2009 年 1 月 19 日 個人投資家向け会社説明会 ミーティングメモ 株式会社日本システムディベロップメント(9759)http://www.nsd.co.jp 日時:2008 年 12 月 15 日 場所:大和コンファレンスホール 説明者:代表取締役社長 冲中 取締役執行役員社長室長 一郎 前川 氏 秀志 氏 (株主優待制度について説明) 1. 企業概要 ・ 当社は 1969 年に大阪の堂島で起業しました。旧三和銀行出身者が創業し、現在ではソ フトウェア開発を主な事業として営んでおります。独立系の会社で、大株主がいるわ けではありません。私は 5 年前に当社にまいりました。その前は新日鉄ソリューショ ンズ(株)で常務取締役をしておりました。 ・ 当初はコンピューターのデータエントリー的な事業からスタートし、今では売上高が 連結ベースで約 430 億円、従業員数 3 千数百名の規模まで発展いたしました。創業し た最初の年だけが赤字で、その次の年から 38 期連続黒字です。ここ数年の推移は、前 08 年 3 月期までの 4 期連続、増収増益を達成し、前期に絶対額で売上・利益ともに過 去新記録と営業利益率 20%の大台を達成することができました。 ・ 前期の販売費及び一般管理費の対売上高比率(連結ベース)は 7.6%でした。一般の IT 企業では売上高販管費比率は 13〜4%ぐらいですから、当社は低い数値で推移してきて います。自己資本比率(連結ベース)は 84.9%、有利子負債はゼロで、借金ゼロの運 営をしています。ROE(自己資本利益率)は、これまで 13%を目標に経営してきまし たが、前期は 14.1%と目標値を上回りました。 ・ 業界誌として有名な「日経ソリューションビジネス」誌のソリューションプロバイダ ランキングに毎年掲載されますが、営業利益率ランキングではほとんど毎年上位にラ ンキングされてきました。前期は 2 位で掲載されています。他の IT ベンダー164 社の 平均値は 6.4%程度という中で、20%は突出した数値かと思います。当社が健全な経営 をおこなっていることをご理解いただけるのではないかと思います。 2. 事業内容 ・ 事業内容としては、一般的にソフトウェア商品をお客様に売るプロダクト販売もあり ます。あるいは、お客様のところに人材派遣をして事務作業のお手伝いをさせていた だくこともあります。しかし、それは全体の 10%程度の水準です。ソフトウェア開発 と、仕上がったプログラムを維持、保守していく、あるいは計算機そのものをオペレ ーションする業務を合わせた情報サービス事業が全体の 90%を占めます。こうした事 業内容で営業利益率 20%を実現しましたが、世間から「何でそんなにもうかるのだ。 本来こういう商売はもうからないはずだ」といわれます。これが情報サービス業界に 大和インベスター・リレーションズ㈱(以下、「当社」といいます。)はこの資料の正確性、完全性を保証するもので はありません。ここに記載された意見等は当社が開催する個人投資家向け会社説明会の開催時点における当該会社側の 判断を示すに過ぎず、今後予告なく変更されることがあります。当社は、ここに記載された意見等に関して、お客様の 銘柄の選択・投資に対して何らの責任を負うものではありません。この資料は投資勧誘を意図するものではありません。 当社の承諾なくこの資料の複製または転載を行わないようお願いいたします。 対する一般的な見方なわけです。 ・ 当社がどういう仕事をしているのかと言いますと、実は 12 月 13〜14 日に、段階的な 旧 UFJ 銀行と旧東京三菱銀行のシステム統合の第2段階が完了しました。当社は同シ ステム統合に関してピーク時に 550 人以上を出しています。勘定系システムと呼ばれ る預金、融資、口座振替等の銀行の基幹業務システムを 40 年前からずっと担当させて いただいてまいりました。 ・ 空運大手のマイレージシステムや整備システム等々の重要な部分のシステム開発もさ せていただいています。通信分野では通信サービス大手のインターネットの課金シス テムなどを担当させていただいております。JR の列車運行ダイヤ編成システムにも携 わっており、乗車予約システムもわれわれが担当させていただいております。放送分 野では、正月の箱根駅伝のテロップなども担当させていただき、当社名が協力会社と いうかたちで番組のクレジットタイトル上に表示していただいています。 ・ 業種別の売上構成比(08 年 3 月期連結ベース)は、旧三和銀行出身者が起業した会社 ということもあり、生損保、クレジットカード会社等も含めて金融業がほぼ半分を占 めています。製造業は 11%ですから、製造業が大きなダメージを受けている現不況下 でも、当社への影響は比較的小さいといえます。 3. 当社のビジネスモデル =「一生客モデル」 ・ IT 業界は、ビジネスモデル的に考えた場合に大きく 2 つに分かれます。ひとつは ERP などの既製パッケージ販売です。これは例えば「建売住宅」をいろいろなお客様に大 量販売するのと似ています。もうひとつは、お客様の特別注文をすべて手作りするモ デルです。当社の事業は後者で永年継続的にお付きあいいただいているお客さまが多 いのが特徴です。当社は医療で言う「掛かり付け医」で、お客さまの健康データはす べてそのお医者さん(=当社)が知り尽くしています。従って、何かあれば親身にな って相談できる、そういう関係が築けるのです。お客様のシステムの実態を知り尽く すというところが、われわれの特徴です。 ・ 「建売住宅」のようにシステムをパッケージングして様々なお客様に売るという横の 流れが水平ビジネスで、これがほかの企業がおこなっている事業です。これに対して、 当社はひとつのお客様と常に固定的にお付き合いいただくということで、 「垂直ビジネ スモデル」と呼んでいます。垂直ビジネスモデルの良さは、販売管理費、広告宣伝費 が最少化できる点です。当社のお客様は、システム投資をたくさん抱えています。結 局仕事はたくさんあるので、SE の稼働率は高くなります。お客さまを知りつくしてい るため、失敗プロジェクトが本当に少ない。このために営業利益率を高く維持できる ことをご理解ください。まさにわれわれの経営指針は「お客様第一主義」だというこ とです。 大和インベスター・リレーションズ㈱(以下、「当社」といいます。)はこの資料の正確性、完全性を保証するもので はありません。ここに記載された意見等は当社が開催する個人投資家向け会社説明会の開催時点における当該会社側の 判断を示すに過ぎず、今後予告なく変更されることがあります。当社は、ここに記載された意見等に関して、お客様の 銘柄の選択・投資に対して何らの責任を負うものではありません。この資料は投資勧誘を意図するものではありません。 当社の承諾なくこの資料の複製または転載を行わないようお願いいたします。 4. 社内活性化への取り組み ・ ともかく人だけが唯一の財産で、やる気を持って仕事に励んでくれれば生産性はどん どん上がると、私自身は考えております。様々なかたちで社員とコミュニケーション をし、社員に私の考え方を伝える活動をしております。 ・ 毎年 1 回全社員を集めて大きな大会を開催しています。あるいは、「若手社長ランチミ ーティング」を開催し、3 年目の今年はこれに参加した若手社員が 500 人を突破しまし た。また、私は「社長ブログ」を掲載しており、2 年間で 100 通ぐらいに達しています。 5. 当社の経営方針 ・ 買収防衛策を採らず企業価値の増大に集中します。社員が幸せになってくれれば吸収 されるのも良い、あるいは吸収するのも良い。別に NSD という名前が残らなくても良 いという考え方です。第二に無借金経営です。次に、当社はお客様の株は持っていま すが、投資のための投資はしないというポリシーで臨んでいます。従って今回の金融 危機に関わる投資リスクはありません。最後にコンプライアンス重視の経営です。 ・ 高利益を生むこの NSD モデルで「掛かり付け医」的なベンダーに徹して、それを日本 中に広げていきたいと考えています。 6. 株主還元 ・ これまでも 5 期連続実質増配してまいりました。2009 年 3 月期の予想額についても、 一応今は据え置いていますが、更に考慮をさせていただければと考えています。 ・ 06 年 9 月末から自社開発システムを用いたユニークな株主優待を導入しています。具 体的には、毎年 9 月末時点の株主の皆様に株主優待として、まずポイントをお渡しし ています。そのポイントで、ウェブ上やカタログから商品をお選びいただけるという ものです。100 株お持ちの株主様には 1,000 ポイントお渡しします。1 年以上保有して いただくと 1.5 倍、3 年以上保有では 2 倍になる長期保有をしていただけるかたちを採 っています。ずっと保有していただきますとポイントの繰り越しもできます。 ・ 現在のポイント交換商品には、寄付やグルメ、暮らしの便利品、エコといったものを ご用意し、株主の皆様のご意見を拝聴しながら毎年入れ替えています。寄付は 474,500 円(08 年 3 月末時点)集まり、当社より寄付させていただきました。 ・ 今年の 9 月末の株主の皆様には株主カードというものをご用意しました。株券電子化 に伴い、形のあるものがなくなるため、申し込みいただきますと電子マネーである nanaco カードが付いた株主カードを発行して、先程のポイントを nanaco ポイントに交 換できるようになりました。 ・ 株主優待制度導入により、個人の株主様が 6,037 名(06 年 9 月末)から 8,987 名(08 年 9 月末)へと増えました。そこでこの株主優待のシステムを外販するための子会社 大和インベスター・リレーションズ㈱(以下、「当社」といいます。)はこの資料の正確性、完全性を保証するもので はありません。ここに記載された意見等は当社が開催する個人投資家向け会社説明会の開催時点における当該会社側の 判断を示すに過ぎず、今後予告なく変更されることがあります。当社は、ここに記載された意見等に関して、お客様の 銘柄の選択・投資に対して何らの責任を負うものではありません。この資料は投資勧誘を意図するものではありません。 当社の承諾なくこの資料の複製または転載を行わないようお願いいたします。 を設立し、実際に販売を始めて、既に 7 社にこのサービスを提供しています。 7. 質疑応答 Q1. 社長様が大切にされておられる信条やモットーについて A1. 30 年ほど前に、 「特にこの IT 業界では人が前向きになるか、後ろ向きになるかで、人の 生産性が 7、 8 倍違う」という IBM の研究所から出た衝撃的な論文を読んだこともあり、 とにかく人を大事にするということが私の信条になりました。 Q2. 御社の競合上の強みについて A2. 業界大手はどこもプロジェクトの失敗による見積超過で多額の赤字を計上しています。 当社は出したとしても、せいぜい 1 億円か 2 億円です。水平ビジネスモデルは、赤字 を怖がっていたのではできません。やらざるを得ない。プロジェクト管理という手法 が発達してきていますが、限界があります。そういう意味で、お客さまを知りつくし た「掛かり付け医」的な垂直型ビジネスは失敗をなくす最善の手段です。それが当社 の強みです。 Q3. 御社の外注比率の低さは意図的なものですか? A3. 外部の SE、PG を人数だけそろえて使うということは、ある意味で非常に危険です。現 在、特にセキュリティー問題で事故を起こすとそのベンダーはつぶれてしまいます。 垂直型ビジネスモデルで顧客と 30 年、40 年固定的にお付き合いいただける信頼を維持 するというのが、NSD の最大の命題です。学卒新人を採って必死で育て、そういう人 たちを主体とするお客様への対応を大原則にして運営してきたのが当社です。直営 1 人に対して 3 人、4 人外注を使っている会社はざらにあります。今、中国、インド、ベ トナム、フィリピンのオフショア開発が大流行ですが、本当にうまくいっている事例 はどれだけあるのかは、一切表に出てきません。 Q4. 従業員の離職の状況と対応策について A4. 業界平均の離職率は 7、8%と言われていますが、当社は 6、7%で推移しています。2005 年の 12 月に大分、姫路、名古屋にある新日鐵系のシステム子会社を 3 社買収したのです が、どうも九州は景気が悪く、仕事があるとしても売り値が非常に低いのです。利益を 上げるには東京で受注した方が得策ですから、九州の社員にも東京の仕事を持ち帰って 仕事をしてもらうというかたちを試行したのですが、とにかく最近の若い人たちは東京 への出張も嫌だという風潮があります。給料が下がっても良いからと地場の企業に転職 し 40 数名が辞めてしまい、昨年は 8%になりました。企業を強くするためにそういう人 たちを教育して何とかしようと思ったのですが、もうどうしようもないということであ きらめざるを得なかった。しかし、ランチミーティングなどを活発に始めていますので、 大和インベスター・リレーションズ㈱(以下、「当社」といいます。)はこの資料の正確性、完全性を保証するもので はありません。ここに記載された意見等は当社が開催する個人投資家向け会社説明会の開催時点における当該会社側の 判断を示すに過ぎず、今後予告なく変更されることがあります。当社は、ここに記載された意見等に関して、お客様の 銘柄の選択・投資に対して何らの責任を負うものではありません。この資料は投資勧誘を意図するものではありません。 当社の承諾なくこの資料の複製または転載を行わないようお願いいたします。 恐らく今年の離職率は 5%台に収まるのではないかと思っています。採用関係は、この 2、 3 年非常に苦しかったのですが、今年は好調で一応前年並みになりました。当社は人が唯 一の資産です。不況の時に抑えてしまうと将来の発展性がなくなってしまうので、今年 並みの人員は削減せずに来年も採用しようと進めています。 Q5. 設備投資を控える金融業の影響について A5. 正直、米国サブプライムローン問題がここまで実体経済へ影響するとは思っていません でした。先週も中部東海地区のお客様に年末のご挨拶に回ってきましたが、とにかく 全く暗いです。製造業関係は予想がつかないぐらい厳しい状況を実感しています。当 社も名古屋支社、大阪支社があり、中部は来期相当落ち込むから東京の仕事に携わら ないとやっていけないという話を社員にもしてまいりました。金融では、(株)三菱東 京 UFJ 銀行様の統合がこの連休で完了したわけですが、まだ店舗統廃合などのやり残 した仕事があります。若干スピードは遅くなっていくかも知れませんが大きくは減ら ないと思います。金融分野では、金融庁などが日々制度改革をおこなっており、改革 すれば銀行等ではメインのシステムが必ず影響を受けて、メンテナンスでは相当な需 要が発生します。製造業はシステム投資を一度おこなったらそのままですが、金融系 はそれでは収まらないのです。加えて、銀行は新商品開発やグローバル対応をやらざ るを得ない状況にありますので、システム投資は多少平たくなってもゼロには絶対に なり得ないです。ただ、証券業界は株安でシステム投資が激減しています。幸いにも 当社は証券系の売上規模は小さいため影響は軽微です。クレジットカード業界は今ま で業績が落ち込んで事業の再構築やシステム投資抑制をしてきましたが、ある会社が 具体的に動き始め、別のクレジットカード会社も動き始めたということで、来期はこ の業界が動くと思います。それと、生損保系については、例の保険金不払い問題で、 金融庁は業界に対して業務プロセスの改善を命じています。しかし、それがなかなか 進んでいません。しかし 2、3 年でやり遂げなければいけないので、生損保系は受注が 今期より来期は増える可能性があります。 以上 大和インベスター・リレーションズ㈱(以下、「当社」といいます。)はこの資料の正確性、完全性を保証するもので はありません。ここに記載された意見等は当社が開催する個人投資家向け会社説明会の開催時点における当該会社側の 判断を示すに過ぎず、今後予告なく変更されることがあります。当社は、ここに記載された意見等に関して、お客様の 銘柄の選択・投資に対して何らの責任を負うものではありません。この資料は投資勧誘を意図するものではありません。 当社の承諾なくこの資料の複製または転載を行わないようお願いいたします。
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