新棟 2F)
第131回 CАRDセミナー
演者:Dr. Olivier Pourquie(Stowers Institute for Medical Research)
演題:Vertebrate somitogenesis: a paradigm for animal segmentation
日時:2004年8月20日(金)
17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD セミナー室(新棟 2F)
第132回 CАRDセミナー
演者:Dr. Paul Sharpe(Department of Craniofacial Development, Kings College London)
演題:Molecular control of tooth morphogenesis
日時:2004年8月27日(金)
17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD セミナー室(新棟 2F)
第133回 CАRDセミナー
演者:大薗恵一先生(大阪大学大学院 小児発達医学)
演題:ビタミンDにおける臨床および基礎研究
日時:2004年10月21日(木)18:30
場所:エイズ学研究センター・CARD セミナー室(新棟 2F)
第134 回 CАRDセミナー
演者:小林竜也 先生(Mass General Hospital, Harvard University)
演題:PTHrP と Indian hedgehog による成長軟骨細胞分化制御(仮題)
日時:2004年11月9日(火)17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD 2Fセミナー室
第135 回 CАRDセミナー
演者:加藤茂明先生(東京大学 分子細胞生物学研究所)
演題:核内レセプター転写共役因子複合体群の機能
日時:2004年11月25日(木)15:30
場所:エイズ学研究センター・CARD2Fセミナー室
第136 回 CАRDセミナー
演者:濃野勉先生(川崎医科大学 分子生物学教室)
演題:四肢形成にかかわる Wnt シグナリング
日時:2004年12月13日(月)17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD2Fセミナー室
第137 回 CАRDセミナー
演者:張 鳳民先生(熊本大学生命資源研究・支援センター
演題:免疫不全動物におけるウイルス病原性の解析
日時:2004年11月29 日(月)17:30
場所:エイズ学研究センター・CARD2Fセミナー室
客員教授)
第138 回 CАRDセミナー
演者:福元隆浩先生(Developmental and Craniofacial Biology dept. The Harvard Medical School, &
Cytokine Biology dept., The Forsyth Institute)
96
演題:Serotonin signaling is a very early step in patterning of the left-right axis in chick and frog
embryos
日時:2004年12月14日(火)17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD5F演習室(新棟 5F504)
第139回 CАRDセミナー
演者:八 神 健 一先生(筑波大学 生命科学動物資源センター)
演題:・パルボウイルス NS による宿主遺伝子のヒストンアセチル化と発現修飾
・筑波大学生命科学動物資源センターの PFI による施設整備と運営
演者:高橋 智先生(筑波大学 生命科学動物資源センター)
演題:・大 Maf 群転写因子の細胞分化における機能解析
・筑波大学生命科学動物資源センターの受託作製業務の現状と展望
日時:2005年1月31日(月) 16:00ー19:00
場所:エイズ学研究センター・CARD セミナー室(新棟 2F)
第140回 CАRDセミナー
演者:佐谷秀行先生(熊本大学医学薬学研究部腫瘍医学講座)
演題:細胞分裂異常の発癌における意義:分裂期キナーゼの機能解析を通して学んだこと
(Significance of mitotic abnormalities in carcinogenesis: Lessons from functional analyses of mitotic
kinases)
日時:2005年2月15日(火)17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD2Fセミナー室
第141回 CАRDセミナー
演者:大隅典子先生(東北大学大学院医学系研究科 附属創生応用医学研究センターゲノム機能解析部門 形
態形成解析分野)
演題:脳の発生期におけるニューロン新生と精神疾患の関わり
日時:2005年2月25日(金)17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD2Fセミナー室
第142回 CАRDセミナー
演者:工樂樹洋先生(理化学研究所発生・再生科学総合研究センター形態進化研究チーム)
演題:分子でみる発生拘束とその破壊
日時:2005 年 3 月 8 日(火)17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD2F セミナー室
第143回 CАRDセミナー
演者:山田正夫先生(国立成育医療センター研究所 成育遺伝研究部長)
演題:歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症(DRPLA)について、トリプレットリピート伸長の発見から最近の研究
まで
日時:2005年3月11日(金)17:00
場所:エイズ学研究センター・CARD2Fセミナー室
第 144 回 C A RD セミナー
演者:竹島 勉 先生(ヒューマンサイエンス研究資源バンク)
演題:ヒューマンサイエンス研究資源バンクにての動物胚バンク事業について
演者:岡本 正則 先生(放射線医学総合研究所)
演題:放医研の実験動物施設と生殖工学等関連業務の紹介
日時:2005 年 2 月 18 日 17:00
場所:エイズ学研究センター・動物資源開発研究施設 5F 演習室
97
(Carboxyethyl)lysine (CEL): Immunochemical quantification of CML
with a specific antibody. J. Biochem., 136, 831-837, 2004.
4.動物資源開発研究施設を利用して発表され
た研究成果
生体微細構築学 なし
11) Nagai, R.: Accumulation of Advanced Glycation End Products in
Age-dependent Disorders. Med. Hypotheses Res., 1, 159-168, 2004.
医学・薬学研究部
12) Morita, K., Urabe, K., Moroi, Y., Koga, T., Nagai, R., Horiuchi, S.,
Furue, M.: Migration of keratinocytes is impaired on glycated collagen I.
Wound Repair Regen., 13, 93-101, 2005.
知覚生理学
1) Ohgushi, M., Ifuku, H., Ito, S. and Ogawa, H.: Response properties of
neurons to sucrose in the reward phase and the areal distribution in
the monkey fronto-operculuro-insular and prefrontal cortices during a
taste discrimination GO/NOGO task. Neurosci. Res., 51:253-263,
2005.
13) Fukuhara-Takaki, K., Sakai ,M., Sakamoto, Y., Takeya, M., Horiuchi,
S.: Expression of class A scavenger receptor is enhanced by high
glucose in vitro and under diabetic conditions in vivo: one mechanism
for an increased rate of atherosclerosis in diabetes. J. Biol. Chem.,
280, 3355-3364, 2005.
病態生化学
1) Sakata, N., Takeuchi, K., Noda, K., Saku, K., Tachikawa, Y., Tashiro,
T., Nagai, R., Horiuchi, S.: Calcification of the Medial Layer of the
Internal Thoracic Artery in Diabetic Patients: Relevance of
Glycoxidation. J. Vasc. Res., 40, 567-574, 2004.
14) Greven, WL., Waanders, F., Nagai, R., Heuvel, MC., Navis, G., Goor,
H.: Mesangial Accumulation of GA-pyridine, a Novel Glycolaldehydederived AGE, in Human Renal Disease. Kid. Int., in press
2) Moh, A., Sakata, N., Takebayashi, S., Tateishi, K., Nagai, R., Horiuchi,
S., Chihara, J.: Increased production of urea hydrogen peroxide from
Maillard reaction and a UHP-Fenton pathway related to glycoxidation
damage in chronic renal failure. J. Am. Soc. Nephrol., 4, 1077-1085,
2004.
15) Sakamoto, Y., Miyazaki, A., Tamagawa, H., Wanga, G., Horiuchi,
S.: Specific interaction of oxidized low-density lipoprotein with
thrombospondin-1 inhibits transforming growth factor-b from its
activation. Atherosclerosis. in press
細胞情報薬理
3) Hagino, N., Kobayashi, S., Tsutsumi, T., Horiuchi, S., Nagai, R.,
Setalo, G., Dettrich, E.: Vascular change of hippocampal capillary is
associated with vascular change of retinal capillary in aging. Brain Res
Bull., 62, 537-547, 2004.
なし
生体機能薬理学
1) Kim-Mitsuyama, S., Yamamoto, E., Tanaka, T., Zhan Y., Izumi, Y.,
Izumiya, Y., Ioroi, T., Wanibuchi, H., Iwao, H.: Critical Role of
Angiotensin II in Excess Salt-Induced Brain Oxidative Stress of StrokeProne Spontaneously Hypertensive Rats. Stroke, 36:1083-1088.
2005.
4) Furukawa, K., Hori, M., Ouchi, N., Kihara, S., Funahashi, T.,
Matsuzawa, Y., Miyazaki, A., Nakayama, H., Horiuchi, S.: Adiponectin
down-regulates acyl-coenzyme A:choresterol acyltransferase-1
(ACAT-1) in cultured human monocyte-derived macrophages.
Biochem. Biophys. Res. Commun., 317, 831-836, 2004.
機能病理学
1) Sukedai M, Tominaga K, Habu M, Matsukawa A, Nishihara T, and
Fukuda J.: Involvement of tumor necrosis factor-a and interleukin-8 in
antigen-induced arthritis of the rabbit temporomandibular joint. J.
Oral Pathol. Med., 33: 102-110, 2004.
5) Sone, H., Shimano, H., Shu, M., Nakakuki ,M., Takahashi, A., Sakai,
M., Sakamoto, Y., Yokoo, T., Matsuzaka, K., Okazaki, H., Nakagawa, Y.,
Iida, KT., Suzuki, H., Toyoshima, H., Horiuchi, S., Yamada, N.: Statins
downregulate ATP-binding-cassette transporter A1 gene expression
in macrophages. Biochem. Biophys. Res. Commun., 316, 790-794,
2004.
2) Galligan C, Matsuyama W, Matsukawa A, Mizuta M, Hodge DR,
Howard OMZ, and Yoshimura T.: Up-regulated expression and
activation of the orphan chemokine receptor, CCRL2, in rheumatoid
arthritis. Arthritis Rheum., 50: 1806-1814, 2004.
6) Hori, M., Satoh, M., Furukawa, K., Sakamoto, Y., Hakamata, H.,
Komohara, Y., Takeya, M., Sasaki, Y., Miyazaki, A., Horiuchi, S.: Acylcoenzyme A:cholesterol acyltransferase-2 (ACAT-2) is responsible
for elevated intestinal ACAT activity in diabetic rats. Arterioscler.
Thromb. Vasc. Biol., 24, 1689-1695, 2004.
3) Jiang Z, Berceli SA, Pfahnl CL, Wu L, Goldman DR, Tao M,
Kagayama M, Matsukawa A, and Ozaki CK.: Wall shear modulation of
cytokines in the early vein graft. J Vasc. Surg., 40: 345-350, 2004.
4) Jakubzick C, Wen H, Matsukawa A, Keller M, Kunkel SL, and
Hogaboam CM.: Role of CCR4 ligands, CCL17 and CCL22, during
Schistosoma mansoni egg-induced pulmonary granuloma formation
in mice. Am. J. Pathol., 165: 1211-1221, 2004.
7) Kobayashi, S., Shinohara, H., Tsuneki, H., Nagai, R., Horiuchi, S.: Ne(Carboxymethyl)lysine Proliferated CD34(+) cells from rat choroidal
explant in culture. Biol. Pharm. Bull., 27, 1382-1387, 2004.
5) Watanabe H, Numata K, Ito T, Takagi K, and Matsukawa A.: Innate
immune response in Th1- and Th2-dominant mouse strains. Shock.,
22: 460-466, 2004.
8) Jono, T., Nagai, R., Lin, X., Ahmed, N., Thornalley, PJ., Takeya, M.,
Horiuchi, S.: Ne-(carboxymethyl)lysine and 3-DG-imidazolone are
major AGE structures in protein modification by 3-deoxyglucosone. J.
Biochem., 136, 351-358, 2004.
6) LaFleur AM, Lukacs NW, Kunkel SL, and Matsukawa A.: Role of CC
Chemokine CCL6/C10 as a monocyte chemoattractant in a murine
acute peritonitis. Mediators of Inflammation, 13: 349-355, 2004.
9) Kobayashi, S., Suzuki, M., Tsuneki, H., Nagai, R., Horiuchi, S., Hagino,
N.:
Overproduction
of
Ne-(Carboxymethyl)lysine-induced
neovascularization in cultured choroidal explant of streptozotocindiabetic Rat. Biol. Pharm. Bull., 27, 1565-1571, 2004.
7) Yoshida M, Nakamura T, Sei A, Kikuchi T, Takagi K, and Matsukawa
A. Intervertebral disc cells produce tumor necrosis factor a,
interleukin-1b and monocyte chemoattractant protein-1 immediately
after herniation: An experimental study using a new herniation model.
Spine, 30: 55-61, 2005.
10) Koito, W., Araki, T., Horiuchi, S., Nagai, R.: Conventional antibody
against Ne-(Carboxymethyl)lysine (CML) shows cross-reaction to Ne-
8) Matsukawa A, Kurano R, Takemoto T, Kagayama M, and Ito T.:
98
Chief cell hyperplasia with structural and nuclear atypia: A variant of
fundic gland polyp. Path Res. Pract., 200; 817-821, 2005.
alignment on the metaphase plate during mitosis. J. Biol. Chem., 279,
10615-10623, 2004.
細胞病理学
1) Komohara Y, Terasaki Y, Kaikita K, Suzuki H, Kodama T, Takeya M.
Clearance of apoptotic cells is not impaired in mouse embryos
deficient in class A scavenger receptor types I and II (CD204). Dev
Dyn., 232(1):67-74. 2005.
3) Iida, S., Hirota, T., Morisaki, T., Marumoto, T., Hara, T., Kuninaka, S.,
Honda, S., Kosai, K., Kawasuji, M., Pallas, D.C. and Saya, H.: The tumor
suppressor WARTS ensures genomic integrity by regulating both
mitotic progression and G1 tetraploidy checkpoint function.
Oncogene, 23, 5266-5274, 2004.
4) Nitta, M., Kobayashi, O., Honda, S., Hirota, T., Kuninaka, S.,
Marumoto, T., Ushio, Y. and Saya, H.: Spindle checkpoint function is
required for mitotic catastrophe induced by DNA-damaging agents.
Oncogene, 26, 6548-6558, 2004.
2) Yoshimatsu M, Terasaki Y, Sakashita N, Kiyota E, Sato H, van der
Laan LJ, Takeya M. Induction of macrophage scavenger receptor
MARCO in nonalcoholic steatohepatitis indicates possible involvement
of endotoxin in its pathogenic process. Int J Exp Pathol., 85(6):33543. 2004.
5) Nagano, O., Murakami, D., Hartmann, D., De Strooper, B., Saftig, P.,
Iwatsubo, T., Nakajima, M., Shinohara, M. and Saya, H.: Cell-matrix
interaction via CD44 is independently regulated by different
metalloproteinases activated in response to extracellular Ca2+ influx
and PKC activation. J. Cell Biol., 156, 893-902, 2004.
3) Okuma T, Terasaki Y, Kaikita K, Kobayashi H, Kuziel WA, Kawasuji
M, Takeya M. C-C chemokine receptor 2 (CCR2) deficiency improves
bleomycin-induced pulmonary fibrosis by attenuation of both
macrophage infiltration and production of macrophage-derived
matrix metalloproteinases. J Pathol., 204(5):594-604. 2004.
6) Arima, Y., Nitta, M., Kuninaka, S., Zhang, D., Fujiwara, T., Taya, Y.,
Nakao, M. and Saya, H.: Transcriptional blockade induces p53dependent apoptosis associated with translocation of p53 to
mitochondria. J. Biol. Chem., 280, 19166-19176, 2005.
微生物学
1) Kuwahara, H., Kanazawa, A., Wakamatu, D., Morimura, S., Kida, K.,
Akaike, T. and Maeda, H.: Antioxidative and antimutagenic activities
of 4-vinyl-2, 6-dimethoxyphenol (canolol) isolated from canola oil. J.
Agric. Food Chem., 52, 4380-4387, 2004.
法医学 なし
免疫学分野
1) Sakaguchi, N., Kimura, T., Matsushita, S., Fujimura, S., Shibata, J.,
Araki, M., Sakamoto, T., Minoda, C., and Kuwahara, K.: Generation of
High-Affinity Antibody against T Cell-Dependent Antigen in Ganp
Gene-Transgenic Mouse. J. Immunol., 174, 4485-4494, 2005.
2) Yoshitake, J., Akaike, T., Akuta, T,. Tamura, F., Ogura, T., Esumi, H.
and Maeda, H.: Nitric oxide as an endogenous mutagen for Sendai
virus without antiviral activity. J. Virol., 78, 8709-8719, 2004.
3) Tamura, F., Nakagawa, R., Akuta, T, Maeda, H. and Akaike, T.:
Proapoptotic effect of proteolytic activation of matrix
metalloproteinases by streptococcus pyogenes thiol proteinase/
streptococcus pyrogenic exotoxin B. Infect. Immun., 72, 4836-4847,
2004.
4) Greish, K., Sawa, T., Fang, J., Akaike, T. and Maeda, H.: SMAdoxorubicin, a new polymeric micellar drug for effective antitumor
targeting. J. Control Release, 97, 219-230, 2004.
2) Yamashita, T., Inui, S., Maeda, K., Hua, DR., Takagi, K. and
Sakaguchi, N.: The heterodimer of alpha4 and PP2Ac is associated
with S6 kinase1 in B cells. Biochem. Biophys. Res. Commun., 330,
439-445, 2005.
3) Khuda, SE., Yoshida, M., Xing, Y., Shimasaki, T., Takeya, M.,
Kuwahara, K. and Sakaguchi, N.: The Sac3 homologue shd1 is
involved in mitotic progression in mammalian cells. J. Biol. Chem., 279,
46182-46190, 2004.
5) Okamoto, T., Akuta, T, Tamura, F., van Der Vliet, A. and Akaike, T.:
Molecular mechanism for activation of matrix metalloproteinases
during bacterial infections and respiratory inflammation. Biol. Chem.,
2385, 997-1006, 2004.
4) Kuwahara, K., Fujimura, S., Takahashi, Y., Nakagata, M., Takemori,
T., Aizawa, S. and Sakaguchi, N.: Germinal center-associated nuclear
protein contributes to affinity maturation of B cell antigen receptor in
T cell-dependent responses. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 101, 10101015, 2004.
6) 芥 照夫、赤池孝章: NO マーカー. 臨床検査、49、139-143、
2005.
7) 赤池孝章: NO による 8-ニトログアノシンの生体内生成と生物効果.
酸化ストレスマーカー、二木鋭雄、野口範子、内田浩二 編、学会出版セ
ンター(東京)
、120−124、2005.
分子遺伝学
1) Gotoh, T., Terada, K., Oyadomari, S. and Mori, M.:Hsp70-DnaJ
chaperone pair prevents nitric oxide- and CHOP-induced apoptosis by
translocation of Bax to mitochondria. Cell Death Differ., 11, 390-402,
2004.
環境保健医学
1) 韋 慶軍、原田幸一、魏 長年、大森昭子、上田 厚:ミョウガ成分分
析と皮膚刺激作用.日本職業・環境アレルギー学会雑誌、12、79、
2004.
2) 韋 慶軍、魏 長年、大森昭子、上田 厚、原田幸一:ミョウガ成分
のガスクロマトグラフ分析と皮膚刺激作用について.九州農村医学会雑誌、
14、40、2005.
公衆衛生・医療科学 なし
腫瘍医学
1) Feng, L., Yunoue, S., Tokuo, H., Ozawa, T., Zhang, D.,
Patrakitkomjorn, S., Ichimura, T., Saya, H., and Araki, N.: PKA
phosphorylation and 14-3-3 interaction regulate the function of
Neurofibromatosis Type I tumor suppressor, neurofibromin. FEBS
Letters, 557, 275-282, 2004.
2) Tajiri, S., Oyadomari, S., Yano, S., Morioka, M., Gotoh, T., Hamada,
J-I., Ushio, Y. and Mori, M.:Ischemia-induced neuronal cell death is
mediated by the endoplasmic reticulum stress pathway involving
CHOP. Cell Death Differ., 11, 403-415, 2004.
3) Lee, K-J., Terada, K., Oyadomari, S., Inomata, Y., Mori, M. and
Gotoh, T. : Induction of molecular chaperones in carbon
tetrachloride-treated rat liver: Implications in protection against liver
damage. Cell Stress Chaperones, 9, 58-68, 2004.
4) Hafizur, R. M., Yano, M., Gotoh, T., Mori, M. and Terada, K.:
Modulation of chaperone activities of Hsp70 and Hsp70-2 by a
mammalian DnaJ/Hsp40 homolog, DjA4. J. Biochem., 135, 193-200,
2004.
5) Yano, M., Terada, K. and Mori, M.:Mitochondrial import receptors
Tom20 and Tom22 have chaperone-like activity. J. Biol. Chem., 279,
10808-10813, 2004.
2) Honda, S., Marumoto, T., Hirota, T., Nitta, M., Arima, Y., Ogawa, M.
and Saya. H.: Activation of m-calpain is required for chromosome
99
114、2004.
6) Mori, M. and Gotoh, T.:Arginine metabolic enzymes, nitric oxide
and infection. J. Nutr., 134, 2820S-2825S, 2004. (Invited review)
10) 松吉秀武、千住 覚、西村泰治:ES 細胞由来の樹状細胞による免疫
制御. 感染、炎症、免疫̶連載:ビジュアルデビュー、34(2) 32-39、
2004.
7) Terada, K., Yomogida, K., Imai, T., Kiyonari, H., Takeda, N.,
Kadomatsu, T., Yano, M., Aizawa, S. and Mori, M. :A type I DnaJ
homolog, DjA1, regulates androgen receptor signaling and
spermatogenesis. EMBO J., 24, 611-622, 2005.
11) 中面哲也、西村泰治:腫瘍抗原ペプチドを駆使した癌免疫療法の新
展開. 実験医学,22(5) 215-220、2004.
神経分化学 なし
12) 中面哲也、西村泰治:cDNA マイクロアレイ解析による腫瘍特異抗
原の探索. 臨床免疫、41(4) 369-378、2004.
脳回路構造学 なし
13) 中面哲也、西村泰治:cDNA マイクロアレイ解析による腫瘍特異抗
原の探索「肝細胞癌の腫瘍マーカーおよび腫瘍特異抗原としての
Glypican-3(GPC3)の同定;その臨床応用への可能性,医学をゲノムする
(第27 回阿蘇シンポジウム記録2003)
、115-127、2004.
分子病理学分野
1) Tokita, K. and Yamamoto, T.: Differential role of neutrophils and
monocytes during subcutaneous plasma extravasation. Lab. Invest.,
84, 1174-1184, 2004.
14) 平田真哉、千住覚、西村泰治:抗原提示細胞をターゲットとした免
疫抑制法. Mebio、メジカルビュー社(東京)、21(10)33-41、2004.
2) Shrestha, A., Shi, L., Tanase, S., Tsukamoto, M., Nishino, N., Tokita,
K. and Yamamoto, T.: Bacterial chaperone protein, Skp, induces
leukocyte chemotaxis via C5a receptor. Am. J. Pathol., 164, 763772, 2004.
3) Umeda, Y., Shibuya, Y., Semba, U., Tokita, K., Nishino, N. and
Yamamoto, T.: Guinea pig S19 ribosomal protein as precursor of C5a
receptor-directed monocyte-selective leukocyte chemotactic factor.
Inflamm. Res., 53, 623-630, 2004.
呼吸器病態学 なし
消化器内科学 なし
免疫識別学
1) Hirata,S., Senju,S., Matsuyoshi,H., Fukuma,D., Uemura,Y. and
Nishimura,Y.:
Prevention
of
experimental
autoimmune
encephalomyelitis by transfer of ES cell-derived dendritic cells
expressing MOG peptide along with TRAIL or PD-L1. J. Immunol.,
174, 1888-1897, 2005.
血液内科学
なし
腎臓内科学
なし
代謝内科学
1) Matsuo,T., Matsumura,T., Sakai,M., Senokuchi,T., Yano,M.,
Kiritoshi,S., Sonoda,K., Kukidome,D., Pestell,RG., Brownlee,M.,
Nishikawa,T. and Araki,E.: 15d-PGJ2 inhibits oxidized LDL-induced
macrophage proliferation by inhibition of GM-CSF production via
inactivation of NF- B. Biochem Biophys Res Commun., 314, 817-823,
2004.
2) Matsuyoshi,H., Senju,S., Hirata,S., Yoshitake,Y., Uemura,Y. and
Nishimura,Y.: Enhanced priming of antigen-specific CTL in vivo by
transfer of ES cell-derived dendritic cells expressing chemokine
along with antigenic protein;application to anti-tumor vaccination.
J. Immunol., 172, 776-786, 2004.
2) Sekigami,T., Shimoda,S., Nishida,K., Matsuo,Y., Ichimori,S.,
Ichinose,K., Shichiri,M. and Araki,E.: Comparison between closed-loop
portal and peripheral venous insulin delivery systems for an artificial
endocrine pancreas. J Artif Organs., 7, 91-100, 2004.
3) Nakatsura,T., Komori,H., Kubo,T., Yoshitake,Y., Senju,S., Katagiri,T.,
Furukawa,Y., Oagawa,M., Nakamura,Y. and Nishimura,Y.: Mouse
homologue of a novel human oncofetal antigen, Glypican-3, evokes T
cell-mediated tumor rejection without autoimmune reactions in mice.
Clin. Cancer Res., 10, 8630-8640, 2004.
3) Senokuchi,T., Matsumura,T., Sakai,M., Matsuo,T., Yano,M.,
Kiritoshi,S., Sonoda,K., Kukidome,D., Nishikawa,T. and Araki,E.:
Extracellular signal-regulated kinase and p38 mitogen-activated
protein kinase mediate macrophage proliferation induced by oxidized
low-density lipoprotein. Atherosclerosis, 176, 233-245, 2004.
4) Nakatsura,T., Kageshita,T., Ito,S., Wakamatsu,K., Monji,M., Ikuta,Y.,
Senju,S., Ono,T. and Nishimura,Y.: Identification of glypican-3 as a
novel tumor marker for melanoma. Clin. Cancer Res., 10, 66126621, 2004.
4) Senokuchi,T., Matsumura,T., Sakai,M., Yano,M., Taguchi,T.,
Matsuo,T., Sonoda,K., Kukidome,D., Imoto,K., Nishikawa,T., KimMitsuyama,S., Takuwa,Y. and Araki,E.: Statins suppress oxidized low
density lipoprotein-induced macrophage proliferation by inactivation
of the small G protein-p38 MAPK pathway. J Biol Chem., 280, 66276633, 2005.
5) Yoshitake,Y., Nakatsura,T., Monji,M., Senju,S., Matsuyoshi,H.,
Tsukamoto,H., Hosaka,S., Komori,H., Fukuma,D., Ikuta,Y., Katagiri,T.,
Furukawa,Y., Ito,H., Shinohara,M., Nakamura,Y. and Nishimura,Y.:
Proliferation potential-related protein, an ideal esophageal cancer
antigen for immnotherapy, identified using complementary DNA
microarray analysis. Clin. Cancer Res., 10, 6437-6448, 2004.
5) Nakamaru,K., Matsumoto,K., Taguchi,T., Suefuji,M., Murata,Y.,
Igata,M., Kawashima,J., Kondo,T., Motoshima,H., Tsuruzoe,K.,
Miyamura,N., Toyonaga,T. and Araki,E.: AICAR, an activator of AMPactivated protein kinase, down-regulates the insulin receptor
expression in HepG2 cells. Biochem Biophys Res Commun., 328, 449454, 2005.
6) Monji,M., Nakatsura,T., Senju,S., Yoshitake,Y., Sawatsubashi,M.,
Shinohara,M., Kageshita,T., Ono,T., Inokuchi,A. and Nishimura,Y.:
Identification of a novel human cancer/testis antigen, KM-HN-1,
recognized by cellular and humoral immune responses. Clin. Cancer
Res., 10, 6047-6057, 2004.
6) Kodama,S., Toyonaga,T., Kondo,T., Matsumoto,K., Tsuruzoe,K.,
Kawashima,J., Goto,H., Kume,K., Kume,S., Sakakida,M. and Araki,E.:
Enhanced expression of PDX-1 and Ngn3 by exendin-4 during beta
cell regeneration in STZ-treated mice. Biochem Biophys Res Commun.,
327, 1170-1178, 2005.
7) 平田真哉、西村泰治:疾患感受性遺伝子:HLA-DRB1 遺伝子、日本臨
牀 2005 年増刊:関節リウマチ、日本臨牀社(大阪)
、117-121、2005.
8) 平田真哉、千住覚、西村泰治:抗原提示細胞をターゲットとした免疫
抑制療法. 分子リウマチ、2(1)47-54、2005.
循環器病態学
神経内科学
9) 松吉秀武、千住 覚、西村泰治:抗原とケモカインを共発現させた ES
細胞由来の樹状細胞を用いた抗腫瘍免疫療法. 臨床免疫、42(1)110-
小児科学
100
なし
なし
1) Hisatomi Y, Okumura K, Nakamura K, Matsumoto S, Satoh A,
Nagano K, Yamamoto T, Endo F. Flow cytometric isolation of
endodermal progenitors from mouse salivary gland differentiate into
hepatic and pancreatic lineages. Hepatology, 39:667-675, 2004.
resulting in complete relief. Mov Disord., 19, 1111-4, 2004.
8) Inoue N1, Sato K1, Maruo T2, Goto S, Ushio Y Diffusion weighted
image negative transient ischaemic attack and reversible ischaemic
neurological deficit. A report of 10 patients with complete recovery. J
Clin Neurosci., 11, 619-22, 2004.
2) Adachi N, Hirota M, Hamaguchi M, Okamoto K, Watanabe K, Endo
F. Serum cytochrome c level as a prognostic indicator in patients with
systemic inflammatory response syndrome. Clin Chim Acta.,
342:127-136, 2004.
9) Yumoto E, Masuda M, Kumai Y,Morioka M Facial nerve
decompression via combined transmastoid and trans middle cranial
fossa routes for traumatic total facial paralysis Proceedings of the 3rd
Symposium on MIDDLE EAR MECHANICS IN RESEARCH AND
OTOLOGY (294-8)
小児発達学
1) Shigemi Kimura, Kaori Ito, Toshihiko Miyagi, Takashi Hiranuma,
Kowasi Yoshioka, Shirou Ozasa, Makoto Matsukura, Makoto Ikezawa,
Masafumi Matsuo, Yasuhiro Takeshima, Teruhisa Miike. A novel
approach to identify Duchenne muscular dystrophy patients for
aminoglycoside antibiotics therapy. Brain & Development (in press).
10) Yamada K, Goto S. Bilateral subthalamic nucleus stimulation
results in reversal of alopecia in Parkinson's disease. Parkinsonism
Relat Disord., 10, 353-5. 2004.
2) Shigemi Kimura, Makoto Ikezawa, Baohong Cao, Ryan Pruchnic,
James Cummins, Satoru Suzuki, Teruhisa Miike and Johnny Huard Ex
vivo gene transfer to mature skeletal muscle using adenovirus helper
cells. J. Gene Medicine, 6. 155-165 2004
11) Morioka M, Hamada JI, Ohmori Y, Kageshita T1, Ushio Y. Spinal
Arachnoid Cyst Containing Nevus Cells in a Patient with a Large
Congenital Melanocytic Nevus: Case Report. Neurosurgery., 55,
E1006-E1010, 2004.
心臓血管外科学
1) K. Greish, A.K. Iyer, J. Fang, M. Kawasuji & H. Maeda.,Enhanced
Permeability and Retention (EPR) Effect and Tumor-Selective Delivery
of Anticancer Drugs, in Delivery of Protein and Peptide Drugs in
Cancer. Ed, Vladimir Torchilin.Imperial College Press UK., 2005
12) 後藤 恵
特集/脳深部刺激療法 ジストニア
脳神経 56(10):853-853,2004
13) 後藤 恵
脳卒中後および外傷性振戦に対する外科治療
CLINICAL NEUROSCIENCE vol.22 no.11(1301-1304) 2004-11
2) Khaled Greish, Isao Sanada, Alla El-Dein Saad, Ehab Hasanin, Michio
Kawasuji, Fumio Kawano and Hiroshi Maeda., Protective Effect of
Melatonin on Human Peripheral Blood Hematopoeitic Stem Cells
against Doxorubicin Cytotoxicity. Anticancer Research., 2005.
14) 森岡基弘、濱田潤一郎、甲斐豊、矢野茂敏、生塩之敬、倉津純一
出血型モヤモヤ病の再出血の特徴
脳循環代謝 16:259 266,2004
3) Zhong-Fang Lai, Zhanqiang Shao, Yu-Zhen Chen, Ming He, Qiren
Huang, and Katsuhide Nishi. Effects of sasanquasaponin on Ischemia
and Reperfusion Injury in Mouse Hearts. J Pharmacol Sci., 94, 313324, 2004.
消化器外科学
15) 矢野茂敏、濱田潤一郎、河内正人、生塩之敬、倉津純一
鞍上進展および海綿静脈洞進展に対する内視鏡下下垂体手術の限界
日本内分泌学会雑誌 VOL80 , suppl., Sep 2004 (58-60)
なし
16) 吉田晋介、山田和慶、後藤 恵
ジストニア治療における淡蒼球刺激術(Gpi-DBS)の役割
機能的脳神経外科 43, 280-284, 2004
脳神経外科学
1) JI. Hamada, Y. Kai, T. Mizuno, M. Morioka, K. Kazekawa, H1. Iwata,
Y1. Ushio A Nonadhesive Liquid Embolic Agent of Ethylene Vinyl
Alcohol Copolymer and Ethanol Mixture for Cerebral Arteriovenous
Malformations. Clinical Experience
Interventional Neuroradiology, 10(suppl 1):135-142, 2004
2) Goto S, Yamada K Combination of thalamic Vim stimulation and
GPi pallidotomy synergistically abolishes Holmes' tremor. J Neurol
Neurosurg Psychiatry.,75, 1203-4, 2004.
17) 吉田晋介、山田和慶、後藤 恵
両側視床凝固術の治療歴のあるパーキンソン病患者に対する視床下核刺激
術
機能的脳神経外科 43, 276-279, 2004
18) 吉田晋介、山田和慶、後藤 恵
両側淡蒼球の長期慢性刺激による頚部ジストニアの刺激非依存性改善
機能的脳神経外科 43, 272-275, 2004
3) Kai Y, Hamada J, Morioka M, Yano S, Hamasaki K, Ushio Y.
Successful treatment of a ruptured dissecting basilar artery
aneurysm. Case report. J Neurosurg., 100, 1072-5, 2004.
運動骨格病態学
1) Mizuta,H., Kudo,S., Nakamura,E., Otsuka,Y., Takagi,K., Hiraki,Y.:
Active proliferation of mesenchymal cells prior to the chondrogenic
repair response in rabbit full-thickness defects of articular cartilage.
Osteoarthr Cartilage, 12, 586-596, 2004.
4) Shinojima N, Kochi M, Hamada J, Nakamura H, Yano S, Makino K,
Tsuiki H, Tada K, Kuratsu J1, Ishimaru Y, Ushio Y. The influence of sex
and the presence of giant cells on postoperative long-term survival in
adult patients with supratentorial glioblastoma multiforme. J
Neurosurg., 101, 219-26, 2004.
2) Chuma,H., Mizuta,H., Kudo,S., Takagi,K., Hiraki,Y.: One day
exposure to FGF-2 was sufficient for the regenerative repair of fullthickness defects of articular cartilage in rabbits. Osteoarthr Cartilage,
12, 834-842, 2004.
5) Kai Y, Hamada JI, Morioka M, Yano S, Ushio Y. Brain stem venous
congestion due to dural arteriovenous fistulas of the cavernous sinus.
Acta Neurochir (Wien)., 146, 1107-1112, 2004.
3) Irie,H., Kato,T., Ikebe,K., Tsuchida,T., Oniki,Y., Takagi,K.:
Antioxidant Effect of MCI-186, a New Free-Radical Scavenger, on
Ischemia-Reperfusion Injury in a Rat Hindlimb Amputation Model.
J.Surg.Res., 120, 312-319, 2004.
6) Morioka M, Hamada J, Hashiguchi A, Hasegawa Y, Todaka T, Yano
S, Kai Y, Miura M1, Fujioka S2, Ushio Y.
Contribution
of
angiotensin-converting enzyme and angiotensin II to ischemic stroke:
their role in the formation of stable and unstable carotid
atherosclerotic plaques. Surg. Neurol., 62, 292-301, 2004.
4) Ohgushi,M., Ifuku,H., Ito,S., Ogawa,H.:Response properties of
neurons to sucrose in the reward phase and the areal distribution in
the monkey fronto-operculuro-insular and prefrontal cortices during a
taste discrimination GO/NOGO task. Neuroscience Research, 51,
253-263, 2005.
7) Yamada K, Harada M1, Goto S. Response of postapoplectic
hemichorea/ballism to GPi pallidotomy: progressive improvement
101
S., Kawaji, T., Ogawa, M., Hirata, A., Terazaki, H., Haraoka, K., Tanihara,
H., Uchino, M., and Yamamura, K.: Targeted conversion of the
transthyretin gene in vitro and in vivo. Gene Ther., 11, 838-846,
2004.
5) Oniki,Y., Kato,T., Irie,H., Mizuta,H., Takagi,K.: Diabetes with
hyperlipidemia: a risk factor for developing joint contractures
secondary to immobility in rat knee joints? J.Orthop.Sci., 10, 221226, 2005.
8) Yamashita, T., Ando, Y., Nakamura, M., Obayashi, K., Terazaki, H.,
Haraoka, K., Sun, X., Ueda, M., Uchino, M.: Inhibitory effect of αtocopherol on methylmercury-induced oxidative stress. Environ
Health Prev Med., 9, 111-117, 2004.
6) Yoshida,M., Nakamura,T., Sei,A., Kikuchi,T., Takagi,K.,
Matsukawa,A.: Intervertebral Disc Cells Produce Tumor Necrosis
Factor α, Interleukin-1β and Monocyte Chemoattractant Protein-1
Immediately After Herniation: an Experimental Study Using a New
Hernia Model. SPINE, 30, 55-61, 2005.
9) Nakamura, M., Ando, Y., Ueda, M., Kawaji, T., Yamashita, T., Kim,
J.M., Haraoka, K., Terazaki, H., Nagahara, S., Sano, A., Saitoh, S., and
Uchino, M.: Targeted conversion of the transthyretin gene in vitro and
in vivo. In Amyloid and Amyloidosis 2004, Grateau G, Kyle RA and
Skinner M (Eds.), CRC Press, 503-504, 2005.
7) Yamashita,T., Inui,S., Maeda,K., Ding,R.H., Takagi,K., Sakaguchi,N.:
The heterodimer of α4 and PP2Ac is associated with S6 kinase1 in B
cells. B.B.R.C., 330, 439-445, 2005.
小児外科学
なし
皮膚機能病態学
10) Kawaji, T., Ando, Y., Nakamura, M., Yamamoto, K., Ando, E.,
Fukushima, M., Hirata, A., and Tanihara, H.: Pigmentd cilliary ephelium
cells synthesized tranthyretin in the rabbit eye. In Amyloid and
Amyloidosis 2004, Grateau G, Kyle RA and Skinner M (Eds.), CRC
Press, 317-319, 2005.
なし
泌尿器病態学
なし
視機能病態学
なし
頭頸部感覚病態学
11) Ando, Y.: Genotype-phenotype correlations and management in
transthyretin (TTR) related amyloidosis. In Amyloid and Amyloidosis
2004, Grateau G, Kyle RA and Skinner M (Eds.), CRC Press, 300-302,
2005.
なし
婦人科学分野
1) 田代浩徳、片渕秀隆、岡村 均
子宮体癌の組織分類からみた遺伝子異常の解析
日本婦人科腫瘍学会雑誌 22:97-103, 2004
産科学
環境分子保健学
なし
細胞機能分子解析学
1) Kawahara, K., Mori, M., and Nakayama, H.: NO-induced apoptosis
and ER stress in microglia. Nippon Yakurigaku Zasshi, 124, 399-406,
2004.
なし
生体機能制御
1) Ichinose,K., Okamoto,T., Tanimoto,H., Yoshitake,A., Tashiro,M.,
Sakanashi,Y., Kuwana,K., Tahara,K., Kamiya,M., Terasaki,H.:
Comparison of a new heparin-coated dense membrane lung with non
heparin-coated dense membrane lung for prolonged extracorporeal
lung assist in goats. Artif Organs, 28, 993-1001, 2004.
2) Unno, Y., Sakai, M., Sakamoto, Y., Kuniyasu, A., Nakayama, H.,
Nagai, R., Horiuchi, S.: Advanced glycation end products-modified
proteins and oxidized LDL mediate down-regulation of leptin in mouse
adipocytes via CD36. Biochem. Biophys. Res. Commun., 325, 151156, 2004.
病態情報解析学
1) Molor-Erdene P, Okajima K, Isobe H, Uchiba M, Harada N, Okabe H.:
Urinary trypsin inhibitor reduces LPS-induced hypotension by
suppressing tumor necrosis factor-alpha production through
inhibition of Egr-1 expression. Am J Physiol Heart Circ Physiol.,
288:H1265-71, 2005.
3) Katsuki, M., Chuang, V.T., Nishi, K., Kawahara, K., Nakayama, H.,
Yamaotsu, N., Hirono, S., Otagiri, M.: Use of photoaffinity labeling and
site-directed mutagenesis for identification of the key residue
responsible for extraordinarily high affinity binding of UCN-01 in
human alpha1-acid glycoprotein. J. Biol. Chem., 280, 1384-1391,
2005.
2 ) Taoka Y, Okajima K, Uchiba M.: Antithrombin reduces
compression-induced spinal cord injury in rats. J Neurotrauma.,
21:1818-30, 2004.
4) Furukawa, K., Hori, M., Ouchi, N., Kihara, S., Funahashi, T.,
Matsuzawa, Y., Miyazaki, A., Nakayama, H., Horiuchi, S.: Adiponectin
down-regulates acyl-coenzyme A:cholesterol acyltransferase-1 in
cultured human monocyte-derived macrophages. Biochem. Biophys.
Res. Commun., 317, 831-836, 2004.
3) Okajima K, Harada N, Uchiba M, Mori M.: Neutrophil elastase
contributes to the development of ischemia-reperfusion-induced liver
injury by decreasing endothelial production of prostacyclin in rats. Am
J Physiol Gastrointest Liver Physiol., 287:G1116-23, 2004.
保健学科 なし
附属病院
4 ) Harada N, Okajima K, Uchiba M, Kushimoto S, Isobe H.:
Antithrombin reduces ischemia/reperfusion-induced liver injury in rats
by activation of cyclooxygenase-1. Thromb Haemost., 92:550-8,
2004.
薬剤部 なし
5) Uchiba M, Okajima K, Oike Y, Ito Y, Fukudome K, Isobe H, Suda
T.: Activated protein C induces endothelial cell proliferation by
mitogen-activated protein kinase activation in vitro and angiogenesis
in vivo. Circ Res., 95:34-41, 2004.
転写制御分野
なし
細胞識別分野
なし
形態形成分野
なし
神経発生分野
なし
造血発生分野
なし
初期発生分野 なし
6) Okajima K, Harada N, Uchiba M, Isobe H.: Activation of capsaicinsensitive sensory neurons by carvedilol, a nonselective {beta}-blocker,
in spontaneous hypertensive rats. J Pharmacol Exp Ther., 309:684691, 2004.
7) Nakamura, M., Ando, Y., Nagahara, S., Sano, A., Ochiya, T., Maeda,
臓器形成分野
102
発生医学研究センター
1) Takaoka, Y.,Ohta, M., Miyakawa, K., Nakamura, O., Suzuki, M.,
Takahashi, K., Yamamura, K. and Sakaki, Y. Cysteine 10 is a key
residue in amyloidogenesis of human transthyretin Val30Met. Amr. J.
Pathol., 164: 337-345, 2004
2) Hino, H., Araki, K., Uyama, E., Takeya, M., Araki, M., Yoshinobu, K.,
Miike, K., Kawazoe, Y., Maeda, Y., Uchino, M. and Yamamura, K.
Myopathy phenotype in transgenic mice expressing mutated
PABPN1 as a model of oculopharyngeal muscular dystrophy. Human
Mol. Genet., 13:1-10, 2004.
dependent mono- and polyubiquitination. J. Biol. Chem., 280, 515524, 2005
3) Mitsunaga, K., Araki, K., Mizusaki, H., Morohashi, K., Haruna, K.,
Nakagata, N., Giguere, V., Yamamura, K. and Abe, K. Loss of PGCspecific expression of the orphan nuclear receptor ERR-b results in
reduction of germ cell number in mouse embryos. Mech. Dev., 121:
237-246, 2004.
幹細胞制御分野
2) Watanabe, K., Tateishi, S., Kawasuji, M., Tsurimoto, T., Inoue, H.,
and Yamaizumi, M.: Rad18 guides polh to replication stalling sites
through physical interaction and PCNA monoubiquitination. The
EMBO J., 23, 3886-3896, 2004
パターン形成分野
なし
なし
器官制御分野 なし
病態制御分野 なし
予防開発分野 なし
4) Gillmore, J. D., Hutchinson, W. L., Herbert, J., Bybee, A., Mitchell, D.
A., Hasserjian, R. P., Yamamura, K., Suzuki, M., Sabin, C. A. & Pepys, M.
B. Autoimmunity and glomerulonephritis in mice with targeted
deletion of the serum amyloid P component gene: SAP deficiency or
strain combination? Immunology, 112: 255-264, 2004.
エイズ学研究センター
生物化学科 生体機能学
理学部
なし
生命資源研究・支援センター
5) Nakakmura, M., Ando, Y., Nagahara, S., Sano, A., Maeda, S., Ando,
E., Kawaji, T., Uchino, S., Ogawa, M., Terazaki, H., Haraoka, K.,
Tanihara, H., Uchino, M. and Yamamura, K. Targeted conversion of
the transthyretin gene in vitro and in vivo. Gene Ther., 11: 838-846,
2004.
技術開発分野
1 ) Ogino,Y., Katoh,H., Yamada,G.
Androgen dependent
development of a modified anal fin, gonopodium, as a model to
understand the mechanism of secondary sexual character expression
in vertebrates. FEBS Lett., 575:119-26, 2004.
6) Abe, K., Hazama, M., Katoh, H., Yamamura, K. and Suzuki, M.
Establishment of an efficient BAC transgenesis protocol and its
application to functional characterization of the mouse Brachyury
locus. Exp. Anim., 53:311-320, 2004.
2) Satoh,Y., Haraguchi,R., Wright,T.J., Mansour,S.L., Partanen,J.,
Hajihosseini,M.K.,
Eswarakumar,V.P., Lonai,P., Yamada,G.
Regulation of external genitalia development by concerted actions of
FGF ligands and FGF receptors. Anat Embryol (Berl)., 208, 479-86,
2004.
7) Kimura, E., Hidaka, K., Kida, Y., Morisaki, H., Shirai, M., Araki, K.,
Suzuki, M., Yamamura, K. and Morisaki, T. Serine-arginine-rich nuclear
protein Luc71 regulates myogenesis in mice. Gene, 341: 41-47,
2004.
3) Suzuki,K., Shiota,K., Zhang,Y., Lei,L., Yamada,G. Development of
the mouse external genitalia: unique model of organogenesis. Adv
Exp Med Biol., 545, 159-72, 2004.
8) Wei, L., Kawano, H., Fu, X., Cui, D., Ito, S., Yamamura, K., Ishihara, T.,
Tokuda, T., Higuchi, K., Maeda, S. Deposition of transthyretin amyloid
is not accelerated by the same amyloid in vivo.: Amyloid 11(2), 113120, 2004.
4) Tucker,A., Watson,R.P., Lettice,L.A., Yamada,G. and Hill2, R.E.
Bapx1 regulates patterning in the middle ear: Altered regulatory role
in the transition from the proximal jaw during vertebrate evolution.
Development, 131, 1235-45, 2004.
9) Miyata, K, Oike, Y, Hoshii, T, Maekawa, H, Ogawa, H, Suda, T, Araki,
K, and Yamamura, K. Increase of smooth muscle cell migration and of
intimal hyperplasia in mice lacking the abhydrolase domain containing
2 gene. Biochem Biophys Res Commun., 329:296-304, 2005.
10) Taniwaki, T., Haruna, K., Nakamura, H., Sekimoto, T., Oike, Y.,
Imaizumi, T., Saito, F., Muta, M., Soejima, Y., Utoh, A., Nakagata, N.,
Araki, M., Yamamura, K., Araki, K. Characterization of an
exchangeable gene trap using pU-17 carrying a stop codon-betageo
cassette. Dev. Growth Differ., 2005;47;163-172.
5) Itoh,H., Naganuma,S., Takeda,N., Miyata,S., Uchinokura,S.,
Fukushima,T., Uchiyama,S., Tanaka,H., Nagaike,K., Shimomura,T.,
Miyazawa,K., Yamada,G., Kitamura,N., Koono,M. and Kataoka,H.
Regeneration of injured intestinal mucosa is impaired in hepatocyte
growth factor activator-deficient mice. Gastroenterology, 127,
1423-35, 2004.
6) Takaoka,Y., Ohta,M., Miyakawa,K., Nakamura,O., Suzuki,M.,
Takahashi,K., Yamamura,K-I. and Sakaki,Y.
Cysteine 10 is key
residue in amyloidogenesis of human transthyretin Val30Met. AJP,
164, 337-345, 2004.
11) 山村研一:可変型および置換型遺伝子トラップ法によるランダムミ
ュータジェネシス Molecular Medicine(臨時増刊号) 441: 239-245,
2004
7) Yoshida.K.,C., Kitajima,K., Ishii.O.,I., Tian,E., Suzuki,M.,
Yamamoto,M.,
Suzuki,T.,
Kobayashi,M.,
Aizawa,S.
and
Matsuo,I. Characterization of the pufferfish Otx2 cis-regulators
reveals evolutionarily conserved genetic mechanisms for vertebrate
head specification. Development, 131, 57-71, 2004.
12) 山村研一:遺伝病と体内および体外環境 Labio21 No.17: 5-9,
2004.
13) 山村研一:実験動物を用いたヒト疾患の解析と必要な技術 実験動
物技術39(2): 106-110, 2004.
8) Gillmore,J., Hutchnson.L.,W., Herbert,J., Bybee,A., Mitchell.A.,D.,
Hasserjian.P.,R., Yamamura,K-I., Suzuki,M., Sabin.A.,C., and Pepys.B.,M.
Autoimmunity and glomerulonephritis in mice with targeted deletion
of the serum amyloid P component gene: SAP deficiency or strain
combination? Immunology, 112 255-264, 2004.
14) Miyata, K., Oike, Y, Hoshii, T., Maekawa, H., Ogawa, H., Suda, T.,
Araki, K., and Yamamura, K. Increase of smooth muscle cell migration
and of intimal hyperplasia in mice lacking the alpha/beta hydrolase
domain containing 2 gene. Biochem. Biophys. Res. Commun., 329,
296-304, 2005.
9) Fuse,T., Kanai,Y., Azuma.K.,M., Suzuki,M., Nakamura,K., Mori,Hi.,
Hayashi,Y. and Mishina,M. Conditional activation of RhoA suppresses
the epithelial to mesenchymal transition at the primitive streak during
mouse gastrulation.
BBRC, 318, 665-672, 2004.
組織制御分野
1) Miyase, S., Tateishi, S., Watanabe, K., Tomita, K., Suzuki, K., Inoue,
H., and Yamaizumi, M.: Differential regulation of Rad18 through Rad6-
103
10) Abe,K., Hazama,M., Kato,H., Yamamura,K. and Suzuki,M.
Establishment of an efficient BAC transgenesis protocol and its
application to functional characterization of the mouse brachyury
locus. Exp. Anim., 53, 311-320, 2004.
11) Hamada,H., Suzuki,M., Yuasa,S., Mimura,N., Shinozuka,N.,
Takada,Y., Suzuki,M., Nishino,T., Nakaya,H., Koseki,H. and
Aoe,T. Dilated cardiomyopathy caused by aberrant endoplasmic
reticulum quality control in mutant KDEL receptor transgenic
mice.
Mol. Cell. Biol., 24, 8007-8017, 2004.
12) Zhang,D., Hirota,T., Marumoto,T., Shimizu,M., Kunitoku,N.,
Sasayama,T., Arima,Y.,
Feng,L., Suzuki,M., Takeya,M. and
Saya,H. Cre-loxP-controlled periodic Aurora-A overexpression
induces mitotic abnormalities and hyperplasia in mammary glands of
mouse models. Oncogene, 23, 8720-8730, 2004.
13) Uchimura,K., Kadomatsu,K., El-Fasakhany,FM., Singer,MS.,
Izawa,M., Kannagi,R., Takeda,N., Rosen,SD. and Muramatsu,T. Nacetylglucosamine 6-O-sulfotransferase-1 regulates expression of Lselectin ligands and lymphocyte homing. J Biol Chem., 279, 350018, 2004.
14) Shiina,T., Konno,A., Oonuma,T., Kitamura,H., Imaoka,K.,
Takeda,N., Todokoro,K. and Morimatsu,M. Targeted disruption of
MAIL, a nuclear IkappaB protein, leads to severe atopic dermatitis-like
disease. J Biol Chem., 279, 55493-8, 2004.
資源開発分野
1) Nishizono,H., Shioda,M., Takeo,T., Irie,T., Nakagata,N.: Decrease of
fertilizing ability of mouse spermatozoa after freezing and thawing is
related to cellular injury. Biol.Reprod., 71(3), 973-978, 2004.
2) 中潟直己:熊大 CARD における生殖工学技術研修について
Experimental Animal Technology (実験動物技術), 39(2), 120-124,
2004.
バイオ情報分野
1) Hino, H, Araki K, Uyama, E, Takeya, M, Araki, M, Yoshinobu, K, Miike,
K, Kawazoe, Y., Maeda, Y, Uchino, M, Yamamura, K.: Myopathy
phenotype in transgenic mice expressing mutated PABPN1 as a
model of oculopharyngeal muscular dystrophy. Hum. Mol. Genet.,
13, 181-190, 2004.
2) 荒木正健、
:これを守らないと罰せられます
2月19日施行! 遺
伝子組換え生物等規制法 . 細胞工学、23、 484−491、2004.
3) Sakaguchi, N., Kimura,T., Matsushita, S., Fujimura, S., Shibata, J.,
Araki, M., Sakamoto, T., Minoda, C., and Kuwahara, K.: Generation of
high-affinity antibody against T cell-dependent antigen in the Ganp
gene-transgenic mouse. J. Immunol., 174, 4485-4494, 2005.
4) Taniwaki, T., Haruna, K., Nakamura, H., Sekimoto, T., Oike, Y.,
Imaizumi, T., Saito, F., Muta, M., Soejima, Y., Utoh, A., Nakagata, N.,
Araki, M., Yamamura, K. and Araki, K.: Characterization of an
exchangeable gene trap using pU-17 carrying a stop codon-βgeo
cassette. Develop. Grouth Differ., 47, 163-172, 2005.
5) 豊田直二、吉信公美子、荒木正健:RNA干渉は鶏心筋の一次培養細胞
の筋蛋白質トロポニンTの発現を抑制した. 熊本学園大学論集『総合科
学』
、11、63−74、2004.
104
(9)遺伝子実験施設の平成16年度活動内容
1.主要設備
DNAシークエンサー、プラスミド自動分離装置、Sequence Detection System、各種PCRマシン、
電気泳動画像処理装置、超遠心機、共焦点レーザースキャン顕微鏡、クリオスタット、フローサイトメータ
ー、FISH 画像処理システム、組換えタンパク精製用液体クロマトシステム、SNP解析システムなど。
自己評価:平成7年度に遺伝子実験施設がスタートして10年、現在の建物が建設されてから8年が経過し、
設備も陳腐化・老朽化が問題になってきている。平成12年度研究高度化設備費が措置され、共焦点レーザ
ースキャン顕微鏡やキャピラリーシーケンサー、遺伝情報解析用ワークステーションなどを導入しているが、
トランスクリプトーム解析やプロテオーム解析に対応するための設備は無く、早急な対策が望まれる。
2.利用状況
1)施設利用登録者数
施設利用登録者:579名(平成17年2月23日現在)
(医学薬学研究部、医学教育部、医学部、附属病院、医療技術短期大学部、薬学教育部、薬学部、理学部、
工学部、自然科学研究科、教育学部、エイズ学研究センタ−、発生医学研究センター、生命資源研究・支援
センター;89講座)
H9
年度
H10
年度
H11
年度
H12
年度
H13
年度
H14
年度
H15
年度
H16
年度
医学部及び附属病院
239
339
399
323
353
346
399
(注1)
413
(注1)
薬学部
3
13
29
38
34
60
理学部
8
9
11
17
21
13
11
19
教育学部
3
4
3
4
3
6
3
2
その他
0
1
2
7
3
6
7
6
共同利用施設(注2)
5
18
22
127
156
154
138
139
合計
258
384
466
516
570
585
558
579
注1;平成15年度より改組のため医学薬学研究部となる。
注2;共同利用施設とは、エイズ学研究センター、発生医学研究センター、および生命資源研究・支援セン
ターを含む。
自己評価:利用者登録制度を開始した平成9年度(258人)から毎年利用登録者は増え続け、平成13年
度以降は約570人前後を推移している。毎年100人前後が入れ替わっている中でこの数字を残している
のは、遺伝子実験施設の存在が認められているひとつの証であり、高く評価される。
105
2) 利用者負担金
利用期間
96-97
利用者負担金(単位;千円、千円以下は4捨5入して表記)
97-98
98-99
99-00
00-01
01-02
移算年度
H9 年度
H10 年度
H11 年度
02-03
03-04
H12 年度
H13 年度
H14 年度
H15 年度
H16 年度
校費
212
433
1,487
2,636
3,653
2,551
1,941
1,562
寄附金
228
1,047
1,828
1,296
1,469
1,012
1,492
1,852
物納
0
0
0
204
582
981
865
1,393
合計
440
1,480
3,315
4,136
5,704
4,544
4,298
4,808
※前の年の10月からその年の9月までの1年間の利用記録を集計し、利用者負担金として請求している。
自己評価:遺伝子実験施設では、受益者負担の原則に従い、特定の機器や消耗品に関して、その使用記録を
集計し、利用者負担金を算出している。利用者登録料金は徴収していない。しかしながら、その合計金額の
推移は利用登録者数の推移とよく相関しており、施設が実際によく利用されていることを表している。ただ
し、施設運営費の削減や電気代の負担増に対応するために、平成15年度から、機器使用料金の値上げやそ
れまで無料だったストックスペースの有料化など、利用者負担金を増やすための努力を続けているが、その
割には増加していない。このことは、各研究室の研究費も削減されている事と関連しており、施設の運営費
削減を利用者負担金の増加でカバーすることの困難さを示している。
106
3)主な設備機器の利用状況
H9
年度
H10
年度
H11
年度
H12
年度
H13
年度
H14
年度
H15
年度
(回数)
H16 年
度
プラスミド自動分離装置
(KURABO PI-100 Σ)
84
121
186
184
75
84
57
72
キャピラリーシークエン
サー(ABI 310)
・・・
・・・
・・・
402
1,528
1,179
982
944
電気泳動画像処理装置
(ATTO デンシトグラフ)
313
1,653
1,534
1,527
975
778
432
192
紫外・可視分光光度計
(ファルマシア
Ultraspec3000)
555
1,271
1,010
944
1,048
1,171
460
137
Sequence Detection
System (ABI 7700)
4
38
216
204
272
290
215
119
フローサイトメーター
(FACScan &
FACSCalibur)
221
516
715
643
412
650
696
468
正立型共焦点レーザースキャン
顕微鏡
(FULUOVIEW FV300)
333
772
634
662
621
571
561
410
倒立型共焦点レーザースキャン
顕微鏡
(FULUOVIEW FV500)
バイオロジカル
シェーカー
(Inova4230&LABLINE4629)
ピクトログラフィー
(FUJIPictrography
3000)
・・・
・・・
・・・
・・・
173
205
197
165
370
710
650
452
703
373
351
349
265
829
707
480
356
244
183
71
自動現像機
(FUJI-Film FPM 800A)
1,316
1,710
600
1,156
1,168
827
700
375
スライド作成装置
(Personal LFR Plus)
102
269
305
273
290
187
38
20
※H16 年度は 2 月 28 日現在
自己評価:利用回数の変化の原因は、機器の種類により様々である。例えば、DNA 合成器は、自作する際
の試薬代よりも外注する方がはるかに安くなったために、全く使われなくなり、このリストから除外してい
る。スライド作成装置も、ピーク時には3台がフルに稼働している状態だったのに、PowerPoint を用いた
プレゼンテーションが一般化したため、ほとんど使用されなくなった。一方で、キャピラリーシーケンサー
の使用回数が平成13年度に異常に多いのは、当時遺伝子実験施設で研究を行っていた(株)トランスジェ
ニックおよび科学技術進行事業団の研究員の影響が大きい。また、共焦点レーザースキャン顕微鏡に関して
は、それまで10分間100円だった利用者負担金を、平成15年10月から10分間200円に値上げし
107
たために、平成16年度の使用回数が減ったと考えられる。利用者負担金が高くなっても利用回数が減らな
いような工夫も必要であるが、設備機器の陳腐化・老朽化への対策も必要である。
4)受託業務
(1) 『シーケンス受託』事業
平成16年4月から『シーケンス受託』事業を開始した。 当面は学内限定のサービスとする。詳細は、
バイオ情報分野の活動(5−4)2−3参照。
平成16年度(平成16年4月 平成17年2月) 利用状況
シークエンス受託サービス(Aコース・キャピラリー式)・・・23件
シークエンス受託サービス(Bコース・板ガラス式)
・・・・・33件
合計・・・・・・・・56件
利用者;医学部、医学薬学研究部
(2) 『GT C P- Stock 』事業
平成16年4月から『プラスミドストック(GT C P- Stock )』事業(有料サービス)を開始した。これ
は、不特定多数の利用者に公開する事を目的とした、いわゆるプラスミドバンクではなく、学内各研究室の
「プラスミド管理の代行」を主な目的としている。詳細は、バイオ情報分野の活動(5−4)2−2参照。
P- Stoc k 登録状況(平成17年2月28日現在)
プラスミド登録・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・171件
プラスミド発送代行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2件
利用者;生命資源研究・支援センター、医学薬学研究部
自己評価:平成16年度から、ふたつの受託サービスを開始した。ゼロからの出発であり、まだまだ利用件
数は少ないが、その積極的な姿勢は高く評価される。ただ、シークエンス受託サービスに関して学外からの
問い合わせがかなりあり、今後の課題として検討する必要がある。
5)利用者負担金一覧
利用者負担金一覧
(平成17年3月17日現在)
(A)機器使用料金
〔1〕プラスミド自動分離装置(401号室)
利用者負担金 = ¥800 +¥50 x N (N はサンプル数)
〔2〕ピクトロスタット(606号室)
A4サイズ1枚 300円。A5サイズは半額。
〔3〕ピクトログラフィー(507,606号室)
A4サイズ1枚 300円。A5サイズは半額。
〔4〕コピーマシーン(606号室)
コピー1枚あたり、白黒 10円、カラー 60円。
〔5〕自動現像機(504号室)
X線フイルム1枚につき 100円。
〔6〕正立型及び倒立型共焦点レ−ザ−スキャン顕微鏡(507号室)
使用時間10分につき 300円。
〔7〕シ−クエンサ−(ファルマシア)(502号室)
試薬代として、Long Ranger 1 ml につき 100円。
〔8〕キャピラリーシ−クエンサ−(ABI PRISM 310)
(502号室)
ショートキャピラリー;1サンプル 300円。
ロングキャピラリー ;1サンプル 350円。
108
〔9〕デンシトグラフ(503号室)
プリント1枚 10円。
〔10〕炭酸ガス培養器(401,505,514,603号室)
(CO2 インキュベーター)1ヶ月登録料金;1人 500円。
〔11〕FACSCan 及び FACSCalibur(519号室)
使用時間1時間につき 500円。
〔12〕多機能及び卓上型超遠心機(501号室)
使用回数1回につき、 1,000円。
〔13〕ABI 7700(502号室)
使用回数1回につき、 1,000円。
〔14〕インクジェットプリンター(502号室,519号室,606号室)
プリント1枚につき、 30円。
〔15〕各種PCRマシン(502,603号室)
使用回数1回につき、 100円。
〔16〕クリオスタット(ライカ、RM-2155)
(508号室)
使用回数1回につき、 1,000円。
〔17〕遺伝子導入装置(エレクトロポレーション)(502号室)
使用回数1回につき、 100円。
〔18〕蛍光顕微鏡(正立及び倒立)(507号室)
使用回数1回につき、 100円。
〔19〕マイクロプレートリーダー(BIO-RAD, Model 550)
(604号室)
マイクロプレート1枚につき、 100円。
(B)コンピュ−タ−関係
〔1〕GENETYX(年間登録料金)
GENETYX-SV/R(Mac)、GENETYX-SV/R(Win)
クライアントマシン1台目2万円、2台目以降は1台あたり千円の年間
登録料金
(C)試薬及び消耗品
〔1〕プライマ−・リスト(PCR用)
〔2〕プライマ−・リスト(sequence 用)
〔3〕リンカ−・リスト
〔4〕ディスポ製品
遠沈管、チップ、フィルタ−など。
〔5〕その他の消耗品
(D)スペース占有料
〔1〕 冷蔵ショーケース(4℃)
(401,501,502,518&603号室)
[場所代] 1ヶ月使用料金;1エリア 600円。
〔2〕フリーザー(−25℃)(401&501号室)
[場所代]上段(A F)1ヶ月使用料金;1ラック 400円。
下段(G J)1ヶ月使用料金;1ラック 600円。
〔3〕ディ−プフリ−ザ−(−80℃)(501&508号室)
[場所代]1ヶ月使用料金;1ラック1,200円、引出し1段300円。
〔4〕超低温冷凍庫(−152℃)
(505号室)
[場所代]
1ヶ月使用料金;1エリア 1,000円。
〔5〕液体窒素タンク(培養細胞用)(603号室)
[場所代]
1ヶ月使用料金;1エリア 300円。
〔6〕低温室
[場所代]
1ヶ月使用料金;1エリア 500円。
〔7〕引きだし及び棚(501,502号室)
[場所代]
1ヶ月使用料金;1スペース 250円
109
(E)受託業務
〔1〕『プラスミドストック(GTC P-Stock)
』事業
1年間の保管料;1検体 2,000円。
発送代行費;1件
1,000円。
〔2〕『シーケンス受託』事業
Aコース(キャピラリー式シーケンサー)
受託価格;1検体 2,000円。
Bコース(板ガラス式シーケンサー)
受託価格;1検体 1,500円。
自己評価:電気代の負担増を受け、平成16年10月に、これまで無料だった機器(A15-19)の有料化や、
いくつかの項目について利用者負担金の値上げを行った。利用者負担金を集める項目が増えることは、その
ための集計作業が増えることも意味する。自己申告とは言え、使用記録を集計し、利用している講座の長が
納得出来る形で利用者負担金を集めている努力は、高く評価される。
3.行事・活動状況
1)遺伝子実験施設セミナー
・第9回遺伝子実験施設セミナー 平成16年11月 5日
参加者:約130名
テーマ:『ステムセル』
「ES細胞における分化多能性と高い増殖能の維持機構」
京都大学 再生医科学研究所
奈良先端科学技術大学院大学 遺伝子教育研究センター 教授 山中 伸弥
「ニッチによる造血幹細胞の分裂制御」
慶應義塾大学医学部 発生・分化生物学 教授 須田 年生
自己評価:参加者130人というのは、遺伝子実験施設・6階・講義室に入る限界の数字であり、大盛況で
あった。ネームバリューのある講師を選んだ事が最も重要であるが、事前の広報活動も高く評価される。
2)遺伝子技術講習会
・ 第44回遺伝子技術講習会 平成16年5月17日 参加者:約120人
『タンパク質の発現、可溶化、精製のヒント』 メルク(株) 川口 恵子
・第45回遺伝子技術講習会 平成16年6月17日 参加者:33人
『フローサイトメーターを用いた新しいサイトカインの測定法について』
藤沢薬品工業(株) 佐藤 幸夫
・第46回遺伝子技術講習会 平成16年7月22日 参加者:55名
テーマ:『プロテオミクスの進化̶タンパク質同定から機能解析へ』
「プロテオミクス研究における質量分析装置の基礎と応用」
アプライドバイオシステムズジャパン(株)マーケティング
津幡 卓一
「機能的プロテオミクスを用いた血管病の原因シグナル 分子の探索」
山口大学医学部医学科器官制御医科学講座・分子細胞生理学 教授 小林 誠
・ 第47回遺伝子技術講習会 平成16年9月21日 参加者:55名
『1日で終る2次元電気泳動』 アトー株式会社顧客部製品戦略グループ 石田由加
・ 第48回遺伝子技術講習会 平成16年9月27日 参加者:13名
『アジレント社 DNA マイクロアレイシステムの紹介
−各製品の特徴から研究応用例の紹介を含めて−』
横河アナリティカルシステムズ株式会社 長田 直子
110
・ 第49回遺伝子技術講習会 平成16年10月7日 参加者:11名
『次世代マイクロアレイ技術セミナー』
最新の BeadArray 技術を用いた遺伝子発現解析
及び SNP ジェノタイピングの網羅的研究アプローチ
イルミナ株式会社 営業部
浅岡 広彰
・第50回遺伝子技術講習会 平成16年10月21日 参加者:10名
『遺伝子解析分野における DNA 精製技術とフィルターの効果的利用法』
日本ミリポア株式会社 藤田 泰樹
・ 第51回遺伝子技術講習会 平成16年10月26日 参加者:12名
『ハイスループットからハイコンテントスクリーニングへ
ArrayScan VTI HCS Reader のご紹介 』
ベックマン・コールター株式会社 小出 のり
・ 第52回遺伝子技術講習会 平成16年12月16日 参加者:29名
『生体分子間相互作用解析セミナー
Biacore による生体分子相互作用リアルタイム解析 』
ビアコア株式会社 営業部 浅野 和信
・ 第53回遺伝子技術講習会 平成17年 1月14日 参加者:26名
『GeneChip テクノロジー』 アフィメトリクス・ジャパン株式会社 藤田 裕治
・ 第54回遺伝子技術講習会 平成17年 1月20日 参加者:16名
『リアルタイム in vivo イメージングシステム』
住商バイオサイエンス株式会社 渡邊 重明
・第55回遺伝子技術講習会 平成17年 1月27日 参加者:15名
『ハイコンテンツ・シングルセル・ハンドリングシステム
Cytocon シリーズセミナー&デモンストレーション 』
日本カンタム・デザイン(株) 岡田 政喜、鈴木 清晃
・第56回遺伝子技術講習会 平成17年 3月28日 3月29日 参加者:32名
『島津ライフサイエンスセミナー
質量分析装置から見たプロテオーム研究の最前線
島津製作所 ライフサイエンス研究所
古田 大、福田 宏之、杉田 哲佳、江連 徹、佐藤
』
孝明
自己評価:平成16年度中に13回の技術講習会を開催したことは、研究支援活動、地域貢献活動、および
教育活動として、高く評価される。
3)遺伝子実験施設利用者説明会および各種機器使用説明会
・平成16年度
遺伝子実験施設利用者説明会
平成16年4月20日、23日
参加者:約40人
・ 共焦点レーザースキャン顕微鏡使用説明会
平成16年5月12日、13日 参加者:49人
機 器;倒立型共焦点レーザースキャン顕微鏡 FLUOVIEW FV500-IX(オリンパス)
正立型共焦点レーザースキャン顕微鏡 FLUOVIEW FV300-IX(オリンパス)
説明担当者;オリンパス株式会社
五郎部 博史
・ ABI PRISM 7700 使用説明会 平成16年 5月20日 参加者 14人
機 器;ABI PRISM 7700(アプライド・バイオシステムズ・ジャパン)
説明担当者;アプライド・バイオシステムズ・ジャパン
浅井 敏夫
・ キャピラリーシーケンサー使用説明会 平成16年 5月21日 参加者:9人
機 器;ABI 310[アプライド バイオシステムズ ジャパン(株)]
説明担当者:アプライド バイオシステムズ ジャパン(株) 浅井 敏夫
・ isis FISH 画像処理システム使用説明会 平成16年6月25日 参加者:3人
機 器;isis FISH 画像処理システム(カールツァイス)
111
説明担当者;カールツァイス株式会社
右高 宙
・フローサイトメーター使用説明会 平成16年 7月7日 9日 参加者:49人
機 器;FACSCan & FACSCalibur(ベクトン・ディッキンソン)
説明担当者;BDバイオサイエンス カスタマーサポート 正木 潤一
・ リアルタイムシーケンサーPSQ96MA 使用説明会平成16年8月4日 参加者:9人
機 器;Biotage 社製 PSQ96MA システム
説明担当者;株式会社 バイオット
足立 朝穂
自己評価:施設利用者のニーズにあった使用説明会を適宜行っており、高く評価される。
4)アクティブボード
遺伝子実験施設6階廊下(講義室の前)に、学内の研究者がポスター発表を行うスペース(『アクティブ
ボード』)を設置している。平成13年8月にスタートし、平成16年度も36人が研究発表を行った。ア
ブストラクトもホームページで公開している。
[ http://gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp/news/kactiv.html ]
平成16年 4月 発表者
・信久 幾夫(発生医学研究センター 転写制御分野)
Ras/MAPK 経路抑制因子 Spred-2 の AGM 造血における機能の解析
・佐藤 義彦(生命資源研究・支援センター 技術開発分野)
外生殖器形成過程における FGF-FGF 受容体シグナリングの役割
・太田 将(生命資源研究・支援センター 技術開発分野)
超音波とマイクロバブルを併用したニワトリ胚への遺伝子導入法
平成16年 5月 発表者
・伏見 文良(発生医学研究センター 神経発生分野)
テトラサイクリンを用いた NDRF/NeuroD2 発現誘導 P19 細胞株による標的遺伝子の探索
・藤原 守(エイズ学研究センター ウイルス制御分野)
Nef タンパクによる HLA Class I 分子の発現低下と HIV-1 特異的 CD8T 細胞のウイルス抑制能への影響
・佐藤 愛美(エイズ学研究センター ウイルス制御分野)
HLA-A*2601 に提示される HIV-1 CD8 T 細胞のエピトープ同定
平成16年 6月 発表者
・中村 政明(医学部附属病院 中央検査部)
Single-stranded oligonucleotides (SSOs) による家族性アミロイドポリニューロパチーの遺伝子治療
・佐々木 治一郎(医学部附属病院 呼吸器内科)
Enhanced Sensitivity of Tumor Cells to Chemotherapeutic Agents by Activation of FUS1 Tumor
Suppressor Gene in Lung Cancer Cells
・張 東威(医学薬学研究部 腫瘍医学分野)
Cre-loxP-controlled periodic Aurora-A overexpression induces mitotic abnormalities and
hyperplasia in mammary gland of mouse model
平成16年 7月 発表者
・北野 健(理学部 理学科)
魚類の性分化過程におけるミュラー管抑制物質(MIS) の発現解析
・白石 絵吏(大学院自然科学研究科)
メダカの性分化過程における Transformer-2 ホモログの発現パターン
・光永 佳奈枝(発生医学研究センター 臓器形成分野)
Expression and functional analyses of the orphan nuclear receptor ERR-β during mouse Primordial
Germ Cell development
平成16年 8月 発表者
・高宗 和史(理学部 理学科)
生殖細胞で特異的に発現する Xtr(Xenopus tudor repeat)遺伝子の発現制御機構解析
・日吉 真照(大学院自然科学研究科)
112
アフリカツメガエル生殖細胞と初期胚で発現する Xtr タンパク質の機能解析
・橋口 朋代(
(株)トランスジェニック、生命資源研究・支援センター資源開発分野)
マウス胚の PCR 解析における品質管理システムについて
平成16年 9月 発表者
・高田 比呂志(エイズ学研究センター ウイルス制御分野)
CXCR1/IL-8 の獲得免疫系での役割:エフェクターCD8+ T 細胞での CXCR1 の発現
・金子 武人(生命資源研究・支援センター 資源開発分野)
遺伝子改変雄マウスを用いた体外受精と得られた胚の凍結保存および移植成績
・柳 美穂(アーク・リソース(株)、生命資源研究・支援センター資源開発分野)
透明帯穿孔卵子を用いたマウス凍結融解精子の体外受精成績について
平成16年10月 発表者
・川島 夕佳(エイズ学研究センター ウイルス制御分野)
Identification of HIV-1-specific CD8+ T cell epitopes presented by HLA-A*2603
・柴田 潤二(エイズ学研究センター 病態制御分野)
Involvement of C3 mutation in neutralization sensitivity of HIV-1 for anti-V3 antibodies.
・鈴 伸也(エイズ学研究センター 予防開発分野)
M-CSF による細胞増殖と分化に必要な細胞内シグナルの比較解析
平成16年11月 発表者
・國仲 慎治(大学院医学薬学研究部 腫瘍医学分野)
がん抑制タンパク WARTS による細胞死誘導機構
・Siriporn Patrakitkomjorn(大学院医学薬学研究部 腫瘍医学分野)
Specific RAS-GAP regulation of NF1 tumor suppressor gene product (Neurofibromin) by its
phosphorylation and cellular binding proteins
・吉信 公美子(生命資源研究・支援センター バイオ情報分野)
可変型ジーントラップ法を用いた RhoA (ArhA)遺伝子の機能解析
平成16年12月 発表者
・Rahman Md. Hafizur(大学院医学薬学研究部 分子遺伝学分野)
Modulation of Chaperone Activities of Hsp70 and Hsp70-2 by a Mammalian DnaJ/Hsp40 Homolog,
DjA4
・白木 伸明(発生医学研究センター 幹細胞制御分野)
TGF-beta signaling Potentiates Differentiation of Embryonic Stem cells to Pdx-1 Expressing
Pancreatic Progenitor Cells
・吉田 哲(発生医学研究センター 幹細胞制御分野)
Analysis of pancreatic progenitor cells differentiated from mouse ES cells
平成17年 1月 発表者
・遠藤 元誉(大学院医学薬学研究部 分子遺伝学分野 and 呼吸器病態学分野)
THE ER STRESS PATHWAY INVOLVING CHOP, IS ACTIVATED IN THE LUNG OF SEPTIC SHOCK MODEL
MOUSE
・内村 康寛(発生医学研究センター 器官制御分野)
SUMO-2 修飾と相互作用するクロマチンタンパク質
・市村 隆也(発生医学研究センター 器官制御分野)
エピジェネティクスの新しい調節因子 MCAF ファミリーとクロマチン形成についての解析
平成17年 2月 発表者
・井上 俊洋(発生医学研究センター 転写制御分野)
成体網膜幹細胞に対する Wnt シグナルの増殖促進作用
・清水 健史(発生医学研究センター 転写制御分野)
細胞外来性因子による神経幹細胞増殖促進と分化抑制機構の解析
・神吉 将之(発生医学研究センター 臓器形成分野)
可変型遺伝子トラップ法により得られた Camta1 変異マウスの解析
平成17年 3月 発表者
・立石 智(発生医学研究センター 組織制御分野)
113
Rad18 guides polymerase η to replication stalling sites through physical interaction and PCNA
monoubiquitination.
・吉永 豊(発生医学研究センター 転写制御分野)
海馬領域神経前駆細胞に対する Wnt3a の作用
・宮田 敬士(発生医学研究センター 臓器形成分野)
α/β Hydrolase Domain Containing 2 Suppresses Smooth Muscle Cells Migration and Inhibits
Development of Experimental Intimal Hyperplasia.
自己評価:平成16年度中に、36人が研究発表を行い、施設利用者間の情報交換だけでなく、施設見学者
などに本学の研究活動を紹介し、最先端の生命科学を実感させる役目も果たしている。毎月3人の発表者を
選ぶ作業を遺伝子実験施設が行っているが、まれに発表させて下さいというリクエストが来ることもあり、
若い研究者が自分の研究内容をアピールする貴重なスペースとして高く評価される。
5)オン・ライン・ニュース
平成10年1月から、施設利用者への連絡に E-mail を活用している。施設利用登録者全員を対象とした
メーリングリストを作成し、
「GTC On Line News」を配信している。また、各種機器使用者を対象にしたメ
ーリングリストも作成し、機器のトラブルに関する情報や、ソフトのバージョンアップの連絡などを行って
いる。「GTC On Line News」については、2004年4月から2005年2月末までに93通を配信し、そ
の全文をホームページで公開している。
以下に、ニュースの内容を列記する。各種機器利用者を対象にしたメーリングリストに関しては、平成1
7年2月28日現在の登録者数も記した。
(1) GTC O n Li ne Ne ws [対象;施設利用登録者全員]
<GTC On Line News No.498>
[2004年 4月 1日]
(4月の『アクティブボード』)
<GTC On Line News No.499>
[2004年 4月 1日]
(遺伝子実験施設利用者説明会のお知らせ)
<GTC On Line News No.500>
[2004年 4月 6日]
(P-Stock 始動!)
<GTC On Line News No.501>
[2004年 4月 7日]
(超遠心機使用説明会について)
<GTC On Line News No.502>
[2004年 4月 8日]
(超遠心機トラブルについて)
<GTC On Line News No.503>
[2004年 4月12日]
(超遠心機修理完了)
<GTC On Line News No.504>
[2004年 4月18日]
(施設利用者説明会のお知らせ)
<GTC On Line News No.505>
[2004年 4月21日]
(第44回遺伝子技術講習会のお知らせ)
<GTC On Line News No.506>
[2004年 4月21日]
(遠心エバポレーターの故障)
<GTC On Line News No.507>
[2004年 4月24日]
(ABI PRISM 7700 使用説明会)
<GTC On Line News No.508>
[2004年 4月24日]
(キャピラリーシーケンサー使用説明会)
<GTC On Line News No.509>
[2004年 4月24日]
(共焦点レーザースキャン顕微鏡 使用説明会)
<GTC On Line News No.510>
[2004年 4月27日]
(代謝内科学セミナーのご案内)
<GTC On Line News No.511>
[2004年 4月28日]
(ワックス掛けについて)
114
<GTC On Line News No.512>
[2004年 5月 7日]
(5月の『アクティブボード』)
<GTC On Line News No.513>
[2004年 5月10日]
(
『一時置きスペース』設置の御案内)
<GTC On Line News No.514>
[2004年 5月11日]
(説明会につき利用できない実験室のお知らせ)
<GTC On Line News No.515>
[2004年 5月11日]
(室内換気のフィルター交換作業のお知らせ)
<GTC On Line News No.516>
[2004年 5月11日]
(器官制御分野招聘セミナーのご案内)
<GTC On Line News No.517>
[2004年 5月14日]
(第44回遺伝子技術講習会のお知らせ)
<GTC On Line News No.518>
[2004年 5月17日]
(本日開催・第44回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.519>
[2004年 5月31日]
(規制法について・Part8)
<GTC On Line News No.520>
[2004年 6月 2日]
(ラウンジでの喫煙について)
<GTC On Line News No.521>
[2004年 6月 2日]
(第45回遺伝子技術講習会のお知らせ)
<GTC On Line News No.522>
[2004年 6月 2日]
(規制法について・Part9)
<GTC On Line News No.523>
[2004年 6月 3日]
(6月の『アクティブボード』)
<GTC On Line News No.524>
[2004年 6月 4日]
(フローサイトメーター使用説明会)
<GTC On Line News No.525>
[2004年 6月14日]
(isisFISH 画像処理システム 使用説明会)
<GTC On Line News No.526>
[2004年 6月15日]
(第17回病理セミナーのご案内)
<GTC On Line News No.527>
[2004年 6月16日]
(明日開催・第45回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.528>
[2004年 6月16日]
(規制法について・Part10)
<GTC On Line News No.529>
[2004年 6月21日]
(SNP 解析装置 説明会のデモ参加者募集)
<GTC On Line News No.530>
[2004年 6月23日]
(組織検査室を使用できない日時)
<GTC On Line News No.531>
[2004年 6月24日]
(第46回遺伝子技術講習会のお知らせ)
<GTC On Line News No.532>
[2004年 7月 8日]
(7月の『アクティブボード』)
<GTC On Line News No.533>
[2004年 7月20日]
(リアルタイムシーケンサーPSQ96MA 使用説明会のご案内)
<GTC On Line News No.534>
[2004年 7月21日]
(明日開催・第46回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.535>
[2004年 7月26日]
(規制法について・Part11)
<GTC On Line News No.536>
[2004年 8月 3日]
(8月の『アクティブボード』)
<GTC On Line News No.537>
[2004年 8月 4日]
115
(本日です・リアルタイムシーケンサーPSQ96MA 使用説明会)
<GTC On Line News No.538>
[2004年 8月 9日]
(多機能超遠心機・点検のお知らせ)
<GTC On Line News No.539>
[2004年 8月10日]
(多機能超遠心機・点検終了のお知らせ)
<GTC On Line News No.540>
[2004年 8月20日]
(第47回遺伝子技術講習会のお知らせ)
<GTC On Line News No.541>
[2004年 8月20日]
(第48回遺伝子技術講習会のお知らせ)
<GTC On Line News No.542>
[2004年 8月23日]
(指紋読み取り装置について)
<GTC On Line News No.543>
[2004年 8月30日]
(第49回遺伝子技術講習会のお知らせ)
<GTC On Line News No.544>
[2004年 9月 2日]
(利用者負担金の見直しについて)
<GTC On Line News No.545>
[2004年 9月 2日]
(9月の『アクティブボード』)
<GTC On Line News No.546>
[2004年 9月 6日]
(暴風時のエアコン及び停電対策について)
<GTC On Line News No.547>
[2004年 9月 8日]
(いろんな故障。)
<GTC On Line News No.548>
[2004年 9月15日]
(続・第47回遺伝子技術講習会のお知らせ)
<GTC On Line News No.549>
[2004年 9月16日]
(マイクロプレートリーダーについて)
<GTC On Line News No.550>
[2004年 9月18日]
(低温室の修理について)
<GTC On Line News No.551>
[2004年 9月21日]
(断水に伴う実験室の利用禁止のお知らせ)
<GTC On Line News No.552>
[2004年 9月27日]
(本日開催・第48回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.553>
[2004年 9月30日]
(第51回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.554>
[2004年10月 1日]
(第50回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.555>
[2004年10月 4日]
(10月の『アクティブボード』)
<GTC On Line News No.556>
[2004年10月 5日]
(第9回遺伝子実験施設セミナーのお知らせ)
<GTC On Line News No.557>
[2004年10月 7日]
(本日開催・第49回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.558>
[2004年10月14日]
(507 組織検査室を利用できない時間帯)
<GTC On Line News No.559>
[2004年10月14日]
(第50回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.560>
[2004年10月14日]
(第51回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.561>
[2004年10月14日]
(照明器具安定器点検及び交換作業予定)
<GTC On Line News No.562>
[2004年10月19日]
(GTCセミナー及び懇親会のお知らせ)
116
<GTC On Line News No.563>
[2004年10月19日]
(ABI PRISM 7700 トラブル)
<GTC On Line News No.564>
[2004年10月21日]
(本日開催・第50回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.565>
[2004年10月22日]
(ワックス掛けのお知らせ)
<GTC On Line News No.566>
[2004年10月26日]
(本日開催・第51回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.567>
[2004年10月27日]
(ABI PRISM 7700 使用できます)
<GTC On Line News No.568>
[2004年10月28日]
(本九祭のお知らせと当日の施設利用について)
<GTC On Line News No.569>
[2004年11月 1日]
(本九祭無事終了のお知らせと御礼)
<GTC On Line News No.570>
[2004年11月 4日]
(11月の『アクティブボード』)
<GTC On Line News No.571>
[2004年11月 5日]
(本日開催・遺伝子実験施設セミナー)
<GTC On Line News No.572>
[2004年11月26日]
(第52回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.573>
[2004年12月16日]
(停電・断水に伴う実験室利用禁止のお知らせ)
<GTC On Line News No.574>
[2004年12月16日]
(本日開催・第52回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.575>
[2004年12月16日]
(年末大掃除について)
<GTC On Line News No.576>
[2004年12月20日]
(第53回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.577>
[2004年12月24日]
(停電・断水に伴う実験室利用禁止のお知らせ)
<GTC On Line News No.578>
[2005年 1月 5日]
(超音波イメージング装置説明会のご案内)
<GTC On Line News No.579>
[2005年 1月11日]
(第54回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.580>
[2005年 1月12日]
(第55回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.581>
[2005年 1月14日]
(本日開催・第53回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.582>
[2005年 1月14日]
(平成17年 1 月及び平成16年 12 月の『アクティブボード』)
<GTC On Line News No.583>
[2005年 1月20日]
(本日開催・第54回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.584>
[2005年 1月31日]
(実験室内のワックス掛けについて)
<GTC On Line News No.585>
[2005年 2月 1日]
(2月の『アクティブボード』)
<GTC On Line News No.586>
[2005年 2月 2日]
(規制法について・Part12)
<GTC On Line News No.587>
[2005年 2月 3日]
(IRDA シンポジウム)
<GTC On Line News No.588>
[2005年 2月14日]
117
(顕微鏡点検のお知らせ)
<GTC On Line News No.589>
[2005年
(顕微鏡点検終了のお知らせ)
<GTC On Line News No.590>
[2005年
(本日開催・IRDA シンポジウム)
<GTC On Line News No.591>
[2005年
(3 月の『アクティブボード』)
<GTC On Line News No.592>
[2005年
(顕微鏡デジタルカメラ使用説明会)
<GTC On Line News No.593>
[2005年
(熊 RUP スタート!)
<GTC On Line News No.594>
[2005年
(拠点B第2回公開シンポジウム)
<GTC On Line News No.595>
[2005年
(第56回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.596>
[2005年
(第57回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.597>
[2005年
(本日開催・第56回遺伝子技術講習会)
<GTC On Line News No.598>
[2005年
(拠点B第2回公開シンポジウム)
2月18日]
2月28日]
3月
3日]
3月
8日]
3月11日]
3月11日]
3月15日]
3月26日]
3月28日]
3月30日]
(2) GE NET YX- S V Ne ws [対象;遺伝情報解析 システム利用者(11人)]
<GENETYX-SV News No.63>
[2004年 4月 9日]
(サーバーマシン故障)
<GENETYX-SV News No.64>
[2004年 4月 9日]
(サーバーマシン復活)
<GENETYX-SV News No.65>
[2004年 4月19日]
(サーバーマシン復活・第3回)
<GENETYX-SV News No.66>
[2004年 4月19日]
(メモリー交換)
<GENETYX-SV News No.67>
[2004年 5月28日]
(ワークステーション)
<GENETYX-SV News No.68>
[2004年 6月25日]
(ワークステーション)
<GENETYX-SV News No.69>
[2004年 6月25日]
(再び・ワークステーション)
<GENETYX-SV News No.70>
[2004年 6月29日]
(修理終了)
<GENETYX-SV News No.71>
[2004年 7月13日]
(GENETYX-SV システムのライセンスに関して)
(3) FA C Sca n Ne ws [対象;フローサイトメー ター利用者(124人)]
<FACScan News No.58> [2004年12月 6日]
(
「ライセンスマネージャー」について)
(4) Cu ltu re Clu b Ne ws
平成16年度は該当無し
[対象;炭酸ガス培養 器利用者(7人)]
(5) ABI 310 *Ne ws [対象;キャピラリーシー ケンサー利用者(118人)]
平成16年度は該当無し
118
(6) ABI 7700 Ne ws [対象;リアルタイムP CR利用者(80人)]
<7700 News No.13>
[2005年 2月16日]
(Run file について)
<7700 News No.14>
[2005年 2月17日]
(トラブルについて)
(7) FL UOV IE W Ne ws [対象;共焦点レーザー 顕微鏡利用者(137人)]
<FLUOVIEW News No.43> [2004年 6月22日]
(HeCd レーザーの不具合)
<FLUOVIEW News No.44> [2004年 7月13日]
(HeCd レーザーの修理)
<FLUOVIEW News No.45> [2004年 7月23日]
(HeCd レーザーの代替品設置)
<FLUOVIEW News No.46> [2004年 7月26日]
(FV500:オイル使用時の注意)
<FLUOVIEW News No.47> [2004年 8月18日]
(Mac へのファイル転送について)
<FLUOVIEW News No.48> [2004年10月19日]
(HeCd レーザーが戻ってきました)
<FLUOVIEW News No.49> [2005年 2月18日]
(点検に関して)
<FLUOVIEW News No.50> [2004年 2月28日]
(画像ファイルについて)
(8) Cry o stat Ne ws [対象;クリオスタット利 用者(63人)]
<Cryostat News No.18> [2004年12月24日]
(メンテナンスのお知らせ)
自己評価:平成16年度中に、利用者全員を対象にしたニュース101通、各種機器利用者を対象にしたニ
ュース21通を配信した。特に GTC On Line News は、一度に500人以上の研究者にニュースを流す事が
出来るので、個々の研究室が主催するセミナーの案内を依頼されるケースも増えてきた。ニュースソースと
しても信頼されており、その活動は高く評価される。
6)遺伝子実験施設ホームページ
遺伝子実験施設では、平成8年4月16日からホームページの公開を行っている。最初は、サーバーマシ
ンとして「Power Macintosh 7100/80V」を、サーバーソフトとして WebSTAR を用い、医学部のドメイ
ン・ネーム・サーバー(medic)の下で公開していた。平成9年4月に新しい建物に移転してからは、独自
の ド メ イ ン ネ ー ム サ ー バ ー ( gtca ) を 立 ち 上 げ 、 ス タ イ ル を 一 新 し て 公 開 し て い る [ URL;
http://gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp]。サーバーマシンは、PowerMac 7600/200(OS 8.0 J、内蔵メモ
リ64MB)を使用していたのだが、平成13年3月中旬に、PowerMac G4/466(OS 9.1 J、内蔵メモリ
384MB)へ更新し、ホームページサーバー用ソフトも、WebSTAR J1-1.2.4 から WEBSTAR SERVER
SUITE 4.4 にバージョンアップを行った。平成15年8月にホームページの構成を大幅にリニューアルし、
現在に至っている。
内容に関しては、「今月のお知らせ」というページを作成し、少なくとも月に1度は更新するようにして
いる。また、「利用の手引き」や「利用者負担金」に関する最新情報などを掲載し、施設利用者への情報提
供ツールとして力を入れている。以下に、平成8年(1996年)4月から平成17年(2005年)2月
までのホームページ管理記録の一部を紹介する。
(1)
(2)
119
(3) (1)T ra n smitte d F ile s
1ヶ月間に送信したファイルの数。遺伝子実験施設から外部に向けて発信した情報量を表している。
,-./0123345672840
&"!!!!
&!!!!!
%!!!!
$!!!!
#!!!!
"!!!!
"!!#(&!)
"!!#(#)
"!!+(&!)
"!!+(#)
"!!"(&!)
"!!"(#)
"!!&(&!)
"!!&(#)
"!!!(&!)
"!!!(#)
&'''(&!)
&'''(#)
&''%(&!)
&''%(#)
&''*(&!)
&''*(#)
&''$(&!)
&''$(#)
!
なお、遺伝子実験施設ホームページから、平成16年度(2004 年 4 月 1 日 2005 年 2 月 28 日)中に
送信したファイルの合計は914,438ファイル、情報量をバイト数で表すと5,037メガバイトであ
った。1日平均に直すと、それぞれ2,738ファイル、15.1メガバイトに相当する。
[参考資料;改組前の最後の年である平成14年度のデータを記す。遺伝子実験施設から平成14年度中に
送信したファイルの合計は497,546ファイル、情報量をバイト数で表すと2,501メガバイトであ
った。1日平均に直すと、それぞれ1,363ファイル、6.8メガバイトに相当する。
]
120
(2) Uni qu e S ites Du ri n g R ep orti n g P eri od
1ヶ月間に、少なくとも1回アクセスしてきたコンピューターの数。「goo」など、ネットサーチを強力
に行うスーパーコンピューターは、定期的にネット上のホームページをサーチし、情報を集めている。従っ
て、「Transmitted Files」は、このような検索ロボットへの情報提供をかなり含んでいる。一方、「Unique
Sites During Reporting Period」では、検索ロボットが何回アクセスしてきても、「1台」とカウントする
だけである。大学の研究室などでは、1台のコンピューターを複数の人間が使用するケースも多いことを考
えると、「5,000台」という数字は、少なくとも5,000人以上がアクセスしたことを表している。
ただし、一般家庭のパソコン等は、ネットワークに接続する際の IP Address が固定されていないので、IP
Address とパソコンの関係は1対1ではなく、多対多であることも考慮しなければならない。つまり、正確
な数字を出すことは不可能である。
-./01234/5263718/.93:2;<85/.93=28/<>
#!!%+"!,
#!!%+%,
#!!$+"!,
#!!$+%,
#!!#+"!,
#!!#+%,
#!!"+"!,
#!!"+%,
#!!!+"!,
#!!!+%,
"***+"!,
"***+%,
"**)+"!,
"**)+%,
"**(+"!,
"**(+%,
"**'+"!,
"**'+%,
"!!!!
*!!!
)!!!
(!!!
'!!!
&!!!
%!!!
$!!!
#!!!
"!!!
!
平成16年度(2004 年 4 月 1 日 2005 年 2 月 28 日)中に、遺伝子実験施設ホームページへ少なくと
も1回アクセスしたことのあるコンピューターの数は、57,267台であった。
[参考資料;平成14年度中に、遺伝子実験施設ホームページへ少なくとも1回アクセスしたことのあるコ
ンピューターの数は、44,678台であった。
]
121
(3) Tra n sfer s by Ho u r o f th e d ay
この図は、平成16年度(2004 年 4 月 1 日 2005 年 2 月 28 日)中に、遺伝子実験施設ホームページ
から送信したファイルの数を、24時間に分けて集計したものである。棒グラフがその時間帯に送信したフ
ァイルの数を、折れ線グラフがその時間帯に少なくとも1回アクセスしたことにあるコンピューターの数を
表している。1日のうちで最もアクセスの多かったのは17時台(全体の7.4%)、その次に多かったの
は16時台(7.1%)であった。13時台から20時台にかけて送信ファイル数の大きな山があり、New
Unique の山と一致している。しかしながら、20時台以降は、送信ファイル数の変化と、New Unique の
変化が解離しており、IP Address が固定されていない、自宅からのアクセスが増えていることを示唆して
いる。また、3時台(4.0%)、4時台(5.8%)に現れた送信ファイル数のピークは、New Unique
が少ないことも考えると、検索ロボットへの情報提供を示唆している。しかしながら、平成14年度の同様
な解析では、最もアクセスが多かったのは2時台(全体の9.9%)で、検索ロボットへの情報提供が非常
に大きな割合を占めていた。今回の解析結果は、遺伝子実験施設のホームページが、情報発信源として、以
前より効果的に機能していることを示唆している。
自己評価:全国の遺伝子実験施設の中でも有数の情報量を誇っており、学内外からのアクセスが大変多い。
改組前の最後の年である平成14年度と比較しても、送信したファイルの数、情報量ともに倍増しており、
アクセスしたパソコンの数が20%しか増加していないことを考慮すると、ヘビーユーザーが増えたことを
示唆している。新たなコンテンツを増やしているだけでなく、既存のページも頻繁に更新作業を行うなど、
維持管理作業も高く評価される。
7)オープンハウス『D NA 博物館』
学園祭参加企画として、オープンハウス「DNA ってなぁ に?」を、平成16年10月30日に開催し
た。医学部3年生が中心になり、遺伝子について一般の人にも判りやすく説明することを目標にして、展示
と簡単な実験を行った。当日は子供から大人まで、100人以上がオープンハウスを訪問した。
[ http://gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp/news/Open3/openhouse2004.html ]
自己評価:平成14年度にスタートし、今回が3回目であった。毎年楽しみにしていますと話す親子も多く、
地域貢献だけでなく、本学のイメージアップにも寄与しており、高く評価される。
122
8)理科教員を対象とした組換えDNA実 験教育 研修会
熊本大学地域貢献特別支援事業の一環として、平成16年度理科教員のための組換えDNA実験教育研修
会を、平成16年8月11日 13日に開催した。内容はホームページで公開している。詳細は、バイオ情
報分野の活動(5−4)3−4参照。
[ http://gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp/news/DNAkensyuu15.html ]
自己評価:熊本県内の組換えDNA実験教育の拠点として、高く評価される。
4.その他
1)組換えDNA実験に関する教育訓練講 習会
熊本大学組換え DNA 実験安全委員会と共に「組換えDNA実験に関する教育訓練講習会」を開催した。
平成16年2月19日に、それまでの『組換え DNA 実験指針』が廃止され、『遺伝子組換え生物等の使用等
の規制による生物の多様性の確保に関する法律』が施行された。そこで、今回の講習会は、組換えDNA実
験の経験者も含めて、学内の全ての生命科学研究者が対象となった。
組換えDNA実験安全教育講習会
<実施要項>
平成16年度組換えDNA実験に関する教育訓練講習会
日
時;平成16年 6月14日(月) 13:00 16:10
場
所;生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設 6階講義室
受講対象者;本学において組換えDNA実験に従事している者
近い将来組換えDNA実験に従事予定の者
講習用資料;組換えDNA実験関係資料集(平成14年度作成)
( 当 日 配 布 );その他資料
講義内容等;
時
間
講
義
講
師
13:00~13:40
生命倫理フォーラム
組換えDNA実験安全委員会委員長
佐谷 秀行 教 授
13:40~14:20
組換えDNA実験とは
発生医学研究センター
大久保博晶
14:20~14:30
休
教
授
憩
14:30~15:30
遺伝子組換え生物等規制法と学
内手続き
生命資源研究・支援センター
荒木 正健 助教授
15:30~16:10
ウイルスベクターを含めた微生
物の安全取扱い
大学院医学薬学研究部
赤池 孝章
助教授
自己評価:熊本大学組換え DNA 実験安全委員会と連携し、企画、資料作成、広報活動、会場準備などを行
っており、その活動は高く評価される。
123
2)規制法について
平成16年2月19日付けで『遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法
律』(規制法)が制定され、これまでの「組換えDNA実験指針」が廃止された。規制法の内容を施設利用
者に説明するために、下記「GTC On Line News」を配信し、ホームページで公開している。
No.480 規制法について・Part1
「カルタヘナ議定書」とは何か
No.481 規制法について・Part2
規制法の概要
No.483 規制法について・Part3
第二種使用等拡散防止措置
No.486 規制法について・Part4
大量培養実験について
No.489 規制法について・Part5
拡散防止措置の具体例
No.491 規制法について・Part6
保管・運搬及び情報提供に関して
No.493 規制法について・Part7
関係省の役割分担及び罰則
No.519 規制法について・Part8
バキュロウイルスの取扱い
No.522 規制法について・Part9
レトロウイルスの取扱い
No.528 規制法について・Part10
アデノウイルスの取扱い
No.535 規制法について・Part11
ワクシニアウイルスの取扱い
No.586 規制法について・Part12
実験室について
[ http://gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp/news/kiseihou.html ]
自己評価:規制法に関して、学内だけでなく学外からの問い合わせも多い。規制法についての「GTC On
Line News」及びホームページでの情報提供は、研究支援活動として、社会貢献活動として、さらに教育活
動として高く評価される。
3)生命資源研究・支援センターシンポジ ウム
広報委員会を中心に企画した、第1回生命資源研究・支援センターシンポジウムの開催をサポートした。
・第1回生命資源研究・支援センターシンポジウム
平成17年 2月28日 参加者:約70名
「マウスバンキングについての最近の動向」
熊本大学 生命資源研究・支援センター 資源開発分野 教授 中潟 直己
「癌とプロテオミクス
創薬への応用 」
(株)島津製作所 ライフサイエンス研究所 主任研究員
熊本大学 生命資源研究・支援センター 客員教授 佐藤 孝明
「内分泌撹乱物質に暴露された妊娠ラットの次世代で
みられた精子形成の遅延および精子数の減少」
ソウル大学校 獣医科大学 公衆衛生学教室 教授
熊本大学 生命資源研究・支援センター 客員教授 李 栄純
「情報センターから見た遺伝資源をめぐる最近の動向」
国立遺伝学研究所 生物遺伝資源情報総合センター 助教授
熊本大学 生命資源研究・支援センター 客員教授 山崎 由紀子
自己評価:シンポジウムの企画、資料作成、ポスター作成、ホームページ公開、会場準備などを担当した。
また、シンポジウム終了後の懇親会もセットアップし、大盛況であった。生命資源研究・支援センター全体
の一体感を強めることに貢献したことは高く評価される
124
translocation of Bax to mitochondria. Cell Death Differ. 11, 390-402,
2004.
5.遺伝子実験施設を利用して発表された
研究成果
2) Tajiri, S., Oyadomari, S., Yano, S., Morioka, M., Gotoh, T., Hamada,
医学薬学研究部
J-I., Ushio, Y. and Mori, M.:Ischemia-induced neuronal cell death is
mediated by the endoplasmic reticulum stress pathway involving
CHOP. Cell Death Differ. 11, 403-415, 2004.
○微生物学分野
論文
1. J. Yoshitake, T. Akaike, T. Akuta, F. Tamura, T. Ogura, H. Esumi,
and H. Maeda: Nitric oxide as an endogenous mutagen for Sendai
virus without antiviral activity. J. Virol., 78, 8709-8719 (2004).
3) Lee, K-J., Terada, K., Oyadomari, S., Inomata, Y., Mori, M. and
Gotoh, T.: Induction of molecular chaperones in carbon
tetrachloride-treated rat liver: Implications in protection against liver
damage. Cell Stress Chaperones, 9, 58-68, 2004.
2. F. Tamura, R. Nakagawa, T. Akuta, H. Maeda, and T. Akaike:
Proapoptotic effect of proteolytic activation of matrix
metalloproteinases by streptococcus pyogenes thiol proteinase/
streptococcus pyrogenic exotoxin B. Infect. Immun., 72, 4836-4847
(2004).
4) Hafizur, R. M., Yano, M., Gotoh, T., Mori, M. and Terada, K.:
Modulation of chaperone activities of Hsp70 and Hsp70-2 by a
mammalian DnaJ/Hsp40 homolog, DjA4. J. Biochem. 135, 193-200,
2004.
学会発表
1. 8-Nitroguanosine formation induced by NO in viral pneumonia
and its involvement in redox signaling of the host . The 3rd
International Conference on the Biology, Chemistry, and Therapeutic
Applications of Nitric Oxide. T. Akaike May 24-28, 2004 (Nara,
Japan)
5) Yano, M., Terada, K. and Mori, M.:Mitochondrial import
receptors Tom20 and Tom22 have chaperone-like activity. J. Biol.
Chem. 279, 10808-10813, 2004.
6) Mori, M. and Gotoh, T.:Arginine metabolic enzymes, nitric oxide
and infection. J. Nutr. 134, 2820S-2825S, 2004. (Invited review)
2. Synthesis of a novel S-nitroso derivative from a human serum
albumin variant and analysis for its biological activity . The 3rd
International Conference on the Biology, Chemistry, and Therapeutic
Applications of Nitric Oxide. Y. Ishima, T. Akaike, S. Kanaba, T. Akuta,
Y. Miyamoto, M. Otagiri May 24-28, 2004 (Nara, Japan)
7) Terada, K., Yomogida, K., Imai, T., Kiyonari, H., Takeda, N.,
Kadomatsu, T., Yano, M., Aizawa, S. and Mori, M. :A type I DnaJ
homolog, DjA1, regulates androgen receptor signaling and
spermatogenesis. EMBO J. 24, 611-622, 2005.
3. Nitric oxide is mutagenic for RNA virus without apparent antiviral
activity. The 3rd International Conference on the Biology, Chemistry,
and Therapeutic Applications of Nitric Oxide. J. Yoshitake, T. Akaike,
T. Akuta, F. Tamura, T. Ogura, H. Esumi and H. Maeda
May 24-28, 2004 (Nara, Japan)
4. Microbial pathogenesis and oxidative stress: Molecular
mechanism of stress responses. T. Akaike The 7th Korea-Japan
International Symposium on Microbiology 2004. October 22, 2004
(Seoul, Korea)
○小児科
論文
◎著者:Hisatomi Y, Okumura K, Nakamura K, Matsumoto S, Satoh A,
Nagano K, Yamamoto T, Endo F.
著書・論文名:Flow cytometric isolation of endodermal progenitors
from mouse salivary gland differentiate into hepatic and pancreatic
lineages.
掲載誌:Hepatology
巻号(最初と最後のページ)
:39:667-675. 2004
5. Proapoptotic effect of proteolytic activation of matrix
metalloproteinases by Streptococcus Pyogenes thiol proteinase
(Streptococcus pyrogenic exotoxin B) . T. Akuta, F. Tamura, R.
Nakagawa, S. Okamoto, S. Hamada, H. Maeda, S. Kawabata and T.
Akaike. The 7th Korea-Japan International Symposium on
Microbiology 2004. October 22, 2004 (Seoul, Korea)
◎著者:Adachi N, Hirota M, Hamaguchi M, Okamoto K, Watanabe K,
Endo F.
著書・論文名:Serum cytochrome c level as a prognostic indicator in
patients with systemic inflammatory response syndrome.
掲載誌:Clin Chim Acta.
巻号(最初と最後のページ)
:342:127-136, 2004
6. NO-induced mutagenesis for RNA virus . J. Yoshitake, T. Akuta
and T. Akaike, The 7th Korea-Japan International Symposium on
Microbiology 2004 October 22, 2004 (Seoul, Korea)
○免疫識別学分野
英文原著
1. Hirata, S., Senju, S., Matsuyoshi, H., Fukuma, D., Uemura, Y. and
Nishimura, Y. Prevention of experimental autoimmune
encephalomyelitis by transfer of ES cell-derived dendritic cells
expressing MOG peptide along with TRAIL or PD-L1. J. Immunol.
174: 1888-1897, 2005.
○免疫学分野
論文(英文)
Khuda. SE., Yoshida, M., Xing, Y., Shimasaki, T., Takeya, M., Kuwahara,
K., Sakaguchi, N. : The Sac3 homologue shd1 is involved in mitogenic
progression in mammalian cells., J. Biol. Chem., 279, Issue 44,
46182-46190 (2004)
2. Tsukamoto, H., Irie, A., and Nishimura, Y. B-Raf contributes to
sustained extracellular signal-regulated kinase activation associated
with interleukin-2 production stimulated through the T cell receptor.
J. Biol. Chem. 279: 48457-48465, 2004.
学会発表(国際)
Kawatani K, Igarashi H, Kuwahara K, and Sakaguchi N.
Regulation of double strand DNA breaks in immunoglbulin V region
gene by GANP expression in germinal center B cells.
第12 回国際免疫学会総会:カナダ(モントリオール)平成16年7月1
8̶23日
3. Nakatsura, T., Komori, H., Kubo, T., Yoshitake, Y., Senju, S.,
Katagiri, T., Furukawa, Y., Oagawa, M., Nakamura, Y., and Nishimura, Y.
Mouse homologue of a novel human oncofetal antigen, Glypican-3,
evokes T cell-mediated tumor rejection without autoimmune
reactions in mice. Clin. Cancer Res 10: 8630-8640, 2004.
○ 分子遺伝学分野
論文
1) Gotoh, T., Terada, K., Oyadomari, S. and Mori, M.:Hsp70-DnaJ
chaperone pair prevents nitric oxide- and CHOP-induced apoptosis by
4. Nakatsura, T., Kageshita, T., Ito, S., Wakamatsu, K., Monji, M.,
Ikuta, Y., Senju, S., Ono, T. and Nishimura, Y. Identification of
glypican-3 as a novel tumor marker for melanoma. Clin. Cancer Res.
125
10: 6612-6621, 2004.
Annual Conference of FOCIS, July 18-23,2004 Montreal
5. Yoshitake, Y., Nakatsura, T., Monji, M., Senju, S., Matsuyoshi, H.,
Tsukamoto, H., Hosaka, S., Komori, H., Fukuma, D., Ikuta, Y., Katagiri,
T., Furukawa, Y., Ito, H., Shinohara, M., Nakamura, Y., and Nishimura,
Y.: Proliferation potential-related protein, an ideal esophageal cancer
antigen for immnotherapy, identified using complementary DNA
microarray analysis. Clin. Cancer Res. 10: 6437-6448, 2004.
2.Identification of novel human tumor rejection antigens using a
genome-wide cDNA
microarray analysis, 西村泰治(北京)
,SARS 共同研究,2004 年10 月
14 日
2)国内学会
1.ヒト T 細胞の活性化に関わる PKD ファミリー分子の同定,入江 厚,
塚本博丈,金正蘭,西村泰治,Kyoto T Cell Conference(京都)
,
2004 年6 月4 5 日
6. Monji, M., Nakatsura, T., Senju, S., Yoshitake, Y., Sawatsubashi,
M., Shinohara, M., Kageshita, T., Ono, T., Inokuchi, A. and Nishimura, Y.
Identification of a novel human cancer/testis antigen, KM-HN-1,
recognized by cellular and humoral immune responses. Clin. Cancer
Res. 10: 6047-6057, 2004.
2.B-Raf によるTCR を介したERK の持続的活性化の制御,塚本博丈,
入江 厚,西村泰治,Kyoto T Cell Conference(京都)
,2004 年6
月4 5 日
7. Ohkura, T., Taniguchi, S.,Yamada, K., Nishio, N., Okamura, T.,
Yoshida, A., Kamijou, K., Fukata, S., Kuma, K., Inoue, Y., Hisatome, I.,
Senju, S., Nishimura Y., Shigemasa, C. Detection of the novel
autoantibody (anti-UACA antibody) in patients with Graves disease.
Biochem. Biophys. Res. Comm. 321: 432-440, 2004.
3.MOG ペプチドとTRAIL あるいはPD-L1 を共発現するES 細胞由来樹
状細胞の投与による EAE の発症予防,平田真哉,千住覚,松吉秀武,
福間大喜,植村靖史,西村泰治,Kyoto T Cell Conference(京都)
,
2004 年6 月4 5 日
8. Tanaka, T., Soejima, H., Hirai, N., Sakamoto, T., Yoshimura, M.,
Kajiwara, I., Miyao, Y., Fujimoto, K., Miyagi, H., Irie, A., Nishimura, Y.,
Ogawa, H. Comparison of frequency of interferon-gamma-positive
CD4+ T cells before and after percutaneous coronary intervention and
the effect of statin therapy in patients with stable angina pectoris.
Am. J. Cardiol. 93: 1547-1549, 2004.
4.癌胎児性抗原Glypican-3 を標的とした免疫療法による肝細胞癌の治
療・予防モデルの確立,中面哲也,小森宏之,吉武義泰,西村泰治,
第8 回基盤的癌免疫研究会(札幌)
,2004 年7 月15 16 日
5.早期メラノーマを検出できる新規腫瘍マーカーとしてのGlypican-3
の有用性,松吉秀武,中面哲也,西村泰治,第8 回基盤的癌免疫研究
会(札幌)
,2004 年7 月15 16 日
9. Matsuyoshi, H., Senju, S., Hirata, S., Yoshitake, Y., Fukuma, D.,
Motomura, Y., Nishimura Y. Cancer immunotherapy by genetically
modified embryonic stem cell-derived dendritic cells. In immunology
2004 (The proceeding of the 12th International Congress of
Immunology, ed. By Skamene, E.) Medimond S.r.l. (Bologna, Italy),
p487-491, 2004.
6.食道癌抗原 PP-RP の癌拒絶抗原性の証明と養子免疫療法モデルの確立,
吉武義泰,中面哲也,門司幹男,松吉秀武,福間大喜,生田義明,片
桐豊雅,古川洋一,中村祐輔,篠原正徳,西村泰治,第8 回基盤的癌
免疫研究会(札幌)
,2004 年7 月15 16 日
8.カニクイザルES 細胞から分化誘導したHLA-DRB 遺伝子導入樹状細
胞によるDR53 拘束性ヒトT 細胞株への抗原提示,千住 覚,末盛
博文,松吉秀武,平田真哉,植村靖史,Yu-Zhen Chen,福間大喜,
古谷正敬,中辻憲夫,西村泰治,第13 回日本組織適合性学会(大
阪)
,2004 年9 月23 日 25 日
和文総説
1. 松吉秀武,千住 覚,西村泰治,抗原とケモカインを共発現させた
ES 細胞由来の樹状細胞を用いた抗腫瘍免疫療法,臨床免疫,42(1):110114, 2004 年
2. 松吉秀武,千住 覚,西村泰治,ES 細胞由来の樹状細胞による免
疫制御,感染、炎症、免疫̶連載:ビジュアルデビュー,34(2):32-39,
2004 年
3. 中面哲也,西村泰治,腫瘍抗原ペプチドを駆使した癌免疫療法の新
展開,実験医学,第22 巻5 号(増刊;免疫研究のフロンティア)
,215220,2004 年
9.食道癌拒絶抗原PP-RP 由来のHLA-A24 拘束性T 細胞エピトープの
同定,西村泰治,吉武義泰,門司幹男,福間大喜,生田義明,篠原正
徳,片桐豊雅,古川洋一,中村祐輔,中面哲也,第13 回日本組織適
合性学会(大阪)
,2004 年9 月23 日 25 日
12.α-GalCel を負荷したマウスES 細胞由来樹状細胞によるNKT 細胞
の活性化,松吉秀武,千住 覚,平田真哉,吉武義泰,福間大喜,西
村泰治,第63 回日本癌学会学術総会(福岡)
,2004 年9 月29 日
10 月1 日
4. 中面哲也,西村泰治,cDNA マイクロアレイ解析による腫瘍特異抗
原の探索,臨床免疫,41(4):369-378, 2004 年
13.癌胎児性抗原Glypican-3 を標的とした肝細胞癌の養子免疫療法モデ
ルの確立,中面哲也,小森宏之,吉武義泰,片桐豊雅,古川洋一,小
川道雄,中村祐輔,西村泰治,第 63 回日本癌学会学術総会(福岡)
,
2004 年9 月29 日 10 月1 日
5. 中面哲也,西村泰治,cDNA マイクロアレイ解析による腫瘍特異抗
原の探索「肝細胞癌の腫瘍マーカーおよび腫瘍特異抗原としての
Glypican-3(GPC3)の同定;その臨床応用への可能性,医学をゲノムする
(第27 回阿蘇シンポジウム記録2003)
,115-127,2004 年
14.cDNA マイクロアレイ解析により同定した新規食堂癌抗原PP-RP を
用いた養子免疫療法モデルの開発,吉武義泰,中面哲也,門司幹男,
松吉秀武,福間大喜,生田義明,片桐豊雅,古川洋一,篠原正徳,中
村祐輔,西村泰治,第63 回日本癌学会学術総会(福岡)
,2004 年9
月29 日 10 月1 日
6. 平田真哉,西村泰治,疾患感受性遺伝子:HLA-DRB1 遺伝子,日本
臨牀2005 年増刊:関節リウマチ,日本臨牀社(大阪), 117121,2005 年
7. 平田真哉, 千住覚, 西村泰治「抗原提示細胞をターゲットとした免
疫抑制法」, Mebio, メジカルビュー社(東京), 21(10): 33-41, 2004 年
15.メラノーマを検出できる新規腫瘍マーカーとしてのGlypican3(GPC3)の有用性,本村 裕,中面哲也,影下登志朗,西村泰治,第
63 回日本癌学会学術総会(福岡)
,2004 年9 月29 日 10 月1 日
8. 平田真哉, 千住覚, 西村泰治「抗原提示細胞をターゲットとした免
疫抑制療法」
,分子リウマチ,2(1)
:47-54,2005 年
16.新規ヒトcancer/testis 抗原KM-HN-1 の発現と免疫原性の解析,
生田義明,門司幹男,中面哲也,千住 覚,影下登志朗,井ノ口昭,
西村泰治,第63 回日本癌学会学術総会(福岡)
,2004 年9 月29
日 10 月1 日
学会発表
1)国際学会
1. PKD2 Is Involved in the TCR Stimulated Activation Pathway That
Is Independent of ZAP-70 Activation,A irie, H Tsukamoto, J-R Kim,
Y Nishimura, 12th International Congress of Immunology and 4th
17.癌胎児性抗原Glypican-3 を標的とした樹状細胞ワクチンによる肝細
胞癌予防モデルの確立,小森宏之,中面哲也,吉武義泰,片桐豊雅,
126
古川洋一,小川道雄,中村祐輔,西村泰治,第63 回日本癌学会学術
総会(福岡)
,2004 年9 月29 日 10 月1 日
between fluvastatin and simvastatin on the eNOS gene expression.
第69 回日本循環器学会学術集会 2005.3.19-21 横浜
18.多様な癌に高発現するHSP105 の発現抑制による癌細胞アポトーシ
スの誘導,保坂征司,中面哲也,吉武義泰,西村泰治,第63 回日本
癌学会学術総会(福岡)
,2004 年9 月29 日 10 月1 日
3)Megumi Yamamuro, Michihiro Yoshimura, Masafumi Nakayama.
Aldosterone Reduces Gene Expression of Angiotensin Converting
Enzyme 2 in Rat Neonatal Cardiomyocytes. American Heart
Association Scientific Session 2004 (New Orleans). 7-10 November
2004
20.CDNA マイクロアレイ解析を用いた、食道癌特異的な癌拒絶抗原
PP-RP の同定,西村泰治,日本人類遺伝学会第49 回大会(東京)
,
2004 年10 月12 日 15 日
23.自己抗原とTRAIL を共発現する樹状細胞は抑制性T 細胞を誘導して
自己免疫疾患を抑制する,平田真哉,千住 覚,松吉秀武,福間大喜,
植村靖史,西村泰治,第34 回日本免疫学会総会(札幌)
,平成16 年
12 月1 日 3 日
24.カニクイザルES 細胞からの樹状細胞分化誘導法の確立,千住 覚,
松吉秀武,平田真哉,植村靖史,CHEN Yu-Zhen,福間大喜,西村泰
治,第34 回日本免疫学会総会(札幌)
,平成16 年12 月1 日 3 日
4)Megumi Yamamuro, Michihiro Yoshimura, Masafumi Nakayama,
Teruhiko Ito, Koji Abe, Satoru Suzuki, Makoto Shouno, Tsunenori
Nishijima, Tomohiro Sakamoto, ShotaNakamura, Yuji Mizuno, Eisaku
Harada, Hirofumi Yasue, Hisao Ogawa. Reduction in Gene Expression
of Angiotensin Converting Enzyme 2 by Aldosterone in Neonatal Rat
Cardiomyocytes. 第69 回日本循環器学会総会(横浜)
、平成16 年3
月19 日 21 日
<論文>
1)Abe, K., Nakayama, M., Yoshimura, M., Nakamura、S., Ito, T.,
Yamamuro, M., Sakamoto, T., Miyamoto, Y., Yoshimasa, Y., Saito,
Y., Nakao, K., Yasue, H., Ogawa, H.: Increase in the Transcriptional
Activity of the Endothelial Nitric Oxide Synthase Gene With Fluvastatin:
A Relation With the -786T>C Polymorphism. Pharmacogenet
Genomics. 2005 May;15(5):329-36.
25.ヒト腎癌細胞の腫瘍浸潤リンパ球からのB7-H1 を介する免疫逃避機
構,和田孝浩,仲西寿朗,上田昭一,松吉秀武,西村泰治,松元幸一
郎,東みゆき,第34 回日本免疫学会総会(札幌)
,平成16 年12 月
1日 3日
26.多様な癌および精巣で高発現するSEREX 同定抗原HSP105 は、抗
腫瘍免疫を誘導できる理想的な癌抗原である,中面哲也,千住 覚,
保坂征司,小森宏之,本村 裕,横峰和典,西村泰治,第34 回日本
免疫学会総会(札幌)
,平成16 年12 月1 日 3 日
27.TCR 刺激により活性化され核へ移行する PKD2 の基質と機能の解析,
入江 厚,塚本博丈,金正蘭,西村泰治,第34 回日本免疫学会総会
(札幌)
,平成16 年12 月1 日 3 日
28.Evidence for T cell activation induced by association of
unphosphorylated ZAP-70 to partially phosphoylated TCRz
chain,KIM Jeong-ran,TSUKAMOTO Hirotake,IRIE Atsushi,
NISHIMURA Yasuharu,第34 回日本免疫学会総会(札幌)
,平成16
年12 月1 日 3 日
○整形外科学分野
発表論文
1) Chuma,H., Mizuta,H., Kudo,S., Takagi,K., Hiraki,Y.: One day
exposure to FGF-2 was sufficient for the regenerative repair of fullthickness defects of articular cartilage in rabbits. Osteoarthr Cartilage,
12, 834-842 (2004).
学会発表
1) Ishii,I., Mizuta,H., Kudo,S., Takagi,K., Hiraki,Y.: Regeneration of fullthickness defects of articular carticular in rabbits using FGF-2 and
fibrin sealant. The 5th Combined Meeting of the Orthopedic Research
Societies of the Canada, U.S.A., Japan, and Europe (Banff). October
10-13, 2004.
29.低親和性TCR リガンド刺激による遷延性ERK 活性化とB-Raf によ
る制御,塚本博丈,入江 厚,YU-ZHEN Chen,KIM Jeong-ran,西
村泰治,第34 回日本免疫学会総会(札幌)
,平成16 年12 月1 日
3日
2) 石井 一誠、水田 博志、工藤 智志、 木 克公、開 祐司:FGF2 含有フィブリン製剤による関節軟骨再生。第19回日本整形外科学会基
礎学術集会(東京)
、平成16年10月21日、22日。
30.α-GalCel を負荷した抗原発現マウスES 細胞由来樹状細胞による抗
腫瘍免疫療法の増強,松吉秀武,千住 覚,平田真哉,吉武義泰,福
間大喜,本村 裕,西村泰治,第34 回日本免疫学会総会(札幌)
,
平成16 年12 月1 日 3 日
○心臓外科学分野
学会発表
Low-dose Erythropoietin augments revascularization in a mouse
model of hindlimb ischemia.-Possible contribution of upregulation of
Id1 expression.
Kentaro Takaji, Koichi Nishiyama, Keiichiro Kataoka, Hiroki Kurihara,
Hisao Ogawa, Michio Kawasuji
第69 回日本循環器学会総会・学術集会ポスター(横浜)
、平成17年3
月20日
○法医学分野
<学会発表>
1) 米満孝聖、是枝亜子、大津由紀、岡毅、恒成茂行:漁船冷凍機から
のガス漏れによるフレオン22 中毒死の一例. 第88 次日本法医学会総会
(旭川)
、平成16 年6 月3 4 日。
○薬物動態制御学分野
<論文(英文)>
1)Matsushita, S., Isima, Y., Chuang, VTG., Watanabe, H., Tanase, S.,
Maruyama, T., Otagiri, M. : Functional analysis of recombinant human
serum albumin domains for pharmaceutical applications. Pharm.
Res., 21, 1924-1932 (2004).
○循環器内科学分野
<学会発表>
1)Abe, K., Nakayama, M., Yoshimura, M., Yamamuro, M.,
Suzuki, S., Shono, M., Miyamoto, Y., Saito, Y., Nakao, K., Yasue,
H., Ogawa, H.: Difference in the statins on the eNOS gene
expression.
The 3rd International conference, on the Biology, Chemistry, and
Therapeutic Applications of Nitric Oxide
2004.5.24-28, Nara, Japan
2)Nishi, K., Fukunaga, N., Otagiri, M. : Construction of expression
system for human alpha 1-acid glycoprotein in Pichia pastoris and
evaluation of its drug-binding properties. Drug Metab. Dispos.,
32,1069-1074 (2004).
2)Abe, K., Nakayama, M., Yoshimura, M., Yamamuro, M.,
Suzuki, S., Shono, M., Sakamoto, T., Miyamoto, Y., Yoshimasa,
Y., Saito, Y., Nakao, K., Yasue, H., Ogawa, H.: Difference
3)Katsuki, M., Chuang, VTG., Nishi, K., Kawahara, K., Nakayama, H.,
Yamaotsu, N., Hirono, S., Otagiri, M. : Use of photoaffinity labeling and
site-directed mutagenesis for identification of the key residue
127
responsible for extraordinarily high affinity binding of UCN-01 in
human alpha1-acid glycoprotein. J. Biol. Chem., 280, 1384-1391
(2005).
10. Tomisato, W., Tanaka, K., Katsu, T., Kakuta, H., Sasaki, K.,
Tsutsumi, S., Hoshino, T., Aburaya, M., Li, D., Tsuchiya, T., Suzuki, K.,
Yokomizo, K., and Mizushima, T. (2004) Membrane permeabilization
by non-steroidal anti-inflammatory drugs. Biochem. Biophys. Res.
Commun. 323, 1032-1039.
<学会発表(国内)>
1)福永 直子、西 弘二、小田切 優樹:Pichia 酵母によるAlpha 1酸性糖タンパク質発現系の構築と薬物結合性の評価。第19回日本薬物動
態学会年会(金沢)
、平成16年11月17日(水) 19日(金)
。
○ 製剤設計学分野
<論文(和文)>
1. 有馬英俊、上釜兼人:シクロデキストリンによる蛋白質・ペプチド性
薬物の経粘膜吸収の改善, Drug Delivery System, in press (2005).
2. 有馬英俊:機能性核酸に対するデリバリーシステム(2): siRNA デリバ
リーシステム, Antisense, 9(1), 5-29 (2005).
3. 有馬英俊:遺伝子導入法としてのポリフェクション: α-シクロデキス
トリンを基本素材とする高機能性遺伝子導入用ベクターの構築を中心とし
て, 薬学雑誌, 127, 451-464 (2004).
4. 有馬英俊:機能性核酸に対するデリバリーシステム(1): 遺伝子デリバ
リーシステム,Antisense, 8, 5-21 (2004).
5. 有馬英俊:敗血症を抑制するシクロデキストリン誘導体の開発, 佐川先
端科学技術振興財団第16 回助成研究報告書, 73-80 (2004).
6. 上釜兼人: 多機能性薬物担体としてのシクロデキストリンの製剤への応
用, 薬学雑誌, 124, 909-935 (2004).
<論文(英文)>
1.
H. Arima and K. Uekama: Cyclodextrins and Other Enhancers in
Rectal Delivery, "Enhancement in Drug Delivery", Ed. by E. Touitou
and B.W. Barry, CRC Press, Boca Raton, Florida, (2005), in press
2)香月 正明、Victor Tuan Giam Chuang、西 弘二、川原 浩一、中
山 仁、
山乙 教之、広野 修一、小田切 優樹:部位特異的変異法及び光アフィ
ニティーラベル法によるα1-酸性糖蛋白質分子上のUCN-01 の高親和性
結合部位の同定。第19 回日本薬物動態学会年会(金沢)
、平成16年1
1月17日(水) 19日(金)
。
3)松下 貞治, 金澤 正智, 中城 圭介, 棚瀬 純男, 小田切 優
樹:二量体化ヒト血清アルブミンの設計と機能評価。第125 年会日本薬
学会(東京)
、平成17年3月29日(火) 31日(木)
。
<学会発表(国際)>
1)Katsuki, M., Chuang, VTG., Kawahara, K., Nishi, K., Nakayama,H.,
Suenaga,A., Otagiri,M. : Trp160 of human alpha-1-acid glycoprotein
may involved in the high affinity
binding of UCN-01. Pharmaceutical Sciences World Congress (PSWC
2004) (Kyoto), May 30-June 3, 2004.
2)Iwao,Y., Anraku,M., Kawai,K., Ulrich Kragh-Hansen, Otagiri,M. :
Structural and functional characterization of mutants of human
serum albumin with a decreased physiological half-life. Pharmaceutical
Sciences World Congress (PSWC 2004) (Kyoto), May 30-June 3,
2004.
2.
Uekama, K., Hirayama, F., Arima, H.: Pharmaceutical
Applications of Cyclodextrins and Their Derivatives. "Handbook of
Cyclodextrins and Their Complexes", Ed. by H. Dodziuk, Wiley-VCH
Verlag, Weinheim, (2005), in press.
3.
Arima, H.: Dendrimers as DNA Carriers, Non-viral Gene
Therapy: Gene Design and Delivery , Eds. K. Taira, K. Kataoka, T.
Niidome, Springer-Verlag Tokyo, Tokyo, pp. 75-86 (2005).
○薬物微生物学分野
論文
1.
He, G-X., Kuroda, T., Mima, T., Morita, Y., Mizushima, T. and
Tsuchiya, T. (2004) An H+-coupled multidrug efflux pump, PmpM, a
member of the MATE family of transporters, from Pseudomonas
aeruginosa. J. Bacteriol. 186, 262-265
2.
Tomisato, W., Tsutsumi, S., Hoshino, T., Hwang, H-J., Mio, M.,
Tsuchiya, T. and Mizushima, T. (2004) Role of direct cytotoxic
effects of NSAIDs in the induction of gastric lesions. Biochem.
Pharmacol. 67, 575-585.
3.
Shiota, S., Shimizu, M., Sugiyama, J., Morita, Y., Mizushima, T.,
and Tsuchiya, T. (2004) Restoration of effectiveness of beta-lactams
on methicillin-resistant staphylococcus aureus by tellimagrandin I
from rose red. Microbiol. Immunol. 48, 67-73.
4.
Takahashi, N., Yamaguchi, Y., Yamairi, H., Makise, M., Takenaka,
H., Tsuchiya, T. and Mizushima, T. (2004) Analysis on Origin
Recognition Complex containing Orc5p with defective Walker A motif.
J. Biol. Chem. 279, 8469-8477.
5.
Tanaka, K., Nishimoto, K., Tomisato, W., Tsutsumi, S., Hoshino,
T., Tsuchiya, T. and Mizushima, T. (2004) Adaptive cytoprotection
induced by pre-treatment with ethanol protects against gastric cell
damage by NSAIDs. Dig. Dis. Sci. 49, 210-217.
6.
Kuroda, T., Fujita, N., Utsugi, J., Kuroda, M., Mizushima, T. and
Tsuchiya T. (2004) A major Li(+) extrusion system NhaB of
Pseudomonas aeruginosa : Comparison with the major Na(+)
extrusion system NhaP. Microbiol. Immunol. 48, 243-250.
7.
Takenaka, H., Makise, M., Kuwae, W., Takahashi, N., Tsuchiya, T.
and Mizushima, T. (2004) ADP-binding to Origin Recognition Complex
of Saccharomyces cerevisiae. J. Mol. Biol. 340, 29-37.
8.
Tsutsumi, S., Gotoh, T., Mima, S., Tomisato, W., Hoshino, T.,
Hwang, H-J., Mori, M., Tsuchiya, T. and Mizushima, T. (2004) NSAIDs
induce apoptosis through endoplasmic reticulum stress response in
gastric mucosal cells. Cell Death Differ. 11, 1009-1016.
9.
Tanaka, K., Tomisato, W., Tsutsumi, S., Hoshino, T., Tsuchiya, T.
and Mizushima, T. (2004) Cytotoxic synergy between indomethacin
and hydrochloric acid in gastric mucosal cells. Biol. Pharm. Bull.27,
1188-1192.
4.
Arima, H.: Recent Findings of Dendrimers and Their Conjugates
as Non-viral Vectors. "Recent Research and Development of
Bioconjugate Chemistry", Transworld Research Network, Kerala, India,
pp. 109-126 (2005).
5.
Wada, K., Arima, H., Hattori, K., Hirayama, F., Uekama, K.:
Improvement of Gene Delivery Mediated by Mannosylated
Dendrimer/a-Cyclodextrin Conjugates. J. Control. Rel., 104, 397-413
(2005).
6.
Motoyama, K., Arima, H., Miyake, K., Hirayama, F., Uekama, K.:
Involvement of CD14 in the inhibitory effects of dimetyl-acyclodextrin on lipopolysaccharide signaling in macrophages. FEBS
Lett., 579, 1707-1714 (2005).
7.
Wada, K., Arima, H., Hattori, K., Hirayama, F., Uekama, K.:
Enhancing Effects of Galactosylated Dendrimer/a-Cyclodextrin
Conjugates on Gene Transfer Efficiency. Biol. Pharm. Bull., 28, 500505 (2005).
8.
Uekama, K.: Design and evaluation of cyclodextrin-based drug
formulation. Chem. Pharm. Bull., 52, 900-915 (2004).
9.
Arima, H., Yunomae, K., Morikawa, T., Hirayama, F., Uekama, K:.
Contribution of Cholesterol and Phospholipids to Inhibitory Effect of
Dimethyl-b-cyclodextrin on Efflux Function of P-glycoprotein and
Multidrug Resistance-associated Protein 2 (MRP2) in Vinblastineresistant Caco-2 Cell Monolayers. Pharm. Res., 21, 625-634 (2004).
<学会発表>
1) 有馬英俊、和田幸樹、千原裕子、堤利仁、平山文俊、上釜兼人:血
清耐性および核移行能を有するマンノシル化デンドリマー/シクロデキス
トリン結合体による遺伝子導入効率の改善。第5回遺伝子・デリバリーシ
ンポジウム(東京), 5/20-21 (2005).
2) Tsutsumi, T., Arima, H., Hirayama, F., Uekama, K.: Potential Use
of Dendrimer/α-cyclodextrin Conjugate as a Novel Carrier for Small
Interfering RNA (siRNA). The3rd Asian cyclodextrin conference,
Nankai University, China, May 8-12 (2005).
128
3) 亀山和久, 有馬英俊, 荒木令江, 平山文俊, 上釜兼人:ジメチル-βシクロデキストリン誘導アポトーシスにおけ PI3K-Akt 経路の関与。日
本薬学会第125 年会(東京)
、3/29-31 (2005).
4) 山崎裕子, 森川唯俊, 湯之前清和, 坊村香代子, 有馬英俊, 平山文俊,
上釜兼人:各種トランスポーターの機能に及ぼすジメチル-α-シクロデキ
ストリンの影響. 日本薬学会第125 年会(東京)
、3/29-31 (2005).
5) 中島由博, 有馬英俊, 新槇幸彦, 平山文俊, 上釜兼人:アシアロフェ
ツイン修飾リポソーム/シクロデキストリン複合担体による遺伝子導入効
率の改善. 日本薬学会第125 年会(東京)
、3/29-31 (2005).
6) 千原裕子、和田幸樹、有馬英俊、平山文俊、上釜兼人:血清耐性お
よびメチル化に耐性を有するマンノース修飾デンドリマー/α-シクロデキ
ストリン結合体. 日本薬学会第125 年会(東京)
、3/29-31 (2005).
7) 和田幸樹、千原裕子、有馬英俊、平山文俊、上釜兼人:マンノース
修飾デンドリマー/シクロデキストリン結合体の遺伝子導入促進機構にお
ける細胞取り込み・細胞内挙動の役割. 日本薬学会第125 年会(東京)
、
3/29-31 (2005).
8) 本山敬一、有馬英俊、松川昭博、三宅健介、西本洋志、平山文俊、
上釜兼人:エンドトキシンショックに対するジメチルアセチル-β-シクロ
デキストリンの抑制効果. 日本薬剤学会第20 年会(東京)
、3/25-27
(2005).
9) 有馬英俊、和田幸樹、千原裕子、堤利人、平山文俊、上釜兼人:血
清耐性および核移行能を有するマンノシル化デンドリマー/シクロデキス
トリン結合体による遺伝子導入効率の改善. 日本薬剤学会第20 年会(東
京), 3/25-27 (2005).
10) 有馬英俊、和田幸樹、千原裕子、平山文俊、上釜兼人:マンノース
修飾デンドリマー/シクロデキストリン結合体による遺伝子導入効率改善
機構, 第14 回アンチセンスシンポジウム(東京)
、12/2-3 (2004).
11) 亀山和久、有馬英俊、荒木令江、平山文俊、上釜兼人:メチル化βシクロデキストリンによるアポトーシス誘導と機構解明, 第21 回日本薬
学会九州支部大会(長崎)
、12/11-12 (2004).
12) 亀山和久、有馬英俊、平山文俊、上釜兼人:マクロファージにおけ
るジメチル-β-シクロデキストリンのアポトーシス誘導, 第22 回シクロ
デキストリンシンポジウム(熊本)
、9/16-17 (2004) .
13) 本山敬一、有馬英俊、松川昭博、三宅健介、西本洋志、平山文俊、
上釜兼人:シクロデキストリン誘導体によるエンドトキシンショック抑制
作用, 第22 回シクロデキストリンシンポジウム(熊本)
、9/16-17
(2004) .
14) Uekama, K.: Cyclodextrin-Drug Conjugates for Colonic Delivery.
2004 AAPS Pharmaceutics and Drug Delivery Conference,
Philadelphia, PA, USA, June 7-9 (2004).
15) Wada, K., Tsutsumi, T., Arima, H., Hirayama, F., Uekama, K.:
Improvement of Transfection Efficiency Mediated by Glycosylated
Dendrimer/α-Cyclodextrin Conjugate. Pharmaceutical Sciences
World Conference, Kyoto, Japan, May 29-June 3 (2004).
16) Arima, H., Tsutsumi, T., Wada, K., Hirayama, F., Uekama, K.:
Dendrimer/α-Cyclodextrin Conjugate as a Novel Carrier of siRNA.
Pharmaceutical Sciences World Conference, Kyoto, Japan, May 29June 3 (2004).
17) Kameyama, K., Arima, H., Hirayama, F., Uekama, K.: Dimethylβ-cyclodextrin induces Apoptosis in Macrophages. Pharmaceutical
Sciences World Conference,、Kyoto, Japan, May 29-June 3 (2004).
18) Arima, H.: Enhancing Mechanism of Oral Bioavailability by
Cyclodextrins. 12th International Cyclodextrin Symposium, Montpiller,
France, May 16-20 (2004).
19) Arima, H., Tsutsumi, T., Wada, K., Hirayama, F., Uekama, K.:
Potential Use of Dendrimer/α-Cyclodextrin Conjugate as a Carrier of
Small Interferring RNA (siRNA). 12th International Cyclodextrin
Symposium, Montpiller, France, May 16-20 (2004).
20) Uekama, K.: Potential Use of Cyclodextrins in Peptide and
Protein Delivery. European Conference on Drug Delivery and
Pharmaceutical Technology, Sevilla, Spain, May 10-12 (2004).
<論文(英文)>
1.
Takaoka, Y.,Ohta, M., Miyakawa, K., Nakamura, O., Suzuki, M.,
Takahashi, K., Yamamura, K. and Sakaki, Y. Cysteine 10 is a key
residue in amyloidogenesis of human transthyretin Val30Met. Amr. J.
Pathol. 164: 337-345, 2004
2.
Hino, H., Araki, K., Uyama, E., Takeya, M., Araki, M., Yoshinobu, K.,
Miike, K., Kawazoe, Y., Maeda, Y., Uchino, M. and Yamamura, K.
Myopathy phenotype in transgenic mice expressing mutated
PABPN1 as a model of oculopharyngeal muscular dystrophy. Human
Mol. Genet. 13:1-10, 2004.
3.
Mitsunaga, K., Araki, K., Mizusaki, H., Morohashi, K., Haruna, K.,
Nakagata, N., Giguere, V., Yamamura, K. and Abe, K. Loss of PGCspecific expression of the orphan nuclear receptor ERR-b results in
reduction of germ cell number in mouse embryos. Mech. Dev. 121:
237-246, 2004.
4.
Gillmore, J. D., Hutchinson, W. L., Herbert, J., Bybee, A., Mitchell,
D. A., Hasserjian, R. P., Yamamura, K., Suzuki, M., Sabin, C. A. &
Pepys, M. B. Autoimmunity and glomerulonephritis in mice with
targeted deletion of the serum amyloid P component gene: SAP
deficiency or strain combination? Immunology 112: 255-264, 2004.
5.
Nakakmura, M., Ando, Y., Nagahara, S., Sano, A., Maeda, S.,
Ando, E., Kawaji, T., Uchino, S., Ogawa, M., Terazaki, H., Haraoka, K.,
Tanihara, H., Uchino, M. and Yamamura, K. Targeted conversion of
the transthyretin gene in vitro and in vivo. Gene Ther. 11: 838-846,
2004.
6.
Abe, K., Hazama, M., Katoh, H., Yamamura, K. and Suzuki, M.
Establishment of an efficient BAC transgenesis protocol and its
application to functional characterization of the mouse Brachyury
locus. Exp. Anim. 53:311-320, 2004.
7.
Kimura, E., Hidaka, K., Kida, Y., Morisaki, H., Shirai, M., Araki, K.,
Suzuki, M., Yamamura, K. and Morisaki, T. Serine-arginine-rich nuclear
protein Luc71 regulates myogenesis in mice. Gene 341: 41-47,
2004.
8.
Wei, L., Kawano, H., Fu, X., Cui, D., Ito, S., Yamamura, K., Ishihara,
T., Tokuda, T., Higuchi, K., Maeda, S. Deposition of transthyretin
amyloid is not accelerated by the same amyloid in vivo.: Amyloid
11(2), 113-120, 2004.
9.
Miyata, K, Oike, Y, Hoshii, T, Maekawa, H, Ogawa, H, Suda, T,
Araki, K, and Yamamura, K. Increase of smooth muscle cell
migration and of intimal hyperplasia in mice lacking the abhydrolase
domain containing 2 gene. Biochem Biophys Res Commun. 329:296304, 2005.
10. Taniwaki, T., Haruna, K., Nakamura, H., Sekimoto, T., Oike, Y.,
Imaizumi, T., Saito, F., Muta, M., Soejima, Y., Utoh, A., Nakagata, N.,
Araki, M., Yamamura, K., Araki, K. Characterization of an
exchangeable gene trap using pU-17 carrying a stop codon-betageo
cassette. Dev. Growth Differ., 2005;47;163-172.
<学会発表>
1. 山村研一:マウスを用いた病気の発生遺伝学:遺伝と環境(特別
講演)
,第1回Cutting Edge Forum(CEF)(大阪)
,平成16 年4 月
23 日。
2. 山村研一:遺伝病と体内及び体外環境(シンポジウム),日本実験
動物科学・技術 ながさき2004(長崎),平成16 年5 月20 日22 日。
3. 山村研一:実験動物を用いたヒト疾患の解析と必要な技術(シン
ポジウム)
,日本実験動物科学・技術 ながさき 2004(長崎)
,平
成16 年5 月20 日-22 日。
4. 山村研一:マウス大規模ミュータジェネシスの意義(シンポジウ
ム)
,日本実験動物科学・技術ながさき 2004,平成16 年5 月
20 日-22 日。
5. 山村研一:ポストゲノムと大規模ヒト型マウス作製プロジェクト
(ランチョンセミナー)
,日本実験動物科学・技術 ながさき 200
4(長崎)
,平成16 年5 月20 日-22 日。
6. 上田直矢,中務胞,中潟直己,山村研一:凍結キメラ胚を用いた
遺伝子破壊マウスの作製,日本実験動物科学・技術 ながさき 200
4(長崎)
,平成16 年5 月20 日-22 日。
7. 中田涼美,中務胞,田中真由美,中潟直己,山村研一:ジーント
ラップ法により作製された遺伝子破壊マウスの体外受精成績,日本実
験動物科学・技術 ながさき 2004(長崎)
,平成16 年5 月20
日-22 日。
発生医学研究センター
○臓器形成分野
<論文(和文)>
1. 山村研一:可変型および置換型遺伝子トラップ法によるランダム
ミュータジェネシスMolecular Medicine(臨時増刊号) 441: 239-245,
2004
2. 山村研一:遺伝病と体内および体外環境 Labio21 No.17: 5-9,
2004.
3. 山村研一:実験動物を用いたヒト疾患の解析と必要な技術 実験
動物技術39(2): 106-110, 2004.
129
8.
井上岳人,中務胞,小野洋充,北村薫,中潟直己,山村研一:マ
ウスの再過排卵処理に関する研究
,日本実平成16 年5 月20
日-22 日。2004.5.20 22,長崎
9. 小林慎一,中務胞,上田直矢,中潟直己,山村研一:トランスジ
ェニック社における大規模遺伝子破壊マウスの作製について,日本実
験動物科学・技術 ながさき 2004(長崎)
,平成16 年5 月20
日-22 日。
10. 松村修,中務胞,小林慎一,高田理恵,松隈豊和,松下恵子,水
上洋介,中潟直己,山村研一:リクローニングしたES 細胞を用いた
キメラマウス作製の試み,日本実験動物科学・技術 ながさき 200
4(長崎)
,平成16 年5 月20 日-22 日。
11. 橋口朋代,中務胞,佐々木美華,中田涼美,矢野明日香,早川郁
子,大渕貴実子,中潟直己,山村研一:PCR による遺伝子破壊マウ
ス胚の遺伝的モニタリングシステム,日本実験動物科学・技術 なが
さき 2004(長崎)
,平成16 年5 月20 日-22 日。
12. 伊藤一成,中務胞,田中真由美,中潟直己,山村研一:遺伝子破
壊マウス用個体識別マイクロチップの開発,日本実験動物科学・技術
ながさき 2004(長崎)
,平成16 年5 月20 日-22 日。
13. 佐々木美華,中務胞,橋口朋代,早川郁子,中田涼美,矢野明日
香,大渕貴実子,中潟直己,山村研一:トランスジェニック社で系統
樹立した遺伝子破壊マウス凍結胚の品質管理,日本実験動物科学・技
術 ながさき 2004(長崎)
,平成16 年5 月20 日-22 日。
14. 松隈豊和,中務胞,小林慎一,高田理恵,松下恵子,松村修,中
潟直己,山村研一:マウス8 細胞期胚の冷蔵保存,日本実験動物科
学・技術 ながさき 2004(長崎)
,平成 16 年 5 月 20 日-22 日。
15. 小島健太,中務胞,中潟直己,山村研一:交配用雄マウスと同居
させる過排卵処置雌マウスの数と交尾率について,日本実験動物科
学・技術 ながさき 2004(長崎)
,平成 16 年 5 月 20 日-22 日。
16. 高田理恵,中務胞,田中真由美,中潟直己,山村研一:ジーント
ラップ法におけるキメラ胚の移植成績,日本実験動物科学・技術 な
がさき 2004(長崎)
,平成16 年5 月20 日-22 日。
17. 矢野明日香,中務胞,江上稔子,田中真由美,中潟直己,山村研
一:トランスジェニック社におけるキメラマウス繁殖成績について,
日本実験動物科学・技術 ながさき 2004(長崎)
,平成16 年5
月20 日-22 日。
18. 松下恵子,中務胞,田中真由美,中潟直己,山村研一:ES キメラ
マウスの毛色とGerm-Line Transmission との相関についてー第2報
ー,日本実験動物科学・技術 ながさき 2004(長崎)
,平成16
年5 月20 日-22 日。
19. 江上稔子,中務胞,中田涼美,中潟直己,山村研一:ES キメラ胚
作製に用いる受容胚の系統について,日本実験動物科学・技術 なが
さき 2004(長崎)
,平成16 年5 月20 日-22 日。
20. 大渕貴実子,中務胞,橋口朋代,早川郁子,江上稔子,中潟直己,
山村研一:遺伝子破壊マウスにおける耳組織からのDNA 抽出,日本
実験動物科学・技術 ながさき 2004(長崎)
,平成16 年5 月
20 日-22 日。
21. 春名享子,鶴田優子,今泉隆志,山村研一,荒木喜美:可変型遺
伝子トラップで得られたc-crk 変異マウスの遺伝子置換を利用した解
析,日本発生生物学会第37回大会(名古屋)
,平成16 年6 月4 日
̶6 日。
22. 作村由美,春名享子,鶴田優子,牟田真由美,荒木正健,山村研
一,荒木喜美:Feeder free 化したTT2 細胞を用いた遺伝子トラッ
プクローンの単離と変異マウスの樹立,日本発生生物学会第37回大
会(名古屋)
,平成16 年6 月4 日̶6 日。
23. 吉信公美子,荒木喜美,岩村智勝,斎藤文代,山村研一,荒木正
健:可変型ジーントラップ法を用いた RhoA(ArhA) 遺伝子の機能解
析,日本発生生物学会第37回大会(名古屋)
,平成16 年6 月4 日
̶6 日。
24. 光永佳奈枝,水崎博文,諸橋憲一郎,中潟直己,Vincent Giguere,
春名享子,荒木喜美,山村研一,阿部訓也:核内オーファンレセプタ
ー:ERR-β 遺伝子の始原生殖細胞発生過程における発現・機能解析,
日本発生生物学会第37回大会(名古屋)
,平成16 年6 月4 日̶6
日。
25. 松元健一郎,仙波圭,鈴木操,阿部訓也,荒木正健,荒木喜美,
山村研一:椎間板髄核形成に異常を来すSKTgeo マウスとSd マウス
の解析,日本発生生物学会第37回大会(名古屋)
,平成16 年6 月
4 日̶6 日。
26. 大村谷昌樹,荒木喜美,荒木正健,水島昇,松井誠,広田昌彦,
春名享子,粂昭苑,竹屋元裕,山村研一:Autophagic Cell Death of
Pancreatic Acinar Cells in Panceretic Secretory Trypsin Inhibitor
Deficient Mice,日本発生生物学会第37回大会(名古屋)
,平成16
年6 月4 日̶6 日。
130
27.
Kimi Araki, Masatake Araki, Ken-ichi Yamamura: Efficient site
cassette exchange using Cre/mutant-lox sysutem in ES cells,
Frontiers in Genome Engineering Building a Better Mouse, 2004,
June 6-9, Nashville (U.S.A)
28. 山村研一:大学発バイオベンチャーと豊かな暮らし(基調講演),
知的クラスター創成事業 とやま医薬バイオフォーラム(富山)
,平成
16 年6 月28 日。
29. Ken-ichi Yamamura: Desirable Alterations of the Genome in
Mice for Drug Discovery by the Exchangeable Gene Trap Method,
In Vivo and Transgenic Models, September 16-17.2004,
Kempinski Hotel Bristol, Berlin
30. Ken-ichi Yamamura: Worldwide proposals for mutagensis-Asia
policy, Mouse Mutagenesis Meeting, October 3-4, 2004, London
31. 山村研一,高岡裕,太田美香,榊佳之,野口博光,浦野徹:家族
性アミロイドニューロパチーにおけるアミロイド形成に関わる要因の
解析,日本人類遺伝学会第49回大会(東京)
,平成16 年10 月12
日̶15 日。
32. 大村谷昌樹,廣田昌彦,荒木正健,水島昇,松井誠,粂昭苑,竹
屋元裕,小川道雄,荒木喜美,山村研一:膵分泌性トリプシンインヒ
ビター欠損マウスでは膵腺房細胞のオートファジー細胞死を引き起こ
す,日本人類遺伝学会第49回大会,平成16 年10 月12 日̶15
日。
33. 長経子,戸田年総,中村英夫,三池浩一郎,山村研一,佐谷秀行,
荒木令江:脳腫瘍のプロテオミクスによる病態解析(ワークショッ
プ)
,第77回日本生化学会(神奈川)
,平成16 年10 月13 日̶16
日。
34. Miyata K, Oike Y, Hoshii T, Maekawa H, Suda T, Araki K,
Yamamura K. Lung α/β-Hydrolase Protein 2 Suppresses
Smooth Muscle Cell Migration and Inhibits Development of
Experimental Intimal Hyperplasia. American Heart Association,
Scientific Sessions 2004, 2004, November 7-11, New Orleans
(USA).
35. Miyata, K., Oike, Y., Hosii, T., Maekawa, H., Suda, T., Araki, K.,
Yamamura, K.: Lung α/β Hydrolase Proten2 Suppresses
Smooth Muscle Cells Migration and Inhibits Development of
Experimental Intimal Hyperplasia, 第27回日本分子生物学会(神
戸), 平成16 年12 月8 日̶10 日。
36. 光永佳奈枝,水崎博文,諸橋憲一郎,中潟直己,春名享子,
Vincent Giguere,阿部訓也,荒木喜美、山村研一:核内オーファンレ
セプター:ERR-β遺伝子の始原生殖細胞発生過程における発現・機
能解析,第27回日本分子生物学会(神戸)
,平成16 年12 月8 日
̶10 日。
37. 川上穣,山下良,三池浩一郎,井出幸恵,中潟直己,山村研一:
鼻部形態形成に異常を示すNax マウスの表現型解析,第27回日本
分子生物学会(神戸)
,平成16 年12 月8 日̶10 日。
38. 荒木正健,鶴田優子,作村由美,伊藤美陽,湊理恵,吉信公美子,
岸笑子,佐谷秀行,春名享子,星居孝之,神吉将之,山村研一,荒木
喜美:可変型遺伝子トラップクローンデータベース(EGTC),第27
回日本分子生物学会(神戸)
,平成16 年12 月8 日̶10 日。
39. 星居孝之,作村由美,荒木正健,山村研一,荒木喜美:GPR48 変
異マウスの示す毛包と眼瞼における形成異常の解析,第27回日本分
子生物学会(神戸)
,平成16 年12 月8 日̶10 日。
40. 神吉将之,星居孝之,尾池雄一,中潟直己,荒木正健,山村研一,
荒木喜美:可変型遺伝子トラップ法により得られたCamta-1 変異マ
ウスの解析,第27回日本分子生物学会(神戸)
,平成16 年12 月
8 日̶10 日。
41. 伊藤美陽,吉信公美子,湊理恵,廣田貴子,山村研一,荒木喜美,
荒木正健:可変型遺伝子トラップクローンAyu17-125 の解析,第
27回日本分子生物学会(神戸)
,平成16 年12 月8 日̶10 日。
42. 牟田真由美,春名享子,作村由美,荒木正健,山村研一,荒木喜
美:トラップアレルがGermlineTransmission しない100%キメラ
マウスの解析,第27回日本分子生物学会(神戸)
,平成16 年12
月8 日̶10 日。
43. 山村研一:大学発ベンチャーと豊かな暮らし,福岡女子大学産学
官地域共同研究推進室セミナー(福岡)
,平成17 年1 月21 日。
44. Ken-ichi Yamamura: Genetic and environmental factors in FAP,
International Symposiumu on Amyloidosis-Genetics,
Biochemistry, Pathology and Clinical Studies-, February 1011,2005, Kumamoto
45. 山村研一:遺伝子トラップ法によるマウスミュータジェネシスか
らヒト疾患へ,文科省特定領域「発がんと防御」動物発がんとヒト疾
患発がんの架け橋(東京)
,平成17 年2 月18 日。
Signalling, Proliferation and Differentiation), 2004.10.7,
Cambridge, UK.
○組織制御分野
3) 橋本和明,小川峰太郎:CD41 とVE-cadherin を指標とする初期造
血能の解析.第34 回日本免疫学会総会・学術集会,2004.12.1,
札幌.
<論文(英文)>
1) Miyase, S., Tateishi, S., Watanabe, K., Tomita, K., Suzuki, K., Inoue,
H., and Yamaizumi, M.: Differential regulation of Rad18 through Rad6dependent mono- and polyubiquitination. J. Biol. Chem. , 280-515524 , 2005
4) 坂本比呂志,戴国友,辻野薫里,橋本和明,黄しん,小川峰太郎:成
体型血液細胞の発生過程におけるc-Myb の役割.第27 回日本分子
生物学会年会,2004.12.9,神戸.
2) Watanabe, K., Tateishi, S., Kawasuji, M., Tsurimoto, T., Inoue, H.
and Yamaizumi, M.: Rad18 guides polh to replication stalling sites
through physical interaction and PCNA monoubiquitination. The
EMBO Journal, 23: 3886-3896 , 2004
理学部
○高宗研究室
<論文(英文)>
Hiyoshi, M., Nakajo, N., Abe, S.-I., Takamune, K.: Involvement of Xtr
(Xenopus tudor repeat) in microtubule assembly around nucleus and
karyokinesis during cleavage in Xenopus laevis. Dev. Growth Differ.,
47, 109-117 (2005)
<学会発表>
1)Tateishi, S.: Rad18 guides polh to replication stalling sites through
physical interaction and PCNA monoubiquitination. Gordon Research
Conference on "Mammalian DNA repair", 2005, January 16-20,
Ventura, CA, USA
<学会発表>
1)日吉真照、中條信成、佐方功幸、高宗和史:アフリカツメガエル生殖
細胞と初期胚で発現するXtr タンパク質の機能解析。第37 回日本発生生
物学会(名古屋)
、平成16 年6 月4 日 6 日
2)Yamaizumi, M.: An essential role of Rad18 in UV-induced
translesion DNA synthesis in mammalian cells. International
Symposium on Genomic Maintenance and DNA Repair Network,
2005, January 26, Kyoto
2)河崎敏広、居村史人、中田明良、久保田弘、酒巻和弘、高宗和史:解
離した Xenopus 精巣構成細胞群の再集合、及び皮下移植による精子形成
の進行。第37 回日本発生生物学会(名古屋)
、平成16 年6 月4 日 6
日
3)立石 智:Rad18 によるPCNA タンパクのモノユビキチン化とDNA
ポリメラーゼの制御、 Workshop on DNA Repair, Recombination and
Mutagenesis 2005、2005 年1 月24-26 日、京都
4)Yamaizumi, M.: Rad18, an essential cooridinator for UV-induced
translesion synthesis. 日米がん研究協力事業セミナー「突然変異誘発
と発がんにおける誤りがちDNA ポリメラーゼの役割」(Error-Prone
DNA Polymerases in Mutagenesis and Carcinogenesis)、2004 年12
月20-21 日、マウリプリンスホテル、Hawaii
3)高宗和史、弓削昌弘、田代康介、酒巻和弘、川崎博史、平野久、久保
英夫、山下正兼:生殖細胞で特異的に発現する Xtr(Xenopus tudor
repeat)遺伝子の発現制御機構解析。第37 回日本発生生物学会(名古
屋)
、平成16 年6 月4 日 6 日
5)Tateishi, S., Watanabe, K., Yamaizumi, M.: Rad18 guides
polymease h to replication stalling sites through physical interaction
and PCNA monoubiqitination. 第27 回日本分子生物学会年会・ワーク
ショップ 染色体複製装置と細胞分裂・細胞周期制御因子とのコミュニ
ケーション 、2004 年12 月8-11 日、神戸ポートアイランド、神戸
○物質生命化学科
工学部
学会発表
(1)
冨永昌人,桐原麻衣子,谷口 功,熊谷エツ子,原田信志,
電位印加によるHIV感染HeLa細胞の増殖抑制 ,第15 回産学ユースフォーラム,
福岡,
(2004,10,23)
.第15 回産学ユースフォーラムポスターセッ
ション要旨、p57.
6)Yamaizumi, M.: 2st US-Japan DNA Repair Meeting(第2回日米
DNA 修復会議)、2004 年6 月4-8 日、Marriott, Ihilani Spa and
Resort, Hawaii
(2)
冨永昌人,桐原麻衣子,熊谷エツ子,原田信志,谷口
功, 接着型細胞に及ぼす電極上の官能基および電位印加の影響 ,第54
回高分子学会,横浜,
(2005,5,26)
.第54回高分子学会予稿集、
2Pe201, p2333.
7)山泉 克:Rad18 はpolh との結合とPCNA のモノユビキチン化を通
して損傷乗り越え複製を誘導する、日本遺伝学会第76 回大会シンポジウ
ム「ゲノムの安定性維持機構̶̶̶翻訳後修飾の関わり」
、2004 年9 月
27-29 日、大阪
(3)
桐原麻衣子,熊谷エツ子,原田信志,冨永昌人,谷口 功,
細胞増殖に及ぼす電極表面官能基の影響と電位印加による細胞膜の傷
害 ,第 42 回化学関連支部合同九州大会,北九州,
(2005,7,2)
.第
42 回化学関連支部合同九州大会要旨集, 5_6.105, p.@@@.
○造血発生分野
発表論文(英語)
1) Furuyama, T., K. Kitayama, Y. Shimoda, M. Ogawa, K. Sone, K.
Yoshida-Araki, H. Hisatsune, S-I. Nishikawa, K. Nakayama, K.
Nakayama, K. Ikeda, N. Motoyama and N. Mori. Abnormal
angiogenesis in Foxo1 (Fkhr)-deficient mice. J. Biol. Chem. 279:
34741-34749, 2004.
○予防開発分野
論文発表
エイズ学研究センター
Harada H, Suzu S, Hayashi Y and Okada S. BT-IgSF, a novel
immunoglobulin superfamily protein, functions as a cell adhesion
molecule. J. Cell. Physiol. 204:919-926 2005
2) Sakamoto, H., X. Zhang, S. Suenobu, K. Ohbo, M. Ogawa and
T. Suda. Cell adhesion to ephrinb2 is induced by EphB4 independently
of its kinase activity. Biochem. Biophys. Res. Commun. 321: 681-687,
2004.
Suzu S, Harada H, Matsumoto T, and Okada S. HIV-1Nef interferes
withM-CSF receptor signaling through Hck activation and inhibits MCSF bioactivities. Blood. 105(8):3230-3237, 2005
学会発表
1) 北園和成,小川峰太郎:In vitro ES 分化系を用いた中胚葉の分化能力
の解析.第25 回日本炎症・再生医学会総会,2004.7.14,東京.
学会発表
2) Minetaro Ogawa. Vascular and hematopoietic development
studied by using an ES cell differentiation system. JSPS and
University of Cambridge Joint Seminar (Neural Models of Cell
Suzu S, Harada H, and Okada S.HIV-1Nef interferes withM-CSF
receptor signaling through Hck activation and inhibits M-CSF
131
bioactivities. 12th Conference on Retroviruses and Opportunistic
Infections (Boston) 2005 Feb. 22-25
「GRP48変異マウスの示す毛包と眼瞼における形成異常の解析」
星居孝之、作村由美、荒木正健、山村研一、荒木喜美
「可変型遺伝子トラップ法により得られたCamta-1 変異マウスの解析」
神吉将之、星居孝之、尾池雄一、中潟直己、荒木正健、山村研一、荒
木喜美
「可変型遺伝子トラップクローンAyu17-125 の解析」
伊藤美陽、吉信公美子、湊理恵、慶田貴子、山村研一、荒木喜美、荒
木正健
「トラップアレルが Germline Transmission しない 100%キメラマウス
の解析」
牟田真由美、春名享子、作村由美、荒木正健、山村研一、荒木喜美
松本貴博、鈴伸也、岡田誠治 HIV-1 Nef は単球・マクロファージ特異的
サイトカインであるM-CSF とそのレセプター経路を阻害する 第52 回
日本ウィルス学会学術集会 (横浜) 2004 年11 月21-23 日
鈴伸也、岡田誠治 M-CSF による細胞増殖と分化に必要な細胞内シグナ
ルの比較解析。Comparative analysis of signaling pathway for M-CSFmediated cell proliferation and differentiation. 第66 回日本血液学会総
会 (京都) 2004 年9 月17-19 日
第128回CARD セミナー、2004 年7 月15 日、熊本
「
『カルタヘナ議定書』を知っていますか?」
荒木正健
生命資源研究・支援センター
○病態遺伝分野
1) Koito, A. : Restriction factors against HIV-1 replication in small
animal cells. 5th AIDS Seminar in Kumamoto, Japan, Sep. 9 10,
2004.
2) 小糸 厚、柴田潤二、大杉剛生、松下修三、亀山祐一 : 小動物由来
APOBEC3G の抗 HIV-1 活性細胞の解析、第 52 回日本ウイルス学会総会、
(横浜)、平成16 年11 月21 日 23 日.
International Gene Trap Workshop,
Sanger Institute, Cambridge, UK, July 1st- July 2nd, 2004.
"Alteration of a trap allele into four different alleles
by using Cre/mutant lox system"
Araki, K., Araki, M., and Yamamura, K.
Frontiers in Genome Engineering: Building a Better Mouse,
Vanderbilt University, Nashville, Tennessee, USA, June 6- June 9,
2004.
"Functional analysis of mouse Rhoa gene by the exchangeable
gene trap system"
Araki, M., Yoshinobu, K., Iwamura, T., Haruna, K., Saito, F.,
Nakagata, N., Yamamura, K., and Araki, K.
○技術開発分野
<論文(和文)>
1)Ogino, Y., Katoh, H., Yamada, G.: Androgen dependent
development of a modified anal fin, gonopodium, as a model to
understand the mechanism of secondary sexual character expression
in vertebrates. FEBS Letters, 575, 119-126 (2004).
<学会発表>
1)荻野由紀子、加藤洋教、山田源:脊椎動物におけるandrogen
receptor 遺伝子の進化。 Evolutionary history of the androgen
receptor gene in vertebrates. 第 27 回日本分子生物学会年会(神戸)
、
平成16 年12 月8 日 11 日。
○バイオ情報分野
<論文>
1)Hino, H, Araki K, Uyama, E, Takeya, M, Araki, M, Yoshinobu, K,
Miike, K, Kawazoe, Y., Maeda, Y, Uchino, M, Yamamura, K.: Myopathy
phenotype in transgenic mice expressing mutated PABPN1 as a
model of oculopharyngeal muscular dystrophy. Hum. Mol. Genet.,
13, 181-190, 2004.
2)荒木正健、
:これを守らないと罰せられます
2月19日施行!
遺伝子組換え生物等規制法 . 細胞工学、23、 484−491、2004.
第37回日本発生生物学会、2004 年6 月、名古屋
「可変型ジーントラップ法を用いたRhoA(ArhA)遺伝子の機能解析」
吉信公美子、荒木喜美、岩村智勝、齋藤文代、山村研一、荒木正健
「Feeder free 化したTT2 細胞を用いた遺伝子トラップクローンの
単離と変異マウスの樹立」
作村由美、春名享子、鶴田優子、牟田真由美、荒木正健、山村 研
一、荒木喜美
「椎間板髄核形成に異常を来すSktgeo マウスとSd マウスの解析」
松本健一郎、仙波圭、鈴木操、阿部訓也、荒木正健、荒木喜美、山
村 研一
「Autophagic Cell Death of Pancreatic Acinar Cells in
Pancreatic Secretory Trypsin Inhibitor Deficient Mice.」
大村谷昌樹、荒木喜美、荒木正健、水島昇、松井誠、広田昌彦、春
名享子、
粂昭苑、竹屋元裕、山村 研一
三学会合同熊本例会、2004 年4 月17 日、熊本
「可変型遺伝子トラップ法を用いたRhoA 遺伝子の解析」
荒木正健
3)Sakaguchi, N., Kimura,T., Matsushita, S., Fujimura, S., Shibata, J.,
Araki, M., Sakamoto, T., Minoda, C., and Kuwahara, K.: Generation of
high-affinity antibody against T cell-dependent antigen in the Ganp
gene-transgenic mouse. J. Immunol., 174, 4485-4494, 2005.
4)Taniwaki, T., Haruna, K., Nakamura, H., Sekimoto, T., Oike, Y.,
Imaizumi, T., Saito, F., Muta, M., Soejima, Y., Utoh, A., Nakagata, N.,
Araki, M., Yamamura, K. and Araki, K.: Characterization of an
exchangeable gene trap using pU-17 carrying a stop codon-βgeo
cassette. Develop. Grouth Differ., 47, 163-172, 2005.
5)豊田直二、吉信公美子、荒木正健:RNA干渉は鶏心筋の一次培養細胞
の筋蛋白質トロポニンTの発現を抑制した. 熊本学園大学論集『総合科
学』
、11、63−74、2004.
<学会発表>
第27回日本分子生物学会、2004 年12 月、神戸
「可変型遺伝子トラップクローンデータベース(EGTC)
」
荒木正健、鶴田優子、作村由美、伊藤美陽、湊理恵、吉信公美子、岸
笑子、佐谷秀行、春名享子、星居孝之、神吉将之、山村研一、荒木喜美
「ジフテリア毒素A fragment 遺伝子を用いた高効率のRMCE
(Recombinase Mediated Cassette Exchange)」
荒木喜美、鶴田優子、春名享子、荒木正健、山村研一
132
(10)機器分析施設の平成16年度活動内容
1.主要設備
設
置
室
名
機
器
名
機
種
102
元素分析室
元素分析装置
ヤナコ MT-5S
103
粉末X線解析室
粉末X線解析装置
Rigaku RINT 2500HF
104
X線解析室-1
X線解析装置
Rigaku AFC6A
105
X線解析室-2
4軸単結晶自動X線解析装置
Rigaku AFC7R
タンパク質用X線解析装置
Rigaku R-AXIS Ⅶ
核磁気共鳴装置
日本電子 JNM-A500
核磁気共鳴装置
日本電子 JNM-GX400
核磁気共鳴装置
日本電子 JNM-EX270
106
核磁気共鳴装置室
204
データ解析管理室
原子吸光分析装置
PERKIN ELMER SIMMA6000
301
赤外・ESR 測定室
フーリエ変換赤外分光光度計
日本電子 JIR-6500W
電子スピン共鳴装置
日本電子 JES-TE2000
高分解能質量分析装置
日本電子 JMS-700Mstation
質量分析装置
日本電子 JMS-BU-20GCmate
302
質量分析室-1
303
質量分析室-2
液体クロマトグラフ質量分析装置
日立 M-1200 形
304
質量分析室-3
ESI-Q-q-TOF 質量分析装置
Bruker Bio-TOF MS
305
質量分析室-4
レーザーイオン化質量分析計
Bruker REFLEXTM MALDI-TOF
MS
306
熱分析測定室
示差走査熱量測定装置
PERKIN ELMER DSC7
断熱型示差走査熱量測定装置
Microcal MC-2
307
ICP-MS 室
高分解能 ICP 質量分析装置
Finnigan MAT
ELEMENT
308
電子顕微鏡室
走査型電子顕微鏡
日立 S-510 形
309
分光測定室
蛍光分光光度計
日立 F-4500/F-4010
旋光計
日本分光 DIP-1000/DIP-360
電位差自動滴定装置
京都電子工業 AT-510
円二色性分散計
日本分光 J-720
ストップトフロー分光光度計
大塚電子 RA-401
自己評価:古くなり故障がちである走査型電子顕微鏡の更新を何らかの方法でしなければならない。
133
2.利用状況
1)設置機器の利用件数・利用時間
装
置
名
平成 16 年
平成 16 年
機器別使用状況
機器別研究成果
元素分析装置
1,035
件
33
報
核磁気共鳴装置(JNM-A500)
1,916
件
18
報
核磁気共鳴装置(JNM-GX400)
816
件
9
報
核磁気共鳴装置(JNM-EX270)
1
件
4
報
1,445
時間
7
報
タンパク質用X線解析装置
541
時間
̶
報
粉末X線解析装置
205
時間
2
報
高分解能質量分析装置
659
件
質量分析装置
122
件
28
報
4軸単結晶自動X線解析装置
液体クロマトグラフ直結質量分析装置
1.5
時間
̶
報
ESI-Q-q-TOF 質量分析装置
32
時間
̶
報
レーザーイオン化質量分析計
318
時間
5
報
高分解能 ICP 質量分析計
136
時間
̶
報
71
時間
3
報
119
時間
1
報
走査型電子顕微鏡
47
時間
2
報
フーリエ変換赤外分光光度計
35
件
1
報
示差走査熱量分析装置
断熱型示差走査熱量分析装置
原子吸光分析装置
̶
時間
̶
報
49
時間
2
報
628
時間
10
報
1,091
時間
14
報
136
時間
2
報
69
時間
̶
報
109
時間
̶
報
電子スピン共鳴装置
蛍光分光光度計
円二色性分散計日本分光
ストップトフロー分光光度計
旋光計日本分光
電位差自動滴定装置
134
2)学部・研究科・研究センター別利 用状況
装
置
名
薬学部
理学部
573
元素分析装置
(件数)
146
粉末X線解析装置
(時間)
205
4軸単結晶自動X線解析装置
(時間)
1,33
タンパク質用X線解析装置
(時間)
2
541
核磁気共鳴装置(JNM-A500)
(件数)
1,84
核磁気共鳴装置(JNM-GX400)
(件数)
1
816
核磁気共鳴装置(JNM-EX270)
(件数)
1
フーリエ変換赤外分光光度計
(件数)
31
電子スピン共鳴装置
(時間)
49
高分解能質量分析装置
(件数)
599
質量分析装置
(件数)
122
液体クロマトグラフ直結質量分析装置
(時間)
1.5
ESI-Q-q-TOF 質量分析装置
(時間)
32
レーザーイオン化質量分析計
(時間)
318
示差走査熱量分析装置
(時間)
71
断熱型示差走査熱量分析装置
(時間)
119
高分解能 ICP 質量分析計
(時間)
41
走査型電子顕微鏡
(時間)
47
蛍光分光光度計
(時間)
628
旋光計
(時間)
69
電位差自動滴定装置
(時間)
109
円二色性分散計日本分光
(時間)
1086
ストップトフロー分光光度計
(時間)
136
135
工学部
医学部
4
113
55
20
4
54
7
5
6
センター
312
3)利用者延べ人数
施設利用者数(延べ人数)
施設登録者数
2,165 人
387 人
所
属
施設登録者数
薬学部
335
医学部
1
理学部
14
工学部
2
大学院自然科学研究科
19
生命資源研究・支援センター
9
発生医学センター
2
学外研究者
3
その他依頼分析等を含め、大学院医学薬学研究部、大学院医学教育部、大学院薬学教育部、医学部、
薬学部、理学部、工学部、大学院自然科学研究科、生命資源研究・支援センター、沿岸域環境科学教育
研究センター;31 講座が利用している。
自己評価:もっと設置機器の PR をしなければならない。ホームページや予約システムの利用をもっと
PR しなければならない。
136
4)エネルギー使用量(電気)
平成 16 年
平成 17 年
機器分析施設
機器分析施設
機器分析施設
合計
1階
2階
3階
(Kwh)
4月
29,999
622
11,726
42,347
5月
23,302
584
9,664
33,550
6月
29,484
1,479
12,951
43,914
7月
33,104
1,967
16,799
51,870
8月
24,933
968
14,554
40,455
9月
26,487
1,111
13,755
41,353
10 月
28,907
824
11,720
41,451
11 月
18,037
674
8,271
26,982
12 月
22,623
1,111
8,509
32,243
1月
16,892
1,724
7,816
26,432
2月
12,618
1,825
7,152
21,595
266,386
12,889
122,917
402,192
3月
合計(Kwh)
137
3.行事・活動状況
1)講習会
機器分析講習会
演 者 : 渡邊 重明 氏
(住商バイオサイエンス株式会社 サイエンスサポートグループ)
演 題 : 「リアルタイム in vivo イメージングシステム」
日 時 : 平成 17 年 2 月 22 日
場 所 : 薬学部宮本記念館 1F会議室
2)職員研修
(1)有機微量分析研究懇談会シンポジウム
平成 16 年 5 月 7 9 日 (西山/名古屋)
(2)質量分析連合討論会
平成 16 年 6 月 2 4 日
(入口/名古屋)
(3)環境ホルモン学会研究発表会
平成 16 年 12 月 14 15 日 (城戸/名古屋)
(4)日本電子ユーザーズミーティング MS
平成 16 年 12 月 17 日 (入口/福岡)
3)センター会議等
(1)第 7 回九州・山口地区機器・分析センター会議
平成 16 年 12 月 10 日 (城戸・入口/大分大学)
4)環境「ISO140 01 」認証取得
(1)内部監査
平成 16 年 6 月 29 日
(2)環境マネジメントシステム第 1 回更新審査
平成 16 年 7 月 26 日
自己評価 : 講習会の回数をもっと増やさねばならない。ユーザーズミーティングを開き、施設の機器につ
いてもっと PR しなければならない。ホームページを充実しなければならない。施設の概要、機器分析マニ
ュアルを新しく発行しなければならない。
138
J. Heterocycl. Chem. 2005, 42, in press.
4.機器分析施設を利用して発表された
13)Asahi, K. and Nishino, H. : Synthesis of 8-aza-2,3dioxabicyclo[4.4.0]decan-7-ones using manganese(III)catalyzed aerobic oxidation
Heterocycl. Commun. 2005, 11, in press.
研究成果
元素分析装置を利用した研究成果
14)Sunatsuki, Y., Ohta, H., Kojima, M., Ikuta, Y., Goto, Y., Matsumoto,
N., Iijima, S., Akashi, H., Kaizaki, S. and Dahan, F. ; Supramolecular
spin-crossover iron complexes based on imidazole-imidazolate
hydrogen bonds
Tuchagues JP INORGANIC CHEMISTRY 43 (14), 4154-4171
JUL 12 (2004)
1) Goto, M., Tsutsui, H., Matsuda, S., Tanaka, Y., Tsuruda, N. and
Kurosaki H. : Structures of Platinum(II) Complexes of 2Aminomethylaziridine and S-2-aminomethylazetidine and
Correlation of Anticancer Activities of (2Aminomethylazacycloalkane)platinum(II) Complexes with the
Geometry of the Chelate Rings Formed with Platinum(II)
Chem. Pharm. Bull. 52, 47-50 (2004)
15)Hayami, S., Danjobara, K., Inoue, K., Ogawa, Y., Matsumoto, N.
and Maeda, Y. : A photoinduced spin transition iron(II) complex
with liquid-crystal properties Author(s)
ADVANCED MATERIALS 16 (11) 869-872 JUN 4 (2004)
2) Goto, M., Ohse, Y., Koga, S., Kudo, Y., Kukihara, R. and Kurosaki
H. : Preparations of Low-Spin Tetra Cyano Iron Complexes of NBenzyl-1,2-ethanediamine and Its Oxidative Dehydrogenation:
Isolation of the Intermediate with Monoimine Ligand
Bull. Chem. Soc. Jpn. 77, 987-991 (2004)
16)Yamaguchi, T., Sunatsuki, Y., Kojima, M., Akashi, H., Tsuchimoto,
M., Re. N., Osa, S. and Matsumoto, N. : Ferromagnetic Ni-II-Gd-III
interactions in complexes with NiGd, NiGdNi, and NiGdGdNi cores
supported by tripodal ligands
CHEMICAL COMMUNICATIONS (9)1048-1049 MAY 7 (2004)
3) Goto, M., Koga, N., Ohse, Y., Kudoh, Y., Kukihara, M., Okuno, Y.
and Kurosaki, H. : Selective Dehydrogenation of Amines with
Respect to Coordination Geometry: Different Oxidation
Products of Tricyano[bis(2-pyridylmethyl)amine]ferrate(II)
between mer- and fac-Isomers
Inorg. Chem. 43, 5120-5127 (2004)
17)Ohta, H., Sunatsuki, Y., Kojima, M., Iijima, S., Akashi, H. and
Matsumoto, N. : A tripodal ligand containing three imidazole
groups inducing spin crossover in both Fe(II) and Fe(III)
complexes; Structures and spin crossover behaviors of the
complexes
CHEMISTRY LETTERS 33 (3) 350-351 MAR 5 (2004)
4) Wang, D.-L. and Imafuku, K. : Reactions of 4-Methoxy-2-(4methoxyphenyl)-9-oxocyclohepta[b]pyrylium Perchlorate with
Active Methylene Compounds
Heterocycles, 62, (1), 667-677 (2004)
5) Takao, H., Wang, D.-L., Kikuchi, S. and Imafuku, K. : Reactions of
Bromoacetyl-substituted Azulenes with Thioamides, Thioureas,
and Thiosemicarbazones
J. Heterocycl. Chem., 41, (5), 723-729 (2004)
18)Osa, S., Kido, T., Matsumoto, N., Re. N., Pochaba. A. And
Mrozinski. J. : A tetranuclear 3d-4f single molecule magnet:
[(CuLTbIII)-L-II(hfac)(2)](2)
JOURNAL OF THE AMERICAN CHEMICAL SOCIETY 126 (2)
420-421 JAN 21 (2004)
6) Kumabe, R. and Nishino, H. : A unique peroxide formation based
on the Mn(III)-catalyzed aerobic oxidation
Tetrahedron Lett. 45, (4), 703-706 (2004)
その他元素分析装置を利用した研究成果
20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27, 28, 29, 42, 43, 44, 45, 53
7) Kumabe, R. and Nishino, H. : Convenient Route to 2H-furo[3,2c]quinolin-4-one Framework Using Mn(III)-Based Oxidative
Radical Cyclization
Heterocycl. Commun. 10, (2-3), 135-138 (2004)
核磁気共鳴装置(270MHz)を利用した研究成果
19) Ikeda, Y., Hirayama, F., Arima, H., Uekama, K., Yoshitake, Y. and
Harano, K. : NMR Spectroscopic Characterization of
Metoprolol/Cyclodextrin Complexes in Aqueous Solution: Cavity
Size Dependency.
J. Pharm. Sci., 93, 1659-1671 (2004)
8) Nguyen Van Ha and Nishino, H. : Novel synthesis of
dihydropyrans and 2,8-dioxabicylo[3.3.0]oct-3-enes using
Mn(III)-based oxidative cyclization
Tetrahedron Lett. 45, (17), 3373-3377 (2004)
その他核磁気共鳴装置(270MHz)を利用した研究成果
31, 49, 52
9) Fujino, R. and Nishino, H. : One-Pot Synthesis of Spirofuran and
Benzocycloalka[1,2-b]furan Derivatives Using Mn(III)-Mediated
Oxidative Radical Cyclization
Synthesis, 2005, (5), 731-740
その他核磁気共鳴装置(400MHz)を利用した研究成果
22, 23, 24, 25, 26, 27, 28, 29, 53
10)Fujino, R. and Nishino, H. : Mn(III)-Based One-Pot Synthesis of
Spiro- and Benzocycloalka[1,2-b]furans and Their AcidCatalyzed Trasformation
Cryogenices Report of Kumamoto University, 15, 1-10 (2004)
核磁気共鳴装置(500MHz)を利用した研究成果
20) Wanchun Jin, Arakawa, Y., Yasuzawa, H., Taki, T., Hashiguchi, R.,
Mitsutani, K., Shoga, A., Yamaguchi, Y., Kurosaki, H., Shibata, N.,
Ohta, M. and Goto. M. : Comparative study of the inhibition of
metallo-β-lactamase (IMP-1 and VIM-2) by thiol compounds
that contain a hydrophobic group
Biol. Pharm. Bull., 27, 851-856 (2004)
11) Fujino, R. and Nishino, H. : Photoreaction of Spirofurans and
Furan-Fused Benzocycloalkanes. Synthesis of Dihydrophenalene
Derivatives and Helicene-Type Compounds
Cryogenices Report of Kumamoto University, 15, 11-15
(2004)
12) Firoz Alam Chowdhury and Nishino, H. : A Facile Synthesis of
N,N'-Oligomethylenebis(4,5-dihydrofuran-3-carboxamide)s
Using Manganese(III)-Based Radical Cyclization of N,N'Oligomethylenebis(3-oxobutanamide)s with 1,1-Diarylethenes
21) Kurosaki, H., Ishikawa, Y., Ishihara, T., Yamamoto, T., Yamaguchi,
Y. and Goto. M. : Mechanism of formation of iron(II) complexes
with pentadentate ligands via C-C bond formation between
139
trans-[Fe(2,4-bis(2pyridylmethylimino)pentane)(MeCN)2][ClO4]2·MeCN and
various nitriles
Dalton Trans., 1086-1092 (2005)
and their Structure-Activity Relationship.
Bioorg. Med. Chem. Lett., 14 (7), 1669-1672 (2004)
34) Kashiwagi, K., Tanaka, I., Tamura, M., Sugiyama, H., Okawara, T.,
Otsuka, M., Thomas N Sabado, Keith Williams, Kazuei Igarashi :
Anthraquinone Polyamines: Novel Channel Blockers to Study
NMDA Receptors.
J. Pharmacol. Exp. Ther., 309 (3), 884-893 (2004)
22) Matsunaga. H. and M. P. Sibi : Enantioselective Diels-Alder
reactions of 3-(acyloxy)acrylates
Tetrahedron Lett., 45, 5925-5929 (2004)
23) Nakajima, M., Orito, Y., Ishizuka, T. And Hashimoto, S. : The
Enantioselective Aldol Reaction of Trimethoxysilyl Enol Ether
Catalyzed by Lithium Binaphtholate.
Org. Lett. 6, 3763-3765 (2004)
35) Sugimoto, K., Nishida, M., Otsuka, M., Makino, K., Ohkubo, K.,
Mori, Y. and Morii, T. : Novel Real-time Sensors to Quantitatively
Assess In Vivo Inositol 1,4,5-Triphosphate Production in Intact
Cells.
Chem. Biol., 11 (4), 475-485 (2004)
24) Ishizuka, T., Katahira, T., Seo, R., Matsunaga, H. and Kunieda, T. :
Catalytic dissymmetrization of meso-2-imidazolidinones:
alternative route to chiral cynthons for 1,2-diamines.
Tetrahedron Lett., 45, 9327-9330 (2004)
36) Rakesh K. Sharma, Vineet Pande, Maria J. Ramos, Hament K.
Rajor, Shilpa Chopra, Meguro, K., Inoue, J. and Otsuka, M. :
Inhibitory activity of polyhydroxycarboxylate chelators against
recombinant NF-kB p50 Protein-DNA binding.
Bioorg. Chem, 33 (2), 67-81 (2005)
25) Nakajima, M., Kotani, S., Ishizuka, T. and Hashimoto, S. : Chiral
Phosphine Oxide as a Catalyst for Enantioselective Allylation of
Aldehydes with Allyltrichlorosilane.
Tetrahedron Lett., 46, 157-159 (2005)
37) Suzuki, K., Okawara, T., Higashijima, T., Yokomizo, K., Mizushima,
T. and Otsuka, M.: Inhibitory activities against topoisomerase I &
II by isoaurostatin derivatives and their asructure-activity
relationship.
Bioorg. Med. Chem. Lett., 15 (8), 2065-2068 (2005)
26) Matsunaga, H., Ishizuka, T. and Kunieda, T. : Highly efficient
asymmetric transfer hydrogenation of ketones catalyzed by
chiral 'roofed' cis-diamine-Ru(II) complex.
Tetrahedron Lett., 46, 3645-3648 (2005)
その他質量分析装置を利用した研究成果
4, 5, 7, 13, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27, 28, 29, 42, 43, 44, 45,
52
27) Yamakuchi, M., Matsunaga, H., Tokuda, R., Ishizuka, T., Nakajima,
M. and Kunieda, T. and Sterically Congested Roofed 2Thiazolines as New Chiral Ligands for Copper(II)-Catalyzed
Asymmetric Diels-Alder Reactions.
Tetrahedron Lett., 46, 4019-4022 (2005)
レーザーイオン化質量分析装置を利用した研究成果
28) Tokuoka, E., Kotani, S., Matsunaga, H., Ishizuka, T., Hashimoto, S.
and Nakajima, M. : Asymmetric Ring Opening of meso-Epoxides
Catalyzed by the Chiral Phosphine Oxide BINAPO.
Tetrahedron: Asymmetry in press.
38) Misumi,S., Takamune,N., and Shoji, S. : Proteomics of HIV-1
virion.
BIOMEDICAL AND PHARMACEUTICAL APPLICATIONS OF
PROTEOMICS (Editor H. Hondermarck) Kluwer Academic
Publisher, The Netherland. Chapter 14, 339-366 (2004)
29) Matsunaga, H., Ishizuka, T. And Kunieda, T.
Synthetic utility of five-membered heterocycles̶chiral
functionalization and applications.
Tetrahedron in press.
39) Misumi,S., Takamune,N., Ohtsubo,Y., Waniguchi,K., and Shoji,S. :
Zn2+ binding to cysteine-rich domain of extracellular human
Immunodeficiency virus type-1 Tat protein is associated with
Tat protein-induced apoptosis.
AIDS Res. Hum. Retroviruses. 20, 297-304 (2004)
30) M. Abdel-Aziz, Matsuda, K., Otsuka, M., Uyeda, M., Okawara, T.
and Suzuki, K. : Inhibitory Activities against Topoisomerase I & II
by Polyhydroxybenzol Amide Derivatives and Their StructureActivity Relationship.
Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters, 14, 1669-1672
(2004)
40) Misumi,S., Morikawa,Y., Tomonaga,M., Ohkuma,K., Takamune,N.,
and Shoji,S. : Blocking of Human Immunodeficiency Virus Type-1
Virion Autolysis by Autologous p2gag Peptide.
J. Biochem. 135, 447-453 (2004)
41) Katsuki, M., Chuang, V.T., Nishi, K., Kawahara, K., Nakayama, H.,
Yamaotsu, N., Hirono, S. and Otagiri, M. : Use of photoaffinity
labeling and site-directed mutagenesis for identification of the
key residue responsible for extraordinarily high affinity binding of
UCN-01 in human alpha1-acid glycoprotein.
J. Biol. Chem., 280, 1384-1391 (2005)
その他核磁気共鳴装置(500MHz)を利用した研究成果
1, 2, 3, 42, 43, 44, 45
質量分析装置を利用した研究成果
31) Wada, K., Arima, H., Tsutsumi, T., Hirayama, F. and Uekama, K. :
Enhancing Effects of Galactosylated Dendrimer/a-Cyclodextrin
Conjugates on Gene Transfer Efficiency.
Biol. Pharm. Bull., 28, 500-505 (2005)
その他レーザーイオン化質量分析装置を利用した研究成果
53
4軸単結晶自動X線解析装置を利用した研究成果
32) Sumida, T., Kikuchi, S., and Imafuku, K.: Bromination of Azulene
Derivatives with Sodium
Monobromoisocyanurate
Synth. Commun., 34, (23), 4273-4284 (2004)
42) Kurosaki, H., Ishikawa, Y., Yamamoto, T., Yamaguchi, Y. and
Goto, M. : Crystal structure of copper(II) complex of Nanthracen-9-ylmethyl-N,N',N'-tris-pyridin-2-ylmethyl-ethane1,2-diamine
Anal. Sci., 20, x93-x94 (2004)
33) Mohamed Abdel-Aziz, Matsuda, K., Otsuka, M., Uyeda, M.,
Okawara, T. and Suzuki, K. : Inhibitory Activities Against
Topoisomerase I & II by Polyhydroxybenzoyl Amide Derivatives
140
43) Kurosaki, H., Yoshida, H., Yamguchi, Y. and Goto, M. : Crystal
structure of a dincelar zinc(II) complex of 2-[(bis(1-hydroxy-4nirobenzyl)-aminoethyl)]pyridine
Anal. Sci., 20, x113-x114 (2004)
51) Motoyama, K., Arima, H., Nishimoto, Y., Miyake, K., Hirayama, F.
and Uekana, K. : Involvement of CD14 in the Inhibitory Effects of
Dimethyl-a-cyclodextrin on Lipopolysaccharide Signaling in
Macrophages.
FEBS Lett., 579, 1707-1714 (2005)
44) Kurosaki, H., Yoshida, H., Yamaguchi, Y. and Goto, M. : Crystal
structure of zinc(II) complex of HNE, N-(4-nitro-2hydroxy)phenylmethyl-N-(2-pyridylethyl)-N(pyridylmethyl)amine
Anal. Sci., 20, x145-x146 (2004)
45) Kurosaki, H., Koike, H., Omori, S., Ogata, Y., Yamaguchi, Y. and
Goto, M. : Synthesis, characterization, and crystal structure of
the copper(II) complex of the optical active
polypyridylmethylamine ligand: N,N,N'-tris(2-pyridylmethyl)-S2-(aminomethyl)piperidine = S-P3pipda
Inorg. Chem. Commun., 7, 1229-1232 (2004)
52) Wada, K., Arima, H., Tsutsumi, T., Chihara, Y., Hattori, K.,
Hirayama, F. and Uekama, K. : Improvement of Gene Delivery
Mediated by Mannosylated Dendrimer/a-Cyclodextrin
Conjugates.
J. Controlled Release, 104, 397-413 (2005)
その他蛍光分光光度計を利用した研究成果
19, 20, 31, 41, 49, 53
円二色性分散計を利用した研究成果
その他4軸単結晶自動X線解析装置を利用した研究成果
1, 3, 21
53) Yamashita, T., Uno, T. and Ishikawa, Y. : Stabilization of Guanine
Quadruplex DNA by the Binding of Porphyrins with Cationic Side
Arms.
Bioorg. Med. Chem. 13, 2423-2430 (2005)
粉末X線回折装置を利用した研究成果
54) Kragh-Hansen, U., Saito, S., Nishi, K., Anraku, M., and Otagiri, M. :
Effect of genetic variation on the thermal stability of human
serum albumin.
Biochim. Biophys. Acta, 1747, 81-88 (2005)
46) Ikeda, Y., Motoune, S., Ono, M., Arima, H., Hirayama. F. and
Uekama, K. : Potential Use of 2-Hydroxypropyl-b-cyclodextrin as
a Release Modifier of a Water-soluble Drug, Metoprolol Tartrate,
from Ethylcellulose Tablets.
J. Drug Del. Sci. Tech., 14, 69-76 (2004)
55) M atsushita, S., Isima, Y., Chuang, V. T., Watanabe, H., Tanase, S.,
Maruyama, T., and Otagiri, M. : Functional analysis of
recombinant human serum albumin domains for pharmaceutical
applications.
Pharm. Res., 21, 1924-1932 (2004)
その他粉末X線回折装置を利用した研究成果
47
56) Komatsu, T., Oguro, Y., Teramura, Y., Takeoka, S., Okai, J.,
Anraku, M., Otagiri, M., and Tsuchida, E. : Physicochemical
characterization of cross-linked human serum albumin dimer
and its synthetic heme hybrid as an oxygen carrier.
Biochim. Biophys. Acta, 1675, 21-31 (2004)
示差走査熱量測定装置を利用した研究成果
47) Sonoda, Y., Hirayama, F., Arima, H. and Uekama, K. : Effects of
2-Hydroxypropyl-b-cyclodextrin on Polymorphic Transition of
Chlorpropamide in Various Conditions: Temperature, Humidity
and Moulding Pressure.
J. Incl. Phenom. Macrocycl. Chem., 50, 73-77 (2004)
57) Katsuki, M., Chuang, V. T., Nishi, K., Suenaga. A., and Otagiri, M. :
Tryptophan residues play an important role in the extraordinarily
high affinity binding interaction of UCN-01 to human alpha-1acid glycoprotein.
Pharm. Res. 21, 1648-1655 (2004)
48) Anraku, M., Tsurusaki, Y., Watanabe, H., Maruyama, T., KraghHansen, U. and Otagiri, M. : Stabilizing mechanisms in
commercial albumin preparations: octanoate and N-acetyl-Ltryptophanate protect human serum albumin against heat and
oxidative stress.
Biochim. Biophys. Acta, 1702, 9-17 (2004)
58) Yamasaki, K., Maruyama, T., Takadate, A., Suenaga, A., KraghHansen, U., and Otagiri, M. : Characterization of site I of human
serum albumin using spectroscopic analyses: locational relations
between regions Ib and Ic of site I.
J. Pharm. Sci., 93, 3004-3012 (2004)
その他示差走査熱量測定装置を利用した研究成果
46
断熱型示差走査熱量測定装置を利用した研究成果
59) Nishi, K., Maruyama, T., Halsall, H. B., Handa, T., and Otagiri, M. :
Binding of alpha1-acid glycoprotein to membrane results in a
unique structural change and ligand release.
Biochemistry, 43, 10513-10519 (2004)
49) S. Tavornvipas, Tajiri, S., Hirayama, F., Arima, H and Uekama, K. :
Effects of Hydrophilic Cyclodextrins on Aggregation of
Recombinant Human Growth Hormone.
Pharm. Res., 21, 2369-2376 (2004)
60) Nishi, K., Fukunaga, N., and Otagiri, M. : Construction of
expression system for human alpha1-acid glycoprotein in Pichia
pastoris and evaluation of its drug-binding properties.
Drug Metab. Dispos., 1069-1074 (2004)
蛍光分光光度計を利用した研究成果
その他円二色性分散計を利用した研究成果
19, 41, 45, 48, 50, 51
50) Arima, H., Yunomae, K., Morikawa, T., Hirayama, F. and Uekama,
K. : Contribution of Cholesterol and Phospholipids to Inhibitory
Effect of Dimethyl-b-cyclodextrin on Efflux Function of PGlycoprotein and Multidrug Resistance-associated Protein 2
(MRP2) in Vinblastin-resistant Caco-2 Cell Monolayers.
Pharm. Res., 21, 625-634 (2004)
ストップトフロー分光光度計を利用した研究成果
61) Ohinata, A., Nagai, K., Nomura, J., Hashimoto, K., Hisatsune, A.,
Miyata, T. and Isohama, Y.:Lipopolysaccharide changes the
subcellular distribution of aquaporin 5 and increases plasma
141
membrane water permeability in mouse lung epithelial cells.
Biochem Biophys Res Commun, 326, 521-526 (2005)
62) Sakurai, Y., Ma, S. F., Watanabe, H., Yamaotsu, N., Hirono, S.,
Kurono, Y., Kragh-Hansen, U., and Otagiri, M. : Esterase-like
activity of serum albumin: characterization of its structural
chemistry using p-nitrophenyl esters as substrates.
Pharm. Res., 285-292 (2004)
その他走査型電子顕微鏡を利用した研究成果
46, 47
その他フーリエ変換赤外分光光度計を利用した研究成果
41
その他電子スピン共鳴装置を利用した研究成果
42, 45
その他サーマルサイクラーを利用した研究成果
61
その他紫外可視分光光度計を利用した研究成果
50, 51
142
(10)アイソトープ総合施設の平成16年度活動内容
1.主要設備
アイソトープ総合施設は、本荘中地区に位置するアイソトープ総合施設(旧アイソトープ総合センター)
と3つのキャンパスに点在するRI施設[黒髪地区アイソトープ施設(旧黒髪地区放射性同位元素総合研究
室)、本荘地区アイソトープ施設(旧本荘地区放射性同位元素総合研究室)、大江地区アイソトープ施設(旧
薬学部放射性同位元素総合研究室)]の4つのRI施設より構成されている。各RI施設は、それぞれのキ
ャンパスの利用内容の特色に応じた教育・研究の支援活動を行っている。例えば、アイソトープ総合施設
(RIC)では生命科学全般を中心とした放射線・RI実験支援、黒髪地区アイソトープ施設(黒髪RI)
では素子材料・物性関連のRI実験・中性子照射実験支援、本荘地区アイソトープ施設(本荘RI)では基
礎医学や医療分野でのRI実験支援、大江地区アイソトープ施設(大江RI)では創薬関連のRI実験支援
を行っている。
1)アイソトープ総合施設(RIC)
【使用可能核種】非密封RI 34 核種(3 H、14C、32P、35S、51Cr、99mTc、その他)、
密封RI
1核種(137Cs)
【実験機器】オートウエルガンマカウンタ4台、液体シンチレーションカウンタ2台、低バック液体
シンチレーションカウンタ、プレートカウンター、シンチカメラ(動物実験対応)
、バイオイメージン
グアナライザー、フルオロ・イメージアナライザー、高速液体クロマトグラフィー2台、フローシン
チレーションアナライザー、蛍光用マルチプレートリーダー、超高感度 CCD カメラ解析システム、細
胞生理学実験装置、凍結ミクロトーム、パルスフィールド電気泳動装置、CO2インキュベーター12 台、
超遠心分離機2台、Ge 半導体核種分析システム
【特色ある実験室】動物実験室、P2 レベル実験室2室、P3 レベル実験室2室、学生実習室(60 名収
容)
2)黒髪地区アイソトープ施設(黒髪RI )
【使用可能核種】非密封RI 114 核種(3H、14C、32P、35S、226Ra、210Po、その他)
密封RI
11 核種
【実験機器】241Am-Be 中性子照射装置、オートウェルガンマカウンタ、液体シンチレーションカウン
タ、バリアブルイメージアナライザー、ジェネティックアナライザー、プラスミド自動抽出装置、マ
ルチラベルカウンター、超遠心分離機、Ge 半導体核種分析システム、純水製造装置
【特色ある実験室】中性子線源室(中性子照射実験)、準備・解析室(DNA 解析)
3)本荘地区アイソトープ施設(本荘RI )
【使用可能核種】非密封RI 8核種(3H、14C、32P、33P、35S、45Ca、51Cr、125I)
密封RI
1核種(63Ni)
【実験機器】オートウェルガンマカウンタ2台、液体シンチレーションカウンタ6台、プレートカウ
ンター2台、フルオロ・イメージアナライザー、CO2 インキュベーター4台、セルハーベスター2台、
自動現像機、二次元電気泳動装置、純水製造装置
【特色ある実験室】P2 レベル実験室
4)大江地区アイソトープ施設(大江RI )
【使用可能核種】非密封RI 28 核種(3 H、14C、32P、35S、51Cr、65Zn、99mTc、その他)
密封RI
1核種(63Ni)
【実験機器】オートウエルガンマカウンタ、液体シンチレーションカウンタ2台、CO2 インキュベー
ター、遠心機 himacCF7D2、パーソナル小型遠心機、倒立型ルーチン顕微鏡、動物飼育フード
【特色ある実験室】P2 レベル実験室、P3 レベル実験室
143
2.利用状況
1)各RI施設の放射線取扱者登録数
部
局
身
分
(研究利用)
教育学部
理学部
医学部
附属病院
薬学部
工学部
大学院医学薬学研究部
大学院医学教育部
大学院薬学教育部
エイズ学研究センター
生命資源研究・
支援センター
発生医学研究センター
大学院自然科学研究科
沿岸域教育研究
センター
衝撃・環境研究センター
保健管理センター
小計(人)
(教育利用)
薬学部
工学部
理学部
医療技術短大部
小計(人)
計(人)
RIC
黒髪RI
本荘RI
大江RI
計(人)
職員、
学生、
職員、
学生、
職員、
学生、
職員、
学生、
その他
院生
その他
院生
その他
院生
その他
院生
0
0
3
21
0
3
54
19
1
5
0
17
0
0
0
3
0
110
36
0
1
8
0
0
0
10
0
0
0
0
0
11
0
0
0
3
0
0
0
0
0
0
0
53
0
0
45
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
125
4
0
0
0
0
0
0
0
26
0
0
0
0
0
0
0
47
0
0
0
51
0
1
36
3
74
47
19
125
254
92
5
12
0
1
0
2
0
2
0
17
25
0
1
0
3
0
0
0
29
1
29
0
0
0
0
46
1
15
0
0
1
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
144
181
24
43
103
129
28
98
750
325
67
232
126
96
0
0
84
180
0
104
20
0
124
0
0
0
0
0
91
0
0
0
91
187
104
20
84
395
505
191
232
217
1145
144
2)研究・教育テーマ数
部
局
RIC
黒髪RI
本荘RI
大江RI
合計
教育学部
1
0
0
0
1
理学部
0
5
0
0
5
医学部
2
0
0
0
2
附属病院
5
0
13
0
18
薬学部
0
0
0
1
1
工学部
0
1
0
0
1
大学院自然科学研究科
2
1
0
0
3
大学院医学薬学研究部
15
0
14
15
44
大学院医学教育部
9
0
0
0
9
エイズ学研究センター
4
0
0
0
4
生命資源研究・支援センター
7
1
1
0
9
12
0
0
0
12
0
1
0
0
1
57
9
28
16
110
発生医学研究センター
衝撃・極限環境研究センター
計(件)
3)管理区域に立ち入った放射線取扱者延 べ人数
RI施設
RIC
黒髪RI
本荘RI
大江RI
計
人数
10,145
3,645
4,296
4,188
22,247
計
4)受け入れたRI線源の核種別数量
核
種
放射能
(MBq)
RIC
黒髪RI
本荘RI
大江RI
H
518.3
83.3
342.4
33.3
977.3
14
C
67.6
0.4
9.3
77.3
32
P
611.3
652.0
314.5
2012.6
33
P
27.8
35
S
370.0
3
434.8
27.8
74.0
530.0
277.5
Cr
3700.0
Fe
18.5
65
Zn
0.0
0
0
0
0.0
In
444.0
0
0
0
444.0
I
777.1
0
74.0
148.0
999.1
Na
7.4
0
0
0
7.4
210
Pb
0.0
200.0
0
0
200.0
208
Po
0.0
23.2
0
0
23.2
Tc
3700.0
0
0
0
3700.0
10242.0
815.3
3522.8
782.6
15362.7
87
37
111
125
22
99m
計
RI 線源(個数)
122
1924.0
1251.5
59
51
5624.0
18.5
28
145
274
5)使用したRI線源の核種別数量
核
放射能
種
(MBq)
RIC
黒髪RI
本荘RI
大江RI
計
88.8
312.7
*24.7
549.4
0.3
*13.0
104.0
528.9
*170.2
1377.8
H
123.2
14
C
90.7
32
P
398.4
33
P
20.4
0
0
20.4
35
S
370.0
472.6
*106.0
948.6
3
280.3
Cr
1749.1
564.0
*0.0
2313.1
59
Fe
0.2
0
Zn
0
0
In
254.1
0
0
0
0
0.2
65
254.1
I
761.7
45.9
*64.6
872.2
Na
5.2
0
0
5.2
Tc
688.5
0
0
688.5
1924.4
*378.5
7134.0
51
111
125
22
99m
計
4461.5
369.1
0
* 印は、減衰補正有り
6)放射性廃棄物の引渡数量
引
廃棄物の種類
RIC
黒髪RI
渡
数
量
本荘RI
(本数)
大江RI
計
可
燃
物
36
1
4
1
42
難
燃
物
49
2
20
7
78
不
燃
物
6
1
2
1
10
非圧縮性不燃物
0
0
0
0
0
物
12
0
0
0
12
動
無
機
液
体
9
0
6
0
15
有
機
液
体
1
0
0
0
1
焼却型フィルター
32.7
0
25.5
10
68.2
通常型フィルター
4.7
0
0
2
6.7
計
150.4
4
57.5
21
232.9
廃棄物集荷料(千円)
4,690
152
1,689
638
7,169
〈可燃、難燃、不燃、動物、非圧〉
単位:本(50 ℓドラム缶/本)
〈無機液体〉
単位:本(25 ℓポリタンク/本)
〈焼却型、通常型フィルター〉
単位:本(50 ℓ換算)
146
3.行事・活動状況
1)放射線取扱者教育訓練
4期開催/年(講習回数 10回/年
開催時期
4月期
7月期
10月期
1月期
計
2)施設利用説明会
各RI施設で随時開催
開催RI施設
名、RI実習回数
講習
開催回数
受講人数
14回/年
177名)
RI実習
開催回数
受講人数
5
2
2
1
423
120
32
11
4
9
1
1
67
98
4
8
10
586
14
177
(48回/年、受講者
開催回数
457名)
受講人数
RIC
黒髪RI
本荘RI
大江RI
12
18
6
12
194
140
9
114
計
48
457
3)施設利用者への情報発信
施設利用者への情報発信のための連絡網を整備し、情報の提供を行っている。
・ホームページによる情報発信を行っている。TOP ページにRI施設共通の情報を掲載するとともに、
各RI施設へのリンクを行っている。リンクのページでは、掲示板などにより利用者に必要な情報を
提供している。
・ E-Mail リストによる施設利用者への連絡網を整備し、重要な情報を迅速に発信している。RIC にお
いては「RIC E−Mail News」にて 32 通を発信した。
・ オープンキャンパスにおける総研棟見学会(本荘RI)
4)放射線体験セミナーの開催
放射線体験セミナー「どこまで知っていますか?放射線」
(熊本大学公開講座)の開催
平成 16 年8月6日 13:00 17:30、アイソトープ総合施設6階講義室、参加者 15 名
・
「入門編 放射線を理解する!」
古嶋昭博(生命資源研究・支援センター)
・
「応用編 放射線の利用−医学利用を中心に−」
松本政典(医学部保健学科)
・
「活用編 身の回りにある放射線とそのみつけ方」 島崎達也(生命資源研究・支援センター)
・実験「見てみよう・測ってみよう自然放射線」
アイソトープ総合施設スタッフ
5)電離放射線障害防止規則への対応
・大江RIにおいて、専任技術職員を作業環境測定士の選任し、平成 17 年1月より同施設の放射線取
扱作業室内の空気中放射性物質濃度測定を開始。
6)文部科学省による立入検査
対象施設: アイソトープ総合施設、本荘地区アイソトープ施設
(平成 17 年1月 25,26 日、検査官2名)
7)放射線関係の集会への参加
放射線安全管理等に関係する学会、研修会、セミナー等
・ 第 28 回国立大学アイソトープ総合センター長会議 古嶋出席(平成 16 年6月 10 日、東京大学)
・ 放射線施設事業者連絡会 古嶋、上村出席(平成 16 年7月 28 日、文部科学省)
・ 大学等における放射線安全管理研修会 古嶋参加(平成 16 年8月 27 日、東京大学)
147
・ 第12回九州支部主任者研修会 島崎、上村、川原参加(平成 16 年 10 月 22 日、九州大学)
・ 第45回放射線管理研修会 島崎参加(平成 16 年 11 月 4 日−5 日、岩手市)
・ 平成 16 年度放射性同位元素等取扱施設安全管理担当教職員研修 白石参加(平成 16 年 11 月 10
日、11 日、京都大学)
・ 第 196 回放射線安全管理講習会 島崎参加(平成 16 年 12 月 10 日、福岡)
4.その他
1)全学的放射線安全管理への実務面での 貢献
・熊本大学放射線取扱者個人管理システム(ACE2000)の主導的運用・管理
・ 国際規制物資の学内管理サポート
148
13. Yoshitake, Y., Nakatsura, T., Monji, M., Senju, S., Matsuyoshi, H.,
Tsukamoto, H., Hosaka, S., Komori, H., Fukuma, D., Ikuta, Y.,
Katagiri, T., Furukawa, Y., Ito, H., Shinohara, M., Nakamura, Y.,
and Nishimura, Y.: Proliferation potential-related protein, an ideal
esophageal cancer antigen for immnotherapy, identified using
complementary DNA microarray analysis. Clin. Cancer Res. 10,
6437-6448(2004).
14. Monji, M., Nakatsura, T., Senju, S., Yoshitake, Y., Sawatsubashi,
M., Shinohara, M., Kageshita, T., Ono, T., Inokuchi, A. and
Nishimura, Y. Identification of a novel human cancer/testis
antigen, KM-HN-1, recognized by cellular and humoral immune
responses. Clin. Cancer Res. 10, 6047-6057(2004).
15. Ohkura, T., Taniguchi, S.,Yamada, K., Nishio, N., Okamura, T.,
Yoshida, A., Kamijou, K., Fukata, S., Kuma, K., Inoue, Y.,
Hisatome, I., Senju, S., Nishimura Y., Shigemasa, C. Detection of
the novel autoantibody (anti-UACA antibody) in patients with
Graves disease. Biochem. Biophys. Res. Comm. 321, 432440(2004).
16. Tanaka, T., Soejima, H., Hirai, N., Sakamoto, T., Yoshimura, M.,
Kajiwara, I., Miyao, Y., Fujimoto, K., Miyagi, H., Irie, A., Nishimura,
Y., Ogawa, H. Comparison of frequency of interferon-gammapositive CD4+ T cells before and after percutaneous coronary
intervention and the effect of statin therapy in patients with
stable angina pectoris. Am. J. Cardiol. 93, 1547-1549(2004).
17. Matsuyoshi, H., Senju, S., Hirata, S., Yoshitake, Y., Fukuma, D.,
Motomura, Y., Nishimura Y.
Cancer immunotherapy by
genetically modified embryonic stem cell-derived dendritic cells.
In immunology 2004 (The proceeding of the 12th International
Congress of Immunology, ed. By Skamene, E.) Medimond S.r.l.
(Bologna, Italy), 487-491(2004).
18. Khuda. SE., Yoshida, M., Xing, Y., Shimasaki, T., Takeya, M.,
Kuwahara, K., Sakaguchi, N. : The Sac3 homologue shd1 is
involved in mitogenic progression in mammalian cells., J. Biol.
Chem., 279, Issue 44, 46182-46190 (2004)
19. Terada, K., Yomogida, K., Imai, T., Kiyonari, H., Takeda, N.,
Kadomatsu, T., Yano, M., Aizawa, S., Mori, M.: A type I DnaJ
homolog, DjA1, regulates androgen receptor signaling and
spermatogenesis. EMBO J., 24(3), 611-622(2005)
20. Feng, L., Yunoue, S., Tokuo, H., Ozawa, T., Zhang, D.,
Patrakitkomjorn, S., Ichimura, T., Saya, H., and Araki, N.: PKA
phosphorylation and 14-3-3 interaction regulate the function of
Neurofibromatosis Type I tumor suppressor, neurofibromin.
FEBS Letters, 557, 275-282, 2004.
21. Iida, S., Hirota, T., Morisaki, T., Marumoto, T., Hara, T., Kuninaka,
S., Honda, S., Kosai, K., Kawasuji, M., Pallas, D.C. and Saya, H.:
The tumor suppressor WARTS ensures genomic integrity by
regulating both mitotic progression and G1 tetraploidy
checkpoint function. Oncogene, 23, 5266-5274, 2004.
22. Marumoto, T., Zhang, D. and Saya, H.: Aurora A ‒ A guardian of
poles. Nat. Rev. Cancer 5, 42-50(2005).
23. Hiroko Tomiyama, Hiroshi Takata, Tomoko Matsuda, and
Masafumi Takiguchi: Phenotypic classification of human CD8+
T cells reflecting their function: An inverse correlation between
quantitative expression of CD27 and cytotoxic effector function.
Eur. J. Immunol. 34: 999-1010, 2004.
24. Hiroshi Takata, Hiroko Tomiyama, Mamoru Fujiwara, Naoki
Kobayashi, and Masafumi Takiguchi: Cutting Edge: Expression of
Chemokine Receptor CXCR1 on Human Effector CD8+ T Cells. J.
Immunol. 173: 2231-2235, 2004.
25. Takamasa Ueno, Hiroko Tomiyama, Mamoru Fujiwara, Shinichi
Oka, and Masafumi Takiguchi: Functionally impaired HIV-specific
CD8 T cells show high-affinity T cell receptor-ligand interactions.
J. Immunol. 173: 5451-5457, 2004.
26. Takamasa Ueno, Mamoru Fujiwara, Hiroko Tomiyama, Masafumi
Onodera, Masafumi Takiguchi: Reconstitution of anti-HIV
effector functions of primary human CD8 T lymphocytes by
transfer of HIV-specific αβ TCR genes, Eur. J. Immunol.,
34(12): 3379-3388, 2004.
27. Naoki Kobayashi, Hiroshi Takata, Shumpei Yokota and Masafumi
Takiguchi: Down-regulation of CXCR4 expression on human
CD8+ T cells during peripheral differentiation, Eur. J. Immunol.,
34(12): 3370-3378, 2004.
5 平成16年度中に発表されたアイソトープ
総合施設利用者の研究成果
論文(英文)
76編
論文(和文)
25編
学会発表(国際学会)
32編
学会発表(国内学会)
118編
論文(英文)
1.
Furukawa K, Hori M, Ouchi N, Kihara S, Funahashi T, Matsuzawa Y,
Miyazaki A, Nakayama H, Horiuchi. S. Adiponectin downregulates acyl-coenzyme A:choresterol acyltransferase-1
(ACAT-1) in cultured human monocyte-derived macrophages.
Biochem Biophys Res Commun. 317, 831-836(2004).
2. Hori M, Satoh M, Furukawa K, Sakamoto Y, Hakamata H,
Komohara Y, Takeya M, Sasaki Y, Miyazaki A, Horiuchi S. Acylcoenzyme A:cholesterol acyltransferase-2 (ACAT-2) is
responsible for elevated intestinal ACAT activity in diabetic rats.
Arterioscler Thromb Vasc Biol. 24, 1689-1695(2004).
3. Unno Y, Sakai M, Sakamoto Y, Kuniyasu A, Nakayama H, Nagai R,
Horiuchi S. Advanced glycation end products-modified proteins
and oxidized LDL mediate down-regulation of leptin in mouse
adipocytes via CD36. Biochem Biophys Res Commun. 325,
151-156(2004).
4. Nagai R, Accumulation of Advanced Glycation End Products in
Age-dependent Disorders. Med. Hypotheses Res. 1, 159168(2004).
5. Fukuhara-Takaki K, Sakai M, Sakamoto Y, Takeya M, Horiuchi S.
Expression of class A scavenger receptor is enhanced by high
glucose in vitro and under diabetic conditions in vivo: one
mechanism for an increased rate of atherosclerosis in diabetes. J
Biol Chem. 280, 3355-3364(2005).
6. Sakamotoa Y, Miyazaki A, Tamagawa H, Wanga G, Horiuchi S.
Specific interaction of oxidized low-density lipoprotein with
thrombospondin-1 inhibits transforming growth factor-b from
its activation. Atherosclerosis. in press
7. J. Fang, T. Sawa, T. Akaike, K. Greish, and H. Maeda: Enhanced
chemotherapeutic effect against tumor cells by a heme
oxygenase inhibitor, pegylated zinc protoporphyrin in
combination with anticancer agents. Int. J. Cancer, 109, 1-8
(2004).
8. J. Fang, T. Akaike, and H. Maeda: Antiapoptotic role of heme
oxygenase and its potential as an anticancer target. Apoptosis,
9, 27-35 (2004).
9. Hirata, S., Senju, S., Matsuyoshi, H., Fukuma, D., Uemura, Y. and
Nishimura, Y.
Prevention of experimental autoimmune
encephalomyelitis by transfer of ES cell-derived dendritic cells
expressing MOG peptide along with TRAIL or PD-L1. J.
Immunol. 174, 1888-1897(2005).
10. Tsukamoto, H., Irie, A., and Nishimura, Y. B-Raf contributes to
sustained extracellular signal-regulated kinase activation
associated with interleukin-2 production stimulated through the
T cell receptor. J. Biol. Chem. 279, 48457-48465(2004).
11. Nakatsura, T., Komori, H., Kubo, T., Yoshitake, Y., Senju, S.,
Katagiri, T., Furukawa, Y., Oagawa, M., Nakamura, Y., and
Nishimura, Y. Mouse homologue of a novel human oncofetal
antigen, Glypican-3, evokes T cell-mediated tumor rejection
without autoimmune reactions in mice. Clin. Cancer Res 10,
8630-8640(2004).
12. Nakatsura, T., Kageshita, T., Ito, S., Wakamatsu, K., Monji, M.,
Ikuta, Y., Senju, S., Ono, T. and Nishimura, Y. Identification of
glypican-3 as a novel tumor marker for melanoma. Clin. Cancer
Res. 10, 6612-6621(2004).
149
28. Fukuda, T., Sakai, M., Takano, H., Ono, K. and Takio, S.:
Hypermethylation of retrotransposons in the liverwort
Marchantia paleacea var. diptera. Plant Cell Reports 22, 594598(2004).
29. Murao, K., Takamiya, M., Kanji, O., Takano, H. and Takio, S.:
Copper deficiency induced expression of Fe-superoxide
dismutase gene in the fern, Matteuccia struthiopteris. Plant
Physiol. Biochem. 42, 143-148(2004).
30. Sakaguchi, S., Fukuda, T., Takano, H., Ono, K., and Takio, S.:
Photosynthetic Electron Transport Differentially Regulates the
Expression of Superoxide Dismutase Genes in Liverwort,
Marchantia paleacea var. diptera. Plant Cell Physiol. 45, 318324(2004).
31. Lin, X., Zhang, W., Takano, H., Takio, S. and Ono, K.: Efficient
plant regeneration and micropropagation from callus derived
from mature zygotic embryos of Larix gmelinii (Rupr.) Kuz. Plant
Biotech., 21, 159-163(2004).
32. Matsuzaki, M., Misumi, O., Tadasu, S., Maruyama, S., Takahara,
M., Miyagishima, S., Mori, T., Nishida, K., Yagisawa, F., Nishida, K.,
Yoshida, Y., Nishimura, Y., Nakao, S., Kobayashi, T., Momoyama,
Y., Higashiyama, T., Minoda, A., Sano, M., Nomoto, H., Hayashi,
H., Ohta, F., Nishizaka, S., Haga, S., Miura, S., Morishita, T.,
Kabeya, K., Terasawa, Y., Suzuki, Y. Ishii, Y., Asakawa, S., Takano,
H., Ohta, N., Kuroiwa, H., Tanaka, K., Shimizu, N., Sugano, S.,
Sato, N., Nozaki, H., Ogasawara, N., Kohara Y., & Kuroiwa, T.:
Genome sequence of the ultrasmall unicellulat red alga
Cyanidioschyzon merolae 10D. Nature, 428, 653-657(2004).
33. Sakai, A., Takano, H. and Kuroiwa, T.: Organelle-Nuclei in Higher
Plants: Structure, Composition, Function, and Evolution. Int. Rev.
Cytol., 238, 59-118(2004).
34. Harashima, S., Takano, H., Ono, K. and Takio, S. (2004)
Chalcone synthase-like gene in the liverwort Marchantia
paleacea var. diptera. Plant Cell Rep., 23, 167-173(2004).
35. Zhang, W., Lin, X., Takano, H., Takio, S. and Ono, K.: Efficient
plant regeneration from suspension cells of Allium cepa L. Plant
Cell Rep., 23, 371-376(2004).
36. Anraku, M., Kitamura, K., Shinohara, A., Adachi, M., Suenaga, A.,
Maruyama, T., Miyanaka, K., Miyoshi, T., Shiraishi, N., Nonoguchi,
H., Otagiri, M., Tomita, K. : Intravenous iron administration
indeces oxidation of serum albumin in hemodialysis patients.
Kidney Int., 66, 841-848 (2004).
37. Matsushita, S., Isima, Y., Chuang, VTG., Watanabe, H., Tanase, S.,
Maruyama, T., Otagiri, M. : Functional analysis of recombinant
human serum albumin domains for pharmaceutical applications.
Pharm. Res., 21, 1924-1932 (2004).
38. Katsuki, M., Chuang, VTG., Nishi, K., Suenaga, A., Otagiri, M. :
Tryptophan residues play an important role in the extraordinarily
high affinity binding interaction of UCN-01 to human alpha-1acid glycoprotein. Pharm. Res.,21, 1648-1655 (2004).
39. Katsuki, M., Chuang, VTG., Nishi, K., Kawahara, K., Nakayama, H.,
Yamaotsu, N., Hirono, S., Otagiri, M. : Use of photoaffinity
labeling and site-directed mutagenesis for identification of the
key residue responsible for extraordinarily high affinity binding of
UCN-01 in human alpha1-acid glycoprotein. J. Biol. Chem., 280,
1384-1391 (2005).
40. Deguchi, T., Kouno, Y., Terasaki, A., Otagiri, M. : Differential
contributions of rOat1(Slc22a6) and rOat3(Slc22a8) to the in
vivo renal uptake of uremic toxins in rats. Pharm. Res., 22, 619627 (2005).
41. Furukawa, K., Hori, M., Ouchi, N., Kihara, S., Funahashi, T.,
Matsuzawa, Y., Miyazaki, A., Nakayama, H., Horiuchi, S.:
Adiponectin down-regulates acyl-coenzyme A:cholesterol
acyltransferase-1 in cultured human monocyte-derived
macrophages. Biochem. Biophys. Res. Commun., 317, 831-836
(2004).
42. Unno, Y., Sakai, M., Sakamoto, Y., Kuniyasu, A., Nakayama, H.,
Nagai, R., Horiuchi, S.: Advanced glycation end productsmodified proteins and oxidized LDL mediate down-regulation of
leptin in mouse adipocytes via CD36. Biochem. Biophys. Res.
Commun., 325, 151-156 (2004).
43. Katsuki, M., Chuang, V.T., Nishi, K., Kawahara, K., Nakayama, H.,
Yamaotsu, N., Hirono, S., Otagiri, M.: Use of photoaffinity labeling
44.
45.
46.
47.
48.
49.
50.
51.
52.
53.
54.
55.
56.
57.
58.
59.
150
and site-directed mutagenesis for identification of the key
residue responsible for extraordinarily high affinity binding of
UCN-01 in human alpha1-acid glycoprotein. J. Biol. Chem., 280,
1384-1391 (2005).
Tanaka H, Miake J, Notsu T, Sonyama K, Sasaki N, Iitsuka K, Kato
M, Taniguchi S, Igawa O, Yoshida A, Shigemasa C, Hoshikawa Y,
Kurata Y, Kuniyasu A, Nakayama H, Inagaki N, Nanba E, Shiota G,
Morisaki T, Ninomiya H, Kitakaze M, Hisatome I.: Proteasomal
degradation of Kir6.2 channel protein and its inhibition by a Na+
channel blocker aprindine.Biochem Biophys Res Commun., 331,
1001-1006 (2005).
*Watanabe, K., *Tateishi, S ., Kawasuji, M ., Tsurimoto, T., InoueH.
and Yamaizumi, M.: Rad18 guides pol to replication stalling sites
through physical interaction and PCNA monoubiquitination. The
EMBO Journal, Vol. 23:
3886-3896, (2004) *equal
contribution
Matsuo, T., Matsumura, T., Sakai, M., Senokuchi, T., Yano, M.,
Kiritoshi, S., Sonoda, K., Kukidome, D., Pestell, R. G., Brownlee, M.,
Nishikawa, T., and Araki, E. 15d-PGJ(2) inhibits oxidized LDLinduced macrophage proliferation by inhibition of GM-CSF
production via inactivation of NF-kappaB. Biochem Biophys Res
Commun. 314:817-823, 2004.
Senokuchi, T., Matsumura, T., Sakai, M., Matsuo, T., Yano, M.,
Kiritoshi, S., Sonoda, K., Kukidome, D., Nishikawa, T., and Araki, E.
Extracellular signal-regulated kinase and p38 mitogen-activated
protein kinase mediate macrophage proliferation induced by
oxidized low-density lipoprotein. Atherosclerosis. 176:233-245,
2004.
Uekama, K., Hirayama, F., Arima, H.: Pharmaceutical Applications
of Cyclodextrins and Their Derivatives.
"Handbook of
Cyclodextrins and Their Complexes", Ed. by H. Dodziuk, WileyVCH Verlag, Weinheim, (2005), in press.
Arima, H.: Dendrimers as DNA Carriers,
Non-viral Gene
Therapy: Gene Design and Delivery , Eds. K. Taira, K. Kataoka, T.
Niidome, Springer-Verlag Tokyo, Tokyo, pp. 75-86 (2005).
Arima, H.: Recent Findings of Dendrimers and Their Conjugates
as Non-viral Vectors. "Recent Research and Development of
Bioconjugate Chemistry", Transworld Research Network, Kerala,
India, pp. 109-126 (2005).
Wada, K., Arima, H., Hattori, K., Hirayama, F., Uekama, K.:
Improvement of Gene Delivery Mediated by Mannosylated
Dendrimer/a-Cyclodextrin Conjugates. J. Control. Release., 104,
397-413 (2005).
Motoyama, K., Arima, H., Miyake, K., Hirayama, F., Uekama, K.:
Involvement of CD14 in the inhibitory effects of dimetyl-acyclodextrin on lipopolysaccharide signaling in macrophages.
FEBS Lett., 579, 1707-1714 (2005).
Wada, K., Arima, H., Hattori, K., Hirayama, F., Uekama, K.:
Enhancing Effects of Galactosylated Dendrimer/a-Cyclodextrin
Conjugates on Gene Transfer Efficiency. Biol. Pharm. Bull., 28,
500-505 (2005).
Uekama, K.: Design and evaluation of cyclodextrin-based drug
formulation. Chem. Pharm. Bull., 52, 900-915 (2004).
Arima, H., Yunomae, K., Morikawa, T., Hirayama, F., Uekama, K:.
Contribution of Cholesterol and Phospholipids to Inhibitory Effect
of Dimethyl-b-cyclodextrin on Efflux Function of P-glycoprotein
and Multidrug Resistance-associated Protein 2 (MRP2) in
Vinblastine-resistant Caco-2 Cell Monolayers. Pharm. Res., 21,
625-634 (2004).
He, G-X., Kuroda, T., Mima, T., Morita, Y., Mizushima, T. and
Tsuchiya, T. : An H+-coupled multidrug efflux pump, PmpM, a
member of the MATE family of transporters, from Pseudomonas
aeruginosa. J. Bacteriol. 186, 262-265. (2004)
Tomisato, W., Tsutsumi, S., Hoshino, T., Hwang, H-J., Mio, M.,
Tsuchiya, T. and Mizushima, T. : Role of direct cytotoxic effects
of NSAIDs in the induction of gastric lesions. Biochem.
Pharmacol. 67, 575-585. (2004)
Shiota, S., Shimizu, M., Sugiyama, J., Morita, Y., Mizushima, T.,
and Tsuchiya, T. : Restoration of effectiveness of beta-lactams
on methicillin-resistant staphylococcus aureus by tellimagrandin I
from rose red. Microbiol. Immunol. 48, 67-73. (2004)
Takahashi, N., Yamaguchi, Y., Yamairi, H., Makise, M., Takenaka,
60.
61.
62.
63.
64.
65.
66.
67.
68.
69.
70.
71.
72.
73.
74.
75.
H., Tsuchiya, T. and Mizushima, T. : Analysis on Origin
Recognition Complex containing Orc5p with defective Walker A
motif. J. Biol. Chem. 279, 8469-8477. (2004)
Tanaka, K., Nishimoto, K., Tomisato, W., Tsutsumi, S., Hoshino,
T., Tsuchiya, T. and Mizushima, T. : Adaptive cytoprotection
induced by pre-treatment with ethanol protects against gastric
cell damage by NSAIDs. Dig. Dis. Sci. 49, 210-217. (2004)
Kuroda, T., Fujita, N., Utsugi, J., Kuroda, M., Mizushima, T. and
Tsuchiya T. : A major Li(+) extrusion system NhaB of
Pseudomonas aeruginosa : Comparison with the major Na(+)
extrusion system NhaP. Microbiol. Immunol. 48, 243-250.
(2004)
Takenaka, H., Makise, M., Kuwae, W., Takahashi, N., Tsuchiya, T.
and Mizushima, T. : ADP-binding to Origin Recognition Complex
of Saccharomyces cerevisiae. J. Mol. Biol. 340, 29-37. (2004)
Tsutsumi, S., Gotoh, T., Mima, S., Tomisato, W., Hoshino, T.,
Hwang, H-J., Mori, M., Tsuchiya, T. and Mizushima, T. : NSAIDs
induce apoptosis through endoplasmic reticulum stress
response in gastric mucosal cells. Cell Death Differ. 11, 10091016. (2004)
Tanaka, K., Tomisato, W., Tsutsumi, S., Hoshino, T., Tsuchiya, T.
and Mizushima, T. : Cytotoxic synergy between indomethacin
and hydrochloric acid in gastric mucosal cells. Biol. Pharm. Bull.27,
1188-1192. (2004)
Tomisato, W., Tanaka, K., Katsu, T., Kakuta, H., Sasaki, K.,
Tsutsumi, S., Hoshino, T., Aburaya, M., Li, D., Tsuchiya, T., Suzuki,
K., Yokomizo, K., and Mizushima, T. : Membrane permeabilization
by non-steroidal anti-inflammatory drugs. Biochem. Biophys. Res.
Commun. 323, 1032-1039. (2004)
Jun-ichi Yoshida and Tokio Tani: Hsp16p is required for
thermotolerance in nuclear mRNA export in fission yeast
Schizosaccharomyces pombe, Cell Structure and Function, 29,
125-138 (2005)
Tomoko Andoh, Abul Kalam Azad, Asako Shigematsu, Yasumi
Ohshima and Tokio Tani: The fission yeast ptr1+ gene involved in
nuclear mRNA export encodes a putative ubiquitin ligase,
Biochem. Biophys. Res. Commun, 317, 1138-1143 (2004)
Takashi Ideue, Abul Kalam Azad, Jun-ichi Yoshida, Tadao
Matsusaka, Mitsuhiro Yanagida, Yasumi Ohshima and Tokio
Tani: The nucleolus is involved in mRNA export from the nucleus
in fission yeast, J. Cell Sci., 117, 2887-2895 (2004)
Ihara, T., Fujii, T., Mukae, M., Kitamura, Y., Jyo, A.: Photochemical
Ligation of DNA Conjugates through Anthracene Cyclodimer
Formation and Its Fidelity to the Template Sequences. J. Am.
Chem. Soc., 126, 8880-8881 (2004).
Ihara, T., Tanaka, S., Chikaura, Y., Jyo, A.: Preparation of DNAModified Nanoparticles and Preliminary Study for Colorimetric
SNP Analysis Using Their Selective Aggregations. Nucleic Acids
Res., 32, e105 (2004).
Ihara, T., Shirasaka, Y., Sato, Y., Kitamura, Y., Okada, K., Tazaki,
M., Jyo, A.: Synthesis of the Amidite Reagent to Built Bipyridine
Units into DNA Backbone. Heterocycles, 65, 293-301 (2005).
N. Momoshima, M. Takamura, Y. Nagao, T. Toyoshima, T. Okai
and T. Uda: Development of sampling apparatus for
atmospheric tritium,
Radioecology and Environmental
Dosimetry , Edited by J. Inaba, H. Tsukada & A. Takeda,
Institute for Environmental Sciences, Japan, pp.416-420
(2004)
Kojima, A., Tomiguchi, S., Kawanaka, K., Utsunomiya, D.,
Shiraishi, S., Nakaura, T., Katsuda, N., Matsumoto, M., Yamashita,
Y., Motomura, N., Ichihara, T.: Attenuation correction using
asymmetric fan-beam transmission ct on two-head spect
system. Ann. Nucl. Med., 18(4), 315-322(2004).
Kojima, A., Kawanaka, K., Nakaura, T., Shiraishi, Utsunomiya, D.,
Katsuda, N., Tomiguchi, S., Yamashita, Y., Matsumoto, M.,
Motomura, N., Ichihara, T.: Attenuation correction using
combination of a parallel hole collimator and an uncollimated
non-uniform line array source. Ann. Nucl. Med., 18(5), 385390(2004).
Khuda. SE., Yoshida, M., Xing, Y., Shimasaki, T., Takeya, M.,
Kuwahara, K., Sakaguchi, N.: The Sac3 homologue shd1 is
involved in mitotic progression in mammalian cells., J. Biol. Chem.,
279, Issue 44, 46182-46190(2004).
76. Morita, N., Takamura, N., Ashizawa, K., Shimasaki, T., Yamashita,
S., Okumura, Y.: Measurement of the whole-body Cs-137 in
residents around the chernobyl nuclear power plant. Radiation
Protection Dosimetry Advance Access published online on
February 9, 2005 (in Press).
論文(和文)
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
16.
17.
18.
19.
20.
21.
22.
23.
24.
151
永井竜児、海野雄加、堀内正公:グリケーションと老化、日本アフ
ェレシス学会雑誌23 (2) 151-157(2004).
永井竜児:AGE、糖尿病診療辞典 第2版、繁田幸男、景山茂、石
井均監修、医学書院、499‐500(2004).
永井竜児:AGE阻害薬、糖尿病診療辞典 第2版、繁田幸男、景山
茂、石井均監修、医学書院、501(2004).
永井竜児、坂田則行、堀内正公:AGEと動脈硬化、糖尿病・代謝症
候群の合併症、門脇孝、小川佳宏、下村伊一郎監修、医歯薬出版株
式会社、511-514(2004).
高木香織、坂本裕一郎、堀内正公:AGE受容体、今泉 勉監修、メ
ディカルレビュー社、79-88(2004).
坂本裕一郎、堀内正公:動脈硬化におけるAGE受容体の意義-SR-A
を中心として、Diabetes Frontier、メディカルレビュー社、177182(2004).
永井竜児、高木香織、坂本裕一郎、堀内正公:マクロファージ、酸
化ストレスナビゲーター、倉林正彦監修、株式会社メディカルレビ
ュー社、64‐65(2005).
松吉秀武,千住 覚,西村泰治,抗原とケモカインを共発現させた
ES細胞由来の樹状細胞を用いた抗腫瘍免疫療法,臨床免疫,42(1)、
110-114(2004).
松吉秀武,千住 覚,西村泰治,ES細胞由来の樹状細胞による免疫
制御,感染、炎症、免疫̶連載:ビジュアルデビュー,34(2)、3239(2004).
中面哲也,西村泰治,腫瘍抗原ペプチドを駆使した癌免疫療法の新
展開,実験医学,第22巻5号(増刊;免疫研究のフロンティア)
,
215-220(2004).
中面哲也,西村泰治,cDNAマイクロアレイ解析による腫瘍特異抗
原の探索,臨床免疫,41(4)、369-378(2004).
中面哲也,西村泰治,cDNAマイクロアレイ解析による腫瘍特異抗
原の探索「肝細胞癌の腫瘍マーカーおよび腫瘍特異抗原としての
Glypican-3(GPC3)の同定;その臨床応用への可能性,医学をゲノム
する(第27回阿蘇シンポジウム記録2003)
,115-127(2004).
平田真哉,西村泰治,疾患感受性遺伝子:HLA-DRB1遺伝子,日本
臨牀2005年増刊:関節リウマチ,日本臨牀社(大阪), 117121(2005).
平田真哉, 千住覚, 西村泰治「抗原提示細胞をターゲットとした免疫
抑制法」, Mebio, メジカルビュー社(東京), 21(10)、3341(2004).
平田真哉, 千住覚, 西村泰治「抗原提示細胞をターゲットとした免疫
抑制療法」
,分子リウマチ,2(1)
、47-54(2005).
ヒト腎癌細胞の腫瘍関連B7-H1を介する浸潤リンパ球からの免疫逃
避機構とその遮断効果、腎癌研究会会報、28(3)、25-29(2005).
有馬英俊、上釜兼人:シクロデキストリンによる蛋白質・ペプチド
性薬物の経粘膜吸収の改善, Drug Delivery System, in press
(2005).
有馬英俊:機能性核酸に対するデリバリーシステム(2): siRNA デリ
バリーシステム, Antisense, 9(1), 5-29 (2005).
有馬英俊:遺伝子導入法としてのポリフェクション: α-シクロデ
キストリンを基本素材とする高機能性遺伝子導入用ベクターの構築
を中心として, 薬学雑誌, 127, 451-464 (2004).
有馬英俊:機能性核酸に対するデリバリーシステム(1): 遺伝子デリ
バリーシステム,Antisense, 8, 5-21 (2004).
有馬英俊:敗血症を抑制するシクロデキストリン誘導体の開発, 佐
川先端科学技術振興財団第16回助成研究報告書, 73-80 (2004).
上釜兼人: 多機能性薬物担体としてのシクロデキストリンの製剤へ
の応用, 薬学雑誌, 124, 909-935 (2004).
川原浩一、森 正敬、中山 仁: ミクログリアにおける NO 誘導性
アポトーシスと小胞体ストレス, 日本薬理学雑誌 Vol. 124、399406 (2004).
谷時雄、安東知子:イーストトラフィック:mRNA 細胞内輸送のし
くみと制御、実験医学、vol.22、2447-2453 (2004)
25. 森田直子、芦澤潔人、高村 昇、島崎達也、山下俊一、奥村 寛:
旧ソ連邦居住者の体内被曝の検討,広島医学 Vol.57(4)、371373(2004).
16. Kawahara K., Shimizu E., Sawada M., Nakayama H.: Role of antiinflammatory cytokines on b-amyloid clearance in rat primary
microglia. 34th Annual Meeting of Society for Neuroscience
(San Diego, USA), 2004.10.24.
17. HIGUCHI S., SHIMADA J., TSUJIMURA M., ABE Y. and DAVAA G. :
Groundwater flow system in Kherlen river basin revealed by
environmental tritium. RAISE International Workshop( Tsukuba
Univ.), 2004.11.
18. Uekama, K.: Cyclodextrin-Drug Conjugates for Colonic Delivery.
2004 AAPS Pharmaceutics and Drug Delivery Conference,
Philadelphia, PA, USA, June 7-9 (2004).
19. Wada, K., Tsutsumi, T., Arima, H., Hirayama, F., Uekama, K.:
Improvement of Transfection Efficiency Mediated by
Glycosylated
Dendrimer/α-Cyclodextrin
Conjugate.
Pharmaceutical Sciences World Conference, Kyoto, Japan, May
29-June 3 (2004).
20. Hagiwara, Y., Arima, H., Hirayama, F., Uekama, K.: Modification of
Biopharmaceutical
Properties
of
Doxorubicin
by
Cyclodextrin/liposome Carrier. Pharmaceutical Sciences World
Conference, Kyoto, Japan, May 29-June 3 (2004).
21. Yamasaki, Y., Hagiwara, Y., Miyake, K., Arima, H., Hirayama, F.,
Uekama, K.: Effects of Bile Acids on Intestinal Absorption of
Itraconazole Solution Containing Cyclodextrins. Pharmaceutical
Sciences World Conference, Kyoto, Japan, May 29-June 3
(2004).
22. Arima, H., Tsutsumi, T., Wada, K., Hirayama, F., Uekama, K.:
Dendrimer/α-Cyclodextrin Conjugate as a Novel Carrier of
siRNA. Pharmaceutical Sciences World Conference, Kyoto,
Japan, May 29-June 3 (2004).
23. Arima, H.: Enhancing Mechanism of Oral Bioavailability by
Cyclodextrins. 12th International Cyclodextrin Symposium,
Montpiller, France, May 16-20 (2004).
24. Uekama, K.: Potential Use of Cyclodextrins in Peptide and Protein
Delivery. European Conference on Drug Delivery and
Pharmaceutical Technology, Sevilla, Spain, May 10-12 (2004)
25. Ihara, T., Fujii, T., Mukae, M., Kitamura, Y., Okada, K., Tazaki, M.,
Jyo, A.: Specific DNA Labeling Based on Cooperative
Hybridization of the Functional DNA Conjugates. World
Conference on Dosing of Antiinfectives (N�rnberg), Sept.,
2004
26. Ihara, T., Kitamura, Y., Tsujimura, Y., Jyo, A.: Metal Ion-Directed
Cooperative DNA Labeling by Functional DNA Conjugates.
International Symposium on Nano-organization and Function
(Tokyo), Nov., 2004
27. Tanaka, S., Ihara, T., Jyo, A.: DNA Immobilization onto the
Nanospheres and the Basic Studies on the Colorimetric Allele
Analysis. Fourth International Symposium on Microchemistry
and Microsystems (ISMM 2004) (Takamatsu), Nov., 2004
28. Kitamura, Y., Tsujimura, Y., Okada, K., Tazaki, M., Ihara, T., Jyo,
A.: Cooperative Hybridization of DNA Conjugates Carrying Metal
Chelators and Its Analytical Application to Gene Detection.
229th ACS National Meetings (San Diego), March 2005
29. N. Momoshima, Y. Nagao, T. Toyoshima: ELECTROLYTIC
ENRICHMENT OF TRITIUM WITH SOLID POLYMER ELECTROLYTE
FOR APPLICATION TO ENVIRONMENTAL MEASUREMENTS, 7th
International Conference on Tritium Science and Technology,
September 12-17, 2004
Kongresshaus Baden-Baden 、
Germany
30. Shimasaki, T., M., Kojima, A., Horiuchi, S., Miyamoto, E., Okumura,
Y.: Determining radiation exposure of Nagasaki atomic bomb
survivors using dental enamel. 11th International Congress of
the International Radiation Protection Association, 2004.5.2328, Madrid, Spain.
31. Kojima, A., Tomiguchi, S., Katsuda, N., Matsumoto, M.,
Yamashita, Y., Noguchi, T., Takaki, A.: Study on optimum setting
of energy window for effective Tl-201 imaging. EANM 2004
Helsinki, 2004.9.4�8, Helsink, Finland.
32. Matsuda, N., Shimasaki, T., Yoshida, M., Kojima, A., Takao, H.,
Kaneko, M., Shiraishi, Y., Horiuchi, S., Okumura, Y.: Effect of preentry instruction as an additional part of radiation training
beginners course on reduction of radioactive contamination in
two independent unsealed radioisotope facilities., 3rd
学会発表(国際学会)
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
A irie, H Tsukamoto, J-R Kim, Y Nishimura: PKD2 Is Involved in
the TCR Stimulated Activation Pathway That Is Independent of
ZAP-70 Activation, 12th International Congress of Immunology
and 4th Annual Conference of FOCIS, July 18-23,2004 Montreal
西 村 泰 治 : Identification of novel human tumor rejection
antigens using a genome-wide cDNA microarray analysis, SARS
共同研究(北京)
,2004 年10 月14 日.
Kawatani K, Igarashi H, Kuwahara K, and Sakaguchi N.:
Regulation of double strand DNA breaks in immunoglbulin V
region gene by GANP expression in germinal center B cells.第12
回国際免疫学会総会(カナダ モントリオール),平成16年7月1
8̶23日
Saya H: Aurora-A-dependent phosphorylation of CENP-A in
prophase is essential for concentration of Aurora-B at inner
centromeres and for kinetochore function. The 5th UK-Japan
Cell Cycle Workshop. 04/13/2004-04/16/2004, Nara-ken
New Public Hall, Nara, Japan
Saya H: Cell cycle checkpoint abnormalities in malignant brain
tumors. Special Lecture in 2004 Annual Meeting of Korean Brain
Tumor Society Meeting. 06/26/2004, Auditorium, Ajou
University Hospital, Suwon, Korea.
Saya H: Role of Aurora kinases in mitotic regulation and
tumorigenesis. International Symposium of Grant-in-aid for
Scientific Research on Priority Areas Cancer , Global Trends
in Cancer Research , 07/01/2004-07/02/2004, Hitotsubashi
Memorial Hall, Tokyo, Japan
Saya H: Roles of Aurora-A kinase in mitotic progression. Gordon
Research Conference on Cancer: Models and Mechanisms,
08/01/2004-08/06/2004, New Port, RI, USA
Kuninaka S, Nomura M, Iida S, Hara T, Yonehara S and Saya H:
The tumor suppressor WARTS activates the Omi/HtrA2dependent pathway of cell death. Gordon Research Conference:
Cancer Models and Mechanisms, 08/01/2004-08/06/2004,
New Port, RI, USA
Iida S, Hirota T, Morisaki T, Marumoto T, Hara T, Kuninaka S,
Honda S, Kosai K, Kawasuji M, Pallas DC, Saya H: Tumor
suppressor WARTS ensures genomic integrity by regulating
both mitotic progression and G1 tetraploidy checkpoint function.
08/01/2004-08/06/2004, New Port, RI, USA
Kuninaka S, Nomura M, Iida S, Hara T, Yonehara S and Saya H:
The tumor suppressor WARTS activates the Omi/HtrA2dependent pathway of cell death. Keystone Symposia: Cancer
and Development, 02/05/2005-02/10/2005, Canada
Machida, M., Takechi, K., Takio, S., Hasebe, M., Takano, H.:
Relationship between plastid biogenesis and genes of
peptidoglycan synthesis pathway in Physcomitrella patens.
Moss 2004, Sep. 12-15, Freiburg in Germany
Takano, H.: Invitation to plant sciences. US-Japan International
Workshop in Bioelectrics, Mar. 16, 2005, Norfolk, VA, USA
Katsuki, M., Chuang, VTG., Kawahara, K., Nishi, K., Nakayama,H.,
Suenaga,A., Otagiri,M. : Trp160 of human alpha-1-acid
glycoprotein may involved in the high affinity binding of UCN-01.
Pharmaceutical Sciences World Congress (PSWC 2004) (Kyoto),
May 30-June 3, 2004.
Iwao,Y., Anraku,M., Kawai,K., Ulrich Kragh-Hansen, Otagiri,M. :
Structural and functional characterization of mutants of human
serum albumin with a decreased physiological half-life.
Pharmaceutical Sciences World Congress (PSWC 2004) (Kyoto),
May 30-June 3, 2004.
Kawahara K., Hyohdou A., Mori M., Nakayama H.: Different
regulation of two types of microglia for hippocampal neuronal
cell death after treatment of LPS and IFNg. The 3rd international
conference on the biology, chemistry and therapeutic
applications of nitric oxide (Nara), 2004.5.26.
152
International Symposium on Radiation Education, 2004.8.22-26,
Nagasaki.
19.
学会発表(国内学会)
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
16.
17.
18.
佐藤麻紀、堀 雅晴、坂本裕一郎、堀内正公、宮崎 章:糖尿病ラ
ットでは小腸Acyl-coenzyme A : cholesterol acyltransferase-2
(ACAT-2) の発現が亢進する、日本脂質生化学会(熊本)
、2004
年6 月
坂本裕一郎、堀 雅晴、佐藤麻紀、堀内正公、宮崎 章:酸化
LDL は TSP-1 の Type 1 repeats ドメインに結合し、潜在型
TGF-b の活性化を抑制する、日本脂質生化学会(熊本)
、2004 年
6月
坂本裕一郎、堀 雅晴、堀内正公、宮崎 章:トロンボスポンジン
(TSP-1)による潜在型 TGF-b の活性化に対する酸化 LDL の抑制
機構、日本動脈硬化学会(福岡)
、2004 年7 月
佐藤麻紀、堀 雅晴、古川浩一郎、坂本裕一郎、堀内正公、宮崎
章:インスリン及びスタチンによる小腸 Acyl-coenzyme A :
cholesterol acyltransferase (ACAT) の抑制、日本動脈硬化学会
(福岡)
、2004 年7 月
永井竜児、堀内正公:Thorpe SR, Baynes JW、AGEs の測定意義、
第14 回日本メイラード反応研究会(埼玉)
、2004 年12 月
入江 厚,塚本博丈,金正蘭,西村泰治:ヒト T 細胞の活性化に
関わるPKD ファミリー分子の同定, Kyoto T Cell Conference(京
都)
,2004 年6 月4 5 日
塚本博丈,入江 厚,西村泰治:B-Raf による TCR を介した ERK
の持続的活性化の制御, Kyoto T Cell Conference(京都)
,
2004 年6 月4 5 日
平田真哉,千住覚,松吉秀武,福間大喜,植村靖史,西村泰治:
MOG ペプチドとTRAIL あるいはPD-L1 を共発現するES 細胞由来
樹状細胞の投与による EAE の発症予防, Kyoto T Cell
Conference(京都)
,2004 年6 月4 5 日
中面哲也,小森宏之,吉武義泰,西村泰治:癌胎児性抗原
Glypican-3 を標的とした免疫療法による肝細胞癌の治療・予防モ
デルの確立,第 8 回基盤的癌免疫研究会(札幌)
,2004 年 7 月
15 16 日
松吉秀武,中面哲也,西村泰治:早期メラノーマを検出できる新規
腫瘍マーカーとしての Glypican-3 の有用性,第 8 回基盤的癌免疫
研究会(札幌)
,2004 年7 月15 16 日
吉武義泰,中面哲也,門司幹男,松吉秀武,福間大喜,生田義明,
片桐豊雅,古川洋一,中村祐輔,篠原正徳,西村泰治:食道癌抗原
PP-RP の癌拒絶抗原性の証明と養子免疫療法モデルの確立,第 8
回基盤的癌免疫研究会(札幌)
,2004 年7 月15 16 日
千住 覚,末盛博文,松吉秀武,平田真哉,植村靖史,Yu-Zhen
Chen,福間大喜,古谷正敬,中辻憲夫,西村泰治:カニクイザル
ES 細胞から分化誘導した HLA-DRB 遺伝子導入樹状細胞による
DR53 拘束性ヒト T 細胞株への抗原提示,第 13 回日本組織適合性
学会(大阪)
,2004 年9 月23 日 25 日
西村泰治,吉武義泰,門司幹男,福間大喜,生田義明,篠原正徳,
片桐豊雅,古川洋一,中村祐輔,中面哲也:食道癌拒絶抗原 PP-RP
由来の HLA-A24 拘束性 T 細胞エピトープの同定,第 13 回日本
組織適合性学会(大阪)
,2004 年9 月23 日 25 日
松吉秀武,千住 覚,平田真哉,吉武義泰,福間大喜,西村泰治:
α-GalCel を負荷したマウス ES 細胞由来樹状細胞による NKT 細胞
の活性化,第 63 回日本癌学会学術総会(福岡)
,2004 年 9 月
29 日 10 月1 日
中面哲也,小森宏之,吉武義泰,片桐豊雅,古川洋一,小川道雄,
中村祐輔,西村泰治:癌胎児性抗原 Glypican-3 を標的とした肝細
胞癌の養子免疫療法モデルの確立,第 63 回日本癌学会学術総会
(福岡)
,2004 年9 月29 日 10 月1 日
吉武義泰,中面哲也,門司幹男,松吉秀武,福間大喜,生田義明,
片桐豊雅,古川洋一,篠原正徳,中村祐輔,西村泰治:cDNA マイ
クロアレイ解析により同定した新規食堂癌抗原 PP-RP を用いた養
子免疫療法モデルの開発,第 63 回日本癌学会学術総会(福岡)
,
2004 年9 月29 日 10 月1 日
本村 裕,中面哲也,影下登志朗,西村泰治:メラノーマを検出で
きる新規腫瘍マーカーとしての Glypican-3(GPC3)の有用性,第
63 回日本癌学会学術総会(福岡)
,2004 年 9 月 29 日 10 月 1
日
生田義明,門司幹男,中面哲也,千住 覚,影下登志朗,井ノ口昭,
153
20.
21.
22.
23.
24.
25.
26.
27.
28.
29.
30.
31.
32.
33.
34.
35.
36.
37.
38.
西村泰治:新規ヒト cancer/testis 抗原 KM-HN-1 の発現と免疫原
性の解析,第 63 回日本癌学会学術総会(福岡)
,2004 年 9 月
29 日 10 月1 日
小森宏之,中面哲也,吉武義泰,片桐豊雅,古川洋一,小川道雄,
中村祐輔,西村泰治:癌胎児性抗原 Glypican-3 を標的とした樹状
細胞ワクチンによる肝細胞癌予防モデルの確立,第 63 回日本癌学
会学術総会(福岡)
,2004 年9 月29 日 10 月1 日
保坂征司,中面哲也,吉武義泰,西村泰治:多様な癌に高発現する
HSP105 の発現抑制による癌細胞アポトーシスの誘導,第 63 回
日本癌学会学術総会(福岡)
,2004 年9 月29 日 10 月1 日
西村泰治:cDNA マイクロアレイ解析を用いた、食道癌特異的な癌
拒絶抗原 PP-RP の同定,日本人類遺伝学会第 49 回大会(東京)
,
2004 年10 月12 日 15 日
平田真哉,千住 覚,松吉秀武,福間大喜,植村靖史,西村泰治:
自己抗原と TRAIL を共発現する樹状細胞は抑制性 T 細胞を誘導し
て自己免疫疾患を抑制する,第 34 回日本免疫学会総会(札幌)
,
平成16 年12 月1 日 3 日
千住 覚,松吉秀武,平田真哉,植村靖史,CHEN Yu-Zhen,福間
大喜,西村泰治:カニクイザル ES 細胞からの樹状細胞分化誘導法
の確立,第 34 回日本免疫学会総会(札幌)
,平成 16 年 12 月 1
日 3日
和田孝浩,仲西寿朗,上田昭一,松吉秀武,西村泰治,松元幸一郎,
東みゆき:ヒト腎癌細胞の腫瘍浸潤リンパ球からの B7-H1 を介す
る免疫逃避機構,第 34 回日本免疫学会総会(札幌)
,平成 16 年
12 月1 日 3 日
中面哲也,千住 覚,保坂征司,小森宏之,本村 裕,横峰和典,
西村泰治:多様な癌および精巣で高発現する SEREX 同定抗原
HSP105 は、抗腫瘍免疫を誘導できる理想的な癌抗原である,第
34 回日本免疫学会総会(札幌)
,平成16 年12 月1 日 3 日
入江 厚,塚本博丈,金正蘭,西村泰治:TCR 刺激により活性化
され核へ移行するPKD2 の基質と機能の解析,第34 回日本免疫学
会総会(札幌)
,平成16 年12 月1 日 3 日
chain,KIM Jeong-ran,TSUKAMOTO Hirotake,IRIE Atsushi,
NISHIMURA Yasuharu:Evidence for T cell activation induced by
association of unphosphorylated ZAP-70 to partially
phosphoylated TCR, 第 34 回日本免疫学会総会(札幌)
,平成
16 年12 月1 日 3 日
塚本博丈,入江 厚,YU-ZHEN Chen,KIM Jeong-ran,西村泰
治:低親和性 TCR リガンド刺激による遷延性 ERK 活性化と B-Raf
による制御,第 34 回日本免疫学会総会(札幌)
,平成 16 年 12
月1 日 3 日
松吉秀武,千住 覚,平田真哉,吉武義泰,福間大喜,本村 裕,
西村泰治:α-GalCel を負荷した抗原発現マウス ES 細胞由来樹状
細胞による抗腫瘍免疫療法の増強,第 34 回日本免疫学会総会(札
幌)
,平成16 年12 月1 日 3 日
和田孝浩:ヒト腎癌細胞の腫瘍浸潤リンパ球からのB7-H1を介する
免疫逃避機構, 日本免疫学会, 演題番号:2-I-W31-12-P, 2004年
佐谷秀行:Aurora キナーゼによる分裂期制御機構。第16 回 高
遠・分子細胞生物学シンポジウム。08/19/2004-08/20/2004。
高遠さくらホテル。長野
佐谷秀行:分裂期キナーゼの異常による細胞分裂障害。シンポジウ
ム「細胞周期とがん」
。第63 回日本癌学会総会。09/29/200410/01/2004。福岡国際会議場。福岡
國仲慎治、野村眞欣、飯田伸一、原敏浩、米原伸、佐谷秀行:がん
抑制タンパクWARTS による細胞死誘導機構。第63 回日本癌学会
総会。09/29/2004-10/01/2004。福岡国際会議場。福岡
飯田伸一、広田亨、丸本朋稔、原敏浩、国仲慎治、佐谷秀行:癌抑
制タンパクWARTS キナーゼの活性はプロテインホスファターゼ
PP1 およびPP2A により制御される。第63 回日本癌学会総会。
09/29/2004-10/01/2004。福岡国際会議場。福岡
Saya H: Spindle checkpoint function is required for mitotic
catastrophe induced by DNA-damaging agents. シンポジウム
「細胞周期研究の新たな展開」
。第77 回日本生化学会大会。
10/13/2004-10/16/2004。パシフィコ横浜。横浜
佐谷秀行:Aurora キナーゼによる染色体分配調節。シンポジウム
「染色体の分配機構」
。第27 回日本分子生物学会年会。
12/08/2004-12/11/2004。神戸国際会議場。神戸
辰巳 徳史、横内 裕二:肝臓発生時における GFRα2/NRTN の機
能解析.日本発生生物学会第 37 回大会(名古屋)
、2004 年 6 月
4 日-6 日.
辰巳 徳史、横内 裕二:GFRα2 / NRTN シグナルは肝臓発生時に
おける肝芽の移動に関与する.日本分子生物学会第 27 回大会(神
39.
40.
41.
42.
43.
44.
45.
46.
47.
48.
49.
50.
51.
52.
53.
54.
55.
56.
57.
58.
59.
戸)2004 年12 月8 日-11 日.
勝 賢二郎、辰巳 徳史、徳森 大輔、鈴木 厚、横内 裕二:ニワト
リ胚の左右軸形成過程における Danae の機能解析.日本分子生物
学会第27 回大会(神戸)2004 年12 月8 日-11 日.
町田真理子、武智克彰、長谷部光泰、滝尾進、高野博嘉:陸上植物
に存在するペプチドグリカン合成経路関連遺伝子 MurE の解析.第
54 回日本植物学会九州支部大会(福岡)
、2004 年 5 月 15̶16
日.
林暁飛、張文波、武智克彰、滝尾進、高野博嘉:パーティクルガン
法を用いた落葉松(Larix gmelinii)形質転換系の開発.第 54 回日本
植物学会九州支部大会(福岡)
、2004 年5 月15̶16 日.
張文波、武智克彰、高野博嘉、滝尾進:紅藻スサビノリのレトロト
ランスポゾン遺伝子の発現.第 54 回日本植物学会九州支部大会
(福岡)
、2004 年5 月15̶16 日.
岩松望、坂口和明、武智克彰、高野博嘉、滝尾進:紅藻スサビノリ
の栄養欠乏に対するフィコビリソーム関連遺伝子の発現応答.第
54回日本植物学会九州支部大会(福岡)
、2004年5月15̶16日.
高野博嘉:ヒメツリガネゴケで見つかった(新規)葉緑体分裂機構.
基礎生物学研究所ワークショップ・ヒメツリガネゴケの生物学(岡
崎)
、2004年6月12-13日.
武智克彰、林田明紘、久保美和、榲山幹司、長谷部光泰、高野博
嘉:ヒメツリガネゴケタグラインを用いた新規葉緑体分裂因子の探
索.基礎生物学研究所ワークショップ・ヒメツリガネゴケの生物学
(岡崎)
、2004年6月12-13日.
岩松望、坂口和明、武智克彰、高野博嘉、滝尾進:スサビノリ葉緑
体遺伝子の各種栄養欠乏における発現応答.第7回マリンバイオテ
クノロジー学会(北海道)
、2004年6月17̶19日.
張文波、岡松里果、武智克彰、高野博嘉、滝尾 進:スサビノリに
おけるコピア型レトロトランスポゾンのプロトプラスト化による発
現誘導.第7回マリンバイオテクノロジー学会(北海道)
、2004年
6月17̶19日.
林暁飛、張文波、武智克彰、滝尾進、高野博嘉:カラマツ(Larix
gmelinii)の大量増殖技術とパーティクルガン法を用いた形質転換系
の開発.第22回日本植物細胞分子生物学会大会(秋田)
、2004年
8月9̶10日.
林孝憲、神谷昌広、下川真由美、武智克彰、高野博嘉、滝尾進:ヤ
ナギタデのカテキン類合成遺伝子の分離と発現様式.第22回日本
植物細胞分子生物学会大会(秋田)
、2004年8月9̶10日.
町田真理子、武智克彰、長谷部光泰、滝尾進、高野博嘉:陸上植物
に存在するペプチドグリカン合成経路関連遺伝子は葉緑体形態形成
に必須か.日本植物学会第68回大会(藤沢)
、2004年9月10-12
日.
高野博嘉:コケ植物は種子植物と全く同一の葉緑体分裂機構を持つ
のか.2004年阪大蛋白研セミナー・葉緑体:構築と分解のダイナミ
クス(大阪)
、2004年11月11-12日.
岩松望・坂口和明・武智克彰・高野博嘉・滝尾進:養殖ノリの色落
ちの分子機構.第2回みらい有明・不知火シンポジウム(長崎)
、
2004年12月11日.
高野博嘉、三角修己、松崎素道、丸山真一朗、田中寛、黒岩常祥:
原始紅藻Cyanidioschyzon merolae染色体の末端構造.第46回日
本植物生理学会年会(新潟)
、2005年3月24日-26日.
酒井敦、小野友里子、武智克彰、滝尾進、高野博嘉:タバコ培養細
胞BY-2を用いた植物オルガネラDNAポリメラーゼの研究.第46回
日本植物生理学会年会(新潟)
、2005年3月24日-26日.
武智克彰・町田真理子・林田明紘・黒岩晴子・滝尾進・長谷部光
泰・高野博嘉:ヒメツリガネゴケにおけるペプチドグリカン合成系
遺伝子の欠損による色素体分裂異常.第46回日本植物生理学会年
会(新潟)
、2005年3月24日-26日.
高野博嘉:コケ植物の葉緑体分裂とペプチドグリカン.第7回オル
ガネラワークショップ(新潟)
、2005年3月23日.
安楽 誠、浦田 由紀乃、宗 慶太郎、酒井 宏水、土田 英俊、
小田切 優樹:125I ラベル化ヘモグロビン小胞体の体内動態特性に
ついて.第 11 回血液代替物学会年次大会(札幌)
、平成16年7
月13日−14日.
香月 正明、Victor Tuan Giam Chuang、西 弘二、川原 浩一、
中山 仁、山乙 教之、広野 修一、小田切 優樹:部位特異的変
異法及び光アフィニティーラベル法によるα1-酸性糖蛋白質分子上
の UCN-01 の高親和性結合部位の同定.第 19 回日本薬物動態学
会年会(金沢)
、平成16年11月17日−19日.
松下 貞治, 金澤 正智, 中城 圭介, 棚瀬 純男, 小田切 優
樹:二量体化ヒト血清アルブミンの設計と機能評価.第 125 年会
日本薬学会(東京)
、平成17年3月29日−31日.
154
60.
61.
62.
63.
64.
65.
66.
67.
68.
69.
70.
71.
72.
73.
74.
75.
76.
77.
78.
79.
出口 恒夫、竹元 瑞絵、上原 奈緒、末永 綾香、小田切 優
樹:5/6 腎摘出モデルラットにおける尿毒症物質馬尿酸の動態変
化に関する検討.第 125 年会日本薬学会(東京)
、平成17年3月
29日−31日.
Kawahara K., Shimizu E., Sawada M., Nakayama H.: Role of
interleukin-4 on b-amyloid clearance in rat primary microglia. 第
77 回日本生化学会(横浜)、2004.10.15
井上大輔、嶋田純、長谷義隆:環境同位体・地下水ポテンシャルに
基づく火成岩流域の広域地下水流動.日本地下水学会 2004 年秋
季講演会(熊本)
、2004 年11 月.
矢野美由紀,松村 剛,瀬ノ口隆文,松尾知子,園田和洋,久木留
大介,西川武志,荒木栄一:酸化 LDL による Macrophage の GMCSF 産生調節機構の解明−MAPK の関与について.第 36 回日本
動脈硬化学会総会(福岡)
,2004/7/23-24.
有馬英俊、和田幸樹、千原裕子、堤利仁、平山文俊、上釜兼人:血
清耐性および核移行能を有するマンノシル化デンドリマー/シクロ
デキストリン結合体による遺伝子導入効率の改善。第5回遺伝子・
デリバリーシンポジウム(東京), 5/20-21 (2005).
山崎裕子, 森川唯俊, 湯之前清和, 坊村香代子, 有馬英俊, 平山文俊,
上釜兼人:各種トランスポーターの機能に及ぼすジメチル-α-シク
ロデキストリンの影響. 日本薬学会第 125 年会(東京)
、3/2931 (2005).
千原裕子、和田幸樹、有馬英俊、平山文俊、上釜兼人:血清耐性お
よびメチル化に耐性を有するマンノース修飾デンドリマー/α-シク
ロデキストリン結合体. 日本薬学会第 125 年会(東京)
、3/2931 (2005).
和田幸樹、千原裕子、有馬英俊、平山文俊、上釜兼人:マンノース
修飾デンドリマー/シクロデキストリン結合体の遺伝子導入促進機
構における細胞取り込み・細胞内挙動の役割. 日本薬学会第 125
年会(東京)
、3/29-31 (2005).
有馬英俊、和田幸樹、千原裕子、堤利人、平山文俊、上釜兼人:血
清耐性および核移行能を有するマンノシル化デンドリマー/シクロ
デキストリン結合体による遺伝子導入効率の改善. 日本薬剤学会第
20 年会(東京)
、 3/25-27 (2005).
萩原善之、有馬英俊、平山文俊、上釜兼人:シクロデキストリン/
リポソーム複合担体によるドキソルビシンの抗腫瘍活性の増大. 日
本薬剤学会第20 年会(東京)
、3/25-27 (2005) .
山崎裕子、萩原善之、三宅孝三、有馬英俊、平山文俊、上釜兼人:
シクロデキストリンによるイトラコナゾールの消化管吸収増大効果
における競合包接の関与. 第 21 回日本薬学会九州支部大会(長
崎)
、 12/11-12 (2004) .
有馬英俊、和田幸樹、千原裕子、平山文俊、上釜兼人:マンノース
修飾デンドリマー/シクロデキストリン結合体による遺伝子導入効
率改善機構, 第 14 回アンチセンスシンポジウム(東京)
、12/2-3
(2004).
山崎裕子、萩原善之、三宅孝三、有馬英俊、平山文俊、上釜兼人:
イトラコナゾール/シクロデキストリン複合体の消化管吸収挙動に
おける胆汁酸の影響. 第 22 回シクロデキストリンシンポジウム
(熊本)
、9/16-17 (2004).
萩原善之、有馬英俊、平山文俊、上釜兼人:シクロデキストリン/
リポソーム複合担体を用いたドキソルビシンの体内動態の制御. 第
22 回シクロデキストリンシンポジウム(熊本)、9/16-17
(2004) .
萩原善之、有馬英俊、平山文俊、上釜兼人:シクロデキストリン/
リポソーム複合担体を用いたドキソルビシンの体内動態の制御. 第
20 回日本DDS 学会学術集会、東京、7/15 (2004).
井原敏博、藤井朋広、迎文都子、城 昭典:アントラセン修飾オリ
ゴヌクレオチドの合成および光二量化を利用した DNA 分析への応
用。第65 回分析化学討論会(那覇)
、平成16 年5 月。
井原敏博、藤井朋広、迎文都子、城 昭典:DNA コンジュゲート
の光二量化反応と SNPs 解析への応用。バイオ・高分子シンポ(東
京)、平成16 年7 月
井原敏博:DNA コンジュゲートの協同的ハイブリダイゼーション
およびその分析化学的応用。日本分析化学会第 53 年会(習志野
市)、平成16 年9 月
北村裕介、辻村祐輔、岡田健治、田崎正人、井原敏博、城 昭典:
蛍光性ルテニウム錯体-DNA コンジュゲートのハイブリダイゼーシ
ョンにおける協同効果。第 54 回錯体討論会(熊本市)、平成 16
年9 月
森 靖記、田中正二郎、井原敏博、城 昭典:ナノスフェア表面へ
の核酸及びペプチド類の固定化に関する基礎研究。日本化学会西日
本大会2004(大分市)、平成16 年10 月
80.
81.
82.
83.
84.
85.
86.
87.
88.
89.
北村裕介、岡田健治、辻村祐輔、田崎正人、井原敏博、城 昭典:
金属配位性を有する DNA コンジュゲートの協同的ハイブリダイゼ
ーションを利用した遺伝子の蛍光検出。第 19 回生体機能関連化学
シンポジウム(東京)、平成16 年10 月
北村裕介、岡田健治、辻村祐輔、田崎正人、井原敏博、城 昭典:
発光性ルテニウム錯体-DNA コンジュゲートによる繰返し配列の協
同的認識。第 19 回生体機能関連化学シンポジウム(東京)、平成
16 年10 月
井原敏博、迎文都子、藤井朋広、北村裕介、城 昭典:DNA コン
ジュゲートの協同的複合体形成およびその核酸分析への応用。第
31 回核酸化学シンポジウム(東京)、平成16 年11 月
井原敏博、北村裕介、岡田健治、田崎正人、城 昭典:DNA コン
ジュゲートの協同的ハイブリダイゼーションを利用する遺伝子の蛍
光検出。第7回生命化学研究会シンポジウム(仙台市)
、2005 年
1月
Takashi Ideue, Abul Kalam Azad, Jun-ichi Yoshida, Tadao
Matsusaka, Mitsuhiro Yanagida, Yasumi Ohshima and Tokio
Tani:The nucleolus is involved in mRNA export from the
nucleus in fission yeast. 第57 回日本細胞生物学会 大阪 5 月
26-28 日.
Kazuaki Tokunaga, Toshiharu Shibuya, and Tokio Tani:Nuclear
mRNA export is coupled to ongoing gene transcription. 第57
回日本細胞生物学会 大阪 5 月26-28 日.
原口典子、安東知子、谷時雄: 分裂酵母における orderd splicing
機構に関する解析. RNA 研究若手の会, 淡路夢舞台国際会議場, 平
成16 年5 月9 日 11 日.
水城史貴、並木健、谷時雄: ヒトコケイン症候群及び色素性乾皮症
の原因遺伝子 XPB の分裂酵母ホモログ Ptr8p は mRNA 核外輸送
に関与する. 淡路夢舞台国際会議場, RNA 研究若手の会, 平成 16
年5 月9 日 11 日.
楠田文、吉田准一、谷時雄: 出芽酵母 Saccharomyces cerevisiae
におけるストレス応答 mRNA 選択的核外輸送関連遺伝子の網羅的
スクリーニング. RNA 研究若手の会, 淡路夢舞台国際会議場, 平成
16 年5 月9 日 11 日.
徳永和明、渋谷利治、井手深雪、谷 時雄:蛍光イメージングによ
101.
102.
103.
104.
105.
106.
107.
108.
109.
110.
111.
112.
る mRNA 核外輸送機構の解析:mRNA の核から細胞質への輸送と
転写のカップリング. 核ダイナミクス研究会, 倉敷アイビースクエ
ア, 平成16 年5 月21 日 22 日.
113.
90.
楠田文, 吉田准一, 安東知子, 谷時雄: 出芽酵母 Saccharomyces
cerevisiae におけるストレス応答 mRNA 選択的核外輸送関連遺伝
子のゲノムワイドスクリーニング. 熊本テルサ, 第 6 回 RNA ミー
ティング, 平成16 年8 月4-6 日.
91. 石橋 綾子、井手上 賢、佐藤 博、松坂 理夫、安東 知子、谷 時
雄:分裂酵母 mRNA 核外輸送温度感受性変異株 ptr10 の解析.
熊本テルサ, 第6 回RNA ミーティング, 平成16 年8 月4-6 日.
92. 徳永和明、渋谷利治、井手深雪、安東知子、谷時雄:転写不活化に
伴う新規核内構造体 TIDR への mRNA 蓄積:mRNA の核外輸送と
転写反応のカップリング. 熊本テルサ, 第 6 回 RNA ミーティング,
平成16 年8 月4-6 日.
93. 原口典子、安東知子、David Frendewey、谷時雄:分裂酵母を用
いたordered exon joining に関与する因子の同定. 熊本テルサ, 第
6 回RNA ミーティング, 平成16 年8 月4-6 日.
94. 坂口奈央子、安東知子、谷時雄:分裂酵母における mRNA 核外輸
送に関与する ptr1 変異遺伝子のサプレッサーの単離と解析. 熊本
テルサ, 第6 回RNA ミーティング, 平成16 年8 月4-6 日.
95. Tokio Tani:A linkage between nuclear mRNA export and gene
transcription, RNA 公開シンポジウム、ホテル日航、平成 16 年 8
月3 日.
96. 水城 史貴、佐藤 博、松坂 理夫、安東 知子、谷 時雄:XPB
の分裂酵母相同因子 Ptr8p は mRNA 核外輸送に加えて、tRNA、
rRNA の核外輸送にも関与する. 第 27 回日本分子生物学会、神戸、
平成16 年12 月8-11 日.
97. 原口典子、安東知子、David Frendewey、谷時雄:分裂酵母
U2AF 複合体はordered exon joining を制御する. 第27 回日本分
子生物学会、神戸、平成16 年12 月8-11 日.
98. 楠田文, 吉田准一, 安東知子, 谷時雄:熱ショックストレス下にお
ける出芽酵母 HSP mRNA 選択的核外輸送関連遺伝子のゲノムワイ
ドスクリーニング. 第 27 回日本分子生物学会、神戸、平成 16
年12 月8-11 日.
99. 安東知子、大城夕希子、谷時雄:局在化 RNA 分子のスクリーニン
グ. 第27 回日本分子生物学会、神戸、平成16 年12 月8-11 日.
100. 徳永和明、井手深雪、谷時雄:遺伝子の転写と mRNA 核外輸送の
155
114.
115.
116.
117.
118.
連携:転写不活性化により mRNA は核内ドメイン TIDR に蓄積す
る. 第27 回日本分子生物学会、神戸, 12 月8-11 日.
mRNA 核外輸送に関与する分裂酵母 HECT 型ユビキチンリガーゼ
E3 様因子 Ptr1p 変異遺伝子のサプレッサーの単離と解析. 第 27
回日本分子生物学会、神戸、平成16 年12 月8-11 日.
吉田 准一、井手上 賢、谷 時雄:分裂酵母におけるストレス応答
に依存的な mRNA 核外輸送についての解析. 第 27 回日本分子生
物学会、神戸、平成16 年12 月8-11 日.
安東知子、大城夕希子、谷時雄:局在化 RNA 分子のスクリーニン
グ. 第 27 回日本分子生物学会、神戸、平成 16 年 12 月 8-11 日.
豊嶋孝浩、百島則幸、高橋元文:雨のトリチウム濃度の変動につい
て.第41 回放射線影響懇話会(福岡)平成16 年7 月31 日
豊嶋孝浩、百島則幸、高橋元文:降雨水中のトリチウム濃度とイオ
ン濃度、第48 回放射化学討論会(東京)平成16 年10 月27-29
日
山口 卓、百島則幸、豊嶋孝浩、福田紋子、高村昌秀:大気中トリ
チウムの環境濃度測定(1)、原子力学会九州支部第 23 回研究発表
講演会(福岡)平成16 年12 月24 日
高橋 元文、百島 則幸、豊嶋 孝浩、長尾 雄作:雨のトリチウ
ムと溶存イオンの測定、原子力学会九州支部第 23 回研究発表講演
会(福岡)平成16 年12 月24 日
島崎達也、三根真理子、堀内正公、宮本英七、奥村 寛:歯エナメ
ルを用いた長崎原爆被爆者の線量評価̶診療X 線の差し引きを中心
に̶.第47回日本放射線影響学会(長崎)
、2004.11.25-27.
古嶋昭博、野口輝也、勝田 昇、冨口静二、山下康行、松本政典、
高木昭浩:Tl-201 光電ピークにおけるエネルギーウィンドウ設定
に関する理論的考察.第 18 回日本核医学技術学会九州地方会(福
岡)
、2004.5.29-30.
古嶋昭博、野口輝也、勝田 昇、冨口静二、山下康行、松本政典、
高木昭浩:Tl-201 シンチグラフィにおける最適なエネルギーウィ
ンドウ設定条件−理論的検討−.第 24 回日本核医学技術学会総会
(千葉)
、2004.7.24-25.
上村実也:DNA 解析システムおよび web 予約システムの紹介.熊
本大学工学部技術部技術報告会(熊本)
、2004.9.14.
上村実也:環境放射線レベルマップの作成.平成 16 年度機器・分
析技術研究会(佐賀)
、2004.9. 16-17.
西本真由美、島崎達也、白石善興、古嶋昭博、堀内正公:使用経験
から得た「GM 管をチョット長持ちさせるテクニック」
.平成 16
年度主任者部会年次大会(盛岡)
、2004.11.4-5.
島崎達也、白石善興、西本真由美、近藤賢子、古嶋昭博、堀内正
公:市販ソフトウエアを用いた法定帳簿の電子文書化と年報作成の
省力化の試み.平成 16 年度主任者部会年次大会(盛岡)、
2004.11.4-5.
島崎達也、上村実也、白石善興、高椋光博、古嶋昭博、掘内正公:
放射線施設における放射線安全管理に関するリスク評価(第二報)
.
日本放射線安全管理学会第 3 回学術大会(札幌)
、2004.12.1-3.
上村実也、島崎達也、古嶋昭博、三隅 凌、川原 修、高椋光博、
白石善興、堀内正公:放射線取扱に関する web 版教育訓練システ
ムの試作.日本放射線安全管理学会第 3 回学術大会(札幌)
、
2004.12.1-3.
白石善興、島崎達也、松尾浩幸、古嶋昭博、堀内正公:作業環境の
空気中濃度測定における諸条件の一考察.日本放射線安全管理学会
第3 回学術大会(札幌)
、2004.12.1-3.
上村実也、川原修、谷口勝紀、大村悦彰、吉岡昌雄:放射線取扱に
関する web 版教育訓練システムの試作.大阪大学総合技術研究会
(吹田)
、2005.3.3-4.