建築物の改正省エネルギー基準/モデル建物法による届出講習 補助

建築物の改正省エネルギー基準/モデル建物法による届出講習 補助資料
平成 年 月
26
2
一般社団法人 日本サステナブル建築協会
13:13:09
2014/02/14
1
H26建築物の~補助資料(429×297).indd
建築物の改正省エネルギー基準/モデル建物法による届出講習
補
助
資
目
次
料
1. 建築物の改正省エネルギー基準の改正等について ································· 1
2. 新しい外皮の指標PAL*について ············································ 29
3. モデル建物法について ························································ 41
4. モデル建物法入力支援ツール
操作マニュアル ·································· 49
1.アクセス方法 ································································ 51
2.インターフェイス(画面)の概要 ·············································· 54
3.外皮・設備仕様等の入力方法 ·················································· 55
4.計算の実行と結果の表示 ······················································ 57
5.計算結果の出力 ······························································ 58
6.「クリア」 ·································································· 59
7.「中断」と「再開」 ·························································· 60
8.複数用途集計機能 ···························································· 62
5. 特定建築物の省エネ措置の届出について(新築) ································ 65
1.特定建築物(住宅・非住宅)の省エネ措置の届出について ························ 67
1.1 省エネ措置の届出概要 ····················································· 67
1.2 届出に係る適用基準の概要 ················································· 70
(1) 適合すべき基準 ························································ 70
(2) 基準の構成 ···························································· 77
(3) 建築物の用途について ·················································· 80
1.3 届出手続きについて ······················································· 82
(1) 第一種特定建築物・第二種特定建築物(新築・改築・増築) ················ 82
(1)-1 定義 ···························································· 82
(1)-2 届出対象となるかどうかの判断 ···································· 82
(1)-3 届出の内容 ······················································ 83
(1)-4 届出に係る「変更の指示等」 ······································ 84
(1)-5 届出に必要な書類と添付図書 ······································ 85
(2) 修繕・模様替 ·························································· 87
(3) 設備機器の設置・改修 ·················································· 87
(4) 定期報告 ······························································ 87
(5) 届出対象外となるもの ·················································· 88
1.4 申請に係る届出様式等について ············································· 89
(1) 届出様式について ······················································ 89
(2) 経過措置期間等における適用基準と届出様式 ······························ 89
(3) 届出内容別の記載項目 ·················································· 91
(4) 注意書きに係る複合建築物の判断 ········································ 97
(5) 届出書の記載例 ························································ 98
(5)-1 非住宅 ·························································· 98
(5)-2 変更届出 ······················································· 102
(5)-3 定期報告 ······················································· 102
1.5 参考資料(省令様式・附則様式) ·········································· 103
6. モデル建物法入力支援ツールによる算定事例 ··································· 117
1. 事務所(1,000m2)の概要 ···················································· 119
2. 建築設計図面 ······························································ 120
2.1. 図面リスト ····························································· 120
2.2. 意匠図································································· 121
2.3. 空調換気設備図 ························································· 128
2.4. 衛生設備 ······························································· 138
2.5. 電気設備図 ····························································· 141
2.6. 昇降機設備図 ··························································· 145
3. モデル建物法入力支援ツールへの入力例 ······································ 146
3.1. 基本情報 ······························································· 146
3.2. 外皮··································································· 147
3.3. 空気調和設備 ··························································· 152
3.4. 機械換気設備 ··························································· 156
3.5. 照明設備 ······························································· 158
3.6. 給湯設備 ······························································· 160
3.7. 昇降機································································· 161
3.8. 太陽光発電設備 ························································· 161
4. 省エネ措置の届出 ·························································· 162
4.1. 届出に必要な書類と添付書類 ············································· 162
4.2. 届出書(省令
第一号書式)の記入例 ····································· 166
4.3. モデル建物法入力支援ツールの評価結果の例 ······························· 171
1.建築物の改正省エネルギー基準の改正等について
-1-
建築物の省エネルギー基準の改正等について
1.住宅・建築物の省エネルギー施策について
2.省エネ基準の改正の概要
3.非住宅に係る省エネ基準の改正
4.低炭素建築物認定基準の概要
【参考1】省エネ基準改正に伴う省エネ措置の届出様式の扱い
【参考2】建築物の省エネ投資促進税制
【参考3】建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)
平成26年2月 国土交通省 住宅局
Ministry
MinistryofofLand,
Land,Infrastructure,
Infrastructure,Transport
Transportand
andTourism
Tourism
1.住宅・建築物の省エネルギー施策について
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
-3-
住宅・建築物に係るエネルギー消費量及びCO2排出量の推移
●我が国において、住宅・建築物部門は全エネルギー消費量の3割以上を占め、産業、運輸部門に比べて過去20
●我が国において
住宅 建築物部門は全エネルギ 消費量の3割以上を占め 産業 運輸部門に比べて過去20
年の増加が著しいため、省エネ対策の強化が求められている。
●CO2排出量についても、他部門に比べ増加傾向が顕著。
(ペタジュール)
【最終エネルギー消費の推移】
18,000
【CO2排出量の推移】
3部門計
1990 2012
1990-2012
16,000
産業部門 482→431(10.7%減)
500
+3%
450
14,000
400
23 2%
23.2%
23.2%
1990-2012
+4%
10,000
住宅・建築物部門
26.5%
8,000
33.5%
1990-2012
+31%
6,000
50 3%
4 000 50.3%
4,000
住宅 +23%
建築物+37%
産業部門
350
運輸部門 217→227(4.5%増)
300
建築物部門 164→259(57.9%増)
250
200
150
住宅部門 127→203(59.5%増)
100
43.3%
50
2,000
エネルギー転換部門 67.9→86.3(27.1%増)
0
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
1990-2012
▲11%
(年度)
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
0
CO2排出量
量(百万トンCO2)
12,000
運輸部門
(年度)
出典:平成24年度エネルギー需給実績(資源エネルギー庁)
出典:平成24年度エネルギー需給実績(資源エネルギー庁)
2
省エネ基準適合率の推移
●非住宅建築物については これまでの規制強化により 省エネ基準適合率が約9割に達している
●非住宅建築物については、これまでの規制強化により、省エネ基準適合率が約9割に達している。
●住宅については、従前は20%未満であった省エネ基準適合率が、住宅エコポイントの効果により約5割に向上。
新築建築物における省エネ判断基準適合率※の推移
新築住宅における省エネ判断基準適合率※の推移
(平成11年[1999年]基準)
100
100
住宅エコポイント効果
住宅エ
ポイント効果
により2011年度は約5
割に上昇
90
90
80
70
74
85
87
85
83
85
88
80
85
70
70
60
60
50
50
50
40
(平成11年[1999年]基準)
(単位:%)
(単位:%)
34
34
35
49
40
30
30
20
20
26
3
10
10
7
9
2001
2002
12
15
15
15
16
18
2004
2005
2006
2007
2008
43
0
0
1999
1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
2003年4月より省
エネ措置の届出
を義務付け
2003
2006年4月より省
エネ措置の届出
を義務付け
2010年4月より省
エネ措置の届出対
象を拡大
※ 当該年度に建築確認された建築物(2,000㎡以上)のうち、省エネ
判断基準(平成11年基準)に適合している建築物の床面積の割
合
2000
2009
2010
2011
2010年4月より省
エネ措置の届出対
象を拡大
※ 住宅の断熱水準別戸数分布調査による推計値
3
-4-
住宅・建築物の省エネ化に関するこれまでの経緯
分類
1970~ 1980~
1990~
2000~
2010~
・1979年~ 省エネ法(努力義務)
・2003年~
2003年
① 省エネ法に
基づく規制
(届出義務)
{2000㎡以上の非住宅建築物の建築}
・2006年~ (届出義務の拡大)
・1980年~
{2,000㎡以上の住宅の建築}
{2,000㎡以上の住宅・建築物の大規模改修等}
・2009年~ (住宅トップランナー制度の導入)
省エネ基準1980年版
{住宅事業建築主(150戸/年以上)が新築する戸建住宅}
・1992年~
1992年
・1993年~
住宅
住宅1992年版(強化)
年版(強化)
・2010年~ (届出義務の拡大)
非住宅1993年版(強化)
・1999年~
{300㎡以上の住宅・建築物の建築}
省エネ基準1999年版(強化)
・2013年~
省エネ基準2013年版(一次エネルギー消費量基準)
・2000年~ <住宅の品質確保の促進等に関する法律> 住宅性能表示制度
省エネ性能の
ネ性能の
② 省
表示・情報提供
・2001年~ 建築環境総合性能評価システム( CASBEE)
・2009年~ <省エネ法>住宅省エネラベル
融
資
・2007年~ フラット35S(住宅ローン金利優遇)
予
・2008年~ 住宅・建築物省CO2先導事業
・2008年~ 省エネ改修推進事業
算
・2010年~ 住宅エコポイント
インセンティブ
③
の付与
・2012年~ 住宅のゼロ・エネルギー化推進事業
税
・2008年~ 省エネリフォーム促進税制
制
・2009年~ <長期優良住宅の普及の促進に関する法律>
長期優良住宅認定制度(住宅ロ
(住宅ローン減税
ン減税、固定資産税引き下げ等)
固定資産税引き下げ等)
・2012年~<都市の低炭素化の促進に関する法律>
低炭素建築物認定制度
(住宅ローン減税、容積率緩和等)
4
低炭素社会に向けた住まいと住まい方の推進に関する工程表
2012年度
現在
2013年度
2014年度
総合的な省エネ性能
評価への見直し
性能
基準
一次エネルギー
消費量
ライフサイクル
カーボン
マイナスレベル
ゼロエネル
ギーレベル
誘導水準
レベル
レ
ル
告
示
改
正
住宅性能表示
基準を改正
2012年度
以降早期施行
法
律
改
正
都市の低炭素化
の促進に関する
法律(案)を通常
国会に提出
・総合的な環境性能評価(CASBEE)の一層の普及
・ゼロエネルギー住宅への支援
・省CO2のモデル的な住宅・建築物への支援
認定住宅(新築)
への税制上の支援
小規
模
現行省エネ
基準レベル
現行省エネ基準に対する新築
の適合率
2030年度
2020年度
2030年
ライフサイクルCO2の評価・
表示の検討
等
省エネ法改正
案を通常国会
に提出
義務化の実現に向けた
課題等
・住宅・建築物からのエネル
ギーの必要削減量など、住
宅・建築物における規制の
必要性と根拠の明示
・他部門及び諸外国におけ
る住宅・建築物の省エネル
ギーに関する規制とのバラ
ンスについて勘案
・中小工務店・大工への十分
な配慮
市場の水準・技術の進展を
勘案して水準を強化。
非住宅・改修についても支援を検討
より高い省
エネ性能の
住宅・建築
物の建築促
進
※義務化の水準は、見直し後の省エネ基準を基本に、義務化導入時点での省エネ基準達成率等を勘案して設定。
届出義務
適合義務(※)
住宅・建築
物の最低
限の省エ
ネ性能の
確保
(2,000㎡以上)
(2,000㎡以上)
届出義務
適合義務(※)
(300~2,000㎡)
(300
2,000㎡)
(300~2,000㎡)
(300
2,000㎡)
※伝統的な木造住宅に関し、省エネルギー基準への適合義務化によりこれが建てられなくなるとの
意見や、日本の気候風土に合った住まいづくりにおける工夫も適切に評価すべきとの意見などが
あることから、引き続き、関係する有識者等の参加を得て検討を進める。
努力義務
適合義務(※)
(300㎡未満)
(300㎡未満)
建材・機器トップランナー制度による建材・機器の性能向上の誘導
住宅・建築物のゼロエネルギー化への支援
住宅:
1~2割程度〔2008年度〕
↓ 住宅エコポイント
5~6割程度〔2011年度上半期※〕
公共建築物のゼロエネルギー化の推進
・学校ゼロエネルギー化の推進方策検討委員会(ガイドライン作成)
・官庁施設のゼロエネルギー化モデル事業 等
※簡易推計による
非住宅建築物:
83%(2000㎡以上)〔2008年度〕
↓ 届出対象拡大
87%(2000㎡以上)〔2010年度〕
ストック
の改善
民間住宅・建築物のゼロエネルギー化の促進
・ゼロエネルギー建築推進協議会による取組
・ゼロエネルギー化のモデル的プロジェクトへの支援(被災地から全国へと展開)
等
既存ストックの省エネ改修の促進
・省エネ診断・実エネルギー消費量の見える化、簡易測定手法の開発など既存ストックの省エネ性能の把握の促進
省
ギ
費
簡
省
促進
・耐震改修との同時実施など効果的な省エネ改修方法・技術に係る情報提供の実施
・既存ストックも含めた不動産取引時における省エネルギー性能の評価・表示制度の検討
・既存住宅・建築物の省エネ改修への支援
等
引き続き、既存ストック対策
の充実を検討。
技術者・体制等の整備
中小工務店等への支援
中小工務店・大工の省エネ施工技術修得支援(5カ年計画)
中小工務店等の対策の遅れ
伝統木造住宅等の評価方法の検討
引き続き、戸建住宅の省エネ基準適合義務化に向けて、
中小工務店・大工への技術・評価方法の普及
務店
技術
方
普
・日射遮蔽/取得
日射遮蔽/取得、通風利用等の評価方法の検討
通風利用等の評価方法の検討
・蒸暑地における評価方法の検討 等
建材等の生産体制が脆弱
新技術が必要
評価者等の不足
建材・機器の性能・品質の確保・向上
引き続き、2,000㎡未満の建築物(戸建住宅等)に係る
建材・機器等の性能の担保・向上のための体制を整備
・建材・機器の性能の担保・表示に関する制度の整備
・省エネ建材・機器の生産・施工体制の強化
・省エネ関連の新技術・サービス・工法等の開発・供給への支援 等
評価・審査体制の整備
適合義務化後も、引き続き、住宅・
建築物の省エネ化に係る技術者・
職種の育成、体制整備を
継続
住宅・建築物でゼロ・
エネルギー化を実現
【非住宅】
2012年度中施行
【住宅】
年度
2012年度
以降早期施行
告
示
改
正
中規
模
見直し後の
省エネ基準
レベル
法律改正
住まい
省エネ性能の向上
低炭素社会の実現に向けた住宅・
建築物における取り組み
設備性能
(空調、給湯、
(空調
給湯
照明等)
(H24年7月10日公表)
2019年度
高い省エネ性能を有する住宅・建築物の認定(改修も含む)
10%程度)
(太陽光等)
外皮性能
2018年度
ゼロエネルギー住宅・建築物、LCCM住宅の評価・表示の促進
大規
模
省エネルギー
基準を改正
(一次エネル
ギー消費量で▲
(断熱、日射取
(断熱
日射取
得等)
2017年度
既存住宅の省エネリフォームを現在の2倍程度に増加
(建築物)新築公共建築物等でZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を実現
評価対象
創エネ
性能
2016年度
2020年 (住宅)ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を標準的な新築住宅とする
【エネルギー基本計画】
(見直し中)
目標
2015年度
技術力の
確保・新た
な産業創
生
引き続き、適合義務化の対象となる建築物の増加に対
応出来るよう人材・職種の育成及び体制整備を継続
・届出・認定・表示制度を通じた省エネ性能の評価・審査技術の普及 等
住まい方
住まい方の改善
住まい方・使い方の「見える化」の促進
ライフスタイルの変化
・省エネ化に伴う快適性・健康性・知的生産性等の間接的便益の「見える化」の促進
・実エネルギー消費量等の「見える化」の促進
・年間のエネルギー消費量のベンチマーク化 等
低炭素行動の促進に資する補助等
・スマートメーターと連携したHEMS・BEMS等の導入に関する支援
・時間帯料金等の柔軟な料金メニューの導入によるインセンティブ付与 等
-5-
省CO2に
資する住
まい方・働
き方の推
進
5
日本再興戦略(平成25年6月14日閣議決定)
テ
テーマ2:クリーン・経済的なエネルギー需給の実現
クリ
経済的な ネ ギ 需給 実現
(2)個別の社会像と実現に向けた取組
③エネルギーを賢く消費する社会
Ⅱ)解決の方向性と戦略分野(市場・産業)及び当面の主要施策
(略)また、近年 ネルギ 消費量が著しく増大(石油危機以降2.5倍)している家庭 業務部門
(略)また、近年エネルギー消費量が著しく増大(石油危機以降2.5倍)している家庭・業務部門
を中心とした省エネの最大限の推進を図る。そのため、燃料電池の導入や住宅・ビルの省エネ基準
の段階的適合義務化、既存住宅・ビルの省エネ改修の促進、トップランナー制度の適用拡充、ネッ
ト・ゼロ・エネルギー化等を図る。また、生活の質を向上させつつエネルギー消費量を削減するラ
イフスタイルの普及を進める。
○住宅 建築物の省 ネ基準の段階的適合義務化
○住宅・建築物の省エネ基準の段階的適合義務化
•規制の必要性や程度、バランス等を十分に勘案しながら、2020年までに新築住宅・建築物について
段階的に省エネ基準への適合を義務化する。これに向けて 中小工務店・大工の施工技術向上や伝
段階的に省エネ基準への適合を義務化する。これに向けて、中小工務店
大工の施工技術向上や伝
統的木造住宅の位置付け等に十分配慮しつつ、円滑な実施のための環境整備に取り組む。
•具体的には、省エネルギー対策の一層の普及や住宅・建築物や建材・機器等の省エネルギー化に資
する新技術・新サービス・工法の開発支援等を実施する。
6
住宅・建築物の省エネ対策の推進
z 住宅・建築物の省エネ化を「規制」、「評価・表示」、「インセンティブの付与」等により推進し、低炭素社会の実現に取組む。
①省エネ法に基づく規制
○住宅・建築物の省エネ化
○H25省エネ基準の普及に向けた取組(中小工務店・大工向け講習等)
省エネルギー基準の見直し
住宅以外:H25年4月より施行(経過措置1年間)
住宅
:H25年10月より施行予定(経過措置1年6ヶ月間)
○義務化 向けた検討 体制整備
○義務化に向けた検討、体制整備
H25省エネ基準
評価対象
現行の省エネ基準
暖冷房 換気
外壁、窓等の
断熱性能を
評価
照明
見
直
し
暖冷房
換気
照明
給湯
給湯
外壁、窓等の断熱性能に加え、
設備の性能や創エネルギーなど
の先進的な取組を総合的に評価
外皮性能に関する基準
外皮性能に関する基準
+
一次エネルギー消費量に関する基準
次エネルギ 消費量に関する基準
低炭素建築物の認定基準の策定
・建材・機器の性能・品質の確保・向上
・評価・審査体制の整備
太陽光
陽
発電等
評価対象
・伝統的木造住宅等の評価方法の検討
(H24年12月より施行)
認定を取得した新築住宅には所得税等の軽減措置の対象に
②省エネ性能の評価・表示
○住宅性能表示基準の見直し等
・省エネ基準改正を踏まえ、一次エネルギー消費量等を基準に導入
省
基準改 を踏
次
ギ 消費 等を基準 導
・既存ストックも含めた省エネ性能を評価・表示する制度を検討
③インセンティブの付与
○低炭素住宅やゼロエネルギー住宅など省エネ性能に優れた住宅・建築
物への支援
○既存ストックの省エネ改修の促進(既存住宅の長期優良住宅化を含む)
低炭素社会の実現
上記の取組①~③と併せ
上記の取組①
③と併せ、新築住宅
新築住宅・建築物の段階的な省エネ基準適合義務化
建築物の段階的な省エネ基準適合義務化(2020年まで)への取組
低炭素社会の実現に向け、規制の必要性や程度、バランス等を十分に勘案しながら、2020年までに新築住宅・建築物について
段階的に省エネ基準への適合を義務化する。これに向けて、中小工務店・大工の施工技術向上や伝統的木造住宅の位置付け
等に十分配慮しつつ、円滑な実施のための環境整備に取り組む。
7
(日本再興戦略 平成25年6月14日閣議決定)
-6-
2.省エネ基準の改正の概要
省エネルギー基準の見直しの全体像
●外皮の断熱性能及び設備性能を総合的に評価する一次エネルギー消費量を導入
(複合用途含め建築物全体の省エネ性能を比較することが可能)
●非住宅建築物の外皮基準をPAL*(パルスター)に見直し(一次エネルギー消費量基準と整合がとれた外皮基準)
●住宅の外皮基準を外皮平均熱貫流率(UA)等に見直し(住宅の規模・形状の影響を受けにくい基準。UA等の簡易計算法も策定。)
●簡易評価法・仕様基準を見直し(非住宅モデル建物法、住宅の外皮・設備の仕様基準等)
【性能基準(計算ルート)】
改正前(平成11年基準)
非
住
宅
建
築
物
PAL
外皮
空調
CEC/AC
空調※1
換気
CEC/V
換気
給湯
CEC/HW
給湯
照明
CEC/L
照明
昇降機
CEC/EV
昇降機
住宅
暖冷房
なし
換気
なし
給湯
なし
照明
改正前
改正後(平成25年基準)
外皮
外皮 年間暖冷房負荷
または
Q値(熱損失係数)
μ値(夏期日射取得率)
【非住宅建築物の簡易評価法】
判断基準
外皮
PAL*(パルスター)
一次エネルギー消費量
次 ネ ギ 消費量
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
※1
外皮
外皮
PAL*簡易評価法
空調
空調
換気
-
給湯
給湯
照明
照明
昇降機
-
一次エネ
次エネ
簡易評価法
【住宅の仕様基準】
暖冷房※1
改正前
仕様基準
一次エネルギー消費量
次エネルギ 消費量
外皮の仕様
照明
設計施工指針
モデル建物法
換気
(共同住宅の共用部分については、昇降機も対象)
(共同住宅の共用部分に いては 換気 照明 昇降機が対象)
(共同住宅の共用部分については、換気、照明、昇降機が対象)
簡易な
ポイント法
UA値(外皮平均熱貫流率)
ηA値(冷房期の日射熱取得率)
給湯
なし
改正後
ポイント法
暖冷房:なし
改正後
仕様基準
(当分の間※2)
外皮の仕様※3
暖冷房設備の仕様
換気
:なし
換気設備の仕様
外皮 UA、ηA簡易計算法(部位別仕様表)
給湯
:なし
給湯設備の仕様
暖冷房※1等
照明
:なし
照明設備の仕様
一次エネルギー消費量
※2 設計施工指針附則に規定。
※3開口部比率に応じて、基準値を見直し。
外皮性能を考慮。
-7-
9
改正省エネ基準の施行スケジュール
H25/4/1
H25/10/1
H26/4/1
/ /
H27/4/1
非住宅
CEC
ポイント法・簡易なポイント法
(外皮・設備)
経過措置期間
廃止
経過措置期間
PAL
一次エネ標準入力法
(通常の計算法)
廃止
施行
PAL*
施行
主要室入力法、モデル建物法
適用開始
住宅
経過措置期間
H11判断基準(Q値、μ値)
H11判断基準(Q値
μ値)
設計施工指針(仕様基準)
廃止
H25判断基準(U値、η値・一次エネ)
H25判断基準(U値
η値
次エネ)
改正設計施工指針(部位別仕様表・H25仕様基準)
施行
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
※下線は、平成25年9月30日公布の改正事項
10
3.非住宅に係る省 ネ基準の改正
3.非住宅に係る省エネ基準の改正
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
-8-
非住宅
非住宅建築物の省エネルギー基準等の改正(概要)
改正後
注1
(平成25年基準)
外皮
PAL
PAL*
設備
CEC
一次エネルギー消費量
【標準入力法/主要室入力法】注2
外皮
ポイント法(外皮)
簡易なポイント法(外皮)注3
モデル建物法注2
(PAL*)
設備
備
ポイント法(設備)
簡易なポイント法(設備)注3
モデル建物法注2
(一次エネルギー消費量)
①
改正前
(平成11年基準)
④
⑤
5,000㎡以下の
簡易評価法の見直し
②③
指標の見直し
注1 平成25年基準の内容は、公布時期によって施行する時期が異なる(経過措置後、全て施行されるのは平成27年4月)
注2 主要室入力法は低炭素認定基準にも適用(モデル建物法は適用しない)
注3 2,000㎡以下に限る
12
非住宅
① PAL(年間熱負荷係数)に代わる外皮の評価方法について 【平成26年4月1日施行(経過措置1年)】
新たな外皮基準(PAL*)の考え方
■旧PALの考え方を踏襲しつつ、計算条件等を一次エネルギー消費量計算の条件と統一
低炭素
■計算を簡略化(一次エネルギー消費量の計算用WEBプログラムを改良し、自動計算を可能とする)
(1)PAL*の定義
旧PAL同様、ペリメーターゾーン(屋内周囲空間)の年間熱負荷
をペリメーターゾーンの床面積で除した値とする。
PAL*=
ペリメーターゾーンの年間熱負荷
ペリメーターゾーンの床面積
(2)計算の前提
①年間熱負荷の計算条件について
PAL*の計算条件を、一次エネルギー消費量計算の条件と統一
・地域区分
(旧PAL:12地域区分
一次エネ:8地域区分)
次エネ:8地域区分)
・建材の物性値 (旧PAL:住宅と非住宅で異なる
一次エネ:住宅と非住宅で同じ)
・室使用条件
(空調時間、内部発熱、換気量等)
・外気負荷及び内部発熱について潜熱も考慮
②ペリメーター面積の算出方法について
・煩雑な手計算が必要であったペリメーター面積の算出方法を簡略化
・算出方法の見直しにより、規模補正係数を廃止
(3)基準値の設定
①基準値の考え方
・求められる外皮性能については旧PALと同水準に設定
・旧PALとの相関分析を行うことにより 基準値を決定
・旧PALとの相関分析を行うことにより、基準値を決定。
②基準値の細分化
・ホテル、病院、集会所について、使用条件が大きく異なる室用途で基準値を細分化(例:ホテルの客室と宴会場部)
-9-
13
②-1建築物の一次エネルギー消費量基準の考え方【平成25年4月1日施行(経過措置1年)】
非住宅
低炭素
z 評価対象となる建築物において、①共通条件の下、②設計仕様(設計した省エネ手法を加味)で算定した値(設計一次エネルギー
消費量)が ③基準仕様で算定した建築設備(暖冷房 換気 照明 給湯 昇降機)に係る 次エネルギ 消費量に 事務機器等
消費量)が、③基準仕様で算定した建築設備(暖冷房、換気、照明、給湯、昇降機)に係る一次エネルギー消費量に、事務機器等
に係る一次エネルギー消費量を足した値(基準一次エネルギー消費量)以下となることを基本とする。
<建築物の一次エネルギー消費量基準における算定のフロー>
①共通条件(地域区分、室用途、床面積等)
空調エネルギー消費量
ESAC
EAC
+
③基準仕様
EL
ESL
EW
ESW
ESEV
EEV
+
給湯エネルギー消費量
• 外皮の断熱化
• 日射の遮蔽
• 照明制御
• 節湯型器具の採用
• 太陽熱温水器の設置
昇降機エネルギー消費量
+
事務・情報機器等
エネルギー消費量※
ギ
EM
事務・情報機器等
ギ
EM
エネルギー消費量※
事務・情報機器等の省エネ手法は考慮しない
務 情報機
法 考
-
ES
基準一次エネルギー消費量
【負荷の削減】
+
+
昇降機エネルギー消費量
照明エネルギー消費量
+
+
給湯エネルギー消費量
換気エネルギー消費量
設備効率の向上
EV
ESV
+
照明エネルギー消費量
【効率化】
+
+
換気エネルギー消費量
②設計仕様 (省エネ手法を加味)
空調エネルギー消費量
≧
EST
ET
【エネルギーの創出】
エネルギー利用効率化設備
によるエネルギー削減量
太陽光発電設備、コージェネレーション設備の
設置
設計一次エネルギー消費量
※ 事務・情報機器等エネルギー消費量(建築設備に含まれないため、省エネルギー手法は考慮せず、床面積に応じた同一の値を設計一次エネルギー消費量及び基準一次エネルギー消費量の両方に使用する。 14
非住宅
②-2建築物の室用途ごとの床面積に応じた基準一次エネルギー消費量の設定
z 建物全体の基準一次エネルギー消費量は、室用途毎(201室用途)・設備毎に定める基準一次
建物 体 基準 次 ネ ギ 消費量 、室用途毎( 室用途) 設備毎 定 る基準 次
エネルギー消費量を用いて算出。(CECでは、建物用途ごとに基準値を設定。)
①室用途毎に分類し床面積を集計
②室用途毎の基準一次エネルギー消費量を用いて、
設備毎の基準一次エネルギー消費量を算出 [例:空調]
<建築物>
事務室
会議室
ロビー
室用途
空調の基準値
(GJ/㎡・年)
床面積
各室用途毎の合計(GJ/年)
(基準値×床面積)
事務室
1.0
2,000
2,000
会議室
0.8
1,000
800
ロビー
0.9
500
450
更衣室
1.0
200
200
3,700
3,450
合計
更衣室
設備毎の基準
一次エネルギー
消費量(GJ/年)
全室用途
=∑
室用途毎の設備毎の
基準一次エネルギー
消費量(GJ/㎡・年)
室毎の
×面積(㎡)
③設備毎の基準一次エネルギー消費量を合計し、建物全体の基準一次エネルギー消費量を算出
全設備
建物全体の基準一次エネルギー
消費量(GJ/年)
=∑
設備毎の基準一次エネルギー
消費量(GJ/年)
15
-10-
非住宅
②-3室用途ごとの床面積あたりの基準一次エネルギー消費量の設定の考え方
z 室用途の構成によるエネルギー消費量の違いが考慮できるよう
室用途の構成によるエネルギ 消費量の違いが考慮できるよう、201の室用途ごとに、基準
201の室用途ごとに 基準一
次エネルギー消費量を設定。(現行のPAL/CECでは、建物用途ごとに基準値を設定。)
○ 各設備毎に実態調査による設備使用時間等に基づき、エネルギー負荷を算出。
設備
空調設備
換気設備
照明設備
給湯設備
項目
年間空調時間、照明発熱、在室者数、機器発熱 等
年間換気時間、換気回数、換気方式、全圧損失 等
年間点灯時間 設定照度 器具形式 保守率 等
年間点灯時間、設定照度、器具形式、保守率
年間給湯日数、単位湯使用量 等
○ 過去2年に届出が行われた省エネ計画書に基づき、基準値の基となる躯体及び設備の仕様を設定し、基準一次エネ
ルギー消費量を算出。
○事務所等
8建物用途
設備
設備
室用途
設備
室用途
設備
空調
換気
照明
給湯
室用途
設備
空調
換気
照明
給湯
室用途
設備
空調
換気
照明
給湯
室用途
設備
空調
換気
照明
設備
872
0
498
16給湯
事務室 室用途
空調
換気
照明
室用途
換気
照明 給湯
給湯
室用途 空調
空調
換気
給湯
空調
換気 照明
照明
給湯
912
0
231
39
会議室
事務所等
ホテル等
病院等
物販店舗等
学校等
[単位:MJ/㎡・年]
それぞれ
室用途に展開
飲食店等
更衣室
室
780
138
202
768
2,677
0
1,171
36
201室用途
・・・・
中央監視室
集会場等
工場等
16
③一次エネルギー消費量計算の入力簡略化【主要室入力法】について
非住宅
【平成26年4月1日適用開始】
低炭素
主要室入力法の考え方
□建物全体のエネルギー消費に占める割合の少ない小部屋の入力作業の簡略化を目的に、計算対象室
について、「主要室」と「非主要室」に分類。
□「非主要室」については、外皮や設備の仕様入力は省略し、その設計一次エネルギー消費量は、非主要
室の基準一次エネルギー消費量に一定の割増し係数を掛けて算出
□割増し係数については、標準仕様よりも性能の劣る仕様が採用された場合を想定して設備ごとに設定。
割増 係数
、標準仕様 りも性能 劣る仕様 採用さ
場合を想定
設備
設定。
□標準入力法(通常の計算法)よりも若干安全側の計算結果となる。
主要室入力法のイメージ
主要室入力法のイメ ジ
=
基準値EST ≧ 設計値ET
主要室の設計一次エネルギー消費量
+非主要室の基準一次エネルギー消費量
×割増し係数
事務所1階
■:主要室
■:非主要室
□:計算対象外の室
主要室の省エネ性を高める必要があるが、入力の簡素
主
室 省 ネ性を高める必 があるが
力 簡素
化が図られる。
17
-11-
④旧ポイント法に代わる簡易評価法【モデル建物法(PAL*)】について
非住宅
【平成26年4月1日適用開始】
モデル建物法(PAL*)の考え方
旧ポイント法に代わる外皮の簡易評価法(モデル建物法(PAL*))は、基本的な計算方法はPAL*と同様
としつつ、入力簡素化を図る。
適用規模は、旧ポイント法と同じ5000㎡以下とする。
□PAL*同様、ペリメーターゾーン(屋内周囲空間)の年間熱負荷をペリメーターゾーンの床面積で除した値を指標とし、
その基準値は、PAL*の基準値と同じ値とする。
□建物形状を単純化、室用途区分を簡略化して扱うことにより、外皮面積の拾い作業・入力作業を削減。
・室用途を空調室、非空調室の2用途として計算(PAL*は201室用途毎に外皮面積を拾い、室用途ごとに計算。)
機械室*
湯沸室
社員食堂
会議室
事務室
エレベーター
シャフト※
エレベーター
シャフト
空調室
(事務室として計算)
事務室
電気室* 玄関ホール 喫茶店客室
<PAL*イメージ(事務所)>
<モデル建物法(PAL*)イメージ(事務所)>
・1階から最上階まで平面図上で同位置
にあるエレベーターシャフト等の非空調コア
部のみを非空調室として計算。
・それ以外の室は、空調室(事務室)として計算。
・※で示す室を非空調室として計算。
・それ以外の室は、室ごとに計算。
□PAL*の通常の計算法に比べて、計算が簡易な代わりに計算結果は安全側(旧ポイント法と同等)になるよう設定。
算
算が簡
算
安全
ポ
□簡易評価法用のWebプログラムを開発。
18
⑤旧ポイント法に代わる簡易評価法【モデル建物法(一次エネルギー消費量)】について
非住宅
【平成26年4月1日適用開始】
モデル建物法(一次エネルギー消費量)の考え方
デ 建物法( 次 ネ ギ 消費量) 考 方
□旧ポイント法に代わる設備の簡易評価法(モデル建物法(一次エネルギー消費量)は、基本的な計算方法は、
標準入力法(通常の計算法)と同様としつつ、入力の簡素化を図る。
□適用規模は旧ポイント法と同じ5000㎡以下とする (評価項目も旧ポイント法とほぼ同様)
□適用規模は旧ポイント法と同じ5000㎡以下とする。(評価項目も旧ポイント法とほぼ同様)
・ 建物用途毎に設定するモデル建物により、各室の面積・天井高の入力など大幅削減。(入力数約120→約
60)。
・ モデル建物に、採用する各設備や外皮の主な仕様のみを入力。
モデル建物に 採用する各設備や外皮の主な仕様のみを入力
・ 標準入力法に比べて、計算が簡易な代わりに計算結果は安全側(旧ポイント法と同等)になるよう設定。
モデル建物法( 次エネルギ 消費量)のイメ ジ(標準入力法(通常の計算法)との比較)
モデル建物法(一次エネルギー消費量)のイメージ(標準入力法(通常の計算法)との比較)
標準入力法
(通常の計算法)
各室面積+各室の外皮・設備仕様
を
を入力し計算
計算
標準入力法による設計値
標準入力法による基準値
当該建物
WEB プログラム
モデル建物法
BEI
モデル建物
モデル建物に、採用する各室の主な
外皮・設備仕様のみをweb上で選択
入力し計算(面積計算は不要)
モデル建物法による設計値
モデル建物法による基準値
事務所モデル建物1階
19
-12-
緑字がH25.1改正
赤字がH25.9改正
非住宅 施行スケジュール案
H25/4/1
外皮
判
H
断
1
基
1
準
PAL
ポイント法
簡易なポイント法
PAL*
H26/4/1
/ /
H27/4/1
経過措置(新築・改築は1年)
廃止
経過措置(改修等は当分の間)
経過措置(1年)
廃止
1/31
公布
PAL(存置)
判
H
断
2
基
5
準
H25/10/1
非住宅
9/30
公布
※低炭素認定基準も改正
[告示改正]]
[告示改
施行
試行版
プログラム
(モデル建物法(PAL*))
完全施行
適用開始
[告示の運用]
設備・一次エネ
判
H
断
1
基
1
準
CEC
ポイント法
簡易なポイント法
1/31
公布
判
H
断
2
基
5
準
経過措置(新築・改築は1年)
廃止
一次エネ
経過措置(改修等は当分の間)
完全施行
施行
試行版
プログラム
(主要室入力法)
(モデル建物法(一次エネ))
適用開始
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
[告示の運用]
20
【参考】 評価手法の一覧(まとめ)
下線は、低炭素認定基準で適用可能な手法
建築主の判断基
(告示の特別な調査
(告示の特別な調査・
準(告示)
研究に基づく計算※)
非
住
宅
UA値、ηA値
(部位別仕様表を
用いた簡易計算)
外皮
UA値、η
値 A値
-
設備
一次エネルギー
次 ネルギ
消費量計算
-
外皮
PAL*
モデル建物法(PAL*)
設備
一次エネルギー
消費量計算
主要室入力法
モデル建物法(一次エネ
(標準入力法(通常の
計算法))
ルギー消費量)
ルギ
消費量)((5,000㎡以下)
,
以下)
住
宅
設計・施工指針
(告示の本則)
(判断基準同様)
(告示の附則)
部位毎の外皮仕様
設備毎の仕様
(5,000㎡以下)
BEST
※省エネ判断基準告示及び低炭素認定基準告示に記載の「特別な調査又は研究の結果に基づき、非住宅建築物が外壁、窓等を通しての熱の損失
※省エネ判断基準告示及び低炭素認定基準告示に記載の「特別な調査又は研究の結果に基づき
非住宅建築物が外壁 窓等を通しての熱の損失
の防止に関し、1-3に定める方法による計算による場合とおおむね同等以上の性能を有することを確かめることができる計算」、「特別な調査又は
研究の結果に基づき、2-2及び2-3に定める方法による計算と同等以上に当該非住宅建築物がエネルギーの使用上効率的であることを確かめる
ことができる計算」のこと
21
-13-
【参考】 評価ツールの組合せ
□独立行政法人建築研究所(協力:国土交通省国土技術政策総合研究所)にて、外皮及び
□独立行政法人建築研究所(協力:国土交通省国土技術政策総合研究所)にて
外皮及び一次エネルギー消
次エネルギ 消
費量の各種評価ツールが開発されている。
□外皮と一次エネの評価において、採用できるツールの組合せは複数あるが、外皮と一次エネを評価する際に
重複作業等が生じないよう各ツ ルが作成されている。
重複作業等が生じないよう各ツールが作成されている。
□具体的には、「PAL*算定用WEBプログラムと一次エネルギー消費量算定用WEBプログラム」、「外皮・一
次エネともにモデル建物法入力支援ツール」の組合せを想定し、外皮仕様の入力項目において重複作業が
発生しないよう配慮がなされている。
外皮の評価ツール
一次エネの評価ツール
一次エネルギー消費量
算定用WEBプログラム
PAL*算定用WEBプログラム
標準入力法
(通常の計算法)
or
主要室入力法
簡易評価ツール(5,000㎡以下に限る)
モデル建物法入力支援ツール
モデル建物法入力支援ツール
(PAL*)
( 次エネルギ 消費量)
(一次エネルギー消費量)
住宅・建築物の省エネルギー基準及び低炭素建築物の認定基準に関する技術情報(建築研究所HP):http://www.kenken.go.jp/becc/index.html
4.低炭素建築物認定基準の概要
-14-
22
都市の低炭素化の促進に関する法律(通称:エコまち法)概要(平成24年12月施行)
背
景
東日本大震災を契機とするエネルギー需給の変化や国民のエネルギー・地球温暖化に関する意識の高揚等を踏まえ、市街化区域等
における民間投資の促進を通じて、都市・交通の低炭素化・エネルギー利用の合理化などの成功事例を蓄積し、その普及を図ると
ともに、住宅市場・地域経済の活性化を図ることが重要
法律の概要
●基本方針の策定(国土交通大臣、環境大臣、経済産業大臣)
●民間等の低炭素建築物の認定
●低炭素まちづくり計画の策定(市町村)
【認定低炭素住宅に係る所得税等の軽減】
居住年
所得税(ローン減税)
最大減税額
引き上げ(10 年間)
所得税
(投資型)
最大減税額
H25年~
H26年3月
300万円
( 般200万円)
(一般200万円)
-
H26年4月~
H29年
500万円
(一般400万円)
65万円
都市機能の集約化
○病院・福祉施設、共同住宅等の集約整備
登録免許税率引下げ
(~H26年3月)
保存登記
0.1%
(一般
0.15%)
民間事業の認定制度の創設
○民間等による集約駐車施設の整備
移転登記
建築物の新築等時の駐車施設附置義務の特例
0.1%
(一般
0.3%)
○歩いて暮らせるまちづくり
公共交通機関の利用促進等
○バス路線やLRT等の整備、共同輸配送の実施
バス・鉄道等の各事業法の手続特例
○自動車に関するCO2の排出抑制
(歩道・自転車道の整備、バリアフリー化等)
【容積率の不算入】
低炭素化に資する設備(蓄電池、蓄熱槽等)について通常の
建築物の床面積を超える部分
【認定のイメージ】
〈戸建住宅イメージ〉
天井断熱
180mm
暖冷房は
エアコン
外壁断熱
100mm
東西窓
の日除け
緑・エネルギーの面的管理・利用の促進
太陽光発電パネル
南窓の
軒ひさし
建築物の低炭素化
+
○民間等の先導的な低炭素建築物・
○民間等の先導的な低炭素建築物
住宅の整備
窓は複層ガラス
(可能なら断熱
サッシ)
樹林地等に係る管理協定制度の拡充
○未利用下水熱の活用
民間の下水の取水許可特例
○都市公園・港湾隣接地域での太陽光発電、蓄電池等の設置
占用許可の特例
高効率給湯器
床断熱
100mm
○NPO等による緑地の保全及び緑化の推進
等
24
低炭素建築物の認定基準と認定状況(都市の低炭素化の促進に関する法律:平成24年12月施行)
z 省
省エネ法の省エネ基準に比べ、一次エネルギー消費量が△10%以上となること。
ネ法の省 ネ基準に比 、 次 ネルギ 消費量が 10%以上となること。
z その他の低炭素化に資する一定の措置が講じられていること。
定量的評価項目(必須項目)
選択的項目
①HEMS又はBEMSの設置
②再生可能エネルギーと連系した蓄電池の設置
■躯体の低炭素化
または
⑤住宅の劣化の軽減に資する措置
⑥木造住宅又は木造建築物である
⑦高炉セメント又はフライアッシュセメントの使用
、
・省エネ法の省エネ基準に比べ
省エネ法の省エネ基準に比べ、
一次エネルギー消費量(家電等のエネルギー
消費量を除く)が、△10%以上となること。
+
③節水に資する機器(便器、水栓など)の設置
④雨水、井戸水又は雑排水の利用のための設備の設置
。
○一次エネルギー消費量の基準
■節水対策
行素標
C 政化準
A 庁に的
S が資な
B 認す建
E める築
E る建物
等も築と
の物比
とべ
して
て
所低
管炭
)
・ヒートショックや結露の防止など
ヒ トショックや結露の防止など、居住者の
居住者の
健康に配慮した適切な温熱環境を確保する
観点から、現行省エネ基準(H11基準)レベル
の断熱性等を求める。
(省エネ法の省エネ基準と同水準)
■ヒートアイランド対策
⑧一定のヒートアイランド対策(屋上・壁面緑化等)の実施
これまでの認定状況(平成25年12月末時点)
10%
省エネ法の
省エネ基準
(
以下の8つの措置のうち、2項目以上を講じていること。
■HEMS等の導入
○外皮の熱性能の基準
低炭素基準
-15-
認定対象
合計
一戸建て
1,975件
共同住宅
,
1,333件
(22棟)
合計
3,308件
低炭素建築物認定基準の施行スケジュール
H24/12/4
H25/10/1
全体
H26/4/1
/ /
H27/4/1
非住宅
一次エネ基準
施行
経過措置期間
外皮基準(PAL)
廃止
施行
完全施行
完
施行
外皮基準(PAL*)
施行
一次エネ簡易入力法(主要室入力法)
適用開始
住宅
外皮基準(U値、η値)
一次エネ基準
施行
外皮の簡易計算法(部位別仕様表)
施行
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
※下線は、平成25年9月30日公布の改正事項
26
【参考1】 省エネ基準改正に伴う省エネ措置の届出様式の扱い
式 扱
-16-
適用する基準に対応する届出様式(平成25年10月1日~)
供非
す住
る宅
部の
分用
途
に
供
す
る
部
分
住
宅
の
用
途
に
PAL + CEC
様式①
H26.3.31まで
PAL + 一次エネ
次 ネ
様式②
H27.3.31まで
ま
PAL*注1 + 一次エネ注2
様式③
H26.4.1~
年間暖冷房負荷/Q値・μ値
/H11仕様基準注3
様式①
H27 3 31まで
H27.3.31まで
様式②
H25.10.1~
H27.3.31まで
H26.4.1~
UA 値
値・η
ηA値 + 一次エネ
次エネ
様式③
H25仕様基準(附則)注4
① H22年 4月1日版
② H25年10月1日版
②’ H25年10月1日版附則様式
②
[③ H26年 4月1日予定版(PAL*対応版)]
様式②’
H25.10.1~
注1:モデル建物法(PAL*)を含む
注2:主要室入力法、モデル建物法(一次エネ)を含む
注3:住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針
(平成18年国土交通省告示第378号)
注4:住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針
(平成25年国土交通省告示第907号)
注:新築・改築以外の届出を行う場合は、上記の経過措置期間に関係なく適用した基準に対応した様式を使用すること
28
複合建築物において適用する届出様式の組合せ(平成25年10月1日~)
住宅の用途に供する部分
[~H27.3.31]
年間暖冷房負荷/Q
値・μ値/H11仕様基準
[H25.10.1~]
UA値・ηA値+一次エ
ネルギー消費量
[H25.10.1~]
H25仕様基準(附則)注
[~H26.3.31]
PAL+CEC
[~H26.3.31]
①
[H25.10.1~
H26.3.31]
非住宅部分:①
住宅部分:②
住
部分 ②
[H25.10.1~
H26.3.31]
非住宅部分:①
住宅部分:②’
住
部分 ②
[(H25.4.1)~
H27.3.31]
PAL+一次エネルギー
消費量
[H25.10.1~
H27.3.31]
非住宅部分:②
住宅部分:①
[H25.10.1~
H27.3.31]
②
[H25.10.1~
H27.3.31]
非住宅部分:②
住宅部分:②’
[H26.4.1~]
PAL*注1+一次エネル
ギー消費量
ギ
消費量注2
[H26.4.1~H27.3.31]
非住宅部分:③
住宅部分:①
[H26.4.1~]
③
[H26.4.1~]
非住宅部分:③
住宅部分:②’
住宅部分:②
注3
非
住
宅
の
用
途
に
供
す
る
部
分
① H22年 4月1日版
② H25年10月1日版
②’ H25年10月1日版附則様式
②
[③ H26年 4月1日予定版(PAL*対応版)]
4
注1:モデル建物法(PAL*)を含む
注2:主要室入力法、モデル建物法(一次エネ)を含む
注3:住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針
(平成18年国土交通省告示第378号)
注4:住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針
(平成25年国土交通省告示第907号)
注:新築・改築以外の届出を行う場合は、上記の経過措置期間に関係なく適用した基準に対応した様式を使用すること
-17-
29
【参考2】 建築物の省エネ投資促進税制
・平成25年10月1日閣議決定 (消費税率及び地方
消費税率の引上げとそれに伴う対応について)
・産業競争力強化法 平成25年12月4日公布
平成26年1月20日施行
建築物の省エネ投資促進税制(法人税・所得税等)
一定の省エネ設備の取得等をし、事業の用に供した場合は即時償却(特別償却)又は税額控除を可能とする。
定の省エネ設備の取得等をし 事業の用に供した場合は即時償却(特別償却)又は税額控除を可能とする
概要
○産業競争力強化法の制定に伴い、製造業・非製造業の生産性向上を図る「生産性向上を促す設備等投資促進税制」
○産業競争力強化法 制定 伴
製造業 非製造業 生産性向上を図る「生産性向上を促す設備等投資促進税制
において、建築物全体の省エネ性能に大きく影響するLED等の照明や断熱窓等の先端的な省エネ設備(※1)について、以下の
特例措置を講じる。また、建築物本体の省エネ化についても、一定の利益率向上(※2)があれば、同様の措置の対象となる。
なお、新築・改修のいずれの場合も対象となる。
取得等の期間
H26.1.20
(産業争力強化法
の施行日)
~H28.3.31
H28.4.1~H29.3.31
対象
事業の用に
供した一定
の設備等
償却率等
即時償却
又は
税額控除5%(建物・構築物は3%)
(建物 構築物は3%)
特別償却50%(建物・構築物は25%)
又は
税額控除4%(建物・構築物は2%)
(※1) A類型
先端的設備
一定の建物(断熱材・断熱窓)、建物附属設備(照明設
備、冷暖房、昇降機設備等)、器具備品等で、最新モデ
ルかつ生産性向上要件(旧モデル比で年平均1%以上
向上)を満たすもの
向上)を満たすもの。
(※2) B類型
生産ラインやオペレーションの改善に資する設備
建物、建物附属設備、器具備品等で、経済産業局の
確認を受けた投資計画上の投資利益率が15%以上(中
小企業者等は5%以上)であるもの。
※税額控除は、当期法人税額の20%が上限
施策の背景
○
○
近年、オフィスなどの業務部門(建築物部門)におけるエネルギー消費量は著しく増大
近年 オ
などの業務部門(建築物部門)における ネ ギ 消費量は著しく増大
しており、ビルの省エネ化の促進は、将来世代にわたって持続可能な社会を
実現するために不可欠。
「日本再興戦略」(平成25年6月閣議決定)において以下のとおり位置付け
・ 省エネの最大限の推進を図るため、ビルの省エネ改修の促進等を図る
・ 今後3年間で、設備投資を2012年度の約63兆円から、リーマンショック前 の水準
(年間約70兆円)に回復させることを目指す
【最終エネルギ
消費の推移】
【最終エネルギー消費の推移】
1990-2011
運輸部門
23.2%
26.5%
50.3%
+5%
1990-2011
住宅・建築物部門 33.8%
33 8%
産業部門
43.0%
+33%
33%
住宅 +25%
建築物+41%
1990-2011
▲11%
1990
-18-
23.3%
2011
31
1.生産性向上設備投資促進税制の対象(全体像)
¾ 質の高い設備投資の促進によって事業者の生産性向上を図り、もって我が国経済の発展を図る
ため、「先端設備」や「生産ラインやオペレーションの改善に資する設備」を導入する際の税制措
置を新設。
B:生産ラインやオペレーション
生産
の改善に資する設備
類型
A:先端設備
対象設備
(要件)
件
「機械装置」及び一定の「工具」「器具備品」
機械装置」及び 定の 工具」 器具備品」
「建物」「建物附属設備」「ソフトウエア」のう
ち、下記要件を全て満たすもの(サーバー
及びソフトウエアについては中小企業者等
が取得するものに限る )
が取得するものに限る。)
①最新モデル
②生産性向上(年平均1%以上)
③最低取得価額以上
確認者
「機械装置」「工具」「器具備品」「建物」「建
物附属設備」「構築物」「ソフトウエア」のう
ち、下記要件を全て満たすもの
①投資計画における投資利益率が
年平均15%以上
(中小企業者等は5%以上)
②最低取得価額以上
工業会等
経済産業局
○産業競争力強化法施行日から平成28年3月31日まで
産 競争
施
成
:即時償却と税額控除(5%。ただし、建物・構築物は3%)の選択制
○平成29年3月31日まで
:特別償却(50%。ただし、建物・構築物は25%)と税額控除(4%。ただし、
特別償却(50% ただし 建物 構築物は25%)と税額控除(4% ただし
建物・構築物は2%)の選択制
税制措置
※ ただし、税額控除における税額控除額は、当期の法人税額の20%が上限
32
2.対象設備リスト
¾ 具体的な対象設備は下記表のとおり。
¾ ただし、生産等設備(事業の用に直接供される減価償却資産)のみが対象であり、本店、寄宿舎
等の建物、事務用器具備品、福利厚生施設等(いわゆるバックオフィス)は対象外。
B:生産ラインやオペレーション
の改善に資する設備
A:先端設備
設備種類
機械装
機械装置
工具
器具備品
建物
建物附属設備
ソフトウエア
用途又は細目
全て
全
ロール
試験又は測定機器
陳列棚及び陳列ケースのうち、冷凍機付又は冷蔵機付のもの
冷房用又は暖房用機器
電気冷蔵庫、電気洗濯機その他これらに類する電気又はガス機器
氷冷蔵庫及び冷蔵ストッカー(電気式のものを除く。)
サーバー用の電子計算機(その電子計算機の記憶装置にサーバー
用のオペレーティングシステムが書き込まれたもの及びサーバー用
のオペレーティングシステムと同時に取得又は製作をされるもの)
製
断熱材
断熱窓
電気設備(照明設備を含み、蓄電池電源設備を除く。)
冷房、暖房、通風又はボイラー設備
昇降機設備
アーケード又は日よけ設備(ブラインドに限る。)
日射調整フィルム
設備の稼働状況等に係る情報収集機能及び分析・指示機能を有す
るもの
※ サーバー用の電子計算機については、中小企業者等(情報通信業のうち自己
サ バ 用 電子計算機に
は 中小企業者等(情報通信業 うち自己
の電子計算機の情報処理機能の全部又は一部の提供を行う事業を行う法人
を除く。)が取得又は製作をするものに限る。
※ ソフトウエアについては、中小企業者等が取得又は製作をするものに限る。
-19-
設備種類
機械装置
工具
器具備品
建物
建物附属設備
構築物
ソフトウエア
用途又は細目
全て
全て
全て
全て
全て
全て
全て
※ サーバー用の電子計算機については、情報通信業
のうち自己の電子計算機の情報処理機能の全部
うち自
電子計算機 情報処理機能 全部
又は一部の提供を行う事業を行う法人が取得又は
製作をするものを除く。
33
3-1.先端設備の要件確認スキーム
経済産業省
定期的に
証明書発行
状況を報告
②設備の確認・
証明書発行依頼
(性能要件等の分
かる資料を添付)
①証明書発行依頼
設備の取得等
を行う者
④証明書転送
機器メーカー等
③証明書発行
工業会等
④’設備取得等
④
設備取得等
⑤税務申告の際、
確定申告書等に
証明書を添付
所轄の税務署
<工業会等の確認内容>
○最新モデル要件を満たしていることの確認
○生産性向上(年平均1%以上)要件を満たしていること
の確認
(同一メーカーにおける旧モデルとの比較とし、使用する
指標は工業会等の判断による)
耐用年数省令の設備の
種類毎(機械装置のみ
で55種)に業界団体を
指定
34
3-2.先端設備の要件:最新モデル
¾ A:先端設備については、A要件①~③を全て満たす設備が対象。
先端設備に
は 要件① ③を全 満たす設備が対象
¾ そのうち、A要件①及び②については、メーカーの申請に基づき工業会等が確認・証明。
A要件①:最新モデル
9 最新モデルであること。最新モデルとは、各メ
最新モデルであること。最新モデルとは、各メーカーの中で、下記のいずれかのモデルをいう。
カ の中で、下記のいずれかのモデルをいう。
イ 一定期間内(機械装置:10年以内、工具:4年以内、器具備品:6年以内、建物及び建物附
属設備:14年以内、ソフトウエア:5年以内)に販売が開始されたもので、最も新しいモデル
ロ 販売開始年度が取得等をする年度及びその前年度であるモデル
<事例>(それぞれ、2013年に設備を取得したものとする)
A機械【X社】
2010年販売開始
(以降、新モデルなし)
B機械【X社】
2008年販売開始
(2010年に最新モデル
であるA機械販売)
C機械【Y社】
2012年販売開始
(2013年に最新モデル
であるD機械販売)
E機械【Z社】
2000年販売開始
(以降、新モデルなし)
○
×
○
×
10年以内の最新モデル
10年以内だが、旧モデル
旧モデルだが、販売開始年度が
取得の前年度(上記ロ)
最新モデルだが、10年超
-20-
35
3-3.先端設備の要件:生産性向上
A要件②:生産性向上
9 旧モデル(最新モデルの一世代前モデル)と比較して、「生産性」が年平均1%以上向上しているもので
あること。(※)
※ ただし、ソフトウエアについては、この生産性向上要件は不適用。
ただし ソフトウエアについては この生産性向上要件は不適用
9 「生産性」の指標については、「単位時間当たりの生産量」「精度」「エネルギー効率」等、メーカーの提
案を元に、各工業会がその設備の性能を評価する指標として妥当であるかを判断。
9 あくまで比較するのは同メーカー内での新モデル・旧モデルのみであり、他メーカーとの比較や、ユー
ザーが元々使用していたモデルとの比較は行わない。
9 特注品であっても、カスタムのベースとなる汎用モデルや中核的構成品がある場合は、そのベースと
なる旧モデルとの比較を行う。
<事例>
F機械(2010年販売)
単位時間当たり生産量105
一代前モデルG機械(2008年販売)
単位時間当たり生産量100
H機械(2010年販売)
単位時間当たり生産量105
一代前モデルI機械(2000年販売)
代前 デ 機械(
年販売)
単位時間当たり生産量100
(2013年に最新モデルであるJ機械販売)
一代前モデルK機械(2012年販売)単位時間
当たり生産量100
二代前モデルL機械(2010年販売)
単位時間当たり生産量95
○
○
×
{(105-100)÷100}÷2年=年
平均2 5%の向上
平均2.5%の向上
{(105-100)÷100}÷10年=年
平均0 5%の向上
平均0.5%の向上
{(100-95)÷95}÷2年=
年平均2 6%の向上
年平均2.6%の向上
(旧モデルだが、販売開始年度が
取得の前年度(前ページの
最新モデル要件ロ)の場合)
36
3-4.先端設備の要件:最低取得価額
A要件③:最低取得価額
9 最低取得価額以上のものであること。最低取得価額は、設備種類毎に設定(下表のとおり)。
9 工具、器具備品、建物附属設備及びソフトウエアについては、単品価額での要件に準ずるものとして、年
工具 器具備品 建物附属設備及びソフトウエアについては 単品価額での要件に準ずるものとして 年
度合計額での要件を設定。
設備種類
最低取得価額
機械装置
単品160万円
工具及び器具備品
単品120万円(単品30万円かつ合計120万円を含む。)
建物及び建物附属設備
単品120万円(建物附属設備については、単品60万円かつ合計120万円
を含む。)
ソフトウエア
単品70万円(単品30万円かつ合計70万円を含む。)
<事例>
1台300万円の
機械装置を購入
1台40万円の冷蔵庫(器具備品)
を4台 合計160万円購入
を4台、合計160万円購入
○
○
1台20万円の冷蔵庫(器具備品)
を8台 合計160万円購入
を8台、合計160万円購入
×
合計額は満たしているが、
単品30万円を満たさず
-21-
37
4-1.生産ラインやオペレーションの改善に資する設備の要件確認スキーム
※2 経済産業局による確認は、
設備の取得等の前に実施する
こと
経済産業局(※2)
経済産業省
運用に関する指導・協
議・相談等
③確認書発行申請
(①の投資計画及び
②の税理士・会計士
確認書を添付)
④確認書発行
定期的に投資計
画の履行状況を
報告
①投資計画案の確認依頼
設備の取得等
を行う者
投資計画案の内容確認
②税理士・会計士確認書発行
②税理士
会計士確認書発行
税理士
又は会計士(※1)
※1 本スキームを利用する際は、導入者の企業規
模によらず、税理士等の確認が必要となる(会計監
査人や顧問税理士等でなくても可)
⑤税務申告の際、
確定申告書等 確
確定申告書等に確
認書を添付
所轄の税務署
<税理士等及び経産局の確認内容>
○対象設備の確認
(投資目的に必要不可欠な設備であることの確認)
○投資利益率要件を満たしていることの確認
(投資の効果としてのリターンの算出方法の確認等)
38
4-2.生産ラインやオペレーションの改善に資する設備の要件:投資利益率
¾ B:生産ラインやオペレーションの改善に資する設備については、B要件①及び②を全て満たす
生産 イ やオペ
シ
改善 資する設備
は 要件①及び②を全 満たす
設備が対象。
¾ そのうち、B要件①については、経済産業大臣(経済産業局)が確認・証明。
B要件①:投資利益率
9 事業者が策定した投資計画で
事業者が策定した投資計画で、その投資計画におけるその設備投資による効果として年平均の投資利益
その投資計画におけるその設備投資による効果として年平均の投資利益
率が15%以上(中小企業者等にあっては5%以上)となることが見込まれるものであることにつき、経済産業
大臣(経済産業局)の確認を受けたものであること。
9 対象となる設備は
対象となる設備は、その投資計画に記載されている設備で、その事業者にとって投資目的を達成するため
その投資計画に記載されている設備で その事業者にとって投資目的を達成するため
に必要不可欠なものとする。
9 なお、年平均の投資利益率は、次の算式によって算定。
<算式>
「営業利益+減価償却費※1」の増加額※2
設備投資額※3
※1 会計上の減価償却費
※2 設備の取得等をする年度の翌年度以降3年度の平均額
※3 設備の取得等をする年度におけるその取得等をする設備の取得価額の合計額
39
-22-
4-3.生産ラインやオペレーションの改善に資する設備の要件:最低取得価額
B要件②:最低取得価額
9 最低取得価額以上のものであること。最低取得価額については、A要件③と同じ。
(なお、構築物は建物と同条件とする。)
設備種類
最低取得価額
機械装置
単品160万円
工具及び器具備品
単品120万円
(単品30万円かつ合計120万円を含む。)
建物、建物附属設備及び
構築物
単品120万円
(建物附属設備については、単品60万円かつ合計120万円を含む。)
ソフトウエア
単品70万円
(単品30万円かつ合計70万円を含む。)
(単品30万円かつ合計70万円を含む
)
40
5-1.中小企業者等に対する上乗せ措置:中小企業投資促進税制
¾ 中小企業者等
中小企業者等については、下記対象設備限定で、別途「中小企業投資促進税制」において上乗せ
は
記対象設備限定
別途「中小企業投資促進税制 お
上乗
措置が適用できる。(生産性向上設備投資促進税制よりも更に措置内容を拡充。)
上乗 措置 対象設備
上乗せ措置の対象設備
中小企業投資促進税制の対象設備のうち、以下のa又はbの設備。
【上乗せ措置の対象設備a 先端設備】
生産性向上設備投資促進税制の「先端設備」の要件(A要件①~③)を全て満たす設備
((※1,2)。
, )。
※1 機械装置のうち「ソフトウエア組込型機械装置(あらかじめプログラムが組み込まれた専用のコンピューターが搭載
され、そのコンピューターからの指令に基づいて作動する機械装置)」については、A要件①(最新モデル要件)におい
ては 最新モデルに加え
ては、最新モデルに加え、一代前モデルも対象とする。(一代前モデルの詳細はP.12参照)
代前モデルも対象とする ( 代前モデルの詳細は 2参照)
※2 ソフトウエアについては、A要件②(生産性向上要件)は適用しない。
【上乗せ措置の対象設備b 生産ラインやオペレーションの改善に資する設備】
生産性向上設備投資促進税制の「生産ラインやオペレーションの改善に資する設備」の要件(B
要件①及び②)を全て満たす設備
41
-23-
5-2.中小企業者等に対する上乗せ措置:対象設備の取得価額要件
中小企業投資促進税制
の対象設備
機械装置
上乗せ措置 b
上乗せ措置 a
(先端設備)
最低取得価額等
単品160万円以上
(生産ライン等の改善
に資する設備)
適用あり
適用あり
(複数合計120万円以上を含む。※
1)
適用なし
適用あり
単品120万円以上
単品120万円以上
測定工具及び検査工具
一定の電子計算機
(複数合計120万円以上を含む。※
2)
適用あり(サーバー用の電子計算機
適用あり(サ
バ 用の電子計算機
(ソフトウエア(OS)と同時に取得又は
製作をされるものに限る。))
適用あり
一定のデジタル複合機
定のデジタル複合機
単品120万円以上
単品
万円以
適用なし
適用あり
適用あり
適用あり
適用あり(設備の稼働状況等に係る
情報収集機能及び分析・指示機能を
有するものに限る。)
適用あり
試験又は測定機器
一定のソフトウエア
単品120万円以上
(複数合計120万円以上を含む。
※1)
単品70万円以上
(複数合計70万円以上を含む。※3)
普通貨物自動車
車両総重量3.5トン以上
適用なし
適用なし
内航船舶
対象は取得価額の75%
適用なし
適用なし
※1 複数合計120万円以上取得で、現行措置又は上乗せ措置を適用する場合には、単品30万円以上であることが必要。
※2 複数合計120万円以上取得で上乗せ措置を適用する場合には、単品30万円以上であることが必要。
※3 複数合計70万円以上取得で上乗せ措置を適用する場合には、単品30万円以上であることが必要。
42
5-3.中小企業者等に対する上乗せ措置:ソフトウエア組込型機械装置
一代前モデル
9 上乗せ措置の対象設備aにおいて、ソフトウエア組込型機械装置限定で対象となる「一代前モデル」とは、
各メ カ の中で 下記要件を全て満たすものをいう
各メーカーの中で、下記要件を全て満たすものをいう。
①最新モデルと同じ種類、用途及び細目の設備のうち、最新モデルに対して最も近い年度に販売が開始さ
れたものであること。
②10年以内に販売が開始されたものであること。
②10年以内に販売が開始されたものであること
③最新モデル自体がその一代前モデルと比べて生産性向上要件(P.5参照)を満たすものである場合に
おいて、その一代前モデルがその直前のモデル(二代前モデル)と比べて生産性向上要件(同上)を満た
すものであること。
<事例>
機
A機械(最新モデル)
B機械(一代前モデル)
C機械(二代前モデル)
2010年販売開始
単位時間当たり生産量105
2008年販売開始
単位時間当たり生産量100
【B機械との生産性比較】
{(105-100)÷100}÷2年
=年平均2.5%の生産性向上
【C機械との生産性比較】
{(100-95)÷95}÷2年
=年平均2.6%の生産性向上
D機械(最新モデル)
2010年販売開始
単位時間当たり生産量101
E機械(一代前モデル)
2007年販売開始
単位時間当たり生産量100
2006年販売開始
単位時間当たり生産量95
F機械(二代前モデル)
【E機械との生産性比較】
{(101-100)÷100}÷3年
=年平均0.3%の生産性向上
【F機械との生産性比較】
{(100-95)÷95}÷2年
=年平均2.6%の生産性向上
2005年販売開始
単位時間当たり生産量95
×
○
(D機械(最新モデル)が生産性向上要件を満たして
(B機械(一代前モデル)も対象となる)
いないため、E機械(一代前モデル)も対象外)
-24-
43
5-4.中小企業者等に対する上乗せ措置:中小企業投資促進税制の上乗せ措置の内容
税制措置
選択適用
¾ 中小企業者等とは
中小企業者等とは、資本金1億円以下の法
資本金1億円以下の法
人等及び個人事業主をいい、適用される 100%
措置の内容は、以下の中小企業者等の区
分に応じて、以下のとおり。
①資本金3,000万円以下の法人等及び
個人事業主
→即時償却と税額控除10%との選択適用
特別償却
10%
【上乗せ措置】
【上乗せ措置】
特別償却割合
上乗せ
(即時償却)
50%
7%
(※)
控除割合
上乗せ
3%
(現行措置)
特別償却
30%
20%
②資本金3,000万円超1億円以下の法人
→即時償却と税額控除7%との選択適用
税額控除
(現行措置)
【上乗せ措置】
税額控除
7%
税額控除適用
対象法人の拡大
普通償却
1億円
(資本金)
3,000万円
1億円
(資本金)
※200%定率法の場合
要件確認スキーム・確認者
税
」
改善
」
9 生産性向上設備投資促進税制の「先端設備」「生産ラインやオペレーションの改善に資する設備」の要件確認
スキームと同様。
※工業会等の確認内容に関しては、機械装置である場合には、ソフトウエア組込型機械装置に該当するか(該当する場合には、一代前モデルに該当
するか) についての確認も必要となる。
44
6.その他留意事項
○各税制措置の適用関係
9 産業競争力強化法の施行の日以降に取得等をし、かつ、事業の用に供した設備が対象。
(参考)国税庁HP等より抜粋
9 「取得」とは、機械等の所有権を得たこと、つまり機械等を購入等をしたこと。
9 「事業の用に供した」とは、業種・業態・その資産の構成及び使用の状況を総合的に勘案して
れる
れる。
なお、「事業の用に供した日」とは、一般的にはその減価償却資産のもつ属性に従って本来の
目的のために使用を開始するに至った日をいうので、例えば、機械等を購入した場合は、機械
を工場内に搬入しただけでは事業の用に供したとはいえず、その機械を据え付け、試運転を完
了し 製品等の生産を開始した日が事業の用に供した日となる
了し、製品等の生産を開始した日が事業の用に供した日となる。
判断さ
○産業競争力強化法施行日から平成26年3月31日までの間に、
対象設備の取得等をし、事業に供用した場合
産業競争力強化法施行日から平成26年3月31日までの間に、事業年度(旧事業年度)が終了。
はい
いいえ
旧事業年度内に、各税制措置の対象となる設備の取得等をし、事業に供用。
はい
いいえ
税制措置は、平成26年4月1日を含む新事業年度にて適用。(設備事
業供用年度と税制措置適用年度が不一致。)
税制措置は、通常どおり、設備
事業供用年度にて適用。
45
-25-
【参考3】 建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
非住宅建築物に係る省エネルギー性能の表示のための評価ガイドライン(2013.10)
背景
●省エネ性能の高い建築物が市場で評価され、省エネ改修等を促すような環境整備が必要。
●現状、非住宅建築物については、省エネルギー性能に特化した表示の統一的な指標が無い。
※総合的な指標としては CAS
※総合的な指標としては、CASBEEが活用されている。
が活用されて る
●今般、省エネ基準、低炭素建築物認定基準において、建築物全体の省エネルギー性能を評価
可能な「一次エネルギー消費量基準」を導入(H25.1)。
可能な
次 ネルギ 消費量基準」を導入(H25.1)。
対応
● 省エネ基準等と整合のとれた設計一次エネルギー消費量計算をベースとして、
省エネ基準等と整合のとれた設計 次エネルギ 消費量計算をベ スとして
非住宅建築物の省エネルギー性能に係る評価・表示の考え方・留意点をまとめたガイドライン
を公表[H25.10国土交通省住宅局]
<ガイドラインのポイント>
○設計時の省エネルギー性能(一次エネルギー消費量)をベースに評価
○既存建築物においても簡便に評価
・図面が残っていない場合でも デフォルト仕様を選択することにより評価可能
・図面が残っていない場合でも、デフォルト仕様を選択することにより評価可能
・旧省エネ基準等で評価された建物も、共通指標に読み替えることにより評価可能
○専門知識を有しない者にとっても、分かりやすい表示
○規模・用途が異なる建築物の省エネルギー性能が比較評価できる評価・表示
評価機関等がこれを参考に、任意の評価・表示(第三者認証)を行うことを想定
-26-
建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の概要(案)
[平成26年春頃開始予定]
(BELS:Building Energy-efficiency Labeling System)
■非住宅建築物に係る省エネルギー性能の表示のための評価ガイドライン
(2013.10)に基づき(一社)住宅性能評価・表示協会において、省エネル
ギー性能に特化したラベリング制度を構築。
項目
概要
制度運営
主体
一般社団法人 住宅性能評価・表示協会
対象建物
新築及び既存の非住宅建築物
評価対象
建築物全体の設計時の省エネルギー性能
※評価手法によっては、フロア単位等も可能
評価手法
、
ア単位等も可能
評価者
評価指標
評価実施機関による第三者評価
評価実施者:一級建築士等で講習を受講し修了した者
・一次エネルギー消費量及び
BEI(Building Energy Index)=設計一次エネ/基準一次エネ
【評価スキーム】
申請( WEBプログラム等を
用いて省エネ性能を計算)
一般申請者
般申請者
評価実施機関
評価の実施
(評価書交付、表示プレート発行)
BEI(設計
計値/基準値)
表示プレートのイメージ(案)
good
0.0
0.5
0.7
0.9
1.0
1.1
★★★★★
BEI≦0.5
★★★★ 0.5<BEI≦0.7
★★★ 0.7<BEI≦0.9
0 7<BEI≦0 9
0.9<BEI≦1.0
★★
1.0<BEI≦1.1
★
BEIと☆との関係
-27-
※既存のみ
2.新しい外皮の指標PAL*について
-29-
新しい外皮基準の指標(PAL*)について
説明内容
1 はじめに
1.
(1) PAL*制定の経緯
(2) PAL*の定義と判断方法
(3) PAL*基準値の設定における考え方
2. PAL*の計算方法におけるPALからの変更点
の計算方法における
からの変更点
(1) 変更点一覧
(2) ペリメータゾーンの算定方法の簡略化について
(3) 潜熱負荷の考慮について
(4) 室使用条件の変更について
3. PAL*算定用WEBプログラムの紹介
(独)建築研究所ホームページ「住宅・建築物の省エネルギー基準及び低炭素建築物の認定基準に関す
る技術情報」 ( http://www.kenken.go.jp/becc/index.html ) にて公開。
1
1‐(1) PAL*制定の経緯
• 背景
– 昨年の審議会での議論において、外皮基準の必要性が指摘された
ことから 低炭素建築物認定基準および平成25年4月施行の改正省
ことから、低炭素建築物認定基準および平成25年4月施行の改正省
エネ基準では、従来のPAL(以下、PALと呼ぶ)を当面の外皮の指
標とすることとした。
• 課題
– PALと一次エネ消費量計算における計算条件の不整合。
PALと 次 ネ消費量計算における計算条件の不整合。
• 地域区分(PAL:A~L の12地域⇔ 一次エネ計算:1~8地域)
• 材料の物性値
• 室使用条件等
• 対応
– 平成25年9月公布の省エネ基準及び低炭素建築物の認定基準にお
成 年
布 省
基
び
素建築物
定基
いて、新しい外皮基準の指標PAL*(読み方:パルスター)を制定。
• 一次エネ消費量計算の計算条件の整合を取るとともに、計算方法を見直す。
次 ネ消費量計算の計算条件の整合を取るとともに、計算方法を見直す。
2
-31-
1‐(2) PAL*の定義と判断方法
• PAL*の定義
ペリメーターゾーンのイメージ
– 各階の屋内周囲空間(ペリメータゾー
ン)の年間熱負荷をペリメータゾーンの
床面積の合計で除して得た数値。単位
は[MJ/m
/ 2年]。
PAL*=
最上階
①
②
中間階
ペリメータゾーンの年間熱負荷(MJ/年)
ペリメータゾーンの床面積(
ペリメ
タゾ ンの床面積(m2)
最下階
③
ピロティ
• 判断方法
① 屋根及び外壁に基づくペリメ
屋根及び外壁に基づくペリメータゾー
タゾ
ン
– 建物用途別に地域ごとに定められた
判断基準値以下であること。
② 外壁に基づくペリメータゾーン
③ 外気に接する床及び外壁に基づくペ
リメータゾーン
PAL* ≦ 判断基準値
※PALの規模補正係数は廃止(後述)
3
1‐(3) PAL*基準値の設定における考え方
• PAL基準値と同等の水準
– 建物用途ごとにモデル建物を想定し、それぞれ10ケースの外皮仕様でのP
ALとPAL*を計算。
ALとPAL*を計算
– その相関関係から、PAL基準値に相当するPAL*の値を基準値設定の目
安とする。
• 事務所のPAL*基準値の設定の例
– 10ケースの外皮仕様
ケ
外皮仕様
ケース
ID
マー
カー
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
◆
*
▲
●
■
◆
*
▲
●
■
外壁断熱厚
硬質ウレタン20mm
硬質ウレタン15mm
硬質ウレタン15mm
断熱なし
断熱なし
硬質ウレタン20mm
硬質ウレタン15mm
硬質ウレタン15mm
断熱なし
断熱なし
外壁
U値
0.89
1.07
1.07
2.48
2.48
0.89
1.07
1.07
2.48
2.48
屋根断熱厚
硬質ウレタン50mm
硬質ウレタン25mm
硬質ウレタン10mm
硬質ウレタン10mm
断熱なし
硬質ウレタン50mm
硬質ウレタン25mm
硬質ウレタン10mm
硬質ウレタン10mm
断熱なし
屋根
U値
0.40
0.63
0.96
0.96
1.46
0.40
0.63
0.96
0.96
1.46
窓
窓U 窓η
透明+low-εシルバー(銀1層)(アルゴン封入)
透明フロート二重
透明フロート単板
透明フロート二重
透明フロート単板
高性能熱反シルバー系(SS14)+透明+中間色ブラインド
高性能熱反シルバー系(SS20)+透明
高性能熱反シルバー系(SS14)
高性能熱反シルバー系(SS20)+透明
高性能熱反シルバー系(SS14)
2.2
3.5
6.3
3.5
6.3
2.7
3.2
5.5
3.2
5.5
0.58
0.73
0.84
0.73
0.84
0.19
0.27
0.33
0.27
0.33
(次ページへ続く)
-32-
4
(前ページからの続き)
PAL*基準値の設定における考え方
•1‐(3)
事務所等の基準値設定の例(続き)
事務所等の基準値設定の例
– PALとPAL*の相関関係
800
800
800
200
0
600
400
200
800
200
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
0
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
800
800
0
400
200
0
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
800
8地域
600
400
200
600
400
200
0
800
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
800
PA
AL*[MJ/m2年]
600
0
0
200
7地域
PA
AL*[MJ/m2年]
PAL*[MJ/m2年]
P
200
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
800
6地域
400
400
0
0
800
800
5地域
600
600
0
0
800
PAL*[MJ/m2年]
P
400
0
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
4地域
600
PAL*[MJ/m2年]
400
3地域
PAL*[MJ/m2年]
600
0
800
2地域
PAL*[MJ/m2年]
PAL*[MJ/m2年]
1地域
0
0
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
800
0
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
800
– 事務所等のPAL*基準値
建物用途
PAL
事務所等
300
PAL*
1地域
2地域
3地域
4地域
5地域
6地域
7地域
8地域
430
430
430
450
450
450
450
590
基準値変更の要因は
PALとPAL*の計算
PALとPAL
の計算
方法の違い(後述)に
よる。
5
PAL*の基準値
•
•
建物用途別に地域ごとに基準値を設ける。 ⇒ 地域補正係数は廃止
ホ
ホテル等、病院等、集会所等は用途を細分化。
等 病院等 集会所等は用途を細分化
•
複数用途からなる建物に適用する基準値は、その建物を構成する各用途のペリメータゾーン面積
によって、基準値を按分した値とする。
PAL*
建物用途
1地域
2地域
3地域
4地域
5地域
6地域
7地域
8地域
430
430
430
450
450
450
450
590
客室部
560
560
560
450
450
450
500
690
宴会場部
960
960
960
1250
1250
1250
1450
2220
病室部
790
790
790
770
770
770
790
980
非病室部
420
420
420
430
430
430
440
670
物品販売業を営む店舗等
610
610
610
710
710
710
820
1300
学校等
390
390
390
450
450
450
500
690
飲食店等
680
680
680
810
810
810
910
1440
図書館等
540
540
540
550
550
550
550
670
体育館等
770
770
770
900
900
900
900
1100
映画館等
1470
1470
1470
1500
1500
1500
1500
2100
事務所等
ホテル等
病院等
集会所等
6
-33-
2.PAL*の計算方法におけるPALからの変更点
算
変更
(1) 変更点一覧
(2) ペリメータゾーン面積の拾い方の簡略化について
(3) 潜熱負荷の考慮について
( ) 室使用条件の変更について
(4)
室使用条件 変更
7
2‐(1) PAL*の計算方法におけるPALからの変更点
1. 地域区分の変更
– 一次エネ消費量の計算条件(1~8地域)に統一。
2. 材料の物性値の変更
– 一次エネ消費量の計算条件(物性値)に統一。
3. ペリメータゾーン面積の拾い方の変更
– 面積の拾い方を簡略化。
※2‐(2)で説明
( )
4. 潜熱負荷の
潜熱負荷の考慮
考慮
– PAL*の熱負荷は、潜熱負荷を含めて評価。
熱負荷は、潜熱負荷を含め 評価。
※2‐(3)で説明
※
( ) 説明
5. 想定する室使用条件の
想定する室使用条件の変更
変更
※室使用条件:年間空調時間、および、内部発熱(人体・照明・機器)、新鮮外気導入量
– 一次エネ消費量の計算条件(室使用条件)に統一。 ※2‐(4)で説明
8
-34-
2‐(2) ペリメータゾーン面積の拾い方の簡略化について
•
外壁毎
外壁毎に一律奥行5mのペリメータゾーン面積を設定
律奥行
タゾ
積を設定
– 外周長×5mで計算可能
– 規模補正の廃止(後述)
•
屋根や外気又は接する床がある場合は、それらに属するペリメータゾーン面積
を外壁に属するペリメータゾーン面積に加算する。
ペリメータゾーン面積の拾い方の例(平面)
ペリメータゾーン面積の拾い方の例
(平面)
隅角の2等分線
方位ごとに外周長さ×5m
5
5
35
5
5
5
ペリメータゾーン(S)
5
Zzzzzz
25
ペリメータゾー
ーン(E)
25
ペリメータゾー
ーン(E)
ペリメータゾーン(S)
ペリメー
ータゾーン(W)
ペリメー
ータゾーン(W)
外
皮
ペリメータゾーン(N)
5
ペリメータゾーン(N)
5
35
方位の異なる外壁に属するペリメー
方位の異なる外壁に属するペリメ
タゾーンの重複を許して、面積を拾う
PAL
PAL*
(次ページへ続く)
9
(前ページからの続き)
ペリメータゾーン面積の拾い方の例(平面)
ペリメータゾーン面積の拾い方の例
(平面)
5
5
ペリメ タ
ペリメータ
ゾーン(N2)
5
25
5
5
5
25
5
ペリメータ
ゾーン(E2)
5
5
5
ペリメータゾーン(S)
5
5
35
5
ペリメータゾーン(S)
5
ペリメ タ
ペリメータ
ゾーン(N1)
5
ペリメータ
ゾーン(E2)
ペリメータ
ペリメ
タ
ゾーン(N2)
15
5
ペリメータ
タゾーン(W)
ペリメータ
タゾーン(W)
ペリメータ
ゾーン(E1)
ペリメータ
ペリメ
タ
ゾーン(N1)
20
5
5
15
5
ペリメータ
ゾーン(E1)
20
5
5
4
5
8
8
5
4
35
5
5
5
35
5
35
Zzzzzz
PAL
方位の異なる外壁に属するペリメー
タゾーンの重複を許して 面積を拾う
タゾーンの重複を許して、面積を拾う
PAL*
(次ページへ続く) 10
-35-
ペリメータゾーン面積の拾い方の例(断面)
(前ページからの続き)
:屋根又は外気に接する床、及び外壁に属するペ
リメ タゾ
リメータゾーンが重複している部分
が重複し
る部分
屋根又は外気に接する床に属するペリメータゾーン
外壁に属するペリメ タゾ
外壁に属するペリメータゾーン
外皮(水平面)
外皮(水平面)
外
皮
鉛
直
面
鉛
直
面
鉛
直
面
鉛
直
面
(
(
外
皮
(
外
皮
(
外
皮
)
)
)
)
外皮(水平面)
5
5
2
13
35
5
5
5
ドライエリア
地下階は原則としてPAL計算対象外。
階 原則
計算対象外。
ただし、ドライエリア等の外皮に面する部分は計算対象。
5
2
13
35
5
5
ドライエリア
地下階は原則としてPAL計算対象外。
ただし、ドライエリア等の外皮に面する部分は計算対象。
屋根及び外気に接する床と外壁に属するペリ
メータゾーンの重複を許して、面積を拾う。
PAL
PAL*
•
仮想床の設定方法は変更なし
階高h>5mの場合、(h/5‐1)層分の仮想床を加算できるものとする。
階高h>5mの場合、(h/5
1)層分の仮想床を加算できるものとする。
例) h=6mの場合、0.2層分の仮想床を加算
11
2‐(2) ペリメータゾーン面積の拾い方の簡略化について
• 規模補正係数の廃止
規模補
数 廃
– PALでは、建物の規模及び階数が小さくなるほど、「外皮面積/ペリメータ
ゾーン面積」が大きくなり 必然的にPALが大きくなるため 規模補正係数
ゾーン面積」が大きくなり、必然的にPALが大きくなるため、規模補正係数
が設定されていた。
– PAL*のペリメータゾーンの算定方法では、規模補正が不要になる。
建物の規模及び階数と「外皮面積/ペリメータゾーン面積」の試算例
4m
立面
2.5
2
PAL
小規模(L=10m)
1.5
1
0.5
大規模(L=100m)
外皮面積/ペリ
リメータ面積
4
4m
~
~
外皮面積/ペリ
リメータ面積
L
平面
~
~
3
3
L
PAL*
2.5
2
1.5
大規模(L=100m)
1
0.5
小規模(L=10m)
小規模(L
10m)
0
0
1F 2F 3F 4F 5F 6F 7F 8F 9F 10F
地上階数
1F 2F 3F 4F 5F 6F 7F 8F 9F 10F
地上階数
PAL:小規模、階数が少なくなるほど大きくなる。
PAL:小規模
階数が少なくなるほど大きくなる
PAL*:規模、階数によらず、ほぼ一定。
12
-36-
2‐(3) 潜熱負荷の考慮について
• PAL*の熱負荷は、潜熱負荷を含めて評価する。
熱負荷
熱負荷を含
す
潜熱負荷の有無によるPAL*の差異(事務所の例)
800
800
潜熱含む
y = 0.93 x + 119
400
潜熱含まず
200
y = 0.96 x + 38
800
3地域
y = 0.99 x + 131
600
PAL*[MJ/m
m2年]
600
2地域
PAL*[MJ/m
m2年]
PAL*[MJ/m
m2年]
1地域
400
200
4地域
y = 0.93 x + 135
600
400
y = 0.97 x + 35
200
PAL*[MJ/m
m2年]
800
y = 1.07 x + 125
600
400
y = 1.13 x + 21
200
y = 1.01 x + 49
0
800
0
0
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
800
200
600
y = 0.91 x + 176
400
y = 0.93 x + 79
200
PAL*[M
MJ/m2年]
PAL*[M
MJ/m2年]
400
600
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
0
800
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
y = 0.66 x + 249
200
800
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
8地域
400
0
0
0
800
800
y = 0.70 x + 127
y = 1.02 x + 23
0
800
7地域
6地域
y = 0.97 x + 124
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
800
5地域
600
0
0
800
800
PAL*[M
MJ/m2年]
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
0
PAL*[[MJ/m2年]
0
y = 0.59 x + 403
600
400
y = 0.61 x + 205
200
0
0
0
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
800
0
200 400 600
旧PAL[MJ/m2年]
800
13
2‐(4) 室使用条件の変更について
• 各建物用途における室使用条件の想定
– PAL:建物用途ごとに室使用条件を1~3種類想定。
– PAL* :一次エネ消費量計算で定義する空調室ごとの室使用条件を想定。
建物用途
PAL
PAL*
事務所等
• 1種類
事務室
• 11種類(ただし、室使用条件が同じ室を含む。以下同じ)
事務室、電子計算機器事務室、会議室、社員食
堂、中央監視室など
ホテル等
• 3種類
客室部
非客室高発熱用途
非客室低発熱用途
• 23種類
客室、宴会場、会議室、結婚式場、レストラン、ラ
ウンジ、バーなど
ウンジ、バ
など
病院等
• 2種類
病室部
非病室部
• 20種類
病室 看護職員室 診察室 待合室 手術室
病室、看護職員室、診察室、待合室、手術室、
検査室、集中治療室、解剖室等、レストランなど
物販店舗等
• 1種類
売場
• 9種類
大型店の売場 専門店の売場 ス パ マ
大型店の売場、専門店の売場、スーパーマー
ケットの売場、荷さばき場、事務室など
(次ページへ続く) 14
-37-
(前ページからの続き)
建物用途
PAL
PAL*
学校等
• 2種類
種類
教室部
非教室部
• 18種類
種類
小中学校の教室、高等学校の教室、大学の教室、
職員室、事務室、研究室、電子計算機器演習室、
実験室 実習室 講堂又は体育館など
実験室、実習室、講堂又は体育館など
飲食店等
• 2種類
客席部
非客席部
客席部
• 11種類
レストランの客室、軽食店の客室、喫茶店の客室、
バ
バー、フロント、事務室など
事務室 ど
集会所等
• 2種類
集会室部
非集会室部
• 51種類
アスレチック場の運動場、公式競技用スケート場、
ック場
動場、
競技用 ケ
場、
公式競技用体育館、競技場の客席、浴場施設の
浴室、映画館の客席、図書館の図書室、博物館
の展示室、劇場の客席、カラオケボックス、ボーリ
ング場、ぱちんこ屋、競馬場又は競輪場の客席、
社寺の本殿など
• 同じ建物用途でも、室使用条件が大きく異なる主要な室が存在
同じ建物用途でも 室使用条件が大きく異なる主要な室が存在
例) ・ホテル等:客室部と宴会場部
例) ・病院等:病室部と診察部
病院等:病室部と診察部
例) ・集会所等:図書館、体育館、映画館
15
PAL*の基準値(再掲)
•
•
建物用途別に地域ごとに基準値を設ける。 ⇒ 地域補正係数は廃止
ホ
ホテル等、病院等、集会所等は用途を細分化。
等 病院等 集会所等は用途を細分化
•
複数用途からなる建物に適用する基準値は、その建物を構成する各用途のペリメータゾーン面積
によって、基準値を按分した値とする。
PAL*
建物用途
1地域
2地域
3地域
4地域
5地域
6地域
7地域
8地域
430
430
430
450
450
450
450
590
客室部
560
560
560
450
450
450
500
690
宴会場部
960
960
960
1250
1250
1250
1450
2220
病室部
790
790
790
770
770
770
790
980
非病室部
420
420
420
430
430
430
440
670
物品販売業を営む店舗等
610
610
610
710
710
710
820
1300
学校等
390
390
390
450
450
450
500
690
飲食店等
680
680
680
810
810
810
910
1440
図書館等
540
540
540
550
550
550
550
670
体育館等
770
770
770
900
900
900
900
1100
映画館等
1470
1470
1470
1500
1500
1500
1500
2100
事務所等
ホテル等
病院等
集会所等
16
-38-
3.PAL*算定用WEBプログラム
•
(独)建築研究所ホームページ「住宅・建築物の省エネルギー基準及び低炭素
建築物の認定基準に関する技術情報」※ で公開
※ http://www.kenken.go.jp/becc/index.html
•
PAL*算定用WEBプログラムによる算定結果を届出や申請に活用できる。
①地域区分の選択
②PAL*の算定
に必要な入力シー
トを選択
③アップロードボタンを押すと
計算が開始され、算定結果が表
示される。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
PAL*算定結果の様式の例
PAL*算定用WEBプログラム(ベータ版)トップ画面
17
-39-
3.モデル建物法について
-41-
簡易評価法の必要性
™ 平成25年4月改正により、簡易評価法である「ポイント法」「簡
易ポイント法 は廃止
易ポイント法」は廃止
„ 平成26年4月以降は、これらの方法による届け出はできな
くなる (改修等は除く)
くなる。(改修等は除く)
™ ポイント法に替わる新たな簡易評価法の開発
„ モデル建物法(外皮性能&一次エネルギー消費量)
™ ポイント法と同様に、外皮や設備の仕様を集計することによ
り評価が可能。
り評価が可能
1
モデル建物法の考え方(1)
™ 建物用途毎に建物形状や室用途構成などを想定(モデル建物)
„ このモデル建物に対して、評価対象建物の外皮や設備の仕様を適用
した場合のPAL*及び一次エネルギー消費量を算定して評価
„ 評価対象建築物の室構成などを集計する必要なく評価ができる。
標準計算法
各室面積+各室の外皮 設備仕様
各室面積+各室の外皮・設備仕様
を入力し計算
通常計算法による設計値
通常計算法による基準値
評価対象建築物
一次エネルギー
次 ネルギ
消費量算定用
WEBプログラム
モデル建物
BPIm
BEIm
モデル建物に、採用
する各室の主な外
皮・設備仕様のみを
入力
モデル建物法による設計値
モデル建物法による基準値
モデル建物法
デ
2
-43-
モデル建物法の考え方(2)
™ 適用規模は、旧ポイント法と同じ5000m2以下とする。
™ モデル建物法は
モデル建物法は、基本的な計算方法はPAL*及び
基本的な計算方法はPAL*及び一次エネルギー
次エネルギ
消費量算定用WEBプログラムと同様としつつ、入力簡素化(主に選
択制)を図る。
™ 「単位床面積あたりの基準値」はPAL*及び一次エネルギー消費量
用算定用WEBプログラムと同じ(告示で規定された値)
„
ただし、通常の計算法と比べて、入力が簡易な代わりに結果はや
や安全側になるように計算方法等を設定。
™ 実際の評価対象建築物とは室用途構成が異なるモデル建物を対象
に計算をするため、通常の計算法とモデル建物法ではPAL*や一次
エネルギ 消費量の算出結果は異なる。
エネルギー消費量の算出結果は異なる。
„
モデル建物法では、PAL*や一次エネルギー消費量の数値その
ものは表示せず、基準適否の結果のみを出力する。
3
モデル建物法(PAL*)の考え方
™ 入力簡素化のポイント
„
„
予め建物形状注)を想定。方位、外皮寸法、外皮性能を入力する。
室用途は空調室、非空調室の2用途を基本とする(通常の計算法では
201室用途毎に外皮面積を拾って計算)。
機械室*
湯沸室
社員食堂
会議室
事務室
エレベーター
シ フト※
シャフト※
空調室
(事務室として計算)
事務室
非空調室
エレベーター
シャフト
部分のみ
電気室* 玄関ホ
電気室
玄関ホール
ル 喫茶店客室
・非空調コア部(後述)のみを非空調室と
して計算。
・それ以外の室は、事務室として計算。
それ以外の室は 事務室として計算
・※で示す室は非空調室として計算。
・それ以外の室は、室ごとに計算。
<通常計算法(PAL* ):事務所等の場合>
<モデル建物法(PAL*) :事務所等の場合>
注)モデル建物法(PAL*)の評価では、単純な建物形状を想定している。
-44-
4
モデル建物法(PAL*)で想定する建物形状
• 入力項目から各方位の外皮面積等を求めて建物形状を決め、PAL*を算出
最上階
中間階(ピロティ上部以外)
~
~
~
~ ~
~ 中間階(ピロティ上部以外) ~
~ ~
~
~
~
中間階(ピロティ上部)
地上階
ピロティ
主方位+90°
主方位
外気に接する床
・入力が0の場合はピロティなし。
主方位+270°
非空調コア部
• 非空調コア部の方位はユーザーが入
~
~ 力(左の図は主方位+180°の方位が
力(左の図は主方位+180 の方位が
入力されたと仮定したもの)
~
~
• 入力された方位に納まらない場合は、
隣接する2つの方位に残りを半分ずつ
振り分ける
主方位+180°
5
一次エネルギー消費量計算に使用するモデル建物(例)
ホテル(5000m2)
事務所(5000m2)
物販店舗(5000m2)
物販店舗(5000
6
-45-
モデル建物法入力支援ツール(外皮+一次エネ)
7
モデル建物法の入力項目一覧(外皮+一次エネ)
種別
基本情報
区分
NO.
C1
C2
省エネルギー基準地域区分
C3
計算対象建物用途
C4
計算対象室用途(集会所等のみ)
C5
外皮
建物形状
外壁性能
窓性能
モデル建物法の入力項目
建物名称
種別
空気調和設備
区分
共通
NO.
AC0
モデル建物法の入力項目
空気調和設備の評価
システム
AC1
熱源システムの種類
熱源
AC2
熱源機種(冷房)
AC3
熱源効率(冷房)の入力方法
AC4
冷房平均COP(一次エネルギー換算)
AC5
熱源機種(暖房)
計算対象面積
PAL1
階数
PAL2
各階の階高の合計
PAL3
建物の外周長さ
PAL4
非空調コア部の外周長さ
PAL5
非空調コア部の方位
PAL6
外壁面積-北
PAL7
外壁面積-東
PAL8
外壁面積-南
PAL9
外壁面積-西
PAL10
屋根面積
PAL11
外気に接する床の面積
PAL12
外壁の平均熱貫流率
PAL13
屋根の平均熱貫流率
PAL14
外気に接する床の平均熱貫流率
PAL15
窓面積-外壁面(北)
PAL16
窓面積-外壁面(東)
PAL17
窓面積-外壁面(南)
PAL18
窓面積-外壁面(西)
外気処理
機械換気設備
AC6
熱源効率(暖房)の入力方法
AC7
暖房平均COP(一次エネルギー換算)
AC8
全熱交換器の有無
AC9
予熱時外気取入れ停止の有無
共通
V0
機械換気設備の評価
「機械室」
V1
機械換気設備の有無
及び
V2
換気方式
「便所」
V3
電動機出力の入力方法
の場合
V4
全圧損失
V5
単位送風量あたりの電動機出力
V6
高効率電動機の有無
V7
送風量制御の有無
「駐車場」
V1
機械換気設備の有無
及び
V2
換気方式
「厨房」
V3
電動機出力の入力方法
PAL19
窓面積-屋根面
V4
全圧損失
PAL20
外壁面に設置される窓の平均熱貫流率
の場合
V5
単位送風量あたりの電動機出力
PAL21
外壁面に設置される窓の平均日射熱取得率
V6
高効率電動機の有無
PAL22
屋根面に設置される窓の平均熱貫流率
V7
送風量制御の有無
PAL23
屋根面に設置される窓の平均日射熱取得率
V8
計算対象床面積
8
-46-
モデル建物法の入力項目一覧(外皮+一次エネ)
種別
照明設備
給湯設備
昇降機
区分
共通
NO.
L0
モデル建物法の入力項目
照明設備の評価
評価対象室
用途毎に
L1
照明設備の有無
L2
照明器具の消費電力の入力方法
L3
照明器具の単位床面積あたりの消費電力
L4
人感センサー等による在室検知制御の有無
L5
種別
太陽光発電設備
区分
共通
NO.
PV1
モデル建物法の入力項目
太陽光発電設備の有無
地域
PV2
年間日射地域区分
システム
PV3
方位の異なるパネルの数
パネル
PV4
太陽電池アレイシステムの容量
毎に
PV5
太陽電池アレイの種類
タイムスケジュール制御の有無
PV6
太陽電池アレイの設置方式
L6
初期照度補正制御の有無
PV7
パネルの設置方位角
L7
明るさセンサー等による昼光連動調光制御の有無
PV8
パネルの設置傾斜角
L8
明るさ感知による自動点滅制御の有無
L9
照度調整調光制御の有無
共通
HW0
給湯設備の評価
「洗面所・
手洗い」
HW1
給湯設備の有無
HW2
熱源効率の入力方法
及び
HW3
熱源効率(一次エネルギー換算)
「浴室」
HW4
配管保温仕様
の場合
HW5
節湯器具
「厨房」
HW1
給湯設備の有無
の場合
HW2
熱源効率の入力方法
HW3
熱源効率(一次エネルギー換算)
HW4
配管保温仕様
HW5
節湯器具
HW6
計算対象床面積
共通
EV1
昇降機の有無
制御方式
EV2
速度制御方式
9
集計表(外壁面積、屋根面積、床面積及び平均熱貫流率の算出)の例
™ 部位ごとに、断熱仕様の数だけ、断熱
材の種類を選択し、面積、厚みを入力
„
„
予め想定した壁体構成に適用し、熱貫
流率を算出する。
部位ごとに面積荷重平均を行い、平均
部位ごと
積荷重 均を行
均
熱貫流率を求め入力する。
10
-47-
仕様を入力する設備の範囲
™ 評価対象建築物の外皮及び設備の仕様を入力することにより評価を
行うが、評価対象建築物にあるすべての外皮及び設備の仕様を入力
するわけではない。
事務所等
ホテル等
病院等
物販店舗等
学校等
外皮
外気に接する部位(地下にある地盤に接する外皮は対象外)
空気調和設備
全て
飲食店等
集会所等
工場等
客席
主たる室
主たる室
機械室
必須
便所
換気設備
厨房
あれば必須
駐車場
事務室
照明設備
必須
客室
病室
ロビー
診察室
レストラン
待合室
売り場
教室
研究室・事務室
洗面所・手洗い
必須
給湯設備
客室の浴室
あれば必須
病室の浴室
厨房
昇降機
全て
太陽光発電設備
全て(ただし、売電のために設置される太陽光発電設備は除く)
-48-
11
4.モデル建物法入力支援ツール
-49-
操作マニュアル
モデル建物法入力支援ツール
操作マニュアル
<注意>
ツールの画面は、2014 年 1 月 29 日時点のものです。最新版では表記やレイアウト等が変更されている場合があります。
1. アクセス方法
モデル建物法入力支援ツールはウェブブラウザ上で動く WEB ツールです。まずは、独立行政法
人建築研究所の省エネ基準に関する技術情報サイトにアクセスします。
独立行政法人建築研究所の省エネ基準に関する技術情報サイト
http://www.kenken.go.jp/becc/index.html
このサイトの「3.2 非住宅建築物に関するプログラム」にある「モデル建物法入力支援ツールを
使用する」ボタンを押すと、ツールにアクセスすることができます。
-51-
もしくは、ツールの URL(http://model.app.lowenergy.jp/)を直接ウェブブラウザに入力するこ
とでもアクセス可能です。
なお、次のウェブブラウザの使用を推奨しています。
Internet Explorer®
バージョン 8 以降のもの
Firefox®
最新バージョンのもの
Google Chrome™
最新バージョンのもの
上記のウェブブラウザ以外では情報が正確に表示されないことがあります。お使いのウェブブラ
ウザ及びそのバージョンをご確認の上、計算支援プログラムをお使いください。
なお、ツールの入力項目には、平均熱貫流率や平均熱源効率など、外皮や設備の仕様を集計して
平均値を入力しなければいけないものもあります。この集計処理を支援するための「モデル建物法
集計表」もこのサイトからダウンロードすることができます。
-52-
ツールにアクセスすると「使用許諾条件」が表示されます。よくお読み頂き、同意頂いた場合の
み「使用許諾条件に同意する」ボタンを押してツールをご利用ください。
-53-
2. インターフェイス(画面)の概要
画面上部には、
「①計算結果の表示部」、
「②ツールを操作するためのボタン類」が配置されていま
す。画面下部には、
「③入力する外皮・設備の選択ボタン」
、
「④各外皮・設備の仕様入力画面」
、
「⑤
用語の解説等が表示される画面」が配置されています。
-54-
3. 外皮・設備仕様等の入力方法
外皮・設備仕様の入力方法には、
「①文字列を入力する」
、
「②選択肢から選択をする」、
「③数値を
入力する」の3種類があります。
-55-
関連する入力項目の選択肢によって、入力項目が新たに出現するものもあります。
-56-
4. 計算の実行と結果の表示
計算を実行するには、画面右上にある「再計算」ボタンを押します。しばらくすると計算が終わ
り(計算実行中は計算結果画面が薄いグレーになります)、画面中央に計算結果が表示されます。
計算結果は、左から順に次の通りです。
BPIm:
モデル建物法による設計 PAL*と基準 PAL*の比。1.0 を下回れば基準適合と
なる。
BEIm:
モデル建物法による設計一次エネルギー消費量と基準一次エネルギー消費量の
比。1.0 を下回れば基準適合となる。
AC, V, L, HW, EV :
各設備(AC は空調、V は換気、L は照明、HW は給湯、EV は昇降
機)の設計一次エネルギー消費量と基準一次エネルギー消費量の比。
PV:太陽光発電設備の有無。「あり」か「なし」が表示される。
-57-
5. 計算結果の出力
モデル建物法入力支援ツールでは、計算結果等を PDF に出力することができます。画面右上の「様
式出力」ボタンを押すと、計算結果及び入力項目の一覧を PDF ファイル(ファイル名の初期設定は
「Report.pdf」)としてダウンロードすることができます。
-58-
6. 「クリア」
計算を一からやり直す際には「クリア」ボタンを押せば初期画面に戻ります。
なお、お使いのウェブブラウザ(Internet Explorer®など)によっては、作業履歴を自動的に記
憶している場合があり、これが原因でエラーが表示されることがあります。計算が終わらない場合
や原因不明のエラーが生じた場合は、「クリア」ボタンをおして初期化を試みてください。
-59-
プログラム調整中
7. 「中断」と「再開」
入力作業を中断し、後に復元したい場合は、「中断」「再開」機能を使用します。まず中断につい
ては、画面右上にある「中断」ボタンを押すと、入力した情報を XML 形式のファイル(ファイル
名の初期設定は「InputData.xml」)でダウンロードすることができます。なお。この「中断」によ
る XML ファイルの生成は、後述する複数用途の計算結果集計時にも使用します。
-60-
作業を再開する場合は、「再開」ボタンを押します。次のような画面が現れますので、XML ファ
イルを指定して読み込みます。
なお、お使いのウェブブラウザによっては、短時間であれば入力履歴を自動的に記憶している場
合があります。本機能は、主として長期的に結果を保存したい場合にご利用ください。
-61-
プログラム調整中
8. 複数用途集計機能
建物用途が複数混在する非住宅建築物を評価するためには、各建物用途について計算を行い、そ
の結果を複数用途集計機能により合算し、建物全体での評価結果を得る必要があります。複数集計
機能のためのページは、画面右上にある「複数用途集計」ボタンを押すことでアクセスできます。
-62-
複数用途集計は、建物用途毎に「中断」機能を用いて得られた xml ファイルをアップロードする
ことにより、建物全体としての判定結果の出力を行います。なお、アップロードする xml ファイル
について次の点に留意する必要があります。
・
全てのファイルで地域は同じであること。
・
全てのファイルで建物用途に重複がないこと。
・
計算対象面積の合計が 5000m2 を超えていないこと。
・
各建物用途の個別の xml ファイルについて、適切に計算を実行できること。
-63-
計算結果は次のように表示されます。画面上部が建物全体の評価結果であり、画面下部が各建物
用途の計算結果になります。「様式出力」ボタンを押せば、計算結果及び入力項目の一覧を PDF フ
ァイルとしてダウンロードすることができます。
-64-
5.特定建築物の省エネ措置の届出について(新築)
-65-
1.
特定建築物(住宅・非住宅)の省エネ措置の届出について
1.1 省エネルギー法と届出の概要
「エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条及び第 75 条の 2 に
基づき、一定規模以上の建築物の新築、増築、改築、修繕等を行う場合に、省エネルギー措置の
所管行政庁への届出が義務付けられている。
法では、法第 73 条に定める特定建築物(法施行令(以下「施行令」という。)第 15 条で定め
る床面積の合計が 300 ㎡以上の建築物をいう。以下同じ。)のうち、床面積の合計が 2000 ㎡以上
の建築物を「第一種特定建築物」、それ以外の建築物(床面積の合計が 300 ㎡以上 2000 ㎡未満)
を「第二種特定建築物」と区分して規定しており、建築物の用途や規模により、届出対象行為、
届出内容、判断基準、担保措置、定期報告内容等が異なる。
届出の対象となった場合、工事着手の 21 日前までに所管行政庁に届出を行う必要がある。届出
後は、所管行政庁が内容を確認し、省エネ措置が判断基準に照らして著しく不十分である場合に
は、省エネ措置の変更等の指示を行うことができる。
省エネルギー措置に関する届出に求められる事項の概要は以下のとおりである。
(1)建築物の躯体等の断熱措置
(2)建築物に設ける空気調和設備等に対するエネルギーの効率的利用のための措置
届出を行った場合には、法第 75 条第 5 項及び法第 75 条の 2 第 3 項に定めるところにより、そ
の後 3 年ごとに維持保全の状況を所管行政庁に報告する必要がある(第二種特定建築物にあって
はエネルギーの効率的利用のための措置に係るものに限り、住宅である場合は報告を要しない。)。
報告後は所管行政庁が内容を確認し、判断基準に照らして著しく不十分である場合には、勧告を
行うことができる。
対象規模・届出対象・義務違反の概要を表 1-1 に整理する。また、届出及び報告の基本的な流
れを図 1-1 に示す。
-67-
表 1-1
対象規模・届出対象・義務違反
対象規模
(面積)
第一種特定建築物
第二種特定建築物
(法第 75 条)
(法第 75 条の 2)
2000 ㎡以上
300 ㎡以上 2000 ㎡未満
新築、一定規模以上の増改築
新築、一定規模以上の増改築
省エネ措置の届
出対象となる行
為
屋根、壁又は床の一定規模以上の
※棟ごとに判断
する
空気調和設備等の設置
定期報
告の対
象
対象者
-
又は一定の改修
届出義務違反
届出に係る省エ
ネ措置が判断基
準に照らして著
しく不十分であ
るときの措置
-
修繕又は模様替え
50 万円以下の罰金
指示→公表→命令
勧告
命令違反→100 万円以下の罰金
省エネ措置の届出をした者
省エネ措置の届出をした者
(住宅を除く)
報告
内容
届出事項に係る維持保全の状況
(空気調和設備等の省エネ措置に限る)
報告義務違反
報告事項が著し
く不十分である
ときの措置
届出事項に係る維持保全の状況
50 万円以下の罰金
勧告
勧告
-68-
図 1-1
新築・増改築
新築
増築
大規模修繕等
改築
外気に接する
屋根、壁又は床
空気調和設備等
届出まで
修繕・模様替
300㎡以上かどうか
YES
設置
改修
大規模かどうか
NO
大規模かどうか
省エネ措置の努力
NO
YES
YES
行為者
届出から 工事実 施まで
省エネ措置の所管行政庁への届出(工事着手の21日前まで)
判断基準に照らして著しく不十分かどうか
NO
YES
指示→公表→命令
若しくは勧告
省エネ措置の変更
工事の実施
所有者( 管理者 )
維持保全の実施
維持保全の状況の所管行政庁への報告(3年ごと)
工事実施 以降
判断基準に照らして著しく不十分かどうか
NO
YES
勧告
維持保全の変更
維持保全の実施
(以降3年ごとに報告)
-69-
NO
1.2
届出に係る適用基準の概要
(1)
適合すべき基準
平成 25 年 1 月 31 日に「エネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者
の判断の基準」(平成 25 年経済産業省・国土交通省告示第 1 号)が公布がされた。
上記改正基準の施行は、非住宅については平成 25 年 4 月 1 日、住宅については平成 25 年 10 月
1 日からとなっているが、経過措置として、非住宅は平成 26 年 3 月 31 日まで、住宅は平成 27 年
3 月 31 日まで従前基準の利用も可能となっており、省エネ基準においては一定期間新旧含め様々
な基準が共存して利用できることとなる。
また、非住宅は外皮に係る基準(PAL)が改正され、平成 25 年 9 月 30 日に公布された(平
成 26 年 4 月 1 日施行)。当該基準については経過措置を経て平成 27 年 4 月 1 日に完全施行する
予定となっている。
本書は、平成 26 年 4 月 1 日以降の内容を想定し作成を行っているが、省エネ届出における使用
可能な基準の整理や、新基準の適用開始時期等については以下を参照して頂きたい。
省エネ届出における使用可能な新基準
住宅
対象建築物等
外皮
一次エネ
非住宅
外皮
一次エネ
基準
省エネ届出
UA値等基準
○
部位別仕様表(設計施工指針本則 別表 1~7)
○
外皮仕様基準(設計施工指針附則)
○
一次エネルギー消費量計算
○
設備仕様基準(設計施工指針附則)
○
PAL*
○(H26.4~)
モデル建物法(PAL*)(5,000 ㎡以下)
○(H26.4~)
標準入力法(通常の計算法)
○
主要室入力法
○(H26.4~)
モデル建物法(一次エネルギー消費量)
○(H26.4~)
(5,000 ㎡以下)
-70-
新省エネ基準に基づく新築の届出において、適合すべき基準は建築物の用途等に応じ、大きく
下図に示すⅠ~Ⅳに分けられる。
なお、各ルートとも上表のいずれの基準に適合するかによって、判断の方法は異なることとな
る。
◆建築物の用途等に応じた基準適用とその判断
非住宅
一戸建ての
住宅
共同住宅
(非住宅のみの複
数用途建築物含
む)
住宅・非住宅
複合建築物
基準適合判断
Ⅰ
基準適合判断
Ⅱ
基準適合判断
Ⅲ
基準適合判断
Ⅳ
【基準適合判断Ⅰ】
○一戸建ての住宅(指針附則によらない場合)
・住戸における一次エネルギー消費量について、
住戸設計値 ≦ 住戸基準値
・住戸におけるUA値及びηA値について、
UA値設計値 ≦ UA値基準値 かつ
ηA値設計値 ≦ ηA値基準値
○一戸建ての住宅(指針附則による場合)
・住戸における一次エネルギー消費量について、
住戸の設備機器の仕様が基準仕様に適合していること
・住戸におけるUA値及びηA値について、
住戸の外皮の仕様が基準仕様に適合していること
-71-
【基準適合判断Ⅱ】
○共同住宅(指針附則によらない場合)
・対象建築物における一次エネルギー消費量について、
Σ(各住戸設計値) の合計
Σ(各住戸基準値)
+
≦
+
Σ(共用部設計値) の合計
Σ(共用部基準値)
の合計
の合計
・各住戸における一次エネルギー消費量について、
住戸設計値 ≦ 住戸基準値
※共同住宅においては、一定の条件のもとに、平均みなし値を用
いた計算も可能。
・各住戸におけるUA値及びηA値について、
UA値設計値 ≦ UA値基準値 かつ
ηA値設計値 ≦ ηA値基準値
○共同住宅(指針附則による場合)
・対象建築物における一次エネルギー消費量について、
各住戸の外皮及び設備機器の仕様が基準仕様に適合していること、かつ
Σ(共用部設計値) の合計 ≦ Σ(共用部基準値) の合計 となる
・各住戸における一次エネルギー消費量について、
各住戸の設備機器の仕様が基準仕様に適合していること
・各住戸におけるUA値及びηA値について、
各住戸の外皮の仕様が基準仕様に適合していること
-72-
※共同住宅における「平均みなし値」を用いた計算について
各住戸の一次エネルギー消費量計算においては、暖冷房エネルギーを算出する際に外皮の断
熱性能による影響を考慮するため、各住戸の外皮基準に係る計算を行う過程で得られる以下の
3 つの値を用いることとなる。
q :単位温度差当たりの外皮熱損失量
mC:単位日射強度当たりの冷房期の日射熱取得量
mH:単位日射強度当たりの暖房期の日射熱取得量
共同住宅等の一次エネルギー消費量計算においては、以下の(1)~(4)までの全ての条件
に適合する場合、一次エネルギー消費量計算に用いる各住戸の上記外皮性能値(q 値,mC 値,
(a)式により求めた平均みなし値(q*値,mC*値,mH*値)を用いて計算す
mH 値)に代えて、
ることができる。
(1)各住戸の外皮平均熱貫流率(UA値)及び冷房期の平均日射熱取得率(ηA値)が、地域
区分に応じ省エネ基準で定める、それぞれの基準値以下であること。
(2)各住戸の外皮性能について、地域区分に応じて定める以下の基準を満たすこと。
<1~7地域>
省エネ基準にあっては、各住戸において①又は②の基準を満たすこと。
①
住戸の設計UA値が基準UA値に 0.9 を乗じた値(小数点第 3 位を切り上げ。)以下で
あること
②
外気に接する床の部位熱貫流率が下表の値に 0.9 を乗じた値(小数点第 3 位を切り上
げ。)以下であり、かつ、 住戸の設計UA値が基準UA値に 0.95 を乗じた値(小数点第
3 位を切り上げ。)以下であること
地域区分
1、2 地域
3 地域
4~7 地域
床のUi 値
0.27
0.32
0.37
<8地域>
窓の冷房期の平均日射熱取得率が 15 以下となること。
(3)概ね標準以上の設備(注1)を採用していること。
暖房、冷房、全般換気、照明及び給湯の5種の設備のうち、4種類以上において標準以
上の設備を採用しているなど、著しく一次エネルギー消費量の増大を招く設備を同時に用い
ないこと。なお、標準以上の設備とは、省エネ基準に係る一次エネルギー消費量の地域別の
基準値を設定した際に想定した標準設備又はこれと同等以上の性能を有するものを指す。
(4)平均みなし値を用いない通常の計算による各住戸の外皮性能値(q 値,mC 値,mH 値)を
用いて計算した住戸の設計一次エネルギー消費量の全住戸合計値が、全住戸の基準一次エ
ネルギー消費量の合計値以下となること。
q 値、mC 値、mH 値
q 値、mC 値、mH 値
-73-
当該住戸床面積
全住戸床面積の合計
(a)
(注 1)
「概ね標準以上の設備」とは、暖房、冷房、全般換気、照明及び給湯のそれぞれの設備
について、イからホまでに示す事項のうち、4つ以上の事項に該当すること。
イ
当該住戸に採用する暖房設備が、暖房方式、運転方式及び地域区分(8 地域を除く。)に
応じ、次の表に掲げる事項に該当するもの又は判断基準においてこれと同等以上の評価と
なるものであること。
暖房方式
運転方式
暖房設備及び効率
地域区分
1、2、3及び4
5、6及び7
単位住戸全体を暖房する
ダクト式セントラル空調機であって、ヒートポンプを熱源とする
方式
もの
居室のみを
連続運転
石油熱源機を用いた温水暖房
ガス熱源機を用いた温水暖房
暖房する方
用パネルラジエーターであっ
用パネルラジエーターであっ
式
て、日本工業規格S3031に規定 て、日本工業規格S2112に規定
する熱効率が83.0%以上であ する熱効率が82.5%以上であ
り、かつ、配管に断熱被覆があ り、かつ、配管に断熱被覆があ
間歇運転
るもの
るもの
密閉式石油ストーブ(強制対流
ルームエアコンディショナー
式)であって、日本工業規格
であって、日本工業規格
S3031 に 規 定 す る 熱 効 率 が B8615-1 に 規 定 す る 暖 房 能 力
86.0%以上であるもの
を消費電力で除した数値が、以
下の算出式により求められる
基準値以上であるもの
- 0.321×暖房能力 (単位
キ
ロワット)+6.16
ロ
当該住戸に採用する冷房設備が、冷房方式及び運転方式に応じ、次の表に掲げる事項に
該当するもの又は判断基準においてこれと同等以上の評価となるものであること。
冷房方式
運転方式
冷房設備及び効率
単位住戸全体を冷房する
ダクト式セントラル空調機であって、ヒートポンプを熱源とす
方式
るもの
居 室 の み を 間歇運転
ルームエアコンディショナーであって、日本工業規格B8615-1
冷房する方
に規定する冷房能力を消費電力で除した数値が、以下の算出式
式
により求められる基準値以上であるもの
-0.504×冷房能力(単位
-74-
キロワット)+5.88
ハ
当該住戸に採用する全般換気設備の比消費電力(熱交換換気設備を採用する場合は、比
消費電力を有効換気量率で除した値)が、換気回数 0.5 回以下の場合において、0.3(単位
1時間につき1立方メートル当たりのワット)以下であること又は判断基準においてこれ
と同等以上の評価となるものであること。
ニ
当該住戸に採用する照明設備について、非居室に白熱灯又はこれと同等以下の性能の照
明設備を採用しないこと。
ホ
当該住戸に採用する給湯設備(排熱利用設備を含む)が、地域区分に応じ、次の表に掲
げる事項に該当するもの又は判断基準においてこれと同等以上の評価となるものであるこ
と。
地域区分
1、2、3及び4
5、6、7及び8
石油給湯機であって、日本工業規格S2075に
ガス給湯機であって、日本工業規格S2075に
基づくモード熱効率が81.3%以上であるもの
基づくモード熱効率が78.2%以上であるもの
【基準適合判断Ⅲ】
○非住宅(モデル建物法によらない場合)
・対象建築物における一次エネルギー消費量について、
Σ(各用途の設計値) の合計 ≦ Σ(各用途の基準値) の合計
・対象建築物における外皮性能について
外皮性能設計値 PAL* ≦ 外皮性能基準値
PAL*
○非住宅(モデル建物法による場合)
・対象建築物における一次エネルギー消費量について、
建築物全体のBEIm(設計値/基準値) ≦ 1.0
・対象建築物における外皮性能について
建築物全体のBPIm(設計値/基準値)
-75-
≦
1.0
【基準適合判断Ⅳ】
○住宅・非住宅複合建築物(住戸の届出が指針附則によらない場合)
・対象建築物における一次エネルギー消費量について、
Σ(各住戸設計値) の合計
Σ(各住戸基準値) の合計
+
+
Σ(共用部設計値) の合計 ≦ Σ(共用部基準値) の合計
+
+
Σ(非住宅設計値) の合計
Σ(非住宅基準値) の合計
・各住戸におけるUA値及びηA値について、
UA値設計値 ≦ UA値基準値 かつ
ηA値設計値 ≦ ηA値基準値
・各住戸における一次エネルギー消費量について、
住戸設計値 ≦ 住戸基準値
※共同住宅の部分においては、一定条件のもとに、
平均みなし値を用いた計算も可能。
・非住宅部分全体の外皮性能について、
外皮性能設計値 PAL* ≦ 外皮性能基準値
PAL*
○住宅・非住宅複合建築物(住戸の届出が指針附則による場合)
・対象建築物における一次エネルギー消費量について、
Σ(共用部設計値) の合計
Σ(共用部基準値)
+
≦
+
Σ(非住宅設計値) の合計
Σ(非住宅基準値)
の合計
の合計
・各住戸におけるUA値及びηA値について、
各住戸の外皮の仕様が基準仕様に適合していること
・各住戸における一次エネルギー消費量について、
各住戸の設備機器の仕様が基準仕様に適合していること
・非住宅部分全体の外皮性能について、
外皮性能設計値 PAL* ≦ 外皮性能基準値
PAL*
※非住宅用途で、モデル建物法を使用する場合は、基準適合判断Ⅲの取り扱いを参照。
なお、複合建築物における「外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準」において、
住宅以外の用途に供する部分の面積の合計が 300 ㎡未満の場合においては、当該外皮の部分につ
いてのみ住宅に係る外皮の基準を適用することができる。
-76-
(2)
基準の構成
省エネ
届出措置
イ
外皮
性能の
基準
住宅部分
の基準
建築主判
断基準
(1) 外皮平均熱貫流率(UA)に
関する基準
(2) 冷房期の平均日射熱取得率
(ηA)に関する基準
設計
施工
指針
本則
(1) 部位別仕様表(U、η)
附則
(1) 断熱構造とする部分
(2) 躯体の熱貫流率等に
関する基準※
(3) 開口部の断熱性能等に
関する基準※
非住宅部
分の基準
建 築
主 判
断 基
通常の
計算法
特別な
調査又
(1)PAL*(MJ/(㎡・年))に
関する基準
(2) モデル建物法(PAL*)
(5000 ㎡以下の建築物に限る)
は研究
の結果
に基づ
く計算
方法
ロ
一次
エネル
ギー消
費量の
基準
住宅部分
の基準
(設備機
器)
建築主
判断基
準
(1) 暖冷房のエネルギー消費量
(2) 換気エネルギー消費量
設計施
工指針
(本則)
(3) 照明エネルギー消費量
(4) 給湯エネルギー消費量
(5) 家電等のエネルギー消費量(固定値)
(6) エネルギー利用効率化設備によるエネ
ルギー消費量の削減量
設計施
工指針
(附則)
(1) 暖房、冷房、換気、照明及び給湯ごとに
定める設備の仕様※
※一定の条件あり
-77-
共用部分
の基準
(設備機
器)
建築主
判断基
準
(1)空調エネルギー消費量
(2)換気エネルギー消費量
(3)照明エネルギー消費量
(4)給湯エネルギー消費量
(5)昇降機エネルギー消費量
(6)エネルギー利用効率化設備によるエネル
ギー消費量の削減量
非住宅部
分の基準
(設備機
器)
建築主
判断基
準
通常の計算法
(標準入力法)
(1)空調エネルギー消
(2)換気エネルギー消
(3)照明エネルギー消
(4)給湯エネルギー消
(5)昇降機エネルギー
消費量
(6)事務機器等エネル
ギー消費量(固定
値)
(7)エネルギー利用効
率化設備によるエ
ネルギー消費量の
削減量
特別な調
査又は研
究の結果
に基づく
計算方法
-78-
主要室入力法
モデル建物法(一次エ
ネルギー消費量)(5000
㎡以下の建築物に限
る)
≪複合建築物におけるモデル建物法(PAL*)、モデル建物法(一次エネルギー消費量)の適用
について≫
床面積が 5,000 ㎡以下の非住宅用途の建築物に適用することができる簡易な基準として、外皮
についてはモデル建物法(PAL*)、一次エネルギー消費量についてはモデル建物法(一次エネ
ルギー消費量)が用意されている。
複合建築物において上記基準を適用するための床面積 5,000 ㎡以下の取扱いについて、判断基
準第 1 で非住宅建築物に係る基準、第2で住宅に係る基準と分けて示していることから、住宅用
途及び非住宅用途のそれぞれについて分離した基準適用が可能となる。
よって、住宅用途及び非住宅用途の複合建築物については、非住宅用途部分のみの床面積を対
象として、簡易基準の適用の判断を行うことができる。
ただし、複数の非住宅用途が混在する複合建築物においては、非住宅用途部分の合計の床面積
により判断されることとなるので、注意する必要がある。
以下に、その具体例を示す。
①共同住宅(4500㎡)+事務所(800 ㎡)=5300㎡
共同住宅
4500㎡
→床面積として 5000㎡を超えるが、
非住宅部分の床面積が5000㎡以下の為
モデル建物法(PAL*、一次エネルギー消費量) の適用が可能
事務所
800㎡
※修繕・模様替、設備機器の設置・改修も同様
②事務所( 4500㎡)+飲食店(800 ㎡)=5300㎡
→非住宅部分の床面積の合計が50 00㎡を超え る為
事務所、飲食店ともに、モデル建物法(PAL*、一次エネルギー消費量)の
適用が不可
事務所
4500㎡
飲食店
800㎡
※修繕・模様替、設備機器の設置・改修も同様
③ホテル(2000㎡) +物販店( 1200㎡)+飲食店(800 ㎡)=4000㎡
ホテル
2000㎡
物販店
12 00㎡
→非住宅部分の床面積の合計が50 00㎡以下である為
ホテル、物販店、飲食店ともに、モデル建物法(PAL*、一次エネルギー消
費量)の適用が可能
飲食店
800㎡
※修繕・模様替、設備機器の設置・改修も同様
-79-
(3)
建築物の用途について
非住宅に係る省エネルギー基準では、建築物の用途が異なる場合、選択する計算方法によって
設計値及び基準値が異なる値が算出されることとなる。
具体的には一次エネルギー消費量計算における「標準入力法(通常の計算法)」以外は全て建
築物の用途が審査上必要な情報となってくる。そのため、審査に際しては適用している計算方法
と建築物の用途を適切に判断することが必要となる。また、用途の考え方については、省エネ届
出及び低炭素認定いずれにおいても共通となる。
下表において、建築物の用途に関し告示で定める区分への分類を例示する。(下線を引いてい
るものは告示に定めのない用途についての分類の例示である。)
用途の区分
左記区分に含まれる用途例
事務所等
事務所、官公署、税務署、警察署、消防署、地方公共団体の支庁、
郵便局、銀行、その他エネルギーの使用状況に関してこれらに類
するもの
ホテル等
(客室部、宴会場部)※1
ホテル、旅館、その他エネルギーの使用状況に関してこれらに類
するもの
病院等
(病室部、非病室部)※2
病院、老人ホーム、身体障害者福祉ホーム、診療所、助産所、児
童福祉施設、老人福祉施設、その他エネルギーの使用状況に関し
てこれらに類するもの
物品販売業を営む店舗等
百貨店、マーケット、理髪店、美容院、クリーニング取次店、質
屋、貸衣装店、貸本屋、日用品の販売を主たる目的とする店舗、
その他エネルギーの使用状況に関してこれらに類するもの
学校等
小学校、中学校、高等学校、大学、高等専門学校、専修学校、各
種学校、看護学校、盲学校、聾学校、保育所、幼稚園、自動車教
習所、その他エネルギーの使用状況に関してこれらに類するもの
飲食店等
飲食店、食堂、喫茶店、キャバレー、料理店、カフェ、ナイトク
ラブ、バー、専ら異性を同伴する客の休憩を用に供する施設、そ
の他エネルギーの使用状況に関してこれらに類するもの
集会所等
図書館等
図書館、博物館、その他エネルギーの使用状況に関してこれらに
類するもの
体育館等
体育館、公会堂、集会場、ボーリング場、劇場、アスレチック場、
スケート場、浴場施設、競馬場又は競輪場、社寺、その他エネル
ギーの使用状況に関してこれらに類するもの
映画館等
映画館、カラオケボックス、ぱちんこ屋、その他エネルギーの使
用状況に関してこれらに類するもの
工場等
工場、畜舎、自動車車庫、自転車駐車場、倉庫、観覧場、卸売市
場、火葬場、自動車修理工場、危険物の貯蔵又は処理に供するも
の、物流施設、汚水処理場、機械室・電気室のみの無人・若しく
は巡回管理型の施設、その他エネルギーの使用状況に関してこれ
らに類するもの
住宅
一戸建住宅、長屋(連続住宅、重ね建住宅)、共同住宅、寮、寄
宿舎、リゾートマンション、別荘、その他エネルギーの使用状況
-80-
に関してこれらに類するもの
※1
※2
ホテル等における客室部、宴会場部とは以下の部分をいう。
客 室 部:宴会場部以外の部分
宴会場部:宴会若しくは大規模会議等の多人数の使用が想定される室及びそれに付随す
る室
病院等における病室部、非病室部とは以下の部分をいう。
病 室 部:病室、看護職員室及びそれに付随する、患者及び職員等が1日を通して利用
することが想定される室等
非病室部:病室部以外の部分
-81-
1.3
届出手続きについて
省エネルギー措置の届出は、当該建築物の建設地の所管行政庁に提出することとなる。届け出
る内容は、対象となる工事の種別により異なり、以下に項目別に示す。届出の対象となるかどう
かは、工事の種類、建築物の規模、内容によって細かく決められているため、注意深く確認する
必要がある。
(1)
第一種特定建築物・第二種特定建築物(新築・改築・増築)
(1)-1
定義
ここで扱う「新築」「改築」「増築」の定義は、以下のとおりとする。
「新築」:新たに建築物を建てること
「改築」:従前の建築物を取り壊して、これと位置・用途・構造・階数・規模がほぼ同程度の
ものを建てること
「増築」:敷地内の既存の建築物を建増しすること等
(1)-2
届出対象となるかどうかの判断
第一種特定建築物及び第二種特定建築物において、届出の対象となる新築、改築、増築に係る
工事の規模等は、施行令第 17 条及び施行令第 20 条の 2 各項に定められており、まとめると下表
のとおりとなる。
新築・増築・改築時の届出対象
第一種特定建築物
新築
第二種特定建築物
床面積が
床面積が 2000 ㎡以上
300 ㎡以上 2000 ㎡未満
増築部分が 300 ㎡以上
増築
増築部分が 2000 ㎡以上
かつ
増築面積が全体の 1/2 以上
改築
改築部分が 2000 ㎡以上
改築部分が 300 ㎡以上
または
かつ
改築面積が全体の 1/2 以上
改築面積が全体の 1/2 以上
-82-
(1)-3
届出の内容
届出の対象となった場合、法第 75 条第1項に定める第一種特定建築主等、および、法第 75 条
第 2 項に定める第二種特定建築主(以下「建築主等」という。)は、工事着手の 21 日前までに所
管行政庁に届出を行う必要があり、届出の対象となる箇所等をまとめると下表のとおりとなる。
なおここで工事着手とは、建築基準法における着工の定義と同一とし、建築基準法で特に定め
のない場合は、仮設工事等の形式的な工事行為を除く本体工事の着手時とする(以下、本テキス
トにおいて同じ。)。ただし、様々な工事内容が想定されるため、所管行政庁において前記と異
なる判断をする場合はこの限りでない。
届出対象箇所等一覧
届出対象箇所
新築
届出先
建築物全体
所管行政庁
増築・改築
増築部分、改築部分のみ
提出期限
工事着手の
21 日前
届出者
建築主等
第一種特定建築物及び第二種特定建築物の新築、改築、増築において、省エネルギー措置の届
出が必要な内容は、法第 75 条第1項第1号および法第 75 条の 2 第1項に定められており以下の
とおりである。
(1)建築物の外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置(躯体等の断熱措置)
(2)建築物に設ける空気調和設備等(空気調和設備その他の機械換気設備、照明設備、給湯設
備、昇降機をいう。以下同じ。)に対するエネルギーの効率的利用のための措置(エネル
ギーの効率的利用のための措置)
これら二つの措置における具体的な基準については、「エネルギーの使用の合理化に関する建
築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準」(平成 25 年経済産業省・国土交通省告示第 1 号。
以下「判断基準」という。)において定めている。
判断基準では、第 1 で非住宅建築物に係る基準、第 2 で住宅に係る基準、そして第3に複合建
築物に係る基準が示されており、それぞれ「外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準」
と「一次エネルギー消費量に関する基準」から構成されている。
「外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準」では、非住宅及び住宅においてそれぞ
れ異なる基準が設けられており、非住宅については年間熱負荷係数(PAL*)、住宅については
外皮の平均熱貫流率(UA)及び冷房期の平均日射熱取得率(ηA)をそれぞれ算出し、これを基
準値と比較することにより適否の判断を行うこととなる。
-83-
「一次エネルギー消費量に関する基準」では、非住宅及び住宅とも、当該建築物に設置される
設備機器等の性能から設計一次エネルギー消費量を算出し、これを基準一次エネルギー消費量と
比較することにより適否の判断を行うこととなる。
また、住宅については法第 74 条第 2 項に基づき、国土交通大臣が「住宅に係るエネルギーの使
用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針(以下「設計施工指針」という。)」を別途
告示により定めており、当該告示に基づく省エネルギー措置対応も可能となっている。
なお、住宅については経過措置として、平成 27 年 3 月 31 日までは従前の判断基準及び設計施
工指針(以下「基準等」という。)による届出も可能となっている。
また、非住宅に関しては平成 26 年 3 月 31 日まで従前の基準(平成 11 年基準(PAL/CEC、ポイ
ント法、簡易ポイント法))による届出も可能となっている。平成 25 年基準(平成 25 年 4 月施
行)の外皮基準であるPALについては、平成 27 年 3 月 31 日まで届出が可能である。
一方、増築、修繕若しくは模様替又は空気調和設備等の設置若しくは改修については、当分の
間、従前の基準(平成 11 年基準)によることが可能となっている。
(1)-4
届出に係る「変更の指示等」
所管行政庁は届出された内容を確認することとなるが、届出内容が基準等に比べ著しく不十分
である場合は、特定建築物の種別に応じ、法に基づく一定の指示、命令等を行うことができるこ
ととされている。
第一種特定建築物については届出に係る事項を変更すべき旨の指示を、また、当該指示に従わ
なかった場合はその旨を公表することができる(法第 75 条第 2 項及び第 3 項)こととされている
とともに、その指示を受けた者が正当な理由なく指示に係る措置をとらなかった場合は、命令を
行うことができる(法第 75 条第 4 項)こととしている。
第二種特定建築物については届出に係る事項に関し、必要な措置をとるべき旨の勧告をするこ
とができる(法第 75 条の 2 第 2 項)こととされている。
なお、そもそも届出を行わなかった又は虚偽の届出を行ったという場合は、法第 96 条第 1 項に
基づき罰金を科されることとなる。
省エネルギー措置届出に関する罰則等
第一種特定建築物
届出を怠った場合、
虚偽の届出をした場合
第二種特定建築物
50 万円以下の罰金
-84-
・所管行政庁による指示、公表、
省エネ措置が著しく
不十分な場合
命令
・100 万円以下の罰金
所管行政庁による勧告
(命令に違反の場合)
(1)-5
届出に必要な書類と添付図書
新築時に必要な届出書類は、「エネルギーの使用の合理化に関する法律第七十五条第一項の規
定に基づく建築物に係る届出等に関する省令(以下「省令」という。)」において、届出書の様
式とその根拠を示す図書(正副2通を提出)が定められている。
具体的に必要となる図書については、届出書第三面に関連して、基準等への適合が確認できる
計算書や図面などを、申請内容に応じて添付することになる。申請内容や適用する基準等に応じ、
必要となる資料が異なる場合があるので注意する必要がある。
【エネルギーの使用の合理化に関する法律第七十五条第一項の規定に基づく建築物に係る届出
等に関する省令】
(届出)
第一条 エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第七十五条第一項前
段の規定により届出をしようとする特定建築主等は、同項各号に掲げる行為の着手の予定の
日の二十一日前までに(同項第二号又は第三号に掲げる行為をしようとする場合において、
緊急その他やむを得ない理由があるときは、当該行為に着手する前に)、別記第一号様式に
よる届出書正副二通に、それぞれ次に掲げる書類及び図面を添えて、これらを所管行政庁に
提出しなければならない。
一 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置の内容を表示した各階平面図及び断
面図
二 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置の内容を表示した機器表
(昇降機にあっては仕様書)、系統図及び各階平面図
省令で求められている図書のうち、一般的に各階平面図には縮尺及び方位、間取り及び各室の
用途、断熱材を使用している位置並びに断熱材の種別及び寸法、開口部の位置及び開口部に設け
る建具(ガラスを含む)の種類が記載され、断面図には、縮尺、各階の床及び天井(天井のない
場合は屋根)の高さ、軒、ひさし、廊下及びバルコニーの出及び各部分の高さ、外壁、天井及び
床の構造、断熱材を使用している位置並びに断熱材の種別及び寸法、開口部の位置及び開口部に
設ける建具の種類等が明示されることが多い。
下表では、省令で定められている届出に必要な図書を踏まえた上で、実際に必要と思われる図
書の事例を示す。(●は必須、○は申請の内容により必須の図書を示す。)
-85-
資料、図書名
図書名 記載する内容及び注意点
●届出書(省令 第一号様式)
記載方法については、届出書の最後にある(注意)を良く読
むこと。
○各種計算書
及び計算内容を示す資料
・外皮性能計算書
・一次エネルギー消費量計算書(webプログラムの出力様式)
・web プログラムに入力された情報が記載された設計図書(各種図
面、面積表、カタログ、付属の計算書等)
・主要室入力法の場合は、主要室・非主要室の分類が記載された
もの(色分けされた平面図等)
※非住宅(モデル建物法以外)の場合は、計算条件等の確認の為
に、webプログラムの入力ファイル一式を提出することが考えられ
る。
配置図
省令では示されていないため、必ずしも必要ではないが、届出建
築物の概要を示すのに有効である。
●各階平面図
・縮尺
・方位
・間取りと各室の用途
・断熱材を使用している位置
・断熱材の種別及び寸法
・開口部の位置
・建具の種類(サッシ、ガラスの種類)
立面図
省令では示されていないため、必ずしも必要ではないが、届出建
築物の概要を示すのに有効である。
●断面図
・縮尺
・各室の用途
・各階の床及び天井の高さ
・断熱材を使用している位置
・断熱材の種別及び寸法
・開口部の位置
・建具の種類(サッシ、ガラスの種類)
・軒、ひさし、廊下及びバルコニーの出及び各部高さ寸法
○空気調和設備機器表、系統図、ダクト平面図、配管平面図、仕様書
○機械換気設備機器表、系統図、ダクト平面図
○照明設備機器表、照明区画図(各階平面図及び外構図)
○給湯設備機器表、系統図、配管平面図
○昇降機機器表、仕様書
○エネルギー使用効率化設備(太陽光発電、コージェネレーション設備)機器表、仕様書
-86-
(2)
修繕・模様替
(3)
設備機器の設置・改修
(4)
定期報告
は、掲載を省略する。
※ 省略内容は、一般社団法人
日本サステナブル建築協会の HP でご確認いただけます。
URL: http://lowenergy.jsbc.or.jp/top/
「住宅・建築物の省エネルギー基準及び低炭素建築物の認定制度」
→「低炭素認定制度・改正省エネルギー基準の提供情報一覧」
→■改正省エネルギー基準・低炭素建築物認定制度の講習テキスト等
(2)非住宅建築物
テキスト
・省エネルギー措置の届出と低炭素建築物の認定制度について
(上記テキスト(PDF)の 23~44 ページ)
-87-
(5)
届出対象外となるもの
法第75条第7項及び法第75条の2第5項の定めるところにより、「法令若しくは条例の定める現状
変更の規制及び保存のための措置その他の措置がとられていることにより、省エネルギー措置を
とることが困難なものとして政令で定める建築物又は仮設の建築物であつて政令で定めるものに
は、適用しない」とされている。
具体的には政令第 20 条に定められており、まとめると下表のとおりとなる。
届出を要しない建築物
①文化財保護法(昭和二十五年法律第二百十四号)の規定によつて国宝、重要文化財、
重要有形民俗文化財、特別史跡名勝天然記念物又は史跡名勝天然記念物として指定さ
れ、又は仮指定された建築物
②文化財保護法第百四十三条第一項又は第二項の伝統的建造物群保存地区内におけ
る同法第二条第一項第六号の伝統的建造物群を構成している建築物
文化財等
③旧重要美術品等の保存に関する法律(昭和八年法律第四十三号)の規定によつて重
要美術品等として認定された建築物
④文化財保護法第百八十二条第二項の条例その他の条例の定めるところにより現状
変更の規制及び保存のための措置が講じられている建築物であつて、法第七十二条に
規定する措置をとることが困難なものとして所管行政庁が認めたもの
⑤ ①、③、④に掲げる建築物であつたものの原形を再現する建築物で、法第七十二
条に規定する措置をとることが困難なものとして所管行政庁が認めたもの
⑥景観法(平成十六年法律第百十号)第十九条第一項の規定により景観重要建造物と
して指定された建築物
⑦建築基準法第八十五条第一項又は第二項に規定する応急仮設建築物であつて、その
建築物の工事を完了した後三月以内であるもの又は同条第三項の許可を受けたもの
仮設
建築物
⑧建築基準法第八十五条第二項に規定する工事を施工するために現場に設ける事務
所、下小屋、材料置場その他これらに類する仮設建築物
⑨建築基準法第八十五条第五項の許可を受けた建築物
また、都市の低炭素化の促進に関する法律第 54 条第 8 項により、低炭素建築物として建築物全
体(共同住宅においては建築物全体+住戸ごと)の認定を受けることにより、省エネルギー法の
届出をしたものとみなされる。ただし、法第 75 条第 5 項及び法第 75 条の 2 第 3 項に定める定期
報告については省略することができないので注意が必要である。
-88-
1.4.申請に係る届出様式等について
(1)
届出様式について
届出に係る各種様式は省令において以下の通り定められている。
イ)第一号様式:届出書
ロ)第二号様式:変更届出書
ハ)第三号様式:定期報告書
今回の改正で変更となるのは、上記様式のうち第一号様式の届出書のみとなっている。第一号
様式の届出書は、
第一面:届出者である建築主氏名と届出先所管行政庁
第二面:特定建築主等の概要
第三面:省エネルギー措置の概要
から構成されており、従前、第三面は「住宅の用途に供する建築物」
「住宅以外の用途に供する建
築物」の用途に応じ異なる様式となっていたが、平成25年10月1日の改正で用途によらない1枚
の書式となり、【3.用途区分】の項目で住宅、非住宅それぞれの用途にチェックを入れる様式と
なった。
また、住宅の届出においては、平成25年10月1日より施行される設計施工指針附則(新仕様基準)
による場合は、第一号様式に代わり附則様式を添付することになる。
(2)
経過措置期間等における適用基準と届出様式
前述の通り、平成 25 年 1 月 31 日に公布された省エネの改正基準は、非住宅については平成 25
年 4 月 1 日、住宅については平成 25 年 10 月 1 日から施行され、新たな基準に基づく届出が可能
となっているが、経過措置として非住宅は平成 26 年 3 月 31 日(ポイント法を除く外皮基準に関
しては平成 27 年 3 月 31 日)まで、住宅は平成 27 年 3 月 31 日まで従前の基準による届出も可能
となっている。
そのため、一定期間従前の基準等を届出に用いることが可能となり、従前基準と改正基準が混
在した届出が行われることとなる。適用する基準によって届出の際に使用する届出様式も異なり、
主に以下の①~③が用いられることになる。
-89-
① 平成 22 年 4 月 1 日版
【住宅】
Q値、μ値(判断基準)又は外皮仕様(旧設計施工指針)
【非住宅】PAL(ポイント法、簡易ポイント法)、CEC(ポイント法、簡易ポイント法)
② 平成 25 年 10 月 1 日版
【住宅】 UA値、ηA値及び一次エネルギー消費量(判断基準、新設計施工指針(本則))
【非住宅】PAL、一次エネルギー消費量
②’ 平成 25 年 10 月 1 日版附則様式
【住宅】
【非住宅】
外皮仕様及び設備仕様(新設計施工指針(附則))
-
③ 平成 26 年 4 月 1 日予定版(PAL*対応版)
【住宅】 UA値、ηA値及び一次エネルギー消費量(判断基準、新設計施工指針(本則))
【非住宅】PAL*、一次エネルギー消費量
上記②と③の違いは、平成 26 年 4 月 1 日よりPAL*が適用可能となり、用途区分ごとに分け
た記載から、建築物全体としての記載へと改訂される為、以下に示すように非住宅の外皮性能の
記載方法が異なる点である。
第三面イメージ】
【平成 25 年 10 月 1 日版
【平成 26 年 4 月 1 日予定版
第三面イメージ】
-90-
①、②、②’及び③の様式と、対応する適用基準をまとめると下表のとおりとなる。なお、平
成 25 年 10 月 1 日時点で、平成 25 年 4 月 1 日版様式は廃止されることとなる。
届出様式と対応する適用基準
届出
様式
用途
住宅
①
②
平成 22 年
平成 25 年
4 月 1 日版
10 月 1 日版
Q値、μ値
又は外皮仕様
平成 25 年
平成 26 年
10 月 1 日版
4 月 1 日予定版
附則様式
(PAL*対応版)
外皮仕様
及び設備仕様
UA値、ηA値及び一
次エネルギー消費量
特殊な調査研究に基
づく計算法
-
PAL*
一次エネルギー
消費量
特別な調査又は研
究の結果に基づく
計算法
第三面を
第三面に
住戸部分のみに
第三面に
用途ごとに記載
まとめて記載
ついて記載
まとめて記載
(ポイント法、
簡易ポイント法)
CEC
(ポイント法、
簡易ポイント法)
複合建築物
の場合
③
PAL
一次エネルギー
消費量
特別な調査又は研
究の結果に基づく
計算法
PAL
非住宅
UA値、ηA値及び一
次エネルギー消費量
特殊な調査研究に基
づく計算法
②’
上表①、②、②’及び③の届出様式において、適用する基準に応じ該当する様式を選択するこ
とになる。具体的には第7章に省令様式・附則様式を添付しているので参照されたい。
なお、上表において、複合用途の建築物の場合、様式①については第三面をそれぞれの用途ご
とに記載することになるが、様式②若しくは③については、一枚に複数の用途を記載することが
可能な様式となっている。
また、例えば住宅と非住宅の複合建築物において、それぞれの用途で新旧の基準を使い分ける
場合などは、複数の様式の第三面を併用するケースも考えられる。
(3)届出内容別の記載項目
今回改正された届出様式における、届出内容別の第三面の記載項目一覧を
【表 6-1
届出内容別記載項目一覧(新築・改築・増築)】
【表 6-2
届出内容別記載項目一覧(修繕・模様替、設備機器の設置・改修)】に示す。
-91-
表 6-1
届出内容別記載項目一覧(新築・改築・増築)
住宅
工事
種別
新築
(一戸建
ての住
宅)
住
No
数
判断
設計
判断
設計
基準
施工
基準
施工
等
指針
等
指針
※1
附則
※1
附則
非
住
宅
-
○
-
-
① ②、④
2
1
-
○
-
○
-
A、C、D
3
1
○
-
-
○
-
① ②、D
○
-
○
-
-
-
○
-
○
-
○
-
-
○
-
-
-
-
-
○
5
6
7
8
2以
上
2以
上
2以
上
-
1
○
-
○
-
○
新築
用住宅)
欄
○
宅等)
(店舗併
記入が必要な
1
新築
非住宅
一次エネ
1
4
(共同住
戸
外皮
9
1
-
○
-
○
○
10
1
○
-
-
○
○
○
-
○
-
○
11
2以
上
①、④、⑤、
⑥、⑦
備考
⑤、⑥、⑦は住戸数分の情報
を別途用意して提出。
A、B、C、D、 B、C、D は住戸数分の情報
E
を別途用意して提出。
①、⑤、⑥、B、 ⑤、⑥、B、D は住戸数分の
D、E
情報を別途用意して提出。
①、③、④
①、③、④、
⑤、⑥、⑦
非住宅用途の床面積が 300
㎡以下の場合、③は不要なケ
ースもあり。以下同じ。
①、③、④、B、 ④は非住宅部分のみ対象。
C、D
①、③、④、
④は非住宅部分のみ対象。
⑤、⑥、B、D
①、③、④、
⑤、⑥、⑦
⑤、⑥、⑦は住戸数分の情報
を別途用意して提出。
④は非住宅部分及び共同住
新築
12
(複合建
2以
上
-
○
-
○
○
①、③、④、B、 宅共用部が対象。
C、D
B、C、D は住戸数分の情報
を別途用意して提出。
築物)
④は非住宅部分及び共同住
13
2以
上
○
-
-
○
○
①、③、④、
宅共用部が対象。
⑤、⑥、B、D
⑤、⑥、B、D は住戸数分の
情報を別途用意して提出。
※1 判断基準等とは、判断基準及び設計施工指針本則(部位別仕様表)を示す。
-92-
表 6-2
届出内容別記載項目一覧(修繕・模様替、設備機器の設置・改修)
)
住宅
外皮
工事
種別
No
住戸
数
一次エネ
設計
設計
判断
判断
施工
施工
基準
基準
指針
非
住
記入が必要な欄
備考
宅
指針
等
等
附則
附則
⑤、⑥は改修を行った住戸
修繕・
18
2以
上
数分用意して提出。
○
-
-
-
-
①、⑤、⑥
計算部位以外はデフォルト
値(仕様基準上の U 値)を
模様替
用いて計算しても良い。
(住宅
B、C は改修を行った住戸数
外皮)
19
2以
上
-
○
-
-
A、B、C
-
分用意して提出。
変更部位のみ記載すれば良
い。
⑤、⑦は改修を行った住戸
数分用意して提出。プログ
ラムに使う q 値、m C 値、m H
設備機
20
器の設
2以
上
値及び改修していない設備
-
-
○
-
-
①、④、⑤、⑦
の性能についてはデフォル
ト値を用いて計算しても良
置・改
い。④は共用部を改修した
修
場合に共用部の計算結果を
(住宅
記入。
設備)
B、D は改修を行った住戸数
21
2以
上
分用意して提出。改修を行
-
-
-
○
-
A、B、D、E
っていない設備については
記入不要。共用部も併せて
改修する場合は、E も記入。
修繕・
模様替
(非住
22
-
-
-
-
-
○
①、③
23
-
-
-
-
-
○
①、④
宅外皮)
設備機
器の設
置・改
修
(非住
宅設備)
-93-
(第三面)
省エネルギー措置の概要
【1.工事種別】□新築 □増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
①
【2.届出をする部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床
□空気調和設備以外の機械換気設備
□給湯設備 □昇降機
□空気調和設備
□照明設備
【3.用途区分】□住宅 □事務所等 □ホテル等 □病院等 □物品販売業を営む店舗
等 □学校等 □飲食店等 □集会所等 □工場等
【4.該当する地域区分】(
②
③
④
⑤
⑥
⑦
地域)
【5.建築物全体に係る事項】
(1) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
1) 一戸建ての住宅
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) 住宅以外の用途に供する建築物
□年間熱負荷係数(
MJ/(㎡・年))(用途区分
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
□基準対象外
(2) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【6.住戸に係る事項】
(1) 住戸の番号
(
)
(2) 住戸の存する階 (
階)
(3) 専用部分の床面積(
㎡)
(4) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
(5) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【7.備考】
-94-
)
)
)
)
)
)
附則様式(附則第四条関係)(A4)
省エネルギー措置の概要
A
【1.工事種別】□新築 □増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
【2.届出をする部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床 □空気調和設備
□空気調和設備以外の機械換気設備 □照明設備
□給湯設備
【3.該当する地域区分】(
B
C
地域)
【4.住戸に係る事項】
(1)住戸の番号
(
)
(2)住戸の存する階 (
階)
(3)専用部分の床面積(
㎡)
(4)外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
1)屋根又は天井
【 断 熱 材 の 施 工 法 】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
2)壁
【 断 熱 材 の 施 工 法 】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
3)床
(イ)外気に接する部分
【該当箇所の有無】□有 □無
【断熱材の施工法】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
(ロ)その他の部分
【該当箇所の有無】□有 □無
【断熱材の施工法】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
4)土間床等の外周
(イ)外気に接する部分
【 該 当 箇 所 の 有 無 】□有 □無
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
(ロ)その他の部分
【 該 当 箇 所 の 有 無 】□有 □無
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
5)開口部
【開口部比率】(
)
【断熱性能】□建具等の種類(建具の材質・構造
(ガラスの種別
□熱貫流率
(
W/(㎡・K))
【日射遮蔽性能】
□ガラスの日射熱取得率(日射熱取得率
□開口部付属部材
(南±25 度に設置するもの
(上記以外の方位に設置するもの
□ひさし、軒等
-95-
)
)
)
)
)
D
E
(5)空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1)住戸の形状に係る措置
外皮等面積の合計を床面積の合計で除した数値(
基準値(
2)住戸の設備に係る措置
【暖房】暖房設備(
効率(
)
)
)
)
【冷房】冷房設備(
効率(
)
)
【換気】換気設備(
効率(
)
)
【照明】省エネルギー措置の概要(
)
【給湯】給湯設備(
効率(
)
)
【5.共同住宅等における共用部に係る措置】
基準一次エネルギー消費量(
設計一次エネルギー消費量(
【6.備考】
-96-
GJ/年)
GJ/年)
(4)
注意書きに係る複合建築物の判断
複合建築物の届出書類の取扱いについては、届出書の第一号様式の注意書きに規定されており、
以下の通りである。
(注意)
1.届出書類
第一面、第二面及び第三面を提出してください。
住宅の用途及び住宅以外の用途に供されている建築物の届出において、住宅以外の用途
に供する部分の床面積の合計が 300 ㎡未満の場合、住宅以外の用途に供する部分を、住宅の
用途に供するものとして取り扱うこととします。ただし、住宅以外の用途に供する部分につ
いて、第三面の5欄の(1)の記入については、住宅以外の用途に供するものとして取り扱
うことができることとし、5欄の(2)の記入については、住宅以外の用途に供するものと
して取り扱うこととします。
~以下略~
今回の届出様式改正によって注意書きの項目も大幅に変更となっており、複合建築物の判断に
おいて例外が設けられているのは、住宅以外の用途に供する部分の床面積の合計が300㎡未満の場
合のみである。
またその場合、住宅以外の用途に供する床面積の合計が300㎡未満の部分の計算方法については、
外皮基準は住宅の基準若しくは非住宅の基準のいずれでも適用できるが、一次エネルギー消費量
(設備基準)に関しては、必ず非住宅の基準にて届出を行う必要がある。
なお、第二種特定建築物で非住宅用途の場合は、3年ごとの定期報告が義務付けされているが、
上記注意書きに準じた非住宅用途部分については、「住宅の用途に供するものとして取り扱う」
と記載しており、住宅用途と判断し定期報告を行うことは要しないこととなる。
なお、従前の基準による届出の場合は従前の届出様式を使用することとなるが、その場合注意
書きも当該様式の内容が適用されることとなる。
◆共同住宅(1,500㎡)+事務所(300㎡未満)の新築の場合(事例)
住宅
住宅
共用部
→
事務所
300㎡
未満
注意書きの規定により、住宅として届出を行う。
(第二種特定建築物の住宅であるため、定期報告は不要となる。)
-97-
(5)
届出書の記載例
(5)-1
非住宅
平成 25 年 10 月 1 日版(PAL計算)の様式における届出の場合について、
第三面の記載例を以下に示す。
平成 25 年 10 月 1 日版
第一号様式(第一条又は第二条関係)(A4)
届出書
(第一面)
エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条第1項前段又は法第 75
条の2第1項前段の規定による届出をします。この届出書に記載の事項は、事実に相違ありませ
ん。
所管行政庁
様
平成25年10月1日
届出者氏名
株式会社 省エネ不動産
代表取締役 ○○ ○○
【届出の別】
□第一種特定建築物(法第 75 条第1項前段の規定による届出)
□第二種特定建築物(法第 75 条の2第1項前段の規定による届出)
※特記欄
※受付欄
平成
第
年
月
※整理番号欄
日
号
係員印
-98-
印
(第二面)
第一種特定建築主等又は第二種特定建築主の概要
【1.第一種特定建築主等又は第二種特定建築主】
【イ.氏名のフリガナ】 カブシキガイシャ ショウエネフドウサン ○○ ○○
【ロ.氏名】 株式会社 省エネ不動産 代表取締役 ○○ ○○
【ハ.郵便番号】 102-0071
【ニ.住所】 東京都千代田区○○○
【ホ.電話番号】 03-○○○○-○○○○
【2.代理者】
【イ.氏名】 ○○ ○○
【ロ.勤務先】 株式会社 ○○設計事務所
【ハ.郵便番号】 102-0071
【ニ.所在地】 東京都千代田区○○○
【ホ.電話番号】03-○○○○-○○○○
【3.設計者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【2.代理者】と同じ
【4.建築物及びその敷地の概要】
【イ.所在地】 東京都港区赤坂○○○
【ロ.名称】
(仮称)○○マンション新築工事
【ハ.用途】 共同住宅
【ニ.構造】□鉄筋コンクリート造 □鉄骨鉄筋コンクリート造 □鉄骨造 □木造
□その他(
)
【ホ.階数】地上
5階
地下
階
( 届出部分 )(届出以外の部分)
(
合計
)
【ヘ.床面積の合計】( 3850.0㎡)(
㎡)(3850.0㎡)
【5.工事着手予定年月日】平成25年11月20日
【6.工事完了予定年月日】平成26年7月30日
【7.備考】
-99-
(第三面)
省エネルギー措置の概要
【1.工事種別】□新築 □増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
【2.届出をする部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床
□空気調和設備以外の機械換気設備
□給湯設備 □昇降機
□空気調和設備
□照明設備
【3.用途区分】□住宅 □事務所等 □ホテル等 □病院等 □物品販売業を営む店舗
等 □学校等 □飲食店等 □集会所等 □工場等
【4.該当する地域区分】(
6 地域)
【5.建築物全体に係る事項】
(1) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置PALにおける用途を記載する。
1) 一戸建ての住宅
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率複数用途建築物の場合は、改行を
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
して用途ごとに記載する。
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
2) 住宅以外の用途に供する建築物
□年間熱負荷係数(296.1 MJ/(㎡・年))(用途区分 事務所等 )
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
□基準対象外
(2) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
7054.9 GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
6911.7 GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【6.住戸に係る事項】
(1) 住戸の番号
(
)
(2) 住戸の存する階 (
階)
(3) 専用部分の床面積(
㎡)
(4) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
(5) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【7.備考】
-100-
)
)
平成 26 年 4 月 1 日版(PAL*計算)の様式における届出の場合について、
第三面の記載例を以下に示す。
(第三面)
省エネルギー措置の概要
【1.工事種別】□新築 □増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
【2.届出をする部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床
□空気調和設備以外の機械換気設備
□給湯設備 □昇降機
□空気調和設備
□照明設備
【3.用途区分】□住宅 □事務所等 □ホテル等 □病院等 □物品販売業を営む店舗
等 □学校等 □飲食店等 □集会所等 □工場等
【4.該当する地域区分】(
6 地域)
PAL*における基準値を
【5.建築物全体に係る事項】
記載する。
(1) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
1) 一戸建ての住宅
複数用途建築物の場合は、屋
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
内周囲空間の床面積で加重平
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
モデル建物法(PAL*)の場合の記載例。
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果 均した値を記載する。
(
)
2) 住宅以外の用途に供する建築物
□年間熱負荷係数( 429.1 MJ/(㎡・年))(基準値 450 MJ/(㎡・年))
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
モデル建物法(PAL*) 設計値/基準値:0.95
)
□基準対象外
(2) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
モデル建物法(一次エネ)の場合の記載例。
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
モデル建物法(一次エネ) 設計値/基準値:0.98
)
(
主要室入力法 基準一次エネルギー消費量:7054.9GJ/年
設計一次エネルギー消費量:6911.7GJ/年
)
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
主要室入力法の場合の記載例。
【6.住戸に係る事項】
(1) 住戸の番号
(
)
(2) 住戸の存する階 (
階)
(3) 専用部分の床面積(
㎡)
(4) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
(5) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【7.備考】
-101-
)
)
(5)-2
(5)-3
変更届出
定期報告
は、掲載を省略する。
※ 省略内容は、一般社団法人
日本サステナブル建築協会の HP でご確認いただけます。
URL: http://lowenergy.jsbc.or.jp/top/
「住宅・建築物の省エネルギー基準及び低炭素建築物の認定制度」
→「低炭素認定制度・改正省エネルギー基準の提供情報一覧」
→■改正省エネルギー基準・低炭素建築物認定制度の講習テキスト等
(2)非住宅建築物
テキスト
・省エネルギー措置の届出と低炭素建築物の認定制度について
(上記テキスト(PDF)の 59~63 ページ)
-102-
1.5
参考資料(省令様式・附則様式)
・第一号様式
届出書①:平成 22 年 4 月 1 日版
・第一号様式
届出書②:平成 25 年 10 月 1 日版
・附則様式
届出書②’ 平成 25 年 10 月 1 日版附則様式
は、掲載を省略する。
※ 省略内容は、一般社団法人
日本サステナブル建築協会の HP でご確認いただけます。
URL: http://lowenergy.jsbc.or.jp/top/
「住宅・建築物の省エネルギー基準及び低炭素建築物の認定制度」
→「低炭素認定制度・改正省エネルギー基準の提供情報一覧」
→■改正省エネルギー基準・低炭素建築物認定制度の講習テキスト等
(2)非住宅建築物
テキスト
・省エネルギー措置の届出と低炭素建築物の認定制度について
(上記テキスト(PDF)の 64~83 ページ)
-103-
・第一号様式
届出書③:平成26年4月1日予定版(PAL*対応版)
第一号様式(第一条又は第二条関係)(A4)
届出書
(第一面)
エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条第1項前段又は法第 75
条の2第1項前段の規定による届出をします。この届出書に記載の事項は、事実に相違ありませ
ん。
所管行政庁
様
平成
年
月
届出者氏名
【届出の別】
□第一種特定建築物(法第 75 条第1項前段の規定による届出)
□第二種特定建築物(法第 75 条の2第1項前段の規定による届出)
※特記欄
※受付欄
平成
第
年
月
日
印
※整理番号欄
日
号
係員印
-104-
(第二面)
第一種特定建築主等又は第二種特定建築主の概要
【1.第一種特定建築主等又は第二種特定建築主】
【イ.氏名のフリガナ】
【ロ.氏名】
【ハ.郵便番号】
【ニ.住所】
【ホ.電話番号】
【2.代理者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【3.設計者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【4.建築物及びその敷地の概要】
【イ.所在地】
【ロ.名称】
【ハ.用途】
【ニ.構造】□鉄筋コンクリート造 □鉄骨鉄筋コンクリート造 □鉄骨造
□その他(
)
【ホ.階数】地上
階
地下
階
( 届出部分 )(届出以外の部分)
(
合計
)
【ヘ.床面積の合計】(
㎡)(
㎡)(
㎡)
【5.工事着手予定年月日】平成
年
月
日
【6.工事完了予定年月日】平成
年
月
日
【7.備考】
-105-
□木造
(第三面)
省エネルギー措置の概要
【1.工事種別】□新築 □増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
【2.届出をする部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床
□空気調和設備以外の機械換気設備
□給湯設備 □昇降機
□空気調和設備
□照明設備
【3.用途区分】□住宅 □事務所等 □ホテル等 □病院等 □物品販売業を営む店舗
等 □学校等 □飲食店等 □集会所等 □工場等
【4.該当する地域区分】(
地域)
【5.建築物全体に係る事項】
(1) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
1) 一戸建ての住宅
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
2) 住宅以外の用途に供する建築物
□年間熱負荷係数(
MJ/(㎡・年))(基準値
MJ/(㎡・年))
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
□基準対象外
(2) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【6.住戸に係る事項】
(1) 住戸の番号
(
)
(2) 住戸の存する階 (
階)
(3) 専用部分の床面積(
㎡)
(4) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
(5) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【7.備考】
-106-
)
)
(注意)
1.届出書類
第一面、第二面及び第三面を提出してください。
住宅の用途及び住宅以外の用途に供する建築物の届出において、住宅以外の用途に供する部
分の床面積の合計が 300 ㎡未満の場合、住宅以外の用途に供する部分を、住宅の用途に供する
ものとして取り扱うこととします。ただし、住宅以外の用途に供する部分について、第三面の5
欄の(1)の記入については、住宅以外の用途に供するものとして取り扱うことができることと
し、5欄の(2)の記入については、住宅以外の用途に供するものとして取り扱うこととします。
2.各面共通関係
数字は算用数字を用いてください。
3.第一面関係
①
届出者の氏名の記入を自署で行う場合は、押印を省略することができます。
②
届出の別は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
③ ※印のある欄は記入しないでください。
4.第二面関係
① 第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工者がそれぞれ2者以上の場
合は、第二面は代表となる第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工者
について記入し、別紙に他の第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工
者について記入して添えてください。
②
1欄は、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主が法人の場合は、
「イ」は法人の名称及
び代表者の氏名のフリガナを、「ロ」は法人の名称及び代表者の氏名を、「ニ」は法人の所在
地を、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主がマンションの管理を行う建物の区分所有
等に関する法律第3条又は第 65 条に規定する団体の場合は、
「イ」は団体の名称及び代表者
の氏名のフリガナを、「ロ」は団体の名称及び代表者の氏名を、「ニ」は団体の所在地を記入
してください。
③
2欄は、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主からの委任を受けて届出をする場合に
記入してください。
4欄の「ハ」は、建築基準法施行規則(昭和 25 年建設省令第 40 号)別紙の表の用途の区
④
分に従い記入してください。
⑤
4欄の「ニ」は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。な
お、その他の構造を含む場合は、
「その他」のチェックボックスに「レ」マークを入れ、併せ
て具体的な構造を記入してください。
⑥
ここに書き表せない事項で特に記入すべき事項は、7欄に記入し、又は別紙に記入して添
えてください。
5.第三面関係
①
1欄及び2欄は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
②
3欄は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。建築物の用
途区分は、次のとおりとします。
(1) 「住宅」とは、一戸建て住宅、連続住宅、重ね建住宅、共同住宅その他エネルギーの使
用の状況に関してこれらに類するものをいいます。
(2) 「事務所等」とは、事務所、官公署その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類
するものをいいます。
(3)
「ホテル等」とは、ホテル、旅館その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類す
-107-
るものをいいます。
(4)
「病院等」とは、病院、老人ホーム、身体障害者福祉ホームその他エネルギーの使用の
状況に関してこれらに類するものをいいます。
(5)
「物品販売業を営む店舗等」とは、百貨店、マーケットその他エネルギーの使用の状況
に関してこれらに類するものをいいます。
(6)
「学校等」とは、小学校、中学校、高等学校、大学、高等専門学校、専修学校、各種学
校その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類するものをいいます。
(7)
「飲食店等」とは、飲食店、食堂、喫茶店、キャバレーその他エネルギーの使用の状況
に関してこれらに類するものをいいます。
(8)
「集会所等」とは、公会堂、集会場、図書館、博物館、ボーリング場、体育館、劇場、
映画館、ぱちんこ屋その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類するものをいいま
す。
(9)
「工場等」とは、工場、畜舎、自動車車庫、自転車駐車場、倉庫、観覧場、卸売市場、
火葬場その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類するものをいいます。
③
4欄は、省エネルギー基準(エネルギーの使用の合理化に関する法律(昭和 54 年法律第
49 号)第 73 条第1項に基づき、国土交通大臣が定める判断の基準となるべき事項をいいま
す。以下同じ。)において定めるところにより、該当する地域区分を記入してください。
④
5欄の(1)は、
「一戸建ての住宅」の場合、
「外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得
率」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当するチェック
ボックスに、
「レ」マークを入れた上で記入してください。
「外皮平均熱貫流率」とは、建築
物の内外の温度差1度当たりの総熱損失量(換気による熱損失を除く。
)を外皮等(外気等(住
宅の外気又は外気に通じる床裏、小屋裏、天井裏等をいう。)に接する天井(小屋裏又は天井
裏が外気に通じていない場合には、屋根)、壁、床及び開口部、共同住宅における隣接する住
戸又は共用部に接する部分等をいう。以下同じ。)面積で除した値、また、「冷房期の平均日
射熱取得率」とは、冷房期において建築物に入射する日射量に対する室内に侵入する日射量
の割合を外皮等面積で平均した値として省エネルギー基準において定めるものをいいます。
「住宅以外の用途に供する建築物」の場合、
「年間熱負荷係数」又は「特別な調査又は研究
の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当するチェックボックスに、
「レ」マークを入れ
た上で記入してください。
「年間熱負荷係数」とは、屋内周囲空間の年間熱負荷を各階の屋内
周囲空間の床面積の合計で除して得た数値として省エネルギー基準において定めるものをい
い、省エネルギー基準において定める「基準値」と併せて記入してください。
「基準値」とは、
年間熱負荷係数について基準とすべき値として省エネルギー基準において定めるものをいい
ます。工場等の用途に供する建築物の場合は、
「基準対象外」のチェックボックスに「レ」マ
ークを入れてください。また、省エネルギー基準の適用に当たって使用した計算表は、別紙
に記入して添えてください。
⑤
5欄の(2)は、
「一次エネルギー消費量」については「基準一次エネルギー消費量」及び「設
計一次エネルギー消費量」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」
の該当するチェックボックスに、
「レ」マークを入れた上で記入してください。
「エネルギー
利用効率化設備の有無」については、届出時にエネルギー利用効率化設備による一次
エネルギー消費量の削減量を設計一次エネルギー消費量の計算において算入している
場合には「有」に、算入していない場合には「無」に「レ」マークを入れてください。
また、次に掲げる用語の意義は、それぞれ次に定めるところにより、これらについては、小
数点第二位以下は切り上げた値を記載してください。なお、省エネルギー基準の適用に当た
-108-
って使用した計算表は、別紙に記入して添えてください。
(1)
基準一次エネルギー消費量
建築物の床面積、設備等の条件により定まる、基準となる
一次エネルギー消費量(1年間に消費するエネルギーの量を熱量に換算したものをいう。以
下同じ。)として、省エネルギー基準において定めるものをいう。
(2)
設計一次エネルギー消費量
建築物における実際の設計仕様の条件を基に算定した一次
エネルギー消費量として、省エネルギー基準において定めるものをいう。
⑥
6欄は、共同住宅、長屋その他の一戸建ての住宅以外の住宅又は住宅の用途及び住宅以外
の用途に供する建築物の住戸の部分に係る措置について、住戸ごとに記入して下さい。なお、
届出に係る住戸の数が二以上である場合は、当該各住戸に関して記載すべき事項の全てが明
示された別の書面をもって代えることができます。
この欄に用いる用語の定義は、注意5の④及び⑤のとおりとします。
(4)については、
「外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率」又は「特別な調査
又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当するチェックボックスに、
「レ」マー
クを入れた上で記入してください。
(5)については、
「基準一次エネルギー消費量」及び「設計一次エネルギー消費量」又は
「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当するチェックボックス
に、
「レ」マークを入れた上で記入してください。
「エネルギー利用効率化設備の有無」に
ついては、届出時にエネルギー利用効率化設備による一次エネルギー消費量の削減量
を設計一次エネルギー消費量の計算において算入している場合には「有」に、算入し
ていない場合には「無」に「レ」マークを入れてください。
⑦ 1欄から6欄までに書き表せない事項で特に記入すべき事項は、7欄に記入し、又は別
紙に記入して添えてください。
-109-
・第二号様式
変更届出書
第二号様式(第一条又は第二条関係)(A4)
変更届出書
エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条第1項後段又は法第 75
条の2第1項後段の規定による変更の届出をします。この変更届出書に記載の事項は、事実に相
違ありません。
所管行政庁
様
平成
年
月
届出者氏名
【変更の届出の別】
□第一種特定建築物(法第 75 条第1項後段の規定による届出)
□第二種特定建築物(法第 75 条の2第1項後段の規定による届出)
日
印
【変更の届出をする建築物の直前の届出】
【受付番号】 第
号
【届出日】
平成
年
月
日
【変更内容の概要】
※受付欄
平成
年
第
※特記欄
月
※整理番号欄
日
号
係員印
(注意)
① 届出者の氏名の記入を自署で行う場合は、押印を省略することができます。
②
届出の別は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
③
数字は算用数字を用いてください。
④
記入欄が不足する場合には、別紙に必要な事項を記入して添えてください。
⑤
この変更届出書のほか、建築物の外壁、窓等を通しての熱の損失の防止及び建築物に設け
る空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置の内容を確認するために所管
行政庁が必要と認める書類及び図面を提出してください。
⑥
※印のある欄は記入しないでくださ
-110-
・第三号様式
定期報告書
第三号様式(第三条関係)(A4)
定期報告書
(第一面)
エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条第5項又は法第 75 条
の2第3項の規定による報告をします。この定期報告書に記載の事項は、事実に相違ありません。
所管行政庁
様
平成
報告者(所有者又は管理者)氏名
年
月
日
印
【定期報告の別】
□第一種特定建築物(法第 75 条第5項の規定による報告)
□第二種特定建築物(法第 75 条の2第3項の規定による報告)
※特記欄
※受付欄
平成
第
年
月
※整理番号欄
日
号
係員印
-111-
(第二面)
報告者等の概要
【1.報告者(所有者又は管理者)】
【イ.氏名のフリガナ】
【ロ.氏名】
【ハ.郵便番号】
【ニ.住所】
【ホ.電話番号】
【2.代理者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【3.調査者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【へ.調査した項目】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【へ.調査した項目】
【4.建築物及びその敷地の概要】
【イ.所在地】
【ロ.名称】
【ハ.用途】
【ニ.構造】□鉄筋コンクリート造 □鉄骨鉄筋コンクリート造 □鉄骨造 □木造
□その他(
)
【ホ.階数】地上
階
地下
階
( 届出部分 )(届出以外の部分)
(
合計
)
【ヘ.床面積の合計】(
㎡)(
㎡)(
㎡)
【5.備考】
-112-
(第三面)
建築物の維持保全の状況等
【1.届出及び報告の状況】
【イ.届出をした日】平成
年
月
日(受付番号
)
【ロ.届出をした部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床 □空気調和設備
□空気調和設備以外の機械換気設備 □照明設備
□給湯設備 □昇降機
【ハ.用途区分】□住宅 □事務所等 □ホテル等 □病院等
□物品販売業を営む店舗等 □学校等 □飲食店等
□集会所等 □工場等
【ニ.届出書の有無】□有 □無
【ホ.報告をした日】平成
年
月
日(受付番号
)
【ヘ.報告書の有無】□有 □無
【ト.法第 76 条第2項の書面の交付】平成
年
月
日
(機関名
)(調査番号
)
【2.建築物の維持保全の状況】
【イ.省エネルギー措置の変更の有無】
外壁、窓等
空気調和設備
空気調和設備以外の機械換気設備
照明設備
給湯設備
昇降機
有
□
□
□
□
□
□
/
/
/
/
/
/
/
無
□
□
□
□
□
□
変更後の省エネルギー措置の概要
【ロ.省エネルギー性能の維持保全の状況】
定期報告項目
確認内容
外壁、窓等 □室の配置
熱の損失が増大しないように採用した室の配置等
に変更がない
□外壁、窓等の保全
目視による外壁、窓等の破損がない
□窓の清掃等
ガラス等が清掃され、建具周りの気密材に破損がない
適/不適
□ / □
□ / □
□ / □
ひさし・屋外日よけの破損がない
□ / □
ブラインド・カーテン等が正常に作動している
□ / □
□熱源機器の台数制御
熱源機器の台数制御が正常に作動している
□ / □
□蓄熱空調システムにお 蓄熱空調システムにおける熱源機器が正常に作動し □ / □
ける熱源機器の作動
ている
□日射遮蔽装置の保全
空気調和設
備
□冷温水の変流量制御
□空気調和機の変風量制
御
□予冷・予熱時外気シャ
ットオフ制御
□最小外気負荷制御
□ヒートポンプ方式の
空調機
空気調和設
備以外の機
械換気設備
□送風機のフィルター
□ダンパーの作動
□送風機の制御
冷温水の変流量制御が正常に作動している
空気調和機の変風量制御が正常に作動している
□ / □
□ / □
予冷・予熱時外気シャットオフ制御が正常に作動して
いる(モーターダンパーの作動)
最小外気負荷制御が正常に作動している
フィルターに汚れや目詰まりがない
冷媒管に液漏れがない
吹き出し口から適切な風量がある
温度調節ができる
フィルターの汚れが著しくなく、目詰まりもない
ダンパーが正常に作動している
送風機の発停(オン/オフ)制御が正常に作動してい
る
□ / □
-113-
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
照明設備
□照明環境の維持
□制御の作動状況
給湯設備
□システムの省エネ性
□熱源機器の作動
□熱源機器の断熱・保温
□配管系統の保温
昇降機
風量制御が正常に作動している
□ / □
光源(ランプ)・反射板・カバー等が定期的に清掃され □ / □
ている
カード、センサーによる制御が正常に作動している □ / □
明るさ検知による自動点滅制御が正常に作動してい
る
適正照度制御が正常に作動している
タイムスケジュール制御が正常に作動している
昼光利用制御が正常に作動している
ゾーニング制御が正常に作動している
局所制御が正常に作動している
安全装置(安全弁・膨張管)から常時湯が吹き出しし
ていない
給湯不要時に、熱源が運転していない(夜間等の貯湯
運転時は除く)
ボイラ本体外周部に高温部・変色部・熱による変形部
がなく、及びボイラ本体から異臭・煙がない
配管・バルブ・フランジ類の保温材に損傷・腐食・劣化
(カビの付着等)がない
配管・バルブ・フランジ類からの水漏れ及び保温材の
濡れがない(屋外配管は防水処理箇所の劣化がない)
□配管系統の循環ポンプ 循環ポンプからの水漏れがない
運転不要時に、循環ポンプが運転していない
□貯湯槽の温度設定
給湯温度が正常に設定されている(給湯温度を必要以
上に高温にしていない)
□貯湯槽の断熱・保温
貯湯槽からの湯漏れ及び貯湯槽周りの保温材の濡れ
がない
□太陽熱システム
集熱器及び配管からの水漏れがない
□昇降機設備の点検
巻上機の著しい機械的な摩耗及びオイル漏れ等がな
い
【ハ.エネルギー利用効率化設備に関する事項】
(1)エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
(2)変更の有無
有 / 無
□ / □
変更内容
(3)維持保全の状況
定期報告項目
□機器の点検
確認内容
機器の著しい汚れや破損等がない
適/不適
□ / □
□制御の作動状況
制御が正常に作動している
□ / □
【3.備考】
-114-
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
(注意)
1.各面共通関係
数字は算用数字を用いてください。
2.第一面関係
①
報告者(所有者又は管理者)の氏名の記入を自署で行う場合は、押印を省略することがで
きます。
②
定期報告の別は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
③
※印のある欄は記入しないでください。
3.第二面関係
①
報告者(所有者又は管理者)が2者以上の場合は、第二面は代表となる報告者(所有者又
は管理者)について記入し、別紙に他の報告者(所有者又は管理者)について必要な事項を
記入して添えてください。
②
1欄は、法第 75 条第1項前段又は法第 75 条の2第1項前段の規定による届出(法第 75
条第1項後段又は法第 75 条の2第1項後段の規定による変更の届出があったときは、その
変更後のもの。以下「届出」といいます。)をした者(届出をした者と当該届出に係る建築物
の管理者が異なる場合にあっては管理者とし、当該建築物が譲り渡された場合にあっては譲
り受けた者(譲り受けた者と当該建築物の管理者が異なる場合にあっては管理者)とする。
)
について記入してください。
③
1欄は、報告者(所有者又は管理者)が法人の場合は、
「イ」は法人の名称及び代表者の氏
名のフリガナを、「ロ」は法人の名称及び代表者の氏名を、
「ニ」は法人の所在地を、報告者
(所有者又は管理者)がマンションの管理を行う建物の区分所有等に関する法律第3条又は
第 65 条に規定する団体の場合は、
「イ」は団体の名称及び代表者の氏名のフリガナを、
「ロ」
は団体の名称及び代表者の氏名を、
「ニ」は団体の所在地を記入してください。
④
2欄は、報告者(所有者又は管理者)からの委任を受けて報告をする者がいる場合に記入
してください。
⑤
3欄は、報告者(所有者又は管理者)からの委託を受けて建築物の維持保全の状況につい
て調査を行う者がいる場合に記入してください。なお、調査を行う者が2者以上いる場合は、
第三面2欄のロの表の定期報告項目に掲げる項目のうち、各調査者が調査した項目ごとに記
入してください。記入欄が不足する場合は、別紙に記入して添えてください。
⑥
4欄の「ニ」は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。な
お、その他の構造からなる場合は、
「その他」のチェックボックスに「レ」マークを入れ、併
せて具体的な構造を記入してください。
⑦
ここに書き表せない事項で特に報告すべき事項は、5欄に記入し、又は別紙に記入して添
えてください。
4.第三面関係
①
1欄の「イ」は、届出をした年月日を記入してください。複数の届出をしていて、記入欄
が不足する場合は、別紙に記入して添えてください。
②
1欄の「ロ」及び「ハ」は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてく
ださい。
③
1欄の「ニ」は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
④
1欄の「ホ」は、過去に法第 75 条第5項又は法第 75 条の2第3項の報告(以下単に「報
告」といいます。)をした年月日のうち直近のものを記入してください。
⑤
1欄の「ヘ」は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
-115-
⑥
1欄の「ト」は、登録建築物調査機関が行う建築物調査を受けた場合に、法第 76 条第2
項の書面が交付された日を記入するとともに、登録建築物調査機関の名称及び調査番号を記
入してください。
⑦
2欄の「イ」は、届出(過去に報告をしたことがある場合は直近のもの)以降に行った省
エネルギー措置の変更の有無について、変更の「有」又は「無」の該当するチェックボック
スに「レ」マークを入れてください。
「有」の場合は、変更後の省エネルギー措置の概要及び
その年月日を「変更後の省エネルギーの措置の概要」の欄にそれぞれ記入してください。記
入欄が不足する場合は、別紙に記入して添えてください。なお、法第 75 条の2第3項の規
定による報告を行う場合は、外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置に関する事
項を記入する必要はありません。
⑧
2欄の「ロ」は、届出(過去に報告をしたことがある場合は直近のもの)以降の、届出に
係る事項に関する当該建築物の維持保全の状況について記入してください。なお、法第 75
条の2第3項の規定による報告を行う場合は、外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のため
の措置に関する事項を記入する必要はありません。
⑨
2欄の「ロ」の表の定期報告項目は、届出時に講じた省エネルギー措置に関し、該当する
箇所のチェックボックスすべてに「レ」マークを入れてください。建材や機器等の清掃や補
修等によって届出時の省エネルギー性能が適切に維持保全されているかを確認した結果につ
いて、それぞれ「適」又は「不適」の該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてく
ださい。
「不適」の場合は、その概要を説明するため別紙に必要な事項を記入して添えてくだ
さい。
⑩
2欄の「ハ」(1)は、届出時にエネルギー利用効率化設備による一次エネルギー消費量を設
計一次エネルギー消費量の計算において算入している場合には「有」に、算入していない場
合には「無」に「レ」マークを入れてください。(2)は、届出(過去に報告をしたことがある
場合は直近のもの)以降に行った当該エネルギー利用効率化設備の変更の有無について、変
更の「有」又は「無」の該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。(3)
は、機器の清掃や補修等によって届出時のエネルギー利用効率化設備の性能が適切に維持保
全されているかを確認した結果について、それぞれ「適」又は「不適」の該当するチェック
ボックスに「レ」マークを入れてください。
「不適」の場合は、その概要を説明するため別紙
に必要な事項を記入して添えてください。
⑪
ここに書き表せない事項で特に報告すべき事項は、3欄に記入し、又は別紙に記入して添
えてください。
-116-
6.モデル建物法入力支援ツールによる算定事例
-117-
(注)
本章中の図表のうち、図表番号に*印が付いた図表は「平成 25 年度 省エネルギー基準 非住宅建
築物 一次エネルギー消費量算定事例(一般財団法人建築環境・省エネルギー機構)
」に掲載された図表を、
一部加筆のうえ転載したものである。
1. 事務所(1,000 m2)の概要
・ 東京(6 地域)に建つ地上 2 階建て、延床面積約 1,000 m2 の事務所である(表 1-1 参照)。
・ 表 1-2 は事務所の設備概要である。
・ モデル建物法入力支援ツールよる建物用途「事務所等」の入力例として、小規模事務所
の外皮、空調設備(ビル用マルチエアコン、全熱交換器)、換気設備(各階排気)、照明
設備(Hf 蛍光灯)、給湯設備(局所給湯)、昇降機(ロープ式)、太陽光発電設備に関わる
入力方法について記す。
表 1-1 建物の概要
用途
事務所
場所
東京(6 地域)
構造
鉄筋コンクリート造
敷地面積
1200 ㎡
階数
地上 2 階
建築面積
564.25 ㎡
延床面積
1170.75 ㎡
各階の主要室
1 階:事務室、ホール、打合せスペース
2 階:事務室
表 1-2 設備の概要
空調設備
個別空調方式:ビル用マルチエアコン(電気式)、全熱交換器
換気設備
各階排気送風機
照明設備
高効率照明器具(Hf 蛍光灯)
スケジュール制御(消灯)、昼光連動調光制御
給湯設備
電気温水器(湯沸室)
昇降機
乗用:1 台
エネルギー利用効
率化設備
なし
-119-
2. 建築設計図面
2.1. 図面リスト
・ 設計図面(意匠図、各設備図)の図面リストを次に示す。
事務所 2 階建
図面番号
種類
図面名称
図面− 意−1
意匠図
1 階平面図
図面− 意−2
意匠図
2 階平面図
図面− 意−3
意匠図
塔屋階平面図
図面− 意−4
意匠図
立面図(1)
図面− 意−5
意匠図
立面図(2)
図面− 意−6
意匠図
断面図
図面− 意−7
意匠図
矩計図
図面− 空−1
空調・衛生設備
空調・衛生凡例
図面− 空−2
空調設備
機器リスト(1)〜(3)
図面− 空−3
空調設備
ダクト系統図
図面− 空−4
空調設備
1 階空調ダクト平面図
図面− 空−5
空調設備
2 階空調ダクト平面図
図面− 空−6
空調設備
塔屋階空調ダクト平面図
図面− 空−7
空調設備
空調配管系統図
図面− 空−8
空調設備
塔屋階空調配管平面図
図面− 衛−1
衛生設備
機器リスト
図面− 衛−2
衛生設備
器具リスト
図面− 衛−3
衛生設備
給湯配管系統図
図面− 衛−4
衛生設備
給湯配管詳細図
図面− 電−1
電気設備
照明器具姿図
図面− 電−2
電気設備
1 階照明設備平面図
図面− 電−3
電気設備
2 階照明設備平面図
図面− 電−4
電気設備
塔屋階照明設備平面図
図面− 昇−1
昇降機設備
仕様書・平面図
-120-
2.2. 意匠図
・ 建築意匠図(平面図、立面図、断面図、矩計図)を次に示す。
図面−意−1*
意匠図
1 階平面図【事務所】
-121-
図面−意−2*
意匠図
2階平面図【事務所】
-122-
図面−意−3*
意匠図
塔屋階平面図【事務所】
-123-
図面−意−4*
意匠図
立面図(1)
【事務所】
-124-
図面−意−5*
意匠図
立面図(2)
【事務所】
-125-
図面−意−6*
意匠図
断面図【事務所】
-126-
図面−意−7*
意匠図
矩計図【事務所】
-127-
2.3. 空調換気設備図
・ 空調設備(空調・換気)の機器リスト、系統図、平面図を次に示す。なお、空調設備図では
各種ダンパー、ダクト寸法、配管径の記載は省略している。
図面−空−1*
空調・衛生設備
-128-
凡例【事務所】
図面−空−2*
空調設備
機器リスト(1)【事務所】
-129-
図面−空−2*
空調設備
機器リスト(2)【事務所】
-130-
図面−空−2*
空調設備
機器リスト(3)【事務所】
-131-
図面−空−3*
空調設備
ダクト系統図【事務所】
-132-
図面−空−4*
空調設備
1階空調ダクト平面図【事務所】
-133-
図面−空−5*
空調設備
2階空調ダクト平面図【事務所】
-134-
図面−空−6*
空調設備
塔屋階空調ダクト平面図【事務所】
-135-
図面−空−7*
空調設備
空調配管系統図【事務所】
-136-
図面−空−8*
空調設備
塔屋階空調配管平面図【事務所】
-137-
2.4. 衛生設備
・ 衛生設備(給湯)の機器リスト、衛生器具リスト、系統図、給湯配管詳細図を次に示す。
図面−衛−1*
衛生設備
機器リスト【事務所】
図面−衛−2*
衛生設備
器具リスト【事務所】
-138-
図面−衛−3*
衛生設備
給湯配管系統図【事務所】
-139-
図面−衛−4*
衛生設備
給湯配管詳細図【事務所】
-140-
2.5. 電気設備図
・ 電気設備の照明器具姿図、照明設備平面図を以下に示す。なお、本例では照明器具の配
置を強調させるため配線は省略している。
図面−電−1*
電気設備
照明器具姿図【事務所】
-141-
図面−電−2*
電気設備
1階照明設備平面図【事務所】
-142-
図面−電−3*
電気設備
2階照明設備平面図【事務所】
-143-
図面−電−4*
電気設備
塔屋階照明設備平面図【事務所】
-144-
2.6. 昇降機設備図
・昇降機設備の仕様表・平面図を次に示す。
図面−昇−1*
昇降機設備
仕様書・平面図【事務所】
-145-
3. モデル建物法入力支援ツールへの入力例
・ 事務所(1000 m2)の外皮、空気調和設備、機械換気設備、照明設備、給湯設備、昇降機、
太陽光発電設備のモデル建物法入力支援ツール(モデル建物法による外皮性能及び一次
エネルギー消費量評価プログラム)における入力例を以下に示す。
3.1. 基本情報
・ 表 3.1-1 に「基本情報」の入力項目と事務所(1,000 m2)の入力例(基本情報)を示す。
表 3.1-1 事務所(1,000m2)の入力値(基本情報)
・ 「C5:計算対象面積」には、
「C3:計算対象建物用途」
「C4:計算対象室用途(集会所の
み)」で選択した建物用途及び室用途が占める実際の延床面積を入力する。本事例では事
務所単独の建物用途であることから、「表 1–1
2
「1170.75」m を入力した。
-146-
建物の概要」を参照し建物の延床面積
3.2. 外皮
・ 表 3.2-1 に「外皮」の入力項目と事務所(1,000 m2)の入力例(外皮)を示す。
表 3.2-1 事務所(1,000m2)の入力値(外皮)
※ PAL11, PAL14, PAL19, PAL22, PAL23 は、本事例では該当する部位がないため「0」を入
力した(該当部位がない場合、空欄とはせず必ず「0」を入力すること)。
・ 外皮の計算対象となるのは、建築研究資料 第 152 号「モデル建物法による非住宅建築物
の外皮性能及び一次エネルギー消費量評価プログラム解説」
(以下、建築研究資料 No.152
とする)の「表 0.3.1 仕様を入力する外皮及び設備の範囲」より、外気に接する部位で
ある。地下にある地盤に接する外皮は対象外であり、塔屋階も対象外である。
・ 「PAL4:非空調コア部の外周長さ」
「PAL5:非空調コア部の方位」における非空調コア
部は、図 3.2-1 に示すように、1 階北側のトイレ(男)(女)・PS・湯沸室、及び 2 階北
側の更衣・休憩(女)室の一部とトイレ(女)・PS・湯沸室を 1 箇所、南側の階段室と
EV シャフトを 1 箇所それぞれ非空調コア部とし、計 2 箇所の非空調コア部とした。
-147-
1階
2階
非空調部
非空調コ ア 部
非空調コ ア 部の外周
図 3.2-1 1 階と 2 階の非空調部と非空調コア部・外周
・ 「PAL5:非空調コア部の方位」は、PAL4 で決定した非空調コア部において階段室の南
側外皮面積が最も大きいため、建築研究資料 No.152 の Chapter 2.「表 2.3.1 「PAL5:
非空調コア部の方位」の選択肢」より「南」を選択し入力した。
・「区分:外皮性能」の「PAL6:外壁面積−北」〜「PAL13:屋根の平均熱貫流率」を算出
するのに用いた集計表(外皮1)を表 3.2-2 に示す。
-148-
表 3.2-2 事務所(1,000m2)の集計表(外皮1)
集計表(外皮1:外壁・屋根・外気に接する床の面積及び平均熱貫流率の算出)
・ 表 3.2-3 に示す集計表(外皮 1)には、「図面−意−1 意匠図
「図面−意−7 意匠図
1 階平面図【事務所】」~
矩計図【事務所】」を参照して外壁と屋根の仕様を記入し、表 3.2-1
の「区分:外壁性能」の入力値(PAL6~PAL14)を算出した。
・ 面積は壁芯の寸法で算出し、窓面積は含まないものとした。
・ 「④断熱材種類(大分類)・(小分類)」と「⑤熱伝導率 [W/(m•K)]」は、「図面−意−7
匠図
意
矩計図【事務所】
」より断熱材の仕様を読み取り、建築研究資料 No.152 の Chapter
-149-
2.「表 2.4.3 モデル建物法における断熱材種類の選択肢」から該当する断熱材種類を選
択し、記入する。
・表 3.2-2 の集計表(外皮 1)から表 3.2-1 の「区分:外壁性能」の入力値「PAL6:外壁面
積-北」~「PAL14:外気に接する床の平均熱貫流率」を読み取り、それぞれ数値を入力
した。
・ 表 3.2-1 の「区分:窓性能」の「PAL15:窓面積−外壁面(北)」〜「PAL21:外壁面に設
置される窓の日射熱取得率」を算出するのに用いた集計表(外皮2)を表 3.2-3 に示す。
表 3.2-3 事務所(1,000m2)の集計表(外皮2)
集計表(外皮2:窓等の窓面積及び平均熱貫流率、平均日射熱取得率の算出)
-150-
・ 表 3.2-3 に示す集計表(外皮 2)には、「図面−意−1 意匠図
「図面−意−7
意匠図
1 階平面図【事務所】」~
矩計図【事務所】」を参照して外皮の仕様を記入し、表 3.2-1 の
「区分:窓性能」の入力値(PAL15〜PAL23)を算出した。
・ 窓面積はサッシ部を含む面積を算出し記入した。
・ 「⑤ガラス種類(大分類)・(小分類)」は、「図面−意−7
意匠図
矩計図【事務所】」を
参照し、建築研究資料 No.152 の Chapter 2「表 2.4.5 モデル建物法におけるガラス種類
の選択肢」から該当するガラス種類を選択する。
・ 「⑥熱貫流率 [W/(m2•K)]」
「⑦日射熱取得率 [–]」は、建築研究資料 No.152 の Chapter 2.
「表 2.4.5 モデル建物法におけるガラス種類の選択肢」から該当するガラス種類の熱貫
流率と日射熱取得率の値を読み取り記入した。ただし、図面よりブラインドがある窓面
については「ブラインドあり」または「明色ブラインド」の熱貫流率または日射熱取得
率の値を用いた。
-151-
3.3. 空気調和設備
・ 表 3.3-1 に「空気調和設備」の入力項目と事務所(1,000 m2)の入力例(空気調和設備)
を示す。
表 3.3-1 事務所(1,000m2)の入力値(空気調和設備)
・ 本事例の空気調和設備は「図面−空−2 空調設備
−空−8
空調設備
機器リスト(1)
【事務所】」~「図面
塔屋階空調配管平面図【事務所】」より、ビル用マルチエアコンによ
り冷暖房を行う個別分散方式であることから、モデル建物法で評価可能である。建築研
究資料 No.152 「表 0.3.1 仕様を入力する外皮及び設備の範囲」より、全ての室の空
調設備が対象である。
-152-
・
「区分:熱源」の「AC4:冷房平均 COP」
「AC7:暖房平均 COP」を算出するのに用い
た集計表(空調 1)を表 3.3-2 に示す。
表 3.3-2 事務所(1,000m2)の集計表(空調1)
集計表(空調 1:冷房平均 COP、暖房平均 COP の算出)
・ 表 3.3-2 に示す集計表(空調 1)に「図面-空-2
空調設備
機器リスト(1)
【事務所】」
を参照してビル用マルチエアコン屋外機(PA1、PA2)の仕様を記入し、「AC4:冷房平
均 COP」と「AC7:暖房平均 COP」を算出した。
-153-
・ 表 3.3-1 の「区分:外気処理」の「AC8:全熱交換器の有無」「AC9:予熱時外気取入れ
停止の有無」を入力するのに用いた集計表(空調 2)を表 3.3-3 に示す。
表 3.3-3 事務所(1,000m2)の集計表(空調2)
集計表(空調2:外気処理に関わる制御の採用率の算出)
・ 表 3.3-3 に示す集計表(空調 2)に「図面−空−2 空調設備
〜「図面−空−5
空調設備
機器リスト(2)
【事務所】
」
2 階空調ダクト平面図【事務所】」を参照して全熱交換器
(HEU-1、HEU-2)の仕様を記入し、
「AC8:全熱交換器の有無」
「AC9:予熱時外気取入
れ停止の有無」の入力値の判断をした。
・ 「④排気風量 [m3/(h•台)]」は、給気(外気)風量と排気風量の風量バランスを確認した
のち、算出して記入した。
1 階は、トイレ・湯沸室の排気に対する給気をトイレ前の廊下で行っており、事務室の
全熱交換器の給気風量と排気風量は同一である。2 階は、事務室の全熱交換器で取り入れ
た外気を、全熱交換器とトイレ・湯沸室等の排気送風機より排気していることから、全
熱交換器の排気風量は、その給気風量からこれら排気送風機風量を除いたものである。
なお、1 階・2 階の排気送風機の風量は「図面−空−2 空調設備
機器リスト(3)
【事務
所】」を参照した。
・ 表 3.3-1 の「区分:外気処理」「AC8:全熱交換器の有無」は、建築研究資料 No.152 の
Chapter 3.「表 3.3.7「AC8:全熱交換器の有無」の選択肢」より選択して入力する。表 3.3-3
の集計表(空調 2)の集計結果より、全熱交換器 HEU–1 の取入外気量は取入外気量合計
の 50 %、熱交換効率は 60.0 %であることとから、「有(バイパス制御なし)」の条件を
-154-
満たしている。よって「AC8:全熱交換器の有無」は「有(バイパス制御なし)
」を選択
して入力した。
・ 表 3.3-1 の「区分:外気処理」「AC9:予熱時外気取入れ停止の有無」は、建築研究資料
No.152 の Chapter 3.「表 3.3.8「AC9:予熱時外気取入れ停止の有無」の選択肢」より選
択して入力する。表 3.3-3 の集計表(空調 2)の集計結果より、新鮮外気導入のための機
器で、予熱時に外気取れ停止制御は採用していないことから、
「無」を選択して入力した。
-155-
3.4. 機械換気設備
・ 表 3.4-1 に「機械換気設備」の入力項目と事務所(1,000 m2)の入力例(機械換気設備)
を示す。
・ 「区分:便所」の入力値(V5〜V7)を算出するのに用いた集計表(換気1)を表 3.4-2
に示す。
表 3.4-1 事務所(1,000m2)の入力値(機械換気設備)
・ 本事例では、
「図面−空−2
設備
空調設備
機器リスト(3)
【事務所】」~「図面-空-6 空調
塔屋ダクト平面図」より機械換気設備が設置されているため、表 3.4-1 の「V0:
機械換気設備の評価」には「評価する」を選択し、入力した。
・ 建築研究資料 No.152 「表 0.3.1 仕様を入力する外皮及び設備の範囲」より、
「機械室」
「便所」
「厨房」
「駐車場」の設備が計算対象であり、本事例では「図面−意−1 意匠図
階平面図【事務所】」〜「図面−意−2 意匠図
2 階平面図【事務所】」より、
「機械室」
「厨
房」「駐車場」は存在せず、1 階・2 階の「便所」が対象となる。
-156-
1
・ 「区分:便所」の「V5:単位送風量あたりの電動機出力」
「V6:高効率電動機の有無」
「V7:
送風量制御の有無」を算出する集計表(換気1)を表 3.4-2 に示す。
表 3.4-2 事務所(1,000m2)の集計表(換気1)
集計表(換気1:全圧損失、電動機出力、各種制御の採用率の算出)
・ 表 3.4-2 に示した集計表(換気1)には、
「図面−空−2 空調設備
機器リスト(3)
【事
務所】」より、1 階・2 階便所の排気送風機(FE-1、FE-3)の仕様を記入した。
・ 表 3.4-1 の「区分:便所」の「V5:単位送風量あたりの電動機出力」は、表 3.4-2 の集
計表(換気1)
「⑪単位送風量あたりの電動機出力平均値(V5)[W/(m3/h)]」の値「0.23」
W/(m3/h) を入力した。
・ 「区分:便所」の「V6:高効率電動機の有無」は、表 3.4-2 の集計表(換気1)
「⑫高効
率電動機」が排気送風機 FE–1、FE–3 の両方とも「無」であることより、「無」を選択
し入力した。
・ 「区分:便所」の「V7:送風量制御の有無」は、表 3.4-2 の集計表(換気1)
「⑬送風量
制御
CO・CO2 濃度制御」
「⑭送風量制御
温度制御」が排気送風機 FE–1、FE–3 の両
方とも「無」であることより、「無」を選択し、入力した。
・ 「区分:駐車場」と「区分:厨房」の「V1:機械換気設備の有無」は、当事例には駐車
場及び厨房はないことより、「無」を選択し、入力した。
-157-
3.5. 照明設備
・ 表 3.5-1 に「照明設備」の入力項目と事務所(1,000 m2)の入力例(照明設備)を示す。
表 3.5-1 事務所(1,000m2)の入力値(照明設備)
・ 本事例では、
「図面-電-1
電気設備
照明器具姿図【事務所】」~「図面-電-4 電気設備
塔屋階照明設備平面図【事務所】」より照明設備が設置されていることから、「L0:照明
設備の評価」には「評価する」を選択し、入力した。
・ 建築研究資料 No.152
「表 0.3.1
仕様を入力する外皮及び設備の範囲」より、建物用
途「事務所等」の対象は「事務室」の設備である。本事例では「図面−意−1
階平面図【事務所】」〜「図面−意−2 意匠図
意匠図
1
2 階平面図【事務所】」より、1 階・2 階
の事務室が対象となる。
・ 「区分:事務室」の「L3:照明器具の単位床面積あたりの消費電力」〜「L9:照度調整
調光制御」を算出・判断するのに用いた集計表(照明1)を表 3.5-2 に示す。
-158-
表 3.5-2 事務所(1,000m2)の集計表(照明1)
集計表(照明1:照明器具の消費電力及び各種制御の採用率の算出)
・ 表 3.5-2 に示す集計表(照明1)では、
「図面−電−1 電気設備
〜「図面−電−4
電気設備
照明設備姿図【事務所】」
塔屋階照明設備平面図【事務所】」を参照して照明器具の仕
様を記入し集計した。
・ 「図面−電−1 電気設備
照明器具姿図【事務所】」に 1 階・2 階事務室の照明器具に昼
光利用調光制御及びスケジュール制御が採用されていることが記載されている。このこ
とから、「1F 事務室」と「2F 事務室」の「⑨タイムスケジュール制御」と「⑪明るさセ
ンサー等による昼光連動調光制御」に「有」と記入した。
「有」と記入した照明器具の「⑥
照明消費電力 [W]」の合計 15960 W(=7980 W + 7980 W)は、
「⑮消費電力合計 [W]」
(=15960 W)の 8 割以上の条件を満たしているので、表 3.5-2 の集計表(照明1)
「⑨
タイムスケジュール制御」と「⑪明るさセンサー等による昼光連動調光制御」の最下行
「(L5)」と「(L7)」に「有」と記入した。
・ 「⑧人感センサー等による在室検知制御」「⑩初期照度補正制御」「⑫明るさ検知による
自動点滅制御」「⑬照度調整調光制御」は、「図面−電−1
照明器具姿図【事務所】」に記
載がないことから「1F 事務室」と「2F 事務室」のすべてに「無」と記入し、表 3.5-2
の集計表(照明1)の最下行「(L4)」、「(L6)」、「(L8)」、「(L9)」には「無」と記入した。
・ 表 3.5-1 の「区分:事務室」の「L3:照明器具の単位床面積あたりの消費電力」は、表 3.5-2
の集計表(照明1)より「⑦照明器具の単位床面積あたりの消費電力 [W/m2]」の値「18.04」
W/m2 を入力した。
-159-
3.6. 給湯設備
・ 表 3.6-1 に「給湯設備」の入力項目と事務所(1,000 m2)の入力例(給湯設備)を示す。
表 3.6-1 事務所(1,000m2)の入力値(給湯設備)
・ 「図面−衛−1
衛生設備
機器リスト【事務所】」〜「図面−衛−4
衛生設備
給湯配管
詳細図【事務所】」より、本事例には給湯設備が設置されているため「HW0:給湯設備の
評価」には「評価する」と入力した。
・ 建築研究資料 No.152
「表 0.3.1
仕様を入力する外皮及び設備の範囲」より、建物用
途「事務所等」の計算対象となるのは「洗面所・手洗い」と「厨房」である。「洗面所・
手洗い」は「洗面・手洗いのための器具」であると解釈すると、「図面-意-1
階平面図」と「図面-意-2 意匠図
面-衛-2 衛生設備
意匠図
1
2 階平面図」より本事例に「厨房」は存在せず、
「図
器具リスト」より 1 階・2 階便所に「手洗器」が設置されているこ
とが分かる。
・ 「図面−衛−1
衛生設備
機器リスト【事務所】」〜「図面−衛−4
衛生設備
給湯配管
詳細図【事務所】」より、1 階・2 階湯沸室に給湯機 T-1 が設置されているが、1 階・2 階
便所に設置されている「手洗器」には給湯は供給されていない。このことから「区分:
洗面所・手洗い」の「HW1:給湯設備の有無」には「無」を入力した。
-160-
3.7. 昇降機
・ 表 3.7-1 に「昇降機」の入力項目と事務所(1,000 m2)の入力例(昇降機)を示す。
表 3.7-1 事務所(1,000m2)の入力値(昇降機)
・ 「図面−昇−1
昇降機設備
仕様書・平面図【事務所】」より、ロープ式乗用昇降機が設
置されていることから、
「EV1:昇降機の有無」に「有」と入力した。
3.8. 太陽光発電設備
・ 表 3.8-1 に「太陽光発電設備」の入力項目と事務所(1,000 m2)の入力例(太陽光発電
設備)を示す。
表 3.8-1 事務所(1,000m2)の入力値(太陽光発電設備)
・ 本事例では、太陽光発電設備は設置されていないので「PV1:太陽光発電設備の有無」に
「無」と入力した。
-161-
4. 省エネ措置の届出
・ 本事例の事務所(新築、延床面積 1170.75 m2)を対象に、「4.1」に届出が必要な書類と
添付書類、
「4.2」に届出書(省令
第一号書式)の記入例、
「4.3」にモデル建物法入力支
援ツールによる評価結果の例を示す。
4.1. 届出に必要な書類と添付書類
・ 外皮に係る基準に「モデル建物法(PAL*)」、一次エネルギー消費量に係る基準に「モデ
ル建物法(一次エネルギー消費量)
」を用いた届出書に必要な書類の例を示す。
・ 届出に必要な書類に関しては、
「エネルギーの使用の合理化に関する法律第七十五条第一
項の規定に基づく建築物に係る届出等に関する省令(以下「省令」という。)」において、
届出書の様式とその根拠を示す図書(正副 2 通を提出)が定められている。
・ 表 4.1–1 は、省令で定められている届出に必要な図書を踏まえた上で、本資料「5.
特定
建築物の省エネ措置の届出について(新築)」
「1.3 届出手続きについて」の「(1)-5 届
出に必要な書類と添付図書」に掲載している表を基に、実際に必要と思われる図書の例
を示したものである。(●は必須、○は申請の内容により必須の図書を示す。)
-162-
表 4.1-1 モデル建物法(新築)の省エネ措置の届出に必要な図書と内容・注意点
資料、図書名
●届出書(省令 第一号様式)
図書名、記載する内容及び注意点
記載方法については、届出書の最後にある(注意)を良く読
むこと。
○モデル建物法評価結果、入力デ ・モデル建物法入力支援ツールによる評価結果
ータの根拠資料
・入力項目の算定根拠資料(集計表等)
・非空調コア部・外周を示す図
・その他、入力データの根拠として必要とされる資料
配置図
●各階平面図
省令では示されていないため、必ずしも必要ではないが、届
出建築物の概要を示すのに有効である。
・縮尺
・方位
・間取りと各室の用途
・断熱材を使用している位置
・断熱材の種別及び寸法
・開口部の位置
・建具の種類(サッシ、ガラスの種類)
立面図
●断面図
省令では示されていないため、必ずしも必要ではないが、届
出建築物の概要を示すのに有効である。
・縮尺
・各室の用途
・各階の床及び天井の高さ
・断熱材を使用している位置
・断熱材の種別及び寸法
・開口部の位置
・建具の種類(サッシ、ガラスの種類)
・軒、ひさし、廊下及びバルコニーの出及び各部高さ寸法
○空気調和設備機器表、系統図、ダクト平面図、配管平面図、仕様表、空調制御図
○機械換気設備機器表、系統図、ダクト平面図、機械換気制御図
○照明設備機器表、照明区画図(各階平面図及び外構図)、照明制御図
○給湯設備機器表、系統図、配管平面図
○昇降機機器表、仕様書
○エネルギー使用効率化設備(太陽光発電、コージェネレーション設備)機器表、仕様書
※●は必須、○は申請の内容により必須の図書を示す。
-163-
・ 表 4.1-2 に、本事例の事務所の省エネ措置の届出に必要な書類と添付図書を示す。
表 4.1-2 本事例の事務所の省エネ措置届出に必要な書類と添付図書
必要な書類と添付図書
1)届出書(省令
本書での
図表番号
第一号書式)
記載例–1〜
届出書(省令 第一号書式)
記載例–3
2)各種計算書及び計算内容を示す資料
モデル建物法入力支援ツールによる評価結果の様式出力
図 4.3-1
1階と 2 階の非空調部、及び非空調コア部とその外周を示す図
図 3.2-1
集計表(基本情報)
表 3.1-1
集計表(外皮1)
表 3.2-2
集計表(外皮2)
表 3.2-3
集計表(空調1)
表 3.3-2
集計表(空調2)
表 3.3-3
集計表(換気1)
表 3.4-2
集計表(照明1)
表 3.5-2
3)各階平面図・立面図・断面図
「意匠図 1 階平面図」
図面−意−1
「意匠図 2 階平面図」
図面−意−2
「意匠図 塔屋階平面図」
図面−意−3
「意匠図 立面図(1)」
図面−意−4
「意匠図 立面図(2)」
図面−意−5
「意匠図 断面図」
図面−意−6
「意匠図 矩計図」
図面−意−7
4)空気調和・機械換気設備機器表、系統図、配管平面図、仕様書
「空調・衛生設備
空調・衛生凡例」
図面−空−1
「空調設備 機器リスト(1)〜(3)
」
図面−空−2
「空調設備 ダクト系統図」
図面−空−3
「空調設備 1 階空調ダクト平面図」
図面−空−4
「空調設備 2 階空調ダクト平面図」
図面−空−5
「空調設備 塔屋階空調ダクト平面図」
図面−空−6
「空調設備 空調配管系統図」
図面−空−7
「空調設備 塔屋階空調配管平面図」
図面−空−8
-164-
必要な書類と添付図書
本書での
図表番号
5)照明設備機器表、照明区画図
「電気設備
照明器具姿図」
図面−電−1
「電気設備
1 階照明設備平面図」
図面−電−2
「電気設備
2 階照明設備平面図」
図面−電−3
6)給湯設備機器表、系統図、配管平面図
「衛生設備
機器リスト」
図面−衛−1
「衛生設備
器具リスト」
図面−衛−2
「衛生設備
給湯配管系統図」
図面−衛−3
7)昇降機機器表、仕様書
「昇降機設備 仕様書・平面図」
図面−昇−1
※ 本事例で示した図面は、記載内容を一部省略しているが、実際の届出に際して
は記載内容を省略せず、建築工事で作成された設計図面を添付することが望ま
しい。
※ 本事例では、照明設備で自動制御が採用されている。従って、空調・換気設備
では制御内容を示す図面は無く、照明設備では、照明器具姿図・照明設備平面
図に制御内容が記載されている。自動制御が採用されている場合は制御内容を
示す図面を添付すること。
※ 配置図は省令では示されていないため、必ずしも必要ではないが、届出建築物の概
要を示すのに有効である。
-165-
4.2. 届出書(省令
第一号書式)の記入例
・ 本事例の事務所を対象に、本資料「5.特定建築物の省エネ措置の届出について(新築)」
の「1.4 申請に係る届出様式等について」
「(5) 届出書の記載例」に示す「平成 26 年 4
月 1 日版(PAL*計算)の様式」に示した届出書(省令
を「記入例–1」〜「記入例–3」示す。
-166-
第一号書式)を使用した記入例
記入例-1
モデル建物法の事務所(新築)第一面
第一号様式(第一条又は第二条関係)(A4)
届出書
(第一面)
エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条第1項前段又は法第
75 条の2第1項前段の規定による届出をします。この届出書に記載の事項は、事実に相違あ
りません。
所管行政庁
○○
○○
様
届出者の氏名を記入。
平成26年
建築主事の都道府県・市等
「第二種特定建築物」に「✓」
を記入。
△月△日
届出者氏名(株)ショウエネフドウサン 印
代表取締役 建築 太郎
印
【届出の別】
□第一種特定建築物(法第 75 条第1項前段の規定による届出)
□第二種特定建築物(法第 75 条の2第1項前段の規定による届出)
✓
(i). ※受付欄
(iii). ※ 整 理 番 号
(ii). ※特記欄
欄
(iv). 平成 年 月
日
(v). 第
号
(vi). 係員印
受付官庁が記入する欄
・ 【届出の別】は、本事例の事務所は、新築であり延床面積が 1170.75 m2 と 300 m2 以上
2000 m2 未満であることから、「第二種特定建築物」に該当するので、
「第二種特定建築
物」に「✓」を記入した。
-167-
記入例-2
モデル建物法の事務所(新築)第ニ面
(第二面)
第一種特定建築主等又は第二種特定建築主の概要
建築主または建物所有者(届出者)
【1.第一種特定建築主等又は第二種特定建築主】
【イ.氏名のフリガナ】 ショウエネフドウサン
ケンチク タロウ
【ロ.氏名】
(株)ショウエネフドウサン 代表取締役 建築
【ハ.郵便番号】
102–0083
【ニ.住所】
東京都千代田区麹町○-○-○
【ホ.電話番号】
03-○○○○-○○○
【2.代理者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【3.設計者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
太郎
委任を受けて届出をする代理者
(設計事務所等)
地球 環太
(株) ○○設計事務所
102–0071
東京都千代田区富士見○-○-○
【2.代理者】と同じ
建築基準法施行規則(昭和 25 年建設省
令第 40 号)別紙の表の用途の区分に従
い「事務所」と記入。
建物概要等を参照し「鉄筋コンクリート
造」に「✓」を記入。
【4.建築物及びその敷地の概要】
【イ.所在地】
東京都港区赤坂○-○-○
【ロ.名称】
(仮称)○○ビル新築工事
【ハ.用途】
事務所
【ニ.構造】□鉄筋コンクリート造
□鉄骨鉄筋コンクリート造 □鉄骨造
✓
□その他(
)
【ホ.階数】地上 2 階
地下
階
( 届出部分 )(届出以外の部分)
(
合計
)
【ヘ.床面積の合計】( 1170.75 ㎡)(
0 ㎡)( 1170.75 ㎡)
【5.工事着手予定年月日】平成 26 年
△月△日
【6.工事完了予定年月日】平成 26 年
×月×日
【7.備考】
□木造
工事の着手予定日、完了予定日を
記入。
届出部分の床面積(本事例では延床
面積)
「1170.75」m2 を記入。
上記欄で下記表せない事項で特に記入すべき事項を
記入(または別紙に記入して添付)。
-168-
記入例-3
モデル建物法の事務所(新築)第三面
(第三面)
省エネルギー措置の概要
「新築」に「✓」を記入。
✓
【1.工事種別】□新築
□増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
✓
【2.届出をする部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床
✓
□空気調和設備以外の機械換気設備
□給湯設備
□昇降機
✓
✓
すべてに該当する
ので、すべてに
「✓」を記入。
✓
□空気調和設備
✓
□照明設備
「事務所」に「✓」を記入。
✓
【3.用途区分】□住宅 □事務所等 □ホテル等 □病院等 □物品販売業を営む店舗
等 □学校等 □飲食店等 □集会所等 □工場等
【4.該当する地域区分】(
6 地域)
建物所在地が「東京都」である
ことから「6」を記入。
【5.建築物全体に係る事項】
モデル建物法の場合、
「特別な調査又
(1) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
は研究の結果に基づく計算法及び計
1) 一戸建ての住宅
算結果」に「✓」を記入。
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
2) 住宅以外の用途に供する建築物
□年間熱負荷係数(
MJ/(㎡・年))(基準値
MJ/(㎡・年))
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
✓
( モデル建物法(PAL*) BPIm(設計値/基準値):0.78
)
□基準対象外
(2) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
✓
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
( モデル建物法(一次エネルギー消費量)BEIm(設計値/基準値):0.84
)
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 ✓
□無
エネルギー利用効率化設備(太
陽光発電設備等)はないので
【6.住戸に係る事項】
「無」に「✓」を記入。
(1) 住戸の番号
(
)
(2) 住戸の存する階 (
階)
該当しないので空欄とした。
(3) 専用部分の床面積(
㎡)
(4) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
(5) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【7.備考】
-169-
・ 【2.届出をする部分】は、本事例では全ての設備・昇降機が該当することから、全て
に「✓」を記入した。
・ 【3.用途区分】は、建物用途が「事務所」であるため、
「事務所等」に「✓」を記入し
た。
・ 【5.建築物全体に係る事項】の「(1) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措
置」「1) 一戸建ての住宅」は、本事例は事務所であり該当しないことから空欄とした。
・ 【5.建築物全体に係る事項】の「(1) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措
置」
「2) 住宅以外の用途に供する建築物」は、本事例はモデル建物法を用いたことから「特
別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」に「✓」を記入し、( )内に
「モデル建物法(PAL*) BPIm(設計値/基準値)
:0.78」と記入した。なお、BPIm:
0.80 は「4.3 モデル建物法入力支援ツールの評価結果の例」のモデル建物法支援ツール
の評価結果(図 4.3-1)の「年間熱負荷係数
(BPIm)」を参照した。
・ 【5.建築物全体に係る事項】の「(2) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用の
ための措置」「1)一次エネルギー消費量」は、モデル建物法を用いたことから「特別な
研究又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」に「✓」を記入し、( )内に「モ
デル建物法(一次エネルギー消費量)BEIm(設計値/基準値)
:0.84」と記入した。なお、
BEIm:0.84 は「4.3 モデル建物法入力支援ツールの評価結果の例」のモデル建物法支援
ツールの評価結果(図 4.3-1)の「一次エネルギー消費量
-170-
(BEIm)
」を参照した。
4.3. モデル建物法入力支援ツールの評価結果の例
・ 図 4.3-1 に、本事例のモデル建物法入力支援ツールによる年間熱負荷係数 PAL*(BPIm)
と一次エネルギー消費量(BEIm)の評価結果の出力例を示す。ただし、評価結果の様式
出力は試用版のものであり変更される可能性がある。
-171-
イメージ
省エネルギー基準 モデル建物法による評価結果(非住宅建築物)
1. 計算結果及び評価結果
届出書(第三面)
【5.建築物全体に係
る事項】の(1)(2)に転記する。
プログラムのバージョン 試用版
(1) 建築物の名称
事務所2階建
(2) 床面積
1,170.75
(3) 省エネ地域区分 / 年間日射地域区分
6地域
(4) 建物用途
事務所等
(5) 評価結果
年間熱負荷係数
( BPIm )
0.78
一次エネルギー消費量
( BEIm )
0.84
空気調和設備
( BEIm/AC )
0.68
機械換気設備
( BEIm/V )
0.98
照明設備
( BEIm/L )
1.02
給湯設備
( BEIm/HW )
1.00
昇降機
( BEIm/EV )
1.00
(6) 判定
-
-
BEIm ≦ 1.00
達成
2. 当該建築物の仕様
(1) 外皮の仕様
外皮の仕様
外皮項目
階数 / 階高の合計
A. 建築計画
2階 / 7.4m
非空調コア部の方位
南
建物の外周長さ
外壁面積
98.0m (そのうち、非空調コア部長さ 13.4m)
北側 146.02m2
東側 128.26m2
南側 146.02m2
屋根 564.25m2
B. 外壁仕様
外気に接する床 0.00m2
外壁 0.90W/(m2K)
平均熱貫流率
西側 88.72m2
屋根 0.49W/(m2K)
外気に接する床 0.00W/(m2K)
窓面積
C. 窓仕様
北側 79.68m2
平均熱貫流率
平均日射熱取得率
東側 8.64m2
南側 79.68m2
西側 48.18m2
外壁 4.47W/(m2K)
屋根面 -
外壁 0.499
屋根面 -
屋根面 0.00m2
(2) 空気調和設備の仕様
設備項目
設備の仕様
熱源機種(冷房)
A. 熱源
パッケージ型エアコンディショナ(電気式)
熱源平均COP(冷房)※
熱源機種(暖房)
1.25
パッケージ型エアコンディショナ(電気式)
熱源平均COP(暖房)※
B. 外気処理
1.31
全熱交換器
有(バイパス機能なし)
外気カット制御
無
※一次エネルギー換算
図 4.3-1 モデル建物法入力支援ツールによる評価結果の出力例(1/3 ページ)
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イメージ
(3) 機械換気設備の仕様
室用途
A.機械室
設備の仕様
換気方式
第一種換気
電動機出力
指定しない
高効率電動機の有無
無
送風量制御の有無
無
換気方式
B.便所
C.駐車場
第二種または第三種換気
電動機出力
単位送風量あたりの電動機出力 0.23 W/(m3/h)
高効率電動機の有無
無
送風量制御の有無
無
換気方式
第一種換気
電動機出力
指定しない
高効率電動機の有無
無
送風量制御の有無
D.厨房
無
換気方式
第一種換気
電動機出力
指定しない
高効率電動機の有無
無
送風量制御の有無
無
(4) 照明設備の仕様
室用途
設備の仕様
床面積あたりの消費電力
18.04 W/m2
在室検知制御 : 無
A.事務室
制御の有無
タイムスケジュール制御 : 有
初期照度補正制御 : 無
昼光連動調光制御 : 有
自動点滅制御 : 無
照度調整調光制御 : 無
(5) 給湯設備の仕様
用途
設備の仕様
熱源効率
A.洗面
所・手洗い
B.食堂
0.30 W/m2
配管保温仕様
裸管
節湯器具
無
熱源効率
0.30 W/m2
配管保温仕様
裸管
節湯器具
無
(6) 昇降機の仕様
設備項目
A. 制御方式
設備の仕様
速度制御方式
可変電圧可変周波数制御方式(回生なし)
図 4.3-1 モデル建物法入力支援ツールによる評価結果の出力例(2/3 ページ)
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イメージ
(7) 太陽光発電設備の仕様
設備項目
A. パネル
設備の仕様
面数
アレイシステム容量
アレイの種類
B. パネル1
アレイの設置方式
パネルの設置方位角
パネルの設置傾斜角
アレイシステム容量
アレイの種類
C. パネル2
アレイの設置方式
パネルの設置方位角
パネルの設置傾斜角
アレイシステム容量
アレイの種類
D. パネル3
アレイの設置方式
パネルの設置方位角
パネルの設置傾斜角
アレイシステム容量
アレイの種類
E. パネル4
アレイの設置方式
パネルの設置方位角
パネルの設置傾斜角
図 4.3-1 モデル建物法入力支援ツールによる評価結果の出力例(3/3 ページ)
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H26建築物の~補助資料(429×297).indd
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