名 ゼミナール(一)

講義コード
科
目
名
履修前提条件
備
考
授業の目的
到 達 目 標
授業外学修
授 業 計 画
1A680211
授業形態
ゼミナール
(一)
演習
事前登録の有無
担 当 教 員 開 講 期 原 愼定
第1期
テーマ:人生における苦難の意義を考える
オーストリアの精神医学者ビクトール・フランクルはナチスの強制収容所での過酷な体験を記した『夜と霧』の中で「人間
が生きることには、常にどんな状況でも、意味がある」と語った。日蓮聖人は度重なる法難・迫害を克服して法華経の価値
を実証されたが、その内実にも「苦難」の意義が存すると思われる。かかる視座から「宗学」の根本的課題に迫りたい。
各自の人生観を振り返り、自己を相対化できるようになる。「宗学」とは、けっして閉鎖的で独善的な学問ではない。普遍的
な価値観を身につけることによって、現代社会の人々に対する説得力をもちうることが実感できるようになる。
指定されたテキスト・資料類をあらかじめ読んで内容を把握した上で、自分自身の問題意識をもつことが求められる。また
関連する情報や資料を収集し、レポートする能力の育成を図る。よって毎回の授業に際して4時間以上の予習・復習が必要
となる(合計60時間以上)。
【第 1 回】オリエンテーション
【第 2 回】自分の中の歴史
【第 3 回】ビクトール・フランクルと強制収容所について
【第 4 回】幸福のパラドックス
【第 5 回】悩み苦しむことの意味
【第 6 回】愛する人への思い
【第 7 回】どんなときも人生には意味がある
【第 8 回】変えられない運命に対してどのような態度をとるか
【第 9 回】人生からの問いかけに応える生き方への転換
【第10回】
「法華経の行者」という生き方
【第11回】仏の「未来記」について
【第12回】法難の必然性
【第13回】法難にあうことの意義
【第14回】敵こそわが師なり
【第15回】まとめ
成績評価の方法 授業への取り組み姿勢30%、課題発表30%、レポート40%
教
科 書 『ビクトール・フランクル 絶望の果てに光がある』諸富祥彦(KK ベストセラーズ)2013
『夜と霧 新版』ヴィクトール・E・フランクル著・池田香代子訳(みすず書房)2002、『NHK 100分 de 名著 フランクル 夜と
指 定 図 書
霧 絶望の果てに光がある』諸富祥彦(NHK 出版)2013
『自分の中に歴史を読む』阿部謹也(ちくまプリマーブックス)1988、『人生に意味はあるか』諸富祥彦(講談社現代新書)
参
考 書
2005、『受難の意味-アブラハム・イエス・パウロ』宮本久雄他(東京大学出版会)2006
教員からの
お 知 ら せ
そ
の 他