2013年8月 南オーストラリア州: アグリビジネス投資概況 www.invest.sa.gov.au www.invest.sa.gov.au 2013年8月 本日のプレゼンテーション内容 1) 南オーストラリア州の概要および当州 の戦略 2) オーストラリアおよび南オーストラリア州 への海外投資の現状 3) 産業分野の概要および機会 www.invest.sa.gov.au www.invest.sa.gov.au 2013年8月 1) 南オーストラリア州の概要 および当州の農業戦略 www.invest.sa.gov.au www.invest.sa.gov.au 南オーストラリア州 持続可能なビジネスの重要拠点 • 成長力のある、知識に基づいた健全で回復力の高い経済 • 世界屈指の鉱物資源とエネルギー資源 – 資源投資先の地域としてオース トラリアで第1位1 • 世界の輸出市場に向けた上質な食材とワインの生産における有力な農業 地域 • 自動車、潜水艦、戦艦、高価値の先端製造業などの強力な製造業基盤 • オーストラリアの風力・太陽光産業の拠点 南オーストラリア州の人口 アデレードの人口 • 世界クラスの教育制度、調査研究・開発の主導的地域、対応力の高い 熟練した労働力、世界で最も住みやすい都市ランキング第5位2 160万人 120万人 多様な産業基盤 鉱業・エネルギー 産業 農業 再生可能 エネルギー産業 先端製造業 国防関連産業 出典:1. Resourcestocks 2012 World Risk Survey(「リソースストックス」2012年世界リスク調査) 2. EIU: A Summary of Liveability Ranking and Overview August 2012(エコノミスト・インテリジェンス・ユニット:世界の都市の住みやすさランキングと概要、2012年8月) 教育産業 医療産業 4 経済的な特徴 $910億ドルの州総生産額 安定した成長の継続 サービス業 (44%) 20年にわたり連続する経済成長 建設、住宅、公益事業 (19%) 小売・卸売業 (9%) 急成長する中国、インドなどのアジア経済圏との関係 製造業 (9%) 約1,000億ドルの大規模な開発が将来の成長を加速 農業、林業、漁業 (6%) 鉱業 (5%) 失業率はわずか5.7%(2012年12月) $940億ドルの大規模開発 鉱業・エネルギー (42%) 産業の特徴 国防 (20%) • オーストラリアの人口の7% 製造・産業開発 (7%) • オーストラリアのウラン埋蔵量の80% • オーストラリアの銅資源の70% • オーストラリアのワイン輸出高の60% 都市開発 (16%) 保健、教育、その他サービス (5%) インフラ (5%) 水管理 (4%) 110億ドルの輸出額 鉱物 (34%) • オーストラリアの風力発電量の50% • オーストラリアの自動車製造の40% • オーストラリアの国防関連産業の30% • オーストラリアの陸上ガス資源の25% • オーストラリアの穀物生産量の20% 小麦 (14%) ワイン (10%) 食肉 (6%) その他 (35%) 輸出先 東アジア(中国以外) (33%) 中国 (20%) 米国 (9%) 中東 (8%) EU (8%) インド (7%) 出典:ABS 5220, 5368, 6202(オーストラリア統計局:ABS 5220、5368、6202)、Department of Treasury & Finance(財務金融省) その他 (16%) 5 農業戦略 南オーストラリア州政府は、アグリビジネスにおける利回りのよい海外投資先の地域としての地位の確立 を進め、自然に恵まれた利点を生かし、州全域で相互に利益を得られる関係を通じた長期成長のため の基盤を提供することに注力している。生産力の向上、生産量の確保、市場の拡大、地域の発展を 通じ、南オーストラリア州のきれいな環境が育む上質な食材とワインの市場拡大に努めている。 政府の支援策 • 世界クラス施設の活用などによる調査研究・開発の支援 • 政府機関の注力分野 • 水資源の確保 • 堅固な防疫措置 • 食品安全制度 • 各地域の土地の開発可能性マッピング • 地域の特色を保全する法律 アグリビジネスグループとの提携および共同事業 • 南オーストラリア州食品産業団体(準政府機関の食品産業グループ) • SAWIA(南オーストラリア州ワイン産業協会) • PPSA(南オーストラリア州第一次産業生産者団体) 6 2013年8月 2) オーストラリアおよび 南オーストラリア州への 海外投資の現状 www.invest.sa.gov.au www.invest.sa.gov.au オーストラリアの優位性 信頼性の高い経済 GDP成長率 (%) 6 • オーストラリアは2012年まで、20年にわたり連続する年次成長を記録してきた。 • 国際経営開発研究所は、2008年から2012年までの5年間、オーストラリアを最も回復力の高い経済(5年間の平 均)として報告している。 • IMFは2013年に、オーストラリア政府の純債務はGDPの12.4パーセントになると推計。これは、先進経済国の平均 (GDPの79.1パーセント)を遥かに下回る数値である。 5 4 3 2 1 安定した政治的・法的環境 0 1992 1997 2002 2007 2012 • オーストラリアの政治的環境は安定した開放的な環境で、高い確実性と信頼性を投資家に提供する。 • オーストラリアの法的枠組みは、強力な抑制と均衡の制度に基づいており、効率的で透明である。 事業の運営 • 世界銀行は、オーストラリアを起業しやすい国の第2位に、容易に与信を受けられる国の第4位に挙げている。 • オーストラリアは、ヘリテージ財団が作成した2012年の経済自由度指数のランキングで第3位となっており、オーストラ リアでは容易に事業活動を行えることを示している。 オーストラリアは世界的な信用格付け機関 3社よりAAAを取得しており、実質GDP 成長率は2017年まで主要先進経済国 よりも上回ると予測されている。 強力な金融サービス分野 • 世界経済フォーラムは、世界の主要な金融システムおよび資本市場の中で、オーストラリアを第5位に位置づけてい る。 経済回復力* IMD World Competitiveness Yearbook (IMD国際競争力年鑑) • オーストラリアの大手4銀行は金融サービス分野の柱であり、各行が長期にわたりAA-(フィッチ、スタンダード&プアー ズ)、Aa2(ムーディーズ)の信用格付けを取得。 1 オーストラリア 6.9 2 ノルウェー 6.7 3 カタール 6.7 4 スイス 6.5 5 インド 6.5 8 出典:ABS 5206(オーストラリア統計局:ABS 5206)、Austrade(オーストラリア貿易促進庁)、International Institute for Management Development: World Competitiveness Yearbook(国際経営開発研究所:国際競 争力年鑑)、IMF: 2012 Fiscal Monitor(国際通貨基金: 2012年各国財政状況報告書)、World Bank: Doing Business 2013(世界銀行:ビジネス環境の現状2013)、World Economic Forum: The Financial Development Report 2012(世界経済フォーラム:金融開発報告書2012)、The Heritage Foundation: 2013 Index of Economic Freedom(ヘリテージ財団:2013年経済自由度指数) * 2008年から2012年の平均スコア カタールのスコアは4年間の平均 8 オーストラリアへの海外直接投資 オーストラリアは、2012年に海外直接投資(FDI)が増加した世界で数少ない国で、対内直接投資額は5,500 億ドルに上り、対前年で8.6パーセント上昇した。 これは、オーストラリアのFDIストックが2008年の世界金融恐慌以来、約40パーセント上昇したことを意味する。 オーストラリアへの投資では、日本は英国、米国に次ぐ第3位の規模を誇り、総額は612億オーストラリアドルに 上る。注目すべき点として、日本からオーストラリアへの投資は、中国からの投資のほぼ4倍に相当する。中国か らの投資は拡大しているが、シェアは依然として3%にとどまっている。 9 9 南オーストラリア州の優位性 コストが低いオーストラリアの事業拠点 平均週給 ($) 1,400 • • • 労働コスト – 南オーストラリア州の労働コストは、オーストラリアの平均(西オーストラリア州より20%下、 ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、ビクトリア州より最大10%下の数値を含む)を10%下回ってい る。 1,200 1,000 不動産価格 – アデレードの住宅用、商業用、工業用不動産価格は、オーストラリア本土の主要都市の中 で最低である。 800 建設費 – アデレードは、住宅、商業、工業用複合施設を新規開発する建設費の点で優位である。 400 600 200 地理的条件 • 南オーストラリア州は、オーストラリアの陸上、鉄道、航空輸送ネットワークの中心に位置し、主要なアジア市 場への航空、海上貨物輸送で時間とコスト上の利点を有する。 • 南オーストラリアの時間帯(グリニッジ標準時+9時間30分、夏時間では+10時間30分)と主要なアジア太 平洋地域の中心地の時差は、2時間以内。 0 南オーストラリア オーストラリア 首都特別地域 北部特別地域 西オーストラリア ニューサウスウェールズ クイーンズランド ビクトリア タスマニア KPMGは、2012年の国別事業立地コスト調査に おいて、アデレードをシドニー、メルボルン、ブリスベ ンよりも事業立地コストの低い都市に位置づけ。 事業活動に積極的な政府 南オーストラリア州政府は、投資を促進しており、以下の事業支援を行なっている。 • 政府の主要な意思決定者と直接対談できる機会の提供。 アデレード:最も住みやすい都市 • 南オーストラリア州投資局の専任チームと優れた事例管理サービスにより、投資家の円滑な起業および認 可手続きを支援。 • エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が、世界 で最も住みやすい都市第5位に評価。 • 意欲的な官僚的形式主義の削減プログラムの成功。 • オーストラリア不動産評議会が、オーストラリアで最も 住みやすい都市に選定。 • 熟練した労働者に対する産業界からの需要に応えるため、幅広い分野での10万カ所の研修場所の創出に 注力。 • マーサーの世界生計費調査によれば、オーストラリア 本土の主要都市で最も生活費の低い都市。 • 当州の鉱業・エネルギー産業分野に多大な成長をもたらした探鉱促進プログラム(PACE)を含む投資促進 プログラム。 • サンコープ銀行の家族に優しい都市指標では、オース トラリアで最も安全な都市。 10 出典:ABS 6302, 6416(オーストラリア統計局:ABS 6302、6416)、AECOM: The Blue Book 2012(AECOM:ブルーブック2012)、KPMG: Competitive Alternatives 2012(KPMG: 2012年国別事業コスト調査)、EIU: A Summary of Liveability Ranking and Overview August 2012(エコノミスト・インテリジェンス・ユニット:世界の都市の住みやすさランキングと概要、 2012年8月)、Property Council of Australia: Australian City Liveability Index 2011(オーストラリア不動産評議会:住みやすいオーストラリアの都市指標)、Mercer: Worldwide Cost of Living Survey 2012(マーサー:2012年世界生計費調査)、Suncorp Bank: Family Friendly City Report(サンコープ銀行:家族に優しい都市レポート) 10 南オーストラリア州の海外投資 5 南オーストラリア州の海外投資 グレンコアは、世界最大級のアグリビジネス企業で、サイロ貯蔵、バルク輸送 施設など南オーストラリア州のアグリビジネスのインフラ整備に巨額の投資を 行っている。 キリンは世界最大級の食品・飲料企業で、オーストラリアの食品、酪農製品、 飲料企業に巨額の投資を行なっている。キリンは、南オーストラリア州のウェ スト・エンド・ブルワリーを所有するライオン・ネイサン・グループの支配的株主 である。 ペルノ・リカールは、世界最大級の飲料企業で、オーランド・ウィンダムを含む 南オーストラリア州のワイナリー数カ所を所有。 サッポロビールは、ビール生産のために長年南オーストラリア州の大麦を 購入してきた。最近、南オーストラリア州のクーパーズとサッポロブランド商 品の生産・販売契約を締結した。 アソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズは、食品製造の ために、南オーストラリア州産穀物の主要なバイヤー であるジョージ・ウェストン・フーズに投資を行なった。 5 2013年8月 3) 産業分野の概要および機会 www.invest.sa.gov.au www.invest.sa.gov.au 農業 自然豊かな環境がもたらす優位性 食材とワインは、南オーストラリアの最大の輸出品です。質の高い穀物、ワイン、水産物、食肉、酪農製品、果物、野菜が、当州の多様性に富んだ、手つかずの自然が残る環境の 中で栽培・生産されています。 各分野の特徴 漁業および農業 • ミナミマグロの日本への輸出 • ミナミイセエビの香港への輸出 • 牡蠣、アワビ、海老、ヒラマサ ワイン • オーストラリアの輸出量の60% • オーストラリアの赤ワイン生産量の50% • オーストラリアの白ワイン生産量の36% 穀物 • 生産量700万トン • 生産量の80%を輸出 • オーストラリアの生産量の20% 家畜 • 豚肉 – オーストラリアの生産量の26% • 子羊肉 – 輸出額5億800万ドル • 鶏肉 – オーストラリアの生産量の13% • 牛肉、酪農、羊毛 園芸農業 • ジャガイモ、トマト、トウガラシ • キノコ、アーモンド、柑橘類 林業 • 植林地18万8,000ヘクタール • 軟材:ラジアータパイン • 硬材:タスマニアンブルーガム 14 出典:南オーストラリア州第一次産業・地域開発省 南オーストラリア州は、バロッサバレー、 クレアバレー、マクラーレンベール、 アデレードヒルズ、クナワラ、リバーランド など世界有数のワイン産地を有する。 世界トップクラスの農業 調査研究・開発 漁業および水産養殖業 漁業・水産養殖業の概要 総食品売上額8億1,600万ドル 輸出額2億7,200万ドル 50種の商業漁業および水産養殖用の水産物 ミナミマグロ 生産量600万kg 生産額1億2,700万ドル 水産業の生産額の31% ミナミイセエビ 生産量160万kg 生産額8,300万ドル 水産業の生産額の20% 牡蠣 アワビ 海老 ヒラマサ きれいな環境 水産物生産の多くは南極海で行なわれている。南極海は世界で最も汚染の少ない海域の1つで、 きれいで安全な環境から上質な水産物が生産されている。 出典:PIRSA:Seafood Scorecard(南オーストラリア州第一次産業・地域開発省: 水産物スコアカード) 15 漁業および水産養殖業 機会 ヒラマサ養殖 目的:南オーストラリア州のヒラマサ生産を拡大するための投資 主要市場:オーストラリア、欧州、アジア 現在の生産量:500トン、2015会計年度に1,500トンへ、以後短 期間で3,000トンへ拡大 再循環システムによるヒラマサの陸上養殖を行なう南オーストラリア 州の生産者と提携する機会。 その他に、海洋養殖のために政府管理海域の使用権のリースを受 ける機会が存在する。 出典:PIRSA:Seafood Scorecard(南オーストラリア州第一次産業・地域開発省:水産物スコアカード) 16 ワイン ワイン産業の概要 オーストラリアの作付け面積の46% オーストラリアの赤ワイン生産量の50% オーストラリアの白ワイン生産量の36% 総ワイン売上額17億5,000万ドル 有名ワイナリーのワインラベル 南オーストラリア州ワイン輸出額 (百万ドル) 2,000 1,500 1,000 500 主なワイン産地 バロッサバレー マクラーレンベール クナワラおよびライムストーンコースト クレアバレー アデレードおよびアデレード平野 カンガルー島 リバーランド エデンバレー アデレードヒルズ フルリオ半島 サザンフリンダースレンジス 17 出典:ABS: Australian Wine & Grape Industry(オーストラリア統計局:オーストラリアのワインおよびブドウ産業)、PIRSA: Wine Scorecard (南オーストラリア州第一次産業・地域開発省:ワイン・スコアカード) 0 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 2011 その他 白ワイン 赤ワイン 穀物 穀物産業の概要 生産量700万トン 生産額18億ドル 作付け面積は400万ヘクタール 穀物農場4,531カ所 小麦 生産量370万トン オーストラリアの小麦生産量の16% 大麦 生産量210万トン オーストラリアの大麦生産量の22% 豆類 生産量51万3,000トン レンズ豆、エンドウ豆、豆類の目覚ましい伸び キャノーラ 生産量29万2,000トン オーストラリアの生産量の13% 生産量 (百万トン) 南オーストラリア州産穀物の 80%が、中東、中国、日本、 東南アジアに輸出されている。 12 その他 キャノーラ 8 豆類 4 18 出典:PIRSA Food Scorecard(南オーストラリア州第一次産業・地域開発省:食品スコアカード)、PIRSA Field Crops Scorecard(南オーストラリア州第一次産業・地域開発省:農作物スコアカード)、ABARES Agricultural Commodity Statistics 2011(オーストラリア農業資源経済科学局:豪州農産品統計2011) 大麦 小麦 0 2008 2009 2010 2011 2012 穀物 機会 カンガルー島の良質な穀物農場の購入機会を求める 投資家/融資家向け情報 • カンガルー・アイランド・ピュア・グレイン(KIPG)が整地と作付けを行なう 不動産3カ所 • 整地済み総面積:約6,000エーカー(2428ヘクタール) • 耕作可能地1エーカー当たり 約1,000~1,200オーストラリアド ルで購入可能 • KIPGは2014年から2015年のシーズンに作付け可能 • さらに、耕作に適した放牧地(羊/牛)4カ所 • 総面積:約6,000エーカー(2428ヘクタール) • 1エーカー当たり1,000〜1,200オーストラリアドルで購入可能 • KIPGは2014年から2015年のシーズンに作付け可能 • 融資家は、KIPGの農家に土地を貸与する権利を有する • 貸与は5年間でその後5年ごとの更新となり、年に1回評価を行なう • 収益利回りは約4% • KIPGが賃貸料を保証 • 融資家は賃貸料に加えて土地自体のキャピタルゲインも得ることができ、 控えめに見ても総投資利益は推計年9.5~10% 19 出典:PIRSA Food Scorecard(南オーストラリア州第一次産業・地域開発省:食品スコアカード)、PIRSA Field Crops Scorecard(南オーストラリア州第一次産業・ 地域開発省:農作物スコアカード)、ABARES Agricultural Commodity Statistics 2011(オーストラリア農業資源経済科学局:豪州農産品統計2011) 畜産業 畜産業の概要 総売上額44億ドル 生産者価格に基づいた生産額19億ドル 輸出額8億5,300万ドル 飼育および加工 鶏 豚 肉牛 子羊 乳牛 羊毛 畜産業は、効果的な食品安全規制、農場から消費者までのトレーサビリ ティ、家畜の福祉に重点を置いた飼育により、上質な食肉製品を供給して いる。 トレーサビリティ 畜産業ではオーストラリアの食肉の安全性や製品の品質および完全性を確保するため、サプライ チェーン全体を通した世界トップレベルのプログラムを有する。 こうした取り組みの最も重要なものは全国家畜識別制度で、家畜の出生から屠畜までの履歴を 追跡し、安全に関わる事故を迅速に阻止する能力を高めている。 出典:PIRSA:Livestock Scorecard(南オーストラリア州第一次産業・地域開発省: 畜産物スコアカード) 20 畜産業 羊・子羊 肉牛 乳牛 豚 鶏 羊毛 頭(羽)数 1,100万 110万 86,000 868,000 8,300万 1,100万 生産者価格に基づいた生産額 5億1,300万ドル 3億4,400万ドル 2億2,800万ドル 1億8,100万ドル 2億800万ドル 3億3,200万ドル 年間加工量 430万頭 37万5,000頭 170メガリットル(牛乳) 1,300万kg(チーズ) 120万頭 8,300万羽 3,500万kg 加工額 6億800万ドル 4億1,400万ドル 3億200万ドル 3億7,400万ドル 4億8,400万ドル 1億7,300万ドル 国内シェア 18% 4% 6% 26% 13% 13% 輸出額 5億800万ドル 2億4,300万ドル 4,200万ドル 1,000万ドル 500万ドル 1億3,200万ドル 輸出市場 日本 米国 韓国 米国、英国 中国 中東 日本 中国 香港 シンガポール パプアニューギニア 香港 南アフリカ 中国 インド EU、米国 有力企業 機会 高タンパク食品はアジアの新興市場で成長 養豚業および養鶏業の拡大 高価値の畜産加工および酪農加工への投資 21 出典:PIRSA:Livestock Scorecard(南オーストラリア州第一次産業・地域開発省:畜産物スコアカード)、Australian Chicken Meat Federation(豪州鶏肉産業連盟)、Dairy Australia(デーリーオーストラリア)、 Australian Pork(オーストラリアン・ポーク)、ABS Value of Principal Agricultural Commodities Produced 7501(オーストラリア統計局:主要農産品産出額7501) 酪農 機会 • 南オーストラリア州は年間およそ6億リットルの生乳を生産 • 現在、南オーストラリア州の生乳生産量のほぼ50%が、加工のため に他州へ輸送されている • マレーランドおよびライムストーンコースト地域に加工と生産の拡大の 機会 • 超高温熱処理牛乳への中国をはじめとする各国からの高い需要 • 特にグルメチーズやヨーグルトなどの高価値製品をはじめとする新製 品が反響を呼んでいる 南東部での酪農業または乳業 • 高い生産量が望めるマウントガンビア地域に1,200ヘクタールの用 地 • 50頭分のロータリー式搾乳機2機 • 農場付属の建物と他の住居込み • 牛1,500頭、WIWO(施設・設備込み) • 良質で豊富な水 • 固定式センターピボット灌漑設備11カ所(545ヘクタール分) 出典:PIRSA:Livestock Scorecard(南オーストラリア州第一次産業・地域開発省:畜産物スコアカード) 22 園芸農業 衛生・安全 生産額 ジャガイモ 9,100万ドル 南オーストラリア州産の果物と野菜の安全管理 トマト 7,800万ドル 州全域で実施されている厳しい検疫規則 トウガラシ 5,700万ドル 病害や害虫に対する保護 キノコ 5,500万ドル オーストラリア・ニュージーランド食品基準コード アーモンド 5,100万ドル 柑橘類 5,000万ドル 南オーストラリア州防疫庁植物防疫プログラム 食品の安全と表示を管理するための枠組み 柑橘類 輸出額5,700万ドル 日本(30%)、米国、アジア アーモンド 輸出額3,900万ドル インド、ドイツ、ニュージーランド 輸出 アーモンド オーストラリアは米国に次ぐ第2位のアーモンド生産国 オーストラリアはおよそ8万メガトンのアーモンドを生産(世界の供給量の約8%) ジャガイモ 南オーストラリア州は、東部州のスーパーマーケットで売られる水洗ジャガイモのほぼ全量を供給 南オーストラリア州は、タイ、ベトナム、その他のアジア諸国に種ジャガイモを輸出 キノコ 南オーストラリア州は、オーストラリアのキノコの約15%を生産 ほぼすべてのキノコはマッシュルームだが、変わった種類のキノコも増えている 出典:PIRSA:Horticulture Scorecard(南オーストラリア州第一次産業・地域開発省:園芸農産物スコアカード) 23 園芸農業 機会 アジアの成長市場を中心とする輸出市場の拡大 北半球とは逆の季節の農産品を提供するための市場の拡大 新興市場への地理的優位性 大きな生産者基盤 堅調な国内消費および人口成長 オリーブ生産および加工 • 南オーストラリア州の南東部 • 良質なオイルが採れる8万7,000本以上のオリーブの木が植えら れた、オーストラリア最大規模の超高密度栽培のオリーブ園 • 敷地内で収穫、加工、充填包装を行なうことが目標。輸出市場 に重点を置いている。 • 現在、加工と充填包装は外部で行なっている • 合弁事業パートナーを募集中 出典:PIRSA:Horticulture Scorecard(南オーストラリア州第一次産業・地域開発省:園芸農産物スコアカード) 24 林業 林業の概要 植林地18万8,000ヘクタール 軟材 – ラジアータパインの植林地12万8,000ヘクタール 硬材 – タスマニアンブルーガムの植林地5万9,000ヘクタール 軟材の丸太の伐採量は年間240万立方メートル 南オーストラリア州はオーストラリアで初めて、産業植林地を確立 現在、南オーストラリア州の林産加工業は植林地のみに基づいており、オーストラリア の植林地全体の約10%を占めている。 生産および加工施設の拡大、ならびに再生可能エネルギーにおける新たな取り組み の開始に機会が存在する。 機会 既存の加工施設および付加価値を高める新たな取り組みへの投資 森林の活用と廃棄物処理による再生可能エネルギー事業の機会 25 出典:PIRSA:Forestry in South Australia(南オーストラリア州第一次産業・地域開発省:南オーストラリア州の林業)、ABARES Australian Forest & Wood Product Statistics March 2013(オーストラリア農業資源経済科学局:オーストラリア林産物・木材製品統計、2013年3月) 投資機会 • 水産業と水産養殖業の合弁事業および調査研究・開発 • 未開発地域の酪農製品加工業による粉乳または超高温熱処理乳 の加工 • 集約園芸農業の調査研究・開発 • ワインの合弁事業および調査研究・開発 • 穀物産業における付加価値を高める事業や調査研究・開発などの 合弁事業 • 大規模農用地に対する投資信託における投資のための新しいモデル • マレー川流域の主要生産地の再活性化 南オーストラリア州を選ぶ理由 • • • • • • • • • • オーストラリアの他の地域と比べてコストが低い 安定した政治的環境と州政府からの事業活動への手厚い支援 時差が少ない 州による厳しい環境管理 安全な食品サプライチェーンを維持するための強力なシステム 強固なインフラと物流システムの利用が可能 教育水準が高い若年層の労働力の活用が可能 相互に利益を得られる海外投資の実績 類似した法的枠組み 類似した商習慣と商業倫理 Scott Ashby(スコット・アシュビー) 最高責任者 南オーストラリア州第一次産業・地域開発省 [email protected] www.pirsa.gov.au
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