Pialex Technologies Engineering Report 瓦屋根にも適用できる遮熱塗料 当社ではかねてから、「白色が あらゆる遮熱系塗料のなかで もっとも効果が高い」とご報告 してきましたが、それでも「デ ザイン上、屋根を白くはしたく ない」というご要望は根強いも のがありました。 そこで今般、フッ素樹脂と高性 能遮熱顔料を組み合わせた 新タイプの遮熱塗料を開発し ました。 もちろん良心的には 当社は遮熱用途に淡彩色をお薦めしますが、きわめて赤外線を吸収しにくい特殊な 顔料の採用により、明度 L 値30程度の濃色でも赤外線反射率30%以上を達成して います。遮熱塗料の効果を実感するためには、赤外線反射率は50%以上が必要で あり、色合せの工程で同時に赤外線反射率を測定し、その性能の予測や色調採用の 可否を判定させて頂きます。 代表的色調の分光反射率 100 C19-75X 90 80 C12-70T 60 C12-60X C27-80T 50 40 CN30 反射率 % 70 30 赤外領域 20 10 300 400 500 600 700 800 0 900 1000 1100 1200 1300 1400 1500 1600 1700 1800 1900 2000 2100 2200 2300 2400 2500 波長 nm 白色フッ素樹脂塗装板を基準とした遮熱実験の一例を下記に示します。厚さ 0.5mm 大きさ 20cm×10cm アルミ板に各種色調の塗料を塗布・乾燥させてサンプルとしまし た。150W メタルハライドランプを 10cm 距離から垂直に照射して板の温度上昇を裏 面熱伝対で測定しました。 塗料 0 分後 1 分後 2 分後 3 分後 白 26.0 28.7 32.4 34.1 CN-30 一般 26.0 35.2 41.7 50.2 CN-30 遮熱 26.0 31.1 37.7 45.9 黒 一般 26.0 39.3 51.2 65.0 黒 遮熱 26.0 38.0 49.5 60.1 白色は赤外線も含めた「光線の全反射」の動かぬ証拠 なので最も遮熱効果が高くなることは当然ですが、当社 遮熱塗料の場合は CN-30 のような相当な濃色でもそこ そこの遮熱効果を示していることが判ります。ちなみに 実際の施工と曝露では最低 5℃以上の温度低下がないとユーザーには効果を実感し ていただけません。 磁器・陶板に接着するようにしよう! 当社では遮熱塗料の根本的な性能である「高い赤外線反射率」に加えて、磁器タイ ル面への塗装を手掛けてきた経験から「磁器素材に接着するフッ素樹脂塗料」とする ことにも腐心してきました。釉薬が施された瓦屋根の遮熱処理にもご採用いただけま す。 ※ 一部、吸湿性の高い和瓦やセメン ト瓦には別途吸水防止シーラー処理 が必要な場合があります。 和瓦への塗装 洋瓦への塗装 仕様1(洋瓦、施釉瓦) 工程 材料 下地調整 工程 塗布量 高圧水洗、エアブロー等で清浄化 養生時間 乾燥するまで 着色塗 当社遮熱フッ素塗料 エアコートガンで吹付け 250g/㎡ 6hrs< 光触媒塗 ピュアコート AN-H 瓦 エアコートガンで吹付け 100g/㎡ 1hr< (オプション) (仮名) ※ 一般のカラーベストや焼付け鋼板等広範に適用できる仕様です。 仕様2(洋瓦、施釉瓦) 淡彩であればあるほど高い赤外線反射効果(業界で称する「遮熱効果」)が得られま すので、L値40以上の中・淡彩の選択を是非ともお薦めします。 工程 材料 下地調整 工程 塗布量 高圧水洗、エアブロー等で清浄化 養生時間 乾燥するまで 下塗 当社浸透性シーラー エアコートガン/刷毛塗りも可 80g/㎡ 3hr< 着色塗 当社遮熱フッ素塗料 エアコートガンで吹付け 250g/㎡ 6hrs< 光触媒塗 ピュアコート AN-H 瓦 エアコートガンで吹付け 100g/㎡ 1hr< (オプション) (仮名) また、淡彩は雨筋等の環境汚染を寄せ付けやすいので長期間の遮熱効果を維持す るためには最終仕上げ工程として「光触媒塗装」もお薦めします。 遮熱塗料で空調電力の削減をペイさせるためには 5 年以上にわたりその赤外線反射 効果を低下させないことが絶対に必要です。 光触媒による高いセルフクリーニング機能はそれに大きく貢献します。 塗布の例 光触媒塗布 もとの洋瓦 淡彩塗布例 光触媒非塗布 本製品は施工難易度がやや高く、熟練を要しますので現在は全国施工代理店の「材工責任施 工」で承っております。試験施工等のご相談は何時なりとも当社までご遠慮なくお寄せ下さい。 本 社:TEL:0725-22-5361 FAX:0725-22-5363 東京営業所:TEL:03-5940-6075 FAX:03-5940-6076 中部営業所:TEL:0572-58-3167 FAX:0572-58-3167 URL http://www.pialex.co.jp/
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