ガールガイド・ガールスカウト世界連盟 理事長メッセージ

2011 年 2 月 22 日
ガールガイド・ガールスカウト世界連盟
理事長メッセージ
皆さま
少女と若い女性が力をつけるということは、世界的なガールガ
イド・ガールスカウト運動が最も大切にしていることです。少女
と少年が教育を受ける機会、仕事の機会、リーダーシップをとる
機会を同等に与えられていない世界において、ガールガイド・ガ
ールスカウト運動は極めて重要な役割を担っています。
今年のワールドシンキングデイは、ミレニアム開発目標(MDG)3:ジェンダーの平等の推進と
女性の地位向上に重点的に取り組みます。私たちは多くの少女が直面している困難について関心を
高める必要があり、高めていくことを望んでいます。そしてまた、少女や若い女性が変化の担い手
となるよう支援していきたいと思っています。
多くの加盟連盟はこの点について、大きく前進をしています。例えば、韓国連盟は国内における
少女と若い女性が力をつけるための数々のキャンペーンアクティビティを開催すると共に、“ガー
ルズデイ”を設定しました。ジンバブエの貧困地域であるカマンガ地域において、ガールガイドは
少女と若い女性に支援の手を差し伸べ、洋裁や工芸といった収入を得るスキルを身につけ、彼らが
力をつけられるよう支援しました。
私たちはこのように多くの少女と若い女性に機会を与え、生き方を変え続けていけることを望ん
でいます。そのためには、皆さんのご協力が不可欠です!2 月 22 日のワールドシンキングデイは、
互いに思いあい、学びあう日というだけではなく、世界中でガールガイド・ガールスカウト運動が
発展し続けるための支援となる資金調達の機会でもあります。
皆さんが、昨年のワールドシンキングデイに集めてくださった募金は、すでに多くの変化をもた
らしました。グルジアでは、グルジア連盟が難民の人を対象としたワークショップを行うことがで
きました。ジンバブエ連盟は車を購入し、今ではその車で遠方の農村地域に暮らす最も貧しい少女
や若い女性に支援の手を差し伸べることが可能になりました。モルディブでは、モルディブ連盟が
若い女性のために職業教育のためのトレイニングを行っています。スーダンでは、やぎ育成プロジ
ェクトを実施しています。ハイチでは、ガイディングを行うのに最も重要な教材や資材を購入する
ことが可能になることでしょう。
2011 年、私たちはそれぞれの地域において少女と若い女性が力をつけ、努力することでガール
ガイド・ガールスカウト運動が長期的にかつ有益な影響を及ぼす 5 カ国をさらに支援したいと思っ
ています。ボリビア、キプロス、コンゴ共和国、ネパール、イエメンはワールドシンキングデイを
通して集められる資金から恩恵を受けることになるでしょう。
これらの国々についてもっと学び、皆さんがどのように支援できるのかは WAGGGS のワールド
シンキングデイのホームページをご覧ください。皆さんの刺激となる活動パックと資金調達のアイ
ディアをダウンロードすることができます。(日本連盟ホームページからは、日本連盟版をダウン
ロードすることができます)また、WAGGGS ホームページ「ワールドシンキングデイのページ」
からは e カードをダウンロードすることができます。この e カードを送ってガールスカウトが目指
しているものを理解してもらい、またワールドシンキングデイへの募金協力を呼びかけてはどうで
しょうか。
2011 年はワールドシンキングデイの後も、イベントは目白押しです。3 月には、若い女性のため
のワールドフォーラム 2011 が 4 つのワールドセンターで同時開催されます。同時開催は初の試み
です。4 月 10 日は 100 周年の日で、今年のテーマは“Glow
育てる”です。昨年、2010 年にまいた
種をより多くの地域に広げていきましょう。そして UK で行われる第 34 回世界会議でこの 3 年間
の進展をご報告できることでしょう。
皆さんがガールガイド・ガールスカウト運動を通して、今年どのような変化をもたらすのかをう
かがうことを、また 7 月にエジンバラでお目にかかれる方もあることを楽しみにしております。
マーガレット・トレロー
ガールガイド・ガールスカウト世界連盟理事長