ガスタンク\(切断・溶接\) 作業マニュアル

禁転写転載
ガスタンクミニ (切断・溶接) 作業マニュアル
目
次
1.切 断 ・溶 接 に必 要 な器 具 と部 材
■ガスタンク本 体 各 部 名 称 ・・・・・・・ 1 頁
■付 属 部 品 及 び切 断 器 名 称 ・・・・・・ 1 頁
2.切 断 器 としての使 用 手 順
■ 作 業 下 準 備 1・・・・・・・・・・・・・・・・・2 頁
(切 断 器 ・溶 接 器 の組 替 、取 付 け方 法 )
■作 業 下 準 備 2・・・・・・・・・・・・・・ ・・・3 頁
(各 調 整 器 の調 整 設 定 )
■点 火 及 び火 炎 の調 整 ・・・・・・・・・・・4 頁
■火 炎 (適 正 炎 )について・・・・・・・・・ 5 頁
■切
断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 頁
■切 断 終 了 後 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 頁
■切 断 作 業 終 了 後 (ガスの後 始 末 )・ 6 頁
3.溶 接 器 としての使 用 手 順
■作 業 下 準 備 1〜溶 接 作 業 終 了 後 ・7 頁
1. 切断・溶接に必要な器具と部材
ガ ス タ ン ク 本 体 各 部 名 称
φ5 ツインゴムホース
細径(標準 5m)
青色−酸素/赤色−アセチレン
台車
酸素調整器
(一次側、二次側の圧力計付)
アセチレン調整器
(一次側、二次側の圧力計付)
酸素用
(ボンベ・ゲージ)連結管
アセチレン逆火防止器
工具箱
アセチレン用
(ボンベ・ゲージ)連結管
酸素ガス
(500ℓ、1,500ℓ、2,000ℓ)
アセチレンゲージ枠
溶接用竿パイプ
アセチレン(0.5kg 入、2.0kg 入)
又はプロパンガス
車輪
付 属 部 品 及 び 切 断 器 名 称
火口掃除針
溶接用火口(#200,#450)
切断用火口(#1・#2)
溶接用竿パイプ
中型切断器(本体)又は
大型切断器(本体)
点火用スパークライター
(万能ガスライター又は
ピストル型ライター)
コック、スパナハンドル
アセチレン用バルブ
酸素用低圧バルブ
酸素高圧バルブ
ガス溶接用保護眼鏡
上記以外に必要な動具
総皮手袋
石 筆
−1−
モンキースパナ
2. 切断器としての使用手順
作 業 下 準 備 1 (切断器・溶接器の組替、取付け方法)
A
B
図1
A
切断用バーナー
B
B
両用器本体
溶接用竿パイプ
必ず緩めて使う
切断器完成
溶接(加熱)器完成
1.切断器から溶接器にする方法
① 切断用バーナーの A と B のナットを緩め、両用器本体から切断用バーナーを取外す。
② 溶接用竿パイプの B のナットを両用器本体の B へ、ねじ込みながら取付け、先端に溶接用火口を取付
ければ完成。
2.溶接器から切断器にする方法
上記の①・②項目の手順を逆に行い、両用器本体に切断用バーナーを取付け、先端に切断用火口を
取付ければ完成。
1
2
切断器(本体)に切断火口を取付ける。
スパナで締める
切断火口取り付け完成写真
ボンベ、調整器、細径(φ5)ゴムホース、切断器(本体)が完全にセットされて
いるか確認する。
−2−
作 業 下 準 備 2 (各調整器の調整設定)
3
4
5
※酸素調整器の調圧ハンドルを
緩めておく
酸素容器のバルブを静かに開く。
酸素調整器(一次側圧力計)が
15 Mpa を指す。
6
7
8
酸素調整器 (二次側 〃 )の
調圧ハンドルを右に廻し
0.3 Mpa で調整する。
※アセチレン調整器の調圧ハン
ドルを緩めておく
アセチレン容器のバルブを
コックハンドル(H型又はT型)で開く。
9
10
4
切断の板厚により
二次側圧力は調整設定する
アセチレン調整器(一次側圧力計)
が 0.15Mpa を指す。
!
※各調整器の調圧ハンドルを
緩めてから、容器の元弁を静
かに開くこと。高い圧力のまま
元弁を開くと調整器を破損する
恐れがあるので要注意。
切断の板厚により
二次側圧力は調整設定する
アセチレン調整器(二次側圧力計)
の調圧ハンドルを右に廻し
0.02 Mpa で調整する。
ガス溶断のガス圧、板厚、火口との関係
切断器 器種
火口№
切断板厚 m/m
02Mpa
C2H2 Mpa
中型切断器
1
2
3
3〜10
5〜15
15〜30
0.3
0.02
大型 A 号切断器
1
2
3
5〜10
10〜30
30〜50
0.5
0.03
−3−
点 火 及 び 火 炎 の 調 整
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切断器(本体)のアセチレンガスバルブを
1/2 回転程度開き、ライターで点火。
切断器(本体)の加熱酸素(低圧酸素)
バルブを 1/3 回転程度開く。
赤口火炎状態
炎が青白い色に変化
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中性炎(標準炎)の状態
交互に開く
中性炎(標準炎)にするため、切断器
( 本体)のアセチレンガスバルブ、加
熱 酸素(低圧酸素)バルブを交互に
開き、適正な中性炎(標準炎)になる
まで火炎状態を調整する。
火口の先端の白芯が平らになって
いるのが良好状態
−4−
火炎(適正炎)について
多
酸素過剰炎
少
少
①バルブを開き
多
アセチレン
点火
標準炎
アセチレン過剰炎
酸素
②酸素を送り込む
散炎
赤黒い炎
白芯部
最高熱火炎部
青白色の輝度の
高い明瞭な部分
=適量な長さを保つ
=白色錐の先端より 15m/m 位離れた部分
通常この部分で切断・溶接を行う
標準炎の容積比=≪アセチレン : 酸素 = 1 : 1.1≫
切
14
断
15
毌材と火口の間隔を
約 15m/m 程度あける
15m/m
加熱後、毌材(ワーク材)が赤くなりだしたら
切断器(本体)の高圧酸素(切断酸素)バルブを
1/2 回転以上開くと、切断酸素が噴出し切断
が始まる。
毌材(ワーク材)に対し垂直に加熱する。
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切断中
100m/m
切断中、手の振れが無い様両手で切断器
(本体)をしっかり持つ。
切断酸素は、火炎の
気流が 100m/m 以上
延びるのが理想!
−5−
切 断 終 了 後
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低圧酸素(加熱酸素)バルブを
切断器を切断位置から外し、
閉める。
高圧酸素(切断酸素)バルブを
閉める。
! 必ず酸素バルブより閉じること!
アセチレンガスバルブを閉じて
切断作業は終了。
切 断 作 業 終 了 後 (酸素、アセチレンガスの後始末)
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酸素の元弁を閉める。
アセチレンガスの元弁を閉める。
一次側・二次側の圧力計が指示
しているので、酸素調整器の調
圧ハンドルを右に廻し一次側・二
次側の残ガスを放出させる。
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24
25
切断器(本体)の切断酸素バル
ブ、加熱酸素バルブを開き、ホ
ース内の残ガスを放出後、各バ
ルブを閉める。
一次側・二次側の圧力計が指
示しているので、アセチレン調
整器の調圧ハンドルを右に廻し
一次側・二 次側の 残ガスを放
出させる。
切断器(本体)のアセチレンバル
ブを開き、ホース内の残ガスを放
出後、バルブを閉める
−6−
3. 溶接器としての使用手順
作 業 下 準 備 1(切断器・溶接器の組替、取付け方法)
① 中型切断器(本体)の切断用バーナーのナットをゆるめて取り外し、代わりに溶接用
竿パイプを取り付ける。P2 の図 1 を参照。
② 溶接板厚に合った火口を竿パイプの先端部に取付ける。(P2 の№1・2 を参照)
!
酸素圧力バルブは必ずいっぱいに締めて使う。
③ 溶接板厚に合ったガス溶接棒を準備し、セットする。
作 業 下 準 備 2 (各調整器の調整設定)
④P3 の№3〜10 を参照。
*溶接の板厚により二次側圧力を調整設定する。
ガス溶接のガス圧、板厚、火口との関係
溶接器 器種
火 口 №
板厚
m/m
02
Mpa
C2H2
Mpa
小型溶接器
50
70
100
140
200
―
―
0.5〜2.5
0.15〜0.25
0.02〜0.03
仏式中型溶接器
200
225
250
315
400
450
500
2.0〜5.0
0.15〜0.30
0.02〜0.03
仏式1号溶接器
250
315
400
500
630
800
1000
2.5〜10.0
0.20〜0.35
0.02〜0.03
点 火 及 び 火 炎 の 調 整
⑤アセチレンガスバルブを開き点火する。(切断酸素は不要)
(P4 の№11 を参照)
⑥加熱酸素(低圧酸素)バルブを開き、交互のバルブで調整しながら適正な中性炎
(標準炎)にする。
(P6 の№12・13 を参照)
! 酸素圧力バルブは締め付けたままで使用しない!
火炎の調整時に、白芯部が溶接火口の長さ以上に、先端が細く延びるのが良好な状態。
溶
接
⑦毌材(ワーク材)に対し、溶接棒を溶接進行方向に傾け、溶接棒の先端に火炎を当て、溶接
を開始する。
溶 接 終 了 後
⑧溶接器の低圧酸素 (加熱酸素)バルブを閉める。
(P6 の№18 を参照)
⑨アセチレンガスバルブを閉じて溶接作業は終了。
(P6 の№19 を参照)
溶 接 作 業 終 了 後 (酸素、アセチレンガスの後始末)
⑩溶接器の場合、切断酸素バルブが無いが、工程は切断時と同様。
−7−
(P6 の№20〜25 を参照)
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2004.3.1