当 会 の 考 え 方 ●コンプライアンスの取り組み コンプライアンスとは、当会が信用事業を行ううえでのさまざまな法令、ルール、会内諸規程などを堅実に 遵守することです。 当会は地域金融機関として、その基本的使命と社会的責任を果たし、社会から一層の信頼を確保していくた めに自己責任原則に基づき、徹底した自己規律・自助努力のもと、法令等を遵守し、透明性の高い業務運営を 行っていくことが強く求められております。 それゆえ、信用を生命とする当会にとっては、コンプライアンスへの積極的な取り組みがその存立基盤を確 保すると言って過言でないと考えております。 このため、 「倫理憲章」を平成10年9月に制定した以降、当会の役職員一人一人が高い倫理観と使命感を持って積 極的にコンプライアンスに取り組んでおります。また、 「倫理憲章」の考え方や行動指針を日常の業務運営のなかで 実践していくための手引書として、 「コンプライアンス・マニュアル」を全役職員へ配布して徹底に努めております。 当会は、皆さまから常に信頼される金融機関であり続けるために、今後とも努力してまいります。 倫 理 憲 1.当会の基本的使命と社会的責任 章 もとることのない、誠実かつ公正な業務運営を遂 行する。 当会の基本的使命と金融機関としての社会的責 任の重みを常に認識し、健全な業務運営を通じて それらを果たしていくことで、社会に対する一層 の揺るぎない信頼の確立を図る。 4.反社会的勢力の排除 社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力 に対しては、確固たる信念をもって、排除の姿勢 を堅持する。 2.質の高い金融サービスの提供 創意と工夫を活かした質の高い金融サービスの 提供により、系統信用事業の県組織として役割を 十全に発揮していくとともに、金融システムの一 員として経済社会の発展に貢献する。 5.透明性の高い組織風土の構築 経営情報の積極的かつ公正な開示をはじめとし て、系統内外とのコミュニケーションの充実を図 り、良好な関係維持に努めつつ、透明性の高い組 織風土を構築する。 3.法令等の厳格な遵守 関連する法令等を厳格に遵守し、社会的規範に コンプライアンス体制 平成17年7月1日現在 経営管理委員会 理 事 会 弁護士または警察OB等 コンプライアンス委員会 顧問 (必要に応じて要請) コンプライアンス統括部署 監査 (審査室) 監 報告・連絡 指示・研修会実施 監査 コンプライアンス責任者・担当者 各室・部・センター長および各部リーダー コンプライアンス責任者および担当者の役割 ●モニタリング結果の報告 ●啓蒙活動状況の報告 ●相談質問事項の連絡 ●職員の行動規範等のチェック JA Bank Tokushima Shinren Report 2005 査 部 ●リスク管理について 金融機関が内包するリスクは、経済のグローバル化、ITを活用した金融サービスの高度化等により急速に 拡大するとともに、多様化・複雑化してきております。 このような環境下において、金融機関経営に求められるものは、自己責任原則の徹底と業務の健全性および 適切性の確保です。 当会では、こうした経営環境のなかで、リスクマネジメントの強化を事業計画の基本方針に掲げ、経営検討委員 会・リスク管理委員会をはじめ内部監査・審査体制等の充実強化により、経営の健全性確保に努めております。 リスクマネジメント体制(信用リスク・市場リスク) 経 営 管 理 委 員 会・理 事 会 意思決定・監督 会 議 平成17年7月1日現在 経営検討委員会 体 監 事 (会) リスク管理委員会 監 モニタリング (ミドル部門) 審 査 室 リスク統括課 査 執 行 (フロント部門) 融資営業課 資金証券課 事 務 処 理 (バックオフィス部門) 融資事務課 資金管理課 部 ●各リスクマネジメントの取り組みについて リ ス ク の 種 類 リ ス ク 管 理 の 方 針 ・ 方 法 信 用 リ ス ク 取引相手が破産等により債務不履行を 起こし、貸出金や投資の元金・利息の 回収ができなくなるリスクです。 営業部門から独立した審査部署を設置し、審査の独立性を確保するなど厳正な 審査体制を構築するとともに、個々の与信審査にあたっては、お取引先の財務 状況や資金使途、返済能力などを勘案した総合的な審査に努めております。 市 場 リ ス ク 金利や為替・株式相場の変化により、 保有するポジションの価値が変動する ことにより損失を被るリスクです。 定期的にリスク管理委員会を開催し、 収益構造分析、経済環境・市場予測、 リスク分 析等により運用・調達ポジションの基本方針やリスク管理方針、 ヘッジ戦略を検討し ております。 また、リスク管理の高度化を図るため、VaR(バリ(平成15年7月1日現在) ュー・アット・リスク)、 BPV (ベーシス・ポイント・バリュー) などの多面的な手法を用いたリスク分析を行っ ております。 法 務 リ ス ク 法令・規程等に反することにより被る リスクです。 法令等遵守を経営の最高課題の一つとして位置づけるなかで、役職員一人一人 が法令等を遵守するための行動規範と、経営理念、基本方針、金融業務に関し て遵守すべきルールに基づく公正な対応に努めるため、役職員への周知徹底を 図っております。 事 務 リ ス ク 役職員の故意もしくは、過失による事 務ミスが原因で事故等が発生すること により損失を被るリスクです。 事務処理の相互牽制体制の充実を図ることはもとより、部署単位でのタイムリー な研修を行い、監事による業務監査と監査部による内部監査で、事故防止のため の徹底した事務処理の適正化に努めております。 また、全部署において自己管理に よる業務執行の適切性を確保するため、定期的に自己検査を実施しております。 システムリスク コンピュータシステムのダウンや不正 使用などにより損失を被るリスクです。 障害発生時における対応の手引書となる「システムリスクマニュアル」を策定 し、今後ともさらに充実した体制の構築に努めてまいります。 ●監査体制 当会では、監事による監査のほか、業務執行部門などの部門から独立した監査部による厳格な内部監査を 「内部監査マニュアル」により実施し、経営管理の改善と業務執行の適切性の確保に努めております。 また、 「自己検査チェックリスト」、 「事務基本マニュアル」等により職員に対して周知徹底し、事務処理の厳 正化や不正・事故の未然防止を図っております。 JA Bank Tokushima Shinren Report 2005 当 会 の 考 え 方 当 会 の 考 え 方 JAバンクとは ●JAバンクはグループの名称 「JAバンク」とは、全国に民間最大級の店舗網 JAバンク を展開しているJA・信連・農林中金により構成 された、実質的にひとつの金融機関として機能する グループの名称です。 JA・信連・農林中金(JAバンク会員)で 構成されるグループの名称 JA JA信連 農林中金 JAバンクシステム ●JAバンク会員が一体的に取り組む仕組み 組合員・利用者から一層信頼されご利用いただける信用事業を確立するために、「再編強化法(農林中央金庫 及び特定農水産業協同組合等による信用事業の再編及び強化に関する法律)」に基づき、JAバンク会員総意の もと「JAバンク基本方針」を策定しております。この「JAバンク基本方針」に基づき、JA・信連・農林 中金が一体的に取り組む仕組みを「JAバンクシステム」といいます。 「JAバンクシステム」は、JAバンク の信頼性を確保する「破綻未然防止システム」と、スケールメリットときめ細かい顧客接点を生かした金融サー ビス提供の充実・強化をめざす「一体的事業推進」の 2 つの柱で成り立っております。 ●JAバンクの信頼性確保に向けた取り組み JAバンクでは「破綻未然防止システム」により、全JAバンク会員より経営管理資料の提出を行い、一定 の基準に該当したJA等の経営内容を点検することによって、問題を早期に発見し、早期是正措置よりも早い 段階で経営改善に向けた指導を行っております。 また、JAバンク支援協会には、全国のJAバンク会員の拠出により「JAバンク支援基金」が設置され、 JAバンク会員は同協会から必要に応じて、資本注入など必要なサポートを受けることができます。 こうした取り組みを通じ、組合員・利用者から一層信頼されるJAバンクの確立に努めております。 なお、JA・信連・農林中金は、公的制度である貯金保険制度の対象となっております。 JA Bank Tokushima Shinren Report 2005 JAバンクシステム 組 合 員 ・ 利 用 者 JAバンク会員の経営健全性確保 行 政 連 協力・連携、 経営改善指導 貯金保険 機構 破綻時の支援 JAバンク 支援協会 破綻未然防止 の支援 系統債権管理 回収機構 JAバンク基本方針 携 JA全中 JA全国監査機構 JA中央会 金融サービス提供の充実 JA JA信連 (JAバンク県本部) 破綻未然防止 システム 農林中金 (JAバンク中央本部) 一体的事業推進 不良債権の 管理・回収 農林中金への指導権限の付与等 再編強化法(農林中央金庫及び特定農水産業協同組合等による信用事業の再編及び強化に関する法律) ●スケールメリットときめ細かい顧客接点を生かした金融サービス提供の充実・強化に向けた取り組み 「一体的事業推進」においては、JAバンクの経営・事業の総合的戦略である「JAバンク中期戦略(16∼18 年度)」に基づき、わが国有数の規模と存在感を持ち、個人メンバーシップを中核とした独自・強固な顧客基盤 と充実したきめ細かい顧客接点を有する効率的な金融サービスグループをめざして一体性を強化してまいりま す。こうした一体性の強化と、選択と集中の徹底により、経営・業務の効率化を進めつつ、JAバンクローン の伸長、高齢者・年金受給層サービス、農業担い手支援などの充実に取り組み、組合員・利用者から選ばれる 存在であり続けるよう努めてまいります。 JA Bank Tokushima Shinren Report 2005 当 会 の 考 え 方 当 会 の 考 え 方 平成17年4月1日、「個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)が施行されました。 当会では、個人情報保護の重要性に鑑み、また、金融業等当会業務に対する社会の信頼をより向上させるため、 「個人情報保護方針」を制定するとともに、職員への教育・研修を通じ徹底を図り、目的外に個人情報を利用し ない等、適正な取り扱いを行うよう取り組んでおります。 また、個人情報の取り扱いに関する苦情・相談に迅速に対応するとともに、当会の個人情報の取り扱いおよび 安全管理にかかる適切な措置を適宜見直し、改善に努めてまいります。 個人情報保護方針(プライバシーポリシー) 当会は、利用者等の皆さまの個人情報を正しく取り扱うことが当会の事業活動の基本であり社会的責務である ことを認識し、以下の方針を遵守します。 4 .当会は、取り扱う個人データ(法第 2 条第 4 項が 規定する、個人情報データベース等(法第 2 条第 2 項)を構成する個人情報をいい、以下同様とします。) を利用目的の範囲内で正確・最新の内容に保つよう 努め、また、安全管理のために必要・適切な措置を 講じ、従業員および委託先を適正に監督します。 5 .当会は、法令により例外として扱われるべき場合 を除き、あらかじめご本人の同意を得ることなく、 個人データを第三者に提供しません。 6 .当会は、保有個人データ(法第 2 条第 5 項に規定 するデータをいいます。)につき、法令に基づきご本 人からの開示、訂正等に応じます。 7 .当会は、取り扱う個人情報につき、ご本人からの 苦情に対し迅速かつ適切に取り組み、そのための内 部体制の整備に努めます。 8 .当会は、取り扱う個人情報について、適正な内部 監査を実施するなどして、本保護方針の継続的な改 善に努めます。 平成17年 4 月 1 日 1 .当会は、個人情報(生存する個人に関する情報で、 特定の個人を識別できるものをいい、以下も同様と します。)を適正に取り扱うために、個人情報の保護 に関する法律(以下「法」といいます。)その他、個 人情報保護に関する関係諸法令および主務大臣のガ イドライン等に定められた義務を誠実に遵守します。 2 .当会は、利用目的をできる限り特定したうえ、あ らかじめご本人(個人情報によって識別されるもの をいい、以下同様とします。)の合意を得た場合およ び法令により例外として扱われるべき場合を除き、 その利用目的の範囲内で、業務の執行上必要な限り において個人情報を取り扱います。 3 .当会は、個人情報を取得する際には、適正な手段 で取得するものとし、利用目的を、法令により例外 として扱われるべき場合を除き、あらかじめ公表す るか、取得後速やかにご本人に通知または公表しま す。ただし、ご本人から直接書面で取得する場合に は、あらかじめ明示します。 JAグループでは、農業・JAを取り巻く環境変化のなか、農家組合員等利用者のニーズの多様化・高度化に 対応し、経営の効率化・事業機能の強化を図ることを目的にJA合併を推進しております。 県内系統組織では、平成16年 1 月開催の第33回JA徳島大会で決議された「徳島県 1 JA構想」を基本にした 徳島県農業協同組合の実現に向け、JA徳島中央会において、構想実現に向け諸対策の検討が行われております。 また、当会においても県内系統信用事業のよりよい方向性を見出すため、農林中金との統合などの将来方向も 含め、合理的・効率的な事業機能の見直し等の検討も行ってまいります。 当会が皆さまにご融資している原資の大半は、県下JAにお預けいただいた組合員および地域の皆さまの大切 な財産である貯金を財源としております。その大切な財産を安全にお預かりし、有効にご活用いただくことが当 会の基本的使命・役割と考えております。 このため、農業関連融資に積極的に取り組むとともに、地域金融機関として地域振興・地場産業振興等の向上 に寄与するため、地元企業や地方公共団体・公社向けのご融資につきましても積極的に取り組んでまいります。 また、農業近代化資金や農林漁業金融公庫資金の各種制度資金は農業の担い手向けの資金として、JAの機能 補完を図り農業者の皆さまの経営安定に役立てるよう努めております。 これからも、金融機関の公共的使命に配慮するとともに、特定の事業やお客さまに偏ることなく、貸出資産の 健全性の維持・向上に努めてまいります。 JA Bank Tokushima Shinren Report 2005
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