第 1 回 飯田市特別職報酬等審議会 会議録 開催日 平成 26 年 12 月 19 日(金) 午前 9 時から午前 10 時 40 分まで 出席委員 木下 潤二 須山 政克 永井 嗣展 西塚 洋子 西村 駿介 藤本 良人(会長) 森本 美保子 矢島 美恵子 (委員 10 名中 田内 市人 中島 修司 欠席) 事務局 総務部長、議会事務局長、人事課長、人事係長、人事係員 会議の内容 1 開 会 2 委嘱状交付 3 市長あいさつ 4 委員紹介 ・公募委員 木下 潤二さん ・飯田青年会議所 理事長 須山 政克さん (代理:中部プレハブタクト㈱ 代表 細川 大輔さん) ・飯田商工会議所 副会頭 永井 嗣展さん ・飯田市女性団体連絡協議会 副会長 西塚 洋子さん ・公募委員 西村 駿介さん ・千代地区まちづくり委員会 会長 藤本 良人さん ・飯田市連合婦人会 会長 森本 美保子さん ・飯田消費者の会 会長 矢島 美恵子さん 5 会長の選任 千代地区まちづくり委員会 会長 藤本 良人さんを選任 6 会長あいさつ 7 諮問 市長退席 8 議事 (1)事務局(人事課長)からの説明 (2)質疑応答 ・A委員 6ページの退職手当についてですが、 給与額とは違いまして支給しているということでございます。 支給率がございまして市長3位、副市長3位、教育長1位となっておりますが、市長が支給率 50/100、 副市長が 35/100、教育長 30/100 となっており、このように(他市と比較して)高い経過は何かお聞 きしたいのですが。 → 退職手当につきましても報酬と同様に県下の支給実績、国の状況等を参考にしながら決定してお ります。退職手当の支給率につきましては県内でそれほど突出しているわけではございませんが、結 果的に支払われる試算によりますと3位等となっております。教育長につきましては、支給率は減額 してきておりますが、その時々の判断の結果になっております。 (人事課長) ・B委員 特別職と議員の減額率の違いはどのようなことですか。特別職については5%で、議員3%ですが 県内で低いほうではありません。どのようなことで特別職も議員も一律ではなくそれぞれ5%、3% となったのでしょうか。以前からの決まりなのですか。 → 1ページをご覧ください。現在は本則以外に 87 万 6 千円という平成 15 年度の減額措置を引き続 いて行っております。議員については定数を 27 名から 23 名に4名定数を削減しました。そういう中 にあって非常に大事な役割を担っている議員さんの報酬については、これまで 3%で減額してきてい ますので、引き続きその延長が良いのではないか、というのが飯田市議会のご判断である、とお聞き しています。人口 10 万人規模の市では議員の定数が 25 人、28 人という中で飯田市議会については 定数を減らして、それに係わる経費を落としながら議会活動、市政のチェックをいただくためには、 それなりの報酬額が必要、という判断をしたと思います。 (人事課長) ・A委員 資料にありますとおり、現職で 60 歳の、市での最高号俸の部長 14 人の方の給与体系で年間 876 万 5 千円です。それが特別職になる場合には、理事者となるには一旦退職し、市長が副市長、教育長 に指名します。それに値する方たち、市議会議員はまた別でありますが、指名によりその職をいただ いて、どなたの場合でも良いのですが、あまりにも高額ではないかと常々思っています。その上退職 金も出ます。各自治体では人件費が大変なことになっており、責任者である市長や町村長が、財政事 情を踏まえて自ら3割ほどカットしている自治体もあります。制度的に市民が納得する金額なのか、 広報されて金額が明示されたときに了解する人は少ないのではないでしょうか。 私の基本的な考えでは、市長は市民の民意をいただいて選挙で職に就きます。理事者も同じように 責任があるわけですが、一般行政職から特別職になる場合もあります。各地方自治体を見ております と、うまく渡りをしています。それが問題ということではなくて、市民の皆様の、特別職に対する報 酬の考えというものが、評価しがたく無理からぬことと思います。それには一つに財政的な問題があ ります。他の市との比較することも当然であります。基本的には教育長、副市長の報酬は、市長と格 差をつけていいのではないでしょうか。私は基本的に一般職で部長職給料表の直近上位でいいのでは ないか、と前から考えています。職員であれば給与ということになりますが、教育長や副市長に対す る報酬は、高すぎるのではないかと思います。基本的なベースがどういうことで発足していたのでし ょうか。さらに退職金もあります。数値を見てきましたが、教育長が 30/100 というのは他の市には ございません。ですから減額していくべきでしょう。それから財政状況が 19 市で 11 番目です。それ にも拘わらす退職手当はトップです。今の報酬額設定も5%抑制しても9番目、ということを考える と、財政状況の順位と同等が良いのではないでしょうか。極めて減額の方向にもっていってもらいた い、と思います。 → 職員と議員の皆様、特別職の報酬等を、市民の皆様に年に 1 回公表するため、この度 1 月 1 日付 けの「広報いいだ」に掲載する準備をしています。そのように広報で情報を提供させていただくと、 件数は多くはありませんが、特に「職員の給料はこれでいいのか」というご意見をいただくことはあ りますが、これまで議員や特別職への意見は人事課へはありませんでした。市民の皆さんにご判断い ただくということになりますが、皆さんの代表である議会の場で、報酬額については条例で決定いた だいています。その中でご協議いただくことになるのですが、4ページをご覧いただければと思いま す。人口規模順にほぼ並んでおりますが、金額における順位というのは市長、副市長、教育長とも県 下 19 市の中で 9 番目です。11 ページの、財政力指数が 11 番目、経常収支比率が 10 番目、職員のラ スパイレス指数が 9 番目、実質公債比率 8 番目、順位だけとれば県下の中ではそれなりだと事務局と しては考えています。前回の報酬審議会で、 「報酬だけではなく、どういうものが特別職に支払われて いるか」という議論がありましたので、今回は退職手当も一緒に資料として提供しました。 (人事課長) → ただいま人事課長から回答させていただきましたが、私の立場での説明もさせていただきます。 この報酬審議会は冒頭で申し上げたとおり、3月議会に提案するにあたってご意見をお伺いして、そ れをもとに市長として最終的な考えを議会に提案して議決をして決めていくという仕組みになってお り、最終的な市長としての考えをまとめるための諮問になっています。理事者の報酬についての提案 をいただきましたが、職員から上がっていく特別職もいます。各市では職員経験を積んだ者が特別職 に任命される例がないわけでありません。副市長職に任命されている市もいくつかあるのも現実であ り、教育長についても校長経験のある方が任命されている例もあります。したがって職員からの継続 的なニュアンスではないか、というA委員からのご指摘はそういうことだと思います。特別職と一 般職はもともと性質が違います。自動的に特別職に上がっていく仕組みになっているわけではござい ませんし、役割、責任はそれなりに違うと、我々は思っています。一般職は職員として、市長の命を 受けて市長の仕事を分担をするという形で雇われています。特別職は市長の判断する役を分担する役 割と担っています。したがって責務責任は重いと考えています。したがって、それなりの処遇がされ る、そういった体系の中で 19 市の報酬はそれぞれ定められていると思います。それと市民の皆さん の意見を聞くということになると思いますが、前回の報酬審では次のような議論がされました。経過 を見ていただくとおり、本則を変えるなどをしてずっと減額してきています。一つには市の財政状況 もありますし、経済事情もあります。このことが果たしていいのかどうか。市長なりの責務は、こう した経済状況や少子高齢化の中ではますます役割は重大であり、重責であります。本則についての減 額を戻したらどうかという附帯意見の答申をいただきました。しかしながら市長の判断として、まだ まだ経済状況は上向いていないので、議会も同様に減額措置を継続する決断をしました。そうした経 過の中で、今回どう意見を集約していくかということになるかと思います。 (総務部長) ・A委員 総務部長が言われたことは承知していますが、あえて基本的なこと、全体の運営にかかわることで ありますので。市長が決定して、その下での責任の度合いがあるということは承知しています。いろ いろと推移を考えて、財政事情も鑑みると確かに破格の扱いです。 しかし退職金についてはどうなのでしょうか。ご努力を重ね任期中大変なお勤めをして、3期 12 年とした場合、2千2百万×3期分。県知事の場合も試算をしたが簡単に計算しても大変な金額にな ります。退職金の支給制度について、考えていくべきではないでしょうか。今まではずっとそれを踏 襲してきましたので、あるべき制度ということで触れないできていると思いますが、そういうことを 私は気持ちとして持っています。 何もかも減額していくということではありません。現在の財政状況を踏まえて中位でございますか ら、妥当なところではないかと思います。総務部長の言われたとおり、もとに戻すという前回の報酬 審議会での付帯意見や当初からの方針も踏まえますが、私の意見としてはもう少し見直していったほ うがいいと思います。 → 退職金については、報酬審への諮問をして答申をいただく仕組みではなく市長の判断をして 議会へ提案して、議会で判断をいただくことになっていますけれども、今までの経過の中で、退職 金についての意見をいただいたことは今回が初めてであると思います。 そのことについては十分意見として、理事者には繋いでいきたいと思っています。A委員の意 見の趣旨を理事者へ伝えてまいります。 (総務部長) ・C委員 11 ページでございます。飯田下伊那については、県内での給与水準は飯山市に続いて最低です。そ ういう指数があると思います。財政指数や人口ももちろんですが、そうした実際に飯田下伊那で働い ている人の給与水準が極めて低いことも加味して、その中で市長や副市長の報酬が決められたほうが 良いでしょう。比較するのであれば長野市を 100 として、飯田市の水準がどのくらい高いか低いか。 そういう指数がいただければと思います。 ・藤本会長 と、いうと特別職ではなくて? ・C委員 特別職を含めて。人件費率、給与水準、一概に比較することはできないと思いますが。類似市町村 も参考になりますが、飯田市独自の報酬体系があってもよいのではないでしょうか。 → 当地域の民間賃金の状況等については、調べて次回の審議会に提出させていただきます。 (藤本会長) 質疑が尽くされたようでございます。様々な意見がございましたが、事務局の方で本日の議事録を作 成していただき、次回の会議に委員の皆様にお配りするということでいかがでしょうか。 (3)次回日程の確認 9 閉 会 (藤本会長) 本日はいろいろなご意見をいただきましたが、次回は答申ができますようによろしくお願いします。 皆様には熱心なご審議をいただき、ありがとうございました。事務局から何かございましたら、お願 いします。 (総務部長) 本日はお忙しいところご審議いただき、ありがとうございました。次回はぜひ出席いただきたいとい うことと、今日の議論を踏まえて答申に持って行っていただきたいと思いますので、よろしくお願いい たします。 本日はありがとうございました。 (藤本会長) 以上をもちまして第 1 回の飯田市特別職報酬審議会を終了します。ご苦労さまでした。
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