電子デバイス FJDL9059E-01 発行日:2007 年 4 月 13 日 ML9059E 液晶ドットマトリックス用 132 チャンネル RAM 内蔵 LCD ドライバ ■ 概要 ML9059E は、ビットマップ表示を行うドットマトリックスグラフィック液晶表示用 LSI です。8 ビットのマイクロコンピ ュータ(以後、MPU と記載します。)のコントロール下でドットマトリックスグラフィック液晶表示パネルを駆動しま す。ビットマップ方式の液晶駆動に必要な機能を全て 1 チップに内蔵していますので、ML9059E を使用するこ とにより、少ないチップ数で、ビットマップ方式のドットマトリックスグラフィック液晶表示システムを実現できます。 表示用 RAM の 1 ビットのデータが表示パネルの1ドットの点灯、非点灯に対応するビットマップ方式を採用して いるため、漢字表示などの自由度の高い表示を行うことができます。1 チップで最大 49 × 132 ドットのグラフィッ ク表示システムを構成できます。更に 2 チップを使用することにより表示を拡張できます。但し、ライン反転使用 時はマルチチップ構成はとれません。 ML9059E は、CMOS プロセスを使用しています。RAM 内蔵タイプですので、低消費電力が特長で、電池駆動 のポータブル機器の表示に適しています。 ML9059E は 49 本のコモン信号出力と 132 本のセグメント信号出力を内蔵しており、1 チップで 49 × 132 ドット の表示が可能です。 ■ 特長 • ビットマップ方式による RAM データの直接表示 表示 RAM データ “1” 点灯 表示 RAM データ “0” 非点灯 (表示正転時) • 表示 RAM 容量 65×132 = 8580 ビット • LCD 駆動回路 コモン 49 出力、セグメント 132 出力 • MPU インタフェース: 8 ビットパラレル/シリアルの切替 • LCD 駆動電源用昇圧回路内蔵 • LCD 駆動電圧調整回路内蔵 • LCD 駆動バイアス発生回路内蔵 • コマンドによりフレーム反転駆動/ライン反転駆動切り替え可能 • 発振回路内蔵(内蔵 CR/外部クロック) • 多彩なコマンド機能 表示データのリード/ライト、表示 ON /OFF、表示正転/反転、全点灯/全消灯、 ページアドレスセット、表示開始アドレスセット、ほか • 電源電圧 ロジック電源 : VDD – VSS = 3.7 V~5.5 V 昇圧基準電源 : VIN – VSS = 3.7 V~5.5V (2 倍~4 倍昇圧可能) LCD 駆動電圧 : VBI – VSS = 6.0~18 V • パッケージ : 金バンプチップ (バンプ硬度:低硬度 DV) : 金バンプチップ (バンプ硬度:高硬度 CV) • 耐光、耐放射線設計はされておりません 1/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E COMS1 COMS0 COM47 COM0 SEG0 SEG131 ■ ブロック図 VDD V1 V3 V4 SEGMENT COMMON Drivers Drivers COMS V2 V5 VSS COM 出力状態 選択回路 VS1– 表示タイミング発生回路 表示データラッチ回路 VC4+ 電源回路 VC5+ VC6+ VOUT VIN ラインアドレス ページアドレス回路 VC3+ I/O バッファ VS2– 表示データ RAM 65 × 132 FRS FR CL DOF M/S VR カラムアドレス回路 発振回路 VRS IRS コマンドデコーダ バスホルダー CLS ステータス TEST1 DB0 DB1 DB2 DB3 DB4 DB5 DB6(SCL) DB7(SI) RES P/S WR(R/W) RD(E) A0 CS2 CS1 C86 MPU インタフェース 2/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ■ 絶対最大定格 VSS = 0 V 項目 記号 条件 定格値 単位 適用端子 電源電圧 バイアス電圧 昇圧出力電圧 VDD VBI VOUT Tj = 25°C Tj = 25°C Tj = 25°C –0.3~+6.5 –0.3~+20 –0.3~+20 V V V VDD V1~V5 VOUT 昇圧基準電圧 VIN 2 倍昇圧時 3 倍昇圧時 4 倍昇圧時 –0.3~+5.5 –0.3~+5.5 –0.3~+5.0 V VIN VI TSTG Tj = 25°C チップ –0.3~VDD+0.3 –55~+125 V °C 全入力 — 条件 — — 2 倍昇圧時 3 倍昇圧時 4 倍昇圧時 外部入力時 — 定格値 3.7~5.5 6~18 3.7~5.5 3.7~5.5 3.7~4.5 6.0~18 –40~+85 単位 V V 入力電圧 保存温度 Tj:チップ表面温度 ■ 推奨動作範囲 項目 電源電圧 バイアス電圧 記号 VDD VBI 昇圧基準電圧 VIN 昇圧出力電圧 動作温度 VOUT Tjop VSS = 0 V 適用端子 VDD V1~V5 V VIN V °C VOUT — (注1) COG 配線抵抗によって、電気的特性に影響がありますので、必ず評価して頂いた上でご使用下さ い。 VOUT V1~V5 VIN VCC VDD GND VSS システム(MPU)側 ML9059E 側 VDD、V1~V5、VOUT 電圧は、VSS = 0V を基準とした値です。 バイアス電位は、V1 が最上位電位、VSS が最下位電位になります。 V1、V2、V3、V4、V5 の電位は常に V1 ≥ V2 ≥ V3 ≥ V4 ≥ V5 ≥ VSS の条件を保持して下さい。 外部電源をご使用の際、電源投入は以下の手順で実施して下さい。 VOUT 端子にのみ外部電源を印加する場合、VDD 電源投入後、VOUT 電源を投入して下さい。 V1 端子にのみ外部電源を印加する場合、VDD 電源投入後、V1 電源を投入して下さい。 V1~V5 端子に外部電源を印加する場合、VDD 電源投入後、V1~V5 電源を投入して下さい。 ただし、電源投入の過渡状態を含めまして注 4 を満たす様にご使用下さい。 (注 6) 外部電源をご使用の際、電源遮断は以下の手順で実施して下さい。 VOUT 端子にのみ外部電源を印加されている場合、 VOUT 電源遮断後、VDD 電源を遮断して下さい。 V1 端子にのみ外部電源を印加されている場合、V1 電源遮断後、VDD 電源を遮断して下さい。 V1~V5 端子に外部電源を印加されている場合、V1~V5 電源遮断後、VDD 電源を遮断して下さい。 ただし、電源遮断の過渡状態を含めまして注 4 を満たす様にご使用下さい。 (注 2) (注 3) (注 4) (注 5) 3/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ■ 電気的特性 ● 直流特性 項目 記号 条件 Min. VSS = 0 V、VDD=3.7V~5.5V [Tj = –40~ +85°C] Typ. Max. 単位 適用端子 “H”入力電圧 VIH 0.8 × VDD - VDD “L”入力電圧 VIL 0 - 0.2 × VDD “H”入力電圧 VIH 0.8 × VDD - VDD “L”入力電圧 VIL 0 - 0.2 × VDD ヒステリシス幅 △V VDD=4.5~5.5V 0.85 1.0 1.55 “H”出力電圧 VOH IOH = –0.5 mA 0.8 × VDD - - “L”出力電圧 VOL IOL = 0.5 mA - - 0.2 × VDD “H”入力電流 IIH VI = VDD –1.0 - +1.0 “L”入力電流 IIL VI = 0 V –3.0 - +3.0 入力端子容量 CI Tj=25℃ - 8 12 -0.03 -0.05 -0.08 %/℃ F=10kHz V1 出力電圧 温度勾配 V1TC Tj=25℃ V1=12V V *1 V *2 V *3 μA pF *4 *5 *1*2 V1 VREG Tj=25℃ 2.925 3.00 3.075 V 内蔵基準電圧源 V1 出力電圧 V1 *6 10.58 10.85 11.12 V V1 昇圧出力電圧 Vout 3 倍昇圧 *7 13.0 - - V Vout 4 倍昇圧 *8 15.9 - - V Vout Vout-V1 電圧 Vot1 *9 0.6 - - V Vout,V1 RON Io = ±50 μA - - 10 kΩ SEG0~131,COMS0 COMS1,COM0~47 27 33 39 kHz *10 21 - 47 kHz 14 17 20 kHz 基準電圧 液晶ドライバ オン抵抗 発振 周波数 内蔵発振 fOSC 外部入力 fEXT Tj=25℃ CL*10 *1: *2: *3: *4: *5: *6: *7: DB0~DB5、DB7(SI)、FR、DOF 端子 A0、CS1、CS2、CLS、M/S、C86、P/S、IRS、RD(E)、WR(R/W)、RES、CL、DB6(SCL) 端子 DB0~DB7、FR、FRS、DOF、CL 端子 A0、RD(E)、WR(R/W)、CS1、CS2、CLS、M/S、C86、P/S、RES、IRS 端子 DB0~DB5、DB6(SCL)、DB7(SI)、CL、FR、DOF 端子のハイ・インピーダンス状態の時に適用します。 Tj=25℃、α=31、(1+Rb/Ra)=4、Vout=13.5V(外部入力)、LCD駆動出力無負荷。 VIN=4.8V、昇圧コンデンサ C1=2.6μF~4.0μF、昇圧出力負荷電流 I=500μA コマンド“2C”にて電圧調整回路と V/F 回路は動作させないで昇圧回路のみ動作。 *8: VIN=4.5V、昇圧コンデンサ C1=2.6μF~4.0μF、昇圧出力負荷電流 I=500μA コマンド“2C”にて電圧調整回路と V/F 回路は動作させないで昇圧回路のみ動作。 *9: V1 負荷電流 I=400μA、Vout に外部から 8V入力、 コマンド“2B”にて電圧調整回路、V/F 回路動作、LCD 出力無負荷。 *10: 発振周波数とフレーム周波数の関係、表 1 参照 4/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 表 1 発振周波数 fOSC、外部入力周波数 fEXT、表示クロック周波数(fLCDCK)、 液晶のフレーム周波数(fFR)との関係 項目 ML9059E 表示クロック周波数 (fLCDCK) 液晶のフレーム周波数 (fFR) 内蔵発振回路使用時 fOSC/8 fOSC/(8 × 49) 内蔵発振回路不使用時 fEXT/4 fEXT/(4× 49) 動的消費電流 (1) 表示動作中、内蔵電源 OFF (外部電源使用時、V1~V5 外部印加した状態で、 VDD 系に流れる電流で液晶駆動系の電流は含みません。) VSS = 0 V 表示モード 記号 IDD 全白 IDD チェッカー パターン 条件 VDD = 5V、V1-VSS = 11 V、無負荷 VDD = 3.7V、V1-VSS = 8 V、無負荷 VDD = 5V、V1-VSS = 11 V、無負荷 Min. - - - VDD = 3.7V、V1-VSS = 8 V、無負荷 - 規格値 Typ. Max. 16 12 16 45 35 45 12 35 [ Tj=25℃ ] 単位 備考 μA μA (2) 表示動作中、内蔵電源 ON (VDD 系、VIN系に流れる電流の合計を示します。) VSS = 0 V 表示モード 全白 記号 IDDIN チェッカー パターン IDDIN 条件 フレーム反転時 VDD、VIN = 5V 3 倍昇圧 V1-VSS = 11V、無負荷 フレーム反転時 VDD、VIN = 3.7V 4 倍昇圧 V1-VSS = 8V、無負荷 16ライン反転時 VDD、VIN = 5V 3 倍昇圧 V1-VSS = 11V、無負荷 フレーム反転時 VDD、VIN = 5V、3 倍昇圧 V1-VSS = 11V、無負荷 フレーム反転時 VDD、VIN = 3.7V、4 倍昇圧 V1-VSS = 8V、無負荷 16ライン反転時 VDD、VIN = 5V、3 倍昇圧 V1-VSS = 11V、無負荷 Min. 規格値 Typ. Max. - 100 194 - 110 217 [ Tj=25℃ ] 単位 備考 μA - 100 196 - 120 332 - 130 305 - 120 375 μA パワーセーブ消費電流 VSS = 0 V 項目 記号 スリープ状態 IDDS1 スタンバイ状態 IDDS2 条件 規格値 Min. Typ. Max. VDD = 3.7V - 0.3 5 VDD = 3.7 V - 9 [ Tj=25℃ ] 単位 備考 μA 15 5/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● パラレル・インターフェース・タイミング特性 システム・バス ライト特性 1(80 系MPU) A0 VIH VIL VIH VIL tAW8 tAH8 CS1 (CS2 = “H”) tCYC8 WR VIH tCCLW VIH VIH VIL VIL tCCHW tDS8 DB0~DB7 (ライト) tDH8 VIH VIL VIH VIL システム・バス リード特性 1(80 系MPU) A0 VIH VIL VIH VIL tAH8 tAW8 CS1 (CS2 = “H”) tCYC8 RD VIH tCCLR VIL VIL VIH VIH tCCHR tACC8 DB0~DB7 (リード) tOH8 VOH VOL VOH VOL 6/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 項目 記号 アドレス・ホールド時間 tAH8 [VDD = 4.5 V~5.5 V、Tj = –40~+85℃] 規格値 単 条件 位 Min. Max. 5 — アドレス・セット・アップ時間 tAW8 5 — システム・サイクル時間 tCYC8 166 — コントロール・L パルス幅(WR) tCCLW 30 — コントロール・L パルス幅(RD) tCCLR 70 — コントロール・H パルス幅(WR) tCCHW 55 — コントロール・H パルス幅(RD) tCCHR 55 — データ・セット・アップ時間 tDS8 30 — データ・ホールド時間 tDH8 10 — RD アクセス時間 tACC8 出力ディセーブル時間 tOH8 CL = 100 pF — 70 5 50 ns [VDD = 3.7 V ~ 4.5 V、Tj = –40~+85℃] 項目 記号 アドレス・ホールド時間 tAH8 条件 規格値 Min. Max. 5 — アドレス・セット・アップ時間 tAW8 5 — システム・サイクル時間 tCYC8 300 — コントロール・L パルス幅(WR) tCCLW 60 — コントロール・L パルス幅(RD) tCCLR 120 — コントロール・H パルス幅(WR) tCCHW 60 — コントロール・H パルス幅(RD) tCCHR 60 — データ・セット・アップ時間 tDS8 40 — データ・ホールド時間 tDH8 15 — RD アクセス時間 tACC8 出力ディセーブル時間 tOH8 CL = 100 pF — 140 10 100 単 位 ns *1: 入力信号の立ち上がり、立ち下がり時間(tr、tf)は 15 ns 以下で規定します。 システムサイクル時間を高速で使用する場合は、(tr + tf)≤(tCYC8 – tCCLW – tCCHW)もしくは(tr + tf)≤ (tCYC8 – tCCLR – tCCHR)で規定されます。 ただしヒステリシス幅 Min を満足していれば、(tr、tf)の定義は不要です。 *2: 全てのタイミングは VDD の 20%および 80%を基準として規定されます。 *3: tCCLW、tCCLR は CS1 が“L”(CS2 = “H”)および WR、RD が“L”レベルのオーバーラップ期間で規定さ れます。 7/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E システム・バス ライト特性 2(68 系MPU) A0 R/W VIL VIH VIL VIH VIL tAW6 tAH6 VIL CS1 (CS2 = “H”) tCYC6 tEWHW E VIL VIH VIH VIL VIL tEWLW tDS6 DB0~DB7 (ライト) tDH6 VIH VIL VIH VIL システム・バス リード特性 2(68 系MPU) A0 VIH VIL VIH VIL R/W VIH tAW6 tAH6 VIH CS1 (CS2 = “H”) tCYC6 tEWHR E VIL VIH VIH VIL VIL tEWLR tOH6 tACC6 DB0~DB7 (リード) VOH VOL VOH VOL 8/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E [VDD = 4.5 V~5.5 V、Tj = –40~+85℃] 項目 記号 条件 規格値 Min. Max. アドレス・ホールド時間 tAH6 5 — アドレス・セット・アップ時間 tAW6 5 — システム・サイクル時間 tCYC6 166 — データ・セット・アップ時間 tDS6 30 — データ・ホールド時間 tDH6 10 — アクセス時間 tACC6 — 70 10 50 リード tEWHR 70 — ライト tEWHW 30 — tOH6 出力ディセーブル時間 イネーブル・H パルス幅 イネーブル・L パルス幅 CL = 100 pF リード tEWLR 60 — ライト tEWLW 60 — 単位 ns [VDD = 3.7 V ~ 4.5 V、Tj = –40~+85℃] 項目 記号 アドレス・ホールド時間 条件 規格値 Min. Max. tAH6 5 — アドレス・セット・アップ時間 tAW6 5 — システム・サイクル時間 tCYC6 300 — データ・セット・アップ時間 tDS6 40 — データ・ホールド時間 tDH6 15 — アクセス時間 tACC6 — 140 出力ディセーブル時間 tOH6 10 100 イネーブル・H パルス幅 イネーブル・L パルス幅 CL = 100 pF リード tEWHR 120 — ライト tEWHW 60 — リード tEWLR 60 — ライト tEWLW 60 — 単位 ns *1: 入力信号の立ち上がり、立ち下がり時間(tr、tf)は 15 ns 以下で規定します。 システムサイクル時間を高速で使用する場合は、(tr + tf)≤(tCYC6 – tEWLW – tEWHW) もしくは(tr + tf)≤(tCYC6 – tEWLR – tEWHR)で規定されます。 ただしヒステリシス幅 Min を満足していれば、(tr、tf)の定義は不要です。 *2: 全てのタイミングは VDD の 20%および 80%を基準として規定されます。 *3: tEWHW、tEWHR は CS1 が“L”(CS2 = “H”)および E が“H”レベルのオーバーラップ期間で規定されま す。 9/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● シリアル・インターフェース・タイミング特性 シリアル・インタフェース tCSS CS1 (CS2 = “1”) tCSH VIL VIL tSAH tSAS VIH VIL A0 VIH VIL tSCYC tSLW VIH SCL tSHW tf VIL tr tSDH tSDS VIH VIL SI VIH VIH VIL VIL VIH VIL [VDD = 4.5 V~5.5 V、Tj = –40~+85℃] 項目 記号 条件 規格値 Min. Max. シリアル・クロック周期 tSCYC 200 — SCL“H”パルス幅 tSHW 75 — SCL“L”パルス幅 tSLW 75 — アドレス・セット・アップ時間 tSAS 50 — アドレス・ホールド時間 tSAH 100 — データ・セット・アップ時間 tSDS 50 — データ・ホールド時間 tSDH 50 — CS セットアップ時間 tCSS 100 — CS ホールド時間 tCSH 100 — 単位 ns *1: 入力信号の立ち上がり、立ち下がり時間(tr、tf)は 15 ns 以下で規定します。 ただしヒステリシス幅 Min を満足していれば、(tr、tf)の定義は不要です。 *2: 全てのタイミングは VDD の 20%および 80%を基準として規定されます。 10/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 項目 [VDD = 3.7 V~4.5 V、Tj = –40~+85℃] 規格値 条件 単位 Min. Max. 記号 250 — シリアル・クロック周期 tSCYC SCL“H”パルス幅 tSHW 100 — SCL“L”パルス幅 tSLW 100 — アドレス・セット・アップ時間 tSAS 150 — アドレス・ホールド時間 tSAH 150 — データ・セット・アップ時間 tSDS 100 — データ・ホールド時間 tSDH 100 — CS セットアップ時間 tCSS 150 — CS ホールド時間 tCSH 150 — ns *1: 入力信号の立ち上がり、立ち下がり時間(tr、tf)は 15 ns 以下で規定します。 ただしヒステリシス幅 Min を満足していれば、(tr、tf)の定義は不要です。 *2: 全てのタイミングは VDD の 20%および 80%を基準として規定されます。 ● 表示コントロール出力タイミング特性 VOH CL(OUT) tDFR VIH FR VIL [VDD = 4.5 V~5.5 V、Tj = –40~+85°C] 項目 記号 条件 FR 遅延時間 tDFR CL = 50 pF 規格値 Min. Typ. Max. — 10 40 単位 ns [VDD = 3.7 V~4.5 V、Tj = –40~+85°C] 項目 記号 条件 FR 遅延時間 tDFR CL = 50 pF 規格値 Min. Typ. Max. — 20 80 単位 ns *1: 全てのタイミングは VDD の 20%および 80%を基準として規定されます。 *2: マスター動作時のみ有効 11/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E リセット入力タイミング tf tr tRW VIH RES VIH VIL 内部状態 VIL tR リセット中 リセット完了 [VDD = 4.5 V~5.5 V、Tj = –40~+85℃] 項目 リセット時間 リセット“L”パルス幅 記号 条件 規格値 Min. Typ. Max. tR — — 0.5 tRW 0.5 — — 単位 μs [VDD = 3.7V~4.5 V、Tj = –40~+85℃] 項目 リセット時間 リセット“L”パルス幅 記号 条件 規格値 Min. Typ. Max. tR — — 1 tRW 1 — — 単位 μs *1: 入力信号の立ち上がり、立ち下がり時間(tr、tf)は 15 ns 以下で規定します。 ただしヒステリシス幅 Min を満足していれば、(tr、tf)の定義は不要です。 *2: 全てのタイミングは VDD の 20%および 80%を基準として規定されます。 12/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ■ 端子説明 機能 端子名 端子数 I/O 説明 8 ビットの双方向性データ・バスで 8 ビットの標準的な MPU のデータ・バスに 接続します。 シリアル・インタフェース選択時(P/S = “L”)には DB0~ DB7 8 I/O DB7: シリアル・データ入力端子(SI) DB6: シリアル・クロック入力端子(SCL)です。 このとき、DB0~DB5 はハイ・インピーダンスとなります。チップセレクトがノ ンアクティブ状態では DB0~DB7 はハイ・インピーダンスとなります。 DB0~DB5 端子は“H”もしくは“L”に固定して下さい。 通常 MPU のアドレス・バスの最下位ビットが接続されデータ/コマンドの A0 1 I 区別をします。 A0 = “H”: DB0~DB7 が表示データであることを示します。 A0 = “L”: DB0~DB7 が制御データであることを示します。 MPU RES 1 I RES を“L”にすることにより初期設定がされます。 リセット動作は、RES 信号のレベルで行われます。 CS1 CS2 2 I チップセレクト信号です。CS1 = “L”かつ、CS2 = “H”の時に、アクティブとな り、データ/コマンドの入出力が可能です。 80 系 MPU 接続時はアクティブ“L” インタ 80 系 MPU の RD 信号を接続する端子で、この信号が“L”の期間、 フェース RD (E) ML9059E のデータ・バスが出力状態になります。 1 I 68 系 MPU 接続時はアクティブ“H” 68 系 MPU のイネーブル・クロック入力端子となります。 シリアルインタフェース選択時(P/S = “L”)は RD は“H”もしくは“L”に固定して 下さい。 80 系 MPU 接続時はアクティブ“L” WR (R/W) 1 I 80 系 MPU の WR 信号を接続する端子です。データ・バス上の信号は、 WR 信号の立ち上がりエッジでラッチされます。 68 系 MPU 接続時 リード/ライト制御信号の入力端子となります。 R/W = “H”: リード R/W = “L”: ライト シリアルインタフェース選択時(P/S = “L”)は WR は“H”もしくは“L”に固定し て下さい。 MPU インタフェースの切り替え端子です。 C86 P/S 1 1 I I C86 = “H”: 68 系 MPU インタフェース C86 = “L”: 80 系 MPU インタフェース パラレル・データ入力/シリアル・データ入力の切り替え端子です。 P/S = “H”:パラレル・データ入力 P/S = “L”:シリアル・データ入力 P/S 状態により下表のようになります。 P/S データ/ データ リード/ シリアル コマンド ライト クロック “H” A0 DB0~DB7 RD、WR なし “L” A0 SI(DB7) SCL(DB6) なし シリアルデータ入力では RAM の表示データ・リードはできません。 13/71 FJDL9059E-01 電子デバイス 機能 発振 回路 ML9059E 端子名 端子数 I/O CLS 1 I M/S 1 I 説明 表示クロック用内蔵発振回路の有効/無効を選択する端子です。 CLS = “H”: 内蔵発振回路有効 CLS = “L”: 内蔵発振回路無効(外部入力) CLS = “L”の場合、CL 端子よりクロックを入力する。 ML9059E に対するマスター/スレーブ動作を選択する端子です。 スレーブ動作は液晶表示に必要なタイミング信号を入力することにより、液 晶表示系の同期をとります。 M/S = “H”: マスター動作 M/S = “L”: スレーブ動作 M/S、CLS 状態により下表のようになります。 M/S CLS 発振回路 CL 電源回路 ミング 発生 CL 1 I/O 有効 出力 出力 出力 出力 “L” 無効 有効 入力 出力 出力 出力 “H” 無効 無効 入力 入力 出力 入力 “L” 無効 無効 入力 入力 出力 但し、ライン反転使用時はマルチチップ構成はとれません。 クロック入出力端子です。 M/S、CLS 状態により下表のようになります。 M/S CLS CL 入力 “H” “L” 回路 DOF 有効 “L” タイ FRS “H” “H” 表示 FR “H” 出力 “L” 入力 “H” 入力 “L” 入力 ML9059E をマスター/スレーブで使用する場合、 それぞれの CL 端子を接続します。 液晶交流化信号の入出力端子です。 M/S = “H”: 出力 FR 1 I/O M/S = “L”: 入力 ML9059E をマスター/スレーブで使用する場合、 それぞれの FR 端子を接続します。 液晶表示のブランキング制御端子です。 M/S = “H”:出力 DOF 1 I/O FRS 1 O M/S = “L”:入力 ML9059E をマスター/スレーブで使用する場合、 それぞれの DOF 端子を接続します。 スタティック駆動用出力端子です。 FR 端子と共に用います。 14/71 FJDL9059E-01 電子デバイス 機能 ML9059E 端子名 端子数 I/O IRS 1 I VDD 12 — 外付け分割抵抗により調整します。 マスター動作時のみ有効です。 スレーブ動作時には“H”もしくは“L”に固定します。 MPU 電源端子 VCC と共通にします。 VSS 12 — システム GND に接続される 0 V の端子です。 VIN 5 — 液晶駆動用の昇圧回路用基準電源です。 VRS 2 — 液晶電源電圧調整回路用テスト端子です。OPEN として下さい。 VOUT 2 I/O 昇圧時の出力端子。VSS 間にコンデンサを接続します。 V1 V2 V3 V4 V5 10 I/O 説明 V1 電圧調整用抵抗選択端子です。 IRS = “H”: 内蔵抵抗使用。 IRS = “L”: 内蔵抵抗未使用。V1 電圧は VR 端子に接続する 液晶電源用の多レベル電源です。液晶セルにより定められた電圧を抵抗分 割もしくは、オペアンプによりインピーダンス変換して印加します。電位は VSS を基準に定め、下記の大小関係を守る必要があります。 V1 ≥ V2 ≥ V3 ≥ V4 ≥ V5 ≥ VSS マスター動作: 電源 ON 時では、内蔵された電源回路により V2~V5 に下記 の電圧が与えられます。電圧の選択は LCD バイアス・セット・コマンドにより 決定されます。 ML9059E V2 7/8 × V1 5/6 × V1 V3 6/8 × V1 4/6 × V1 V4 2/8 × V1 2/6 × V1 V5 1/8 × V1 1/6 × V1 電源 回路 VR 2 I VS1– 3 O VS2– 3 O VC3+ 3 O VC4+ 3 O VC5+ 3 O VC6+ 3 O 電圧調整端子。分割抵抗により V1-VSS 間の電圧を与えます。 V1 電圧調整用内蔵抵抗未使用(IRS = “L”)の場合のみ有効です。 V1 電圧調整用内蔵抵抗使用(IRS = “H”)の場合は OPEN として下さい。 昇圧用コンデンサ負側接続端子。 VC5+ 端子間にコンデンサを接続します。 昇圧用コンデンサ負側接続端子。 VC4+、VC6+ 端子間にコンデンサを接続します。 昇圧用電位入力端子。 昇圧倍率によってオープンまたは VIN と同電位を入力します。 昇圧用コンデンサ正側接続端子。 VS2–端子間にコンデンサを接続します。 但し、3 倍昇圧時は、昇圧用電位入力端子になります。 昇圧用コンデンサ正側接続端子。 VS1–端子間にコンデンサを接続します。 但し、2 倍昇圧時は、昇圧用電位入力端子になります。 昇圧用コンデンサ正側接続端子。 VS2–端子間にコンデンサを接続します。 15/71 FJDL9059E-01 電子デバイス 機能 ML9059E 端子名 端子数 I/O SEG0~ SEG131 132 O 駆動 出力 COM0~ COM47 COMS0 H V1 V3 H L VSS V4 L H V3 V1 L L V4 パワーセーブ — H 48 O 2 O TEST1 1 O DUMMY 67 DUMMY-B 11 COMS1 - H VSS VSS 表示 OFF 命令を実行したときは出力電圧は VSS となります。 液晶のコモン駆動用出力です。 走査データと FR 信号の組み合わせにより、V1、V2、V5、VSS の内 1 つのレ ベルが選択されます。 FR 走査データ 出力電圧 LCD テスト 用端子 説明 液晶のセグメント駆動用出力です。 表示 RAM 内容と FR 信号の組み合わせにより、V1、V3、V4、VSS の内、1 つのレベルが選択されます 出力電圧 RAM データ FR 表示正転 表示反転 - H VSS H L V1 L H V2 L L V5 パワーセーブ — VSS 表示 OFF 命令を実行したときは出力電圧は VSS となります。 インジケータ専用 COM 出力端子です。2 端子とも同一信号が出力されま す。ご使用しない場合にはオープンにして下さい。 COM0~COM47 と同様に走査データと FR 信号の組み合わせにより、V1、 V2、V5、VSS の内 1 つのレベルが選択出力されます。 マスタ/スレーブ使用する場合は、マスタ、スレーブとも同じ信号が出力され ます。 IC チップ・テスト用の端子です。OPEN にして下さい。 OPEN でご使用下さい。 16/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ■ 機能説明 ● MPUインタフェース MPU リードモード ライトモード 80 系 RD 端子 = L WR 端子 = L 68 系 R/W 端子 = H E 端子 = H R/W 端子 = L E 端子 = H 80 系 MPU インタフェースは RD 端子または WR 端子にローパルスを入力することによりコマンドが起動 します。 68 系 MPU インタフェースは E 端子にハイパルスを入力することによりコマンドが起動します。 インタフェース・タイプの選択 ML9059E は 8 ビット双方向データ・バス(DB0~DB7)、もしくはシリアル・データ入力(SI)を介してデ ータの転送が行われます。P/S 端子の極性を“H”もしくは“L”のいずれかを選択することによって、表 2 のような 8 ビットパラレル・データ入力か、シリアル・データ入力かの選択ができます。 表 2 インタフェース・タイプの選択(パラレル/シリアル) P/S CS1 CS2 A0 RD WR C86 DB7 DB6 DB0~DB5 H:パラレル入力 CS1 CS2 A0 DB6 DB0~DB5 CS1 A0 WR — DB7 CS2 RD — C86 L:シリアル入力 — SI SCL — —は“H”もしくは“L”に固定します パラレル・インタフェース パラレル・インタフェースを選択した場合(P/S = “H”)、C86 端子を“H”もしくは“L”にすることにより、 表 3 のように 80 系 MPU か 68 系 MPU のいずれかの MPU バスに直結することができます。 表 3 パラレル・インタフェース時の MPU 選択(80 系/68 系) CS1 CS2 A0 H: 68 系 MPU バス CS1 CS2 L: 80 系 MPU バス CS1 CS2 C86 RD WR DB0~DB7 A0 E R/W DB0~DB7 A0 RD WR DB0~DB7 17/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 表 4 の A0、RD(E)、WR(R/W)信号の組み合わせにより、表 4 のようにデータ・バス信号の識別を 行います。 表 4 パラレル・インタフェース時のデータ・バス信号識別表 共通 68 系 A0 R/W RD 80 系 WR 表示データの読み出し 1 1 0 1 表示データの書き込み 1 0 1 0 ステイタス・リード 0 1 0 1 制御データの書き込み(コマンド) 0 0 1 0 18/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● シリアル・インタフェース シリアル・インタフェースを選択した場合(P/S = “L”)、チップがアクティブ状態(CS1 = “L”、CS2 = “H”) で、シリアル・データ入力(SI)、シリアル・クロック入力(SCL)は受け付け可能となります。シリアル・インタ フェースは 8 ビットのシフトレジスタと 3 ビットのカウンターで構成されています。シリアル・データはシリア ル・データ入力端子から DB7、DB6…DB0 の順にシリアル・クロックの立ち上がりで取り込まれ、8 発目の シリアル・クロックの立ち上がりエッジで 8 ビットのパラレル・データに変換され処理されます。シリアル・デ ータ入力が表示データかコマンドかの識別は A0 入力によって判定され、A0 = “H”で表示データ、A0 = “L”でコマンドとなります。A0 入力は、チップがアクティブ状態となってからシリアル・クロックの 8×n 発目 の立ち上がりタイミングで読み込まれ識別されます。図 1 にシリアル・インタフェースのシグナル・チャート を示します。(チップがノンアクティブの状態では、シフトレジスタおよびカウンタは初期状態にリセットさ れます。シリアルインタフェースの場合は、読み出しはできません。SCL 信号は配線の終端反射および 外来ノイズに十分注意する必要があります。実機による動作確認を推奨します。) CS1 CS2 SI SCL DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 A0 図 1 シリアル・インタフェースのシグナル・チャート チップ・セレクト ML9059E は CS1、CS2 の 2 つのチップ・セレクト端子を有しており、CS1 = “L”、CS2 = “H”の時の み MPU インタフェースあるいはシリアル・インタフェース可能となります。チップ・セレクトがノンアク ティブ状態では、DB0~DB7 はハイ・インピーダンス状態、A0、RD、WR 入力は無効となります。シ リアル・インタフェースを選択している場合、シフトレジスタとカウンタはリセットされます。 表示データRAM、内部レジスタのアクセス MPU 側からみた ML9059E のアクセスはサイクル・タイム(tCYC)を満足すればよく、ウエイト・タイムを 必要としないため高速なデータ転送が可能です。また、ML9059E は MPU とのデータ転送に際し て、内部データ・バスに付随するバス・ホールダを介した一種の LSI 間パイプライン処理を行います。 例えば、MPU が表示データ RAM にデータを書き込む場合、データは一旦バス・ホールダに保持 され、次のデータ・ライト・サイクルまでに表示データ RAM に書き込まれます。また、MPU が表示デ ータ RAM の内容を読み出す場合、初めのデータ・リード・サイクル(ダミー)で読み出しデータがバ ス・ホールダに保持され、次のデータ・リード・サイクルでバス・ホールダからシステム・バス上に読み 出されます。表示データ RAM のリード・シーケンスには制約があり、アドレス・セットを行った場合、 その直後のリード命令には指定されたアドレスのデータが出力されず、2 度目のデータ・リード時に 指定アドレスのデータが出力されることに注意する必要があります。このためアドレス・セット後やラ イト・サイクル後には必ずダミー・リードが 1 回必要となります。(ダミー・リードではステータス・リード は使えません)この関係を図 2(a)、図 2(b)に示します。 19/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E MPU 書き込み WR DATA Dn Dn + 1 内 部 タイミング Latch Dn BUS Holder Dn + 2 Dn + 3 Dn + 2 Dn + 1 Dn + 3 Write Signal 図 2(a) 表示データ RAM のライト・シーケンス 読み出し MPU WR RD DATA N unknown Dn Dn + 1 内 部 タイミング Address Preset Read Signal Column Address Preset N Dn unknown BUS Holder Address Set N Increment N + 1 Data Read (Dummy) N+2 Dn + 1 Data Read Dn Dn + 2 Data Read Dn + 1 図 2(b) 表示データ RAM のリード・シーケンス 図 2 で Dn はデータ、N はアドレスデータを示します。 ビジー・フラグ ビジー・フラグが“1”のとき、ML9059E はリセット動作中であることを示します。この時は、ステイタス・ リード以外の命令は受け付けません。ビジー・フラグはステイタス・リード命令で DB7 端子に出力さ れます。 20/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● 表示データRAM 表示データRAM 表示用のドットデータを記憶する RAM で、65(8 page × 8 bit + 1) × 132 bit 構成となっています。 ページ・アドレスとカラム・アドレスを指定することにより所望のビットがアクセス可能となります。MPU からの表示データ DB7~DB0 は、図 3 に示すように液晶表示のコモン方向に対応するため、 ML9059E をマルチ・チップで使う場合、表示データ転送時の制約が少なく自由度の高い表示構成 が容易に実現できます。また、MPU 側からの表示データ RAM へのリード/ライトは I/O バッファを介 して行われ、液晶駆動用の信号リードとは独立に動作しています。従って、液晶表示中に非同期 で表示データ RAM にアクセスしても、ちらつきなど表示に悪影響を与えることはありません。 DB0 0 1 1 1 … 0 COM0 … DB1 1 0 0 0 … 0 COM1 … DB2 0 0 0 0 … 0 COM2 … DB3 0 1 1 1 … 0 COM3 … DB4 1 0 0 0 … 0 COM4 … 表示データ RAM 液晶表示 図 3 表示データ RAM と液晶表示の関係 ページ・アドレス回路 ページ・アドレス・セット・コマンドにより、図 4 に示すように、表示データ RAM のページアドレスを指 定します。ページを替えてアクセスする場合は、ページ・アドレスを再度指定します。ページ・アドレ ス 8(DB3、DB2、DB1、DB0→1、0、0、0)はインジケータ専用の RAM 領域であり、表示データ DB0 のみが有効です。 カラム・アドレス回路 カラム・アドレス・セット・コマンドにより、図 4 に示すように、表示データ RAM のカラム側のアドレスを 指定します。指定されたカラム・アドレスは、表示データ・リード/ライト・コマンドが入力されるたびに インクリメント(+1)しますので、MPU は表示データを連続してアクセスすることが可能です。なお、 カラム・アドレスは 83(H)でインクリメントを停止します。カラム・アドレスとページ・アドレスは互いに独 立していますので、例えば、ページ 0 のカラム 83(H)からページ 1 のカラム 00(H)に移るには、ペー ジ・アドレスとカラム・アドレスをそれぞれ再度指定する必要があります。また、表 5 に示すように、 ADC コマンド(セグメント・ドライバ方向セレクト・コマンド)により、表示データ RAM のカラム・アドレ スとセグメント出力との対応関係を反転させることができます。そのため、LCD モジュール組み立て 時における IC の配置制約が少なくなります。 表 5 表示データ RAM のカラム・アドレスとセグメント出力の対応関係 ADC SEG 出力 SEG0 SEG131 DB0 = “0” 0(H) → Column Address → 83(H) DB0 = “1” 83(H) ← Column Address ← 0(H) 21/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ライン・アドレス回路 ライン・アドレス回路は、図 4 に示すように表示データ RAM の内容を表示する場合の COM 出力に対応するライン・アドレスを指定します。表示開始ラインアドレス・セット・コマンドにより、 通常、表示の最上ラインを指定します。 (ML9059E:コモン出力状態 正転の場合は COM0 出力、反転の場合は COM47 出力) 表示領域は、指定された表示開始ライン・アドレスからライン・アドレスの増加方向に 48 ライン になります。 また、インジケータ専用 COM 出力端子(COMS)が選択された時のデータは、表示開始ライン・ アドレスとは無関係に、Line Adress 40H=page 8, bit 0 のデータが表示されます。また、COMS の選択は 49 番目に行われます。 表示開始ライン・アドレス・セット・コマンドによりライン・アドレスをダイナミックに変更すれば、 画面のスクロールが可能になります。 表示データ・ラッチ回路 表示データ・ラッチ回路は、表示データ RAM から液晶駆動回路へ出力される表示データを一時 記憶するラッチです。表示正転/反転、表示 ON/OFF コマンドは、このラッチ内のデータを制御 するので、表示データ RAM 内のデータが変更されることはありません。 ● 発振回路 CR 型の発振器で、表示クロックを発生します。発振回路は M/S = “H”、かつ CLS = “H”のときのみ 有効です。CLS = “L”のとき、発振は停止し、表示クロックを CL 端子から入力します。 22/71 FJDL9059E-01 電子デバイス 0 0 0 1 0 1 0 1 1 0 0 1 1 1 1 0 0 0 Page4 Page5 Page6 Page7 Page8 48ライン COM Output COM0 COM1 COM2 COM3 COM4 COM5 COM6 COM7 COM8 COM9 COM10 COM11 COM12 COM13 COM14 COM15 COM16 COM17 COM18 COM19 COM20 COM21 COM22 COM23 COM24 COM25 COM26 COM27 COM28 COM29 COM30 COM31 COM32 COM33 COM34 COM35 COM36 COM37 COM38 COM39 COM40 COM41 COM42 COM43 COM44 COM45 COM46 COM47 COMS ADC 1 (Start) Column Address 0 Page3 0 1 1 1 Output DB0 DB0 0 LCD 0 Page2 SEG131 00(H) 83(H) 0 SEG130 01(H) 82(H) 1 SEG129 02(H) 81(H) 0 SEG128 03(H) 80(H) 0 Page1 SEG127 04(H) 7F(H) 1 SEG7 7C(H) 07(H) 0 SEG6 7D(H) 06(H) 0 SEG5 7E(H) 05(H) 0 コモン出力状態 正転の場合 00(H) 01(H) 02(H) 03(H) 04(H) 05(H) 06(H) 07(H) 08(H) 09(H) 0A(H) 0B(H) 0C(H) 0D(H) 0E(H) 0F(H) 10(H) 11(H) 12(H) 13(H) 14(H) 15(H) 16(H) 17(H) 18(H) 19(H) 1A(H) 1B(H) 1C(H) 1D(H) 1E(H) 1F(H) 20(H) 21(H) 22(H) 23(H) 24(H) 25(H) 26(H) 27(H) 28(H) 29(H) 2A(H) 2B(H) 2C(H) 2D(H) 2E(H) 2F(H) 30(H) 31(H) 32(H) 33(H) 34(H) 35(H) 36(H) 37(H) 38(H) 39(H) 3A(H) 3B(H) 3C(H) 3D(H) 3E(H) 3F(H) 40(H) Page0 SEG4 7F(H) 04(H) 0 SEG3 80(H) 03(H) 0 SEG2 81(H) 02(H) 0 DB0 DB1 DB2 DB3 DB4 DB5 DB6 DB7 DB0 DB1 DB2 DB3 DB4 DB5 DB6 DB7 DB0 DB1 DB2 DB3 DB4 DB5 DB6 DB7 DB0 DB1 DB2 DB3 DB4 DB5 DB6 DB7 DB0 DB1 DB2 DB3 DB4 DB5 DB6 DB7 DB0 DB1 DB2 DB3 DB4 DB5 DB6 DB7 DB0 DB1 DB2 DB3 DB4 DB5 DB6 DB7 DB0 DB1 DB2 DB3 DB4 DB5 DB6 DB7 DB0 SEG1 82(H) 01(H) 0 Line Address Data SEG0 83(H) 00(H) Page Address DB3 DB2 DB1 DB0 ML9059E 表示開始ラインアドレスと は無関係に、40(H)を表示 します。 図 4 表示データ RAM のアドレスマップ 23/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● 表示タイミング発生回路 表示クロックからライン・アドレス回路と表示データ・ラッチ回路へのタイミング信号を発生します。表示クロックに 同期して、表示データを表示データ・ラッチ回路にラッチし、セグメント駆動出力端子に出力します。表示デー タの液晶駆動回路への読み出しは、MPU からの表示データ RAM へのアクセスとは完全に独立しています。 従って液晶表示中に非同期で表示データ RAM にアクセスしても、ちらつきなど表示に悪影響を与えることは ありません。また、表示クロックから内部コモン・タイミングと液晶交流化信号(FR)を発生します。液晶駆動回路 に対して、図 5(a)に示すようなフレーム反転駆動方式の駆動波形を発生します。また、コマンドにより図 5 ( b ) に示すようなライン反転駆動方式の駆動波形も発生します。 48 49 1 2 3 4 5 6 44 45 46 47 48 49 1 2 3 4 5 6 LCDCK (表示クロック) FR V1 V2 COM0 V5 VSS V1 V2 COM1 V5 VSS RAM DATA V1 V3 SEGn V4 VSS 図 5(a)フレーム反転駆動方式の駆動波形 24/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 48 49 1 2 3 4 5 6 44 45 46 47 48 49 1 2 3 4 5 6 LCDCK (表示クロック) FR V1 V2 COM0 V5 VSS V1 V2 COM1 V5 VSS RAM DATA V1 V3 V4 VSS SEGn 図 5 (b) ライン反転駆動方式の場合 ML9059E をマルチ・チップで使用する場合、スレーブ側は表示タイミング信号(FR、CL、DOF)を マスター側から供給する必要があります。但し、ライン反転使用時はマルチチップ構成はとれません。 表 6 に FR、CL、DOF の状態を示します。 表 6 マスター/スレーブ時の表示タイミング信号の関係 動作モード マスター(M/S = “H”) スレーブ(M/S = “L”) FR CL DOF 内蔵発振回路有効(CLS = H) 出力 出力 出力 内蔵発振回路無効(CLS = L) 出力 入力 出力 内蔵発振回路無効(CLS = H) 入力 入力 入力 内蔵発振回路無効(CLS = L) 入力 入力 入力 (注) マスター動作時は電源投入時から発振回路が動作します。 スリープ状態以外では、発振回路の停止は行えません。 25/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● コモン出力状態選択回路 (表 7 参照) ML9059E は、コモン出力状態選択コマンドにより COM 出力の走査方向の設定ができますので、 LCD モジュール組み立て時における IC の配置制約が少なくなります。 表 7 コモン出力状態設定表 状態 COM 走査方向 正転 COM0 COM47 反転 COM47 COM0 ● 液晶駆動回路 液晶駆動用の 4 値レベルを発生するマルチプレクサで ML9059E は 181 組(ただし COMS0 と COMS1 は同一信号を出力します)を内蔵します。表示データ、COM 走査信号、FR 信号の組み合せに応じた 液晶駆動電圧を出力します。図 6 にフレーム反転駆動方式での SEG、COM 出力波形例を示します。 ● スタティック・インジケータ回路 スタティック・インジケータの液晶駆動用電極のどちらか一方に FR 端子を、他方に FRS 端子を接続して 使用します。スタティック・インジケータ表示は、コマンドのみで制御され他の表示制御コマンドとは独立 しています。スタティック・インジケータ用の電極はダイナミック駆動用の電極から離した実装配線パター ンを推奨します。この実装配線パターンが近すぎますと、液晶および電極の劣化の原因となります。 26/71 FJDL9059E-01 電子デバイス SEG0 SEG1 SEG2 SEG3 SEG4 ML9059E COM0 COM1 COM2 COM3 COM4 COM5 COM6 COM7 COM8 COM9 CO M 10 CO M 11 CO M 12 CO M 13 CO M 14 CO M 15 V DD V SS FR V1 V2 V3 V4 V5 V SS V1 V2 V3 V4 V5 V SS V1 V2 V3 V4 V5 V SS COM0 COM1 COM2 V1 V2 V3 V4 V5 V SS V1 V2 V3 V4 V5 V SS V1 V2 V3 V4 V5 V SS SEG0 SEG1 SEG2 V1 V2 V3 V4 V5 0V -V5 -V4 -V3 -V2 -V1 C O M 0-SEG 0 V1 V2 V3 V4 V5 0V -V5 -V4 -V3 -V2 -V1 C O M 0-SEG 1 図6 フレーム反転駆動方式における出力波形 (FR波 形 /CO M 波 形 /SEG 波 形 /CO M -SEG 間 電 位 差 ) 27/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● 電源回路 液晶駆動に必要な電圧を作成する低消費電力の電源回路で、昇圧回路、電圧調整回路、ボルテー ジ・フォロア回路で構成されています。マスタ動作時のみ有効です。電源回路はパワー・コントロール・セ ット・コマンドにより、昇圧回路、電圧調整回路、ボルテージ・フォロア回路それぞれ ON/OFF 制御されま す。そのため、外部電源と内蔵電源の一部機能を併用して使用することも可能となります。パワー・コント ロール・セット・コマンドの 3 ビット・データが制御する機能説明を表 8 に、外部電源や内蔵電源の組み合 わせを表 9 に示します。 表 8 パワー・コントロール・セット・コマンド各ビット制御内容 制御ビット 各ビット制御内容 DB2 昇圧回路制御ビット DB1 電圧調整回路(V1 電圧調整回路)制御ビット DB0 ボルテージ・フォロア回路(V/F 回路)制御ビット 表 9 組み合わせ 使用状態 DB2 DB1 DB0 内蔵電源のみ使用 1 1 電圧調整回路と V/F 回路を使用 0 V/F 回路のみ使用 外部電源のみ使用 回路 外部電圧入力 昇圧系端子 *1 ○ VIN 使用 ○ ○ VOUT OPEN × × ○ V1 OPEN × × × V1~V5 OPEN 昇圧 電圧調整 V/F 1 ○ ○ 1 1 × 0 0 1 0 0 0 *1: 昇圧系端子とは、VS1–、VS2–、VC3+、VC4+、VC5+、VC6+端子を指します。 上記以外の組み合わせも可能ですが、現実的な使用方法ではないため推奨できません。 28/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 昇圧回路 図7に 2~4 倍の昇圧回路用接続例を示します。 VIN VSS + VOUT + OPEN VC6+ VIN VSS + + VC4+ VS2– VC5+ VC6+ VC4+ + VS2– VC5+ VSS + VOUT + VC6+ + VC4+ + VS2– VC5+ VC3+ VC3+ VS1– VS1– VS1– 2倍昇圧回路 3 倍昇圧回路 4 倍昇圧回路 OPEN VC3+ VOUT VIN OPEN 図 7 昇圧回路用接続例 29/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 昇圧の電位関係を図 8 に示します。 VOUT = 3 × VIN = 15.0 V *1 VIN VSS VOUT = 4 × VIN = 18 V *1 VIN = 4.5 V = 5.0 V =0V VSS = 0 V 3 倍昇圧電位関係 4 倍昇圧電位関係 図 8 昇圧の電位関係 *1:VIN の電圧範囲は VOUT 端子の電圧が絶対最大定格を超えない様に、 推奨動作電圧の 6V~18V になるようにしてご使用ください。 電圧調整回路 VOUT に発生した昇圧電圧は、電源調整回路を介して液晶駆動電圧 V1 を出力します。 ML9059E は高精度な定電圧源と 64 階段の電子ボリューム機能、さらに V1 電圧 調整用抵抗を内蔵していますので、高精度な電圧調整回路が少ない部品で構成できます。 また、VREG の温度勾配は約–0.05%/°C が用意されています。 (a)V1 電圧調整用内蔵抵抗使用の場合(IRS 端子 = “H”) V1 電圧調整用内蔵抵抗と電子ボリューム機能を用いることにより、外部抵抗を付加することなく、コ マンドのみで液晶電源電圧 V1 を制御し液晶表示の濃淡を調整することができます。V1 電圧は V1 <VOUT の範囲内で(式 A–1)で求めることができます。 V1 = (1 + (Rb/Ra))・VEV = (1 + (Rb/Ra))・(1 – (α/324))・VREG (式 A–1) VEV(定電圧源 + 電子ボリューム) + VRS (VREG) V1 – VR 内蔵 Ra 図9 内蔵 Rb V1 電圧調整の等価回路 VREG は IC 内部の定電圧源で、VRS 端子出力電圧です。 αは電子ボリューム機能で、6 ビットの電子ボリューム・レジスタにデータをセットすることにより、64 状態のうちの 1 状態をとります。電子ボリューム・レジスタの設定によるαの値を表 10 に示します。 30/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 表 10 電子ボリューム・レジスタの設定とαの関係 63 0 0 0 0 0 0 62 0 0 0 0 0 1 61 0 0 0 0 1 0 … DB0 … DB1 … DB2 … DB3 … DB4 … DB5 … α 1 1 1 1 1 1 0 0 1 1 1 1 1 1 電子ボリューム機能を使用したV1電圧設定の場合、V1 出力電圧精度の公称値は±2.5%です。 また、Tj=25℃、V1 電圧調整用内蔵抵抗比 4 倍、Vout=20V 外部印加、V1 無負荷、表示 OFF の条 件での値です。 Rb/Ra は V1 電圧調整用内蔵抵抗比で、V1 電圧調整用内蔵抵抗比セット・コマンドにより 7 段階の 調整が可能です。V1 電圧調整用内蔵抵抗比レジスタに 3 ビットのデータをセットすることにより、 (1 + Rb/Ra)の公称値は表 11 の値をとります。 表 11 V1 電圧調整用内蔵抵抗比レジスタ値と(1 + Rb/Ra)(公称値) (1 + Rb/Ra) レジスタ DB2 DB1 DB0 0 0 0 3.0 0 0 1 3.5 0 1 0 4.0 0 1 1 4.5 1 0 0 5.0 1 0 1 5.5 1 1 0 6.0 注) V1 ゲインは 3 倍~6 倍の範囲でご使用下さい。但し、本 LSI は温度勾配がある関係から、低 温で V1 電圧が上昇しますので、V1 ゲインを 6 倍にてご使用の際には、 内蔵電子ボリューム にて V1 電圧が 18V を超えない様に調整して、ご使用下さい。 内蔵抵抗比を使用したV1電圧設定の場合、表12に示す精度になります。 表 12 内蔵抵抗による V1 出力電圧精度と V1 ゲインの関係 V1 ゲイン 項目 3倍 3.5 倍 4倍 V1 出力電圧精度 ±2.5 ±2.5 ±2.5 V1 最大出力電圧 9 10.5 12 単位 4.5 倍 5倍 5.5 倍 6倍 ±2.5 ±2.5 ±2.5 ±2.5 % 15 16.5 18 V 13.5 注) 表12のV1最大出力電圧は Tj=25℃、電ボリュームα=0 としたときの公称値です。 また、V1 出力電圧精度は Vout=20V 外部印加、V1 無負荷、表示 OFF の条件での値です。 31/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E (b)外部抵抗使用(V1 電圧調整用内蔵抵抗未使用)の場合 V1 電圧調整用内蔵抵抗を使用せず(IRS 端子 = “L”)、VSS–VR 間、VR–V1 間に抵抗(Ra'、Rb') を付加することにより、液晶電源電圧 V1 を設定することも可能です。この場合も、電子ボリューム機 能を用いることにより、コマンドで液晶電源電圧 V1 を制御し液晶表示の濃淡を調整することができ ます。 V1 電圧は V1<VOUT の範囲内で外部抵抗 Ra'、Rb'を設定することにより式 B–1 で求めることがで きます。 V1 = (1 + (Rb'/Ra'))・VEV = (1 + (Rb'/Ra'))・(1 – (α/324))・VREG (式 B–1) 外部 Rb' VR 外部 Ra' – VSS V1 + VEV(定電圧源 + 電子ボリューム) 図 10 V1 電圧調整の等価回路 [設定例: Tj = 25℃ V1 = 7 V に設定する例] 電子ボリューム・レジスタの値を(DB5、DB4、DB3、DB2、DB1、DB0) = (1、0、0、0、0、0)と設定 したとき α = 31、VREG = 3.0V となり B–1 式より V1 = (1 + (Rb'/Ra'))・(1 – (α/324))・VREG 7 = (1 + (Rb'/Ra'))・(1 – (31/324))・3.0 (式 B–2) また、Ra'、Rb'に流れる電流値を 5 µA と設定すると、Ra' + Rb' = 1.4 M (式 B–3)となります。 Rb'/Ra' = 1.58 Ra' = 543 k Rb' = 857 k となります。 この時、電子ボリューム機能による V1 電圧の可変範囲は表 13 のようになります。 表 13 電子ボリューム機能による V1 電圧の可変範囲例 1 V1 Min. Typ. Max. 単位 可変範囲 6.24(α = 63) 7.0(α = 31) 7.74(α = 0) [V] 32/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E (c)外部抵抗使用(V1 電圧調整用内蔵抵抗未使用)の場合で、さらに可変抵抗を使用する場合。 前頁の外部抵抗使用の場合において、さらに可変抵抗を付加することにより、Ra'、Rb'を微調整し 液晶駆動電圧 V1 を設定することが可能です。この場合も、電子ボリューム機能を用いることにより、 コマンドで液晶電源電圧 V1 を制御し液晶表示の濃淡を調整することができます。V1 電圧は V1 <VOUT の範囲内で外部抵抗 R1、R2(可変抵抗)、R3 を設定し、R2 を微調整(ΔR2)することにより、 下記式 C–1 で求めることができます。 V1 = (1 + (R3 + R2 – ΔR2)/(R1 + ΔR2))・VEV = (1 + (R3 + R2 – ΔR2)/(R1 + ΔR2))・(1 – (α/324))・VREG (式 C–1) 外部 R3 外部 R2 Rb' VR Δ R2 – V1 + Ra' 外部 R1 VEV(定電圧源 + 電子ボリューム) VSS 図 11 V1 電圧調整の等価回路 [設定例: Tj = 25℃、R2 により 5V~9V に設定] 電子ボリューム・レジスタの値を(DB5、DB4、DB3、DB2、DB1、DB0) = (1、0、0、0、0、0)と設定 したとき α = 31、VREG = 3.0 V となり式 C–1 より、ΔR2 = 0Ωの時 V1 = 9 V にするには 9 = (1 + (R3 + R2)/R1)・(1 – (31/324))・(3.0) (式 C–2) ΔR2 = R2 のとき V = 5 V にするには 5 = (1 + R3/(R1 + R2))・(1 – (31/324))・(3.0) (式 C–3) また、VSS–V1 間に流す電流値を 5 µA と設定すると R1+R2+R3 = 1.8 MΩ(式 C–4)となる。そこで 式 C–2、C–3、C–4 より R1 = 542 kΩ、R2 = 436 kΩ、R3 = 822 kΩとなります。このとき、電子ボリュー ム機能による V1 電圧の可変範囲は 表 14 電子ボリュームと可変抵抗を組み合わせた V1 電圧の可変範囲例 2 V1 Min. Typ. Max. 単位 可変範囲 6.24(α = 63) 7.0(α = 31) 7.74(α = 0) [V] 33/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 図 10、図 11 において VEV の電圧範囲は 0~63 段階の電子ボリュームを設定することで以下の様になります。 VEV = (1 – (α/324))・VREG α=0 : VEV = (1 – (0/324))・3.0V = 3.0V α=31:VEV = (1 – (31/324))・3.0V = 2.712V α=63:VEV = (1 – (63/324))・3.0V = 2.416V 従って、VEV での電子ボリュームの刻み幅は VREG = 3.0V の時 Δ= 3.0V-2.416V 63 = 9.27mV (Nominal) となります。 VREG = 3.069V の時、α= 0: VEV = 3.069V, α= 63: VEV = 2.472V 刻み幅は Δ= 3.069V-2.472V = 9.476mV 63 VREG = 2.931V の時、α= 0: VEV = 2.931V, α= 63: VEV = 2.361V 刻み幅は Δ= 2.931V-2.361V = 9.047mV 63 * V1 電圧調整用内蔵抵抗もしくは電子ボリューム機能を用いる場合、パワー・コントロール・セット・ コマンドにより、少なくとも電圧調整回路およびボルテージ・フォロア回路が共に動作している状 態に設定する必要があります。また、昇圧回路が OFF の場合には VOUT より電圧を与える必要が あります。 * VR 端子は、V1 電圧調整用内蔵抵抗未使用(IRS 端子 = “L”)の場合のみ有効です。V1 電圧 調整用内蔵抵抗使用(IRS 端子 = “H”)の場合は OPEN とします。 * VR 端子は入力インピーダンスが高いので、短配線およびシールド配線など、ノイズに対する配 慮が必要です。 * 消費電流はパネルの容量に比例して増大します。消費電力が増えると VOUT のレベル低下が想 定されますので、(VOUT–V1)電圧は 3V 以上を推奨します。 34/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 液晶電圧発生回路 V1 電圧は IC 内部で抵抗分割され、液晶駆動に必要な V2、V3、V4、V5 電位を発生します。さら に、V2、V3、V4、V5 電位はボルテージ・フォロアによりインピーダンス変換され、液晶駆動回路に 供給されます。バイアス比は LCD バイアス・セット・コマンドにより、1/8 バイアスもしくは 1/6 バイアス の選択が可能です。 内蔵電源立ち上げ時、及びパワーセーブ状態から表示モードへの移行 内蔵電源立ち上げ後、コマンド“2F(H)”入力時、及び、パワーセーブ状態から表示モードへの移 行時内蔵電源安定するまで、最大 300ms 表示されません。この表示されない期間は表示 ON、表 示 OFF コマンドに依存しません。また、もしこの期間中に表示 ON コマンドを入力した場合、その時 点では表示されませんが、コマンドは有効で、待ち時間が過ぎると表示されます。 (この表示されない期間でも、全てのコマンドは受け付けられます。) 内蔵電源立ち下げ時のコマンドシーケンス 内蔵電源の立ち下げについては、図 12 に示すコマンドシーケンスのように、パワーセーブ状態に してから電源 OFF する手順を推奨します。 手順 内容 (コマンド、状態) Step1 表示 OFF ↓ ↓ Step2 表示全点灯 ON ↓ End 内蔵電源 OFF コマンドアドレス DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 1 0 1 0 1 1 1 0 パワー・セーブ・コマンド (複合コマンド) 1 0 1 0 0 1 0 1 ↓ 図 12 内蔵電源立ち下げ時のコマンドシーケンス 35/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 参考回路例 (図中、説明のため V1 端子は2つ記載しておりますが、同一端子です。) (1)昇圧回路、電圧調整回路、V/F 回路を全て使用 (2)昇圧回路、電圧調整回路、V/F 回路を全て使用 V1 電圧調整用内蔵抵抗を使用する場合 V1 電圧調整用内蔵抵抗を使用しない場合 VIN = VDD 3 倍昇圧 VIN = VDD 3 倍昇圧 VDD VDD + C1 IRS VIN VC6+ VC4+ M/S + C1 VS2– + C1 OPEN OPEN VSS C1 C1 C2 C2 C2 C2 C1: *1 C2: *2 + + + + + + IRS VIN VC6+ VC4+ M/S VS2– + C1 OPEN VC5+ VC3+ VS1– V1 VR VSS R2 R3 R1 VSS VOUT V1 V2 V3 V4 V5 Rall=R1+R2+R3 Rall: *3 C1:*1 C1 C1 C2 C2 C2 C2 + + + + + + C2: *2 VC5+ VC3+ VS1– V1 VR VSS VOUT V1 V2 V3 V4 V5 (3)電圧調整回路、V/F 回路のみを使用 (4)電圧調整回路、V/F 回路のみを使用 V1 電圧調整用内蔵抵抗を使用しない場合 V1 電圧調整用内蔵抵抗を使用する場合 VDD VDD OPEN OPEN IRS VIN VC6+ VC4+ OPEN OPEN OPEN OPEN R1 R2 R3 VSS 外部 電源 Rall=R1+R2+R3 Rall: *3 C1: *1 C2: *2 C1 C2 C2 C2 C2 + + + + + M/S OPEN OPEN IRS VIN VC6+ VC4+ VS2– OPEN VS2– VC5+ VC3+ VS1– OPEN OPEN OPEN VC5+ VC3+ VS1– V1 VR VSS OPEN V1 VR VSS VOUT V1 V2 V3 V4 V5 VSS 外部 電源 C1: *1 C2: *2 C1 C2 C2 C2 C2 + + + + + M/S VOUT V1 V2 V3 V4 V5 36/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E (5) V/F 回路のみ使用 (6) 内蔵電圧を使用しない場合 VDD VDD OPEN OPEN VS2– OPEN VS2– OPEN OPEN OPEN VC5+ VC3+ VS1– OPEN OPEN OPEN VC5+ VC3+ VS1– OPEN V1 VR VSS OPEN V1 VR VSS OPEN VOUT OPEN OPEN OPEN VSS 外部 電源 C2: *2 M/S IRS VIN VC6+ VC4+ IRS VIN VC6+ VC4+ VOUT OPEN C2 C2 C2 C2 + + + + V1 V2 V3 V4 V5 VSS 外部 電源 M/S V1 V2 V3 V4 V5 (注) COG のチップ外部の配線抵抗がない場合、 ① *1 C1=0.9μF~5.7μF、*2 C2=0.42μF~ 1.2μF では、 *3 Rall=1MΩ~5MΩ にてご使用下さい。 ② *1 C1=1.8μF~5.7μF、*2 C2=0.42μF~ 1.2μF では、 *3 Rall=500kΩ~1MΩにてご使用下さい。 昇圧出力電圧、V1 出力電圧の余裕あることを確認して、ご使用下さい。 初期設定 注:本 IC は液晶駆動用電圧出力端子(V1~V5)と VSS 端子間に接続する平滑コンデンサに電荷 が残っていると、電源投入時に表示画面が一瞬黒くなる等の不具合が発生することがありま す。 電源投入時には不具合を回避するために、P51 のインストラクション設定例の“電源投入後 すぐに内蔵電源を使用する場合”または” 電源投入後すぐに内蔵電源を使用しない場合”の フローを推奨します。 37/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ■ オペレーション一覧 No 1 2 3 4 DBn オペレーション 76543210 コメント A0 RD WR 表示 OFF 10101110 0 1 0 LCD 表示 表示 ON 10101111 0 1 0 DB0 = 0 で OFF DB1 = 1 で ON 表示開始ライン・セット 01 ア ド レ ス 0 1 0 表示 RAM の表示開始ライン・アドレスをセッ ト ページ・アドレス・セット 1 0 1 1 アドレス 0 1 0 表示 RAM のページ・アドレスをセット カラム・アドレス・セット 0 0 0 1 アドレス 0 1 0 表示 RAM のカラム・アドレス 0 1 0 0 0 1 (上位 bit) 上位 4 ビットをセット (上位) 0 0 0 0 アドレス カラム・アドレス・セット (下位 bit) 下位 4 ビットをセット (下位) 上位 4 ビットでステイタス 5 ステイタス・リード 6 表示データ・ライト ライト・データ 1 1 0 表示 RAM への書き込み 7 表示データ・リード リード・データ 1 0 1 表示 RAM の読みだし 8 9 10 11 ADC ステイタス * * * * 表示 RAM のカラム・アドレス 情報の読み出し 正転 10100000 0 1 0 表示 RAM アドレスの SEG 出力対応 セレクト 反転 10100001 0 1 0 DB0 = 0 で正転 DB0 = 1 で反転 表示 正転 10100110 0 1 0 LCD 表示正転/反転 反転 10100111 0 1 0 DB0 = 0 で正転 DB0 = 1 で反転 LCD 表示 OFF(通常表示) 10100100 0 1 0 LCD 表示 全点灯 ON 10100101 0 1 0 DB0 = 0 で通常表示 DB0 = 1 で全点灯 LCD バイアス・セット 10100010 0 1 0 LCD 駆動電圧バイアス比の設定 10100011 0 1 0 DB0 = 0 で 1/8 DB0 = 1 で 1/6 カラム・アドレスのインクリメント 12 リード・モディファイ・ライト 11100000 0 1 0 13 エンド 11101110 0 1 0 リード・モディファイ・ライト解除 14 リセット 15 16 17 18 コモン出力状態選択 パワー・コントロール・セット V1 電圧調整用 0 1 0 内部リセット 0 1 0 COM 出力の走査方向の選択 11001* * * 0 1 0 DB3 = 0 で正転 DB3 = 1 で反転 0 0 1 0 1 動作 0 1 0 内蔵電源の動作状態選択 0 1 0 内蔵抵抗比の状態選択 電子ボリュームレジスタに 6BIT データをセッ トし V1 出力電圧を調整(2 バイト・コマンド) 状態 0 0 1 0 0 抵抗比 設定 電子ボリュームモ ードセット 10000001 0 1 0 電子ボリュームレ ジスタセット * * 0 1 0 電子ボリューム値 OFF 10101100 0 1 0 DB0 = 0 で OFF ON 10101101 0 1 0 DB0 = 1 で ON スタティック・インジケータ・レ ジスタ・セット * * * * * *状態 0 1 0 点滅状態のセット(2 バイト・コマンド) スタティック・インジケータ 19 11100010 11000* * * 内部抵抗比セット 電子ボリ ューム ライト時:+1、リード時:0 *:無効データ(入力時は Don’t care、出力時は Unknown) 38/71 FJDL9059E-01 電子デバイス No 20 ML9059E オペレーション LCD 駆動方式セット (注 1) ライン反転数セット DBn コメント A0 RD WR 76543210 11010 * * * 0 1 0 DB3 = 0 でフレーム反転 11011 * * * 0 1 0 DB3 = 1 でライン反転 * * * ライン数 0 1 0 ライン反転数のセット(2 バイト・コマンド) 21 パワー・セーブ 表示 OFF と表示全点灯の複合コマンド 22 NOP 11100011 0 1 0 Non-OPeration のコマンド 23 テスト 1111 * * * * 0 1 0 IC チップテスト用コマンド *:無効データ(入力時は Don’t care、出力時は Unknown) (注 1) ライン反転使用時はマルチチップ構成はとれません。 ■ オペレーション説明 ● 表示ON/OFF(ライト) LCD パネルの点灯、消灯の制御命令です。DB0 ビットに“1”を書き込むと液晶表示をオンし、“0” を書 き込むと液晶表示をオフします。 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 表示 ON 0 1 0 1 0 1 1 1 1 表示 OFF 0 1 0 1 0 1 1 1 0 ● 表示開始ライン・セット(ライト) 表示データ RAM の表示開始ライン・アドレスを指定します。 表示開始ライン・セット・コマンドにより通常、表示の最上ラインを指定します。 表示開始ライン・セット・コマンドによりアドレスをダイナミックに変更すれば画面のスクロールが可能にな ります。 ライン・アドレス A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 1 2 0 0 1 0 0 0 0 1 0 … … … … … … … … … … 62 0 0 1 1 1 1 1 1 0 63 0 0 1 1 1 1 1 1 1 39/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● ページ・アドレス・セット(ライト) 表示データ RAM を MPU 側からアクセスする場合にロウ・アドレスに相当するページ・アドレスを指定し ます。 表示データ RAM は、ページ・アドレスとカラム・アドレスとが指定されることによって、所望のビットがアク セス可能となります。 ページ・アドレス A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 0 0 1 0 1 1 0 0 0 0 1 0 1 0 1 1 0 0 0 1 2 0 1 0 1 1 0 0 1 0 … … … … … … … … … … 7 0 1 0 1 1 0 1 1 1 8 0 1 0 1 1 1 0 0 0 アドレスとして存在しない値は指定しないで下さい。 ● カラム・アドレス・セット(ライト) 表示データ RAM のカラム・アドレスを指定します。カラム・アドレスは上位 4 ビット、下位 4 ビットの 2 回に 分け続けてセットします。カラム・アドレスは表示データ RAM がアクセスされるたびに自動的にインクリメ ント(+1)されますので、MPU は表示データを連続してリード/ライトできます。カラム・アドレスは 83(H)で インクリメントを停止します。 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 上位ビット 0 0 0 0 1 a7 a6 a5 a4 下位ビット 0 0 0 0 0 a3 a2 a1 a0 カラム・アドレス a7 a6 a5 a4 a3 a2 a1 a0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 2 0 0 0 0 0 0 1 0 … … … … … … … … … 130 1 0 0 0 0 0 1 0 131 1 0 0 0 0 0 1 1 アドレスとして存在しない値は指定しないで下さい。 40/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● ステイタス・リード(リード) A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 0 BUSY ADC ON/OFF RESET * * * * *:無効データ BUSY BUSY = 1 の時、内部動作中もしくは、リセット中であることを示します。コマンドは BUSY = 0 となるま で受け付けませんが、サイクル・タイムが満足できればチェックをする必要はありません。 カラム・アドレスとセグメント・ドライバの対応関係を示します。 0: 反転(SEG131→SEG0;カラム・アドレス 0(H)→83(H)) ADC 1: 正転(SEG0→SEG131;カラム・アドレス 0(H)→83(H)) (ADC コマンドの極性と逆になる) 表示の ON/OFF 状態を示します。(表示 ON/OFF コマンドの極性と逆になる) ON/OFF 0: 表示の ON 1: 表示の OFF RESET RES 信号もしくは、リセット・コマンドにより初期設定中を表わします。 0: 動作状態 1: リセット中 ● 表示データ・ライト(ライト) 表示データ RAM の指定されたアドレスに 8 ビットのデータを書き込みます。書き込み後、カラム・アドレ スは自動的に+1 されますので MPU は連続して表示データを書き込むことができます。 A0 DB7 DB6 DB5 1 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 ライト・データ ● 表示データ・リード(リード) 表示データ RAM の指定されたアドレスの 8 ビットデータを読み出します。読み出し後、カラム・アドレス は自動的に+1 されますので MPU は連続して表示データを読み出すことができます。なお、カラム・アド レスをセットした直後には、ダミー・リードが 1 回必要です。シリアルインタフェースを用いた場合には表 示データの読み出しはできません。 A0 1 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 リード・データ 41/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● ADCセレクト(セグメント・ドライバ方向セレクト)(ライト) 表示 RAM データのカラム・アドレスとセグメント・ドライバ出力との対応関係を反転することができます。 セグメント・ドライバ出力ピンの順番をコマンドで反転することができます。 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 正転 0 1 0 1 0 0 0 0 0 反転 0 1 0 1 0 0 0 0 1 ● 表示正転/反転(ライト) 表示データ RAM の内容を書き換えることなく表示の点灯・非点灯を反転できます。 この時、表示データ RAM の内容は保持されます。 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 RAM データ 正転 0 1 0 1 0 0 1 1 0 “H”で点灯 反転 0 1 0 1 0 0 1 1 1 “L”で点灯 ● LCD表示全点灯ON/OFF(ライト) 表示データ RAM の内容にかかわらず強制的に全表示を点灯状態にすることができます。 この時、表示データ RAM の内容は保持されます。 このコマンドは、表示正転/反転コマンドより優先されます。 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 表示全点灯 OFF (通常表示) 0 1 0 1 0 0 1 0 0 表示全点灯 ON 0 1 0 1 0 0 1 0 1 表示 OFF 状態の時に、表示全点灯 ON コマンドを実行するとパワー・セーブ状態に入ります。 ● LCDバイアス・セット(ライト) 液晶駆動に必要な電圧のバイアス比を選択します。 LCDバイアス A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 1/8 バイアス 0 1 0 1 0 0 0 1 0 1/6 バイアス 0 1 0 1 0 0 0 1 1 42/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● リード・モディファイ・ライト(ライト) エンド・コマンドとペアで使用します。このコマンドを一旦入力すると、カラム・アドレスは表示データ・リー ド・コマンドでは変更されず、表示データ・ライト・コマンドだけによってインクリメント(+1)されるようになり ます。この状態は、エンド・コマンドが入力されるまで保持されます。エンド・コマンドを入力すると、カラ ム・アドレスは、リード・モディファイ・ライト・コマンドの入力時点のアドレスにリターンします。この機能によ って、ブリンキング・カーソルのような特定表示領域を繰り返しデータ変更する場合の MPU の負担を減 らすことができます。 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 0 1 1 1 0 0 0 0 0 ● エンド(ライト) リード・モディファイ・ライト・モードを解除し、カラム・アドレスをモード初期のアドレスにリターンさせます。 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 0 1 1 1 0 1 1 1 0 リターン カラム・アドレス N N+1 N+2 .... N+3 N+m N エンド リード・モディファイ・ライト モード・セット ● リセット(ライト) 表示開始ライン、カラム・アドレス、ページ・アドレス、コモン出力状態、V1 電圧調整用内蔵抵抗比、電子 ボリューム、スタティック・インジケータを初期化し、リード・モディファイ・ライト・モード、テスト・モードを解 除します。表示データ RAM への影響はありません。 リセット動作はリセット・コマンド入力後に行われます。 電源印加時の初期化は、RES 端子へのリセット信号によって行います。 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 0 1 1 1 0 0 0 1 0 ● コモン出力状態選択(ライト) COM 出力端子の走査方向を選ぶことができます。 走査方向 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 正転 COM0→COM47 0 1 1 0 0 0 * * * 反転 COM47→COM0 0 1 1 0 0 1 * * * *:無効データ 43/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● パワー・コントロール・セット(ライト) 電源回路の機能を設定します。 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 昇圧回路:OFF 0 0 0 1 0 1 0 昇圧回路:ON 0 0 0 1 0 1 1 電圧調整回路:OFF 0 0 0 1 0 1 0 電圧調整回路:ON 0 0 0 1 0 1 1 ボルテージ・フォロア回路:OFF 0 0 0 1 0 1 0 ボルテージ・フォロア回路:ON 0 0 0 1 0 1 1 ● V1 電圧調整用内蔵抵抗比セット V1 電圧調整用内蔵抵抗比を設定します。 抵抗比 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 3.0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 3.5 0 0 0 1 0 0 0 0 1 4.0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 4.5 0 0 0 1 0 0 0 1 1 5.0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 5.5 0 0 0 1 0 0 1 0 1 6.0 0 0 0 1 0 0 1 1 0 入力禁止コード 0 0 0 1 0 0 1 1 1 (注) 本 LSI は温度勾配がある関係から、低温で V1 電圧が上昇しますので V1 ゲインを 6 倍にて、 ご使用の際には、内蔵電子ボリュームにて V1 電圧が 18V を超えない様に調整して、ご使用下 さい。 ● 電子ボリューム(2 バイト・コマンド) 内蔵液晶電源の電圧調整回路から出力される液晶駆動電圧 V1 を制御し、液晶表示の濃淡を 調整することができます。 このコマンドは、電子ボリューム・モード・セット・コマンドと電子ボリューム・レジスタ・セット・コマンド のペアで使用する 2 バイト・コマンドですので、必ず両コマンドを連続させて使用して下さい。 電子ボリューム・モード・セット(ライト) このコマンドを入力すると、電子ボリューム・レジスタ・セット・コマンドが有効になります。 一旦、電子ボリューム・モードにセットされると、電子ボリューム・レジスタ・セット・コマンド以外のコマ ンドは使用することができません。この状態は、電子ボリューム・レジスタ・セット・コマンドにより、レジ スタにデータがセットされた後、解除されます。 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 44/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 電子ボリューム・レジスタ・セット(ライト) このコマンドで電子ボリューム・レジスタに 6 ビットのデータをセットすることにより、液晶駆動電圧 V1 は 64 状態の電圧値のうち1状態をとります。 このコマンドを入力し電子ボリューム・レジスタがセットされた後、電子ボリューム・モードは解除され ます。 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 63 0 * * 0 0 0 0 0 0 62 0 * * 0 0 0 0 0 1 61 0 * * 0 0 0 0 1 0 60 0 * * 0 0 0 0 1 1 … … … … … … … … … … 1 1 1 1 0 0 * * 1 1 1 1 … DB7 … A0 … α 1 1 0 1 1 *:無効データ 電子ボリューム機能を使用しない場合は(*、*、1、0、0、0、0、0)に設定します。 電子ボリューム・レジスタ・セットのシーケンス 電子ボリューム・モード・セット 電子ボリューム・レジスタ・セット 電子ボリューム・モード解除 ● スタティック・インジケータ(2 バイト・コマンド) このコマンドによりスタティック駆動系のインジケータ表示のコントロールを行います。 スタティック・インジケータ表示は、このコマンドのみで制御され他の表示制御コマンドとは独立していま す。スタティック・インジケータ ON コマンドは、スタティック・インジケータ・レジスタ・セット・コマンドとペア で使用する 2 バイト・コマンドですので、必ず両コマンドを連続させて使用して下さい。(スタティック・イン ジケータ OFF コマンドは、1 バイト・コマンドです。) 45/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E スタティック・インジケータ ON/OFF(ライト) スタティック・インジケータ ON コマンドを入力すると、スタティック・インジケータ・レジスタ・セット・コマ ンドが有効になります。一旦スタティック・インジケータ ON コマンドが入力されると、スタティック・イン ジケータ・レジスタ・セット・コマンド以外のコマンドは使用することができません。この状態は、スタテ ィック・インジケータ・レジスタ・セット・コマンドにより、レジスタにデータがセットされた後、解除されま す。 A0 スタティック・インジケータ DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 OFF 0 1 0 1 0 1 1 0 0 ON 0 1 0 1 0 1 1 0 1 スタティック・インジケータ・レジスタ・セット(ライト) このコマンドにより 2 ビットのスタティック・インジケータ・レジスタにデータをセットしスタティック・イン ジケータの点滅状態を設定します。 スタティック・インジケータ A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 OFF 0 * * * * * * 0 0 ON(約1秒間隔で点滅) 0 * * * * * * 0 1 ON(約 0.5 秒間隔で点滅) 0 * * * * * * 1 0 ON(常時点灯) 0 * * * * * * 1 1 *:無効データ スタティック・インジケータ・レジスタ・セットのシーケンス スタティック・インジケータ ON スタティック・インジケータ・レジスタ・セット スタティック・インジケータ・モード解除 ● LCD駆動方式セット(ライト) LCD 駆動方式を設定します。 LCD駆動方式セット(ライト) LCD 駆動方式をライン反転駆動またはフレーム反転駆動に選択することができます。 ライン反転を選択した場合には、ライン反転数セットコマンドとペアで使用する 2 バイトコマンドとなり ますので、必ず両コマンドを連続させて使用して下さい。 一旦、ライン反転にセットされると、ライン反転数セットコマンド以外のコマンドは使用することができ ません。この状態は、ライン反転数セットコマンドによりレジスタにデータがセットされた後、解除され ます。フレーム反転セットは、1 バイトコマンドです。 46/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E LCD 駆動方式 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 フレーム反転 0 1 1 0 1 0 * * * ライン反転 0 1 1 0 1 1 * * * *:無効データ ライン反転数セット(ライト) LCD 駆動方式セットコマンドによりライン反転がセットされた場合に、ライン数をセットします。 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 1 0 * * * 0 0 0 0 0 2 0 * * * 0 0 0 0 1 3 0 * * * 0 0 0 1 0 4 0 * * * 0 0 0 1 1 … … … … … … … … 31 32 0 * * * … DB5 … DB6 … DB7 … A0 … ライン反転数 1 1 1 1 0 1 1 1 1 1 *:無効データ LCD 駆動方式セット ライン反転の場合、ライン反転数セット (注)ライン反転数は御使用になるパネルサイズ、パネル負荷容量に依存しますので、ES 評価時に最適なライン数を設定して頂く必要があります。 (注)ライン反転使用時はマルチチップ構成はとれません 。 ● パワー・セーブ(複合コマンド) 表示 OFF 状態の時に表示全点灯 ON にするとパワー・セーブ状態となり、消費電流を大幅に低減する ことができます。パワー・セーブ状態には、スリープ状態とスタンバイ状態の 2 つの状態があり、スタティッ ク・インジケータ ON の場合スタンバイ状態となります。 スリープ状態、スタンバイ状態では、表示データ、動作モードはパワー・セーブ起動以前の状態を保持 しており、また、MPU から表示用データ RAM 及び他のレジスタへのアクセスも可能です。 パワー・セーブ状態の解除は、表示全点灯 OFF コマンドで行います。(下図参照) 47/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E スタティック・インジケータ ON スタティック・インジケータ OFF パワー・セーブ(複合コマンド) スタンバイ状態 スリープ状態 パワー・セーブ OFF パワー・セーブ OFF (表示全点灯 OFF コマンド) (表示全点灯 OFF コマンド) スリープ状態解除 スタンバイ状態解除 スリープ状態 LCD 表示系の全動作を停止し、MPU からのアクセスがない場合には静止電流に近い値に消費電 流を低減させることができます。スリープ状態での内部状態は次の通りです。 (1)発振回路、LCD 用電源回路を停止します。 (2)全液晶駆動回路を停止し、セグメントとコモンのドライバ出力は VSS レベルを出力します。 スタンバイ状態 デューティ LCD 表示系の動作を停止し、インジケータ用スタティック駆動系のみが動作し、スタティ ック駆動に必要な最低限の消費電流になります。スタンバイ状態での内部状態は次の通りです。 (1)LCD 用電源回路を停止します。発振回路は動作します。 (2)デューティ駆動系液晶駆動回路を停止し、セグメントとコモンのドライバ出力は VSS レベルを出 力します。スタティック駆動系は動作します。 (注) 外部電源を使用する場合、パワー・セーブ起動時には外部電源供給を停止して下さい。 例えば、液晶駆動電圧の各レベルを外付けの外部分割回路であたえる場合は、パワー・セ ーブ起動時に抵抗分割回路に流れる電流をカットする回路を付加して下さい。 ML9059E は液晶表示ブランキング制御端子 DOF を有しており、パワー・セーブ起動時に “L”となります。DOF 出力を用いて、外部電源供給を停止させることができます。 ● NOP(ライト) Non-OPeration 用のコマンドです。 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 0 1 1 1 0 0 0 1 1 ● テスト(ライト) IC チップテスト用のコマンドです。使用しないで下さい。 誤ってテスト・コマンドを使用した場合には、NOP を用いることで解除できます。 A0 DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 0 1 1 1 1 * * * * *:無効データ 48/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● リセットによる初期設定状態 RES 入力が“L”レベルになると本 LSI は初期設定状態となります。 以下に初期設定状態を示します。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) 表示 OFF 表示正転 ADC セレクト: 正転(ADC コマンド DB0 = “L”) パワー・コントロール・レジスタ: (DB2、DB1、DB0) = (0、0、0) シリアル・インタフェース内 レジスタ・データ クリア LCD 電源バイアス比: 1/8 バイアス 表示全点灯 OFF リード・モディファイ・ライト OFF スタティック・インジケータ OFF スタティック・インジケータ・レジスタ: (DB1、DB0) = (0、0) 表示開始ラインを 1 ライン目にセット カラム・アドレス 0 番地にセット ページ・アドレス 0 ページにセット コモン出力状態 正転 V1 電圧調整用内蔵抵抗比レジスタ: (DB2、DB1、DB0) = (1、0、0) 電子ボリューム・レジスタ・セット・モードを解除 電子ボリューム・レジスタ: (DB5、DB4、DB3、DB2、DB1、DB0) = (1、0、0、0、0、0) LCD 駆動方式フレーム反転にセット ライン反転数レジスタ:(DB4、DB3、DB2、DB1、DB0) = (1、0、0、0、0) 一方、リセット・コマンドを用いた場合は上記初期設定の項目(8)~(15)のみが実行されます。「MPU イ ンタフェース(参考例)」にあるように、RES 端子は MPU のリセット端子と接続させ、MPU の初期化と同 時に行います。電源投入時には必ず RES 端子による初期化が必要です。また、MPU からのコントロー ル信号がハイ・インピーダンスの場合、IC に過電流が流れることがあります。電源投入後、入力端子が ハイ・インピーダンスとならないように対策を講ずる必要があります。ML9059E で内蔵液晶電源回路を 使用しない場合、外部液晶電源投入時は RES = “L”である必要があります。RES = “L”の間、発振回 路は動作していますが、表示タイミング発生回路は停止し、CL、FR、FRS、DOF 端子は出力モード時 “H”に固定されます。DB0~DB7 端子については影響を与えません。 49/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ■ インストラクションの設定例 ● 電源投入後すぐに内蔵電源を使用する場合 RES 端子 = “L”状態で VDD-VSS 電源 ON 電源安定 リセット状態解除(RES 端子 = “H”) 初期設定状態(デフォルト) *1 コマンド入力による機能設定(ユーザ設定) LCD バイアス・セット ADC セレクト コモン出力状態選択 ライン反転/フレーム反転駆動選択 *2 *3 *4 *5 コマンド入力による機能設定(ユーザ設定) V1 電圧調整用内蔵抵抗比セット 電子ボリューム *6 *7 コマンド入力による機能設定(ユーザ設定) パワー・コントロール・セット *8 300ms 以上待つ *(a) *(b) 初期設定状態終了 *(a): リセット解除からパワー・コントロール・セットまでを 5 ms 以内で実行して下さい。 5 ms の時間はパネル特性や平滑コンデンサの容量によってかわります。 実機による動作確認を推奨します。 *(b): COG 実装上の配線抵抗がない場合、300ms 以上待って下さい。 また、この値はCOG実装上の配線抵抗、V1 電圧値、平滑コンデンサや昇圧コンデンサの容 量によってかわりますので、実機による動作確認をしてご使用下さい。 注: *1: *2: *3: *4: *5: *6: *7: *8: 参考項目 機能説明「リセットによる初期設定状態」 オペレーション説明「LCD バイアスセット」 オペレーション説明「ADC セレクト」 オペレーション説明「コモン出力状態選択」 オペレーション説明「ライン反転/フレーム反転駆動選択」 機能説明「電源回路」、オペレーション説明「V1 電圧調整用内蔵抵抗比セット」 機能説明「電源回路」、オペレーション説明「電子ボリューム」 機能説明「電源回路」、オペレーション説明「パワー・コントロール・セット」 50/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● 電源投入後すぐに内蔵電源を使用しない場合 RES 端子 = “L”状態で VDD-VSS 電源 ON 電源安定 リセット状態解除(RES 端子 = “H”) 初期設定状態(デフォルト) *1 パワー・セーブ起動(複合コマンド) *9 コマンド入力による機能設定(ユーザ設定) LCD バイアス・セット ADC セレクト コモン出力状態選択 ライン反転/フレーム反転駆動選択 *2 *3 *4 *5 コマンド入力による機能設定(ユーザ設定) V1 電圧調整用内蔵抵抗比セット 電子ボリューム *6 *7 パワー・セーブ OFF *9 コマンド入力による機能設定(ユーザ設定) パワー・コントロール・セット 300ms 以上待つ *(a) *(b) *8 *(c) 初期設定状態終了 *(a): リセット解除から 5 ms 以内でパワー・セーブ状態に入って下さい。 *(b): パワー・セーブ状態解除からパワー・コントロール・セットまでを 5 ms 以内で実行して下さい。 *(a)、*(b)の 5 ms の時間はパネル特性や平滑コンデンサの容量によってかわります。 実機による動作確認を推奨します。 *(c): COG 実装上の配線抵抗がない場合、300ms 以上待って下さい。 また、この値はCOG実装上の配線抵抗、V1 電圧値、平滑コンデンサや昇圧コンデンサの容量 によってかわりますので、実機による動作確認をしてご使用下さい。 注: 参考項目 *1: 機能説明「リセットによる初期設定状態」 *2: オペレーション説明「LCD バイアスセット」 *3: オペレーション説明「ADC セレクト」 *4: オペレーション説明「コモン出力状態選択」 *5: オペレーション説明「ライン反転/フレーム反転駆動選択」 *6: 機能説明「電源回路」、オペレーション説明「V1 電圧調整用内蔵抵抗比セット」 *7: 機能説明「電源回路」、オペレーション説明「電子ボリューム」 *8: 機能説明「電源回路」、オペレーション説明「パワー・コントロール・セット」 *9: パワー・セーブ状態はスリープ状態とスタンバイ状態のどちらでも構いません。 オペレーション説明「パワー・セーブ(複合コマンド)」 51/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● データ表示 初期設定終了 コマンド入力による機能設定(ユーザ設定) 表示開始ライン・セット *10 コマンド入力による機能設定(ユーザ設定) ページ・アドレス・セット *11 コマンド入力による機能設定(ユーザ設定) カラム・アドレス・セット *12 コマンド入力による機能設定(ユーザ設定) 表示データ・ライト *13 No No ページ書込み終了か Yes 表示データ書込み終了か Yes コマンド入力による機能設定(ユーザ設定) 表示 ON/OFF *14 データ表示終了 注:参照項目 *10: オペレーション説明「表示開始ライン・セット」 *11: オペレーション説明「ページ・アドレス・セット」 *12: オペレーション説明「カラム・アドレス・セット」 *13: オペレーション説明「表示データ・ライト」 *14: オペレーション説明「表示 ON/OFF」 ● 電源OFF(*15) 任意状態 コマンド入力による機能設定(ユーザ設定)パワー・セーブ *16 V1 レベルが低下するまで、VDD 入力を保持 VDD-VSS 電源 OFF 注:参照項目 *15: 内蔵電源を OFF した後、本 IC の電源を OFF します。機能説明「電源回路」内蔵電源が ON 状態のまま本 IC の電源を OFF した場合、内蔵される液晶駆動回路に電源が供給される状 態がわずかながら継続しますので、液晶パネルの表示品位に影響をおよぼす恐れがあります。 電源 OFF シーケンスを順守して下さい。 *16: オペレーション説明「パワー・セーブ」 *17: リセット入力後はそのまま VDD 電源を OFF ても良い。 52/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● リフレッシュ ML9059E はコマンドによる動作状態は保持しておりますが、過度の外来ノイズなどが入った場合、内部 状態を変えてしまう可能性があります。 実装およびシステム上、ノイズの発生を抑える、もしくはノイズの影響を受けない様な施策が必要です。 また、突発ノイズに対応するため定期的にリフレッシュシーケンスを使用していただくことを推奨します。 全てのコマンドを設定した状態にセット テストモード解除コマンド (E3(H)) RAM のリフレッシュ ・LCD バイアスセット ・ADC セレクト ・表示正転/反転セット ・LCD 表示全点灯を OFF にセット ・コモン出力状態選択 ・CD 駆動方式セット ・スタテック・インジケータ・セット ・V1 電圧調整用内蔵抵抗比セット ・電子ボリューム ・パワー・コントロール・セット ・リード・モディファイ・ライト・モードを解除 *18 ・NOP コマンド入力 ・表示開始ラインセット ・ページ・アドレス・セット ・カラム・アドレス・セット ・表示データ・ライト ・表示 ON *18:リード・モディファイ・ライト・モード設定の有無にかかわらず、リード・モディファイ・ライト・モードを 解除するエンド・コマンドを実行してください。 53/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E MPUインタフェース ML9059E は 80 系 MPU.68 系 MPU に直結できます。 さらにシリアル・インタフェースを用いることにより、より少ない信号線で動作させることができます。 また ML9059E をマルチ・チップで使用し表示領域を拡張させることもできます。 この場合、チップ・セレクト信号により、個々にアクセスする IC を選択することが出来ます。 • 80 系 MPU VDD A0 A1~A7 MPU IORQ A0 Decoder DB0~DB7 GND VDD C86 CS1 CS2 DB0~DB7 RD RD WR WR RES RES ML9059E VCC P/S VSS RESET VSS • 68 系 MPU VDD A1~A15 VMA MPU A0 A0 Decoder DB0~DB7 GND VDD CS2 DB0~DB7 E C86 CS1 E R/W R/W RES RES ML9059E VCC P/S VSS RESET VSS • シリアルインタフェース VDD GND Port3 Port4 A0 Port5 CS2 VDD C86 CS1 Port1 SI Port2 SCL RES RES RESET ML9059E MPU VCC VSS どちらでも可 P/S VSS 54/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ■ パッド配置(ML9059E) ● パッドレイアウト チップサイズ :9.164 x 2.982 mm 308 149 309 148 105 347 1 104 ● パッド座標 X 座標(um) Y 座標(um) X 座標(um) Y 座標(um) パッド番号 パッド名称 パッド番号 パッド名称 1 DUMMY -4462.5 -1376.0 21 CS1 -2762.5 -1376.0 2 DUMMY -4377.5 -1376.0 22 CS2 -2677.5 -1376.0 3 DUMMY -4292.5 -1376.0 23 VDD -2592.5 -1376.0 4 DUMMY-B -4207.5 5 DUMMY-B -4122.5 -1376.0 24 RES -2507.5 -1376.0 -1376.0 25 A0 -2422.5 -1376.0 6 DUMMY-B -4037.5 -1376.0 26 VSS -2337.5 -1376.0 7 DUMMY-B -3952.5 -1376.0 27 WR -2252.5 -1376.0 8 DUMMY-B -3867.5 -1376.0 28 RD -2167.5 -1376.0 9 VSS -3782.5 -1376.0 29 VDD -2082.5 -1376.0 10 DUMMY-B -3697.5 -1376.0 30 DB0 -1997.5 -1376.0 11 DUMMY-B -3612.5 -1376.0 31 DB1 -1912.5 -1376.0 12 DUMMY-B -3527.5 -1376.0 32 DB2 -1827.5 -1376.0 13 DUMMY-B -3442.5 -1376.0 33 DB3 -1742.5 -1376.0 14 DUMMY-B -3357.5 -1376.0 34 DB4 -1657.5 -1376.0 15 TEST1 -3272.5 -1376.0 35 DB5 -1572.5 -1376.0 16 FRS -3187.5 -1376.0 36 DB6 -1487.5 -1376.0 17 FR -3102.5 -1376.0 37 DB7 -1402.5 -1376.0 18 CL -3017.5 -1376.0 38 DUMMY-B -1317.5 -1376.0 19 DOF -2932.5 -1376.0 39 VDD -1232.5 -1376.0 20 VSS -2847.5 -1376.0 40 VDD -1147.5 -1376.0 注:DUMMY-B パッドはオープンにてご使用ください。配線を引き回したり、他の DUMMY パッドや、DUMMY-B パッドと共通に配線しないようにしてご使用ください。また、DUMMY パッドは OPEN にして下さい。 55/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E X 座標(um) Y 座標(um) パッド番号 パッド名称 41 VDD -1062.5 42 VDD 43 44 X 座標(um) Y 座標(um) パッド番号 パッド名称 -1376.0 81 V1 2337.5 -1376.0 -977.5 -1376.0 82 V1 2422.5 -1376.0 VDD -892.5 -1376.0 83 V2 2507.5 -1376.0 VDD -807.5 -1376.0 84 V2 2592.5 -1376.0 45 VIN -722.5 -1376.0 85 V3 2677.5 -1376.0 46 VIN -637.5 -1376.0 86 V3 2762.5 -1376.0 47 VIN -552.5 -1376.0 87 V4 2847.5 -1376.0 48 VIN -467.5 -1376.0 88 V4 2932.5 -1376.0 49 VIN -382.5 -1376.0 89 V5 3017.5 -1376.0 50 VSS -297.5 -1376.0 90 V5 3102.5 -1376.0 51 VSS -212.5 -1376.0 91 VR 3187.5 -1376.0 52 VSS -127.5 -1376.0 92 VR 3272.5 -1376.0 53 VSS -42.5 -1376.0 93 VDD 3357.5 -1376.0 54 VSS 42.5 -1376.0 94 M/S 3442.5 -1376.0 55 VSS 127.5 -1376.0 95 CLS 3527.5 -1376.0 56 VSS 212.5 -1376.0 96 VSS 3612.5 -1376.0 57 VOUT 297.5 -1376.0 97 C86 3697.5 -1376.0 58 VOUT 382.5 -1376.0 98 P/S 3782.5 -1376.0 59 VC6+ 467.5 -1376.0 99 VDD 3867.5 -1376.0 60 VC6+ 552.5 -1376.0 100 DUMMY 3952.5 -1376.0 61 VC6+ 637.5 -1376.0 101 VSS 4037.5 -1376.0 62 VC4+ 722.5 -1376.0 102 IRS 4122.5 -1376.0 63 VC4+ 807.5 -1376.0 103 VDD 4207.5 -1376.0 64 VC4+ 892.5 -1376.0 104 DUMMY 4292.5 -1376.0 65 VS2- 977.5 -1376.0 105 DUMMY 4443.0 -1049.9 66 VS2- 1062.5 -1376.0 106 DUMMY 4443.0 -997.9 67 VS2- 1147.5 -1376.0 107 DUMMY 4443.0 -945.9 68 VS1- 1232.5 -1376.0 108 DUMMY 4443.0 -893.9 69 VS1- 1317.5 -1376.0 109 DUMMY 4443.0 -841.9 70 VS1- 1402.5 -1376.0 110 DUMMY 4443.0 -789.9 71 VC5+ 1487.5 -1376.0 111 DUMMY 4443.0 -737.9 72 VC5+ 1572.5 -1376.0 112 DUMMY 4443.0 -685.9 73 VC5+ 1657.5 -1376.0 113 DUMMY 4443.0 -633.9 74 VC3+ 1742.5 -1376.0 114 DUMMY 4443.0 -581.9 75 VC3+ 1827.5 -1376.0 115 DUMMY 4443.0 -529.9 76 VC3+ 1912.5 -1376.0 116 DUMMY 4443.0 -477.9 77 VSS 1997.5 -1376.0 117 DUMMY 4443.0 -425.9 78 VRS 2082.5 -1376.0 118 DUMMY 4443.0 -373.9 79 VRS 2167.5 -1376.0 119 DUMMY 4443.0 -321.9 80 VDD 2252.5 -1376.0 120 DUMMY 4443.0 -269.9 56/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E X 座標(um) Y 座標(um) パッド番号 パッド名称 121 COM23 4443.0 122 COM22 4443.0 123 COM21 124 125 X 座標(um) Y 座標(um) パッド番号 パッド名称 -217.9 161 DUMMY 3504.7 1352.5 -165.9 162 DUMMY 3452.7 1352.5 4443.0 -113.9 163 DUMMY 3400.7 1352.5 COM20 4443.0 -61.9 164 SEG0 3348.7 1352.5 COM19 4443.0 -9.9 165 SEG1 3296.7 1352.5 126 COM18 4443.0 42.1 166 SEG2 3244.7 1352.5 127 COM17 4443.0 94.1 167 SEG3 3192.7 1352.5 128 COM16 4443.0 146.1 168 SEG4 3140.7 1352.5 129 COM15 4443.0 198.1 169 SEG5 3088.7 1352.5 130 COM14 4443.0 250.1 170 SEG6 3036.7 1352.5 131 COM13 4443.0 302.1 171 SEG7 2984.7 1352.5 132 COM12 4443.0 354.1 172 SEG8 2932.7 1352.5 133 COM11 4443.0 406.1 173 SEG9 2880.7 1352.5 134 COM10 4443.0 458.1 174 SEG10 2828.7 1352.5 135 COM9 4443.0 510.1 175 SEG11 2776.7 1352.5 136 COM8 4443.0 562.1 176 SEG12 2724.7 1352.5 137 COM7 4443.0 614.1 177 SEG13 2672.7 1352.5 138 COM6 4443.0 666.1 178 SEG14 2620.7 1352.5 139 COM5 4443.0 718.1 179 SEG15 2568.7 1352.5 140 COM4 4443.0 770.1 180 SEG16 2516.7 1352.5 141 COM3 4443.0 822.1 181 SEG17 2464.7 1352.5 142 COM2 4443.0 874.1 182 SEG18 2412.7 1352.5 143 COM1 4443.0 926.1 183 SEG19 2360.7 1352.5 144 COM0 4443.0 978.1 184 SEG20 2308.7 1352.5 145 COMS1 4443.0 1030.1 185 SEG21 2256.7 1352.5 146 DUMMY 4443.0 1082.1 186 SEG22 2204.7 1352.5 147 DUMMY 4443.0 1134.1 187 SEG23 2152.7 1352.5 148 DUMMY 4443.0 1186.1 188 SEG24 2100.7 1352.5 149 DUMMY 4128.7 1352.5 189 SEG25 2048.7 1352.5 150 DUMMY 4076.7 1352.5 190 SEG26 1996.7 1352.5 151 DUMMY 4024.7 1352.5 191 SEG27 1944.7 1352.5 152 DUMMY 3972.7 1352.5 192 SEG28 1892.7 1352.5 153 DUMMY 3920.7 1352.5 193 SEG29 1840.7 1352.5 154 DUMMY 3868.7 1352.5 194 SEG30 1788.7 1352.5 155 DUMMY 3816.7 1352.5 195 SEG31 1736.7 1352.5 156 DUMMY 3764.7 1352.5 196 SEG32 1684.7 1352.5 157 DUMMY 3712.7 1352.5 197 SEG33 1632.7 1352.5 158 DUMMY 3660.7 1352.5 198 SEG34 1580.7 1352.5 159 DUMMY 3608.7 1352.5 199 SEG35 1528.7 1352.5 160 DUMMY 3556.7 1352.5 200 SEG36 1476.7 1352.5 57/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E X 座標(um) Y 座標(um) パッド番号 パッド名称 201 SEG37 1424.7 202 SEG38 203 204 205 X 座標(um) Y 座標(um) パッド番号 パッド名称 1352.5 241 SEG77 -655.3 1352.5 1372.7 1352.5 242 SEG78 -707.3 1352.5 SEG39 1320.7 1352.5 243 SEG79 -759.3 1352.5 SEG40 1268.7 1352.5 244 SEG80 -811.3 1352.5 SEG41 1216.7 1352.5 245 SEG81 -863.3 1352.5 206 SEG42 1164.7 1352.5 246 SEG82 -915.3 1352.5 207 SEG43 1112.7 1352.5 247 SEG83 -967.3 1352.5 208 SEG44 1060.7 1352.5 248 SEG84 -1019.3 1352.5 209 SEG45 1008.7 1352.5 249 SEG85 -1071.3 1352.5 210 SEG46 956.7 1352.5 250 SEG86 -1123.3 1352.5 211 SEG47 904.7 1352.5 251 SEG87 -1175.3 1352.5 212 SEG48 852.7 1352.5 252 SEG88 -1227.3 1352.5 213 SEG49 800.7 1352.5 253 SEG89 -1279.3 1352.5 214 SEG50 748.7 1352.5 254 SEG90 -1331.3 1352.5 215 SEG51 696.7 1352.5 255 SEG91 -1383.3 1352.5 216 SEG52 644.7 1352.5 256 SEG92 -1435.3 1352.5 217 SEG53 592.7 1352.5 257 SEG93 -1487.3 1352.5 218 SEG54 540.7 1352.5 258 SEG94 -1539.3 1352.5 219 SEG55 488.7 1352.5 259 SEG95 -1591.3 1352.5 220 SEG56 436.7 1352.5 260 SEG96 -1643.3 1352.5 221 SEG57 384.7 1352.5 261 SEG97 -1695.3 1352.5 222 SEG58 332.7 1352.5 262 SEG98 -1747.3 1352.5 223 SEG59 280.7 1352.5 263 SEG99 -1799.3 1352.5 224 SEG60 228.7 1352.5 264 SEG100 -1851.3 1352.5 225 SEG61 176.7 1352.5 265 SEG101 -1903.3 1352.5 226 SEG62 124.7 1352.5 266 SEG102 -1955.3 1352.5 227 SEG63 72.7 1352.5 267 SEG103 -2007.3 1352.5 228 SEG64 20.7 1352.5 268 SEG104 -2059.3 1352.5 229 SEG65 -31.3 1352.5 269 SEG105 -2111.3 1352.5 230 SEG66 -83.3 1352.5 270 SEG106 -2163.3 1352.5 231 SEG67 -135.3 1352.5 271 SEG107 -2215.3 1352.5 232 SEG68 -187.3 1352.5 272 SEG108 -2267.3 1352.5 233 SEG69 -239.3 1352.5 273 SEG109 -2319.3 1352.5 234 SEG70 -291.3 1352.5 274 SEG110 -2371.3 1352.5 235 SEG71 -343.3 1352.5 275 SEG111 -2423.3 1352.5 236 SEG72 -395.3 1352.5 276 SEG112 -2475.3 1352.5 237 SEG73 -447.3 1352.5 277 SEG113 -2527.3 1352.5 238 SEG74 -499.3 1352.5 278 SEG114 -2579.3 1352.5 239 SEG75 -551.3 1352.5 279 SEG115 -2631.3 1352.5 240 SEG76 -603.3 1352.5 280 SEG116 -2683.3 1352.5 58/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E X 座標(um) Y 座標(um) パッド番号 パッド名称 281 SEG117 -2735.3 282 SEG118 283 284 285 X 座標(um) Y 座標(um) パッド番号 パッド名称 1352.5 315 COM27 -4443.0 874.1 -2787.3 1352.5 316 COM28 -4443.0 822.1 SEG119 -2839.3 1352.5 317 COM29 -4443.0 770.1 SEG120 -2891.3 1352.5 318 COM30 -4443.0 718.1 SEG121 -2943.3 1352.5 319 COM31 -4443.0 666.1 286 SEG122 -2995.3 1352.5 320 COM32 -4443.0 614.1 287 SEG123 -3047.3 1352.5 321 COM33 -4443.0 562.1 288 SEG124 -3099.3 1352.5 322 COM34 -4443.0 510.1 289 SEG125 -3151.3 1352.5 323 COM35 -4443.0 458.1 290 SEG126 -3203.3 1352.5 324 COM36 -4443.0 406.1 291 SEG127 -3255.3 1352.5 325 COM37 -4443.0 354.1 292 SEG128 -3307.3 1352.5 326 COM38 -4443.0 302.1 293 SEG129 -3359.3 1352.5 327 COM39 -4443.0 250.1 294 SEG130 -3411.3 1352.5 328 COM40 -4443.0 198.1 295 SEG131 -3463.3 1352.5 329 COM41 -4443.0 146.1 296 DUMMY -3515.3 1352.5 330 COM42 -4443.0 94.1 297 DUMMY -3567.3 1352.5 331 COM43 -4443.0 42.1 298 DUMMY -3619.3 1352.5 332 COM44 -4443.0 -9.9 299 DUMMY -3671.3 1352.5 333 COM45 -4443.0 -61.9 300 DUMMY -3723.3 1352.5 334 COM46 -4443.0 -113.9 301 DUMMY -3775.3 1352.5 335 COM47 -4443.0 -165.9 302 DUMMY -3827.3 1352.5 336 COMS0 -4443.0 -217.9 303 DUMMY -3879.3 1352.5 337 DUMMY -4443.0 -269.9 304 DUMMY -3931.3 1352.5 338 DUMMY -4443.0 -321.9 305 DUMMY -3983.3 1352.5 339 DUMMY -4443.0 -373.9 306 DUMMY -4035.3 1352.5 340 DUMMY -4443.0 -425.9 307 DUMMY -4087.3 1352.5 341 DUMMY -4443.0 -477.9 308 DUMMY -4139.3 1352.5 342 DUMMY -4443.0 -529.9 309 DUMMY -4443.0 1186.1 343 DUMMY -4443.0 -581.9 310 DUMMY -4443.0 1134.1 344 DUMMY -4443.0 -633.9 311 DUMMY -4443.0 1082.1 345 DUMMY -4443.0 -685.9 312 COM24 -4443.0 1030.1 346 DUMMY -4443.0 -737.9 313 COM25 -4443.0 978.1 347 DUMMY -4443.0 -789.9 314 COM26 -4443.0 926.1 59/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ■ ML9059E 合わせマーク仕様 1 ● 合わせマークの座標 E Y A B ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ X (0,0) (0 C ・ ・ ・ ・ ・ ・ F D 合わせマーク X 座標(µm) Y 座標(µm) A –4270.3 1364.5 B 4259.7 1364.5 C 4455 –1180.9 D –4455 –1180.9 E –4458.5 1368 F 4458.5 –1368 座標ポイント 座標ポイント ● 合わせマーク構成層 A,B,C,D:メタル層 E,F:バンプ層 60/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ● 合わせマーク仕様 記号 項目 a 合わせマーク幅 b 合わせマーク サイズ マーク 近隣パッドのメタルとの間隔(MIN.) A,B,C,D 34 E,F 43 A,B,C,D 100 E,F 98 A,B,C 60 D 106.6 E 109.4 F 77 c 近隣パッドのバンプとの間隔(MIN.) b a c サイズ(µm) b c バンプ b メタル a a b a c c バンプ メタル 61/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ■ ML9059E 金バンプ仕様 ● 金バンプ仕様 記号 A 項目 Min. Typ. Max. 52 — — バンプピッチ(Min.部:出力部) 単位 μm B バンプサイズ(出力部:ピッチ方向) 29 32 35 μm C バンプサイズ(出力部:奥行き方向) 114 117 120 μm D バンプ間隔(出力部:ピッチ方向) 17 20 23 μm E バンプピッチ(Min 部:入力部) 85 — — μm F バンプサイズ(入力部:ピッチ方向) 57 60 63 μm G バンプサイズ(入力部:奥行き方向) 67 70 73 μm H バンプ間隔(入力部:ピッチ方向) 22 25 28 μm I バンプサイズ(L 字合わせマーク:長さ) 95 98 101 μm J バンプサイズ(L 字合わせマーク:幅) 40 43 46 μm — パッドとバンプの中心間の許容誤差 — — 2 μm K バンプ高さ 12 15 18 μm — バンプ高さチップ内ばらつき(Range) — — 3 μm L バンプエッジ高さ — — 3 μm — — シェア強度 18 — — g バンプ硬度: 高硬度 (Hv:25g 荷重) 50 — 110 Hv バンプ硬度: 低硬度 (Hv:25g 荷重) 30 — 70 Hv チップ厚: 625 ±15 μm チップサイズ: 9.164mm × 2.982mm ● 上面図・断面図 B I K C J L A D 出力部 L字合わせマーク 断面図 F G E 入力部 H 62/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 参考データ VI N= 4 .8 V R R V IN R VO U T VS S + C1 - C1 R I LOAD VC6 + + - R VC4 + R VS 2 - R VS 1 C1 - R VC5 + + OP E N VC3 + ML9059E チップ M L9 0 58 チップ 参考として、3 倍昇圧における COG 配線抵抗 R がある場合の等価回路図 ■ ML9059E 昇圧負荷特性 VDD=VIN=4.8V、3倍昇圧 (配線抵抗 R=0Ω、R=100Ω、R=200Ω) 15 (測定条件) Tj=90℃ F=10.5 kHz 外部CLK 昇圧コンデンサ C1=1.0uF 14 昇圧出力電圧 Vout [V] 13 12 R=0Ω R=100Ω R=200Ω 11 10 9 8 7 6 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 負荷電流 ILoad [mA] 0.7 0.8 0.9 1 63/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 参考データ VI N= 4 .5 V R R VO U T V IN R VS S + C1 C1 R - I LOAD VC6 + + C1 - R - VC 4 + + R VS 2 - R VS 1 - C1 - R VC5 + + R VC3 + ML9059E チップ M L9 0 5 8 チップ 参考として、4 倍昇圧における COG 配線抵抗 R がある場合の等価回路図 ■ ML9059E 昇圧負荷特性 VDD=VIN=4.5V、4倍昇圧 (配線抵抗 R=0Ω、R=100Ω、R=200Ω) 18 (測定条件) 17 Ta=90℃ Tj=90℃kHz F=10.5 F=10.5kHz 外部CLK 外部 CLK 昇圧コンデンサ C1=1.0uF 昇圧コンデンサ Vt=TYP C1=1.0uF 16 昇圧出力電圧 Vout [V] 15 14 マニュアル評価 13 R=0Ω R=100Ω R=200Ω 12 11 10 9 8 7 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 負荷電流 ILoad [mA] 0.7 0.8 0.9 1 64/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E COG 実装の場合、電源立ち上がり安定化時間の評価等価回路図 V IN =5.0 V C1 200Ω R VIN V1 + - R V SS C1 - + V OUT + C1 R V C6 + + C2 200Ω V2 R V3 - C2 200Ω + - Dummy R C2 200Ω V4 V C4 + + R - V S2 C2 200Ω R V5 + V S1 C1 - - R V C5 + + OPEN V C3 + R : 1 0 0 / 1 5 0 / 2 0 0 Ω ML9059E ML9051G チップ チップ C1 : 1 . 0 / 2 . 2 / 3 . 3 / 4 . 7 / 6 . 6 u F C 2 : 0.47 / 1.0 / 1.41 uF 3倍昇 圧の測定回路図 VIN=4.5V R 200Ω VI N V1 C1 + - R V SS C1 - R VC6+ + C2 + VOUT + C1 - 200Ω V2 R 2 0 0Ω V3 - C2 + - Dummy R C1 - + 2 0 0Ω VC4+ V4 C2 + R - V S2V5 V S1C1 - C2 200Ω R + - R VC5+ + R VC3+ ML9059E ML9051G チップ チップ R : 1 0 0 / 1 5 0 / 2 0 0 Ω C 1 : 1 . 0 / 2. 2 / 3 .3 / 4 .7 / 6 .6 u F C2 : 0 . 47 / 1 . 0 / 1. 4 1 uF 4 倍昇圧の測定回路図 65/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 参考データ (COG 実装の場合の電源投入後、コマンド“2F”入力時、V1~V5 が安定するまでの立ち上がり時間) 3 倍昇圧 ML9059 COG実装時のV1-V5立ち上がり安定化時間 参考値 ML9059E COG 実装時の V1-V5 立ち上がり安定化時間 参考値 条件:VDD=VIN=5.0V、3倍昇圧、V1=12V、Ta=-40℃~85℃ 条件:VDD=VIN=5V、3 倍昇圧、V1=12V、Tj=-40℃~85℃ COGチップ外部配線抵抗 R=150Ω COG チップ外部配線抵抗 R=150Ω 300 平滑コンデンサC2をパラメータ 250 立上がり時間 [ms] C2=0.47μF C2=1.0μF 200 150 100 50 0 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 昇圧コンデンサ容量 C1[μF] 3.5 4 4.5 5 66/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 4 倍昇圧 ML9059E COG実装時のV1-V5立ち上がり安定化時間 参考値 条件:VDD=VIN=4.5V、4倍昇圧、V1=12V、Ta=-40℃~85℃ COGチップ外部配線抵抗 R=150Ω 300 平滑コンデンサC2をパラメータ 250 立上がり時間 [ms] C2=0.47μF C2=1.0μF 200 150 100 50 0 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 昇圧コンデンサ容量 C1[μF] 3.5 4 4.5 5 67/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 参考データ (COG 実装の場合の電源投入後、コマンド“2F”入力時、V1~V5 が安定するまでの立ち上がり時間) 3 倍昇圧 ML9059E COG実装時のV1-V5立ち上がり安定化時間 参考値 条件:VDD=VIN=5.0V、3倍昇圧、Tj=-40℃~85℃、 昇圧コンデンサC1=3.3μF、平滑コンデンサ C2=1μF 300 COGチップ外部配線抵抗をパラメータ 立ち上がり時間 [ms] 250 R=100Ω R=200Ω 200 150 100 50 0 10 10.5 11 11.5 12 12.5 13 V1 電圧 [V] 13.5 14 14.5 15 68/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E 4 倍昇圧 ML9059E COG実装時のV1-V5立ち上がり安定化時間 参考値 条件:VDD=VIN=4.5V、4倍昇圧、Tj=-40℃~85℃、 昇圧コンデンサC1=3.3μF、平滑コンデンサ C2=1μF 300 COGチップ外部配線抵抗をパラメータ 立ち上がり時間 [ms] 250 R=100 R=200 200 150 100 50 0 10 10.5 11 11.5 12 12.5 13 13.5 14 14.5 15 V1 電圧 [V] 69/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ■ 改版履歴 ドキュメント No. 発行日 FJDL9059E-01 2007.4.13 ページ 改版前 改版後 ‐ ‐ 変更内容 正式初版発行 70/71 FJDL9059E-01 電子デバイス ML9059E ご注意 本資料の一部または全部をラピスセミコンダクタの許可なく、転載・複写することを堅くお断りします。 本資料の記載内容は改良などのため予告なく変更することがあります。 本資料に記載されている内容は製品のご紹介資料です。ご使用にあたりましては、別途仕様書を必ずご請 求のうえ、ご確認ください。 本資料に記載されております応用回路例やその定数などの情報につきましては、本製品の標準的な動作 や使い方を説明するものです。したがいまして、量産設計をされる場合には、外部諸条件を考慮していただ きますようお願いいたします。 本資料に記載されております情報は、正確を期すため慎重に作成したものですが、万が一、当該情報の誤 り・誤植に起因する損害がお客様に生じた場合においても、ラピスセミコンダクタはその責任を負うものでは ありません。 本資料に記載されております技術情報は、製品の代表的動作および応用回路例などを示したものであり、 ラピスセミコンダクタまたは他社の知的財産権その他のあらゆる権利について明示的にも黙示的にも、その 実施または利用を許諾するものではありません。上記技術情報の使用に起因して紛争が発生した場合、ラ ピスセミコンダクタはその責任を負うものではありません。 本資料に掲載されております製品は、一般的な電子機器(AV 機器、OA 機器、通信機器、家電製品、アミ ューズメント機器など)への使用を意図しています。 本資料に掲載されております製品は、「耐放射線設計」はなされておりません。 ラピスセミコンダクタは常に品質・信頼性の向上に取り組んでおりますが、種々の要因で故障することもあり 得ます。 ラピスセミコンダクタ製品が故障した際、その影響により人身事故、火災損害等が起こらないようご使用機器 でのディレーティング、冗長設計、延焼防止、フェイルセーフ等の安全確保をお願いします。定格を超えた ご使用や使用上の注意書が守られていない場合、いかなる責任もラピスセミコンダクタは負うものではありま せん。 極めて高度な信頼性が要求され、その製品の故障や誤動作が直接人命を脅かしあるいは人体に危害を及 ぼすおそれのある機器・装置・システム(医療機器、輸送機器、航空宇宙機、原子力制御、燃料制御、各種 安全装置など)へのご使用を意図して設計・製造されたものではありません。上記特定用途に使用された場 合、いかなる責任もラピスセミコンダクタは負うものではありません。上記特定用途への使用を検討される際 は、事前にローム営業窓口までご相談願います。 本資料に記載されております製品および技術のうち「外国為替及び外国貿易法」に該当する製品または技 術を輸出する場合、または国外に提供する場合には、同法に基づく許可が必要です。 Copyright 2007 - 2011 LAPIS Semiconductor Co., Ltd. 71/71
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