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原注
(日本語版のノンブルに対応しています)
はじめに
内向型と外向型
対照的な二つの性格について
3 アラバマ州モンゴメリー。一九五五年一二月一日夕方
本書のローザ・パークスに関する記
述の大半はダグラス・ブリンクリーによるすばらしい評伝『ローザ・パークス』(中村理香訳、
岩波書店ペンギン評伝双書、2007年)による。
ローザ・パークスに関する付記:パークスは以前から市民権運動に関係しており、バス内での行
動は特別な行為ではなかったのではないかと指摘する意見がある。ブリンクリーによれば、たし
かに彼女は市民権運動に携わっていたが、活動家として計画的な行動をとったわけではなく、自
分の心に従って行動しただけだ。本書において重要なのは、彼女の性格が強い影響力をもたらす
妨げになるどころか、ごく自然に非暴力的抵抗を導いたという点にある。
5 「気質の北極と南極」 Winifred Gallagher(J・D・ヒグリーからの引用) “How We Become
What We Are,” The Atlantic Monthly, September 1994.(ヒグリーは内向型・外向型そのものについ
てではなく、大胆さと抑制について語ったのだが、共通する部分が多い)
5 運動を好む Robert M. Stelmack, “On Personality and Arousal: A Historical Perspective on
Eysenck and Zuckerman,” in Marvin Zuckerman and Robert M. Stelmack, eds., On the Psychobiology
of Personality: Essays in Honor of Marvin Zuckerman (San Diego: Elsevier, 2004), 22. See also
Caroline Davis et al., “Motivations to Exercise as a Function of Personality Characteristics, Age, and
Gender,” Personality and Individual Differences 19, no. 2 (1995): 165–74.
5 不倫をする ダニエル・ネトル『パーソナリティを科学する
特性五因子であなたがわか
る』(竹内和代訳、白楊社、2009年)。David P. Schmitt, “The Big Five Related to Risky Sexual
Behaviour Across 10 World Regions: Differential Personality Associations of Sexual Promiscuity and
Relationship Infidelity,” European Journal of Personality 18, no. 4 (2004): 301–19.も参照のこと。
5 少ない睡眠時間で働く William D. S. Killgore et al., “The Trait of Introversion- Extraversion
Predicts Vulnerability to Sleep Deprivation,” Journal of Sleep Research 16, no. 4 (2007): 354–63. See
also Daniel Taylor and Robert M. McFatter, “Cognitive Performance After Sleep Deprivation: Does
Personality Make a Difference?” Personality and Individual Differences 34, no. 7 (2003): 1179–93;
and Andrew Smith and Andrea Maben, “Effects of Sleep Deprivation, Lunch, and Personality on
Performance, Mood, and Cardiovascular Function,” Physiology and Behavior 54, no. 5 (1993): 967–72.
5 失敗から学べる
7章を参照のこと。
5 株相場に大きく賭ける 7章を参照のこと。
5 優秀なリーダーになる 2章を参照のこと。
5 起こるかもしれないことをあれこれ想像する
1
3章と7章を参照のこと。
5 徹底的に研究されているテーマ
アメリカ心理学会が作成しているPsicINFOデータベースに
よれば、2010年5月2日時点で、
「外向性」は9,194件、
「内向性」は6,111件、
「神経症傾向」につい
ては12,494 件が収録されている。他の5因子特性である「開放性」「勤勉性」「調和性」について
の収録件数は比較的少ない。同じように、Google scholar による検索では2010年6月14日時点で、
“extraversion”に関する記事は64,700件、“extroversion”は30,600件、“introversion”は55,900件、
“neuroticism”は53,300件あった。心理学者のウィリアム・グラジアーノは2010年7月31日付のメー
ルで、内向性・外向性は「非常に大きな問題で容易には無視できない」とした。
5 聖書 「内向性・外向性という言葉についての覚書」を参照のこと。
6 進化生物学者もいる
6章を参照のこと。
6 アメリカ人の三分の一から二分の一は内向型である
The Myers- Briggs Type Indicator: A
Critical Review and Practical Guide (London: Chapman and Hall, 1995), 47,でRowan Bayneは内向型
の割合を36%としており、これはイザベル・マイヤーズの1985年の研究と一致している。さらに、
the Center for Applications of Psychological Type Research Servicesが1996年に発表した914,219人を
対象にした研究は、49.3%が外向型、50.7%が内向型であるとした。“Estimated Frequencies of the
Types in the United States Population,” a brochure published by the Center for Application of
Psychological Type (CAPT) in 1996 and 2003. を参照のこと。CAPTによれば、これらの研究で内
向型の比率が36 %から50.7%に増加したのは、必ずしも内向型のアメリカ人の数が多くなったか
らではない。おそらくは、「単純にサンプルの数が増えて、そのなかに内向型が多く含まれてい
たせいだろう」。じつのところ、マイヤーズ・ブリッグスではなく、アイゼンク性格目録とアイ
ゼンク性格検査を使った別の研究では、男女を問わず外向型の増加が示唆された(1963~1966
年)。Jean M. Twenge, “Birth Cohort Changes in Extraversion: A Cross- Temporal Meta- Analysis,
1966–1993,” Personality and Individual Differences 30 (2001): 735–48.を参照のこと。
6 アメリカが有数の外向型の国 これについては二つの研究で示されている。(1) Juri Allik and
Robert R. McCrae, “Toward a Geography of Personality Traits: Patterns of Profiles Across 36
Cultures,” Journal of Cross- Cultural Psychology 35 (2004): 13–28; and (2) Robert R. McCrae and
Antonio Terracciano, “Personality Profiles of Cultures: Aggregate Personality Traits,” Journal of
Personality and Social Psychology 89:3 (2005): 407–25.
8 たとえば、おしゃべりな人は William B. Swann Jr. and Peter J. Rentfrow, “Blirtatiousness:
Cognitive, Behavioral, and Physiological Consequences of Rapid Responding,” Journal of Personality
and Social Psychology 81, no. 6 (2001): 1160–75.
8 話す量だけでなく速さも重要 Howard Giles and Richard L. Street Jr., “Communicator
Characteristics and Behavior,” in M. L. Knapp and G. R. Miller, eds., Handbook of Interpersonal
Communication, 2nd ed. (Thousand Oaks, CA: Sage, 1994), 103–61. (But note some good news for
introverts: slow speech can be perceived as honest and benevolent, according to other studies.)
8 会話の多い人は少ない人よりも賢い
Delroy L. Paulhus and Kathy L. Morgan, “Perceptions of
Intelligence in Leaderless Groups: The Dynamic Effects of Shyness and Acquaintance,” Journal of
2
Personality and Social Psychology 72, no. 3 (1997): 581–91.
8 非公式な実験 Laurie Helgoe, Introvert Power: Why Your Inner Life Is Your Hidden Strength
(Naperville, IL: Sourcebooks, 2008), 3–4.
8 重力理論
ゲイル・E・クリスティアンソン『ニュートン
あらゆる物体を平等にした革
命』(林大訳、大月書店、2009年)
8 相対性理論 ウォルター・アイザックソン『アインシュタイン
その生涯と宇宙』(関宗蔵、
松田卓也、松浦俊輔訳、竹田ランダムハウスジャパン、2011年)
8 詩「再臨」(W・B・イェイツ)マイケル・フィッツジェラルド 『天才の秘密
アスペルガ
ー症候群と芸術的独創性』。Ira Progoff, Jung’s Psychology and Its Social Meaning (London:
Routledge, 1999), 111–12.も参照のこと。
9 ショパンのノクターン Tad Szulc, Chopin in Paris: The Life and Times of the Romantic
Composer (New York: Simon & Schuster, 2000), 69.
9 『失われた時を求めて』 アラン・ド・ボトン『プルーストによる人生改善法』(畔柳和代訳、
白水社、1999年)
9 ピーター・パン Lisa Chaney, Hide- and- Seek with Angels: A Life of J. M. Barrie (New York: St.
Martin’s Press, 2005), 2.
9 『一九八四年』と『動物農場』 マイケル・フィッツジェラルド:
『天才の秘密
アスペルガ
ー症候群と芸術的独創性』(倉光弘己・栗山昭子・林知代訳、世界思想社、2009年)
9 チャーリー・ブラウン
David Michaelis, Schulz and Peanuts: A Biography (New York: Harper,
2007).
9 『シンドラーのリスト』『E・T』『未知との遭遇』 Joseph McBride, Steven Spielberg: A
Biography (New York: Simon & Schuster, 1997), 57, 68.
9 グーグル ケン・オーラッタ『グーグル秘録
完全なる破壊』(土方奈美訳、文藝春秋、2010
年)
9 ハリー・ポッター シーラ・ロジャーズとローレン・マコーマックによるJ・K・ローリング
のインタビュー、2000年10月26日。
9 アインシュタインの相対性理論もミルトンの『失楽園』も ウィニフレッド・ギャラガー『な
ぜ私は「私」なのか
10
パーソナリティの研究』(幸田敦子訳、河出書房新社、1998年)
教師の大半は外交的な生徒こそ理想的だと考えている Charles Meisgeier et al., “Implications
and Applications of Psychological Type to Educational Reform and Renewal,” Proceedings of the First
Biennial International Conference on Education of the Center for Applications of Psychological Type
(Gainesville, FL: Center for Applications of Psychological Type, 1994), 263–71.
15
カール・ユングが『心理学的類型』と題した衝撃的な本を刊行 カール・ユング『心理学的
類型』(吉村博次訳、中央公論新社、2012年)ドイツで出版された原書は Psychologische Typen
[Zurich: Rascher Verlag, 1921]
15
全米の大学や〈フォーチュン1000〉企業の大半で採用されて Marketing Communications and
3
Product Marketing, CPP, Inc.の社長、リー・L・ウォーリングより著者への2010年7月9日付のメー
ルによる。
16~17 内向型と外向型とでは、うまく機能するために必要な外部からの刺激のレベルが異なる
……無駄話にはぞっとする 本書のパートⅡ「持って生まれた性質は、あなたの本質か?」を参
照のこと。
17
内向型は隠遁者や人間嫌いと同義語ではない
内向型は、他人の表情やボデイランゲージが
うまく読みとれず対人関係に障害が出る自閉症であるアスペルガー症候群とも大きく違う。内向
的な人もアスペルガー症候群の人も、対人関係において感情が高まりすぎる傾向がある。ただし、
内向的な人はアスペルガーの人と違って、しっかりした社会的技能を持っていることが多い。ア
メリカ人の三分の一から二分の一が内向型なのに対して、アスペルガー症候群は5000人にひとり
である。アスペルガー症候群の詳細については、つぎを参照のこと。National Institute of
Neurological Disorders and Stroke, Asperger Syndrome Fact Sheet,
http://www.ninds.nih.gov/disorders/asperger/detail_asperger.htm.
17
Sunil Kumar, A Companion to E. M.Forster, vol.
あきらかに内向型の作家E・M・フォスター
1 (New Delhi: Atlantic Publishers and Distributors, 2007).
17 「人間の至高の愛」
17
E・M・フォスター『ハワーズ・エンド』(London: Edward Arnold, 1910).
内気とは他人から非難されたり屈辱を感じたりすることを恐れる性質
Elaine N. Aron et al.,
“Adult Shyness: The Interaction of Temperamental Sensitivity and an Adverse Childhood
Environment,” Personality and Social Psychology Bulletin 31 (2005): 181–97.
18
重なり合う部分が存在する これに言及する論文は数多くある。たとえばつぎを参照のこと。
Stephen R. Briggs, “Shyness: Introversion or Neuroticism?” Journal of Research in Personality 22, no.
3 (1988): 290–307.
21 「そういう人間がいるとしたら精神病院だろう」 William McGuire and R. F. C. Hall, C. G.
Jung Speaking: Interviews and Encounters (Princeton, NJ: Princeton University Press, 1977), 304.
21
Aino Sallinen-Kuparinen et al., Willingness to
フィンランドは内向型が多いことで有名だ
Communicate, Communication Apprehension, Introversion, and Self- Reported Communication
Competence: Finnish and American Comparisons. Communication Research Reports, 8 (1991): 57.
21
多くの内向型は同時に「過度に敏感」でもある
6章を参照のこと。
1章 “誰からも好かれる人”の隆盛
34~36 1902年……若い頃の自分と同じような不安を抱えているビジネスマンを助けることと
なったGiles Kemp and Ed 20 ward Clafl in, Dale Carnegie: The Man Who Influenced Millions
(New York: St. Martin’s Press, 1989). 1902年というのはカーネギーの伝記を元にして概算した。
36 「ピアノや浴室が贅沢品だった当時」 デール・カーネギー『カーネギー心を動かす話し方一
4
瞬で人を惹きつける秘訣』(田中融二訳、ダイヤモンド社、2006年)
37「人格の文化」から「性格の文化」へ
Warren Susman, Culture as History: The Transformation of
American Society in the Twentieth Century (Washington, DC: Smithsonian Institution Press, 2003),
271–85. See also Ian A. M. Nicholson, “Gordon Allport, Character, and the ‘Culture of Personality,’
1897–1937,” History of Psychology 1, no. 1 (1998): 52–68.
37 「性格(personality)」という言葉は一八世紀まで英語にはなかった
Susman, Culture as
History, 277: 「性格」という現代的な考えは20世紀初期に登場し、第一次大戦後に広く認められ
るようになった。ゴードン・オールポートによれば、1930年頃には性格に関する関心は「驚くほ
ど高まった」。Sol Cohen, “The Mental Hygiene Movement, the Development of Personality and the
School: The Medicalization of American Education,” History of Education Quarterly 32, no. 2 (1983),
123– 49.も参照のこと。
37 一七九〇年には都市の住人はアメリカ人のわずか三%……全人口の三分の一以上が都市生
活者になった
Alan Berger, The City: Urban Communities and Their Problems (Dubuque, IA:
William C. Brown Co., 1978). See also Warren Simpson Thompson et al., Population Trends in the
United States (New York: Gordon and Breach Science Publishers, 1969).
37 「私たち全員が都市に住むのは不可能だが」 デイヴィッド・E・シャイ『シンプルライフも
うひとつのアメリカ精神史』(小池和子訳、勁草書房、1987年)
38 「ある男性が昇進し」 Roland Marchand, Advertising the American Dream: Making Way for
Modernity, 1920–1940 (Berkeley: University of California Press, 1985), 209.
38 『天路歴程』
ジョン・バニヤン『天路歴程 第一部』『天路歴程 第二部』(竹友藻風訳、岩
波文庫、1991年)。エリザベス・ハイケン『プラスチック・ビューティ 美容整形の文化史』(野
中邦子訳、平凡社、1999年)も参照のこと。
38
ラルフ・ウォルド・エマーソンが言うように「高い地位にあっても尊大さを感じさせない」
謙虚な人物
Amy Henderson, “Media and the Rise of Celebrity Culture,” Organization of American
Historians Magazine of History 6 (Spring 1992).
38 『人格――世界でもっとも重要なもの』 Orison Swett Marden, Character: The Grandest Thing
in the World (1899; reprint, Kessinger Publishing, 2003), 13.
39
評判の高い性格への第一歩
Susman, Culture as History, 271–85.
39 『サクセス』誌や『サタデー・イブニング・ポスト』誌
Carl Elliott, Better Than Well:
American Medicine Meets the American Dream (New York: W. W. Norton, 2003), 61.
39 『魅力』という謎に満ちた特質
Susman, 279.
39 「街ですれちがう人々」 Hazel Rawson Cades, “A Twelveto-Twenty Talk,” Women’s Home
Companion, September 1925: 71 (cited by Haiken, p. 91).
41
アメリカ人が映画スターに夢中になった
1907年当時、アメリカには映画館が5,000館あっ
た。それが1914年には180,000館になった。最初の映画は1894年に公開され、映画俳優のアイデ
ンティテイは当初は(個人のプライバシーを大切にする当時の風潮から)映画会社によって秘密
5
にされていたが、1910年には映画スターという概念が生まれた。1910年から1915年のあいだに、
著名な映画監督G・W・グリフィスがスターのクローズアップと群集シーンを並列する映画を撮
った。グリフィスのメッセージは明確だった。市井の名もなき人々と、輝かしい成功者との対比
だ。アメリカ人はこのメッセージを熱狂的に歓迎した。20世紀はじめに『サタデー・イブニン
グ・ポスト』紙や『コリアーズ』誌が取り上げた人物伝の大半は政治家や財界人や専門家だった。
だが、1920年代や1930年代になると、グロリア・スワンソンやチャーリー・チャプリンといった
エンターティナーが取り上げられるようになった (See Susman and Henderson; see also Charles
Musser, The Emergence of Cinema: The American Screen to 1907 [Berkeley: University of California
Press, 1994], 81; and Daniel Czitrom, Media and the American Mind: From Morse to McLuhan
[Chapel Hill: University of North Carolina Press, 1982, p. 42].)
41 〈イートン〉のハイランドリンネル
Marchand, Advertising the American Dream, 11.
41 「周囲の誰もが、そっとあなたを値踏みしています」 Jennifer Scanlon, Inarticulate Longings:
The Ladies’ Home Journal, Gender, and the Promises of Consumer Culture (Routledge, 1995), 209.
41 「今この瞬間、あなたは誰かに見られている」 Marchand, Advertising the American Dream, 213.
41 「自分を自分に売り込んだことはありますか?」 Marchand, 209.
42 「自信に満ちた表情を心がけよう!」 Marchand, Advertising the American Dream, 213.
42 「堂々として、陽気で、楽しくふるまいたかった」 1921年8月24日付の『コスモポリタン』
誌に載った広告。
42「いったいどうすれば、人気者になれるでしょうか?」 Rita Barnard, The Great Depression and
the Culture of Abundance: Kenneth Fearing, Nathanael West, and Mass Culture in the 1930s
(Cambridge, UK: Cambridge University Press, 1995), 188. See also Marchand, Advertising the
American Dream, 210.
42
男女の求愛のダンスにはある程度の慎みが求められた……「温かみがない」と言われた
Patricia A. McDaniel, Shrinking Violets and Caspar Milquetoasts: Shyness, Power, and Intimacy in the
United States, 1950–1995 (New York: New York University Press, 2003), 33–43.
43
1920年代に、著名な心理学者ゴードン・オールポートが
Nicholson, “Gordon Allport,
Character, and the Culture of Personality, 1897–1937,” 52–68. See also Gordon Allport, “A Test for
Ascendance- Submission,” Journal of Abnormal & Social Psychology 23 (1928): 118–36. オールポー
トは1921年に“Personality Traits: Their Classification and Measurement”を発表し、性格心理学の基
礎を築いた人物としてしばしば引き合いに出されるが、同年にユングは『心理学的類型』を発表
した。また、オールポートは1924年にハーバード大学で「パーソナリティ
その心理学的・社会
的側面」と題した講義をはじめた。おそらく、これがパーソナリティに関するアメリカでの最初
の講義だろう。
43
ユング自身は……ことも認めていた
44
今では一般によく知られているこの概念は
C・G・ユング『心理学的類型』
ハイケン『プラスチック・ビューティ:美容整
形の文化史』
6
45 『コリアーズ』誌の記事の希望に満ちた論調にもかかわらず……「すべての子供に健全な個
性を」だった
45
McDaniel, Shrinking Violets, 43–44.
二〇世紀半ばの善意の親たちは Encyclopedia of Children and Childhood in History and
Society: “Shyness,” http://www.faqs.org/childhood/Re-So/Shyness.html.
45
クラシック音楽のような……教育の場へ送り出すようになった
デイヴィッド・リースマン
『孤独な群集』(加藤秀俊訳、みすず書房、2013年)。 “The People: Freedom—New Style,” Time,
September 27, 1954.も参照のこと。
45
内向的な子供は問題があるとみなされるようになった……直そうとすることを歓迎してい
る」 ウィリアム・ホワイト『組織のなかの人間』
(岡部慶三・藤永保訳、創元社、新版、現代社
会学叢書、1971年)
46
ハーバード大学のポール・バック学長は
Jerome Karabel, The Chosen: The Hidden History of
Admission and Exclusion at Harvard, Yale, and Princeton (Boston: Houghton Mifflin, 2005), 185, 223.
46 『抜群の成績』でも性格が内向的な学生はあまり好まれない
ホワイト『組織のなかの人
間』
47
この学長は……それが役に立つ」と言った
47
そういうタイプでない社員たちも……現代社会にはつきものです」とした
ホワイト『組織のなかの人間』
Louis Menand,
“Head Case: Can Psychiatry Be a Science?” The New Yorker, March 1, 2010.
48 1960年代に販売された精神安定剤セレンティル
48
外向性は私たちのDNAに刻まれている
Elliott, Better Than Well, xv.
Kenneth R. Olson, “Why Do Geographic
Differences Exist in the Worldwide Distribution of Extraversion and Openness to Experience? The
History of Human Emigration as an Explanation,” Individual Differences Research 5, no. 4 (2007):
275–88. See also Chuansheng Chen, “Population Migration and the Variation of Dopamine D4
Receptor (DRD4) Allele Frequencies Around the Globe,” Evolution and Human Behavior 20 (1999):
309–24.
48
ローマ人にとって最悪の罰 M・チクセントミハイ『フロー体験
喜びの現象学』(今村浩
明訳、世界思想社、1996年)
49 「キリスト教リバイバル」と呼ばれる信仰運動もまた
雄弁なシャトーカの講演者がデー
ル・カーネギーの人生を一変させるずっと以前に、全米各地で宗教再生運動が起こった。シャト
ーカ運動そのものは1730年代から40年代にかけての「第一次大覚醒」と19世紀初期の「第二次大
覚醒」によってもたらされた。大覚醒が推進したキリスト教は新鮮で劇場的だった。信仰復興運
動の指導者たちは野外の大天幕の下で行う説教に多くの信徒を集めることに専心した。彼らの名
声は、スピーチやジェスチャーがどれほど表情豊かであるかに左右された。映画スターが存在す
るずっと以前に、宗教の分野でスター・システムが広まっていたわけだ。第一次覚醒における主
要な説教者はイギリス人のジョージ・ホウィットフィールドであり、彼は満員の聴衆の前で聖書
の登場人物を劇的に演じ、臆面もなく泣いたり喚いたり叫んだりした。だが、第一次大覚醒では
劇的要素と知性とがバランスをとっていて、プリンストンやダートマスといった大学が創設され
7
たのに対して、第二次大覚醒は説教者の個性がさらに重要視され、彼らは聴衆の心を惹きつける
ことに心を砕いた。当時の福音派の指導者たちは、現代の大規模な教会の指導者たちと同じく、
あまり学問的すぎる説教では聴衆をたくさん集められないと信じて、知的な価値を捨て、セール
スマンやエンターティナーとしての役割を演じた。
49
初期のアメリカ人は行動を尊び リチャード・ホーフスタッター『アメリカの反知性主義』
(田村哲夫訳、みすず書房、2003年)
49
1828年の大統領選挙は
Neal Gabler, Life: The Movie, 28.
49
ジョン・クインシー・アダムズは歴史上数少ない内向型の大統領
Steven J. Rubenzer et al.,
“Assessing the U.S. Presidents Using the Revised NEO Personality Inventory,” Assessment 7, no. 4
(2000): 403–20.
49
Harold Stearns, America and the Young Intellectual
人間一人ひとりの個性を尊重する考え
(New York: George H. Duran Co., 1921).
49
Henderson, “Media and the Rise of
わがアメリカほど熱心に個性について語る国はない
Celebrity Culture.”
50
田園をよぎる雲となって孤独に逍遥
ウィリアム・ワズワース “I Wandered Lonely as a
Cloud,” 1802年。
50
ウォールデン池のほとりで隠遁生活
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー『ウォールデン』
1854年。
51
自分が内気だと思っているアメリカ人
Bernardo Carducci and Philip G. Zimbardo, “Are You
Shy?” Psychology Today, November 1, 1995.
51
いまやアメリカ人の五人にひとりが社会不安障害
M. B. Stein, J. R. Walker, and D. R.
Forde, “Setting Diagnostic Thresholds for Social Phobia: Considerations from a Community Survey of
Social Anxiety,” American Journal of Psychiatry 151 (1994): 408–42.
51
精神科医のバイブル 『DSM-Ⅳ精神障害の診断と統計の手引き』(米国精神医学会)。社
会恐怖(社会不安障害)の項を参照のこと。
51
もしあなたが、上司に成果を報告するのが苦手ならば
Q
感情コンピテンスを仕事に生かす』(梅津祐良訳、東洋経済新報社、2000年)
51
空港の書店に必ず置かれ
ダニエル・ゴールマン『ビジネスE
http://www.nationalpost.com/Business+Bestsellers/3927572/story.html.
などを参照のこと。
52 「話すことは売ることであり、売ることには話すことが欠かせない」
Michael Erard, Um:
Slips, Stumbles, and Verbal Blunders, and What They Mean (New York: Pantheon, 2007), 156.
52
世界一一三ヵ国にある一万二五〇〇以上もの支部
http://www.toastmasters.org/MainMenuCategories/WhatisToastmasters.aspxを参照のこと(2010年9月
10日時点)
52
宣伝用ビデオ http://www.toastmasters.org/DVDclips.aspx を参照のこと(2010年7月29日時
点)。 “Welcome to Toastmasters! The entire 15 minute story.”をクリックする。
8
2章 カリスマ的リーダーシップという神話
55
顧客名簿にはクリントン元大統領をはじめ……総数は五〇〇〇万人にものぼる
顧客の名
前や人数は2009年12月19日時点のトニー・ロビンズのウェブサイトや宣伝資料による。
55
年間一一〇億ドル規模の産業 Melanie Lindner, “What People Are Still Willing to Pay For,”
Forbes, January 15, 2009. 110億ドルという数字はリサーチ会社〈マーケットデータ・エンタープ
ライズ〉によれば2008年の数字。
59
会社を七社も経営している ロビンズのウェブサイトより。
60
発楊性気質
Hagop S. Akiskal, “The Evolutionary Significance of Affective Temperaments,”
Medscape CME, published June 12, 2003, updated June 24, 2003.
63
創立は一九〇八年……「世界を変えるリーダーを教育する場」を自負している
ハーバー
ド・ビジネススクールのウェブサイトより。2010年9月11日。
63
ジョージ・W・ブッシュ元大統領はここの卒業生……HBSの卒業生が占めていた
ップ・デルヴス・ブロートン『ハーバード・ビジネススクール
フィリ
不幸な人間の製造工場』(岩瀬
大輔監訳、吉澤康子訳、日経BP社、2009年)
。www.reuters.com, Factbox: Jeffrey Skilling, June 24,
2010.も参照のこと。
68
ドン・チェンが卒業後に出ていくビジネスの世界は
スタンフォード大学ビジネススクール
の応用心理学の教授トーマス・ハレルは、1961年から1965年のMBA卒業生を追跡調査して、一
連の研究結果を発表した。その結果、高収入の管理職は社交性に富んだ外向型が多いとわかった。
Thomas W. Harrell and Bernard Alpert, “Attributes of Successful MBAs: A 20- Year Longitudinal
Study,” Human Performance 2, no. 4 (1989): 301- 322.を参照のこと。
68 『ここでは外向型であることが重要で』 Reggie Garrison et al., “Managing Introversion and
Extroversion in the Workplace,” Wharton Program for Working Professionals (WPWP) (Philadelphia:
University of Pennsylvania, Spring 2006).
71
私たちはしゃべる人のほうが物静かな人よりも頭がいいと認識する
Delroy L. Paulhus and
Kathy L. Morgan, “Perceptions of Intelligence in Leaderless Groups: The Dynamic Effects of Shyness
and Acquaintance,” Journal of Personality and Social Psychology 72, no. 3 (1997): 581–91. See also
Cameron Anderson and Gavin Kilduff, “Why Do Dominant Personalities Attain Influence in Face- toFace Groups? The Competence Signaling Effects of Trait Dominance,” Journal of Personality and
Social Psychology 96, no. 2 (2009): 491–503.
71
William B. Swann Jr. and Peter J. Rentfrow,
面識のない二人を電話でしゃべらせる実験
“Blirtatiousness: Cognitive, Behavioral, and Physiological Consequences of Rapid Responding,”
Journal of Personality and Social Psychology 81, no. 6 (2001): 1160–75.
9
71
私たちはよくしゃべる人をリーダーとみなす
Simon Taggar et al., “Leadership Emergence in
Autonomous Work Teams: Antecedents and Outcomes,” Personnel Psychology 52, no. 4 (Winter
1999): 899–926. (“The person that speaks most is likely to be perceived as the leader.”)
72
会議の場でしゃべればしゃべるほど
ジェームズ・スロウィッキー『「みんなの意見」は案
外ただしい』(小高尚子訳、角川文庫、2009年)
72
早口でしゃべることもそれを助長する
Howard Giles and Richard L. Street Jr.,
“Communicator Characteristics and Behavior,” in M. L. Knapp and G. R. Miller, eds., Handbook of
Interpersonal Communication, 2nd ed. (Thousand Oaks, CA: Sage, 1994), 103–61.
72
数学の問題を一緒に解かせ Cameron Anderson and Gavin Kilduff, “Why Do Dominant
Personalities Attain Influence in Face- to- Face Groups? The Competence- Signaling Effects of Trait
Dominance.”
72
カリフォルニア州立大学バークレー校のフィリップ・テトロックが実施した有名な実験
Philip Tetlock, Expert Political Judgment (Princeton, NJ: Princeton University Press, 2006).
72 「アビリーンへのバス」 Kathrin Day Lassila, “A Brief History of Groupthink: Why Two, Three
or Many Heads Aren’t Always Better Than One,” Yale Alumni Magazine, January/February 2008.
74
チャールズ・シュワブ……ジェームズ・コープランドなどだ
Del Jones, “Not All Successful
CEOs Are Extroverts,” USA Today, June 7, 2006.
74
オフィスに閉じこもる人物 Peter F. Drucker, The Leader of the Future 2: New Visions,
Strategies, and Practices for the Next Era, edited by Frances Hesselbein, Marshall Goldsmith, and
Richard Beckhard (San Francisco: Jossey- Bass, 2006), xi–xii.
75
重役たちからカリスマ的だとみなされている人物は
Bradley Agle et al., “Does CEO
Charisma Matter? An Empirical Analysis of the Relationships Among Organizational Performance,
Environmental Uncertainty, and Top Management Team Perceptions of CEO Charisma,” Academy of
Management Journal 49, no. 1 (2006): 161–74. See also Del Jones, “Not All Successful CEOs Are
Extroverts.” また、このトピックに関するすばらしい書籍は、ラケシュ・クラーナ『カリスマ幻
想
アメリカ型コーポレートガバナンスの限界』(橋本碩也訳、税務経理協会、2005年)。
75
絶大な影響力を持つビジネス理論家ジム・コリンズの研究によれば
ジム・コリンズ『ビジ
ョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』
(山岡洋一訳、日経BP社、2001年)。コリンズが取り上
げた企業のすべてが「偉大」であるかどうかには異論もある。それについてはつぎを参照のこと。
Bruce Niendorf and Kristine Beck, “Good to Great, or Just Good?” Academy of Management
Perspectives 22, no. 4 (2008): 13–20. See also Bruce Resnick and Timothy Smunt, “Good to Great to .
. . ?” Academy of Management Perspectives 22, no. 4 (2008): 6–12.
78
外向性とリーダーシップとの相関関係
Timothy Judge et al., “Personality and Leadership: A
Qualitative and Quantitative Review,” Journal of Applied Psychology 87, no. 4 (2002): 765–80. See
also David Brooks, “In Praise of Dullness,” New York Times, May 18, 2009, citing Steven Kaplan et
al., “Which CEO Characteristics and Abilities Matter?” National Bureau of Economic Research
10
Working Paper No. 14195, July 2008, この研究はCEOの成功が「チーム関連スキル」よりも「実
行スキル」に関連していることを発見した。Brooks はまた、Murray Barrick, Michael Mount,
Timothy Judgeによる研究を引用している。この研究はビジネス界のリーダーシップを調査して、
外向性はCEOが成功しているかどうかに関連しないが、道徳心は関連することを発見した。
79
第一の研究で Adam M. Grant et al., “Reversing 57 the Extraverted Leadership Advantage: The
Role of Employee Proactivity,” Academy of Management Journal 54, no. 3 (June 2011).
80 「彼らはひとりでしゃべっていることが多くなりがちで」
Carmen Nobel, “Introverts: The
Best Leaders for Proactive Employees,” Harvard Business School Working Knowledge: A First Look at
Faculty Research, October 4, 2010.
81
パークスは以前から全米有色人種地位向上協会(NAACP)の裏方をつとめて
本書のパ
ークスに関する記述は、おもにダグラス・ブリンクリーによるすばらしい評伝『ローザ・パーク
ス』(中村理香訳、岩波書店ペンギン評伝双書、2007年)によっている。なお、パークスはキン
グ牧師と違って、抑圧された者にとって時として暴力は武器として認められると信じるようにな
った。
84
たとえば、預言者モーセは
モーセに関する本書の分析は、旧約聖書の出エジプト記を参考
にしている。同じような分析をしている人はほかにもいる。たとえば、
http://www.theologyweb.com/campus/showthread.php?t=50284. また、Doug Ward, “The Meanings of
Moses’ Meekness,” http://godward.org/Hebrew %20Roots/meanings_of_moses.htm. やMarissa Brostoff,
“Rabbis Focus on Professional Development,” http://www.forward.com/articles/13971/ (accessed
August 13, 2008).も参照のこと。
85 「典型的なコネクター」 マルコム・グラッドウェル『急に売れ始めるにはワケがある』
(高
橋哲訳、ソフトバンククリエイティブ、2007年)
86
二〇一一年五月二八日時点で
クレイグズリストの概況報告書は www.craigslist.comで見ら
れる(2010年5月28日にアクセス)。クレイグズリストに関する他の情報源はつぎのとおり。 (1)
クレイグ・ニューマークとの電話インタビュー。2006年12月4日。(2) Idelle Davidson, “The
Craigslist Phenomenon,” Los Angeles Times, June 13, 2004. (3) Philip Weiss, “A Guy Named Craig,”
New York magazine, January 8, 2006..
87
それはとても皮肉な話じゃないかい?
Pete Cashmore, “Irony Alert: Social Media
Introverts?” mashable.com, August 2008. See http://mashable.com/2008/08/15/ irony- alert- socialmedia- introverts/.
87
内向型の人々は外向型の人々よりも
Yair Amichai- Hamburger, “Personality and the
Internet,” in The Social Net: Understanding Human Behavior in Cyberspace, edited by Yair AmichaiHamburger (New York: Oxford University Press, 2005): 27–56. See also Emily S. Orr et al., “The
Influence of Shyness on the Use of Facebook in an Undergraduate Sample,” CyberPsychology and
Behavior 12, no. 3 (2009); Levi R. Baker, “Shyness and Online Social Networking Services,” Journal
of Social and Personal Relationships 27, no. 8 (2010). Richard N. Landers and John W. Lounsbury,
11
“An Investigation of Big Five and Narrow Personality Traits in Relation to Internet Usage,” Computers
in Human Behavior 22 (2006): 283–93. See also Luigi Anolli et al., “Personality of People Using
Chat: An On- Line Research,” CyberPsychology and Behavior 8, no. 1 (2005). ただし、外向型の人は
内向型の人よりもフェイスブック上の友達が多い。Pavica Sheldon, “The Relationship Between
Unwillingness- to- Communicate and Students’ Facebook Use,” Journal of Media Psychology 20, no. 2,
(2008): 67–75.を参照のこと。たくさんの友人を蒐集するというフェイスブックの性質からして、
これは驚くべきことではない。
3章 共同作業が創造性を殺すとき
89
私は一頭立て用の馬で
Albert Einstein, in “Forum and Century,” vol. 84, pp. 193–94 (the
thirteenth in the Forum series Living Philosophies, a collection of personal philosophies of famous
people, published in 1931).
89
一九七五年三月五日 この章のスティーブン・ウォズニアックの話の大部分は、彼の自伝
『アップルを創った怪物 もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝』(井口耕二訳、ダイヤモ
ンド社、2008年)から引いている。また、「アップルのおどけ者」という表現はつぎを参照して
いる。http://valleywag.gawker.com/220602/ wozniak- jobs- design- roleoverstated.
93
創造性に関する一連の研究 Donald W. MacKinnon, “The Nature and Nurture of Creative
Talent” (Walter Van Dyke Bingham Lecture given at Yale University, New Haven, Connecticut, April
11, 1962). See also MacKinnon, “Personality and the Realization of Creative Potential,” Presidential
Address presented at Western Psychological Association, Portland, Oregon, April 1964.
93
研究の結果得られたもっとも興味深い発見のひとつは
たとえば、つぎのような文献を参照
のこと。(1) Gregory J. Feist, “A Meta- Analysis of Personality in Scientifi c and Artistic Creativity,”
Personality and Social Psychology Review 2, no. 4 (1998): 290–309; (2) Feist, “Autonomy and
Independence,” Encyclopedia of Creativity, vol. 1 (San Diego, CA: Academic Press, 1999), 157–63;
and (3) Mihaly Csikszentmihalyi, Creativity: Flow and the Psychology of Discovery and Invention
(New York: Harper Perennial, 1996), 65–68. 外向性と創造性との相関関係を示す研究もいくつか
あるが、「現実世界」でのずば抜けた創造性をキャリアで証明した人々を対象にしたMacKinnon,
やCsikszentmihalyiやFeistの研究とは対照的に、被験者の趣味を分析したり、写真を見せて物語を
つくらせたりといった、簡便な方法で対象者の創造性を測定した、学生による実験が多い。そう
した強い刺激を受けた状況では、外向型が好成績をあげる傾向がある。心理学者のUwe Wolfradt
が示唆しているように、内向性と創造性との関係は「高度な創造性だけに認められる」のかもし
れない。(Uwe Wolfradt, “Individual Differences in Creativity: Personality, Story Writing, and
Hobbies,” European Journal of Personality 15, no. 4, [July/August 2001]: 297–310.)
94
ハンス・アイゼンク Hans J. Eysenck, Genius: The Natural History of Creativity (New York:
12
Cambridge University Press, 1995).
95 「革新(知識を基盤とした経済の心臓部)はそもそも社会的なものだ」 Malcolm Gladwell,
“Why Your Bosses Want to Turn Your New Office into Greenwich Village,” The New Yorker,
December 11, 2000.
95 「私たちは誰ひとりとして、私たち全員よりも賢くない」 ウォーレン・ベニス、パトリシ
ア・ウォード・ビーダーマン『
「天才組織」をつくる
グレートグループを創造する15の原則』
(佐々木直彦・佐々木純子訳、服部明監修、日本能率協会マネジメントセンター、1998年)
95 「大天才ミケランジェロでさえ、システィーナ礼拝堂の天井画を書くときにアシスタントを
使った」 クレイ・シャーキー『みんな集まれ!
ネットワークが世界を動かす』(岩下慶一訳、
筑摩書房、2010年)
95
労働力をチームに組織化した Steve Koslowski and Daniel Ilgen, “Enhancing the Effectiveness
of Work Groups and Teams,” Psychological Science in the Public Interest 7, no. 3 (2006): 77–124.
95
二〇〇〇年までには全米企業の半数が
Dennis J. Devine, “Teams in Organizations:
Prevalence, Characteristics, and Effectiveness,” Small Group Research 20 (1999): 678–711.
95
現在ではほぼすべてが
Frederick Morgeson et al., “Leadership in Teams: A Functional
Approach to Understanding Leadership Structures and Processes,” Journal of Management 36, no. 1
(2010): 5–39.
95
上位管理職の九一%が
Ibid.
95
コンサルタントのステイーブン・ハーヴィルは
96
雇用者の七〇%がそうしたオープンオフィスで働いている
2010年10月26日の著者のインタビューより。
Davis, “The Physical
Environment of the Office.” See also James C. McElroy and Paula C. Morrow, “Employee Reactions
to Office Redesign: A Naturally Occurring Quasi- Field Experiment in a Multi- Generational Setting,”
Human Relations 63, no. 5 (2010): 609–36. See also Davis, “The Physical Environment of the Office”:
open- plan offices are “the most popular office design” today. See also Joyce Gannon, “Firms Betting
Open- Office Design, Amenities Lead to Happier, More Productive Workers,” Post- Gazette
(Pittsburgh), February 9, 2003. See also Stephen Beacham, Real Estate Weekly, July 6, 2005. 高層ビル
内でのオープンオフィス・プランを最初に採用したのは、1969年の〈オーウェンスコーニング〉
だった。今日では〈P&G〉〈アーンスト・アンド・ヤング〉〈グラクソ・スミスクライン〉〈ア
ルコア〉〈ハインツ〉など多くの企業が採用している。
http://www.owenscorning.com/acquainted/about/history/1960.asp. See also Matthew Davis et al., “The
Physical Environment of the Offi ce: Contemporary and Emerging Issues,” in G. P. Hodgkinson and J.
K. Ford, eds., International Review of Industrial and Organizational Psychology, vol. 26 (Chichester,
UK: Wiley, 2011), 193–235: 「……1960年代から70年代の北米では個室をつくらずコミュニケー
ションを優先させたオープンオフィス・プランが広範囲に導入された」。だが、つぎを参照のこ
と。Jennifer Ann McCusker, “Individuals and Open Space Office Design: The Relationship Between
Personality and Satisfaction in an Open Space Work Environment,” dissertation, Organizational Studies,
13
Alliant International University, April 12, 2002 (“the concept of open space design began in the mid
1960s with a group of German management consultants,” citing Karen A. Edelman, “Take Down the
Walls,” Across the Board 34, no. 3 [1997]: 32–38).
96
従業員ひとりあたりのオフィス空間
Roger Vincent, “Office Walls Are Closing in on
Corporate Workers,” Los Angeles Times, December 15, 2010.
96
Paul B. Brown, “The Case for Design,” Fast
職場は『私』から『私たち』へシフトしている
Company, June 2005.
96
ライバル企業である〈ハーマン・ミラー〉は
“New Executive Officescapes: Moving from
Private Offices to Open Environments,” Herman Miller Inc., 2003.
96
二〇〇六年、ミシガン大学ロス・ビジネススクールは
Dave Gershman, “Building Is ‘Heart
and Soul’ of the Ross School of Business,” mlive.com, January 24, 2009. See also Kyle Swanson,
“Business School Offers Preview of New Home, Slated to Open Next Semester,” Michigan Daily,
September 15, 2008.
97
二〇〇二年に四年生と八年生の教師一二〇〇人以上を対象に実施された全国規模の調査
Christopher Barnes, “What Do Teachers Teach? A Survey of America’s Fourth and Eighth Grade
Teachers,” conducted by the Center for Survey Research and Analysis, University of Connecticut,
Civic Report no. 28, September 2002. See also Robert E. Slavin, “Research on Cooperative Learning
and Achievement: What We Know, What We Need to Know,” Contemporary Educational Psychology
21, no. 1 (1996): 43–69 (citing 1993 national survey findings that 79 percent of elementary school
teachers and 62 percent of middle school teachers made sustained use of cooperative learning). ただし、
ミネソタ大学〈協同学習センター〉のロジャー・ジョンソンから著者へのメールによれば、「現
実世界」では、多くの教師が生徒をたんにグループに分けるだけで、一連の高度な指導手順を必
要とする「協同学習」を採用してはいない。
98 「協同学習はチームで働く際のスキルを身につけさせる」 Bruce Williams, Cooperative
Learning: A Standard for High Achievement (Thousand Oaks, CA: Corwin, 2004), 3–4.
98
ジャネット・ファラールとレオニー・クロンボーグ
Janet Farrall and Leonie Kronborg,
“Leadership Development for the Gifted and Talented,” in Fusing Talent—Giftedness in Australian
Schools, edited by M. McCann and F. Southern (Adelaide: The Australian Association of Mathematics
Teachers, 1996).
100 「働く人々はフェイスブックやツイッターなどに自分の生活をなんでもかんでもアップして
いる」 ラジオ・キャスターのカイ・リスドールによるインタビュー “Are Cubicles Going
Extinct?”, Marketplace, from American Public Media, 2010年12月15日。
100
初期のコンピュータに夢中になった人々の大多数は内向型だった
Sarah Holmes and
Philip L. Kerr, “The IT Crowd: The Type Distribution in a Group of Information Technology
Graduates,” Australian Psychological Type Review 9, no. 1 (2007): 31–38. See also Yair AmichaiHamburger et al., “ ‘On the Internet No One Knows I’m an Introvert’: Extraversion, Neuroticism, and
14
Internet Interaction,” CyberPsychology and Behavior 5, no. 2 (2002): 125–28.
100 「内向型がオープンソースに惹かれるのは当然だ」 2010年10月20日付のデイヴ・W・スミ
スから著者へのメール。
101 「理由を一生懸命考えた」 Daniel Coyle, The Talent Code (New York: Bantam Dell, 2009), 48.
101
K. Anders Ericsson et al., “The Role of
バイオリン専攻の学生を三つのグループに分けた
Deliberate Practice in the Acquisition of Expert Performance,” Psychological Review 100, no. 3 (1993):
363–406.
102 「ひとりで真剣に学ぶこと」 Neil Charness et al., “The Role of Deliberate Practice in Chess
Expertise,” Applied Cognitive Psychology 19 (2005): 151–65.
102
ひとりで勉強する学生は
David Glenn, “New Book Lays Failure to Learn on Colleges’
Doorsteps,” The Chronicle of Higher Education, January 18, 2001.
102
チームスポーツのエリート選手もまた
Starkes and Ericsson, “Expert Performance in Sports:
Advances in Research on Sports Expertise,” Human Kinetics (2003): 67–71.
102
2010年4月13日の著者によるインタビュ
多くの分野において驚異的な成果をもたらす鍵
ーより。
103
一万時間の集中的実践 ベルリン音楽アカデミーでもっとも優秀な学生たちが18歳までに
個人で練習した時間の総計は平均で約7000時間であり、すぐれた学生たちよりも約2000時間、音
楽教師志望の学生たちよりも約4000時間多かった。
105 「同級生たちには奇妙に思えることに強い関心を持っていた」 Csikszentmihalyi, Creativity,
177.
105 「音楽や数学の勉強には孤独が必要なので」 Ibid., 65.
105
マデレイン・レングル Ibid., 253–54.
105 「親愛なるバベッジ様へ」 Charles Darwin, The Correspondence of Charles Darwin Volume 2:
1837–1843 (Cambridge, England: Cambridge University Press, 1987), 67.
106 〈コーディング・ウォー・ゲーム〉 これについてはトム・デマルコ、ティモシー・リスタ
ー『ピープルウエア』(松原友夫、山浦恒央訳、日経BP社、2001年)。
107
オープンオフィスに関する山のようなデータ
たとえばつぎのような文献を参照のこと。
(1) Vinesh Oommen et al., “Should Health Service Managers Embrace Open Plan Work Environments?
A Review,” Asia Pacifi c Journal of Health Management 3, no. 2 (2008). (2) Aoife Brennan et al.,
“Traditional Versus Open Office Design: A Longitudinal Field Study,” Environment and Behavior 34
(2002): 279. (3) James C McElroy and Paula Morrow, “Employee Reactions to Office Redesign: A
Naturally Occurring Quasi- Field Experiment in a Multi- Generational Setting,” Human Relations 63
(2010): 609. (4) Einar De Croon et al., “The Effect of Office Concepts on Worker Health and
Performance: A Systematic Review of the Literature,” Ergonomics, 48, no. 2 (2005): 119–34. (5) J.
Pejtersen et al., “Indoor Climate, Psychosocial Work Environment and Symptoms in Open- Plan
Offices,” Indoor Air 16, no. 5 (2006): 392–401. (6) Herman Miller Research Summary, 2007, “It’s All
15
About Me: The Benefi ts of Personal Control at Work.” (7) Paul Bell et al., Environmental Psychology
(Lawrence Erlbaum, 2005), 162. (8) Davis, “The Physical Environment of the Office.”
107 森のなかを静かに散歩した人は
Marc G. Berman et al., “The Cognitive Benefi ts of
Interacting with Nature,” Psychological Science 19, no. 12 (2008): 1207–12. See also Stephen Kaplan
and Marc Berman, “Directed Attention as a Common Resource for Executive Functioning and SelfRegulation,” Perspectives on Psychological Science 5, no. 1 (2010): 43–57.
108
三万八〇〇〇人の知識労働者を対象にした別の研究では
Davis et al., “The Physical
Environment of the Office.”
108
一度に複数の仕事をこなすことは……神話だとわかった
ジョン・メディナ『ブレイン・
ルール 脳の力を100%活用する』(小野木明恵訳、日本放送出版協会、2009年)
108 〈バックボーン・エンターテイメント〉 2006年7月12日の著者によるマイク・マイカのイン
タビューより。
108 〈リーボック・インターナショナル〉 Kimberly Blanton, “Design It Yourself: Pleasing Offices
Laid Out by the Workers Who Use Them Can Be a Big Advantage When Companies Compete for
Talent,” Boston Globe, March 1, 2005.
109
二〇〇〇年以降一〇年にわたって
2010年10月15日のTEDx Midwest Talkにおいて。また、
2010年11月5日付の著者へのメール。
109
たとえば、カフカは アンソニー・ストー『孤独:自己への回帰』(森省二・吉野要監訳、
創元社、1994年)
110
世界で愛される絵本作家シオドア・ガイゼルは
ジュディス・モーガン、ニール・モーガ
ン『ドクター・スースの素顔:世界で愛されるアメリカの絵本作家』(坂本季詩雄・平野順雄訳、
彩流社、2007年)
110
伝説的な広告マンのアレックス・オズボーン
アレックス・オズボーン『創造力を生かす
アイデアを得る38の方法』(豊田晃訳、創元社、2008年)
112
集団のブレインストーミングは実際には機能しない
Marvin D. Dunnette et al.,“The Effect
of Group Participation on Brainstorming Effectiveness for Two Industrial Samples,” Journal of Applied
Psychology 47, no. 1 (1963): 30–37.
113
四〇年以上にもわたってさまざまな研究が続けられたが
See, for example, Paul A.
Mongeau and Mary Claire Morr, “Reconsidering Brainstorming,” Group Facilitation 1, no. 1 (1999):
14. See also Karan Girotra et al., “Idea Generation and the Quality of the Best Idea,” Management
Science 56, no. 4 (April 2010): 591– 605. (きわめて高度な革新は、各人がひとりでブレインストー
ミングをしてから、それぞれの案を同僚たちに提案するという混合プロセスから生まれる)
113 「ブレインストーミングを採用するのは正気とは思えない」 Adrian Furnham, “The
Brainstorming Myth,” Business Strategy Review 11, no. 4 (2000): 21–28.
113
オンライン上のブレインストーミング
Paul Mongeau and Mary Claire Morr, “Reconsidering
Brainstorming.”
16
113
学問的研究の分野にもあてはまる
Charlan Nemeth and Jack Goncalo, “Creative
Collaborations from Afar: The Benefits of Independent Authors,” Creativity Research Journal 17, no. 1
(2005): 1–8.
114
ブレインストーミングの参加者たちはその成果を過大評価しており
キース・ソーヤー
『凡人の集団は孤高の天才に勝る 「グループ・ジーニアス」が生みだすものすごいアイデア』
(金子宣子訳、ダイヤモンド社、2009年)。
114
恥をかくことに対する恐れ Susan K. Opt and Donald A. Loffredo, “Rethinking
Communication Apprehension: A Myers- Briggs Perspective,” Journal of Psychology 134, no. 5
(2000): 556–70.
115
NCAAの二チーム James C. Moore and Jody A. Brylinsky, “Spectator Effect on Team
Performance in College Basketball,” Journal of Sport Behavior 16, no. 2 (1993): 77.
115
行動経済学者のダン・アリエリー
Dan Ariely, “What’s the Value of a Big Bonus?” New York
Times, November 19, 2008.
116
グレゴリー・バーンズ ソロモン・アッシュとグレゴリー・バーンズの研究については、
Gregory Berns, Iconoclast: A Neuroscientist Reveals How to Think Differently (Boston, MA: Harvard
Business Press, 2008), 59–81. にある。さらに、Sandra Blakeslee, “What Other People Say May
Change What You See,” New York Times, June 28, 2005. 及びGregory S. Berns et al.,
“Neurobiological Correlates of Social Conformity and Independence During Mental Rotation,”
Biological Psychiatry 58 (2005): 245–53.も参照のこと。
118
扁桃体が活性化していた じつのところ、いくつかの実験において、人間の集団ではなく
コンピュータの集団を相手にした場合には、被験者はコンピュータと意見の相違があっても扁桃
体は静かなままだった。このことは、自分が間違っているという恐れは集団から排除されるとい
う心配ほど、人間に苦痛をもたらさないことを示唆している。
118
Belinda Luscombe, “Why E-Mail May Be
対面のやりとりは……信頼感をもたらしうる
Hurting Off- Line Relationships,” Time, June 22, 2010.
118
人口密度の高さが革新的な発見と相関している
Jonah Lehrer, “How the City Hurts Your
Brain,” Boston Globe, January 2, 2009.
120 “フレキシブル”なオフィスプラン
Davis et al., “The Physical Environment of the Office.”
120 〈ピクサー・アニメーション・スタジオ〉のオフィスは
Bill Capodagli, “Magic in the
Workplace: How Pixar and Disney Unleash the Creative Talent of Their Workforce,” Effectif,
September/October 2010: 43– 45.
120
同じように、
〈マイクロソフト〉の
Michelle Conlin, “Microsoft’s Meet- My- Mood Offices,”
Bloomberg Businessweek, September 10, 2007.
4章 性格は運命づけられているのか?
17
この章全体についての付記:4章は心理学者のジェローム・ケーガンの「高反応」に関する研究
について検討している。現代の心理学者の一部は、「高反応」は内向性と神経症傾向が交差する
部分に位置していると考えている。本書では、読みやすさを優先するために、その違いについて
正確な説明を避けている。
127
その一環である一九八九年に開始され現在も継続中の研究で
この研究については、
Jerome Kagan and Nancy Snidman, The Long Shadow of Temperament (Cambridge, MA: Harvard
University Press, 2004)に詳しい。
129 「カール・ユングが七五年以上も前に書いた内向型と外向型についての記述は」
129
内向的なトムと外向的なウルフ
Ibid., 218.
Jerome Kagan, Galen’s Prophecy (New York: Basic Books,
1998), 158–61.
129
気質が土台であり
http://www.selfgrowth.com/articles/Warfi eld3.html.
130
扁桃体と呼ばれる器官 Kagan and Snidman, The Long Shadow of Temperament, 10.
130
飛んでくるフリスビーや
このイメージはニューヨーク大学の科学者ジョセフ・ルドゥー
のオンラインビデオによる。ルドゥーは脳において情動を成立させるメカニズムについて研究し
ている。“Fearful Brain in an Anxious World,” Science & the City,
http://www.nyas.org/Podcasts/Atom.axd (accessed November 20, 2008).を参照のこと。
132 「注意を喚起」 Elaine N. Aron, Psychotherapy and the Highly Sensitive Person (New York:
Routledge, 2010), 14.
132
文字どおり目をより多く動かす
さまざまな研究が、高反応の子供にこの傾向があるとし
ている。たとえば、Jerome Kagan, “Refl ection- Impulsivity and Reading Ability in Primary Grade
Children,” Child Development 363, no. 3 (1965): 609–28. See also Ellen Siegelman, “Refl ective and
Impulsive Observing Behavior,” Child Development 40, no. 4 (1969): 1213–22.これらの研究は「高反
応」ではなく「内省的な」という言葉を使っているが、同じグループの子供たちについて語って
いるのはまず間違いないだろう。Siegelmanは彼らが「一般に低リスクな状況を好むが、より困
難な単独での知的作業を選択し……運動面では活発でなく、警戒心が強い」としている(同じよ
うな研究が大人についても実施されている。6章、7章を参照のこと)。
132
高反応の子供はまた Elaine Aron, The Highly Sensitive Child: Helping Our Children Thrive
When the World Overwhelms Them (New York: Broadway Books), 2002.
132
高反応の幼児がほかの子の玩具をうっかり壊してしまったら
6章のグラツィナ・コハーニ
スカの実験を参照のこと。
132
みんながひとつの玩具を欲しがったらどうしたらいいか
Winifred Gallagher (quoting
Kagan), “How We Become What We Are.” The Atlantic Monthly, September 1994.
133
青い目やアレルギーや花粉症……痩せた体つきで顔がほっそりしている
Prophecy, 160–61.
133
ディズニー映画
Ibid., 161.
18
Kagan, Galen’s
134
外向性・内向性は生理学的な
David G. Winter, Personality: Analysis and Interpretation of
Lives (New York: McGraw- Hill, 1996), 511–16.
134
四〇%から五〇%は遺伝による
Thomas J. Bouchard Jr. and Matt McGue, “Genetic and
Environmental Influences on Human Psychological Differences,” Journal of Neurobiology 54 (2003):
4–5.
135
ナチの優生学や白人至上主義
Thisこれについてはさまざまなところで言及されている。
たとえば、ピーター・クレイマー『驚異の脳内薬品
鬱に勝つ「超」特効薬』(渋谷直樹監修、
堀たほ子訳、同朋舎、1997年)
135 「どう否定しようと努力しても」 Gallagher (quoting Kagan), “How We Become What We
Are.”
135
高反応の子供に関する論文 クレイマー『驚異の脳内薬品 鬱に勝つ「超」特効薬』
136
自室へ招き入れてくれたケーガンは
2006年から2010年にかけてジェローム・ケーガンに
一連のインタビューをした。
136
幼い頃は心配性で怖がりだった
Jerome Kagan, An Argument for Mind (New Haven, CT:
Yale University Press, 2006), 4, 7.
137
スピーチはアメリカ人にとって怖いものの第一位
Victoria Cunningham, Morty Lefkoe, and
Lee Sechrest, “Eliminating Fears: An Intervention that Permanently Eliminates the Fear of Public
Speaking,” Clinical Psychology and Psychotherapy 13 (2006): 183–93.
137
スピーチ恐怖症の原因はいろいろあり
Gregory Berns, Iconoclast: A Neuroscientist Reveals
How to Think Differently (Boston, MA: Harvard Business Press, 2008), 59–81.
138
内向型は外向型よりも人前で話すのを恐れる
Susan K. Opt and Donald A. Loffredo,
“Rethinking Communication Apprehension: A Myers- Briggs Perspective,” Journal of Psychology 134,
no. 5 (2000): 556–70. See also Michael J. Beatty, James C. McCroskey, and Alan D. Heisel,
“Communication Apprehension as Temperamental Expression: A Communibiological Paradigm,”
Communication Monographs 65 (1998): 197–219. See also Peter D. Macintyre and Kimly A. Thivierge,
“The Effects of Speaker Personality on Anticipated Reactions to Public Speaking,” Communication
Research Reports 12, no. 2 (1995): 125–33.
139 ある集団のなかで平均して半数が David G. Winter, Personality, 512.
139
気温のせいか湿度のせいか Natasha Mitchell, “Jerome Kagan: The Father of Temperament,”
radio interview with Mitchell on ABC Radio International, August 26, 2006 (accessed at
http://www.abc.net.au/rn/allinthemind/stories/2006/1722388.htm).
140 「いくつもの壁をよじのぼり……危険や興奮のレベルが上がっていったからだ」 Gallagher
(quoting Lykken), “How We Become What We Are.”
140 「大学には内向的な人間がたくさんいる」 2006年6月15日の著者のインタビューより。.
141
安全な環境で注意深い家族に慈しんで育てられれば……「同じ遺伝子の幹の小枝」だと表
現した Winifred Gallagher, I.D.: How Heredity and Experience Make You Who You Are (New York:
19
Random House, 1996), 29, 46–50. See also Kagan and Snidman, The Long Shadow of Temperament, 5.
141
子供が正邪の感覚を獲得する
Grazyna Kochanska and R. A. Thompson, “The Emergence
and Development of Conscience in Toddlerhood and Early Childhood,” in Parenting and Children’s
Internalization of Values, edited by J. E. Grusec and L. Kucynski (New York: John Wiley and Sons),
61. See also Grazyna Kochanska, “Toward a Synthesis of Parental Socialization and Child
Temperament in Early Development of Conscience,” Child Development 64 no. 2 (1993): 325–47;
Grazyna Kochanska and Nazan Aksan, “Children’s Conscience and Self- Regulation,” Journal of
Personality 74, no. 6 (2006): 1587–1617; Grazyna Kochanska et al., “Guilt and Effortful Control: Two
Mechanisms That Prevent Disruptive Developmental Trajectories,” Journal of Personality and Social
Psychology 97, no. 2 (2009): 322–33.
141
溢れるエネルギーを健全に吐きだす道を奪われている
142 「ランの花」仮説
Gallagher, I.D., 46–50.
David Dobbs, “The Science of Success,” The Atlantic magazine, 2009. 下記
も参照。Jay Belsky et al., “Vulnerability Genes or Plasticity Genes?” Molecular Psychiatry, 2009:
1–9; Michael Pluess and Jay Belsky, “Differential Susceptibility to Rearing Experience: The Case of
Childcare,” The Journal of Child Psychology and Psychiatry 50, no. 4 (2009): 396–404; Pluess and
Belsky, “Differential Susceptibility to Rearing Experience: Parenting and Quality Child Care,”
Developmental Psychology 46, no. 2 (2010): 379–90; Jay Belsky and Michael Pluess, “Beyond
Diathesis Stress: Differential Susceptibility to Environmental Infl uences,” Psychological Bulletin 135,
no. 6 (2009): 885–908; Bruce J. Ellis and W. Thomas Boyce, “Biological Sensitivity to Context,”
Current Directions in Psychological Science 17, no. 3 (2008): 183–87.
142
鬱状態に陥ったり、不安に襲われたり、極端に内気になったり
Aron, Psychotherapy and
the Highly Sensitive Person, 3. 下記も参照。A. Engfer, “Antecedents and Consequences of Shyness in
Boys and Girls: A 6- year Longitudinal Study,” in Social Withdrawal, Inhibition, and Shyness in
Childhood, edited by K. H. Rubin and J. B. Asendorpf (Hillsdale, NJ: Lawrence Erlbaum, 1993),
49–79; W. T. Boyce et al., “Psychobiologic Reactivity to Stress and Childhood Respiratory Illnesses:
Results of Two Prospective Studies,” Psychosomatic Medicine 57 (1995): 411–22; L. Gannon et al.,
“The Mediating Effects of Psychophysiological Reactivity and Recovery on the Relationship Between
Environmental Stress and Illness,” Journal of Psychosomatic Research 33 (1989): 165–75.
142
ケーガンが高反応とする子供たちの四分の一は
ケーガンから著者への2010年6月22日付
のメールより。
143
安定した家庭環境できちんと育てられれば
たとえば、Belsky et al., “Vulnerability Genes
or Plasticity Genes?”, 5参照。下記も参照のこと。Pluess and Belsky, “Differential Susceptibility to
Rearing Experience: The Case of Childcare,” 397.
143
親切で誠実 Aron, The Highly Sensitive Child.
143
学級委員や劇の主役に必ずしもなりたがるとはかぎらない
インタビューより。
20
2010年4月28日の著者による
143
アカゲザルの社会 Stephen J. Suomi, “Early Determinants of Behaviour: Evidence from
Primate Studies,” British Medical Bulletin 53, no. 1 (1997): 170–84. 『アトランティック・マンスリ
ー』のウェブサイトにあるビデオも参照のこと
(http://www.theatlantic.com/magazine/archive/2009/12/ the- science- of- success/7761/)。そのなかでス
オミは「短い型の遺伝子を持ち、良い母親に育てられたアカゲザルは、なんの問題もなかった。
彼らは長い型の遺伝子を持つアカゲザルと同等、あるいはよりすぐれていた」としている(ちな
みに、短いSERT遺伝子と人間の鬱状態との関連については議論されているが結論は出ていな
い)。
143
Seth J. Gillihan et al., “Association Between Serotonin
高反応や内向性と関連している
Transporter Genotype and Extraversion,” Psychiatric Genetics 17, no. 6 (2007): 351–54. M. R. Munafo
et al., “Genetic Polymorphisms and Personality in Healthy Adults: A Systematic Review and MetaAnalysis,” Molecular Psychiatry 8 (2003): 471–84やCecilie L. Licht et al., “Association Between
Sensory Processing Sensitivity and the 5-HTTLPR Short/Short Genotype.” 参照のこと。
144
高反応のアカゲザルがすぐれた能力を発揮したのは
Dobbs, “The Science of Success.”
144
短いSERTを持つ思春期の少女たちは……平穏に過ぎた日の夜にはより少なかった
Belsky et al., “Vulnerability Genes or Plasticity Genes?”
144
この違いは、五歳になると Elaine Aron, Psychotherapy and the Highly Sensitive Person,
240–41.
144
他の子供よりも風邪や呼吸器疾患にかかりにくい
Boyce, “Psychobiologic Reactivity to
Stress and Childhood Respiratory Illnesses: Results of Two Prospective Studies.” See also W. Thomas
Boyce and Bruce J. Ellis, “Biological Sensitivity to Context: I. Evolutionary- Developmental Theory of
the Origins and Functions of Stress Reactivity,” Development and Psychopathology 27 (2005): 283.
144
短い型のSERTはまた
See Judith R. Homberg and Klaus- Peter Lesch, “Looking on the
Bright Side of Serotonin Transporter Gene Variation,” Biological Psychiatry, 2010.
144 「船乗りは……水平線ばかりに目を凝らしている」 Belsky et al., “Vulnerability Genes or
Plasticity Genes?”
145 「子育てに手間ひまをかければ」 ベルスキーへのインタビュー。2010年4月28日。
5章 気質を超えて
147 「挑戦が人間の行動力と」 Mihaly Csikszentmihalyi, Flow: The Psychology of Optimal
Experience (New York: Harper Perennial, 1990), 52.
147
カール・シュワルツ博士と一緒に
私は2006年から2010年にシュワルツ博士に対して一連
のインタビューを行った。
149
高反応・低反応の足跡 Carl Schwartz et al., “Inhibited and Uninhibited Infants ‘Grown Up’:
21
Adult Amygdalar Response to Novelty,” Science 300, no. 5627 (2003): 1952–53.
151
もし、あなたが高反応の赤ん坊だったなら
セフ・ルドゥー『エモーショナル・ブレイン
扁桃体と前頭前皮質の関係については、ジョ
情動の脳科学』(松本元ほか訳、東京大学出版会、
2003年)の6章、8章、及び Gregory Berns, Iconoclast: A Neuroscientist Reveals How to Think
Differently (Boston, MA: Harvard Business Press, 2008), 59–81.を参照のこと。
151
私たちが自分を落ち着かせようとしているとき
Kevin N. Ochsner et al., “Rethinking
Feelings: An fMRI Study of the Cognitive Regulation of Emotion,” Journal of Cognitive Neuroscience
14, no. 8 (2002): 1215–29.
151
ネズミに決まった音を聞かせるたびに
ルドゥー『エモーショナル・ブレイン
情動の脳
科学』.
155
ハンス・アイゼンク David C. Funder, The Personality Puzzle (New York: W. W. Norton,
2010), 280–83.
157
脳の覚醒レベルが高くなっても
2010年6月23日付のジェローム・ケーガンからのメール。
157
覚醒にはいろいろな種類がある
2010年8月16日付のカール・シュワルツからのメール。
157
サッカーの試合の観客 2010年6月23日付のジェローム・ケーガンからのメール。
157
内向型の人が外向型の人よりも敏感
これについてはさまざまな典拠がある。たとえば、
Robert Stelmack, “On Personality and Arousal: A Historical Perspective on Eysenck and Zuckerman,”
in On the Psychobiology of Personality: Essays in Honor of Marvin Zuckerman, edited by Marvin
Zuckerman and Robert Stelmack (Pergamon, 2005), 17–28. または、Gerald Matthews et al.,
Personality Traits (Cambridge, UK: Cambridge University Press, 2003), 169–70, 186–89, 329–42. さ
らには、Randy J. Larsen and David M. Buss, Personality Psychology: Domains of Knowledge About
Human Nature (New York: McGraw Hill, 2005), 202–6.
157
レモン汁 Funder, The Personality Puzzle, 281.
158
外向型が好む雑音レベル
Russell G. Geen, “Preferred Stimulation Levels in Introverts and
Extroverts: Effects on Arousal and Performance,” Journal of Personality and Social Psychology 46, no.
6 (1984): 1303–12.
159
気質に合わせて家を見つける
この考えについては、Winifred Gallagher, House Thinking: A
Room- by- Room Look at How We Live (New York: Harper Collins, 2006).
160
William Kilgore et al., “The Trait of Introversion-
眠りを奪われて覚醒が低い状態
Extraversion Predicts Vulnerability to Sleep Deprivation,” Journal of Sleep Research 16, no. 4 (2007):
354–63.
160
外向型が眠いときに運転するなら
Matthews, Personality Traits, 337.
160
過度の覚醒は集中力や短期記憶を阻害する
Gerald Matthews and Lisa Dorn, “Cognitive and
Attentional Processes in Personality and Intelligence,” in International Handbook of Personality and
Intelligence, edited by Donald H. Saklofske and Moshe Zeidner (New York: Plenum Press, 1995):
367–96. また、心理学者のブライアン・リトルは、
「外向型は内向型にとっては悲惨な状況としか
22
思えないようなスピーチやブリーフィングの詰め込みをやってのける」と表現した。
161
Berns, Iconoclast, 59–81.
恐怖と混乱と羞恥心のサイクル
6章 フランクリンは政治家、エレノアは良心の人
166 「内気な人は間違いなく他人の視線を恐れる」 Charles Darwin, チャールズ・ダーウィン
『人及び動物の表情について』(浜中浜太郎訳、岩波書店、1991年)
166
一九三九年の復活祭の日、リンカーン記念館
166-167
この部分の記述は当時の映像資料による。
エレノア・ルーズベルトの尽力なくしては……リンカーン記念館での公演の実現に尽
力した Allida M. Black, Casting Her Own Shadow: Eleanor Roosevelt and the Shaping of Postwar
Liberalism (New York: Columbia University Press, 1996), 41–44.
167 「これはなかなかできないことだ」 The American Experience: Eleanor Roosevelt (Public
Broadcasting System, Ambrica Productions, 2000). つぎの記録も参照のこと。
http://www.pbs.org/wgbh/amex/eleanor/filmmore/transcript/transcript1.html.
167
フランクリンが二〇歳のとき、二人は出会った
Blanche Wiesen Cook, Eleanor Roosevelt,
Volume One: 1884–1933 (New York: Viking Penguin, 1992), esp. 125–236. See also The American
Experience: Eleanor Roosevelt.
170
一九九七年に最初の科学書を刊行
Elaine N. Aron and Arthur Aron, “Sensory- Processing
Sensitivity and Its Relation to Introversion and Emotionality,” Journal of Personality and Social
Psychology 3, no. 2 (1997): 345–68.
172-173
アーロンは少女時代に……それを解明しようと決心した
アーロンに関する情報の出
典はつぎのとおり。 (1) 2008年8月21日の著者によるインタビュー (2) エレイン・N・アーロン
『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。
』
(富田香里訳、ソフトバンク文庫、2008
年)(3) エレイン・N・アーロン『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。
』(富田香
里訳、講談社、2001年)
174
まずアーロンは……電球が少しまぶしすぎるといったことだ
Aron and Aron, “Sensory-
Processing Sensitivity.” See also E. N. Aron, “Revisiting Jung’s Concept of Innate Sensitiveness,”
Journal of Analytical Psychology 49 (2004): 337–67. 『ささいなことにもすぐに「動揺」してしま
うあなたへ。』も参照のこと。
174
きわめて強い感情を抱く
研究によれば、強い肯定的・否定的感情をもたらすように設定
された写真を見たとき、彼らは敏感でない人々よりも強い感情を抱く。See B. Acevedo, A. Aron,
and E. Aron, “Sensory Processing Sensitivity and Neural Responses to Strangers’ Emotional States,” in
A. Aron (Chair), High Sensitivity, a Personality/Temperament Trait: Lifting the Shadow of
Psychopathology, symposium presented at the Annual Meeting of the American Psychological
23
Association, San Diego, California, 2010. See also Jadzia Jagiellowicz, Arthur Aron, Elaine Aron, and
Turhan Canli, “Faster and More Intense: Emotion Processing and Attentional Mechanisms in
Individuals with Sensory Processing Sensitivity,” in Aron, High Sensitivity.
174
ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校の科学者たち
Jadzia Jagiellowicz et al.,
“Sensory Processing Sensitivity and Neural Responses to Changes in Visual Scenes,” Social Cognitive
and Affective Neuroscience, 2010, doi.10.1093/scan/nsq001.
175
ジェローム・ケーガンの実験結果とよく似ている
Jerome Kagan, “Reflection- Impulsivity
and Reading Ability in Primary Grade Children,” Child Development 363, no. 3 (1965): 609–28. See
also Ellen Siegelman, “Refl ective and Impulsive Observing Behavior,” Child Development 40, no. 4
(1969): 1213–22.
175 「もし、あなたが他人よりも複雑に物事を考えていたら」 2010年5月8日の著者によるイン
タビュー。
175
強く感情移入する Aron and Aron, “Sensory- Processing Sensitivity.” See also Aron,
“Revisiting Jung’s Concept of Innate Sensitiveness.” アーロン『ささいなことにもすぐに「動揺」し
てしまうあなたへ。』も参照のこと。また、fMRIに関するつぎの各研究も参照のこと。Acevedo,
“Sensory Processing Sensitivity and Neural Responses to Strangers’ Emotional States.” 、Jadzia
Jagiellowicz, “Faster and More Intense: Emotion Processing and Attentional Mechanisms in Individuals
with Sensory Processing Sensitivity.” 「五因子性格モデル」に賛成する性格心理学者の多くは、感
情移入を敏感さ(関心を集めつつある概念だが、五因子性格モデルほど一般的ではない)ではな
く「調和性」として知られる特質や、さらには外向性と関連づける。アーロンの理論はそれに対
抗するものではなく、拡大したものである。アーロンの理論のもっとも重要な点は、性格心理学
を根本的に解釈しなおして大きな成果をもたらしたことである。
176
敏感さや内向性に関連すると思われる
Seth J. Gillihan et al., “Association Between
Serotonin Transporter Genotype and Extraversion,” Psychiatric Genetics 17, no. 6 (2007): 351–54. See
also M. R. Munafo et al., “Genetic Polymorphisms and Personality in Healthy Adults: A Systematic
Review and Meta- Analysis,” Molecular Psychiatry 8 (2003): 471–84.
176
恐ろしい顔や……などの写真を見せる
David C. Funder, The Personality Puzzle (New York:
W. W. Norton, 2010), citing A. R. Hariri et al., “Serotonin Transporter Genetic Variation and the
Response of the Human Amygdala,” Science 297 (2002): 400–403.
176
強烈な感情を示している人間の顔写真を見せられると
Acevedo, “Sensory Processing
Sensitivity and Neural Responses to Strangers’ Emotional States.” See also Jadzia Jagiellowicz, “Faster
and More Intense: Emotion Processing and Attentional Mechanisms in Individuals with Sensory
Processing Sensitivity.”
177-178
一九二一年、フランクリン・ルーズベルトはポリオにかかった……それを乗り越える
方法を学ぶのです」と彼女は語った Cook, Eleanor Roosevelt, Volume One, 125–236. See also The
American Experience: Eleanor Roosevelt.
24
179–180 よちよち歩きの幼児に女性が玩具を手渡し……とコハーニスカは書いている
Grazyna Kochanska et al., “Guilt in Young Children: Development, Determinants, and Relations with a
Broader System of Standards,” Child Development 73, no. 2 (March/April 2002): 461–82. See also
Grazyna Kochanska and Nazan Aksan, “Children’s Conscience and Self- Regulation,” Journal of
Personality 74, no. 6 (2006): 1587–1617. See also Grazyna Kochanska et al., “Guilt and Effortful
Control: Two Mechanisms That Prevent Disruptive Developmental Trajectories,” Journal of
Personality and Social Psychology 97, no. 2 (2009): 322–33.
180
二〇一〇年にミシガン大学で実施された研究
S. H. Konrath et al., “Changes in
Dispositional Empathy in American College Students Over Time: A Meta- Analysis,” Personality and
Social Psychology Review, August 2010, e-publication ahead of print (accessed at
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20688954).
180
共感性の低下はソーシャルメディアや
Pamela Paul, “From Students, Less Kindness for
Strangers?” New York Times, June 25, 2010.
180
友人がからかわれたときに Elaine Aron, The Highly Sensitive Child (New York: Random
House, 2002), 18, 282–83.
180
作家のエリック・マルパス Eric Malpass, The Long Long Dances (London: Corgi, 1978).
181
高反応の内向型は発汗量が多く
V. De Pascalis, “On the Psychophysiology of Extraversion,”
in On the Psychobiology of Personality: Essays in Honor of Marvin Zuckerman, edited by Marvin
Zuckerman and Robert M. Stelmack (San Diego: Elsevier, 2004), 22. See also Randy J. Larsen and
David M. Buss, Personality Psychology: Domains of Knowledge About Human Nature (New York:
McGraw-Hill, 2005),199.
181
Van K. Tharp et al.,
社会病質者はこのクールさの指標では一番端に位置しており
“Autonomic Activity During Anticipation of an Averse Tone in Noninstitutionalized Sociopaths,”
Psychophysiology 17, no. 2 (1980): 123–28. See also Joseph Newman et al., “Validating a Distinction
Between Primary and Secondary Psychopathy with Measures of Gray’s BIS and BAS Constructs,”
Journal of Abnormal Psychology 114 (2005): 319–23.
181
ソシオパスは扁桃体に損傷がある
Yaling Yang et al., “Localization of Deformations Within
the Amygdala in Individuals with Psychopathy,” Archives of General Psychiatry 66, no. 9 (2009),
986–94.
181
嘘発見器(ポリグラフ)は皮膚の電気伝導度の検査とも言える
嘘発見器は心拍数や血圧
も測定する。
183
超クールな心拍数
ウィニフレッド・ギャラハー『なぜ私は「私」なのか
パーソナリテ
ィの探求』(幸田敦子訳、河出書房新社、1998年)
183
コリン・ダイク
Corine Dijk and Peter J. De Jong, “The Remedial Value of Blushing in the
Context of Transgressions and Mishaps,” Emotion 9, no. 2 (2009): 287–91.
184 「ぱっと赤くなった顔は」 Benedict Carey, “Hold Your Head Up: A Blush Just Shows You
25
Care,” New York Times, June 2, 2009: D5.
184
赤面するかどうか自分ではコントロールできないので
Ibid.
184
ケルトナーは人間が抱く決まり悪さの根源を求めるなかで
Dacher Keltner, Born to Be
Good: The Science of a Meaningful Life (New York: W. W. Norton, 2009), 74–96.
186「『敏感な』あるいは『高反応な』タイプは……という戦略だ」 Elaine Aron, “Revisiting Jung’s
Concept of Innate Sensitiveness,” 337–67.
186
二七の特質 2008年8月21日の著者によるエレイン・アーロンのインタビュー。.
186
残りの三〇%は外向型 Aron, Psychotherapy and the Highly Sensitive Person, 5.
187
動物界の一〇〇種以上が……危険を冒して行動する「速い」タイプだ
Max Wolf et al.,
“Evolutionary Emergence of Responsive and Unresponsive Personalities,” Proceedings of the National
Academy of Sciences 105, no. 41 (2008): 15825–30. See also Aron, Psychotherapy and the Highly
Sensitive Person, 2.
187
もし「速い」タイプと「遅い」タイプが一緒にパーティをすれば
デヴィッド・スロー
ン・ウィルソン『みんなの進化論』(中尾ゆかり訳、日本放送出版協会、2009年)
187
進化のトレードオフ理論 Daniel Nettle, “The Evolution of Personality Variation in Humans
and Other Animals,” American Psychologist 61, no. 6 (2006): 622–31.
188
金属製の罠を沈めてみた ウィルソン『みんなの進化論』
188
グッピー Nettle, “The Evolution of Personality Variation in Humans and Other Animals,” 624.
See also Shyril O’Steen et al., “Rapid Evolution of Escape Ability in Trinidadian Guppies,” Evolution
56, no. 4 (2002): 776–84. ちなみに、大胆な個体のほうが捕食者に対してうまく対応できるとする
研究もある(ただし、研究対象は川にいるカワカマスではなく水槽内のシクリッドだ)。Brian R.
Smith and Daniel T. Blumstein, “Behavioral Types as Predictors of Survival in Trinidadian Guppies,”
Behavioral Ecology 21, no. 5 (2010): 65–73.
189
特定の遺伝子を受け継いだ遊牧民
Dan Eisenberg et al., “Dopamine Receptor Genetic
Polymorphisms and Body Composition in Undernourished Pastoralists: An Exploration of Nutrition
Indices Among Nomadic and Recently Settled Ariaal Men of Northern Kenya,” BMC Evolutionary
Biology 8, no. 173 (2008), doi:10.1186/ 1471- 2148- 8- 173. See also: http://machineslikeus.com/news/
adhd- advantage- nomadic- tribesmen.
189
外向型の人間は……犯罪率がより高い
Nettle, “The Evolution of Personality Variation in
Humans and Other Animals,” 625. ダニエル・ネトル『パーソナリティを科学する
特性五因子で
あなたがわかる』(竹内和代訳、白楊社、2009年)も参照のこと。
189
一世紀近く前にユングが推論したように
189
集団の生存を促進する特質を持つ個体
カール・ユング『心理学的類型』
たとえば、Nicholas Wade, “The Evolution of the
God Gene,” New York Times, November 15, 2009.を参照のこと。
190 「アンテロープの群れを考えてみよう」 Elaine Aron, “Book Review: Unto Others: The
Evolution and Psychology of Unselfi sh Behavior,” January 2007, Comfort Zone Online:
26
http://www.hsperson.com/pages/3Feb07.htm.
190 「ハト」と「タカ」という言葉で動物の特質を表現する
Elaine Aron, “A Future Headline:
‘HSPs, the Key to Human Survival?’ ” August 2007, Comfort Zone Online:
http://www.hsperson.com/pages/1Aug07.htm.
190
Nettle, “The Evolution of Personality Variation in Humans and Other Animals,”
シジュウカラ
624–25. デヴィッド・スローン・ウィルソン『みんなの進化論』も参照のこと。
191 「内向型の人間を送り込むと」 David Remnick, “The Wilderness Campaign,” The New Yorker,
September 13, 2004.
191 「政界の人々の多くは」 John Heilemann, “The Comeback Kid,” New York magazine, May 21,
2006.
193 「これは地球の生存に関わる問題です」 Benjamin Svetkey, “Changing the Climate,”
Entertainment Weekly, July 14, 2006.
197 「戦士の王たち」と「僧職の助言者たち」 Aron, “Revisiting Jung’s Concept of Innate
Sensitiveness.”
7章 ウォール街が大損し、バフェットがもうかったわけ
198
午前七時三〇分に アランとドーンの話は、2008年から2010年にかけて著者が実施した電
話とメールでの一連のインタビューによる。
201
経済界の歴史には 軍事の歴史にもそうした例が多数ある。1876年、カスター将軍はリト
ルビッグホーンの戦いで「勝利は我らにあり!」と叫んだが、その直後、スー族とシャイアン族
によって200人あまりの部隊は全滅した。朝鮮戦争の際、マッカーサー将軍は無理な北上を続け
て中華人民共和国の攻撃を招き、200万人もの犠牲を払って得たものはほとんどなかった。1941
年、スターリンは度重なる警告にもかかわらず、ドイツ軍が侵攻してくることはないと信じてい
た。 Dominic D. P. Johnson, Overconfidence and War: The Havoc and Glory of Positive Illusions
(Cambridge, MA: Harvard University Press, 2004).を参照のこと。
201
タイム・ワーナーとAOLの合併
Nina Monk, Fools Rush In: Steve Case, Jerry Levin, and
the Unmaking of AOL Time- Warner (New York: HarperCollins, 2005).
202
彼らは損をしないように自分を守る
心理学教授リチャード・ハワードは2008年11月17日
の著者によるインタビューに対して、内向型は肯定的な感情を抑制し、外向型は増幅させると述
べた。
202
大脳辺縁系
最近では「大脳辺縁系」という言葉を使いたがらない科学者が多い。これは、
この言葉が脳のどの部位を指しているか明確でないからだ。長年のあいだに大脳辺縁系に含まれ
る部位は変化したが、現在では感情に関連する領域を示すことが多い。とはいえ、これは便利な
表現である。
27
203 「ノー!
ノー!
ノー!」 たとえば、Ahmad R. Hariri, Susan Y. Bookheimer, and John C.
Mazziotta, “Modulating Emotional Responses: Effects of a Neocortical Network on the Limbic
Systems,” NeuroReport 11 (1999): 43–48.を参照のこと。
203
Richard E. Lucas and Ed Diener, “Cross- Cultural Evidence
外向型を外向型たらしめている
for the Fundamental Features of Extraversion,” Journal of Personality and Social Psychology 79, no. 3
(2000): 452–68. See also Michael D. Robinson et al., “Extraversion and Reward- Related Processing:
Probing Incentive Motivation in Affective Priming Tasks,” Emotion 10, no. 5 (2010): 615–26.
204
経済的にも政治的にも、そして快楽の点でも
Joshua Wilt and William Revelle,
“Extraversion,” in Handbook of Individual Differences in Social Behavior, edited by Mark R. Leary
and Rich H. Hoyle (New York: Guilford Press, 2009), 39.
204
鍵となるのは肯定的な感情のようだ
Lucas and Diener, “Cross- Cultural Evidence for the
Fundamental Features of Extraversion.”を参照。 ネトル『パーソナリティを科学する
特性五因子
であなたがわかる』も参照のこと。
204
熱狂をもたらすのは Richard Depue and Paul Collins, “Neurobiology of the Structure of
Personality: Dopamine, Facilitation of Incentive Motivation, and Extraversion,” Behavioral and Brain
Sciences 22, no. 3 (1999): 491–569.を参照。 ネトル『パーソナリティを科学する
特性五因子で
あなたがわかる』も参照のこと。
204
なんらかの報酬を期待すると
Depue and Collins, “Neurobiology of the Structure of
Personality: Dopamine, Facilitation of Incentive Motivation, and Extraversion.”を参照。ネトル『パー
ソナリティを科学する 特性五因子であなたがわかる』、Susan Lang, “Psychologist Finds
Dopamine Linked to a Personality Trait and Happiness,” Cornell Chronicle 28, no. 10 (1996).も参照
のこと。
205
これまでの発見は好奇心をそそる
この手の研究における発見については、一部に議論の
余地があったり、再現されていなかったりするが、全体的に重要な疑問を投げかけている。
205
コーネル大学の神経科学者リチャード・デピュー
Depue and Collins, “Neurobiology of the
Structure of Personality: Dopamine, Facilitation of Incentive Motivation, and Extraversion.”
205
ギャンブルで勝ったとき Michael X. Cohen et al., “Individual Differences in Extraversion
and Dopamine Genetics Predict Neural Reward Responses,” Cognitive Brain Research 25 (2005):
851–61.
205
また、ある調査では Colin G. DeYoung et al., “Testing Predictions from Personality
Neuroscience: Brain Structure and the Big Five,” Psychological Science 21, no. 6 (2010): 820–28.
205
内向型の報酬系は ネトル『パーソナリティを科学する
特性五因子であなたがわかる』
206 「本当にすばらしい!」 Michael J. Beatty et al., “Communication Apprehension as
Temperamental Expression: A Communibiological Paradigm,” Communication Monographs 65 (1988):
reporting that people with high communication apprehension “value moderate . . . success less than do
those low in the trait.”
28
206 「肯定的な感情を強調するのはいいことだ」と誰もが考える
2008年11月17日の著者による
リチャード・ハワードに対するインタビュー。また、ハワードの指摘によれば、Roy F. Baumeister
et al., “How Emotions Facilitate and Impair Self- Regulation,” in Handbook of Emotion Regulation,
edited by James J. Gross (New York: Guilford Press, 2009), 422: は「肯定的な感情は文明的な行動
を促進する通常の抑制を一蹴しうる」としている。
206
熱狂のもうひとつの欠点 この種のリスクをとる行動を、ネトルは(『パーソナリティを科
学する 特性五因子であなたがわかる』のなかで)外向性と勤勉性とが「競合する領域」と呼ん
でいる。一部の例では、勤勉性がより良い予言者である。
206
外向型が内向型よりも……再婚などの確率が高いことを説明してくれる
ネトル『パーソ
ナリティを科学する 特性五因子であなたがわかる』。Timo Lajunen, “Personality and Accident
Liability: Are Extroversion, Neuroticism and Psychoticism Related to Traffic and Occupational
Fatalities?” Personality and Individual Differences 31, no. 8 (2001): 1365–73.も参照のこと。
206
外向型が自信過剰に陥りやすい
Peter Schaefer, “Overconfidence and the Big Five,” Journal
of Research in Personality 38, no. 5 (2004): 473–80.
207
女性を多くして
たとえば、Sheelah Kolhatkar, “What if Women Ran Wall Street?” New York
Magazine, March 21, 2010.を参照。
207
経済的なリスクを負う可能性が高い
Camelia M. Kuhnen and Joan Y. Chiao, “Genetic
Determinants of Financial Risk Taking,” PLoS ONE 4(2): e4362. doi:10.1371/journal.pone.0004362
(2009). See also Anna Dreber et al., “The 7R Polymorphism in the Dopamine Receptor D4 Gene
(DRD4) Is Associated with Financial Risk Taking in Men.” Evolution and Human Behavior 30, no. 2
(2009): 85–92.
207
勝率が低いと思われるとき J. P. Roiser et al., “The Effect of Polymorphism at the Serotonin
Transporter Gene on Decision- making, Memory and Executive Function in Ecstasy Users and
Controls,” Psychopharmacology 188 (2006): 213–27.
207
投資銀行のトレーダー六四人を対象にした別の研究
Mark Fenton O’Creevy et al., Traders:
Risks, Decisions, and Management in Financial Markets (Oxford, UK: Oxford University Press, 2005),
142–43.
208
重大なライフ・スキルである、楽しみをあとにとっておくという点
Jonah Lehrer, “Don’t,”
The New Yorker, May 18, 2009. See also Jacob B. Hirsh et al., “Positive Mood Effects on Delay
Discounting,” Emotion 10, no. 5 (2010): 717– 21. See also David Brooks, The Social Animal (New
York: Random House, 2011), 124.
208
どちらかを選ぶよう指示した
Samuel McClure et al., “Separate Neural Systems Value
Immediate and Delayed Monetary Rewards,” Science 306 (2004): 503–7.
208
似たような研究
Hirsch, “Positive Mood Effects on Delay Discounting.”
209
目先の利益を追求しようとした誤算
ウォール街の判断はつぎのような要素が奇妙に混じ
りあって曇っていた。 (1) レミングのような集団行動 (2) 莫大な取引手数料を得る機会(3) 競争
29
相手に市場シェアを奪われる恐れ (4) 機会とリスクの正常なバランスをとる能力の喪失
209
攻撃的なリスクテイカーたちにあまりにもパワーが集中しすぎていた
2009年3月5日の著
者によるインタビュー。
209 「二〇年にわたって、ほぼすべての金融機関のDNAが」 Fareed Zakaria, “There Is a Silver
Lining,” Newsweek, October 11, 2008.
210
ヴィンセント・カミンスキー
Steven Pearlstein, “The Art of Managing Risk,” The Washington
Post, November 8, 2007. See also Alexei Barrionuevo, “Vincent Kaminski: Sounding the Alarm But
Unable to Prevail,” in “10 Enron Players: Where They Landed After the Fall,” The New York Times,
January 29, 2006. And see Kurt Eichenwald, Conspiracy of Fools: A True Story (New York: Broadway,
2005), 250.
211
ニューマンの実験室に招かれて
C. M. Patterson and Joseph Newman, “Reflectivity and
Learning from Aversive Events: Toward a Psychological Mechanism for the Syndromes of
Disinhibition,” Psychological Review 100 (1993): 716–36. S型のセロトニントランスポーター遺伝
子を持つ人(内向性や敏感さに関連しているとされる)は、受動的回避行動テストでも罰則刺激
の回避を学ぶのが速いとわかっている。E. C. Finger et al., “The Impact of Tryptophan Depletion
and 5- HTTLPR Genotype on Passive Avoidance and Response Reversal Instrumental Learning
Tasks,” Neuropsychopharmacology 32 (2007): 206–15.を参照のこと
212
内向型は「調べること」に John Brebner and Chris Cooper, “Stimulus or Response- Induced
Excitation: A Comparison of the Behavior of Introverts and Extroverts,” Journal of Research in
Personality 12, no. 3 (1978): 306–11.
212
学ぶことも多くなる それどころか、誤りを分析することは学ぶためには欠かせない要素
のひとつだと判明している。Jonah Lehrer, How We Decide (New York: Houghton Mifflin Harcourt,
2009), 51.を参照。
212–213 もっとゆっくりやりなさいと命令すれば……つぎの警告信号にどう反応するかについ
て明確な予測をする
2008年11月13日のインタビュー。リスクを心配する人と無視する人がいる
もうひとつの理由は、脳内ネットワークの話に戻る。この章では、ドーパミンによって活性化さ
れる報酬系と、それが人生に恩恵をもたらす役割に焦点をあてた。だが、脳のネットワークには
損失忌避に関わる領域もあって、それがリスクに対する注意を呼びかける。報酬系が輝かしい実
りを追い求めるとしたら、損失忌避系は腐ったリンゴの心配をする。損失忌避系は報酬系と同じ
く、両刃の剣のようなところがある。人々を不安にさせ、不快なほどの不安に陥れることもあり、
強気のマーケットで周囲の人々がみなもうけていても仲間入りさせない。と同時に愚かなリスク
をとる可能性を少なくする。損失忌避系はセロトニンと呼ばれる神経伝達物質に関連しており、
プロザック(セロトニン再取り込みを阻害し、脳内のセロトニン濃度を上昇させる)のような薬
を投与された人は危険についてより無関心になる。また、より社交的になる。これらの特徴は不
合理に投資にのめり込む投資家の行動と驚くほど一致すると、神経経済学の専門家であるリチャ
ード・ピーターソン医師は指摘する。
30
213
Dalip Kumar and Asha Kapila, “Problem Solving as
外向型と内向型のパフォーマンスの差
a Function of Extraversion and Masculinity,” Personality and Individual Differences 8, no. 1 (1987):
129–32.
213
外向型は内向型よりも学校の成績がいい
Adrian Furnham et al., “Personality, Cognitive
Ability, and Beliefs About Intelligence as Predictors of Academic Performance,” Learning and
Individual Differences 14 (2003): 49–66. See also Isabel Briggs Myers and Mary H. McCaulley, MBTI
Manual: A Guide to the Development and Use of the Myers- Briggs Type Indicator (Palo Alto, CA:
Consulting Psychologists Press, 1985), 116; see also the Myers 1980 study referred to in Allan B. Hill,
“Developmental Student Achievement: The Personality Factor,” Journal of Psychological Type 9, no. 6
(2006): 79–87.
213
大学生一四一人を対象に
Eric Rolfhus and Philip Ackerman, “Assessing Individual
Differences in Knowledge: Knowledge, Intelligence, and Related Traits,” Journal of Educational
Psychology 91, no. 3 (1999): 511–26.
213
修士号や博士号を取得する人数も
G. P. Macdaid, M. H. McCaulley, and R. I. Kainz, Atlas
of Type Tables (Gainesville, FL: Center for Applications of Psychological Type, 1986), pp. 483–85.
See also Hill, “Developmental Student Achievement.”
214 〈ワトソン・グレイザー批判思考力テスト〉でも、外向型よりも高得点をとる Joanna
Moutafi , Adrian Furnham, and John Crump, “Demographic and Personality Predictors of Intelligence:
A Study Using the NEO Personality Inventory and the Myers- Briggs Type Indicator,” European
Journal of Personality 17, no. 1 (2003): 79–84.
214
内向型が外向型よりも賢いということではない
2008年11月24日の著者によるインタビュ
ーより。また、D. H. Saklofske and D. D. Kostura, “Extraversion- Introversion and Intelligence,”
Personality and Individual Differences 11, no. 6 (1990): 547–51.を参照のこと。
214
時間や社会的なプレッシャー
Gerald Matthews and Lisa Dorn, “Cognitive and Attentional
Processes in Personality and Intelligence,” in International Handbook of Personality and Intelligence,
edited by Donald H. Saklofske and Moshe Zeidner (New York: Plenum Press, 1995), 367–96. See also
Gerald Matthews et al., Personality Traits (Cambridge, UK: Cambridge University Press, 2003), ch. 12.
214-215
内向型と外向型とでは注目点も異なる……と問いかけているようだ
Debra L. Johnson
et al., “Cerebral Blood Flow and Personality: A Positron Emission Tomography Study,” The American
Journal of Psychiatry 156 (1999): 252–57. See also Lee Tilford Davis and Peder E. Johnson, “An
Assessment of Conscious Content as Related to Introversion- Extroversion,” Imagination, Cognition
and Personality 3, no. 2 (1983).
215
難しいジグソーパズル Colin Cooper and Richard Taylor, “Personality and Performance on a
Frustrating Cognitive Task,” Perceptual and Motor Skills 88, no. 3 (1999): 1384.
168 複雑な迷路の問題:Rick Howard and Maeve McKillen, “Extraversion and Performance in the
Perceptual Maze Test,” Personality and Individual Differences 11, no. 4 (1990): 391–96. See also John
31
Weinman, “Noncognitive Determinants of Perceptual Problem- Solving Strategies,” Personality and
Individual Differences 8, no. 1 (1987): 53–58.
215〈レーヴン漸進的マトリックス検査〉 Vidhu Mohan and Dalip Kumar, “Qualitative Analysis of
the Performance of Introverts and Extroverts on Standard Progressive Matrices,” British Journal of
Psychology 67, no. 3 (1976): 391–97.
215 コールセンターの従業員に向いている特質
2007年2月13日の著者によるインタビューより。
216
投資銀行の採用担当なら 2010年7月7日の著者によるインタビューより。
217
エロティックな写真を見せられた人
Camelia Kuhnen et al., “Nucleus Accumbens Activation
Mediates the Influence of Reward Cues on Financial Risk Taking,” NeuroReport 19, no. 5 (2008):
509–13.
218
すべての内向型が……つねに用心深いとはかぎらない
じつのところ、現代の多くの性格
心理学者は、用心深さは内向性よりも「神経症傾向」と呼ばれる特質の特徴だと言うだろう。
218
用心深いのは
だが、痛みを避けることは内向性と神経症傾向の両方に関連している。
Mary E. Stewart et al., “Personality Correlates of Happiness and Sadness: EPQ- R and TPQ
Compared,” Personality and Individual Differences 38, no. 5 (2005): 1085–96.を参照のこと。
218
自分が報酬指向なのか http://www.psy.miami.edu/faculty/ccarver/sclBISBAS.html. を参照の
こと。私が最初にこの尺度を見つけたのは、Jonathan Haidtのすばらしい著作 The Happiness
Hypothesis: Finding Modern Truth in Ancient Wisdom (New York: Basic Books, 2005), 34.だった。
220「社会環境から自由になったとき」 Mihalyi Csikszentmihalyi, Flow: The Psychology of Optimal
Experience (New York: Harper Perennial, 1990), 16.
220 「一般に心理学の理論は」 Mihalyi Csikszentmilhalyi, The Evolving Self: A Psychology for the
Third Millennium (New York: Harper Perennial, 1994), xii.
220
自分がかぎりないエネルギーを持っていることに気づく
幸福感についても同じことが言
える。研究によれば、外向型は肯定的な感情を持ちやすく、集団でいると幸福感がより強い。
だが、幸福な外向型と幸福な内向型を比較したところ、自尊心、不安からの解放、ライフワーク
に対する満足など、多くの点で共通しており、外向性そのものよりもそれらの点のほうが幸福か
どうかを判断するうえで重要だとわかった。Peter Hills and Michael Argyle, “Happiness,
Introversion- Extraversion and Happy Introverts,” Personality and Individual Differences 30 (2001):
595–608.を参照のこと。
221 「あなたの内なる外向性を解き放て」 『ビジネスウィーク』オンラインコラム、2008年11
月26日。
221
チャック・プリンス チャック・プリンスのペルソナについての記述は、たとえば、Mara
Der Hovanesian, “Rewiring Chuck Prince,” Bloomberg BusinessWeek, February 20, 2006.を参照のこ
と。
222
セス・クラーマン クラーマンについてはたとえばつぎを参照のこと。Charles Klein,
“Klarman Tops Griffi n as Investors Hunt for ‘Margin of Safety,’” Bloomberg BusinessWeek, June 11,
32
2010. 及びGeraldine Fabrikant, “Manager Frets Over Market but Still Outdoes It,” New York Times,
May 13, 2007.
223
マイケル・ルイス
マイケル・ルイス『世紀の空売り
世界経済の破綻に賭けた男たち』
(東江一紀訳、文春文庫、2013年)
223
ウォーレン・バフェット この章で語ったウォーレン・バフェットに関する話は、アリ
ス・シュローダーによるすばらしい評伝『スノーボール』
(伏見威蕃訳、日本経済新聞出版社、2009
年)による。
225 「内なるスコアカード」 一部の心理学者は、ウォーレン・バフェットの独自の判断を内向
性ではなく、
「統制の所在(ローカス・オブ・コントロール)
」と呼ばれる現象に関連づけて考え
るだろう。
8章 ソフトパワー
228
マイク・ウェイ
この章に登場するマイク・ウェイらクバチーノの人々へのインタビュー
は、2006年から2010年のあいだに複数回実施した。
229 「またしても白人居住者の脱出」と題した記事
Suein Hwang, “The New White Flight,” Wall
Street Journal, November 19, 2005.
230
五三人が全米育英会奨学金のセミファイナリスト……全米平均よりも二七%も高かった
モンタヴィスタ・ハイスクールのウェブサイト、2010年5月31日。
232
話すことには焦点があてられず
Richard C. Levin, “Top of the Class: The Rise of Asia’s
Universities,” Foreign Affairs, May/June 2010.
234 『サンノゼ・マーキュリーニューズ』誌
Sarah Lubman, “East West Teaching Traditions
Collide,” San Jose Mercury News, February 23, 1998.
「彼らの声なき声に耳を傾けることを学ぼう」 Heejung Kim, “We Talk, Therefore We Think? A
Cultural Analysis of the Effect of Talking on Thinking,” Journal of Personality and Social Psychology
83, no. 4 (2002): 828–42.
234 『ジャーナル・オブ・リサーチ・イン・パーソナリティ』誌
Robert R. McCrae, “Human
Nature and Culture: A Trait Perspective,” Journal of Research in Personality 38 (2004): 3–14.
235
アメリカ人は世界でもっとも外向的な人々
See, for example, David G. Winter, Personality:
Analysis and Interpretation of Lives (New York: McGraw- Hill, 1996), 459.
236
八歳から一〇歳の子供を比較した研究
Xinyin Chen et al., “Social Reputation and Peer
Relationships in Chinese and Canadian Children: A Cross- Cultural Study,” Child Development 63, no.
6 (1992): 1336–43. See also W. Ray Crozier, Shyness: Development, Consolidation and Change
(Routledge, 2001), 147.
236
中国のハイスクールの生徒は
Michael Harris Bond, Beyond the Chinese Face: Insights from
33
Psychology (New York: Oxford University Press, 1991), 62.
236
推論問題を解かせた実験 Kim, “We Talk, Therefore We Think?”
236
アジアの人々の伝統的な態度
See, for example, Heejung Kim and Hazel Markus, “Freedom
of Speech and Freedom of Silence: An Analysis of Talking as a Cultural Practice,” in Engaging
Cultural Differences in Liberal Democracies, edited by Richard K. Shweder et al. (New York: Russell
Sage Foundation, 2002), 432–52.
236
東洋にはつぎのような諺がある
ここに挙げたものの一部は、Heejung Kim 及びHazel
Markusが上記の文献に引用している。
237
明時代の進士と呼ばれる厳しい試験
Nicholas Kristof, “The Model Students,” New York
Times, May 14, 2006.
238
支配的なポーズをとった男性の写真
Jonathan Freeman et al., “Culture Shapes a Mesolimbic
Response to Signals of Dominance and Subordination that Associates with Behavior,” NeuroImage 47
(2009): 353–59.
239 「
『無私な態度』と呼ぶべき明確な伝統」 Harris Bond, Beyond the Chinese Face, 53.
240
対人恐怖症
Carl Elliott, Better Than Well: American Medicine Meets the American Dream
(New York: W. W. Norton, 2003), 71.
240
チベット仏教の僧侶 Marc Kaufman, “Meditation Gives Brain a Charge, Study Finds,”
Washington Post, January 3, 2005.
240
西欧化が進んだこの数十年 See, for example, Xinyin Chen et al., “Social Functioning and
Adjustment in Chinese Children: The Imprint of Historical Time,” Child Development 76, no. 1 (2005):
182–95.
244
ある研究によれば C. S. Huntsinger and P. E. Jose, “A Longitudinal Investigation of
Personality and Social Adjustment Among Chinese American and European American Adolescents,”
Child Development 77, no. 5 (2006): 1309–24. じつのところ、長期にわたる一連の研究によれば、
西欧化の影響で、中国に住む中国人の子供たちにも同じようなことが起きているらしい。Chen,
“Social Functioning and Adjustment in Chinese Children.”を参照のこと。
245
ジャーナリストのニコラス・レマン
“Jews in Second Place,” Slate, June 25, 1996.
247 「エイ……イー……ユー……オウ……アイ」 プレストン・ニーのセミナーではこの発声練
習を毎回行う。
249
自伝によれば、ガンジーは この章で語ったガンジーに関する話は、マハトマ・ガンジー
『ガンジー自伝』(中公文庫、1983年)による。
253
国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)
この調査については、マルコム・グラッド
ウェルの『天才!:成功する人々の法則』(勝間和代訳、講談社、2009年)ではじめて知った。
253
TIMSSがはじめて実施された一九九五年
“Pursuing Excellence: A Study of U.S.
Eighth- Grade Mathematics and Science Teaching, Learning Curriculum, and Achievement in
International Context, Initial Findings from the Third International Mathematics and Science Study,”
34
U.S. Department of Education, National Center for Education Statistics, Pursuing Excellence, NCES
97- 198 (Washington, DC: U.S. Government Printing Office, 1996).
253 二〇〇七年には
TIMSS Executive Summary. The nations whose students fill out more of the
questionnaire also tend to have students who do well on the TIMSS test: Erling E. Boe et al., “Student
Task Persistence in the Third International Mathematics and Science Study: A Major Source of
Achievement Differences at the National, Classroom and Student Levels” (Research Rep. No. 2002TIMSS1) (Philadelphia: University of Pennsylvania, Graduate School of Education, Center for
Research and Evaluation in Social Policy). ただし、この研究は1995年のデータに基づいている。
254
比較文化心理学者のプリシラ・ブリンコ
Priscilla Blinco, “Task Persistence in Japanese
Elementary Schools,” in Windows on Japanese Education, edited by Edward R. Beauchamp (Westport,
CT: Greenwood Press, 1991). マルコム・グラッドウェルは『天才! 成功する人々の法則』のなか
でこの研究について書いている。
9章 外向的にふるまったほうがいいとき
258
ブライアン・リトル教授 この章のブライアン・リトルに関する話は、2006年から2010年
のあいだに実施した、電話やメールでの数多くのインタビューによる。
259
ヒポクラテス、ミルトン、ショーペンハウアー、ユング
この点についての詳細は、巻末
の『
「内向性・外向性」「内向型・外向型」という言葉について』にある。
260
ウォルター・ミッシェル 「人間・状況」論争については、たとえばつぎを参照のこと。
David C. Funder, The Personality Puzzle (New York: W. W. Norton, 2010), 118–44. 及び Walter
Mischel and Yuichi Shoda, “Reconciling Processing Dynamics and Personality Dispositions,” Annual
Review of Psychology 49 (1998): 229–58. 固定した性格は実際に存在するという前提を支持する主
張はほかにもある。すでに述べたように、性格テストで内向型とされた人は、外向型とされた人
と、生理学的な違いを持つ傾向があり、異なる遺伝子を受け継いでいる可能性がある。そして、
性格特性は人生について驚くほど多種多様な結果を予測する。もし、あなたが外向型ならば、交
友関係が広く、危険なセックスに走り、セールスや人事関連や教育など人間指向の仕事にすぐれ
ていることが多い(必ずしもあなたが実際にそうだというのではなく、内向型と比較してそうで
ある可能性が高いという意味だ)。もし、あなたが内向型ならば、高校や大学で優秀な成績を収
め、それ以上の学位を持ち、交友関係は狭く、配偶者と一生連れ添い、芸術や調査、数学、エン
ジニアリングなど自律的な仕事を得意とすることが多い。外向性と内向性は、あなたが直面する
かもしれない精神的問題をも予測する。内向型は鬱状態や不安(たとえばウディ・アレンのよう
に)。外向型は敵意、ナルシシズム、自信過剰(たとえば、白いクジラに怒りを燃やす『白鯨』
のエイハブ船長)。さらに、7歳児の時点での性格から成人してからの性格をかなり正確に予測し
うるという研究もある。言い換えれば、人生でさまざまな経験をしても、核となる特質はそのま
35
ま残るということだ。これは、私たちの性格が進化しないということではない。高反応の人の展
性に関するケーガンの研究はこの認識を独力で論破した。だが、私たちは予測可能なパターンに
固執しがちだ。もし、あなたがハイスクール時代にクラスで10番目に内向的な人間だったなら、
長年のあいだに多少の変化はあったとしても、卒業してから15年目の同窓会へ行ったら、やはり
10番目くらいに内向的だと思うだろう。そして、級友たちの多くがあなたの記憶にあるよりも内
向度を増したように感じられるだろう。彼らは15年前よりも静かで、控えめで、興奮を必要とし
ないように思えるはずだ。そのうえ、15年前よりも落ち着いて、感じがよく、親切だ。こうした
特質はいずれも、年齢とともにはっきり成長する。心理学者はこのプロセスを「内在的成熟」と
呼び、ドイツや英国、スペイン、チェコ、トルコなど広範囲な国々で、同様なパターンの性格的
成長が発見されている。チンパンジーやサルにも見られる。これは進化の法則に適っている。外
向性の強さは繁殖の相手を得るのに役立つだろう。だからこそ、私たちの多くは、10代から青年
期にかけてもっとも社交的になる。その後、安定した結婚生活を守り、子供を育てるとなると、
手あたりしだいにパーティに参加しようという願望よりも、家にとどまって配偶者を愛さなけれ
ばという気持ちのほうが役立つようになる。また、ある程度の内省は、年齢とともに落ち着きを
得る助けになるだろう。もし、人生の前半の仕事が外へ出ることならば、人生の後半の仕事はそ
れまでの日々を理解することである。
260
社会生活は演技であり たとえば、Carl Elliott, Better Than Well: American Medicine Meets
the American Dream (New York: W. W. Norton, 2003), 47.を参照のこと。
261
ジャック・ウェルチが『ビジネスウィーク』誌のオンラインコラムで推奨した
Jack
Welch, “Release Your Inner Extrovert,” BusinessWeek online, November 26, 2008.
263 「自由特性理論」 For an overview of Free Trait Theory, see, for example, Brian R. Little, “Free
Traits, Personal Projects, and Ideo- Tapes: Three Tiers for Personality Psychology,” Psychological
Inquiry 7, no. 4 (1996): 340–44.
264 「汝自身に忠実であれ」 正確には、これはシェイクスピアの助言ではなく、
『ハムレット』
の登場人物ポローニアスの助言である。
266
心理学者のリチャード・リッパ
Richard Lippa, “Expressive Control, Expressive Consistency,
and the Correspondence Between Expressive Behavior and Personality,” Journal of Behavior and
Personality 36, no. 3 (1976): 438–61. じつのところ、自分は内気ではないと質問表に回答した人々
は、たとえば異性と話をしたり、長時間しゃべったりする際に、意識的に自分をコントロールし
て内気な面を隠すのがうまいのを、心理学者たちは発見した。だが、姿勢の緊張や表情の変化な
どから、彼らの内気さが無意識に「漏れる」ことが多い。
267 「セルフモニタリング」と呼ばれる特質
Mark Snyder, “Self- Monitoring of Expressive
Behavior,” Journal of Personality and Social Psychology 30, no. 4 (1974): 526–37.
268
それほどストレスなくできるようになった
Joyce E. Bono and Meredith A. Vey,
“Personality and Emotional Performance: Extraversion, Neuroticism, and Self- Monitoring,” Journal of
Occupational Health Psychology” 12, no. 2 (2007): 177–92.
36
276 「回復のための場所」というのはリトル教授の造語
たとえば、Brian Little, “Free Traits and
Personal Contexts: Expanding a Social Ecological Model of Well- Being,” in Person- Environment
Psychology: New Directions and Perspectives, edited by W. Bruce Walsh et al. (Mahwah, NJ:
Lawrence Erlbaum Associates, 2000).を参照のこと。
278 「自由特性協定」 たとえば、Brian Little and Maryann F. Joseph, “Personal Projects and Free
Traits: Mutable Selves and Well Beings,” in Personal Project Pursuit: Goals, Action, and Human
Flourishing, edited by Brian R. Little et al. (Mahwah, NJ: Lawrence Erlbaum Associates, 2007), 395.
を参照のこと。
281 「感情的な労働」 Howard S. Friedman, “The Role of Emotional Expression in Coronary Heart
Disease,” in In Search of the Coronary- Prone: Beyond Type A, edited by A. W. Siegman et al.
(Hillsdale, NJ: Lawrence Erlbaum Associates, 1989), 149–68.
281
抑圧された否定的な感情 Melinda Wenner, “Smile! It Could Make You Happier: Making an
Emotional Face—or Suppressing One—Influences Your Feelings,” Scientific American Mind, October
14, 2009, http://www.scientificamerican.com/article.cfm?id= smile- it- could- makeyou-happier.
10章 コミュニケーション・ギャップ
286
親密性を重要視する人 Randy J. Larsen and David M. Buss, Personality Psychology:
Domains of Knowledge About Human Nature (New York: McGraw- Hill, 2005), 353.
287 「外向型は……人が集まる場を求める」 2010年7月31日付のウィリアム・グラツィアーノか
らのメールより。
287
学生一三二人を対象にした実験 Jens B. Aspendorf and Susanne Wilpers, “Personality Effects
on Social Relationships,” Journal of Personality and Social Psychology 74, no. 6 (1998): 1531–44.
287
主要五因子性格モデル 「調和性」については追ってこの章で述べる。「開放性」は好奇心
や、新しいアイデアに対する開放性や、芸術や発明や特別な体験に対する関心などを測る。「勤
勉」な人は、自分をコントロールでき、従順、有能で、きちんとしている。 「神経症傾向」は
否定的な感情からどの程度自由であるかを測る。
287
パソコン画面の前に座らせる
Benjamin M. Wilkowski et al., “Agreeableness and the
Prolonged Spatial Processing of Anti social and Prosocial Information,” Journal of Research in
Personality 40, no. 6 (2006): 1152–68. See also Daniel Nettle, Personality: What Makes You the Way
You Are (New York: Oxford University Press, 2007), chapter on agreeableness.
287
調和性は同程度 主要五因子性格モデルの定義によれば、外向性と調和性とは別物だ。 た
とえば、Colin G. DeYoung et al., “Testing Predictions from Personality Neuroscience: Brain Structure
and the Big Five,” Psychological Science 21, no. 6 (2010): 820–28: を参照のこと。
292 「対決型対処者」 たとえば、つぎのような文献を参照のこと。(1) Donald A. Loffredo and
37
Susan K. Opt, “Argumentation and Myers- Briggs Personality Type Preferences,” paper presented at
the National Communication Association Convention, Atlanta, GA; (2) Rick Howard and Maeve
McKillen, “Extraversion and Performance in the Perceptual Maze Test,” Personality and Individual
Differences 11, no. 4 (1990): 391–96; (3) Robert L. Geist and David G. Gilbert, “Correlates of
Expressed and Felt Emotion During Marital Confl ict: Satisfaction, Personality, Process and Outcome,”
Personality and Individual Differences 21, no. 1 (1996): 49–60; (4) E. Michael Nussbaum, “How
Introverts Versus Extroverts Approach Small- Group Argumentative Discussions,” The Elementary
School Journal 102, no. 3 (2002): 183–97.
292
心理学者のウィリアム・グラツィアーノの研究
William Graziano et al., “Extraversion,
Social Cognition, and the Salience of Aversiveness in Social Encounters,” Journal of Personality and
Social Psychology 49, no. 4 (1985): 971–80.
293
See Jerome Groopman, “Robots That Care,” The New
脳卒中患者とロボットに関する研究
Yorker, November 2, 2009. See also Adriana Tapus and Maja Mataric, “User Personality Matching
with Hands- Off Robot for Post- Stroke Rehabilitation Therapy,” in Experimental Robotics, vol. 39 of
Springer Tracts in Advance Robotics (Berlin: Springer, 2008), 165–75.
293
Shirli Kopelman and Ashleigh Shelby Rosette,
ミシガン大学ビジネススクールの研究
“Cultural Variation in Response to Strategic Emotions in Negotiations,” Group Decision and
Negotiation 17, no. 1 (2008): 65–77.
294 『怒り――誤解された感情』 Carol Tavris, Anger: The Misunderstood Emotion (New York:
Touchstone, 1982).
295
カタルシス仮説は神話 Russell Geen et al., “The Facilitation of Aggression by Aggression:
Evidence against the Catharsis Hypothesis,” Journal of Personality and Social Psychology 31, no. 4
(1975): 721–26. See also Tavris, Anger.
295
ボトックス注射をして怒った表情をつくれなくしてしまうと
Carl Zimmer, “Why Darwin
Would Have Loved Botox,” Discover, October 15, 2009. See also Joshua Ian Davis et al., “The Effects
of BOTOX Injections on Emotional Experience,” Emotion 10, no. 3 (2010): 433–40.
299
外向型と内向型の人それぞれ三二人ずつ
Matthew D. Lieberman and Robert Rosenthal,
“Why Introverts Can’t Always Tell Who Likes Them: Multitasking and Nonverbal Decoding,” Journal
of Personality and Social Psychology 80, no. 2 (2006): 294–310.
300
複数の処理を同時に行うことが必要とされる
Gerald Matthews and Lisa Dorn, “Cognitive
and Attentional Processes in Personality and Intelligence,” in International Handbook of Personality
and Intelligence, edited by Donald H. Saklofske and Moshe Zeidner (New York: Plenum, 1995),
367–96.
301
相手が話していることを理解する
Lieberman and Rosenthal, “Why Introverts Can’t Always
Tell Who Likes Them.”
302
心理学者のアヴリル・ソーンによる実験
Avril Thorne, “The Press of Personality: A Study of
38
Conversations Between Introverts and Extraverts,” Journal of Personality and Social Psychology 53,
no. 4 (1987): 718–26.
11章 内向型の特性を磨く方法
この章で述べている助言の一部は、数多くの熱心な教師や教育関係者や児童心理学者へのイン
タビュー、そして、つぎのような数々のすばらしい書籍に基づいている。Elaine Aron, The Highly
Sensitive Child: Helping Our Children Thrive When the World Overwhelms Them (New York:
Broadway Books), 2002. Bernardo J. Carducci, Shyness: A Bold New Approach (New York: Harper
Paperbacks, 2000). Natalie Madorsky Elman and Eileen Kennedy- Moore, The Unwritten Rules of
Friendship (Boston: Little Brown, 2003). Jerome Kagan and Nancy Snidman, The Long Shadow of
Temperament (Cambridge, MA: Harvard University Press, 2004). Barbara G. Markway and Gregory P.
Markway, Nurturing the Shy Child (New York: St. Martin’s Press, 2005). Kenneth H. Rubin, The
Friendship Factor (New York: Penguin, 2002). Ward K. Swallow, The Shy Child: Helping Children
Triumph Over Shyness (New York: Time Warner, 2000).
306
あるときマーク・トウェインが
この話はドナルド・マキノンから聞いた。彼はこの話の
出所はマーク・トウェインだと考えている(ただし、100%の確信ではない)。Donald W.
MacKinnon, “The Nature and Nurture of Creative Talent,” (Walter Van Dyke Bingham Lecture given
at Yale University, New Haven, CT, April 11, 1962).を参照のこと。
307
児童心理学者ジェリー・ミラー
2006年から2010年にかけて、実際に会ったりメールのや
りとりをしたりしてミラー博士から話を聞いた。
313
エミリー・ミラー
2006年から2010年にかけて、エミリー・ミラーに複数回インタビュー
をした。
314
エレイン・アーロン Elaine N. Aron, Psychotherapy and the Highly Sensitive Person (New
York: Routledge, 2010), 18–19.
317
ケネス・ルービン医師 Rubin, The Friendship Factor.
322 「社交的になりなさいと助言する以外に選択肢がほとんどない」 Jill D. Burruss and Lisa
Kaenzig, “Introversion: The Often Forgotten Factor Impacting the Gifted,” Virginia Association for the
Gifted Newsletter 21, no. 1 (1999).
324
子供の頃にスピーチでいやな体験をすると
Gregory Berns, Iconoclast: A Neuroscientist
Reveals How to Think Differently (Boston, MA: Harvard Business Press, 2008), 77.
325
外向型は動きや刺激や共同作業を好む
Isabel Myers et al., MBTI Manual: A Guide to the
Development and Use of the Myers- Briggs Type Indicator, 3rd ed., 2nd printing (Palo Alto, CA:
Consulting Psychologists Press, 1998), 261–62. See also Allen L. Hammer, ed., MBTI Applications: A
Decade of Research on the Myers- Briggs Type Indicator (Palo Alto, CA: Consulting Psychologists
39
Press, 1996).
326
才能を発展させるために必要
3章、とくにアンダース・エリクソンの研究を参照のこと。
326 「彼らは相手がひとりか二人ならば」 2010年6月14日付のロジャー・ジョンソンからのメー
ル。
327
静かな性格の子供を教室で「会話が多い」エリアに座らせない
James McCroskey, “Quiet
Children in the Classroom: On Helping Not Hurting,” Communication Education 29 (1980).
330
人気者である必要はない
Rubin, The Friendship Factor: 「研究結果は、人気がすべてを成
功へと導く黄金の道であると示唆していない。思春期でも青年期でも、その後の人生においても、
人気者であることが社会的・学問的な成功を保証するという証拠はまったくない……もし、あな
たのお子さんに、一緒にいることを楽しめ、たがいに助け合える友達がひとりでもいれば、それ
はいいことだ。心配するのはやめよう。にぎやかな大集団の一員である必要はない。子供がみん
な、友達をたくさん必要とするとはかぎらない。ひとりか二人の友達がいれば、それで十分な子
供もいるのだ。
331
ひとつのことに強い愛着を持って没頭すること
I. McGregor and Brian Little, “Personal
Projects, Happiness, and Meaning: On Doing Well and Being Yourself,” Journal of Personality and
Social Psychology 74, no. 2 (1998): 494–512.
336
心理学者のダン・マクアダムズ
Jack J. Bauer, Dan P. McAdams, and Jennifer L. Pals,
“Narrative Identity and Eudaimonic Well- Being,” Journal of Happiness Studies 9 (2008): 81–104.
終章
346
不思議の国
人類学者のC・A・ヴァレンタイン
C. A. Valentine, “Men of Anger and Men of Shame:
Lakalai Ethnopsychology and Its Implications for Sociological Theory,” Ethnology no. 2 (1963):
441–77. この文献については、デヴィッド・ウィンターのすばらしい教科書Personality: Analysis
and Interpretation of Lives (New York: McGraw- Hill, 1996).ではじめて知った。
347
アリストテレス
Aristoteles, Problematica Physica XXX, 1 (Bekker 953A 10 ff.), as translated
in Jonathan Barnes, The Complete Works of Aristotle, the Revised Oxford Translation II (Princeton,
N.J.: Bollingen, 1984).
347
ジョン・ミルトン Cited in David G. Winter, Personality: Analysis and Interpretation of Lives
(New York: McGraw- Hill, 1996), 380–84.
347
ショーペンハウアー Arthur Schopenhauer, “Personality, or What a Man Is,” in The Wisdom
of Life and Other Essays (New York and London: Dunne, 1901), 12–35 (original work published
1851); cited in Winter, Personality, 384–86.
40