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第19回全国スカウトフォーラム
実施報告書
平成24年11月23日(金)~25日(日)
福島県・国立磐梯青少年交流の家
目次
第19回全国スカウトフォーラムに期待すること……………………………………………1
第19回全国スカウトフォーラム実施概要……………………………………………………2
参加者名簿…………………………………………………………………………………………3
スタッフ名簿………………………………………………………………………………………4
日程表………………………………………………………………………………………………5
1日目……………………………………………………………………………………………6
2日目……………………………………………………………………………………………8
3日目…………………………………………………………………………………………13
基調講演………………………………………………………………………………………14
フォーラムオリエンテーション……………………………………………………………16
採択文・アクションプラン・提言……………………………………………………………18
アンケート・コメント…………………………………………………………………………20
第19回全国スカウトフォーラムのまとめ…………………………………………………26
「採択文・アクションプラン・提言」補足…………………………………………………28
第19回全国スカウトフォーラムに期待すること
公益財団法人ボーイスカウト日本連盟
プログラム委員会委員長
福嶋
正己
第 1 回スカウトフォーラムが、今から 38 年前の 1974 年 8 月 2 日~3 日に開催されました。
「よりよい社会を目指して、スカウトは何をすべきか」というテーマで、各都道府県連盟の代表ス
カウトが話し合いを行いました。
当然、君たちは未だ、この世に生を受けていません。当時は、シニアースカウトと呼んでいまし
た。このシニアースカウトの先輩たちが、熱心に討議を重ねフォーラムを終了しました。2 回目は
4 年後の 1978 年日本連盟山中野営場で開催され、3 回目から2年おきに開催され、今回 19 回目
を数えるに至っています。
第 1 回のテーマと言葉は違いますが、今回のフォーラムのテーマ「よりよい世界を創ろう」と酷
似していませんか。時代は変わっても、スカウト運動が目指すものは、永遠に変わらないと言うこ
となのです。自分の生活をしている地域社会をより良きものにしていくことが、全国そして世界と
繋がっていくものと思います。
かつてのイギリス連盟のPOR(Policy and Organization Rules 日本の教育規程にあたる)に、
クイーンズ・スカウト(日本の富士スカウトにあたる)についての条文が次のように記述されてい
ます。
『クイーンズ・スカウトは、自ら徹底的にスカウト技能の訓練をなし、その訓練を公共奉仕の目的
のために地域社会に還元する』
スカウト運動は、地域社会と共にあるべきであり、地域社会と遊離したスカウト運動は、いつか
消滅するといわれています。
今、私たちはスカウト運動に関わっていますが、スカウトとして、指導者として、隊として、地
域社会と良い関係を保っていますか、常に地域社会の役に立つ事を実践していますか、日本および
地球的規模だけではなく、小さいことではありますが自分の住んでいる地域を、より良き地域にす
るために何か働きかけていますか。
今回の 3 日間のフォーラムを通じて、各都道府県連盟の代表スカウトとして、全国から集まった
代表スカウトの仲間達と十分な討議を交わして、言葉だけではなく、これからの自分たちのスカウ
ト活動、日常生活の場で常に実践できる素晴らしい提案を期待しています。
-1-
第19回全国スカウトフォーラム(平成24年度)実施概要
スカウト運動の原点である「スカウトたちの声に耳を傾け、その意見をスカウト運動に反映させてい
くこと」を実践し、
「青少年の意思決定への参画」を、より推進していくことを願い、全国スカウトフォ
ーラムを開催した。
開 催 日 時:11月23(金・祝)14:00~25(日)12:00 2泊3日
開 催 場 所:福島県・国立磐梯青少年交流の家
主
催:公益財団法人ボーイスカウト日本連盟
協
力:日本ボーイスカウト福島連盟
後
援:猪苗代町、猪苗代町教育委員会、福島県教育委員会、国立磐梯青少年交流の家
日本ユニセフ協会、福島県ユニセフ協会
参 加 者:県連盟代表ベンチャースカウト/43県連盟43人、ガールスカウト日本連盟/7人
オブザーバー:福島連盟ベンチャースカウト/7人
ス タ ッ フ:実行委員/7人、アドバイザー・奉仕スタッフ/7県連盟10人、現地支援委員/5人
1974年に第1回が開催され、今回で19回目を迎える全国スカウトフォーラムが福島県・国立磐
梯青少年交流の家で11月23日~25日の期間開催された。
フォーラムテーマである「Creating a Better World~よりよい世界を創ろう~」のもと、日本連盟プ
ログラム委員会により以下の4つのサブテーマを設定した。
<フォーラムサブテーマ>
(1)環境被害や自然災害に備える
「環境被害と自然災害に対する理解を深め、これに備える」
被災地支援で私たちにできることも含めて、討議を行います。
(2)第23回世界スカウトジャンボリー
日本で44年ぶりに開催される世界スカウトジャンボリーにおいて、
「日本のボーイスカウトとして、
何を世界に発信するべきなのか?」
フォーラムの継続性を鑑み、第18回スカウトフォーラムに引き続き、このテーマに基づき討議
を行います。
(3)スカウティングとテクノロジー
情報通信技術(ICT)を使いこなせる者と使いこなせない者の間に生じる、機会の格差(デジタル
デバイド)は世代間のギャップのほかに、国家間、地域間の問題も抱えています。
最新テクノロジーの中で育ってきた現代のスカウトの目線から討議を行います。
(4)ちかいとおきて
開催地福島県には、会津の武士の子供の心構えである「什(じゅう)のおきて」があり、基調講演
でもその内容をお話し頂きます。
スカウトの基礎概念である「ちかいとおきて」の意味を、改めて考える機会とします。
-2-
参加者名簿
No,
県連盟
所属
氏名
No,
県連盟
所属
氏名
1
北海道
釧路第6団
佐藤 豊大
30
大阪
高槻第1団
上野 真代
2
青森県
むつ第2団
川島 歩佳
31
島根
松江第5団
北村 奈織香
3
岩手
盛岡第5団
柳澤 彩紀
32
岡山
岡山第17団
溝部 光優
4
宮城県
塩釜第1団
佐藤 健伍
33
広島県
広島第13団
川辺 大輝
5
秋田
秋田第20団
山形 明子
34
山口県
下松第1団
藤井 貴之
6
山形県
山形第29団
秋場 昌吾
35
徳島
鳴門第9団
佐藤 浩太郎
7
福島
会津若松第1団
坂田 陽
36
香川
丸亀第2団
谷脇 圭介
8
茨城県
神栖第1団
須藤 悠世
37
愛媛県
松山第10団
渡部 隆一郎
9
栃木県
宇都宮第18団
都甲 好栄
38
福岡県
福岡第32団
紫藤 映徹
10
群馬県
渋川第2団
三井 翔太郎
39
佐賀県
多久第1団
早川 ひろみ
11
埼玉県
さいたま第10団
池上 太悟
40
熊本県
八代第5団
内田 早紀
12
千葉県
千葉第9団
渡邊 琢哉
41
大分県
大分第5団
姫野 壮貴
13
神奈川
横浜第79団
山本 明博
42
宮崎
宮崎第4団
大石 花梨
14
山梨
甲府第4団
高野 大地
43 鹿児島県
鹿児島第2団
田代 篤穏
15
東京
練馬第15団
加藤 悠貴
44
ガールスカウト
茨城県第17団
稲野邉 若葉
16
新潟
柏崎第2団
矢作 早菜
45
ガールスカウト
東京都第6団
新田 祐己
17
富山県
滑川第1団
太田 弘樹
46
ガールスカウト
東京都第21団
黒川 明日香
18
石川県
小松第8団
牧 航平
47
ガールスカウト
静岡県第33団
千葉 佳菜子
19
福井
武生第5団
村田 幸之介
48
ガールスカウト
愛知県第103団
佐藤 美緒
20
長野県
長野第1団
若月 幸樹
49
ガールスカウト
愛知県第103団
丹村 衣里
21
岐阜県
大垣第7団
田中 雅衣
50
ガールスカウト
広島県第17団
飽田 裕子
22
静岡県
清水第8団
豊島 萌生
51 オブザーバー
福島第1団
佐藤 春日
23
愛知
豊川第4団
宮城谷 浩平
52 オブザーバー 会津若松第1団
三橋 悠一郎
24
三重
亀山第4団
柴田 大介
53 オブザーバー 会津若松第1団
夏井 紳太郎
25
滋賀
草津第17団
山元 清悟
54 オブザーバー
郡山第1団
星 奈津実
26
京都
京都第59団
松岡 悠和
55 オブザーバー
郡山第1団
土屋 航輔
27
兵庫
神戸第2団
渡邉 将玄
56 オブザーバー
いわき第3団
諏訪 祐輝
28
奈良県
大和高田第7団
長渡 知明
57 オブザーバー
いわき第3団
高木 隼人
29
和歌山
海草第1団
塩治 佑介
43県連盟代表
ガールスカウト日本連盟代表
オブザーバー(福島連盟)
43人
7人
7人
-3-
スタッフ名簿
県連盟
所属
氏名
担当
日本連盟
プログラム委員長
福嶋 正己
実行委員長・統轄
日本連盟
プログラム委員
夏井 宏
見学プログラム・現地支援委員長
日本連盟
プログラム委員
碓井 健文
生活・会場・安全
日本連盟
プログラム委員
黒澤 岳博
生活・会場・安全
静岡県連盟
大井川第3団
西尾 崇伸
フォーラム進行・参加スカウト
愛知連盟
豊田第16団
羽根田 賢
フォーラム進行・参加スカウト
広島県連盟
広島第3団
小谷 鮎
フォーラム進行・参加スカウト
岩手連盟
盛岡第5団
庄司 健
第7グループ
福島連盟
いわき第3団
松岡 大智
第1グループ
福島連盟
いわき第10団
斎藤 謙吾
第5グループ
埼玉県連盟
さいたま第1団
越智 萌子
第8グループ
岐阜県連盟
多治見第2団
原 寛和
第2グループ
奈良県連盟
橿原第1団
山本 優
第6グループ
香川連盟
木田第7団
佐々木 映徳
第3グループ
鹿児島県連盟
阿久根第1団
松林 礼実
第4グループ
いわき第6団
皆川 雅俊
生活・記録
郡山第1団
平松 亨平
生活・記録
副連盟長
赤城 良一
福島連盟
理事長
増子 惠二
福島連盟
事務局長
丹治 惠喜子
福島連盟
現地支援委員会
坂本 博之
福島連盟
現地支援委員会
深谷 佑輔
福島連盟
現地支援委員会
酒井 壽
福島連盟
現地支援委員会
成澤 勝蔵
福島連盟
現地支援委員会
玉山 裕一
日本連盟
コミッショナー
膳師 功
日本連盟
副コミッショナー
増田 秀夫
(日本連盟事務局)
日本連盟
事業・プログラム課
大浦 秀樹
日本連盟
事業・プログラム課
上中 義男
日本連盟
事業・プログラム課
寺澤 美佳
日本連盟
事業・プログラム課
山田 哲司
実行委員会
フォーラムアドバイザー
奉仕スタッフ
福島連盟
福島連盟
ボーイスカウト福島連盟
福島連盟
ボーイスカウト日本連盟
-4-
日 程 表
第1日
11月23日(金)
-06:00-
第2日
11月24日(土)
-06:00-
第3日
11月25日(日)
-06:00-
-06:00-
起床
-07:00-
-07:00-
起床
-07:00-
-07:00-
朝のつどい
-08:00-
朝食
-08:00-
朝のつどい
朝食
-08:00-
-08:00-
8:20 メディテーション
8:30
-09:00-
-09:00-
-09:00-
-09:00-
見学プログラム
-10:00-
-10:00-
-10:00-
-11:00-
-11:00-
-11:00-
-12:00-
-12:00-
-12:00-
全体会Ⅱ
-10:00-
-11:00-
閉会式
12:30
-13:00-
-13:00-
-12:00-
昼食
昼食
-13:00-
諸連絡
-13:00-
解散
13:30 猪苗代駅集合
14:00 交流の家集合
-14:00-
-14:00-
-14:00-
-14:00-
-15:00-
-15:00-
-15:00-
-16:00-
-16:00-
-16:00-
-17:00-
-17:00-
-18:00-
-18:00-
-19:00-
-19:00-
-20:00-
-20:00-
-21:00-
-21:00-
-22:00-
-22:00-
開会式・オリエンテーション
-15:00-
分科会
15:15
基調講演
-16:00-
(日新館館長 宗像 精 氏)
16:45 休憩・移動
-17:00-
-17:00-
夕べのつどい
-18:00- 17:30 ゲーム
17:00 夕べのつどい
-18:00- 17:30
18:15
-19:00- 18:30
夕食
-19:00-
-20:00- 19:15
フォーラムオリエンテーション
-20:00-
-21:00-
20:15 県連盟フォーラム発表
全体会Ⅰ
-21:00-
振り返り
振り返り
入浴・就寝準備
-22:00-
-22:00-
消灯
夕食
入浴・就寝準備
消灯
-5-
1日目 / 11月23日(金)
集合・受付け
13:30~14:00
フォーラム会場の最寄り駅である猪苗代駅に集合し、施設のバスにより会場へ移動し、受付けを行っ
た。
開会式、生活オリエンテーション
14:00~15:00
開会式においては、開催県を代表して増子福島連盟理事長に、日本連盟を代表し
て膳師日本連盟コミッショナーにご挨拶をいただいた他、フォーラム会場の所長で
ある小板橋昇氏に激励のお言葉をいただいた。
基調講演
15:15~16:45
講師:会津藩校「日新館」館長 宗像 精 氏
講演テーマ:
「なぜ今、ならぬことはならぬのか
~21世紀を生きる君たちへ~」
※詳細14ページ
夕べのつどい
17:00~17:20
フォーラム会場の施設には、施設利用者全員で行う「夕べのつどい」があり、団体紹介やミニレクリ
エーションを行った。
ゲーム
17:30~18:30
参加者の緊張をほぐすため、アイスブレイキングを行った。
フォーラムオリエンテーション
19:15~20:15
実行委員より、フォーラムの進め方・進行上気を付けるべき点、全国フォーラムの意義とアフターフォ
ーラムの重要性など、スライドを用いて全国フォーラムの説明があった。
※詳細16ページ
-6-
県連盟フォーラム発表
20:15~21:00
県連盟フォーラムの討議内容をまとめた模造紙を会場内に掲示し、発表を聞きたいと思う県連盟に投
票を行った。得票数の多かった次の3県連盟とガールスカウト日本連盟代表1人が発表を行った。
福島連盟 会津若松第1団
坂田 陽
テーマ「大震災をうけて、今すべきこと」
ガールスカウト茨城県第17団 稲野邉 若葉
テーマ「よりよい世界を創ろう」
栃木県連盟 宇都宮第18団
都甲
好栄
テーマ「Creating a Better World」
東京連盟 練馬第15団 加藤 悠貴
テーマ「23WSJに向けて、
自分たちに何ができるのか」
-7-
2日目 / 11月24日(土)
朝のつどい
7:00
施設利用者全員が体育館に集い、ラジオ体操や団体紹介などを行った。
見学プログラム
8:30~12:30
バスで移動し、
「天神浜」と「日新館」を訪問した。猪苗代湖天神浜には、少年団日本連盟(現在のボ
ーイスカウト日本連盟)第1回野営大会の地として、記念碑が置かれており、福島連盟の赤城副連盟長
にその歴史についてご紹介いただいた。
また、会津藩校「日新館」を訪問し、初日の基調講演でもお話しいただいた会津藩や白虎隊、什の掟
に関する歴史や資料を見学することで、理解を深めた。
分科会
12:30~
4つのサブテーマに基づき8つのグループに分かれ、分科会を行った。グループごとに採択文・アク
ションプラン・提言を作成し、全体会に臨んだ。また、全体会の進行を行う議長団の候補者を各グルー
プから一人ずつ選出した。
第1グループ:環境被害や自然災害に備える
(担当:松岡アドバイザー(福島)
No.
県連盟
氏名
性別
1 北海道
佐藤 豊大
男
2 秋田県
山形 明子
女
3 山梨
高野 大地
男
4 滋賀
山元 清悟
男
5 徳島
佐藤 浩太郎 男
6 佐賀県
早川 ひろみ
女
7 ガールスカウト 稲野邉 若葉
女
8 オブザーバー 諏訪 祐輝
男
第2グループ:環境被害や自然災害に備える
(担当:原アドバイザー(岐阜県)
No.
県連盟
氏名
性別
1 宮城県
佐藤 健伍
男
2 福島
坂田 陽
女
3 三重
柴田 大介
男
4 大阪
上野 真代
女
5 鹿児島県 田代 篤穏
男
6 ガールスカウト 千葉 佳菜子
女
7 ガールスカウト 飽田 裕子
女
第3グループ:23WSJ
(担当:佐々木アドバイザー(香川)
No.
県連盟
氏名
1 岩手
柳澤 彩紀
2 埼玉県
池上 太悟
3 福井
村田 幸之介
4 奈良
長渡 知明
5 愛媛県
渡部 隆一朗
6 熊本県
内田 早紀
7 オブザーバー 佐藤 春日
第5グループ:スカウティングとテクノロジー
(担当:齋藤アドバイザー(福島)
No.
県連盟
氏名
1 茨城県
須藤 悠世
2 神奈川
山本 明博
3 富山県
太田 弘樹
4 兵庫
渡邉 将玄
5 広島
川辺 大輝
6 ガールスカウト 新田 祐己
7 オブザーバー 夏井 紳太郎
第6グループ:スカウティングとテクノロジー
(担当:山本アドバイザー(奈良県)
No.
県連盟
氏名
1 千葉県
渡邊 琢哉
2 東京
加藤 悠貴
3 長野
若月 幸樹
4 香川
谷脇 圭介
5 大分県
姫野 壮貴
6 ガールスカウト 丹村 衣里
7 オブザーバー 土屋 航輔
第7グル―プ:ちかいとおきて
(担当:庄司アドバイザー(岩手)
No.
県連盟
氏名
1 青森県
川島 歩佳
2 群馬県
三井 翔太郎
3 岐阜県
田中 雅衣
4 京都
松岡 悠和
5 福岡県
紫藤 映徹
6 ガールスカウト 黒川 明日香
7 オブザーバー 三橋 悠一郎
性別
男
男
男
男
男
女
男
性別
男
男
男
男
男
女
男
-8-
性別
女
男
男
男
男
女
女
第4グループ:23WSJ
(担当:松林アドバイザー(鹿児島)
No.
県連盟
氏名
1 山形県
秋場 昌吾
2 新潟
矢作 早菜
3 静岡
豊島 萌生
4 島根
北村 奈織香
5 岡山
溝部 光優
6 山口
藤井 貴之
7 オブザーバー 高木 隼人
性別
男
女
男
女
男
男
男
性別
女
男
女
男
男
女
男
第8グループ:ちかいとおきて
(担当:越智アドバイザー(埼玉)
No.
県連盟
氏名
1 栃木県
都甲 好栄
2 石川県
牧 航平
3 愛知
宮城谷 浩平
4 和歌山
塩治 佑介
5 宮崎
大石 花梨
6 ガールスカウト 佐藤 美緒
7 オブザーバー 星 奈津実
性別
女
男
男
男
女
女
女
各会場での分科会の様子
夕べのつどい
17:00~17:20
初日同様、施設利用者全員が体育館に集合し、簡単なゲームや団体紹介などを行った。
-9-
全体会Ⅰ
18:15~21:00
全体会からはフォーラム実行委員に代わり、議長団による進行とした。
分科会で作成した採択に基づき、各グループが発表を行った。発表の後、テーマごとに採択文・アク
ションプラン・提言をまとめる作業を行った。
全体会には福島県内のボーイスカウトやその保護者約20人がフォーラム見学に訪れた。
<議 長 団 >
議
長
柴 田 大 介
副 議 長
池 上 太 悟
副 議 長
山 本 明 博
書
記
加 藤 悠 貴
書
記
塩 治 佑 介
テ ラ ー
三井翔太郎
テ ラ ー
佐藤浩太郎
タイムキーパー
豊 島 萌 生
(三 重
(埼玉県
(神奈川
(東 京
(和歌山
(群馬県
(徳 島
(静岡県
亀 山 第 4 団)
さいたま第10団)
横浜第79団 )
練馬第15団 )
海 草 第 1 団)
渋 川 第 2 団)
鳴 門 第 9 団)
清 水 第 8 団)
第1グループ
『環境被害や自然災害に備える』
第2グループ
『環境被害や自然災害に備える』
- 10 -
第3グループ
『第23回世界スカウトジャンボリー』
第4グループ
『第23回世界スカウトジャンボリー』
第5グループ
『スカウティングとテクノロジー』
第6グループ
『スカウティングとテクノロジー』
- 11 -
第7グループ
『ちかいとおきて』
第8グループ
『ちかいとおきて』
全体会には、下記の方々にご出席賜り、ベンチャースカウトたちの白熱した討議を会場でご覧い
ただいた。
<ご
来
賓>
国立磐梯青少年交流の家
所員
古川
博之
様
BS・GS 振興県会議員懇談会
会長
清水
敏男
様
福島県教育庁社会教育課
課長
瀬谷
真理子 様
猪 苗 代 町 生 涯 学 習 課
課長
関和
清智
様
会 津 藩 校 日
館長
宗像
精
様
新
館
- 12 -
3日目 / 11月25日(日)
朝のつどい
7:00
前日同様、施設利用者全員が体育館に集い、ラジオ体操などを行った。
メディテーション
8:20
スライドと音楽により構成された映像を観ることで心を落ち着かせ、この後の全体会Ⅱに向けて意識
を高めた。
全体会Ⅱ
8:30~11:30
全体会Ⅰにおいて作成されたテーマ毎の採択文に基づき、全体としての「採択文・アクションプラン・
提言」の作成作業を行った。
それぞれの採択について、質疑応答を繰り返し、確認と承認を行った。
閉会式
11:30~12:00
全体会において参加者により承認を得た「採択文・アクションプラン・提言」が、柴田フォーラム議
長から福嶋フォーラム実行委員長に手渡された。
実行委員長からフォーラムへの講評があり、閉会式を終了した。
- 13 -
基調講演
講演講師:会津藩校「日新館」 宗像 精(むなかた ただし) 館長
テ ー マ:なぜ今、ならぬことはならぬのか
~21世紀を生きる君たちへ~
全国から、遠い福島までようこそおいでくださいました。
皆さんがここにこうして一堂に集い、学ぶことができるというのは大変幸せなことです。
次のような言葉があります。
「学びて時に之を習う
亦た説ばしからずや。 朋遠方より来る有り
亦た楽しからずや」
志を同じくしたボーイスカウトの仲間たちがここに集い、共に学ぶことは大変嬉しく楽しいことであり
ます。
今日は松平藩の頃にスポットを当てて会津の話をしたいと思います。会津を語る上では、
「什(じゅう)
の掟」をお伝えしなければ始まりません。皆さんも「おきて」を持
っていると思います。掟というのは、約束ですから破るわけにはい
きません。会津藩の幼年者(6歳から9歳までの子どもたち)が毎
日毎日集まって、遊ぶ前に「什のお話」を行いました。10人くら
いのグループが集まり、お話をしていたので「什」です。掟が十個
あるから「什」なのではありません。そのグループは自分たちの中
で「掟」を定めました。そして遊びの中で掟を実践しました。遊び
によって子どもたちは学んでいたので、この掟は「遊びの什」とも
呼ばれています。
この掟の中で人間としての生き方の基本を学びました。これは大
な
ら
ぬ
こ
と
は
な
ら
ぬ
も
の
で
す
。
人が作った文言ではなく、子どもたちが口伝えに作ったものです。
一
、
戸
外
で
婦
人
と
言
葉
を
交
え
て
は
な
り
ま
せ
ぬ
一
、
戸
外
で
物
を
食
べ
て
は
な
り
ま
せ
ぬ
一
、
弱
い
者
を
い
じ
め
て
は
な
り
ま
せ
ぬ
一
、
卑
怯
な
振
る
舞
い
を
し
て
は
な
り
ま
せ
ぬ
一
、
虚
言
を
い
ふ
事
は
な
り
ま
せ
ぬ
一
、
年
長
者
に
は
御
辞
儀
を
し
な
け
れ
ば
な
り
ま
せ
ぬ
一
、
年
長
者
の
言
う
こ
と
に
背
い
て
は
な
り
ま
せ
ぬ
〈
什
の
掟
〉
会津の生きる知恵・基本なのです。
『五常「仁義礼智信」
』は古くから伝わる教育の基本です。幼少期からこの心を持つことが重要です。
仁…思いやりの心
義…正義をつらぬく心
礼…礼節を守る心
智…頭をうまくつかう心
信…信じる心
現代では、何を規範にして生きればよいか分からない子どもが大勢います。親も分かっていません。
皆さんが大人になったら、生き方の基本をしっかりと教えてもらいたいです。
白虎隊が当時、勉強の際に使用した教科書があります。その中の一部を紹介します。
人間の賢さには、2つの側面があります。
「形而上」と「形而下」です。
「形而上」
これは形には表すことができない無形のものです。見返りを求めません。
「形而下」
これは数字で表すことができる有形のものです。儲かるか儲からないかを考える時に使うものです。
- 14 -
例えば、100円のものを200円で売ったら100円の儲けが生まれます。このように考える賢さ
を形而下といいます。この考え方も生きるためには重要です。ただ、形而下の考え100%の人が多い
というのが今の日本の実態であり、私が憂いていることであります。皆さんは活動の見返りを求めない
奉仕活動などを行っています。よりよい世界を創るために無償で活動しています。これは形而上の考え
方です。そのような考え方、精神を持っている人々の存在は非常に重要です。
この教科書では、形而上の価値のある人間になれとあります。つまり、見返りを求めない価値ある人
になれということです。
昔から次のような言葉があります。温故知新というように、古きを訪ね、新しきを知ることができる
のです。
「徳孤ならず。必ず鄰あり」
徳を持って人と接する人は孤独になることはなく、必ず隣に誰かいます。
「過ちて改めざるは是を過ちと謂う」
過ちを犯すことではなく、それを悔い改めないことが過ちというものです。
「利に放りて行えば怨み多し」
自分の利益ばかりを追う人は多くの怨みをかうことになるというものです。
「会津士魂」
これは私が考えた言葉です。当時の日新館の教育から目指そうとしたものはこれだと思います。
「騙さない、卑しくない(心が貧しくない)、驕らない、媚びない」
会津にはこのように、素晴らしい言葉や文化がたくさん残っています。
しかし、これを語り継ぐだけでは意味がありません。その精神文化を活
用するために、市民の協力のもと「あいづっこ宣言」が平成に入ってか
ら誕生しました。各家庭にはこれを配付し、学校ではこれを暗記し、子
どものうちから会津の精神について学びます。
な
ら
ぬ
こ
と
は
な
ら
ぬ
も
の
で
す
や
っ
て
は
な
ら
ぬ
、
や
ら
ね
ば
な
ら
ぬ
・
夢
に
向
か
っ
て
が
ん
ば
り
ま
す
・
会
津
を
誇
り
、
年
上
を
敬
い
ま
す
・
卑
怯
な
ふ
る
ま
い
を
し
ま
せ
ん
・
が
ま
ん
を
し
ま
す
・
あ
り
が
と
う
、
ご
め
ん
な
さ
い
を
言
い
ま
す
・
人
を
い
た
わ
り
ま
す
私が申し上げる結論は、これです。このようなボーイスカウトであってください。
「己に厳しく、人に優しく
志高く、正々堂々凛と生きよ
ならぬことはならぬ」
これが会津から送る言葉です。
人の真似などせず、今を一生懸命生きてもらいたい。社会に貢献しているボーイスカウト活動に心か
ら拍手を送りながら私の講演を終わりたいと思います。ありがとうございました。
- 15 -
〈
あ
い
づ
っ
こ
宣
言
〉
フォーラムオリエンテーション
〈フォーラムについて〉
今フォーラムでは自らの成長につながる必要なことをスカウト
自身で話し合い、お互いに意見を交換し合い理解していくことで、
スカウト活動のあるべき姿を探し出します。社会で起こっている
様々な問題について話し合い、スカウトとしてどうすれば解決で
きるか、更に良く出来るかをスカウト自身で話し合います。
そして、フォーラムに参加したスカウトだけでなく、話し合っ
た内容を他の仲間へフィードバックする事も大切です。
〈青年参画〉
青年参画とは、社会が大人の偏った意見だけではなく青少年の
意見を認識し、それらを取り入れ、社会に反映させていく事です。
今フォーラムでも、テーマに基づいた話し合いを行い、青少年の
貴重な意見としてスカウト活動に取り入れていこうという事です。
〈つながるフォーラム〉
今、この場に居る君たちは、隊、地区、県連盟のフォーラムを経
てこの全国スカウトフォーラムに参加していることと思います。段
階を重ねるにつれて参加できる枠は狭くなっていきますがその分、
より広範囲のスカウトが集まったフォーラムになっていきます。自
分がこの場に居るという事は、それまでのたくさんの意見を背負っ
て県連盟の代表としてこのフォーラムに参加しているということ
です。このフォーラムが終わったら、全国へ送り出してくれた県連盟の担当者や所属隊の隊長・仲
間にフォーラムの報告をしましょう。
〈テーマ〉
第 19 回全国スカウトフォーラムのテーマは「Creating a Better World」で、
“よりよい世界を創
ろう”という意味です。これは WOSM が提唱するスカウティングの
ビジョンでもあります。よりよい世界を創る…と言っても、イメー
ジが漠然としてしまうので今回は、この「Creating a Better World」
という大きいテーマの下、4 つのサブテーマを設置しました。この
4 つのサブテーマは相互に関連性を持たせることが出来ます。
〈フォーラムの流れ〉
フォーラムオリエンテーションで今回のフォーラムの流れや進め方について説明をし、基調講演
ではテーマについての理解を深めていきます。
分科会ではメンバーがそれぞれ自分の役割を持ち、サブテーマに基づいて話し合いを進めます。
- 16 -
全体会Ⅰでは分科会で話し合った成果、その過程を全体の場で発表します。その後、同じサブテ
ーマにつき 2 グループあるので、同じサブテーマごとで意見を合わせていきます。
そして、全体会Ⅱでは、全体会Ⅰでの結果を基に議長団がまとめた採択文の草案を元に内容につ
いて議論していき、このフォーラムの参加者全員の総意を採っていきます。
〈フォーラムの成果物〉
今回のフォーラムのゴールは、採択文、アクションプラン、提言
を作ることです。「私たち、全国のベンチャースカウトはよりよい
世界を創るために~~していきます」ということを決めて、具体的
なアクションを起こしていくことになります。
〈アクションプランについて〉
フォーラムは話し合ったら終わりではありません。フォーラムでの成果を実行に移して初めて意
味があります。そのアクションプランはベンチャースカウト自身が実行するものです。フォーラム
での話し合いが盛り上がって実現不可能な理想ばかりになってしまっても何も意味がありません。
〈お土産!〉
このフォーラムで話し合ったアクションプランを実行していきましょう!これについて、自分ひ
とりで行う必要はありません。まずは、自分を代表として送り出してくれた県連盟や地区、団のス
カウトの仲間やリーダーにフォーラムの報告を行いましょう。そして、採択文・アクションプラン
の経緯を知ってもらい、みんなに実行してもらいましょう。そのためにはアフターフォーラムを行
い、全国フォーラムでのアクションプランを実行へ移せるような更に具体的な計画を立てていきま
す。
〈議長団について〉
全体会では、ベンチャースカウトの中から選出された議長団が進行を行っていきます。分科会の
中で各分科会から 1 名ずつ、計 8 名の代表によって議長団を構成します。議長団には全体会の進行
のほか、採択文の草案をまとめる作業などもあります。
〈最後に〉
このフォーラムの主役は私達、実行委員でも各グループに居るフォーラムアドバイザーでも
ありません。このフォーラムに参加している君たちベンチャースカウト一人ひとりです。積極
的に発言して、自分たちでフォーラムを作り上げていきましょう!
- 17 -
第19回全国スカウトフォーラム アンケート集計
<同様主旨の意見は、まとめて記載>
1.プログラム
開会式・生活オリエンテーション
だいたい
わかった
11%
・全国の素晴らしさを実感した。
・開会式のソングに、指揮があった方が良いと思った。
大変良
かった
25%
・ガールスカウトもいるので、ガールスカウトの連盟歌も流すべ
きだと思った。
・ボーイとガールでは異なることが多いように感じた。
・初めから分科会で別れていたので、なじみやすかった。
・しおり(手引き)をもらっていたので、だいたい分かった。
わかっ
た、理解
できた
64%
基 調 講 演
・基調講演なだけあって、貴重講演だった。
・什の掟という貴重な話が聞けてよかった。
・什の掟は現在においても大切なきまりだと思った。
理解できな
い、難しい
2%
だいたいわ
かった
7%
・ボーイスカウトに通じるところがあり、非常に良かった。
大変良かっ
た
40%
・白虎隊の会津精神がとてもかっこよかった。
・難しくて分からない部分が少しあった。
・私たちも見習わなければならないと思った。
・什の掟がボーイスカウトのちかいとおきてとよく似ている
わかった、
理解できた
51%
ということが分かった。
・現代がいかに人間として退化しているか分かった。
ゲ
ー
だいたい
わかった
4%
ム
・アイスブレイクが楽しかった。
・班内でお互いの仲を深めることができた。
・班員の人となりが少し分かった。
わかっ
た、理解
できた
42%
・ニックネームで呼び合って気軽に話せた。
・自団でも行いたい。
- 20 -
大変良
かった
54%
フォーラムオリエンテーション
・フォーラム初参加で、右も左も分からなかったので、オリエ
ンがあって本当に良かった。
だいたい
わかった
12%
大変良
かった
32%
・フォーラムについて改めて知ることで、その後の話し合いの
効率が良くなった。
・色々な話し合いの方法について学ぶ機会ができ、今後のフォ
ーラムに活かしていきたい。
・県連盟フォーラムで内容は理解しているので、あそこまで時
間を取らなくて良かったと思う。
わかっ
た、理解
できた
56%
・ボーイスカウトのフォーラムの流れが良く分かった。
・自県でのフォーラムの方法を考え直したいと思った。
県連盟フォーラム発表
・各県で色々な意見が出ていたので、同じ議題のグループの考え
がわかった。
だいたい
わかった
14%
だいたい
わかった
14%
・各県連盟で意見をまとめた多くの発表模造紙を見ることができ、
大変良
かった
40%
大変良
かった
40%
興味のある県連盟の発表を見ることができてよかった。
・考える時間が少なかった。
・自分の県に持ち帰りたいと思った。
わかっ
た、理解
できた
46%
・発表した以外の県連盟の発表も聞きたかった。
・自分の県連盟より何倍も上手なところがあり、びっくりした。
・県単位で何をやっているのか分かって良かった。
・ガールスカウトのギャザリングなどのことがよく分かった。他の県
も聞きたかった。
見学プログラム
だいたい
わかった
14%
理解できな
い、難しい
2%
・会津藩、白虎隊についての歴史を知ることができた。
・会津藩校の歴史に触れることができて良かった。
大変良
かった
53%
・基調講演で聴くだけではなくて、見ることによってよく学ぶ
ことができました。
・行った先々で様々な体験ができておもしろかった。
・天神浜に行き、ボーイスカウトの歴史について知ることがで
きて勉強になった。
わかっ
た、理解
できた
31%
・歴史や会津藩についてよくわかった。日新館はとても興味がわいた。
- 21 -
分
科
会
だいたい
わかった
11%
・皆、発言していて驚いた。自分もそんな人になりたい。
・時間が短いので、1日目からやるべきだと思う。
大変良
かった
49%
・BSとガールスカウトで話す方向性が違うと初めて知った。
・グループ内で深く話し合うことで、よい意見が多く提案された。
・他県の意見が聞けたし、自分の意見に対する反応を見ることがで
きて良かった。
・それぞれの発表で意見交換ができてよかった。
・短い時間だったが、それぞれの意見を組み合わせて妥協すること
わかっ
た、理解
できた
40%
なく作り上げることができて良かった。
・ガールスカウトだからと遠慮することなく、思ったことは言える
環境でよかった。
・自分たちの県フォーラムと違い、全員から活発的に意見が出ていてすごいと思った。
・自分が考えていること、他人が考えていることを、伝え、伝えられる良い場所にできた。
・1からおきてを見直し、その中からできることを探すことができた。
・白熱して、議長の仕事を忘れてしまったのが反省。
全 体 会 Ⅰ
理解できな
い、難しい
4%
・時間が足りない。話し合いに適切な場所を選んでもらいた
い。
・発表に関する伝達ができていなかった。
・発表は伝えきれなかったが、多くの人の意見が聞けて良か
だいたい
わかった
18%
った。
大変良
かった
30%
・ガールでは、高校生の実行委員が進行しているので、分科
会から進行役を選出する方法もよいと思った。
・相手の良いところを探したらうまくまとまったと思う。
・質問者も含め、もう少し考えてから発言すべきだと思う。
わかっ
た、理解
できた
48%
・発表の練習をしておくべきだった。
・発表時間内に全てを伝えきれなくて悔しい。
・質問の時間が少なく、疑問が残った状態。採択文、アクションプラン、提言という3つのポイントを
発表するかたちに戸惑った。
- 22 -
全 体 会 Ⅱ
・ガールスカウトでは、全体会Ⅱというものはないので、新鮮
だった。これだけみんな真剣に取り組むのはすごいと思った。
・内容の深い協議だったと思う。時間切れになることがあった
ので、時間が欲しい。
だいたいわ
かった
7%
理解できな
い、難しい
5%
・参加者全員が納得するまで話し合うところが独特だと思った。
・徐々にフォーラムが完成していくことが感じられた。
大変良かっ
た
53%
わかった、
理解できた
35%
・ガールスカウトのことも考えて進めてくださったことをあり
がたく思います。
・50人以上の人たちの意見がひとつにまとまっていき、その
中で多くの意見がでてきて楽しかった。
・様々な意見が出たが、なかなか発信することができなくて悔しかった。
・
「時間の都合上」は妥協だと思う。時間を理由に話が中断されたことが心残り。
・難しいことが多かった。議長団の人たちがすごいと思った。
閉
会
だいたい
わかった
4%
式
・ボーイスカウトが主催する物に初めて参加したがとても良い思
わかっ
た、理解
できた
29%
い出になった。
・2泊3日が思いだされた。
・家に帰るのが残念なくらい、楽しかった。
・ムービーが良かった。
大変良
かった
67%
・実行委員長のありがたいお言葉があってとてもためになった。
2.フォーラムに参加した目的を教えてください。この経験をどのように活用していきますか?
目的は達成できましたか?
・自分の力を向上させるために参加した。
・このことを、自分の地区に伝えて今後の活動、そして後
世の人々に伝えられたら良いなと思う。
あまり達成
できなかっ
た
7%
達成できな
かった
2%
・県連盟へ伝え、活動を活性化させていく。
・ボーイスカウトのフォーラムなので、ガールスカウトの
達成できた
45%
とは違う視点で問題が見ることがきると思ったから。
・目的はフォーラムで積極的に意見を出すこと。この経験
を団や隊に持ち帰り、拡散させたい。
・他県の意見を聞いて、自分の成長につなげる。フォーラ
- 23 -
ほとんど
達成できた
46%
ムで吸収したことを、仲間たちにも伝え、後の活動に生かしたい。
・ガールスカウトの中だけで活動していたので、もっと視野を持てるようになりたいと思った。この経
験を活かし、ガールスカウトで活動するうえで、より良いものができるようにしたい。
・他のスカウトの意見を共有すること。今後、県内のすべてのスカウトに今日決まったことを伝えたい。
・一般の方々にボーイスカウトを理解してもらう。
・各県でのフォーラムでどのようにして討議するのか、どのような意見があるのかを知り、自分の団に
持ち帰り反映するため。
・ボーイとガールの壁を壊しに来た。自分は達成できたと思う。これを伝え、もっといろんな人の壁を
壊していきたい。
・今、全国のベンチャースカウトはどのような考えをもち、どのような環境でスカウト活動をしてきた
のかを知り、自分のスカウトとしての世界を広げるため。
3.フォーラムアドバイザーについての評価をお願いします。
・自分の知らないことを教えてくれて勉強になった。
・優しく接してくれて、遠回りだけど何度もアドバイスをくれたので助かった。
・ガールスカウトでは、活動が減少する大学生の時期だが、とても多くの方が参加していて、まとめて
いる姿をみて、見習いたいと思った。
・議論が白熱し、話題がずれてしまったとき、客観的な意見で修正して頂き、とても助かった。
・分からないことを間接的に教えてくれて、自分達で考えを深めることができた。
・好印象で適切な意見をくれてすごく憧れる存在だった。
・全体を把握する人がいるおかげで、安心して行動できた。
・自主的に討論させてくれた。上手に盛り上げてくれた。
・ずっとみんなのことを考えてくれていた。すごく良いリーダーになると思う。
・フレンドリーで適度な距離を保ってくれて、感謝!!
4.フォーラム運営、施設などについて意見をお願いします。
・良い話し合いができる会場だった。
・時間にゆとりが欲しい。
・話し合いの時間が少なかったと思う。
・すべて最高の運営と施設の提供をありがとうございました。
・フォーラム会場が寒かった。
・企画段階からベンチャーで行いたい。
・施設の構造が複雑で、不便だった。
・多くの人がテスト前であることを考えて欲しかった。
・談話スペースや広大な研修室があり、すごく良かった。
- 24 -
5.フォーラムの感想を記入してください。
フォーラムの満足度は?
・分科会や全体会で自分の意見を出すことができず、自分
あまり満
足ではない
3%
の未熟さにとても悔しく思った。
・フォーラムは、今回も含めて2回しか参加したことが無
く、とても勉強になった。全国の人々の意見を聞いてい
満足では
ない
2%
満足
23%
ると自分が思っていることと違うし、他県は他県らしい
内容でまとめられていて「全国すごっ!」と思った。
・フォーラムに初参加だったので緊張したし、分科会は時
間がなくてすごく大変だったけど、とても良い経験にな
大変満足
72%
りました。
・フォーラムに参加して日本中の都道府県のスカウトと意見を交換することができた。ここで手に入れ
た知識や経験を県や地区に持ち帰り、今後の活動に有効に活用できると思った。
・ガールスカウトとして、初めてボーイスカウトのフォーラムに参加しましたが、知らないことが多く
戸惑いがあった。分科会と全体会の形式の違いも知り、驚いた。同時に、異なる意見を聞き話し合う
ことはとても刺激になり楽しかった。ボーイスカウトとガールスカウトが関わる機会が少なく寂しく
思う。
・スカウトとして参加した最後のフォーラムがこのフォーラムで、有意義に活動することができて嬉し
く思っている。この経験を生かし、リーダーとして活動したい。ボーイの方々には、ガールを呼んで
いただいたことに感謝でいっぱいです。有意義な時間をありがとうございました。
・分科会では、意見できたが、全体会では意見を出すことができなかったので、人前で意見を言えるよ
うになりたいと思いました。今回の全国フォーラムにきて楽しかったです。
・フォーラムでしっかりと発言できるか不安だったが、班員の環境に恵まれて楽しく真剣な討議ができ
て、とても有意義になった。
・皆の意見を聞き、自分の固まった意見をほぐし、新しい考えや活動が今後できると思う。このつなが
りをここだけで切ることなく、どんどん交流し、話し合いの場を設けたいと思った。
・初めてフォーラムに参加したのですが、県を代表して来ている心意気がしっかりとフォーラムの中に
表れていました。今後、もっと活発なスカウトの育成とともに、活動の展開についてアフターフォー
ラムを通して考えていきたいです。最高でした。
・ボーイさんとこのような場で話し合いができてよかったです。ガールとボーイの間に壁を感じていた
ので、これをどのように無くしていくかを目にすることができて良かったです。団に戻ってから、こ
の実現のために自発的に活動して行きたいと思います。
・3泊4日くらいでやりたい。11月末は高校生が忙しいので、冬休み前にやってほしい。
・ボーイにたくさん友達ができて良かったです。今後のガールの生き方に活かしたいと思います。
・
「よりよい世界を創るために」を大きな目的とし、1つ1つ大きく4つのことについて深く自分達の意
見を言い、異なった意見を聞き、新しい発見や成長ができる。このようなフォーラムは私たちにとっ
てとても必要なものだと思いました。今後の生き方に影響する時間でした。
・分野ごとに意見を出し合いまとめていく中で、いろんな考え方を知り、それを上手く皆に伝えるコミ
ュニケーション能力を身につけることができて良かったです。
- 25 -
第19回全国スカウトフォーラムまとめ
第19回全国スカウトフォーラムは「Creating a Better World(よりよい世界を創ろう)」をメインテ
ーマとして開催されました。各都道府県及びガールスカウト日本連盟を代表して参加した50名のスカ
ウトたちは、2泊3日のプログラムに参加し、積極的な議論を展開しました。
<スカウトの真摯な議論>
「環境被害や自然災害に備える」
「第23回世界スカウトジャンボリー」「スカウティングとテクノロ
ジー」
「ちかいとおきて」という4つのサブテーマについて、それぞれ2つずつのグループを編成し、ス
カウトたちの議論、提言をお願いしました。
「スカウティングとテクノロジー」について検討したグループでは、テクノロジー(=科学技術)と
は一体どのようなものであるかを考えていました。数多ある科学技術の中から、高校生である自分たち
がスカウティングにおいて活用できるものはICT(情報通信技術)であると定義し、どのように活用
するかをしっかりと検討していたことは特筆すべきものがあります。
また「ちかいとおきて」を検討したグループでは、自分たちの普段の活動の中から「ちかいとおきて」
について考え、ガールスカウトの「やくそくとおきて」も踏まえて、スカウト運動の未来が垣間見える
議論を展開してくれました。
「環境被害や自然災害に備える」のグループは、東日本大震災を踏まえ、全
国で自分たち高校生ができることは何かを考えてくれました。
「第23回世界スカウトジャンボリー」の
グループは、3年後に迫った23WSJで各国スカウトに日本を知ってもらうための具体的な手法につ
いて、自分たちでできることを考えてくれました。
今回のスカウト諸君の議論と採択までの真摯で積極的な議論を見て「スカウト運動の未来は明るい」
と、心の底から感じました。
<福島連盟の協力>
開催県となった福島連盟では第19回全国スカウトフォーラム現地支援委員会を設置し、副連盟長、
理事長をはじめとする多くのスタッフが、開催前日から現地で運営のサポートをしてくださいました。
特に2日目、少年団日本連盟第1回野営大会の開催地である猪苗代湖畔天神浜、會津藩校日新館の視察
について、参加したスカウトたちの視察を効率的、効果的に行うため、実行委員と連携した支援には、
眼を見張るものがありました。
<ガールスカウトの活躍>
ガールスカウト日本連盟代表として参加した7名のスカウトたちは、それぞれのグループの中で、自
分たちの立場を踏まえ、積極的に発言してくれました。同じ年代で共に活動を続けるスカウトとして、
組織を越えて「高校生年代として考えなければならないこと」をしっかりと考えていました。その結果、
ベンチャースカウトの隊活動レベルで「ガールスカウト日本連盟各団との協働」を検討する必要がある
ことを感じさせてくれるフォーラムであったと思います。
- 26 -
<ローバースカウトが企画、実行することで成功>
今回のスカウトフォーラムの企画は、ほぼ全て「若手実行委員」に任せることから始まっています。
前回のスカウトフォーラム、昨年のユースフォーラムに引き続き、ローバースカウトの活躍に期待する
ところから始まっているわけですが、この方向性は確実に成功を収めていると感じています。
実際の運営においても、グループのアドバイザーは、各グループでの議論が終わった後に「採択文・
提言文」を作るため、夜遅くまで大変な努力をしてくれました。福島連盟からのアドバイザー、奉仕ス
タッフも含め、ローバースカウト諸君の活躍なくして、第19回全国スカウトフォーラムは成立しなか
ったでしょう。
つまり、
「ローバースカウトに任せること」が成功の鍵であり、これまで言われてきたように「ローバ
ースカウトはスカウト運動の電源」であり、日本のボーイスカウトの発展のためには欠かせない鍵なの
だと言う確信を得ることができたと考えています。
今回スカウトたちがまとめた「第19回全国スカウフォーラム採択」は、これで終わりではありませ
ん。このあと、各都道府県で開催される「アフターフォーラム」で、議論を各団のベンチャースカウト
に展開してほしいと思います。今回採択されたアクションプランや提言が各地域で実現して、初めてス
カウト運動の未来を築くことができると思います。全国各地の関係者のみなさんのご協力よろしくお願
いいたします。
最後になりますが、今回のフォーラムは多くの方々のご支援無くしては実現しませんでした。特に基
調講演をしてくださいました會津藩校日新館宗像館長、日本連盟を代表して参加してくださいました日
本連盟膳師コミッショナー、増田副コミッショナー、福島連盟赤城副連盟長、増子理事長ほか福島連盟
のみなさん、国立磐梯青少年交流の家のみなさん、本当にありがとうございました。
第19回全国スカウトフォーラム実行委員
黒澤 岳博
- 27 -
第19回全国スカウトフォーラム「採択文・アクションプラン・提言」に関する説明
今回の採択は、全国のベンチャースカウト(以下、VSとします)たちがすぐにでも企画し、行動を
起こせる内容として協議し、作成したものです。以下をご確認いただき、貴県連盟内へのご周知をお願
いたします。全国のVSたちの生の声を集めた意見です。それぞれのお立場から具体的なご指導・ご支
援をよろしくお願いいたします。
(1)P18-19の資料は、第19回全国スカウトフォーラムに参加した43都道府県の代表とガー
ルスカウト日本連盟の代表が、記載された内容を1行ずつ協議し、確認と承認を繰り返しながら
取りまとめたものです。4つのサブテーマ毎に記載されています。
(2)
「採択文」は参加したVSたちが全国のVSたちに投げかけた言葉で、いわば「VSの全国的な活
動スローガン」に相当する内容です。
(3)全国のVSたちが、それぞれの地域・環境の中で、具体的に行動を起こそうという実践的な提案
内容がそれぞれの「アクションプラン」となります。VSが取り組めるようご支援いただき、ま
た、取り組むようにご指導ください。
(4)
「提言」の内容は全国のVSが行動を起こすにあたり、県連盟(地区)や日本連盟に対して支援を
求める具体的な内容です。日本連盟としては、各種会議や委員会での検討を実施いたしますので、
県連盟(地区)でも内容に基づいた具体的なご支援をお願いいたします。
参加代表スカウトの報告会や県連盟アフターフォーラムを開催していただき、代表スカウトによる「採
択文、アクションプラン、提言」に関する報告と説明の場を設けていただくとともに、貴県連盟内のV
Sたちが、アクションプランの実施に向けた話し合いの場を設けていただくようにお願いいたします。
来年度の全国ユースフォーラム(RS対象)や次回の全国スカウトフォーラムに向けて、また海外で
開催されるアジア太平洋地域ユースフォーラムや世界ユースフォーラムにつながるよう、VSやRS世
代の、県連盟や地区、団(隊)単位でのフォーラム開催について、ご支援・ご協力をお願いいたします。
ベンチャー隊指導者・地区・県連盟担当者の皆様へ
<採択文・アクションプランを実行(プロジェクト化)する際のお願い>
ベンチャースカウトが採択文とアクションプランを実行(プロジェクト化)する際には、次の点にご留意頂き、ス
カウトに対するご支援・ご指導を頂きますようお願いします。
・採択文とアクションプランをベンチャープログラムの題材としてご活用下さい。
・プロジェクト法を用いてご指導下さい。
・単位は、個人でも、グループでも、地区単位でも構いません。
・ベンチャープロジェクト(アワードの取得)として取り上げて頂いて構いません。8つの分野のどれにもあて
はまりますので、柔軟な創造をして対応・指導をお願いします。
・目的(何を)・目標(どのレベルまで)を決めてスタートして下さい。その場合、目標(どのレベルまで)は3~
5個程度のポイントを決めておくと、後の展開と支援がスムーズに進みます。
・NGOやガールスカウト等の諸団体を訪問する場合は、詳細な打ち合わせが必要です。
・地球的レベルで考えて身近なことから展開して下さい。
・ベンチャー隊指導者の皆さんのネットワークの活用をお願いします。
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発行
平成25年2月
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