阪神さくら通信 H24.4 vol.19 〜キャンプファイアー物語1「スカウトとは何か」〜 SFB-p.3 少年は誰でも、国のために何か役に立ちたいと思っているだろう。簡単に役に立つ方法はボーイスカウトになること だ。普通、陸軍でスカウト(斥候兵)というものは君も知っているように、賢くて勇気があるので選ばれ、前戦に出て行 って敵が何処にいるかを探り、その様子をもれなく司令官に報告する軍人のことだ。しかし、この戦争のときのスカウト の他に平和のスカウト、戦時と同じように勇気と機知のいる仕事を平和な時代に成し遂げる人達がいる。 それは世界中にいる開拓者だ。北米、南米や中央アフリカの狩人や、世界の各地にいる探検家や宣教師、オーストラリ アの山男、カウボーイなど。これはみんな平和のスカウト、男の中の男であり優れたスカウト技能を持った人達だ。 開拓者の生活は素晴らしいが、前もってその準備をしておかなければ、やりたいと思っても急にできるものではない。 それが良くできるのは、少年の時にスカウティングを習った人達だ。スカウティングは、君たちが将来何になるにしても 役に立つのだ。一人でスカウト技能を学び、家で実際にやれる方法をこれから君たちに教えようと思う。やさしく習える し、やってみれば大変おもしろいものだ。それを習うには、ボーイスカウトに入るのが一番良い。 「キムの冒険」 ボーイスカウトは、どんなことができるか、その良い例が、ラディヤード・キプリングの物語「キム」にでている。政 府の情報部員を勤めているラーガンは、キムが土地の風俗習慣を特別良く知っているのに目をつけ、役に立つ政府の情報 部員にできると考えた。そこで、キムに、スカウト訓練の中でも大事な、細かい点まで見落とさないで記憶するというこ とを教えた。色々な種類の宝石がいっぱい入っている盆を見せた。1分間見せてから布で盆を覆って、どのような石があ ったかを言わせた。沢山の訓練をうけてからキムは情報部員になり、秘密のサインをもらった。 「マフェキングの少年たち」 南ア戦争のマフェキング防衛の時、少年隊が訓練されたが、それは少年が軍務にもどんなに約立つかを示す良い例であ る。それまで大人の仕事であった命令や通信の伝達、見張り、伝令などが少年隊にまかされ、大人はみんな前戦の強化に まわることができるようになった。少年はたいてい自転車に乗れたので、おかげで私達は郵便局を作り、別の守備陣地や 町にいる友人に自分で戦火をくぐらずに手紙が出せるようになった。 こういうことには前もって心の準備が必要だ。危険の有無にかかわらず、命令にすぐ従う習慣のある少年の場合も同じ ことが言える。そのような少年は、どんなに大きな危険があってもしなければならないことはすぐするだろうが、これに 反して、したがったことのない者はちゅうちょして、今までの友達にさえ軽蔑される様なことになるだろう。 しかし、スカウトとして役に立とうとするのに、戦争がある必要はない。平和のスカウトとして、いつでも、どこでも、 することはいくらでもある。 〜隊長の手引き「隊長」〜 p.3 隊長になろうとする人への安心感を与える前置きの言葉として、良い隊長になるには何でも知っている多芸多才な人 でなければならないという、よくある誤解を否定したい。少しもそんなことはない。隊長はただボーイマンになること ができればよい。すなわち、 ⑴隊長は自分の中に少年の精神を持っていなければならない。そして、その第一歩として自分自身を少年と同じ立場にお くことができなければならない。 ⑵隊長は少年期の異なった年齢の欲求、展望、願望を知っておかねばならない。 ⑶隊長は集団としてよりもむしろ個人として少年を扱わねばならない。 ⑷そして隊長は最髙の成果を得るために隊員達の中に協力の精神を養わねばならない。 第 一 の 点 について言うと、隊長は校長、軍隊の指揮官、聖職者、指導員のいずれにもなる必要はない。必要なことは、 野外を楽しんだり、少年の夢に共感したり、また信号法や絵を描くこと、自然研究や開拓作業のいずれであろうと、望ま しい方向に少年たちを教えてくれる他の成人を見つけるという能力だけである。 第二の点については、さまざまな本が青年期の一連の発達段階について触れられている。 第三の点については、隊長の仕事は、少年一人ひとりの中にあるものを引出し、見つけてやることである。そして次に、 そのよい面を見逃さず、悪い面を取り除いてのばしてやることである。最悪の性格といわれる人にも5%はよい面がある ものだ。それを見つけてやり、それを80%にも90%にも伸ばしてやることは楽しみである。これこそ、若者の心に何 かを指示することに代わる教育である。 第 四 の 点 については、スカウト訓練において、班あるいは群れというシステムは個人の訓練を団体として現すものであ り、少年にとっては、それまで教えられてきたことの全てを実践に移す場である。パトロールシステムはまた、正しいく 運用されるならば性格訓練にとって大きな価値がある。パトロールシステムは少年一人ひとりに、自分には班のために一 定の個人的な責任があるということをわからせる。パトロールシステムは隊のために班は一定の明確な責任を持っている ということを各班にわからせる。パトロールシステムを通じて隊長は自分の指示だけでなく、スカウト達の倫理観につい て自分の考え方も伝えることができる。パトロールシステムを通じて、スカウト達自身は隊が行うことに関して重要な発 言の機会を持っているということを徐々に学んで行く。隊と更に言うなら全てのスカウティングに真の協調的な努力をさ せるのは、まさにパトロールシステムである。 ◆各種連絡事項 ◇ 英会話講習会 4月14日(土)13:30〜14:30 西宮市民交流センター ◇ 地区総会 4月21日(土)13:30〜14:30 西宮市民交流センター 隊長は参加です。欠席の場合委任状が必要です。 ◇ 地区事務所引越 4月21日(土) 8:00〜12:00 地区事務所 力仕事です、多くの方のお手伝いが必要です。 ◇ HHAC 事前集会 4月28—29日 六甲山方面 HHAC 参加予定者 ◇ 合同野営参加隊現地説明会 5月5日 14:00 集合 6 日 12:00 解散 ろくろしの森キャンプ場 参加隊から必ず1名参加 ◇ ボーイスカウト日本連盟 90 周年記念全国大会 5月26−27日 国立オリンピック記念青少年総合センター 詳細は日本連盟 HP または、団委員長へ。申込締切 4 月 23 日まで。 ◆各種研修 ◇ WB 研修所 CS 課程兵庫第 69 期 5月3日(祝)〜5月6日(日) 姫路・仁豊野カトリックセンターキャンプ場 ◇ WB 研修所 BS 課程兵庫第 57 期 5月3日(祝)〜5月6日(日) 神戸市立洞川教育キャンプ場 ◇ 野営法研修会 5月4日(金)〜5月6日(日) ろくろしの森キャンプ場 * オーダーメイド研修、随時受付しています。団担当コミッショナーへ。 ● 次回ラウンドテーブル 平成24年5月11日(金) 19:30〜21:30 今津公民館 全体会 テーマ:「通信」 部門会 各部門プログラム及び各種連絡事項
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