オーダーメイド紳士服業界の今後 岸 伸彦 はじめに 近年、 日本企業、 と り わけ中小企業を 取り 巻く 環境は大き く 変化し ている 。 中小企業の 自助努力を前提と し た本格的な競争原理が導入さ れ、 疲弊し た国内経済の中で、 中小企業 経営にと って 厳し い状況が続いている 。 その背景には経済のグロ ーバル化の進展、 廃業率 が開業率を上回る 状況、 製造業など の東アジアへのシフ ト によ る 国内産業空洞化と いっ た こ と が挙げら れる i。 し かし 、 こ こ にき て景気回復、 デフレ 脱却期待で高額商品の消費が上向く など 、 明る い 兆し も 見え始めた。 こ の機会を 逃さ ず、 事業経営を安定し た成長軌道へと 乗せる ため、 服 飾産業、 特に私自身が身を おく オーダーメ イ ド ・ス ーツの製造・販売業における 現状と 課題 について検討する 。 オーダーメイド・スーツの現状 明治の初めにはすでに横浜にテイ ラ ーが存在し 、 居留地の西洋人を 顧客に洋服を仕立て ていたと さ れる ii。第二次大戦後し ばら く 男性用ス ーツは、テイ ラ ーに自ら 出向いて採寸し 、 仕立てても ら う のが一般的だっ た。1950 年代の高度成長期に入る と 、合成繊維の開発の例 に見ら れる よ う に従来にはみら れなかっ たよ う な新製品が大量に生産さ れる 体制が整い、 メ ーカーによ る 宣伝販売の強化も あり 、 国民の衣料品の購入額が大き く 伸びる こ と と なっ た。 高度成長期における サラ リ ーマンの背広の位置づけは、 長時間労働のシンボル、 組織 の中で働く ための一種の作業着のよ う なも のであった。 し かし 1970 年代以降徐々に価値 観が分散する よ う になり 、 レ ジャ ーにも 目が向けら れる よ う になる と 、 仕事着と し てのス ーツと レ ジャ ー着と し てのよ り カジュ アルな服装と が分けて着用さ れる よ う になっ たiii。 近年、 衣料の生産と 供給は、 品質管理の徹底と 多品種少量生産シス テム の拡大、 国外へ の生産シス テム の移管など によ り 、高度の合理化・国際化を 遂げ、質と 量の豊かさ をも たら し たが、 と り わけ物量の飽和状態がも たら さ れる こ と と なっ たiv。 男性の衣服の中で最も 手の込んだ仕立てを するス ーツは、 従来、 紳士服地と いう 素材を 使い、 手作業によ る 縫製で立体的に作ら れた。 こ れはオーダーで行っ ていた仕立ての方法 である 。 こ れを あま り 変えずに低価格で大量生産する『 既製服』 を 作る ために、 一連のプ レ ス 機の導入など によ っ て製造がオート メ ーショ ン化さ れ、 技術革新の時代に入る 。 その 結果、 紳士服業界は大型の量販店に席巻さ れる こ と と なっ た。 オーダーメイド・スーツにおける課題 オーダーメ イ ド ・ス ーツと 量販店で販売さ れる 既製服と を 単純に比較する こ と はでき な いが、 既製服についての問題がオーダーメ イ ド においては容易に改善さ れる 。 既製服では 1 色・柄・デザイ ン等について完全には顧客の要求にこ たえる 事はでき ないと 考える が、 オー ダーメ イ ド シス テム では顧客の要求にかなり の程度ま でこ たえる 商品を提供でき る 。 ま た 顧客が商品を 選択する際に重要な尺度と なる 価格面においても 、 高品質を 維持し つつ、 量 販店と 同水準の低価格が可能と なっ ている 。 し かし 、 オーダーメ イ ド も 万能と いう わけに はいかない。こ こ ではオーダーメ イ ド ・ス ーツに関する問題点をいく つか挙げ、解決策を 検 討する 。 第一に納期についてである が、 こ れは受注から 2 週間ほど かかる こ と になる 。 工程が多 く 、 万一のト ラ ブルに備える から である が、 顧客にと っ ては、 その服の着用のタ イ ミ ング を 逸する こ と にも つながり かねない。 情報機器の活用や、 業務の標準化を 図る こ と で工程 を 短縮し 、 無駄を 省く 努力を図ら ねばなら ない。 第二に商品そのも のについてである が、 デザイ ンが豊富と はいえ、 やはり 昨今の急速に 変化する 流行も フ ォ ロ ーし ておかないと 、 若年層に対する アプロ ーチが弱く なる 。 従来オ ーダーメ イ ド ・ス ーツのメ イ ン・タ ーゲッ ト と さ れていなかっ た女性や若年層にも 浸透を 図 る ためには、 様々なメ ディ アにおける マーケティ ング 活動等が有効と 思われる が、 こ れは 別項で検討する 。 第三に価格についてである が、 やはり 既製品よ り も 割高と いう イ メ ージが定着し ている よ う に思われる 。 こ れは日本では、 オーダーメ イ ド と いう も のが一部の富裕層のためのも の、 も し く は既製服では合わない人のためのも の、 と いっ た位置づけがなさ れてき たため ではないだろう か。 一般に紳士既製服の流通経路はかなり 多段階を 経ている が、 こ れら を 省き 、 機屋から 直接買い付ける など し て仕入れのロ ーコ ス ト 化を 図る 。 ま た閑散期対策を 含めた年間を 通じ ての安定し た発注を行う こ と によ り コ ス ト ダウ ンを 目指す。 縫製工場と の専属契約によ る 安価な工賃の実現や生地の買い付けの工夫をする などし てト ータ ルで製 造原価を 抑える 。 アイ テム の絞込みや、 将来的には海外生産も 視野に入れる こ と が必要で あろう 。 第四に販売面に関し てである が、 やはり 購入時点において出来上がり の状態がイ メ ージ でき ないと いう こ と は顧客にと っ ては大き な不安要素のひと つと なり う る 。 こ れに関し て は、 パソ コ ンなど の情報機器を 活用する こ と によ り 、 ある 程度は解決さ れる 。 第五に店舗に関し てである が、 敷居が高く 入り づら い雰囲気を変え、 手に取り やすい小 物類の品揃えも 重視する 必要がある 。 も のづく り の工房と し ての空間作り を 念頭に置き 、 店舗環境と 商品に整合性を も たせる こ と が重要である 。 最後に採算面である が、 こ れについては以下でモデル候補店の採算性分析を 行いたい。 市場調査によ る 売上予測である が、 詳細な数字、 企業名等は省略する v。 ・ 出店検討物件と し て、 約 15 坪の店舗を 想定する。 ・ 商圏設定は、 市場環境、 買い物行動によ り シェ ア 10%以上の売上が期待でき る 当該 市内全域と する 。 ・ 市場規模は、 商圏内世帯数 43,111、 およ び推計人口 124,275 人、 構成人員 2.9 人と 2 する 。 ・ 市場力は、 一世帯当たり の年間品目別支出金額の合計 34,454 円と する 。 ・ 競合店舗は、 大手量販店 3 社、 価格はいずれも 30,000 円台後半が中心、 オーダース ーツは取り 扱っ ていない。 3 社と も 、 ホームページ上での割引券を 発行し ている 。 こ の条件下で、モデル候補店の価格設定も 他社同様、30,000 円台後半と する 。その場合、 売上予測は、 €34,454ª43,111 世帯ª( 2.9 / 3.4)( 注) ª10% =€126,691,310 ( 注) 全国平均の一世帯当たり 構成人員は 3.4 人である こ と から 修正を加えた 。 オーダーメ イ ド ・ ス ーツを 扱う 店舗が他にない場合、 オーダーメ イ ド ・ ス ーツ主体の当 該モデル店が量販店と ま と も に競合する と は考えにく い。 他社と 同レ ベルの販売価格、 ま た納期の短縮が実現でき れば、 シェ ア 10%、 およ び年間一億円の売上も 可能と 思われる 。 加えて 、 事業の安定性を 検討する ために財務分析も 行われなければなら ない。 財務分析 は貸借対照表、 損益計算書を中心と し た分析によ り 事業の経営特性と 課題を 見る も のであ る が、 内容と し て資金の安定性、 資金繰り を 見る 安全性分析、 資本の活動の効率性を 示す 活動性分析、 経営の成長度を示す成長性分析が主たる も のである 。 財務数値はその事業の 成長過程の位置や景気の動向によ っ ても 大き く 異なる 。 財務分析で得た数値を 経営指標と 比較し て事業の評価を 行い、 事業経営に役立てる こ と ができ る vi。 オーダーメイド・スーツにおけるメリットの検証 コ ス ト 追求の結果、 既製服工場が中国など 東アジアへシフ ト 、 ス ーツ人口の減少、 衣生 活における 消費行動の多様化など さ ま ざま な要因が複合し オーダーメ イ ド ・ス ーツ業界は 衰退を 余儀なく さ れている 。 し かし 、 既製服のみが対抗すべき 相手ではなく 、 あら ゆる 角 度から オーダーメ イ ド ・ス ーツの需要を捉えねばなら ない。 こ こ ではオーダーメ イ ド ・ス ー ツ における メ リ ッ ト を 挙げてみたい。 ・顧客側メ リ ッ ト ① 自分の欲し いデザイ ンや生地で作る こ と ができ る 。 季節を 問わず、 多く の店を 回る こ と なく 好みの洋服が手に入る 。 ② サイ ズを 気にする こ と なく 作る こ と ができ る 。 上下のサイ ズ違いや、 好みの丈にする こ と が可能。 ③ 個性やこ だわり が主張でき る 。 ネームを 入れる 場所や、 裏地、 ボタ ンなど を セレ ク ト する こ と ができ る 。 ④ ス ーツに対する 思い入れが強く なる 。 着用する 人間や洋服における 歴史や文化を 継承し ていく こ と ができ る 。 ⑤ 価格が論理的には既製服よ り 安い。 3 受注後生産シス テム の採用によ る 。 ・経営者側メ リ ッ ト ① 開業資金が安い。 既製服を 仕入れる 必要がなく 、 初期の設備投資が少ない。 ② 小ス ペース で店舗展開でき る 。 サンプルス ーツ展示や、 写真でも よ い。 ③ 運転資金が不要 受注後生産なので資金は販売後に発生する 。 ④ 環境に優し い。 売れ残り を作ら ない。 ⑤ 無店舗でも 開業でき る 。 情報機器の活用等で可能と なる 。 以上のこ と から オーダーメ イ ド ・ス ーツの専門店にと っ ては、必ずし も 大き なエリ ア、店 舗面積、 多額の資金が必要ではないこ と がわかる 。 広すぎる エリ アでは競合店も 多く 、 そ の地域に密着し た店舗作り の必要性がある こ と から も 、 市場調査等が不十分なも のと なる 恐れも ある 。 オーダーメイド・スーツのマーケティング活動について 服飾ビ ジネス の一形態と し て、 オーダーメ イ ド ・ス ーツの製造・販売業を確立する にあた っ ては、 的確に対象にアプロ ーチするマーケティ ング が欠かせない。 こ こ では、 一般的な 消費者行動など も ふま えて 、オーダーメ イ ド ・ス ーツにおける マーケティ ング概念を 検討す る。 消費者は、 さ ま ざま な形で自己に対するイ メ ージを抱いている が、 彼ら がこ だわる 商品 やそれら を購入する店は、 自己のイ メ ージを 反映し ている こ と が多い。 そのイ メ ージと 一 致する ブラ ンド や商品を 選択する 傾向にある 。 『 現実の自分』と『 理想の自分』 と が存在し 、 その間の乖離を 埋める ため、 理想の自分に近づく 為の購買を 行う 。 店のイ メ ージ、 商品、 サービ ス 等を タ ーゲッ ト と なる 消費者の持つ『 理想の自分』 のイ メ ージに近づけていかね ばなら ない。 次に挙げら れる のは、 商品に対する 消費者関与である が、 こ れら は、 下記の 5 つに集約 する こ と ができ る 。 ① 関心: 購買者が持つ商品カテゴリ ーに対する 関心 ② 商品リ ス ク : 商品が期待通り の働き をし なかった場合の損失と その重要性 ③ 購買リ ス ク : 誤っ た選択を する確率 ④ 愉快感: 商品に関わる 喜び 4 ⑤ 自己像: セルフ イ メ ージを 映す重要度 服や装飾品など のファ ッ ショ ン・アイ テム は特に『 自己像』 を反映する も のである 。 服飾 品は上記の 5 つの要素全てにおいて、 極めて関与度が高いと さ れている 。 こ の関与を さ ら に高める ためには、 企業は積極的な情報提供を し なく てはなら ない。 正し く 多彩な情報を顧客に伝える ために、 様々な媒体を 複合的に利用する こ と が求めら れる 。 リ ーチ力の強いテレ ビ 、 雑誌、 新聞など のメ ディ アを 使っ て、 URL を 告知し 、 視 聴者、 読者を ウ ェ ブサイ ト に引き 込む。 ウ ェ ブ上では、 詳細な商品情報を 提供する だけ でなく 、 商品直販をはじ めイ ベント への招待、 ク ーポンの配布、 懸賞の申し 込みなど 消 費者参加型の企画を提供する。 こ れら に消費者が参加すれば、 企業はマーケティ ング活 動に必要な多く の情報を 得る こ と ができ 、 消費者関与は確実に高ま る vii。 ま た人口、消費需要に対し て小売施設が供給過多の地域では、必然的に競争が激化し 、 と り わけそれは価格競争の形であら われる 。こ のよ う な状況の下で行われる 広告活動は、 高品質を 売り 物と する専門店等においても 、 価格アピ ールを 主体と し た広告が中心と な る。 具体的な情報提供の手段と し ては、 上に挙げたよ う な広告宣伝のほかに催事がある 。 価格訴求型の商品催事と 付加価値強調型の商品催事がある が、 前者については、 たと え 価格の安さ を 打ち出すプロ モーショ ンであっ ても 、 品物には十分な商品力を 備え、 し か も 『 ど こ にも ある 』 種類の陳腐な品物ではないこ と が催事成功の絶対的な条件と なる 。 と く にオーダーメ イ ド ・ス ーツのよ う な高品質性を 前面に押し 出す商品にと っ ては注意 が必要である 。 後者は値下げを適用せず、 かわり に商品の通常以上の付加価値性を 強調する 催事であ る が、 こ の方式には『 展示即売会』『 フェ ア』『 発表会』 と いった語を 用いる 。 付加価値 と し ての主な項目は、 ス タ イ ル、 柄など の面で、 類似のも のが少ない個性的な商品、 ま た有名ブラ ンド 、 有名産地の供給量の限定さ れた商品、 およ び市場導入段階に位置する デザイ ンなど 感覚面で先行型の商品など がある 。 価格的な魅力を 打ち出さ ない催事であ る 以上、 魅力的な付加価値が強く 主張さ れねばなら ない viii。 一般的なマーケティ ングを ふま えた 上で、オーダーメ イ ド ・ス ーツについてのマーケテ ィ ングを 検討する 。 ま ず、 ス ト ア・コ ンセプト と し て、『 イ メ ージ通り の服が一週間ででき る 』 と する。 オ ーダース ーツを 郊外型量販店と ほぼ同条件で購入でき る シス テム を 開発する 。 次にド メ イ ン設定に関し ては、 内部環境、 すなわち立地条件や既存顧客の充実と いっ た『 強み』、 ニーズおよ び採算性の不透明感と いっ た『 弱み』 の分析、 ま た外部環境、 す なわち所得の伸び悩み、 郊外型量販店の進出と いった『 脅威』、 ラ イ フ ス タ イ ルの成熟、 高学歴化、マス コ ミ の発達によ る 知識、情報志向と いっ た『 機会』 の分析が欠かせない。 こ のよ う に設定さ れたド メ イ ンに対し て、 マーケティ ングミ ッ ク ス を 構築し てゆく 。 5 こ れは以下の5 要素から なる 。 ① マーチャ ンダイ ジング 納期の短縮や洗練さ れたデザイ ン、 品質や価格のバラ ンス 、 イ ンポート ブラ ンド やレ ディ ース ス ーツの企画充実を重点方針と し て掲げる 。 イ ンポート や国産ス ーツ、 ド レ ス シャ ツ 、 ネク タ イ 、 コ ート など の適正な商品構成を 行う 。 ② 店舗 職人気質を演出するデザイ ン、 ベーシッ ク でシンプルなレ イ アウ ト 、 ス ポッ ト や間接 照明など を用いた照明計画を立てる 。 ③ 販売促進 採寸フ ォ ーム、 マニュ アル整備や従業員へのス ト ア・ コ ンセプト の徹底理解などの人 的販売、 壁面の有効活用や POP の統一と いっ た広告・宣伝、 ま た顧客の組織化、 フ ァ ン作り 、 イ ベント 企画の充実と いっ た顧客管理を 徹底する 。 ④ 情報シス テム 採寸データ 、 販売データ 、 デザイ ンイ メ ージの効率的活用や、 ビ ジュ アルに完成イ メ ージを 顧客に提案でき る シス テム の導入など 、 IT を利用し たネッ ト 販売を 行う 。 ⑤ 商品開発 顧客の要望を 全て受け入れる のではなく 、自社のパタ ーン・オーダーを 提供する こ と に よ っ て独自性を 確立し 、ス ト ア・イ メ ージを 向上さ せる こ と によ り 大量受注につなげて いく 。 終わりに こ れま でオーダーメ イ ド ・ス ーツのおかれた現状や様々な問題についてみてき たが、その 他にも 改善すべき 点は多々存在する と 思われる 。 どのよ う なアイ テム においても 、 ブラ ン ド 確立が消費者に対し て大き な訴求力を 持つこ と は論を 待たないし 、 長く 愛さ れる ブラ ン ド はコ ンセプト に一貫性があり 、 作る 側から の情熱も 伝わっ てく る も のである 。 消費者の ニーズにすばやく 応えら れる 従業員や職人の育成も 急務である し 、 それら の人的資源も 有 効に活用し なければなら ない。 も と よ り オーダーメ イ ド ・ス ーツ業界は大量生産・大量消費 のサイ ク ルになじ むも のではないが、 長い伝統の中で培っ てき たノ ウ ハウ の集積によ り 、 将来的にはさ ら に独自性を 高め、 多く の在庫を抱える こ と なく 、 チェ ーン展開や無店舗販 売も 視野に入れた展開を し ていき たい。 リ ピ ータ ーのみなら ず潜在的な顧客層にも 積極的 な浸透を 図っ ていく ために顧客情報のデータ ベース 化や目新し い集客イ ベント など も 必要 であろう 。 こ れから も 厳し い状況が続く かと 思われる ス ーツ業界だが、 今年に入って 東京都心の高 級紳士服店では高額なオーダーメ イ ド ・ス ーツが 30 代の男性を中心に予想以上に売れてお り 、 顧客には普通のサラ リ ーマンも 多いと いう ix。 6 乗り 越えなければなら ない壁は高いが、 固定観念にと ら われる こ と なく 柔軟な発想で課 題を 克服し たと こ ろに、 オーダーメ イ ド ・ス ーツ業界の未来が拓けている と 確信し ている 。 [ 参考文献] i 相田利雄ほか著 『 新版・現代の中小企業』 2002 年 創風社 p 3 ii 文化服装学院編 『 フ ァ ッ ショ ン・ビ ジネス 』 1998 年 文化出版局 p 211 iii 鍛島康子『 アパレ ル産業の成立』 2006 年 東京図書出版会 p 29 iv 松生勝編著『 アパレ ル科学概論』 2002 年 朝倉書店 p187 v財団法人 店舗シス テム 協会 紳士オーダース ーツの新業態開発研究会 『 シス テム 化、 合理化によ る オーダーメ イ ド 紳士ス ーツの新提案ショ ッ プに関するフ ィ ー ジビ リ ティ 調査事業報告書』 1999 年 財団法人 店舗シス テム 協会 p34 vi 同ⅰ、 p 288 vii 平久保仲人『 消費者行動論』 2005 年 ダイ ヤモンド 社 p 57,63,115 viii 清水滋『 21 世紀版 小売業のマーケティ ング』 1992 年 ビ ジネス 社 p 190,200,206 ix 毎日新聞 2006 年 10 月 17 日付朝刊 [ その他参考文献] 大橋照枝『 環境マーケティ ング 大全』 2002 年 麗澤大学出版会 中沢孝夫『 中小企業新時代』 1998 年 岩波書店 内田東『 ブラ ンド 広告』 2002 年 光文社 松阿彌靖『 ス ーツが 100 ド ルで売れる 理由』 2001 年 樂書館 清成忠男『 中小企業ルネッ サンス 』 1993 年 有斐閣 片岡信之他編 龍谷大学大学院ビ ジネス コ ース『 創造的中小企業』 1997 年 日刊工業新聞 社 7
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