平成27年度 第2回安城市国民健康保険運営協議会議事録 開催日時 平成28年1月28日(木) 開催場所 安城市役所本庁舎 午後1時30分から午後3時09分まで 第10会議室 (被保険者代表委員) (公益代表委員) 出 席 者 (被用者保険等保険者代表委員) (市側出席者) 題 榊原 木村 喜榮子 登志枝 清水 鳥居 誠司 尚志 竹内 鳥居 利和 和佳子 江川 松光 杉浦 宏惇 柴田 綾乃 石川 厚子 黒柳 厚子 中井 享 加藤 尚美 副市長 福祉部長 福祉部次長 福祉部国保年金課長 福祉部国保年金課長補佐澤田 福祉部国保年金課長補佐近藤 福祉部国保年金課国保係専門主査天野 福祉部国保年金課国保係主査石田 1 平成28年度安城市国民健康保険事業特別会計予算について 2 平成28年度における国民健康保険税の改正について 3 データヘルス計画(案)について 会 鈴村次長 比呂己 美保子 矢羽々 みどり 浦田 士郎 (保険医等代表委員) 議 佐野 稲垣 議 内 容 皆さま、こんにちは。本日は大変お忙し所、お集まりいただき、ありが とうございます。 私は、本日の進行役を務めさせていただきます福祉部次長の鈴村でござ います。よろしくお願いいたします。 規則に定める要件の委員定数の半数以上の出席及び各代表委員のそれぞ -1- れ1名以上の出席を充たしておりますので本日の協議会は成立する事をご 報告申し上げます。 それでは、ただいまから平成27年度第2回安城市国民健康保険運営協 議会を開催させていただきます。はじめに次第1、辞令交付でございます。 このたび保険医等代表といたしまして医師会様よりご選出いただいており ました森宗茂委員が医師会理事を辞任されましたことにより、当運営協議 会委員も辞任の申し出がございました。これに伴いまして医師会様より森 委員のご後任として清水誠司様をご選出いただきましたので、1月22日 付けで清水様に協議会委員にご就任いただくことになりました。それでは 清水委員の辞令交付をさせていただきます。 浜田副市長 < 辞令交付 > 鈴村次長 清水様には新しく委員になられましたので恐れ入りますが、一言自己紹 介をお願いいたします。 清水委員 みなさまこんにちは。医師会を代表いたしまして本日辞令をいただきま した清水と申します。私は、以前もこの委員を1度やらせていただいたこ とがありまして少し間が空いておりますが、また宜しくお願いいたします。 鈴村次長 ありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。 続きまして次第2、挨拶でございますが、はじめに市長よりご挨拶を申 し上げるところではございますが、本日は市長が所用により欠席でござい ますので、浜田副市長よりご挨拶を申し上げます。 浜田副市長 ただいまご紹介いただきました副市長の浜田でございます。市長は公務 の為私からご挨拶させていただきます。 本日はご多忙の中、平成27年度第2回安城市国民健康保険運営協議会 にご出席いただきましてありがとうございます。私は、以前、国保係の係 長をさせていただいておりましたので、国保の運営については造詣を持っ ております。運営協議会につきましては国保の適正運営のため、予算、制 度改正等、重要事項についてご審議いただいており、ご意見をいただく役 割をしているところでございます。 さて、国民健康保険の財政につきましては、高齢者や低所得者が多く加 入されております。そのため医療費の給付が多い点や税収の確保が難しい 点など構造的な問題を抱えております。今年度の国民健康保険特別会計は、 昨年度に引き続きまして単年度収支は赤字でございますが、歳入から歳出 を引いた実質収支は黒字確保の見込みでございます。今後も引き続き適正 な財政運営に努めてまいります。 このたびの平成28年度に向けた国の税制改正によりまして、今年度に -2- 引き続き国民健康保険税における軽減措置の拡充とともに課税限度額が引 き上げられる予定となっております。これは、低所得者に配慮しつつ負担 の公平性を図るもので、安城市としましても国の定める法定どおりの改正 を行ってまいりたいと思います。 また、今年度、安城市国民健康保険ではデータヘルス計画を策定中であ り、委員の皆様からも貴重なご意見を頂戴しながら策定を進めてまいりま した。この計画は健診やレセプト情報などのデータ分析に基づいて保険事 業をPDCAサイクルで効果的・効率的に実施するための計画でございま す。この計画により、被保険者の健康が維持され、医療費の増加を抑制す る事ができると期待され、安城市が目指す「健幸都市」の実現にも寄与す るものと考えておりますので、本日の審議につきましては貴重なご意見を いただきますようお願い申し上げます。 最後になりますが、各市町村で運営しておりますこの国民健康保険は、 平成30年度に県単位化が実施されますが、その内容につきましては、ま だ不透明な部分が多く、安城市といたしましても、情報収集しながら適性 な運営に努めてまいりますので、各委員のご理解とご協力をお願いいたし まして私の挨拶にかえさせていただきます。お忙しい中ありがとうござい ました。 鈴村次長 ありがとうございました。 続きまして江川会長よりご挨拶をいただきたいと思います。お願いいた します。 江川会長 本日は皆々様にはお忙しいところ、平成27年度第2回国民健康保険運 営協議会にご出席いただきましてありがとうございます。 さて、今回の運営協議会では議題としまして、平成28年度の安城市国 民健康保険事業特別会計予算、平成28年度における国民健康保険税の改 正、及びデータヘルス計画(案)について審議いただきます。詳細につき ましては、事務局からの説明がありますので、その内容を審議いただきた いと思います。 また昨年11月に委員の皆さんに送付されました「データヘルス計画 (案)」につきまして、委員の皆様より大変多くのご意見がよせられたとい うことで、その意見が反映され、より良い計画になる事を期待しておりま す。 最後になりますが、委員の皆様の活発なご意見、ご提言によりこの運営 協議会が有意義なものとなることを祈念いたしまして私の挨拶といたしま す。ありがとうございました。 鈴村次長 ありがとうございました。本日、副市長におきましては、次の職務のた め、ここで退席させていただきますので、よろしくお願いいたします。 -3- < 副市長退席 > 鈴村次長 それでは、ただいまから議題に入りますが議事の取り回しを会長にお願 いいたします。 江川会長 それでは、議事に入ります。はじめに、本日の協議会の議事録にご署名 いただく委員を指名させていただきます。被保険者代表の稲垣美保子委員、 保険医代表の竹内利和委員にお願いします。 それでは、議題1「平成28年度安城市国民健康保険事業特別会計予算 について」事務局から説明をお願いします。 早川課長 平成28年度予算案に先立ちまして、平成27年度国民健康保険事業特 別会計の決算見込みについて説明いたします。 はじめに、歳入について説明します。国民健康保険税につきましては被 保険者数の減少により前年度決算より3.4%、1億4千万円程少ない4 0億3千8百万円余りを見込み額としております。続きまして負担金、交 付金ですが、国庫支出金は、保険給付費などの実績に基づき国が一定の負 担をするものですが、ほぼ昨年度と同じく約30億2千万円を見込んでお ります。 次に、療養給付費交付金ですが、64歳までの退職者にかかる保険給付 費の相当額が被用者保険の拠出金により交付されるものですが、退職者医 療制度の対象者減少により平成26年に比べて約8.9%減額し、3億5 千4百万円余りを見込んでいます。 次に、前期高齢者交付金ですが、65歳以上の前期高齢者に係る医療費 の負担を、対象者の数や対象となる医療費の額により保険者間で調整する ために交付されるものですが、対象者数や対象となる医療費は年々増加し ていますので交付金も増加傾向にあり、約36億4千万円余りの見込みで ございます。 共同事業等交付金ですが、県内の保険者間で拠出金を出し合い、医療費 の給付に応じて交付金を支給する制度ですが、平成27年度から共同安定 化事業の対象となる医療費が、これまでの30万円以上から全ての医療費 に拡大されまして、前年度から大幅に増加し36億3千万円余りとなる見 込みです。 次に、一般会計からの繰入金につきましては、財政運営のために法で定 められた繰入金と、法定外で赤字補填のために繰り入れるものとがあり、 法定外分は前年度並みを見込んでおります。一方、法定分で低所得者に対 する国保税の軽減制度拡充に伴い、軽減分の一般会計からの繰入れなどが、 前年度より増加し、総額14億7千万円余でございます。 最後に、繰越金につきましては、前年度決算で生じました黒字分約4億 6千8百万円を平成27年度の歳入とするものです。平成27年度の歳入 -4- 総額は、175億2千5百万円余りの見込みです。 次に、歳出についてご説明いたします。まず、保険給付金ですが、総額 97億4千万円程で、平成26年度より約3.4%、3億2千万円余り増 加する見込みでございます。 続きまして、拠出金等のうち後期高齢者支援金は、後期高齢者医療制度 に対して国保から納付するもので、平成26年度と同程度の22億4千万 円余となる見込みでございます。 介護納付金について、40歳から64歳までの国保加入者の係る介護保 険分を国保から介護保険に納付するものでございますが、被保険者の減少 に伴い前年度より約9.9%減少し、8億4千万円余の見込みでございま す。 次に、保健事業費等の特定健診等ですが、40歳以上を対象にした生活 習慣病予防のため特定健康診査や、特定保健指導を実施するための費用で、 健診単価の改定などにより前年度より増加し、1億3千万円余りとなる見 込みです。 保健事業費は、昨年度から開始しました、20歳から39歳の方を対象 とするヤング健診や、糖尿病などの重症化予防事業、ジェネリック医薬品 の利用促進、医療費通知などの費用ですが、今年度はデータヘルス計画の 策定委託料のため、前年度より増加し、1千8百万円程度となる見込みで す。 基金積立金ですが、医療費の急増に備えるためのものですが、昨年度積 み立てました2億5千万円の利息分118万円程度を見込んでいます。 次に、諸支出金の国庫返納金は、前年度に国から交付を受けた国庫負担 金について、今年度の実績に基づく精算を行った結果、超過分を返還する もので、主に保険給付費の定率負担分ですが、9千3百万円余を返還する ものでございます。歳出は全体で170億9千6百万円余となる見込みを しております。 収支は、翌年度への繰越金は、4億2千9百万円余りを見込んでいます。 以上が平成27年度決算見込みでございます。 続きまして、本題でございます平成28年度国民健康保険事業特別会計 当初予算について、主な部分を説明させていただきます。 まず、歳入につきまして説明させていただきます。国民健康保険税は、 39億7千万円余としています。税率は、平成24年度、25年度と2年 連続で6%ずつ引き上げを行ってまいりましたが、一定の繰越金を確保す ることにより、26年度、27年度に引き続き28年度も税率を据え置く 事といたしました。 続いて、負担金・交付金ですが、国庫支出金は、被保険者の減少に伴い、 前年度予算より減少し、31億7千万円余りとしています。 共同事業交付金は、平成27年度から共同安定化事業の対象となる医療 費が、これまでの30万円以上からすべての医療費となったため、引き続 -5- き同程度で39億4千万円としています。平成27年度の歳入総額は、1 74億9千5百万円の見込みです。 次に、歳出について説明させていただきます。総務費は、前年度当初予 算と比較して約4.6%増の1億9千万余としておりますが、これは平成 28年度が2年に1度の保険証一斉更新の年になることが要因です。 保険給付費は、前年度当初予算より減少し、総額98億3千万円余とし ております。被保険者の減少に伴うものですが、1人当たりの医療費は依 然増加傾向のため、今後も国保財政の健全運営のためにも保険給付費の増 加抑制に努めてまいりたいと考えております。 拠出金等につきましては、前年度当初予算と同程度を見込んでおり、社 会保険診療報酬支払基金や国保連合会から提示される金額に基づきまし て、71億2千5百万円余としております。 保健事業費の特定健診等は、前年度当初予算と同程度を見込んでおり、 受診率の向上を図るため、 「特定健診受診促進キャンペーン」として、受診 者の中から抽選で商品が当たる企画を27年度に引き続き28年度も予定 しております。 次に、保健事業費は、ヤング健診や糖尿病などの重症化予防事業、ジェ ネリック医薬品の利用促進などを行っていますが、平成27年度のデータ ヘルス計画の策定委託料の計上が28年度はありませんので、前年度より 減少し、1千8百万円余としています。しかし、この予算の中には、若い 世代の健診受診の習慣作りと生活習慣病リスクの早期発見を狙いとした、 「スマホ de ドック」という新規事業も計上しております。これは、スマホ やパソコンで申し込むと、血液の検査キットが送られてきて、それを使っ て血液を自ら採取した後に送り返すと、その血液検査の結果や結果に基づ いたアドバイスなどがスマホやパソコンに送信されるというものです。平 成26年度から始めたヤング健診の受診率が10%程度と低迷しています ので、その未受診者を対象として考えています。以上のように、平成28 年度当初予算は、被保険者の減少などにより、平成27年度当初予算より 4億5千4百万円、2.5%減少の、総額174億9千5百万円としてお ります。予算につきましては、以上でございます。 江川会長 平成28年度当初予算案の説明が終わりました。それでは、ただいまか ら質疑に入ります。ご意見、ご質問がございましたらお願いいたします。 中井委員 平成28年度予算の歳入の一般会計からの繰り入れですが、総額で14 億6千7百万円と毎年このくらいの金額が入っているのですが、法定を除 いた部分も入っており、市民にとっては税金が国保に使われているという 事で市民の皆さんがどのくらい理解されているかはわかりませんが、本来 で言えばおかしい事かと思います。本当は、国保税で負担するべきものを 税金で補填されているということで、それを改善すべくどのような努力を -6- されているのでしょうか、お考えをお聞かせ下さい。 早川課長 保険給付費が大きくなれば当然保険税も上げていく事になりますが、国 保の加入者には低所得者の方や高齢者の方や働いていない方がかなり多く いらっしゃるという事で税収も限界があるという事でございます。現在、 被用者保険の加入者も将来的には、国保に加入される方も多いかと思いま す。そういうことから一般会計からの赤字補填という形で法定外の繰入金 を入れている状況でございます。 削減の努力ですが、のちほどのデータヘルス計画でもいろいろ載せてお りますが、保健事業を行っており、ジェネリック医薬品の差額通知の発送 やレセプト点検などやアンケートを行ったり、広報の折込チラシ、医療費 通知の発送など医療費削減の努力を行っておりますので、よろしくお願い いたします。 江川会長 他にありませんか。 浦田委員 被保険者が減少しているというお話でしたが、単純に人口ピラミッドの とおり若い年齢の人口が減っており、75歳以上での後期高齢医療に移行 されるので国保対象者が減っているということでしょうか。もしそうであ れば、安城市は今後もこの状態が続くという事でしょうか。 早川課長 被保険者の減少は景気の動向が影響していると思われます。アベノミク スの成果でしょうか、被用者保険に加入される方が多くみられる事や、定 年の延長によって今まで60歳で定年されると国保に加入されていたの が、65歳を超えても国保に加入されない事が減少している原因になって いると考えております。 この景気の状態が続けば若い世代の加入は減少していくと思われます が、例えばリーマンショック等の危機がおきてしまいますと、逆に失業さ れて国保に加入される方が増えて行くことになると思っております。 浦田委員 被保険者の数の減少については、人口動態よりも景気の動向、雇用環境 がより多くの要因となっているということですね。 早川課長 江川会長 そう思っております。 他にご意見ございませんか。それでは、議題1「平成28年国民健康保 険事業特別会計の予算」についてはこれを了承する事にご異議ございませ んか。 反対意見もありませんので原案のとおり決定とさせていただきます。 続きまして、議題2「平成28年度における国民健康保険税の改正」の -7- 議題に入ります。事務局の説明をお願いいたします。 早川課長 「平成28年度における国民健康保険税の改正」につきまして、説明さ せていただきます。 はじめに、趣旨でございます。こちらについては、平成27年12月1 6日付けで税制改正大綱が定められ、その中に国保税における負担の公平 性を図るため、 「軽減措置の拡充」と「課税限度額の引き上げ」が盛り込ま れました。平成27年度に引き続き同様の改正となります。 今後、3月までに国会で地方税法が改正され、それに伴い地方税法施行 令が改正される見込みです。国保税につきましては、地方税法施行令に記 載されています。安城市しても、国が定める法定どおりの改正を行う予定 です。 続きまして、軽減措置の拡充についてでございます。軽減措置とは、低 所得者の負担の軽減を図るため所得に応じて、国保税の均等割及び平等割 を減額するものですが、軽減割合に応じて7割軽減、5割軽減、2割軽減 の3種類ございます。 (1)軽減措置の改正案についてでございます。今回 の改正による軽減種別ごとの軽減基準となる所得額が載せてございます。 7割軽減につきましては、改正はなく33万円以下のままでございます。 5割軽減につきましては、これまで33万円に国保加入者 1 人当たり26 万円を加えた額であったものが、1 人当たり26万5千円を加えた額となり ます。同様に、2割軽減につきましては、これまで33万円に国保加入者 1 人当たり47万円を加えた額であったものが、1人当たり48万円を加え た額となります。 (2)の改正による影響額でございますが、7割軽減につきましては、 改正はございません。5割軽減については、軽減世帯が1,950世帯が 2,010世帯に増える見込みです。2割軽減につきましては、2,07 0世帯から2,110世帯に増える見込みです。 合計しますと7,860世帯から7,960世帯となり、100世帯増 える見込みで金額にしますと、3 百万円増になり、軽減額が増えるという事 になります。この試算については、平成27年12月11日現在のデータ による試算ですので、4月以降このままの数字になるというわけではあり ません。 次に(3)該当世帯の例でございます。3人世帯の場合で説明させてい ただきます。括弧書きで給与収入額が書いてあります。5割軽減につきま しては、これまでの111万円以下だったものが112万円5千円以下に なります。2割軽減につきましては、これまでの174万円以下が177 万円以下の世帯が軽減の対象になります。 続きまして、裏面をご覧ください。課税限度額の引上げについてでござ います。課税限度額とは、1 世帯に課税される限度の金額のことです。国保 税の税率は、医療分、後期分、介護分の3つの区分の合算額で、この区分 -8- ごとに限度額が設定されております。 (1)課税限度額の改正案についてで ございますが、今回の改正は「介護分」は変更ございません。医療分につ きましては、52万円から54万円に、後期分につきましては、17万円 から19万円に、それぞれ2万円引き上げる予定です。合計しますと85 万円から89万円に引き上げになります。 続きまして、 (2)改正による影響でございますが、先ほどと同様に12 月11日現在のデータによる試算でございます。全、国保世帯23,40 0世帯でございまして、医療分については、650世帯から610世帯に 減ります。増加額は1,260万円増える見込みです。後期分については、 390世帯から330世帯となり、課税額は、710万円増加する見込み です。介護分は、変更ありません。課税限度額については、被用者保険と のバランスを考えて世帯の割合を1.5%に近づけるように国民健康保険 は行っていくという目標で平成27年度から行っており、今年で2年目に なります。 続きまして(3)該当世帯の例ですが、これも3人世帯で説明させてい ただきます。今回も括弧書で給与収入額を載せてございます。医療分につ きましては、990万円が1,030万円になります。これ以上になると 限度額になります。後期分につきましては、1,340万円が1,520 万円になります。介護分につきましては、810万円から変更ありません。 以上、説明を終わりますが、安城市では、平成28年度も法定どおりの 国保税の改正を行ってまいりますので宜しくお願いいたします。 江川会長 改正案について説明が終わりました。それでは質疑に入ります。何かご 意見、ご質問がありましたらお願いします。 ご質問もないようですので、議題2「平成28年度における国民健康保 険税の改正」については、了承する事に決しました。 続きまして、議題3「データヘルス計画(案)について」を議題といた します。事務局の説明をお願いします。 早川課長 データヘルス計画(案)についてご説明させていただきます。 昨年の11月27日に計画案を委員の皆様に送付させていただきました ところ、年末のお忙しい中にもかかわらず、ご意見など多数お寄せいただ きまして、誠にありがとうございました。いただきましたご意見等に基づ きまして修正等をさせていただきました。本日は修正後の計画(案)を机 上にご用意させていただきましたので、そちらをご覧いただきながら説明 させていただきます。 元の素案を送付してから、既に2ヶ月が経過しておりますので、まずは 全体の概要などを簡単に説明させていただきます。 目次をご覧ください。まず第1章「計画策定の概要」という事でこの計 画の策定に至りました背景や趣旨などを載せております。 -9- 次に、第2章で「安城市及び安城市国民健康保険の現状」といたしまし て、国保データベースシステムなどのシステムや、この計画策定のために 実施したアンケートの結果、その他各種計画などのデータや統計資料を使 って、被保険者の概要や医療費、医療受診の状況を分析しています。 続きまして、第3章でございます。ただいまの第2章の分析結果に基づ きまして、健康課題と保健事業の現状と今後の方向性を載せています。 そして第2章、第3章の流れを受けまして、第4章の「基本方針」を載 せております。46ページをご覧ください。 「健幸」、 「安心」、 「保健」この 3つをキーワードとし、これを組み合わせて「健幸と安心を支えあう み んなの保健」を「基本理念」といたしました。この「基本理念」に基づき、 2つの「基本方針」を設定し、4つの「事業方針」と対応する第3章の健 康課題をまとめております。 次に、第5章「今後の保健事業」といたしまして、実施事業の対象、優 先順位等の考え方を述べた後に、実際に行っていく実施事業を載せており ます。 最後に、第6章から第9章におきまして、計画の見直しや公表・周知の 方法、個人情報の保護について載せています。以上が、計画全体の概要で ございます。 続きまして、第2章の分析と第3章の各健康課題の関連性を簡単にご説 明いたします。33ページをご覧ください。こちらに健康課題が5つ挙げ られております。健康課題①として、高齢化による医療費の増加について は、6ページと7ページの上のグラフと 7 ページの下のグラフをご覧くだ さい。国保の被保険者の階層別のグラフでは、65歳以降の年齢層で4割 を占めております。若年層の20歳から44歳ぐらいまでは年々減ってき ております。60歳から65歳までは定年延長で毎年減ってきております。 65歳以上は年々増えている状況でございます。全体をとおして高齢者が 多いという事になります。 厚生労働省の統計調査である「平成25年の国民医療費の概況」により ますと65歳以上の1人当たりの医療費割合は、65歳未満の4倍になっ ております。つまり高齢化になっていくと医療費が増加していく事になり ます。 続きまして、健康課題②「保険移行者が多く、国保だけでは生涯継続し た保健事業を行えない」でございます。8ページをご覧ください。こちら は国保の加入、喪失の理由でございますが、加入の理由の約 7 割が被用者 保険離脱で、喪失の理由の約6割が社会保険保加入です。下の棒グラフを ご覧ください。緑が、平成26年度中に被用者保険から国保に移行した人 数で、その中で平成27年度の11月までに国保から脱退した人数が黄色 のグラフとなっています。黄色が多ければ、国保から別の被用者保険に移 行者が多い、すなわち一時的な加入者が多いという事がわかります。 続いて、健康課題③「若い世代にも生活習慣病の発症者がみられる」で - 10 - す。17 ページの下の折れ線グラフをご覧ください。一般疾病の保有者は年 代別をみても平行して保有者であるということが分かりますが生活習慣病 保有者については年齢を重ねると増えております。40歳から49歳まで をみると10人に1人が生活習慣病を保有しているという事が分かりま す。次に18ページの上と下の折れ線グラフをご覧ください。上が入院、 下が外来の1人当たりの医療費ですが、どちらも生活習慣病保有者の比較 的若い世代から高い金額を示しており、40歳未満の若いうちからの生活 習慣病リスクの把握と早期予防が必要といえます。 次に、健康課題④「生活習慣病・合併症の割合が高い」では、22ペー ジの表をご覧ください。特定健診の結果と医療受診の状況から健康状態の 分布を、各症状ごとの年齢階層別に集計した表で上段が人数、下段がその 割合となっています。割合を見ていただくと、どの世代においても生活習 慣病群と合併症群が高い割合となっています。このことから、生活習慣病 群を増やさないよう特定健診の受診促進が必要と考えられます。 続いて、健康課題⑤「運動習慣のない人の割合が多く、体重増加の原因 ともなっている」では、27ページの上のグラフをご覧ください。この計 画の策定のためのアンケートで体重が増加した主な原因は運動不足が最も 多いという結果が出ており、下のグラフでは車を利用する理由で「駐車場・ 道路を便利に使える環境だから」と答える人が多いことからも、そのため 歩く習慣づくりを促すための環境整備が必要であると考えられます。 以上が第2章の分析と第3章の各健康課題の関連性の説明でした。 続きまして、50ページの第5章「今後の保健事業」をご覧ください。 実施事業の考え方ですが、乳幼児期、学齢期への保健事業は、他の関係課 が実施しており、その年代の国保被保険者は少ないということなどから、 この計画では20歳以上を主な対象者とします。また、国保では特定健診 などで発見・予防できる疾病への対策を重点に行っていきます。 続いて、53から56ページをご覧ください。ここで、具体的な実施事 業を47ページの基本方針のところで記載しました4つの事業方針ごとに 優先度の高い順に掲載しています。53ページのA「自らの健康の状態を 把握するための機会の提供」には、特定健診を始めとした健診4事業を載 せております。健診をして早期発見をして自分の健康状態を知ることが重 要であるということです。その下、B「継続して健康づくりに取り組める しかけづくり」には、食事・運動・知識により自分自身で健康増進を図る 為、特定保健指導、健康マイレージ事業など4事業を、C「重症化予防に 必要な医療受診の案内」として糖尿病の重症化予防2事業を、D「医療費 等の負担が少ない受診方法の啓発」として、ジェネリック医薬品の啓発な ど3事業を挙げております。 この中で新規事業として2点挙げています。まず1点目は、53、54 ページ1段目の特定健康診査における受診勧奨の手法についてですが、今 までは受診勧奨の通知を対象者に対し、同一の通知文にて送付していまし - 11 - た。これを、未受診者を分析・分類し、そのタイプ別に通知文を分けて作 成し、送付するものです。例えば、隔年で受診している方には、毎年受診 する必要性を訴えかけるような内容にしています。 次に、2点目として、若い世代の健診受診の習慣作りと生活習慣病リス クの早期発見を狙いとした、 「スマホdeドック」という事業です。この事 業では受診後にアンケートも実施できるため、若い世代の受診に対する意 識など、今後の受診率向上に向けた調査もできると期待しています。 以上2点の他にも、さらなる改善を図ってまいりますが、これら各事業 にはアウトプットとして、それぞれ目標が設定されていますので、これを 指標としながら、PDCAサイクルをうまく機能させてまいります。 次に、皆様からいただきましたご意見等に基づきまして、修正などをい たしました部分などを中心にご説明いたします。たくさんのご意見をいた だき、誠にありがとうございます。すべてのご意見に対して、お答えする ことが本意ではございますが、時間の都合上、大変申し訳ございませんが、 数を絞ってご報告させていただきますので、ご了承ください。 では、別冊で用意しております「国保運営協議会委員の意見等」をご覧 ください。意見1、内容が分かりにくいところがあるとの指摘ですが、こ の計画の策定にあたり、国保連合会に設置された外部の有識者等からなる 支援・評価委員会によるサポートを受けています。計画案を支援・評価委 員会に提出し、委員の助言を受け、図表の要否、文章表現等を全体的に見 直し修正をいたしました。例えば、14ページの 4つの小さいグラフで 一部重複した内容もあり見にくいものであったので、必要な情報を残し2 つのグラフにまとめました。15ページでは、以前は、入院・外来ごとの 大・中・細小分類となっておりましたが、大分類と中分類にまとめました。 また、18ページについては、グラフが男女別のため線が多く煩雑であっ たため、男女別をやめました。20ページでは「人口透析の状況」でグラ フの下に、公益財団法人「愛知腎臓財団」の調査における西三河地区での 患者数増加などや、人工透析に至る前の糖尿病の重症化予防が有効でる旨 の文章を追加しました。21ページでは、特定健診におけるヘモグロビン A1cの検査結果から、人工透析に至る可能性を持つリスク保有者158 人の人工透析にかかる費用を8億円と推計し、その内容を図とともに追加 しました。その他、1次、2次、3次予防の表現をやめるなど、平易な文 章表現に変更したり、グラフや図の題名、凡例などの表現をよりわかりや すくしました。 意見3、4の透析患者に50歳から64歳が多くて65歳から74歳で 減るのはおかしいのではないかという指摘ですが、これについては、 「65 歳以上が少ないのは、65歳から障害認定を受けると後期高齢者医療保険 制度に加入できるため、国民健康保険から脱退したことによるものと思わ れます。」という一文を追加しました。 意見 7、高齢者を中心として残薬の問題ですが、残薬への対策につきま - 12 - しては、厚生労働省が平成27年10月23日に策定した「患者のための 薬局ビジョン」において、将来「かかりつけ薬剤師・薬局」で服薬情報を 一元的に把握し、飲み合わせの確認や残薬管理を行う構想が示されていま す。国の対策がまたれるところですが、安城市国保としては、残薬につい ての啓発活動を行っていくことを検討してまいります。こちらは、55ペ ージの実施事業一覧の中の「ジェネリック医薬品の啓発」の方向性欄に残 薬などの医療費適正化について啓発を行っていくと示させていただいてお ります。 意見9、10、11については、20から40歳のアンケート回答率が 良くないとのご指摘ですが、分野毎に対象が異なるため比較は難しいです が、他のアンケート調査の結果でいいますと、 「健康日本21」については 39.1%、「食育に関するアンケート調査」については42.0%、「総 合計画市民アンケート調査」は40.3%でした。 この計画策定の委託業者に確認したところ、データヘルス計画策定のた めにアンケート調査を実施する自治体の例はなく、他市等との比較はでき ないそうですが、アンケート回収数は統計学的に有効な数であるとのこと でした。ただし、ご指摘のとおり若い世代の回収率は低く、健康に対する 関心が薄いことが分かりました。 ご提案のありましたスマホ等の利用については、新規事業として「スマ ホdeドック」を次年度導入し、その利用結果などを検証し、若者にも利 用していただける保健事業を検討してまいります。 「スマホdeドック」で はアンケートもできる仕組みですので、こちらの結果も取り入れることで 若い人の意見も吸収できると考えております。 続きまして、意見16ですが、受診率の低い年齢層、性別、住居地区別 の分析をし、受診勧奨の密度を高める工夫をしたらどうかとの意見ですが、 ご指摘をいただき、計画書に受診率によって区分した地図を37ページに 掲載しましたが、地区による受診率は、健診機関数とあまり関係がみられ ませんでした。来年度は、過去の健診結果・受診歴等から未受診者の傾向 を細かく分析できる業者に委託し、分類した対象者にあわせた5種類程度 の勧奨通知を作成することを計画しています。 次に、意見28のCKD対策についてですが、CKD対策は専門知識の ある医療機関の協力がなくてはできない事業ですので、ご協力いただけれ ば、今後の事業として検討したいと思います。例えば、糖尿病教室と同様 に、特定保健指導の受診勧奨時等にCKD教室の案内を加えるなどの事業 が考えられますので、更生病院様以外にもご協力いただける医療機関があ るか等の情報収集を進めてまいります。 最後に意見32の歩く習慣づくりを促すための環境整備についてです が、具体例といたしまして「油ケ淵からデンパークの散策ルートの整備」、 「地域特性やニーズに応じた公園のリニューアル」、「公園が不足している 地域の公園整備」、「安心して通行できる歩行空間の整備」などが第8次総 - 13 - 合計画の施策方針として掲げられる予定であり、関係各課がその整備を進 めてまいります。簡単ではございますが、皆様のご意見等で修正した内容 を説明いたしました。また、本日この場でいただきますご意見等で更なる 修正をしながら、より良い計画となるよう努めてまいりますので、よろし くお願いいたします。データヘルス計画(案)についての説明は、以上で ございます。 江川会長 説明ありがとうございました。委員の皆様からは大変多くの意見が出さ れたようで、それが反映された内容であるということでした。まだ計画案 の段階ですので、せっかくの機会ですので皆様のご意見、ご提言、質問な どがありましたらお願いします。 浦田委員 2点よろしいですか。37ページの特定健診受診率と特定健診実施機関 数の地図がございますが、委員の意見で指摘されたと思うのですが、意見 の内容をみますと、安城市内の地区別に受診率の差があるのではないかと、 低い所と高い所と同じように啓発を勧めてもいいけれど、特に赤色の地域 のように受診率の低い所に啓発活動を重点的に行った方がいいのではない かという意見だと思います。決してその地区に実施機関数が、多い、少な いという事を言っているのではなく、市民の方は馴染みの所に行かれると 思うので、特定健診実施機関数の地図には関係ないような気がします。な るべく健診率を上げようとしているのならそのような工夫が必要ではない かと思います。もう一点は、特定健診を受診される方は健康に対して意識 の高い方で、おそらく毎年受診されていると思いますが、ほとんど健診を 受けたことがない未受診者の方々に別の形で重点的に啓発活動をという事 を委員の意見は言っているのだと思います。その点のご考慮をお願いしま す。 早川課長 ありがとうございました。考慮させていただきます。 江川会長 他にございませんか? 中井委員 細かい所で恐縮ですが、 「スマホdeドック」についてですが、特定健診 受診率を上げようと努力されている事はわかります。その中でなかなか受 けていただけない方が受けやすくするため、スマホでもやれるようにする という事はいい試みだとは思います。それを前提に質問ですが、自分で採 取した少量の血液を検査キットで送って本当に正しいデータが出てチェッ クがでればいいと思いますが、本当に信頼できる検査なのか、それを健診 の代替となりうるなら、私たち保険者として使ってみたい気もしますが、 気になる所があります。 - 14 - 石田主査 この「スマホdeドック」につきましては、株式会社KDDIの事業で す。平成18年から鎌倉市が郵送型健診をされていて実績をあげています。 KDDIが郵送型健診の検査キットとスマホを使った新規事業を作られま した。昨年度、KDDIが無料の実証実験を市町村などに募集され、その 後、実証実験の結果のセミナーに行かせていただきました。医師の先生も 関係されていて信頼できそうなので、今回検討した経緯でございます。 中井委員 ありがとうございました。情報が少ないと思いますが先生方のご意見は いかがでしょうか? 清水委員 今、少し調べましたところ、0.065ミリリットルの血液で検査がで きるようです。通常採取する約200分の 1 の量ですね。クリップのよう なもので採取し、キットに入れて郵送すると14項目が調べる事ができる ようですね。通常の採血とのデータのばらつきなど、誤差は許容範囲でと いう事で始まってるようです。この検査の詳しい論文等が手元にありませ んので、はっきりとは申し上げられませんが、少量の検体で測れるようで すね。 医師会のメンバーから疑問が、出ると予想されますので、資料を用意し ていただきたいと思います。私も先程からどうやってやるのだろうと思っ ておりました。ホームページにもイラスト入りで詳しい解説が掲載されて いるようです。 今、即席で資料をみせていただいておりますが、14項目について書か れておりますね。一般的な健診項目が網羅されています。この資料が信用 できるものならすばらしい精度だと思います。また、どれくらいの人数で 実施されたのか、データの信頼性そのものを検証してみる必要あると思い ます。一言で言うなら良さそうな感じではあります。 中井委員 ありがとうございました。 矢羽々委員 残薬に関する質問なのですが、お薬手帳に以前貰った残薬を記入をする 項目はありますか? 鳥居和委員 お薬手帳については、各薬局で扱っているレセプトのコンピュータが違 うため仕様も違うと思うのですが、手帳に空欄があるので私の薬局ではそ こに残薬を書いて次回医療機関にお見せくださいと指導しています。手帳 によっては、残薬の項目が書くことができるものも見たことがあります。 お薬の名前を覚える事はなかなか難しいと思いますので、医療機関に行か れる前に残薬を手帳に書くか説明書を持参されると医療機関に伝わりやす いと思います。 - 15 - 矢羽々委員 そういう項目があるだけでも残薬の管理がしやすいのではないかと思い ました。 もう一点は、まちかど講座の開催数と場所についてですが、参加する事 に関心がある方は何処にでも関心があり、同じ顔ぶれが、いろんな所に参 加しているのが現状だと思います。また、老人クラブの参加が多いようで すが、かなり偏っているようです。老人クラブに入っていなかったり、参 加できない方等を掘り起こしてPRしていかないと数字を増やす事は難し いのではないでしょうか? 石田主査 まちかど講座については、保健センターが行っている事業です。10人 以上の市民団体が対象となっておりまして、特に老人クラブや年配の方と は限定しておりません。若い方の参加をいただくために健康推進課も努力 はしております。現在のところ、老人クラブや町内会からの募集を多くい ただいております。若い方向けにヘルスメイトさんたちが公民館などで親 子クッキング等を開催されています。これからもできるだけ多くの市民の 皆さんに参加していただけるようにしていきたいと思っております。 矢羽々委員 ありがとうございました。 江川会長 他にございませんか。 浦田委員 今、残薬についての質問がありましたが、これはなかなか難しい問題で、 服薬管理と言いますか、きちんと必要な薬を飲んでいるかの管理は、特に 高齢の方には難しい事だと思います。若い方でも飲み忘れる事があります。 私の案ですが、毎回病院を受診される際は前回貰った薬を全部持って行っ て「余りました」と申し出ていただきましたら医師は調整して出します。 医療機関と調剤薬局と本人の連携が必要ですが、ぜひ、次回医者にかかる 時には残薬を全部持っていってもらいたいと思います。 東日本大震災等、いざという時に慢性的に飲んでいるお薬を1~2週間 手元にあると助かる事もありますが、それはそれとして。医師はきちんと お薬を飲んで効果が発揮されているのか、飲んでいないから病気の治癒が 遅れているのかを確認したいと思っています。是非、安城市国保でも残薬 を持って病院に行く事をキャンペーンにしていただくといいと思います。 鈴村次長 国保の方では残薬が医療費の無駄になっているという事ですが、介護保 険の方では、包括ケアという事で高齢者の方が効果的にお薬を飲んでいる かどうかを非常に気にかけております。よくお薬のお話が出るのですが、 お薬手帳は役にたっているのですが、複数の手帳をお持ちの方もいらっし ゃいまして、なかなか上手く管理されていない状況です。掛かりつけ薬局 で投薬管理、残薬管理できるようになると思っております。ただ、それが - 16 - すぐに動き出すわけではないものですから、地域包括ケアもまわりはじめ ていますので何とか多職種でヘルパーや訪問看護が入っていますので共通 で記録を付けていこうとか。もしくは近隣の方で見守っていただける方が 薬が減っているかどうか見守りができるかどうか検討を地域等で管理がで きるのかを現在検討をしておりますのでよろしくお願いします。 江川会長 他にございませんか。ご意見がないようですので議題3「データヘルス 計画(案)について」はこれを了承する事に異議ございませんか。 それでは、議題3につきましては、了承するという事に決しました。い ろんな方の貴重なご意見を頂いて有意義な会議を行う事ができたと思いま す。是非、この「データヘルス計画」をもとに適正な国保運営を進めてい ただける事を期待しております。それでは、議事を閉じせていただきます。 鈴村次長 ありがとうございました。 「データヘルス計画」につきましては、いただきましたご意見の修正を しながら策定をしてまいります。策定した計画は、製本いたしまして、委 員の皆様には、4月上旬に送付させて頂きますので、宜しくお願いいたし ます。その他、全体を通しましてご意見・ご質問はございますか?それで は、長時間にわたり、ご審議頂きありがとうございました。 最後に福祉部部長より、委員の皆様にお礼のことばを述べさせていただ きます。 清水部長 福祉部部長の清水でございます。長時間にわたり、慎重にご審議いただ きまして誠にありがとうございました。本日は、予算や税法改正以外に「デ ータヘルス計画」と国保にとっては、大きな計画をご審議いただきました。 この計画ができましても、それを実施する事が大事でございます。また、 実施する中で皆様方のいろんなご意見をいただきながら市民の皆様が、健 康で健やかに暮らせるような市になるように頑張ってまいりますので、宜 しくお願いいたします。 さて、委員の皆様の任期でございますが、2年間の任期でございまして 今年の5月までになっております。従いまして、このメンバーでの審議会 は今回が最後になります。これまで安城市の国保の適正な運営にご協力い ただききまして誠にありがとうございました。今後も広い立場でご指導頂 きますよう宜しくお願いいたします。 なお、次回の運営協議会は7月頃を予定しております。再任されます委 員の方もお見えかと思いますが、詳細は個別に連絡させていただきますの で、宜しくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。 鈴村次長 それでは、以上をもちまして平成27年度第2回安城市国民健康保険運 - 17 - 営協議会を終了させていただきます。どうもありがとうございました。 - 18 -
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