Memo 「教育への思いと願い」 partⅡ 平成17年度 修学旅行 2005/6/13 shimizu 六年生の「よい姿・ねうちある行動」 6月9・10日(木・金)の2日間、六年生と一緒に出かけた修学旅行は、一言で言うと「本物の楽しさが いっぱいの修学旅行」でした。 【具体的な姿・行動】 【価値内容】 スケジュールどおりに実施できた。 →常に時間を守る行動 【生み出された宝】 →規律やルールを尊重する学級風土。 マナーに気をつけて行動した。 →随所で礼儀正しい態度 →周りのみんながいい気持ちになれた。 仲間と声を掛け合い行動した。 →助け合い協力する仲間 →望ましいリーダー、フォロアーの育ち。 班長・部屋長会で不平不満が出ない。→良さを見つけ認める仲間 →学級目標で目指す姿の表れ。 どの子も役割をきちんと果たした。 →集団生活に寄与する態度 →進んで働く。仕事を厭わない。 修学旅行のねらいの二つ目、 「集団行動や班活動を通して、互いにルールを守り仲間の良さ認め合う態度を 育てる。 」そのものでした。見事に全員の力で達成したといえます。 具体的な姿を上げてみます。 集団行動のよさ ・ 何よりの願いであった全員参加。当日を迎えるまでの学級の仲間づくりの成果。 ・ 朝、添乗員さんが開口一番「すばらしいしおりですね。 」と言われました。 ・ 予定時刻に出発。前日の準備・当日朝の用意・登校・出発式と全てに対する個々の心がけの良さによる。 ・ 金閣寺見学の後、時間にゆとりが有りバス内待機。俳句・短歌詠みの輪が広がりみんなしおりに記録。 ・ 清水寺で初めての買い物。班行動にて時間通りに集合できた。 ・ 反省会の時間になり部屋をのぞくと、円くなって個々の反省をしおりに記入していた。自分達で行動開始。 ・ 班長・部屋長の反省会では、反省欄に△がついた子はどの班もいないとの報告。 多くの班長から、声を掛け合うことができたこと・進んで班長を助けてくれた子のこと・買い物で班を離 れた子に注意をしたらすぐにもどってその後は気をつけてくれたことなど報告。困ったことは出なかった。 ・ 二日目。朝の散歩時間に全員が集まる。どの子もきちんと服装を整えていた。 ・ 旅館から奈良公園内は全て班行動。大変暑く、見学団体も多い中、集合時間を全班が守ることができた。 ・ 見学が済み、バスにもどるとすぐにしおりを開いて記録する姿がいつもあった。 マナーのよさ ・ 高速に上がるまで自由にしゃべっていたが、添乗員さんの話出しでさっと黙り、話が聞けた。 ・ 1日目の昼食後、カレー皿や湯飲みを集めてまとめ置きした。椅子も納めて出た。 (担任の一言で) ・ 旅館では、男女どの部屋も整頓が見事。帽子、水筒、カバン、土産物ときちんと揃えてあった。 ・ どの部屋も行儀よく、食事ができた。立て膝無し。 ・ 1日目の昼食は、ほぼ全員が残さず食べた。食事は、毎回よく食べた。 (おやつなしの成果か) ・ 旅館での部屋長・班長会では、15分間全員が正座のまま参加した。 (先生の指示ではない) ・ 廊下のお茶飲み場の湯飲みを良将さんが洗ってくれたら、岐さんが加わり、さらにその輪が広がった。 ・ 見学地やトイレ休憩でバスを乗り降りする際には、いつも運転手さんに声をかけて通っていた。 「ありがとうございました。 」 「いってきます。 」 「ただいま。 」 ・1日目の部屋長・班長会で、担任より「マナーは文句の付け所なし。 」と評価される。 みんなで楽しく過ごしたよさ ・ バスレク担当班の準備のすばらしさ。みんなが参加する。帰路のバスレクでは担任の盛り立てのおかげで 最後まで誰も寝ないほど大盛り上がり。養教の先生の参加ぶりも絶好調。私も童心に返って楽しみ、一睡 もしなかったのは初めて。最後までバス酔い0人。 ・ 「音羽の滝」では行列ができていたが、みんなで並び通し水を飲んだ。私も初めて飲みました。 ・ 前担任におみやげを買う相談は、子ども達から出たとのこと。夜店に出かける前にお金を出し合い、代表 が結構時間をかけて買い求めたとのこと。部屋で見せてもらいましたが、選んだ3品には感心しました。 前担任への感謝の心、旅行直前に激励の話をしてくださった前担任の心遣い、それぞれが温かく尊い思い やりであり、このように「やさしい子」の行動が生まれました。素敵なエピソードです。 ・ 部屋ではテレビを見続けるかと思いましたが、トランプやウノで仲間と楽しく過ごしていた。 ・ 「みんなが買い終わってから、Yさんがもう少し買いたいといったのでみんなが待ってあげれた。 」 班員の協力のよさとして報告できる班長のすばらしさ。 ・ 部屋長会では、仲間のよい姿を具体的に報告できた。みんなが楽しく過ごせた証拠である。 「生活係のTさんが自分から声かけをして、ふとんをひいてくれた。 」 「Mさんが班長を助ける動きをしてくれた。 」 「Tさんがふとんを整えてくれた。 」 担任のタイミングをとらえた指導やほめ言葉が、その後のよい流れを作り出す。 ・ 1日目、出発してすぐ、福寿町あたりで登校する小学生に車中から手を振り、 「あいつ、手を振った。 」と 大笑いしたりはしゃぐ。すかさず担任は、 「車に気をつけて歩いている子に、注意をそらしては危ないで しょ。自分達だけ車中で盛り上がっていいのか。 」と、浮ついていることを注意。私も「あいつ呼ばわり」 を注意。その後、車中から外の人を指さして笑ったり、失礼な言葉使いをすることはなかった。 ・ ガイドさんの説明がずっと続き、 「降りる時の安全について大事なことを話します。 」にもかかわらず聞い ていない状況を逃さず、担任の指導が入った。以後、仲間で注意する姿があった。 ・ 1日目のバスレク開始後しばらくして、担任がマイクをとり、 「酔うのでしおりが見られなくて歌詞が分 からなくても、歌に参加しているよ。協力だね。 」とほめる。2日間バスレクがいつも盛り上がったのは このほめ言葉の効果が大きい。 ・ 点呼の時、班長に「元気がない。えらいからといって班長がダレていてはだめ。言い直し。 」と活をいれ る。実際、天気が良くて暑く、見学して歩いた後は結構えらかったが、班長は気合いをいれて大きな声で 報告していた。常に担任の毅然とした態度が、集団の規律を生み出していた。 出発式で担任が「挑戦状」を示す。そして、叶える。 「修学旅行は、1日目は×、2日目で○というのが多い。でも、みんなは、1日目から○、2日目は◎か花丸 にしよう。 」と「願い」を示した。攻めの姿勢、挑戦の修学旅行となった。 1日目の結果。夜の部屋長・班長会で、 「今日は○ですか。 」との担任の問いに、みんな自信をもって「○」 と答えた。個人的な注意、全体にも注意を受けることがあったので、 「小さい○」となった。しかし、よさ のほうがうんと勝り、×ではなく確実に○がつく1日目であった。 この結果が、2日目のよい流れにつながっていった。1日目の大切さを学んだ。2日目の結果は、まだ聞 いていないが、私は、 「二重花丸」をつける。子ども達の自己評価が楽しみです。担任の評価は如何に。 4月以来の学級づくりと修学旅行の取り組みの成果が結集した2日間でした。 修学旅行で発揮した「自分の役割を果たす力」 「進んで助け合い協力する力」 「仲間の良さを見つけ認 める力」を、次は、 「小熊小夏まつり」で発揮してくれることを期待しています。担任は元より教職員 全員で六年生を支援し、全校のリーダーとして成長させましょう。
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