草津市核不拡散条約(NPT)再検討会議使節団派遣報告書(PDF:461KB)

草津市核不拡散条約(NPT)再検討会議
使節団派遣報告書
(草津市NPT再検討会議使節団の横断幕)
【日本語訳:草津市から核兵器のない世界めざして】
草津市人権市民協働部人権政策課
2010(平成22)年9月
1
【目次】
1.
草津市NPT再検討会議使節団事業
の概要について・・P1
2.
結団式(2010年4月7日開催)
・・・・P1
3.
事前学習会(2010年4月15日開催)
・P1
4.
使節団の派遣について
(2010年4月30日~5月6日)・・・P2
~P6
5.
報告会(2010年5月11日)
・・・・・P7
6.
使節団派遣についてのまとめ・・・・・・P7
7.
NPT再検討会議の概要について・・・・P8
8.
平和市長会議の概要等について・・・・・P9
2
1.草津市NPT再検討会議使節団派遣事業の概要について
【趣旨】
草津市では、1988年に「ゆたかな草津
人権と平和を守る都市」とすることを宣言し、その
趣旨にのっとり、人権尊重と恒久平和の願いを後世に引き継ぐために、人権と平和研修ツアーや平
和祈念フォーラムなどの事業を展開し、宣言から20年を迎えた2008年11月には、平和市長
会議に加盟いたしました。
本市においても、草津市平和祈念フォーラム実行委員会が、平和市長会議の核兵器廃絶に向けた
署名活動に賛同し、市内の各種団体の協力を得ながら、人口の一割を目標として、2009年9月
13日~2010年3月31日まで署名活動を展開し、14,838筆の署名をいただきました。
世界へ市民の皆様からいただいた署名に込められた熱い思いを伝えることと草津市の平和への取
り組みをアピールするために、NPT再検討会議に使節団を派遣しました。
【派遣時期】
平成22年4月30日~5月6日
【派遣先】
アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市
【使節団】
5名
市民代表(2名)
・末下信哉団長(草津市平和祈念フォーラム実行委員会会長)
・木村藤一団員(草津市平和祈念フォーラム実行委員会委員)
事務局、通訳、ツアーコンダクター
※市民有志の方:4名(現地で使節団と行動を共にしました。)
2. 結団式(2010年4月7日開催)
市役所において、NPT再検討会議使節団派遣にあたって
結団式を実施しました。末下団長と木村団員が参加し、橋川
市長より使節団へ激励の言葉をいただき、末下団長が決意表明
されました。
3.事前学習会(2010年4月15日開催)
出発前に、事前学習会を実施しました。これまでのNPT
再検討会議の経過などを中心に学習しました。
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4.使節団の派遣について(2010年4月30日~5月6日)
(1)使節団の日程
※現地では、平和市長会議代表団とともに活動。10ヶ国30都市89名が参加。
日付
内容
場所
草津駅で出発式
4月30日
関西国際空港発 ニューヨークへ
(台北・アンカレッジ経由)
5月1日
5月2日
平和NGO主催会議ワークショップ「都市の役割」
リバーサイドチャーチ
グラウンド・ゼロへの訪問・献花
バッテリーパーク
平和市長会議オリエンテーション
チャーチセンター
国連入館パス取得手続き
チャーチセンター付近
平和集会
タイムズスクエア
タイムズスクエア
平和行進
5月3日
5月4日
~国連前広場
国連入館パス取得手続き
国連メインロビー
広島・長崎原爆展開会式
国連メインロビー
平和市長会議主催会議
国連本部会議室
平和関係署名提出式
国連本部本会議場
ニューヨーク発 関西国際空港へ
5月4~6日
(アンカレッジ・台北経由)
草津駅で到着式
(2)各日の活動内容
4月30日
8:00 出発式(於:草津駅東口駅前広場)
末下団長の「現地での活動に全力を挙げて取り組む。」
という挨拶の後、橋川市長からの激励の挨拶をいただき、
草津市平和祈念フォーラム実行委員会のメンバーの方々
をはじめ、多くの方々にお見送りいただき、出発しまし
た。
その後、約1日かけてニューヨークの滞在先ホテルに
到着しました。
5月1日
10:00~12:00
平和NGO主催「核のない平和で公正で持続可能な世界のために」会議
分科会「都市の役割」(於:リバーサイドチャーチ)
マーティン・ルサー・キング牧師のベトナム戦争に反対する歴史的演説が
行われたリバーサイドチャーチにて、複数の平和NGOで構成された実行委
員会が主催した「核のない平和で公正で持続可能な世界のために」会議の
分科会「都市の役割」に参加しました。約100名の参加者がありました。
2
スティーブン・リーパー氏(財団法人広島平和文化センター理事長)とジャクリーン・カバッソ
氏(平和市長会議・北米担当コーディネーター)が司会を務められました。
広島市議会藤田議長(以下、藤田議長)
、長崎市議会吉原議長(以下、吉原議長)のスピーチでは、
「核兵器による惨禍は二度と繰り返してはならないこと」「世界の都市、市民、NGO等が連携し、
核兵器も戦争もない平和な世界の実現をめざすこと」などを訴えられました。
フランスのマラコフ市、ヴィトリー・シュール・セーヌ市の代表者は、それぞれの市の平和文化
構築の取り組みを紹介されました。
その後に、広島市秋葉市長(以下、秋葉市長)・
長崎市田上市長(以下、田上市長)がコメントを
求められ、秋葉市長は、
「各国の首脳は、広島・長崎
を訪問すべきであること」
「核兵器廃絶の緊急性、
今の世代が責任を持って解決すべき問題であること」
を訴えられました。また、田上市長は、「心に血を流
しながら証言をしてくれている被爆者の思いをしっか
り受け継いでいってほしいこと」
「都市には地球的課題
と地域をつなぐ役割があること」を訴えられました。
最後に、Yes!キャンペーン事務局より「ヒロ
シマ・ナガサキ議定書」に賛同するキャンペーン活動の
紹介がありました。
15:00~16:00
グラウンド・ゼロへの訪問・献花(於:バッテリーパーク)
マンハッタン島の南端のバッテリーパークにある9.11アメリカ同時
多発テロ事件の慰霊モニュメントで行われた献花式に参加しました。
このモニュメントは、被災地現場から発掘され、バッテリーパークに移さ
れたものです。
秋葉市長・藤田議長、田上市長・吉原議長、フランス
の代表者、日本非核宣言自治体協議会副会長都市の藤沢
市海老根市長・枚方市竹内市長、ニューヨーク長崎県人
会の方々など、約70名の方々が参加され、使節団も献
花と草津市民の方々からいただいた千羽鶴を捧げ、平和
への思いを新たにするとともに、被害者に対して哀悼の
意を表しました。
献花式終了後、少し離れた場所にあるグラウンド・ゼロ
を訪問しました。新たな建築物の工事が着々と進んでいる
現場を見て、二度とこのような惨事が起こらないことと早期
復興を強く願いました。
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5月2日
10:00~11:00
平和市長会議オリエンテーション(於:チャーチセンター)
国連本部の近くにあるチャーチセンターにて開催され
ました平和市長会議オリエンテーションに参加しました。
広島市をはじめ、フランス、イタリア、ベルギー、クロ
アチア、バングラデシュ、イスラエル、イタリアの都市
の市長や代表者が参加され、それぞれが自己紹介と都市
の紹介をされました。
草津市は、末下団長から、市の紹介と核兵器廃絶等を
求める署名活動など平和の取り組みについて紹介しました。
平和市長会議に加盟する世界の都市と交流をもつことができました。
11:00~13:00
国連入館パス取得手続き(於:チャーチセンター付近)
翌日以降の参加行事に必要である国連入館パス取得のため
の手続きに並びました。事前申請をし、すぐに手続きは済む
ものと考えていましたが、2時間たっても一向に列が進まず、
次の予定に影響することから、手続きは翌日に延期すること
にしました。
14:00~15:30
平和集会(於:タイムズスクエア)
タイムズスクエア付近の道路を通行止めにして、
平和NGOによる平和集会に参加しました。
大勢の聴衆が集まるなか、平和市長会議の代表
者は平和の火のトーチを持って檀上に上がられま
した。檀上では、秋葉市長、田上市長が英語でスピ
ーチを行い「高齢化する被爆者が存命のうちに、
2020年までに、核兵器廃絶を実現させよう。
」
と訴えられ、聴衆は大声援で応えました。
15:30~17:00
平和行進(於:タイムズスクエア~ダグ・ハマーショルド広場)
平和行進には、世界各国から約2万5千人
(主催者発表)の参加者がありました。使節団は、
先頭の主催者、平和市長会議の代表団に続き、
「草津市から核兵器のない世界をめざして」と英語で
書かれた横断幕を掲げ、1時間半をかけて国連前の
ダグ・ハマーショルド広場までの約2kmを行進
しました。
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5月3日
8:00~13:00
国連入館パス取得手続き(於:国連メインロビー)
10:00から本会議場で開幕するNPT再検討会議を
傍聴する予定でしたが、昨日同様、長い行列は一向に進まず、
5時間を費やし、国連入館パスを取得することができました。
16:00~17:00
日本原水爆被害者団体協議会主催広島長崎原爆展
(於:国連メインロビー)
日本原水爆被害者団体協議会主催の広島長崎原爆展の開会式に
参加しました。赤坂国連広報担当事務次長の司会で、秋葉市長・
藤田議長、田上市長・吉原議長が出席されました。
開会式では、広島県原爆被害者団体協議会の坪井直理事長から、
「この写真展で原爆の残虐性を理解してほしい。被爆者は命ある限り、
核兵器廃絶をあきらめない。ネバーギブアップ。
」と挨拶されました。
会場では、広島・長崎の被爆時の状況や反核運動の歩みなどを
紹介したパネルなどが展示され、多くの方が見入っておられました。
また、会場には、高須国連代表部大使、川口順子衆議院議員、
志位共産党委員長などもおられました。
5月4日
10:00~13:00
平和市長会議主催会議(於:国連本部会議室)
最初に、国連のパン・ギムン事務総長が基調講演をされ
ました。平和市長会議のヒロシマ・ナガサキ議定書をはじ
めとする都市の取り組み、市民の取り組みを称賛され、
「国連としてもこういった市民社会とともに努力し、
核兵器廃絶に向けて共に協力すること」「8月6日の広島
平和記念式典に参列すること」を表明されました。
次に、秋葉市長から「核兵器廃絶が最優先事項であること」
「政治的意志が重要であること」「時間的制限、特に2020年が重要であること」「交渉を今すぐ
始めなければならないこと」
「各国の首脳は広島・長崎に訪問すべきこと」を訴えられた後、平和記
念式典参列者が折った金色の千羽鶴をパン事務総長に手渡しされました。
その後、国際赤十字委員会(ICRC)、核不拡散・軍縮議員連盟(PNND)、ピースメッセン
ジャー都市国際協会、国際労働組合総連合(ITUC)の代表者が、核兵器廃絶に向けたそれぞれ
の取り組みを発表されました。
最後に、各都市からの意見として12名の方の代表者の意見発表がありました。7番目に発表さ
れた田上市長は、核兵器廃絶に向けて活動するうえで意識されている3つのベクトル(「外向きのベ
クトル=政府や国連との連携」
「内向きのベクトル=市民との連携」「横向きのベクトル=他都市や
NGOとの連携」
)についてスピーチをされました。
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10番目に草津市を代表して末下団長が、市の平和の取り組みとして「人権と平和研修ツアー」
や「平和祈念フォーラム」、
「核兵器廃絶等を求める署名活動」の紹介や今後の決意を表明しました。
発表後、「市民代表が発表者であること」「市民と行政が協働した素晴らしい取り組みであること」
等の称賛の言葉をいただき、草津市がこれまで取り組みを誇りに感じることができました。
13:00 平和関係署名提出式(於:国連本部本会議場)
平和市長会議ほか3団体が、平和関係署名を提出し
ました。平和市長会議からは、秋葉市長・田上市長な
ど8都市の代表者が、ヒロシマ・ナガサキ議定書への
都市首長賛同署名1,577筆(草津市は、2009年
9月に署名)、都市を攻撃目標にするな(CANT)プロ
ジェクト署名1,024,820筆(草津市平和祈念フォ
ーラム実行委員会が集めた署名14,838筆を含む)を
NPT再検討会議のカバクトゥラン議長とドゥアルテ国連
上級代表(軍縮担当)に提出されました。
これらの署名によって、国連の核兵器廃絶に向けた積極的な取り組みを願いました。
5月6日
15:30 到着式(於:草津駅東口駅前広場)
山岡副市長にお出迎えいただきました。
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5.報告会(2010年5月11日)
帰国後、末下団長と木村団員より、橋川市長・
山岡副市長、大脇市議会議長へ報告をされました。
末下団長から、
「草津市の平和への熱い思いが現地
で受け入れられたと感じる。今回の訪問で、平和市長
会議加盟都市と強く連携しながら事業を継続していく
ことが重要であると考えている。
」と報告しました。
橋川市長からは、
「現地で感じた平和の思いを市全体
に広めて欲しい。
」と話されました。
6.使節団派遣についてのまとめ
(1)現地で見て・聞いて・感じたこと
●世界から多くの方々が参加されたのを目の当たりにし、
「核兵器廃絶」が地球的な課題であり、
世界の人々が協力しながら、取り組むべき緊急の課題であると感じた。
●核兵器を軍事論などの視点ではなく、
「核兵器が人間のためになるのか、人間と共存できない核兵器
をなぜ開発するのか」という人間の視点で捉えることが重要であると感じた。
●核兵器の恐ろしさを本当に理解しているのか、絶えず問い直す必要があると感じた。
●「過去を記録しない歴史は必ず繰り返される、被爆者のことを忘れたら、また戦争が起きる」とい
う認識が重要であると感じた。
●国連の代表者であるパン・ギムン事務総長が「核軍縮は最優先事項」と捉えており、国連の今後の
核兵器廃絶に向けた動向が注目される。
(2)平和市長会議加盟都市として、2010NPT再検討会議の成果と捉えていること
●核保有国を含む全ての加盟国が、核兵器廃絶に向け、具体的な行動を開始することに合意したこと。
●最終合意文書に、市民社会の新しい提案に関心を向けていくという趣旨の内容が盛り込まれたこと。
(3)今後の草津市が平和への取り組みをするにあたって考えていくべきこと
●被爆者が、
「核兵器がなくなるのを見届けなければ安心して死ねない。被爆者は命ある限り、核兵器
廃絶をあきらめない。
」というスピーチされた。核兵器と人間は共存できないことを身をもって訴え
る被爆者の思いを、被爆国である日本全体で共有し、核兵器を拒絶する姿勢をリーダーシップをと
って国際社会に示していかなければいけない。
●都市には地球的な課題と地域をつなぐ役割ことを認識して、3つのベクトル(外向き:政府や国連
との連携、内向き:市民との連携、横向き:他都市やNGOとの連携)を意識して核兵器廃絶に向
けた活動していかなければいけない。
●被爆都市ではない草津市を含むすべての都市が、核兵器への嫌悪感・拒否感を共にアピールするこ
とが、核兵器廃絶の共感の輪の広がりが醸成される。
⇒
これまでの草津市の平和への取り組みを尊重しつつ、
各都市と強く連帯するという広い視野をもちながら、
次の世代に伝えていくために、継続的な事業展開をしていくことが、
核兵器廃絶・恒久平和の実現につながる
7
7.NPT再検討会議の概要について
(1)条約の成立及び締約国
(イ)核兵器の不拡散に関する条約(Treaty on Non-Proliferation of Nuclear Weapons)は、
1968年7月1日に署名開放され、70年3月5日発効(日本は、1970年2月に署
名、1976年6月批准)
(ロ)締約国は190ヶ国(2010年6月現在)
非締約国は、インド、パキスタン、イスラエル
(2)条約の目的と内容
(イ)核不拡散
アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の5ヶ国を「核兵器国」と定め、「核兵器
国」以外への核兵器の拡散を防止
(ロ)核軍縮
「核兵器国」は、誠実に核軍縮交渉を行う義務を負う
(ハ)原子力の平和的利用
原子力発電など核の平和利用を加盟国の「奪い得ない権利」と定める
(3)その他
・5年に一度、運営状況を検討する会議を開催
・「核不拡散」
「核軍縮」
「原子力の平和利用」の3つの主要委員会に分かれて話し合う
・各委員会でまとめた改善措置や目標を明文化し、「最終文書」として採択する
・採択は、全会一致が原則
(4)最近の会議の主な内容
●1995年会議:条約の無期限延長
●2000年会議:核保有国による核兵器全廃の「明確な約束」を盛り込んだ文書が採択
●2005年会議:核保有国の主張(核不拡散の現状の問題点を追及する主張)と非保有国
の主張(軍縮が進まないことに批判を強める主張)が対立し、実質的議論に入ることもな
く、最終文書は採択できず
●2010年会議:NPTの3本柱(核軍縮、核不拡散、原子力の平和的利用)それぞれに
ついて、条約の運用の評論と将来に向けた64項目の具体的な行動計画を含む最終文書が
採択される
会議の成果として、主に以下の事項が盛り込まれたことが挙げられる。
・「核兵器のない世界」の達成に向けた直接的な言及
・核軍縮に関する「明確な約束」を再確認
・具体的な核軍縮措置につき、核兵器国が2014年のNPT運用検討会議準備委員会に
進捗を報告するよう核兵器国に要請
・中東決議の実施に関する現実的な措置(例:2012年の国際会議開催を支持)
【参考】外務省ホームページ
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8.平和市長会議の概要等について
(1)組織の概要
1982年、ニューヨークの国連本部で開催された第2回国連軍縮特別総会において、荒木広
島市長(当時)が、世界の都市が国境を越えて連帯し、ともに核兵器廃絶への道を切り開こうと
「核兵器廃絶に向けての都市連帯推進計画」を提唱。この計画に賛同する世界各国の都市で構成
されたNGO団体。
会長は、広島市長。事務局は、財団法人広島平和文化センター(広島市国際部平和連帯推進課)
。
平成22年8月1日現在で、144ヶ国、4,069都市が加盟。日本国内では、785都市
が加盟。
(2)平和市長会議の目的
都市連帯推進計画に賛同するすべての都市相互の緊密な連帯を通じて核兵器廃絶の市民意識を
国際的な規模で喚起するとともに、人類の共存を脅かす飢餓・貧困等の諸問題の解消、さらには
難民問題、人権問題の解決および環境保護のために努力することで世界恒久平和の実現に寄与す
ることを目的とする。
(3)平和市長会議の主な活動
・広く世界の都市に連帯を呼びかけること
・国際連合など関係機関に対して、核兵器廃絶と全面完全軍縮に関するアピールを行うこと
・広島・長崎における原子爆弾被害の実態を広く市民に認識させるため「原爆写真展」などを
開催
・核実験に対する抗議
・4年置きに広島、長崎で総会を開催
特に、2020ビジョンキャンペーン(核兵器廃絶のための緊急行動)では、
●「ヒロシマ・ナガサキ議定書」首長賛同署名
2020年までの核兵器廃絶への道筋を示し、核不拡散条約を補完するものとして、各国政
府に対し、議定書の理解と賛同を要請している。⇒草津市は、2009年9月に賛同署名
●「都市を攻撃目標とするな(CANT)プロジェクト」市民署名活動
市民が暮らす都市を標的とすることの非人道性を訴える
⇒草津市平和祈念フォーラム実行委員会がこの趣旨に賛同し、2009年9月13日~
2010年3月31日まで取り組み、14,838筆の署名を集め、広島市長へ提出
などの取り組みを展開
【参考】平和市長会議ホームページ
(4)草津市が加盟した目的
「ゆたかな草津 人権と平和を守る都市」宣言20周年を契機に、
・核兵器廃絶に向けた都市連帯を推進するため、
・“戦争は最大の人権侵害”であることを啓発するため、
・世界の恒久平和の実現をめざすために、
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2008年11月に加盟