平均視聴率45%を稼いだ テレビドラマ『ルーツ』

2014.10
平均視聴率45%を稼いだ
テレビドラマ『ルーツ』
アフリカの地名には『象牙海岸』
、
『奴隷海岸』と名づけられたところがあります。想像の
翼を拡げると『象牙海岸』は巨象ハンター達が象を撃ち殺し、その牙を切り取り、現地人
に象牙を担がせてヨーロッパ行きの船に積み込んだのだろう、と想像します。
『奴隷海岸』という地名はテレビドラマ『ルーツ』を思い出させます。
このドラマ『ルーツ』はアフリカで「奴隷狩り」にあいアメリカで奴隷にさせられた黒
人青年「クンタ ・ キンテ」を始祖とする親子3代の黒人奴隷の物語です。アレックス・ヘ
イリー原作の小説『ルーツ』を基にしたテレビドラマ『ルーツ』
。ABCが1977年4月
23日~8夜連続で放送、平均視聴率45%を記録した、と言う巨大サイズのドラマです。
記憶に残るドラマの 1 シーンに、南部の農場の豪華なリビングに貴婦人のようなレディー
が2人刺繍をしながらの会話するものがありました。その会話がすごい。テーブルの左右
には2人の黒人奴隷が宮中の給仕のような立派な身なりで畏まって立っている。
レディー達の世間話のセリフに『黒人奴隷も永い間白人のそばにいると、野蛮な黒人も
行儀がよくなるし、だんだん肌の色も白人に近くなってくるのよ』!!!???。
テレビドラマ『ルーツ』DVDジャケット
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『肌の色が白くなるって?そんなバカな!!』と思って鑑ていると、ドラマは別のシーン
で種明かしをしてくれます。
実は農場主の親父と息子は夜な夜な若い黒人おんな奴隷の部屋に行き、性行為をしていた
のです。性行為をすれば子供が生まれる。生まれた子供は家畜と同じに売られてゆく。農
場主は自分と黒人奴隷の間にできた子供を売りに出し「にんまりとした表情」をする。
オイオイ、それはないのじゃないか、あまりにも「酷すぎる」
。
「酷すぎる」
といえば
「クンタ ・ キンテ」
はイスラム教の聖者の孫。アフリカ人の誇りをもつ。
誇り高い「クンタ ・ キンテ」は何度か脱走を試み、農場主の命令で他の奴隷への見せしめ、
制裁として白人の若者達に”面白半分”に片足を切断される。
・
・
・実にひどい、衝撃を覚える。
アメリカの黒人に人権は無い。黒人は奴隷であり、奴隷は経済動物。
つまり、人間ではなく家畜なのだ、ということを見る人に非情にも決定づける。
「南北戦争」がおこり、エイブラハム・リンカーンにより1862年9月「奴隷解放」宣
言がなされ「奴隷制度」は廃止されます。
しかし、自由と民主主義を標榜するアメリカの「奴隷制度」が廃止されたとは言え、今
年でまだ152年目です。
『ルーツ2』では「奴隷解放」後の一族の物語が描かれ、
最後は原作者アレックス・ヘイリー
のところまで描きます。
おそらくは、推測ですが「バラク・フセイン・オバマ」氏がアメリカ大統領になれたのは、
アメリカ国民の中にある「贖罪の意識」
、
「深層心理のなせる業」なのかもしれません。
嘘と悪意に満ちた『告げ口外交』で有名になった
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領。
『奴隷』つながりの話といえば、
「ヤクザ者の言いがかり」のようなケースがお隣の国にあ
ります。
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が執念を燃やす『日本軍従軍慰安婦』問題です。
初めて聞いた人は耳を疑うに違いありません。
70年前の第2次世界大戦中に、日本軍が朝鮮民族のご婦人達を『奴隷狩り』のように
捕獲し、家畜のように監禁管理し、戦地に輸送し、日本軍兵士のための「性交奴隷」にし
たと告げ口をするのです。しかもその数は20万人もいた、と大げさにいうのです。韓国
の朴槿恵(パク・クネ)大統領はいわゆる『日本軍従軍慰安婦』問題を「嘘」
「偽り」
「デタ
ラメ」をならべたて、
世界の首相や大統領に告げ口をして歩き、
日本を貶めようと躍起になっ
ています。なぜそんな事をするのでしょう。軍事同盟を結んでいるアメリカのオバマ大統
領に告げ口したと思えばフランスでも告げ口。ロシアのプーチン大統領にも告げ口をしま
した。訪問する先々の国で告げ口外交を展開するものだから、世界中から「おかしいんじゃ
ないの」と思われているようです。
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見るに見かねたアメリカのオバマ大統領は日本の安倍晋三首相と韓国の朴槿恵(パク・
クネ)大統領の間に入って「米・韓・日で協力して北朝鮮の脅威に備えよう」と引き合わ
せますが、日韓首脳会談は未だに実現していません。そればかりか、韓国の朴槿恵(パク・
クネ)大統領は米韓同盟より、
「韓中関係重視」のような行動にでています。最近ではオバ
マ大統領は頼りにならない、と思ったのか、中国の習近平主席と手を取り合って日本攻撃
に血道をあげています。これも全てアメリカの退潮が原因です。韓国の朴槿恵(パク・クネ)
大統領は敏感に感じているのです。オバマ大統領はイラク、アフガニスタンから撤退して
アジア・ピポット(戦略の軸足をアジアに移す)とはいうものの、実効性が伴っていない
ように見えます。一方の中国は盛んに海洋進出を行い、軍事費も相当な勢いで増やしてい
ます。一番大きな問題はオバマ大統領が軍事力を行使できない大統領であることがバレて
しまった事でしょう。
シリアのアサド政権が毒ガス兵器を使った段階でオバマ大統領は軍事行動に出なかった
ことが致命傷なのです。大統領権限だけでできた武力行使をやらずに議会に「武力行使を
どうしようか」
とマル投げしてしまった。議会では不承認です。オバマ氏の面子は丸つぶれ。
窮地に立ったオバマ氏に助けの手を差し伸べたのはロシアのプーチン大統領です。
「国連が
シリアの毒ガス兵器を供出をさせ処分する」という提案を示し、オバマ大統領はその案に
乗ります。そして、言わなくてもいいのに問題発言!もはや「アメリカは世界の警察官で
はない」と言ってしまうのです。
これが合図だったかのようににウクライナのクリミアがロシア領に併合されてしまいま
す。プーチン大統領の「技あり!1本」
。これを見た韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が
頼りがいのないアメリカのオバマ大統領を袖にして中国に擦り寄る、というのは当然の帰
結です。
トラブルの原因は総て外交センスの無いアメリカのオバマ大統領自身なのですからイカ
ンともしがたし、ということでしょう。
一方、中国に擦り寄る韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は「伊藤博文を暗殺したテロリ
スト安重根(アンジュングン)の碑をハルピンに建てさせてとオネダリをしています。
つまり、韓国の思惑は日米間に楔を打ち込み、アメリカと日本を離そうとしているわけです。
安重根
韓国の朴槿恵大統領
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