12世紀~21世紀のフィンランド軍事史 1100年~1809年

12世紀~21世紀のフィンランド軍事史
1100年~1809年:スウェーデン統治下のフィンランド
12世紀から1809年まで、現在のフィンランド領土はスウェーデンに属していました。17世紀において、
スウェーデンは大きな力を持つようになり、フィンランド兵士は、中央ヨーロッパに至るまで戦うこと
になります。フィンランド兵の戦いの雄叫び、「ハッカパーレ (Hakkaa päälle)」 (叩き倒せ) は有名にな
り、ハッカペリタ (Hakkapeliitat) として知られるようになります。
フィンランド戦争1808年~1809年:フィンランドはロシアの統治下に
ヨーロッパにおけるナポレオン戦争の中、1808年~1809年、スウェーデンとロシアは戦争に突入し、ス
ウェーデンはロシアに対し、現フィンランドの領土を失います。1881~1901年までフィンランドは、自
身の徴兵制による軍隊を持つ、ロシア帝国の自治権を持つ国となりました。
1917年~1918年:フィンランドは独立し、内戦に突入
ロシアでは1917年12月6日に革命が起こり、フィンランドはロシアから独立しました。これにより、政
府の軍隊である白軍と赤軍との間でフィンランドにおいて激しい戦いが繰り広げられます。ドイツは、
政府軍と、ドイツで訓練され、白軍に属するフィンランドの兵隊、ジェーガー (Jaeger) を支援し、ソビ
エト連邦は赤軍を支援しました。白軍にとってこの戦争はロシアからの独立を目指した戦争であり、
1918年5月まで続きました。戦闘と捕虜収容所において、およそ3万名のフィンランド人が亡くなりまし
た。優れた指揮と軍隊により白軍は勝利を収めました。
冬戦争 1939年~1940年:フィンランドはソビエト連邦に対し防守
1939年11月30日~1940年3月13日、フィンランドは、冬戦争においてソビエト連邦と戦いました。また
、第二次世界大戦において、フィンランドはソビエト連邦の攻撃を受けています。赤軍に対するフィン
ランドの勇敢な戦闘は、世界の共感を得ることとなり、他の国より多くの支援を集めました。しかし、
戦い自体については、フィンランドはほぼ自身の軍隊により戦っています。フィンランドは占領を避け
ることに成功しましたが、ソビエト連邦の戦いにおいて失った領土の多くを取り戻すことはできません
でした。第二次世界大戦においては、およそ2万6千名を超えるフィンランド兵、およそ10万名のロシア
兵が亡くなりました。フィンランド (人口400万人) は、ソビエト連邦 (人口2億人) による攻撃に対し防守
しました。
継続戦争 1941年~1944年:フィンランド軍はドイツ軍と共にソビエト連邦軍を攻撃
冬戦争に続き、フィンランドは、損害を取り戻そうとし、1941年夏にドイツと共にソビエト連邦を攻撃
しました。フィンランド軍は冬戦争で失った領土を取り戻しました。ソビエト連邦は、ドイツの敗北が
濃厚になり始めた、1944年夏にフィンランドへ大規模な攻撃を開始しました。フィンランド軍は撤退し
、ソビエト連邦は占領することなく、講和条約に署名しました。講和条約の一環として、1944年~1945
年、フィンランド・ラップランドからドイツ軍を退出させることを余儀なくされました。継続戦争では
、およそ6万名を超えるフィンランド兵、およそ20万名のロシア兵が亡くなりました。
戦後 1945年~2015年:独立・中立国としてのフィンランド
第二次世界大戦後、フィンランドは、独立性と自身の国家制度を維持し、東欧圏の一部として終えるこ
とはありませんでした。フィンランドはソビエト連邦が解体されるまで東西間を切り抜けてきました。
現在、フィンランドには同盟国はありませんが、欧州連合に加盟しています。フィンランドは徴兵制度
を採用しており、18歳~29歳の男性は5か月半~11か月半の間、兵役に就きます。女性に対する徴兵制
度は任意です。1万2千名の兵士と市民が雇用人員として国防軍に参加し、待機兵は23万名に上ります。
平和維持 1956年~2015年:主要な平和維持国としてのフィンランド
1956年より、フィンランドは国際連合の平和維持活動に加盟しており、フィンランドの平和維持隊がス
エズに派遣されました。1990年代より、NATOやEUと協力して危機管理に携わっています。1956年より
、およそ4万名のフィンランド人が世界各地で30を超える任務地において危機管理活動に取り組んでい
ます。
軍事博物館の「自治権からアタランタへ」の展示にようこそ
軍事博物館は、フィンランド国防軍の一部であり、フィンランド国防大学の下で運営されていま
す。1929年に設立されたこの博物館は、フィンランドの軍事史に関する資料等の保存・展示を目
的としています。展示物は20万を超え、フィンランドの軍事史を物語っています。毎年6万を超え
る人々が軍事博物館に訪れ、写真、収蔵物、情報のサービスは数千以上で使用されています。
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軍事博物館のマネージ (Manege) の「自治権からアタランタへ」の展示では、フィンランドの軍事
史、独立国家フィンランドの国防軍の歴史に触れることができます。マネージは、1880~81年に
かけて建設されたスオメンリンナの要塞の保管庫を改装したものです。軍事博物館として使用さ
れる前は、海軍兵学校の大砲・訓練所として機能していました。
展示は3つのパートで成り立っています: 「ミリタリーショーケース」、装備、多言語情報ボード
。また、インタラクティブパートもあります。フィンランド語、英語、スウェーデン語、ロシア
語による説明が利用可能です。
長い軍服ショーケースでは、19世紀末の兵士から現在の平和維持隊に至るまで、17のミリタリー
フィギュアが展示されており、実際に使用されていた制服を着用し、装備しています。フィギュ
アに加え、ショーケースにある他の展示物も見学者の目を引くものです。
重量装備のセクションでは、500年歴史を持つ大砲から、ソマリアの海賊が使用していた船といっ
た、アタランタ作戦において没収したものが展示されています。その他の兵器では、伝説の88
mm高射砲、馬が引く野外炊事場、ヴィッカース戦車、新しい兵器では、ソビエト連邦で製造され
たMTO-66対艦ミサイル、バギーがあります。
インタラクティブセクションでは、時代別で兵士の変遷をたどることができます。見学者は、寝
台作りに挑戦することもできます。
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軍事博物館のマネージ (Manege) の「自治権からアタランタへ」展示は、2016年5月9日~12月31日
午前11時~午後6時の間、毎日見学可能です。 +358 299 530 261。
スオメンリンナ (Suomenlinna) の潜水艦ヴェシッコ (Vesikko) 号は、2016年5月9日~10月2日午前11
時~午後6時の間、毎日見学可能です。 +358 299 530 260。
www.sotamuseo.fi
軍事博物館のヴェシッコ (VESIKKO) 号の展示にようこそ
軍事博物館は、フィンランド国防軍の一部であり、フィンランド国防大学の下で運営されていま
す。1929年に設立されたこの博物館は、フィンランドの軍事史に関する資料等の保存・展示を目
的としています。展示物は20万を超え、フィンランドの軍事史を物語っています。毎年6万を超え
る人々が軍事博物館に訪れ、写真、収蔵物、情報のサービスは数千以上で使用されています。
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ドイツにより注文され、オランダの工学技術場で建造されたCV-707は、トゥルク (Turku) で建造さ
れ、1933年5月に運転が開始されました。CV-707は、ドイツで使用されており、1934年夏まで、ド
イツ海軍計画に組み込まれていました。
フィンランド政府は、1936年1月にCV-707を購入し、4月にはヴェシッコ (Vesikko) と命名されまし
た(水中や海や川の岸に住むイタチ科に属する小さな動物、ミンクに由来)。1930年代、ヴェシッコ
号は、潜水艦と沿岸艦隊全体の共同訓練や潜水艦乗組員訓練に参加しています。また、潜水隊群
と共にエストニアを訪れています。
冬戦争 (1939年~1940年) では、ヴェシッコ号や他の潜水艦の役割は小さなものでした。継続戦争
(1941年~1944年) では、 ヴェシッコ号はソビエトの貨物船、ヴィボルグ (Vyborg) 号を攻撃しまし
た。攻撃任務のほかに、ヴェシッコ号は、フィンランド湾の警備、交易船の往来を保護していま
す。ヴェシッコ号の軍艦としての役割は1944年12月15日に終えています。
第二次世界大戦後に署名されたパリ条約においてフィンランドは潜水艦の保持が禁止されたまし
た。最初に、潜水艦の他の使用法が模索されましたが、最終的には、
ヴェシッコ号を除いてベルギーに売却され、解体となりました。
数年に渡り、ヴェシッコ号は老朽化が進み、やがては船の復旧にいたります。長きに渡る厳しい
復旧作業を経てヴェシッコ号は、保存潜水艦として1973年に新たに生まれ変わります。
潜水艦ヴェシッコ号は、軍事博物館のコレクションの一つであり、第二次世界大戦より残る潜水
艦の一つです。退役となり、復旧作業を経て、博物館の展示物として公開されるまで、スオメン
リンナを語る上では欠かせない、潜水隊群の一部として重要な役割を担ってきました。数年来、
およそ100万の人々がスオメンリンナのヴェシッコ号を一目見ようと足を運んでいます。
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スオメンリンナ (Suomenlinna) の潜水艦ヴェシッコ (Vesikko) 号は、2016年5月9日~10月2日午前11
時~午後6時の間、毎日見学可能です。 +358 299 530 260。
軍事博物館のマネージ (Manege) の「自治権からアタランタへ」展示は、2016年5月9日~12月31日
午前11時~午後6時の間、毎日見学可能です。 +358 299 530 261。
www.sotamuseo.fi