平成28年4月号 - 兵庫県信用保証協会

2016
vol.658
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4
Contents
保証状況
1
信用保証協会ニュース
3
平成28年度業務運営にあたって
ひょうご発展支援保証「リード」を
創設しました
リピート5が
ご利用いただきやすくなりました
チャレンジサポートキャンペーンを
拡充します
平成28年度 兵庫県中小企業融資制度に
かかる保証料率割引のご案内
「ひょうごオンリーワン企業創出支援事業」
対象企業への保証料率割引のご案内
条件変更改善型借換保証制度の
取扱いを開始しました
土曜 創業・経営相談会を
開催しています
商工組合中央金庫と業務連携・協力に
関する覚書を締結しました
地域支援金融会議 担当者会議を
開催しました 経営のための
KeyWord 辞書
8
元気な企業が未来をひらく
9
株式会社ナースあい
事業を営むまたは起業をお考えの女性のみなさまへ
女性企業家支援チームを設置しています
専用電話番号
078-393-3910
2月の保証状況
平成28年
■ 2月の保証概況 ■
(単位:件、百万円、%)
件 数
前年比
金 額
前年比
件 数
前年比
金 額
前年比
保
証
申
込
2,016
108.5
32,608
103.8
22,618
115.1
356,264
115.0
保
証
承
諾
1,941
108.3
31,069
105.9
22,315
115.4
351,096
115.4
保 証 債 務 残 高
−
−
−
−
94,981
97.6
1,072,054
98.1
代 位 弁 済( 元 利 )
127
84.1
1,290
67.7
1,415
76.7
16,576
70.8
2月の保証承諾は1,941件(前年同月比108.3%)、31,069百万円(同105.9%)となり、前年同月と比
べ、件数で148件、金額で1,724百万円上回った。
また、保証申込は2,016件(同108.5%)、32,608百万円(同103.8%)となり、前年同月と比べ、件数、
金額ともに上回った。
❶ 保証承諾
保証承諾(前年比較)
(単位:百万円)
60,000
50,000
43,786
41,686 41,574
40,000
38,476
29,876
30,000
29,345
25,425
23,447
27,594
24,507
25,964
22,774
31,069
23,277
20,000
10,000
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成27年 平成28年
平成27年 平成28年
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
資金使途別
別
2月の業種別保証承諾の状況は、飲食店991百万円(前年同月比175.5%)、製造業5,887百万円(同
127.3%)、サービス業3,949百万円(同122.6%)、卸売業5,014百万円(同110.3%)、不動産業1,493
百万円(同104.5%)、運送・倉庫業1,697 百万円(同103.9%)等で前年同月を上回り、小売業3,444
百万円(同96.2%)、建設業8,133 百万円(同86.2%)で前年同月を下回った。
金融機関群別
2月の金融機関群別保証承諾の状況は、都市銀行3,392百万円(前年同月比115.6%)、信用金庫
19,250百万円(同115.0%)、信用組合2,144百万円(同112.5%)等で前年同月を上回り、地方銀行
1,940百万円(同89.3%)、第二地方銀行4,092百万円(同75.4%)等で前年同月を下回った。
業
1
2月の保証承諾のうち、運転資金は28,362百万円(前年同月比102.4%)、設備資金は918百万円
(同161.9%)となり、前年同月と比べ、運転資金、設備資金ともに上回った。
種
❷ 保証債務
残高
2月末の保証債務残高は、94,981件(前年同月比97.6%)、1,072,054百万円(同98.1%)となり、件数、
金額ともに前年同月を下回った。
保証債務残高(前年比較)
(単位:百万円)
1,200,000
1,122,970
1,100,000
1,118,738
1,114,142
1,085,620
1,083,581
1,109,571
1,106,265
1,085,304
1,083,917
1,079,869
1,098,727
1,093,184
1,076,086
1,072,054
1,000,000
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成27年 平成28年
平成27年 平成28年
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
2月の事故報告受付は、239件(前年同月比113.8%)、2,439百万円(同104.5%)となり、前年同月と
比べ、件数は29件、金額は105百万円の増加となった。
事故報告残高については、2月末で975件(同112.1%)、11,212百万円(同125.2%)となり、件数、
金額ともに前年同月を上回った。
❸ 事故報告
事故報告受付(前年比較)
(単位:百万円)
6,000
4,000
3,358
2,980
3,167
3,416
2,136
1,867
2,000
3,345
3,166
2,414
2,514
2,131
2,333
1,954
2,439
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成27年 平成28年
平成27年 平成28年
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
❹ 代位弁済
(元利)
2月の代位弁済は、127件(前年同月比84.1%)、1,290百万円(同67.7%)となり、前年同月と比べ、
件数は24件、金額は615百万円の減少となった。
代位弁済(前年比較)
(単位:百万円)
6,000
4,000
2,921
2,225
2,000
2,091
1,717
2,292
2,498
2,307
1,555
1,431
1,721
1,905
1,717
843
1,290
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成26年 平成27年
平成27年 平成28年
平成27年 平成28年
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
2
信用保証協会ニュース
平成28年度業務運営にあたって
平素は当協会の保証業務に格別のご理解とご支援、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
兵庫県下の中小企業・小規模事業者の経営環境は、緩やかな景気の持ち直しが継続する中で、
原油価格の低下やインバウンド関連の需要増加効果などにより、一部の業種では改善が見られ
るものの、地域や企業規模によってはまだら模様となっています。また、先行きに対する不透明
感などから、個人消費および設備投資の回復には遅れが見られます。
このような状況のもと、公的機関として地域経済の発展に貢献するため、金融機関や関係機
関との連携強化に努めるとともに、中小企業・小規模事業者の多様な資金ニーズに的確に対応
します。
創業に取組む方や創業間もない方も含め、経営課題を抱える中小企業・小規模事業者に対し
て有益な情報やサービスを提供し、経営改善への取組を後押しします。特に、金融機関の目が行
き届きにくい小規模事業者などには、協会が主体となり積極的な働きかけを行います。
さらに、責任共有制度の在り方等信用補完制度の見直しが予定されていることや、マイナス
金利政策の導入により金融機関の保証利用にかかる態度が慎重になる可能性があるなど、変化
する環境下においても、情報収集を適切に行い、信用保証協会の役割を今まで以上に果たして
まいります。
今年度もより多くの中小企業・小規模事業者の皆さまに信用保証をご利用いただくととも
に、引き続きご支援、
ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
兵庫県信用保証協会
保証利用の推進に向けた取組
●ひょうご発展支援保証「リード」の創設により、
多様化する資金ニーズにお応えします。
●「リピート5」
について取扱期間を延長するとともに、お客さまからのご要望にお応えして保証期間
を長期化し、
既保証先の継続利用を推進します。
●
「チャレンジサポートキャンペーン」
について女性、
若者、
シニアの創業にかかる保証料率の割引幅を
拡充して継続実施するなど、
創業や新事業展開に取組む中小企業・小規模事業者をサポートします。
創業・経営支援のための取組
●国の「信用保証協会中小企業・小規模事業者経営支援強化促進補助金制度」
を活用するとともに、
協会独自の支援制度を積極的に推進し、地域金融機関および支援機関と連携した創業・経営支援
を行います。
●創業をお考えの方等を対象にした創業セミナーを開催し、各種施策の紹介や創業計画策定にかか
る助言等を行います。
●「土曜 創業・経営相談会」の開催や、商工会・商工会議所が主催する相談会等への職員派遣により、
お客さまのご相談にお応えします。
●「兵庫県地域支援金融会議」の開催などを通じて、支援にかかる情報の共有を図り、地域金融機関、
自治体、支援機関との連携を一層強化します。
を設置し、女性企業家の方にもご相談いただきやすい体制を整備します。
●「女性企業家支援チーム」
3
vol.658
ひょうご発展支援保証「リード」を創設しました
ひょうご発展支援保証「リード」は、無担保での大口資金
調達と長期一括返済を可能とする新たな保証商品です。
平成28年4月1日から平成29年3月31日までの期間限定
の商品ですので、
この機会にぜひご利用ください。
「リード」ご利用のメリット
■ 無担保で最大2億円のご利用が可能
■ 最長10年の長期一括返済も可能
■ 保証料率を通常より20%割引
当協会の審査基準に該当し、次の(1)
∼
(4)
全ての要件に該当する会社※ 又は医療法人
※会社とは、株式会社(特例有限会社を含む)
、合名会社、合資会社、合同会社をいいます。
(1)
引き続き2年以上事業を営む方
(2)
確定申告書(決算書)の写しを直近2期分
(各決算は、
1期を12か月とする)
提出できる方
(3)
保証申込時点で取扱金融機関と与信取引があり、
取扱金融機関の推薦がある方
(4)
直前期の決算において、下表の基準(a)∼(c)のいずれかを満たす方
※②および③については、それぞれの項目に対し、
いずれか1項目該当する必要があります。
基準(a)
指標
対象となる方
①
②
③
基準
(b)
基準(c)
純資産額
5千万円以上
3億円未満
3億円以上
5億円未満
5億円以上
自己資本比率
20%以上
20%以上
15%以上
純資産倍率
2.0倍以上
1.5倍以上
1.5倍以上
使用総資本事業利益率
10%以上
10%以上
5%以上
インタレスト・カバレッジ・レーシオ
2.0倍以上
1.5倍以上
1.0倍以上
(注)●
●
●
●
●
自己資本比率(%) = 純資産額 ÷ (純資産額+負債の額) × 100
純資産倍率 = 純資産額 ÷ 資本金
使用総資本事業利益率(%) = (営業利益 + 受取利息・受取配当金) ÷ 資産の額 × 100
インタレスト・カバレッジ・レーシオ = (営業利益 + 受取利息・受取配当金) ÷ (支払利息 + 割引料)
医療法人の場合、貸借対照表(純資産の部)の「出資金」
は資本金、損益計算書の
「医業利益」
は営業利益とする。
資 金 使 途
運転資金および設備資金
融資限度額
2億円
保 証 期 間
10年以内
返 済 方 法
元金均等分割返済または一括返済
貸 付 利 率
金融機関所定利率
担
不要
連帯保証人
原則として、法人の代表者を除き不要
保 証 料 率
保
通常の保証料率より20%割引
リピート5がご利用いただきやすくなりました
昨年度ご好評をいただいた「リピート5」について、平成
28年4月以降、要件を一部拡充して取扱いを継続します。
ますます使いやすくなったリピート5をご活用ください。
平成28年4月以降
対象となる方
保 証 期 間
「リピート5」要件拡充の内容
■ 運転資金の保証期間を最長7年に延長
■ 保証期間1年以内の場合一括返済も可能
■ 既存のリピート5について借換可能
平成28年3月まで
当協会の保証付融資を5回以上完済されている方
運転資金・設備資金とも7年以内
(うち据置期間6か月以内)
運転資金5年以内
保 証 料 率
通常の保証料率より平均20%割引
保証限度額
個人・法人 2億8千万円
(組合の場合は4億8千万円)
返 済 方 法
元金均等分割返済 または一括返済
(一括返済は保証期間1年以内の場合に限る)
設備資金7年以内
(うち据置期間6か月以内) (うち据置期間6か月以内)
元金均等分割返済のみ
4
信用保証協会ニュース
チャレンジサポートキャンペーンを拡充します
ご好評につき、平成28年4月以降もチャレンジサポートキャンペーンを継続し、創業や新事業展開に取組
む中小企業・小規模事業者の方に対する保証料割引を実施します。
なお、創業支援については女性、若者、
シニアの方への保証料率の割引幅をさらに拡大します。
●創業する方または創業後5年以内の方が「創業関連保証」
をご利用される場合
創 業 支 援
通常の保証料率1.0%を0.6%に割引
女性、30歳未満の方、
55歳以上の方
⇒ 通常の保証料率1.0%を0.5%に割引
創 業 支 援
(女性、若者、
シニア支援)
※自治体融資制度は、開業資金に限り併用可能。
●新事業を展開するにあたり、法に基づき事業計画の認定を受けた方が「経営革新関連保証」、
「異分野連携新事業分
野開拓関連保証」、
「地域産業資源活用事業関連保証」、
「農商工等連携事業関連保証」のいずれかの特例保証をご
利用される場合
新事業展開支援
通常の保証料率0.7%を0.6%に割引
※NPO法人につきましては、
本キャンペーンの対象となりません。
平成28年度 兵庫県中小企業融資制度にかかる保証料率割引のご案内
兵庫県融資制度のうち下表の各資金について、保証料率を通常より20%割引きます。
また、
融資利率についても下表のとおり引下げが実施されています。
対象となる融資制度と
融資利率
保証料率
保証料率区分
通 常
融資制度名
変更後利率
変更前利率
引下幅
第二創業貸付
1.
35%
1.
50%
0.
15%
事業応援貸付
1.
35%
1.
50%
0.
15%
経営革新貸付
0.
95%
1.
35%
0.
40%
海外市場開拓支援貸付
0.
95%
1.
10%
0.
15%
新技術・新事業創造貸付
0.
95%
1.
10%
0.
15%
設備投資促進貸付
0.
95%
1.
10%
0.
15%
防災・エネルギー設備促進貸付
0.
95%
1.
10%
0.
15%
防災・エネルギー設備促進貸付(知事特認)
0.
70%
1.
10%
0.
40%
商店街活性化貸付
0.
95%
1.
10%
0.
15%
商店活性化貸付
1.
35%
1.
50%
0.
15%
観光等設備貸付
1.
35%
1.
50%
0.
15%
ユニバーサル推進貸付
0.
95%
1.
10%
0.
15%
新規開業貸付
0.
70%
1.
00%
0.
30%
再挑戦貸付
0.
70%
1.
30%
0.
60%
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
1.90% 1.75% 1.55% 1.35% 1.15% 1.00% 0.80% 0.60% 0.45%
貸借対照表なし
1.15%
20%割引
保証料率区分
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
割引後保証料率 1.52% 1.40% 1.24% 1.08% 0.92% 0.80% 0.64% 0.48% 0.36%
貸借対照表なし
0.92%
「ひょうごオンリーワン企業創出支援事業」対象企業への保証料率割引のご案内 兵庫県が地域創生のために実施する
「ひょうごオンリーワン企業創出支援事業」の対象企業として認定さ
れた方が兵庫県融資制度(一部制度を除く)
を利用する際、保証料率を0.1%引きします。
5
vol.658
条件変更改善型借換保証制度の取扱いを開始しました
平成28年3月1日より、保証付融資の返済緩和を行っている方を対象として、借換えによる資金繰り正常
化を支援する制度の取扱いを開始しました。経営改善の見込まれる事業計画の策定を前提として、既往の
保証付融資を新たな保証付融資で借換えることができます。
また、事業計画の内容に応じ、当該返済資金
以外の事業資金(新規の融資分)の追加も可能です。
条件変更改善型借換保証制度の概要
対 象となる方
以下①∼③の全ての要件を満たす方
① 保証申込時点において、当協会の保証付融資の残高があること
② ①の全部または一部について返済条件の緩和を行っていること
③ 金融機関および認定経営革新等支援機関の支援を受けつつ、
自ら事業計画を策定し、
計画の実行および進捗の報告を行うこと
保 証 限 度 額
2億8千万円
(組合の場合4億8千万円)
保
証
期
間
15年以内
(据置期間1年以内を含む)
対
象
資
金
既往の保証付融資の返済資金のほか、
事業計画の内容に応じて、
当該返済資金以外の
事業資金
(新規の融資分)
を含めることができます。
資
時
料
通常の申込書類のほか、
以下①∼③をご提出いただく必要があります。
① 状況説明書
② 事業計画書(申込人が作成したもの)
③ 認定経営革新等支援機関による支援内容を記載した書面(事業計画書に記載されている場合は不要)
申
添
込
付
借換(既往借入金の一本化)のイメージ
借換前
借換後
当初返済額
毎月21万円
残債1,000万円
複数債権の一本化と
返済ペース見直しで
資金繰りを正常化
1年据置
+
返済期間(残り)3年
借換による一本化
残債500万円
事業計画の策定
返済緩和の条件変更
当初返済額
毎月14万円
1,500万円で同額借換
返済期間(残り)4年
毎月合計返済額
返済期間 15年
(最長)
35万円
毎月返済額
9万円
詳細につきましては、裏表紙に記載の最寄りの事務所・支所までお問い合わせください。
土曜 創業・経営相談会を開催しています
「土曜 創業・経営相談会」
では、創業や新事業展開、経営改善など、あらゆるご相談にお応えします。
今年度も各事務所・支所において毎月開催します。相談料は無料ですので、
どうぞお気軽にご相談ください。
平成28年度開催予定(開催時間:午前10時∼午後5時)
開催日
開催場所
開催日
平成28年 4月23日
加古川支所
10月22日
加古川支所
5月21日
阪神事務所
11月19日
阪神事務所
6月18日
西 脇 支 所
11月26日
西 脇 支 所
6月25日
淡 路 支 所
12月 3日
淡 路 支 所
7月 9日
姫 路 支 所
平成29年 1月21日
姫 路 支 所
8月 6日
但 馬 支 所
2月18日
但 馬 支 所
9月24日
本 所( 神 戸 )
3月 4日
本 所( 神 戸 )
●原則として事前予約制とさせていただきます。
事前予約の締切日…各開催日の3日前
(水曜日)
開催場所
詳細につきましては、
細につきましては 経営支援室 創業・経営支援
経営支援課
(☎078-393-3920)
までお問い合わせください。
6
vol.658
信用保証協会ニュース
商工組合中央金庫と業務連携・協力に関する覚書を締結しました
3月24日、商工組合中央金庫(以下、
「商工中金」)の県内3支
店(神戸支店、姫路支店、尼崎支店)
と
「業務連携・協力に関する
覚書」
を締結しました。
今回の覚書締結により、経営支援、創業支援、事業再生支援
など幅広い分野において、個別案件の相互紹介、協調金融支
援、事業計画策定支援等を行います。
これまでの当協会と商工中金との連携体制をさらに強化す
ることによって、ワンストップで効果的な支援を行い、中小企
業・小規模事業者の皆さまや創業をお考えの方をよりきめ細や
かにサポートしてまいります。
● 連携のスキーム図
(概要)
姫路支店
神戸支店
当協会
尼崎支店
安達支店長 萩尾支店長 村上専務理事 高山支店長
お客様
①融資相談
経営相談
④保証申込
①融資相談
融資相談
経営相談
③経営支援
(金融支援、計画策定等)
⑦融資実行
②相互紹介、情報交換、調整
兵庫県信用保証協会
商工組合中央金庫
⑤保証申込
⑥信用保証
地域支援金融会議 担当者会議を開催しました
3月2日、兵庫県の中小企業支援ネットワークである
「兵庫県地域支
援金融会議 担当者会議」
を開催しました。
同会議には金融機関、支援機関、行政機関の経営支援部門の担当
者(21機関、
32名)
にご参加いただきました。
経営支援および再生支援にかかる最近の取組等について情報共有
と意見交換を行い、
また兵庫県中小企業再生支援協議会、地域経済活
性化支援機構からは再生支援の現状等についてお話いただきました。
今後も関係機関との連携を一層強化し、中小企業・小規模事業者の皆
さまへの経営支援に積極的に取組んでまいります。
女性企業家または事業をはじめようとお考えの女性の方へ
「女性企業家支援チーム」
を設置しました。
「女性向けのビジネスを起業したい」
「 男性担当者では事業内容を理解してもらえるのか不安」
「なんとなく男性相手では相談しにくい」
とお思いの方はいらっしゃいませんか?
女性ならではのアイデア、感性、経験を活かした事業の相談について、
ご希望により女性職員が担
担
当します。
● 相談を希望される方は女性企業家支援チームまでお気軽にご連絡ください。
TEL:078-393-3910 E-mail:[email protected]
p
7
今
で さ
も ら
、聞 聞
け
き な
た い
い
!
経 営のための
営
キーワード
Wo rd 辞書
中小企業の経営者が知っておきたいビジネス用語や各種制度などを紹介します。
中小企業の経営者が知っ
【 経営のための従業員の健康管理 】
従業員の健康管理を行うことの
重要性と経営へのメリット
健康診断の対象者
従業員が心身ともに健康であることは業務の効率
健康診断の対象となる、
常時使用する労働者とは、
化を図ることができるだけでなく、
企業のイメージ
以下の要件を満たす場合は、
パートやアルバイトも対
アップなどにもつながるため、
経営を行う上で多大な
象になります。
メリットがあるといえます。
① 使用期間
また、
労働安全衛生法では、
事業者は、
従業員に対し
●一般業務従事者は1年以上使用される予定の者
医師による健康診断を行わなければなりません。
健康
●特定業務従事者は6ヶ月以上使用される予定の者
診断を行うことで、
従業員の身体状況の把握、
健康障
害の早期発見、
職場の労働衛生問題の発見などができ
ます。
事業規模にかかわりなく、
従業員を一人でも常
時使用していれば、
実施義務があります。
② 労働時間数
●通常の労働者の1週間の所定労働時間の4分の3
以上の者
健康診断の実施は、
法律上の義務であり、
違反した
場合は罰金が科されることがあります。
民事上も健康
配慮義務が課されており、
従業員に健康被害が生じる
と、
損害賠償責任が発生することもあります。
会社の事後措置について
① 結果の記録・保管
健康診断の結果に基づき記録を作成し、
5年間保存
しなければなりません。
健康診断の種類
健康診断の種類はいくつかありますが、
特に指導を
受けることが多いのは、
以下の健康診断です。
① 雇入時健康診断
② 就業上の措置
健康診断の結果に基づき、
必要があるときは就業場
所の変更、
作業の転換、
労働時間の短縮、
深夜業の回数
減少等を講ずる必要があります。
常時使用する労働者を雇入れる直前又は直後に実
施する必要があります。
受診費用や受診時間の賃金負担
② 定期健康診断
費用負担については、
法律で明記されていません
常時使用する労働者に対して、
1年以内ごとに1回、
が、
受診費用、
受診時間ともに事業者負担で行うこと
定期的に医師による健康診断を実施する必要があり
が解釈されています。
ます。
③ 特定業務従事者健康診断
坑内労働・深夜業等の有害業務に常時従事する労働
者に対して、
6ヶ月以内ごとに1回、
定期的に医師による
健康診断を実施する必要があります。
例えば、
深夜業
(午後10時から午前5時までの間に業務に従事)
が6ヶ
月を平均して1ヶ月当たり4回以上あった場合です。
● 社会保険労務士
庄司 茂
氏
社会保険労務士法人庄司茂事務所代表。
中小企業を中心とした労務管理の分析を行い「就業規則」
「評価制度」
「賃金規定」などの導入、制定を助言。
8
元気な企業が
をひらく
療養者と介護者を守るために
介護の現場が抱える課題を解決する。
アイデアをかたちに変えて、医療と介護の現状を
改善する現役訪問看護師の挑戦。
2012年4月、ヘルパーなど介護職員によ
る療養者の痰の吸引、
胃ろうなどからの経
管栄養注入を認める
「介護職員による喀痰
吸引等についての制度」が施行された。と
ころが、療養者の鼻や喉にチューブを入
株式会社ナースあい
れ、
痰を吸引する行為はリスクを伴う医療
行為です。
「介護者の吸引技術を高め、
療養
〒650-0016 神戸市中央区橘通1-2-14 浅見ビル1F
TEL 078-599-7644
者が安心できる環境をつくることは、
療養
http://www.nurse-i.com
者だけでなく介護者をも守ることになる」
と、
立ち上がった人がいた。
9
株式会社ナースあい
代表取締役
多田 真寿美氏
法
律改正で、
吸引、
経管栄養注入技術を
トレーニングするシミュレーション人形の
必要性を痛感。
介護の現場の安心、安全を高めるために立ち上がっ
た人とは、訪問看護師の多田 真寿美氏だ。2012年に施
行された「介護職員による喀痰吸引等についての制度」
は、介護の現場にどのような変化をもたらしたのだろ
う。この問いに多田氏は「在宅での療養者は、筋力が低
下して自力で痰を吐き出すことができない状態になっ
ていることも多いのですが、痰の吸引は医療行為であ
り、介護者や家族による吸引は違法行為なのです。とこ
ろが看護師が不足しているため、介護者や家族による
吸引を認めざるを得ない状況となっていました。これ
らの行為は、当面のやむを得ない措置として一定の要
件の下に運用されてきましたが、法律が改正されたこ
とで、介護者は吸引の研修を受けることが義務づけら
れたと同時に、責任が問われることになったのです」と
語る。
また、法律改正により、訪問看護師は通常のケアの上
介護者や家族に、痰の吸引の技術指導もしなければな
らなくなった。
「すでに痰の吸引のトレーニングのためのシミュレー
ション人形はありました。ところがとても高価で、誰で
もが購入できるものではありませ
んでした。安価で、使いやすいシ
ミュレーション人形があれば、皆
が日々気軽にトレーニングできる
と思い立ちました」。
介護者の苦労と療養者の苦痛を
肌で知っている多田氏は、素材を
扱う店を訪れた。そこには人型の
発泡スチロールやチューブなど、
制作に必要な物が揃っていた。
らのアイデアと皆の力で誕生した
「メディトレくん」。現役訪問看護師ならではの
発想で新製品開発にも挑戦。
自
シミュレーション人形の第1号は、発泡スチロールの
人形をパン切り包丁で二つに切り、
胸部から頭部の人体
解剖図をコピーして削り出し、気管などもくり抜いて
制作。
ここで多田氏は、
さらなるアイデアを思いつく。
「既存の人形は、左右同じ形状ですが、実際には、ALS
(筋萎縮性側索硬化症)などで喉頭摘出した患者も多い
ので、通常の状態を右側で、喉頭摘出した状態を左側に
して制作しました」。
多田氏の職場である訪問看護ステーションで、
自作の
シミュレーション人形を使って勉強会を開催したと
ころ
「これがあればわかりやすい」
と好評だった。
手応え
を感じた多田氏は起業を決意。製造は、偶然、テレビで
知った龍野コルク工業株式会社に依頼。金型の製造か
ら素材選びまで体当たりで交渉。同時に、梱包用の箱に
シールを貼り、吸引器に見立てて練習できるように工
夫した。その間、約半年。訪問看護師をしながらの奮闘
だった。
試作中、厚生労働省に評価を依頼したところ「鼻に
チューブを入れると使用の幅が広がる」
とアドバイスを
受け、
旧知の医療機器を取り扱う宮野医療器株式会社に
協力を求めた。
「やっと完成したと思っていたら、販売には高度医療
販売責任者の資格が必要ということがわかりました。
困っていたら、宮野医療器さんが力を貸してくださる
ことになったのです。起業を思い立ったときは『貯金で
できる』と単純に考えていました。でも、大切なことは
そういうことではないんですよね」と多田氏。ひとりの
力には限界がある。限界という壁は多くの人の力が結
集することで突破できるのだ。
多田氏のアイデアと皆の力で誕生したシミュレー
ション人形は「メディトレくん」と名づけた。
「メディト
レくん」企画製造販売のビジネスプランは、2013年には
神戸市産業振興財団の「KOBEドリームキャッチプロ
ジェクト」にて、2014年にはひょうご産業活性化セン
ターの「ひょうご・神戸チャレンジマーケット」にてそ
れぞれ認定を受け、県の「ひょうごクリエイティブビジ
ネスグランプリ」では「兵庫県産業労働部長賞」を獲得。
さらに地域需要創造型等企業・創業促進事業の補助事
業にも採択された。現在、
「メディトレくん」の販売台数
は500台。機能性に優れ、1台39,800円という手頃な価格
で好評を博している。
「昔から、こんなのがあれば便利と考えて、アイデア
を出すのが好きでした。メディトレくん以外にも、注射
のトレーニングができる『注トレくん』を開発し、今は
筋力が弱っても脱ぎ着が楽にできるニット製品を開発
中です。これからも、訪問看護師だからわかること、で
きることをかたちに変えていきたいと思います」。
10
以下①∼④のいずれにも該当している事業者の方が信用保証をご利用で
きます。
①資本金または従業員数のいずれかが、
右表の企業基準に該当していること。
特定非営利活動法人
(NPO法人)
の場合は、
従業員数
(製造業等:300人以下、
卸売業・
サービス業:100人以下、
小売業・飲食業:50人以下)
が該当していること。
②個人の場合は、
兵庫県内に住居、
事務所または営業所を有し、
事業を営んでいること。
法人の場合は、
兵庫県内に本店または事業所を有し、
事業を営んでいること。
③許認可等を必要とする事業の場合は、当該事業に係る許認可等を申込人名義で
受けていること。
④事業上必要とする運転資金または設備資金であること。
業種・営業形態などにより、
ご利用いただけない場合もございます。
詳しくは、当協会窓口までお問い合わせください。
ゴム製品製造業 ※
卸売業
小売業・飲食業
サービス業
ソフトウェア業
情報処理サービス業
旅館業
医療法人等
資本金
従業員数
3億円以下
300人以下
3億円以下
900人以下
1億円以下
100人以下
5,000万円以下
50人以下
5,000万円以下
100人以下
3億円以下
300人以下
5,000万円以下
200人以下
300人以下
※ 自動車または航空機用タイヤ及びチューブ製造業並びに工業用
ベルト製造業を除きます。
国家戦略特区において商工業とともに農業を営む方も信用保証
をご利用いただけます。
兵庫県信用保証協会のネットワーク
◎お客様総合相談室
東
業 種
製造業等
室
長
TEL 078-393-3905
大 須 賀 次 長
◎本所・事務所・支所のお客様総合相談窓口
中
元
課
長
(創業・経営支援課)
中
川
課
長
(期中支援課)
北 野 副 所 長
(保証相談一課、二課、三課)
小 林 副 所 長
(調整相談一課、
二課)
TEL 078-393-3920
TEL 078-393-4024
TEL 078-393-3909
TEL 078-393-3915
嶋 田 副 所 長
TEL 06-6411-4133
大 瀧 副 所 長
TEL 079-289-3611
佐
藤
次
長
TEL 0796-22-5171
按
田
次
長
TEL 0799-22-4493
藤
田
次
長
TEL 0795-22-6775
藤 岡 副 所 長
TEL 079-424-1105
◎代位弁済後のご返済等に関するお客様総合相談窓口
大 禮 副 部 長
管
理
戸 田 副 部 長 TEL 078-393-3914
部 (管理相談一課、二課)
岡
本
課
長
(管理相談三課)
※姫路支所駐在
TEL 079-289-3615
保証時報の送付について
ご希望の方に保証時報を毎月送付いたします
(送料は当協会が負担)
。
ご希望の方は総務企画部総務企画課
(TEL 078-393-3900)
まで
お申し出ください。
平成28年度の保証時報表紙では、
『ひょうごの祭り・イベン
ト』
をテーマとして、兵庫県内各地で開催される伝統ある祭
りや魅力あふれるイベントの様子をご紹介する予定です。
どうぞお楽しみに!
表紙/ひょうごの祭り・イベント
788
北条節句祭り
(加西市)
2台の神輿と古式ゆかしい平安絵巻の行列、
巻の行列 兵庫県民族文
化財
「龍王舞」
、
加西市に伝わる
「鶏合わせ」
に加えて、
14台も
の豪華絢爛な布団屋台が奉納される加西市北条町住吉神
社の春季例大祭
「北条節句祭り」
。
春を告げる魅力あるお祭り
の一つとして知られています。
但陽信用金庫
保
編集●兵庫県信用保証協会総務企画部総務企画課
発行●兵庫県信用保証協会
[ 証時報 第
] 658号
信用保証をご利用できる方