小さな黒いです

文京区立関口台町小学校
平成28年7月1日
7月号
アサガオの記憶
副校長 松野 薫子
先週の6月の学校公開には、たくさんの保護者・地域のみなさまがご来校くださいました。あら
ためて御礼申し上げます。ありがとうございました。
1年生が生活科で育てているアサガオが、梅雨の晴れ間の光を浴びてすくすくと伸びています。
今年はすでに花もたくさん咲いています。子供たちが日々、
「早く大きくなってね。きれいな花をさ
かせてね。
」と水やりをしている姿は微笑ましいものです。植木鉢は校庭の教室前に並んでいるので、
種まきをしたときから毎日見ているつもりなのに、ふと気付くと双葉が開いていたり、また気付い
た時には本葉が増えていたりして驚かされます。動物の動きと違ってダイナミックではありません
が、ゆっくりと着実に伸びていく植物の成長の不思議さを感じます。
アサガオは、奈良時代の終わりごろに遣唐使が薬品として日本に持ち帰ったとされています。そ
の後、江戸時代には園芸植物として大ブームとなって品種改良が重ねられました。朝顔市などの伝
統行事が生まれたり、俳句に詠まれたり絵画に描かれたりするなど、日本で愛されてきた植物です。
また、学校で一番最初に栽培する植物としても長い間親しまれてきましたから、おうちの方々も1
年生の頃に育てた記憶があるのではないでしょうか。
あの半月型の小さな黒い種を播くと、小さなアーチのような芽が頭をもたげ、それが開いてチョ
ウのような形の双葉が開きます。このあと、本葉が伸び、蔓が出て支柱に絡まりながら成長してい
きます。そして、螺旋形に絞った傘のようなつぼみを付け、それが開いて大きな花になります。花
が終わると、可愛らしい球のような実が膨らみ、その中に小さな黒い種ができます。このようにア
サガオは、花の形だけでなく、成長の過程である特徴的な双葉の形や、つぼみの形、実や種の形ま
でも思い出すことができる大変身近な植物です。
たくさんの植物を見て生活してきた中で、アサガオが大人になってもこれだけ強い印象を残して
いるのはなぜでしょうか。それは、
「一番初めに出会ってよく観察した植物だから」
、
「みんなで一緒
に育てた植物だから」
、そして「次の学年がまた育てているのを眺めているから」などの理由がある
のではないかと思います。このことは、学校という集団で子供たちが学ぶということの良さを証明
しているのではないでしょうか。子供たちは学校で、
「芽が出た」
「蔓が伸びた」
「花が咲いた」とい
う初めての経験を、絵や文にして記録します。お友達みんなで同じ経験をすることで学んだことが
共有化され、広がりと深まりが生まれます。2年生になると隣で1年生がアサガオを育てているの
を見て、1年前の学習を「復習」するとともに自分の成長も感じることができます。
すくすくと育つアサガオにあやかって、関台っ子たちが成長してたくさんの花を咲かせられるよ
う、教職員の私たちが「水」や「日光」や「支柱」になって、学校での学びを充実させていきたい
と思います。
八ヶ岳移動教室
5年担任 手塚 奈緒
5年生は、6月20日(月)から22日(水)まで、
5年生は6月3日(水)から6月5日(金)まで、長野県の文京区少年
長野県の文京区少年の家「八ヶ岳高原学園」に移動教室に行ってきました。
自然の家「八ヶ岳高原学園」にて移動教室を行いました。たくさんの保護
1日目は、飯盛山の登山をしました。普段は歩くことのない山道を、友達同士声をかけ合いながら登っ
者の皆様に見送っていただき、子供達もはりきって元気いっぱい出発しました。
て行きました。足を痛めてしまったり、疲れて歩みがゆっくりになってしまったりした友達に、
「がんば
初日は、雨のため飯盛山登山を3日目に延期し、宿舎で木工作体験をしました。自然の材料を活用
れー」「もうすぐだよー」と声をかける姿に、子どもたちの優しさを感じました。そんな子どもたちのが
し、様々な作品を作りあげました。夜は、キャンプファイヤーで盛り上がりました。みんなでゲーム
んばりに応えるように、曇り空から太陽がのぞきだし、青空のもと八ヶ岳や富士山を臨むこともできまし
をしたり、歌を歌ったり、運動会で踊ったソーラン節を火の周りで踊ったり…とても楽しい時間を過
た。夜はキャンプファイヤー。レク係が準備したゲームやダンスを楽しみ、大きな暖かい火を囲んで、思
ごしました。2日目は、午前中に紙飛行機作りとディスクゴルフに分かれて活動しました。お昼は、
いっきり盛り上がりました。
みんなで協力してほうとうを作りました。火起こしから挑戦し、自分たちで作ったほうとうはどのグ
2日目は、残念ながら雨が降ってしまい、楽しみにしていた「ほうとう作り」を行うことができません
ループもとてもおいしかったです。午後は滝沢牧場で農場体験をして、乳搾りや餌やりなどに取り組
でした。しかし、午後には雨も上がり、
「滝沢牧場」では牛の乳搾りや馬の毛のブラッシング、ヤギや豚
みました。夜は、ナイトハイクで、暗い学園の回りをグループで歩きました。3日目は、3日間のメ
へのえさやりなど、貴重な体験をすることができました。夜には、班ごとに宿舎の回りの道を懐中電灯を
インイベントである飯盛山登山でした。初めて登山する児童もいましたが、
「大丈夫?」
「あと少しだ
照らしながら進みました。
から、がんばろう!」と友達励まし合いながら頂上を目指しました。時間の関係で頂上まで行けるか
最終目は、まず、これまで使った宿舎の部屋や玄関を協力して掃除しました。その後バスに乗り、
「吐
心配でしたが、無事に登頂し、富士山や南アルプスまで見渡すことができ、とても清々しい時間を過
竜の滝」に向かいました。岩場から流れる水の迫力に、子どもたちも「わーっ」と声を上げていました。
ごせました。
すくった水の透明さや冷たさにも、驚いていました。
みんなで過ごした三日間は、楽しく充実した日々でした。この生活で、自分の仕事に責任をもつこ
3日間の活動を通して、時間を見て5分前に行動することを意識したり、今までわからなかった友達の
とや協力し合うことなど、集団で生活するときに大切なことをそれぞれが実感し、学ぶことができま
一面が見えたりしました。子どもたちにとって、思い出に残る3泊4日になったことと思います。
した。子供たちにとっても、思い出に残った2泊3日になったと思います。
研究主任
岩井 咲子
今年度は、
「わかる、できるが実感できる授業の実践~ユニバーサルデザインを取り入れた指導の研究~」と
いう研究主題で取り組んでいきます。昨年度までの体育の研究でも、ユニバーサルデザインの視点を取り入れて
取り組みましたが、今年度は、教科を絞らずに研究を行います。今年度の研究の視点は、①学習過程の工夫(時
間の構造化・授業の構造化)
、②導入の工夫(課題提示の工夫や視覚化・焦点化)③集団での高め合いの工夫(学
びの共有化・話し合い活動交流の工夫)です。6月1日には、千葉大学講師の佐々木達行先生を招き、4年生が
図工の授業を行いました。今後も、子供たち一人一人が主体的・協働的に学習に取り組めるような工夫を考えて
いきたいと思います。
研究の日程
校内研究授業日
学年
6月1日
第4学年
6月29日
第2学年
9月28日
第1学年
10月12日
第6学年
10月21日
第3学年
11月9日
第5学年
4年担任 川原 美砂
6月10日(金)~6月11日(土)
、4年生は校内で防災宿泊体験を実施しました。子供たちはこの日まで
に、社会科では消防署の見学をし、消防署の仕組みや働きを学びました。総合的な学習の時間「しいの実」では、
行動する班を決めて係の役割分担をしたり、防災かるたを作ったりしてきました。楽しみな気持ち半分、初めて
の宿泊に不安な気持ち半分で、一生懸命準備を進めてきました。
当日は、消防署の方々にご協力いただき、AED訓練、救急搬送訓練、初期消火訓練を実際に体験しました。
また、大塚警察署の方が展示して下さった東日本大震災の写真や、実際に救助に使う道具を間近で見学しました。
校内の防災備蓄倉庫を見学した際は、
「こんなにたくさんのものが学校にあるなんて」と驚きの声があがり「こ
れならもしものときも安心だね」と話すなど、様々な実践を通して「もしもの時に備える」ということの大切さ
を、身をもって学ぶことができました。
食事では保護者の方や地域の方にお手伝いしていただき、レトルトカレーやアルファ化米といった非常食を食
べる経験をしました。普段当たり前に食べている食事のありがたさや、水の大切さを改めて実感しました。
今回の防災宿泊体験では、災害時に「自分たちにできること」はなにか、そして協力することの大切さを学ぶ
ことができ、子供たちにとって貴重な体験の一つとなりました。
3年担任
熊﨑 陽子
6月23日(木)、文京区立小学校演劇鑑賞教室が、文京シビックホールで開催され、本校は3年生が参
加しました。催しの目的は、児童演劇の鑑賞を通して、子供たちが豊かな情操を養い、表現意欲を高め、鑑
賞マナーを身に付けることです。今年は劇団俳協による「かいけつゾロリ まほうつかいのでし」というミ
ュージカルを見ました。この学習から学んだことを学習発表会の劇発表に活かして欲しいと思います。以下
は子供たちの感想です。
○大きなホールでも後のお客さんまで聞こえるぐらいの大きな声で台詞を言ったり、歌ったりしていたので、
自分も学習発表会でまねしたいです。
○体全体を使って演じていました。力を抜いたり入れたり、すばやく動いたり、ゆっくり動いたりして工夫
していました。
○ただ、声を大きく出すだけでなく、声の高さを低くしたり高くしたりするのも大切な事が分かりました。
○台詞を言わない人も、台詞に合う動きをしていたのですごいと思いました。
○「あきらめるな。やってみないとわからない。
」というゾロリの台詞に感動しました。とても力になりま
した。
7月の行事予定
日 曜
行
事
7月の生活目標
「身の回りの整理整頓をしよう」
1 金 委員会活動
古橋 奈菜未
もうすぐ夏休みです。学期末に向けて、学習
用具の整理整頓を指導し、計画的に持ち帰るよう
に声をかけていきます。夏休みの間にお子さんと
一緒に、学習用具などの記名の確認や中身の補充
を行い、2学期に備えてください。
またテストやワークシートなども多く持ち帰
ります。お子さんと一緒にファイルなどに整理
し、頑張ったところ、これからの課題などを話し
合ってみてください。
2 土 こども広場(全日)
3 日 こども広場(全日)
4 月 全校朝会・保護者会(高)
5 火 安全点検・安全指導・保護者会(低)
6 水 避難訓練
7 木 体育朝会(低)・都学力調査(5)
8 金 学習教室⑫・自然体験学習(4)
9 土 こども広場(全日)
10 日 こども広場(全日)
11 月 全校(音楽)朝会
保護者会
12 火 関台キッズ④
教務主任 落合 謙次
13 水 江戸川公園清掃・ゆずりは朗読会(3・4)
14 木 体育朝会(高)・自然体験学習予備日(4)
15 金 着衣泳(4)
16 土 こども広場(全日)
17 日 こども広場(全日)
18 月 海の日・こども広場(全日)
19 火
20 水 終業式
21 木 夏季休業日始・前期水泳指導①
4日・5日に、1学期の締めくくりの保護者
会を行います。1学期中の子供たちの成長の様
子や2学期の行事についてお伝えします。(今
年度は、9月の保護者会は行いません。)また、
高学年では、夏季施設や移動教室等の連絡もあ
りますので、お忙しい中恐縮ですが、ぜひご参
加くださいますようお願い申し上げます。
今年度も保護者の皆さまとの連携を深める保
護者会を目指しておりますので、ご参加の上、
忌憚のないご意見をお寄せください。
岩井臨海学校
22 金 前期水泳指導②
28 木 前期水泳指導⑥
6年担任 菅井 和生
8月4日(木)から8月6日(土)まで、岩
井臨海学校に行ってきます。岩井臨海学校では、
日頃の水泳学習の成果を生かして、2日目の午
後には、耐久泳に挑戦します。また、水泳だけ
でなく、スイカ割り、ビーチファイヤ―、花火
など、海でしかできない経験もたくさん予定し
ています。
29 金 前期水泳指導⑦
3日間の活動を通して、いつもの友達とさらに友
23 土 こども広場(全日)
24 日 こども広場(全日)
25 月 前期水泳指導③
26 火 前期水泳指導④
27 水 前期水泳指導⑤
情を深めるとともに、同期実施校である駕籠町小学
30 土
校、林町小学校の友達とも親交を深めて、思い出に
31 日
残る3日間にしたいと思います。
放課後遊びは7、8、12、14、15、19日です。19日以降はありません。
★カウンセラー来校日は毎週火曜日(林田先生)毎週木曜日(仲村先生)です。
(夏季休業中は 7 月 21 日(木)のみの来校)
★放課後学習教室は 1・2 年希望者のみの参加です。
☆ 関口台町小学校ホームページ ☆
http://www.bunkyo-tky.ed.jp/sekidai-ps/