271号 - 故郷の家

﹁こころの家族﹂
の設立趣旨書
9月 日は社会福祉法人こころの家族の法人認可
から 年になる日です。こころの家族運動そのもの
は、1982年から始まりました。改めて「設立趣
意書」を紹介します。
29
人間は本来優しい。困っている人を見れば助けた
いと思い、悲しい人を見れば一緒に泣きたくなる。
世紀に入り世界は変化した。科学文明の発達や
経済中心の成長は、人間社会に大きな所産を残した
ものの、それによって助長された個人主義と物質主
義 は 、 我 々 人 間 社 会 に「 過 疎 と 過 密 」 と い う 二 つ の
相反する構造と「核家族」という結果をもたらした。
このことによって、人間が最も大切にしなければな
らない「故郷」と「隣人」、そして「家族」との
「心のふれあい」をなおざりにするようになりまし
た。 「 ゆ と り の あ る 豊 か な 心」 を 取 り 戻 し 、 貧 し い 子
どもたちに夢を、孤独なお年寄りにこころの豊かな
老後を、障害者に愛の手を差し延べることができな
いでしょうか。
一人ではできないことも二人ならできる。二人で
は で き な い こ と も 、 三 人、 四 人 な ら で き る 。 大 勢 の
力を集めれば大きな力になる。これこそ「市民がつ
く る 福 祉 」 で あ り 、 共 に 生 き る「 こ こ ろ の 家 族 」 で
す。
私とあなたが、国と国が、人間と自然が共に生き
る社会をつくることが我々の夢であり、目標です。
「思いやりの心」を社会福祉の活動に生かしたい。
国や民族という枠を越え、文化や生活習慣の違いを
認め合う、多文化共生福祉を推進するところに「こ
ころの家族」の理念があります。
22
No.271
2010年9月
社会福祉法人 こころの家族
理事長 尹 基︵たうちもとい︶
20
…………4頁
この夏も文化ホールから感動が
特集
日韓福祉交流通信 こころの家族 2010年9月1日発行(第271号) 購読料:年1.000円(毎月発行)
この国に住む外国人が日本はいい国だといえる社会づくりを目指します
韓国からやってきた子どもたちとお年寄りが風船ゲームで交流(4ページ参照)
●尹基理事長に平和貢献賞……2頁 ●シンポジウムご案内……2 頁 ●ちいさな芽…3頁 ●支援してくださる人々……5 頁 ●おんどる……6∼7頁 ●料理……8 頁 ●パズル……8頁
しました。
童養護施設など日韓で
も故郷の家を開設。韓国にも児
ービスセンター、神戸、京都に
設。その後、大阪生野のデイサ
護老人ホーム﹁故郷の家﹂を開
て在日コリアンのための特別養
る老人ホームをと、全国で初め
た。
動などが受賞につながりまし
での研修など日韓の文化交流活
催、福祉を学ぶ韓国学生の日本
ころの交流シンポジウムの開
﹃愛 の 黙 示 録﹄の 制 作、日 韓 こ
運営。そのほか、日韓合作映画
などで公演。ソウルフルな歌声
異文化について人権学習や学校
人 権・ジ ェ ン ダ ー・国 際 関 係・
史 か ら 心 の 平 和 を 訴 え な が ら、
ペル音楽を生んだ奴隷制度の歴
ルシンガー・ハンナさん。ゴス
を拠点に世界で活躍するゴスペ
自由都市・堺 平和貢献賞
在日韓国・朝鮮の高齢者が故
﹁み ど り の 歌﹂や 韓 国 語 で の
です。当日は自身の作詞作曲の
施設を
郷に近い環境で安心でやすらげ
れた身寄りのない方々の魂を安
﹁One Day﹂、﹁故郷﹂﹁ア
で観客を魅了しているシンガー
置するために昨年完成した追慕
リラン﹂などを披露してくれま
日に
故郷の家で
室のお披露目を行います。どな
す。ぜひ、ご列席ください。
周年感謝の会
たでもご参加いただけます。
こころの家族
ら故郷の家で﹁感謝の会﹂を開
コンサートのゲストは、泉北
8回にあたる今回は 11 月 27 日、京都駅前の龍谷大学アバンティ響
周年を迎える社
9月に創設
きます。当日は、ゴスペルコン
以下の通り。
会福祉法人こころの家族の誕生
加できます。多数の参加をお待ちしています(参加費無料)。詳細は
サートと、故郷の家で亡くなら
て 03 年から毎年開催されている日韓こころの交流シンポジウム。第
30
こころの家族運動の柱の一つ、「福祉文化づくり」事業の一環とし
22
11 月 27 日、京都駅前アバンティで
日を記念し、9月
都ホールで開かれます。現在、申し込み受け付け中。どなたでも参
日1時半か
15
来月授賞式
22
尹基理事長に大賞
日、サン
日韓こころの交流シンポジウム
堺市が創設した国内外で平和
貢献活動をする個人や団体を表
献賞﹂の第2回大賞に当法人尹
彰 す る﹁自 由 都 市・堺 平 和 貢
月
基︵田内基︶理事長が選ばれま
した。授賞式が
名、団体7件に絞られ、その
があり、最終受賞候補者が個人
国内外から500件の推薦依頼
めています。第2回の選考には、
国連事務次長らが選考委員を務
1 回 顕 彰 す る も の。明 石 康・元
績のあった個人・団体を2年に
創設。国際平和や人権尊重に功
和が欠かせないと2008年に
栄えた堺市が、都市発展には平
同賞は中世に自治都市として
す。
を示すパネル展示会も開かれま
長による記念講演と活動の足跡
スクエア堺で行われ、尹基理事
28
30
【日 程】 2010 年 11 月 27 日(土曜日)午後1時∼6時
【会 場】 龍谷大学アバンティ響都ホール
【テーマ】 『ニーズに応える社会起業とソーシャルワーク・アプローチ』
【特別講演】 朴寶煕博士 ( 韓国社会情報研究院院長・元梨花女大学
社会福祉学科教授 )
【基調講演】
・韓国側 曺興植 ( ソウル大学校社会福祉学科教授 )
・日本側 炭谷茂 ( 社会福祉法人恩賜財団済生会理事長 )
【パネルディスカッション】
・日本側 牧里毎治 ( 関西学院大学教授 )
・韓国側 梁玉京 ( 韓国社会福祉学会会長 )
【事例発表】
・日本側 伊藤静美 ( 社会福祉法人ー麦会執行理事・元看護師 )
松籐聖一 (NPО法人こむの事業所・宝塚市福祉課長 )
・韓国側 張仁成 ( 三星社会奉仕団常務 )
崔 濬 ( 共に働く財団町型社会的企業設立支援団団長 )
【質疑応答】
■主催 日韓こころの交流プログラム運営委員会
財団法人ユニベール財団
■共催 社団法人日本社会福祉教育学校連盟 ソーシャルケアサー
ビス従事者研究協議会 韓国社会福祉教育協議会 韓国社
会福祉士協会 社会福祉法人崇實共生福祉財団
■後援 日本社会福祉学会 社団法人日本社会福祉士会 韓国社会
福祉学会
■お申し込み・お問い合わせ
ユニベール財団 ☎03-3350-9002
または「こころの家族」☎072-271-0881 へ。
10
中から尹基理事長の大賞が決定
14
尹致浩が創始し、田内千鶴子が引き継いだ韓国木浦の共生園。ここ
ろの家族のルーツともいえるこの児童施設の、いまをお伝えします。
バ ス で 見 学 す る こ と に な り ま し た。
ん で し た。と て も 広 い 敷 地 な の で
晴らしい所だとは思ってもいませ
こ の 会 社 が こ ん な に も 大 き く、素
つ も 支 援 し て も ら っ て い ま し た が、
代 三 湖 重 工 業 を 見 学 し ま し た。い
美 味 し か っ た と 思 い ま す。次 に 現
ホテル全体が素敵で食事も余計に
た 現 代 ホ テ ル は 初 め て だ っ た の で、
見 え た。僕 も ソ ウ ル 大 の よ う な 良
最高の大学だからか非常に大きく
と 延 世 大 を 見 学 し た の だ が、韓 国
て 楽 し か っ た。そ れ か ら ソ ウ ル 大
手 な ど 全 部 体 験 し て み た。面 白 く
消 防 士、パ ン 屋 さ ん、サ ッ カ ー 選
とても楽しみだった。弁護士、警官、
行 っ た。CMで や っ て い た か ら か、
2 日 目 は キ ッ ザ ニ ア と い う 所 に
番楽しくて思い出に残った。
が 楽 し か っ た で す。伝 道 の 仕 方 を
最初にいろんな船に関する映像を
教 わ り ま し た が、自 分 が 友 達 に 伝
木 浦 英 語 体 験 村 の 夏 休 み プ ロ グ
い大学に行こうと思ったら勉強を
出し多くの国で利用しているとい
道する時にはうまく話せるか心配
ラ ム に 小 中 学 生 の 子 ど も た ち、
頑張らなければいけない。
う こ と に 感 動 し ま し た。い つ も は
で 緊 張 し て し ま い そ う で す。で も
名 が 参 加 し ま し た。バ ス も 運 行 し
見てから中を見学したので理解し
関心をもって船を見ていませんで
勇気を出して伝道をしなければと
や す か っ た で す。ま た 船 は 人 々 が
し た が、見 学 し て か ら 見 た 船 は 韓
思いました。
楽 し く て い ろ ん な こ と を 感 じ た
国の大人たちの誇りが感じられま
お絵かきの色についての紹介や海
今回の旅行は本当によかった。
現 代 三 湖 重 工 業 チ ャ ム サ ラ ン 会
し た。招 待 し て 下 さ っ た お か げ で
に す む 魚 に つ い て も 英 語 で 教 わ り、
力 を 合 わ せ て 作 っ て い て、韓 国 で
で映画鑑賞と現代三湖重工業に招
い ろ い ろ な 経 験 が で き、意 味 深 い
作った大きな船をいろんな国に輸
待してくださるという知らせを聞
一 日 と な り ま し た。私 た ち も 勉 強
◆感想文
めないうちに現代ホテルで昼食を
画 を 楽 し く 鑑 賞 し、ま だ 余 韻 が 冷
ま し た が、行 っ て み て 友 達 も で き、
の、初 め は つ ま ら な い か と 心 配 し
信 仰 合 宿 に 行 く こ と に し た も の
◆感 想 文 イ ム・カ ウ ル
バットの冒険と
乗り物はシンド
写 真 も 撮 っ た。
に ご 飯 を 食 べ、
た。友 達 と 一 緒
ワールドに行っ
初 日 は ロ ッ テ
物に行った。
主催でソウル見
儒 達 小 学 校 の
ムン・インス
でした。
た良い機会
ようになっ
信を持てる
るという自
よりも出来
対する恐れ
す。英 語 に
か っ た で
の が 楽 し
特に英語で話しながら料理を作る
グ ル ー ピ ン グ ゲ ー ム も し ま し た。
で 自 己 紹 介 を し、質 問 も し ま し た。
て い て、と て も 便 利 で し た。英 語
英語キャンプに参加
き、前 日 か ら ワ ク ワ ク し て 眠 れ ま
を 頑 張 り、大 き な 人 間 に な ろ う と
と る と い う こ と で、美 味 し い も の
い ろ ん な プ ロ グ ラ ム も や り、牧 師
バイキングが一
ソウルへお出かけ
せ ん で し た。会 の 支 援 者 の 皆 さ ん
心に誓いながら帰ってきました。
を 想 像 し て 食 欲 が わ い て き ま し た。
先生が面白いお話もしてくれまし
華 や か で か っ こ よ か っ た で す。映
映画館で見る映像は内容と同じく
剣 を め ぐ る フ ァ ン タ ジ ー 映 画 で、
シ ャ﹂と い う 映 画 を 見 ま し た。短
い ろ ん な 食 べ 物 が た っ ぷ り あ り、
た。特 に 伝 道 の 本 を 紙 で 作 っ た の
小学生合宿に参加
普段食べたことのないものをたく
最 初 に﹁プ リ ン ス・オ ブ・ペ ル
30
さ ん 食 べ ら れ て よ か っ た で す。ま
赤十字修練院での
が バ ス を 用 意 し て く だ さ り、移 動
◆感想文 キム・ハンソル
も楽にできました。
映画鑑賞と会社見学に行って
り、今 回 の コ ン サ ー ト へ と、ご 縁 が 続
居を日本に移してからも付き合いがあ
牧 師 夫 婦 を 紹 介 さ れ て 以 来、お 互 い に
邸 で、当 時 の 後 宮 大 使 夫 人 か ら 沢 正 彦
内 家 と 沢 家 と は、ソ ウ ル の 日 本 大 使 官
い、韓 国 を 深 く 愛 し た 人﹂と 紹 介。田
母さんの田内千鶴子さんと同じくら
沢 正 彦 氏 の こ と を、﹁尹 基 理 事 長 の お
さ ん は、コ ン サ ー ト の 中 で、父 で あ る
日本人の父と韓国人の母をもつ知恵
なり感動的でした。
緒 に メ ド レー で 歌 い、会 場 が ひ と つ に
と 日 本 の 唱 歌﹁故 郷﹂を、み ん な で 一
ではの演出で、韓国の童謡﹁故郷の春﹂
海峡を行き来して歌う知恵さんなら
て、あっという間の1時間でした。
コ ン サ ー ト の 様 子 は 翌 日、NHKの
した。 放 し た 際 に、初 め て 日 本 語 で 歌 わ れ ま
金大中元大統領が日本の大衆文化を開
ロディーをつけたもので、1998年、
語 に 訳 し た 朝 鮮 の 詩 に、知 恵 さ ん が メ
も 歌 わ れ た﹁こ こ ろ﹂は、祖 父 が 日 本
ア ン コ ー ル で
ています。
人﹂を 出 版 さ れ
チョゴリの日本
自 身 も﹁チ マ・
雲 氏 の 娘 で、ご
で知られた金素
鮮 詩 選 集﹂な ど
し、日本でも﹁朝
文化勲章を受賞
纓さんは韓国で
ま た、母 の 金
いています。
用者さんと合唱
仲良くなった利
写真︶。すっかり
るゲームに 会場は 大盛り上がり︵表紙
終わると、風船 をすば やくキャッチす
て風 船のキャッ チボー ルゲーム。歌が
えて大きな2つの輪を作り歌にあわせ
そ の 後、ホ ー ル で は 利 用 者 さ ん を 交
スと歌も。
団、学 生 ら は イ
の 後には、学 生ボランテ ィアらのダン
細 めて見 入っていま した。合唱団の 歌
ん ら は﹁か わ い ら し い ね∼﹂と、目 を
振り付けで歌う女子団員らに利用者さ
後半、衣装 変えし て登場し可愛 らしい
や、﹁故 郷 の 春﹂﹁紅 葉﹂な ど を 披 露。
員らは、美しい ハーモ ニーで韓国童謡
淡いピンクの韓国服に身を包んだ団
した後、来訪となりました。
は、8日 に和歌山で 国際合唱 祭に出演
も 指 折 り の す ば ら し い 合 唱 団。こ の 度
﹁夏のスペシャルな贈り物﹂沢知恵コンサート
日 午 後 5 時 か ら、故 郷 の 家・
ロックヴィラ。﹁隠し味のマヨネー
な、鶴 橋 き っ て の 人 気 店 の 珈 琲 館
オ リ ジ ナ ル キ ム チ サ ン ド で 有 名
に も 教 え ら れ な い の に、人 の た め
と、声をかけてしまうとのこと。
﹁誰
﹁冷 た い も の を 飲 ん で 行 き な さ い﹂
で汗だくになっている若い人達に、
日、韓国
故郷の家・京都の文化
涙涙で別れを惜
ん と 抱 き 合 い、
る と、利 用 者 さ
ホールに8月
しみました。
ができました。
名 が、
回
京都の夏の夜をたっぷりと満喫すること
宝ヶ池に映った仕掛花火のナイアガラで、
午後8時から始まった打ち上げ花火と
を鑑賞した後、抽選会にも参加。圧巻は、
を 楽 し み、ラ イ ブ ス テ ー ジ で は 韓 国 舞 踊
一 行 は 幕 の 内 弁 当 付 き ビ ア パ ー テ ィ ー
されますが、今年は韓国でした。
目 に な る 同 催 し は、毎 年 テ ー マ 国 が 設 定
か ら ご 招 待 を 受 け て 出 席 し ま し た。
杯 の 夕 べ 2 0 1 0﹂に、天 江 喜 七 郎 館 長
国 立 京 都 国 際 会 館 で 開 催 さ れ た 日 韓﹁乾
と尹基理事長はじめ職員の総勢
7 月
日、故 郷 の 家・京 都 の ご 利 用 者
うございました。
口 添 え で 実 現 し ま し た。あ り が と
員 長 の 朴 実︵パ ク・シ ル︶氏 の お
学の特別研究員で東九条マダン委
だ い た も の で す。こ の 話 は、同 大
たグランドピアノを寄贈していた
る の に 伴 い、旧 教 室 で 使 用 し て い
室﹂が 8 月 1 日 に 新 教 室 に 移 転 す
が 運 営 す る﹁京 都 子 ど も の 音 楽 教
立芸術大学音楽部音楽教育研究会
で の 初 披 露 と な る ピ ア ノ。京 都 市
て い る の は、こ の 日 が 文 化 ホ ー ル
右 上 の 写 真 で 沢 知 恵 さ ん が 弾 い
ピアノをいただきました
アカデミー少年少女合唱
団と、グローバルシップ
フォーラムの韓国学生ボ
ランティアが訪問。合唱
団によるすばらしい歌の
数々のプレゼントと学生
らも交えてのゲームの交
流で、利用者さんらは大
喜びでした。
同 合 唱 団 は、仁 川︵イ
ンチョル︶やソウルから
人の
選ばれた小学4年生から
高校1年生までの
回もの海外公演
メンバーから成り、これ
までに
をこなしている、韓国で
て 初 お 目 見 え の 予 定。マ マ は 自 身
ネーズのママがボランティアとし
の ブ ロ グ な ど で、岩 村 さ ん の フ ァ
ン を 公 言 し て 憚 ら ず、週 2 ∼ 3 日
に通って来ています。
は目覚めのコーヒーを飲みにお店
独 身 時 代 か ら 人 の 役 に 立 つ こ と
をしたいと思っていた岩村さんを
感 激 さ せ た の は、3 人 の 子 ど も 達
が、﹁人 が 喜 ぶ 仕 事 が し た い﹂と、
福 祉 の 道 を 選 ん で く れ た こ と。大
歳︶は、
学在学中に故郷の家でボランティ
アをしていた庸教さん︵
昨年から特別養護老人ホーム故郷
の家で介護職員として勤務してい
ます。
日 々、ま じ め に 生 き る こ と が 親
孝行だと思っている岩村さんの好
き な 言 葉 は、松 下 幸 之 助 氏 の﹁初
心 に 戻 れ﹂。相 手
が何を求めてい
る か を 察 し、緊
張感を持ちなが
ら、一 度 や り 始
めたボランティ
アを長く続ける
ベントが終了す
早朝の番組で放映されました。
歌に励まされ元気づけられて
8 月
京都﹁夏のスペシャルな贈り物﹂沢知
恵コンサートが、文化ホールで開催さ
れ ま し た。知 恵 さ ん の 熱 烈 な フ ァ ン
だったご利用者の後押しがあって実現
し た も の で、﹁沢 知 恵 コ ン サ ー ト 実 行
委員会﹂委員長の王清一在日大韓民国
民団京都府本部団長や上田正昭京都大
学名誉教授、松井珍男子理事・評議員
らも駆けつけてくれました。 舞台に知恵さんが登場したとき、会
齢者のためのホームが堺にあるこ
とを知り、3人の子どもとタクシー
に 乗 っ て 駆 け つ け ま し た。そ れ 以
来、 年間、施設を訪れボランティ
ア活動を続けています。
岩村さんの世話好きは親譲りで、
道を歩いている人にでも、﹁お腹は
空 い て い な い か?﹂と、呼 び か け
ズがキムチの酸味と絶妙にマッチ
に 動 く の が あ ん た の 運 命 や﹂と、
て い た オ モ ニ と 同 じ よ う に、営 業
し て い る﹂と 評 判 を 呼 び、テ レ ビ
毎 年、故 郷 の 家・堺 で 開 催 さ れ
オモニからよく言われていた岩村
る コ リ ア ン デ イ に は、一 番 人 気 の
や雑誌の取材を受けることも多い
6 人 兄 弟 の 4 番 目、子 ど も の 頃
ビ ビ ン パ の 他、チ ャ プ チ ェ や ナ ム
さん。自分が真心で作ったものを、
から人の世話をするのが大好きな
ルなどの韓国のおそうざいを各2
オ ー ナ ー の 岩 村 瑛 子 さ ん。パ ン に
歳の
0 0 食 ず つ 用 意 し て、岩 村 さ ん の
おいしいと喜んで食べてもらうの
岩村さんが日本に来たのは
人徳で集まったメンバーと一緒に
水気が沁みこまないようにしっか
と き。労 働 ビ ザ の 関 係 で 帰 国 す る
販 売 も 担 当。見 事 な チ ー ム ワ ー ク
が最高に幸せだそうです。
歳でお見合いをして
ともありました。
歳 の と き、1 歳、
45
場か ら﹁写真よ りき れい!﹂と声 がか
かり和んだ雰囲気も、アカペラの﹁ア
メイジング・グレイス﹂が静かに流れ
ると一転。一瞬にして魅せられた観客
は、沢さんの歌にこめられた思いに共
感したり、励まされたり勇気づけられ
韓国の合唱団と学生ボランティア来訪
出会いの感動と感謝の気持ちを大切にして
8月 10 日
ことを信条にし
30
日韓「乾杯の夕べ」に出席
50
利用者さんとの
交流会も大盛り上がり
8月 15 日
ています。
14
り と 絞 る た め、腱 鞘 炎 に な っ た こ
結 婚。と こ ろが
で切り盛りしています。
はずだった
3 歳、4 歳 の 子 を 残 し て ご 主 人 が
月6日
今 年 の コ リ ア ン デ イ は
26
21
10
─③─
(珈琲館ロックヴィラのオーナー)
若 く し て 亡 く な り ま し た。泣 い て
23
24
故郷の家を
支援してくださる人々
岩村瑛子さん
︵土︶にありますが、ベティのマヨ
35
※6ページにも関連写真
文化ホールだより
15
ば か り い た 時 に、在 日 コ リ ア ン 高
11
29
故郷の家・京都
♪
京都
▲8月 10 日の韓国アカデ
ミー少年少女合唱団コン
サート。韓国の衣装で。
▲フィリピンからやってきた視覚障害
を持つ若者たち「アンバサダーズ・オ
ブ・ライト」のコンサート。8月5日
に文化ホールで開催されました。
▶韓国青少年交流会
各施設のスケジュールです。
※イベントには各施設にご確認
のうえ、お気軽にご参加下さい。
▼堺
☎072-271-0881
9月の行事
3日 料理サービス
6日 旬菜レストラン
「むくげ」
11日 音楽ユニット「たまゆら」
13日 音楽セラピー
16日 理容カット
「美々」
18日 ふるさと珈琲館
20日 敬老の日&誕生会
21日 ギターボランティア 満永様
22日 秋夕
27日 特養 誕生者外出
28日 故郷の家 勉強会
30日 アコーディオンボランティア 野中様
毎週の週課
火∼木 健康体操
火曜日 ペウギ(日本語教室)
火曜日 礼拝
水曜日 珈琲サービス
木曜日 移動パン屋
日曜日 礼拝
隔週金曜日 売店 ふるさと広場
▼神戸
☎078-651-1555
9月の行事
6日 誕生者外食
8日 内部研修
13日 誕生会
15日 スナックコヒヤン
17日 音楽療法
20日 敬老の日カラオケ大会
22日 秋夕
26日 映画鑑賞
5・19日 ふれあい喫茶
9・27日 リクエスト食
10・24日 モーニング喫茶
7・14・21・28日 コーヒーサービス、移動パン屋
11・25日 移動散髪
毎週日曜日 礼拝
9月のボランティアさん
・モーニング喫茶 神戸教会5名、
田母神節子様
・ふれあい喫茶 シルバーカレッジサランの会
・音楽療法 長谷川たか子先生
・敬老の日 コブクソン
・誕生日会 未定
▼大阪
☎06-6753-6580
9月の行事 ・運動レク
・作業レク
(壁面制作)
・10月カレンダー色塗り
・敬老週間
9月のレクボランティアさん
・韓国舞踊ボランティア
(観音寺)
・大正琴・朗読・紙芝居ボランティア
(白
口様)
・日本舞踊ボランティア
(宵様)
・歌体操ボランティア
・ボランティア
(ハーモニカクラブ)
・紙芝居・ティーズニング
(平賀様)
・アコーディオン
(野中様)
・ピアノボランティア
(元原氏)
・中川保育所
▼京都
☎075-691-4448
9月のユニット行事
・個別誕生会
・玉入れ
・テーブルボウリング
9月の全体行事
1日 韓雲史ホールネーミングセレ
モニー/ラブプラス合唱団コン
サート(2時半∼)
8日 移動美容室
9日 音楽療法
13日 全体誕生日会 15日 お茶会
16日∼17日 のど自慢大会(予選) 20日 敬老祝賀会
22日 秋夕
22日 移動美容室
23日 音楽療法
28日 スナックチング
29日 ふれあい喫茶
毎週金曜日 カフェアリラン
毎週日曜日 礼拝
9月のボランティアさん
・受付ボランティア(勝守政子様)
・同志社大学生-コミュニケーション
ボランティア(大石健一朗、空地
真里、小野絢子、桝本清香、大須
賀麻里、菊池小弥太、大村浩子、
水野佳奈子、三村佳正の皆様) ・お茶会ボランティア(ソロプチミ
スト大阪南陵・池田邦子様)
・誕生会ボランティア(ハモニカ・
アンサンブルあきらか他19名)
堺・大阪・神戸・京都 各施設のできごとを紹介します
▶8 月 15 日に行われ
た沢知恵コンサート
で、お年寄りから花束
の贈呈。
●
神戸
◀韓国のサンミョン大学付属女
子高校から、学生 29 名が訪れ、
お年寄りと交流しました。学生
が歌うアリランに声を合わせ大
声で歌うお年寄りの姿に、学生
たちは感激。(7 月 26 日)
21
●
33
●
▼居酒屋のマスター・史(サ)さんが
来所し、韓国民謡・チャングの演奏を
披露してくれました。利用者さん達も、
音楽に合わせて踊っていました。
26
▶神 戸 教 会 の 斡 旋 で﹁チ ャ
ン グ ム の 誓 い﹂の 主 人 公、
李 英 愛 の 出 身 校、貞 信 女 子
中 学 校 か ら、チ ャ イ ム ト ー
ン 演 奏 チ ー ム 名 が 来 訪、
お年寄りたちと交流しまし
た。︵7月 日︶
▲毎年、堺の7月誕生会には「大阪手話ダンス
グループ ゆうゆう」の皆様が来てくれます。今
年もたくさんの歌や踊りを披露。職員も交ざっ
て一緒に楽しいひとときを過ごしました♪
◀フ ィ リ ピ ン の 現 代 舞 踊
家、マ・エレナ・オルティゾ・
ラ ニ オ グ さ ん が、9 月 初 旬
ま で の 滞 日 中、特 養 や デ イ
サ ー ビ ス を 訪 れ、ダ ン ス で
お 年 寄 り と 交 流 し ま し た。
︵7月 日︶
◀▲毎 年 恒 例 の 納 涼 祭 を 行 い ま し た。
スイカ、白玉、ところてんなど夏の食
べ物、ヨーヨー釣りに魚釣り⋮夏の風
物詩の花火をバックに、利用者さんも
職員もお祭り騒ぎを満喫しました。
堺
▲神戸市立科学技術高校の「空飛ぶ車いす研究会」のメンバー
が故郷の家・神戸の車いすをメンテナンスしてくれました。こ
の日高校生 7 名と引率の教師 2 名、計 9 名がボランティアで訪れ、
黙々と作業を続けて使えなくなった車いすが合計 21 台も蘇り
ました。有難うございました。(7 月 29 日)
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大阪
▲在日の教会のボランティアによるテコンドーの演
武披露。目の前で板を割るのを見て、すごい迫力で
皆様も楽しんでおられました。
二重マスの文字を組み合わせて
できる言葉を答えてください。
<ヒント:今年は9月22日です>
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日韓福祉交流通信 こころの家族 2010年9月1日発行(第271号) 購読料:年1.000円(毎月発行)
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①花より──
②18〜19世紀に活躍した
スペインの画家
③調査目的で捕ることが
認められています
④──の向こうの空遠く
⑥人工的に造った水路
⑧聖母マリアのこと
⑪運、あみだ、宝といえ
ば
⑬外国のこと
⑭アイロンでのばそう!
⑮大豆の加工食品の 1 つ
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①監獄を脱走すること
⑤自分に関係のないこと
に、興味本位で騒ぎ立
て、見物する人
⑦炒ったりすったり、練
ったりして使います
⑨植物。カトレアやシン
ビジウムもこの仲間
⑩──食わば皿まで
⑫百──あって一利なし
⑭6月の誕生石です
⑯鳥やけものを生け捕り
にするための仕掛け
⑰日本では単車、自動二
輪のこと
今回は、身近な食
材、胡瓜を使った料
理を紹介します。胡
瓜は夏の野菜である
ため体を冷やします
が、浮腫を改善する
働きがあります。体
を温める唐辛子と一
緒に食べることで、
体の冷えを予防することができます。また胡瓜にはビ
タミンC破壊酵素を含んでいますが、火を通すかお酢を
加えると防ぐことができます。
今回は、胡瓜と唐辛子とお酢を使って、すぐに作れ
る『オイナムル』を紹介します。夏場、冷たい飲み物
を飲み過ぎて、体がむくんでしまったときにどうぞ。
故郷の家・神戸 管理栄養士 霜中 美恵子
材料
・胡瓜 1本
・塩 小さじ1
・粉唐辛子 小さじ1
・砂糖 大さじ 1/2
・酢 小さじ1
・ゴマ油 小さじ1
・白すりごま 小さじ1
ヘルシーな韓国メニュー
オイナムル
作り方
①胡瓜を板ずりして、水分をしっかり絞る。
②ボールに①を入れ、粉唐辛子を入れて混ぜ、色を出す。
③砂糖、酢、
ゴマ油を入れ混ぜ合わせ、最後にすりごまを
入れ、和えてできあがり。
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正 解をお寄せくださ
った方の中から5名様
に、韓 国 製の小さなマ
スコットのついた爪 切
りをプレゼント。
応募ははがきにパズ
ルの答と住所・氏名・電話番号をお書きのうえ
「〒590-0142 堺市南区桧尾3360-12 故郷の家
クイズ係」へ。
9月20日締め切り。
本誌をお読みになった感想、メッセージなどもお書き
添えくださるとうれしいです。
※前回のクイズの答は「ボンオドリ」でした。
★期 間 平成22年9月25日
(土)開講式
平成22年12月11日
(土)修了式
(実習を除いて毎週土・日)
★募集定員 20名(先着順・満15歳以上)
★受 講 料 56,800円
(テキスト代・消費税含む)
★申込締切 平成22年9月18日
(土)
※受講申込書と資料をお送りします。
まずはお電話ください。
特別養護老人ホーム故郷の家
〒590-0142 堺市南区桧尾3360-12 Tel 072-271-0881 E-mail [email protected]
発行人:田内文枝 編集人:尹 基 編集:松下良平、三井康栄、佐東まゆみ
私たちの団体はキリスト教の精神に基づき、国境を越え、民族を越えて共に生きる社会の実現を目指します。統一教会、エホバの証人、モルモン教とは関係ありません