No. 38 - 情報規格調査会

別 冊
(1997 年度 専門委員会関係活動報告)
専門委員会関係活動報告 )
No. 38
別冊
1998 年 6 月
目 次
技術活動関係委員会一覧 ................................................................
....................................................................
.................................... 2
技術委員会直属組織:
技術委員会直属組織 :
FDT-SWG 小委員会(形式記述技法)
...........................................................
........................... 3
小委員会(形式記述技法) ................................
SWG-CA 小委員会(適合性評価)
小委員会(適合性評価) ................................
..............................................................
.............................. 3
SWG-GII 小委員会(グローバルインフォメーションインフラストラクチャ)
小委員会(グローバルインフォメーションインフラストラクチャ) ....................... 4
第1種専門委員会および関係機関の国内委員会
機能標準専門委員会(
機能標準専門委員会(SGFS)
SGFS) ................................................................
.................................................................
................................. 7
SC 1 専門委員会(用語)
専門委員会(用語) ................................................................
....................................................................
.................................... 8
SC 2 専門委員会(符号化文字集合)
..........................................................
.......................... 9
専門委員会(符号化文字集合) ................................
SC 6 専門委員会(通信とシステム間の情報交換)
.............................................
............. 11
専門委員会(通信とシステム間の情報交換) ................................
SC 7 専門委員会(ソフトウェア技術)
.......................................................
....................... 13
専門委員会(ソフトウェア技術) ................................
SC 11 専門委員会(フレキシブル磁気媒体)
..................................................
.................. 16
専門委員会(フレキシブル磁気媒体) ................................
SC 17 専門委員会(識別カードおよび関連機器)
..............................................
.............. 17
専門委員会(識別カードおよび関連機器) ................................
SC 18 専門委員会(文書処理および関連通信機能)
専門委員会(文書処理および関連通信機能) ................................
............................................
............ 18
SC 21 専門委員会(開放型システムにおけるデータ管理および開放型分散処理)
専門委員会(開放型システムにおけるデータ管理および開放型分散処理) .................. 20
SC 22 専門委員会(プログラム言語,その環境およびシステムソフトウェアインタフェース)
専門委員会(プログラム言語,その環境およびシステムソフトウェアインタフェース) ...... 23
SC 23 専門委員会(情報交換用光ディスクカートリッジ)
......................................
...... 26
専門委員会(情報交換用光ディスクカートリッジ) ................................
SC 24 専門委員会(コンピュータグラフィクスおよびイメージ処理)
専門委員会(コンピュータグラフィクスおよびイメージ処理) ............................ 27
SC 25 専門委員会(情報機器間相互接続)
....................................................
.................... 28
専門委員会(情報機器間相互接続) ................................
SC 26 専門委員会(マイクロプロセッサシステムズ)
..........................................
.......... 30
専門委員会(マイクロプロセッサシステムズ) ................................
SC 27 専門委員会(セキュリティ技術)
......................................................
...................... 31
専門委員会(セキュリティ技術) ................................
SC 28 専門委員会(オフィス機器)
..........................................................
.......................... 32
専門委員会(オフィス機器) ................................
SC 29 専門委員会(音声,画像,マルチメディアおよびハイパーメディア情報符号化)
専門委員会(音声,画像,マルチメディアおよびハイパーメディア情報符号化) ............ 33
SC 30 専門委員会(開放型
専門委員会(開放型 edi)
edi) .............................................................
............................................................. 37
SC 31 専門委員会(自動認識およびデータ取得技術)
..........................................
.......... 38
専門委員会(自動認識およびデータ取得技術) ................................
第 3 種専門委員会(
種専門委員会 ( JIS 原案を担当)
情報処理用語 人工知能−基本概念及びエキスパートシステム JIS 原案作成委員会 ............... 39
応用システムの文書化要領 JIS 改正原案作成委員会 ..........................................
.......................................... 39
プログラム言語 Fortran JIS 改正原案作成委員会 ............................................
............................................ 39
プログラム言語 ISLISP JIS 原案作成委員会 .................................................
................................................. 40
電子取引参照モデル JIS 原案作成委員会 ....................................................
.................................................... 40
<技術活動関係委員会一覧>
委員会(テーマ)
委員長/主
査
技術委員会関係
技術委員会 (情報技術)
技術委員会/幹事会
FDT-SWG (形式記述技法)
棟上 昭男
棟上 昭男
二木 厚吉
第 1 種専門委員会関係
SC1 (用語)
大野 義夫
WG4 (基本,オフィスシステム)
大野 義夫
WG5 (ソフトウェア)
下田 宏一
WG6 (ハードウェア,オペレーション,サービス)
平井 通宏
WG7 (通信)
田辺 雅秋
SC2 (符号化文字集合)
石崎
俊
漢字 WG (表意文字ラポータグループ)
小林 龍生
SC6 (通信とシステム間の情報交換)
木下 研作
無線 LAN SG
山口
勝
WG1 (データリンク層)
高橋
修
WG3 (物理層)
山口
勝
WG6 (私設通信網)
塚谷 俊道
WG6/ナローバンド SG
塚谷 俊道
WG7 (ネットワーク層およびトランスポート層)
松本 孝純
SC7 (ソフトウェア技術)
山本 喜一
WG2 (システムソフトウェア文書化)
山本 喜一
WG6 (評価とメトリクス)
東
基衞
WG7 (ライフサイクル管理)
村上 憲稔
WG8 (ライフサイクル支援)
高橋 宗雄
WG9 (ソフトウェアの完全性)
松尾谷 徹
WG10 (プロセス評価)
藤野 喜一
WG11 (ソフトウェア技術に関するデータの定義と表
忠海
均
現)
WG12 (機能的規模測定法)
西山
茂
SC11 (フレキシブル磁気媒体)
大石 完一
MT-WG (磁気テープ)
徳永 賢次
SC18 (文書処理および関連通信機能)
池田 克夫
WG3 (開放型文書体系(ODA)および ODA 内容記 若鳥 陸夫
法)
WG4 (分散システム間コミュニケーション)
山上 俊彦
WG8 (ドキュメント記述および処理言語)
小町 祐史
WG9 (ユーザシステムインタフェースとシンボル)
山本 喜一
WG9/キーボード SG
森
宗正
WG9/ペン SG
中尾 好秀
WG9/シンボル SG
池田 宏明
WG9/ユーザインタフェース SG
中村 一章
SC21 (開放型システムにおけるデータ管理および開放 浅野正一郎
型分散処理)
WG3 (データベース)
鈴木 健司
WG3/RDA SG
鈴木 健司
WG3/SQL SG
芝野 耕司
(1998 年 3 月現在)
委員長/主
査
委員会(テーマ)
WG3/IRDS SG
堀内
一
WG3/CSMF SG
佐藤 英人
WG3/SQL-MM SG
田中章司郎
WG7/ODP (開放型分散処理,管理および支援手 田中
明
法と枠組み/ODP)
WG7/OSI 管理 (開放型分散処理,管理および
岩本 裕司
支援手法と枠組み/OSI)
WG8/上位層 (分散アプリケーションのための通信基
石川 憲洋
盤/上位層)
WG8/TP (分散アプリケーションのための通信基盤
/TP)
WG8/セキュリティ (分散アプリケーションのための通信基
盤/セキュリティ)
WG8/ディレクトリ (分散アプリケーションのための通信基
盤/ディレクトリ)
SC22 (プログラム言語,その環境およびシステムソフトウェア
インタフェース)
Java SG
COBOL WG (WG4)
Fortran WG (WG5)
Ada WG (WG9)
言語共通 WG (WG11)
C WG (WG14)
POSIX WG (WG15)
POSIX/プロファイル SG
LISP WG (WG16)
Prolog WG (WG17)
国際化 WG (WG20)
C++ WG (WG21)
SC23 (情報交換用光ディスクカートリッジ)
WG2 (90mm 130mm 書換型)
WG6 (相変化書換型)
SC24 (コンピュータグラフィックスおよびイメージ処理)
WG4/言語結合
WG4/レジストレーション
WG6/PREMO
WG6/API
WG6/メタファイル
WG7 (画像の処理および交換)
SC25 (情報機器間の相互接続)
WG3 (商用構内配線)
WG4 (計算機システムおよび周辺機器間の相互接続)
WG4/SG1 (チャネルレベルインタフェース)
WG4/SG2 (デバイスレベルインタフェース)
WG4/SG3 (ファイバチャネル)
SC27 (セキュリティ技術)
WG1・3 (WG1:セキュリティ要求条件,セキュリティサービスと
そのガイドライン)(WG3:セキュリティ評価尺度)
WG2 (セキュリティ技術とメカニズム)
石川 憲洋
勝山光太郎
山口 純一
筧
黒川 利明
今城 哲二
田中
稔
石畑
清
筧
捷彦
野田
誠
斎藤 信男
平塚 康哲
湯淺 太一
中村 克彦
高田 正之
上村
務
田中 邦麿
田中 邦麿
久保 高啓
川合
慧
長谷川 清
黒木 健司
宇野
栄
後藤 正宏
青野 雅樹
藤村 是明
岡田 義邦
奈良 慎一
岡田 義邦
若林 弘雄
森
宗正
中山 良平
苗村 憲司
田渕 治樹
森田
注: 第 1 種専門委員会:ISO/IEC JTC1 さん下の SG/SCs に対応
第 2 種専門委員会: 国際的な提案,または国際的な提案の準備
第 3 種専門委員会: 工業技術院または日本規格協会の委託により,国際規格 JIS 化の原案作成
SC17 (識別カードおよび関連装置) (社)日本事務機械工業会担当
SC26 (マイクロプロセッサシステムズ) (社)日本電子工業振興協会担当
SC28 (オフィス機器)
SC31 さん下の WG
〃
SC25/WG1 (ホームエレクトロニクスシステムズ) (社)日本電子機械工業担当
〃
捷彦
光
委員会(テーマ)
委員長/主
査
SC29 (音声,画像,マルチメディア,ハイパーメディア情報符号
化)
WG1 (静止画像符号化)
WG11/VIDEO (動画像符号化/動画)
WG11/AUDIO (動画像符号化/音声)
WG11/MPEG-4 (動画像符号化/MPEG-4)
WG12 (マルチメディア,ハイパーメディア情報符号化)
SC30 (開放型 edi)
委員会(テーマ)
富永 英義
WG1 (開放型 edi シナリオ)
SC31 (自動識別およびデータ取得技術)
小野
原島
山崎
三木
滝川
太田
第 3 種専門委員会
文孝
博
芳男
俊雄
啓
可允
委員長/主
査
平野 雅章
柴田
彰
情報処理用語 人工知能 JIS
応用システムの文書化要領 JIS 改正
プログラム言語 Fortran JIS 改正
プログラム言語 ISLISP JIS
電子取引参照モデル JIS
平井
山本
田中
湯淺
竹井
通宏
喜一
稔
太一
大輔
注: 第 1 種専門委員会:ISO/IEC JTC1 さん下の SG/SCs に対応
第 2 種専門委員会: 国際的な提案,または国際的な提案の準備
第 3 種専門委員会: 工業技術院または日本規格協会の委託により,国際規格 JIS 化の原案作成
SC17 (識別カードおよび関連装置) (社)日本事務機械工業会担当
SC26 (マイクロプロセッサシステムズ) (社)日本電子工業振興協会担当
SC28 (オフィス機器)
SC31 さん下の WG
〃
SC25/WG1 (ホームエレクトロニクスシステムズ) (社)日本電子機械工業担当
〃
<技術委員会直属組織>
■ FDT-SWG 小委員会(形式記述技法
小委員会 (形式記述技法:
(形式記述技法 : Formal
Description Techniques)
Techniques)
主査 二木 厚吉(北陸先端科技大学院大)
E-mail:
E-mail:[email protected]
[email protected]
1. 概要
当委員会は,特に,情報技術の各分野における FDT
(Formal Description Techniques:形式仕様技法)
関連の標準化を受け持つこととなっているが,現在
は,旧 SC 21/WG 7 における分散システムの仕様記述
言語,SC 22/WG 19 における一般のソフトウェアの
形式仕様言語の諸項目が活動の中心である.
1997 年度中に 11 回の会合を開き,後述の各事案
を審議し,郵便投票,寄書等で対応した.CD 投票,
DIS 投票が各 1 件あったが,NP 投票,IS 出版はなか
った.国際会議出席は 1 件(LOTOS の拡張編集会議)
だった.
2. 主なプロジェクトの進捗状況
2.1 LOTOS
LOTOS の拡張(Enhancements to LOTOS,プロジェ
クト番号:1.21.20.02.03)は,1993 年秋に承認さ
れた旧 SC 21/WG 7 の作業項目で,主な改訂点は,デ
ータ型定義,実時間記述,モジュール化などである.
CD 投票が行われ(CD 15437,締め切りは 1997-6-15),
わが国は,多数のコメントをつけて反対した.結果
は,賛成 10,反対 3,棄権 5,だった.引き続き,
FCD の作成が進められている.
2.2 適合性試験の形式技法
適 合 性 試 験 の 形 式 技 法 ( Formal methods in
conformance testing)は,形式記述されたプロトコ
ルを前提とした適合性試験の方法を規定する旧 SC
21/WG 7 の作業項目で,IS を目指す第 1 部 FMCTFramework(プロジェクト番号:1.21.54.1)と TR を
目指す第 2 部 FMCT-Guideline(1.21.54.2)とから
なる.
この第 1 部の DIS 投票(1997-07-20 期限)があっ
て(DIS 13245 -1),結果は,賛成 19 ,反対 1,
棄権 4 だった.わが国は,賛成した.
2.3 ウィーン開発法仕様言語
システムの仕様を数学的記法により厳密に形式的
に 記 述 す る ウ ィ ー ン 開 発 法 仕 様 言 語 ( VDM
Specification Language)を標準化する SC 22/WG 19
の活動である.その第 1 部 Base language(プロジ
ェクト番号: 1.22.29.01)については,97-1 に IS
として出版されているが,モジュール化等を目指す
第 2 部は,作業が遅れ気味で,まだ,最初の CD を得
るに至っていない.
2.4 Z 記法
Z 記法(Z Notation)も同様に厳密なシステムの
仕様記述を行なうための言語である(プロジェクト
番号:1.22.45).Z Standard Panel という研究者
のグループが中心となって言語仕様の作成作業を続
けているが,当委員会も特別に作業グループを構成
して,同 Panel と連絡を取りながら,貢献を続けて
きている.
1995 年度の CD 投票(CD 13568)は,賛成多数で
承認されたものの,多数のコメントを処理する必要
があることもあって,次の CD は,今年度中には作成
されなかった.
3. その他
1997 年秋の SC 21 の解散に伴って行われた協議で,
旧 SC 21/WG 7 に属していた FDT 関連の項目は,新 SC
33 に属することが予定されている.
■ SWG-CA 小委員会(適合性評価
小委員会(適合性評価:
(適合性評価:Conformity
Assessment)
Assessment)
主査 田中 省三(富士通
省三(富士通)
(富士通)
E-mail:
E-mail:[email protected]
1. 概要
1997-4-15/16 にフランス/バリで SWG-CA アドホッ
ク会議が開催され,斎藤彰氏(日本 IBM)が出席した.
本会議において,SWG として定常的に行うな委員会
は解散の方向であることがほぼ確認され,7-1/3 の
ドイツ/ベルリン会議では,以下の第1項に述べる纏
めと,解散の決議,及び,解散を申請する文書が作
成され,解散は JTC 1 総会で承認された.なお,今
後も ISO/CASCO で検討される適合性評価関連事項の
JTC 1 への影響を監視する事が必要であり,SWG-CA
ラポターグループとして活動を継続することを提案,
了解された.日本からは,田中主査と斎藤彰氏をラ
ポーターとして登録した.以下,SWG-CA の成果等を
報告する.
SWG-CA の活動のスコープは,①JTC 1 全体に関す
る適合性評価に係る活動を行なうこと,②活動結果
については JTC 1 に報告し必要なアクションを求め
ること,③必要であれば,新作業グループの設置を求
めること,である.
2. 適合性評価に関する JTC 1 のポリシーの作成
3
規格に対する適合性評価の重要性を指摘し,規格
開発時から適合性評価を念頭に置き作業を進める事
を推奨した文書を作成した.その他に本文書では,
(1) 基準実装の開発,又は/及び,適合性試験スイー
トの開発
(2) 適合性クローズの記述
PICSプロフォーマの作成,等を推奨している.な
お,適合性試験の実施は一般的に高価であることよ
り,より,'Cost effective testing'の実現ににつ
いての議論が行われ,相互運用性試験が適合性試験
の負荷を軽減させる手段として合意された.相互運
7「試験のし易い標準の作成について」,作業中文書
「 相 互 承 認 合 意 (MRA : Mutual Recognition
Arrangement)」等が継続監視の CASCO 文書であり,
その他,新しい CASCO の作業については,JTC 1 と
の関係の程度の判定を,ラポータグループが行うこ
ととした.
4. 今後の作業
SWG-CA の作業はラポータグループが継続するが,
会議は持たず,メールによる意見交換を主とする方
向であり,現状では,ISO/CASCO の作業の監視が主
作業となる.
用性試験についての検討は本SWGのスコープ外であ
ったが,適合性評価を補完/軽減する手法として重
要であるとの認識より,相互運用性試験に対するJTC
1のポリシーステートメントの作成も行った.更に,
これらのポリシーがJTC 1の各SCでどの程度実施さ
れているかを検証するため,定型の用紙を作成し,
各SCに対するアンケート調査を実施した.回答の寄
せられたSCの状況については纏めを行いJTC 1総会
に現状として報告した.適合性試験に関する回答の
概略は以下のとおりである.
ハード系では基準実装を開発している委員会が多
いが,ソフト系では PICS 相当までは検討するが試験
スイートまではリソースの問題から未作成の委員会
が多かった.適合性クローズはほぼ全ての規格で記
述されている.
3. ISO/CASCO とのリエゾン
ISO/CASCO では適合性評価に関する議論を行ない
Guide を発行している.本委員会では,JTC 1 の活動
にも密接に関係すする項目を洗い出しリエゾン活動
を行なった.
3.1 Guide 25
「試験所の認定」のソフトウエア技術面からの解釈
Guide 25 では,主にハードウエアの試験を念頭にお
いて文書が作成されている.そのままソフトウエア
の試験所に適用すると解釈がまちまちになる可能性
があるため,ソフトウエア技術面からの解釈を行い,
技術文書を作成した.本技術文書では特に,基準実
装の考え方,試験ツールの在り方,調整の方法等に
解釈を加えている。実際の作業は SC 21/WG 9 で行わ
れた.今後,ソフトウエアの試験所について検討す
る場合は,Guide 25 を直接参照するのではなく本技
術文書を参照することを推奨している.
3.2 Guide 22
22「供給者の表明」の改版
「供給者の表明」の改版
リエゾンメンバを出席させ CASCO と共同作業を行
った.新しい版での大きな変更は,供給者の表明を
「認証」と同等な価値を持つものと認めることとし
た点である.
3.3 その他
Guide 2「試験・認定・認証に関する用語」,Guide
■ SWG-GII 小委員会(グローバルインフォメー
小委員会(グローバルインフォメー
シ ョ ン イ ン フ ラ ス ト ラ ク チ ャ : Global
Information Infrastructure)
Infrastructure)
主査 竜田 敏男(日本
敏男(日本 IBM)
IBM)
E-mail:
:[email protected]
E-mail
1. 概要
1997 年には SWG-GII の国際会議が 4 回開催された.
それらの会議日程は以下のとおりである.
(1) 日時: 1997-03-19/21,場所: スイス/ジュネ
ーブ,参加者: 委員長(アイルランド),事務局(ア
イルランド),加,デンマーク,仏,独,オランダ,
スエーデン,米(2),英,SC 29,ITU-T/SG13,ITU-T/SG3,
ISO-CS,日(1:竜田(日本 IBM))の 16 名.
(2) 日時: 1997-07-21/25,場所: 米/バージニア
州レストン市,参加者: 委員長,事務局,米(3),
オランダ,デンマーク,独,仏,英,TC204,SC 24,
日(2:林(富士通),竜田(日本 IBM))の 14 名.
(3) 日時: 1997-09-03/05,場所: 加/オタワ,参
加者: 委員長,加,独,米,英,SC 24,SC 23.(日
は欠席)
(4) 日時: 1997-11-20/21,場所: スペイン/バル
セロナ,参加者: 委員長,事務局,オランダ,米(4),
英,仏.(日は欠席)
2. 主なプロジェクトの進捗状況
2.1 Standards Outreach Plan (SWG-GII N 21)
21)
当初から予定されていた文書で,JTC 1 の GII に
関する広報宣伝計画書である. 1996 年 12 月までエ
ディタを担当していたの Martin Bryan 氏(SC 18,
英国)が辞めて,Peter Bessems 氏(オランダ)が
引き継いで改訂し,これ以上の改版は無いとして
1997 年 3 月のジュネーブ会議で完成となった.当初
この資料は ITU-T/SG13 や JTC 1 の各 SC にコメント
を求めたが,最終的に完了した資料はどこにも配布
されなかった.
2.2 SWG-GII Role, Scope, Workplan(
Workplan(SWG-GII N 19
→ SWG-GII N 170 → JTC 1 N 5009)
5009)
4
この資料は当初 SWG-GII の行動計画であったが,
その後の進捗状況や行動目標を示していないという
日本のコメントが,1997 年 3 月のジュネーブ会議で
ようやく採用され,この資料が進捗状況と各作業項
目の完了基準を示す重要な資料となった.エディタ
は Ian Cowan 氏(事務局,アイルランド)が担当し
た.
2.3 GII Standards Operational Roundtable
1997 年 7 月 23 日と 24 日に,米国バージニア州レ
ストン市で,GII に関係する 22 の公的標準作成機関
や Forum/Consortium を招いて開催した.各組識から
は,他の組織とどのような Collaboration を実施し
ているかと,どんな電子的ツールを利用しているか
の説明があった.結果報告は計画推進担当の Jerry
Smith 氏(SC 24,米国)が JTC 1 の公開 Web に掲載
することになり,http://www.globalcollaboration.
org と い う URL ア ドレ ス に掲 載 され た .ま た ,
Roundtable を今後も継続する目的で,上記の URL ア
ドレスを GII Virtual Roundtable と名づけ,GII 関
連の標準作成団体の電子的井戸端会議場とした.し
かし,この会議場での議論や討論は実施されておら
ず,現在は GII 関連の標準作成団体のイエローペー
ジとなっている.
2.4 SWG-GII から JTC 1 への勧告(
への勧告(ISO/IEC/ITU-T
合同 GII セミナーの Follow-up)
Follow-up)
SWG-GII は 1996 年 12 月の JTC 1 パリ総会に勧告
を提出し,NB 投票を依頼した.投票の結果,ほとん
どの勧告が Re-Engineering Ad Hoc で再審議される
ことになり,再度 NB 投票にかけられた.2 度にわた
る NB 投票の結果,1997 年 9 月の JTC 1 オタワ総会
で決定した最終結果は以下のとおり.
(1) 全ての JTC 1 標準には,標準の一部あるいは別刷
りとして,梗概 (Executive Summary)を付けること.
(2) SC は,複数の外部組織が参加し規格や報告を共
同作成するプロジェクト活動に,積極的に参加する
こと.
(3) NP 提案の時に,シナリオベースのアプローチや
ニーズによるアプローチを考慮・適用すること.
(4) 標準開発期間の短縮のため,できた部分から出
力する,段階的標準出力方式を計画すること.
(5) SC は相互運用性を妨げるようなオプションの作
り込みを避けること.
(6) SC は,実行可能であれば,標準の開発と並行し
て試作品による相互運用性のデモを実施すること.
(7)JTC 1 は外部の標準化組織と共に GII セキュリテ
ィ Ad Hoc を設立し,リーダは SC27 とする.
2.5 GII Standards Roadmap (SWG-GII N 190)
190)
本委員会で,最も重要で最も困難だった資料であ
る.1996 年 12 月の JTC 1パリ総会を通じて NB や SC
や ISO/TC にコメントを求めた.その結果,1997 年 3
月のジュネーブ会議では,文字セットやプログラム
言語をマトリックスからはずすなど大きな進展があ
った.この資料のエディタであった Martin Bryan 氏
(SC 18,英国)が前回で辞めてしまったので,Frank
Farance 氏(米国)を新エディタに任命し改版を委
ねた.この時,Keith Knightson 氏(カナダ)から,
Roadmap のマトリックスの要素である Fundamental
Building Block の定義や,その他基本的な間違いが
多々有るというコメントをもらった.しかし,この
コメントを採用するとこれまでの努力が無駄になる
などの理由から不採用とした.その後,1997 年7月
のレストン会議でも,Keith Knightson 氏から再度
同様のコメントがあったが,この時も本人が欠席で
議論が出来ず,大修正を要するコメントはやり直し
になるので,不採用とした.この結果,カナダは以
後の Roadmap に関する NB 投票に全面反対することと
なった.日本は Roadmap を N 番号資料でなく TR とし
て発行せよと提案したが,エディタの Frank Farance
氏より,HTML 言語で表記して JTC 1 の Web に公開掲
示するという妥協案を得たので了承した.また,1997
年 7 月のレストン会議で,Martin Ford 氏(英国)
が Roadmap に対するコメント採択を公平に処理する
目的で,Roadmap 資料の共同エディタとなった.現
在 こ の 資 料 の 最 新 版 は 1997 年 12 月 版 で ,
http://www.globalcollaboration.org/jtc1/ giiroadmap/に公開掲示されている.
2.6 GII Overview(
Overview(SWG-GII N 169)
169)
これは ITU-T/SG13 との共同作成資料であり,
SWG-GII にとって重要で困難だったもう一つの資料
である.この資料は,Keith Knightson 氏(カナダ)
が ITU-T/SG13 側 のエデ ィタ で, Henry Ryan 氏
(SWG-GII 委員長,アイルランド)が SWG-GII 側の
エディタで,SWG-GII から ITU-T/SG13 への寄書提案
という形でをとった.しかし最終段階になって,こ
の資料には ITU-T のロゴと JTC 1 のロゴが付けられ
て共同発行されるのか,という点から問題が表面化
した.1997 年 9 月のオタワ会議で,米国は N 番号資
料を共同出版の目的で外部に提出するのは JTC 1 規
則に違反するとして寄書提出に反対した.その結果,
Keith Knightson 氏は SWG-GII で作成した最新版
(SWG-GII N 169)を採用する事を断念し,N169 か
ら JTC 1 や SWG-GII に関する記述を全て抹消し,
ITU-T/SG13 の独 自資料 (SWG-GII N 172) とし て
ITU-T/SG13 に提案し,最終投票のため凍結された.
この結果,GII Overview 資料は,最終段階で 2 種類
に分裂したままとなっている.
2.7 SWG-GII の 解 散 と RG-GII の 設 立 の 勧 告 書
(SWG-GII N 171 → JTC 1 N 5010)
5010)
1997 年 9 月の SWG-GII のオタワ会議では,JTC 1
オタワ総会に向けて,SWG-GII の今後についての勧
告書を作成した.この勧告書は JTC 1 オタワ総会で
承認された.
(1) SWG-GII は以下の主な作業項目が完了したこと
を確認した.
5
a) ISO/IEC/ITU-T 合同の GII セミナーからの作業
項目の Follow-up
b) GII Operational Roundtable の 報 告 と GII
Virtual Roundtable の開設
c) SC27 による GII Security Ad Hoc の設立
d) GII Standards Roadmap 公開 Web の開設
e) SWG-GII の活動報告書の作成と提出
(2) SWG-GII の解散と RG-GII の設立
a) SWG-GII は 1997 年 11 月に最後の会議をスペイン
のバルセロナで開催し,残りの作業を完了する.
b) もはや SWG としての体勢は必要ないと認め,
1997 年 12 月 31 日をもって SWG-GII を解散する.
c) 代わりに,1998 年 1 月 1 日付けで GII ラポー
タグループ(RG-GII)を新設する.
d) RG-GII のラポータ(主査)は Henry Ryan 氏(ア
イルランド)とする.
e) 各国 NB に RG-GII への参加を要請する.
2.8 バルセロナ日没会議の結果
バルセロナでの SWG-GII の最終会議では以下の件
が決定した.
a) 公開 Web に掲示された GII Standards Roadmap
をさらに修正して,JTC 1 の Type-3 の TR 資料
として発行することを承認してもらうため,NP
提案書を作成し,JTC 1 に NB 投票を依頼する.
b) ITU-T/SG13 に提出テ出来なかった GII Overview
を JTC 1 の Type-3 の TR 資料として発行し,正
式に ITU-T/SG13 に提出することを承認しても
らうため,NP 提案書を作成し,JTC 1 に NB 投
票を依頼する.
2.9 RG-GII になってからの状況
RG-GII が 1998 年1月に設立され,その後の状況
は以下のとおり.
(1) RG-GII への参加メンバー (JTC 1 N 5086 と JTC
1 N 5230)
参加メンバーは,Mrs. Valet Harper と Mr. Claude
Hamon(フランス),Mr. Werner Koch(ドイツ),
Dr. Ian Cowan と Mr. Henry Ryan(アイルランド),
Mr. Peter Bessems(オランダ),Mr. Martin Ford
(英国),竜田(日本(日本 IBM))の8名である.
SWG-GII に大勢で参加していた米国は不参加を表明
した.
(2) GII Standards Roadmap を Type-3 の TR にする
NP 案件 (JTC 1 N 5161 と JTC 1 N 5256)
作成と参加に関しては必要数の賛成を得たが,数
カ国が本質的なコメントを提出している.カナダの
コメントは,これまでカナダのコメントが無視され
続けてきたので,反対と言っている.カナダ,フラ
ンス,ドイツ,米国のコメントは,リソースが不十
分でこの資料の有効性も疑問だとしている.米国は
さらに,現在の資料で充分であり,改訂の市場要求
もなく,TR などの技術資料の作成は RG の守備範囲
ではないとしている.
(3) GII Overview を Type-3 の TR にする NP 案件(JTC
1 N 5162 と JTC 1 N 5257)
作成と参加に関しては必要数の賛成を得たが,数
カ国が本質的なコメントを提出している.カナダの
コメントは,これまでの経験から RG-GII でやること
に反対で,むしろ ITU-T/SG13 は関連する SC と直接
やるべきと言っている.フランス,ドイツ,米国の
コメントは,リソースが不十分でこの資料の有効性
も疑問だとしている.米国はさらに ITU-T との共同
作業は JTC 1 の Directives に基づき,正規のリエゾ
ンを締結した SC が担当すべきであり,TR などの作
成は RG の守備範囲ではないとしている.
3. その他
SWG-GII のメンバーで,国内 SWG-GII 小委員会の
幹事を担当されておりました稲本 淳氏(三菱電機)
は,1997 年 12 月にご病気のためご逝去されました.
ここにあらためて,ご冥福をお祈り申し上げます.
6
<第 1 種専門委員会および関係機関の国内委員会>
■ 機能標準専門委員会
機能標準専門委員会(SGFS:
(SGFS: Special Group
on Functional Standardization)
委員長 斎藤 忠夫(
忠夫(東大)
E-mail:
E-mail:[email protected]
[email protected]
1. 概要
SGFS では,当初は OSI の機能標準(プロファイル)
の概念,タクソノミ(分類),ISP(International
Standards Profile)の文書形式,ISP の出版予定,
ISP の提案・制定の手順等を検討し,TR 10000 及び関
連する文書を開発してきた.その後スコープを OSE
まで広げてきた.ところで.1997 年の初めになって,
それまで積極的な活動を行なってきた,アメリカ,
ドイツ等が脱会を申請した.これにより積極的な活
動を行なうメンバーは,オランダ,イギリス,フラ
ンス,日本の4カ国となった(メンバーとしてはそ
の他多数の国が参加しており数の上では委員会を継
続する条件は満たしている).有力メンバーの脱会理
由は,当初計画していた OSI の ISP の開発がほぼ終
了したこと,OSE までスコープを広げたが活動が活
発でないこと(DISP 投票が 1996 年の 55 件から 1997
年は 29 件と減少している)等,及び,ISP に準拠し
た実装製品の数が少ないことがその理由である.活
動を継続するグループとしては,開発した ISP の基本
標準の改版が既に行われており,それにあわせて ISP
の改版が必要であること,ISP の概念は今後ますます
重要になり,プロファイルの概念を管理するグループ
の存続が必要であるとしていた.このような状況の下
で 1997-5-21/23 にイギリス/ロンドンで SGFS 全体会
議が開催された.出席者は,主査,事務局,開催国イ
ギリス 1 名,フランス 1 名(1 日のみ参加),日本 1
名(富士通 田中.2 日間のみ参加)の 5 名であった.
2. SGFS 全体会議での作業
主査より,アメリカ,ドイツが再び参加する意志
のないことの確認の報告があり,ISP を具体的に検
討・開発し提案を行なって来たワークショップから
は,アメリカのワークショップを含めて OSI の活動
を縮小していること,OSE については,当面 ISP の
開発予定はないことが報告された.これらの情報交
換の後,SGFS を解散することが提案,可決され.JTC
1 総会に対して解散を提案する文書の作成を行なっ
た.なお,SGFS は解散するが,ISP の概念は重要で
あり JTC 1 の中に ISP を制定するメカニズムを残す
事を提案することとし,その方法として PAS メカニ
ズムを用いる方法によることを推奨した.その後,
解散に向けて SGFS として行なわなければならない
作業の洗い出しとその処理を検討した.
2.1 JTC 1 向け文書の作成
(1) SGFS を終了することの承認を申請する文書の作
成をおこなった.概要は次のとおり.①SGFS の設立
及び活動の概要,②ISP の概念の概要,③SGFS 解散
に伴う必要な後処理を,解散前に SGFS として解決す
べき問題と後に残される問題に分けて記述,④ISP
の概念は重要で今後ますます ISP の概念に沿った標
準化は重要であり JTC 1 内に ISP 制定の仕組みを存
続させる事を提案し,その方法として PAS メカニズ
ムを使用することを推奨(具体的に PSA メカニズム
をどう運用するかについては記述していない).
(2) JTC 1 での決定
1997 年 10 月 15 日まで,SGFS として PDISP を受け
付け,それらを IETF に引き継ぐこと,SGFS として
残された処理を 12 月末までに行なうこととし,SGFS
の解散は承認された.
(3) 残された課題
1) ISP 制定手順の検討
2) 既存 ISP の保守体制の整備(SGFS が存在してい
た時も.SGFS で対処できない場合は,JTC 1
が行なうことが元々の手順に記述されている).
3) 12 月以降に投票が行われる ISP,TR10000 のコ
メントリゾリューションの方法(日本としては
1998 年 3 月まで国内 SGFS を存続させて対応し,
その後は田中幹事が対処することで解決).
2.2 SGFS の残務処理
(1) TR10000-1: ISP の概念と文書形式.エディタ
である主査が完成させる.これまで修正が合意され
ていたものは,脚注を JTC 1 文書への参照に変更す
ることのみ.
(2) TR10000-2: OSI ISP のタクソノミ.ドイツの
代表がエディタであったが脱会したため,これまで
の検討結果を議事録から整理し,その件だけの修正
を主査が行なうこととし,具体的な項目としてディ
レクトリ,MHS の 1993 年版のタクソミ,CGM プロフ
ァイルの機能説明の追加等の洗い出しを行なった.
(3) TR10000-3: OSE ISP のタクソノミ.アメリカ
の代表がエディタであったが脱会したため,これま
での検討結果を議事録から整理し,その件だけの修
正を主査が行なうこととし,具体的な項目の洗い出
しを行なった.POSIX プロファイル,MED プロファイ
ル,仮想端末に関する API,等のタクソノミを追加.
但し,OSI ISP のタクソノミが主にワークショップ
が調整し開発を前提に作成されているのに対して,
OSE については例示的に作成されている点が大きく
異なっている.
(4) 未解決事項の一覧票: 議事録の再チェックを行
なうと共に検討を行ない可能な限り解決方針を作成
した.
回答の方針が作成できないものについては「検討さ
7
れず」とした.一覧表を事務局が完成させることとし
た.
(5) ISP の作成予定: 事務局が各 S-リエゾンメンバ
ーに対して今後の PDISP の開発計画を調査し,それ
らの結果を文書としてまとめることとした.
(6) ISP提案・制定の手順: JTC 1で検討されたPAS
メカニズムによるISPの制定手順をどのように追加
するかを検討していたSGFS内文書があったが,PAS
による手順に係わる部分は削除した.ISP提案・制定
の手順に関する文書は,既に,JTC 1 Directiveの
Annexになっているが,これをSGFS内で作業中の文書
に置きかえる事を事務局からJTC 1に提案すること
とした.新たな文書は,基本標準との整合性,特に
PICSの取り扱い,適合性試験スイートとの関係等を
追加することとし事務局で修正することとした.
(7) リエゾン文書の処理: TR 10000に関連するリエ
ゾン文書の処理のみを行った.PDISPの具体的な開発
はS-リエゾンのワークショップが行っているため,
ISPの内容に関わるリエゾン文書については,SGFS
は解散の方向であることを通知し,2.1に述べた文書
を添付するに止めた.
3. 今後の活動
SGFS は完全に解散するため,今後の問題は必要が
あれば,JTC 1 総会,IETF が対処することになると
考えられる.
■ SC 1 専門委員会(用語
専門委員会(用語:
(用語:Vocabulary)
Vocabulary)
委員長 大野 義夫(慶大)
義夫(慶大)
E-mail:
E-mail:[email protected]
[email protected]
1. 概要
SC 1 は WG 4, WG 5, WG 6, WG 7 の 4 つの WG から
なり,国際的には全体会議を年 1 回,WG 別の中間会
議を各年 1 回程度開催している.昨年度は 5 月にオ
タワで開催した全体会議に日本から 3 名が参加した.
また中間会議への日本からの参加者は,WG 5(8 月,
ワシントン), WG 6(11 月,オタワ), WG 7(2 月,
パリ)の各 1 名である.WG 4(2 月,ベルリン)には
日本からは参加者がなかった.また,2 月にワシン
トンでの開催を予定した WG 5 の 2 回目の中間会議は,
参加国が少ないため,キャンセルとなった.
各 WG の担当範囲を以下に示す.
WG 4 : 基本用語及びオフィスシステム
WG 5 : ソフトウェア
WG 6 : ハードウェア,操作,サービス
WG 7 : 通信
なお,WG の作業量の多寡によって,担当範囲は柔
軟に運用されているのが現状である.
2. プロジェクトの進捗状況
SC 1 で は , JTC 1 の 用 語 規 格 (Information
Technology Vocabulary) を作成している.この規格
は,1997 年度の段階で 37 のパートから構成されて
おり,それぞれのパートが ISO/IEC 2382-xx という
番号で発行される.現在審議が行なわれているのは,
このうちの 23 のパートである.各パートの担当 WG
名や昨年度を中心とした国際的な動き,日本の対応,
現在の状況などを以下に示す.なお,★は作業が一
段落しているパートである.
01.基本用語:WG 4. IS (1993)の改定作業を開始した.
★02.算術演算及び論理演算:WG 5,IS (1976).
03.装置技術:WG 6. WG 6 中間会議で IS (1987)
を審議し,1st WD を作成した.
04.データの構成:WG 4. 日本は 2nd CD に賛成投
票を行なった.WG 4 中間会議で 2nd CD の審議
を行なって DIS を作成した.
05.データの表現:WG 4. 日本は 1st CD にコメン
トつき賛成投票を行なった.WG 4 中間会議で
2nd CD の審議を行なって DIS を作成した.
★06.データの準備及び取扱い:WG 4,IS (1987).
07.プログラミング:WG 5. 今年度新 IS を出版の予定.
08.規制,安全性及び安全保護:WG 4. 日本は,
data integrity, security classification
などの定義が不十分であるとして,2nd DIS
に条件付き反対投票を行なったが,賛成多数
で承認され,若干の字句修正で IS とすること
となった.なお,この字句修正で,日本コメ
ントの一部が採用された.
09.データ通信:WG 7. SC 1 全体会議で IS (1995)
の見直しに着手することを決議した.
10. 操作技法及び機能:WG 5. WG 5 中間会議で 1st
WD を審議し,1st CD を作成した.
11. 処理装置:WG 6. WG 6 中間会議で IS (1987)
を審議し,1st WD を作成した.
12.データ媒体,記憶装置及び関連装置:WG 6. 2nd
WD を今年 5 月の SC 1 全体会議で審議する予定.
★13.図形処理:WG 6, IS (1995).
14.信頼性,保守及び可用性:WG 6. 新 IS を出版した.
15.プログラム言語:WG 5. 今年度新 IS を出版の予定.
★16.情報理論:WG 4, IS (1996).
★17.データベース:WG 5, IS (1997).
18.分散データ処理:WG 7. Node や branch は functional
unit としてではなく,位相的な観点から定義
すべきであるなどの理由から,日本は FCD に
条件付き反対投票を行なった.他にフランス
とアメリカが反対し,各国のコメントを取り入
れた FCD2 を作成して,投票にかけることとし
た.
★19.アナログ計算:WG 6, IS (1989).
20.システム開発:WG 6. SC 1 全体会議で,IS (1990)
の見直しに着手することを決議した.
★21.プロセスインタフェース:WG 7,IS (1985).
8
★22.計算器:WG 7, IS (1986).
★23.テキスト処理:WG 4,IS (1994).
★24.CIM:WG 6, IS (1995).
★25.ローカルエリアネットワーク:WG 7, IS (1992).
★26.OSI アーキテクチャ:WG 7,IS (1992).
★27.オフィスオートメーション:WG 4, IS (1994).
★28.人工知能及びエキスパートシステム:WG 6, IS
(1995).
29.音声認識及び音声合成:WG 6. 日本は 2nd CD
にコメントつき賛成投票を行なった.現在は
WG 6 中間会議の審議によって作成した FCD の
投票中.新年度に入って,日本はコメントつ
き賛成投票を行なった.
30.コンピュータビジョン:WG 5. WG 5 中間会議
で 1st CD を審議した.日本はこの結果を反映
していない 2nd CD は意味がないとして,反対
投票を行なった.
31.人工知能−機械学習:WG 6. 新 IS を出版した.
32.電子メール:WG 7. いくつかの用語の定義が
不十分であるとして,日本は FCD に条件付き
反対投票を行なった.他にアメリカが反対し,
各国のコメントを取り入れた FDIS を作成して,
投票にかけることとした.
33.ハイパーメディア及びマルチメディア:WG 4.
日本は 1st CD にコメントつき賛成投票を行な
った.WG 4 中間会議で 1st CD の審議を行ない
2nd CD を作成した.
34.ニューラルネットワーク:WG 6. 日本は 2nd CD
にコメントつき賛成投票を行なった.現在は
11 月の WG 6 中間会議の審議によって作成した
3rd CD の投票中.新年度に入って,日本はコ
メント付賛成投票を行なった.
35.ネットワーキング:WG 7. 前年度までは「テ
レコミュニケーションネットワーク」の名前
であったが,新パートとして採用された「ネ
ットワーキング」を吸収して,この名前とな
った.1st CD の投票中であるが,CD としては
十分なレベルに達していないという印象であ
る.
36.PISN (Private Integrated Services Networks):
WG 7. WG 7 中間会議でカナダからこのパートの
意義に疑問が出され,扱いが保留となっている.
37. 仮想現実:WG 4.日本は新パートとしてとり
あげることに賛成の投票を行なった.
投票件数は,DIS が 1,FCD が 3(うち 1 件は今年
度),CD が 6,NP が 1 である.また,2 件の IS が出
版された.
3. 対応 JIS の作成
新 IS の制定に伴って,昨年度はパート 28 に対応
する JIS X 0028 の原案が原案作成委員会によって作
成された.
4. その他
世界的に委員が固定化して高齢化が進んでいるこ
と,WG 4 の Convener が空位のままであること,長
年事務局を担当してきた AFNOR が今年末をもって担
当を辞退することを表明するなど,SC 1 の状況は厳
しさを増している.
その一方で,来年の全体会議を東京で開催するた
めの準備がスタートした.
■ SC 2 専門委員会(符号化文字集合
専門委員会 (符号化文字集合:
(符号化文字集合 : Coded
Character Sets)
Sets)
委員長 石崎 俊 (慶応義塾大学
(慶応義塾大学)
慶応義塾大学)
E-mail:
E-mail:[email protected]
1. 概要
SC 2 では,約 6500 の新しい漢字の追加やアジア
諸国の文字の規格化,EU の新通貨記号ユーロの規格
化などを中心とした ISO/IEC 10646-1 と 8859 の規格
化を進めている.今年度の会議は 1997 年 6 月末から
7 月にかけてギリシャ(クレタ島)で Plenary と WG2
および WG3 を開催し,1998 年 3 月にアメリカ(シア
トル)で同様の会議を開催した.WG2 の下にある
IRG(表意文字ラポータグループ)は 1997 年 5 月に中
国(南京)で,12 月にベトナム(ホーチミン)で開催
した.1998 年 3 月の SC 2 Plenary では,1999 年 3
月に 10646-1 の第 2 版を出すための今後のスケジュ
ールを決定し,ランゲージタグを入れるために
10646-2 に第 14 面を作ることなどを決定した.IRG
では 10646 の第 2 面にさらに大量に漢字を増やすた
めの今後の手順を決定した.1998 年 1 月にはカナダ
のオタワで,JTC 1 のリエンジニアリングの一環と
して,SC 2 がホストとなって Cultural Adaptability
Workshop を開催し,SC 2 を中心とした今後の組織に
関する報告書を作成した.
また,関連情報として東京国際大学 芝野耕司教授
が 9 月の JTC 1 総会において,SC 2 の Chairman に
就任し,1997 年 1 月から日本が Secretariat を引き
受けているので,議長と事務局を日本が担当するこ
と に な っ た . ま た , ISO/IEC 7350 の 図 形 文 字 の
Registration Authority も,ECMA の後を受けて日本
が引き受けることが正式に決まっている.
1997 年度に処理した規格は,CD が 10 件,DIS が
12 件,DTR が 1 件,IS が 4 件になる.
2. 主なプロジェクトの進行状況
2.1 WG 2 (複数オクテット符号化文字集合
(複数オクテット符号化文字集合)
複数オクテット符号化文字集合)
ISO/IEC 10646 の基本多言語面(プレーン 0)の文字
追加と修正作業を中心に作業を行って来たが、その
アメンドメントは既に 27 に達している.この中には,
約 6500 の表意文字(漢字)の追加や、日本から要求し
た点字の追加も含まれている.このように多くのア
9
メンドメントがあることについては,3 月総会で 1999
年 3 月までのアメンドメントを元に ISO/IEC 10646-1
の第 2 版をまとめることが決まった.これが今後の
ISO/IEC 10646 への文字追加や修正といった活動を
行う上での時期的な区切りになると予想される.
アーキテクチャの面では,プレーン 0 に加えて,
表意文字を大量に追加するためのプレーン 2 と,表意
文字以外の記号類を入れるためのプレーン 1 を作成
することが決定された.さらにこれに関連して 3 総会
で,ランゲージタグを入れるためのプレーン 14 が提
案 さ れ た . こ れ ら の 複 数 の プ レ ー ン は ISO/IEC
10646-2 として規格化することになる.なおこれは,
part 1 の第 2 版の作成作業に合わせて進められるこ
となり,ここでも規格化作業の区切りができること
になる.
この新しいプレーン 1 へ入れる文字の提案を見る
と,日本国内で馴染みのない文字集合も多くあり,
現時点での利用実績が極めて少ないと見られるもの
が含まれているため,それらの必要性や日本として
の対応については慎重な審議が必要であると考えら
れる.なおアジア圏からの追加文字としては,カン
ボジヤとミャンマーの文字が提案されており,日本
も積極的に支持し,規格化に参加することを表明し
た.また,プレーン 2 の表意文字については IRG が
検討を開始しており,日本が主導的に参加している.
2.2 WG 33(単一オクテット符号化文字集合)
(単一オクテット符号化文字集合)
8859 シリーズの見直しを前年度に引き続き行って
いる.当初の目的である,ISO/IEC 10646 との名前
付けの整合性については大半のパートが DIS 投票を
通過した.いくつかのパートについては,結合文字
をこの規格の中で認めるか否かの議論が行われ,最
終的には認めることとなった.従来は 8859 シリーズ
の文字は結合文字を認めず,表示位置を進める文字
に限っていた.しかしこの変更により,これまで困
難であったタイ,ベトナムなど東南アジア諸国の文
字の 8 単位符号を 8859 シリーズに入れることが可
能になる.中断していたタイの文字を含むパートの
規格化が再開される予定である.
また欧州統合に伴う統一通貨記号ユーロを 8859
シリーズに追加する要求が,緊急な課題として提出
された.欧州の単一オクテット符号化文字集合には,
未使用な図形符号領域がなく,互換性の問題との兼
ね合いで多くの提案と議論がなされた.3 月の会議
で,一般通貨記号として割り当てられていた符号位
置を,ユーロ記号の推奨位置とすることで合意が得
られ,これに従って 8859 シリーズのパート 15 とな
る規格の作成が進むことになった.
2.3 IRG
IRG(表意文字ラポータグループ)
(表意文字ラポータグループ)
WG 2 の下で,ISO/IEC 10646 の中の漢字を中心にした
表意文字について,補充,追加などの活動をしている.
(1) 文字コードの追加ではないが,補充(Internal/
horizontal supplementation)としては、提案が PDAM
投票を通った.ISO/IEC 10646 は,それぞれの表意
文字コードに対応して,各国で使われている代表字
形を記載しているが,各国の 代表字形を見直し,
抜けている字形を補い,ベトナムの代表字形を収容
する欄を追加登録した.
(2) 追加表意文字(Extension-A)については,基本多
言語面にコーディング場所が既に割り当てられてお
り,今年度は具体的な提案資料となる文字表の作成
を行った.3 月総会で PDAM に進むことが認められた.
ただし,Rゾーンにある 2 文字は,日本の反対にもか
かわらず,Extension-A から削除することになった.
(3) プレーン 2 が表意文字に割り当てられたことに
伴い,Extension-A を編集したときに文字数の制限
で入れられなかった表意文字を始め,そのほかの多
量の表意文字をプレーン 2 に割り当てる活動に取り
組むことにした.
対象となる表意文字が多いことから,段階的に対
象を区切って,進めることにしている.プレーン 2
への最初の登録対象となる表意文字集合を 1998 年 5
月の徳島会議で凍結し規格化を速やかに行う.その
次の対象となる表意文字は、漢字ソース(出典情報)
を徳島会議で凍結し,その中から編集して行く予定
である.IRG は過去において独立性の高い運営をし
ていた経緯もあるが,今後は国際規格作成の上で効
率を上げることを期待したい.
国内では漢字 WG が対応しており,日本からプレー
ン 2 に提案するための準備として漢字ソースを募集
した.その結果多方面から多くの提案が寄せられてい
る.
3. Cultural Adaptability Workshop に関連して
1 月の Workshop には SC 2 と SC 22/WG 20,それに
JTC 1/WG 5 の関係者が集まり,JTC 1 のリエンジニア
リングの方針に従って,文化適応性に関する観点から
今後の体制に関する検討を行った.その結果の勧告と
して,SC 2 と WG 5 は同じ TD(Technical Direction)
を作成し,それに WG 20 の中で文字集合に関係する
部分を入れること,さらに,SC 2 と WG 5 は別に運
営することなどが勧告された.
しかし,3 月の SC 2 総会では,SC 2 と WG 5 は同
じ SC として今後運営すべきであるという提案が米
国からなされて日本の反対にもかかわらず多数で可
決された.この結果は 6 月に仙台で開催される JTC 1
総会で検討され結論が出る予定である.
4.1998 年度の国際会議予定
1998-05-11∼15
IRG
日本(徳島)
1998-09-21∼19
WG2
イギリス(ロンドン)
1998-12-14∼18
IRG
USA
1999-03-15∼24
WG2 WG3 SC 2 日本
■ SC 6 専門委員会(通信とシステム間の情報
専門委員会(通信とシステム間の情報
交 換 : Telecommunications and Information
10
Exchange between Systems)
Systems)
委員長 木下 研作(
研作(NTT)
NTT)
E-mail:
E-mail:[email protected]
1. 概要
SC 6 は大型計算機,ワークステーション等の情報
処理装置やネットワークシステム相互間のマルチメ
ディア情報を含む各種情報転送に必要な下位層プロ
トコルおよび PBX 等の私設統合サービス網の標準化
を担当している.SC 6 は,ニーズにあった規格をタ
イムリーに標準化するため,ITU-T に加えて,インタ
ーネットソサエティ,ATM フォーラム,フレームリレ
ーフォーラムとリエゾンをとりながら精力的に進め
ている.
SC 6 総会および WG 会議は,1996-6-9/18 にキスタ(ス
ウェーデン)で開催され,日本からは 15 名が参加した.
日本は 11 件のプロジェクトエディタと WG 1 事務局に就
任しており,米国と並んでその中心的な役割を担って
いる.また,旧 WG 2(ネットワーク層)と旧 WG 4(ト
ランスポート層)が WG 7 に合併された後の最初の WG
7(ネットワーク層およびトランスポート層,コンビー
ナは Mr. A. Chambers,英国)会議が開催された.
なお,国内の検討体制は,旧 WG 2 と旧 WG 4 が個別
に活動していたため(1998 年 1 月から新 WG 7 を発
足),本報告ではそれぞれ WG 2,WG 4 より報告して
いる.
2.1 WG 11(データリンク層)
(データリンク層)
(1) 無線 LAN
1995 年 12 月,及び 1996 年 9 月の SC 6 総会にお
ける結果から,米国 IEEE 802.11 を CD 投票に進める
ことで合意しており,それを受け国内では,関係者
である電波有効利用促進センター(ARIB),電信電
話技術委員会(TTC),WG 1,WG 3 から参加者を募
り無線 LAN SG(サブグループ)を設立,CD 投票に
対する日本の投票案を審議している.
その結果,日本においては 2.4GHz 帯を使用する無
線 LAN については呼出符号を使用して無線局自動識
別を行うことにとなっているため,E-Annex として,
小電力データ通信システムの無線局の無線設備標準
規格(RCRSTD-33A)の 3.4.1 項を追加することなどの
コメントを付けて「条件付き反対」投票を行った.1997
年 6 月の SC 6 総会において,日本のコメント(6 件)
に対して,エディトリアル(4 件)は採用となったが
懸案の Calling Name 及び FHSS スプリアス規定につい
ては採用できないと言うのがエディタの一次回答で
あった.これに対する反論後の議論の中で,日本への
サポートもあった事から Call Name については ITU-R
25 条及び MPT notice NO.759,1999 が存在する事を本
文に記載する事で決定した.また FHSS スプリアス規
定追加もそのまま採用され,アメリカ,イギリスのコ
メント(最新仕様を標準すべき)も採用され,すべて
のコメントが処理でき,DIS 投標に進む事が決定され
た.その後配布された DIS 8802-11 には日本のコメ
ント 6 件が全て反映されていることが確認できたた
め,「条件付き反対」から「賛成」に変更して DIS 郵
便投票を行った. その後,呼出符号として従来の呼
出符号の他に IEEE MAC address を追加する旨の告示
130 号が,告示 759 号の一部を修正する形で 3 月 31
日に新たに公告されたが,759 号の引用だけでも 130
号を実質的に包含するなどの理由から,現状どおりの
759 号の引用のみとして,1998 年 5 月の SC 6 総会に対
応している.
(2) HDLC 関連
HDLC 標準の拡張が主な課題となっている.非基本
フレームフォーマットの DAM 投票において,日本から
エディトリアルなコメントを指摘しており,受け入れ
られたが,HDLC 統合文書に関する調整が必要である
ことが確認された.HDLC フレームフォーマットの拡
張の NP 及び PDAM 投票において,NP は成立し,PDAM に
関しては日本からはエディトリアルなコメントを指
摘している.
(3) LAN/MAN 関連
デマンドプライオリティ(8802-12)は DIS 投票に
付され,日本は賛成としている.グループ MAC アド
レス(11802-2)は改訂文書での DTR 投票の結果,UK
のコメントを反映して,TR 出版することとなった.
トークンリング(8802-5)では,本体及びデディケー
ティッドトークンリングについては最終文書の出版
待ちとなっている.MAC ブリッジ(15802-3)として,
従来の MAC ブリッジ(10038)に PDAM 1(DQDB での
MAC ブリッジ)を統合して再編した文書が CD 投票に
付されたが,今まで議論されていない 8802-12 の MAC
ブリッジが含まれているなどの理由から,これが受
け入れられれば賛成にまわる「条件付き反対」とし
ている.
(4) X.25 DTE コンフォーマンス試験
データリンクレイヤ関連(8882-2)の DCOR 投票に
ついてはコメントはなく TC を発行することとなった.
8882-2.3 については,第 2 版をベースにした第 3 版
の DIS 文書が配布され,日本は賛成で投票を行ってい
る.
2.2 WG 22(ネットワーク層)
(ネットワーク層)
(1) ネットワーク層サービス定義
IANA を NSAP アドレス登録機関として認め,IANA の
AFI 割り当て,NSAP Address,Group Network Addresses
割り当てを追加する Amendment が DAM 投票に付された.
(2) ルーティング/マルチキャスト関連
IS-IS 間のルーティングプロトコルを規定する
ISO/IEC10589 の第 2 版 FCD 文書の作成指示がだされ
た.
また,イグアスで開催された国際会議より検討が
続いていた,グループ NSAP をユニキャスト NSAP の
集合として表現し既存の経路選択アルゴリズムを利
用するマルチキャスト方式が,ISO/IEC 9542,10589
11
の NP/PDAM 投票に付された.拡張性等の技術的な問
題点があるため NP が成立しなかった.現状,ISO で
は IS-IS 間でのマルチキャスト実現方式が存在して
いないこと,また,NLSP とともに用いることが可能
でありセキュリティの高いマルチキャスト環境を構
築できる利点があるため,今後テキストの修正を行
った上で再度 NP 投票に付される可能性がある.
(3) X.25 パケットレイヤプロトコル
衛星通信を目的としてモジュロ拡張を追加した
X.25 の改版に合わせ,ISO/IEC8208 の改版を行う FCD
テキストが作成されることとなった.適合性試験に
関する標準である ISO/IEC8882-3 は第 3 版が DIS 投
票に付された.
(4) プロトコル識別子/カプセル化方式
プロトコル識別子(NLPID)を規定する標準である
TR9577 にトレイラーオリエンテッドプロトコルに対
する IPI/SPI の割り当てを盛り込むべく第 4 版の
PDTR 文書が提出された.一方,IETF,FRF において
FR 上での IPv6 のカプセル化方式が,IPv4 と異なる
方式での検討が進められていた.日本は,第 4 版作
成を期に IPv6 の NLPID も盛り込み,カプセル化方式
の標準である DIS 13515 にも IPv6 のカプセル化方式
を NLPID 方式とすべしとの寄書を提出し,IETF,FRF
へもカプセル化方式を合わせるよう Liaison を送付
することを提案した.キスタ会議で本提案は認められ
た.
2.3 WG 33(物理層)
(物理層)
(1) コネクタ関連
ISO/IEC 2110 25 ポールコネクタについて ITU-T の検
討結果を取り込んだ形で改版が完了した.また ISO/IEC
2593 34 ポールコネクタについては仕様の誤記訂正を行
った.ISO/IEC 10173 ISDN 一次群コネクタについて誤挿
入防止用キー付きコネクタとキーなしコネクタの双方
を標準とし,特にキー付きコネクタの場合,製造性の問
題から国の責任において仕様変更も可能にする形
で DIS 投票が行われており,日本は賛成投票をした.
(2) インタフェースの機能的特性
DTE-DCE 間 の 制 御 信 号 の フ ロ ー 制 御 に つ い
て,ITU-T と連携をとりながら DTR 投票が行われ,日
本は賛成投票をした.
(3) LAN/MAN 関連
CSMA/CD 関連では 10Base5 PICS,全二重方式,
100BaseT2 に関し,FPDAM 投票が行われた.PDAM 投
票時の日本のコメントがすべて取り入れられたため,
日本は賛成投票をした.また新規プロジェクトとし
て 100BaseT のメインテナンス及び 1000M Operation
が提案されている.
Token Ring に 関 し て , 8802-5(2 版 ) の 改 版 ,
Dedicated Token Ring 及び Fibre Optic Attachment
改版が完了した.
IS LAN に関して,IS(ISO/IEC 8802-9)が完成した.
また DPAM については DIS 投票が行われているが,
日本のコメントが採用されているため,日本は賛成
投票をした.
無線 LAN に関して,IEEE 802.11 仕様ベースで議
論が行われている.その中で日本固有機能である呼
出信号(無線局識別信号であり,現国際標準案と整合
しない.)の存在が問題になったが,日本の場合は国
際標準以外に呼出符号が存在するという文章を追記
する事で決着した.その結果日本は DIS 投票に対し
て賛成投票をした(2.1 (1)参照).
2.4 WG 44(トランスポート層)
(トランスポート層)
(1) サービス定義文書関連
コネクションレス・マルチキャスト機能,及びプ
ロテクション QoS の追加を行った 8072 第 3 版が,
1996 年 8 月に出版されて以降トピックはなく,維持
管理フェーズにある.
(2) プロトコル文書関連
COTP(8073)関連では,1995 年以降出版手続きが滞
っていた 8073 第 4 版が,1997 年 8 月に出版された.
1995 年に開始された 8073 の実装条件を緩和する課
題は,キスタ会議で DAM(8073/DAM 1)として出版さ
れることとなった.プロジェクト見直しにより本課
題は IS 出版後キャンセルされることとなっている.
CLTP(8602)関連では,コネクションレス・マルチ
キャスト機能を追加した 8602/AMD 1 の出版(199612)以降トピックはない.
(3) 適合性試験関連
テ ス ト 構 成 と 目 的 (10025-1) , PIXIT と ATS
(10025-2),TMP(10025-3)の 3 パートの中で,IS
出版が遅れていたパート 2(10025-2)が,電子メディ
アで出版(1996-12)され,全プロジェクトが終結して
いる.
(4) レイヤ管理
別府会議(1995-3)で岩本委員がエディタを引き継
いだ ICS プロフォーマ(10737/Amd 2)が出版(1996-7)
されて以降,維持管理フェーズにある.キスタ会議
では 2 件の Defect が処理され,10737 の TC 1,TC 2
として出版されることとなった.
(5) Efficiency
トランスポート Fast Byte プロトコル(14699)は,
ITU-U との調整に時間を要したが,1997 年 6 月によ
うやく IS が出版された.
(6) 拡張トランスポートサービス(ECTS)/プロトコ
ル(ECTP)
マルチキャスト通信と拡張 QoS を提供する ECTS
(Enhanced Communications Transport Service)は,
別府会議(WD 第 1 版),ブラジル会議(WD 第 2 版),ガ
ンジー会議(CD 登録)を経て,キスタ会議で FCD に登
録された.FCD 投票に対し日本は“条件付き反対”
投票を行ったが,1997 年 12 月の ITU-T との共同中
間会議において各国コメントは処理され,FDIS 投票
に進むこととなっている.しかしながら現在,ITUT との共通文書化に向けたレビュー期間を取るため,
12
FDIS 投票が先送りになっている.
別 府 会 議 で 新 課 題 と な っ た ECTP(Enhanced
Communications Transport Protocol)は,韓国から
WD の提案はあったものの,プロジェクトエディタが
連続して会議を欠席する等,2 年程殆ど進展がなか
った.キスタ会議でようやく CD 化の事前承認が得ら
れ,上記の ITU-T との共同中間会議において CD 登録
された.現在,CD 投票実施中である.
(7) インターネット関連
インターネットソサエティの標準である RFC1006
(TCP を OSI トランスポートサービスにマッピングす
るためのコンバージェンス機能)をそのまま ISO 規格
に採用する IS(14766)が,1997 年 4 月に出版された.
更に,IETF で規格化が進んでいた RFC1006bis(クラス
2 機能のサポート)を取り込むために,14766/AMD 1 を
開発する作業をガンジー会議で NP 登録したが,NP 投
票で否認されている.
また,新トランスポートサービスの開発に当たり,
SC 6 側の ECTS/ECTP と IETF 側の TCPng(次世代 TCP)
の間で,開発協力できる領域を探るための活動(合
同会議及びリエゾン関係)が続いているが,今のと
ころあまり進展はない.SC 6 側は ECTS をインター
ネットドラフトに登録する等の活動を行っているが,
IETF 側は興味を示していないのが現状である.
2.5 WG 66(私設総合サービス網)
(私設総合サービス網)
(1) 参照構成
高速私設総合サービス網(HS-PISN)を扱う参照構成
パート 2 についてキスタ会議にて議論され,その後
FCD 投票が行われた.本件についてはソウル会議に
てコメント処理される.
また,Extension Line を扱う参照構成パート 3 に
ついてはキスタ会議にて Mobility の参照構成を中
心に議論された.各国の状況を踏まえ,ソウル会議
においても WD の検討を継続する.
(2) N-PISN 関連
キスタ会議において狭帯域私設総合サービス網(NPISN)付加サービス他の 14 件の審議を行い,次のステ
ージに進んだ.日本のコメントはほぼアクセプトされ,
問題になる様な事項はない.狭帯域系の付加サービス
については,次回のソウル会議の審議で終わりに近づく.
(3) Mobility
WG 6 として現在の一番重要な課題である.キスタ
会議においては日本の PHS を国際標準として認知し
てもらうため,数十件のコメントおよび寄書を提出
し,審議を行った.かなりもめる事を覚悟していた
が意外にもすべてのコメントおよび寄書がアクセプ
トされた.その後 FCD 投票に先立ち,エディタより
投票案を送付してもらい,投票に先立ちエディタに
日本コメントを送付した.現在,FCD 投票中である
が,ソウル会議において審議する.
(4) B-PISN 関連
広帯域私設総合サービス網(B-PISN)について日本
はキスタ会議において ATM ForumPNNI1.0 との相互接
続性を確保すべきとの議論を行い,アクセプトされ
た事は重要である.今後は付加サービスの検討がメ
インになると予想されるが,網が提供するサービス
の要否を含めた検討が必要となる.
■ SC 7 専 門 委 員 会 ( ソ フ ト ウ ェ ア 技 術 :
Software Engineering)
Engineering)
委員長 山本 喜一(慶大)
喜一(慶大)
E-mail:
:[email protected]
E-mail
1. 概要
SC 7 は,ソフトウェア開発に関連したソフトウェ
ア技術の標準化に取り組んでいる.現在は 9 つの WG
で以下のテーマについて検討を行っている.ドキュメ
ンテーション(WG 2),CASE ツールの適用(WG 4),
ソフトウェア製品の品質評価と測定(WG 6),システ
ムライフサイクルプロセスの定義(WG 7),ソフトウ
ェア構成管理(WG 8),ソフトウェアの安全性(WG 9),
ソフトウェアプロセスの評価(WG 10),CASE データ
交換形式(WG 11),機能的規模測定法(WG 12).
1997 年度は,6 月にサンフランシスコ(ウォルナ
ットクリーク)で総会と各 WG の会議を開催し,22
ヶ国から 180 名を超す代表が集まり,懸案の問題事
項について審議を行い,多くの成果をあげた.日本
からは 19 名の代表団を送り,提出したドキュメンテ
ーションでも,会議における意見交換でも多くの貢
献を行う事ができた.これに加えて,各 WG はさらに
1∼2 回の国際会議を開催し,活発に活動を行ってい
る.活動の成果としては,IS 2 件,DIS 4 件,DTR 12
件,FCD 9 件,CD 11 件,NP 2 件の審議,投票を行
った.また,多くの管理的な事項についての意見提
出,投票も行っている.日本の人的な面での貢献は,
BPG の,委員 WG 6 のコンビーナ及びセクレタリ,WG 6
で 3 名のプロジェクトエディタを出しているほか,日
常的に多くの寄書により価値の高い貢献を行ってい
る.
2. 主なプロジェクトの進捗状況
2.1 WG 2(ソフトウェアの文書化
2(ソフトウェアの文書化:
(ソフトウェアの文書化:System Software
Documentation)
Documentation)
本 WG は,ソフトウェア開発における文書に含める
情報項目とそれらの構成についての規格を作成して
い る . 応 用 シ ス テ ム の 文 書 化 要 領 ( Project
07.03.02)で ISO/IEC 6592 の改訂版として DIS 投票
が終了して IS の出版を待っている状態にある.本年
度は対応する JIS X 0126 の改訂も行った.Process
Information Products(Project 07.03.39)は,WD で
の審議を行っているがまだ CD の水準ではなく,1998
年の総会で CD 登録の予定である.ユーザドキュメン
13
テーションプロセス(Project 07.03.40)は CD 投票を
終了し,
すべてのコメントを審議して 6 月の総会で FCD
を発行する予定である.国内委員会は,これらのプロ
ジェクトに積極的に参加するとともに,ソフトウェア
生産過程におけるオンライン文書のあり方について
議論を進めている.
2.2 WG 44(ツールと環境
(ツールと環境:
(ツールと環境:Tool and Environment)
Environment)
本 WG は,CASE ツールの適用要領(Project 7.32:
Adoption of CASE Tools)で CASE ツールをソフトウ
ェア開発現場に適用するときの標準的な手順につい
ての規格を作成しており,DTR 投票まで終了している.
NP として Reference Model for Software Engineering
Environment が承認された.
当専門委員会では,本 WG の国内産業へ与える影響
は大きくないと判断し,対応する小委員会を設けず,
専門委員会審議事項として対応している.
2.3 WG 6(評価と測定法
6(評価と測定法:
(評価と測定法:Evaluation and Metrics)
Metrics)
本 WG は,ソフトウェアの評価とソフトウェアシス
テム性能の測定と評定について審議している.
ソフトウェアの評価(Project 7.13: Evaluation
of software)では,Project 7.13.1 として 3 分冊
から成る ISO/IEC 9126 シリ−ズ“品質特性と測定法
(Software quality characteristics and metrics)”
を,また Project 7.13.2 として 6 分冊から成る
ISO/IEC 14598 シリ−ズ "ソフトウェア製品評価
(Software product evaluation)"の 2 系統のマル
チパート規格原案を作成中である.前者では,
9126-1: 品 質 特 性 と 副 特 性 ( Quality
characteristics and sub-characteristics)の CD
及び 2nd CD 投票,9126-2:外部測定法(External
Metrics)の PDTR 投票,9126-3:内部測定法(Internal
Metrics)の PDTR 登録投票が行われた.審議の結果,
9126-1 が FCD 投票に進められた.後者では,145981:全体の概観(General Overview)及び 14598-5:
評価者のプロセス(Process for Evaluators)の DIS
投票時のコメント処理を終え規格化作業を完了した.
ま た , 14598-2 : 計 画 と 管 理 ( Planning and
management)の 2nd CD 投票,14598-4:取得者のプロ
セス(Process for Acquirers)の DIS 投票,145986 : 評 価 モ ジ ュ ー ル の 文 書 化 ( Documentation of
evaluation module)の 2nd CD 投票が行われた.審議
の結果,14598-2 及び 14598-3:開発者のプロセス
(Process for Developers)が FCD 投票に進められた.
ソフトウェアシステム性能の測定と評定(Project
7.36:Measurement and rating of performance of
computer-based software system)では,2nd CD 投
票の結果をベースにウォルナットクリーク会議で審
議を行い,FCD 投票に進めた.FCD 投票時のコメント
をベースに次回ヨハネスブルグ会議で審議を行うこ
とになっている.
日本からは,東(早大)がコンビーナ及び Project
7.13 のプライムエディタ,込山(NEC)がセクレタ
リアート,谷津(日本 IBM)と山田(東芝)がそれ
ぞれ Project 7.13.2 と 7.13.3 のプロジェクトエデ
ィタを務めており,技術面だけでなく運営面でも多
大な貢献を行っている.
2.4 WG 7 ( ラ イ フ サ イ ク ル 管 理 : Life Cycle
Management)
Management)
本 WG は,システムライフサイクルプロセスの定義,
IS 12207(SLCP)ガイド,及びソフトウェアメンテ
ナンスプロセスという 3 規格の審議並びに IS 12207
の改定準備を行っている.国内での対策委員会での
活動も活発で,いずれの国際会議にも日本から 2 名
参画するなど,積極的に貢献している.
システムライフサイクルプロセスの定義(Project
7.38:System Life Cycle Processes)は,IS 12207
ソフトウェアライフサイクルプロセスのシステム版
となるもので,6 月に規格の骨格を決定し,11 月の国
際会議で詳細化し,WD 一版を作成した.
IS 12207(SLCP)ガイド(Project 7.26:Guidebook
for Life Cycle Processes)は,DTR 投票でのコメ
ント処理を完了し,ISO 事務局に送付した.1998 年
度 JIS-TR 化が予定されている.
ソ フ ト ウ ェ ア メ ン テ ナ ン ス プ ロ セ ス ( Project
7.37:Software Maintenance)は,IS 12207 の保守
プロセスを詳細に規定するものであり,CDR 投票での
コメントを処理し,CD レベルになり,ソフト保守ビジ
ネスに役立てるべく活動している.
IS 12207 改定準備では,上述のシステムライフサ
イクルプロセス規格や SC 7/WG 10 担当のソフトウェ
アプロセス評価規格との整合性を図り,2002 年の同
時発行をめざすため,SC 7/WG 7 の中にその改定要求
をまとめる OWG(Other Working Group)を英国,米
国,カナダ,フランス,豪州,日本の 6 か国で構成
した. SC 7/WG 10 からの要求を取り込むための会
議を 1998 年 3 月ベニスにて WG 10 と合同で開催した.
また,1997 年 6 月米国で開催された ISESS'97 で
は,各国の IS 12207 の適用をテーマとしたパネル討
議に参加し,日本での適用状況を報告し各国から大
きな反響があった.
2.5 WG 8(ライフサイクル支援
8(ライフサイクル支援:
(ライフサイクル支援:Support of Life
Cycle Process)
Process)
本 WG は,ソフトウェア構成管理及びソフトウェア
プロジェクト管理を中心に活動を行っている.
ソフトウェア構成管理(Project 7.23:Software
Configuration Management)については第 1 回の DIS
投票を行った.この結果,IS へ移行するために必要
な数の賛成投票は得られたが,規格の基本的な性格
を変更するようなコメントが 4 件あり,これらにつ
いては editor のレベルで解決困難であるため,コメ
ント未解決の旨を付記して JTC 1 へ戻した.現在,
JTC 1 で規格原案を type 1 の TR に変更することの
賛否についての投票の結果を集計中である.
ソフトウェアプロジェクト管理(Project 7.27.2:
14
Life Cycle Processes – Software Project Management)
については米国,豪州,フランス,南アフリカ及び
日本のコントリビューションに基づき WD を作成し
た.現在,WD に対する各国のコメントを反映した
PDTR 投票原案を作成中である.
国内委員会では, 国際の活動と同期をとって, 上
記案件に精力的に対応した.特に,ソフトウェアプ
ロジェクトの WD 原案の作成では,その一部を担当す
るなど,積極的に寄与した.
2.6 WG 9(
9 ( ソフトウェアインテグリティ:
ソフトウェアインテグリティ: Software
Integrity)
Integrity)
本 WG ではソフトウェアの問題が重大な損失を与
える分野におけるリスク抑圧に関する標準化を IEC
TC56 WG 10(Dependability:Software Aspect)と
連携して進めており,下記の 3 つの規格の作成に貢
献している.
ソフトウェアが組込まれたシステムのインテグリ
ティ水準(Project 07.30:ISO/IEC 15026 System and
Software Integrity Levels)は DIS 投票を終え,コ
メント吸収を行い IS に必要な手続きを終えた.
高いインテグリティ水準が要求される分野におけ
る 技 法 と ツ ー ル の ガ イ ド : IEC 1720 Guide to
techniques and tools for achieving confidence in
software の WD を作成した.
IEC 300-3-6 Application Guide:Software aspects
of dependability の CDV を終えた.
また,日本は国際会議へのメンバー派遣,各規格
に対する対案の提出など積極的に貢献している.
1998 年 4 月には IEC TC56(電子情報通信学会)と共
に WG 会議を筑波で開催することになっている.
2.7 WG 10(ソフトウェアプロセス評価
10(ソフトウェアプロセス評価:
(ソフトウェアプロセス評価:Software
Process Assessment)
Assessment)
本 WG は,ソフトウェア開発プロセスの評価・改善
に関する規格(ソフトウェアプロセス評価:Project
7.29:Software Process Assessment)について検討
している.この規格は Part 1:概要,Part 2:プロ
セスとプロセス能力の参照モデル,Part 3:評価の
実施,Part 4:評価実施の指針,Part 5:評価モデ
ルと指標,Part 6:評価者認定の指針,Part 7:プ
ロセス改善への使用指針 Part 8:供給者のプロセス
能力評価への使用指針,Part 9:用語集から構成さ
れている.Part 5 以外は DTR として承認され,TRType2 として発行のため印刷中である.Part 5 は現
在 DTR 投票中である.この規格は,2 年間の試行に
より方法論的な実用化検証を行った後,IS に移行す
る方針である.日本からは全体の構成を再構築し,
よりわかりやすい規格にすることを既に提案してお
り,今後の検討の主題とする予定である.日本からは
エディタは出していないが,各ドキュメントの原案
作成・検討では作業を分担している.
国内委員会は,ソフトウェア産業の発展のために
普及という面でも討議がなされている.国際会議は
年 3 回開催されているが,日本からは毎回出席し,
数多くの寄書を提出し,議論に参加する事により多
大なる貢献を行っている.97 年度は,湘南国際村で
国際会議を開催し,併せて情報技術標準化フォーラ
ム「ソフトウェアプロセス評価−SPA−標準化動向」
を開催し,SPA の普及を図った.また,有効性を検
証するための試行でも,北アジアにおける情報セン
ターになっており,この面でも国際貢献をしている.
2.8 WG 11(ソフトウェア技術に関するデータの定
11(ソフトウェア技術に関するデータの定
義 と 表 現 : SEDDR : Software Engineering Data
Definition and Representation)
Representation)
Project 7.19.3(High-level Petri-net Standard)
では,CD 15909 の CD 投票を終了し,現在,FCD 投票
の準備を進めている.
Project 7.28(Software Engineering Data Description
and Interchange:SEDDI)では,CASE データ交換形
式である CDIF(Common Data Interchange Format)
として,3 系列のマルチパート規格を作成中である.
これらは,CDIF の概念的なモデルを規定する CDIF
Framework である CD 15474-1∼2,データ交換フォ
ーマットを規定する CDIF Transfer Format である CD
15475-1∼3,CASE ツールの扱うダイアグラムなどの
データ領域ごとのモデルを規定する CDIF Semantic
Meta model である CD15476-1∼5 については FCD 投
票に,CD 15474-3 については CD 投票に至った.こ
れらの規格案の作成にあたっては,日本は WD 段階か
らマルチバイト化の提案と規格案の一部の執筆を含
む積極的な寄与をしており,最近は,NCALS(CALS
技術研究組合)における CDIF を利用した実証実験の
結果も規格案に反映させてきた.
また,5 月には日本がエディタ(長野 WG 11 前主
査 ( NTT ) ) を 務 め て き た ISO/IEC 14568 : 1997
Information technology – DXL: Diagram eXchange
Language for tree-structured charts が国際規格
として発行され,Project 7.19.2 は終了した.
2.9 WG 12(機能的規模測定法
12 (機能的規模測定法:
(機能的規模測定法 : Functional Size
Measurement)
Measurement)
本 WG では,Project 7.31 として,ソフトウェア
の規模をソフトウェアの持つ機能に着目して表現す
る Functional Size Measurement(FSM)の標準化を
進めている.この標準は次の 5 つのパートからなる
マルチパートの標準を目指している.Part 1:概念
の定義,Part 2:適合性の検定,Part 3:可用性の
検定,Part 4:ユーザ要求とリファレンスモデル,
Part 5:適用領域.このうち,Part 1 については,
1996 年 5 月に DIS 14143-1.2 として 2 回目の DIS 投
票を行い,100%の支持で承認された.現在,出版待
ちであり,1998 年度には JIS 化も予定されている.
他のパートについては,Part 2 以外は予定より進捗
が遅れている.
このため,1997 年 11 月に開催されたトリノ会議に
おいて,1998 年 5 月の南ア・ヨハネスブルグ会議で
15
Part 2 を CD 登録,Part 3∼5 については PDTR とし
て登録を行えるように作業を進めることが決定され
た.日本はエディタこそ出していないが,国際会議
へのメンバの派遣,各パートに対して対案を出すな
どの積極的にコミットしているなど,多くの貢献を
行っている.
■ SC 11 専門委員会(フレキシブル磁気媒体
専門委員会(フレキシブル磁気媒体:
(フレキシブル磁気媒体:
Flexible Magnetic Media for Digital Data
Interchange)
Interchange)
委員長 大石 完一(パルステック工業)
完一(パルステック工業)
E-mail:
E-mail:[email protected]
1. 概要
SC 11 は,磁気テープやフレキシブルディスクな
どの磁気記録媒体に関する標準化を担当しているが,
フレキシブルディスクが一段落し,大容量磁気テープ
カートリッジ(以下、MTC と略す)が主体となってい
る.情報交換用 MTC は,情報処理技術の進展に伴っ
て,高速化・大容量化に向けて各種の新製品開発が
活発化し,早期に標準化して市場導入したいとの業
界事情から Fast-track DIS(以下、FTP と略す)に
よる標準化提案が主となり,現在,NP→WD→CD→DIS
→IS という通常の 5 ステップを踏む標準化アイテム
は 2 件だけとなっている.SC 11 では,標準媒体を
基準とした相対比較によって互換性を規定する方式
をとっているので,NP,FTP に関わらず標準媒体の
制定が SC 11 の重要な任務の一つとなる.SC 11 の総
会は,1.5 年おきとなっており,1997 年度は開催され
ていない.1997 年度の作業概要は,次のとおりであ
る.
・ NP 登録
・ CD 登録
・ DIS 投票
・ IS 出版
なし
1件
6 件(すべて FTP による)
1件
2. 主なプロジェクトの進捗状況
2.1 8mm 幅,ヘリカル走査記録,HH-1
幅,ヘリカル走査記録,HH-1 様式(記録容
様式(記録容
量 20GB,転送速度
20GB,転送速度 3MBps)
3MBps)
日本の JIS X 6143 を FTP 提案したもので,199709-27 期限で DIS 投票が行われ,IS 15781 として承
認された.Disposition and Comments Report 及び
Final DIS を提出し,現在 IS 出版待ち段階にある.
また,この標準媒体は,RCJ(日本電子部品信頼性セ
ンター)の標準媒体供給センターによって開発し,
国際供給準備が完了している.
2.2 19mm 幅,ヘリカル走査記録,DD-1
幅,ヘリカル走査記録,DD-1 様式(記録
様式(記録
容量 100GB,転送速度
100GB,転送速度 15MBps)
15MBps)
NP から進めたもので,放送用に用いられている D-1 様
式ビデオテープを高速・大容量情報記録用に規格化審
議が進められている.ハードウェア部分の図面の整備の
関係で完成が遅れていたが,1996 年度の SC 11 総会で,
ハードウェア部分は,既存の IEC 規格を引用することに
し,フォーマット規格として早期に規格化することが決
議された.これを受けて,提案元である米国から改正
された CD を DIS 14417 とする準備が進められている.
2.3 12.7mm 幅,ヘリカル走査記録,RSP
幅,ヘリカル走査記録,RSP 様式(記録
様式(記録
容量 21GB,転送速度
21GB,転送速度 2MBps)
2MBps)
民生用で広く普及している SVHS カセットテープ
を情報処理用の安価な大容量 MTC とする米国からの
NP 提案が 1994 年受理され,審議が継続している
(WD15204).
2.4 その他の FTP による 12.7mm 幅 MTC
(1) ヘリカル走査記録,DTF-1 様式(ECMA からの FTP,
記録容量 42GB,転送速度 6MBps)
ソニー開発の業務用データカムレコーダとして実
績のある機構を基に,情報処理用高速・大容量化し
た MTC で,1997-10-10 期限の DIS 投票が行われ,IS
15731 とすることが承認された.
(2) DLT 3-XT 様式及び DLT 5 様式(共に ECMA から
の FTP,最大記録容量 35GB,転送速度 5MBps)
1998-02-28 期限の DIS 投票が行われ,IS 15895 及
び IS 15896 とすることが承認された.これらは,DLT
シリーズとして標準化されている一環である.
2.5 その他の FTP による 8mm 幅 MTC
(1) ヘリカル走査記録、DA-2 様式(ECMA からの FTP,
記録容量 20GB,転送速度 3MBps)
ISO/IEC 12246 の後継機で,1997-10-10 期限の DIS
投票が行われ,IS 15757 とすることが承認された.
(2) ヘリカル走査記録,AIT-1 様式(ECMA からの FTP,
記録容量 25GB,転送速度 3MBps)
ソニーで開発され,1997-11-08 期限の DIS 投票が
行われ,IS 15780 とすることが承認された.
■ SC 17 専門委員会(識別カードおよび関連機器:
(識別カードおよび関連機器:
Identification cards and related devices)
devices)
委員長 木澤 誠
1. 概要
1997 年 4 月∼1998 年 3 月に開催された国際会議は,
SC 17 の総会が 1 回,WG 会議が 14 回,及び TF 会議
が 6 回で,わが国からは WG 3 以外はその殆ど全部に
出席している.SC 17 の総会(第 10 回,TC 95 時代
から通算して第 26 回)は 10 月 8∼10 日にスペイン
のマドリッドにおいて開催され,15 ヵ国 4 機関から
計 49 名(わが国からは 12 名)が参加した.
この期間に新たに発行された IS は下記の 4 件であ
る.(番号の前の ISO/IEC は省略)
・ 7501-3 Machine-readable travel documents −
Part 3 : Size-1 and Size-2 machine-readable
official travel documents(1997-04-15)
・ 7816-3 IC cards with contacts − Part 3 :
16
Electronic signals & transmission protocols
改訂(1997-12-15)
・ 7816-4 IC cards with contacts−Part 4:Inter
industry commands for interchange AM1: Impact
of secure messaging on the structure of APDU
messages(1997-12-15)
・ 7816-5 IC cards with contacts−Part 5 AM1:
Numbering system and registration procedure
for application identifiers(1997-12-15)
また,承認が済み発行待ちのものに次の 3 件がある.
・ 7816-1 IC cards with contacts−Part 1:Physical
characteristics 改訂
・ 7816-2 IC cards with contacts − Part 2 :
Dimensions and location of contacts 改訂
・ 7816-7 IC cards with contacts − Part 7 :
Interindustry commands for Structured Card
Query Language(SCQL)
2. 主なプロジェクトの進捗状況
2.1 WG 11(カードの物理的特性と試験方法)関係
(カードの物理的特性と試験方法)関係
10373(Test methods)シリーズのうち Part 3(IC
cards)の第 2 次 CD 投票及び Part 4(Contactless IC
cards)の FCD 投票は準備中.薄型(TF)カードの NP
が承認されたので,15457 シリーズとして 2001 年 IS
発行を目標に作業を進める.
2.2 WG 33(旅行用文書
(旅行用文書[
(旅行用文書[MRTD])関係
MRTD])関係
Co-existent technology の NP が承認されたので,
こ れ を 担 当 す る . 7501-1 ( Machine-readable
passport)の改訂を継続中.7501-2(Machine-readable
visa)の改訂 WD の新版を準備中.MRTD に IIN を使用
することを検討する.
2.3 WG 44(外部端子付
(外部端子付 IC カード関係)
7816(IC cards with contacts)シリーズの一連の作
業 が 進 行 し て い る . Part 6 ( Interindustry data
elements )は DAM 1 投 票 中 . Part 8 ( Security
architecture
and
related
interindustry
commands)は第 2 次 CD 投票中.FDIS 投票は 1998-03
目標.Part 9(Enhanced interindustry commands)
は WD 作成中.FCD 投票は 1998-03 目標.Part 10
( Operation procedure and ATR for synchronous
cards)は CD 投票済.FCD 投票 1998-03 見込.Part 11
(Security architecture)は WD 準備中.CD 投票
1998-12 見込.試験法は 7816 から 10373 に移し,新
しい試験法に就いても Ad hoc Group を作って検討中.
低電圧(3V 未満)使用の IC の NP が承認された.
2.4 WG 55(カード発行者番号)関係
(カード発行者番号)関係
所持するブロックを使用していない者には照会を
して返事がなければ割当を取消すこととした.現行
の MII の使用を中止するか否かについて調査したが,
直ちには変更を行わず,2003 年の 5 年見直しまで待
つことにする.7812(Identification of issuers)
の改訂を行いつつある.ITU が IIN を多数獲得した
がっているが,これを斥けた.
2.5 WG 8(外部端子なし
8(外部端子なし IC カード)関係
10536-1(Contactless IC cards−Phys. charact.)
の 改 訂 に 着 手 し た . 10536-4 ( Answer-to-reset &
transmission protocols)は近く CD 投票の見込.試
験法(CD 10373-4)は意見調整中.Proximity cards
(PICC)に関しては 14443-1(Phys. charact.)は CD
投票済.意見調整の後 FCD 投票にかける.14443-2
(RF interface)は 1998-02 に TF の作業が完了する
予定.14443-3(Electronic signals & transmission
protocols)以下順次作業を進める.Vicinity cards
(VICC)(Hands-free cards を改称)は 15693 シリ
ーズとして作業を進め Part 1 及び 2 について CD 投
票中.試験法は 14443 に対するものと 15693 に対す
るものとをそれぞれ 10373-6 及び 10373-7 とする.
2.6 WG 99(光メモリカード)関係
(光メモリカード)関係
前 回 総 会 の 決 定 に 基 づ い て 11694-2 ( Linear
recording method − Dimensions and location of
accessible optical area)Annex A の光記憶面の位
置について討議した.その修正案 11694-2/PDAM 1 を
投票中.
2.7 7813 の改訂
UK 提案の 7813(Financial transaction cards)
改訂のため WG 7(Financial transaction cards)
を復活させた.
2.8 運転免許証の NP
前回の決議による調査の結果運転免許証の NP を
SC 17 から提出した場合,現在明確に参加の意志を
表しているのは米国,日本を含む 4 国(議場で 2 国
追加)で,EU 諸国は否定色が強い.事態を打開する
ため委員長と J Rodakis,G Klein 両氏が SC 17 を代
表して EU の関係者と交渉することとした.この NP
が承認されることを見越して,SC 17 は新 WG 10 を
結成する.なおわが国ではこれに備えて,警察庁の
担当課と協力して準備を進めている.
(注)SC 17 国内委員会として,日本事務機械工業会が担当.
■ SC 18 専門委員会(文書処理および関連通信
専門委員会(文書処理および関連通信
機 能 : Document Processing and Related
Communication)
Communication)
委員長 池田 克夫(京大)
克夫(京大)
E-mail:[email protected]
1.概要
1.概要
SC 18 は,文書体系,文書記述言語,情報の転送・
交換の手段,そして文書編集のための操作環境に関
する技術の標準化を推進している.本報告では,SC
18 全体に関わる報告,開放型文書体系(ODA)およ
び ODA 内容記法の WG 3,分散システム間コミニュケ
ーションの WG 4,ドキュメント記述および処理言語
17
の WG 8,そしてユーザインタフェースとシンボルの
WG 9 の状況について紹介する.
1997 年の SC 18 総会の概要を以下に紹介する.ト
ルコ共和国のイスタンブールにて 1997 年 4 月 29 日
∼5 月 1 日に開催され,8 ヶ国 34 人(内,日本から 4
名)が参加した.WG 3 の ODA は終了,WG 4 の MHS お
よび DFR は分散処理応用サービスの類にまとめられ,
SGML を基にする WG 8 は表現言語の新たなグループに,
そして WG 9 も新たなユーザインタフェースグループ
に,という JTC 1 でのまとめに沿った方向で各 WG の
審議もそれぞれ行われた.多くのプロジェクトが終了
段階に至っている事もあり大きな論点もなく進行し
たが,WG 9 の今後に関連して,今期の議長のアサイ
ンに関して,Chairman ではなく Acting Chairman に
すべきという欧州側からの強い要求が出され暫時紛
糾した.
国際の SC 18 の標準化活動は本総会により実質的
に解散し,JTC 1 でのまとめに沿った方向で各 WG が
動き出した.SC 18 の国内委員会は 6 月の JTC 1 の
総会に正式に解散が決まるまでの暫定的な形態を備
えて作業を継続している.特に,新しいグループを
形成する予定の 2 つの WG(JTC 1/WG 4,WG 5)に関し
ては,今後のスコープと当面の目標を具体的に設定
できるように,国内の作業を進めることとしている.
2. 主なプロジェクトの進捗状況
2.1 WG 33(開放型文書体系
(開放型文書体系(
(開放型文書体系(ODA)および
ODA)および ODA 内容記
法 : Open Document Architecture ( ODA ) and ODA
Content Notations)
Notations)
SC 18/WG 3 は,JTC 1 の再構築,応用者の伸び悩み
などの現状から新規活動を停止し,新規規格開発
は,ITU-T.Q3 へ移管した.現在までに発行した国際
規格は,次のとおりである.なお,括弧内は,対応 JIS
番号を示す(1998.03.31 現在).
(1) ISO/IEC 8613-1(ODA 第 1 部 総則),JIS X 4101
(2) ISO/IEC 8613-2
(ODA 第 2 部 文書構造),
JIS X 4102
(3) ISO/IEC 8613-3(ODA 第 3 部 ODA 文書の操作の
ための抽象界面),JIS X 4103
(4) ISO/IEC 8613-4(ODA 第 4 部 文書概要),
JIS X 4104
(5) ISO/IEC 8613-5(ODA 第 5 部 文書交換様式(ODIF)),
JIS X 4105
(6) ISO/IEC 8613-6(ODA 第 6 部 文字内容体系),JIS
X 4106
(7) ISO/IEC 8613-7(ODA 第 7 部 ラスタ図形内容体
系),JIS X 4107
(8) ISO/IEC 8613-8(ODA 第 8 部 幾何学図形内容体
系),JIS X 4108
(9) ISO/IEC 8613-9(ODA 第 9 部 音響内容体系),JIS
X 4109
(10) ISO/IEC 8613-10(ODA 第 10 部 ODA の形式的仕様
記述),JIS X 4110
(11) ISO/IEC 8613-11(ODA 第 11 部 表構造及び表組),
JIS X 4111
(12) ISO/IEC 8613-12(ODA 第 12 部 文書断片の識別),
JIS X 4112
(13) ISO/IEC 8613-14(ODA 第 14 部 時間関係及び非
線形構造,JIS X X 4114 仮番)
その他,ISO/IEC CD 8613-13(算表)及び ISO/IEC
CD 8613-15(映像内容体系)などが作業中であった
が,JTC 1 の再構築によって,開発中止となった.
更に,SC 18 ではないが,ISO/IEC JTC 1/SGFS から
4 種類の応用仕様が国際規格として出版され,利用
者である米国 DoD では CALS 文書の一角に規格(7)の
ラスタ図形(特に,タイル状ラスタ図形)を採用し,
日本の CALS 技術研究組合はデータベースのための
共通管理項目として規格(4)を,音響の外部内容記法
として規格(9)を採用している.
2.2 WG 4(分散システム間コミュニケーション
4 (分散システム間コミュニケーション:
(分散システム間コミュニケーション :
Distributed Systems Communications)
Communications)
分散システムにおけるメッセージングプロトコル
の検討をおこなっている.メッセージングは ITU-T
SG 7 の MHS と Collaborative Team として検討を
進めている.MHS のメンテナンスが主で認証関連で
パスワード保護,Certificate,ISO/IEC 10646 に対
応する OR 名の処理,及び MHS-EDI の長大メッセージ
処理のための拡張が DAM にかけられてた.メッセー
ジング以外では DPA(文書印刷応用)のテクニカル
コリジェンダムの審議を行った.
1997 年 12 月 ITU-T と合同でジュネーブ会議をお
こなった.SC 18 の解散を受けて,1997 年 12 月より
SC 33 の準備が開始され,1998 年より SC 33/WG 1 と
して活動を継続している.ITU-T との共同作業は継
続する予定であり,SC 18/WG 4 のコンビナと事務局
が SC 33/WG 1 を引き続き担当している.
2.3 WG 8 ( ド キ ュ メ ン ト 記 述 お よ び 処 理 言 :
Document Processing and Description Languages)
Languages)
1997 年度の主要な活動を次に示す.
(1) W3C(World Wide Web Consortium)によって XML
(Extensible Markup Language)が発表されたことに
より,XML を SGML(ISO 8879)の完全なサブセットに
位置付けるため,SGML TC2 の案が 5 月の SC 18/WG 8
会議で審議され,9 月の投票で承認された.その投
票コメントに対する対処の議論が 12 月の JTC 1/WG 4
会議で行われ,最終テキストが作成された.
(2) ISO HTML(ISO/IEC 15445)の NP/CD 投票が行わ
れ,承認されたが,CD テキストについては日本を含
む各国から多くのコメントが提出され,大きくその
内容を変えることが求められた.12 月の JTC 1/WG 4
会議で対処が審議された.
(3) フォントサービス(ISO/IEC 15413)Part 1(抽
象サービス)の承認された CD 投票におけるコメント
に対する対処が,5 月の SC 18/WG 8 会議で審議され,
DIS テキストが作成された.Part 2(プロトコル)
に関しては進捗がなかったため,JTC 1 での見直し
作業においてそのプロジェクトが取り消されたが,
18
その際に JTC 1 の手違いにより,Part 1 のプロジェ
クトも同時に取り消されてしまった.そこで,12 月
の JTC 1/WG 4 会議で WG 4 から抽象サービスに関す
る NP 提案が作成され,DIS テキストを添付して JTC 1
に提案された.
(4) HyTime(ISO/IEC 10744)の改訂版が出版された.
その後,直ちにその改訂版に対する TC 案が提出され,
DTD をもたない SGML 文書(例えば,XML 文書)に対
する配慮が施された.
(5) フォント情報交換(ISO/IEC 9541-1)に関する DAM
2(技術拡張)が,投票によって承認された.
(6) 12 月の JTC 1/WG 4 会議で WG 4 から可変対話形
文書の交換規格(ISMID)に関する NP 提案が作成さ
れ,投票が行われた.これは,対話形文書の交換に
際してこれまで規格がなかったために環境に依存し
がちであった文書中の behavior 要素を,HyTime の
体系形式によって規定する.
(7) SGML の記法宣言等で用いる公開識別子の一覧を
提供する TR 9573-9 の PDTR 投票が行われた.
2.4 WG 99(ユーザシステムインタフェースとシンボ
(ユーザシステムインタフェースとシンボ
ル:User-systems interface & symbols)
symbols)
WG 9 は,昨秋の JTC 1 のリエンジニアリングによ
って,当面 JTC 1 直属の WG 5 として活動することに
なった.また,野原氏が,事務機械工業会を退職し
たことによって,国際セクレタリアートを退任した.
国内的には,1997 年 4 月に,日本事務機械工業会か
ら,情報規格調査会に事務局が変更になった.
WG 9 の国際会議は,
5 月に Sydney,
11 月に Cupertino
で開催され,日本からは山本主査以下,それぞれ 5
名,4 名が参加した.また,9 月にアイコンの Editor's
meeting が開かれ,2 名が参加した.
(1) ユーザインタフェースサブグループ(UISG)
アイコンの機能,カーソルの動きなどを審議して
いる.アイコンの Part 6:Action icons の CD 投票
が行われた.Part 4,5 については,日本の山本主
査,中村委員がプロジェクトエディタを務めている.
(2) キーボードサブグループ(KBSG)
IS 14755 (ISO/IEC 10646 の入力方法)が,日本は
反対投票したが,賛成多数で発行された.また,ポ
ータブルキーボードの NP 投票が行われ,承認されて
いる.一方,分割式キーボードの DIS 投票に対して
は,日本は反対投票を行った.
(3) シンボルサブグループ(SYMBOL SG)
オフィス機器に表記する図記号集を審議している
が,元になる国際規格(ISO 7000 など)の改訂が終了
していないため大きな動きはない.
(4) ペン入力サブグループ(PEN SG)
ペンによる手書きに使用する記号 11 種(削除,複
写など)を定義した DIS 14754(Common gestures for
Pen-based Systems)について,DIS 投票が行われた.
賛成多数で承認されている.このプロジェクトは,
日本が提案したものであり,プロジェクトエディタ
も,日本の中尾委員が務めている.発行されれば,
WG 9 では,始めての日本発の国際規格になる.
■ SC 21 専門委員会(開放型システムにおける
専門委員会(開放型システムにおける
デ ー タ 管 理 お よ び 開 放 型 分 散 処 理 : Open
Systems Interconnection,
Interconnection,Data Management and
Open Distributed Processing)
Processing)
( 分 散 シ ス テ ム 基 盤 : Distributed Systems
Infrastructure)
委員長 浅野 正一郎(学術情報センタ)
正一郎(学術情報センタ)
E-mail:
E-mail:[email protected]
1. 概要
SC 21 では,データ管理(メタデータを含むデー
タのセマンティック,分散環境でのアクセス・更新
等),オブジェクト関連技術,および分散システム
のサービス(トランザクション処理,ディレクトリ
サービス等)の標準化を進めている.
本報告では,SC 21 全体に関わる報告及び WG 3(デ
ータベース),WG 7(開放型分散処理,システム管
理,ディレクトリ)の状況について報告する.
なお,SC 21 は,1997 年 9 月のビクトリア会議で
解散になり,SC 14(データ要素の原則),SC 18/WG
4(MHS),SC 30(オープン EDI)とともに新たに SC
32(データ管理),SC 33(分散アプリケーション)
として組織化されることになった.
1.1 主な国際会議の参加状況
国際会議は,編集会議を含めて 39 回(前年 32 回)
開催され,日本から延べ 30 名(前年 51 名)が参加
した.ビクトリア総会,各 WG 会議への日本からの参
加状況は次の通り.
・総会(1997-09-29,10-01)
2名
・WG 会議(SC 21/WG 3:1997-07-21,08-01) 5 名
・SC 33 組織化に関する会議(1998-01-21, 22)2 名
・SC 32 組織化に関する会議(1998-02-23, 25)2 名
1.2 NP/CD/DIS/IS の状況
各 1997 年分の件数は次の通り(括弧内 1996 年).
NP 投票
2 件( 2 件)
CD 投票
6 件(25 件)
DIS/DISP 投票 12 件(52 件)
IS/ISP 出版
22 件(73 件)
1.3 主なトピックス
この 9 月の総会で,SC 21 プロジェクトの新 SC(SC
32, SC 33)への振り分け案と新 SC の組織構成案を作
成し,JTC 1 に提案した.JTC 1 での承認を受け,1998
年 1 月に開催された SC 33 組織化に関する会議,及び
1998 年 2 月に開催された SC 32 組織化に関する会議
では,具体的な組織化とその運用について検討した.
以下に,9 月の総会と新 SC の組織化に関する会議
を中心として,主なトピックスを挙げる.
(1) SC 21 プロジェクトの振り分け
19
9 月の総会で,SC 21/WG 3 のデータベース関連の
プロジェクトは SC 32 に,データベース関連以外の
プロジェクトは SC 33 に所属することとなった.
(2) SC 32 及び SC 33 の組織化
9 月の総会で素案が検討され,各 SC の組織化に関
する会議で WG 構成が合意された.国内でも対応する
専門委員会を立ち上げ,体制作りを進めている.
SC 32 の WG,ラポータ構成は次の通り.
・WG 1:OEDI(開放型 edi)
・WG 2:MD(メタデータ)
・WG 3:DBL(データベース言語)
・WG 4:MM(SQL マルチメディア・アプリケーショ
ンパッケージ)
・WG 5:RDA(遠隔データベースアクセス)
・搬出入ラポータグループ:3 部構成の搬出入標準
の完成まで
・データ管理参照モデルラポータグループ:維持
管理作業
SC 33 の WG,ラポータ構成は次の通り.
・WG 1:メッセージング
・WG 2:ディレクトリ
・WG 3:トランザクション処理(TP)
・WG 4:開放型分散処理(ODP)
・WG 5:ODP エンタープライズ言語
・WG 6:分散管理
・WG 7:ODP での QoS
・WG 8:抽象構文記法(ASN.1)
・WG 9:E-LOTOS
・ラポータグループ:維持管理作業
(3) SC 33 の運用体制
9 月の総会で,次回の総会まで米国が議長と事務
局を担当することが決まった.また,WG とラポータ
グループの両方を混合させた体制で活動することに
より,事務局の経費負担を削減することとした.
(4) その他
TP,ASN.1 以外の高位層サービスについては作業
をほぼ完了した.9 月の SC 21 総会では,
・ディレクトリに関する 3 件の NP 登録の承認
・SC 33 に対しての OMG との共同作業方法(joint
work strategy)の提案
・「モデリングとメタデータの登録に関する標
準」ワークショップの 1998 年の後半開催の提案
1 月の SC 33 組織化に関する会議では,
・ ASN.1 のコピーライトの限定的なリリースにつ
いての,JTC 1 と ITTF に対する要求
・ IETF に ISO/IEC 10021 を Web サイトから自由に
利用させる決議
・ ASN.1 を Web サイトから自由に活用させる決議
をそれぞれ行った.
2. 主なプロジェクトの進捗状況
2.1 WG 33(データベース)
(データベース)
SC 21/WG 3 は,データベースに関する技術の標準
化を進めている.標準化の検討は,以下の検討グル
ープ(SG)で行われており,本報告では,これらの
SG の検討状況について報告する.
・SQL SG:データベース言語 SQL
・SQL-MM SG:SQL マルチメディア
・IRDS SG:情報資源辞書システム
・RDA SG:遠隔データベースアクセス
・CSMF SG:概念スキーマモデル機能およびデータ
管理参照モデル
なお,JTC 1 改組に伴い,SC 21/WG 3 は,SC 30
及び SC 14 と統合し,SC 32 として再組織化される
ことになり,その第1回目の SC 32 Planning/Plenary
会議が 1998 年 2 月にゲーザーズバーグで開催された.
この会議で,SC 32 の WG 構成について合意され,こ
れに対応して国内も SC 32 専門委員会として組織化
を検討している.
2.1.1 SQL SG(データベース言語
SG(データベース言語 SQL)
SQL)
データベース言語 SQL は,SQL3 として開発を行っ
てきた次期仕様について,1998 年中に国際規格を制
定することを目指し,7 月のロンドン会議で FCD と
することとした.
FCD 投票は,ブラジルのクリチバで開いた編集会
議で,寄せられた 1500 件以上にのぼるコメントの内,
1000 件以上のコメントを処理し,7 月に予定してい
るオーストラリアのブリスベン会議で,FDIS 投票に
回し,1998 年内に,国際規格を出版する予定である.
この SQL3 では,オブジェクトリレーショナルデー
タベース機能を取り込んだ,次世代の主流となるデ
ータベース管理システムの機能仕様を与えることに
なる.また,この SQL3 の規格出版で,SQL 規格の開
発は,一段落することになると思われるが,SQL/Java
などの課題も残されている.
2.1.2 SQL-MM SG(
SG(SQL マルチメディア)
昨年度末に CD 投票に回った第 2 部 フルテキスト,
及び第 3 部 地理情報(空間)の二つに対する各々100
を越えるコメントをほとんど処理し,両者を FCD に
回すことになった.このことにより,主要なふたつ
のパートを SQL に合わせて 1998 年中に国際規格化
する一応の目処がついた.後者の地理情報では,仕
様中で多用されていたリストデータ型が SQL 本体の
将来の目標として後送りになったことの対応として,
我が国の配列型を代替とする修正提案が採用された.
これは第 3 部 仕様の全面書き換えに近い作業であ
った.
他では,第 4 部 一般機能,第 5 部 静止画像が CD
投票に回り,1998 年中に FCD にすることになった.
第 1 部 枠組みは CD と FCD を一挙に 1998 年一杯でこ
なすこととなり,市場からの要求に答えて 5 つすべ
てのパートが,いち早く 1999 年末までに国際規格と
して出版される予定である.
2.1.3 IRDS SG(情報資源辞書システム)
SG(情報資源辞書システム)
IRDS SG は,データ処理に関するメタ情報の記述
20
を管理するソフトウェアシステムの各種インフェー
スの規定を検討している.
本年度は,1997 年 7 月ロンドン会議が開催された.
(1) 本年度成立した規格
・ISO/IEC10728/DAM4(RPC/IDL 言語結合)
・ISO/IEC13238-3:Data management export/import
facilities - Part 3:IRDS export/import facility
(2) 審議した事項
a) IRDS サービスインタフェース拡張
b) IRDS framework 改定(ドラフト段階)
c) コンテンツモジュール設計ガイドライン(コン
テントアーキテクチャ)
JTC 1 による SC 21 再組織化の結論待ちで大きな
成果はなかった.コンテントアーキテクチャ標準化に
ついては,新 SC で新たな観点から提案して行きたい.
2.1.4 RDA SG
SG(遠隔データベースアクセス)
(遠隔データベースアクセス)
データベースを遠隔からアクセスするためのサー
ビスとプロトコルを規定する RDA は,今年度,第3
版の RDA3 の検討を主体に行った. RDA3 は,新マ
ーケットに向けて,SQL/CLI インタフェースによる
遠隔データベースアクセスをトランスポート層から
独立に行うことをねらいとし,最初の規格は TCP/IP
環境へ適用することで検討を進めてきた.1997 年 7
月のロンドン会議では,WD を検討し,FCD へと進展
させた.1998 年 2 月のロンドン会議では,FCD 投票
結果を審議し,日本から要求した X/Open XA インタ
フェースのサポートを含めて,すべての問題を解決
し,FDIS とすることになった.また,このときの中
間会議では,RDA3 Amendment 1 として,Secure RDA
を FCD とすることになった.また,次回のブリスベ
ン会議に向けて,SQL3/CLI をサポートする RDA4 の
WD を検討することになった.
2.1.5 CSMF SG(概念スキーマモデル機能およびデ
SG(概念スキーマモデル機能およびデ
ータ管理参照モデル)
CSMF SG は,概念スキーマのモデル機能の規定と,
データ管理関連の規格の体系的開発のためのモデル
の規定を検討している.
CSMF CDの第1回投票は賛成多数であったものの,
日英カナダなど主要国が反対し,セカンドCDの検討
に入った.
CD の中心部分はロジック(様相論理を含む記号論
理学)による概念のトップダウン的な定義であり,
日本が主張してきた産業界で役立ちうるような応用
概念への橋渡しは十分に考慮されていない.
2.2 WG 77(開放型分散処理)
(開放型分散処理)
SC 21/WG 7 は OSI 管理と共に開放型分散処理
(ODP)に関するアーキテクチャと機能要素の標準化
を進めてきた.ODP では、オブジェクト指向の考え
方に基づき,オープンな分散処理を実現するための
各種標準を規定している.主なものは,一般的な参
照モデル,対象を限定したモデル及び枠組みとして
の,名前付与の枠組み,インタフェース結合,エン
タープライズ言語の検討及び QoS の枠組み,要素技
術としての,インタフェース定義言語,機能要素と
しての,トレーダ,型リポジトリ等がある.最近で
は OMG と協調し,開発した技術の相互利用を行うこ
と,OMG の PAS に必要に応じて対応することなどが,
OMG との間で合意された.さらに,可能ならば OMG
に対して具体的な標準の依頼を行なうことも検討し
ている.これは,開放型の分散処理技術の重要性が
増すと共に,より産業界の意見を導入しやすくし,
迅速な対応を可能とすることを目指した施策である.
1997 年度には SC 21 の解散があったが,ODP の作
業は,そのまま SC 33 の中心作業の一つとして受け
継がれた.1997 年度の ODP の活動は次の通り.
・ NP 提案:QoS の検討
・ Question 提案:なし
・ WD 作成:エンタープライズ言語,QoS の検討
・ CD 投票:型リポジトリ,トレーダ第 2 部
・ FCD 投票:インタフェース結合
・ DIS 投票:名前付与の枠組み
主なプロジェクトの進捗状況は次の通り.
(1) ODP 参照モデル第 1 部∼第 4 部
規定文書としての第 2 部及び第 3 部は,既に 1996
年度に IS 出版が行なわれている.チュートリアル文
書としての第1部及び形式意味論を扱う第4部に対
しても 1996 年度の DIS 投票後,IS 化が合意された.
(2) ODP 名前付与の枠組み
ODP 環境におけるオブジェクトの名前付与に関す
る枠組み.田中主査(日立)がラポータ及びエディ
タを務めている.DIS 投票が行なわれ,賛成多数で,
IS 化が行なわれる予定.
(3) ODP インタフェース結合
ODP 環境では,複数のオブジェクトがインタフェ
ースを結合し,それを介して情報をやり取りする.
このインタフェース結合のための標準である.FCD
投票が行なわれ,賛成多数で DIS 化の見込み.
(4) ODP エンタープライズ言語
ODP 参照モデルで示されているが,ODP システムは,
5 つの観点で記述する.この内,エンタープライズの
観点は,システムの目的,役割,方針など,システム
の分析に重要だが,今まで明確な規定がなされてい
ない.現在,エンタープライズの観点の WD を作成中.
(5) ODP QoS
ODP 環境における,伝送遅延やセキュリティなど
の品質を利用者要件に従って提供する QoS に関する
標準化である.NP が通り,現在,OMG と協調しなが
ら WD を作成中.
(6) ODP システムのための CORBA IDL
ODP のコンピュテーショナルの観点での仕様規定
に利用する目的で OMG のインタフェース定義言語の
IS 化を行っている.IS 化が合意されている.
(7) ODP トレーダ
ODP 環境で,サービスを提供するオブジェクトを
21
動的に検索する機能を実現する.第 1 部は仕様規定
であり,OMG でのトレーディングサービスと整合性
を保って標準化作業が行われ,IS 化が合意された.
第 2 部の適合性試験仕様は,CD 投票が行われたが,
その後,エディタの作業が困難となり,作業の存続
が危ぶまれている.第 3 部は,OSI ディレクトリに
よる実現を規定しており,これも IS 化が合意された.
(8) 型リポジトリ機能
ODP 環境では,複数の実体が種々の型を持ち,型
が整合しないとシステムが正しく動作しない.型リ
ポジトリは,型の管理をする機能である.型の概念
は,OMG の MOF(Meta Object facility)でも重要で,
MOF との整合性を取りながら作業を進めている.フ
ァースト CD 投票後,OMG の MOF の作業を取り入れ,
セカンド CD を作成した.
2.3 WG 77(システム管理)
(システム管理)
(1) システム管理アーキテクチャ(SMA):
ODP 参照モデルを用いた開放型分散管理アーキテ
クチャ(ODMA)を開発中であり,一般的な枠組み及
び OSI 管理との変換を規定した DIS 13244 は IS とな
った.CORBA-IDL との変換を規定した文書は,現在
FPDAM1 投票を終えた所である.具体的な ODMA の機
能,通知の選別と分配機能も,FCD 投票を終えた所で
ある.
システム管理概要 ISO/IEC 10040 及び TP 併用シス
テム管理応用コンテキスト ISO/IEC 11587 を維持管
理中である.
(2) システム管理通信(SMC):
共通管理情報サービス定義第 2 版 ISO/IEC 9595,
同プロトコル第 2 版仕様 ISO/IEC 9596-1 及び PICS
プロフォーマ ISO/IEC 9596-2 を維持管理中である.
(3) システム管理機能(SMF):
時間管理機能 DIS 10164-20,応答時間監視機能 DIS
10164-22,関係知識 ISO/IEC 10164-16/DAM 1 の投票
及び編集会議が終わり,IS の出版作業を行っている.
これまでに国際標準となった第 1 部から第 19 部及
び第 21 部を維持管理中である.
(4) システム管理情報((SMI):
GDMO+による管理オブジェクト振舞い定義 ISO/IEC
10165-4/DAM 4 の投票を終了した.
これまでに国際標準となった第 1 部から第 7 部を
維持管理中である.
(5) 管理の枠組み:
ISO/IEC 7498-4 を維持管理中である.
(6) その他:
NTT の藤井伸朗氏(切替機能),富士通の畠山卓
久氏(応答時間監視機能)及び日本 IBM の岩本裕司
氏(集計機能の ICS プロフォーマ)がエディタを務め
ている.
2.4 WG 88(ディレクトリ)
(ディレクトリ)
1997 年 3 月にディレクトリ規格の第 3 版が,
ISO/IEC 9594-1∼ -10 として承認された.現在は,
第 1 版(第 1 部から第 8 部まで),第 2 版(第 1 部
から第 9 部まで)及び第 3 版(第 1 部から第 10 部)
を維持管理中である.
1997 年 6 月に,ディレクトリ規格の第 2 版で規定
しているプロトコル DAP,DSP,DOP,DISP に対する
PICS の DIS 投票が行われ,それぞれ,IS となった.
1997 年 7 月のヘルシンキ会議では,第 3 版の開発
終了に伴い,新作業項目として以下のものが提案さ
れた.
(1) ITU-T で開発している F.510 で必要とする機能
を追加するための「F.510 サポートのための拡張」,
(2) 現行ディレクトリで提供している複製サービス
におけるマスターDSA の数を一つから複数に増やす
「複製サービスにおける複数マスターのサポート」,
(3) ディレクトリ・プロトコルを RFC1006 を使わず
に,直接 TCP/IP 上に乗せる「ディレクトリ・プロト
コルの TCP/IP へのマッピング」,
(4) 第 3 版で導入されたアトリビュート・サーティ
フィケートの機能を充実させる「アトリビュート・
サーティフィケートの拡張」.
これらの新作業項目はヘルシンキ会議で承認され
た後,NP 投票にて承認され,現在,これらの作業項
目について審議を行っている.
■ SC 22 専門委員会(プログラム言語,その環
専門委員会(プログラム言語,その環
境およびシステムソフトウェアインタフェース:
およびシステムソフトウェアインタフェース:
Programming Languages , their Environments &
System Software Interfaces)
Interfaces)
委員長 筧 捷彦(早大)
捷彦(早大)
E-mail:
E-mail:[email protected]
1. 概要
SC 22 では,各プログラム言語の規格作成,各プ
ログラム言語に共通な事項,プログラミング環境や
システムソフトウェアとのインタフェースなどに関
する規格の開発を行っている.現在の開発対象言語
は,COBOL,Fortran,C,Ada,Modula-2,Lisp,Prolog,
APL,C++,VDM-SL,Z(最後の 2 つは,仕様記述用の
言語)である.ALGOL,BASIC,Pascal は保守フェー
ズに入っている.次に,言語共通事項としては,デ
ータ型と演算,手続き呼び出しの機構,各種サービ
ス機能(例えばグラフィックス機能)と言語の結合
方法,国際化機能(アプリケーションの各国版を容
易にする機能)などがある.プログラミング環境と
しては,POSIX と PCTE がある.
さらに,昨年 11 月に SMI が Java 関連技術の PAS
提供者として承認され,その来たるべき PAS 提案に
対し即座に対応できるよう,Java SG を SC 22 の中
に設けた.現在予想される PAS 提案対象技術は Java
Virtual Machine,Java Language,Java platform APIs
である.
22
SC 22 の総会は 1997 年 8 月にオタワで開催され,
日本から 3 名参加した.WG 関係では,WG 4(COBOL),
WG 5(Fortran),WG 9(Ada),WG 11(言語共通),
WG 15(POSIX),WG 16(Lisp),WG 17(Prolog),WG
20(Internationalization),WG 21(C++)に積極的
に参加した.
なお,1997 年度に着手した NP は 0 件,CD 投票は 10
件,DIS 投票は 24 件,国際規格出版は 4 件であった.
2. 主なプロジェクトの進捗状況
2.1 WG 4(
4(COBOL)
現在の COBOL 標準化活動は,米国の NCITS の COBOL
標準化委員会(J4)が開発作業主体となり,SC 22/WG
4(COBOL)と連携する形で進められている.1997 年
度は,J4 会議が 6 回開催され,日本からは 8 月に開
催された 1 回を除くすべての会議に参加した.WG 4
会議は 1997 年度の開催はなかった.
WG 4 は,ドキュメントの品質を充分高めた上で
Final CD 投票に望むという方針であり,日程は,内
部レビュー期間が 1998 年 6 月 5 日∼8 月 14 日,Final
CD 投票開始が 1999/4 から,そして IS 化は,2000 年
8 月を予定している.
1997 年度の NCITS J4 の活動は,前回の CD 投票後
に WG 4 会議が「受理」としたコメントの処理に終始
した.修正の範囲は,オブジェクト指向機能や国際
化の仕様の整理・改善を中心に,多種多様であり,
修正項目数は 1430 件を超える.これだけの修正が
ありながら,規格化を急ごうという方針に沿い,基
本的に新機能の追加はない.NCITS J4 は,引き続き
WG 4 内部レビューまでに,WG 4 が受理したコメント
をすべて反映するよう作業をすすめていく予定であ
る.
2.2 WG 5(
5(Fortran)
Fortran の規格は,1994 年以来,複数の部からなる
規格となり,第 2 部以降は第 1 部の付帯規格になって
いる.1997 年度の主な活動は,第 1 部の改正原案(通
称 Fortran 2000)の検討,第 2 部(可変長文字列)
の改正原案の検討,第 3 部(条件付き翻訳)の検討,
下記の Type 2 Technical Report の検討である.
1997 年度の WG 5 会議は 7 月にウィーンで開催さ
れ,日本から 2 名が参加した.
Fortran 2000 の検討については,高性能プログラ
ミングのための諸機能,オブジェクト指向のための
機能など,盛り込むべき仕様項目が確定し,米国
NCITS/J3 が Primary Development Body として設計
を開始している.この Fortran 2000 の仕様検討を
円滑に進めるために Type 2 Technical Report が導
入され,1998 年 3 月の 2 件の DTR 投票では,日本は
いずれも賛成で投票している.第 2 部については,7
月のウィーン会議にて改正作業を行うことが決まっ
ている.第 3 部については,1998 年 4 月に FCD 投票
が行われ,日本は賛成で投票した.
また,7 月に前規格(Fortran 90)に対する最終
の Technical Corrigendum(正誤表)の第 3 号が,
12 月に第 1 部の最新の規格(通称 Fortran 95)が,
それぞれ発行された.
2.3 WG 9(
9(Ada)
WG 9 で現在行われている主な活動は,ASIS の規格
化,安全性重視アプリケーション向けの勧告書の作
成などである.Ada 言語そのものについては,言語
規格の解釈の作業が継続して行われている.次の言
語改訂(Ada 2000)については,時期尚早との意見
が強く当面着手する予定はない.
ASIS(FCD 15291)は,Ada プログラムの意味に関
する情報を共通の表現形式で表し,コンパイラーや
ツールの間で情報交換を行おうというものである.
プログラムの意味に関する詳細な知識に基づいた,
高度なツール,プログラミング支援環境の構築が可
能になると期待される.CD 登録と FCD の 2 つの投票
が同時に行われ,いずれも賛成多数であった.若干
の手直しの後,FDIS 投票にかけられる予定である.
安全性を非常に重視するアプリケーション(Ada
言語の適用分野として重要な地位を占める)におい
て Ada をどのように使うかを論じたテクニカルレポ
ートを発行する計画が NP として提出され,賛成多数
で成立した.
複素数演算(DIS 13813)と複素初等関数(DIS
13814)の 2 つの規格(標準的なパッケージ仕様を定
める)が DIS 投票で承認され,まもなく規格として
発行される予定である.ただし,これらの規格は改
訂前の古い Ada 言語に対するものである.
WG 9 では,Ada 言語と各種アプリケーションの間
のバインディングを重視しているが,規格化の活動
として特に取り上げるべきものは見出されていない.
データベースバインディングの規格を改訂する動き
があったが,積極的な参加者が少なく,見送りとなっ
た.
2.4 WG 11(言語共通
11(言語共通)
(言語共通)
WG 11 では,各プログラム言語に共通なものの標
準,あるいはガイドラインを作成する作業を行って
いる.その作業項目には次のものがある.
- LID(ISO/IEC 11404)言語独立データ型 発行済み
- LIPC(ISO/IEC 13886)言語独立手続き呼出し 発
行済み
- LIA-1(ISO/IEC 10967-1)言語独立算術:基本演算
発行済み
- LIA-2(ISO/IEC 10967-2)言語独立算術:初等関数
2nd CD 投票済み
- LIA-3(ISO/IEC 10967-3)言語独立算術:複素数演
算 未着手
- LISS(PDTR 14369)言語独立サービス仕様
PDTR
投票中
WG 11 の活動は,新規プロジェクト成立の要件で
ある「5 カ国以上の参加」をぎりぎりで満たしている
状況であり,毎回の会合への参加者も特定の数名に
23
限られている状況にある.その中で,LID,LIPC,LIA-2
までは IS 発行にまでこぎつけたが,その後のプロジ
ェクトは停滞ぎみの状況にある.
LIA-2 については,1997 年春に 2nd CD 投票に至っ
た.その投票結果は,賛成 10,反対 3(米,独,日),
棄権 5 であった.賛成の英からも大量のコメントが
あった.これを受けて 7 月に disposition の会合が
予定されたが,参加予定が 4 ヵ国,しかも反対した
米,独から参加通知がなかったため,会合は延期さ
れた.11 月の会合で,LIA-2 について,CD 投票結果
を受けて詳細に検討を行い,その結果をまとめて FCD
投票にかける手筈を決めた.同時に,LISS について
は PDTR 投票にかけることとした.現在 PDTR 投票中
である.
「言語共通」ないし「言語独立」の規格こそが重
要であるとの理想論がいまだに強いにもかかわらず,
現実には各国ともその活動には不熱心であり,しか
も規格が発行されてもそれぞれの言語の規格に反映
されるような動きもほとんど見られないのが現状で
ある.現在プロジェクトが何らかの意味で進行して
いる LIA-2 と LISS が完了するのを待って,WG 11 そ
のものを解散するのが適当だと思われる.これは,
日本の言語共通 WG および SC 22 専門委員会の見解で
あり,1997 年の SC 22 総会でも日本委員として意見
表明を行ってきた.
2.5 WG 14(
14(C)
C 言語の標準化作業は ANSI と ISO で両者の規格が
同一になるように作業を進められ,1990 年に ISO 規
格として制定された後,共同で Interpretation 作業
を進められており,Record Response として現在ま
で Technical Corrigendum 1(1995-9-15)および 2
(1996-4-1)が発行された.これらの作業は今後も継
続される.また,日本作成の多バイト文字処理追加
仕様が,Amendment 1 として 1995 年に承認された.
現在の WG 14 のメインテーマは,上記 ISO 規格の
改定作業である.改定版 C は,C9X と呼ばれ,1999
年の発行を目指している.以下の改定内容が検討さ
れている.
(1) Technical Corrigendum 1, 2 および Amendment
1 の取り込み
(2) 数値演算拡張検討グループ(NCEG)の検討結果
の取り込み
(3) 言語共通標準(Language Independent Arithmetic
等)からの要求の取り込み
(4) その他,ユーザ要求および最新技術を支援する
ための新機能の取り込みなど
C9X 規格案は 1997 年 7 月 25 日締めで CD 登録承認
後,1998 年 4 月 7 日締めで最初の CD 投票が行われ
た.日本は,以下のコメントが対処されれば賛成す
るという条件で反対投票を行った.
・64bit データ型(long long int)のサポートを
optional な仕様にすること
・新たな ato*()系関数追加は冗長なので中止する
こと
・##演算子の Example とそれに対応した本文の仕様
が矛盾しているので正しく修正すること
・翻訳フェーズにおいて,ソースファイル中に現れ
る全ての多バイト文字をいったん ISO 10646 の文
字へ変換しなければならない規則を緩和すること
・その他エディトリアルエラーを修正すること
2.6 WG 15(
15(POSIX)
POSIX(SC 22/WG 15)は,9 年目を迎え,内容は少
し新鮮味がなくなったきらいがあるが,その活動は
継続している.1997 年度は,二回の総会が開催され,
いずれにも日本から参加した.また,7 月には IEEE
PASC の 会 合 が 米 国 Nashua で 開 催 さ れ , 日 本 は
national profile の関係で参加し,会合を主催した.
POSIX は前述のように 9 年目を迎え,今後の活動
をどのように進めていくのが良いのか,Draft 提案
国の米国,およびその実際の活動をしている IEEE
PASC の意向も踏まえて議論が始まった.その結論は
まだ出ていないが,市場の動向なども踏まえて,早
急に結論を出す予定である.
日 本 が 以 前 か ら 提 案 し て い た POSIX National
Profile に関するテクニカルレポートの作成について
は,日本の主導のもとに Draft を作成することにな
っている.National Profile のガイドラインについ
ては,7月の IEEE PASC の会合では,IEEE PASC 側
として必ずしも強い興味は無いということであった
が,WG 15 としては,JTC 1 で承認されたプロジェク
トであり,日本が用意した Draft 案もあるので,早急
にそれを基にドキュメント作成をすることになった.
2.7 WG 16(
16(Lisp)
Lisp 系言語の ISO 標準規格として作業が進めら
れてきた ISLISP が,1997 年 5 月に国際規格(ISO/IEC
13816)として制定された.
国内の LISP WG では,この結果を受けて,1997 年
度初頭に LISP WG の委員を中心に JIS 原案作成委員
会を構成し,国際規格の全訳を行ない,JIS 原案を
作成した(ISLISP JIS 原案作成委員会報告参照).
1998 年度中にも JIS 規格となる見込である.
2.8 WG 17(
17(Prolog)
WG 17 における Prolog の標準化作業のうち,モジ
ュール以外の部分に関する Part 1,General Core に
ついては 1995 年春に IS 13211-1 が完成している.
現在,Part 1の JIS 化が計画されているが,まだ作
業は開始されていない.現在の WG の活動は,モジュ
ールに関する Part 2 の審議が中心である.モジュー
ルは,大規模なシステムを分割して作成する機能を
主要な目的としており,モジュールの動的生成や情
報の隠蔽などの機能はほとんど削除され簡潔なもの
となっている.1996 年に行われたは CD 投票結果は
賛成多数であった(日本も賛成).1997 年 4 月のミ
ュンヘン会議(日本も参加)と電子メールによる議
24
論によってさらに検討が加えられており,今年中に
Part 2 の DIS 投票が行われる予定である.
2.9 WG 20 (国際化)
国際化 WG 小委員会の対応している SC 20/WG 20
(internationalization)のプロジェクトの状況は
以下のとおりである.
(1) TR 11017(Framework for internationalization)
JTC 1 の国際化関連活動の枠組みを説明するもの
であり,1998-03-01 に TR として発行された.日本
がエディタを出していた.
(2) TR 10176(Guidelines for the preparation of
programming language standards)
上記の TR 11017 を受けた形での,現 TR 10176 へ
の国際化に関する追加修正であり,DTR が承認され
て TR の発行を待っている状態である.日本がエディ
タを出している.
(3) IS 14651(International string ordering)
IS 10646 で書かれた文字列の照合順番の決め方と
API を 規 定 す る 規 格 で あ り , FCD 投 票 の 期 限 が
1998-04-30 である.日本は,下記 IS 14652 との関
係が混乱していること,基本概念に混乱があること
を理由に条件付きで反対している.カナダがエディ
タを出している.
(4) IS 14652 ( Specifications for cultural
conventions)
各種の cultural convention の定義の format の規
格であり,FCD 投票の期限が 1998-06-04 である.
POSIX の同様な規格と比較して有用性がなく,日本
は反対している.デンマークがエディタを出している.
(5) IS 15435(Internationalization API)
多言語処理のための API を,プログラム言語に依
存しない形で定めたものであり,WD の段階である.
これも,POSIX の同様な規格との混乱を解決する必
要がある.デンマークがエディタを出している.
(6) IS 15897(Procedures for European registration
of cultural elements)
文 化 依 存 要 素 を 文 書 ま た は POSIX locale +
charmap+repertoiremap の形式で登録する手順を定
めた CEN ENV 12005 を,デンマーク規格を経てファ
ストトラックしたものであり,投票の期限は 199804-02 である.日本は,X/Open などの登録との事前
調整を求めて反対している.
2.10 WG 21(C++)
C++ 標準化活動は ANSI X3J16 が主体となり,SC
22/WG 21 と連携して進められている.昨年度末から
第 2 回目の CD 投票(Final CD)を行い,1997 年 11
月には各国のコメントが基本的に反映された標準案
のドラフトが整備された.現在は Final DIS の投票
のプロセスが始まっている.
この間,日本は引き続きキャラクターセットや
string,stream の部分などでの貢献をおこなった.
また,現在,日本を中心に検討されている,Embedded
C++の活動を紹介し,現在の標準案が通った後での新
しい work item の候補として Technical Report の作
成提案を行っている.
2.11 WG 22(
22(PCTE)
Portable Common Tool Environment(PCTE)に関
する標準化は,ECMA を主体に推進されてきた.1997
年 5 月に英国で第6回 WG が開催されたが日本からは
欠席した.1997 年度は,PCTE 関連で 4 つの Technical
Corrigendum の投票,IDL バインディングの Fast
Track 提案に対する投票,6 つの Draft Amendment の
投票があり,これらはすべて可決された.日本は,
いずれもコメントなし賛成した.
PCTE は,従来から ECMA を中心に標準化活動が行
わ れ て き て い る が , 昨 年 12 月 の ECMA General
Assembly で は , 新 た な PCTE 関 連 規 格 と し て
CDIF/PCTE マッピングが ECMA-270 として制定された.
CDIF は,SC 7/WG 11 で議論されている CASE ツール
間でのデータ交換形式の規格である.ISO, ECMA と
もほぼ当初の標準化の目標を達成したので,保守中
心の活動になりつつある.
■ SC 23 専門委員会(情報交換用光ディスクカ
専門委員会(情報交換用光ディスクカ
ー ト リ ッ ジ : Optical Disk Cartridges for
Interchange)
委員長 田中 邦麿(帝京平成大)
邦麿(帝京平成大)
E-mail:
E-mail:[email protected]
1. 概要
SC 23 では 2 つの WG を設置して各種直径の書換形
および追記形光ディスクカートリッジの標準化作業
を進めている.WG 1 は文書の編集を,WG 2 は技術的
審議を行なっている.WG 2 は活発に開催されており,
1997 年度には 1 月にフランスのサンジェベ,6 月に
ロンドン,10 月には総会の前日にワシントンと 3 回
開催され,各回に日本からは約 15 名くらいの代表が
参加している.
総会は 10 月に開催された.しかし,現在残ってい
るプロジェクトは 15286 のみ 1 プロェクトであり,
FTP(Fast Track Procedure)の規格が増加するに至
り会議の簡素化が行われた.
SC 23 専門委員会は元主査の NTT-IT 社長 戸島 知
之氏が SC 23 議長に就任したのに伴い,報告者が後
任として就任した.SC 23 専門委員会開催も 2 ヶ月
毎開催に減少させた.
2. 主なプロジェクトの進捗状況
2.1 2.1 90mm 光ディスク
(1) 光磁気 640MB,15041 プロジェクト
本プロジェクトでは 1996 年 9 月を期限に行った
DIS 投票にも大きな問題はなく,1997 年 4 月 15 日に
IS 15041 が発行された.本プロジェクトでは日本 IBM
25
の三和 邦彦氏が Co-editor を務めた.
(2) 相変化 1.3GB/両面光ディスク,14760 プロジェクト
本プロジェクトは 1997 年 4 月を期限とする DIS 投
票を行ったのであるが,文章上の小修正のみのコメ
ントで承認され,1997 年 12 月 15 日に発行された.
本規格では PA マネージャーを松下電器の佐藤勲氏
が , Co-editor を 東 芝 の 石 原 淳 氏 が , Timely
Verification of Technical Data(TVTD)アドホッ
クのリーダーを東芝の菅谷 寿鴻氏が務めた.
(3) 光磁気 2.6GB/両面 14715 プロジェクト
本プロジェクトは本来 1995 年 12 月 15 日に一旦 IS
が発行されたが,事務局のミスで日本から提出した
コメントが反映されてなく誤解を招く恐れがあるの
で,現在修正版を作成中である.近々発行される予
定である.日本からはオリンパス光学工業の正川 仁
彦氏 Co-editor をが務めた.
(4) 光磁気 5.2GB/両面 15286 プロジェクト
本プロジェクトは 1995 年 10 月の韓国ソウル会議で
日本より NP 提案を行い,1996 年 4 月に承認された.
CD 投票が 1998 年 4 月松に完了し,DIS が 6 月には完
了して,秋に発行の予定である.本プロジェクトでは
三菱化学の竹島 秀治氏が Co-editor を,日立製作所
の助田 裕史氏が Planning Aid Manager を,ソニー
堀米順一氏が TVTD アドホックリーダーを務めている.
(5) DVD 関係
従来 SC 23 関係は,5 ステップ手順による規格作
成 の み が 行 わ れ て い た の で あ る が , Fast Track
Procedure(FTP)による規格提案が DVD 規格に行わ
れた.DVD 規格は ECMA により英文規格が,日本語規
格としては JIS による工業規格が作成されている,
JIS X 6242 80mm DVD-ROM
JIS X 6241 120mm DVD-ROM
JIS X 6244 120mm DVD-RAM 用ディスクケース
JIS X 6243 120mm DVD-RAM
の規格が 1997 年 12 月に情報部会から FTP 提案され
ている.
3. 国際対応に対する特記事項
3.1 人事関係
ワシントンで開催された第 9 回 SC 23 総会で三橋
慶喜議長が任期満了で退任になり,後任として JNB
の推薦する NTT-IT 社長戸島 知之氏が就任すること
が承認された.また WG 2 のコンビナが不在であった
のでアクティングコンビナを会議開催国から選出す
ることにしていたが,同じく第 9 回総会で ANSI の推
薦する Deese 氏が就任することが承認された.
3.2 会議の簡素化
現在進行しているプロジェクトは 15286 のみである点
から,会議の簡素化が総会で審議された.従来総会は
毎年行っていたのであるが 2 年毎に行うことになっ
た.
3.3 今後の会議開催予定
総会 1999 年 10 月
■ SC 24 専門委員会(コンピュータグラフィクス
専門委員会(コンピュータグラフィクス
およびイメージ処理:
およびイメージ処理 : Computer Graphics and
Image Processing)
Processing)
委員長 川合 慧(東大)
E-mail:
:[email protected]
E-mail
1. 概要
SC 24 の活動全体としては,グラフィクス分野を
含む情報技術の進展の早さに規格作成の立場から対
応するために,これまでの独自規格開発から外部組
織との協力に重点を置くようになってきている.
主要活動の一つであった PREMO(マルチメディア
規格)は参照モデルという形で決着し国際規格とな
った.API 規格の PHIGS(階層型グラフィクス)は再
版が完成した.3 次元メタファイルとしての VRML 及
び画像交換書式 BIIF の DIS 投票が行なわれた.1997
年度は IS 化が 6 件,DIS 段階が 6 件,FCD 段階が 2
件(うち 1 件は削除)となっている.
SC の総会と全 WG の会議が 5 月にシスタ(Kista,スエ
ーデン)で開催され,PREMO の参照モデル化,WG4(言語
結合)の実質的終結,GIF と同等機能の PNG の作業項
目化などが決められた.出席者数は 10 カ国 1 機関
(NATO)29 名で日本からは 2 名が参加した.次の会議は
ロンドンの予定であったが,SIGGRAPH 国際会議との
関係でオーランド(Orlando,アメリカ)に変更となり
1998 年 7 月に行なわれる.以下に進捗状況を WG ごとに
示す.
2. 主なプロジェクトの進捗状況
2.1 WG 44(言語結合と登録)
(言語結合と登録)
(1) 言語結合
機能規格から計算機言語への写像である言語結合
は,機能規格の作業の進行にともなって作成されるが,
SC 24 内での機能規格作成のペースが極端に下がっ
たため,言語結合作業もほとんど無くなった.実際,
1997 年度にリエンジニアリング関連でキャンセルさ
れた GKS-94/Fortran90 以降,活動は凍結されている.
1997 年のシスタ会議においては,PREMO の参照モ
デル化による PREMO/C++の立上げ取り止め,及び
GKS-3D の廃止(5 年ごとの見直しによる)にともな
う GKS-3D/C の廃止が決められ,さらに今後の言語結
合作業は機能規格を担当するグループで行なうこと
が決定された.なお GKS-94/Fortran90 は Fast Track
による規格化が JTC 1 によって示唆されていたが,
現在までその動きはない.
(2) 登録
登録機関(Registration Authority)であった米
国の NIST が 1996 年 5 月に登録業務から手を引いた
ため,現在登録申請に関する処理は中断したままで
ある.1996 年の京都会議において登録機関の募集を
26
行う決定がなされたのを受けて,1997 年後半に米国
の NIMA(National Imagery and Mapping Agency)
が候補に上がった.1998 年中に手続きを経て正式な
登録機関となる見込みである.
2.2 WG 66(マルチメディアによるプレゼンテーショ
(マルチメディアによるプレゼンテーショ
ンおよび交換)
(1) PREMO(マルチメディア提示環境)
PREMO(ISO/IEC 14478-1,2,3,4)は 1997 年 5 月の
シスタ会議を経て DIS 投票が行われた.日本は,第 1
∼3 部は賛成,第 4 部は技術的内容が不完全として
反対したが,PREMO を早く IS にすべしとの各国の思
惑が大勢を占め,各部とも DIS として承認された.
1998 年 1 月のヨーク編集会議で,日本からのコメン
トをはじめ各国からのコメントをもとに一部のテキ
ストを修正したのち IS となった.また,PREMO の言
語結合についての検討の結果,C++などの既存の言語
では結合が難しいとの結論がでて,言語結合は行わ
ないことがシスタ会議で決定された.また,API 規
格には必ず言語結合が必要であるという SC 24 の内
規への抵触を回避するために,PREMO は API 規格で
はなく参照モデルと位置付けられた.これによって,
PREMO に関する規格化作業は一応の区切りを迎えた.
(2) PHIGS(階層型グラフィクス)/GKS(グラフィク
ス中核系)
PHIGS は,1989 年 4 月に国際規格(ISO/IEC 9592)
となって以降作成された数多くのアメンドメントの
国際投票が 1997 年 3 月までにすべて完了した.また,
この結果も含めた PHIGS の再版作業も同時に進行し,
日本からも積極的に内容に関するコメントを提出し
た.この作業は 1997 年 6 月に完了し,従来の文書を
置き換える形で 11 月に国際規格化された.内容は次
の 3 部構成となっている.
・第 1 部:PHIGS の機能仕様(従来の第 4 部(Plus
Lumiere Und Surfaces,PHIGS PLUS)を統合)
・第 2 部:構造体保管ファイルの形式仕様
・第 3 部:構造体保管ファイルの可読文字符号化仕様
1994 年 11 月に第 2 版が発行された GKS について
は,1997 年 2 月に第 2 部(NDC メタファイル)の国
際規格(ISO/IEC 7942-2)が発行された.また 1998
年に入って,第 3 部(Audit Trail)の FCD 投票(日
本は条件付反対)及び第 4 部(Picture Part Store)
の FDIS 投票(同賛成)を行った.
(3) メタファイル
VRML( Virtual Reality Modeling Language ) は
1996 年 12 月に CD として承認,1997 年 4 月に DIS 文
書(ISO/IEC DIS 14772-1)となった.その投票は同
年 10 月に締切られ賛成 13,棄権 9 で承認された(日
米英の三国は条件付反対).同年 11 月に行なわれた
編集会議の結果を反映した IS 文書は VRML コンソシ
アム(VRMLC)の WEB で公開された.この公開は SC 24
と VRMLC との合意文書にもとづいている.また,現
在 Java による VRML の EAI(External Authoring
Interface)が第 2 部として提案されており,1998
年 6 月 1 日がそのレビュー期限になっている.
VRML の関連技術の一つであり World Wide Web コ
ンソーシアムが提案した画像書式 PNG(Portable
Network Graphics)の NP 提案は 1998 年 3 月締切り
の投票で承認され,作業が開始される.
2.3 WG 77(画像の処理と交換)
(画像の処理と交換)
画 像 処 理 お よ び 交 換 ( Image Processing and
Interchange)の中心プロジェクトである ISO/IEC 12087
第 1∼3 部は,1995 年 3 月までにすべて発行された.
第 2 部 PIKS(Programmer's Imaging Kernel System)
に関しては,米国での実装経験(製品発売中)にも
とずく欠陥訂正(39 項目)が国際でも承認され出版
されたが,機能増強のためのアメンドメントは作業
が打ち切られた.現在,第 2 次の欠陥訂正(8 項目)
が開始されるところである.
第 3 部の IIF(Image Interchange Facility)に
関しては,機能拡張を行うアメンドメント及び実用
上不可欠な関連規格 ISO/IEC 12088 が出版されてい
る.しかしながら,IIF の実用化の話はまだ聞こえて
こない.IIF が実用化されないのは,一般性を追求し
重くなりすぎたためと考えられる.これに対し,米国
国防規格 NITF を基にし,“軽さ”を特長とする第 5
部 BIIF(Basic Image Interchange Format)の作業
は順調に推移し,1998 年 2 月には IS 化が決定した.
■ SC 25 専門委員会(情報機器間相互接続
専門委員会 (情報機器間相互接続:
(情報機器間相互接続 :
Interconnection of Information Technology
Equipment)
Equipment)
委員長 岡田 義邦(工技院)
義邦(工技院)
E-mail:
:[email protected]
E-mail
SC 25 は情報機器間接続の標準化を対象とし,ホ
ームエレクトロニクス(WG 1),構内での情報機器間
接続の配線システム(WG 3),計算機システムの入出
力インタフェースなどの標準化活動を行っている.
1997 年 6 月にブシオス(ブラジル)で総会が開催さ
れた(12 ヶ国,23 名,日本から 3 名参加).1997 年
は,汎用構内配線システムの高度化,SCSI-3,ファ
イバチャネルなどの標準化における進展がみられた.
リエンジニアリングに関連したプロジェクトの再投
票で WG 4 のファイバチャネルなどの基本的なプロジ
ェクト(FC-PH など)がキャンセルされたため,いく
つかのプロジェクトをファーストトラック DIS 投票
として提案している.なお,次回総会は日本で開催予
定.
1. SC 25/WG 11(ホームエレクトロニックシステム
(ホームエレクトロニックシステム:
(ホームエレクトロニックシステム:
Home Electronics Systems)
Systems)
主査 狩野 政男
27
1.1 概要
1997 年,WG 1 会議は 2 回開かれた.第 1 回は 199701-13/16 に Boulder(USA)で, 第 2 回は 1997-0616/20, Brussels(ベルギー)で開催された.前者の
会議には日本からの出席者はなく,後者の会議には
柴田氏(ソニー)が一部に出席した.
(1) IEC 948: Numeric Keyboard for HES の見直し
投票結果,継続が確認された.
(2) UI(Universal Interface)Class 1 の CD 投票
は否決され WG 1 に差し戻された.その他 8 文書を
DTR 投票にかけることが決議された.それら DTR 文
書は各国に配布され投票にかけられた.それらに対
する回答は 11 月に SC 25 専門委員会にて審議され,
以下のごとく回答された;
1) SC 25 N 405:10192-1:HES Terminology:TR2
投票:賛成,コメントなし
2) SC 25 N 406:10192-2-2.2:HES Architecture
Section 2:Device modularity:TR2 投票:賛
成,コメントなし
3) SC 25 N 407:10192-2-2.3:HES Architecture
Section 3:Communication layers:TR2 投票:
賛成,コメントなし
4) SC 25 N 408:10192-3.1:Section 1:Application
Layer and Services:TR2 投票:賛成,コメン
トなし
5) SC 25 N 409:10192-3.3:Section 3:Energy
management model for HES:TR3 投票,賛成,
コメントなし
6) SC 25 N 410:10192-3.4:Section 4:Model of
a Security System for HES:TR3 投票:反対,
コメントあり
7) SC 25 N 411:14762:Guideline on requirements
for Functional Safety System of products
intended to be integrated in a home control
system:TR2 投票:反対,コメントあり.
8) SC 25 N 421;10192-2.1:HES Part 2:Section
1:Introduction:TR2 投票,反対,コメント
あり
(3) その他:コンビーナが Mr. Clapman から Dr. K.
Wacks に交替した.
2. SC 25/WG 3(商用構内配線
3( 商用構内配線:
商用構内配線 : Customer Premises
Cabling)
Cabling)
主査 奈良 慎一 (NTT)
(NTT)
E-mail:
:[email protected]
E-mail
2.1 概要
ブジオス(12 ヵ国,26 名),ミュンヘン(13 ヵ国,
29 名),およびオーランド(16 ヵ国,52 人)の計 3
回の WG 3 会議が開催された.
汎用構内配線(11801)の第 1 版の誤記訂正,補遺の
作成を行うのと平行して,第 2 版への改訂作業が本格
化した,これは次世代の配線システムである Cat6,Cat7
を含むことから, 市場の関心が高いものとなっている.
2.2 主なプロジェクトの進捗状況
(1) 汎用構内配線(11801)
第 1 版の誤記訂正が完成し,補遺は第 3 部のドラ
フトまでが完成した.9 月のミュンヘン会議で第 2
版の内容に Cat6(250MHz),Cat7(750MHz)を盛り
込むことが決議され,活発な議論が続いている.
(2) ISDN 基本インタフェースの設計・建設ガイダン
ス(14709-1)
昨年の DIS 成立につづき IS として 1997-09-01 に
成立した.
(3) その他のプロジェクト
ISDN 一次群インタフェースの構成(14709-2)は
1997-10-12 締め切りの DIS 投票が成立した.
また配線管理(14763-1)は 1998-6-05 締め切り
の DIS 投票中となっている.
メタリックケーブルの設計・建設(14763-2),およ
び光ケーブルの受入試験(14763-3)は 2 次 CD 投票に,
支線系の平衡メタリック配線システム測定方法
(14763-4)は CD 投票にかけられる予定である.これら
の投票に対して日本はいずれも賛成投票を投じてい
る.
3. SC 25/WG 44(計算機システム及び周辺機器間の相
(計算機システム及び周辺機器間の相
互接続:
互接続:Interconnection of Computer Systems and
Attached Equipment)
Equipment)
主査 岡田 義邦(工技院)
義邦(工技院)
E-mail:
E-mail:[email protected]
3.1 概要
1996 年 6 月にブシオスでWG国際会議が開催され
た(4 ヵ国,7 名参加,日本から 3 名参加).FC-PH
(CD 14165-111)などが JTC 1 リエンジニアリング
活動の中でキャンセルされたため,ファーストトラッ
ク DIS として提案されている.次回は日本での開催
が予定され,SC 26 との合同会議も持つ予定である.
3.2 主なプロジェクトの進捗状況
3.2.1 チャネルレベルインタフェース
(1) FDDI (Fibre Distributed Data Interface)
FDDI の 基 本 要 素 は , 局 管 理 SMT ( 9314-6 ) が
1997-04-12 締切の DIS 投票を通過し,作業完了目前
である.適合性試験に関しては,プロトコル実装適
合性宣言様式 CT-PICS(9314-13)と抽象的試験項目
群 SMT-ATS(9314-25)が DIS 投票を通過した.FDDIⅡ拡張については,PHY-2(9314-7)と MAC-2(9314-8)
が DIS 投票を通過したが,SMT-2(9314-27/29:3 部構
成)は JTC 1 リエンジニアリングでキャンセルになっ
た.代替 PMD(理媒体依存部:SMF-PMD,LCF-PMD,TPPMD)については進展がなかった.一方,PMD と代替
PMD で使用するファイバとその試験方法の規格とし
28
て米国 EIA 規格を引用していることが課題としてク
ローズアップされ,対応する IEC 標準があれば置換
する方針であり,その対処について SC 25 全体に照
会中である.
(2) HIPPI(High Performance Parallel Interface)
基本要素の標準化は完了しており,物理層の拡張
が進められている.光シリアル伝送のための
HIPPI-Serial(15917)と,ATM を介した伝送のため
の HIPPI-ATM(15918)1998-04-16 締切のファストト
ラック DIS 投票にかけられている.これらは当初
11518-9 および 11518-8 として 1997-03-31 締切の CD
投票にかけられたものであるが,いずれも JTC 1 エ
ンジニアリングでキャンセルになったため,ファー
ストトラックプロシージャによる DIS 投票となった.
(3) HIPPI(High Performance Parallel Interface)
HIPPI 関 連 で は , 直 列 仕 様 ( HIPPI parallelserial)の DIS 15917,非同期転送モードのマッピ
ング(HIPPI-ATM)の DIS 15918 の 2 件の DIS 投票が
行われ,賛成投票をしている.
3.2.2 デバイスレベルインタフェース
(1) SCSI Small Computer System Interface)
SCSI-2 関係では,共通アクセス法(CAM), DIS 15842
が,ファーストトラック DIS 投票にかかり,日本は,
コメント付き賛成を行った.一方,SCSI-3 関係では,
インタフェースプロトコル(SIP),基本コマンド
(SPC)及びマルチメディアコマンド(MMC)の 3 件
の NP 投票があり,すべて賛成投票を行った.この 3
件及びブロックコマンド(SBC)については,ほぼ同
時期に,CD 投票が行われた.CD 14766-211(SIP),
CD 14766-361 ( MMC ) に つ い て は 賛 成 投 票 , CD
13766-311(SPC),CD 14766-321(SBC)については
コメント付き賛成投票を行った.また,SCSI-3 アー
キテクチャモデル(SAM)(DIS 14766-411)の DIS 投
票が行われ,コメント付きで賛成投票した.
(2) ファイバチャネル
1997 年 6 月の SC 25 ブラジル会議において,新たに,
FC-GS-2(共通サービス-2),FC-AV(オーディオビジ
ュアル),FC-AE(航空機環境),FC-BB(バックボー
ン)の 4 件の NP 投票を実施していくことが確認され
た.また,ファイバチャネルの網トポロジーの一般的
な概念について規定している FC-FG(CD 14165-141,
共通ファブリック要件)の CD 投票が 1998-03-20 締切
りで行なわれ,日本はコメント付きで賛成票を投じた.
■ SC 26 国内委員会(マイクロプロセッサシス
国内委員会(マイクロプロセッサシス
テムズ:
テムズ:Microprocessor Systems)
Systems)
委員長 脇村 慶明(
慶明(NTT)
NTT)
E-mail:
E-mail:[email protected]
1. 概要
一昨年来実施されてきた JTC 1 のリエンジニアリ
ングの結果,SC 26 では 3 つのプロジェクトがキャ
ンセルされるとともに,Networking &Interconnect
と呼ぶ TD(Technical Direction)に SC 6,SC 25
とともにグル−ピングされ今後両 SC との連携,統合
化を模索することとなった.
上記背景の基に第 14 回総会が,1997-10-21/23 に
英国ロンドンで開催された.参加国は 4 ケ国と少な
かったものの SC 26 の今後のあり方について真剣な
議論が行われた.その結果,SC 26 がミッションと
するマイクロプロセッサシステム技術については,
今後とも標準化活動が必要なことは認識されたが,
プロジェクトの性格から,Fast-Track による標準化
を主体に進めることとし,その受け皿として現 SC 26
を WG 化する方向で以下の方針を出した.
1.1 SC 26 の今後の活動形態
(1)マイクロプロセッサシステム関連の標準化仕様
は,複数の国による共同開発の形態ではなく,一部
の国や企業によって開発されたものが広く世の中で
使用されるケ−スが多いと考えられ,今後ますます
Fast-Track の手続きによる提案が主体となる.
(2)SC 26 は今後上記 Fast-Track によって提案され
る標準化項目の受け皿および出版された仕様の維持
管理組織として,TD(Networking & Interconnect)
に対応する SC の WG として活動を継続する.
1.2 Joint Meeting の開催
SC の統合化に向け,1998 年の総会を SC 25 の総会
の時期に合わせて開催し,会期の中で SC 26,SC 25/WG
4 の Joint Meeting を開催することとした.Joint
Meeting では双方の作業内容の紹介とその後の進め
方を議論する.
2. 主なプロジェクトの進捗状況
作業中のプロジェクトの進捗状況について述べる.
作業の進展を促すため期限を切って作業を進めるこ
ととした.
(1) IS 10859(STEbus):IS 出版(1997-06-01).
(2) DIS 15776 (VME64):1997-11-08 期限で FastTrack 投票実施.賛成 21,棄権 7 で承認.
(3) DIS 13961(Scalable Coherent Interface):1997
年中に訂正版のドキュメントを提出.
(4) DIS 14575(HIC:Heterogeneous Inter Connect):
最終ドキュメント提出済.
(5) DIS 15057 (Futurebus+ -Physical Layer and
Profile Specification):1998 年 3 月末までに訂正
版のドキュメントを提出.
(6) DIS 15058(VXIbus):1998 年 3 月末までに訂正
版のドキュメントを提出.
(7) DIS 15205(SBus):1997 年 11 月末までに IS 用
のドキュメントを提出.
(8) CD 14576 (Synchronous Split Transfer Type
System bus):日本提案のプロジェクトであり,JTC 1
のリエンジニアリングでキャンセルされたが CD 投
票では承認された実績があり,今後 Fast-Track で再
29
度標準化を推進することを提案し了承された.
(9) ANDF ( Architecture Neutral Distribution
Format):NP で不承認となりその後新規提案がない
ため本プロジェクトは解散する.
(10) SCI Application in Harsh Environments:1997
年内にプロジェクトエディタが見つからなかった場
合,本プロジェクトは解散する.
3. 標準仕様のレビュ−
3.1 5 年目のレビュ−
該当項目なし.
3.2 4 年目のプレレビュ−
(1) IEC822(VSB:Sub-systembus of the VMEbus):
Confirm
(2) IEC824(Terminology related to microproce
−ssors):キャンセル済
(3) IS11458 (VICbus):Confirm
3.3 3 年目のプレレビュ−
(1) IEC559(Binary Floating Point Arithmetic):
Confirm
(2) IEC957(Microprocessor universal format for
object modules):Confirm
(3)IS10857 ( Futurebus+ -Logical Protocol) : No
opinion
(4) IS10861(Multibus II):Neutral
(5) IS13213(Control Status Register):Confirm
4. その他
(1) 文書配布の電子化
WWW を用いた文書の配布計画について幹事から報
告があった.1997 年 11 月末までに準備を終え,2 月
まで試行期間とする.3 月から本格実施へ移行.
(2) 今後の総会予定
1998-05-28/30 東京(28 日は SC 25/WG 4 との
Joint Meeting を予定)
1999 春
ポ−ランド
なお,当初,1998 年総会はポ−ランドで開催予定
であったが,SC 25 との Joint Meeting 開催のため,
1998 年の総会を SC 25 の総会に合わせて来年 5 月に
東京で開くこととし,ポ−ランド開催を 1999 年春に
変更した.
(注) SC 26 国内委員会として,日本電子工業振興協会が担
当.
■ SC 27 専門委員会 (セキュリティ技術 :
Security Techniques)
Techniques)
委員長 苗村 憲司(慶大)
憲司(慶大)
E-mail:
E-mail:[email protected]
1.概要
1997 年 10 月のバットボール(ドイツ)会議には
16 か国が参加した.この年に行われた NP 投票は 5
件,CD 投票が 10 件,FCD 投票が 4 件,DIS/DTR 投票
が 7 件,IS/TR 出版は 6 件であった.
NP の中には,楕円曲線に基づく暗号アルゴリズム
の標準化も含まれている.SC 27 の前身となった SC20
以来担当範囲から除外されていた暗号アルゴリズム
の標準化を SC 27 の担当範囲に含めることについて
JTC 1 の承認が得られたので,その方針に沿って標
準化を進める予定である.
2.主なプロジェクトの進捗状況
2.1 WG 1(情報セキュリティ要求条件と統合技術)
1(情報セキュリティ要求条件と統合技術)
IT セキュリティ管理指針(GMITS; 13335)は,前
年の Part 1(概念とモデル)に続いて Part 2(管理
と計画)が TR として発行され,Part 3(管理技術)
が DTR 投票を通過した.
信頼で きる第 三者 機関( Trusted Third Party;
TTP)の利用・管理指針については特に進展がなかっ
たが,TTP のディジタル署名応用に関する NP 投票が
行 な わ れ た . こ の ほ か , 侵 入 検 出 ( intrusion
detection)の枠組みに関する TR 作成を NP 投票にか
けた.
セキュリティ情報オブジェクト(15816)は進展が
遅く廃止すべきとの意見が多かったが CD 投票にか
けられた.
暗号アルゴリズムの登録手続き(IS 9979)の修正
案の DIS 投票が行われて通過した.なお,これと前
後して日本からまた新たに 1 件の登録があり,合計
17 件(内,日本から 6 件)となった.
番 号
9
10
11
12
13
14
15
16
17
名 称
MULTI2
FEAL
BARAS
SXAL/MBAL
MISTY1
ENCRiP
ACM
FWZ1
SPEAM1
登録要求元
日本/日立
日本/NTT
欧州/ETSI
日本/Laurel
日本/三菱電機
日本/NEC
フランス/SAGEM
イスラエル/CPST
日本/松下電器
(http://www.ipa.go.jp/SECURITY/enc/ang.html)
2.2 WG 2(セキュリティ技術とメカニズム)
2(セキュリティ技術とメカニズム)
相手認証(9798)Part 1(総論) および n ビッ
トブロック暗号アルゴリズムの操作モード(10116)
の第 2 版が IS として出版された.そのほか,回復機
能付きディジタル署名(9796)Part 2(ハッシュ関
数利用),否認防止(13888)Part 1(概要)と Part
3(非対称技術)の 3 件も IS となった.
また,相手認証(9798)Part 3(非対称技術利用)
と Part 5(零知識技術利用),否認防止(13888)
Part 2(対称技術)の 3 件が DIS 投票を通過した.
鍵管理(11770)Part 3(対称技術利用)も DIS 投票
30
にかかっている.さらに,付録つきディジタル署名
(14888)Part 1(総論),同 Part 2(ID ベースメ
カニズム),同 Part 3(証書ベースメカニズム)お
よびハッシュ関数(10118)Part 4(モジュラー演算)
の 4 件が新しい手続きに基づく FCD 投票にかけられ
た.
CD 投票は 6 件あったが,その大半は先の段階に進
んだので,年末に CD 段階にあるのは,データ完全性
(9797)を名称変更したメッセージ認証符号(MAC)
の Part 1(ブロック暗号利用)の修正版のみである.
なお,SC 27 の担当範囲の見直しと関連して,楕
円曲線に基づく暗号技術が NP 投票にかけられた.
2.3 WG 33(セキュリティ評価基準)
(セキュリティ評価基準)
セキュリティ評価基準(1.27.16)の標準化は,欧
米の政府機関関係者による Common Criteria の開発
と同期をとって進めており,Part 1(一般モデル),
Part 2(機能要求),Part 3(セキュリティ保証要
求)とも CD 段階にある.
また,評価基準に記された項目の選択・組合せを
プロファイルとして登録するための手続き(15292),
および情報技術セキュリティ保証の枠組みの 2 件が
NP 投票を通過した.
3.その他
今後,日本が力を注ぐべき課題を列挙する.
(1) 政策的課題への対処
情報セキュリティ分野の標準化においては,技術
面のみでなく政策的課題が多い.例えば,米国政府
の鍵供託(Key Escrow)または鍵回復(Key Recovery)
方式の位置づけ,認証機関と TTP の役割などである.
OECD の暗号ガイドラインを前提として,日本として
の方針を定める必要がある.
(2) 情報システムのセキュリティ管理
セキュリティ管理のガイドラインと認証に関する
検討を急ぐ必要がある.さもなければ,欧州の基準
に基づく認証が要請される恐れがある.
(3) 暗号アルゴリズムの標準化と登録の関係
暗号アルゴリズムの標準化が開始されるのに伴い,
暗号アルゴリズム登録手続き(IS 9979)の意義を再
考する必要がある.特に日本は企業別にアルゴリズ
ムを登録しているが,その必要性があるのかを含め
て至急再検討すべきであろう.
(4) 特許調査
暗号アルゴリズムの標準化にあたっては特許調査
が重要であることを確認した.情報技術分野では標
準に特許技術が使われることが多いが,特に暗号ア
ルゴリズムはほとんどが特許の対象となっており,
その取扱いに留意する必要がある.
■ SC 28 専門委員会(オフイス機器
専門委員会(オフイス機器:
(オフイス機器:Office
equipment)
equipment)
委員長 山田 尚勇(中京大)
尚勇(中京大)
E-mail:
E-mail:[email protected]
1. 概要
日本の提案で発足した SC 28(事務機械)活動は,
8 年目を迎え,第 8 回総会が昨年 6 月米国オレゴン
州ポートランドで開催された.第 1 ステップの活動と
して,複写機・プリンタ・イメージスキャナ等の仕様
書様式・性能試験方法及び画質評価方法が取り上げ
られて来たが,これらはほぼ完了し,新たに,前回
に引き続いて第 2 ステップとしての新テーマが提案
され,多くの時間をかけて慎重に議論された.以下
にポートランド会議を中心に SC 28 の概要を報告する.
昨年,ドイツから提案された,ファクシミリ基本
規格(3 点)の Fast track DIS は,賛成国多数で,
承認されたが,日本及びアメリカより反対意見が提
出されており,これをどう処理するのかについて,
議論が行われた.結論としては,JTC 1 Directives
の 13 章(Preparation and Adoption of International
Standards - Fast track processing)に基づき,Ballot
Resolution Group を編成して処理することとなった.
Convener として,日本の山田委員長,Project editor
としてドイツの Mr. Hertlein が任命された.昨年の
9 月 17 日∼18 日,米国サンノゼ(場所は,SC 28
Secretary と Ballot Resolution Group Convener が
協議して決める)で会議を開催された.
また,ISO/IEC DIS 15775(Test chart for color
copying machines)については既にドイツより Fast
track 提案(投票締切り 1997-10-24)されているテ
ーマであり,ポートランド会議にて,Fast track の
必要性,作成・メンテナンスの困難さ等について改
めて活発な議論が行われた.'97 年 12 月に DIS 投票
が実施され承認さた.Convener として日本の伊藤丘
委員,Project editor としてドイツの Prof. Klaus
Richter が任命され,'98 年 3 月に Ballot Resolution
Group Meeting がベルリンで開催された.日本が詳
細なチャート評価データを提示し,ドイツの説得を
進め,本 DIS 案を廃棄とすべく努力した.
2. 主なプロジェクトの進捗状況
2.1 プ リ ン タ ス ル ー プ ッ ト 測 定 方 法 ( ISO/IEC
10561)の改定
10561)の改定
本規格の改定作業は'95 年に完了済みだが,SC 28
事務局の不手際で改訂版発行が滞っていた.SC 28
事務局が代わったこともあり,ようやく昨年末に改
訂版発行の手続きが取られたようである.
2.2 コピー生産性測定方法:
コピー生産性測定方法:(DIS 14545)
14545)
SC 28 国際事務局の引き継ぎ時の混乱により,正
式発行が大幅に遅れており IS ドキュメントの最終
校正作業中である.
2.3 カラーテストチャート仕様規格:
カラーテストチャート仕様規格:(DIS 15775)
15775)
独側が Fast track 制度を利用して提案した規格で
ある.種々の問題点につき'98 年 3 月に開催された
31
Ballot Resolution Meeting にて,日本が詳細なデ
ータを提示し,本 DIS 案を廃棄とすべく努力した.
次のステップとして,デジタル複写機やプリンタ
用としてテストチャートのデジタル化が検討テーマ
にあげられている.
2.4 ハードコピーの画質評価法
'92 年 6 月の Los Angeles の SC 28 本会議で提案
された「ハードコピーの画質評価法」は,その第 1
ステップとして,モノクローム画像をテストチャート
を使わないで評価する国際標準「Office equipment Measurement of image quality attributes for hard
copy output - Binary monochrome text and graphic
images」の検討を始めてから,5 年が経過した.
これまでの活動を広く行き渡らせるため事務機械
工業会標準を目指して標準案の全訳を開始した.
2.5 事務機械の再生・再使用
事務機械の再生・再使用
1966 年 12 月から活動を開始した SC 28/WG 5 委員
会は,先に新規課題として提案された JTC 1/SC 28 N
244「Refurbishing and re-manufacturing of office
equipment」
(DIN)
と JTC 1/SC 28 N 247
「Specifications
for Reuse of Office Equipment Elements and
Materials」(ANSI)に対して,1997 年 6 月に行わ
れた国際会議への対応及び日本の提案内容を検討す
ることを中心に活動がなされた.
日本提案を検討するに当たっては,まず DIN(独),
ANSI(米)から提案された 2 つの提案の意味を理解
する必要があった.平行して日本国内外の環境規制
の動きや企業活動の変化を整理することで,日本が
抱える問題点や国内の関連企業の環境問題への対応
の方向性を把握し,再生・再使用に関する用語の規
格化のニーズを探るための作業を行ってきた.
3. 今後の主要課題
1997 年 6 月のポートランド会議で,日本における
事務機械分野の課題について審議した.これについ
ては,他の国からの提案を含め,次回 SC 28 プレナ
リー(1998 年 5 月,於リオデジャネイロ)で再び審
議される.
主な候補としては,事務機械の再生・再使用問題,
ネットワーキング,オフィス用カラー,カラー画質
評価などがあげられる.
次回以降の会議スケジュール(予定)
1998 年 5 月 リオデジャネイロ(ブラジル)
1999 年 5 月 日本(日本)
(注) SC 28 国内委員会として,日本事務機械工業会が担当.
■ SC 29 専門委員会(音声,画像,マルチメデ
専門委員会(音声,画像,マルチメデ
ィアおよびハイパーメディア情報符号化:
Coding of Audio, Picture, Multimedia and
Hypermedia Information)
Information)
委員長 富永 英義(早大)
英義(早大)
E-mail:
E-mail:[email protected]
1. 概要
SC 29 では,各 WG の標準化作業は順調に進行して
いる.本年度の SC 29 は,IS 出版が 11 件,TR 出版
が 1 件,DIS 投票が 3 件,DTR 票が 1 件, CD 投票が 9
件,FCD 投票が 4 件,NP 承認が 1 件という活動結果
であった.WG 1 では上野 幾朗氏(三菱電機),WG 11
では中屋 雄一郎氏(日立),西口 正之氏(SONY),
金子格(アスキー),WG 12 では出葉義治氏(パイ
オニア)が Editor に指名されている.
第 10 回 SC 29 総会が 1997-11-17/19,Sydney(豪)
で開催された.日本からの参加者は 2 名であった.
主な議題のうち,文書の Web 公開については,CD,FCD,
FDIS も Web に置き,広くコメントを集められるよう
にしたい旨を JTC 1 に要求することにした.また,SC
29 は JTC 1 からの指示にある SC 24 との統合に向け
て SC 24 と Joint Session または Plenary 等の開催の
検討をすることとした.規格の維持に関しては,出版
された IS の開発を担当した SC が解散してしまった場
合,どのように維持して行けば良いかを JTC 1 に尋ね
る こ と に し た . PAS 提 出 に つ い て は , SMI ( Sun
Microsystems Inc.)の迅速な提出を支援するため,
SC 29 代表者を任命した.IEC TC 100 との関係調整
については,IEC CA の決議事項により計画されてい
る JTC 1 と IEC TC 100 との調整会議に JTC 1 代表の
一部として 3 名(SC 29 議長,SC 29/AGM コンビナ,
SC 29 の IEC TC 100 へのリエゾン代表)を JTC 1 に
推薦した.今回,中国が P メンバに加わった.今回
の会議では,全審議文書は電子的に配布され Agenda
(html)よりリンクされ,ペーパーレス化が進んだ.
また ビデオプロジェクタの使用により Resolutions
の採決がされる等電子化により 議事進行が円滑に
進んだ.
WG 11 で作業中の MPEG-4 Part 5 reference software
は,conformance testing にも使用したいために TR
(informative)から IS(normative document)へ
変更された.WG 11 で IS 化が予定されている MPEG-4
Part 5 はソフトウェアであり,その中に記載すべき
著作権の文面をどのようにすればよいかを JTC 1 に尋
ねることにした.WG 11 より ITU-T との共通 Text で
ある ITU-T Rec│ISO/IEC IS の最終 text が完成して
ITTF に送られてから出版されるまで時間がかかりす
ぎるとの問題点の指摘があり,IS 送付後 6 ヶ月を経
ても ITU の承認遅れのために出版できないときには,
JTC 1 のみで出版するよう要求することを決議した.
2.主なプロジェクトの進捗状況
2.1 WG 11(静止画像符号化)
(静止画像符号化)
2.1.1 開催会議および日本からの出席者数
1997-3 ディジョン(仏) 3 名
1997-7 札幌
8 名 (JPEG)
32
1997-8 バンクーバ
1 名 (JBIG)
1997-11 シドニー
12 名
1998-1 トゥーソン(米) 8 名 (JPEG ad hoc)
1998-3 ジュネーブ
12 名 (JPEG)
1998-4 ソルトレイクシティ 1 名 (JBIG)
2.1.2 標準化状況
・ ISO/IEC 10918-4 ( Part 4 : Registration
Procedures..):2nd DIS 投票終了
・ ISO/IEC 14495-1 ( Part 1 : Low Complexity
Mode):FCD 投票終了
2.1.3 活動内容
JPEG 規格(JTC 1.29.04.x)に関しては,Part 3
(機能拡張)の IS が 97 年 5 月に出版された.Part 4
(各種プロファイル,マーカの登録手続)は 97 年 4
月締切の DIS 投票で大幅な改訂が必要とされたため,
2nd DIS 投票(97 年 11 月締切)により承認を得,現
在出版準備中である.また Part 3 の Draft Amendment
の国際投票が 98 年 4 月から開始されている.「マル
チ プ ル コ ン ポ ー ネ ン ト 静 止 画 圧 縮 ( MC-JPEG,JTC
1.29.9)」に関しては,色空間の相関除去段階のみ
を標準化対象とすることとし,KL 変換など各種変換
方式の評価を行っている.現在 WD 段階である.
「多値画像の可逆/準可逆符号化(JPEG-LS,JTC
1.29.12)」では Part 1(low-complexity Mode)の
FCD 投票が 97 年 12 月に済み,FDIS 投票の準備中で
ある.Part 2(High Performance Mode)は,まだ WD
段階で 98 年 7 月以降に CD 作成を予定している.な
お,上野 幾朗氏(三菱電機)が新たに Part 2 のエ
ディタに選出された.
「JPEG2000(JTC 1.29.16,ISO/IEC 15444)」は,低
ビットレートでの画品質の向上,可逆/非可逆,順
次/階層処理の統一的扱い,任意エリアのリファイ
ンメントなどを目標としている.97 年 11 月の第 1
次提案締切りに 23 方式の提案が寄せられ,続いて改
良提案を審議中である.
「2 値画像の非可逆/可逆符号化(JBIG-2,JTC 1.
29.10)」に関しては,エントロピ符号化が 98 年 4 月
会合で決定し,1998 年 11 月に CD を作成予定である.
2.1.4 実用化状況
ITU-T SG8 では JPEG や JBIG で符号化されたプレ
ーンを重ね合わせた画像を規定するミクストラスタ
コンテント(T.44)が加速化勧告処理されている.
2.1.5 今後の課題
WG 1 の参加者が急増し,100 人前後となってきた.
このため WEB を利用した文書の電子配布を進めてい
るがまだ定着せず,規則の徹底が必要である.
2.2 WG 11 Video (MPEG2 の System/Video,動画
像符号化と多重化)
2.2.1 開催会議および日本からの出席者数
1997-4 ブリストル
0名
1997-7 ストックホルム 0 名
1997-10 フリブール
0名
1998-2 サンノゼ
0名
1998-3 東京
10 名
2.2.2 標準化状況
・ISO/IEC CD 13818-10 (Conformance extensions
for DSM-CC) 1998-02 投票
・ISO/IEC DIS 13818-1/DAM4[ITU-T Rec.H.222.0
(1996)/DAM.4(1997E)] 1997-07 投票
・ISO/IEC 13818-1/AMD1 Registration procedure
for "copyright identifier
1997-12 出版
・ISO/IEC 13818-1/AMD2 Registration procedure
for "format identifier"
1997-12 出版
・ISO/IEC 13818-2/COR1 ITU-T Rec.H262(1995)
/Cor.1(1996E) 1997-12 出版
・ISO/IEC 13818-2/COR2 ITU-T Rec.H262(1995)
/Cor.2(1996E) 1997-12 出版
・ISO/IEC 13818-2/AMD1 Registration of Copyright
Identifier
[ITU-T Rec.H.262 ( 1995E ) /Amd.1 ( 1996E )
1997-12 出版
・ISO/IEC 13818-2/AMD2 4:2:2 Profile
[ITU-T Rec.H.262 ( 1995E ) /Amd.2 ( 1996E ) ]
1997-12 出版
・ ISO/IEC TR13818-5 Software Simulation [TR
Type:3] 1997-12 出版
2.2.3 活動内容
95 年度で MPEG-2 ビデオ,システム規格の審議を終
了したが,それ以降はその拡張規格(PDAM/DAM)の審
議,投票を主に活動した.主な項目は次の通りである.
(1) MPEG-1,MPEG-2 標準化文書に対する審議,投票.
(2) MPEG-1 フレームレートの拡張提案に関して審議
を行い,JNB コメントをまとめてフリブール会合に
提案した.MPEG-1 規格を変えるべきでないとする日
本提案が受理された.
(3) ビデオ小委員会の今後の組織運営について審議
し,規格のメンテナンス等を行うため,委員会活動
は継続することを決めた.
(4) HDTV 用 422 プロファイルの審議.東京会合で
422P@HL の審議が進められ,その PDAM 化が承認され
た.
2.2.4 実用化状況
MPEG-2 規格を用いる衛星放送,DVD が実用化され
た.地上波ディジタルも MPEG-2 を用いる予定である.
ソフト制作用として MPEG2 4:2:2 プロファイルに
よるディジタル VTR が実用化された.家庭用コンピ
ュータの高速化にともない,MPEG-1,MPEG-2 のエン
コーダ,リアルタイムデコーダがソフトにより製品
化された.MPEG2 規格は JIS 化の実作業を終了した.
2.2.5 今後の課題
MPEG-2 規格本体の審議も終了したため,国内委員
会の開催は年 4 回程度とし,他は e-mail により審議
33
している.規格の 5 年後見直しにも対応するため現
組織を継続させる.
2.3 WG 11/Audio(
11/Audio(MPEG Audio,オーディオ符号化)
Audio,オーディオ符号化)
2.3.1 開催会議および日本からの出席者数
1997-4 ブリストル 本会議 14 名 ad-hoc
0
1997-7 ストックホルム 本会議 15 名 ad-hoc 0
1997-10/11 フリブール 本会議 14 名 ad-hoc 8 名
1998-2 サンノゼ 本会議 14 名 ad-hoc 8 名
1998-3 東京 本会議 28 名 ad-hoc 20 名
2.3.2 標準化状況
・ISO/IEC 13818-1/PDAM5:
AAC のシステムインターフェース 1997.6 投票
・ISO/IEC 13818-4/PDAM1:
AAC のコンフォーマンス試験
1997.8 投票
・ISO/IEC 13818-5/PDAM1:
AAC のテクニカルレポート
1997.8 投票
・ISO/IEC 13818-1/FPDAM5:
AAC のシステムインターフェース 1997.12 投票
・ISO/IEC 13818-4/FPDAM1:
AAC のコンフォーマンス試験
1998.3 投票
・ISO/IEC 13818-5/FPDAM1:
AAC のテクニカルレポート
1998.3 投票
・ISO/IEC CD 14496-3:
MPEG-4 オーディオ
1998.2 投票
・ISO/IEC 13818-7:AAC の IS
1997.12 出版
2.3.3 活動内容
MPEG-2/audio の AAC 拡張は 1997 年 4 月に IS 化が
承認されたが,これに引き続き,MPEG-2 システムへ
の追加,コンフォーマンス試験,テクニカルレポー
トの作成が行われた.また日本国内の多くの機関の
協力のもとに公式品質試験が NHK で行われ,メイン
プ ロ フ ァ イ ル AAC は 48kHz サ ン プ ル 音 楽 の
128kbit/s ステレオ符号化は圧縮による歪みが殆ど
検知できず,放送用規格を満たすことが確認され,
他のプロファイルでもメインプロファイルに近い品
質であることが確認された.
MPEG-4/audio では VM(verification model)のソ
フトウェアに基づくコア実験を通して,仕様を改訂
する作業が行われた.VM には 2kbits/から 64kbit/s
にまたがる広い範囲のビットレートに対応する自然
音符号化と合成音符号化が含まれており,前者は
MPEG-2 AAC も含む音楽音用変換符号化,音声用 CELP
(Code Excited Linear Prediction)符号化,低ビッ
ト音声楽音用パラメトリック符号化が組み合わされ,
後者の合成音符号化の仕様には TTS
(Text to Speech:
テキストからの音声合成),SA(Structured Audio:
合成音楽;電子楽器コードの拡張) が含まれている.
楽音用符号化の国際標準としては他に例がなく,音声
符号化の標準としてはスケーラビリティや再生スピ
ード制御の機能といった ITU-T などの標準にない機
能が盛り込まれている.VM の作成やコア実験では各
国各機関からの改良提案,評価試験により品質改善,
機能追加,処理の整理が行れたが,これらの活動の過
半は日本のメーカ,機関からの貢献によるものであっ
た.
これらの仕様をまとめて version 1 の CD とこれに
対応する reference software が 1997 年 11 月に発行
された.なお version 2 では伝送誤り保護や著作権
保護機能が追加される予定である.
2.3.4 実用化状況
MPEG-2 AAC は日本国内の BS ディジタル衛星放送
に採用されることになっており,ディジタル地上波
放送への適用も検討されている.MPEG-1,2 はヨーロ
ッパのデジタルオーディオ放送やインターネットの
音楽圧縮に使われている.MPEG-4 もさらに低ビット
の用途からの関心が高まっている.
2.3.5 今後の課題
1998 年度は MPEG-4 version1 の品質試験,DIS,IS
化,version2 の CD 化,MPEG-7 の準備,提案公募など
引き続き活発な活動が行われる予定である.MPEG-4
の円滑な実用化には日本の機関の貢献が期待されて
いる.
2.4 WG 11 MPEG-4(
MPEG-4(MPEG-4,超低ビットレート符号
MPEG-4,超低ビットレート符号
化)
2.4.1 開催会議および日本からの出席者数
1997-4 ブリストル 本会議 44 名 ad-hoc 26 名
1997-7 ストックホルム 本会議 55 名 ad-hoc 46 名
1997-10フリブール 本会議 48 名 ad-hoc 38 名
1998-2 サンノゼ 本会議 55 名 ad-hoc 36 名
1998-3 東京 本会議 94 名 ad-hoc 46 名
2.4.2 標準化状況
・ISO/IEC CD 14496-1 MPEG-4 システム
・ISO/IEC CD 14496-2 MPEG-4 ビジュアル
・ISO/IEC CD 14496-3 MPEG-4 オーディオ
・ISO/IEC CD 14496-5 MPEG-4 参照ソフトウェア
・ISO/IEC CD 14496-6 MPEG-4 DMIF
2.4.3 活動内容
MPEG-4 については,システム/ビジュアル/オーデ
ィオ/参照ソフトウェア/DMIF/コンフォーマンステ
ストの 6 部構成からなる規格を目指して標準化作業
を進めており,テストを除き昨年 10 月には version
1 対応の CD を発行するに至った.
ビジュアルパートについては,数次に渡るコア実
験と VM(Verification Model)修正作業,追加 2 提
案と VM の競争評価を行った.その結果,符号化効率
/形状符号化/誤り耐性/スケーラビリティ/人工画像
符号化等の機能の実現に必要な多くのツールが採用
されるとともに,オブジェクトベース・結合ベース
の各プロファイルも定義された.多機能化に伴いプ
ロファイル分類は細かくなっている.また,H.263
ベースラインとのコンパチビリティも図られた.
システムパートは,オブジェクト記述子,カスタ
マイズ可能なパケットフォーマット(AL-PDU),BIFS
と 呼 ば れ る VRML ラ イ ク な コ ン ポ ジ シ ョ ン ( 合
34
成),FLEX-MUX と呼ばれる多重化の検討が進められ,
CD に至った.その中で,URL フィールドの記述方法,
形状符号化ビデオのための BIFS ノード拡張などの
日本提案が採用された.物理レイヤに近い多重化で
ある TRANS-MUX についてはインタフェース定義のみ
とし,具体的な規定は行わず,MPEG-2/TS などへの
MPEG-4 データの多重化例を示すに留めた.
更に JAVA ベースの端末制御用 API 定義(MPEG-J)
やファイルフォーマットも検討されている.
コンテンツの著作権を保護するための規定(CMP)
に関する検討も,version に間に合わせるべく着手され
た.
各パートの CD 化に当たっては,日本からの技術的
貢献が非常に大きく,またプロファイル定義に対す
る JNB コメントもその多くが採用された.
2.4.4 実用化状況
MPEG-4 はまだ CD 段階ではあるが,LSI 化を含む試
作例の報告が数例行われている.また,移動通信へ
の適用を目指した検討が ARIB 等の標準化機関で開
始されている.
2.4.5 今後の課題
MPEG-4 に関しては versoin 1 の性能検証試験
/FCD/DIS/IS 化,同 version 2 及びコンフォーマン
ステストの CD 化が大きな課題である.また,新規課
題である MPEG-7 に関しても要求条件の整理や提案
公募を行う予定である.
2.5 WG 12 (MHEG,マルチメディア
MHEG,マルチメディア・ハイパメディ
,マルチメディア・ハイパメディ
ア符号化)
2.5.1 開催会議及び日本からの出席者数
1997-04 東京 6 名
1997-07 ストックホルム 1 名
1997-11 シドニー 2 名
2.5.2 標準化状況
・ISO/IEC 13522-5:1997-04 出版
・ISO/IEC DIS 13522-6:1997-11 投票
2.5.3 活動内容
1997 年度は,MHEG-6 の DIS 投票,MHEG-7 の WD 作
成,MHEG-5 の Corrigenda 作成が行われた.MHEG-6
は,MHEG-5 とスクリプトを連動させて高度な情報処
理,シナリオ制御機能を付加するためのものである.
スクリプトの交換形式として Java(TM)Virtual
Machine(VM)の byte-code を使用する.
MHEG-6 では,Java について一般図書を参照標準と
して指定している.このため,Java VM の規格に関
するメンテナンス主体が JTC 1 にはないこと,その実
装製品に関する権利関係が明確でないこと,などの
問題が残されている.さらに,技術面では参照バージ
ョンが文字コードとして Unicode しかサポートして
いない問題もある.これらの理由から日本は DIS に対
して反対投票を行ったが,賛成多数で IS 化が決定し
た.
MHEG-7 は,MHEG-5 に対する相互交換性,適合性の
試験法を規定するものである.日本は Co-editor とし
て出葉義治氏(パイオニア)を選出したほか,日本規格
協会/INSTAC と協力してプロファイル及び試験仕様の
サンプルを寄書として提出し,積極的な関与を行った.
MHEG-5 Corrigenda では,WG 内のタスクフォース
を中心に国際標準のタイポエラー,規定内容の不明
確点等をリストアップした.
2.5.4 実用化状況
MHEG-5 は,イギリスのデジタル TV 放送における
Interactive TV のデータ形式として採用が決定した.
また,ヨーロッパの DVB,日本の ARIB(電波産業会)
において採用が検討されている.
これらを背景に,ヨーロッパ,日本を中心にセッ
トトップユニット,オーサリングツールなどの商品
化が進められている.
■ SC 30 専門委員会(開放型
専門委員会(開放型 edi:
edi:Open edi)
edi)
委員長 太田 可允(都立短大)
可允(都立短大)
E-mail:
E-mail:[email protected]
1. 概要
当委員会は 1994 年 2 月 JTC 1 総会において,JTC 1
直属機関として,EDI 関連の標準化準備作業のための
WG を引き継ぎ SC 30 として,正式發足した委員会の
国内対応委員会である.JTC 1 のリエンジニアリン
グに伴い,SC 32 への移行が決定されている.
第1回 SC 30 総会は,1994 年 9 月ロンドンにて開
催され,1997 年 10 月パリの第 6 回総会にて,解散
と移行が決議されている.
SC 30 内部のワーキンググループとして WG 1 が設
立されている.当初 SC 30 に割り当てられた作業項
目は下記のとうりである.
(1) オープン EDI 参照モデルの標準化(電子取引に
関わる枠組み)
(2) ビジネス側面の標準化検討
(3) 機能,技術側面の標準化検討
SC 30 の課題は(1)オープン EDI 参照モデル(DIS
14662)の IS 化と,同時に(2),(3)にかかわる検討
組織の整備と内容検討である.
1995 年 9 月に設立が決議されて,1996 年 3 月に發
足された,WG 1 の作業項目は,(2)参照モデル内部
のビジネスオペレーショナル側面の標準化準備作業
である.尚作業項目(3)のファンクショナル側面の標
準化の検討は未着手である.
SC 30 総会は 1994 年 9 月より 1997 年 10 月まで,
下記のように開催され日本からは,毎回参加している.
第 1 回 1994.9. ロンドン(英国)
第 2 回 1995.1. コンコルド(米国)
第 3 回 1995.1. パリ(仏)
第 4 回 1996.9. ロッテルダム(オランダ)(WG 1 会議)
第 5 回 1996.10.ソウル(韓国)(WG 1 会議)
35
第 6 回 1997.10.パリ(仏)最終総会(WG 1 会議)
尚 WG 1 ワーキング会議は年 2 回の予定であるが,
その 1 回は SC 30 総会と同一場所で開催される.尚
今後は SC 32 総会と同調する予定である.
「オープン EDI」は,グローバルな電子取引社会を
想定し,地域,文化週間を越えて,相互に自由にオ
ープンに取引交換可能とする体系をめざしている.
参照モデルの中心となる概念は,シナリオであり,
その標準化手法と手続を守れば,自由に誰とでも,
取引が可能なシステムをめざす「標準電子取引参照
モデル」としている.対象となる範囲は広く,情報
技術のみならず,ルール,慣習,契約法等の概念の
標準化を含むものである.
2. 主なプロジェクトの進捗状況
「オープン EDI 参照モデル」ドラフト草案作成は,SC
30 に昇格後の最重要課題であり,第 2 回総会において,
草案が採択され CD 14622 として 2 回の投票後,第 4 回
ロッテルダム総会において CD 14662.2 の再案が全会一
致で承認され DIS 投票後国際標準として成立した.
ISO/IEC 14662 Information Technology -- Openedi reference model は,1997 年 10 月 27 日期限の
投票がおこなわれ,21 カ国の賛成により,国際標準
として採択され,1997 年 12 月正式に発行されてい
る.
組織面の整備につては,前述のように,WG 1 がすでに
発足し,シナリオのメタモデル案の検討にはいつている.
日本から複雑なモデルを排し,簡潔でわかりやすいモデ
ル案を提案している.第 3 回 WG 1 会議は 1997 年 4 月,
ヘルシンキ,第 4 回 パリ,第 5 回は,ワシントンで SC 32
の計画会議と同一場所開催され,日本から毎回参加
している.尚 WG 1 議長国はフィンランドである.
作業項目(3)機能,技術側面の標準化準備作業のため,
SC 30 においてワーキンググループ WG 2(EDI サポ
ートサービス)として設立が条件付で決議されてい
るが,新設の SC 32 において新たに討議されること
とおもわれる.
3. 国際対応に関する特記事項
国内委員会においては,「オープン EDI 参照モデ
ル」の国際標準の発行にあわせ,電子取引参照モデ
ル JIS 原案作成委員会が設立された.1997 年 5 月よ
り 1998 年 3 月までの 9 回の会合により,JIS 原案作
成報告書(案)を完成している.報告書は要約 JIS
として,慎重な用語検討の上,規格名称「標準電子
取引参照モデル」とする案となつている.
原国際規格 ISO/IEC 14662 は,従来の技術的規格
と異なり,電子取引の規格を開発するための考え方
をまとめたものである.
SC 30 の解散と SC 32 への移行にともない,国内
委員会において上記 WG 1 の設立に対応し,既に設立
されている SC 30/WG 1 小委員会は,そのまま移行継
続することとなる.
「標準電子取引参照モデル」の「シナリオ」を中心
とする記述手法,登録,メタモデル等の標準化検討
のため、新たな委員構成により活動することになる.
当面多くの委員は SC 30 に引き続く WG 1 の作業を継
続する形で進行することになる
当委員会の今後の活動は,参照モデルの JIS 化案
の作成作業の完了により,一旦終了し,新設 SC 32
専門委員会の WG 1 小委員会として,既に提出した「シ
ナリオ」に関するメタモデル案寄書の再検討及びそ
の他の,検討作業となる.
4. その他
電子取引の標準は,文化的背景と産業特性の理解
と,標準化技法の適用という幅広い分野にわたるの
で,今後とも,産業界,法律分野,FDT 等の記述手
法といつた分野の実務家,専門家の参加と支援を要
請したいと考えます.
■ SC 31 専門委員会(自動認識およびデータ取
専門委員会(自動認識およびデータ取
得技術:
得技術:Automatic Identification and Data
Capture Techniques )
委員長 柴田 彰(デンソー)
E-mail:
E-mail:[email protected]
[email protected]
1. 概要
SC 31 は 1996 年 6 月に正式に活動を開始した新し
い SC である.1996 年 6 月から 1997 年 3 月まで Ad Hoc
でフレームワーク決めを行い,1997 年 4 月から具体
的なワーキンググループ活動に入った.活動内容は,
バーコード(リニアシンボル,2D シンボル)を中心
に現在 3 つのワーキンググループで規格作成作業を
行っている.プレナリーは 1998-1-27/29 リオデジャ
ネイロ(ブラジル)で開催され,14 カ国 45 名が参
加し,日本からは 4 名が参加した.ワーキンググル
ープは 10 回(WG 1-3 回,WG 2-3 回,WG 3-4 回)開
催され,日本からは 8 回に延べ 13 名が参加した.NP
投票は再提出の 1 件を含め 4 件(JTC 1 N 5019,JTC
1 N 4661,JTC 1 N 4522,JTC 1 N 4539)で全て承
認された.CD 投票は 1 件(CD 15434)で承認された.
SC 31 で は , RFID ( Redio Frequency
Identification)を検討することが JTC 1 より認め
られている.1997 年は Ad Hoc 会議にてフレームワ
ークを決定し,1998 年に JTC 1 に提案する予定にな
っている.今後 RFID が SC 31 活動の重要な部分にな
ってくると思われる.RFID に関する Ad Hoc 会議が
1997 年 8 月コペンハーゲンで行われた.12 カ国 42
名が参加し日本からは 5 名が参加した.コペンハー
ゲン会議は SC 31 の RFID の事実上キックオフミーテ
ィングであったことから,出席者は積極的な意見を
発表し,意見交換も活発であった.また,1997 年 12
月に第 2 回の Ad Hoc ミーティングがロンドンで行な
われた.15 カ国 58 名が参加し,日本からは 7 名が
36
参加した.ミーティングではワーキンググループ活
動に向けて JTC 1 仙台プレナリーへの提案書を作成
した.今後の RFID 活動のポイントは関係する TC,
SC とどのように整合させるかである.関係する TC,
SC は現在 5 つである.(JTC 1/SC 17,ISO/TC 23 SC
19/WG 4,ISO/TC 68 SC 6/WG 3,ISO/TC 104 SC 4/WG
2,ISO/TC 204/WG 1)
2. 主なプロジェクトの進捗状況
2.1 WG 11(データキャリア)
(データキャリア)
WG 1(データキャリア)は,主にシンボル規格を
担当している.当初,担当規格数は 9 規格であった
が,Codabar を規格化しないという決定がされ,現
在では 8 規格となっている.規格化対象の 8 規格は,
リニアシンボル(EAN/UPC,Code 128,Code 39,
Interleaved 2 of 5),2 次元シンボル(PDF 417,
Maxicode,Data Matrix)及びシンボル識別子である.
1997 年に NP 投票(JTC 1 N 452 で PDF 417 が追加さ
れた.現在 2 規格が CD 投票(CD 15417,CD 15420)
中であり,4 規格が DIS 投票(DIS 16022,DIS 16023,
DIS 16388,DIS 16390)中である.
2.2 WG 22(データストラクチャー)
(データストラクチャー)
WG 2(データストラクチャー)は,4 規格を担当
している.4 規格は全て EDI に関係する規格である.
1 規格は CD 投票(JTC 1 N 5019)の結果承認されて
いる.残りの 3 規格は現在 CD 投票(CD 15459-1,CD
15459-2,CD 15418)中である.
2.3 WG 33(コンフォーマンス)
(コンフォーマンス)
WG 3(コンフォーマンス)では,8 規格を担当し
ている.その中で最も重要なものは印刷品質に関係
するものである.2 次元シンボルの印刷品質を統一
的に規程する方法は,現在まだ明確でないため今後
の大きな課題となる.2 規格が現在 CD 投票(CD 15416,
CD 15426-1)中である.
37
<第 3 種専門委員会(
種専門委員会 ( JIS 原案を担当)>
■ 情報処理用語 人工知能−基本概念及びエキ
スパートシステム JIS 原案作成委員会
委員長 平井 通宏(日立)
通宏(日立)
E-mail:
E-mail:[email protected]
[email protected]
1. 経緯
・1995 年 12 月に対応国際規格 ISO/IEC 2382-28 が
制定されたのを受けて,今般それを翻訳し初版原
稿を作成した.
・こ の 規 格 に は , 人 工 知 能 ( AI: Artificial
Intelligence)の基本概念(知識構造,知識表現,
推論及び問題解決を含む)及びエキスパートシス
テムに関する用語を 109 項目収録する.
2. 国際対応に関する特記事項
・ 対応国際規格の中で明らかに編集上の間違いと思
われる個所は,この規格では修正した.
・ 対応国際規格の定義文・備考・例の中に,不正確
又は技術の最新状況にそぐわないと思われるもの
が散見された.これらについては,次のように対
処した.
・ 重要度が高いもの(原文に忠実に翻訳したのでは
誤解・混乱を招く惧れが大きいもの):正確にな
るよう,又は技術の最新状況に合うように修正した.
・ 重要度が低いもの(原文に忠実に翻訳しても誤
解・混乱を招く惧れが小さいもの):原文に忠実
に翻訳した.
・ また上記両方につき,対応国際規格の次回改訂の際
に日本から修正提案することを今後の課題とした.
■ 応用システムの文書化要領 JIS 改正原案作
成委員会
委員長 山本 喜一(慶應義塾大学)
喜一(慶應義塾大学)
E-mail:
E-mail:[email protected]
[email protected]
1. 概要
国際規格 ISO 6592 : 1985 Information technology
- Guidelines for the documentation of computer
based application systems の改正に伴い,この規
格に基づいて制定されている JIS X 0126―1987 応
用システムの文書化要領 を国際規格に適合するよ
うに改正するための原案を作成した.1998 年 3 月末
現在 IS 6592 はまだ出版されていないが,DIS 6592
が JTC 1 においてすでに承認されており,技術的内容
についての変更が考えられないことから,最終版の
DIS に基づいて完全翻訳による JIS 化の作業を行った.
2. 作業内容
原案作成委員会は 1997 年 5 月に発足したが,実質
的な作業は同年 9 月から開始し,12 回にわたる委員
会によって,本文の完全翻訳および解説を作成した.
作業に当たっては用語の統一のため用語リストを作
成し,委員の一人がそれを保守する形式を採った.
また,文書はすべて Word を使って作成し,E-mail
を積極的に利用して作業の効率化を図った.
原国際規格には 30 ページ以上にもわたる巨大な
表が含まれているため,表の形式を保ったまま翻訳
を行ったが,電子的なファイルを使わなければこの
ような作業はほとんど不可能であったと思われる.
■ プログラム言語 Fortran JIS 改正原案作成
委員会
委員長 田中 稔(富士通)
E-mail:
E-mail:[email protected]
[email protected]
1. 概要
国際規格 ISO/IEC 1539-1 Information technology
-- Programming languages -- Fortran の改正に伴い,
対応する JIS X 3001-1 の改正原案を作成した.現在
の JIS X 3001 は国際一致規格として完全翻訳された
ものであり,今も Fortran が広く利用されているこ
とから,今回も国際一致規格として完全翻訳すること
になった.作業は,1996 年度に開始し 2 年間で完了
した.
2. 作業内容
作 業 は , 初 年 度 に 作 成 し た 前 国 際 規 格 ( 通 称
Fortran 90)と新しい国際規格(通称 Fortran 95)
の厳密な差分データ及び訳語集を基に,現 JIS X 3001
に正確に反映する形で行なった.原案作成にあたっ
ては,現 JIS X 3001 の原案作成のときに使用した日
本語文書清書システムの環境を改良して使用した.
また,WWW サーバ及び電子メールを積極的に利用す
るなど情報の共有化に努め,さらに委員を下訳作成
グループと編集専門グループに分けて作業の効率化
と高品質な仕上がりをねらった.作業中,原国際規
格に約 30 件の誤りを見つけた.これらの誤りは,国
際規格の原案作成委員会である ISO/IEC JTC 1/SC
22/WG 5 に通知する予定である.
■プログラム言語 ISLISP JIS
JIS 原案作成委員会
委員長 湯淺 太一(京大)
太一(京大)
E-mail:
E-mail:[email protected]
[email protected]
1. 概要
ISO/IEC JTC 1/SC 22/WG 16 によって作成された
ISLISP の国際規格(ISO/IEC 13816:1997)が,1997
39
年に制定された.ISLISP は,LISP と総称されるプロ
グラム言語族の統一規格として設計されたものであ
る.この国際規格は,日本が提案した KL(Kernel
Lisp)をベース言語として採用し,それにオブジェク
ト指向機能及び例外処理機能などを付加したもので
ある.
LISP 系のプログラム言語は,電子計算機の分野に
て主要なプログラム言語の一つとして今なお広く使
われており,この国際規格に整合した JIS を用意す
ることが広く求められている.こうした情勢の中,
SC 22/LISP WG 小委員会のメンバを中心として,
ISLISP JIS 原案作成委員会が組織され,1997 年 4 月
に,この規格と整合する JIS 原案の作成作業を開始
し,1998 年 3 月に JIS 原案を完成した.
2. 主なプロジェクトの進捗状況
プログラム言語 ISLISP に関する JIS の国際整合化
を着実に進めるために,国際規格の内容を詳細に検
討し,国際規格に整合した JIS 原案を作成した.翻
訳作業を正確かつ効率よく進めるために,用語集(訳
語集)を用意した.その後に翻訳作業を開始し,翻
訳作業の過程で新たに項目を追加したり,訳語の改
善を行なうことによって,用語集の改訂を行なった.
また,JIS 原案の作成にあたっては,日本語清書シ
ステム(LaTeX)を利用した.
ISLISP JIS 原案作成委員会では,本年度 10 回の
会合を開いて検討を行なった.会合とは別に,電子
メイルを利用した委員間の連絡をひんぱんに行なっ
た.日本語清書システムを採用したために,必要に
応じて,原案の最新版を電子メイルを通じて配布し,
作業の効率化をはかった.
3. 国際対応に関する特記事項
プログラム言語 ISLISP に関する JIS は,その利用
方法の性格上,国際規格とはその技術的意味を正確
に等しくさせる必要がある.そのため,国際規格を
翻訳し,国際一致規格として適合させることにした.
ISO 規格の ISLISP 規格書は,厳密に ISO 規格の様
式に従っていない箇所があった.これらについては,
JIS 規格の様式に従って,原案の文書を作成した.
■電子取引参照モデル JIS 原案作成委員会
委員長 竹井 大輔(鉄道情報システム)
大輔(鉄道情報システム)
E-mail:
E-mail:[email protected]
[email protected]
1. 概要
国際規格 ISO/IEC14662 Open-edi reference model
は電子取引に関わる既存の規格および今後必要とな
る規格の統合,調整を行なう枠組を規定することを目
的として制定されたものである.電子取引は,国内外
を問わず行われ,国際規格との整合性が必須である.
今後多数の電子取引に関わる JIS の制定が想定され
るが, それらの規格間の相互関係を統一的にとらえ
ることが必要であり,そのために原国際規格の要約
JIS として本 JIS 原案を作成したものである.
2.作業内容
2.作業内容
原案作成にあたっては,参照モデルを規定する用
語ついて,その翻訳および定義を行ない,これを基に
原案をまとめた.原国際規格は概念規格的側面が多
く,それらの概念も定義が定着するまでに幾多の議
論と妥協を経て構成されたものであり,かつ情報技
術分野に留まらず,一般のビジネス分野における取
引概念まで包含した広範な領域を対象としているた
め,見かけ上は同じ原語であっても,両分野では,異
なる概念を表す用語が少なくなかった.これらにつ
いては,本来の意味を損なうことなく,かつ既存の用
語への準拠を基本とすること,をできるだけ両立さ
せるよう留意した.規格名称である Open-edi を“標
準電子取引”と翻訳したことは,その代表的な例であ
るが,これらについては,“解説”にて説明を加えた.
発
社団法人
行
人
情 報 処 理 学 会
情報規格調査会
広 報 委 員 会
〒105-0011 東京都港区芝公園 3-5-8
機械振興会館 308-3
電
話:
話: 03-3431-2808
F
A X:
X: 03-3431-6493
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ipsj.or.jp
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