重要な会計方針等

結合(連結)
○重要な会計方針等
1 連結の範囲に関する事項
(1)連結子会社の名称等
当機構の出資会社については、民間の会計基準、具体的には「連結財務諸表における
子会社及び関連会社の範囲の決定に関する適用指針」に基づき判断すれば、次のとお
りである。
① 連結子会社の数
7社
② 連結子会社の名称
株式会社整理回収機構
株式会社ティーエイチアールクレジット
第一日本特定承継株式会社
第二日本特定承継株式会社
第三日本特定承継株式会社
第四日本特定承継株式会社
第五日本特定承継株式会社
(2)その他出資会社の名称等
① その他出資会社の名称
当機構の出資比率等
名 称
業務の概要
当機構との関係
㈱地域経済活性化 事業者に対して金融 株式会社地域経済活
(出資比率)
機関等が有する債権 性化支援機構法第51
支援機構
98.1%
の買取り等を通じて 条第1項による設立
その事業の再生を支 の発起人、出資
援すること。
㈱東日本大震災
事業者再生
支 援 機 構
事業者に対して金融
機関等が有する債権
の買取り等を通じて
その事業の再生を支
援すること。
株式会社東日本大震
災事業者再生支援機
構法第47条第1項に
よる設立の発起人、
出資
(出資総額)
25,584,800,000 円
(出資比率)
93.4%
(出資総額)
18,668,000,000 円
② 連結の範囲から除いた理由
当機構の経営戦略上重要な役割や一業務を担っている出資会社ではなく、出資会
社の財務及び営業又は事業方針の決定に対して重要な影響を与えることができな
いことは明らかであり、当機構の出資は出資会社を傘下にいれる目的で行ってい
るものでないためである。
2 連結子会社の事業年度等に関する事項
連結子会社の決算日は、連結決算日と一致している。
3 有価証券の評価基準及び評価方法
(1)その他有価証券のうち時価のあるものの評価は、期末日の市場価格等に基づく時価法
によっている。なお、評価差額は全部純資産直入法により処理し、また、売却原価の
算定は移動平均法によっている。
(2)その他有価証券のうち時価のないものの評価は、移動平均法に基づく原価法または償
却原価法(利息法)によっている。
4 固定資産等の減価償却方法
(1)有形固定資産
定額法を採用している。
ただし、株式会社整理回収機構及び株式会社ティーエイチアールクレジットでは、定
率法(ただし、平成10年4月1日以後に取得した建物(建物附属設備を除く。)につい
ては定額法)を採用している。
(2)無形固定資産
当機構及び連結子会社利用のソフトウェアについては、機構及び連結子会社内におけ
る利用可能期間(5年)に基づく定額法により償却している。
(3)リース資産
所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産は、リース期間を耐用年数
とした定額法により償却している。なお、残存価額については、リース契約上に残価
保証の取決めがあるものは当該残価保証額とし、それ以外のものは零としている。
5 引当金の計上基準
(1)貸倒引当金
破産、民事再生等法的に経営破綻の事実が発生している債務者に係る債権及びそれと
同等の状況にある債務者に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額及
び保証による回収可能見込額を控除し、その残額を計上している。また、現在は経営
破綻の状況にないが、今後経営破綻に陥る可能性が大きいと認められる債務者に係る
債権については、債権額から担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額を
控除し、その残額のうち債務者の支払能力を総合的に判断し必要と認める額を計上し
ている。上記以外の債権については、過去の一定期間における貸倒実績から算出した
貸倒実績率に基づき計上している。
日本振興銀行向け貸付金元本残額は日本振興清算株式会社に引き継がれており、同社
では「今後の弁済見込みは確定していない」としていることから、平成26事業年度同
様に貸付金元本残額の全額(引当率100%)としている。
(2)賞与引当金
役職員賞与に充てるため、支給見込額基準により計上している。
6 退職給付に係る会計処理の方法
役職員の退職給付に備えるため、当期末における退職給付債務の見込額に基づき計上し
ている。
7 その他の重要な事項
(1)消費税等の会計処理方法
当機構及び連結子会社の消費税等の会計処理は、税込方式によっている。
ただし、株式会社整理回収機構及び株式会社ティーエイチアールクレジットは、税抜
方式を採用している。
(2)繰延資産の処理方法
・機構債発行費
支出時に全額費用として処理している。
(3)保証債務の金額
民間企業仮定連結貸借対照表上「支払承諾」として計上している。
(4)国庫納付金
国庫納付金については、民間企業仮定連結損益計算書上の当期純利益から計算された
ものではなく、法定計算書から計算された金額である。
(5) 各特殊法人等個別の事項
・保険契約準備金
・責任準備金
預金保険法(昭和46年法律第34号)第41条により、預金保険機構の一般勘定につ
いて、内閣府令・財務省令で定めるところにより、毎事業年度末において、責任
準備金を計算し、これを積み立てなければならない。また、預金保険法施行規則
(昭和46年大蔵省令第28号)第15条において、毎事業年度累積して積み立てなけ
ればならない責任準備金の額は、当該事業年度における収益の額から費用(責任
準備金繰入を除く。)及び繰越欠損金の合計額を控除した金額に相当する金額と
されている。
8 連結損益計算書における法人税等
連結損益計算書の法人税等には、連結子会社が納付した法人税等を含む。
9 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲は、手許現金、随時引き出し可能な預金
及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得
日からおおむね3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資である。
現金及び現金同等物の期末残高と民間企業仮定連結貸借対照表に掲記されている科目の
金額との関係は以下のとおりである。
平成28年3月31日現在
現金及び預貯金
(定期預け金)
コールローン
現金及び現金同等物
3,076,262,603,619
△ 200,000,000
20,000,000,000
3,096,062,603,619
円
円
円
円
10 機会費用の計上基準
(1)政府出資等に係る機会費用の算出に用いた利率
0%である。
(2)公務員からの出向役職員に係る機会費用の対象者数
181 人である。