第 1 回宇治市高齢社会対策協議会 会議録

第 1 回宇治市高齢社会対策協議会
Ⅰ
会議録
開催日時
平成25年3月6日(水)午後2時から午後4時
Ⅱ
場所
宇治市役所 8階 大会議室
Ⅲ
出席者
1
委員
岡本会長、坂本委員、大石委員、中村委員、杉崎委員、田中委員、大槻委員
桝村委員、勝谷委員、山﨑委員、小山委員、山崎委員、佐藤委員
(欠席:伊藤副会長、山田委員)
2
事務局
山本市長、斉藤理事、澤畑室長、
健康生きがい課:山田主幹、中村主幹、横山係長、服部主任、上田主事
介護保険課:藤田課長、滋野主幹、岡部係長、馬場係長、日置主任、川瀬主任、中村主任
3
傍聴
一般:2 名
報道:2 社
Ⅳ
会議次第
1
開会
2
委嘱状交付
3
市長挨拶
4
正副会長の就任について
5
正副会長挨拶
6
自己紹介
7
宇治市高齢社会対策協議会について
8
宇治市高齢者保健福祉計画・第5期介護保険事業計画について
9
意見交換等
10
閉会
次第1∼6
開会、委嘱状交付、市長挨拶、会長・副会長の選任、会長挨拶、自己紹介
委員
挨拶(要旨)
1
人口減社会が予測されている中、単身者が増加している。若くて元気なうちはよいが、高齢になり生
活に支障が出てくると、様々な問題が生じてくる。住宅、医療、介護、看護、福祉、生活支援サービス
の連携が重要になってくる時代であり、地域包括ケアをどこまで昇華できるかが課題となっており、皆
さんと議論していきたい。
次第7・8
宇治市高齢社会対策協議会について、宇治市高齢者保健福祉計画・第5期介護保険事業計画について
事務局より資料の説明
次第9
意見交換
委員
既存事業の拡充・新規事業について、大変包括的な内容になっている。事務局の説明について質問は。
委員
二次予防事業対象者把握事業(資料 3、p.3)について、24 年度からスタートしているとのことだが、
対象者がどれぐらいだったか教えてほしい。
高齢者アカデミー(資料 3、p.7)について、なぜ 70 歳以上を対象としているのか。
事務局
二次予防事業対象者把握事業について、24 年度は 13,562 人に送付し、12,286 人分を回収した。うち
3,710 人は、機能低下ありとの判定あり。
事務局
生涯学習の一環である鳳凰大学(4 年制)は、65 歳以上の方を入講の対象としており、最年少の人は
69 歳で卒業する。卒業後もさらに学びたいという意欲を持っている人に高齢者アカデミーに入講してい
ただくために 70 歳とした。生涯学習から一歩進んで地域でのボランティア活動等の社会貢献を担って
いただきたいと考えている。
委員
孤立高齢者支援制度(資料 3、p.3)、認知症地域支援体制の構築について、具体的にどのようにイメ
ージしているのか。
事務局
孤立高齢者支援制度については、民間事業者・府山城広域振興局・市の三者協定により実施する。民
間事業者(宅配業者等)が通常業務において高齢者宅に訪問した際に「気づいたこと(不衛生、留守が
ち)」があれば市に連絡いただき、包括や市より対象者の把握・訪問などにより対応する。25 年度早々
にはスタートする予定。民生委員や学区福祉委員などの関係団体、地域住民、包括による従来からの取
り組みに加えて実施する。
事務局
2
認知症地域支援体制の構築については、基本チェックリストにおいて初期認知症が疑われる方を主と
して、本人、家族に対して、認知症コーディネーターが医療・介護・生活支援、サービス事業者と連携
し、トータル的なコーディネートの役割を担い、宇治市における初期認知症の在宅ケア体制を構築して
いく。
また、サロンにおいて、認知症の人の社会参加、支えあいの場の構築も視野に入れている。
委員
他に質問は。なければ、残りの時間は、意見交換をしたい。
さまざまな分野、立場から委員として出席いただいているので、計画策定にむけての意見・考え、高
齢者施策についての展望を話していただきたい。
事務局
グループホームは費用が月平均17∼8万必要。一方、一般のサラリーマンの年金は15∼6万なの
で入所が厳しい。しかし低所得者ではないので、市の低所得者への認知症グループホーム家賃補助制度
では対象外となってしまう。この点に問題意識を持っている。
委員
伊勢田に完成した特養(伊勢田明星園)は全室個室で部屋代が月 90,000 円。これに食費やと介護サ
ービス費用がかかる。また、大久保にある有料老人ホーム(シティエステート)は食費込みで月額 160,000
円ほど。これに介護サービス費用、医療費がかかる。
時代の流れからも、どの施設も個室になっているが、入居する者や家族からすれば、どうしても入居
したいけど、個室のために費用が高いのがネックになる。
また、宇治市は認知症に関する取り組みが進んでいると感じる。初期認知症の把握や家族の疲弊を防
ぐために、包括がどのように機能していくのか期待したい。
委員
費用面で考えると、低料金で入所できる従来型の多床室の施設もニーズはあると感じている。時代や
厚労省の方向性とは逆行するかもしれないが、従来型の施設の整備も一定必要性があると思う。
委員
高齢者の生きがいづくりと社会参加について、外へ出るための環境づくりや場所づくりを重視してほ
しい。宇治市も御蔵山など場所によっては図書館、生涯学習センター等の文化的な施設に行きにくい。
そういった場所に行きやすいよう環境を整備することが、生きがいづくりにつながると思う。
委員
配食サービスや訪問事業について、安否確認を兼ねて行っているのは良いが、高齢者はじっとしてい
る、受け身な状況。配食だと個食になってしまうので、食事する場所を提供する取組みも視野に入れて
はどうか。元気な高齢者、若い高齢者ができるような、高齢者の組織づくりが必要。
3
事務局
高齢者自身が支えていく側になるという視点は重要である。高齢者による組織化はこれからの課題で
あるので、アカデミー卒業生が自身で組織化し、地域のニーズを拾っていくような取り組みを行い、さ
らには NPO 等の組織となり、市との協働の取り組みもできるようになればと考えている。
委員
アカデミーの対象年齢はもう少し早くならないか。早くアカデミーを卒業してもらって、ボランティ
ア活動できる期間を長くしてもよいと思う。鳳凰大学と並列してやってもいい。
委員
輝き支援 2015 高齢期支援システム創造事業(資料 2、P.7)では、団塊世代の人がコーヒーの淹れ方
を学んでいる。その後は地域のサロンなどでコーヒーを振る舞うなどして、地域に貢献していただいて
いる。アカデミー卒業生も地域のコーディネーターとして活躍してもらいたい。
委員
宇治市で同好会が 100 以上ある。高齢になってからの仲間作りは非常に重要。活発に仲間づくりができ
る場所づくり、きっかけづくりが求められていると思う。
委員
地域包括ケアが在宅を進めるも、今は少子化で家族が少なく、自宅での介護も少ない。介護・医療に
ついても 24 時間体制の整備が必要。
高齢者が集う場所づくりも必要だが、子どもと接触する機会も必要。子どもの頃から高齢者と接する
機会を増やすことで、高齢者の介護等について教育できる部分もある。
委員
平成 25 年度の地域包括ケア推進機構のプロジェクトでは、認知症対策を重視している。初期認知症
に対する対応がまだこれからというところなので、宇治市にはそのモデルとなるように進めていっても
いらいたい。
委員
私は、府知事より「宇治茶伝道師」を委嘱されている。「宇治茶を広める」「茶がいかに健康に良いか」
を広めることを使命としており、食育だけでなく飲育も重要であると考えている。高齢者自身も、いか
に自分の健康を維持していくか、意識づけが必要だと思う。
委員
市民が主体的に取り組めることもあるので、ボランティアグループなどの市民団体も連動させて計画
を進めていくのもよいと思う。市民が主体的に参加する機会をどのようにつくっていくかが大事。ニュ
ーホライズンプログラムというものがあり、これは市民の提案について内容が良ければ、市が支援する
という取組み方である。
4
地域包括ケアの構築が「地域」で「自宅」で高齢者を支えるものなので、市民も主体的に考えていか
なければならない。超高齢社会の中で、高齢者自身がどう生きるか、みんなでどのように支援するか、
今後の協議会でも様々な意見を交換していきたい。
最後に、事務局から今後のスケジュールについて説明を。
次第10 閉会
事務局
次回協議会は計画策定の進捗状況に応じて開催を予定している。日時等の詳細については後日連絡する。
5