ベラルーシ公開情報とりまとめ (8 月 15 日~8 月 19 日) 2016 年 8 月 21 日 在ベラルーシ大使館 内政・外交 シ・中国政府間協力委員会会合が開催された。スノプ 【外政】 コフ副長官は,両国の内外政や国際場裏における対応 ●中国河南省許甘露副知事のベラルーシ訪問 方針が共通していることが,両国の友好関係の基盤と 12~15 日,中国河南省の許甘露副知事兼同省公安 なっていると述べた。 部長がベラルーシを来訪した。来訪の目的は,内務機 ・同会合では,短中期的な見通しとして,上海協力機構 関の活動に関する意見交換及び今後の協力関係に関 やシルクロード経済ベルトでの活動により相互関係を する協議。来訪中には内務省メリチェンコ大臣臨時代 強めながら,両国の協力関係は二国間のみならず国 行との会談もあり,シルクロード構想における鉄道の安 際場裏においても継続されていくとされた。 全確保について話し合われた。 (19 日付外務省サイト,国営ベルタ通信) (15 日付ベラパン通信) ●在スペイン・ベラルーシ大使館の開設 ●孟建柱中国共産党中央委員会政治局員兼中央政 17 日付閣僚会議決定により,年内に在スペイン・ベ 法委員長の当国訪問 ラルーシ大使館が開設されることが決定した。両国の ・18 日,当国訪問中の同政治局員は,ルカシェンコ大 外交関係は 1992 年 2 月 13 日に樹立しており,現在は 統領と会談し,包括的な両国関係,高いレベルでの政 駐フランス大使が同国を兼轄している。 治的な協力,国際場裏における相互支持等につき指摘 (17 日付ベラパン通信) した他,今次来訪は,今年の両国間の最重要行事であ る 9 月末の大統領訪中の準備のためであるとした。ま 【内政】 た,両国間協力における優先分野は技術と投資である ●下院選挙の候補者登録 とし,ベラルーシの衛星が中国の基地から発射された ・521 名が下院選挙の候補者として登録された。登録を ことや,近代的な軍事システムの構築の例等を指摘し 拒否された者が 93 名,自ら辞退した者が 16 名いた。 た。同政治局員は,習近平国家主席による「ルカシェン 候補者のうち,63.7%に当たる 332 名が何らかの党籍 コ大統領は私の親友であり,各国元首の中で,同大統 を持っており,半数以上が政党の推薦を受けている。 領にだけは心を開ける」とのメッセージを伝達した。 倍率は 4.7 倍。 ・同日,孟政治局員は,国家安全保障会議ザシ国家書 (13 日付「ソヴェツカヤ・ベラルーシ」紙,16 日付ベラパ 記と会談して安全保障問題につき意見交換した。また ン通信) 同政治局員は記者団に対し,両国の友好関係と協力 ・登録を却下された立候補者からの訴えを受けて再検 はこれまでにないほど良好であり,民間の活動につい 討が行なわれた結果,下院選挙の候補者として登録さ ても見通しが明るいと述べた。 れた者は 524 名となった。 (18~19 日付「ソヴェツカヤ・ベラルーシ」紙,ベラパン (19 日付ベラパン通信) 通信,国営ベルタ通信) ●ロシア製高性能レーダーの配備 ●第2回ベラルーシ・中国政府間協力委員会会合の開 16 日,ベラルーシ軍は,ロシア製中高層用長距離探 催 知レーダー装置「プロチヴニク」を装備した。国防省に ・18 日,大統領府スノプコフ副長官,ジノフスキー経済 よると,同装置は,著しい妨害条件下においても,飛行 大臣,ルィバコフ外務次官,孟建柱中国共産党中央委 中の軍用機,弾道ミサイル,小型低速飛行装置等の探 員会政治局員兼中央政法委員長らが出席し,ベラルー 知・位置の特定・追跡や,情報通信等に用いられる。同 1 装置はトレーラー3 両で構成されており,30 分あれば展 同団長からは,政党及び社会団体の登録手続きに関 開することが可能。 する問題が提起された。 (16 日付ベラパン通信,17 日付「ソヴェツカヤ・ベラルー (19 日付ベラパン通信) シ」紙) 【日本関係】 ●OSCE議会選挙特別調整官の来訪 ●公式訪日経験のある外交官が駐イラン大使に ・13~17 日,ベラルーシ訪問中のOSCE議会選挙特別 14 日,ラザルチク駐イラン大使が信任状の写しを同 調整官を兼ねるOCSE議員会議ハルステッド副議長は, 国外務大臣に手交した(当館注:同大使は若手外交官 14 日,野党関係者と会談し,選挙活動の経過につき話 招聘プログラムで訪日経験あり)。 し合った。野党関係者は,選挙活動中の違反行為,政 (15 日付国営ベルタ通信) 党登録が不可能であること,政治活動家への圧力等に つき指摘した。 ●スポチャン大会の開催 (15 日付ベラパン通信) 20 日からヴィテプスク州で開催される国際フェスティ ・ハルステッド副議長は,15 日,シェスタコフ外務次官と バルでは,スポーツチャンバラ(スポチャン)のベラルー 会談し,選挙活動の経緯及び国際選挙監視団の編成 シ・オープン大会が行なわれる。スポチャン国際連盟の につき話し合った。 会長も日本から参加する予定。 (16 日付ベラパン通信) (19 日付「ソヴェツカヤ・ベラルーシ」紙) ●人権擁護団体による自由選挙を求めるキャンペーン 経済 の実施 【景気・経済統計】 ベラルーシ・ヘルシンキ委員会と人権擁護団体「春」 当館注:ベラルーシでは本年 7 月 1 日より 1 万分 は,「自由選挙のための権利擁護者」キャンペーンを実 の 1 のデノミが実施され,ベラルーシルーブルを表す 施している。同委員会グラク委員長は 15 日の記者会見 において,独立系世論調査機関(IISEPS)の閉鎖に言 記号が BYR から BYN に変更となった。本稿で扱う統計 資料は,デノミ前の金額で発表されており,BYR の略号 及し,「本キャンペーンの活動家は,投票に来た人数を を使用している。 独自に数える」と発言。統一市民党コズロフ副党首によ れば,今回「政治的」に下院選への立候補が認められ ●上半期のポーランド向け石油製品輸出,前年同期比 なかったケースがある。 4.26 倍増 (16 日付ベラパン通信) エネルギー省によれば,本年上半期のポーランド向 け石油製品の輸出は,昨年上半期より 4.26 倍増の 32 ●フォーラム「政治犯に自由を」の開催 万 6,339 トンとなった。さらに,本年度上半期における 16 日,ミンスク市内でフォーラム「政治犯に自由を」 ポーランド向け石油製品輸出による外貨収入も,昨年 が開催された。同フォーラムには元政治犯を含む 20 名 上半期より 2.19 倍増の 1 億 1,130 万ドルとなった。2015 が参加。フォーラムの決議では「ベラルーシではまた政 年のポーランド向け石油製品輸出は対前年 2.57 倍増 治犯が刑務所に収容されている。このような状況で の 15 万 1,080 万トンであったが,石油製品輸出に伴う 近々自由な選挙があるはずがない」とし,同フォーラム 外貨収入は対前年 28%減の 7,640 万ドルであった。 が政治犯と認定する人物のリストが発表された。 (15 日付プライムタス通信) (17 日付ベラパン通信) ●上半期の貿易高が前年同期比で 16%減少 ●OSCE/ODIHR選挙監視団と司法大臣の会談 国家統計委員会によれば,本年 1 月~6 月の製品貿 18 日,OSCE民主制度・人権事務所(ODIHR)の選 易高は,昨年上半期に比べて現行価格で 15.9%減少し, 挙監視団の要望を受け,タニ・エ・ザルエティ選挙監視 輸出 18.5%減,輸入 13.3%減となった。 団長とスリジェフスキー司法大臣の会談が行なわれた。 本年 1 月~6 月の貿易額は 241 億 260 万ドルで,輸 2 出 111 億 3,940 万ドル,輸入 129 億 6,320 万ドル。 「ミンスク装輪牽引車工場(MZKT)」,「ペレング」,「アガ (15 日付ベラパン通信) ト」ホールディング。 同委員会のプレスリリースでは,輸出の伸びは「伝統 ●本年上半期の企業純益は 18 億 9,200 BYR 的な武器市場」への取り組みによるものとされている。 国家統計委員会によれば,本年上半期の企業の純 武器輸出関連産業は,新技術,新製品,特に多目的無 益は,18 億 9,200 BYR(9 億 7,140 万ドル)(銀行,保険, 人航空機と無線通信手段の(開発・販売)促進を引き続 金融,会計,国家予算受給企業,省庁の監督を受けな き優先目標としている。 い零細企業を除く)。昨年 1 月~6 月のベラルーシ企業 (11 日付国家軍事産業委員会,同日付 TUT.BY,13 日 の純益は 23 億 8,500 万 BYR(12 億 2,400 万ドル)であっ 付「ベラルーシ人と市場」紙) た。本年上半期の名目の純益は対前年で 20.7%減。 本年上半期に最も純益が大きかった業種は,加工業 ●「ベラヴィア」がボーイング 737-800 を新調 の 5 億 8,170 万 BYR(2 億 9,860 万ドル)で,昨年上半 ベラルーシの航空会社「ベラヴィア」のチェルギネツ副 期より 37.1%減。 社長によれば,同社はツポレフ Tu-154M を引退させ, 石油・ガスを除く資源採掘関連企業の本年上半期の 後継機としてボーイング 737-800 を購入する。 決算は, 190 万 BYR(100 万ドル)の赤字。特に泥炭関 「ベラルーシ開発銀行」のルマス頭取によれば,本年 連産業は赤字が大きかった。 「ベラヴィア」がボーイング 737-800 を 3 機購入するため 国家統計委員会によれば,本年上半期の加工業の の資金は,同行から供給される。納入済みの 1 機は「ベ 純損は 6 億 2,290 万 BYR(3 億 1,980 万ドル)で,昨年 ラヴィア」の 28 機目の機体であり,リブランディングの 上半期より 19.4%減。 一環として新たなカラーリングで彩られている。残り 2 機 本年上半期,石油・ガス採掘,金融,保険,製薬,水 は,本年 10 月と 12 月に納入予定。 運,空輸,郵便,国際宅配便といった業種は黒字決算 (15 日付プライムタス通信) であった。 (16 日付プライムタス通信) ●本年末までに「ベラルーシ 421」型トラクター200 台を インドネシアに輸出 ●ベラルーシが肉製品・乳製品の 5 大輸出国入り (「ミンスクトラクター工場」ホールディング傘下の)「ボ ベラルーシは,オーストラリア,ニュージーランド,ブラ ブルイスク・トラクター部品・モジュール工場(BZTDiA)」 ジル,アルゼンチンと共に,乳製品の輸出大国入りして によれば,同社は本年末までに「ベラルーシ 421」型トラ おり,世界の乳製品輸出の 5%を占めている(バター単 クター200 台をインドネシアに輸出する契約を締結した。 独では 11%)。ベラルーシは自国の食糧自給も確保して インドネシア農業省は,農業部門支援国家プログラム おり,肉 126%,生乳 212%,卵 130%,じゃがいも 109%と, を通じて「ベラルーシ 421」型トラクター購入を認可した。 主要農産品は自国で賄っている。ベラルーシは農産品 BZTDiA は製品の 70%を輸出しており,主な輸出先は 輸出に関して,食料品輸出のトップ 20 か国入りしており, ロシアで,ドイツ,ポーランド,リトアニア,ウクライナ,カ 5 つの主要品目ではトップ 10 か国に名を連ねている。 ザフスタン,セルビア,ルーマニア等にも販売。 (17 日付ソヴェツカヤ・ベラルーシ) (15 日付プライムタス通信) 【産業】 ●独ティッセン・クルップ,「グロドノ窒素」に新たな硝酸 ●本年度上半期の国家軍事産業委員会傘下企業の プラント納入 純益は 8,000 万ドル 「グロドノ窒素(グロドノアゾト)」社によれば,本年,同 国家軍事産業委員会によれば,本年度上半期の同 社では,日産 1,200 トンの生産能力を持つ硝酸プラント 委員会傘下企業の純益は, 1 兆 6,000 万 BYR(8,000 の建設及び既存の尿素・アンモニア混合物生産プラン 万ドル)。傘下企業の生産高は前年同期比 133.9%で, トの再建に関するプロジェクトが進行中。同プロジェクト 販売による採算は 24.3%の水準。また,輸出目標は 25% により,同社は尿素・アンモニア混合物の生産量を 60% 超過達成された。特に目立った成果を上げた企業は, 拡大する計画。同社関係者は「本計画の施主及び納入 3 業者として,ドイツの ThyssenKrupp Industrial Solution 中国・ベラルーシ工業団地「巨石 」と中国・シンガ 社が選ばれた」として,必要資材の半分以上を既に購 ポール蘇州工業園区との協力に関する協定に署名 入済みであると述べた。投資総額は 1 億 7,000 万ユー された。ベラルーシ側からスノプコフ大統領府副長官, ロ。「グロドノ窒素」社は硝酸プラント建設プロジェクトへ ジノフスキー経済大臣(委員会のベラルーシ側委員 の出資者を募集中。同プロジェクト実施のため,自己資 長),ルィバコフ外務次官,ルディ駐中国ベラルーシ 金,借入金,国家予算の誘致が計画されている。竣工 大使,関連省庁の代表が委員会の会合に出席した。 は 2018 年 12 月を予定。 中国側からは,鐘山商務副大臣を筆頭に,国務院国 (17 日付プライムタス通信) 有資産管理監督委員会の黄丹華副委員長も出席。 (16 日付ベラパン通信) ●ベラルーシ最大の太陽光発電所稼働 ●本年上半期のポーランド向けカリウム肥料輸出は 通信会社「ヴェルコム」のプレスリリースによれば,同 前年同期比 43%増 社はサッカー場 60 個分相当のベラルーシ最大の太陽 光発電所(ソーラーパーク)を建設した。同プロジェクト 公式統計によれば,国営「ベラルーシ・カリ」社によ はゴメリ州ブラギン付近で実施されており,チェルノブイ る本年上半期のポーランド向けカリウム肥料輸出は リ原発事故の被災地での代替エネルギー開発の例と 前年同期比 43%増の 69,288 トン(当館注:カリウム肥 なっている。 料の輸出は同社が独占)。 同社のソーラーパークの投資総額は,2,400 万ユーロ。 本年上半期におけるカリウム肥料のポーランド向 面積でも出力でもベラルーシ最大で,敷地は 41ha 以上, け輸出による外貨収入は,前年同期比 30%増の 定格出力はベラルーシの太陽光発電にとっては記録 3,260 万ドル。 的な 18.48Mw に達し,ミンスク市全体の屋外灯の電力 (17 日付プライムタス通信) を賄うのに十分な量。 ●7 月のロシア向けガソリン輸出は前月比 19 倍増の 同社によれば,ソーラーパークはチェルノブイリ原発 27,034 トン 事故被災地に生気を与え,汚染地を商業活動に活用 ロシアの情報分析センター「コルテス」によれば,本 でき,地域経済に利益をもたらすことができる例となる に違いない。 年 7 月のロシア向けガソリン輸出は前月比 19 倍増の (18 日付ベラパン通信) 27,034 トン(6 月は 1,386 トン)。輸出が急増したのは, ベラルーシがガソリンの卸売り価格を,ロシアの中央 【対外経済関係】 連邦管区の製油所が提示している価格と釣り合う水 ●EEU,薬品の安全・品質・効能に関する統一基準 準まで引き下げたため。本年上半期の石油製品の 設定へ ロシア向け輸出による外貨収入は,前年同期比 38% ユーラシア経済委員会によれば,12 日にロシアの 減の 5,330 万ドルで,輸出量も前年同期比 44%減の ソチで開催されたユーラシア経済同盟(EEU)政府間 16 万 3,558 トン。 会合で,EEU は薬品の安全・品質・効能に関する統 (17 日付プライムタス通信) 一基準を設定することが決定した。また,EEU 域内で の統一薬品市場の始動に関して指針となる決定が ●リトアニア,バイオ燃料関連品持ち込みに放射線 採択され,関連文書が承認された。 検査文書を要求へ (15 日付国営ベルタ通信) リトアニア財務省通関局は,バイオ燃料関連品(暖 房用の木材,集成材,泥炭)をベラルーシ,ウクライ ●「巨石」と蘇州工業園区との協力に関する協定に ナ,ロシアから持ち込む場合,本年 9 月 1 日からは放 署名 射線検査文書が要求されると発表した。しかるべき ベラルーシ外務省によれば,16 日,中国の南京で, 文書の提出がない場合,または放射性核種セシウ ベラルーシ・中国貿易経済委員会の第 2 回会合及び ム 137 による汚染レベルが明示されていない場合, 「巨石」作業部会の第 8 回会合が開催され,閉会後, または汚染レベルが 1kg あたり 30 ベクレルを超えて 4 いる場合は,いずれもリトアニアへの持ち込みが禁 りのことが行われている。(最近原発建設現場で起 止される。 こった)事故について同書記は,失敗はどこにでもあ リトアニア放射線安全センターはかねてより,ベラ り,適時適切に改めることこそが重要であるとして, ルーシの木材を燃料としての利用を懸念していた。 「(施主の)「ロスアトム」社の経営陣と面談する機会 最近同センターは,輸入の燃料用木材の灰を放射 があったが,彼らは本件に大いに責任感を持って当 性廃棄物と同一視し始めた。放射性物質で汚染され たっている」と述べ,技術の進歩は止むことがなく, た燃料用木材がウクライナやベラルーシからリトアニ 原子力は発展してゆくと付言した。 アに持ち込まれ,バイオ燃料として利用されることで, (16 日付国営国営ベルタ通信) 汚染物質を含む灰ができる。 (17 日付プライムタス通信) ●ミンスク市で,持主不明の放射性物質 非常事態省によれば,15 日,同省ミンスク市の救 ●経済省,「巨石」入居企業への特恵拡大を提案 助隊に,市内のヤンカ・ルチナ通りの緑地で「放射性 18 日,ミンスクでベラルーシ・中国政府間協力委員 物質,危険」とマークされた円筒形の物体が発見さ 会の第 2 回会合が開催された。同会合に出席したジ れたと通報があった。 ノフスキー経済大臣は,非公式ながら,「経済省は中 非常事態省の専門部隊が物体表面から直接,線 国・ベラルーシ工業団地(産業特区)「巨石」の法的 量当量を計測したところ,基準値の 1 時間あたり 0.2 基盤となる文書を大きく変更する大統領令の案を準 マイクロ Sv に対し 1 時間あたり 2 マイクロ Sv で,1m 備している。中国だけでなく欧州の企業も関心を持 の距離で基準値内であった。この物体は押収され, つように,さらなる特恵が予定されている。同特区に 被曝者も周辺環境への影響もなかった。 優遇条件で企業が入居し,世界中で必要とされてい (16 日付ソヴェツカヤ・ベラルーシ,ミンスクニュース) る製品を生産することがベラルーシにとって重要な のである」と述べた。同大臣によれば,大統領令の ●ミンスク市で,日本料理店向け外国食材のストック 案は準備中だが,来月予定されているルカシェンコ が摘発 大統領の中国訪問までには大統領に提出されること 国家統制委員会によれば,16 日,同委員会経済捜 になっている。 査局ミンスク州及びミンスク市支部の職員が,税務 同席したスノプコフ大統領府副長官によれば,オー 当局との共同捜査中,ミンスク市内の私有地の車庫 ストリア,ルーマニア,ブルガリア,ドイツ各国の企業 で総額 16,000BYN(約 83 万円)相当の外国食材のス が「巨石」への入居を希望している。また同副長官は, トックを発見した。車庫には,とびこ,ブラックタイガー, ベラルーシとしては中国との協力を融資から直接投 ガリ,海苔,アボカド,醤油が保管されていた。食品 資へと切り替えてゆくつもりであり,それは 2015 年 8 の一部は車庫の隣に駐車中の車に積まれ,ミンスク 月に署名された中国との二国間関係進展に関する 市内で寿司,巻き寿司,刺身といった日本料理を提 大統領命令第 5 号の主眼の一つであると強調した。 供する有名店に向けて出荷待ちの状態であった。捜 (18 日付ベラパン通信) 査員が確認したところ,発見された食材には入手経 路や品質を保証する文書がなく,保存状況も,消費 その他 者の健康や安全を保障する衛生基準に合致してい ●ラポタ連合国家国家書記:原発建設でベラルーシ なかった。 はエネルギーの自給国に (16 日付ベラパン通信) 16 日,ベラルーシ・ロシア連合国家のラポタ国家 (了) 書記は,「原発によってベラルーシは,エネルギーを 自給できるようになるだけでなく,有り余る電力を得 られるようになる」と述べた。同書記によれば,国際 機関の監督下で高度の専門性を持って建設されると いうことに,いささかの疑いも生じないよう,可能な限 5
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