Flash®ランタイムのロードマップ

Adobe® Flash® ホワイトペーパー
Flash®ランタイムのロードマップ
目次
このドキュメントでは、Adobe® Flash®ランタイムの概要と、Flash ランタイムの開発のロードマップについて説明
1: 概要
します。このドキュメントの主な目的は、AdobeFlash Player および Adobe® AIR®に組み込まれている Flash のコア
1: Flash ランタイム
2: Flash ランタイムの
歴史
2: Flash ランタイム戦
略の焦点
4: テクノロジーロー
ドマップ
機能の今後 1 年の見通しに関する、アドビの現在の方針と計画をお伝えすることです。
注意:このドキュメントに含まれる情報は現時点でのものであり、その内容は予告なく変更されることがありま
す。先の時期になるほど、ロードマップの詳細が変わりやすくなります。ここで取り上げている項目について計
画が大幅に変更された場合は、このドキュメントの内容を適時更新します。このドキュメントの最新版は、
adobe.com/go/flashplayer_roadmap_jp でいつでもご覧いただけます。
概要
8: 一般情報
過去 10 年間にわたり Flash Player と Adobe AIR は、豊富な機能を備え、表現力に富むコンテンツを様々なブラウ
11: 詳細情報
ザー、デスクトップおよび端末に配布するための一貫したプラットフォームとして、Web コンテンツの開発に重
要な役割を果たしてきました。アニメーションを可能にするプラットフォームとして開発された Flash ランタイム
は、あらゆる機能を備えた包括的なマルチメディアプラットフォームへと進化し、以前は不可能だった Web 体験
を提供できるようにしました。
アドビは、今後 Flash が特に適した市場として、ゲームとプレミアムビデオが存在すると考えています。一般的な
モーショングラフィックスについては、今後も HTML5 や CSS3 といった、標準規格ベースのテクノロジーを用い
た展開・配信がますます増えるものと思われますが、アドビは引き続き、Flash コンテンツがより多くのオペレー
ティングシステム上で視聴できるようにすることに注力していきます。
Flash ランタイム
Flashランタイムとは、Flash PlayerとAdobe AIRからなる2つの主な実行環境を指しています。コアのマルチメディ
アテクノロジーのセットを基盤とするこれらのランタイムは、様々なブラウザー、オペレーティングシステムお
よび端末で実行可能な、表現力に富むコンテンツやアプリケーションを作成および配布するための、一貫したプ
ラットフォームです。
Flashランタイム向けのコンテンツは主にActionScript 3言語を使って開発され、SWFファイルとしてパッケージ化
されるか、ネイティブフォーマットにコンパイルされます。これらのファイルにはFlashランタイム内で実行およ
び表示するためのマルチメディアアセットとコードが収録されています。
SWF ファイル形式の規格は一般公開されており、adobe.com/go/flashspecs_jp で確認することができます。
Flash ランタイムコア
Flash ランタイムコアには、個々のランタイム配布の基盤となる、基本 API および機能が含まれています。ランタ
イムの主な配布媒体は Flash Player ブラウザープラグインと Adobe AIR であり、これらは個々の実行環境に固有の、
追加の API および機能を提供します。
特に明記しない限り、このドキュメントで言及する機能は、Flash ランタイムのコアで定義され、この機能が含ま
れるランタイム配布に適用されるものです。このドキュメントでいう「Flash ランタイムコア」とは、ランタイム
配布で共有される、このコア Flash 機能のことです。
また、「Flash ランタイム」とは、コア Flash 機能を基盤とするランタイムのことです。これらのランタイムには、
Flash Player(ブラウザープラグイン)と Adobe AIR(スタンドアロンアプリケーション)があります
Adobe Flash Player ブラウザープラグイン
Adobe Flash Player はコア Flash 機能を基盤として構築されたブラウザーベースのプラグインであり、様々なブラ
ウザーおよびオペレーティングシステム上で、表現力に富むアプリケーション、コンテンツおよびビデオを、妥
協のない品質で表示できるようにします。
ここで言う「Flash Player」および「Flash Player ブラウザープラグイン」とは、Flash Player ブラウザープラグイン
ランタイムのことです。
Adobe AIR
Adobe AIR は、コア Flash 機能を基盤として構築されたデスクトップおよびモバイル向けのランタイムであり、多
様なパーソナルコンピューター、オペレーティングシステムおよびデバイス向けのスタンドアロンアプリケー
ションとして、Flash ベースのコンテンツを作成および配布できるようにします。
Flash ランタイムの歴史
Flash Player は、シンプルなベクトルベースのグラフィックスやアニメーションを表示するための、ブラウザー
ベースのプラグインとして、1990 年代後半にリリースされました。当時はアニメーションを直接ブラウザーに表
示するのが困難だった頃で、アニメーションを Web に表示するための優れたクリエーティブメディアとして、す
ぐに高い評価を得るようになりました。
その後新しい機能が Flash Player に追加されて、Flash Player 内で可能な操作や Web 上で可能な操作が大幅に増え
ました。追加された機能には、以下のようなものがあります。
•
アニメーション
•
ベクトルベースのグラフィックス
•
オーディオ(MP3を含む)
•
ビデオ
•
マイクロフォンおよび Web カメラの使用
•
低レベルのビットマップ操作
•
バイナリベースのソケット
•
厳密に型指定された、クラスベースのプログラミング言語
•
ハードウェアアクセラレーションされた2D コンテンツおよび3D コンテンツ
新しい機能が追加されるにつれ、デザイナーや開発者が Web 用に新しいタイプのコンテンツを作成するようにな
り、ユーザーが Flash Player をインストールして使用するのが一般的になりました。これが好循環を生み出しまし
た。Flash Player に備わった新しい機能によって、Web を介してほぼ世界中にコンテンツが提供できるようになっ
たため、開発者たちは表現力に優れた新しいタイプのコンテンツを開発するようになりました。また、Web 上で
優れたコンテンツが提供されるようになったことを受けて、ユーザーは確実に Flash Player をインストールするよ
うになりました。
アドビは 2008 年に、コア Flash ランタイム機能を備えたデスクトップランタイムをリリースしました。これが
Adobe AIR であり、このランタイムによって、開発者やデザイナーは Flash ベースのコンテンツをスタンドアロン
アプリケーションとして作成できるようになりました。当初はデスクトップオペレーティングシステムのみが対
象でしたが、今ではモバイル端末向けのネイティブアプリケーションにも対応するようになっています。
Flash ランタイム戦略の焦点
ブラウザー市場での競争が激しくなるにつれ、ブラウザーのベンダーが、機能豊富なモーショングラフィックス
をブラウザーテクノロジーを介して直接展開できる機能を開発し、提供するようになりました。これは、以前は
主に Flash Player が果たしていた役割です。HTML5、CSS3、JavaScript およびその他の最新の Web テクノロジーを
使って、モーショングラフィックスをブラウザーを介して直接展開するケースが増加しています。アドビはこの
傾向が今後も継続し、さらに加速するものと想定し、引き続き、このような流れの中でも重要な役割を担ってい
きます。
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アドビは、主に 2 つの用途において、Flash ランタイムが特に優れていると考えています。その用途とは、コン
ソール品質のグラフィックスを使った、機能豊富で表現力に富むゲームの開発および展開と、プレミアムビデオ
の展開です。
これらの用途に重点を置くといっても、既存のコンテンツが実行できなくなったり、ゲームやプレミアムビデオ
以外のコンテンツに Flash が使用できなくなったりするわけではありません。しかし、今後の展開においては、
ゲームとプレミアムビデオ向けの事項が優先されることになります。
ゲーム
ゲームは、最高クラスの機能、一貫性、パフォーマンスおよびアクセス性が求められる、実体験型のインタラク
ティブコンテンツです。統合されたベクトルおよびラスターグラフィックス、アニメーション、同期されたダイ
ナミックサウンド、ビデオおよび応答性に優れたパフォーマンスのすべてを Web で提供できる Flash は、カジュ
アルでありながら複雑さが増す一方であるゲームに適したプラットフォームです。
HTML ベースのゲームについては、今後も引き続き注目が高まり、機能も充実するものと考えられますが、現時
点においては Flash ランタイムの方がいくつかの重要なエリアにおいて、ゲームプラットフォームとしての特長と
アドバンテージを有しています。
•
Flash Player ブラウザープラグインを介してあらゆる場所の PC をターゲットにできるほか、Adobe AIR を介
してモバイルデバイスをターゲットにできる
•
ハードウェアアクセラレーションされた2D および3D レンダリングのサポートにより、コンソール品質のグ
ラフィックスを表示できる
•
規模の大きなゲーム開発者エコシステム
•
信頼性の高いオブジェクト指向のプログラミング言語
•
新しい機能をすばやく追加し、幅広いユーザーに提供できる
•
Adobe Flash® Builder®、Adobe Flash® Professional、Adobe Photoshop®、Adobe Illustrator®など、世界トップクラ
スの開発者向けツール
Flash は、ゲーム開発者が機能豊富なゲームをより簡単に作成してより多くのユーザーに提供できるようにする、
他のどのプラットフォームよりも優れた Web 向けのゲームコンソールです。Flash Player ブラウザープラグインは、
追加インストールを必要とすることなく、99%のパーソナルコンピューターにリーチできます。これは 13 億台も
のパーソナルコンピューターに導入済みということです。さらに、Adobe AIR を利用すれば、Flash ベースのゲー
ムをネイティブアプリケーションとしてパッケージ化し、それらを Apple iPhone、Apple iPad、Android スマート
フォン/タブレット、Kindle Fire など、様々なスマートフォンやタブレット端末に提供することができます。
アドビは、ゲーム関連のビジネス強化に重点を置いた取り組みを展開しています。
Flash ランタイムによって障害が取り除かれたことで、幅広いユーザーをターゲットとしてエキサイティングな
ゲームを提供し、収益につなげることができるようになります。ゲーム業界の大手企業は、Flash ベースのゲーム
に投資することで、毎年巨額の収益を上げていますゲームは、最も機能が豊富で、要件の厳しいインタラクティ
ブコンテンツです。アドビは、迅速な技術革新を遂げ、幅広いユーザーをターゲットにできる Flash が、今後も
ゲーム制作に最適なツールとしての地位を維持すると確信しています。
アドビのゲームに対する取り組みについて詳しくは、http://gaming.adobe.com を参照してください。
プレミアムビデオ
Adobe Flash は、多様なブラウザーおよびオペレーティングシステムに対応し、高い品質と安全性を備えた一貫性
のあるパブリッシュ/再生プラットフォームを提供することで、オンラインビデオの爆発的な普及を後押しして
きました。高品質で一貫性のあるコーデック、ストリーミングプロトコルおよびコンテンツ保護テクノロジーを
提供する Flash は、オンラインビデオの「ビデオエンジン」として推進役を担っています。さらに、低レベルのア
クセスを提供する Flash では、開発者自らが、従来高レベルの API を介してしか実現できなかった、カスタムのビ
ヘイビアーやプロトコルをプログラミングすることも可能にしています。
Flash には、以下のような、基本的かつ固有のメリットが多数備わっています。
•
多様なブラウザー、プラットフォームおよびオペレーティングシステムに対応する、単一の一貫した、プ
レーヤーおよびコーデックのサポート
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•
プレミアムビデオコンテンツをオンライン配布用にライセンスすることを可能にする、コンテンツ保護(単
一 DRM)機能のサポート
•
広告の挿入やアドビの Project Primetime を用いた分析のサポートなど、プレミアムコンテンツオーナー向け
の「ミッションクリティカル」なビデオプラットフォームを提供する、成熟し、あらゆる機能を備えた実証
済みのソリューション
オンラインビデオはまだ開発途上の段階にあり、アドビは引き続き、放送用コンテンツやプレミアムコンテンツ
のオンライン配信が今後ますます活発になるものと考えています。これまでコンテンツの制作者や提供者は、テ
レビとデスクトップでの視聴だけを考慮すれば良かったといえるでしょう。しかし、今ではタブレットやスマー
トフォン、スマートテレビといった様々なビデオストリーミング端末に対応することが求められています。アド
ビは Project Primetime を通じて、この分野にも注力しています。
アドビの Project Primetime は、コンテンツがどのように視聴されているかを問わず、コンテンツ提供者が幅広く
顧客とのリーチを確保することができる、クライアントとサーバー両方のテクノロジーであり、プログラマーや
事業運営者に対して、ビデオのパブリッシュ/換金化/解析を網羅した単一のソリューションを提供します。ア
ドビの Project Primetime は、現時点で HDS および HLS、そして今後 Adobe Access DRM との連携が可能なターン
キー形式の DASH を含む、複数のストリーミング形式に対応しています。
アドビは他にも、デジタル家電の OEM メーカーやその他のサードパーティー電子機器メーカーに対して、組み込
み可能な Primetime Media Player(PMP)を提供しています。PMP は、プログラマーや事業運営者が HDS および
HLS(そしてまもなく DASH)を、インターネットに接続されたデジタル家電にストリーミングすることを可能に
します。また、JavaScript API を用いながら、Adobe Access DRM の完全な保護が確保された、オリジナルのビデオ
プレイヤーを開発することも可能です。
アドビの高度なビデオソリューションは、Flash ランタイムとネイティブのモバイルプレイヤーを利用することに
よって、幅広い種類のデバイス共通で高品質なコンテンツをスムーズかつ安全に提供することを可能にします。
また、アドビの換金化テクノロジーを利用すれば、コンテンツ所有者はダイナミック広告の挿入や高度な解析、
QoS 指標、オーディエンスセグメンテーションなどの機能を利用しながら、ビデオコンテンツから一層多くの価
値を引き出すことができます。
テクノロジーロードマップ
ここでは、今後 1 年間に予定している、Flash ランタイムのリリースおよび機能のロードマップを紹介します。な
お、このドキュメントは所定の期間が過ぎた後、ロードマップの延長と再定義に伴って更新される予定です。こ
こに記載する情報は、Flash ランタイムの今後の大まかな方向と、Flash に関して計画または検討されているいく
つかの機能について、開発者やコンテンツプロバイダーが理解するためのガイドとして提供するものです。
このロードマップは Flash ランタイムに関するアドビの現時点での計画および考えを表すものであり、変更される
可能性があることをご了承ください。計画されているリリースが後になるほど、リリースの詳細が変更される可
能性が高くなります。
情報や計画が変更された場合は、このドキュメントも更新されます。
Adobe AIR
以前、Adobe AIR と Flash Player ブラウザープラグインは、似てはいるものの別個の道を歩んでいました。ほとん
どの場合、新しい Flash API および新機能は、まず Flash Player プラグインでリリースされ、最終的には Adobe AIR
のリリースにも組み込まれます。将来は、Adobe AIR と Flash Player ブラウザープラグインのリリースが同期され
ることが増えて、同時リリースになる予定です。
Adobe AIR 3 では、開発者がアプリケーションにネイティブの拡張機能をバンドルすることで、ランタイムの API
サーフェスと機能を拡張できるようになりました。これらの機能拡張はより低いレベルの言語で記述され、Adobe
AIR では公開されない機能にアクセスできるようにします。
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Adobe AIR 3 からは、専属の AIR ラインタイムと AIR の再配布可能ファイルをパッケージ化して配布する機能が追
加装備されました。これにより、システムにどのバージョンの Adobe AIR がインストールされているかを問うこ
となく、アプリケーションが実行できるようになっています。AIR コンテンツに関してアドビは、対象システムに
インストールされている AIR ランタイムに依存することがないように、専用のランタイムを収録してすべての AIR
コンテンツを配布することを推奨しています。
Adobe AIR の将来の開発では、Flash ランタイムコアの機能の組み込みに重点が置かれます。デスクトップやモバ
イル端末に特化した API の開発が行われることもあり得ますが、Adobe AIR の主な開発目的ではなくなります。
Adobe AIR API で直接提供されない機能を必要とする場合は、ネイティブの拡張 API を介してその機能を追加する
ことを検討してください。
Flash Player 11.2 および AIR 3.2
2012 年 3 月にリリースされた Flash Player 11.2 と AIR 3.2 は、ゲームおよびビデオ市場にとって重要な機能を追加す
ることに重点を置いて開発されました。
このリリースに含まれている機能には以下のようなものがあります。
•
マウスロックのサポート
•
右および中央のマウスクリックのサポート
•
コンテキストメニューの無効化
•
Apple iOS および Android 向けの、ハードウェアアクセラレーションされたグラフィックス/Stage 3D の
Adobe AIR を介したサポート
•
ハードウェアアクセラレーションされたコンテンツの普及を後押しするために、ハードウェアアクセラレー
•
新しいスロットルイベント API(Flash Player がコンテンツをスロットリング、一時停止または再開するとき
•
あらゆるデスクトッププラットフォーム上でビデオの全体的なパフォーマンスを強化する、マルチスレッド
ション対応ビデオカードのサポートを拡大(2008年1月より)
にイベントを送出)
ビデオデコードパイプライン
•
デバッグプレイヤーにおけるプレミアム機能の使用通知。リリース版プレイヤーではコンテンツを無制限に
実行可能
Flash Player 11.3 および AIR 3.3
2012 年 6 月にリリースされた Flash Player 11.3 と AIR 3.3 は、ゲーム市場において重要な機能や、開発者からの要
望が多い機能を組み込むことに重点を置いて開発されました。
このリリースに含まれている機能には以下のようなものがあります。
•
フルスクリーンモードでのキーボード入力のサポート
•
低レイテンシのオーディオに対応するための、オーディオサポートの強化
•
Stage3D コンテンツ向けにテクスチャをプログレッシブにストリーミングする機能
•
Firefox での Flash Player の保護モード
•
フレームラベルイベント
•
BitmapData から JPEG および PNG 形式への圧縮のサポート
•
Mac OS X App Store のアプリケーションサンドボックス要件のサポート
•
Stage 3D のテキストストリーミングのサポート
•
GPU ドライバーの詳細に関するより充実した情報
•
高品質 API によるビットマップ描画(新規)
•
Release outside マウスリリースイベント API
•
Mac OS 用の Flash Player のサイレントアップデートのサポート
•
Android 4.0デバイスでのスタイラスのサポート(Adobe AIR)
•
iOS 向けの USB デバッグ(Adobe AIR)
•
iOS シミュレーターのサポート(Adobe AIR)
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Flash Player 11.4 および AIR 3.4
2012 年 8 月にリリースされた Flash Player 11.4 と AIR 3.4 は、ゲーム市場において重要な機能や開発者からの要望
が多い機能を組み込むことに重点を置いて開発されました。
このリリースに含まれている機能には以下のようなものがあります。
•
ActionScript ワーカー(個別のスレッドで ActionScript の並行実行が可能)
•
高度なプロファイリングのサポート
•
ByteArray 向けの LZMA 圧縮のサポート
•
2006に拡張された Stage3D 用にハードウェアアクセラレーションされたビデオカードのサポート
•
Apple iOS をターゲットとした場合の ActionScript のパフォーマンスの強化
•
現在の環境でのパフォーマンスについて通知する、パフォーマンスインデックス API
•
アルファに対応した圧縮テクスチャのサポート
•
StageVideo.attachCamera API のサポート
•
iOS 向けプッシュ通知のサポート(Adobe AIR)
Flash Player 11.4 のプレミアム機能
このドキュメントには、以前、Flash Player 11.4 のプレミアム機能についての記述が含まれていました。2013 年 1
月からは、XC API(domainMemory API と Stage3D ハードウェアアクセラレーション API の組み合わせ)のプレミ
アム機能指定が解かれており、これらの機能にアクセスするためにアドビから別途ライセンスを取得したり、使
用料を支払ったりする必要がなくなっています。domainMemory API の高速メモリオペコードと組み合わせて
Stage3D API を使用することは、今後、標準機能として提供されるので、コンテンツ作成者がアドビとの別途ライ
センス契約を締結する必要がなくなります。
プレミアム機能について詳しくは、後述の「プレミアム機能」のセクションを参照してください。
Flash Player 11.5 および AIR 3.5
2012 年 11 月にリリースされた Flash Player 11.5 と AIR 3.5 は、主にパフォーマンスの向上と安定性に重点を置いて
います。このリリースに含まれている機能には以下のようなものがあります。
•
ActionScript ワーカーでの共有 ByteArray のサポート
•
Flash Player のリリース版ビルドでのデバッグスタックトレース
•
様々なバグフィックス
Flash Player 11.6 および AIR 3.6
2013 年 2 月にリリースされた Flash Player 11.6 と AIR 3.6 は、主にゲームのパフォーマンスの向上、セキュリティ
強化および安定性の向上に重点を置いています。
このリリースに含まれている機能には以下のようなものがあります。
•
ランタイム時にグラフィックスベクトルデータにクエリをかける機能
•
フルスクリーン許可ダイアログのユーザーインターフェイス改善
•
AOT モードで iOS にデプロイした AIR アプリケーションのランタイム時に SWF を読み込む機能
•
AIR アプリケーションとして iOS 端末にデプロイする際に、サポート対象の画像解像度をより細かく制御
•
Flash Professional の HiDPI サポート
•
高速のメモリ操作/組み込みへの ActionScript 3アクセス
Flash Player 11.7 および AIR 3.7
2013 年 4 月にリリースされた Flash Player 11.7 と AIR 3.7 は、引き続きセキュリティと安定性に重点を置き、ゲーム
の機能を追加しました。
このリリースに含まれている機能には以下のようなものがあります。
•
Android のキャプティブランタイムのデバッグ
•
OUYA コントローラーのサポート
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•
iOS で2番目の SWF ファイルのリモートホスティング
•
iOS での共有オブジェクトのバックアップ防止による iCloud のサポート強化
•
16 bit テクスチャのサポートによるメモリ管理の効率化
Flash Player 11.8 および AIR 3.8
現行のリリースである Flash Player 11.8 と AIR 3.8 は、主にゲームの機能に重点を置き、セキュリティと安定性に関
する機能も強化しています。
追加された機能には、以下のようなものがあります。
•
ムービークリップの再帰的なストップ API
•
デスクトップブラウザーおよび Android での GamePad サポート
•
サポートするテクスチャの最大サイズを4096 x 4096に拡大
•
矩形テクスチャのサポート
•
iOS での LZMA 圧縮された SWF のサポート
•
モバイルの AIR での Datagram ソケットおよびサーバーソケットのサポート
•
デスクトップの AIR の StageVideo
Flash Player と AIR「Irving」および「Jones」
2 つの次期バージョンのリリースをそれぞれ 2013 年後半と 2014 年前半に予定しています。これらのリリースでも、
プレミアムビデオ、ゲーム、セキュリティ、安定性に引き続き重点を置いています。
これらのリリースで開発中の機能には以下のようなものがあります。
•
デスクトップ Flash Player および AIR の OSX Mavericks のサポート
•
iOS のパッケージ時間の大幅な削減
•
モバイルでの ActionScript の同時使用(ベータ版)
•
iOS 7のサポート(Apple のスケジュールによる)
•
Windows 8.1 PlayTo のサポート
•
Windows 8.1のタブの扱いの改良
•
Windows Internet Explorer 11のバックナビゲーションキャッシュのサポート
•
AIR Android での XXHDPI アイコンのサポート
•
Mac OS X に pkg インストーラーをバンドル(現在は.dmg)
Flash Player「Next」
アドビは過去 10 年間にわたり、Web 開発用の言語とバーチャルマシンの開発・発展において重要な役割を担って
きました。例えば、Flash Player を通じては、いくつかのバーチャルマシンとその開発言語の発展と展開に寄与す
る一方で、ECMAScript / JavaScript 言語の草案と規格の定義においても(現在進行中の「Harmony」も含め)リー
ダーシップをとり、精力的に貢献してきました。アドビは、Web とマルチメディアのランタイムを対象とした、
次世代のバーチャルマシンと言語開発を専門に手がける、業界屈指のエンジニアリングチームを擁しています。
このドキュメントの過去のバージョンには、Flash Player の根本的な再設計(通称、Flash Player「Next」と
ActionScript「Next」)を通じて、実験的なバーチャルマシンと開発言語の革新を手がけることへのロードマップ
が含まれていました。しかし、この手の設計・仕様変更は、従来との継続性に欠けることが多く、たいていは後
方互換性を犠牲にすることになります。アドビはこれまでにも(ActionScript 2 から ActionScript 3 への移行など)
バーチャルマシンの世代交代を手がけてきましたが、そこで学んだのは、最新のランタイムでしか利用できない
機能や API を利用できるようにするために、開発者に大きな負担がかかるということです。コンテンツやフレー
ムワーク、ライブラリといった様々な要素を移植しなければならないといった、大がかりな事態になることもあ
りました。このような経験とブラウザーベースのバーチャルマシンに対する要望の高まりを踏まえ、アドビは今
後、Flash Player に関する開発の焦点を、当初予定していた再設計版のバーチャルマシンやアーキテクチャー(通
称、Flash Player「Next」)ではなく、既存の Flash Player アーキテクチャーにあてることにしました。またこれと
同時にアドビは、今後、より広範な Web コミュニティの一員として、Web ベースのバーチャルマシンを手がける
ことを通じて、引き続き次世代のバーチャルマシンおよび言語の開発に携わっていく予定です。
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一般情報
ここでは、Flash ランタイムに関する一般的な情報およびガイドを示します。
プレミアム機能
アドビは 2012 年 3 月に「プレミアム機能」という名称を冠した、Flash Player のプレミアム API というコンセプト
を発表しました。自らのコンテンツでプレミアム API を使用したい開発者は、アドビとの間で別途ライセンス契
約を締結することが要件化されていました。当初プレミアム API には Stage 3D と組み合わせて使用する、
domainMemory API を介した高速メモリアクセスが可能な、「XC API」と呼ばれる API が唯一含まれていました。
XC API については、2013 年 1 月をもってプレミアム機能の指定が解除されており、今後はアドビとの別途ライセ
ンス契約が不要になります。つまり、domainMemory API の高速メモリオペコードと組み合わせて Stage3D API を
使用することは、今後、コンテンツ作成者がアドビとの別途ライセンス契約を締結することなく行えるようにな
ります。既に XC API を利用したコンテンツをパブリッシュ済みの開発者およびコンテンツ提供者においては、今
回の XC API の取り扱い変更を受けて、既存のコンテンツを修正したり、使用料を納めたりしていただく必要はあ
りません。
Flash ランタイムについては、現時点でプレミアム機能の指定を受けている API および機能はありませんが、今後、
プレミアム機能が再度指定される可能性はあります。
詳しくは、adobe.com/go/fpl_jp を参照してください。
プラットフォームのサポート
アドビでは、Flash ランタイムの各リリースにおいてサポートされるプラットフォームを公開しています。各リ
リースでサポートされるプラットフォームのリストはアドビの Web サイトで公開されており、最新のリストは
adobe.com/jp/products/flashplayer/systemreqs/にあります。
ブラウザー向け Flash Player プラグインと PC およびデバイス向け Adobe AIR では、サポート対象が異なる可能性
があります。詳しくは、それぞれのリリースノートを参照してください。
パーソナルコンピューター
アドビでは、PC のオペレーティングシステム向けに、Flash Player ブラウザープラグインと Adobe AIR の両方を提
供しています。さらに、サードパーティーと連携して、様々なブラウザーおよびオペレーティングシステム構成
向けに Flash ランタイムの開発/配布を支援しています。
Apple OS X:
アドビでは、Mac OS X オペレーティングシステム向けに、Flash Player ブラウザープラグインと Adobe AIR の両方
のサポートを提供しています。Mac OS X オペレーティングシステムでは、Adobe AIR アプリケーションを直接配
布することも、Mac App Store を介して配布することもできます。
Adobe AIR 3.3 からは、新しい Mac OS X アプリケーションのサンドボックス要件に従った Adobe AIR アプリケー
ションを、Mac App Store で配布することができます。
Microsoft Windows:
アドビでは、Windows ベースのオペレーティングシステム向けに、Flash Player ブラウザープラグインと Adobe
AIR の両方のサポートを提供しています。
Windows 8:
Microsoft Windows オペレーティングシステムの最新バージョンにあたるのが Windows 8 です。このオペレーティ
ングシステムには、様々なユーザーインターフェイス構成(デスクトップおよび Modern UI)や、様々なターゲッ
トプロセッサーチップセット(x86/64 および ARM)が組み込まれるため、Flash ランタイムの開発ターゲットも
多様化します。また、Windows 8 の Modern UI は、タブレットやタッチスクリーンデバイスの主要インターフェ
イスでもある一方で、デスクトップやノートパソコンで実行される Windows 8 においてもユーザー体験の中核を
構成しています。
Flash Player のリリース版およびデバッグ版プレイヤーは、x86/64 と ARM の両方のプラットフォーム上の
Windows 8 デスクトップと Modern UI 体験に対応しており、どちらでも利用することができます。
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ユーザーにとって最善の体験を保証するために、Microsoft は Modern UI スタイルの Internet Explorer で適切に動作
することが報告されている、HTML および Flash コンテンツの表示互換性リストを公開しています。2013 年 3 月
12 日時点で、Microsoft は Windows 8 および Windows RT 用の IE の Flash コンテンツがデフォルトで実行されるよ
うにしました。Flash コンテンツは、adobe.com/go/flash_windows8_guidelines_jp にある MSDN 記事に詳述されて
いる基準に基づいて互換性表示の一覧に掲載される可能性があります。
Adobe AIR は、x86 ベースのコンピューター上の Windows 8 デスクトップに対応しています。現在のところ、
Windows 8 Modern UI アプリケーションおよび Windows Mobile 向けの Adobe AIR をサポートする予定はありません。
アドビと Microsoft は緊密な協働関係にあり、Windows 8 やそれ以降のバージョンにおいても、Windows のデスク
トップと Modern UI の両方で、引き続き Flash Player を提供できるよう資源を投入しています。
Linux:
アドビはグーグル社と緊密に連携して、ブラウザー内でプラグインをホストするための新しい単一の API の開発
に取り組んでいます。「Pepper」というコードネームが付けられたこの PPAPI は、プラグインとブラウザーの間
に、ブラウザー実装とオペレーティングシステム実装との間の差異を取り除くレイヤーを提供することを目的と
しています。Pepper API について詳しくは、http://code.google.com/p/ppapi/を参照してください。
アドビはグーグル社との共同作業を通じて、Google Chrome ブラウザーがサポートするすべての x86/64 プラッ
トフォーム向けに、Flash Player の「Pepper」実装を提供することができました。グーグル社は、Linux を含むすべ
てのプラットフォーム上で、Chrome の一部として、この新しい Pepper ベースの Flash Player を配布しています。
11.2 後の Flash Player のリリースにおいて、Linux 向けの Flash Player ブラウザープラグインは、Google Chrome ブ
ラウザーの一部として「Pepper」API を介してのみ利用可能になります。アドビから直接ダウンロードして使用す
ることはできなくなります。Pepper 以外の Linux 向け Flash Player 11.2 については、リリース後の 5 年間、引き続
きアドビがセキュリティアップデートを提供します。
Linux 以外のプラットフォームでは、非「Pepper」プラグイン API を使用するブラウザーを Flash Player が引き続
きサポートします。
Linux 版の Flash Player ブラウザープラグインにおいては、Pepper ベースのデバッグプレイヤー実装を提供する予
定はありません。
Linux オペレーティングシステム向けの Adobe AIR については、AIR 3 をもってサポートは終了しています。
モバイル
Flash Player 11.1 は、モバイルブラウザー向け Flash Player プラグインの最後のリリースになります。アドビでは、
新しいモバイル端末構成(チップセット、ブラウザー、OS バージョンなど)のサポートは追加しません。既存の
モバイル端末構成については、2013 年 9 月中は引き続き重要なバグ修正やセキュリティアップデートを提供し、
ソースコードのライセンスを持つユーザーが独自の実装を作成およびリリースできるようにします。
アドビは今後も、開発者が Adobe AIR を使って Flash ベースのコンテンツをモバイル(およびデスクトップ)アプ
リケーションとして作成および展開できるようにするために、積極的に取り組んでいきます。
Android:
2012 年 8 月 15 日以降、Android 用のモバイルブラウザー向け Flash Player は、Flash Player の実行が承認されてい
る、Flash Player がプリインストール済みのデバイスに対してのみ、Google Play Store での提供が行われます。
Flash Player は Android 4.1 ではサポートされていないため、ユーザーは Android 4.1 にアップグレードする前に
Flash Player をアンインストールする必要があります。
開 発 者 が リ リ ー ス 済 み の 旧 バ ー ジ ョ ン の Android 用 Flash Player を 必 要 と し て い る 場 合 は 、
adobe.com/go/fp_archives にあるリリース済み Flash Player のアーカイブから必要なバージョンを探すことができ
ます。なお、アーカイブからインストールした場合は、Google Play Store を通してアップデートを受け取ることが
できません。
Android 向け Flash Player プラグインは、Android 上の Google Chrome ブラウザーでサポートされておらず、利用
できません。
Android 向けモバイルブラウザー用の Flash Player プラグインについて詳しくは、adobe.com/go/fp_android_update
を参照してください。
Adobe® Flash® ホワイトペーパー
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ドキュメントのリリース履歴
2013 年 8 月 16 日:
•
Flash Player 11.6、11.7、11.8リリースについての情報を追加
•
Flash Player「Irving」および Flash Player「Jones」リリースについての情報を追加
2013 年 3 月 19 日:
•
Flash Player「Geary」リリースについての情報を追加
•
Flash Player「Harrison」リリースについての情報を追加
2013 年 3 月 12 日:
•
ドキュメントの一般的な更新
•
Flash Player「Folsom」リリースについての情報を追加
•
Windows 8のサポートに関する情報を更新
2013 年 1 月 30 日:
•
ドキュメントの一般的な更新
•
SWF ファイル形式の提供状況に関する情報を追加
•
XC API のプレミアム機能指定解除
•
Flash Player「Folsom」リリースについての補足情報を追加
•
Flash Player「Geary」リリースについての補足情報を追加
•
今後の Flash Player アーキテクチャの開発方針に関する情報を更新
•
Windows 8のサポートに関する情報を更新
•
テレビのサポートに関する情報をビデオのセクションに移動
2012 年 11 月 19 日:
•
Flash Player「Folsom」リリースに対する新機能情報を追加
•
「Ellis」のセクションに実際のバージョン番号(11.5)を記載し、最新リリースであることを示すように記述
を変更
2012 年 8 月 21 日:
•
Flash Player「Ellis」リリースに対する新機能情報を追加
•
「Dolores」のセクションに実際のバージョン番号(11.4)を記載し、最新リリースであることを示すように
記述を変更
2012 年 7 月 19 日:
•
既存モバイルデバイス構成で動作するモバイルブラウザー用 Flash Player プラグインの重要なバグ修正および
セキュリティアップデートについて、アドビが確約する提供時期を2013年9月に変更(以前示されていた2012
年9月は記載ミスです)
•
「Dolores」リリースに関する情報を更新
•
高速メモリオペコードにアクセスする新しい ActionScript 3 API は、「Dolores」リリースでは使用できません。
この API は、ActionScript の実行と API に関して ActionScript「Next」で予定されている改良によって不要に
なります。
2012 年 6 月 28 日
•
Android 用の Flash Player プラグインのサポートに関する情報を追加
•
モバイルブラウザー用の Flash Player プラグインのタイムラインに関する情報を追加
2012 年 6 月 22 日
•
Windows 8 Metro 上の Flash Player 開発者ガイドラインへのリンクを追加
•
以前のアップデートで誤って削除された Windows 8用の Adobe AIR のサポートに関する情報を復元
2012 年 6 月 1 日
•
Flash「Cyril」リリースに対する新機能情報を追加
•
「Cyril」リリースから「Dolores」リリースに LZMA ByteArray 圧縮を移動
•
「Dolores」リリースから「Cyril」リリースに Release outside マウスイベント API を移動
•
Windows 8のサポートに関する情報を追加
Adobe® Flash® ホワイトペーパー
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2012 年 3 月 28 日
•
プレミアム機能のゲームセクションの情報および Flash ランタイム内でゲームを収益につなげるためのアド
ビの計画の情報を追加しました。
•
Flash Player 11.2リリースに domainMemory API へのアクセスに関する詳細を追加
•
「Cyril」リリースに機能を追加
•
「Dolores」リリースに機能と情報を追加
•
Flash「Next」リリースに Adobe AIR での StageVideo に関する情報を追加
2012 年 2 月 23 日:小規模改訂および明確化。方針または計画の変更はなし。
2012 年 2 月 22 日:初回リリース
詳細情報
Flash プラットフォームに関するホワイトペーパー:adobe.com/go/flashplatform_whitepapers
Adobe AIR: adobe.com/jp/products/air.html
AIR デベロッパーセンター:adobe.com/jp/devnet/air.html
Flash Player:adobe.com/jp/products/flashplayer.html
Flash Player デベロッパーセンター:adobe.com/jp/devnet/flashplayer.html
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