2299型 自動ガンマ分光水質監視装置

2299型
自動ガンマ分光水質監視装置
特徴
•自動、無人運転
解説
•0.2ベクレル/リットル(5ピコキュ
リー/リットル)の感度
•フルガンマスペクトロスコピーを
使用した各放射性核種(例えば、
137Cs、131I、60Co)の低レベル同
定、ならびに自然放射性核種(ラ
ジウム、トリウムおよびカリウム)
からの分離
•検知器は、水または環境の温度
変化に対して安定化している。
•スペクトルおよび結果が、今後
の再分析のために保存されている。
•ユーザーが調整可能なカウント
間隔(10分から24時間)
•工場で完全に統合され、試験さ
れ、較正されており、納品された状
態で測定することができる。
•オプションの外部アラーム
•(測定して、予めセットした
•限度を超えると、音を発する)
自動ガンマ分光水質監視装置は、環
境に敏感な液体流における極めて
低レベルの特定の放射性核種を自
動的に測定する。この装置は、主要
都市より上流の水、とりわけ都市水
道水の取水口の水の質を監視する
よう設計されており、放射性物質の
使用者(原子力発電所、病院および
研究施設)が出す排水を監視し、実
際の放出量の記録を保存するのに
も使用することができる。
キャンベラ水質監視装置は、頑丈で、
信頼でき、正確で、使いやすい。この
統合されたシステムは、安定化Na1
検出器、ローバック
グラウンドスチール製のシールド液
体分注および制御構成機器、45リッ
トルのサンプル容器、DSPを利用し
た多チャンネルアナライザー(MCA)、
ならびに最新自動化および解析ソフトウェアを含んでいる。また、この監視装
置は、品質保証(QA)較正チェックカウントソース(60Coおよび137Cs)、ならび
に試験装置も含んでいる。
シールドと
シールドとサンプル容器
サンプル容器
輸送が容易な一体形設計になっているローバックグラウンドスチール製のシールド
は、3種類の厚さから選べるようになっている。アクセスチューブがあるので、使用
者は、シールドを分解することなく、較正チェックカウントソースを挿入して日々の
QAカウントを測定することができる。
45リットル(11ガロン)のサンプル容器は、サンプルの混合が促進されるように互
い違いに配置された入口と出口、ならびに最大限の効率を得るための環境構造物
を有する。ステンレス銅構造で、継目が全て溶接されるため、漏洩や、サンプルの
汚染が防止され、長い耐用年数が確保される。
検出器と
検出器とメカニカルアクセサリー
一体型光電子倍増管および前置増幅器を備えた安定化NaI(TI)シンチレーション
検出器組立ては、サンプル中に存在するかも知れない放射性核種を効率よくガン
マ分光学検出する。周囲温度の変化に関係なく、能動的熱安定化により、検出器
の性能が確保される。
分注システムは、遠心力ポンプ、フィルター、流量制御弁、流量計、および淡水
パージコントロールを含んでいる。
2299型式
自動ガンマ分光水質監視装置
DSA-1000デジタル
デジタル信号
デジタル信号プロセッサ
信号プロセッサ
仕様
キャンベラのDSA-1000は、水質監視装置の一部とし
て供給されるホストコンピュータに接続する完全なデジ
タル多チャンネルアナライザー(MCA)である。NaI検出
器は、外部NIMモジュールなしで、DSA-1000に直接接
続する。DSA-1000デジタル信号プロセッサ(DSP)は、
高電圧電源と、全波高分析の収集を可能にするための
メモリーを含んでいる。収集電子工学は、全てソフト
ウェアで管理されている。
分析ソフトウェア
分析ソフトウェア
システムと一緒に使用する低レベルNaIガンマ分光分
析ソフトウェアは、(グロスカウントや、関心領域のカウ
ントのみならず)フルガンマスペクトロスコピーとの、使
いやすさメニュー形式のインターフェースを実現する。
次の3つの運転モードが、システムの多用途性を最大
化する。
検出器
NaI(Tl) 直径5cm(2インチ)×長さ30cm(12イン
チ)
断熱が施され、安定化されている。
電気
110/220 V、50/60 Hz
電源は、コンピュータおよびモーターによるが、一
般に1000W未満である。
環境
手動モード
手動モード-運転員が、カウント時間、分析パラメー
動作温度-0℃から35℃
タ、ライブラリーなどを選択する(特殊な状況での較正
に使用)。
日常的運転モード
日常的運転モード-予め設定されたパラメータを
使って始動、停止および分析をプログラムする(単一カ
ウントに使用)。
自動運転モード
自動運転モード-日常的な収集および分析の連続
(無人水質監視運転の通常運転モード)
システムは、後の報告または再解析のために、全ての
スペクトルおよび全ての分析を全面的に保存する。
システムの
システムの運転
一般に、連続流運転では、サンプルが、遠心力ポンプ
によって、注水フィルター、入口弁および流量計を通っ
て試験水槽へと取り込まれる。
サンプルチェンバーの出口から、サンプルが吐き出さ
れる。以上で述べたように、運転モードは、完全無人運
転モードから、シングルステップ手動運転モードまであ
る。
動作湿度-結露しないこと。
EN61010、設備カテゴリーⅠ、汚染度2によって規
定された環境条件を満たす。
背景放射線-検出限度に関して想定した通常背景
放射線。厚さ15cmのシールドは、10Xの周囲背景
放射線に耐えることができる。
検出限度
推定下限値-エネルギーが500keVを超える100%
ガンマを豊富に含んだ放射体の場合、1時間でキロ
グラム当たり0.2ベクレルで、エネルギーが200~
500keVの場合、キログラム当たり0.5ベクレル。
2299型式
自動ガンマ分光水質監視装置
外径寸法および重量
シールドの厚さ(cm/インチ)
高さ(cm/インチ)
幅(cm/インチ)
奥行き(cm/インチ)
重量(kg/パウンド)
シールド上蓋(整備の際、
持ち上げる)
テストソースポート
上蓋
水槽へ
シールドプレートは、
検出器またはサンプ
ルタンクの交換/整備
の際に取り外せるよ
うになっている
水槽から
温度制御装置
ディスプレイ
温度制御装置
「ON」表示灯
前面
カバー
P.M.T.&前置増幅
器
流量計
温度制御装置
「ON」スイッチ
入口
直径2センチ×長さ
12センチのNAI検出
器
パージ
ポンプ「ON」表示灯
止水&
流量制御弁
ポンプ電源スイッチ
パージ
ラインバルブ
検出器の壁面
注水口
電気接続パネル
・AC入力電源
・ポンプ電源
・温度入力
パージライン入口
(使用者が、
真水と接続)
加熱器ブランケット
発泡断熱材
H.V.&
信号ケーブル
注水
フィルター
水流出口
シールドプレート:厚
さは、標準で2インチ、
図示したものは4イン
チ、オプションで6イン
チのものもある。
試験水槽(10ガロン、
または40リットル)
出口(使用者が、低水頭排
水溝へ接続)
サンプル/排水弁
フォークリフト防護物
A-Aの断面図
正面出口
水質監視・検出サブシステム