新製品紹介 空調用コントローラ Controller for Air Conditioning Controller:FCCT series ビルオートメーションでは,各種 アの割合が大きくなってしまう。 ターフェースは,この PLC を介して 機器をネットワークに接続し管理し 空調機器の場合,リアルタイムで 行い,必要に応じて階層的なネット ている。このネットワークは信頼性, 中央監視が必要なデータは多くな ワークを構成する。ネットワーク形 リアルタイム性が重視されるため, い。そこで分散管理を前提とした, 態のイメージを図 2 に示す。 大手機器メーカー,ビル管理会社の 汎用インターフェースにてローカル 独自仕様でネットワークを構築され での小規模ネットワークが構築可能 ることが多かった。しかし,2000 年 な空調用コントローラを開発した。 ムウェアを最小限におさえ,部品 頃から仕様が公開され,オープン化 外観を図 1 に,基本仕様を表 1 に, 点数を削減した。 されたビルオートメーション用ネッ 実装した汎用インターフェースの通 トワーク仕様に移行しつつある。 信仕様を表 2 に示す。 めの専用パラメータを用意し,ホ これらのオープンネットワークに 汎用インターフェースを用い,簡 スト側機器の制御負担を軽減した。 対応した機器であれば,直接,中央 易なプロトコルの通信で,運転監視, 監視で一括管理を行うことができる。 設定を可能とした。ホスト側機器を に依存しないハードウェアでのリ ただし,汎用ネットワーク仕様であ 特定せず,一般的なプログラマブル・ アルタイム緊急停止,異常信号出 るため,単一機能の末端機器ではネッ コントローラ(PLC: Programmable 力の機能を持たせた。 トワーク対応にするために必要な専 Logic Controller)でも管理可能で (配管機器事業部) 用ハードウェア,通信管理ソフトウェ ある。中央監視システムとのイン (日立バルブ株式会社) 1.特 長 (1)通信用のハードウェア,ファー (2)省エネ運転,連動運転対応のた (3)汎用接点入出力を実装し,通信 表 1 開発品の基本仕様 Table 1 Basic specifications of the development product 項目 仕様 AC 85∼264 V 1 φ 電源電圧 AC 24 V±10 % 消費電力 7 VA以下 耐電圧 AC 300 V 1分間 絶縁性能 50 mm 0∼50 ℃ 動作周囲湿度 30∼90 %RH(結露なきこと) 外形寸法 図 1 空調用コントローラ Fig. 1 Controller for air conditioning 表 2 開発品の通信仕様 Table 2 Communication specifications 通信方式 伝送路接続 RS-485(2線式半二重) 線形バス接続方式 同期方式 Start Bit/ Stop Bitに依る 調歩同期方式 通信速度 19,200 bps DC 250 V 100 MΩ以上 動作周囲温度 W140×D185×H63 mm 質量 0.7 kg (a) (b) 中央監視 中央監視 コントローラ 空調ユニット コントローラ 空調ユニット PLC コントローラ 空調ユニット コントローラ 空調ユニット コントローラ 空調ユニット コントローラ 空調ユニット コントローラ 空調ユニット コントローラ 空調ユニット PLC コントローラ 空調ユニット フロー制御 誤り検出 リトライ機能 48 なし チェックサム なし 日立金属技報 Vol. 29(2013) コントローラ 空調ユニット コントローラ 空調ユニット 図 2 ネットワーク形態の例(a)中央一括管理(b)分散管理 Fig. 2 Network form example (a) central dispatching (b) decentralized management
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