□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【小さな会社の社長のための知ってトクするワンポイント講座】 第 252 号 2014/11/13 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 村井さん、おはようございます。 村井経営労務サポートの村井健一です。 ここのところ、 新しくご登録いただいた方が増えているので、 当メルマガについて少し説明させていただきます。 ■メルマガのタイトルについて タイトルが、 『小さな会社の社長のための知ってトクするワンポイント講座』 と少々長いので^^; 略して『知っトク講座』とさせていただいております。 ■配信内容について ○「経営全般・組織づくり・人づくりに関する内容」と、 ○「労務管理(主に法律関係)に関する内容」を 交互に情報提供させていただいております。 というような感じで… 皆さまのお役に立つ情報 (「知ってトクした!」と思っていただける情報) を提供し続けていきたいと思っておりますので、 よろしくお願いします! それでは… 本日も『知っトク講座』いってみましょう! ========================================================================== 【村井さん…ある法律の問題点が解消されます。】 ========================================================================== 当メルマガでも以前ご紹介しましたが、 平成 25 年 4 月に施行された改正労働契約法により、 「同一の労働者との間で有期労働契約が 繰り返し更新されて通算 5 年を超えた場合は、 労働者の申込により、無期労働契約に転換できる。」 ことになりました(労働契約法第18条)。 つまり、 パート・アルバイトのように、 6 か月なり 1 年なりの期間限定の有期契約で 働いている方たちの勤続年数が 5 年に達したところで、 本人から「この会社でずっと働きたいです!」 という意思表示があった場合には、 会社はこれを拒むことができず… 正社員と同様に「期間の定めのない」労働契約を 結ばなければならないことになりました。 このルールの施行と時を同じくして、 高年齢者雇用安定法が改正施行され、 「高年齢者が少なくとも年金受給開始年齢に達するまでの間は、 本人が希望する場合には、働き続けられる環境を整備しましょう!」 ということになりました。 これにより、 定年(60 歳)に達した社員を引き続き雇用する 「継続雇用制度」の対象者を取り決め(労使協定)により、 会社が限定できる仕組みが廃止され、 希望者全員を継続雇用の対象とすることが義務付けられました。 これらの改正を経て、よくこんな質問をいただきました。 「定年(60 歳)に達した社員を継続雇用制度により、 5 年間雇用した後…本人が希望した場合には、 無期労働契約に転換しなければならないのですか???」 これに対する答えとしては、 「法律を杓子定規に捉えると…理論上はそうなります。」 とお答えするしかありませんでした。 ただし、 前述の「5 年達したところで云々」の話は、 雇用の不安定(有期契約)な現役世代を救済することが 法改正の主旨なので、 「定年後の継続雇用者も含めて、 5 年ルールで何でもかんでも救済してあげましょう!」 ということになると… 元気なうちは本人が希望する限り、 何歳までも雇用し続けなければならないことになります。 言うまでもなく無茶苦茶な話で… これは法律上の盲点(問題点)と言わざるを得ません。 そこで… 今国会で以下の法律が成立する見込みとなっております。 -------------------------------------------------------------「専門的知識等を有する有期雇用労働者等に関する特別措置法案」 が参議院で可決 第 186 回通常国会から継続審議となった 「専門的知識等を有する有期雇用労働者等に関する特別措置法案」 について、10 月 29 日の参議院本会議で採決が行われ、 賛成多数で可決されました。 法案はすでに衆議院に送られ、今国会で成立する見通しとなっています。 同法案の概要は以下のとおりで、 施行日は【2015 年 4 月 1 日】となっています。 (1)特例の対象労働者 ①「5 年を超える一定の期間内に完了することが予定されている業務」 に就く高収入かつ高度の専門的知識等を有する有期雇用労働者 ②定年後に有期雇用で継続雇用される高齢者 (2)特例の対象事業主 対象労働者に応じた適切な雇用管理の実施に関する基本的な指針を策定し、 その指針に沿った対応を取ることができると厚生労働大臣が認定した事業主 (3)特例の効果 ○上記①の労働者 企業内の期間限定プロジェクトが完了するまでの期間は労働契約法 に基づく無期転換申込権が発生しない(上限 10 年) ○上記②の労働者 定年後に引き続き雇用されている期間は労働契約法に基づく 無期転換申込権が発生しない http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11301000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu-Keikakuka/000 0037662.pdf 今回の内容が村井さんの会社の労務管理の一助となれば幸いです。 …………………………………………………………………………………………… 【発行者】 村井経営労務サポート 中小企業診断士 社会保険労務士 代表 村井健一 〒306-0016 茨城県古河市古河 544-214 TEL:0280-31-4313 FAX:0280-31-4317 メルマガの感想はこちらまで。 → [email protected] 「労務トラブル」「就業規則」などに関するご相談・お問い合わせはこちらまで。 → http://www.mkr-support.com/category/1246347.html メルマガのバックナンバーをご覧いただく場合は、こちらから。 → http://www.mkr-support.com/article/13581692.html 村井経営労務サポート HP: → http://www.mkr-support.com/ 古河(こが)在住の診断士・社労士 村井健一のブログ: → http://ameblo.jp/murai-support/ ◎このメルマガは、 当オフィスの無料レポートをご請求いただいた方、 過去にセミナーなどで名刺交換をさせていただいた方、 古くからメルマガ発行者(村井健一)をご存知の方 を中心にお送りしています。 配信解除をご希望の場合は、こちらから。 http://www.mkr-support.com/article/13512595.html 【編集後記】 実は今回の記事は、先週末に書きました。 近々に衆議院が解散しそうな雲行きになってきましたが… せっかくご紹介した内容ですし、 無事に本法案が成立することを願っております。 最後までお読みいただき、ありがとうございました! 来週もよろしくお願いいたします!
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