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30. Sep. 2016
Vol.106/16
最新式のドライブユニットを備えたニュー911 GT3 Cup
世界中で最も市販台数の多いレーシングカーにニューモデルが登場
ポルシェ AG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.オリバー・ブルーメ)は、ドラ
イブユニットを一新させたポルシェワンメイクシリーズ専用のレーシングカー、911 GT3 Cup
のニューモデルを 2017 年以降、世界のサーキットでスタートラインに並べます。生産台数世
界一を誇るこの GT レーシングカーは、さらなる駆動力を得るために 4 リッター水平対向 6 気
筒エンジンをリアに搭載しています。ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)を
採用したコンパクトなエンジンは、確かなモータースポーツテクノロジーによって最高出力
485ps を発生します。
注目すべきはエンジンの性能だけではありません。ディテールが幅広く革新されたことで効率
性も改善しました。さらにレース仕様の自然吸気エンジンの耐久性が向上したことでメンテナ
ンス費用も抑えられています。また、堅固に取り付けたロッカーアームとセンターオイルフィ
ードを備えたバルブドライブが初めて採用されたほか、エンジン内部におけるオイルの消泡を
最適化するためにオイルセパレーターが一体化されています。クランクシャフトの剛性も大幅
に向上しました。
新しいフロントエプロンとリアエンドが、ニュー911 GT3 Cup のダウンフォースを改善してト
ラクションと性能を強化します。人目を引く 184mm 幅のリアウイングは、先代のものを受け
継いでいます。ホイールサイズも変わっておらず、センターロック方式を採用したワンピース
構造の 18 インチ レーシング ホイールを装着し、フロントには 270mm のミシュラン レーシ
ングスリックタイヤ、リアには 310 mm の大型トレッドタイヤが装着されています。アルミ
ニウムとスチールによるインテリジェントな複合構造により、ボディは最高の剛性と軽さを手
に入れました。ニュー911 GT3 Cup は、わずか 1,200kg の車両重量でレースに臨みます。
さらに、エンジニアは、ドライバーの安全性を特に見直しました。この結果、ドライバーは強
固なセーフティケージと、頭部と肩部の周囲を特に頑丈に成形した革新的なバケットレーシン
グシートによって保護されるようになっています。また、最新の FIA 基準に従う、ルーフのレ
スキューハッチはサイズが拡大されており、事故後の初期治療と救出を容易にします。
ポルシェは、シュトゥットガルト-ツッフェンハウゼンの主力工場にある、911 のロードモデ
ル用生産ラインにおいて 911 GT3 Cup を製造します。その後、車両はヴァイザッハのモータ
ースポーツセンターで基本的なレースチューニングが行われると、顧客への納車前に、プロの
レーシングドライバーによる入念なテストがそこで実施されます。911 GT3 Cup は、1998 年
以来、996、997 および 991 のモデルで 3,031 台が生産されました。これにより、ポルシェ
911 GT3 Cup は、生産台数と販売台数が世界で最も生産台数が多いレーシングカーとなってい
ます。
ニュー911 GT3 Cup は、2017 年のレースシーズンから登場します。最初のシーズンは F1 レー
スと同時開催されるポルシェ・モービル 1 スーパーカップ、ポルシェ カレラカップ ドイツ、
およびポルシェ カレラカップ ノースアメリカでのみ使用され、2018 年以降は、カレラカッ
プ ジャパンを含めた他のポルシェ ワンメイクシリーズに拡張されます。ポルシェは、世界中
のカスタマーチームのために、911 GT3 Cup で競い合う 20 のレースシリーズを開催していま
す。
<本件に関する読者からのお問い合わせ先>
ポルシェ カスタマーケアセンター 0120-846-911
ポルシェ ホームページ http://www.porsche.com/japan/
<本件に関する報道関係の方のお問い合わせ先>
ポルシェ ジャパン株式会社
広報部/塚原久 木内洋治
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TEL:03-5511-6912 FAX:03-5511-6918