秋によく鳴いている虫15種の詳細リスト

秋によく鳴いている虫15種
虫の種類
アオマツムシ
木の上に
クサヒバリ
よくいる
カネタタキ
擬音語
声の特徴※1
鳴く時間帯 鳴く季節
どんな環境にいるか
街中
里やま
全国での
分布域※2
その他の特徴
リー、リー、リー…
大きく、のびる
声。
夜
単調な繰り返し音
晩夏∼秋
住宅地、街路樹
フィリリリリ…
出だしの調子が
特徴的で、あとは
夕方∼朝
単調な連続音。
後半単調
晩夏∼秋
住宅地、庭木、生
林縁、マント群落
け垣
音の高さがアオマツムシと
本州、四国、九州、 ほとんど同じなので、一緒
南西諸島
に鳴くと、ほとんど聞こえ
ない
晩夏∼晩秋
住宅地、庭木、生
林縁、マント群落
け垣
本州、四国、九州、
伊豆諸島、小笠原諸 音の高さがアオマツムシ
島、平戸島、五島列 に近い
島、南西諸島
短く撥ねるような
チン、チン、チン… 声。
夕方∼朝
高い
短く切って鳴く
ヒロバネカンタン ルー、ルー、ルー… 声。
夕方∼朝
少し低め
田んぼ、畑、林縁、
本州、四国、九州
樹木
明治時代に中国から移入
したらしい。緑色で後肢が
短い。よく飛ぶ
夏と秋(
8月
ごろいった 住宅地、草丈の高 田んぼ、畑、林縁、本州(青森以南)、四 カンタンによく似ている
ん少なくな い草むら
草丈の高い草むら 国、九州、南西諸島 が、やや前翅が広い
る)
単調な連続音。
夕方∼朝
少し低め
晩夏∼秋
住宅地、草丈の高 田んぼ、畑、林縁、北海道、本州、四
い草むら
草丈の高い草むら 国、九州
ハヤシノウマオイ スイーーッチョン
抑揚があり、よく
夜
のびる声
晩夏∼秋
林縁、マント群落
オナガササキリ
単調な繰り返し
音。
夕方∼朝
濁音が入るような
にごった声
晩夏∼秋
メスの産卵管が体長ほど
田んぼ、畑、林縁、本州、四国、九州、
もあるので、それを「
尾」
と
草丈の高いイネ科 佐渡島、隠岐、対
みなして名前がつけられ
の草地
馬、南西諸島
た
カンタン
ルルルルルル…
草むらの
高い所に
よくいる
ズリズリズリ…
ヒガシキリギリス チョン、ギース
大きい。
濁音が入るような 昼、ときどき
夏∼初秋
にごった声。
夜
低い
江戸時代に中国から移入
したという説あり
本州、四国、九州、 肉食が強いので、他の虫
伊豆大島、薩摩硫黄 を一緒にすると、食べてし
島、トカラ中之島
まう
住宅地、道路沿い 田んぼ、畑、林縁、本州(青森以南、岡
の植え込み
草丈の高い草むら 山まで)、淡路島
肉食が強いので、他の虫
を一緒にすると、食べてし
まう
スズムシ
メスがいると「リリー
ン、リリーン…」
リズム・抑揚があ
夜
いないと「リー、
る
リー、リー、…」
初秋・
秋
住宅地、石垣
普通に聞かれるのは♀が
北海道(帰化)、本
そばにいる「
くどき鳴き」
、1
田んぼ、畑、林縁、
州、四国、九州、対
匹で鳴く「
呼び鳴き」
は
河床、林床
馬、種子島
リー、リー、リー
エンマコオロギ
メスがいると「ヒリヒ
リヒリリリーリー、
大きな声で、リズ
夕方∼朝
…」
ム・抑揚がある
いないと「ヒリヒリヒ
リリ、…」
晩夏∼秋
住宅地、草原、
庭、市街地)
北海道、本州、四
メスが近くにいるときの「
く
田んぼ、畑、林縁、
国、九州、伊豆諸島 どき鳴き」
はかなり違う鳴
あぜ道
八丈島、対馬
き方
マダラスズ
ジーン、ジーン、
ジーン…
単調な抑揚音。
濁音が入るような 夕方∼朝
にごった声
夏と秋(
8月
北海道、本州、四
ごろいった 住宅地、裸地に近 田んぼ、畑、林縁、
国、九州、南西諸島 後肢にまだら模様
ん少なくな い草地
裸地に近い草地
(奄美以北)
る)
ツヅレサセコオロ
リリリリリリリリ…
ギ
単調な音が延々
夕方∼朝
と続く
晩夏∼秋
住宅地、草原、
庭、市街地
北海道(温熱地帯)、 メスが近くにいるときの「
く
田んぼ、畑、林縁、
本州、四国、九州、 どき鳴き」
は全く違う鳴き
あぜ道
伊豆諸島、対馬
方
大きい。
単調な繰り返し
リッリッリッリ、リッ
音。
夕方∼朝
リッリッリ…
金属的で短く撥ね
るような声
晩夏∼秋
住宅地、草原、
庭、市街地
メスが近くにいるときの「
く
田んぼ、畑、林縁、本州、四国、九州、
どき鳴き」
は全く違う鳴き
あぜ道
対馬、大隈諸島黒島
方
晩夏∼秋
住宅地、草原、
庭、市街地
北海道、本州、四
メスが近くにいるときの「
く
田んぼ、畑、林縁、
国、九州、対馬、南 どき鳴き」
は全く違う鳴き
あぜ道
西諸島(奄美以北) 方
草むらの
地面付近
ミツカドコオロギ
単調な繰り返し
ハラオカメコオロ リリリリ、リリリリ、リ 音。
夕方∼朝
リリリ…
よく4∼5音ずつ区
ギ
切って鳴く
マツムシ
チン、チロ、リン
大きく、高い声。
夜
リズムがある。
晩夏∼秋
林縁・
河川敷
※1 声の高さは、周波数ではなく、耳で聞いた時の印象。
※2 分布については、『鳴く虫セレクション∼音に聴く虫の世界』大阪市立自然史博物館・大阪自然史センター編著を参照。
本州、四国、九州、 薄茶色で後肢発達。あま
伊豆大島
り飛ばない