伝統を打破する

カラー事例 - コダック 航空写真用カラーフィルム
伝統を打破する
カラー航空フィルムに切
り替えたことで、ニュー
ジーランドの地図製作機
関は、より正確な画像を
得ることができるように
なりました。
プロフィール
ニュージーランドのNTHA
壮大な火山 - これらはすべてニュー
ジーランドの財産です。地図には、
これらすべてを正確に記さなけれ
ばなりません。山や川、道路を正
確に地図に配置する業務は、Land
Information New ZealandのTopographic
画像提供: Airesearch Mapping Pty. Ltd.
起伏に富んだ地形、美しいビーチ、
Hydrographic Authority(NTHA)が管轄
しています。NTHAは、正確な地図
課題
NTHAデータベースのコン
テンツ更新に使用された
ニュージーランドのタウ
を必要とするニュージーランドの
航空写真に対する認識の変化
防衛、航法管理、救急業務担当者、
あるいは固定資産の所有者、船員、
NTHAでは、地図や海図をできるだけ正確に作成するために、正確かつ最新
の情報をまず用意する必要があります。ニュージーランドでは、40年以上も白黒航空写真を
科学者などが最も信頼する地図管
使用して地図を作成してきました。しかし近年、地図に記載されている土地の開発が急ピッ
轄機関です。
チで進んでいるため、新たな課題と条件が発生するとともに、業務改善が求められるように
ランガ市の画像。
なりました。NTHAは、急激な変化に対応するため、カラーフィルムへの切り替えが必要だと
判断しました。
熟練した写真解析スタッフを確保することが困難になってきたことも、この決断の一因です。
熟練したスタッフが確保できないため、写真解析業務はGISオペレータが代行していました。
彼らは、カラーデジタルオルソ画像(カメラの方向と地形によるずれを排除したコンピュー
タ生成の航空写真画像)だけで、地形の種類と位置を特定することができます。GISオペレー
タのスキルは貴重なものですが、コンピュータで生成されていない白黒画像の解析には適任
ではありませんでした。このことは、NTHAが、白黒航空画像からは正確な情報を引き出せる
企業を見つけられなかったことも表しています。
さらに、NTHAの上級顧問による調査の結果、航空写真用フィルムの技術がこの半世紀で実質
的な進歩を遂げていることが分かりました。クリアで鮮明な、品質の高い画像を撮影する場
合には、最新の航空カラーフィルムの方が白黒フィルムよりもはるかに優れているのです。
また、カラー画像の方が事実を正確に再現できるため、解析が非常に容易になります。
最高の地図を作成するという使命、カラーフィルムに関する新たな調査結果、さらに人員確
保に対する懸念という現実に後押しされ、NTHAは伝統を打破し、作業の進め方を大幅に変更
することにしました。
カラー事例 - コダック 航空写真用カラーフィルム
ソリューション
高品質カラーへの切り替え
NTHAは、縮尺が1:50,000の地図の土台となる画像の撮影フィルムを、白黒から航空カラーフィ
ルムに切り替えました。カラーフィルムを使用することで、事実を高レベルでありのままに
取り込めるようになったため、地図の品質が向上するとともに、作業が効率的になり、コス
ト削減も達成されました。これは、現在の作業員はカラー画像に慣れているため、解析がす
画像提供: Airesearch Mapping Pty. Ltd.
ばやく簡単に行えるようになったことも一因です。さらに、カラー画像によって、新たな課
題に対応するためのツールも作り出されました。
例えば、NTHAは地形図と海図の作成という2つの業務を抱えていますが、この2つの業務を達成
するには、陸地と海の境となる沿岸部を明確に定義して、領海境界線の基点精度の向上に努
める必要があります。
航空カラー画像が、この作業の鍵になりました。カラー画像を使用することで、水面からつ
このネイピア湾のカラー画像から
き出た岩や浅瀬、干満線、泥地を横切る水路やマングローブ湿地の範囲など、さまざまな地
は、浅瀬や防波堤など、文字通り数
形を簡単に識別することができます。さらに、カラーオルソフォトを使ったオーバーレイに
百もの地形をはっきりと読み取るこ
とができます。NTHAでは、こうした
よる深浅解析機能により、近海を航行する船舶に新たな情報を提供できるようになりました。
画像を使用して、以前より正確な地
形図と海図を容易に作成できるよう
になりました。
利点
単純なことです。人間にとってカラーの方が見やすいのです。
NTHAで業務改善が達成されたことから分かるように、画像の解析にはカラーの方が適してい
コダック航空測量用フィルム製品
(エアロフィルム)の詳細について
ます。人間の目は、カラー画像であれば、色合い、彩度、色度の組み合わせを約200,000種類
まで識別できます(白黒画像の場合は階調を200段階しか識別できません)。このため、カラー
は、お近くの販売代理店までお問
画像の方が解析が容易になり、作業時間も短縮できるのです。カラー画像からは、より多く
い合わせいただくか、
の情報を正確に読み取れるので、最終的により良い判断を下すことができます。
www.kodak.com/go/aerialをご覧くだ
さい。
しかし、航空写真画像ビジネスに携わるお客さまが航空写真用カラーフィルムに切り替える
場合、もう1つ大きな理由があります。単純にカラーの方が画像の見栄えが良いのです。明
るくカラフルな画像であれば、注意をすばやくひきつけて、大きなインパクトを与えること
ができます。その見栄えの美しさにより、カラー画像は新たな用途の可能性を広げ、すべて
のサービスプロバイダに新たなビジネス発展の機会を与えます。
コダック株式会社
産業・エアリアル機材事業部
ニュージーランドのNational Topographic Hydrographic Authorityにとって、航空カラー写真は、より良
TEL:03-5644-5171/FAX:03-5644-5076
い地図を作成するための鍵となりました。さらに、業界全体でも、あらゆる航空写真の用途
にコダックエアロカラーIIIネガフィルム2444が最適だと評価されています。
コダック2444フィルムで撮影した写真画像は、地形図作成、天然資源監視、インフラ管理、
(課税査定を含む)国土および都市計画のための仮想データ倉庫として利用することができま
す。撮影した画像は細部まで鮮明なので、利用価値の高い情報をすばやく簡単に引き出せま
す。コダック2444フィルムは、既存のほとんどのカメラシステムと互換性があり、広く普及し
ているC-41プロセスに対応しているため、航空写真家のお客さまにも、このフィルムを常用
フィルムとしてご利用いただくことができます。
コダック航空写真用カラーフィルムの詳細については、お近くの販売代理店までお問い合わ
せいただくか、www.kodak.com/go/aerialをご覧ください。
© Eastman Kodak Company, 2002. Kodak、Aerocolor、およびTake Pictures. Further. はEastman Kodak Companyの商標です。IMC-938