財団法人徳間記念アニメーション文化財団 平成 20 年度 事業計画書

財団法人徳間記念アニメーション文化財団
平成 20 年度 事業計画書
(平成 20 年4月 1 日から平成 21 年 3 月 31 日まで)
1.アニメーション美術館
アニメーション美術館における
美術館における展覧会事業
における展覧会事業の
展覧会事業の企画・
企画・運営(
運営(1号事業関係)
号事業関係)
開館日 296 日(火曜日に特別に開館する 5 日間、三鷹市及び近隣市民デー2 日間を
含む)
。
詳細日程は後記カレンダーの通り。
(1)常設展示(平成 20 年 4 月 1 日~平成 21 年 3 月 31 日)
平成 20 年度についても、アニメーションの仕組みから、アニメーション映画の制
作過程やスタジオの雰囲気などを実際の作品、展示物等で紹介していきます。昨年度
と同様に、各種の改良、展示物の追加を行っていく予定です。
(2)企画展示(その 1)「3びきのくま展」
(平成 20 年 4 月 1 日~平成 20 年 5 月 11 日)
平成 19 年度に引き続き「3びきのくま展」の展示を行います。
(3)企画展示(その 2)『小さなルーブル美術館』展
(平成 20 年 5 月 24 日~平成 21 年 3 月 31 日)
世界最大規模を誇るルーブル美術館には、広大な敷地と建物の中にとてもすべてを
見尽く
せない数の美術品が展示されています。展示面積は 6 万㎡、展示品は 3 万 5000 点と言
われていますが、その数もある時点のものであり、グラン・ルーブル計画の下、いま
だに拡張を続けています。そんな巨大なルーブル美術館をジブリ美術館の企画展示室
(133 ㎡)にギュッと縮めて、子どもサイズにして紹介する展示を計画しました。
第 1 室は宮廷風の装飾を施し、そこに縦横 40%に縮小された絵画を壁一面に展示し
ます。ルーブルはフランスを代表する美術館でありながら、
「モナリザ」などが有名で、
展示されているフランス絵画が語られることは多くありません。そこで、あえてフラ
ンス絵画をメインに据え、近代以前のフランス絵画史を一覧できる展示にしています。
第 2 室は、歴史に埋もれ、地下に埋もれてしまった、美術館となる以前のルーブル
の歴史を、さまざまな造形物で紹介します。ルーブルの地下展示室には、発掘された
中世の城砦跡が展示されていますが、城砦から宮殿になり、美術館になるまでには、
破壊されたり、放棄されたり、必ずしも華々しいだけの道を歩んだわけではありませ
ん。華やかな宮廷文化のイメージを持つルーブルの裏にある影の部分にも着目して展
示を構成しました。
美術館の鑑賞法は一つではありません。順路どおりに、教科書的な見方だけでなく、
さまざまな楽しみ方があってよいと考えます。巨大なルーブルの一つの見方、楽しみ
方を提示する展示を企画していますが、訪れる子どもたちにも、自分なりに見て、感
じて、考えてもらえたなら、意義深いものになると考えています。
(4)映像展示室における短編アニメーション映画の上映
下記 6 作品を順次上映する予定です。
「くじらとり」
(原作 中川李枝子・山脇百合子 上映時間約 15 分)
「コロの大さんぽ」
(原作 宮崎駿
上映時間約 15 分)
「めいとこねこバス」
(原作 宮崎駿
上映時間約 15 分)
「やどさがし」
(原作 宮崎駿
上映時間約 12 分)
「水グモもんもん」
(原作 宮崎駿
上映時間約 12 分)
「星をかった日」
(原作 井上直久 上映時間約 16 分)
(5)その他
平成 20 年 10 月 1 日(水)及び 10 月 4 日(土)の2日間に三鷹市民デー及び近隣市民デ
ーを設定し、三鷹市民及び近隣市民を無料招待します。
2.アニメーション作品及
アニメーション作品及びその
作品及びその資料
びその資料の
資料の収集、
収集、保管及び
保管及び展示並びに
展示並びにアニメーション
びにアニメーション文化
アニメーション文化に
文化に
関する調査研究
する調査研究、
調査研究、普及啓発及び
普及啓発及び活動の
活動の奨励(
奨励(2号事業関係)
号事業関係)
(1)アニメーション作品及びアニメーションに関する資料の収集、保管及び展示
アニメーション文化における優れた国内外のアニメーション作品および資料等の収
集を行い、保有資料に関する資料台帳の整備を行うとともにデータ化を進めていきま
す。同時に、保有資料に関する修復・額装・防虫薫蒸等の措置を行います。
また、収蔵作品や保有資料の増加に対応するべく、保管スペースの確保・充実に努
めます。
(2) アニメーション文化に関する調査研究
アニメーション作家、作品についての基礎的調査を行うとともに、次年度以降の展
覧会企画・ライブラリー作品についての検討を行ってまいります。
平成 19 年度に引き続き、アニメーションスタジオの時代的変遷を通して日本におけ
るアニメーション文化の歴史に関する調査研究も進めていきます。
(3) アニメーション文化に関する普及啓発
①トライホークスの活動
図書閲覧室「トライホークス」においては、子どもたちに優れた絵本や児童文学の
読み聞かせをする「お話の会」を週1~2回の頻度で引き続き開催します。また、各
界の方々のお薦めの本などを紹介する、
「季刊トライホークス」を、今年度も引き続き
発刊していきます。
例年通り、当財団の事業についての年報を作成し、併せてインターネットで公開し
ます。
②アニメーション関連展覧会への企画協力及び展示制作協力
平成 20 年 7 月 26 日(土)から 9 月 28 日(日)にかけて東京都現代美術館で開催される
「スタジオジブリ・レイアウト展」に、スタジオジブリとともに企画協力として携わ
り、企画立案や作品選定、輸送・保存作業などに協力する予定です。
また、
「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」の地方巡回展は、5 月 1 日~5 月 20 日名古屋
松坂屋美術館、7 月 12 日~9 月 15 日札幌芸術の森美術館、11 月 22 日~平成 21 年 1
月 18 日愛媛県立美術館が予定されています。これらについても企画制作協力を行って
いきます。
③アニメーション作品のライブラリー活動
3 月 15 日公開予定の『パンダコパンダ』は、渋谷シネマアンジェリカ他にて劇場公
開の後、順次地方都市にて上映を予定しています。
夏休みにはロマン・カチャーノフ監督作品『チェブラーシカ』(1969 年/旧ソ連)を公
開する予定です。また DVD のリリースは、ウォルト・ディズニー・スタジオ ホーム エ
ンターテイメントから、昨年 12 月に公開したL・アタマーノフ監督作品『雪の女王《新
訳版》
』が 7 月 2 日に発売予定です。
(4) アニメーション文化に関する活動の奨励
引き続き、アニメーション文化に関する調査研究活動に対する助成を行います。ま
た、平成 19 年度において採用した調査研究活動計画についての研究成果の発表を行い
ます。
3.三鷹市の
三鷹市の公の施設に
施設に係る指定管理者の
指定管理者の指定を
指定を受けて行
けて行うアニメーション美術館
アニメーション美術館の
美術館の管理運
営
(3号事業)
号事業)
三鷹市立アニメーション美術館において下記の管理運営を行います。
・美術館建物及び設備の日常的な維持管理・保守
・美術館建物及び敷地内の常駐警備(警備会社に委託)
・美術館建物及び敷地における日常的な清掃管理
・美術館建物及び敷地の植栽の維持管理・整備
この他メンテナンス休館において、館内全般の補修・木部塗装その他を集中して行
い、設備のオーバーホールも実施する予定です。
4.三鷹市の
三鷹市の委託を
委託を受けて行
けて行うアニメーションに
アニメーションに関する事業
する事業(
事業(4号事業関係)
号事業関係)
三鷹市が開催するアニメーション関連事業の一環として、アニメーション文化に関
する上映会や講演会等の開催を三鷹市より委託を受けて実施します。
5.展覧会事業に
展覧会事業に付帯する
付帯する図録
する図録その
図録その他
その他の印刷物並
印刷物並びにアニメーション
びにアニメーション文化
アニメーション文化に
文化に関する出版物
する出版物、
出版物、
映像及
映像及び音楽に
音楽に関する製品
する製品の
製品の製作・
製作・販売(
販売(5号事業関係)
号事業関係)
常設展示、企画展示及び普及啓発の活動に関連した展示物の図録やその他の印刷物
並びにアニメーション文化に関する出版物、映像及び音楽に関する製品を製作販売し
ます。
6.その他目的
その他目的を
他目的を達成するために
達成するために必要
するために必要な
必要な事業(
事業(6号事業関係)
号事業関係)
特別な記念事業等は予定していません。
以上