経営方針 経営方針 ■経営基盤確立 ■経営の効率化と健全化 県域金融機能の拡充とガバナンスを中心とし 人的資源の有効活用、ITを活用した事業展 た業務運営体制の強化、各種リスクに対応した 開、内部監査の充実、不良債権処理による財務 自己資本の充実などに努め、強固な経営基盤を の健全化等に積極的に取組みます。 確立します。 ■リスク管理態勢とコンプライアンス態勢の強化 ■「JAバンクシステム」の確立 各種リスクに係る管理態勢を強化するととも JAバンクは、全国のJA・信連・農林中央 に、社会的責任と公共的使命を全うするため、 金庫(JAバンク会員)で構成するグループの コンプライアンス態勢の強化に努めます。 名称です。組合員・利用者の皆さまに、便利で 安心な金融機関としてご利用いただけるよう、 ■JAバンク自己改革 JAバンク会員の総力を結集し、実質的にひと JAバンク自己改革の完遂に向け、 「3 本の柱」 つの金融機関として活動する「JAバンクシス に基づく施策を支援するとともに、県域での取 テム」の確立を目指します。 組み状況の開示に努めます。 ■地域社会への貢献 JAバンク自己改革“3 本の柱” 系統資金の地元還元として地場産業への融資 ①農業所得増大と地域活性化応援プログラム をはじめ、地域開発および地域文化向上に協力 ②信用事業運営の合理化等 し、地域社会の発展に貢献します。 ③農業と地域・利用者をつなぐ金融サービスの 提供・地域貢献 “ Each For All and All For Each ” 一人は万人のために、万人は一人のために 組 合 員 およびご 利 用 者 の 皆 様 J A 香 川 県 経済事業 指導事業 信用事業 共済事業 農業用生産資材・生活用品 農畜産物の販売 他 営農・生活 教育指導 他 貯金・融資・為替等 金融サービス 生命・建物・車・ 火災共済 JA香川信連 JA香川中央会 JA全農 JA全中 JA信用事業の サポート 農林中央金庫 JA バ ン ク 2 JA香川厚生連 JA全共連 JA全厚連 JAバンク・セーフティーネット 組合員・利用者から一層信頼され利用される JAバンクでは、「破綻未然防止システム」と 信用事業を確立するために、「再編強化法(農林 「貯金保険制度」により「JAバンク・セーフ 中央金庫及び特定農水産業協同組合等による信 ティーネット」を構築しています。これにより、 用事業の再編及び強化に関する法律)」に則り、 組合員・利用者の皆さまにより一層の安心を届 JAバンク会員(JA・信連・農林中金)総意 けています。 のもと「JAバンク基本方針」に基づき、JA・ 信連・農林中金が一体的に取組む仕組みを「J ■破綻未然防止システム Aバンクシステム」といいます。 「破綻未然防止システム」は、JAバンクの健 「JAバンクシステム」は、JAバンクの信頼 全性を確保し、JA等の経営破綻を未然に防止 性を確保する「破綻未然防止システム」と、スケー するためのJAバンク独自の制度です。具体的 ルメリットときめ細かい顧客接点を生かした金 には、(1)個々のJA等の経営状況について 融サービス提供の充実・強化を目指す「一体的 チェック(モニタリング)を行い、問題点を早 事業運営」の2つの柱で成り立っています。 期に発見、(2)経営破綻に至らないよう、早め 早めに経営改善等を実施、(3)全国のJAバン クが拠出した「JAバンク支援基金」等を活用し、 JAバンクシステム 個々のJAの経営健全性維持のために必要な資 本注入などの支援を行います。 組合員・利用者 行政 連携 全中 全国監査機構 JA中央会 協力・連携 経営改善指導 貯金保険機構 破綻時の支援 JAバンク 支援協会 系統債権管理 回収機構 安心 便利 JAバンク会員の 経営健全性確保 金融サービスの 提供の充実 ■貯金保険制度 貯金保険制度とは、農水産業協同組合が貯金 JAバンク基本方針 JA 信連 農林中金 (JAバンク県本部) (JAバンク 中央本部) 破綻未然防止システム 等の払出しができなくなった場合などに、貯金 者等を保護し、また、資金決済の確保を図るこ とによって、信用秩序の維持に資することを目 的とする制度で、銀行、信金、信組、労金等が 一体的事業運営 破綻未然防止 の支援 ・JA等の経営状況のモ ・実質的に一つの金融機 ニタリング 関として機能するよう ・JA等に対する経営改 な運営システムの確立 不良債権の 管理・回収 ・共同運営システムの利 善指導 ・JAバンク支援基金等に 用 よる資本注入などのサ ・全国どこでも統一され ポート等 た良質で高度な金融 サービスの提供 加入する「預金保険制度」と同様の内容となっ ています。 農林中金への指導権限の付与など JAバンク・セーフティーネット 再編強化法・ ・ ・ (農林中央金庫及び特定農水産業協同組合等による信用事業の再編及び 強化に関する法律) 3 破綻未然 防止システム 貯金保険制度 破綻未然防止のための JAバンク独自の制度 貯金者等保護のための 公的な制度 J Aバンクシステム J Aバンク・セーフティーネット JAバンクシステム 地域密着型金融への取組み 地域密着型金融への取組み 当会は、JA香川県と一体となり香川県農業 相談窓口としてそれぞれ「農業金融センター」 の発展と農家経済の向上を金融面から支援させ を設置し、JAのサポート指導機能、農業法 ていただくとともに農業と地域社会に貢献する 人等への融資相談機能の拡充、強化を図って ため、JAバンク香川中期戦略に基づき地域密 います。 着型金融の推進に取組んでおります。 JA香川信連農業金融センター (0120-831-550) 3.JA内事業間連携の強化 ■農業メインバンク機能強化への取組み (農山漁村等地域の活性化のための融資をはじめ JAグループでは、信用事業と営農経済事 とする支援) 業が相互に連携し、担い手に対し営農に関す 1.農業融資の円滑な取組み る情報、農業融資に関する情報をお伝えする JAバンク香川は、各種プロパー農業資金 など、総合力を発揮して担い手支援に積極的 に対応するとともに、農業近代化資金や日本 に取組む体制づくりを行っています。 政策金融公庫資金の取扱を通じて、農業者の 農業経営と生活をサポートしています。 ■生活メインバンク機能強化への取組み 平成 28 年3月末時点の当会の農業関係資金 (利用者から選ばれ利用され続ける金融機関を目 残高は 2,666 百万円、日本政策金融公庫 ( 旧農 指す取組み支援) 林漁業金融公庫 ) の受託貸付金残高は 367 百万 1.JAバンクローンの推進 円となっています。 JAバンク香川では、お客様のさまざまなラ また、新規就農者の経営と生活をサポート イフプランやニーズに合わせて、各種ローン するための青年等就農資金および農業者の経 を品揃えしています。住宅の新築・購入をはじ 営再建を支援するための負債整理資金を取 め、増改築・外装工事などさまざまな用途にご 扱っております。 利用いただける住宅ローン、自動車やバイクの このように、担い手の経営実態やニーズに 購入、修理・車検費用などカーライフに関する 適した資金の提供に努めています。 あらゆる用途にご利用いただけるマイカーロー ン、その他お客様のニーズにお応えするために 2.担い手のニーズに応えるための体制整備 JAバンク香川では、地域の農業者との関 各種ローンをご用意しています。 係を強化し、地域農業を振興するための体制 また、当会はJAバンクローンの利便性向上 整備に取組んでいます。 のために、JAに対して助成を行うなど、側面 JA香川県では、本支店の農業融資担当者 的な支援を行っています。 2.「JA住宅ローン・新エコ割」 が、営農・経済担当者がお聞きした情報も含 めて把握し、農業融資に関する訪問や資金提 JAバンク香川では、国の「住宅版エコポ 案活動を実施しています。また、JAの本店 イント制度」の終了に伴い、 「JA住宅ローン・ には「担い手金融リーダー」を設置し、各支 エコ割」の後継商品として平成 23 年 8 月から 店の活動をサポートしています。平成 28 年 4 環境配慮型の住宅を新築・改築する方ならど 月にはJA香川県に「農業担い手サポートセ なたでもご利用いただける「JA住宅ローン・ ンター」が設置され、農業振興に向けた取組 新エコ割」の取扱を開始しており、これまで み強化を行っています。当会は同センターと 以上にご利用いただき易くなっております。 連携を図り、側面的な支援を行っています。 このように、JAバンク香川では、組合員を さらに、JAバンクの農業融資担当者等の はじめ地域のみなさまのニーズに積極的にお 資金相談・経営相談への対応力向上につなげ、 応えできるように努めております。 農業者の一層の満足度向上を図る事を目的と して、JA香川県および当会に「JAバンク ■農商工連携事業 農業金融プランナー」 を設置しております。 農業と商工業の連携強化を支援するため、農 また、JA香川県ならびに当会が農業金融 産物の魅力とブランド力を発信するイベントの 4 協力・支援を行っています。 う「かがわ農商工連携ファンド事業」への参画 ○利子助成事業 などの活動を通じて、地域社会の発展のために 厳しい経営環境に直面する多様な担い手に 努めています。 対して、その借入負担の一部を軽減すること ○商談会・ビジネスマッチング により、農業経営の安定化・効率化を支援し 四国の農林水産物の首都圏への地産外商を ています。 促進し、広く四国の農林水産業の魅力を発信 なお、エコ基金の利子助成事業は平成 26 年 することにより、認知度、ブランド力向上と 12 月末をもって新規の取扱いを終了し、農林 販路の拡大を図るために、四国四県のJAバ 中央金庫が「利子補給事業」としてその事業 ンクが協力し、 「JAバンク四国商談会」を開 を継続していますので、当会では引き続き支 催(平成 28 年 2 月 5 日)しました。 援してまいります。 当会は、このような商談会やビジネスマッ ○投資事業(アグリシードファンド) チングの場を提供することにより、6次産業 国内農業・環境(ビジネス)の発展・成長 化や農商工連携への支援、農業の発展に貢献 に貢献するため、農業振興・環境貢献に取組 しています。 む農業法人を、ファンドを通じてサポートし なお、平成 28 年度は 12 月 2 日に大阪で開 ています。 催される、「JA・JFグループ近畿商談会」 ○JAバンク新規就農応援事業 に参加する予定です。 将来の国内農業における担い手として期待 される新規就農希望者 ( 研修生 ) を育成するた めの研修を行う研修受入先の取組み支援を通 じ、地域農業の振興・発展のため、新規就農 希望者の独立就農を後押ししています。 ○JAバンク食農教育応援事業 地域の小学生の農業に対する理解を促進す るため、JAバンク食農教育応援事業を展開 し、農業にかかる教材「農業とわたしたちの くらし」の配布や農業体験学習の受入れ等に ○ビジネス交流フェア 取組んでいます。 県内の農林漁業者と中小企業との連携・協 JA、当会、農林中央金庫が連携し、エコ 力して行う新商品の開発や販路開拓などの取 基金の費用拠出によって製作された補助教材 組み支援のため、( 公財 ) かがわ産業支援財団 「農業とわたしたちのくらし」の贈呈は、今 が創設する「かがわ農商工連携ファンド」に 年で 9 年目を迎え、県下の小学校 167 校の小 参画しています。これにより、地域に潜在し 学 5 年生に 10,060 冊、特別支援学校等に特別 ているこだわりの農林水産物等の加工や商品 支援教育版「農業とわたしたちのくらし」116 開発に関する提案、相談の場を提供すること 冊を届けました。さらに平成 27 年度より教材 で、農業者の 6 次産業化およびビジネス交流 本の内容をより具体的に理解できるようDV を応援しています。 Dも併せて届けており、授業等において活用 されています。 ■JAバンクアグリサポート事業の支援 また、学校での補助教材の活用方法につい 当会は、JAバンクが農業・農村に対する支援・ て小学生や教諭の意見に触れるため、補助教 貢献を実施するために設立した一般社団法人J 材を 3 校の小学生に直接手渡す贈呈式を実施 Aバンクアグリ・エコサポート基金(以下「ア しました。このように、将来を担う子どもた グリエコ基金」という)が行う下記事業について、 ちに対して、食農に関わる教育活動、環境保 5 地域密着型金融への取組み 企画・開催や、( 公財 ) かがわ産業支援財団が行 地域密着型金融への取組み 社会的責任と貢献活動 社会的責任と貢献活動 全教育活動、および金融経済にかかる教育活 ■地方自治体・関係団体等への協力 動に取組んでいます。 当会は、地域金融機関として、国税・地方税 併せて、JA等による子どもの農業や自然 の収納をはじめ、県指定代理・高松市収納代理 環境、金融経済に対する理解を促進するため 金融機関としての役割を果たす一方、各種年金 の教育活動に対して助成を行う活動にも支援 受取や各種公共料金等の口座振替、給振・財形 をしています。 の元受機関、国民年金保険料の収納事務などの 業務を行っています。 ■ポスターコンクール 当会は、小学生たちが農作業をしている家族 や農業にかかわる人々をモチーフに描写するこ とを通じて農業に関心をもち、自然を大切にす る心を育んでくれることを願って、県下の小学 生を対象に、毎年「貯蓄に関するポスターコン クール」を実施しております。この取組みも平 成 27 年度で 49 回を数え、県下の小学校 147 校 補助教材「農業とわたしたちのくらし」と DVDを受け取る小学生 から 2,244 点もの作品の応募がありました。厳正 な審査の結果、入選作品を選定し、サンポート ■金融円滑化への対応 高松において表彰式ならびに展示会を行いまし 平成 25 年 3 月末に 「中小企業者等金融円滑化 た。当会理事長賞作品は本誌裏表紙に掲載して 法」 の期限が到来しましたが、期限到来後にお います。 いても、当会は農業者の協同組織金融機関とし て、健全な事業を営む農業者をはじめとする地 域のお客様に対して、必要な資金を円滑に供給 していくことを、最も重要な役割のひとつとし て位置づけており、お客さまからの借入れ条件 変更等のご相談やお申込には、引き続き真摯か つ丁寧に対応するとともに、経営相談に積極的 かつきめ細かく対応することで経営改善への取 組みを支援しています。 なお、平成 28 年 3 月末までにお客様からの借 ■環境美化活動 入れ条件変更等のお申込みを受け、対応した債 当会は、高松市環境美化都市推進会議の提唱 権数および債権額は、41 件、3,820 百万円となっ する「私たちのまちは、私たちの手で美しく」 ています。 に呼応して、定期的に実施されるサンポート高 松・中央通り一斉清掃に参加し、清潔で美しい ■「経営者保証に関するガイドライン」 への対応 まちづくりに積極的に参画しています。 当会は、 「経営者保証に関するガイドライン」 境美化に対する自 を尊重し、遵守するための態勢整備を実施して 主的な取組みとし います。 て、 職 員 に よ る J お客様と保証契約を締結する場合、また、保証 Aビル周辺の清掃 人のお客様が本ガイドラインに則した保証債務の も行っています。 ま た、 当 会 の 環 整理を申し立てられた場合は、本ガイドラインに 基づき、誠実に対応するよう努めています。 6 ■日本赤十字社の献血への参加 当会は、地球温暖化防止に向け、温室効果ガ JAバンク香川では、地域社会の一員として、 ス削減のために、衣服の軽装化により、事務所 当会をはじめとするJAグループ役職員による や会議室における夏の冷房温度を高めに設定す 献血を年数回実施しており、当会は「献血サポー る「クールビズ」を実施しています。 ター」にも登録され、積極的に協力しています。 また、森林資源の有効活用としてコピー用紙 および封筒等は、再生紙を使用しています。 さらに、CO₂ 排出量を少しでも抑制するため、 役職員が使用する推進車は環境にやさしいハイ ブリッド車を導入しています。 ■節電対策 JAグループ香川では組織を挙げての節電対 策に取組んでいます。当会の具体策として、クー ルビズの実施、「ノー残業デー」の実施、役職員 のエレベーター使用の自制等に努めています。 ■エコ・キャップ、プルタブ回収活動 当会は、障がい者支援 ■地球にやさしいオフィス登録 活動や子どもたちへの ゴミの減量・資源化に取組んでいる当会は、 環境教育支援事業を行 高松市が募集する「地球にやさしいオフィス」 う“エコ・キャップ活動” に登録され、その実績を通して地球環境の保全 に賛同し、これまで累計 に努めています。 165,509 個 の ペ ッ ト ボ ト ル・ キ ャ ッ プ を 送 付 し、 1,291.39 ㎏ の CO₂ 削 減 効 果をあげています。また、 車椅子を贈呈する“プル タブ回収活動”に賛同し、 全役職員で取組んでいます。 ■使用済み切手回収運動への協力 当会は、県内の協同組合が連携して取組む社 会貢献活動として、かがわ協同組合連絡協議会 が行う使用済み切手回収運動へ協力し、平成 26 年 7 月から平成 28 年 3 月の間に計 439g を回収 して香川県ユニセフ協会へ贈呈しました。 ■食の安全・安心への取組み支援 当会は、JAグループが行う安全・安心な食 料を地域社会に安定的に供給し、健康で豊かな 人間性を育む健全な食生活を支えていく事業に 参画するとともに、地域農業の振興と発展を目 的とした農業担い手育成・対策事業にも取組み 支援をしています。 7 社会的責任と貢献活動 ■環境保全への取組み 社会的責任と貢献活動 トピックス︵ TOPICS︶ トピックス(TOPICS) ■農業所得増大・県内食料自給率向上への 取組み支援 ■窓口ロールプレイング大会開催 当会は、JAグループが行う地産地消の推進 サービスを提供できるよう、JA香川県が実施 等による県内食料自給率の向上、流通コストの している窓口セールス研修とタイアップした 「 低減等による農業所得の増大を図る取組みを支 窓口ロールプレイング大会」 を平成 27 年 9 月 9 援しています。 日と 10 日に開催しました。 「店舗に足を運んでくださるお客様」 に最良の ■地方創生への取組み 当会は、地方創生への取組みに積極的に関与 するため、香川県が策定した「かがわ創生総合 戦略」の政策目標のうち「農林水産業の担い手 の確保・育成」に呼応し、JA香川県の農業イ ンターン修了者が新規就農に従事する場合、当 会が営農費用の一部を助成することにより、就 農直後の経営の安定化を図ることを目的として、 「JAバンク香川新規就農助成要領」を平成 28 年 4 月 1 日に制定しました。今後も農業振興と 地域経済の持続的発展および地域社会の活性化 窓口ロールプレイング大会 に貢献していきます。 ■JAバンク香川事業推進研修会開催 ■震災支援 JAバンク香川は、 「JAバンク香川中期戦略」 平成 28 年 4 月 14 日に発生した熊本地震を受け、 を策定し、『「農業とくらしに貢献し、選ばれ、 JAグループ支援隊として当会から 8 名を被災 成長し続けるJAバンク」の実現』を基本目標 地へ派遣し、人手不足が懸念されているJA熊 として、JA、農林中央金庫ならびに当会が一 本経済連 園芸集送センターにおいて営農支援を 体となってさまざまな取組みを行っています。 行いました。 JAバンク香川 事業推進研修会 平成 27 年度は、この中期戦略に基づき、農業 メインバンク・生活メインバンク機能の強化をは じめ、JA・信連の一体性を強化した取組みを進 めていくために、平成 27 年 6 月 22 日と 23 日に 「JAバンク香川事業推進研修会」を、また平成 27 年 10 月 8 日と 9 日に「JAバンク香川事業推 進フォローアップ研修会」を実施しました。 8 ■CS改善プログラムの取組み JAバンク香川では、CS活動の定着化・取 事業基盤の中核である正組合員の高齢化に伴 組み強化に向けて、管理職によるコーチングに う世代交代が本格化している状況下、正組合員 より、部下から「ポジティブな要素」や「気づき」 数の減少に加え、JAバンク香川を取り巻く環 を引き出せる存在となり、コーチングスキルや 境は刻々と変化しています。この環境変化に対 コーチング継続実施の意欲の向上を図ることを 応し、顧客に選ばれるJAを目指すためにJA 目的とし、平成 28 年 5 月 18 日から 20 日までの バンク香川では、CS改善プログラムに取組ん 3 日間合計 6 回、 「JAバンク香川CSコーチン でいます。 グ研修会」を実施しました。 JA香川県では平成 25 年度より「CS改善プ これからも、組合員・利用者の方に満足して ログラム」が順次開始され、すでに全店舗への いただけるサービスの提供等を行うとともに、 展開が完了していますが、平成 28 年度について 地域の皆さまに選ばれるJAバンクを目指して も、JA、当会、農林中央金庫からCSサポーター いきます。 23 名および県域サポーター 3 名、併せて計 26 名 を選任しています。「職員自ら考え、行動する」 人材を育成することでJAの顧客満足度・職員 満足度向上を目指した取組みにするため、JA 経営層も率先して働きかけているほか、当会と しても各種の支援を行っています。 CS改善活動開始後、JAのお客様からは「支 店の雰囲気が明るくなった」「職員の対応が良く なり、JAが変わった」等の声が寄せられてお ります。 JAバンク香川CSコーチング研修会 ■プレミアムライブ2016の開催 プレ年金層ならびに既受給者層を対象とした 「 プレミアムライブ2016」 を平成 28 年 2 月 20 日アルファあなぶきホールで開催し、応募者総 数 10,514 名のなかから抽選で 4,000 名を招待しま した。ライブではアーティストの加藤登紀子さ ん、ばんばひろふみさんが熱唱し、ステージと 観客席が一体となって大いに盛り上がりました。 平成 28 年度は、 「プレミアムライブ2017」 CSリーダー交流大会 としてアーティストに八代亜紀さん、夏川りみさ んを招聘し、平成 29 年 2 月 18 日に開催予定です。 ■JAバンク香川FST(市場開拓実践訓練) 年金編 開催 現場営業力強化に向け、外部講師を招聘して の同行推進をメインとしたJAバンク香川年金 FST(市場開拓実践訓練)を平成 27 年度は 4 回、 それぞれ 3 日間、開催しました。 今年度もすでに 6 月に 3 日間で開催しており、 あと 4 回開催する予定です。 プレミアムライブ 2016 9 トピックス︵ TOPICS︶ ■JAバンク香川CSコーチング研修会開催 トピックス︵ TOPICS︶ 最適な包括承継時期の検討と諸課題整備に取組 みます。 ■一般事業主行動計画の策定 職員のワーク・ライフ・バランス推進に努めて いる当会は、次世代育成支援対策推進法に基づき、 育児・介護休業制度の充実・時間外労働の削減・ 年次有給休暇の取得促進を三本柱とした一般事業 主行動計画を策定しており、香川県の「子育て行 外部講師同行のもと担当地区での実践活動 動計画策定企業」に認証されています。 ■経営力の強化と人材育成の取組み 当会は、社会的責任と公共的使命を果たし地 域社会から信頼を確立するために、毎年度、当 会ならびに県内JAの役員、幹部職員を対象に コンプライアンス研修会を開催するなど、コン プライアンスの実践に役職員一丸となって取組 んでおります。 さらに、 『人事管理の基本方針』等に基づき、 人材育成にも積極的に取組んでおり、「階層別研 修会」 をはじめ、階層の枠を超えた「スクラン ■「働く人の健康チャレンジ2015」への 取組み ブル研修会」および「コンプライアンス研修会」、 役職員の健康管理に関する「衛生研修会」等を 職場内の健康づくり気運を高め、生活習慣を 開催するなど、あらゆる機会を通じて経営力の 改善し、継続するためのきっかけをつくること 強化と人材育成に取組み、役職員の総合力発揮 を目指し、平成 27 年 9 月∼ 11 月の間、高松市 を目指しています。 が主催する「働く人の健康チャレンジ2015」 にエントリーし、全職員が毎日ラジオ体操に取 組みました。 現在では音楽が流れ始めると自然に体操する 職場風土ができ、その取組み成果は主催者から も高く評価されています。 役職員対象コンプライアンス研修会 ■包括承継に向けた組織整備への取組み 中期経営計画の事業別実行方策として掲げて いる包括承継に向けての課題整備として、JA における事業改革の実践支援・リスク管理態勢 の整備支援・県域機能分担の再整理、一層の人 事交流の実践に取組んでいます。 今後もJAグループ香川総合対策審議会なら びに信連部会で協議を重ね、引き続きJAへの 10 平成 平成 27 年度の事業実績 年度の事業実績 27 ■経済・金融情勢 略の展開を支援し、一体的事業推進の取組み わが国の経済は、アベノミクス効果等により 強化に向けた県域機能の発揮に努めました。 所得・雇用環境が改善され、国内景気は緩やか また、全国の信用事業システムであるJA な回復基調が継続しました。 STEMシステムの安全かつ安定的な運営と、 しかし、中国経済の減速や世界的な原油価格 情報資産の適正な保護・管理・利用に向けた 下落の懸念が広がるなか、熊本地震や平成 28 年 情報セキュリティ管理体制の強化に取組みま 1 月に決定したマイナス金利導入に伴う影響もあ した。 り、経済情勢は先行き不透明な状況が続くこと が見込まれます。また、海外経済は依然として ◇JA指導 不透明感が強く、今後の動向には注意が必要で 「JAバンク会員」として「JAバンク基本 あると認識しています。 方針」を遵守するとともに、会員JAに対して、 農林中央金庫、中央会系統との連携を強化し、 国庫金振込事務、登録金融機関業務および不 ■平成 27 年度の事業概況 祥事未然防止に向けた検査・指導を行い、J ◇資金調達 Aの内部管理態勢、事務管理態勢等の向上に 貯金については、JA香川県における「農 努めました。また、商品統一ならびに事務統 業振興定期貯金(パートナー)」の取組みなど 一への取組みを強化し、JAバンク香川にお により、期末残高は 1 兆 5,070 億円と前年度を ける事務の適正化・効率化を図っています。 318 億円上回り、2.2%の増加となりました。 なお、平均残高は前年度を 260 億円上回り、 ◇経営管理 1.8%の増加となりました。 経営上の諸課題のうち、リスク管理やコン プライアンスについては、委員会機能の充実 ◇資金運用 により態勢を強化し、業務・会計面について 貸出金については、継続的に系統資金の地 は検査・監査および内部けん制を通じて適正 元還元に努めたものの、地方公共団体への大 に処理するとともに、外部監査法人とのアド 口貸出金の償還等により、期末残高は 433 億 バイザリー契約に基づき経営の健全化と効率 円となり前年度比 7 億円、1.8%の減少となり 化、安定的還元と自己資本増強に努めました。 ました。 また、各種研修会の実施、自己研鑽の推奨 なお、平均残高は、前年度比 16 億円、3.6% などによる人材育成に努める一方、法令等遵 の減少となりました。 守、自己責任原則に基づく内部管理態勢の適 余裕金運用については、貯金の増加に伴い、 切性・有効性を検証するため、リーガルチェッ 農林中金への預け金を増加させるとともに、 クや自主検査を充実し、経営の健全性確保・ 受益証券等への分散投資を行った結果、平均 向上に努めました。 残高は預け金が 1.1%の増加で 7,542 億円、有 以上のことを含めて総合的に、「経営力の強 価証券が 2.4%の増加で 7,426 億円となりまし 化策」を実践し、組織目標の徹底、ガバナン た。 スの強化、役職員の総合力の発揮に向けて引 続き取組んでおります。 ◇企画業務 ◇収支状況 JAバンク香川中期戦略に基づき、県域戦 略の具体的実践事項の取組みと経営数値目標 市場環境の変化に対応するために、役職員 の達成に向けて、農業メインバンク、生活メ 一同、経営基盤の確立、信頼性の向上および インバンク機能の強化、相続貯金の実態調査 金融機能の向上に努めた結果、継続して経費 など個人貯金増強対策等、更なるリテール戦 の削減に努めたこともあり、当期剰余金は 11 平成 年度の事業実績 27 5,856 百万円(計画対比 2,196 百万円増加、前 年度対比 110 百万円減少)となりました。 平成 27 年度については出資配当金 500 百万 円、事業分量配当金 2,905 百万円を会員に還元 しております。 その結果、次期繰越剰余金は 1,260 百万円と なりました。 12
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