Origin 7J SR2 サービスリリースノート (日本語)

Origin 7 リリースノート
Version 7J SR2
Sept 6, 2002
このリリースノートは日本語版 Origin のバージョン 7.0393 に基づいています。
目次
1. サービスリリース2(SR2)の主な機能改良.................................................................................................................. 2
1.1 コードビルダ・ORIGIN C の NLSF との統合 ..................................................................................................................................2
1.1.1 Origin C を使ったフィット関数の定義 .................................................................................................................................2
1.1.2 パラメータ初期化ルーチン....................................................................................................................................................2
1.1.3 NLSF の FDF と関数名の改善 ................................................................................................................................................3
1.2 ORIGIN C とコードビルダ ...............................................................................................................................................................4
1.2.1 Origin C の機能改善.................................................................................................................................................................4
1.2.2 Origin C 言語の改良.................................................................................................................................................................5
1.3 ORIGIN パックファイル(.OPK)を使ったドラッグ&ドロップインストール ............................................................................6
1.4 アップデートのチェック ...............................................................................................................................................................6
1.5 オンラインヘルプの改善 ...............................................................................................................................................................6
2. SR2 でなされたバグ修正・機能変更.............................................................................................................................. 7
2.1 データ解析と曲線フィット ...........................................................................................................................................................7
2.2 インポート・エクスポート・コピー ...............................................................................................................................................7
2.3 LABTALK ...........................................................................................................................................................................................8
2.4 その他...............................................................................................................................................................................................8
2.5 ORIGIN C とコードビルダ ...............................................................................................................................................................9
2.6 ORIGINPRO .........................................................................................................................................................................................9
2.7 作図.................................................................................................................................................................................................10
2.8 ワークシート.................................................................................................................................................................................10
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1
1. サービスリリース2(SR2)の主な機能改良
1.1 コードビルダ・Origin C の NLSF との統合
1.1.1 Origin C を使ったフィット関数の定義
NLSF にて新しい関数を定義するとき、Origin C の利用して関数を定義することがデフォルト設定となってい
ます。関数定義のために設計された特別なコードビルダを呼び出すためのボタンが用意されています。この特
別仕様のコードビルダのウィンドウは、灰色の編集不可の領域と白い編集可能領域の2つに分かれています。
Origin は自動的に「#define」文とパラメータ・変数宣言をこの灰色の編集不可領域に示します。定義したいフ
ィット関数をその下の編集可能領域に入力してください。関数記述は Origin C の構文に従って記述します。こ
の定義式の中で利用される一時変数を宣言することを忘れないで下さい。関数定義の入力の後、コードビルダ
ウィンドウの中にある「コンパイル」ボタンを押して入力した文の構文チェックを行うことができます。関数
が正常にコンパイルされるようになったら、「NLSF に戻る」ボタンを押してください。(注意:もし Origin C
関数定義の中に定数を含めたいときは、NLSF「パラメータ初期化」ダイアログの「定数」フィールドでその
値を設定してください。コードビルダのウィンドウの編集不可領域に定数の宣言が自動的に取り込まれま
す。)
1.1.2 パラメータ初期化ルーチン
新しいフィット関数を定義すると、その関数のパラメータ初期化ルーチンを NLSF の「パラメータ初期化」ダ
イアログで定義することができるようになります。このルーチンの記述は、Origin C の利用して行うことがデ
フォルト設定となっています。「新規関数の定義」ダイアログの場合と同様、コードビルダのウィンドウを開
くためのボタンが用意されています。コードビルダの中では、パラメータや独立変数、従属変数が編集不可の
領域で既に宣言されています。更にいくつかの他の Origin オブジェクトも宣言されています。例えば、
「Dataset」オブジェクトは、各独立/従属変数に対して宣言されており、また、「Curve」オブジェクトは XY
の各データ対に対して宣言されています:
Dataset x_data,
Dataset y_data,
Curve x_y_curve
ここで「Dataset」オブジェクトはフィットを最適化するべき X と Y のデータセットを示しています。従って
「Dataset」オブジェクトは初期化ルーチンの中ではどのような変更を加えられることなく使用されなければ
なりません。もしデータに変更が加えられるとフィットされるべきデータが変化してしまいます。
「Curve」オブジェクトは X と Y のデータセットを対にしてできる曲線のコピーとなります。この曲線のコピ
ーに対しては、初期化ルーチンの中で操作を加えてもよく、フィットするデータ自身に影響を与えることはあ
りません。
入力・編集可能な領域はこれらの宣言領域の下にあります。
初期化処理は「Dataset」あるいは「Curve」のオブジェクトを引数に取るような Origin C 組み込み関数を呼ぶ
ことにより行われます。これらの関数は「data.h」の中でプロトタイプ化され「internal.c」の中で定義されま
す。次に例を示します:
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#include <stdio.h>
#include <data.h>
#include <math.h>
#include <utilities.h>
/*
関数を定義するには C 言語の構文に従ってください。例えば、パラメータが P1 とすると P1 は、関数のプログラム中で使
うことはできません。一時変数を利用するには、最初に宣言する必要があります。関数中では、他の場所で定義されたC
関数を使うことができ、NLSF オブジェクトのメソッドやプロパティ等にアクセスすることができます。更に詳細な情報や
例は、Origin ヘルプ中の「ユーザ定義フィット関数」のセクションを参照して下さい。
*/
//---------------------------------------------------------// user2
void _nlsfParamAsymmetricGaussian(
// フィットパラメータ:
double& y0, double& A, double& xc, double& sig1, double& sig2,
// 独立データセット:
Dataset x_data,
// 従属データセット:
Dataset y_data,
// 曲線:
Curve x_y_curve)
{
// Beginning of editable part
/*パラメータ初期化をするコード*/;
y0 = min( y_data ); // y0 を y データセットの最小値に設定
xc = xatymax( x_y_curve ); // xc を y データセットの最大値に対応した x に設定
sig1 = 0.5 * fwhm( x_y_curve, y0 ); // sig1 を x_y 曲線の 0.5FWHM に設定
sig2 = sig1; // set sig2 same as sig1
A = area( x_y_curve, y0 ); // A を y0 より上の x_y 曲線の面積に設定
// End of editable part
}
1.1.3 NLSF の FDF と関数名の改善
A) FDF はどのフォルダにも保存することができるようになりました。以前のように FitFunc フォルダに制約
されることはありません。
B) 新規に作成される関数について、関数名=FDF ファイル名となることが必要です。
C) 長い関数名がサポートされるようになりました。制限としては、63 文字がその最大で、英数字のみで構成
されなくてはいけません。
D) 関数名は一意でなくてはいけません。
E) NLSF 中で新しい「名づけ保存」ボタンを押すことにより、FDF を保存し、関数名を変更するためのダイ
アログボックスを開けることができます。「保存」ボタンは、関数を現在の関数名で保存します。
F) 関数名はいったん関数を保存すると変更できません。しかし、「関数」メニューから「名づけ保存」ボタ
ンを使うことにより、関数を新しい名前(従って新しい FDF)で保存することが可能です。
G) 「FitFunc」フォルダ以外の場所に存在する関数を追加すると、その関数を FitFunc フォルダに FDF をコピ
ーするか、現在の場所に残しておくかのオプションを選択することができます。もしコピーするオプションを
選択し、同じ名前の FDF が既に FitFunc フォルダに既に存在する場合、この FDF ファイルを既存のものの上
に上書きするか、新しい名前で保存するかを選ぶことができます。
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1.2 Origin C とコードビルダ
1.2.1 Origin C の機能改善
1. COM サポートが OriginPro に含まれるようになりました。
2. 処理速度の改善:中間ファイル(.OP)の採用によりコンパイルスピードが大幅に改善されました。(詳細は
以下参照。)
3. NLSF とコードビルダの統合により Origin C 関数を曲線フィットの処理で使いやすくなりました。(“1.1 コ
ードビルダ・Origin C の NLSF との統合” を参照).
4. 永続ファイルをスタートアップ時にコンパイルすることにより、Origin C 関数を「組み込み関数」扱いする
ことができるようになりました。(詳細は以下参照。)
プリプロセスされた Origin C ソースファイル
Origin C ソースファイルが最初に正常にコンパイルされると、コンパイラは、ファイル名本体がソースと同じ
で、ファイル拡張子が.OP であるようなプリプロセスされた中間ファイルを作成します。ソースファイルが
Origin フォルダのサブフォルダにある場合、OP ファイルは同一のサブフォルダ構造をもつような Origin の
\OCTemp サブフォルダ下に保存されます。もしソースファイルが Origin フォルダ以外の場所に存在する場合、
OP ファイルは Origin の\OCTemp サブフォルダ内に直接書き出されます。オプションとして OP ファイルをソ
ースファイルと同じフォルダに保存させることもできます。(詳細は以下を参照。) ディスクに保存された OP
ファイルにはプリプロセスされた Origin C コードを含み、元のソースコード自体を呼び出すよりも更に高速に
ロード・リンクすることができます。
いったん OP ファイルが生成、保存されると、それ以降のオリジナルのソースファイルのコンパイルは OP フ
ァイルを利用するのでロードするスピードが向上します。コンパイラは最初\OCTemp サブフォルダの内容を
見て、ソースファイルのフォルダに OP ファイルがソースファイルと同じ名前であるかを調べます。もし同じ
名前の OP ファイルが見つかり、それがオリジナルのソースファイルよりも新しいものであれば、コンパイラ
は、ソースコードを、最も新しい OP ファイルをロードします。もし同じ名前の OP ファイルが見つからない
か、見つかってもソースファイルのほうが新しいならば、ソースファイルは再コンパイルされ、更新された
OP ファイルが作成、保存されます。
注意:上記のコンパイルプロセスは、スクリプトウィンドウやコードビルダの LabTalk コンソールで Origin シ
ステム変数の@OCS、@OCST、@OCSE などを変えることにより変更することができます。もしコンパイルす
る前に、@OCS = 0 (デフォルトは 1)とすると、コンパイラは OP ファイルを作らなくなります。もしコンパイ
ルする前に、@OCST = 0 (デフォルトは 1)とすると、OP ファイルは \OCTemp フォルダ(あるいはそのサブフォ
ルダ)内にではなく、ソースファイルと同じ場所に保存されるようになります。また、OriginPro においては、
@OCSE = 0 (デフォルトは 1)とすると、OP ファイルは暗号化され OP ファイルの内容を読み取り不能にします。
しかし、この暗号化された OP ファイルは Pro 版でない通常版 Origin など、どのような Origin インストールで
もロード、リンクして動作させることができます。
ユーザ定義された関数にアクセスするには、その関数を含むコンパイル済み Origin C ソースファイル(あるい
はプリプロセスされた OP ファイル)は、コンパイルに引き続いてリンク処理されなければなりません。リンク
処理はコードビルダのワークスペースが構築されることにより実行されます。コードビルダワークスペースの
構築においては、ワークスペースに(必要に応じた)各ファイルが追加され、再コンパイルされ、関数が実行で
きるようリンク処理されます。
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ソースファイルを永続システムファイルとして設定する
指定したソースファイルをコードビルダのワークスペース内に永続システムファイルとして追加するようにな
りました。永続システムファイルは、Origin が開始され、新しいワークスペースが作られるか既存のワークス
ペースが開かれる毎に自動的にコードビルダのワークスペース内に追加されます。永続システムファイルはコ
ードビルダのワークスペース内に常に含まれるものだといえます。
ソースファイルを永続システムファイルとして指定するには、Origin フォルダ内の「Origin.ini」ファイルを次
のように編集します:永続システムファイルとしたいファイルの名前をこの ini ファイルの[OriginCSystem]セ
クション内に書き並べます。この記述は次のような形式で行います:
FileN=Path\FileName.c
ここで、N は順序番号、Path はソースファイルのパス(\OriginC からの相対位置あるいは絶対フルパス)、
FileName はソースファイルの名前です。
次は MySystemFile.c を永続システムファイルとして設定している例です:
The following example specifies the file MySystemFile.c as a permanent system file:[OriginCSystem]
File1=system\internal.c
File2=system\matrix.c
File3=C:\MyOCFiles\MySystemFile.c
この設定メカニズムは、以下のように Origin.ini ファイル中の[OriginC]セクションで BuildOnStart の値を
–1 に設定することにより完全に設定を無視させることができるようになります:
[OriginC]
BuildOnStart=-1
1.2.2 Origin C 言語の改良
1. データ解析用の関数、特に行列関係の大幅な拡張
2. ANSI C に関連した修正と FILE*のサポート
3. 1つ以上の引数を持つマクロ
4. Origin C における更に改善された LabTalk オブジェクトのサポート
Origin C から LabTalk オブジェクトのプロパティやメソッドを以下のようにアクセスすることができます:
LabTalk.ObjectName.Property
LabTalk.ObjectName.Method()
ここで「LabTalk」は新しい Origin C のキーワードです。ObjectName は実際のオブジェクト名に置き換
えてください。Property と Method は実際のプロパティ名、メソッド名に置き換えてください。
更に using 記法を以下のように使うこともできます:
using shortcutName = LabTalk.ObjectName;
例えば、
using nlsf = LabTalk.NLSF;
ダイアログビルダの制御に関しては、キーワード「LabTalk」の代わりに「LabTalkDialog」を使ってくだ
さい。QA 1599, 1824, 2026
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1.3 Origin パックファイル(.OPK)を使ったドラッグ&ドロップイン
ストール
OPK ファイルを Origin ワークスペースにドラッグ&ドロップした時、OPK ファイル中のいずれかのファイル
が既に存在した場合、以下の選択のできるダイアログボックスが現れます:置き換え、全て置き換え、処理を
スキップ、全ての処理をスキップ、名前の変更。
ツールバーボタングループを含むような OPK ファイルがドラッグ&ドロップされた時、同じ名前のボタング
ループが既に存在した場合、以下の選択のできるダイアログボックスが現れます:置き換え、名前の変更、ボ
タングループの統合。
1.4 アップデートのチェック
「ヘルプ:アップデートのチェック」メニューコマンドにより、サービスパッチやヘルプファイルに加えて、
Origin 製品や関連モジュールの更新ファイルが公開されているかどうかをチェックすることができるようにな
りました。
1.5 オンラインヘルプの改善
Origin SR2 の改善、特に NLSF と Origin C との統合に合わせて Origin ヘルプ、プログラミングガイドなど、オ
ンラインヘルプが改訂されました。Origin ヘルプには理解を助けるための図表が多く取り込まれました。また、
チュートリアル(PDF)が「ヘルプ:チュートリアル」メニューにより、呼び出すことができるようになりまし
た。
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2. SR2 でなされたバグ修正・機能変更
2.1 データ解析と曲線フィット
(1) NLSF ウィザードにおいて、一連の手続きをボタンとして保存でき、フィットセッションで使われたフィッ
ト関数を記憶させることができます。 QA 571
(2) Windows ME コンピュータ上でボルツマン関数のフィット比較を行っても Origin が以上終了することがな
くなりました。 QA 2642
(3) Origin C を使ってフィット関数を定義するとき、その定義文の中で変数を定義し、初期値を与えることが
できるようになりました。 QA 2248
(4) ユーザ定義フィット関数の利用において、NLSF の「グラフにパラメータを貼り付ける」オプションによっ
て出力されたテキストラベルが、80 文字を超えるような関数の定義は表示しないようにしました。 QA 2514
(5) 現状のフィットセッションが終了する以前に、(新しいカテゴリー中で) 新しい関数作成しても Origin が異
常終了することがなくなりました。 QA 2524
(6) NLSF ウィザードにてエラーバーを重みにしたとき、最終的に得られるグラフでもエラーバーが表示される
ようになりました。 QA 2564
(7) NLSF ウィザードにて、いずれのカテゴリー内で現れる関数リストの最後のものでフィットさせても、パラ
メータが正常に初期化されるようになりました。 QA 2014
(8) NLSF ウィザードにおいて、最終的に得られるグラフがウィザード中で使われたグラフの種類と同じタイプ
のものとなるようになりました。 QA 2565
(9) Windows 2000 上で NLSF の処理を行なっていってもメモリーの使用が累積していくことがなくなりました。
QA 2414
(10) 多数のパラメータ値を持つフィット関数を保存した場合でも、FDF ファイルに全ての情報が正しく保存さ
れるようになりました。 QA 2109
(11) NLSF のパラメータ制御ダイアログで設定された有効桁数が FDF ファイルに正しく保存されるようになり
ました。 QA 2110
(12) NLSF ウィザードによる残差プロットが、パラメータ値を変更してフィットの繰り返しを再度行わせても、
正しく更新されるようになりました。 QA 2538
(13) 機能変更:積分を実行したとき、積分曲線をプロットするようになりました。 QA 2245
(14) 機能変更:列の統計において、上級統計の処理がデフォルトになりました。 QA 2591
2.2 インポート・エクスポート・コピー
(1) SPC X の情報について、それ以外の列が SPC Y 列の左に移動された場合でも失われることがなくなりまし
た。 QA 2146
(2) SPC データ(X の場合も含む)が最も左のワークシート列にある場合でも、「表示:暗黙 X 列の表示」メニ
ューコマンドが利用できるようになりました。 QA 2147
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(3) MS Word 等のアプリケーション上に挿入されたグラフをダブルクリックしても、テキストラベルの回転、
中央寄せ、複数行、大きなフォントの利用などの操作をしても、それが上下方向に移動してしまうことがなく
なりました。この問題は間欠的に発生していました。 QA 1814
(4) pClamp のインポートにおいて、全ての pClamp ファイルが問題なくインポートできるようになりました。
QA 1758, 2173
2.3 LabTalk
(1) fdlog オブジェクトに以下のメソッドが追加されました:
SetDefaultFileName(filename)
ここで filename はチェックされ、ファイル名として許されない文字は取り除かれます。これらの許されな
い文字は次のようなものです:/ \ : * ? " < > | および ASCII コードで 32 より小さいもの。 QA 1802
(2) layer.axis.ticks および layer.axis.decPlaces のプロパティが、個別レイヤに対して動作するよ
うになりました。 QA 1956
(3) コードビルダにおいて、LabTalk OGS ファイルのデバッグが改良されました。 QA 2358
(4) LabTalk より NLSF パラメータを共有/非共有させることができるようになりました。指定の方法は次の通
りです:
nlsf.s# =1 // share;
nlsf.s# = 0 // do not share;
ここで、「#」は「データセットの選択」ダイアログのパラメータ共有リストに現れるパラメータの順序番号
と同様の番号です。 QA 1512
(5) プロットシンボルを LabTalk を使って「同一アルファベット」に設定するには、以下の set コマンドを利
用します:
set %C -ka nCharacter;
ここで、nCharacter = 0 - 24 の場合、シンボルはユーザ定義ビットマップに設定されます。
nCharacter = 33-255 の場合、シンボルは ASCII 文字セットに設定されます。 QA 1983
2.4 その他
(1) UIM フォントや±記号など 6.1 版からの画面表示互換性が改良されました。 QA 2009, QA2090
(2) Fortran プログラム呼び出しサンプルが提供されるようになりました。 QA 2467
(3) ASCII インポートの固定長フィールド指定が 255 項目まで指定可能になりました。 QA 1987
(4) 「Origin パック処理」ダイアログボックスにおいて、「フォルダ情報を利用」のチェックボックスがオフ
にされた時、サブフォルダを含むような OPK ファイルの取り出し(アンパック)処理において、サブフォルダ
中のファイルも正しく取り出されるようになりました。 QA 2465
(5) 機能変更:Origin 中のウィンドウを保存あるいはエクスポートする場合、Origin は次の特殊文字をファイル
名の一部として受付けなくなりました:/ \ : * ? " < > | 及び ASCII コードで 32 より小さいもの。 QA 1802
(6) 機能変更:Shepard グリッディング法において、QIL(Quadratic Interpolant Locality factor: 二次補間局所因子)
と WFL(Weight Function Locality factor: 重み関数局所因子)の 2 つのパラメータのみ指定できるようになりまし
た。これらのパラメータは(Origin7 で元々提供されていた)NQ と NW のデフォルト値をスケーリングするのに
使われます。また、以前使われていた RNQ パラメータは固定されました。 QA 2183
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(7) 機能変更:Origin のヘルプファイル(.chm)が「独立アプリケーション」として呼び出されるようになりまし
た。 QA 2044
2.5 Origin C とコードビルダ
(参照: 1.2.2 Origin C 言語の改良)
(1) 現在ある適正な Origin C オブジェクトが「ウォッチ」や「変数」のウィンドウおよび「ツールチップ」に
正常に表示されるようになりました。 QA 1642, 2196
(2) コードビルダのワークスペースツリー内のファイルをダブルクリックした時、それがもはや元のパスに存
在しない場合、メッセージを表示するようにしました。 QA 1499
(3) Curve_derivative のグローバル変数が「Origin C リファレンス」ヘルプで記述されているように動作す
るようにしました。 QA 2164
(4) LabTalk より Origin C に欠損値が「double」属性の引数として引き渡されるとき、0が渡されることがな
くなりました。 QA 2021
(5) GetAsVector と SetByVector のメンバー関数を含むような関数が呼ばれた時、Origin が異常終了する
ことがなくなりました。 QA 2055
(6) abs 関数が、int の値が渡されたときは、int の値が返されるようにオーバーロードされるようになりま
した。double の値が渡されたときは、double の値が返されます。 QA 2583
(7) Origin C がC言語に準じた struct をサポートするようになりました。 QA 2017
(8) Origin C が中括弧{} を使った struct 配列の初期化を正しく扱えるよう改善されました。 QA 2023, 2018
(9) Origin C が x^y の計算で複素数の x や y をサポートするようになりました。 QA 2207
(10) Origin C のマクロが 1 つ以上の引数をサポートするようになりました。 QA 1403
(11) Origin C が ANSI 準拠の FILE をサポートするようになりました。 QA 2133
(12) Origin C が行末のバックスラッシュによる複数行の結合をサポートするようになりました。 QA 2074
(13) Origin C が ANSI 準拠の関数ポインタをサポートするようになりました。 QA 2071
(14) Origin C が複素数ベクトル complex vector と倍精度実数ベクトル double vector の積を正しく返す
ようになりました。 QA 2238
(15) LabTalk 関数からの呼び出しで string が渡された時、Origin C 関数が LabTalk の string を C string
の仕様で変換することをしなくなりました。(QA 2138) この動作はシステム変数@OCAC で以下のように制御
することができます:
@OCAC = 1; // LabTalk 文字列を変換する
@OCAC = 0; // 変換しない(デフォルト)
2.6 OriginPro
(1) ダイアログビルダのツールやウィザードにおいて、OGS ファイルを Origin のサブフォルダに保存した時、
正しく動作するようになりました。
(2) Origin C によるダイアログビルダの制御のサポートが改善されました。 QA 2026
Origin C からダイアログビルダにアクセスするには以下のような記述をします:
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LabTalkDialog.ObjectName.Property
LabTalkDialog.ObjectName.Method()
更に using 記法を以下のように使うこともできます::
using shortcutName = LabTalkDialog.ObjectName;
2.7 作図
(1) 数字のみの名前の列が「作図データの選択」ダイアログを使って正常にプロットできるようになりました。
QA 2409
(2) 「レイヤ n」ダイアログを使ってグラフレイヤに行列を追加できるようになりました。 QA 2339
(3) 文字と数値の両方のデータを含む列をプロットする際、Origin は文字データの含まれる割合を判定し、そ
れが全体の@TH の値(パーセント)を超えると自動的に列にカテゴリー属性を与えます。@TH はシステム変数
でデフォルトは 70 です。 QA 2392
(4) グラフのプロットタイプを「作図の詳細」ダイアログにて 3D ワイヤーフレームからカラーマップ曲面に
変更した時、Z軸レベルがグラフのZ値の範囲を正しく表示するようになりました。 QA 1744
(5) 縦棒・横棒グラフにおいて、レイヤの「作図の詳細」ダイアログ、「レイヤ表示方法」タブで「枠でデー
タを切り取る」の指定が正しく動作するようになりました。 QA 2713
(6) カテゴリー属性の指定されたラベル列がZ列としてプロットされることがなくなりました。 QA 1695
(7) イメージグラフのY軸スケールで「〜から」と「〜まで」を入れ替えても、正しく表示されるようになり
ました。 QA 1970
(8) 機能変更:3 点図の作図において、レイヤの「作図の詳細」ダイアログ、「レイヤ表示方法」タブにて
「三角座標枠の外にプロットする」オプションを指定できるようになりました。これが指定されると、マイナ
スの座標値を持つ点(これは通常三角座標軸の外にはみ出すので表示されない)もプロットされるようになり
ます。 QA 2502
(9) 機能変更:次の LabTalk オブジェクトプロパティを使って、データセットの値に従った軸の目盛刻みを打
つことができます:
layer.x.TicksByData$ = dataSetName;
例えば:
layer.x.TicksByData$ = data1_b;
この例では、全ての軸刻みの位置をデータセットの値に従って再配置します。更に別の列から目盛ラベルを使
用するには、「軸」ダイアログの「軸目盛のラベル」タブで目盛ラベルのデータ種類を「主目盛ラベル用デー
タセット」に設定する必要があります。 QA 1568
2.8 ワークシート
列のカテゴリー設定が、ワークシートが複製されても正しく保持されるようになりました。 QA 1652
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