14. Sep. 2015 Vol.99/15 ポルシェが新たなトレーニングセンターをオープン ツッフェンハウゼンの新施設に 3000 万ユーロを投資 ポルシェ AG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)は、新た な年度のスタートに合わせ、自動車業界でも最先端の環境を整えたトレーニングセンターを開 設し、日々複雑さが増す自動車業界の課題に対応できる、次世代の若きプロフェッショナル達 を育成します。 ツッフェンハウゼンの路面電車の車両基地跡に建設された床面積 14,000 平方メートルの新し いビルは、500 名の実習生とバーデン・ヴュルテンベルク・コーポラティブ・ステート・ユニ バーシティの学生を収容できます。さらに、スポーツカーメーカーであるポルシェは、この新 たに 3000 万ユーロを投資したビルによって自社の規模拡大にも対応します。2011 年から 2014 年にかけて、ポルシェの新卒社員は 50%増を記録し、現在では 450 名となっています。 ポルシェは、すべてのトレーニングを修了した実習生と学生に正社員採用を約束しています。 「ツッフェンハウゼンのトレーニングセンターの建設は、私達のシュトゥットガルトに対する 明白なコミットメントだけではありません」とポルシェ AG の社長兼取締役会会長マティア ス・ミューラーは述べています。 「これによって私達は、卓越したトレーニングを将来にわた り確実に継続するための基礎を築いたのです。こうすることで、若い世代の人々にも私達自身 にも将来の展望が開けます。私達はポルシェ ブランドの大きな革新力に支えられ、何より私 達の優れたトレーニングを受けた社員に支えられているのです」 。 「職業訓練はバーデン・ヴュルテンベルクの経済と自動車産業の競争力にとって重要な要因で す。新たなトレーニングセンターで、ポルシェは、革新的な職業訓練と若者の将来に投資を行 ったのです」と、バーデン・ヴュルテンベルクの金融経済大臣であるニルス・シュミットが述 べています。 ポルシェは幾度となく、トレーニングのコンセプトを新たにしてきました。このスポーツカー メーカーは、例えば 1 年に 106 名の産業技術分野の実習生のうち 40%を中学校の卒業生とす るといった目標を掲げてきました。さらに、産業技術訓練の実習生に占める女性の割合は、過 去 3 年で 5%から 27%に増加し、この割合はさらに大きくなるよう設定されています。1 年の 準備期間プログラムを通じて、2013 年から毎年、通常はトレーニングの年齢制限で除外され る 11 名の若者がポルシェでの実習の機会を与えられています。その成果として、9 ヶ月間の プログラムを修了した 33 名中 30 名の若者が、現在ツッフェンハウゼンの実習生となってい ます。 「当り前ということは何もありませんでした」とポルシェ 中央労使協議会の議長であるウー ヴェ・ヒュックが話します。 「中学校からの 40%の生徒と 1 年の準備期間は、企業契約と労働 協約に基づいて行われます。これは、共同決定が社会全体と企業の両方にとっての成功要因で あることを証明しました。私達全員がポルシェの共同決定の文化を誇りに思います。最も注目 すべきは、ポルシェが採用している方法が利益と社会的責任が互いに矛盾しないことを示して いることです。これらすべての資産は私達社員の柔軟性と生産性から捻出されているからです。 これに関して、彼らに心から感謝を述べたいと思います。私達は、私達の社会貢献を継続し、 私達の子供達の将来に対する責任を果たすために、利益を上げる必要があります」。 この労使協議会議長は将来を見据えて、「労働市場がより困難な状況になってきているのは明 白です。デジタルテクノロジーとインダストリー4.0 といったテーマは、労働の世界に影響を 与え、これを永遠に変えるものです。私達の新たなトレーニングセンターは、私達の実習生お よび学生達に最高の条件を提供します」と指摘します。 ポルシェは、10 種類の技術および商業の職業訓練コースを提供しています。さらに、新たな トレーニングセンターでは、バーデン・ヴュルテンベルク・コーポラティブ・ステート・ユニ バーシティの 102 名の学生も実習に臨みます。彼らは 7 つの学位プログラムでビジネスコン ピュータ科学または電気技術の実務を学びます。新たなトレーニングセンターでは、特に産業 技術の実習生達が産業独自の条件下で訓練を受けます。完全な塗装工場および物流のトレーニ ングワークショップだけでなく、3 つの学習/メディアルームに加え、長さ 150 m、幅 30 m、 高さ 21.5 m の新トレーニング棟には、120 名を収容できるイベントルーム、更衣室およびカ フェテリアも用意されています。 新トレーニングセンターは、エネルギー効率の点でも新基準を打ち立てます。4 つの再生可能 エネルギーシステムにより、ドイツ連邦政府のエネルギー効率ガイドライン(省エネ指令、 EnEV)を 30%下回り、プラスのエコロジーバランスを達成します。例えば、熱と電気のほと んどは敷地内の熱電併給プラントで生み出されます。さらに、排気の熱エネルギーを蓄熱し外 気を加熱または冷却します。地熱エネルギーも利用しています。この地中に貯えられたエネル ギーは、基礎の 110 本の放射化コンクリートの柱によって伝えられ、加熱または冷却に使用 できます。4 番目のエネルギー源、つまりコンクリート埋設方式では、コンクリートの天井の 中にパイプシステムを通し、この中に水を循環させます。このシステムは冷房または暖房にも 利用できます。 このサスティナブルな取り組みにより、特に新世代の被雇用者にとってポルシェは望ましい雇 用者を選ぶ上での重要な基準を満たします。企業での能力開発とその向上も、同様に重要です。 「生涯学習」を掲げるポルシェは、研修後にも総合的なトレーニングプログラムを提供します。 「ポルシェは、この地域で最も重要な一社としての責任を理解しており、高まる労働力への要 求を満たし、このハイテクビルで有望なポルシェ世代の未来に系統だった投資を行います。ポ ルシェがドイツにおける最も魅力的な雇用者のひとつであるという評価を受けているのには 理由があります」とポルシェ AG の人事担当役員であるトマス・エディヒは話します。2014 年に受け取った 100,000 通以上のエントリーシートと、わずか 0.61%の従業員退職率は、こ の魅力の証明です。後者は社内能力管理の成果でもあります。86%以上の第 1 および第 2 レベ ルの管理職は当社内の有望な才能に割り当てられるからです。 ポルシェ トレーニングセンターのデータ: 建設期間および費用:2 年、3000 万ユーロ 収容人数: 最大 500 名の実習生およびコーポラティブ・ステート・ユニバーシティの 学生。現在は 106 名の産業技術および 10 名の商業実習生、および 1 年間に 34 名のバーデン・ヴュルテンベルク・コーポラティブ・ステート・ユニバ ーシティの生徒を受け入れ。 インフラ: 学習およびメディアルーム、塗装工場、流通トレーニングワークショップ、 イベントルーム、ソーシャルルームおよびカフェテリア、70 台収容の地 下駐車スペース 敷地面積: 9,000 ㎡ 延床面積: 14,000 ㎡ 建物寸法: 長さ 125 m×幅 30 m×高さ 21.5 m 使用建材: コンクリート 11,000 ㎥、鋼材 2,000 t、ガラス 1,700 ㎡など エネルギー効率:ドイツ連邦政府のエネルギー効率ガイドライン(省エネ指令、EnEV)の-30% 4 つの再生可能エネルギーシステム: - 熱および電気の熱電併給プラント - 排気の熱エネルギーを外気の加熱または冷却に使用 - 基礎の 110 本のコンクリート柱で取り出された地熱エネルギー(加熱およ び冷却) - コンクリートの天井に埋め込まれたパイプシステムで水を循環(暖房およ び冷房) <本件に関する読者からのお問い合わせ先> ポルシェ カスタマーケアセンター 0120-846-911 ポルシェ ホームページ http://www.porsche.co.jp <本件に関する報道関係の方のお問い合わせ先> ポルシェ ジャパン株式会社 広報室/荒瀬大雅 塚原久 木内洋治 〒153-0064 東京都目黒区下目黒 1-8-1 アルコタワー16F TEL:03-5436-5936 FAX:03-5436-5919 ポルシェ ジャパンプレスサイト https://press.jp.porsche.com
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