第19回全国スカウトフォーラム報告書 日時:2012年11/23(金)~11/25(日) 場所:福島県猪苗代市磐梯青年の家 報告:北海道代表 釧路第6団 佐藤 豊大 1 2 [はじめに] 昨年の11月23日(金)~25日(日)の3日間、福島県猪苗代町にある国立磐梯青少年交流の家にて 「第19回全国スカウトフォーラム」が開催されました。 都道府県の代表スカウト43名ずつ+7名のガールスカウトさんを合わせ、50名のスカウトが集まる中、 私は北海道連盟を代表するスカウトとして参加しました。 《スカウトフォーラムとは?》 全国のベンチャースカウトが、共通のテーマに基づき皆で知恵を持ち寄ってよりよい社会を作るために 設けられる場。つまり高校生の年代のスカウトがみんなで話し合いをする機会のことです。 今回は大きなテーマ「よりよい世界を作ろう」の下に次の4つのサブテーマが設けられ、私達はそれら について討議しました。 (1) 「環境被害や自然災害について備える」 震災の影響を受け、 「被災地支援で私たちができること」を含めて討議する。 (2) 「第23回世界スカウトジャンボリー」 日本で約45年ぶりに開催されるWSJにおいて、 「日本のボーイスカウトとして何を発信 するべきなのか?」そのために「開催に向けてどんな行動を起こすべきか?」について過去の 討議を踏まえ引き続き討議する。 (3) 「スカウティングとテクノロジー」 情報社会といわれる現代において、情報通信技術におけるさまざまな問題に対して、最新テ クノロジーの中で育ってきた私たちの目線から問題解決の向けて討議する。 (4) 「ちかいとおきて」 スカウティングの基礎となる概念。 「什の掟」の講演いただき、スカウト、またこれからの 社会人として、改めて「ちかい」と「おきて」についての理解を深める。 《旅程》 私は、以下の行程で、釧路から猪苗代まで行って帰ってきました。 リーダーの指示で「できるだけ低額で!!」ということだったので、旅程を工夫してできるだけ飛行機や 新幹線の利用を避け、フェリーなどを駆使しました。 〔行き〕 11月22日(木)19:08釧路発~11月23日(金)12:30猪苗代着 釧路(特急)~南千歳(急行)~青森(急行)~新青森(新幹線)~仙台(普通)~郡山~ (普通)~猪苗代 〔帰り〕 11月25日(日)13:30猪苗代発~11月26日(月)18:15釧路着 猪苗代(普通)~郡山(新幹線)~仙台(フェリー)~苫小牧(普通)~ 南千歳(特急)~釧路 行きの釧路~南千歳の特急のなかでは自由席ということと、3連休の前日ということもあり、座席は満 席で約3時間の間ずっと立っているという悲惨な状況になりました。 実のところ私は、もう高校生にもなるのに今まで一人でどこかへ遠出するということがありませんでし た。それなので、沢山の不安を胸に抱いていたのですが、行き帰りの両方とも順調に進み、乗り間違えな どの問題が何もなかったので私個人としては非常によかったです。 3 〔全国スカウトフォーラム〕 《フォーラムの日程》 三日間で行なわれた主なプログラムは以下の通りです。 《1日目》 11月23日(金) 《2日目》 11月24日(土) 《3日目》 11月25日(日) 猪苗代駅集合/受付 開会式/オリエンテーション 基調講演(日新館館長 宗像 精氏) 夕べのつどい/ゲーム/夕食 フォーラムオリエンテーション 県連盟フォーラム発表 振り返り/入浴/就寝準備 〔13:30~14:00〕 〔14:00~15:15〕 〔15:15~16:45〕 〔17:00~19:15〕 〔19:15~30:15〕 〔20:15~21:00〕 〔21:00~22:00〕 朝のつどい/朝食 見学プログラム(会津藩校日新館) 分科会 夕べのつどい/夕食 全体会Ⅰ 振り返り/入浴/就寝準備 〔07:00~08:00〕 〔08:00~12:30〕 〔12:30~17:00〕 〔17:00~18:15〕 〔18:15~21:00〕 〔21:00~22:00〕 朝のつどい/朝食 メディテーション 全体会Ⅱ 閉会式 昼食/諸連絡 解散 〔07:00~08:00〕 〔08:00~08:20〕 〔08:30~11:30〕 〔11:30~12:00〕 〔12:00~13:00〕 〔13:00〕 《フォーラムオリエンテーションについて》 フォーラムオリエンテーションでは、福島連盟の方に進行を行なっていただき、私たちが今まで何のた めにフォーラムを行なってきたのか、今までの話し合いを受け継いでこれからどう話し合いを進めていけ ば良いのか、そのために三日間をどう進めていくのかなどの説明をいただきました。 《基調講演について》 会津藩校日新館館長、宗像精 氏に講演をいただきました。 内容は、宗像氏がお知り合いの方から聞いた、現代の甘やかされた子どもとその親についての話につい てから始まり、孔子の「五常(仁 義 礼 智 信) 」 、江戸時代の会津藩の武士の子供たちが自らの決ま りとしてはじめた「什の掟」 。 それが現代にまた新たな形として残った「会津っ子宣言」など、ずっと昔からの会津の人々の考えを教 えていただきました。 これらの考えは、私たちボーイスカウトの「ちかい」と「おきて」に繋がることが多く、今までに知ら なかったことを知ることができただけではなく、自分の考え方をより深めることもできました。 見学プログラムでは会津藩校日新館を見学し、江戸時代と思えない発展した教育(天文学まで学んでい た!!)や、当時の子どもたちの生活について知ることができました。 4 【参考】 〈あいづっこ宣言〉 〈什の掟〉 1 虚言をいふ事はなりませぬ ・ 人をいたわります ・ ありがとう、ごめんなさいを言います ・ がまんをします 1 弱い者をいじめてはなりませぬ 1 戸外で物を食べてはなりませぬ ・ 卑怯なふるまいをしません ・ 会津を誇り、年上を敬います 1 戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ ならぬことはならぬものです ・ 夢に向かってがんばります 1 年長者の言うことに背いてはなりませぬ 1 年長者には御辞儀をしなければなりませぬ やってはならぬ、やらねばならぬ ならぬことはならぬものです 《討議について》 (分科会)→(全体会Ⅰ)→(各テーマまとめ)→(議長団とリーダーの最終決定)→(全体会Ⅱ) 討議の形式としては上記のようになり、まず全国フォーラムの開催以前に「どのサブテーマについて話 し合いたいか?」というアンケートを取り、それに基づいて一つのサブテーマにつき7人ほどのグループ を2つ、計8つのグループが作られました。 次にそのグループ一つ一つで各テーマについて話し合って意見をまとめ(分科会) 、一度全体を通して 各グループがまとめたものを発表、意見交換(全体会Ⅰ)をしました。 その後に、全体会Ⅰでの質疑や提案考慮して各テーマの2グループが一つとなって話をまとめ(各テー マまとめ) 、そこでまとめられたものを議長団とリーダー達で最終的に話し合われました。 そして翌日に全体での最後の発表、決議を採った(全体会Ⅱ)という流れになりました。 分科会の各グループから一人ずつ議長を選出し、 「議長団」という組織が構成されました。この議長団 は全体会Ⅰ、Ⅱの司会進行を担当しました。 また(議長団とリーダーの最終決定)においては、各議長は分科会での提言やアクションプランを全て 委任され、リーダー達と最後の話し合いをするという大事な役目も果たしました。 《県連盟フォーラムの発表について》 今回のフォーラムでは、各県連盟フォーラムの内容をまとめた模造紙が展示スペースに掲示され、いつ でも閲覧できるようになっていました。 そして、参加スカウトはその中から3枚を投票形式で選び、上位3つの連盟が自分たちの模造紙につい て発表しました。 選ばれたのは、 「ガールスカウト」 「東京連盟」 「栃木県連盟」の3つです。 ◇ ガールスカウト ガールスカウトさんはどのよう活動をしているのか、と気になっている人が私を含め多かったと思 いました。 ガールさんが行なっている活動は * 少女に対する暴力をなくすキャンペーン …少女に対する暴力がない社会にむけてのキャンペーンを若いスカウトや指導者とともに行 なう。 5 * Greener×Greener …国内での環境保全活動や農業活動などを行なったい、難民キャンプの環境を知っても らうための活動を通して得た収益をもとに難民の環境改善に役立てる。 * 東日本大震災支援プロジェクト …被災された方々の生活を取り戻し、日本全体が復興発展をするためにプロジェクトを 立ち上げ、ガールスカウトのチカラでこれからも支援を続ける。 ◇ 東京連盟 東京連盟の発表で気になったところは、パネルディスカッションやワールドカフェなどの方法を 使って討議をしたことです。 また、東京連盟では世界ジャンボリーに向けて討議がおこなわれて、文化と歴史を世界に発信す ることが採択されていました。 * アクションプラン ○ 華道、茶道、書道、食文化、クールジャパン、江戸文化、みこしなどを紹介するイベントをVS、 RSが企画・運営する。 ○ 東京の3.11を紹介するブース(資料、動画等)を運営する。 ○ 東京連盟のオリジナルグッズをVS、RSが企画し、作成する。 ○ 日本のスカウト文化を紹介する資料をVS、RSが作成し、配布する。 ◇ 栃木県連盟 栃木県連盟の模造紙は、まず絵がきれいでとても見やすかったです。 内容は、ボーイスカウトの知識を人々に知ってもらうために、ボーイスカウト体験のビッグイベ ントを開くというものです。 簡単な体験イベントとして、小さい子どもでもできる物づくり体験(毛糸でつくるタワシや廃油 から作るロウソクなど)から、大人も学べる救急法などの難しいことを一緒に体験し、ボーイスカ ウト活動が「自分のためだけでなく、周りの人の力になるための活動」だと気づいていただけたら、 大成功のようです。 《分科会について》 私たち参加スカウトは、まず全国フォーラムの開催以前に「どのサブテーマについて話し合いたい か?」というアンケートを取り、それに基づいて4つのサブテーマのうちの1つにつき7名ほどのグル ープを2つ、計8つのグループが作られました。 そして、その作られたグループのことを分科会といい、分科会を通じて各サブテーマに専念して討議 をしました。 ◇ 分科会での話し合い ○ 私はアンケートの希望が通り、道フォーラムで最も議論が白熱したサブテーマ、 「環境被害や自然 災害について備える」について話し合うことのできる第①グループになりました。 ○ 参加した連盟は、私を含め、 「北海道連盟」 「秋田県連盟」 「山梨県連盟」 「滋賀県連盟」 「徳島県連 盟」 「佐賀県連盟」 「茨城県連盟」 「福島県連盟」の8道県連盟でした。 ○ 各県連盟からの発表と、自分たちの意見交換をすませた後にテーマの「環境被害や自然災害につい て備える」について、自然災害には備えても環境被害についてはあまり力を入れて話あっていない ことに気づき、ともに一から話していこうということになりました。 6 ◇ 各県連盟の発表 討議にあたってまず最初におこなったことは、各県連フォーラムで話し合ったことをもとにそれ ぞれ発表して行きました。それぞれのおおよその中身は次のとおりでした。 ○ 北海道連盟 :サバイバルキャンプ大会の提案 ○ 秋田県連盟 :ボランティアに協力したい。 ○ 山梨県連盟 :今まで行なってきた支援を継続してジャンボリーなどで被災地スカウトと交流した い。 ○ 滋賀県連盟 :ボースカウトとしての支援が薄れているような気がする。 地域の人々とともになら大きな行動をおこせるのではないか? 避難訓練が行なわれていない所もあるので、有事のためのマップ(非難場所や食 料の在り処などを示したもの)を作成する。 ○ 徳島県連盟 :災害が起きる前→の対策地域の婦人会などのコミュニティー交流をあらかじめ作っ ておき人脈を作っておく。 災害が発生した時にはボーススカウトで学んだキャンプなど技術を役に る 立て ○ 佐賀県連盟 :避難経路などを分かりやすく示した避難地図を作成する。 情報を交換することが大事。 ○ ガールスカウト:ギャザリングなどを通じて支援したい。 ○ オブザーバー :福島県がどれだけの傷を負ったのか、どれだけの復興がなされたのか伝えたい。 (福島県連盟) ◇ 第一グループ分科会でまとまったこと 『自然災害について』 ○ 地域のコミュニティーと協力する。 ○ 避難訓練を行なっていない地域もあるのでその地域のためにハザードマップを作成する。 ○ ボーイスカウトとして野営の技能生かす。そのためにサバイバルキャンプを実施する。 『環境被害について』 ○ 私たちが身近なゴミ問題をつうじて環境被害を改善させるように努める。 ○ 全国共通の日をつくってゴミ拾いを行なう。 (例五月三日、ゴミの日や二月二十二日、BPの日 など) ○ 月に一回ゴミ拾いを行なう。 ○ 全国統一日におこなったゴミ拾いの結果を各県連で集計し、共通の基準を用意して(例:ゴミの 総量あたりのスカウト一人が拾ったゴミの重さ、など)競争させるという形をとる。 ○ それぞれの地域で年少のスカウトと一緒にゴミ処理場なの見学をして、ゴミの分別の大切さなど を理解してもらい、将来ゴミ問題に関心を持ってくれるような人材を育成する。 ○ これらのことをボースカウトだけではなく、ガールスカウトでも取り組んでいく。 《全大会について》 全体会Ⅰでは、各分科会で話し合われた内容をホワイトボードやプロジェクターにまとめて発表し、実 際にどうアクション起こしていこうか、現実に可能なのかを参加スカウト全員で話し合いました。 私たちの第一グループを先ほどの内容をこの全体会Ⅰで挙げ、質疑、意見を受け、自分たちで考えたこ とをより現実味を持たせて考えました。 他のグループでは、時間に間に合わなかったところもありましたが、ほぼ全てのグループがそのまま 7 その後の草案に採択されるほどの凄いアクションプランや提案しており、とても気後れしそうになりまし た。 特に凄いとおもったのが、サブテーマ2の「第23回世界スカウトジャンボリー」で提案された「ジャ ンボリー開催中に大会のプログラムにないスローライフDayを設け、ベンチャースカウトが自由参加の プログラムを企画、実施する」というものです。 このようなことがもしできたなら、ジャンボリーがもっと楽しくなると思いました。 全体会Ⅱでは、全体会Ⅰで話し合われた内容をまとめ、草案としたものを採択するという簡単な流れに なりました。 《採択文、アクションプランについて》 ◇ 採択文 今回の全国フォーラムで12頁の採択文が採択されました。 ◇ これから私たちが取り組まなくてはいけないこと 今回の全国フォーラムでは、沢山のことが採択され、沢山のアクションが起こされました。 (1) 「環境被害や自然災害について備える」 ○ スカウトの日、ふれあいの日にゴミ拾いを行なう。 ○ スカウトは自らの地域の分かりやすいハザードマップ作成し、それをもとに避難訓練 を行な う。 ○ 災害が起きたときに備えるための技能を見につけるため、各自プログラムを企画、運営する。 (2) 「第23回世界スカウトジャンボリー」 ○ 「スローライフDay」のための自主プログラムを企画する。 ○ 自分の国や、地域の文化を知ってもらうために、他の人に伝えられるようにしておく。 ○ 言語の問題を解決するためにスカウトは英語の技能を身につけておく。 (3) 「スカウティングとテクノロジー」 ○ テクノロジーに慣れるために報告書、企画書などを電子データ化し、色々な人と情報を共有でき るようにする。 ○ インターネットを使用する際の注意点について指導者も踏まえ一緒になって話し合う。 (4) 「ちかいとおきて」 ○ 「ちかい」と「おきて」について定期的テーマをあげて、スカウト同士で話し合って理解を深め る。 ○ 自分たちの活動に改めて「ちかい」 、 「おきて」を意識して取り組む。 ○ 自分たちの活動だけにとどまらず、できるのであれば、後輩たちとともに「ちかい」 、 「おきて」 を意識して取り組む。 8 《感 想》 ◇ スカウトとして 今回のフォーラムで私が感じたことは、己の未熟さです。北海道を代表して全国にまで行ったにも関 わらず、他の様々な人に甘え、自分の責任をしっかりと果たすことができませんでした。 きっと他にも全国フォーラムに行きたかったスカウトがいるはずです。こんな私に沢山の方々が協力 してくださいました。その期待にもこたえなければならないのに恩を仇で返してしまった私は、沢山の 人に迷惑をかけてしまいました。 このようなことがこの先に無いように、人として、スカウトとして、もっと強くなりたいです。 ○ 自分と同じ世代のスカウトの様々な考え方に触れてよかったです。 ○ 基調講演をうけて自らの考え方を改めることができました。 ○ 「全国だから」と尻込みすることのなく、積極的に討議に参加できてよかったです。 ○ 「全国」フォーラムということだけあって、どのような人たちがあつまるのか緊張したが、おも ったよりラフな印象をうけました。むしろ「こんなので全国か」と感じるときもありました。 ○ 道内だけの友人ではなく全国の友人をつくることができました。これからも定期的に連絡を取り 合い、お互いに情報交換をし合っていければいいなと思います。 ◇ 北海道のスカウトとして 私は今回の道フォーラムで一番討議が白熱した「環境被害や自然災害について備える」について、 ありがたくも希望が通り分科会で討議することができました。 そして道フォーラムで採択された「サバイバルキャンプ大会の実施」というアクションプランを何 とかして全国のアクションプランにまであげようと奮闘しました。 しかし、残念ながら「サバイバルキャンプ大会」は最後まで通らず、道産子ベンチャーの意見は全 国まで持っていくことができませんでした。これは、今回の全国フォーラムのような多く考えや意見 が出る場においては仕方のないことではありますが、やはり残念です。 以下にサバイバルキャンプについての簡単な説明をします。 「サバイバルキャンプ大会」とは・・・ 〔目 的〕 私たちが日頃おこなっている野営の技術やそれぞれのスカウトが持っている技能章(救急 章、炊事章など)を通じて、災害時にベンチャースカウトとしてあらゆる物、人のために役 に立つこと、また、その技術を向上させること。 〔サバイバルキャンプの例〕 ○ 電気、水、火起こし道具など(マッチ・ライターなど)の今までの野営で当たり前に使ってい るものうち、どれかを使わない。 ○ 普段使っている情報伝達機器が使えないことを想定して、狼煙や手旗信号、モール信号などを 使っての遠距離での通信を行なう。 ○ 緊急時のために用意した非常用バッグをつくり、それを主としてキャンプで使ってみる。 〔効 果〕 このようなことをキャンプに取り入れてみると、ただキャンプをするだけではなく防災の 知識、また野営で必要な知識を身をもって知ることができます。 さらに、このキャンプを各団、各地区、各連盟、全国大会へと拡大させていき、全国のス カウトに防災や減災についての意識を持ち、なおかつそれを他の人々に伝えることできれば、 大成功です。 9 〔要望とこれからに向けて〕 ◇ アフターフォーラムとサバイバルキャンプ大会開催 今回の全国フォーラムで決定されたことを伝播するため、また、全国でアフターフォーラムを開 催していただきたいです。そして、せめて北海道だけでもサバイバルキャンプ大会を開催させてほ しいです。 ◇ 道産子ベンチャーの話し合い 全国フォーラムを受けて、私は様々なことを学びました。そのことを他の道産子ベンチャーに伝 えなくてはなりません。そのためは道産子ベンチャーまた集まって、話し合いをする必要がありま す。 そして、私自身も、口先だけではなく行動を起こさなくてはなりませんのでまず私は、自分の身 近にいるベンチャーたちと意見を共有して、これからの計画を立ていこうと思います。 〔提案〕 私は、北海道の代表として全国フォーラムに初めて参加して、討議の進め方についての提案をします。 ◇ 討議の流れは次のように行われました (分科会)→(全体会Ⅰ)→(各テーマ最終まとめ)→ (議長団とリーダーの最終決定)→(全体会Ⅱ) ◇ 各都道府県連フォーラムでの話し合い結果を活かすべきと思います 各都道府県連フォーラムでの話し合いがほとんど活かされていませんでした。 各47都道府県(不参加有り)+ガールスカウトさんはそれぞれ4つのサブテーマ全てにおいて 話し合いをし、全国まで提言やアクションプランを持ち寄ってきていました。 もちろん私たち道産子ベンチャーもそうです。 しかし肝心な全国フォーラムでは、分科会で自分が担当するテーマしか討議することができず、 他のテーマについて意見をいうということは全体会のみでしか行えませんでした。 さらに全体会はそれぞれの分科会で既に話し合われたことを発表するので、意見や提案といった よりは実質ただの「質問コーナー」のようなものでした。 全国まで話合いに来たのに、各都道府県連フォーラムで話した四分の一しか討議をすることがで きませんでした。 ◇ 採択文は全員で討議すると良いと思います 採択文の作成にあたり、議長団を構成する議長一人に分科会での意見や要望が委任されました。 アクションプラン・提言文が決定される大事な場面に全員が参加できず、分科会で話し合った内 容とはいくらか違う決定がなされ、全体会Ⅱ「こうなったので決議よろしく」と話し合いが進めら れました。 この結果に疑問をもったスカウトも少なくなく、決議を取る際にぎりぎり過半数しか賛成しなか ったテーマもありました。 ◇ 次回につなげる討議にすべきと思います フォーラムでは、三日間で様々なことをグループで話あいました。そして、その話し合いの結晶 として全体会へと意見をあげました。 しかし最終的には分科会での話し合いとは違う結果となったものもあり「何がいけなかったの か」 、 「なぜこの結果となったのか」ということを教えていただけるとよかったと思います。 そのため、 「次回につなげる」という意識が私も含め多くのスカウトが足りなかったのではない かと思います。 10 会場内の様子と分科会の仲間たち 11 12 13
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