アニュアルレポート2014

A N N UA L R EPORT 2 014
アニュアルレポート
(年次報告書) 2 0 1 3 年 4月1日∼2 0 1 4 年 3月3 1日
すべての少女と女性が
自分の可能性を最大限に発揮し、
自らの手でよりよい社会、
未来をつくっていくことを目指して
〔日本連盟 2020年のビジョン〕
すべての少女と若い女性が声をあげ、
よりよい社会にするために行動を起こす
〔日本連盟 使命〕
少女と若い女性が自分自身と他の人々の幸福と平和のために、
責任ある市民として自ら考え、行動できる人となれるようにする
Challenging Movement
ガールスカウトは、少女と女性の視点に立ち、より幸せな社会・未来を創るための運動です。
少女と女性に影響を及ぼす事柄に対し、それぞれの年代で声をあげ、
グローバルなリーダーシップを発揮し、未来を創る挑戦をしています。
少女たちに、さまざまな分野のプログラムと、異なる価値観・年代の人との交わりの場を提供することにより、
どんな状況下でも自分で考え、物事を決定し、行動を起こす力をはぐくみ、
社会において変化をもたらすことのできる女性を育てています。
❖2013年度の主な活動
ガールスカウトの体験活動には、全国4万人のガールスカウトの他、一般の方々約8万5千人が参加しました。
国際会議の運営
3年に1度開催されるアジア太平洋地域会議の運営を、少女から大人の会員の手でおこない
ました。参加者総数は22カ国の約1,000人。日本がアジアと世界の一員であることを再認
識し、国際性・多様性を学ぶ機会となりました。
第11回アジア太平洋地域会議
開 催 地 国立オリンピック記念青少年総合センター、明治記念館
実 施 日 6月29日㈯∼7月6日㈯
後 援 文部科学省
アジア太平洋地域友の会 第5回ギャザリング
開 催 地 国立オリンピック記念青少年総合センター、京王プラザホテル
実 施 日 6月29日㈯∼7月3日㈬
レンジャー・ヤングリーダーキャンプ
少女と若い女性が、行動を起こす力があるということに気づくための体験活動の機会を
提供しました。
開 催 地 戸隠ガールスカウトセンター
実 施 日 8月2日㈮∼8月5日㈪
メディア掲載 信濃毎日新聞
世界的課題への取り組み
世界中のガールスカウトはGAT(グローバルアクションテーマ)
「girls worldwide say“一緒にならこの世界を変えられる”」のもと
活動しています。このテーマは国連ミレニアム開発目標に連動しており、少女が世界の問題について学びながら自分にできることを
考え、行動につなげています。
ガールスカウトギャザリング<全国大会>
中学生・高校生年代の少女が、テーマについて自分の体験に基づいた意見を言い、
他人の意見を聞くことで合意形成をおこない、会議のあり方を学びます。話し合い
を通じて、参加者自身が社会へ発信する力があることに気づき、行動を起こします。
開 催 地 国立オリンピック記念青少年総合センター
実 施 日 3月21日
(金・祝)∼3月23日㈰
ガールスカウトギャザリング<地区大会>
地区名
実 施 日
北海道・東北
8月 9日㈮∼ 8月11日㈰
北関東
9月14日㈯∼ 9月16日(月・祝)
南関東
12月21日㈯∼12月23日(月・祝)
北陸・東海
8月16日㈮∼ 8月18日㈰
地区名
実 施 日
近畿
8月24日㈯∼ 8月25日㈰
中国・四国
9月21日㈯∼ 9月23日(月・祝)
九州・沖縄
8月16日㈮∼ 8月18日㈰
ピースプロジェクト Greener×Greener
日本国内での環境保全活動をおこない、同時に世界で困難な状況にある難民の生活環境を改善することを目指して活動しています。
ガールスカウトふれあいの日
テーマ「girls worldwide say“一緒になら、子どもたちの命を救える”」「girls worldwide say“すべての母親の命と健康は
尊い”」のもと、一般の方とともに世界的問題を考えるイベントを全国で実施しました。
開 催 地 47都道府県
実 施 日 5月18日㈯∼5月26日㈰
Stop the Violenceキャンペーン
世界のガールスカウト共通のテーマとして、少女の人権を脅かす暴力の問題に取り組み、少女への暴力をなくすことを少女自らが
考え訴えています。現在、日本連盟では、「デートDV」に着目し、中学・高校生年代からの若い女性を対象に、同年代の少女への
啓発活動をおこなっています。この取り組みに関わった人数は約6,000人でした。
オンラインプログラムの開発・公開(2013年5月)
My Voiceプログラム
実 施 日 11月1日㈮∼12月10日㈫ <My Voiceシート 1,769枚達成>
内閣府男女共同参画局「女性に対する暴力をなくす運動」におけるパープルライトアップへの参加(全国7カ所)
メディア掲載 北海道新聞
プロモーションビデオ「Be Smile」作成
森まさこ内閣府特命大臣表敬訪問
実 施 日 1月10日㈮
メディア掲載 山口新聞、読売新聞、YOMIURI ONLINE、yomiDr.
STV研修会(7つの地区で開催)
メディア掲載 山形新聞
フィリピン台風被害に対する緊急支援事業
フィリピン連盟を通して被災児童への学用品支援をおこないました。
寄付件数 90件
寄付金額 1,718,784円
支援実施 2回(12月、3月)
内 容 学用品の支給
受益者数 500世帯と約5,400人
国際ガールズ・デーの取り組み
世界で起きている「少女」にかかわる問題を解決するために私たちができることを考え、取り組んでいます。
安倍晋三首相表敬訪問
若いガールスカウト会員が安倍首相を訪問し、女性にとっての理想的な社会の実現に向けて決意を表明しました。
実 施 日 10月12日㈯
メディア掲載 毎日新聞、岩手日報、山形新聞、びわ湖大津経済新聞、
朝日新聞デジタル、YOMIURI ONLINE、毎日jp、
MSN産経ニュース、時事ドットコム、
日本経済新聞 電子版、WSJ.com
ガールガイド・ガールスカウト世界連盟
国際ガールズ・デー アンバサダー就任
岩手県連盟:山本千尋氏
ウェブサイト「Girls in the Lead」の開設
東日本大震災支援プロジェクト
被災地の子どもたちおよびガールスカウト会員の復興支援活動に取り組んでいます。
2013年度に寄せられた支援金
いきるちからキャンプ
1,009,195円(2014年3月末現在)
累計 42,870,537円
主な対象を被災三県の一般児童とし、ガールスカウトの力を
生かし、参加者が、防災スキルと生きる力を備えられることを
目的としています。
開 催 地 国立花山青少年自然の家(宮城県栗原市)
実 施 日 8月9日㈮∼8月11日㈰
参加人数 岩手・宮城・福島県の小学生139人
※東日本大震災支援金により運営しました
ガールスカウトキャラバン
被災三県の県連盟事業へ若いリーダーを派遣し、事業の
支援を行いました。
KIZUNA DAY
全国各地で震災や復興への思いを風化させない日として、
防災の意識や技術を高める取り組みをおこないました。
実 施 日 3月11日㈫
指導者の育成
指導者を養成・育成するトレイナーの養成
トレイナーセミナー
少女の活動を支援する指導者を養成・育成するトレイナーの
ための研修会を実施しています。
リーダー養成講習・指導者研修
・少女の活動を支援する指導者の養成
全国で約300回以上開催 約3,000人の指導者を養成
・指導者の学習機会の提供
指導者研修を全国で約270回開催
WLDP(WAGGGS Leadership Development
Programme/世界連盟リーダーシップ
開発プログラム)普及活動
世界的なレベルでリーダーシップを発揮する女性を育成する
世界連盟のプログラムを、日本国内に普及する目的で研修会を
開催しました。
実施回数
地区研修会7回
日本連盟研修会1回
女子だけで活動する意義についての調査研究の発表
3年にわたって調査した「女子だけで活動する意義」の成果について、冊子『女の子はもっと伸びる―
未来を担う少女たちに今 必要なチカラと環境』にまとめ発表しました。
■ 施 設
少女が安全に活動するための施設を運営しています。
ガールスカウト会館(東京都渋谷区)
会員や一般の方の研修・会議・交流の場として広く利用されています。
戸隠ガールスカウトセンター(長野県長野市)
会員が野外での活動を安全に安心して行える場を提供しています。
夏期利用参加:宿泊3,220人、日帰り利用405人
春・秋利用参加:宿泊325人、日帰り利用156人
ミセス・ウェストン祭:8月3日㈯(戸隠キャンプ場/長野市)
戸隠観光協会との共催
■ 他の機関・団体との連携
国連広報センター
国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所・国連UNHCR協会
国連児童基金(UNICEF)東京事務所・日本ユニセフ協会
内閣府 男女共同参画局
内閣府 青年国際交流事業への指導者の派遣
早寝早起き朝ごはん全国協議会(文部科学省)
チャレンジ25キャンペーン
フォレストサポーターズ(林野庁)
体験の風をおこそう運動推進委員会
自然体験活動推進協議会
NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)
SAFETY OUTDOOR キャンペーン
STAND UP TAKE ACTION
「ダメ。ゼッタイ。」普及運動
■ 助成を受けた民間団体
一般社団法人 霞会館
一般社団法人 尚友倶楽部
独立行政法人 国立青少年教育振興機構
財団法人 日本宝くじ協会
ガールガイド・ガールスカウト世界連盟
■ 広報活動
機関誌の発行、
ホームページの更新、
メールマガジンの配信、
Facebookの配信、
プレスリリースの配信、
テレビや雑誌の取材
対応、
チラシ・事業報告の発行など
ホームページ作成・運営 更新314回、訪問者数934,678人、ページビュー936,678pv
メールマガジンの発行(隔週ならびに臨時発行)29回(登録人数2,032人)
Facebook、LINE、TwitterなどSNSの活用を本格化
【メディア掲載 】
新聞掲載32件、2,480万人にリーチ
朝日新聞、読売新聞、毎日新聞など21の全国紙、地方紙、タウン誌など
BS朝日『週刊記念日』
フジテレビ『女子フジ 何の日チャンネル』
雑誌『STORY』7月号(光文社)
雑誌『ESSE』7月号(扶桑社)
書籍『世界女の子白書』
(木楽舎)
❖ ガールスカウト構成図
ガールスカウト運動は、国籍、人種、宗教の違いを越え、世
界中で活動が展開されています。現在、世界145の国と地域
で、約1,000万人の会員が活動している世界最大の女性の社
会教育団体です。国内では、47都道府県に連盟があり、
40,000人(2014年3月末時点)の会員が活動しています。
世界連盟
ガールガイド
・
ガールスカウト世界連盟
http://www.wagggsworld.org/
日本連盟
ガールスカウト日本連盟
http://www.girlscout.or.jp/
都道府県連盟
都道府県連盟
団
団(地域の活動グループ)
会 員
❖ ガールスカウトが
生まれた経緯
ガールスカウトとボーイスカウトの創始者は、
ロバー
(以下B-P)
という人物です。
ト ベーデン ポウエル
B-P(1857∼1941年)
は1908年に、少年のための
活動ボーイスカウトをイギリスで始めました。翌年
1909年、
少年の中に
“押し寄せた”
少女たちが「私
たちはガールスカウトです」
と声をあげたのを見て、
少女の教育は少年とは別に女性に任せた方がい
いと考え、
妹のアグネスに託しました。
その後、
妻の
オレブ ベーテン ポウエルが引き継ぎ、
ガールスカ
ウト運動は世界中に広まりました。
日本では1920年
会 員
以降、
「日本女子補導団」
として東京から各地へ
広がりましたが、第二次世界大戦で活動の一時
❖ 活動の3つのポイント
日本のガールスカウトは、
「自己開発」「人とのまじわり」
「自然とともに」を教育の3つのポイントとして活動に取り
組み、少女たちの実行力、コミュニケーション能力、責任
感を身につけます。
1
自己 開 発
2
人 と の まじ わ り
3
自 然 と とも に
自分の可能性を発見し
「主体的に生きる」ことを
身につける。
さまざまな人々とともに
行動し、互いを尊重する
心を育てる。
自然との調和を学び、
豊かな感性を養う。
❖ 育成目標と活動目標
少女会員の育成目標
テンダーフット(就学前1年)
豊かな感性を持つ
ブラウニー(小学1∼3年生)
自分を表現する
ジュニア(小学4∼6年生)
仲間と協力する
シニア(中学生)
中断を余儀なくされました。
しかし戦後、
日本の未
来を担う少女たちに力をつけることが重要と考え
た関係者たちが再集結し、1947年に「ガールスカ
ウト」
として活動を再開させました。
❖沿 革
1920年(大正9年)
日本での活動が始まる(東京・香蘭女学校)
名称は「日本女子補導団」
1928年(昭和3年)
ガールガイド・ガールスカウト世界連盟が設立
日本も加盟
1942年(昭和17年)
第二次世界大戦の激化のため継続が困難になり、
「日本女子補導団」解散
1947年(昭和22年)
運動再開への準備を開始(5月22日)
元日本女子補導団の関係者が集まり、GHQ(連合
総司令部)
とアメリカの指導者によって支えられ再建。
以後、アメリカにならってガールスカウトと称して、
活動が現在に至る。
1949年(昭和24年)
ガール・スカウト日本連盟が成立
1952年(昭和27年)
体験を通して自分を見いだす
社団法人として認可
「社団法人ガール・スカウト日本連盟」設立
レンジャー(高校生相当年齢)
1960年(昭和35年)
責任ある立場で自分を生かす
成人会員の活動目標
創造的な生き方を目指す
世界連盟正加盟 承認
「戸隠キャンプセンター」竣工(長野県戸隠)
1966年(昭和41年)
日本で第19回世界会議を開催
皇太子妃美智子殿下がご来臨
1984年(昭和59年)
「ガールスカウト会館」竣工(東京都渋谷区)
2010年(平成22年)
日本のガールスカウト運動90周年
2012年(平成24年)
公益社団法人へ移行
❖2 0 1 3 年 度 収支報告
(単位:千円)
特定資産取得
(5,405)
特定資産取崩
(33,015)
AP地域会議
(29,927)
管理費
(20,756)
会費収入
(133,404)
頒布事業収入
(98,415)
収益事業
(98,415)
頒布事業
(93,988)
収入の部
収益事業
(93,988)
384,369
教材等頒付事業収入
(45,485)
成人のトレイニング
(8,237)
支出の部
364,920
(252,939)
運用利息・
雑収入(5,575)
助成金等収入(6,604)
戸隠事業収入
(12,527)
教育プログラム
(38,264)
法人
(20,756)
公益目的
事業
(244,771)
寄付金・
賛助会員
会費収入
(20,353)
参加費収入等
(28,991)
共通費用
(17,035)
組織と運営
(18,631)
社会との関係
(28,931)
会員
(7,525)
財政(1,185)
東日本大震災
支援事業
(6,953)
会館運営事業
(23,185)
教材等頒布事業
(40,679)
戸隠事業
(24,219)
❖ 少女たちの未来のためにご支援をお願いします
少女への教育にご賛同いただける方のご寄付、ご協力をお願い
いたします。当連盟へのご寄付は、寄付金控除の対象となり、
税制上の優遇措置を受けられます。
また、少女と女性に力をつけるための活動プログラムを一緒に
つくりあげる企業、専門家、行政他、個人の方からのご参加も
お待ちしております。
◎寄付の種類
▶寄付について詳しくは日本連盟公式ホームページを
ご覧ください。
賛助会員 マンスリーサポーター「みらい募金」
戸隠ガールスカウトセンター募金
一般寄付 ほか
http://www.girlscout.or.jp/supporter/
❖日本連盟 役員・顧問・評議員
(2014年5月25日現在)
■理 事
会 長 浅野 万里子(東京都連盟)
副 会 長 竹下 珠路(千葉県連盟)
副 会 長 河合 千尋(奈良県連盟)
国際コミッショナー 花岡 美智子(愛知県連盟)
財務担当理事 橋本 眞智子(神奈川県連盟)
理 事 大﨑 加奈(宮城県連盟)
理 事 重住 恭子(東京都連盟)
理 事 竹重 八壽子(山口県連盟)
理 事 竹山 早穗(和歌山県連盟)
理 事 塚田 道代(長野県連盟)
■監 事
山下 泰子(文京学院大学 名誉教授)
大木 光惠
(北海道連盟)
■顧 問
高力 壽美子 三島 昌子
尾平 和子 永井 かよ子
松山 正惠 佐藤 初女
東山 元子
■会計顧問
栁澤 享(公認会計士栁澤享事務所/公認会計士・税理士)
■法律顧問
相澤 光江(ビンガム・坂井・三村・相澤法律事務所(外国法共同事業)/弁護士)
■評議員
岩崎 久美子(国立教育政策研究所 総括研究官)
久芳 美惠子(東京女子体育大学・同体育短期大学 教授)
小松 正明(国土交通省北海道開発局 課長)
坂本 文武(立教大学 大学院 21 世紀デザイン研究科 准教授)
髙木 紀代子(東大阪市ガールスカウト連絡協議会 会長)
高木 幹夫(株式会社日能研 代表取締役)
松下 倶子(学校法人 恵泉女学園 学園長)
鈴木 裕美子(福島大学 人間発達文化学類 教授)
豊田 由起子(ワイズプラス株式会社 代表取締役社長)
藪田 ひとみ(徳島県青年国際交流機構 監査役 フリーアナウンサー)
内永 ゆか子(特定非営利活動法人 J−Win 理事長)
公益社団法人ガールスカウト日本連盟
Girl Scouts of Japan
〒151-0066 東京都渋谷区西原 1 丁目40番 3 号
TEL : 03-3460-0701(代)
E-mail : [email protected]
http://www.girlscout.or.jp
ガールスカウトの理念にご賛同いただける
方は、国籍・宗教・人種を問わず、いつでも
ご入会いただけます。
@girlscoutsofjapan
で検索してください